JPH09265734A - 記録媒体および記録方法および再生方法並びに再生装置 - Google Patents

記録媒体および記録方法および再生方法並びに再生装置

Info

Publication number
JPH09265734A
JPH09265734A JP9477496A JP9477496A JPH09265734A JP H09265734 A JPH09265734 A JP H09265734A JP 9477496 A JP9477496 A JP 9477496A JP 9477496 A JP9477496 A JP 9477496A JP H09265734 A JPH09265734 A JP H09265734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital signal
sampling frequency
quantization number
area
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9477496A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Omori
良夫 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Columbia Co Ltd filed Critical Nippon Columbia Co Ltd
Priority to JP9477496A priority Critical patent/JPH09265734A/ja
Publication of JPH09265734A publication Critical patent/JPH09265734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スーパーCDの高音質再生が可能であるとと
もに、通常のCD並の簡易再生も可能なようにデジタル
信号が記録される記録媒体を提供する。 【解決手段】 この記録媒体1は、所定の量子化数でデ
ジタル化されたデジタル信号が、所定の量子化数よりも
低い第1の量子化数に相当するデジタル信号を記録する
第1の領域と、所定の量子化数に相当するデジタル信号
から第1の量子化数に相当するデジタル信号を引いた第
2の量子化数に相当するデジタル信号を記録する第2の
領域とに分けて、記録されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の標本化周波
数(サンプリング周波数)または所定の量子化数(ビット
数)のデジタル信号を記録する記録媒体および記録方法
に関し、また、上記記録媒体を再生する再生方法および
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル信号の記録媒体として、
CD(コンパクトディスク)やDAT(デジタルオーディ
オテープ)が知られている。一般にCDには、音楽信号
が標本化周波数(サンプリング周波数)44.1kHz,
量子化数(ビット数)16ビット,2チャンネル(2ch)
でデジタル化されて記録されている。また、DATに
は、音楽信号が標本化周波数(サンプリング周波数)48
kHz,量子化数(ビット数)16ビット,2チャンネル
(2ch)でデジタル化されて記憶されている。これらの
パラメータ(44.1kHzまたは48kHzの標本化
周波数,16ビットの量子化数,2ch)は原音に近
く、かつ、再生装置への負担や再生時間などを考慮して
選ばれたもので、聴感上十分に満足できるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CDが開発
されてから相当の時間が経過し、技術も進歩して、再生
ピックアップに使用するレーザの短波長化,光ディスク
の高密度記録化などが行なわれて、現在のCDよりも高
標本化や高量子化などの光ディスクが開発され、より原
音に近い音を記録することが可能となりつつある。例え
ば、標本化周波数が96kHz,量子化数が24ビット
の記録媒体(スーパーCD)が近年開発されている。
【0004】量子化数が24ビットということは、音声
信号波形の分解能を224=16,777,216通りと
し、現行のCDよりも256倍の細かさで表現すること
が可能であるが、再生装置側では、ビット数が増加する
ことにより、メモリやデジタル信号処理回路規模を増加
させたり、DAコンバータも16ビットから24ビット
処理のICに変更しなければならず、また分解能の向上
に伴い、1LSBに対するノイズレベルも上がるので、
再生装置のノイズ対策を充分に行なわなければならな
い。そして、この場合、アンプやスピーカを含む再生装
置が、ダイナミックレンジ約144dB(24ビット)を
再生できなければならず、再生装置側の負担も現行と比
べて増えることになる。すなわち、このような高標本化
周波数(ハイサンプリング)または高量子化数(ハイビッ
ト)の記録媒体(スーパーCD)を再生する場合は、専用
の再生装置が必要となる。
【0005】その反面、音楽を聴く環境はいたる所に存
在し、例えば車の中や、ポータブルな再生機を使用して
歩きながらや電車の中で聴くこともあり、24ビットの
性能を引き出すことができない場合や、また、このよう
な性能を必要としない場合がある。例えば、スーパーC
Dを移動型の再生装置(ポータブルCDプレーヤー等)で
再生する場合、必ずしもスーパーCDの高音質再生が必
要でない場合もある。
【0006】このため、ハイサンプリングまたはハイビ
ットで記録した記録媒体の高音質再生(スーパーCDの
再生)と簡易再生(従来のCD並の再生)とを、それぞれ
別々の再生装置で行なうことも考えられるが、この場
合、複数種類の記録媒体と複数種類の再生装置とが存在
することとなって、市場に混乱をもたらしてしまうとい
