JP2001126623A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JP2001126623A
JP2001126623A JP30168199A JP30168199A JP2001126623A JP 2001126623 A JP2001126623 A JP 2001126623A JP 30168199 A JP30168199 A JP 30168199A JP 30168199 A JP30168199 A JP 30168199A JP 2001126623 A JP2001126623 A JP 2001126623A
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phosphor
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JP30168199A
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English (en)
Inventor
Masafumi Kato
雅史 加藤
Yasuto Muramoto
康人 村元
Yasuhiko Nishioka
尉彦 西岡
Kiyohiro Sakasegawa
清浩 逆瀬川
Hisamitsu Sakai
久満 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2211/00Plasma display panels with alternate current induction of the discharge, e.g. AC-PDPs
    • H01J2211/20Constructional details
    • H01J2211/34Vessels, containers or parts thereof, e.g. substrates
    • H01J2211/36Spacers, barriers, ribs, partitions or the like

Landscapes

  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い発光輝度を有するとともに、容易に製造で
きるプラズマディスプレイパネルを提供する。 【解決手段】所定間隔離間して平行に形成された2枚の
基板2,3と、基板2、3間に並列に配設された複数の
スペーサ4と、隣接する各2つのスペーサ4、4で挟ま
れた空間を、複数の空間を仕切るためにスペーサ4と交
差する方向に配設され、かつ、一方の前記基板2表面取
着され、他方の基板3に対して所定間隔離間するように
配設された複数の隔壁5と、少なくともスペーサ4およ
び隔壁5の壁面に被着形成された蛍光体8と、他方の基
板3の表面にスペーサ4と交差するように配設され、隔
壁5、5間に配設された少なくとも一対の放電電極1
0、10とを備えたプラズマディスプレイパネル1を、
放電電極10、10間で放電させて蛍光体8を発光させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネルに関するものであり、特にスペーサの壁面に
蛍光体を被着形成したプラズマディスプレイパネルに関
するものである。
【0002】
【従来技術】平面画像表示装置として近年注目されてい
るプラズマディスプレイパネルは、複数のセルを設け、
該セルを選択的に発光させることにより画像として表示
させるものであり、その具体的な構造は、例えば、対向
する一対の基板間に複数のスペーサを設けることによっ
てセルを形成し、該セル内に蛍光体を配設して希ガスを
封入するとともに、一対の放電電極間に電圧を印加して
放電させ、放電により生じる紫外線を蛍光体に作用させ
て発光させるものである。
【0003】かかるプラズマディスプレイパネルにおい
ては、一対の基板それぞれに電極を配設し、基板間で放
電させるDC型プラズマディスプレイパネルと、前記一
対の基板のうち、正面板に一対の放電電極を形成し、正
面板近傍で放電させるAC型プラズマディスプレイパネ
ルが知られている。
【0004】具体的には、DC型プラズマディスプレイ
パネルは、正面板と背面板間に格子状のスペーサを配設
してセルを形成し、該セルの前記正面板と背面板表面そ
れぞれに正または負電極を形成し、各セル内に希ガス等
