JP2001126614A - プラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布装置および塗布方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布装置および塗布方法

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JP2001126614A
JP2001126614A JP30393999A JP30393999A JP2001126614A JP 2001126614 A JP2001126614 A JP 2001126614A JP 30393999 A JP30393999 A JP 30393999A JP 30393999 A JP30393999 A JP 30393999A JP 2001126614 A JP2001126614 A JP 2001126614A
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display panel
barrier ribs
coating
plasma display
nozzle
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JP30393999A
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English (en)
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Tatsu Tashiro
達 田代
Naoki Goto
直樹 後藤
Hiroyuki Kadowaki
広幸 門脇
Katsunori Tsuchiya
勝則 土屋
Tatsuya Minegishi
達弥 峯岸
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の
塗布装置および塗布方法を提供する。 【解決手段】 バリアーリブ9を形成したプラズマディ
スプレイパネルを載置する載置台4と、プラズマディス
プレイパネルと載置台の間に配置した第1の電極5と、
バリアーリブ間に蛍光体材料を塗布する塗布ヘッド1
と、塗布ヘッドの先端に配置され蛍光体材料を塗布する
ノズル2と、塗布ヘッドに配置された第2の電極3とを
有するプラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布
装置であって、ノズルの中心とバリアーリブ間の中心と
をずらして配置し、第1の電極と第2の電極との間に電
界を掛けて、ノズルの中心とバリアーリブ間の中心とを
ずらしてノズルをバリアーリブの形成されている方向と
平行に移動しながら、バリアーリブ間に蛍光体材料がほ
ぼ充満するように塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電界を発生させ
ることにより蛍光体材料をプラズマディスプレイパネル
の隔壁間に塗布するプラズマディスプレイパネル(以
下、PDPと記す)用の蛍光体材料の塗布装置と塗布方
法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】図6は、本発明に係わるプラズマディス
プレイパネルの一構成例をその前面板と背面板とを離間
した状態を示す構造図である。図6に示したPDPは、
交流型(AC型)の反射型のマトリクス表示方式の3電
極構造の面放電型プラズマディスプレイである。
【0003】このPDPの基本形状は、バリアーリブ6
2(隔壁、障壁、リブともいう)に区切られたセル空間
を挟んで対向する一対のガラス基板60、61によって
形成されている。これらガラス基板60、61は、お互
いの外周部分に設けられた低融点ガラスからなる図示し
ていない枠状のシール層によって接合されており、中に
は放電ガスが充填されている。
【0004】前面板であるガラス基板60の内面には、
基板面に沿った面放電を発生させるための平行な一対の
表示電極X,Yがマトリクス表示のライン毎に一対ずつ
設置されている。一例であるが、対角42インチフルカ
ラーPDPでのラインピッチは1080μmである。一
対の表示電極X,Yは、それぞれが幅の狭い直線状のバ
ス電極63(金属薄膜:Cr/Cu/Cr)と幅の広い
透明かつ直線状の透明電極である維持電極64とから構
成されている複合電極である。バス電極63及び維持電
極64の寸法は、バス電極63が厚さ1μm、幅60μ
m、維持電極64が厚さ0.2μm、幅240μmであ
る。この複合電極を覆うように、AC駆動のための誘電
体層66(PbO系低融点ガラス層)が設けられてい
る。そして誘電体層66の表面にはMgO(酸化マグネ
シウム)からなる保護層69が形成されている。誘電体
層の膜厚は、約30μm、保護層の膜厚は、0.5μmで
ある。
【0005】一方、背面板であるガラス基板61の内面
には、アドレス電極65が設けられる。このアドレス電
極65は、前面板に設けた一対の表示電極X,Yと直交
する。前記アドレス電極65は、銀ペーストをスクリー
ン印刷法により塗工・乾燥し、焼成することで幅100
μm、厚み10μm、ピッチ360μmに形成する。そし
てアドレス電極65を覆って絶縁性の誘電体層67が形
成される。この誘電体層67の厚さは20μm程度であ
る。また、アドレス電極65のエレクトロマイグレーシ
ョンを防止する為、アドレス電極の下に下地層を形成す
る。下地層は誘電体層67と同じ組成の低融点ガラスを
用いる。下地層は図示していない。
【0006】さらに、前記誘電体層67の上には、直線
