JP2001126388A - ディジタル記録再生装置 - Google Patents

ディジタル記録再生装置

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JP2001126388A
JP2001126388A JP30377099A JP30377099A JP2001126388A JP 2001126388 A JP2001126388 A JP 2001126388A JP 30377099 A JP30377099 A JP 30377099A JP 30377099 A JP30377099 A JP 30377099A JP 2001126388 A JP2001126388 A JP 2001126388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来方式との互換性を確保しつつ、複雑な信
号処理等を行うことを回避して、アナログ波形をより忠
実に再現して音質の向上を図り得るディジタル記録再生
装置を提供する。 【解決手段】 ディジタル情報信号をミニディスク3の
記録フォーマットに定める所定のサンプリング周波数F
s=44.1kHzの2倍のサンプリング周波数Fs=
88.2kHzにてアナログ情報信号をディジタル情報
信号に変換するアナログディジタルコンバータ部6と、
ディジタル化されたディジタル情報信号をサンプリング
周波数Fs=88.2kHzにて圧縮するATRAC部
5と、圧縮されたディジタル情報信号をミニディスク3
に所定のサンプリング周波数Fs=44.1kHzにて
記録するピックアップ部1及び磁気ヘッド部2とが備え
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ情報信号
を変換してディジタル化したディジタル情報信号を例え
ばMD(ミニディスク)等の記録媒体に定める所定のサ
ンプリング周波数にてその記録媒体に記録し又はその記
録媒体から再生するディジタル記録再生装置に関するも
のであり、詳細には、高周波領域の音質特性の向上に関
する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用コンパクトディスク(C
D)やミニディスク(MD)では、アナログ音響信号波
形をディジタルに変換して録音する。
【0003】上記アナログ信号をディジタル信号に変換
するに際しては、図8(a)(b)に示すように、音響
信号波形をどのくらい細かい時間間隔にてサンプリング
してどのくらい精確に読むかによって、元の波形をどれ
だけ忠実に再現できるかが決まる。
【0004】上記の音響信号波形の横軸をどれだけ細か
く区切るかを標本化又はサンプリングというが、特に、
1秒間に読み取る数を標本化周波数又はサンプリング周
波数Fsと言う。
【0005】上述したように、波形をより忠実に再現す
るためには、その変化を追跡できるぐらいに細かく区切
って読むことが必要である。その目安を立てるには、標
本化定理という情報理論を用いて、一般的には、再現し
ようとする音波の周波数の2倍以上にサンプリング周波
数Fsを設定する。すなわち、サンプリング周波数Fs
を例えば48kHz(1秒間の音波の波形を48000
に区切って読む)と決めると、その1/2に当たる24
kHzが再生周波数範囲の上限となる。したがって、こ
の周波数以下の音響信号は再現できるが、これ以上の周
波数は再現できないことになる。
【0006】ところで、従来のオーディオ用コンパクト
ディスクやミニディスク(MD)では、記録するときの
サンプリング周波数Fsは44.1kHzにフォーマッ
トとして設定されているため、再生周波数はフィルタ特
性を考慮して周波数20kHzとなっている。
【0007】しかし、ここ数年来、20kHz以上の周
波数成分も人間のオーディオ信号の知覚に影響があると
いう報告がなされている。このため、サンプリング周波
数Fsを44.1kHzに設定するという従来機との共
通性を持たせ、なおかつ高周波域成分も再生可能な技術
が開示されている。
【0008】例えば、特開平6−342558号公報に
開示された技術では、CDやDA(Digital Audio)に対
して、サンプリング周波数Fs=44.1kHzにてデ
ィジタル化した音声信号をオーディオ領域に記録する。
そして、ナイキスト周波数(22.05kHz)以上の
帯域の情報信号をフィルタ等を使用して抽出し、さら
に、圧縮符号化してサブコード領域に記録する。
【0009】これにより、サブコード領域に記録したデ
ータと従来のオーディオ領域のデータとの両方を再生す
ることによって高品質な音声信号を再生できるようにな
っている。なお、この公報の技術では、オーディオ領域
のみを再生することにより通常再生も可能にしている。
【0010】ところで、従来の一般的なMD録音再生装
置では、図9に示すように、録音時には、サンプリング
周波数Fs=44.1kHzにてアナログディジタルコ
ンバータ(ADC)部56によりオーディオ入力信号を
アナログ信号からディジタル信号に変換する。
【0011】ディジタルに変換された信号は信号処理部
54内における圧縮・伸長回路部であるATRAC部5
5にてATRAC(Adaptive Transform Acoustic Codin
g)方式により、上記と同じサンプリング周波数Fs=4
4.1kHzにてデータ圧縮され、メモリ部(DRA
M:Dynamic Random Access Memory)58に蓄えられ
る。
【0012】次いで、メモリ部58に蓄えられたデータ
は、順次、磁気ヘッド52を介してディスク53に上記
と同じサンプリング周波数Fs=44.1kHzにて記
録される。
【0013】一方、再生時には、ディスク53に記録さ
れた信号をピックアップ部51にてサンプリング周波数
Fs=44.1kHzで読み取り、信号処理部54に入
力する。信号処理部54に入力されたデータは、一旦、
メモリ部58に蓄えられ、順次、ATRAC部55に入
力される。次いで、圧縮されていたデータをATRAC
部55にてサンプリング周波数Fs=44.1kHzで
伸長し、ディジタルアナログコンバータ(DAC)部5
7に入力する。ディジタルアナログコンバータ部57
は、サンプリング周波数Fs=44.1kHzにてディ
ジタル信号をアナログ信号に変換し、これによって、オ
ーディオ出力信号が得られる。
【0014】以上の録音・再生の動作は、コントロール
部59が信号処理部54をコントロールすることにより
実現される。
【0015】また、上記の回路では、上述したように、
アナログディジタルコンバータ部56、ATRAC部5
5及びディジタルアナログコンバータ部57の各々のサ
ンプリング周波数は全て、44.1kHzにて動作して
いる。したがって、ADC部56、実際にディスク53
に記録したデータ及びDAC部57の概念波形は、図1
0(a)(b)(c)に示すようになる。なお、以下、
このサンプリング周波数Fs=44.1kHzによるア
ナログディジタル変換を従来方式という。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された従来のディジタル記録再生装置では、通
常の音楽信号は従来方式との互換性のために、サンプリ
ング周波数は44.1kHzに設定されており、ナイキ
スト周波数(22.05kHz)以上は、記録可能領域
に制限があるので、この記録可能領域に入るよう圧縮率
を上げる必要性が生じる。
【0017】また、ナイキスト周波数(22.05kH
z)以上の信号を得るために、サンプリング周波数Fs
を変更すること以外に、ナイキスト周波数以上の信号を
抽出する回路が必要であり、さらに、抽出したデータ量
と記録可能領域における記録可能量とを比較して圧縮手
法の選択を行う等の複雑な管理が生じている。したがっ
て、当然、ナイキスト周波数(22.05kHz)以上
のデータ量が多い場合は、記録可能領域が可変とならな
いために、高圧縮率に頼らざるを得なくなる。
【0018】しかし、圧縮率を可変できない場合には、
帯域分割を行いビット割当により重み付けを行う手法等
によってデータ量を削減する必要がある。すなわち、さ
らに複雑な信号処理等を行う必要が生じるという問題点
を有している。
【0019】また、MD記録再生装置においては、CD
記録再生装置と同様に、サンプリング周波数Fsが4
4.1kHzに固定されていることより、記録される圧
縮信号の帯域は20kHzに制限されている。したがっ
て、最近規格化されたDVDやSACD等の広帯域のデ
ータからの記録再生では、広帯域のデータがあるにもか
かわらず、サンプリング周波数Fsの関係上、周波数2
0kHz以上の帯域は全てカットして記録することとな
り、音質面での不満が数多く見られるという問題点を有
している。
【0020】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、記録媒体への書き込み及
び読み取りにおける従来方式との互換性を確保しつつ、
複雑な信号処理等を行うことを回避して、アナログ波形
をより忠実に再現して音質の向上を図り得るディジタル
記録再生装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタル記録
再生装置は、上記課題を解決するために、アナログ情報
信号を変換してディジタル化したディジタル情報信号を
例えばミニディスク(MD)等の記録媒体に定める所定
のサンプリング周波数である例えば、サンプリング周波
数Fs=44.1kHzにてその記録媒体に記録し又は
その記録媒体から再生するディジタル記録再生装置にお
いて、上記所定のサンプリング周波数の整数倍のサンプ
リング周波数にてアナログ情報信号をディジタル情報信
号に変換するディジタル化手段と、上記ディジタル化手
段にてディジタル化されたディジタル情報信号を、上記
所定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング周波
数にて圧縮する圧縮手段と、上記圧縮手段にて圧縮され
たディジタル情報信号を上記記録媒体に上記所定のサン
プリング周波数にて記録する記録手段とが備えられてい
ることを特徴としている。
【0022】上記発明によれば、ディジタル記録再生装
置は、アナログ情報信号を変換してディジタル化したデ
ィジタル情報信号を例えばミニディスク(MD)等の記