を封入して直流電流を印加して基板間で放電させる構造
からなる。一方、AC型プラズマディスプレイパネル
は、前記正面板と背面板間にリブ状のスペーサを複数本
並列に配設して長方形形状のセルを形成して各セル内に
希ガス等を封入するとともに、前記正面板表面に前記ス
ペーサと直交するように配設された一対の放電電極間に
交流電流を印加して放電させる構造からなる。
【0005】このうち、DC型プラズマディスプレイパ
ネルは、プラズマ密度の高い部分がセル内の蛍光体形成
部に近いために、蛍光体表面がスパッタされて蛍光体の
発光輝度が劣化し、輝度の経時変化が大きいという問題
があり、また、各セル内を気密に封止する必要があるこ
とから、プラズマ密度の高い部分がセル内の蛍光体形成
部から遠く、蛍光体がスパッタされにくく発光輝度の低
下が少なく、各セル内を個別に封止する必要のないAC
型プラズマディスプレイパネルが注目されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記A
C型プラズマディスプレイパネルでは、スペーサが平行
に配設されるのみであり、スペーサが格子状に配設され
る前記DC型プラズマディスプレイパネルに比べて蛍光
体が被着されるスペーサ壁面の面積が少なく、蛍光体の
形成面積比率が低いため、発光に寄与する蛍光体の面積
が小さくパネルの発光輝度が低いという問題があった。
【0007】また、AC型プラズマディスプレイパネル
に前記DC型プラズマディスプレイパネルのような格子
状のスペーサを形成して蛍光体の塗布面積を増すと、パ
ネルの輝度が向上することが期待されるが、蛍光体ペー
ストを印刷法によってスペーサ壁面に蛍光体を塗布する
ような場合、格子状パターンの印刷製版を用いて各セル
内それぞれに塗布する必要があり、印刷位置合わせ精度
が要求されるとともに、熱処理してペースト中のバイン
ダ成分を揮散除去すると、セル内でガスの対流がほとん
どないため脱バインダ不良が生じやすく、長時間熱処理
しなければならなかった。さらに、各セル内の真空排
気、希ガスの封入等が難しいものであった。
【0008】本発明は前記課題を解決するために成され
たもので、AC型プラズマディスプレイパネルにおい
て、発光輝度を向上できるとともに、容易に製造できる
プラズマディスプレイパネルを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
について検討した結果、AC型プラズマディスプレイパ
ネルにおいて、並列に配設された隣接する各2つのスペ
ーサで挟まれた空間を複数の空間に仕切るとともに前記
スペーサと交差する方向に一方の基板のみに接合するよ
うに配設された隔壁を設けて、該隔壁壁面にも蛍光体を
被着形成することによって、発光に寄与する蛍光体の面
積が増加し発光輝度が向上できることから、高効率の発
光が可能となるとともに、蛍光体の製造工程における蛍
光体ペーストの塗布、ペーストの脱バインダ、セル内へ
の希ガスの封入等が容易となることを見いだした。
【0010】すなわち、本発明のプラズマディスプレイ
パネルは、所定間隔離間して平行に形成された2枚の基
板と、該基板間に並列に配設された複数のスペーサと、
隣接する各2つのスペーサで挟まれた空間を、複数の空
間を仕切るために前記スペーサと交差する方向に配設さ
れ、かつ、一方の前記基板表面取着され、他方の基板に
対して所定間隔離間するように配設された複数の隔壁
と、少なくとも前記スペーサおよび前記隔壁の壁面に被
着形成された蛍光体と、他方の前記基板の表面に前記ス
ペーサと交差するように、前記隔壁間に配設された少な
くとも一対の放電電極とを備え、該放電電極間で放電さ
せて前記蛍光体を発光させることを特徴とするものであ
る。
【0011】ここで、前記隔壁の高さが前記スペーサの
高さより10μm以上低いことが望ましく、前記隔壁の
壁面が前記スペーサの壁面に対して直交してなることが
望ましい。
【0012】また、前記隔壁の側端部が前記スペーサに
接合されてなるか、または前記隔壁の側端部と前記スペ
ーサとが離間してなるものである。
【0013】さらに、前記隔壁の前記一方の基板接合面
における厚みが、前記隔壁の前記他方の基板と対向する
端部の厚みよりも厚いこと、特に、前記隔壁の断面が台
形であるか、または前記隔壁の壁面が曲面であることが
望ましい。
【0014】
【作用】本発明のプラズマディスプレイパネルによれ