う問題があった。
【0007】このような観点から、本発明は、ハイサン
プリングおよび/またはハイビットで記録された記録媒
体(スーパーCD)の高音質再生が可能であるとともに、
通常のサンプリングおよび/または通常のビットで記録
された記録媒体(通常のCD)並の再生(簡易再生)も可能
なようにデジタル信号を記録する記録方法および記録媒
体を提供することを目的としている。
【0008】また、本発明は、ハイサンプリングおよび
/またはハイビットで記録した記録媒体の高音質再生
(スーパーCDの再生)と簡易再生(従来のCD並の再生)
とを、1台の再生装置で再生することの可能な再生方法
並びに再生装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1乃至請求項5記載の発明は、所定の標本化
周波数および/または所定の量子化数でデジタル化され
たデジタル信号が、所定の標本化周波数および/または
所定の量子化数よりも低い第1の標本化周波数および/
または第1の量子化数に相当するデジタル信号を記録す
る第1の領域と、所定の標本化周波数および/または所
定の量子化数に相当するデジタル信号から第1の標本化
周波数および/または第1の量子化数に相当するデジタ
ル信号を引いた第2の標本化周波数および/または第2
の量子化数に相当するデジタル信号を記録する第2の領
域とに分けて、記録されている。これにより、ハイサン
プリングおよび/またはハイビットで記録された記録媒
体(スーパーCD)の高音質再生が可能であるとともに、
通常のサンプリングおよび/または通常のビットで記録
された記録媒体(通常のCD)並の再生(簡易再生)も可能
なようにデジタル信号を記録できる。また、記録媒体の
高音質再生(スーパーCDの再生)と簡易再生(従来のC
D並の再生)とを、1台の再生装置で行なうことが可能
となる。すなわち、高品質での再生と簡易再生を同一の
記録媒体で可能とし、かつ簡易再生においては、再生装
置が簡単な構成で実現できる。これにより、再生装置を
高品質と簡易再生、それぞれの用途ごとに使い分けるこ
とができる。
【0010】また、請求項6,請求項7記載の発明は、
所定の標本化周波数および/または所定の量子化数でデ
ジタル化されたデジタル信号が、所定の標本化周波数お
よび/または所定の量子化数よりも低い第1の標本化周
波数および/または第1の量子化数に相当するデジタル
信号を記録する第1の領域と、所定の標本化周波数およ
び/または所定の量子化数に相当するデジタル信号から
第1の標本化周波数および/または第1の量子化数に相
当するデジタル信号を引いた第2の標本化周波数および
/または第2の量子化数に相当するデジタル信号を記録
する第2の領域とに分けて、記録されている記録媒体を
再生する再生装置であって、記録媒体からデジタル信号
を読取る読取手段と、読取手段からのデジタル信号のう
ち第1の領域を検出する検出手段と、検出手段によって
検出された第1の領域のみを再生する再生手段とを有し
ており、記録媒体を簡易再生するとき、読み出したデジ
タル信号を記憶手段に一時記憶した後に再生出力する。
これにより、外部からの振動により読み取り不能になっ
た場合でも、従来のCD並の音質のデジタル信号を連続
して出力することができる。
【0011】また、請求項8記載の発明は、所定の標本
化周波数および/または所定の量子化数でデジタル化さ
れたデジタル信号が、所定の標本化周波数および/また
は所定の量子化数よりも低い第1の標本化周波数および
/または第1の量子化数に相当するデジタル信号を記録
する第1の領域と、所定の標本化周波数および/または
所定の量子化数に相当するデジタル信号から第1の標本
化周波数および/または第1の量子化数に相当するデジ
タル信号を引いた第2の標本化周波数および/または第
2の量子化数に相当するデジタル信号を記録する第2の
領域とに分けて、記録されている記録媒体を再生する再
生装置であって、記録媒体からデジタル信号を読取る読
取手段と、読取手段からのデジタル信号から第1および
第2の領域を検出する検出手段と、検出手段によって検
出された第1および第2の領域のデジタル信号の互いに
対応する部分を、これらを分ける前の状態に復元して再
生する再生手段とを有している。これにより、高品質再
生を容易に行なうことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る記録媒体の第
1の構成例を示す図である。この第1の構成例の記録媒
体1は、所定の量子化数(ビット数)でデジタル化された
デジタル信号が、所定の量子化数よりも低い第1の量子
化数(ビット数)に相当するデジタル信号(音楽情報など)
を記録する第1の領域と、所定の量子化数から第1の量
子化数を引いた第2の量子化数(ビット数)に相当するデ
ジタル信号(音楽情報など)を記録する第2の領域とに分
けて、記録されている。
【0013】ここで、記録媒体1の第1の領域,第2の
領域は、その大きさの比が整数倍となるように設定され
ている。また、第1の領域,第2の領域は、具体的に
は、例えばトラックであって、この場合、第1の領域と
第2の領域とは、トラック単位に交互に配置されてい
る。なお、この実施形態においては、トラック毎のデー
タ数を等しくできることから、記録媒体1のディスクフ
ォーマットは、CAV(Constant Angular Velocity)と
する。
【0014】このために、この実施形態では、この記録
媒体1に所定の量子化数(ビット数)を第1の量子化数と
第2の量子化数とに分けて記録する場合、所定の量子化
数(ビット数)は、第1の領域と第2の領域との比が整数
倍となるような割合で、第1の量子化数と第2の量子化
数とに分割され、第1の量子化数に相当するデジタル信
号,第2の量子化数に相当するデジタル信号は、それぞ
れある一定長のブロック単位にまとめて第1の領域,第
2の領域にそれぞれ記録されるようになっている。