状のバリアーリブ62を各アドレス電極の間に設ける。
該リブ62の高さは120μmで、バリアーリブの底部
幅100μm、バリアーリブの頂部幅60μmである。そ
して、誘電体層67の表面及びバリアーリブ62の側面
を被覆するように、カラー表示のための赤色(R)、青
色(B)、緑色(G)の3色の蛍光体層68を形成す
る。一対の表示電極X,Y間に100〜200ボルト程
度の駆動電圧を印加することにより面放電が発生する。
この面放電により生じる紫外線によって、前記蛍光体層
68は励起されて赤色(R)、青色(B)、緑色(G)
の所定色の可視光を発光する。前記前面板を透過した前
記所定色の可視光を観察者が視認する。
【0007】このようなPDPを製造する蛍光体層を形
成する工程において、従来は、いくつかの方法で形成し
ていた。これについて以下に述べる。
【0008】まず、第1の従来方法では、赤色(R)、
青色(B)、緑色(G)の各蛍光体層68は、ペースト
状の蛍光体(蛍光体ペースト)を各色用バリアーリブ6
2間に塗布した後、乾燥−焼成して形成するようにして
おり、この蛍光体ペーストの塗布は、スクリーン印刷で
行うようにしていた。
【0009】このスクリーン印刷では、赤色(R)用、
青色(B)用、緑色(G)用の3枚の印刷版を用いて3
回印刷を行う。すなわち、赤色(R)用の版を用いて赤
色(R)用の蛍光体ペーストを赤色(R)用のバリアー
リブ62間に塗布して乾燥させ、次に青色(B)用、そ
の次に緑色(G)用のスクリーン印刷を行うというよう
に、バリアーリブ62の形成された背面側のガラス基板
61と印刷版とを位置合わせして蛍光体ペーストを印刷
し、乾燥するという工程を3回繰り返し、その後、焼成
するようにしていた。
【0010】また、第2の方法では、ダイヘッドを用い
てPDPの背面側のガラス基板61の全面に各色の蛍光
体ペーストを塗布して乾燥させ、その後フォトリソ法に
より露光・現像・乾燥を行い、必要なところのみ蛍光体
層68を形成し、その後3色同時に焼成するようにして
いた。
【0011】すなわち、赤色(R)用の蛍光体ペースト
を前記ガラス基板61の全面に各色の蛍光体ペーストを
塗布して乾燥させ、その後フォトリソ法により露光・現
像を行い、赤色(R)用のバリアーリブ62間にのみ形
成して乾燥させる。次に青色(B)用、その次に緑色
(G)用の蛍光体層の形成を行う。このように、バリア
ーリブ62の形成された背面側のガラス基板61と露光
マスクとを位置合わせして蛍光体ペーストを背面側のガ
ラス基板61の全面に塗布した後、露光・現像するとい
う工程を3回繰り返し、乾燥・焼成するようにしてい
た。
【0012】また、第3の方法では、蛍光体材料を表面
に形成したフィルムを用いて、PDPの背面側のガラス
基板61の全面に各色の蛍光体ペーストを形成(つま
り、バリアーリブ上への貼着、またはバリアーリブ間へ
の圧入)させ、その後フォトリソ法により露光・現像・
乾燥を行い、必要なところのみ蛍光体層68を形成し、
その後焼成するようにしていた。
【0013】すなわち、赤色(R)用の蛍光体材料を前
記ガラス基板61の全面に各色の蛍光体材料を形成さ
せ、その後フォトリソ法により露光・現像を行い、赤色
(R)用のバリアーリブ62間にのみ形成して乾燥させ
る。次に青色(B)用、その次に緑色(G)用の蛍光体
層の形成を行う。このように、バリアーリブ62の形成
された背面側のガラス基板61と露光マスクとを位置合
わせして蛍光体材料を背面側のガラス基板61の全面に
形成(つまり、バリアーリブ上への貼着、またはバリア
ーリブ間への圧入)した後、露光・現像・乾燥するとい
う工程を3回繰り返し、焼成するようにしていた。
【0014】この他、第4の方法として、特開平10―
340673号に示される「表示パネル用基板の蛍光体
形成方法および装置」がある。この出願は、パネル基板
の表面に設けた電極上に蛍光体を形成する方法であっ
て、蛍光体ペーストを収容した収容部の開口を当該パネ
ル基板の電極上に対向させ、この状態でその収容部内に
設けた制御電極とパネル基板の電極との間に電圧を印加
することにより、収容部内の蛍光体ペーストを開口を介
して当該電極上に塗布することを特徴とする表示パネル
用基板の蛍光体形成方法について記載されている。
【0015】さらに、この出願は、基板表面に、複数の
帯状電極と、それらの電極それぞれを挟むように該電極
と平行して延び且つそれらの間に該電極に沿った細長い
溝を画定する複数の帯状のバリアーリブとを備えた表示
パネル用基板の当該溝内に蛍光体ペーストを形成する装
置であって、表示パネル用基板に対向して配置され、か
つ、バリアーリブの伸張方向に移動可能な蛍光体ペース
ト収容部と、該収容部の基板対向面に複数のバリアーリ
ブと交差するように形成したスリット状開口とほぼ同じ
長さで、かつ、スリット状開口の開口面に接するように
収容部内に配置された制御電極とからなり、蛍光体ペー
ストを収容した収容部をバリアーリブの伸張方向に移動
させながら収容部内の制御電極と表示パネル用基板の帯
状電極との間に電圧を印加することにより、収容部内の
蛍光体ペーストをスリット状開口を介して当該帯状電極
を挟むバリアーリブ間の溝内に塗布するようにしたこと
を特徴とする表示パネル用基板の蛍光体形成装置につい
て記載されている。
【0016】上述したような第1の方法であるスクリー
ン印刷による形成方法、第2の方法であるダイヘッドに
よる形成方法、第3の方法であるフィルムによる形成方
法においては、表示パネルの高精細化および大面積化に
伴い、高精細でかつ大面積の印刷版または露光マスクが
必要となる。
【0017】しかしながら、第1の方法で用いる高精細
で大面積の印刷版の場合は、印刷版の製造が難しく、か
つ、版が伸びたり歪んだりするために背面側のガラス基