ば、スペーサ壁面に加えて隔壁壁面にも蛍光体を被着形
成するために、発光に寄与する蛍光体の面積を増加で
き、AC型プラズマディスプレイパネルの発光輝度を向
上できる。
【0015】また、隔壁をスペーサよりも低く形成した
ことによって、隔壁端面にも蛍光体を塗布してもプラズ
マディスプレイパネルの組立および作動に支障がないた
めにスクリーン印刷法等の公知の印刷手法によって容易
に蛍光体ペーストを塗布でき、また、ペーストの脱バイ
ンダ処理時にセル内にガスを対流させることができ、脱
バインダを容易に行うことができることから、局所的な
輝度の低下がない。さらに、各セル内を真空排気した
後、希ガスを封入することが容易に行える。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のプラズマディスプレイパ
ネルの一例についての図1の分解断面図および図2の概
略断面図を基に説明する。
【0017】図1において、プラズマディスプレイパネ
ル1は、所定間隔離間して平行に形成された背面板2と
正面板3との2枚の基板間に複数のリブ状のスペーサ4
が所定間隔離間して並列に配設されている。
【0018】また、本発明によれば、背面板2と正面板
3とスペーサ4、4によって囲まれた空間を複数の空間
に仕切るため、スペーサ4、4と交差する方向に複数の
隔壁5、5が背面板2表面に取着され、正面板3に対し
て所定間隔離間するように配設されており、背面板2、
正面板3、隣接するスペーサ4、4、隣接する隔壁5、
5によって挟まれる補助セル7が形成されている。そし
て、補助セル7内の背面板2表面、スペーサ4壁面およ
び隔壁5壁面には蛍光体8が被着形成されている。
【0019】さらに、正面板3表面にはライン状の一対
の放電電極10、10が、補助セル7と交差するととも
に、それぞれ隣接する隔壁5、5間に配設され、かつ補
助セル7内の背面板2表面にはスペーサ4間にスペーサ
4と並列に配設されたライン状のアドレス電極12が複
数配設されており、放電電極10、10とアドレス電極
12とが直交するように形成されている。そして、放電
電極10、10間に電圧を印加するとともに、所定のア
ドレス電極12に電圧を印加することによって、放電電
極10、10間で放電させて、補助セル7内の蛍光体8
を発光させ、正面板3の他の表面にて画像として表示す
る。
【0020】背面板2と正面板3との2枚の基板は、厚
み2〜3.5mmのソーダライムガラス、低ソーダガラ
ス、鉛アルカリケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス等のガ
ラスからなることが望ましく、特にナトリウム分および
鉛分が少ない低ソーダガラスが望ましく、特に正面板3
は透明であることが望ましい。
【0021】スペーサ4は、例えば、鉛系ガラス、アル
カリケイ酸系ガラス、ビスマス系ガラス等の基板より低
い歪点を有するガラスからなるものであり、また、白色
度を向上させること、着色すること、誘電率を下げて発
光効率を向上させること等のために、SiO2、Zr
2、Al23、TiO2、Si34、Fe23、Ni2
3、CuO、MnO等の少なくとも1種のフィラーを
添加することもできる。
【0022】また、スペーサ4、4の形状は、例えば、
幅50〜150μm、高さ120〜170μm程度の長
さ方向に長いリブ状で、ピッチ140〜600μmのス
トライプ状に形成されている。なお、焼成によるスペー
サ4の変形の抑制およびスペーサ4の強度向上の点で、
スペーサ4の背面板2接合面での厚みが正面板3接着面
での厚みよりも厚くなるように形成してもよい。
【0023】隔壁5は、スペーサ4と同じ材料にて形成
されることが望ましいが、その形状は、例えば、幅50
〜600μm、ピッチ100〜1200μmで、高さが
スペーサ4よりも望ましくは10μm以上低いこと、す
なわち正面板3と10μm以上離間することが大きな特
徴であり、これによって、蛍光体ペーストの塗布、ペー
ストの脱バインダ、セル内への希ガスの封入等が容易と
なる。また、輝度向上の点も加味すると、隔壁5の高さ
はスペーサ4の高さの50〜90%であることが望まし
い。
【0024】また、発光に寄与する蛍光体8の面積、す
なわち補助セル7内の蛍光体8の比表面積を増加させる
ためにスペーサ4と隔壁5とが直交することが望まし
い。
【0025】さらに、製造の容易性の点では、隔壁5の