【0015】具体的には、例えば、所定の量子化数が2
4ビットである場合、24ビットを、2:1(2の整数
倍)の比で、上位16ビットと下位8ビットとに分割
し、上位16ビットを第1の量子化数とし、下位8ビッ
トを第2の量子化数とすることができる。
【0016】より詳細に、ある信号を量子化数(ビット
数)で表現する場合、そのビット数は、信号レベルの分
解能を示すものである。例えば、24ビットで表現する
場合、信号レベルの分解能は、224=16777216
段階のレベルに細分化される。また、16ビットで表現
する場合、信号レベルの分解能は、216=65536段
階に細分化される。
【0017】例えば図2(a)に示すような、24ビット
で表現されたデジタル信号は、信号レベルが224段階で
表現されているため、細かな信号レベルのデジタル波形
として表現される。この24ビットで表現されたデジタ
ル信号を、上位の16ビットだけを用いて表現した場
合、信号レベルは216段階で表現されるため、図2(b)
に示すように、信号レベルの分解能が低いデジタル波形
として表現される。このとき、下位8ビット分に相当す
るデータは、図2(c)に示すように、24ビットでのデ
ジタル波形と16ビットでのデジタル波形との差分、す
なわち、信号レベルの細部を表現するためのデータとな
る。
【0018】図3,図4には、24ビットを、上位16
ビットと下位8ビットとに分割する一例が示されてい
る。例えば、図3(a)に示すように、信号レベルを24
ビットで表現する場合、信号レベルが「0」のとき「0
00000H」で表現され、最高の信号レベルのとき
「FFFFFFH」で表現される。この場合、図3(b)
に示すように、ある信号レベルが「123456H」で
あったとき、その値を「1」と「0」のデジタルデータ
として表現すると、図4に示すように、「000100
10 0011 0100 0101 0110」とな
る。このとき、MSB側からLSB側に向かって、信号
レベルを表現する分解能が細かくなる。MSB側(上位
ビット)は、信号レベルを粗く表現し、LSB側(下位ビ
ット)は、信号レベルを細かに表現したものとなってい
る。
【0019】従って、例えば、図3(a)に示すように、
24ビットで量子化されたデジタル信号を記録媒体1に
記録する場合、24ビットのうち、上位16ビットの信
号を第1の領域に記録し、残りの下位8ビットの信号を
第2の領域に記録することができる。より具体的に、こ
の上位16ビットと下位8ビットの信号を、記録媒体1
の各トラックに割り振って記録する場合、図1に示すよ
うに、上位16ビットを1トラック目と2トラック目に
記録し、下位8ビットを3トラック目に記録することが
できる。その次の信号についても、上位16ビットを4
トラック目,5トラック目に記録し、下位8ビットを6
トラック目に記録するというように、これらを交互に記
録することができる。情報量的には、上位16ビットの
情報量は、下位8ビットの情報量の2倍なので、2対1
の比率になる。この場合、同期信号(再生を行なうとき
に識別に必要な同期信号)は、1トラック毎に設けるこ
ともできるし、上位16ビットのトラック(2つのトラ
ック)に1つの同期信号を設け、下位8ビットのトラッ
ク(1つのトラック)に1つの同期信号を設けることもで
きる。
【0020】このような記録原理により、この第1の構
成例では、記録媒体1には、例えばオーディオ信号を量
子化する量子化数(例えば24ビット)を、通常CDに相
当するビット数(上位16ビット)と通常CD以上に相当
するビット数(下位8ビット)とに分けて記録することが
できる。
【0021】従って、第1の構成例の記録媒体では、後
述のように、24ビットのデジタルデータを簡易再生
(16ビットのデジタルデータを再生)する場合、MSB
側の上位16ビットのデータだけを用いて、信号レベル
を粗く表現したデジタル波形を再生し、また、24ビッ
トのデジタルデータを再生する場合、24ビットの全デ
ータを用いて、信号レベルを細かく表現したデジタル波
形を再生することが可能となる。
【0022】換言すれば、本発明では、高量子化数でデ
ジタル化されたデジタル信号を記録媒体に記録する際、
高量子化数での再生を必要としない場合には、記録した
量子化数よりも少ない量子化数で再生することが可能
に、デジタル信号を記録するようにしている。例えば、
24ビットで量子化された音声情報を24ビット中、上
位16ビットと下位8ビットに分割し、それぞれをある
一定長のブロック単位にまとめて記録するようにしてい
る。
【0023】具体的には、例えば、上位16ビットを2
トラック分の第1の領域に、下位8ビットを1トラック
分の第2の領域に記録した記録媒体を再生する際、これ
を簡易再生するときには、前記第2の領域をトラックジ
ャンプして前記第1の領域のみを再生し、また、高音質
再生するときには、第1および第2の領域のデジタル信
号の互いに対応する部分を、これらを分ける前の状態に
復元して再生することが可能になる。なお、上位16ビ
ットのトラック(2つのトラック)に1つの同期信号を設
け、下位8ビットのトラック(1つのトラック)に1つの
同期信号を設けた記録媒体1を簡易再生する場合には、
2本分のトラックの信号を読み取った後、1本分のトラ
ックをトラックジャンプする必要がある。これに対し
て、1トラック毎に同期信号を設けた記録媒体では、1
トラックおきにトラックジャンプするだけで良いので、
再生制御がより容易になる。
【0024】このように、この第1の構成例では、デジ
タル信号が記録された記録媒体を再生する場合、これ
を、24ビット再生装置で再生するときには、ブロック
単位にメモリに書き込み、24ビット再生を行ない、ま
た、16ビット再生装置で再生するときには、ブロック
の上位16ビットの部分のみを再生するだけで良い。従
って、同一の記録媒体を、使用環境や目的に応じた異な