板61と印刷版との位置合わせが難しく、蛍光体ペース
トが所定の領域(バリアーリブ間)に塗布されず、各色
間のにじみ、部分的な塗布不足が起こるという第1の問
題があった。
【0018】さらに、第2、第3の方法で用いる高精細
で大面積の露光マスクの場合は、マスクの材料となる5
5インチより大きい大型のガラス基板が現在はなく入手
ができない。しかも、露光マスク用の大型のガラス基板
ではたわみ等が発生するために背面側のガラス基板61
と印刷版との位置合わせが難しく、蛍光体ペーストや材
料が所定の領域(バリアーリブ間)で露光されず、所定
領域に蛍光体が形成されずにバリアーリブの頂部や隣の
バリアーリブ間に塗布されるという第2の問題があっ
た。
【0019】第4の方法で用いる表示基板の表面に設け
た電極に電圧を印加する為、PDP1枚毎にPDPの表
面に設けた電極と電圧を印加する電源とを接続する必要
があり操作の手間がかかるという第3の問題があった。
【0020】また、第4の方法で用いる表示基板の表面
に設けた電極はR用、G用、B用と3種類あり、それぞ
れの電極に対してRGB電圧切り替え回路で切り替えて
電圧を印加する為、電圧切替のタイミング等の制御が煩
雑であるという第4の問題があった。
【0021】また、第4の方法を用いる場合、PDPで
は、表面に設けた誘電体層67やバリアーリブ62は誘
電体で形成されている。この為と思われるが、その表面
には電荷が溜まりやすい。電極間に電圧を印加する場
合、電荷が溜まったバリアーリブ62の頂部に蛍光体ペ
ーストが引き寄せられる傾向があり、バリアーリブ62
間にうまく蛍光体ペーストを塗布することができないと
いう第5の問題がある。具体的には、蛍光体ペースト収
容部のスリット状開口の中心と表示基板の表面に形成し
たバリアーリブ62間の中心とを一致させて蛍光体ペー
ストを塗布する方法では、塗布される蛍光体ペーストが
両側のバリアーリブ62に交互に引き寄せられたりする
ために塗布した蛍光面にムラが見られる。
【0022】また、第4の方法で用いる蛍光体ペースト
収容部の開口幅は、バリアーリブ62間の幅より小さく
形成するため、開口の加工が難しいという第6の問題が
あった。特に、蛍光体ペースト収容部に多列の開口を設
ける場合は顕著である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みてなされたものであって、上記問題点の解
決を計ろうとするものである。つまり、蛍光体を塗布す
るノズルの中心と蛍光体を塗布されるバリアーリブ間の
中心とをずらして配置すること等により、精度良くPD
Pのバリアーリブ間に蛍光体ペーストの塗布を行うプラ
ズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布装置および
塗布方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマディス
プレイパネルの蛍光体材料の塗布装置は、バリアーリブ
を形成したプラズマディスプレイパネルを載置する載置
台と、該載置台に配置した第1の電極と、前記プラズマ
ディスプレイパネル上のバリアーリブ間に蛍光体材料を
塗布する塗布ヘッドと、該塗布ヘッドの先端に配置され
蛍光体材料を塗布するノズルと、前記塗布ヘッドに配置
された第2の電極とを有するプラズマディスプレイパネ
ルの蛍光体材料の塗布装置であって、蛍光体材料を塗布
するノズルの中心と蛍光体材料を塗布されるバリアーリ
ブ間の中心とをずらして配置することをを特徴とするも
のである。
【0025】このプラズマディスプレイパネルの蛍光体
材料の塗布装置において、好ましくは、塗布ヘッドのノ
ズルの幅がバリアーリブ間の幅より広いことを特徴とす
る。
【0026】このプラズマディスプレイパネルの蛍光体
材料の塗布装置において、より好ましくは、塗布ヘッド
に配置された第2の電極が塗布ヘッドの外壁に配置され
ていることを特徴とする。
【0027】このプラズマディスプレイパネルの蛍光体
材料の塗布装置において、より好ましくは、塗布ヘッド
に配置された第2の電極が塗布ヘッドの内壁に配置され
ていることを特徴とする。
【0028】このプラズマディスプレイパネルの蛍光体
材料の塗布装置において、より好ましくは、塗布ヘッド
の液溜まり部またはノズルの壁面が傾斜を有することを
特徴とする。
【0029】このプラズマディスプレイパネルの蛍光体
材料の塗布装置において、より好ましくは、塗布ヘッド
のノズルの内部が円柱状の形状を有することを特徴とす
る。
【0030】このプラズマディスプレイパネルの蛍光体
材料の塗布装置において、より好ましくは、塗布ヘッド
のノズルの開口がスリット形状を有することを特徴とす
る。
【0031】このプラズマディスプレイパネルの蛍光体
材料の塗布装置において、より好ましくは、塗布ヘッド
に複数のノズルを有することを特徴とする。
【0032】本発明のプラズマディスプレイパネルの蛍
光体材料の塗布方法は、バリアーリブを形成したプラズ
マディスプレイパネルを載置した後、該プラズマディス
プレイパネルと前記載置台の間に配置した第1の電極と
前記塗布ヘッドに配置された第2の電極との間に電界を
掛けて、該塗布ヘッドの先端に配置されたノズルから前
記プラズマディスプレイパネル上のバリアーリブ間に蛍
光体材料を塗布するプラズマディスプレイパネルの蛍光
体材料の塗布方法であって、蛍光体材料を塗布するノズ
ルの中心と蛍光体材料を塗布されるバリアーリブ間の中
心とをずらしてノズルをバリアーリブの形成されている
方向と平行に移動しながら蛍光体材料を塗布して、バリ
アーリブ間に蛍光体材料がほぼ充満するように塗布する
ことを特徴とする。