側端部とスペーサ4とが接合されていることが望まし
く、他方、焼成収縮によるスペーサ4と隔壁5との剥離
を防止し、セル内の蛍光体ペーストの脱バインダ性を高
めるためには、隔壁5の側端部とスペーサ4とが離間し
てなることが望ましい。
【0026】また、隔壁5の背面板2との接合強度を高
める点で、隔壁5の正面板3と対向する端面における厚
みが、隔壁5の背面板2接合面における厚みよりも薄い
ことが望ましく、さらに、隔壁5壁面を円弧、楕円、放
物線等の凹曲面となるように形成すれば、発光に寄与す
る蛍光体8の面積を高め、蛍光体8が局部的にスパッタ
されることが防止できる。
【0027】蛍光体8は、例えば、(Y,Gd)B
3:Eu、Zn2SiO4:Mn、BaMgAl
1017:Eu2+等からなり、放電によって発生する紫外
線によって励起され、R(赤)、G(緑)、B(青)等
の特定の波長を有する可視光を発光するものである。
【0028】また、蛍光体8は、補助セル7内の背面板
2表面、スペーサ4の壁面の背面板2側および隔壁5の
壁面の背面板2側から所望の距離に渡り、また、放電電
極10が形成された正面板3側から離間して被着形成さ
れることが望ましく、蛍光体8の平均厚みが5〜30μ
mとなるように形成されている。
【0029】放電電極10は、ライン形状の電極であ
り、インジウムとスズの合金酸化物(ITO)や酸化ス
ズ(SnO2)等からなる透明な材料から形成されるも
のであり、アドレス電極12は、例えば、幅40〜12
0μm、アドレス電極12、12のピッチ140〜60
0μmとなるライン形状の電極であり、Ni、Ag、A
l、CrまたはCu等を主成分とする導体層からなる。
【0030】また、図1によれば、放電電極10および
アドレス電極12表面には、それぞれ10〜30μm厚
みの誘電体14、15が形成されることが望ましい。
【0031】さらに、誘電体14表面には、耐プラズマ
性および二次電子放出係数の向上のために0.1〜5μ
m厚みのMgO膜等からなる電極保護層が被着形成され
ることが望ましい。
【0032】また、補助セル7内は、He、Ne、Xe
等の放電ガスが3.0×104〜7.0×104Pa封入
されている。
【0033】次に、本発明のプラズマディスプレイパネ
ルの製造方法の一例について説明する。 まず、上述し
たガラスからなる背面板2の表面にアドレス電極12を
スクリーン印刷法、フォトレジスト法、アディティブ法
等によって、また、誘電体14を、例えばスクリーン印
刷法等により形成する。なお、誘電体14は後述のスペ
ーサ4と同じ材質とし、スペーサ4形成時に同時に形成
してもよい。
【0034】また、背面板2表面に複数のスペーサ4お
よび隔壁5を形成して補助セル7を作製する。スペーサ
4および隔壁5の形成方法としては、スペーサ4および
隔壁5用のペーストを用いてスクリーン印刷法等の公知
の印刷法を複数回繰り返す方法、または背面板2表面に
形成したスペーサ4および隔壁5用のペースト層の表面
に、スペーサ4および隔壁5用の溝を有する成形型を型
押しして、該成形型を離型する型押し法によりスペーサ
4および隔壁5用成形体を作製するが、いずれの場合で
も、隔壁5の高さをスペーサ4の高さよりも低く形成す
ることが重要である。
【0035】なお、上記成形型を用いる場合、隔壁5の
側端部がスペーサ4に接合された構造であれば、スペー
サ4と隔壁5との成形型からの離型性がよく、さらに、
成形型における隔壁5用溝の底部における幅を成形型の
隔壁5用溝の開口部における幅よりも狭く、特に該溝の
壁面が凹曲面となるように形成することによって、成形
体の成形型からの離型性がさらに向上する。
【0036】また、成形型としてはロール形状の成形型
を用いることもできるが、この場合、スペーサ4および
隔壁5用成形体の成形型からの離型性の点でロールの円
周方向がスペーサ、ロールの長手方向が隔壁となること
が望ましい。
【0037】そして、スペーサ4および隔壁5用成形体
を被着形成した背面板2を、例えば、酸化性雰囲気中、
550〜600℃にて焼成した後、背面板2、隣接する
スペーサ4、4とで囲まれた部分の隔壁5、5の壁面を
含む内壁面に各色の蛍光体と有機バインダとを含有する
蛍光体ペーストを、スクリーン印刷法、ディスペンサ法
等の公知の印刷法によって、それぞれの放電表示セル内
に塗布した後、酸化性雰囲気中、特に酸化性ガスを流し
ながら、前記蛍光体ペースト中の有機バインダを分解、