る再生装置で再生することが可能となる。
【0025】図5は本発明に係る記録媒体の第2の構成
例を示す図である。この第2の構成例の記録媒体1は、
所定の標本化周波数でデジタル化されたデジタル信号
が、所定の標本化周波数よりも低い第1の標本化周波数
に相当するデジタル信号を記録する第1の領域と、所定
の標本化周波数から第1の標本化周波数を引いた第2の
標本化周波数に相当するデジタル信号を記録する第2の
領域とに分けて、記録されている。なお、標本化(サン
プリング)周波数は、信号の時間軸方向をどれだけ細か
く表現するかを決める分解能を示すものである。
【0026】ここで、記録媒体1の第1の領域,第2の
領域は、その大きさの比が整数倍となるように設定され
ている。また、第1の領域,第2の領域は、具体的に
は、例えばトラックであって、この場合、第1の領域と
第2の領域とは、トラック単位に交互に配置されてい
る。なお、この実施形態においては、トラック毎のデー
タ数を等しくできることから、記録媒体1のディスクフ
ォーマットは、CAV(Constant Angular Velocity)と
する。
【0027】このために、この実施形態では、この記録
媒体1に所定の標本化周波数を第1の標本化周波数と第
2の標本化周波数とに分けて記録する場合、所定の標本
化周波数は、第1の領域と第2の領域との比が整数倍と
なるような割合で、第1の標本化周波数と第2の標本化
周波数とに分割され、第1の標本化周波数に相当するデ
ジタル信号,第2の標本化周波数に相当するデジタル信
号は、それぞれある一定長のブロック単位にまとめて第
1の領域,第2の領域にそれぞれ記録されるようになっ
ている。
【0028】具体的には、例えば、標本化(サンプリン
グ)周波数が96kHzでデジタル化されたデジタル信
号の場合、96kHzで標本化(サンプリング)された各
サンプル信号を、1:1(1の整数倍)の比で、奇数番目
(第1の標本化周波数(48kHz))のサンプル信号と、
偶数番目(第2の標本化周波数(48kHz))のサンプル
信号とに分割し、奇数番目のサンプル信号を第1の領域
に記録し、偶数番目のサンプル信号を第2の領域に記録
することができる。
【0029】図6には、量子化数(ビット数)が24ビッ
ト,標本化周波数が96kHzのデジタル信号を、奇数
番目のサンプル信号(48kHzの標本化周波数)と、偶
数番目のサンプル信号(48kHzの標本化周波数)とに
分けて、記録する場合の例が示されている。なお、図6
(a)は、ビット数24ビット,サンプリング周波数96
kHzでデジタル化されたデジタル信号を示すものであ
り、図6(a)の96kHzのサンプリングで細分化され
た信号は、図6(b)に示すように、奇数番目のサンプル
信号と、偶数番目のサンプル信号とに分けて記録され
る。例えば、奇数番目のサンプル信号を用いてデジタル
波形を表現した場合、図6(c)に示すように、図6(a)
よりも解像度の低いデジタル波形となる。このように時
間時期方向を細分化したデジタル信号のデータを、図5
に示すように、奇数番目のサンプル信号のデータのトラ
ック,すなわち奇トラック(第1の領域)と、偶数番目の
サンプル信号のデータのトラック,すなわち偶トラック
(第2の領域)とに分けて記録する。
【0030】すなわち、この第2の構成例では、標本化
周波数96kHz単位で細分化されたデジタル信号(サ
ンプル)から、サンプルを規則的に間引き(1本おきに取
出し)、データ量をそれぞれ半分にして第1,第2の各
領域に記録する。なお、このように記録された記録媒体
では、奇数番目の信号のみを再生した場合でも、奇数番
目の信号のサンプリング周波数は48kHzと等価であ
り、DAT相当の音質は確保できる。このように、96
kHzでサンプリングしたデジタル信号を奇数番目の信
号と偶数番目の信号とに分け、各トラックに割り振って
記録すると、図5に示すように、1トラック目に奇数番
目の信号を記録し、2トラック目に偶数番目の信号を記
録するというように、これらを交互に記録することがで
きる。この場合、同期信号は、1トラック毎に設けられ
る。
【0031】このような原理により、この第2の構成例
では、記録媒体1には、オーディオ信号を標本化(サン
プリング)する周波数を通常CDに相当する標本化周波
数(48kHz)の第1の領域と通常CD以上に相当する
標本化周波数(48kHz)の第2の領域とに分けて記録
することができる。
【0032】従って、第2の構成例では、後述のよう
に、例えば、奇数番目の信号と偶数番目の信号を1トラ
ック毎に交互に記録した記録媒体を再生する際、これを
簡易再生するときには、前記第2の領域をトラックジャ
ンプして前記第1の領域のみを再生して通常の分解能を
もつデジタル波形を再生することができ、また、高音質
再生するときには、第1および第2の領域のデジタル信
号の互いに対応する部分を、これらを分ける前の状態に
復元して再生し、これにより、高い分解能をもつデジタ
ル波形を再生することが可能になる。なお、この記録媒
体1を簡易再生する場合には、1本分のトラックの信号
を読み取った後、1本分のトラックをトラックジャンプ
する。
【0033】換言すれば、本発明では、高い標本化周波
数のデジタル信号を記録媒体に記録する際、高い標本化
周波数での再生を必要としない場合には、これよりも低
い標本化周波数で再生することが可能に、デジタル信号
を記録するようにしている。例えば、96kHzでサン
プリングされた音声情報を奇数番目,偶数番目にそれぞ
れに分割し、それぞれをある一定長のブロック単位にま
とめて記録するようにしている。
【0034】図7は本発明に係る記録装置の構成例を示
す図である。図7を参照すると、この記録装置は、所定
の量子化数(ビット数)または所定の標本化周波数でデジ
タル化されたデジタル信号を、所定の量子化数(ビット
数)または所定の標本化周波数よりも低い第1の量子化
数(ビット数)または第1の標本周波数に相当する第1の