録媒体に記録フォーマットとして定める、所定のサンプ
リング周波数Fs=44.1kHzにてその記録媒体に
記録し又はその記録媒体から再生する。
【0023】ここで、アナログ情報信号をミニディスク
(MD)等の記録媒体に記録するときには、先ず、ディ
ジタル化手段が、上記所定のサンプリング周波数Fs=
44.1kHzの整数倍のサンプリング周波数にてアナ
ログ情報信号をディジタル情報信号に変換する。
【0024】すなわち、アナログ情報信号をディジタル
化するときには、サンプリング周波数Fsの約1/2の
周波数までしか変換することができないので、従来で
は、フィルタ特性等を考慮して周波数約20kHzより
も高周波領域のアナログ情報信号を変換することができ
なかった。
【0025】しかし、本発明では、アナログ情報信号を
従来のミニディスク(MD)等にて規定される所定のサ
ンプリング周波数=44.1kHzの整数倍のサンプリ
ング周波数にてディジタルに変換する。したがって、整
数倍として例えば2倍のサンプリング周波数Fs=8
8.2kHzにてディジタルに変換したときには、その
1/2の周波数44.1kHzまでの高周波領域のアナ
ログ情報信号を変換することができる。この結果、従来
よりも、約2倍の高周波領域のアナログ情報信号を変換
することが可能となる。
【0026】次いで、上記所定のサンプリング周波数の
整数倍のサンプリング周波数にて変換されたディジタル
情報信号は、圧縮手段によって、同じく、所定のサンプ
リング周波数の整数倍のサンプリング周波数にて圧縮さ
れる。
【0027】そして、この圧縮されたディジタル情報信
号は、記録手段によって、今度は、ミニディスク(M
D)等の記録媒体に定める所定のサンプリング周波数で
あるサンプリング周波数Fs=44.1kHzにてその
記録媒体に記録される。したがって、ミニディスク(M
D)等の記録媒体に対しては、記録媒体に定める所定の
サンプリング周波数であるサンプリング周波数Fs=4
4.1kHzにて記録しているので、何ら問題なく記録
することができる。
【0028】この結果、広帯域のデータを含んだ状態で
あっても、記録媒体に記録する時は、所定のサンプリン
グ周波数にて記録できる。すなわち、従来の記録手法を
利用し、複雑な信号処理手段を設けることなく高周波領
域まで記録できるものとなっているので、装置内の変更
要素を少なくして高音質を確保することができる。
【0029】したがって、記録媒体への書き込みにおけ
る従来方式との互換性を確保しつつ、複雑な信号処理等
を行うことを回避して、アナログ波形をより忠実に再現
して音質の向上を図り得るディジタル記録再生装置を提
供することができる。
【0030】本発明のディジタル記録再生装置は、上記
課題を解決するために、上記記載のディジタル記録再生
装置において、記録媒体から所定のサンプリング周波数
にてディジタル情報信号を読み取る読取手段と、上記読
取手段により読み取ったディジタル情報信号を上記所定
のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング周波数に
て伸長する伸長手段と、上記伸長手段により伸長された
ディジタル情報信号を、上記所定のサンプリング周波数
の整数倍のサンプリング周波数にてアナログ情報信号に
変換するアナログ化手段とが備えられていることを特徴
としている。
【0031】上記発明によれば、記録媒体から所定のサ
ンプリング周波数にてディジタル情報信号を読み取る読
取手段と、上記読取手段により読み取ったディジタル情
報信号を上記所定のサンプリング周波数の整数倍のサン
プリング周波数にて伸長する伸長手段と、上記伸長手段
により伸長されたディジタル情報信号を、上記所定のサ
ンプリング周波数の整数倍のサンプリング周波数にてア
ナログ情報信号に変換するアナログ化手段とが備えられ
ている。
【0032】すなわち、前記記載の高音質方式のディジ
タル記録再生装置によって記録された記録媒体を再生す
るときには、先ず、読取手段が記録媒体から所定のサン
プリング周波数である例えばサンプリング周波数Fs=
44.1kHzにてディジタル情報信号を読み取る。こ
の読み取りは、記録媒体の所定のサンプリング周波数で
あるサンプリング周波数Fs=44.1kHzにて行わ
れるので、何ら問題なく読み取ることができる。
【0033】次いで、読取手段にて読み取られたディジ
タル情報信号は、伸長手段によって、所定のサンプリン
グ周波数の整数倍のサンプリング周波数にて伸長され
る。さらに、この伸長手段により伸長されたディジタル
情報信号は、アナログ化手段によって、所定のサンプリ
ング周波数の整数倍のサンプリング周波数にてアナログ
情報信号に変換される。
【0034】この結果、記録媒体に所定のサンプリング
周波数で記録されたデータを読出し、所定のサンプリン
グ周波数の整数倍にて伸長した後、ディジタルアナログ
変換して高音質再生することができる。
【0035】そして、再生に関しても、従来機と同様の
周波数で記録媒体から読み出すため、従来機からの機器
内部の変更点を少なくして、高音質の再生を可能とする
ことができる。
【0036】したがって、記録媒体への読み取りにおけ
る従来方式との互換性を確保しつつ、複雑な信号処理等
を行うことを回避して、アナログ波形をより忠実に再現
して音質の向上を図り得るディジタル記録再生装置を提
供することができる。
【0037】本発明のディジタル記録再生装置は、上記
課題を解決するために、上記記載のディジタル記録再生
装置において、所定のサンプリング周波数の整数倍のサ
ンプリング周波数にてディジタル化しかつ圧縮したディ
ジタル情報信号を記録した記録媒体であることを、該記
録媒体に主情報とは別個に付加情報として記録するサン
プリング情報記録手段が備えられていることを特徴とし
ている。
【0038】すなわち、所定のサンプリング周波数の整
数倍のサンプリング周波数にてディジタル情報信号に変
換し圧縮した情報信号を記録媒体に記録する高音質方式
においても、記録媒体に記録するときには、通常の所定
のサンプリング周波数にて記録される。このため、高音
質方式にて記録したことを記録媒体の例えばUTOC領
域に記録しておかなければ、高音質方式にて適切に再生
することができない。
【0039】しかし、本発明によれば、所定のサンプリ
ング周波数の整数倍のサンプリング周波数にてディジタ
ル化しかつ圧縮したディジタル情報信号を記録した記録
媒体であることを、該記録媒体に主情報とは別個に付加
情報として記録するサンプリング情報記録手段が備えら
れている。
【0040】したがって、再生するときに、付加情報を
参照すれば、高音質方式にて記録されたことが判断でき
るので、高音質方式にて適切に再生することができる。
【0041】また、このことにより、記録媒体の内容を
主情報の再生をするまでもなく読み取ることができ、従
来方式では再生しないように制御することができる。
【0042】この結果、記録媒体への書き込み及び読み
取りにおける従来方式との互換性を確保しつつ、複雑な
信号処理等を行うことを回避して、アナログ波形をより
忠実に再現して音質の向上を図り得るディジタル記録再
生装置を提供することができる。
【0043】本発明のディジタル記録再生装置は、上記
課題を解決するために、上記記載のディジタル記録再生
装置において、サンプリング情報記録手段にて付加情報
を記録した記録媒体から付加情報が得られたときは、所
定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング周波数
にて伸長手段及びアナログ化手段を動作させる付加情報
動作制御手段が備えられていることを特徴としている。
【0044】上記発明によれば、サンプリング情報記録
手段にて付加情報を記録した記録媒体から付加情報が得
られたときは、付加情報動作制御手段は、所定のサンプ
リング周波数の整数倍のサンプリング周波数にて伸長手
段及びアナログ化手段を動作させる。
【0045】したがって、記録媒体に記録された付加情
報により、どのようなサンプリング周波数で記録されて
いるかを外部からわざわざインプットすることなく、適
正なサンプリング周波数に設定することができる。つま
り、マニュアルにて従来方式にて記録された記録媒体か
又は高音質方式にて記録された記録媒体かを判断するこ
となく、最適再生が可能となる。また、誤って異なった
サンプリング周波数にて再生することを防ぐこともでき
る。
【0046】本発明のディジタル記録再生装置は、上記
課題を解決するために、上記記載のディジタル記録再生
装置において、記録手段は、圧縮手段によって所定のサ
ンプリング周波数の整数倍のサンプリング周波数にて圧
縮されたディジタル情報信号を、サンプリング毎に順次
交互に記録媒体における第一の記録領域と第二の記録領
域とに振り分けて記録することを特徴としている。
【0047】上記発明によれば、記録手段は、圧縮手段
によって所定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリ
ング周波数にて圧縮されたディジタル情報信号を、サン
プリング毎に順次交互に記録媒体における第一の記録領
域と第二の記録領域とに振り分けて記録する。
【0048】このため、それぞれにまとまりのあるデー
タを2つの第一の記録領域と第二の記録領域とに振り分
けることができる。その結果、第一の記録領域及び第二
の記録領域に記録したデータを別々に読み出すことがで
き、記録媒体からの読出しが簡易化される。したがっ
て、データ管理を簡単にすることができる。また、デー
タの読出しアクセスについても、データ記録領域が限定
されるため、アクセス時間を早くすることができる。
【0049】本発明のディジタル記録再生装置は、上記
課題を解決するために、上記記載のディジタル記録再生
装置において、記録媒体における第一の記録領域又は第
二の記録領域に記録されたディジタル情報信号を管理す
る付加情報を記録媒体の例えばUTOC等の第三の記録
領域に記録する振り分け情報記録手段が備えられている
ことを特徴としている。
【0050】すなわち、主情報を記録媒体における第一
の記録領域と第二の記録領域とに振り分けて記録したと
きには、管理データの付加情報をすぐに読み出せる場所
に記録しておくのが好ましい。
【0051】これに対し、本発明では、振り分け情報記
録手段が、記録媒体における第一の記録領域又は第二の