揮散させ、さらに、例えば250〜500℃にて蛍光体
8を焼き付ける。
【0038】一方、正面板3上にスパッタ法等の薄膜形
成法やフォトレジスト法、スクリーン印刷法、リフトオ
フ法、アディティブ法等の印刷法およびフォトグラフィ
法によって一対の放電電極10、10を少なくとも1つ
形成し、また、スクリーン印刷法、ラミネート法によっ
て絶縁層を形成した後、蒸着法等の公知の薄膜形成法に
よりMgO膜等を被着形成した誘電体15を形成した
後、アドレス電極12と放電電極10とが直交するよう
に正面板3と背面板2とを位置合わせし、貼り合わせて
接合する。
【0039】その後、得られた背面板3と正面板2とを
位置合わせして、ガラスフリット等を介在させて加熱す
ることにより封着し、10-4Pa程度まで真空引きした
後、XeやHe−Xe、Ne−Xe等を主成分とする放
電ガスを3×104〜7×104Pa気密封入してセルが
完成される。
【0040】また、画面のコントラストを高めるために
正面板3の表面および/または複数対の放電電極間にブ
ラックマトリックス(図示せず。)をスクリーン印刷に
よって形成することもできるが、該ブラックマトリック
スはスペーサ4および隔壁5上面に形成すればよい。
【0041】
【実施例】(実施例1)画像表示領域が厚さ2mmの4
0インチサイズ用のソーダライムガラスからなるガラス
基板上に、銀ペーストを用いてスクリーン印刷によって
アドレス電極パターンを形成し、580℃にて焼き付け
た。
【0042】一方、歪点450℃、平均粒径0.5μm
の低融点ガラス粉末に対して、フィラーとして、チタニ
ア、アルミナ、溶融シリカと、α−テレピネオールと、
ポリビニルブチラールと、分散剤、アルコール等の溶剤
とを添加、混練してスペーサおよび隔壁用ペーストを作
製した。
【0043】そして、上記ペーストを前記電極表面にス
リットコータによって層状に形成し、スペーサ用溝およ
び該スペーサ用溝と連続し直交するように形成された隔
壁用溝とを有する成形型によって型押しし、離型した。
なお、同時に電極表面に誘電体も形成した。
【0044】これを、大気中、570℃で焼成したとこ
ろ、基板上には幅120μm、高さ150μm、ピッチ
360μmのスペーサおよび幅100μm、高さ80μ
m、ピッチ1080μmの隔壁が得られた。
【0045】そして、背面板と隔壁とによって囲まれた
コの字部分の内壁に、蛍光体とセルロース系有機バイン
ダとを含有する蛍光体ペーストをスクリーン印刷法によ
り塗布し、空気を流しながら加熱して脱バインダ処理
し、該蛍光体を500℃で焼き付けた。なお、レーザー
変位計を用いて測定したところ、蛍光体の隔壁壁面での
平均厚みは8μmであった。
【0046】そして、背面板と正面板とをガラスフリッ
トによって封着して、1.3×10 -4Paまで真空排気
した後、Ne−Xeを主成分とする放電ガスを3.25
×105〜4.0×105Paで気密封入してプラズマデ
ィスプレイパネルを作製した。
【0047】得られたプラズマディスプレイパネルを用
いて、放電電極間に200Vの電圧を印加して放電表示
セルを全面発光させ、画面を上段、中段、下段部の右、
中央、左部の計9ヶ所での各々3×4cmのエリア部に
おける発光輝度を測定し、その平均値を算出したところ
340cd/m2であった。
【0048】(実施例2)実施例1のスペーサ用成形体
と隔壁用成形体とが離間するように形成する以外は、実
施例1と同様にプラズマディスプレイパネルを作製し、
同様に評価した結果、発光輝度は340cd/m2であ
った。
【0049】(実施例3)実施例1の成形型における隔
壁用溝を、溝底部における幅が50μm、開口部におけ
る幅が150μmの台形にて形成する以外は実施例1と
同様にプラズマディスプレイパネルを作製し、同様に評
価した結果、発光輝度は360cd/m2であった。
【0050】(実施例4)実施例3の成形型における隔
壁用溝を、側面が円弧状の凹曲面となるように形成する
以外は、実施例3と同様にプラズマディスプレイパネル
を作製し、同様に評価した結果、発光輝度は375cd
/m2であった。
【0051】(比較例1)実施例1の成形型において、
隔壁用溝を形成せず、スペーサ用溝のみを形成して、基
板表面にスペーサのみを形成する以外は実施例1と同様
にプラズマディスプレイパネルを作製し、同様に評価し
た結果、発光輝度は290cd/m2であった。