【0033】このプラズマディスプレイパネルの蛍光体
材料の塗布装置において、好ましくは、塗布ヘッドのノ
ズルから蛍光体材料の塗布液を長く伸ばしてバリアーリ
ブ間の幅より塗布液の幅が細くなるようにしてバリアー
リブ間に蛍光体材料を塗布することを特徴とする。
【0034】このプラズマディスプレイパネルの蛍光体
材料の塗布方法において、より好ましくは、塗布ヘッド
のノズルの幅がバリアーリブ間の幅より広く形成した塗
布ヘッドのノズルから蛍光体材料の塗布液を長く伸ばし
てバリアーリブ間の幅より塗布液の幅が細くなるように
してバリアーリブ間に蛍光体材料を塗布することを特徴
とする。
【0035】また、本発明のプラズマディスプレイパネ
ルの蛍光体材料の塗布装置は、バリアーリブを形成した
プラズマディスプレイパネルを載置する載置台と、前記
プラズマディスプレイパネル上のバリアーリブ間に蛍光
体材料を塗布する塗布ヘッドとを有し、電圧供給部から
の一方の電極を前記塗布ヘッドに配置し、電圧供給部か
らの他方の電極をアース、又は、載置台の上部、又は、
載置台の内部、又は、載置台の下部に配置することを特
徴とする。
【0036】このプラズマディスプレイパネルの蛍光体
材料の塗布装置において、より好ましくは、載置台は石
製の定盤から構成されることを特徴とする。
【0037】このプラズマディスプレイパネルの蛍光体
材料の塗布装置において、より好ましくは、塗布ヘッド
の少なくとも先端部は、導電率10E−4以下の材料で
構成されることを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図面を参照して詳細に説明する。
【0039】図1は、第1の塗布装置の概念図であり、
図1において、1は塗布ヘッド、2はノズル、3は電極
B、4は載置台、5は電極A、6はガラス基板、7はア
ドレス電極、8は誘電体層、9はバリアーリブ、10は
塗布液供給部、11は液溜まり部、12は塗布液、13
はノズル中心、14はバリアリブ中心、15はズレ、1
6はPDPである。
【0040】PDPに塗布される蛍光体ペーストは、塗
布液供給部10である配管等を経由して塗布ヘッド1に
供給される。塗布ヘッドは絶縁物であり、セラミック製
である。このセラミックは、特にマセライトと呼ばれる
ガラスと雲母のセラミックがよい。又は、塗布ヘッドに
はアルミナやジルコニアを用いることもできる。少なく
とも塗布ヘッドは塗布ヘッド先端部が絶縁物、なかんず
くセラミックであるか、又はアルミナやジルコニアで製
作されていることが望ましい。この材料の導電率は、1
0E−4以下が望ましい。そして、供給された蛍光体ペ
ーストを塗布ヘッド内の液溜まり部11に溜める。液溜
まり部11は、ノズル2に繋がるが、ノズル2との繋が
り部分は傾斜面を有しており塗布液12をノズル2から
出しやすい形状になっている。
【0041】一方、バリアーリブ9を形成したPDP1
6を載置台4上に電極A5を介して載置する。ここで示
すPDP16は、ガラス基板6上にアドレス電極7が形
成され、アドレス電極7を覆って誘電体層8が形成さ
れ、その上にバリアーリブ9が形成されているAC型P
DPの背面板である。しかしながら、特にAC型のPD
Pに限定するものではなく、DC型のPDPでもよい。
さらに、ここで示すバリアーリブ9は帯状のバリアーリ
ブを示しているが、この帯状のバリアーリブに補助バリ
アーリブ(又は、補助隔壁)を有するバリアーリブでも
よい。もちろん、格子状のバリアーリブでもよい。そし
て、バリアーリブの形成されるPDPの基板は、背面板
でも前面板でもよい。
【0042】塗布ヘッド1のノズル2は、1本であり、
円柱状の内壁を有している。この内壁の直径は、PDP
のバリアーリブ9の間隔より広い幅を持つ。ノズルの開
口は円状である。そして、ノズル2の中心はノズル中心
13で示され、バリアーリブ9の間隔の中心はバリアー
リブ中心14で示される。ここで各中心のズレ15がバ
リアーリブ9の間隔より広がらないように塗布ヘッド1
とPDP16とをズラして配置する。
【0043】次に載置台4とPDP16との間に設けた
第1の電極である電極A5と、塗布ヘッド1の液溜まり
部11の内部に設けた第2の電極である電極B3との間
に電圧を印加して、電圧を印加しながらノズル2より塗
布液12をPDP16に向けて塗布する。載置台4は電
気導体製でもよいし、絶縁物製でもよい。ここでは、石
製の定盤の上に電極を設けた。この時、塗布液は徐々に
細くなりバリアーリブ9の間隔より細くなったところで
バリアーリブ9の間に塗布されるように、塗布ヘッド1
とPDP16との距離を200〜1000μmに保持し
ておく。逆に、このように細くすることにより、塗布ヘ
ッド1とPDP16との距離を200〜1000μmに
保持しても、きれいにバリアーリブ9の間に塗布でき
る。
【0044】上記のように保持することにより、ノズル
2からでた塗布液12は、徐々に細くなりバリアーリブ
9の間隔より細くなったところでバリアーリブ9の角か
らバリアーリブ9の間に塗布される。バリアーリブ9の
間に蛍光体ペーストがほぼ充満したところで、塗布ヘッ
ド1またはPDP16を移動させながら、PDP全体の
帯状のバリアーリブ9の間に蛍光体ペーストをほぼ充満
させる。このようにバリアーリブ9の間に蛍光体ペース
トをほぼ充満させることでバリアーリブ9の両側の壁面
に蛍光体ペーストを塗布できる。充満した蛍光体ペース
トは乾燥や焼成により揮発成分がなくなり、蛍光体層が
バリアーリブ9、62の両側の壁面、アドレス電極7、
65の上に形成されて、図6に示したようになる。
【0045】図2は、第2の塗布装置の概念図であり、
図2において、1は塗布ヘッド、2はノズル、3は電極
B、4は載置台、5は電極A、6はガラス基板、7はア