記録領域に記録されたディジタル情報信号を管理する付
加情報を記録媒体の例えばUTOC等の第三の記録領域
に記録する。
【0052】したがって、管理データの付加情報を主情
報を記録する場所とは異なる場所に記録することによ
り、情報と管理データとの区別を簡易化して記録媒体に
記録された情報を早く入手でき、処理時間を短縮するこ
とができる。
【0053】本発明のディジタル記録再生装置は、上記
課題を解決するために、上記記載のディジタル記録再生
装置において、記録媒体にサンプリング毎に順次交互に
第一の記録領域と第二の記録領域とに振り分けて記憶さ
れたディジタル情報信号のうち、少なくとも一方はフィ
ルタを介したデータであることを特徴としている。
【0054】上記発明によれば、記録媒体にサンプリン
グ毎に順次交互に第一の記録領域と第二の記録領域とに
振り分けて記憶されたディジタル情報信号のうち、少な
くとも一方はフィルタを介したデータである。
【0055】このため、少なくとも一方は所定のサンプ
リング周波数にて記録する時と同様の周波数帯域にする
ことができるので、同程度のデータを2箇所に記録した
こととならず、記録媒体の利用方法も拡大される。
【0056】また、逆に、他方をナイキスト周波数以上
のデータを含むようにすることができるので、高音質方
式による再生も可能となる。
【0057】本発明のディジタル記録再生装置は、上記
課題を解決するために、上記記載のディジタル記録再生
装置において、所定のサンプリング周波数にて再生する
ときに、フィルタを介したデータのみを再生させるフィ
ルタデータ再生制御手段が備えられていることを特徴と
している。
【0058】上記発明によれば、フィルタデータ再生制
御手段は、所定のサンプリング周波数にて再生するとき
に、フィルタを介したデータのみを再生させる。
【0059】このため、所定のサンプリング周波数の整
数倍のサンプリング周波数にてサンプリングした信号
を、所定のサンプリング周波数にて再生できる。すなわ
ち、このことは、所定のサンプリング周波数の整数倍の
サンプリング周波数にて記録された記録媒体を従来機に
て再生可能であることを意味し、これによって、記録媒
体の互換性を確実に保つことができる。ただし、再生時
間は、従来方式にて記録媒体に記録された時間よりは短
縮される。
【0060】本発明のディジタル記録再生装置は、上記
課題を解決するために、上記記載のディジタル記録再生
装置において、所定のサンプリング周波数の整数倍のサ
ンプリング周波数にてディジタル化しかつ圧縮したディ
ジタル情報信号を記録した記録媒体を、上記所定のサン
プリング周波数の整数倍のサンプリング周波数にて再生
するときには、記録媒体における第一の記録領域のデー
タと第二の記録領域のデータとを元の順序に並び替え、
所定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング周波
数にて伸長手段及びアナログ化手段を動作させるデータ
連結制御手段が備えられていることを特徴としている。
【0061】上記発明によれば、所定のサンプリング周
波数の整数倍のサンプリング周波数にてディジタル化し
かつ圧縮したディジタル情報信号を記録した記録媒体
を、上記所定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリ
ング周波数にて再生するときには、データ連結制御手段
が、記録媒体における第一の記録領域のデータと第二の
記録領域のデータとを元の順序に並び替え、所定のサン
プリング周波数の整数倍のサンプリング周波数にて伸長
手段及びアナログ化手段を動作させる。
【0062】このため、所定のサンプリング周波数の整
数倍のサンプリング周波数にて記録された記録媒体を再
生するときには、記録された手法の逆手順の再生動作を
させるだけで、高音質再生が可能となる。
【0063】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1及び図2に基づいて説明すれば、以
下の通りである。
【0064】本実施の形態のディジタル記録再生装置と
してのMD(ミニディスク)記録再生装置は、サンプリ
ング周波数Fs=44.1kHzにて記録するという従
来のミニディスク(MD)の記録フォーマットとの互換
性を保持しつつ、従来のミニディスク信号よりも音質を
改善した信号を記録又は再生する装置である。
【0065】上記のMD記録再生装置10は、図1に示
すように、オーディオ信号を入力する入力部12と、ナ
イキスト周波数以上をカットするための第1ローパスフ
ィルタ(LPF)11と、アナログ信号をディジタル信
号に変換するするためのディジタル化手段としてのアナ
ログディジタルコンバータ(ADC)部6と、ディジタ
ル信号を加工したり伝送形式を変更するための信号処理
部4と、記録媒体としてのミニディスク3から信号を読
み出したり、記録時にデータをミニディスク3に記録す
るため、レーザー光によりミニディスク3への書き込み
領域の一定範囲の温度を上げるための記録手段及び読取
手段としてのピックアップ部1と、このピックアップ部
1からの照射によりミニディスク3の書き込み部の温度
を上げたポイントでの磁区を変換するための記録手段と
しての磁気ヘッド部2と、記録するための圧縮したデー
タを一時蓄えたり、ミニディスク3から読み取ったデー
タを一時保管をするDRAM(Dynamic Random Access
Memory) 等からなるメモリ部8と、前記各部の制御及び
サンプリング周波数Fsの変換等を掌るマイコンからな
るサンプリング情報記録手段及び付加情報動作制御手段
としてのコントロール部9と、圧縮手段及び伸長手段と
してのATRAC(Adaptive Transform Acoustic Codin
g)部5にて伸長されたディジタルデータをアナログデー
タに変換するアナログ化手段としてのディジタルアナロ
グコンバータ部7と、アナログ信号に変換された信号を
出力する出力部13と、外部からの制御内容を入力する
キー入力部14とからなっている。
【0066】上記信号処理部4は、ディジタル信号を圧
縮又は伸長処理する回路を含み、ミニディスクシステム
ではATRAC部5が担っている。このATRAC部5
では、ATRAC方式にてディジタル信号の圧縮又は伸
長処理を行う。ここで、ATRAC部5にて採用されて
いるATRAC方式は、ソニー株式会社から提案された
信号の圧縮・伸長方式である。
【0067】なお、ディジタル信号を圧縮又は伸長処理
するシステムは他にも方式があるので、ディジタル信号
の圧縮・伸長方式は、システムの構成方法により決定す
れば良く、上記ATRAC方式に限定することはない。
【0068】次に、上記構成のMD記録再生装置10の
動作を信号の流れに沿って説明する。
【0069】先ず、MD記録再生装置10への入力信号
は、音声信号や音響信号等のアナログの連続信号であ
る。この連続信号をMD記録再生装置10の入力部12
に入力すると、次のステップである第1ローパスフィル
タ部11に入力される。
【0070】第1ローパスフィルタ部11では、AD変
換時の折り返しノイズを防ぐため、ナイキスト周波数以
上の周波数帯をカットする。
【0071】ここで、このナイキスト周波数は、次に述
べるように、本実施の形態では、アナログディジタルコ
ンバータ部6でのサンプリング周波数Fsを88.2k
Hzとするので、その1/2の周波数44.1kHzと
なっている。すなわち、本実施の形態では、アナログ情
報信号が、周波数44.1kHzまで録音できるものと
なり、従来の周波数20kHzまでしか記録できなかっ
たものに比べて、約2倍の高周波領域まで記録できるよ
うになっている。なお、以下、このように周波数44.
1kHzまで記録できる方式を高音質方式と言い、周波
数20kHzまでしか記録できない方式を従来方式と言
うこととする。
【0072】上記ナイキスト周波数以上の周波数帯をカ
ットされたアナログ音響信号はアナログディジタルコン
バータ部6に入力される。
【0073】上記アナログディジタルコンバータ部6の
サンプリング周波数Fsは、コントロール部9にて制御
されている。ここで、従来方式では、アナログディジタ
ルコンバータ部6でのサンプリング周波数Fsは、ミニ
ディスク3のフォーマットから導かれ、所定のサンプリ
ング周波数としての44.1kHzである。
【0074】しかし、本実施の形態においては、アナロ
グディジタルコンバータ部6のサンプリング周波数Fs
は、上記ミニディスク3のフォーマットから導かれた所
定のサンプリング周波数としての44.1kHzに対し
て、このサンプリング周波数Fs=44.1kHzの整
数倍のサンプリング周波数Fsにてディジタル化してい
る。なお、ディジタル化するためのサンプリング周波数
Fsは、44.1kHzの整数倍であれば良いが、本実
施の形態では、整数倍としての例えば2倍であるサンプ
リング周波数Fs=88.2kHzを採用している。
【0075】したがって、アナログディジタルコンバー
タ部6に入力されたアナログ信号である音響信号は、図
2(a)に示すように、サンプリング周波数Fs=8
8.2kHzにてサンプリングされ、ディジタル信号に
変換される。
【0076】ディジタル信号に変換された音響信号は、
次の信号処理回路部4に入力される。この信号処理回路
部4に入力されたディジタル信号は、コントロール部9
にてサンプリング周波数Fsを88.1kHzに設定さ
れたATRAC部5によって1/5に圧縮される。
【0077】なお、ここではミニディスクシステムを前
提にしていることから、使用している圧縮技術はATR
AC方式であるが、必ずしもこれに限らず、システムが
ミニディスクに限定されないならば、他の圧縮技術であ
るMPEG(Moving PictureExperts Group)オーディオ
等の他の手法を使用しても構わない。
【0078】次に、ATRAC部5にて圧縮された音響
信号のデータは、メモリ部8に入力されて記憶される。
メモリ部8に圧縮した音響信号が所定量記憶されると、
図2(b)に示すように、記憶された音響データを順次
通常のクロックつまりミニディスク3のフォーマットか
ら導かれるサンプリング周波数Fsである44.1kH
zにてミニディスク3に記録する。
【0079】すなわち、サンプリング周波数Fs=8
8.2kHzにてサンプリングしてメモリ部8に格納し
た音響信号のデータをサンプリング周波数Fs=44.