デジタル信号と所定の量子化数または所定の標本化周波
数から第1の量子化数または第1の標本周波数を差し引
いた第2の量子化数(ビット数)または第2の標本周波数
に相当する第2のデジタル信号とに分割する分割手段1
1と、nサンプル分の音声信号を1つのブロックとする
場合、この1つのブロック内で、分割手段11によって
分割された第1のデジタル信号については、これをnサ
ンプル分まとめて第1のブロックとし、また、第2のデ
ジタル信号については、これをnサンプル分まとめて第
2のブロックとして、ブロックを生成するブロック生成
手段12と、ブロック生成手段12からの出力信号に誤
り訂正信号を付加する符号化手段13と、符号化手段1
3からの信号を例えばEFM(Eight to Fourteen Modur
ation)変調する変調手段14と、スピンドルモータ16
によって回転駆動されている記録媒体(CD)1に変調手
段14によって変調された信号を光電変換して記録する
光ヘッド15とを有している。
【0035】なお、本発明の場合、1つのブロックは、
ある処理(上位ビット・下位ビット、または奇数番目の
サンプル・偶数番目のサンプルで信号を分ける)を施す
うえで必要なサンプル数の最小単位として考える。以下
では、nサンプルで1ブロックとする。より具体的に、
このブロック単位(1つのブロック)のブロック長(nサ
ンプル分の長さ)は、例えば、記録量子化数(24ビッ
ト)で再生する場合の単位再生量となり、再生装置のメ
モリ容量や単位再生時間などで決定される。
【0036】図8は分割手段11およびブロック生成手
段12の機能を説明するための図であり、また、図9は
符号化手段13,変調手段14の機能を説明するための
図である。図8,図9の例では、所定の量子化数(デジ
タル信号の当初の量子化数)を第1の量子化数と第2の
量子化数とに分割する場合が示されている。先ず、図8
を参照すると、1つのサンプルが、48kHzの標本化
周波数,量子化数24ビット,2チャンネル(2ch)で
デジタル化されたものである場合、上記分割手段11で
は、1つのサンプル(24ビットのデジタル信号)が入力
するとき、この24ビットのデジタル信号を、第1の量
子化数(上位16ビット)と第2の量子化数(下位8ビッ
ト)とに分割し、それぞれ、第1の量子化数(上位16ビ
ット)の第1のデジタル信号,第2の量子化数(下位8ビ
ット)の第2のデジタル信号として、ブロック生成手段
12に与えるようになっている。
【0037】ブロック生成手段12は、このようにし
て、分割手段11から、1つのサンプルについて、第1
のデジタル信号,第2のデジタル信号が与えられると、
第1のデジタル信号についてはこれを第1のブロックに
設定し、また、第2のデジタル信号についてはこれを第
2のブロックに設定する。次いで、次のサンプルについ
て、第1のデジタル信号,第2のデジタル信号が与えら
れると、第1のデジタル信号についてはこれを第1のブ
ロックに設定し、また、第2のデジタル信号については
これを第2のブロックに設定するというように、nサン
プル分の各音声信号を、第1のデジタル信号については
これを第1のブロックに設定し、また、第2のデジタル
信号についてはこれを第2のブロックに設定し、所定長
(例えばnサンプル分の長さ)をもつブロック単位にまと
めるようにしている。
【0038】また、図9を参照すると、符号化手段13
は、ブロック生成手段12において、上述のように、デ
ジタル化された音声信号が上位16ビットの第1のデジ
タル信号の第1のブロックと下位8ビットの第2のデジ
タル信号の第2のブロックとにまとめられてブロック化
された後、このブロックの第1のブロック内の第1のデ
ジタル信号のそれぞれについて誤り訂正処理を行ない、
また、第2のブロック内の第2のデジタル信号のそれぞ
れについて誤り訂正処理を行なうようになっている。具
体的に、各ブロックの各デジタル信号にパリティビット
を付加するようになっている。なお、記録媒体1が光デ
ィスクの場合には、ドロップアウトなどのバーストエラ
ーに対処するために、符号化手段13は、誤り訂正処理
を行なうに先立って、スクランブルやインタリーブなど
のビットの並べ替えを行なった後に、誤り訂正のための
パリティビットを付加するようになっている。この際、
符号化手段13は、上位16ビットの第1のデジタル信
号と下位8ビットの第2のデジタル信号とが混ざらない
ような方法で、ビットの並べ替えを行なう必要がある。
このようにして、各デジタル信号にパリティビットを付
加した後、符号化手段13は、このブロックに、タイム
コードやチャプターなどを記録した補助信号(時間情
報、頭出し信号ディスクタイトル等の補助情報)を付加
し、また、ブロックの先頭に識別のための同期信号(例
えば、1本毎にトラックジャンプ再生する場合、正確に
1本分のトラックをジャンプして再生するための信号)
を付加する。なお、同期信号には変調による全ての組み
合わせにないビットパターンが選ばれる。
【0039】また、変調手段14は、符号化手段13か
らの信号を、記録媒体1に記録するために変調を行なう
ようになっている。なお、この変調方式には、様々の種
類があるが、記録信号からクロックが再生し易いとか、
信号の帯域や、DC成分が低く押さえられるなどの理由
から、記録媒体等に応じて適切な変調方式が選ばれる。
例えば、現在、CDではEFM変調方式が採用され、D
VDでは8−16変調が採用されている。このように、
第1のブロックの各デジタル信号に対して符号化,変調
がなされた後、第1のブロックの信号は、記録媒体1の
第1の領域(トラック)に記録される。また、第2のブロ
ックの信号は、記録媒体1の第2の領域(トラック)に記
録される。
【0040】なお、図8,図9の例では、所定の量子化
数を第1の量子化数と第2の量子化数とに分割して記録
する場合を述べたが、所定の標本化周波数を第1の標本