ドレス電極、8は誘電体層、9はバリアーリブ、10は
塗布液供給部、11は液溜まり部、12は塗布液、13
はノズル中心、14はバリアリブ中心、15はズレ、1
6はPDPである。
【0046】PDPに塗布される蛍光体ペーストは、塗
布液供給部10である配管等を経由して塗布ヘッド1に
供給される。供給された蛍光体ペーストを塗布ヘッド内
の液溜まり部11に溜める。液溜まり部11は、ノズル
2に繋がるが、ノズル2との繋がり部分は傾斜面を有し
ており塗布液12をノズル2から出しやすい形状になっ
ている。
【0047】一方、バリアーリブ9を形成したPDP1
6を載置台4上に電極A5を介して載置する。ここで示
すPDP16は、ガラス基板6上にアドレス電極7が形
成され、アドレス電極7を覆って誘電体層8が形成さ
れ、その上にバリアーリブ9が形成されているAC型P
DPの背面板である。しかしながら、特にAC型のPD
Pに限定するものではなく、DC型のPDPでもよい。
さらに、ここで示すバリアーリブ9は帯状のバリアーリ
ブを示しているが、この帯状のバリアーリブに補助バリ
アーリブ(又は、補助隔壁)を有するバリアーリブでも
よい。もちろん、格子状のバリアーリブでもよい。そし
て、バリアーリブの形成されるPDPの基板は、背面板
でも前面板でもよい。
【0048】塗布ヘッド1のノズル2は、1本であり、
円柱状の内壁を有している。この内壁の直径は、PDP
のバリアーリブ9の間隔より広い幅を持つ。ノズルの開
口は円状である。そして、ノズル2の中心はノズル中心
13で示され、バリアーリブ9の間隔の中心はバリアー
リブ中心14で示される。ここで各中心のズレ15がバ
リアーリブ9の間隔より広がらないように塗布ヘッド1
とPDP16とをズラして配置する。
【0049】次に載置台4とPDP16との間に設けた
第1の電極である電極A5と、塗布ヘッド1の液溜まり
部11の外部に設けた第2の電極である電極B3との間
に電圧を印加して、電圧を印加しながらノズル2より塗
布液12をPDP16に向けて塗布する。ここでは、電
極Bが塗布ヘッド1の外部に配置してある点が図1と異
なる。電極Bは塗布ヘッド外部に配置した方が、電極B
の交換が容易であるし、塗布液による腐食がなくてよ
い。この時、塗布液は徐々に細くなりバリアーリブ9の
間隔より細くなったところでバリアーリブ9の間に塗布
されるように、塗布ヘッド1とPDP16との距離を保
持しておく。このように細くすることによりきれいにバ
リアーリブ9の間に塗布できる。
【0050】上記のように保持することにより、ノズル
2からでた塗布液12は、徐々に細くなりバリアーリブ
9の間隔より細くなったところでバリアーリブ9の角か
らバリアーリブ9の間に塗布される。バリアーリブ9の
間に蛍光体ペーストがほぼ充満したところで、塗布ヘッ
ド1またはPDP16を移動させながら、PDP全体の
帯状のバリアーリブ9の間に蛍光体ペーストをほぼ充満
させる。このようにバリアーリブ9の間に蛍光体ペース
トをほぼ充満させることでバリアーリブ9の両側の壁面
に蛍光体ペーストを塗布できる。充満した蛍光体ペース
トは乾燥や焼成により揮発成分がなくなり、蛍光体層が
バリアーリブ9、62の両側の壁面、アドレス電極7、
65の上に形成されて、図6に示したようになる。
【0051】図3は、第3の塗布装置の概念図であり、
(A)は正面図、(B)は側面図である。図3におい
て、31は塗布ヘッド、32はノズル、33は電極B、
34は載置台、35は電極A、36はガラス基板、37
はアドレス電極、38は誘電体層、39はバリアーリブ
である。
【0052】PDPに塗布される蛍光体ペーストは、図
示しない塗布液供給部である配管等を経由して塗布ヘッ
ド31に供給される。供給された蛍光体ペーストを塗布
ヘッド内の液溜まり部に溜める。液溜まり部は、ノズル
32に繋がるが、ノズル32との繋がり部分は傾斜面を
有してもよい。これにより塗布液をノズル32から出し
やすい形状になっている。
【0053】一方、バリアーリブ39を形成したPDP
を載置台34上に電極A35を介して載置する。ここで
示すPDPは、ガラス基板36上にアドレス電極37が
形成され、アドレス電極37を覆って誘電体層38が形
成され、その上にバリアーリブ39が形成されているA
C型PDPの背面板である。しかしながら、特にAC型
のPDPに限定するものではなく、DC型のPDPでも
よい。さらに、ここで示すバリアーリブ39は帯状のバ
リアーリブを示しているが、この帯状のバリアーリブに
補助バリアーリブ(又は、補助隔壁)を有するバリアー
リブでもよい。もちろん、格子状のバリアーリブでもよ
い。そして、バリアーリブの形成されるPDPの基板
は、背面板でも前面板でもよい。
【0054】塗布ヘッド31のノズル32は、多列であ
り10本でも100本でもよい。ノズル32は内壁に傾
斜面を有している。そして、ノズル32の開口はスリッ
ト状であり、この長辺は、PDPの帯状のバリアーリブ
39の伸びる方向と直交する。この長辺方向のノズル開
口の幅は、PDPのバリアーリブ39の間隔より広い幅
を持つ。そして、各ノズル32の中心と対向するバリア
ーリブ39の間隔の中心とはズレており、これらのズレ
は、対向するバリアーリブ39の間隔より広がらないよ
うに塗布ヘッド31とPDPとを配置する。
【0055】次に載置台34とPDPとの間に設けた第
1の電極である電極A35と、塗布ヘッド1の液溜まり
部11の外部に帯状に設けた第2の電極である電極B3
3との間に電圧を印加して、電圧を印加しながらノズル
32より塗布液をPDPに向けて塗布する。ここでは、
電極Bが塗布ヘッド31の外部に配置してある点が図2
と同様の効果がある。この時、塗布液は徐々に細くなり