1kHzのサンプリングに伸ばしてミニディスク3に記
録する。このため、データの周波数も1/2になる。し
たがって、例えば、1kHzの音響信号を高音質方式に
てミニディスク3に記録する場合には、500Hzにて
記録することになる。
【0080】このように、本実施の形態では、入力され
たアナログデータをサンプリング周波数Fs=88.2
kHzにてディジタル化し、圧縮し、一時記憶すると共
に、ミニディスク3にサンプリング周波数Fs=44.
1kHzにて記録している。
【0081】ここで、従来方式では、入力転送レートは
1.4Mbps(2cH×16ビット×44.1kH
z)であり、圧縮されたデータの転送レート、つまりミ
ニディスク3への記録速度は1/5の約300kbps
となっている。
【0082】しかし、本実施の形態では、アナログディ
ジタルコンバータ部6及びATRAC部5を2倍の速度
で動作させるので、入力転送レートは2.8Mbps
(2cH×16ビット×88.2kHz)となるが、圧
縮されたデータのミニディスク3への記録速度は従来方
式と同じ約300kbpsのままであり、ミニディスク
3に記録する頻度を従来の2倍にして圧縮信号の記録を
行う。
【0083】したがって、従来方式では、約2秒間に1
回、約0.5秒間ミニディスク3に記録していたが、本
実施の形態では、約1秒間に1回、約0.5秒間ミニデ
ィスク3に記録することになる。
【0084】さらに、データ記録領域に関しては、圧縮
量は変化させていないので実質データ量は倍となりデー
タ記録領域も倍の領域が必要になる。このことは、ミニ
ディスク3の記録領域は規定されているため、従来の記
録可能時間に比べて実質の記録可能時間が1/2になっ
ていることを表している。すなわち、例えば、80分記
録可能のミニディスク3であれば、従来では80分間の
データが記録できていたものが、その1/2の40分間
のデータしか記録できないことを示している。
【0085】ここで、ミニディスク3にこのような方式
で記録したときの、管理方法について説明する。
【0086】一般に、ミニディスク3におけるユーザデ
ータの管理領域である第三の記録領域としてのユートッ
ク(UTOC:User Table Of Contents)領域3dには
(図4参照)、記録した音響データの付帯情報データを
記録するようになっているが、本実施の形態では、この
付帯情報データには、主情報が所定のサンプリング周波
数Fs=44.1kHzの2倍のサンプリング周波数F
s=88.2kHzにてサンプリングしたデータである
ことも含んでいる。
【0087】すなわち、上記付帯情報データには、従来
方式では再生できないとする情報を従来の管理データと
は別個な情報として割り当てる。このことにより、上述
した2倍のサンプリング周波数Fs=88.2kHzに
て作成したミニディスク3を従来方式にて再生する時、
ノイズ等の不具合が発生しないよう管理することができ
る。
【0088】次に、再生時においては、従来方式と同様
の速度、すなわちサンプリング周波数Fs=44.1k
Hzにてミニディスク3からピックアップ部1を介して
記録されている情報を得る。ここで、記録情報を読み出
す順番は主情報を読み出す前に、最初に、UTOC情報
から2倍のサンプリング周波数Fs=88.2kHzに
てデータをディジタル化及び圧縮したミニディスク3で
あることの管理データを得、次いで、この管理データは
コントロール部9に入力される。コントロール部9で
は、得られた管理データに基づき、信号処理部4内のA
TRAC部5及びディジタルアナログコンバータ部7を
サンプリング周波数Fs=88.2kHzにて動作する
ようにコントロールする。
【0089】次に、記録されている主情報部から得られ
たデータは圧縮されたデータのまま信号処理部4を介し
てメモリ部8に記憶される。読み出したデータがメモリ
部8に所定量蓄えられると、蓄えられた順にデータをメ
モリ部8から取出し、信号処理回路4に入力する。
【0090】上記信号処理部4に入力されたデータは、
コントロール部9により伸長動作に切り換えられている
ATRAC部5に入力される。ATRAC部5の動作サ
ンプリング周波数Fsはコントロール部9に入力された
管理データに基づき88.2kHzで動作するように設
定しており、通常の2倍のサンプリング周波数Fsとな
っている。
【0091】すなわち、圧縮されていた音響データはA
TRAC部5にて伸長され、サンプリング周波数Fs=
88.2kHzのディジタルデータにデコードされる。
サンプリング周波数Fs=88.2kHzにてデコード
されたディジタル信号は、ATRAC部5と同様に、コ
ントロール部9の管理データに基づき、2倍のサンプリ
ング周波数Fs=88.2kHzにて動作設定されたデ
ィジタルアナログコンバータ部7に入力される。
【0092】2倍のサンプリング周波数Fs=88.2
kHzにて動作しているディジタルアナログコンバータ
部7に入力されたデータは、図2(c)に示すように、
ここで元の広帯域アナログ信号に変換されてアナログ信
号として出力部13に出力される。
【0093】この結果、アナログ信号を周波数=44.
1kHzまで再生することができるので、従来と比べ
て、高周波領域の再生が可能となり、高音質を得ること
ができる。
【0094】なお、図2(a)(b)(c)において
は、波形の推移は、図2(b)に示すミニディスク3へ
の記録された波形が、図2(a)(c)に比べて、あた
かも帯域が下がった状態となっているが、これは44.
1kHzにして記録したからであり、上述したように、
データ量としては従来方式の2倍の信号のデータを記録
したものとなっている。
【0095】また、サンプリング周波数Fs=88.2
kHzにてサンプリングしてメモリ部8に記録した音響
信号のデータをそのまま、サンプリング周波数Fs=8
8.2kHzにてミニディスク3に記録すると、ミニデ
ィスク3への記録データ量は2倍となるが、ミニディス
ク3に記録するときには従来方式と同じサンプリング周
波数Fs=44.1kHzにて記録するために、時間軸
が2倍に間延びした状態となり、記録領域は従来方式の
2倍を要する。
【0096】このように、本実施の形態のMD記録再生
装置10では、アナログ情報信号を変換してディジタル
化したディジタル情報信号を、ミニディスク3の記録フ
ォーマットとして定める所定のサンプリング周波数Fs
=44.1kHzにてミニディスク3に記録し又はミニ
ディスク3から再生する。
【0097】ここで、アナログ情報信号をミニディスク
3に記録するときには、先ず、アナログディジタルコン
バータ部6が、上記所定のサンプリング周波数Fs=4
4.1kHzの2倍のサンプリング周波数Fs=88.
2kHzにてアナログ情報信号をディジタル情報信号に
変換する。
【0098】すなわち、アナログ情報信号をディジタル
化するときには、サンプリング周波数Fsの約1/2の
周波数までしか変換することができないので、従来で
は、フィルタ特性等を考慮して周波数約20kHzより
も高周波領域のアナログ情報信号を変換することができ
なかった。
【0099】しかし、本実施の形態では、アナログ情報
信号を従来のミニディスク3にて規定される所定のサン
プリング周波数=44.1kHzの2倍のサンプリング
周波数Fs=88.2kHzにてディジタルに変換す
る。したがって、このように、2倍のサンプリング周波
数Fs=88.2kHzにてディジタルに変換したとき
には、その1/2の周波数44.1kHzまでの高周波
領域のアナログ情報信号を変換することができる。この
結果、従来よりも、約2倍の高周波領域のアナログ情報
信号を変換することが可能となる。
【0100】次いで、上記所定のサンプリング周波数の
2倍のサンプリング周波数Fs=88.2kHzにて変
換されたディジタル情報信号は、ATRAC部5によっ
て、同じく、所定のサンプリング周波数Fs=44.1
kHzの2倍のサンプリング周波数Fs=88.2kH
zにて圧縮される。
【0101】そして、この圧縮されたディジタル情報信
号は、ピックアップ部1及び磁気ヘッド部2によって、
今度は、ミニディスク3に定める所定のサンプリング周
波数Fsであるサンプリング周波数Fs=44.1kH
zにてミニディスク3に記録される。したがって、ミニ
ディスク3に対しては、ミニディスク3に定める所定の
サンプリング周波数であるサンプリング周波数Fs=4
4.1kHzにて記録しているので、何ら問題なく記録
することができる。
【0102】この結果、広帯域のデータを含んだ状態で
あっても、ミニディスク3に記録するときは、所定のサ
ンプリング周波数Fs=44.1kHzにて記録でき
る。すなわち、従来の記録手法を利用し、複雑な信号処
理手段を設けることなく高周波領域まで記録できるもの
となっているので、装置内の変更要素を少なくして高音
質を確保することができる。
【0103】したがって、ミニディスク3への書き込み
における従来方式との互換性を確保しつつ、複雑な信号
処理等を行うことを回避して、アナログ波形をより忠実
に再現して音質の向上を図り得るMD記録再生装置10
を提供することができる。
【0104】また、本実施の形態のMD記録再生装置1
0では、ミニディスク3から所定のサンプリング周波数
Fs=44.1kHzにてディジタル情報信号を読み取
るピックアップ部1と、ピックアップ部1により読み取
ったディジタル情報信号をミニディスク3の記録フォー
マットに定めるサンプリング周波数Fs=44.1kH
zの2倍のサンプリング周波数Fs=88.2kHzに
て伸長するATRAC部5と、ATRAC部5より伸長
されたディジタル情報信号を、上記所定のサンプリング
周波数Fs=44.1kHzの2倍のサンプリング周波
数Fs=88.2kHzにてアナログ情報信号に変換す
るディジタルアナログコンバータ部7とが備えられてい
る。
【0105】すなわち、高音質方式のMD記録再生装置
10によって記録されたミニディスク3を再生するとき
には、先ず、ピックアップ部1がミニディスク3からミ
ニディスク3の記録フォーマットに定めるサンプリング
周波数である例えばサンプリング周波数Fs=44.1
kHzにてディジタル情報信号を読み取る。この読み取
りは、ミニディスク3の上記所定のサンプリング周波数
であるサンプリング周波数Fs=44.1kHzにて行
われるので、何ら問題なく読み取ることができる。
【0106】次いで、ピックアップ部1にて読み取られ
たディジタル情報信号は、ATRAC部5によって、上
記所定のサンプリング周波数Fs=44.1kHzの2
倍のサンプリング周波数Fs=88.2kHzにて伸長
される。さらに、このATRAC部5により伸長された
ディジタル情報信号は、ディジタルアナログコンバータ
部7によって、上記所定のサンプリング周波数Fs=4
4.1kHzの2倍のサンプリング周波数Fs=88.