化周波数と第2の標本化周波数とに分割して記録する場
合にも、同様にして、記録媒体1への記録を行なうこと
ができる。
【0041】図10は所定の標本化周波数を第1の標本
化周波数と第2の標本化周波数とに分割して記録する場
合の分割手段11およびブロック生成手段12の機能を
説明するための図であり、また、図11は所定の標本化
周波数を第1の標本化周波数と第2の標本化周波数とに
分割して記録する場合の符号化手段13,変調手段14
の機能を説明するための図である。図10を参照する
と、1つのサンプルが、96kHzの標本化周波数,量
子化数16ビット,2チャンネル(2ch)でデジタル化
されたものである場合、分割手段11では、1つのサン
プル(96kHzでサンプリングされたデジタル信号)が
入力するとき、このサンプルが奇数番目のサンプルであ
るか、偶数番目のサンプルであるかを判別し、奇数番目
のサンプルであるときには、これを第1のデジタル信号
としてブロック生成手段12に与え、また、偶数番目の
サンプルであるときには、これを第2のデジタル信号と
してブロック生成手段12に与えるようになっている。
また、ブロック生成手段12は、このようにして、分割
手段11から、奇数番目のサンプル(第1のデジタル信
号),偶数番目のサンプル(第2のデジタル信号)が与え
られると、奇数番目のサンプル(第1のデジタル信号)に
ついてはこれを第1のブロックに設定し、また、偶数番
目のサンプル(第2のデジタル信号)についてはこれを第
2のブロックに設定するというように、nサンプル分の
各音声信号を、奇数番目のサンプル(第1のデジタル信
号)についてはこれを第1のブロックに設定し、また、
偶数番目のサンプル(第2のデジタル信号)についてはこ
れを第2のブロックに設定し、所定長(例えばnサンプ
ル分の長さ)をもつブロック単位にまとめるようにして
いる。
【0042】また、図11を参照すると、符号化手段1
3は、ブロック生成手段12において、上述のように、
96kHzで標本化(サンプリング)された音声信号が奇
数番目のサンプル(第1のデジタル信号)の第1のブロッ
クと偶数番目のサンプル(第2のデジタル信号)の第2の
ブロックとにまとめられてブロック化された後、このブ
ロックの第1のブロック内の第1のデジタル信号のそれ
ぞれについて誤り訂正処理を行ない、また、第2のブロ
ック内の第2のデジタル信号のそれぞれについて誤り訂
正処理を行なうようになっている。具体的に、各ブロッ
クの各デジタル信号にパリティビットを付加するように
なっている。なお、記録媒体1が光ディスクの場合に
は、ドロップアウトなどのバーストエラーに対処するた
めに、符号化手段13は、誤り訂正処理を行なうに先立
って、スクランブルやインタリーブなどのビットの並べ
替えを行なった後に、誤り訂正のためのパリティビット
を付加するようになっている。この際、符号化手段13
は、第1のデジタル信号と第2のデジタル信号とが混ざ
らないような方法で、ビットの並べ替えを行なう必要が
ある。このようにして、各デジタル信号にパリティビッ
トを付加した後、符号化手段13は、このブロックに、
タイムコードやチャプターなどを記録した補助信号(時
間情報、頭出し信号ディスクタイトル等の補助情報)を
付加するようになっている。ブロックの先頭に識別のた
めの同期信号(例えば、1本毎にトラックジャンプ再生
する場合、正確に1本分のトラックをジャンプして再生
するための信号)を付加する。なお、同期信号には変調
による全ての組み合わせにないビットパターンが選ばれ
る。また、変調手段14は、符号化手段13からの信号
を、記録媒体1に記録するために変調を行なうようにな
っている。なお、この変調方式には、様々の種類がある
が、記録信号からクロックが再生し易いとか、信号の帯
域や、DC成分が低く押さえられるなどの理由から、記
録媒体等に応じて適切な変調方式が選ばれる。例えば、
現在、CDではEFM変調方式が採用され、DVDでは
8−16変調が採用されている。このように、第1のブ
ロックの各デジタル信号に対して符号化,変調がなされ
た後、第1のブロックの信号は、記録媒体1の第1の領
域(トラック)に記録される。また、第2のブロックの信
号は、記録媒体1の第2の領域(トラック)に記録され
る。
【0043】このように、図8,図9,図10,図11
の例では、第1の領域と第2の領域とを、記録媒体のト
ラック単位に交互に配置し、第1の領域に第1の量子化
数または第1の標準化周波数のデジタル信号を記録し、
第2の領域に第2の量子化数または第2の標準化周波数
のデジタル信号を記録することができる。また、トラッ
ク毎に同期信号(例えば、1本毎にトラックジャンプ再
生する場合、正確に1本分のトラックをジャンプして再
生するための信号)および補助信号(時間情報、頭出し信
号ディスクタイトル等の補助情報)を記録することがで
きる。
【0044】上記のようにして記録媒体に記録されたデ
ジタル信号は、種々の仕方で再生可能である。
【0045】図12は第1または第2の構成例の記録媒
体を再生するための再生装置の構成例を示す図である。
図12を参照すると、この再生装置は、所定の標本化周
波数または所定の量子化数でデジタル化されたデジタル
信号が、所定の標本化周波数または所定の量子化数より
も低い第1の標本化周波数または第1の量子化数に相当
するデジタル信号を記録する第1の領域と、所定の標本
化周波数または所定の量子化数から第1の標本化周波数
または第1の量子化数を引いた第2の標本化周波数また
は第2の量子化数に相当するデジタル信号を記録する第
2の領域とに分けて、記録されている記録媒体1から、
デジタル信号を読取る読取手段(例えば光ピックアップ)
21と、読取手段21からのデジタル信号のうち第1の
領域および/または第2の領域を検出する検出手段22
と、検出手段22によって検出された第1の領域および
/または第2の領域を再生する再生手段23とを有して
いる。