バリアーリブ39の間隔より細くなったところでバリア
ーリブ39の間に塗布されるように、塗布ヘッド31と
PDPとの距離を保持しておく。このように細くするこ
とによりきれいにバリアーリブ39の間に塗布できる。
【0056】上記のように保持することにより、ノズル
32からでた塗布液は、徐々に細くなりバリアーリブ3
9の間隔より細くなったところでバリアーリブ39の角
からバリアーリブ39の間に塗布される。バリアーリブ
39の間に蛍光体ペーストがほぼ充満したところで、塗
布ヘッド31またはPDPを移動させながら、PDP全
体の帯状のバリアーリブ39の間に蛍光体ペーストをほ
ぼ充満させる。このようにバリアーリブ39の間に蛍光
体ペーストをほぼ充満させることでバリアーリブ39の
両側の壁面に蛍光体ペーストを塗布できる。充満した蛍
光体ペーストは乾燥や焼成により揮発成分がなくなり、
蛍光体層がバリアーリブ39、62の両側の壁面、アド
レス電極37、65の上に形成されて、図6に示したよ
うになる。
【0057】図4は、第4の塗布装置の概念図であり、
(A)は正面図、(B)は側面図である。図4におい
て、41は塗布ヘッド、42はノズル、43は電極B、
44は載置台、45は電極A、46はガラス基板、47
はアドレス電極、48は誘電体層、49はバリアーリブ
である。
【0058】PDPに塗布される蛍光体ペーストは、図
示しない塗布液供給部である配管等を経由して塗布ヘッ
ド41に供給される。供給された蛍光体ペーストを塗布
ヘッド内の液溜まり部に溜める。
【0059】一方、バリアーリブ49を形成したPDP
を載置台44上に電極A45を介して載置する。ここで
示すPDPは、ガラス基板46上にアドレス電極47が
形成され、アドレス電極47を覆って誘電体層48が形
成され、その上にバリアーリブ49が形成されているA
C型PDPの背面板である。しかしながら、特にAC型
のPDPに限定するものではなく、DC型のPDPでも
よい。さらに、ここで示すバリアーリブ49は帯状のバ
リアーリブを示しているが、この帯状のバリアーリブに
補助バリアーリブ(又は、補助隔壁)を有するバリアー
リブでもよい。もちろん、格子状のバリアーリブでもよ
い。そして、バリアーリブの形成されるPDPの基板
は、背面板でも前面板でもよい。
【0060】塗布ヘッド41のノズル42は、多列であ
り10本でも100本でもよい。そのノズルの形状は、
直方体状の内壁を有している。この内壁の幅は、PDP
のバリアーリブ49の間隔より広い幅を持つ。ノズルの
開口はスリット状である。そして、各ノズル42の中心
と対向するバリアーリブ49の間隔の中心とはズレてお
り、これらのズレは、対向するバリアーリブ49の間隔
より広がらないように塗布ヘッド41とPDPとを配置
する。
【0061】次に載置台44とPDPとの間に設けた第
1の電極である電極A45と、塗布ヘッド41の液溜ま
り部の内部に帯状に設けた第2の電極である電極B43
との間に電圧を印加して、電圧を印加しながらノズル4
2より塗布液をPDPに向けて塗布する。この時、塗布
液は徐々に細くなりバリアーリブ49の間隔より細くな
ったところでバリアーリブ49の間に塗布されるよう
に、塗布ヘッド41とPDPとの距離を保持しておく。
このように細くすることによりきれいにバリアーリブ4
9の間に塗布できる。
【0062】上記のように保持することにより、ノズル
42からでた塗布液は、徐々に細くなりバリアーリブ4
9の間隔より細くなったところでバリアーリブ49の角
からバリアーリブ49の間に塗布される。バリアーリブ
49の間に蛍光体ペーストがほぼ充満したところで、塗
布ヘッド41またはPDPを移動させながら、PDP全
体の帯状のバリアーリブ49の間に蛍光体ペーストをほ
ぼ充満させる。このようにバリアーリブ49の間に蛍光
体ペーストをほぼ充満させることでバリアーリブ49の
両側の壁面に蛍光体ペーストを塗布できる。充満した蛍
光体ペーストは乾燥や焼成により揮発成分がなくなり、
蛍光体層がバリアーリブ49、62の両側の壁面、アド
レス電極47、65の上に形成されて、図6に示したよ
うになる。
【0063】図5は、本発明の実施の形態に係る塗布装
置の電圧供給部のブロック図であり、塗布ヘッドに設け
た電極Bと載置台に設けた電極Aとの間に電圧を印加す
る電圧供給部のブロック図を示す。この電圧供給部は上
述した4つの実施の形態のいずれでも利用できる。ここ
で、51はパルス発生器、52直流電源、53は加算
器、54は増幅器、55は電極B、56は電極Aであ
る。
【0064】パルス発生器51でパルス電圧を発生させ
る。このパルス電圧と、直流電源にて発生させた直流電
圧とを加算器に入力して2つの電圧を加算させる。この
加算結果を電圧増幅に入力し、必要な電圧にして、塗布
ヘッドに設けた電極Bと載置台に設けた電極Aとの間に
印加する。発生パルスの周期はパルス発生器にて必要な
周波数に設定すればよい。また、パルス電圧と直流電圧
との加算を行うため必要なオフセット電圧は適切に設定
すればよい。もちろん、直流電圧を負の電圧にすれば、
マイナス側にオフセット電圧を印加できる。また、パル
ス電圧をゼロにすれば、直流電圧のみ印加できる。
【0065】図7は、本発明の実施の形態に係る別の塗
布装置の概念図であり、図7(A)には、塗布装置の電
圧供給部のブロック図が示してあり、図7(B)には、
4つのタイプの塗布装置が示してある。図7(A)に
は、塗布ヘッドに設けた電極Bに接続する接続部Bと、
載置台である定盤に設けた電極Aに接続する接続部Aと
の間に電圧を印加する電圧供給部のブロック図を示す。
ここでいう定盤は石製の定盤であり、絶縁物である。こ
の電圧供給部は上述した4つのタイプのいずれでも利用
できる。ここで、71はパルス発生器、72直流電源、