【0052】(比較例2)実施例1において、基板表面
にスペーサと同じ高さの隔壁を形成する以外は実施例1
と同様にプラズマディスプレイパネルを作製したとこ
ろ、蛍光体を格子状パターンのスクリーン製版を用いて
充填したところ印刷精度が低いものであった。また、脱
バインダ処理に実施例の試料の4倍の時間を要した。さ
らに、セル内を1.3×10-4Paまで真空排気するこ
とができなかった。
【0053】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明のプラズマ
ディスプレイパネルによれば、背面板と正面板間を所定
間隔に保つためのスペーサに加えて背面板とのみ接合す
る隔壁を設け、該隔壁壁面にも蛍光体を被着形成するこ
とによって、発光に寄与する蛍光体の面積が増加し発光
輝度が向上できることから、高効率の発光が可能とな
る。
【0054】また、隔壁と正面板とが所定間隔離間する
ことから、蛍光体ペーストの塗布、ペーストの脱バイン
ダ、セル内への希ガスの封入等が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマディスプレイパネルの分解断
面図である。
【図2】図1のプラズマディスプレイパネルの概略断面
図である。
【符号の説明】
1 プラズマディスプレイパネル 2 背面板 3 正面板 4 スペーサ 5 隔壁 7 補助セル 8 蛍光体 10 放電電極 12 アドレス電極 14、15 誘電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 逆瀬川 清浩 鹿児島県国分市山下町1番4号 京セラ株 式会社総合研究所内 (72)発明者 酒井 久満 滋賀県八日市市蛇溝町長谷野1166番地の6 京セラ株式会社滋賀工場内 Fターム(参考) 5C040 FA01 GA03 GF03 GG03 GG05 MA03 MA22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定間隔離間して平行に形成された2枚の
    基板と、該基板間に並列に配設された複数のスペーサ
    と、隣接する各2つのスペーサで挟まれた空間を、複数
    の空間を仕切るために前記スペーサと交差する方向に配
    設され、かつ、一方の前記基板表面に取着され、他方の
    基板に対して所定間隔離間するように配設された複数の
    隔壁と、少なくとも前記スペーサおよび前記隔壁の壁面
    に被着形成された蛍光体と、他方の前記基板の表面に前
    記スペーサと交差するように、前記隔壁間に配設された
    少なくとも一対の放電電極とを備え、該放電電極間で放
    電させて前記蛍光体を発光させることを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】前記隔壁の高さが前記スペーサの高さより
    10μm以上低いことを特徴とする請求項1記載のプラ
    ズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】前記隔壁の壁面が前記スペーサの壁面に対
    して直交してなることを特徴とする請求項1または2記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】前記隔壁の側端部が前記スペーサに接合さ
    れてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】前記隔壁の側端部と前記スペーサとが離間
    してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】前記隔壁の前記一方の基板接合面における
    厚みが、前記隔壁の前記他方の基板と対向する端部の厚
    みよりも厚いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】前記隔壁の断面が台形であることを特徴と
    する請求項6記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 【請求項8】前記隔壁の壁面が曲面であることを特徴と
    する請求項6記載のプラズマディスプレイパネル。
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