【0046】また、図12の再生装置には、読取手段2
1からのデジタル信号を一時記憶する記憶手段(メモリ)
24がさらに設けられており、再生手段23は、記憶手
段24に記憶されたデジタル信号を再生して出力するよ
うになっている。
【0047】このような構成の再生装置では、簡易再生
と高音質再生との両方の機能が備わっているときには、
第1または第2の構成例の記録媒体を図13,図14の
フローチャートに示すような処理により再生することが
できる。なお、図13,図14の例では、説明の便宜
上、記録媒体が第2の構成例のものであるとする。
【0048】図13,図14のフローチャートを参照す
ると、先ず、利用者により簡易再生か高品質再生かを例
えばボタンやキーなどで選択指示させる(ステップS
1)。ステップS1において簡易再生が選択された場
合、先ず同期信号を検出する(ステップS2)。なお、こ
こで、同期信号は、ビット判断のためのメイン同期信号
と、奇トラックか偶トラックかを判断するためのトラッ
ク同期信号とにより構成されており、ステップS2にお
いて同期信号が検出されると、この時点からメイン同期
信号によってクロックに同期してビット数を数え、奇ト
ラックの同期信号,データ,補助情報の判断を行なう。
その後、同期信号中のトラック同期信号から奇トラック
の同期信号を検出する(ステップS3)。
【0049】しかる後、記録媒体1から簡易再生のため
のデータ等の読み出しを行なう。すなわち、記録媒体1
の奇トラックからデータを読み出し(ステップS4)、ま
た、奇トラックの補助信号1を読み出す(ステップS
5)。奇トラックの補助信号を読み出した後、偶トラッ
クを飛び越す(トラックジャンプする)(ステップS6)。
【0050】次いで、記憶手段(メモリ)24の容量に空
きがあるか否かを判断し(ステップS7)、記憶手段24
に空きがある場合には、次の奇トラックの同期信号を検
出し、奇トラックの読み出し処理を繰り返す。これによ
り、記憶手段24に記憶された奇トラックのデータは、
順次に出力される。このようにして、簡易再生を行なう
ことができる。なお、ステップS7において、記憶手段
24の容量に空きがないと判断された場合には、ある程
度の容量の空きができるまで、トラッキングをオフに
し、同じトラック上を回転するように、ピックアップを
待機させる(ステップS8)。
【0051】また、ステップS1において、高品質再生
が選択された場合、簡易再生の場合と同様に(すなわ
ち、ステップS2と同様に)、同期信号を検出するが(ス
テップS11)、高品質再生の場合、トラックジャンプ
は関係ないため、同期信号を検出した時点からビット数
の計数を開始する。そして、奇トラックを、同期信号,
データ,補助信号1の順で読み出し(ステップS12,
S13,S14)、続いて、偶トラックを、同期信号,
データ,補助信号1の順で読み出す(ステップS15,
S16,S17)。これらのデータは、記憶手段(メモ
リ)24に順次記憶され、奇トラックと偶トラックのデ
ータが記憶された後、これらのデータの並べ替えを行な
い、データを、これらを分ける前の状態(データ配列)に
並び替えて(復元して)、出力する(ステップS18)。こ
れにより、高品質再生を行なうことができる。
【0052】なお、図13,図14の処理例は、記録媒
体1が第2の構成例のものであるとした場合のものであ
るが、記録媒体1が第1の構成例のものである場合に
も、同様の処理により、簡易再生あるいは高品質再生を
行なうことができる。
【0053】換言すれば、図12の再生装置では、所定
の標本化周波数または所定の量子化数でデジタル化され
たデジタル信号が、前記所定の標本化周波数または前記
所定の量子化数よりも低い第1の標本化周波数または第
1の量子化数に相当するデジタル信号を記録する第1の
領域と、前記所定の標本化周波数または所定の量子化数
から前記第1の標本化周波数または前記第1の量子化数
を引いた第2の標本化周波数または第2の量子化数に相
当するデジタル信号を記録する第2の領域とに分けて、
記録されている記録媒体を再生する際、これを簡易再生
するときには、前記第2の領域をトラックジャンプして
前記第1の領域のみを再生し、また、高音質再生すると
きには、第1および第2の領域のデジタル信号の互いに
対応する部分を、これらを分ける前の状態に復元再生す
ることができる。
【0054】また、図12の再生装置は、簡易再生と高
品質再生との両方の機能を具備したものとなっている
が、本発明では、デジタル信号を記録媒体に記録する際
に、所定の量子化数または所定の標本化周波数を複数の
量子化数または複数の標本化周波数に分割して記録する
ことにより、所定の量子化数または所定の標本化周波数
で再生することを目的とした再生装置(例えばスーパー
CD専用の高品質再生装置)によってもこれを再生する
ことができ、また、所定の量子化数または所定の標本化
周波数よりも少ない量子化数または標本化周波数で再生
することを目的とした再生装置(例えば、通常のCD並
の再生(簡易再生)のみを行なう簡易型再生装置)におい
ても、この記録された媒体を簡単な構成で再生すること
ができる。
【0055】図15は簡易型再生装置の構成例を示す図
である。この再生装置は、所定の標本化周波数または所
定の量子化数でデジタル化されたデジタル信号が、前記
所定の標本化周波数または前記所定の量子化数よりも低
い第1の標本化周波数または第1の量子化数に相当する
デジタル信号を記録する第1の領域と、所定の標本化周
波数または所定の量子化数から第1の標本化周波数また
は第1の量子化数を引いた第2の標本化周波数または第
2の量子化数に相当するデジタル信号を記録する第2の
領域とに分けて、記録されている記録媒体からデジタル
信号を読取る読取手段21と、読取手段からのデジタル
信号のうち第1の領域を検出する検出手段32と、検出
手段32によって検出された第1の領域のみを再生する
再生手段33とを有している。