73は加算器、74は増幅器、75は接続部B、76は
接続部Aである。
【0066】図7(B)のタイプ1では、接続部Bから
の配線を塗布ヘッドに設けた電極Bに接続し、接続部A
からの配線を定盤に設けた電極Aに接続する。既に述べ
た第1の塗布装置から第4の塗布装置と同じである。こ
こで、平坦度を出す上では、石製の定盤がよい。この石
製の定盤の上に直接、ガラス基板を置くことにより平坦
度があるため、塗布液がきれいにガラス基板上に塗布で
きる。しかしながら、既に述べた第1の塗布装置から第
4の塗布装置では、石製の定盤を用いてもその上に電極
を配置する為、平坦度が確保できないという問題点があ
った。
【0067】上記問題点を解決する為、直接石製の定盤
の上にガラス基板を載置する方法を提案する。図7
(B)のタイプ2では、接続部Bからの配線を塗布ヘッ
ドに設けた電極Bに接続し、接続部Aからの配線を定盤
の内部に設けた電極Aに接続する。この構成は、既に述
べた第1の塗布装置から第4の塗布装置にも同様に適用
できるものである。
【0068】図7(B)のタイプ3では、接続部Bから
の配線を塗布ヘッドに設けた電極Bに接続し、接続部A
からの配線を定盤の下部に設けた電極Aに接続する。こ
の構成は、既に述べた第1の塗布装置から第4の塗布装
置にも同様に適用できるものである。
【0069】図7(B)のタイプ4では、接続部Bから
の配線を塗布ヘッドに設けた電極Bに接続し、接続部A
からの配線をアース(GND)に接続する。この構成
は、既に述べた第1の塗布装置から第4の塗布装置にも
同様に適用できるものである。
【0070】
【発明の効果】本発明においては、第1から第3の方法
で発生するバリアーリブを形成したガラス基板61と印
刷版または露光マスクとの位置合わせは容易になる。蛍
光体ペーストが所定の領域(バリアーリブ間)に塗布さ
れず、各色間のにじみ、部分的な塗布不足は発生しな
い。また、バリアーリブの頂部や隣のバリアーリブ間に
塗布されることもない。さらに、第2、第3の方法で行
っている現像がなくなるので蛍光体材料の無駄は無くな
る。
【0071】載置台上の電極を利用する為、PDP1枚
毎にPDPの表面に設けた電極と電圧を印加する電源と
を接続する必要がなくなり操作の手間がかからない。併
せて、表示基板の表面に設けた電極に対して切り替えて
電圧を印加する必要がない為、電圧切替のタイミング等
の制御が不用になる。
【0072】また、蛍光体ペースト収容部のスリット状
開口の中心と表示基板の表面に形成したバリアーリブ6
2間の中心とをズラして配置する為、バリアーリブ62
間にうまく蛍光体ペーストを塗布することができる。具
体的には、塗布される蛍光体ペーストが両側のバリアー
リブ62に交互に引き寄せられたりすることがないため
に塗布した蛍光体ペーストにムラが見られない。また、
蛍光体ペースト収容部の開口幅をバリアーリブ62間の
幅より大きく形成するため、開口の加工が容易となり、
多列の開口の場合は効果が大きい。
【0073】さらに、石製の定盤の上に直接ガラス基板
が載置出来るのできれいに塗布ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る第1の塗布装置の概
念図
【図2】本発明の実施の形態に係る第2の塗布装置の概
念図
【図3】本発明の実施の形態に係る第3の塗布装置の概
念図
【図4】本発明の実施の形態に係る第4の塗布装置の概
念図
【図5】本発明の実施の形態に係る塗布装置の電圧供給
部のブロック図
【図6】AC型PDPの例を示す図
【図7】本発明の実施の形態に係る第5の塗布装置の概
念図
【符号の説明】
1…塗布ヘッド 2…ノズル 3…電極B(塗布ヘッド側電極) 4…載置台 5…電極A(載置台側電極) 6…ガラス基板 7…アドレス電極 7…アドレス電極 8…誘電体層 9…バリアーリブ 10…塗布液供給 11…液溜まり部 12…塗布液 13…ノズル中心 14…バリアーリブ中心 15…ズレ 16…PDP
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門脇 広幸 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 土屋 勝則 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 峯岸 達弥 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5C028 FF12 FF16 5C040 FA01 GA03 GB03 GF02 GG09 JA13 MA22 MA23 MA24

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バリアーリブを形成したプラズマディスプ
    レイパネルを載置する載置台と、該載置台に配置した第
    1の電極と、前記プラズマディスプレイパネル上のバリ
    アーリブ間に蛍光体材料を塗布する塗布ヘッドと、該塗
    布ヘッドの先端に配置され蛍光体材料を塗布するノズル
    と、前記塗布ヘッドに配置された第2の電極とを有する
    プラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布装置で
    あって、蛍光体材料を塗布するノズルの中心と蛍光体材
    料を塗布されるバリアーリブ間の中心とをずらして配置
    することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの蛍
    光体材料の塗布装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、塗布ヘッドのノズルの