2kHzにてアナログ情報信号に変換される。
【0107】この結果、ミニディスク3にサンプリング
周波数Fs=44.1kHzで記録されたデータを読出
し、上記所定のサンプリング周波数Fs=44.1kH
zの2倍にて伸長した後、ディジタルアナログ変換して
高音質再生することができる。
【0108】そして、再生に関しても、従来機と同様の
周波数でミニディスク3から読み出すため、従来機から
の機器内部の変更点を少なくして、高音質の再生を可能
とすることができる。
【0109】したがって、ミニディスク3への読み取り
における従来方式との互換性を確保しつつ、複雑な信号
処理等を行うことを回避して、アナログ波形をより忠実
に再現して音質の向上を図り得るMD記録再生装置10
を提供することができる。
【0110】ところで、ミニディスク3の記録フォーマ
ットに定めるサンプリング周波数Fs=44.1kHz
の2倍のサンプリング周波数Fs=88.2kHzにて
ディジタル情報信号に変換し圧縮した情報信号をミニデ
ィスク3に記録する高音質方式においても、ミニディス
ク3に記録するときには、通常の所定のサンプリング周
波数Fs=44.1kHzにて記録される。このため、
高音質方式にて記録したことをミニディスク3の例えば
UTOC領域に記録しておかなければ、高音質方式にて
適切に再生することができない。
【0111】しかし、本実施の形態によれば、上記所定
のサンプリング周波数Fs=44.1kHzの2倍のサ
ンプリング周波数Fs=88.2kHzにてディジタル
化しかつ圧縮したディジタル情報信号を記録したミニデ
ィスク3であることを、このミニディスク3に主情報と
は別個に付加情報として記録するコントロール部9が備
えられている。
【0112】したがって、再生するときに、付加情報を
参照すれば、高音質方式にて記録されたことが判断でき
るので、高音質方式にて適切に再生することができる。
【0113】また、このことにより、ミニディスク3の
内容を主情報の再生をするまでもなく読み取ることがで
き、従来方式では再生しないように制御することができ
る。
【0114】この結果、ミニディスク3への書き込み及
び読み取りにおける従来方式との互換性を確保しつつ、
複雑な信号処理等を行うことを回避して、アナログ波形
をより忠実に再現して音質の向上を図り得るMD記録再
生装置10を提供することができる。
【0115】また、本実施の形態のMD記録再生装置1
0では、コントロール部9にて付加情報を記録したミニ
ディスク3から付加情報が得られたときは、コントロー
ル部9は、上記所定のサンプリング周波数Fs=44.
1kHzの2倍のサンプリング周波数Fs=88.2k
HzにてATRAC部5及びディジタルアナログコンバ
ータ部7を動作させる。
【0116】したがって、ミニディスク3に記録された
付加情報により、どのようなサンプリング周波数で記録
されているかを外部からわざわざインプットすることな
く、適正なサンプリング周波数に設定することができ
る。つまり、マニュアルにて従来方式にて記録されたミ
ニディスク3か又は高音質方式にて記録されたミニディ
スク3かを判断することなく、最適再生が可能となる。
また、誤って異なったサンプリング周波数にて再生する
ことを防ぐこともできる。
【0117】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図3ないし図7に基づいて説明すれば、以下の
通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1
の図面に示した部材と同一の機能を有する部材について
は、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0118】本実施の形態のMD記録再生装置では、前
記実施の形態1と同様に、アナログディジタルコンバー
タ部6、ATRAC部5及びディジタルアナログコンバ
ータ部7では、ミニディスク3への記録のために設定さ
れたサンプリング周波数Fs=44.1kHzの2倍の
サンプリング周波数Fs=88.2kHzにて変換処理
及び圧縮・伸長処理を行うが、ミニディスク3への記録
に際しては、サンプリングのデータ毎に2つに振り分け
てサンプリング周波数Fs=44.1kHzにて記録す
るようになっており、これによって、従来方式と高音質
方式とのいずれの方式においても、簡単に切り替え再生
できるようになっている。
【0119】すなわち、本実施の形態のディジタル記録
再生装置としてのMD記録再生装置20では、図3に示
すように、メモリ部8は、A領域8aとB領域8bとの
2つの領域を有している。また、信号処理部4とメモリ
部8におけるA領域8aとの間には第2ローパスフィル
タ(LPF)部21が設けられている。
【0120】そして、信号処理部4のATRAC部5に
てサンプリング周波数Fs=88.2kHzで圧縮され
た信号は、サンプリングにおける奇数項、偶数項毎に交
互にメモリ部8に順次格納される。詳細には、サンプリ
ングにおける奇数項はフィルタとしての第2ローパスフ
ィルタ部21を介してメモリ部8のA領域8aに順次格
納され、サンプリングにおける偶数項は直接メモリ部8
のB領域8bに順次格納される。
【0121】なお、本実施の形態では、第2ローパスフ
ィルタ部21は、メモリ部8におけるA領域8aの入力
の前に設けられているが、必ずしもこれに限らず、メモ
リ部8におけるB領域8bの入力の前においても良い。
すなわち、第2ローパスフィルタ部21は、メモリ部8
のA領域8a又はB領域8bに入力する前に少なくとも
一方の領域入力の前段に挿入する。
【0122】上記第2ローパスフィルタ部21は、サン
プリング周波数Fs=44.1kHzに対応するナイキ
スト周波数以上をカットするようカットオフ周波数が設
定されている。ここではカットオフ周波数を20kHz
に設定している。この第2ローパスフィルタ部21のカ
ットオフ周波数を20kHzに設定する理由について
は、後述する再生時の説明にて詳述する。
【0123】次に、メモリ部8内のA領域8a及びB領
域8bに格納した圧縮データが所定量になると、メモリ
部8内に格納したデータをA領域8a及びB領域8bか
ら交互に呼び出し、磁気ヘッド部2を介してミニディス
ク3にサンプリング周波数Fs=44.1kHzにて記
録する。ミニディスク3に記録する場合も、メモリ部8
に記憶する場合と同様に、A領域8aのデータとB領域
8bのデータとを、図4に示すように、各々、ミニディ
スク3の主情報を記録する場所である録音用ユーザ領域
3cにおける第一の記録領域としてのA記録領域3a又
は第二の記録領域としてのB記録領域3bとに領域を分
けて記録する。
【0124】なお、ミニディスク3に領域を分けずに、
奇数番目、偶数番目のデータを時系列で交互に記録して
いき、UTOCのセクタにて管理するリンク情報にてパ
ートをリンクしていった場合は、ミニディスク3のパー
トはディスク全体で255までと規定されているために
すぐに破綻してしまう。
【0125】上記ミニディスク3における2つの領域、
つまりA記録領域3a及びB記録領域3bのデータのU
TOC領域3dにおけるUTOC管理は、A記録領域3
a又はB記録領域3bのいずれか一方のデータ、ここで
はA記録領域3aにおける奇数番目のデータを従来通り
UTOCセクタ0にて管理すれば良い。なお、他方につ
いてもUTOCセクタ0にて管理した場合には、通常、
A記録領域3aのデータとB記録領域3bのデータとは
良く似たデータが記録されていることにより、トラック
ナンバーの設定等が厳密には異なるにもかかわらず、同
じ曲を二度再生することになる等の不具合が生じる。し
たがって、ミニディスク3におけるB記録領域3bのデ
ータのUTOC管理は、従来方式にてチエツクを行って
いないUTOCセクタ5以降を使用する。本実施の形態
では、UTOCセクタ5を偶数番目のデータ管理に使用
している。
【0126】表1に、奇数番目のサンプリングデータの
曲の管理データをUTOCセクタ0に記録し、偶数番目
のサンプリングデータの曲の管理データをUTOCセク
タ5に記録する例を示す。
【0127】
【表1】
【0128】ここで、「TNO.」はトラックナンバー
のことである。また、TNO.1及びTNO.3は、高
音質方式にて録音した曲を示しており、これらTNO.