    幅がバリアーリブ間の幅より広いことを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、塗布ヘッドに配
    置された第2の電極が塗布ヘッドの外壁に配置されてい
    ることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの蛍光
    体材料の塗布装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2において、塗布ヘッドに配
    置された第2の電極が塗布ヘッドの内壁に配置されてい
    ることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの蛍光
    体材料の塗布装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2において、塗布ヘッドの液
    溜まり部またはノズルの壁面が傾斜を有することを特徴
    とするプラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1又は2において、塗布ヘッドのノ
    ズルの内部が円柱状の形状を有することを特徴とするプ
    ラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布装置。
  7. 【請求項7】請求項1又は2において、塗布ヘッドのノ
    ズルの開口がスリット形状を有することを特徴とするプ
    ラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7において、塗布ヘッドに複
    数のノズルを有することを特徴とするプラズマディスプ
    レイパネルの蛍光体材料の塗布装置。
  9. 【請求項9】バリアーリブを形成したプラズマディスプ
    レイパネルを載置した後、該プラズマディスプレイパネ
    ルと前記載置台の間に配置した第1の電極と前記塗布ヘ
    ッドに配置された第2の電極との間に電界を掛けて、該
    塗布ヘッドの先端に配置されたノズルから前記プラズマ
    ディスプレイパネル上のバリアーリブ間に蛍光体材料を
    塗布するプラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗
    布方法であって、蛍光体材料を塗布するノズルの中心と
    蛍光体材料を塗布されるバリアーリブ間の中心とをずら
    してノズルをバリアーリブの形成されている方向と平行
    に移動しながら蛍光体材料を塗布して、バリアーリブ間
    に蛍光体材料がほぼ充満するように塗布することを特徴
    とするプラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布
    方法。
  10. 【請求項10】請求項9において、塗布ヘッドのノズル
    から蛍光体材料の塗布液を長く伸ばしてバリアーリブ間
    の幅より塗布液の幅が細くなるようにしてバリアーリブ
    間に蛍光体材料を塗布することを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネルの蛍光体材料の塗布方法。
  11. 【請求項11】請求項9において、塗布ヘッドのノズル
    の幅がバリアーリブ間の幅より広く形成した塗布ヘッド
    のノズルから蛍光体材料の塗布液を長く伸ばしてバリア
    ーリブ間の幅より塗布液の幅が細くなるようにしてバリ
    アーリブ間に蛍光体材料を塗布することを特徴とするプ
    ラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布方法。
  12. 【請求項12】バリアーリブを形成したプラズマディス
    プレイパネルを載置する載置台と、前記プラズマディス
    プレイパネル上のバリアーリブ間に蛍光体材料を塗布す
    る塗布ヘッドとを有し、電圧供給部からの一方の電極を
    前記塗布ヘッドに配置し、電圧供給部からの他方の電極
    をアース、又は、載置台の上部、又は、載置台の内部、
    又は、載置台の下部に配置することを特徴とするプラズ
    マディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の載置台は石製の定盤か
    ら構成されることを特徴とするプラズマディスプレイパ
    ネルの蛍光体材料の塗布装置。
  14. 【請求項14】請求項12記載の塗布ヘッドの少なくと
    も先端部は、導電率10E−4以下の材料で構成される
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの蛍光体
    材料の塗布装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030079558A (ko) * 2002-04-04 2003-10-10 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널 제조방법
JP2009277405A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Panasonic Corp プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法

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