1及びTNO.3の奇数番目のサンプリングデータはU
TOCセクタ0にて管理される。
【0129】TNO.1の奇数番目のサンプリングデー
タのスタートアドレスは「a0」、エンドアドレスは
「b0」である。
【0130】また、TNO.1の偶数番目のサンプリン
グデータはUTOCセクタ5にて管理される。ミニディ
スク3におけるTNO.1の偶数番目のサンプリングデ
ータのスタートアドレスは「a5」、エンドアドレスは
「b5」である。
【0131】また、TNO.3の奇数番目のサンプリン
グデータのスタートアドレスは「e0」、エンドアドレ
スは「f0」である。
【0132】さらに、TNO.3の偶数番目のサンプリ
ングデータはUTOCセクタ5にて管理される。ミニデ
ィスク3におけるTNO.3の偶数番目のサンプリング
データのスタートアドレスは「e5」、エンドアドレス
は「f5」である。
【0133】TNO.2については、UTOCセクタ5
で管理されたデータが無く、通常録音された曲つまり従
来方式にて録音された曲であり、UTOCセクタ0のみ
で管理する。TNO.2のディスクにおけるスタートア
ドレスは「c0」、エンドアドレスは「d0」である。
【0134】上記のように、奇数番目のサンプリングデ
ータと偶数番目のサンプリングデータとをUTOCセク
タにて管理することにより、従来方式での再生に関して
は、UTOCセクタ0を確認しているので、ここにデー
タがあれば、通常のサンプリングにて記録したデータ
も、2倍のサンプリング周波数Fs=88.2kHzに
よるサンプリングにて得たデータも再生可能となる。す
なわち、いずれの方式にて記録したかにかかわらず、従
来方式にて再生するときには、UTOCセクタ5に関し
ては無視することになり、偶数領域にあるデータは再生
しない。
【0135】したがって、高音質方式によって記録した
ミニディスク3は、従来方式との互換性も兼ね備えるこ
とができている。ただし、2倍のサンプリング周波数F
s=88.2kHzによってデータを得たミニディスク
3の場合は、偶数領域分の記録可能時間が実質的に短縮
されたことになる。
【0136】また、このようなサンプリングにおける奇
数項、偶数項毎に交互にミニディスク3のA記録領域3
a又はB記録領域3bに記録する方法では、図5(a)
に示すように、サンプリング周波数Fs=88.2kH
zにてアナログ情報信号がディジタル変換されかつ圧縮
された後、ミニディスク3におけるA記録領域3a又は
B記録領域3bには、図5(b)(c)に示すように、
それぞれサンプリング周波数Fs=44.1kHzにて
記録される。
【0137】さらに、このように記録されたミニディス
ク3を再生したときには、図5(d)に示すように、サ
ンプリング周波数Fs=88.2kHzにて伸長され、
アナログ情報信号に変換される。
【0138】上記構成のMD記録再生装置20における
再生動作について、図6及び図7に示すフローチャート
に基づいて説明する。
【0139】最初に、ミニディスク3に記録されたUT
OC情報を読み出すときには、図6に示すように、先
ず、ピックアップ部1は、記録されたミニディスク3の
UTOC領域からUTOCセクタ0の読み出しを行う
(S1)。
【0140】次に、UTOCセクタ5を使用しているか
判定する(S2)。S2においてUTOCセクタ5を便
用している場合は、UTOCセクタ5を読み出す(S
3)。
【0141】一方、UTOCセクタ5を使用していない
場合は、UTOC読出しの中では何もせず、UTOC読
出しフローから抜ける。
【0142】次に、S3においてUTOCセクタ5を読
み出した後、高音質方式にて録音されている曲の局番、
スタートアドレス及びエンドアドレスをメモリ部8にて
メモリする(S4)。
【0143】以上のUTOC読み出し手順を、振り分け
情報記録手段としてのコントロール部9が信号処理部4
をコントロールすることにより行う。
【0144】次に、ミニディスク3を再生する時は、図
7に示すように、先ず、キー入力部14から高音質再生
するか否かを入力する(S11)。
【0145】次いで、高音質再生する場合は、記録され
たミニディスク3が高音質録音した曲か否かを前記メモ
リ部8に記憶されたデータにより判定する(S12)。
【0146】すなわち、高音質録音がされている場合は
UTOCセクタ5にデータが記録されており、高音質録
音がされていない場合はUTOCセクタ5にデータが記
録されていない。このため、UTOCセクタ5にデータ
が記録されているか否かによって、高音質録音がされて
いるか否かを判定できる。
【0147】上記S11のキー入力において通常再生を
指定した場合には、S12においては、高音質録音され
た曲ではないとして、後述するS17に移行する。
【0148】なお、本フローチャートでは、S11にて
キー入力部14から高音質再生するか否かの入力を行っ
ているが、必ずしもこれに限らず、例えば、高音質再生
を常に優先し、高音質録音されたミニディスク3は高音
質再生しかしない場合は、S11を省略し、S12から
開始しても良い。
【0149】次に、上記S12の高音質録音した曲か否
かの判定結果により、信号処理部4内の伸長処理をする
ATRAC部5、及びディジタルアナログコンバータ部
7でのサンプリング周波数Fsを設定する。すなわち、
高音質録音した曲の場合はサンプリング周波数Fs=8
8.2kHzに設定し(S13)、通常録音の場合はサ
ンプリング周波数Fs=44.1kHzにそれぞれ設定
をする(S17)。これはフィルタデータ再生制御手段
及びデータ連結制御手段としてのコントロール部9が行
う。
【0150】次に、高音質録音した曲の場合は、奇数番
目、偶数番目のデータを一定ブロック毎に交互に読み込
み、メモリ部8のA領域8a及びB記録領域3bのそれ
ぞれに蓄積する(S14)。なお、一定ブロックの容量
は使用するメモリ部8の容量により決定する。
【0151】次に、蓄積されたUTOCセクタ0のサン
プリングデータである奇数番目のデータ及びUTOCセ
クタ5のサンプリングデータである偶数番目のデータを
データ連結制御手段としての信号処理部4にて元の順番
に並び替える(S15)。
【0152】次に、元の順番に並び替えたデータを信号
処理部4のATRAC部5に入力し、圧縮されているデ
ータの伸長処理を行う。ここでのATRAC部5の動作
は、設定されたサンプリング周波数Fs=88.2kH
zにて行われている。
【0153】サンプリング周波数Fs=88.2kHz
で動作しているATRAC部5にて伸長されたディジタ
ルデータは、ATRAC部5と同様に、設定されたサン
プリング周波数Fs=88.2kHzにて動作している
ディジタルアナログコンバータ部7に入力する。
【0154】ディジタルアナログコンバータ部7に入力
されたディジタルデータはここでアナログ信号に変換さ
れ、高音質再生を開始する(S16)。
【0155】一方、S12にて高音質録音した曲でない
と判断されたときには、上述のように、S17にてサン
プリング周波数Fsを44.1kHzに設定した後、U
TOCセクタ0管理のサンプリングデータを読み込み、
メモリ部8におけるA領域8aに蓄積する(S18)。
【0156】データが一定量蓄積されたら、S16に移
行して、メモリ部8に格納されたデータを再度読み出
し、信号処理部4に入力する。信号処理部4にてサンプ
リング周波数Fs=44.1kHzに設定されたATR
AC部5において伸長処理をする。伸長されたデータは
サンプリング周波数Fs=44.1kHzに設定された
ディジタルアナログコンバータ部7にてオーディオアナ
ログ信号に変換され、音の再生を開始する。
【0157】通常再生の場合はサンプリング周波数Fs
=44.1kHzであることにより、再生周波数は20
kHzになっている。
【0158】ここで、前述したメモリ部8のA領域8a
にサンプリングにおける奇数項のデータを入れる際に、
第2ローパスフィルタ部21に通したことの意味が生じ
る。
【0159】すなわち、この第2ローパスフィルタ部2
1が無ければ、サンプリング周波数Fsを44.1kH
zにすることによっての折り返し雑音の発生を抑えるこ
とができない。従来方式と同様にサンプリング周波数F
s=44.1kHzにて再生できるように、サンプリン
グにおける奇数項のデータには格納する前に第2ローパ
スフィルタ部21を通したのである。このことは、ミニ
ディスク3のA記録領域3aに記録した奇数項のデータ
には、周波数20kHz以上の成分は含まれていないも
のとして記録されている。
【0160】この手法を取ることにより、従来方式での
再生が可能になり高音質方式の再生用に記録したミニデ
ィスク3であっても再生時間は短くなるが再生可能にな
る。
【0161】このように、本実施の形態のMD記録再生
装置20では、ピックアップ部1及び磁気ヘッド部2
は、ATRAC部5によってミニディスク3の記録フォ
ーマットに定めるサンプリング周波数Fs=44.1k
Hzの2倍のサンプリング周波数Fs=88.2kHz
にて圧縮されたディジタル情報信号を、サンプリング毎
に順次交互にミニディスク3におけるA記録領域3aと
B記録領域3bとに振り分けて記録する。
【0162】このため、それぞれにまとまりのあるデー
タを2つのA記録領域3aとB記録領域3bとに振り分
けることができる。その結果、A記録領域3a及びB記
録領域3bに記録したデータを別々に読み出すことがで
き、ミニディスク3からの読出しが簡易化される。した
がって、データ管理を簡単にすることができる。また、
データの読出しアクセスについても、データ記録領域が
限定されるため、アクセス時間を早くすることができ
る。
【0163】ところで、主情報をミニディスク3におけ
るA記録領域3aとB記録領域3bとに振り分けて記録
したときには、管理データの付加情報をすぐに読み出せ
る場所に記録しておくのが好ましい。
【0164】これに対し、本実施の形態では、コントロ
ール部9が発明では、コントロール部9が、ミニディス
ク3におけるA記録領域3a又はB記録領域3bに記録
されたディジタル情報信号を管理する付加情報をミニデ
ィスク3のUTOC領域3dに記録する。
【0165】したがって、管理データの付加情報を主情
報を記録する録音用ユーザ領域3cとは異なる場所に記
録することにより、情報と管理データとの区別を簡易化
してミニディスク3に記録された情報を早く入手でき、
処理時間を短縮することができる。
【0166】また、本実施の形態のMD記録再生装置2
0では、ミニディスク3にサンプリング毎に順次交互に
A記録領域3aとB記録領域3bとに振り分けて記憶さ
れたディジタル情報信号のうち、少なくとも一方のA記
録領域3aは第2ローパスフィルタ部21を介したデー
タである。
【0167】このため、少なくとも一方はミニディスク
3の記録フォーマットに定めるサンプリング周波数Fs
=44.1kHzにて記録する時と同様の周波数帯域に
することができるので、同程度のデータを2箇所に記録
したこととならず、ミニディスク3の利用方法も拡大さ
れる。
【0168】さらに、逆に、他方をナイキスト周波数
(20kHz)以上のデータを含むようにすることがで
きるので、高音質方式による再生も可能となる。
【0169】また、本実施の形態のMD記録再生装置2
0では、コントロール部9は、上記所定のサンプリング
周波数Fs=44.1kHzにて再生するときに、第2
ローパスフィルタ部21を介したデータのみを再生させ
る。
【0170】このため、サンプリング周波数Fs=4
4.1kHzの2倍のサンプリング周波数Fs=88.
2kHzにてサンプリングした信号を、サンプリング周
波数Fs=44.1kHzにて再生できる。すなわち、
このことは、サンプリング周波数Fs=44.1kHz
の2倍のサンプリング周波数Fs=88.2kHzにて
記録されたミニディスク3を従来機にて再生可能である
ことを意味し、これによって、ミニディスク3の互換性
を確実に保つことができる。ただし、再生時間は、従来
方式にてミニディスク3に記録された時間よりは短縮さ
れる。
【0171】また、本実施の形態のMD記録再生装置2
0では、ミニディスク3の記録フォーマットに定めるサ
ンプリング周波数Fs=44.1kHzの2倍のサンプ
リング周波数Fs=88.2kHzにてディジタル化し
かつ圧縮したディジタル情報信号を記録したミニディス
ク3を、上記所定のサンプリング周波数Fs=44.1
kHzの2倍のサンプリング周波数Fs=88.2kH
zにて再生するときには、コントロール部9が、ミニデ
ィスク3におけるA記録領域3aのデータとB記録領域
3bのデータとを元の順序に並び替え、所定のサンプリ
ング周波数Fs=44.1kHzの2倍のサンプリング
周波数Fs=88.2kHzにてATRAC部5及びデ
ィジタルアナログコンバータ部7を動作させる。
【0172】このため、所定のサンプリング周波数Fs
=44.1kHzの2倍のサンプリング周波数Fs=8
8.2kHzにて記録されたミニディスク3を再生する
ときには、記録された手法の逆手順の再生動作をさせる
だけで、高音質再生が可能となる。
【0173】
【発明の効果】本発明のディジタル記録再生装置は、以
上のように、所定のサンプリング周波数の整数倍のサン
プリング周波数にてアナログ情報信号をディジタル情報
信号に変換するディジタル化手段と、上記ディジタル化
手段にてディジタル化されたディジタル情報信号を、上
記所定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング周
波数にて圧縮する圧縮手段と、上記圧縮手段にて圧縮さ
れたディジタル情報信号を上記記録媒体に上記所定のサ
ンプリング周波数にて記録する記録手段とが備えられて
いるものである。
【0174】それゆえ、アナログ情報信号を従来の記録
媒体にて規定される所定のサンプリング周波数の整数倍
のサンプリング周波数にてディジタルに変換するので、
整数倍のサンプリング周波数にてディジタルに変換した
ときには、その1/整数倍の周波数までの高周波領域の
アナログ情報信号を変換することができる。この結果、
従来よりも、約整数倍の高周波領域のアナログ情報信号
を変換することが可能となる。
【0175】また、広帯域のデータを含んだ状態であっ
ても、記録媒体に記録する時は、所定のサンプリング周
波数にて記録できる。すなわち、従来の記録手法を利用
し、複雑な信号処理手段を設けることなく高周波領域ま
で記録できるものとなっているので、装置内の変更要素
を少なくして高音質を確保することができる。
【0176】したがって、記録媒体への書き込みにおけ
る従来方式との互換性を確保しつつ、複雑な信号処理等
を行うことを回避して、アナログ波形をより忠実に再現
して音質の向上を図り得るディジタル記録再生装置を提
供することができるという効果を奏する。
【0177】本発明のディジタル記録再生装置は、以上
のように、上記記載のディジタル記録再生装置におい
て、記録媒体から所定のサンプリング周波数にてディジ
タル情報信号を読み取る読取手段と、上記読取手段によ
り読み取ったディジタル情報信号を上記所定のサンプリ
ング周波数の整数倍のサンプリング周波数にて伸長する
伸長手段と、上記伸長手段により伸長されたディジタル
情報信号を、上記所定のサンプリング周波数の整数倍の
サンプリング周波数にてアナログ情報信号に変換するア
ナログ化手段とが備えられているものである。
【0178】そりゆえ、記録媒体に所定のサンプリング
周波数で記録されたデータを読出し、所定のサンプリン
グ周波数の整数倍にて伸長した後、ディジタルアナログ
変換して高音質再生することができる。
【0179】そして、再生に関しても、従来機と同様の
周波数で記録媒体から読み出すため、従来機からの機器
内部の変更点を少なくして、高音質の再生を可能とする
ことができる。
【0180】したがって、記録媒体への読み取りにおけ
る従来方式との互換性を確保しつつ、複雑な信号処理等
を行うことを回避して、アナログ波形をより忠実に再現
して音質の向上を図り得るディジタル記録再生装置を提
供することができるという効果を奏する。
【0181】本発明のディジタル記録再生装置は、以上
のように、上記記載のディジタル記録再生装置におい
て、所定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング
周波数にてディジタル化しかつ圧縮したディジタル情報
信号を記録した記録媒体であることを、該記録媒体に主
情報とは別個に付加情報として記録するサンプリング情
報記録手段が備えられているものである。
【0182】それゆえ、再生するときに、付加情報を参
照すれば、高音質方式にて記録されたことが判断できる
ので、高音質方式にて適切に再生することができる。
【0183】また、このことにより、記録媒体の内容を
主情報の再生をするまでもなく読み取ることができ、従
来方式では再生しないように制御することができる。
【0184】この結果、記録媒体への書き込み及び読み
取りにおける従来方式との互換性を確保しつつ、複雑な
信号処理等を行うことを回避して、アナログ波形をより
忠実に再現して音質の向上を図り得るディジタル記録再
生装置を提供することができるという効果を奏する。
【0185】本発明のディジタル記録再生装置は、以上
のように、上記記載のディジタル記録再生装置におい
て、サンプリング情報記録手段にて付加情報を記録した
記録媒体から付加情報が得られたときは、所定のサンプ
リング周波数の整数倍のサンプリング周波数にて伸長手
段及びアナログ化手段を動作させる付加情報動作制御手
段が備えられているものである。
【0186】それゆえ、記録媒体に記録された付加情報
により、どのようなサンプリング周波数で記録されてい
るかを外部からわざわざインプットすることなく、適正
なサンプリング周波数に設定することができる。つま
り、マニュアルにて従来方式にて記録された記録媒体か
又は高音質方式にて記録された記録媒体かを判断するこ
となく、最適再生が可能となる。また、誤って異なった
サンプリング周波数にて再生することを防ぐこともでき
るという効果を奏する。
【0187】本発明のディジタル記録再生装置は、以上
のように、上記記載のディジタル記録再生装置におい
て、記録手段は、圧縮手段によって所定のサンプリング
周波数の整数倍のサンプリング周波数にて圧縮されたデ
ィジタル情報信号を、サンプリング毎に順次交互に記録
媒体における第一の記録領域と第二の記録領域とに振り
分けて記録するものである。
【0188】それゆえ、それぞれにまとまりのあるデー
タを2つの第一の記録領域と第二の記録領域とに振り分
けることができる。その結果、第一の記録領域及び第二
の記録領域に記録したデータを別々に読み出すことがで
き、記録媒体からの読出しが簡易化される。したがっ
て、データ管理を簡単にすることができる。また、デー
タの読出しアクセスについても、データ記録領域が限定
されるため、アクセス時間を早くすることができるとい
う効果を奏する。
【0189】本発明のディジタル記録再生装置は、以上
のように、上記記載のディジタル記録再生装置におい
て、記録媒体における第一の記録領域又は第二の記録領
域に記録されたディジタル情報信号を管理する付加情報
を記録媒体の例えばUTOC等の第三の記録領域に記録
する振り分け情報記録手段が備えられているものであ
る。
【0190】それゆえ、管理データの付加情報を主情報
を記録する場所とは異なる場所に記録することにより、
情報と管理データとの区別を簡易化して記録媒体に記録
された情報を早く入手でき、処理時間を短縮することが
できるという効果を奏する。
【0191】本発明のディジタル記録再生装置は、以上
のように、上記記載のディジタル記録再生装置におい
て、記録媒体にサンプリング毎に順次交互に第一の記録
領域と第二の記録領域とに振り分けて記憶されたディジ
タル情報信号のうち、少なくとも一方はフィルタを介し
たデータであるものである。
【0192】それゆえ、少なくとも一方は所定のサンプ
リング周波数にて記録する時と同様の周波数帯域にする
ことができるので、同程度のデータを2箇所に記録した
こととならず、記録媒体の利用方法も拡大される。
【0193】また、逆に、他方をナイキスト周波数以上
のデータを含むようにすることができるので、高音質方
式による再生も可能となるという効果を奏する。
【0194】本発明のディジタル記録再生装置は、以上
のように、上記記載のディジタル記録再生装置におい
て、所定のサンプリング周波数にて再生するときに、フ
ィルタを介したデータのみを再生させるフィルタデータ
再生制御手段が備えられているものである。
【0195】それゆえ、所定のサンプリング周波数の整
数倍のサンプリング周波数にてサンプリングした信号
を、所定のサンプリング周波数にて再生できる。すなわ
ち、このことは、所定のサンプリング周波数の整数倍の
サンプリング周波数にて記録された記録媒体を従来機に
て再生可能であることを意味し、これによって、記録媒
体への書き込み及び読み取りにおける互換性を確実に保
つことができるという効果を奏する。
【0196】本発明のディジタル記録再生装置は、以上
のように、上記記載のディジタル記録再生装置におい
て、所定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング
周波数にてディジタル化しかつ圧縮したディジタル情報
信号を記録した記録媒体を、上記所定のサンプリング周
波数の整数倍のサンプリング周波数にて再生するときに
は、記録媒体における第一の記録領域のデータと第二の
記録領域のデータとを元の順序に並び替え、所定のサン
プリング周波数の整数倍のサンプリング周波数にて伸長
手段及びアナログ化手段を動作させるデータ連結制御手
段が備えられているものである。
【0197】それゆえ、所定のサンプリング周波数の整
数倍のサンプリング周波数にて記録された記録媒体を再
生するときには、記録された手法の逆手順の再生動作を
させるだけで、高音質再生が可能となるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるMD記録再生装置の実施の一形
態を示すブロック図である。
【図2】上記MD記録再生装置の回路ブロックにおける
各ポジションでの信号を示す概念波形図であり、(a)
は情報信号をサンプリング周波数Fs=88.2kHz
によるサンプリングにて動作してデジタル化するアナロ
グディジタルコンバータ部及び圧縮を行うATRAC部
での概念波形を示すもの、(b)はミニディスクにサン
プリング周波数Fs=44.1kHzにて記録された概
念波形を示すもの、(c)は情報信号をサンプリング周
波数Fs=88.2kHzにて動作して伸長を行うAT
RAC部及びアナログ変換するディジタルアナログコン
バータ部での概念波形を示すものである。
【図3】本発明におけるMD記録再生装置の他の実施の
形態を示すブロック図である。
【図4】上記MD記録再生装置にてサンプリングの奇数
項と偶数項とを振り分けて記録されるミニディスクの構
造を示す平面図である。
【図5】上記MD記録再生装置の回路ブロックにおける
各ポジションでの信号を示す概念波形図であり、(a)
は情報信号をサンプリング周波数Fs=88.2kHz
によるサンプリングにて動作してデジタル化するアナロ
グディジタルコンバータ部及び圧縮を行うATRAC部
での概念波形を示すもの、(b)はミニディスクのA記
録領域にサンプリング周波数Fs=44.1kHzにて
記録された奇数番目のサンプリングの概念波形を示すも
の、(c)はミニディスクのB記録領域にサンプリング
周波数Fs=44.1kHzにて記録された偶数番目の
サンプリングの概念波形を示すもの、(d)は奇数番目
と偶数番目とを合わせた情報信号をサンプリング周波数
Fs=88.2kHzにより動作して伸長を行うATR
AC部及びアナログ変換するディジタルアナログコンバ
ータ部での概念波形を示すものである。
【図6】上記MD記録再生装置において高音質方式にて
記録されたミニディスクを読み出すときの動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】上記MD記録再生装置において高音質方式にて
記録されたミニディスクを読み出した後、再生するとき
の動作を示すフローチャートである。
【図8】(a)(b)はアナログ音響信号波形のディジ
タル処理手順を示す説明図である。
【図9】従来のMD記録再生装置を示すブロック図であ
る。
【図10】上記MD記録再生装置の回路ブロックにおけ
る各ポジションでの信号を示す概念波形図であり、
(a)は情報信号をサンプリング周波数Fs=44.1
kHzによるサンプリングにて動作してデジタル化する
アナログディジタルコンバータ部及び圧縮を行うATR
AC部での概念波形を示すもの、(b)はミニディスク
に同様にサンプリング周波数Fs=44.1kHzにて
記録された概念波形を示すもの、(c)は情報信号を同
様にサンプリング周波数Fs=44.1kHzにて動作
して伸長を行うATRAC部及びアナログ変換するディ
ジタルアナログコンバータ部での概念波形を示すもので
ある。
【符号の説明】
1 ピックアップ部(記録手段、読取手段) 2 磁気ヘッド部(記録手段) 3 ミニディスク(記録媒体) 3a A記録領域(第一の記録領域) 3b B記録領域(第二の記録領域) 3c 録音用ユーザ領域(主情報を記録する場所) 3d UTOC領域(第三の記録領域) 4 信号処理部(データ連結制御手段) 5 ATRAC部(圧縮手段、伸長手段) 6 アナログディジタルコンバータ〔ADC〕部(デ
ィジタル化手段) 7 ディジタルアナログコンバータ〔DAC〕部(ア
ナログ化手段) 8 メモリ部 8a A領域 8b B領域 9 コントロール部(サンプリング情報記録手段、付
加情報動作制御手段、振り分け情報記録手段、フィルタ
データ再生制御手段、データ連結制御手段) 10 MD記録再生装置 20 MD記録再生装置 21 第2ローパスフィルタ部(フィルタ)
フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 BC06 CC04 DE44 DE52 EF05 FG18 GK02 GK07 GK12 GK14 5D075 AA03 BB05 CC22 CC23 CC29 CC31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ情報信号を変換してディジタル化
    したディジタル情報信号を記録媒体に定める所定のサン
    プリング周波数にてその記録媒体に記録し又はその記録
    媒体から再生するディジタル記録再生装置において、 上記所定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング
    周波数にてアナログ情報信号をディジタル情報信号に変
    換するディジタル化手段と、 上記ディジタル化手段にてディジタル化されたディジタ
    ル情報信号を、上記所定のサンプリング周波数の整数倍
    のサンプリング周波数にて圧縮する圧縮手段と、 上記圧縮手段にて圧縮されたディジタル情報信号を上記
    記録媒体に上記所定のサンプリング周波数にて記録する
    記録手段とが備えられていることを特徴とするディジタ
    ル記録再生装置。
  2. 【請求項2】記録媒体から所定のサンプリング周波数に
    てディジタル情報信号を読み取る読取手段と、 上記読取手段により読み取ったディジタル情報信号を上
    記所定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング周
    波数にて伸長する伸長手段と、 上記伸長手段により伸長されたディジタル情報信号を、
    上記所定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング
    周波数にてアナログ情報信号に変換するアナログ化手段
    とが備えられていることを特徴とする請求項1記載のデ
    ィジタル記録再生装置。
  3. 【請求項3】所定のサンプリング周波数の整数倍のサン
    プリング周波数にてディジタル化しかつ圧縮したディジ
    タル情報信号を記録した記録媒体であることを、該記録
    媒体に主情報とは別個に付加情報として記録するサンプ
    リング情報記録手段が備えられていることを特徴とする
    請求項1又は2記載のディジタル記録再生装置。
  4. 【請求項4】サンプリング情報記録手段にて付加情報を
    記録した記録媒体から付加情報が得られたときは、所定
    のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング周波数に
    て伸長手段及びアナログ化手段を動作させる付加情報動
    作制御手段が備えられていることを特徴とする請求項3
    記載のディジタル記録再生装置。
  5. 【請求項5】記録手段は、圧縮手段によって所定のサン
    プリング周波数の整数倍のサンプリング周波数にて圧縮
    されたディジタル情報信号を、サンプリング毎に順次交
    互に記録媒体における第一の記録領域と第二の記録領域
    とに振り分けて記録することを特徴とする請求項3又は
    4記載のディジタル記録再生装置。
  6. 【請求項6】記録媒体における第一の記録領域又は第二
    の記録領域に記録されたディジタル情報信号を管理する
    付加情報を記録媒体の第三の記録領域に記録する振り分
    け情報記録手段が備えられていることを特徴とする請求
    項5記載のディジタル記録再生装置。
  7. 【請求項7】記録媒体にサンプリング毎に順次交互に第
    一の記録領域と第二の記録領域とに振り分けて記憶され
    たディジタル情報信号のうち、少なくとも一方はフィル
    タを介したデータであることを特徴とする請求項5又は
    6記載のディジタル記録再生装置。
  8. 【請求項8】所定のサンプリング周波数にて再生すると
    きに、フィルタを介したデータのみを再生させるフィル
    タデータ再生制御手段が備えられていることを特徴とす
    る請求項7記載のディジタル記録再生装置。
  9. 【請求項9】所定のサンプリング周波数の整数倍のサン
    プリング周波数にてディジタル化しかつ圧縮したディジ
    タル情報信号を記録した記録媒体を、上記所定のサンプ
    リング周波数の整数倍のサンプリング周波数にて再生す
    るときには、記録媒体における第一の記録領域のデータ
    と第二の記録領域のデータとを元の順序に並び替え、所
    定のサンプリング周波数の整数倍のサンプリング周波数
    にて伸長手段及びアナログ化手段を動作させるデータ連
    結制御手段が備えられていることを特徴とする請求項7
    記載のディジタル記録再生装置。
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