【0056】また、図15の再生装置には、読取手段2
1からのデジタル信号を一時記憶する記憶手段(メモリ)
34がさらに設けられており、再生手段33は、記憶手
段34に記憶されたデジタル信号のうち第1の領域のデ
ジタル信号のみを再生して出力するようになっている。
【0057】この簡易型再生装置では、記録媒体1の第
1の領域のデータのみを再生して出力することができ
る。具体的には、図13のフローチャートのステップS
2乃至S8と同様の処理により、再生処理を行なうこと
ができる。より詳細には、第1の領域の領域長はわかっ
ているので、この第1の領域の部分(例えば上位16ビ
ットのデジタル信号)のみを光ピックアップにより読み
出し、読み出した信号を波形整形などにより2値化信号
とする。同期信号は、変調信号にはありえないビットパ
ターンを持つので比較などによって検出される。同期信
号以外の信号(データ)は復調器により復調され、補助信
号分離,誤り訂正処理,デインタリーブ,デスクランブ
ルなどの記録時と逆の処理が施される。このように、読
み出した第1の領域のデジタル信号(例えば、上位16
ビットの信号)をD/A変換して再生出力することがで
きる。
【0058】なお、第1または第2の構成例の記録媒体
を簡易再生する場合、第1の領域のみを再生するだけで
良いので、高品質再生の場合に比べて、読み出し速度が
ほぼ2倍となり、読み出したデータをメモリ(記憶手段
34)に一時記憶することができる。従って、再生装置
に衝撃が加わり、再生不能となったとしても、メモリ
(記憶手段34)からのデータを読み出して、その間に再
生を再開することができれば、連続再生を途切れること
がなくなる。またメモリ(記憶手段34)からの読み出し
以降は低標本化周波数である48kHzで動作する。
【0059】また、図16は高品質再生装置の構成例を
示す図である。この再生装置は、所定の標本化周波数ま
たは所定の量子化数でデジタル化されたデジタル信号
が、所定の標本化周波数または所定の量子化数よりも低
い第1の標本化周波数または第1の量子化数に相当する
デジタル信号を記録する第1の領域と、所定の標本化周
波数または所定の量子化数から第1の標本化周波数また
は第1の量子化数を引いた第2の標本化周波数または第
2の量子化数に相当するデジタル信号を記録する第2の
領域とに分けて、記録されている記録媒体からデジタル
信号を読取る読取手段21と、読取手段21からのデジ
タル信号から第1および第2の領域を検出する検出手段
42と、検出手段42によって検出された第1および第
2の領域のデジタル信号の互いに対応する部分を、これ
らを分ける前の状態に復元して再生する再生手段43と
を有している。
【0060】この高品質再生装置では、記録媒体の第1
の領域と第2の領域とにそれぞれ分割されて記録されて
いるデータを分割される前の状態(例えば、24ビット
の量子化数の状態)に並び替えて再生出力することがで
きる。具体的には、図14のフローチャートのステップ
S11乃至S18と同様の処理により再生処理を行なう
ことができる。より詳細には、記録媒体に記録されてい
るデジタル信号を光ピックアップにより読み出し、読み
出した信号を波形整形などにより2値化信号とする。同
期信号は、変調信号にはありえないビットパターンを持
つので比較などによって検出される。同期信号以外の信
号(データ)は復調器により復調され、補助信号分離,誤
り訂正処理,デインタリーブ,デスクランブルなどの記
録時と逆の処理が施される。そして分離されていた第1
の領域のデジタル信号(例えば上位16ビットの信号)と
第2の領域のデジタル信号(例えば下位8ビットの信号)
とを並び替えにより元に戻して、D/A変換し、再生出
力することができる。なお、この並び替えには1ブロッ
ク単位の容量を持つメモリを必要とするが、誤り訂正や
デスクランブルなどに使用するメモリと共有することが
可能である。
【0061】また、本発明の記録媒体においては、所定
の標本化周波数および所定の量子化数でデジタル化され
たデジタル信号が、所定の標本化周波数および所定の量
子化数よりも低い第1の標本化周波数および第1の量子
化数に相当するデジタル信号を記録する第1の領域と、
所定の標本化周波数および所定の量子化数に相当するデ
ジタル信号から第1の標本化周波数および第1の量子化
数に相当するデジタル信号を引いた第2の標本化周波数
および第2の量子化数に相当するデジタル信号を記録す
る第2の領域とに分けて、記録することができる。
【0062】このような場合、所定の標本化周波数(サ
ンプリング周波数)および所定の量子化数(ビット数)で
デジタル化されたデジタル信号を、後述する2種類の分
割方法により、記録媒体に記録することができる。
【0063】第1の分割方法は、所定の標本化周波数
(サンプリング周波数)および所定の量子化数(ビット数)
でデジタル化されたデジタル信号を、所定の標本化周波
数より低い第1の標本化周波数に相当する第1のデジタ
ル信号と、所定の標本化周波数に相当するデジタル信号
から第1の標本化周波数に相当する第1のデジタル信号
を引いた第2の標本化周波数に相当する第2のデジタル
信号とに分割し並び換える。そして、第1のデジタル信
号のうち、所定の量子化数より低い第1の量子化数に相
当する第3のデジタル信号と、所定の量子化数に相当す
るデジタル信号から第1の量子化数に相当するデジタル
信号を引いた第2の量子化数に相当する第4のデジタル
信号とに分割し並び換える。また、第2のデジタル信号
も第1のデジタル信号と同様に分け、第5のデジタル信
号と第6のデジタル信号とに分けられる。
【0064】図17は、本発明に係る記録媒体の第3の
構成例を示す図であり、この第3の構成例の記録媒体
は、上述した第1の分割方法によって分割されたデジタ
ル信号が記録されるようになっている。
【0065】図18は、記録媒体が第3の構成例のもの
である場合の分割手段およびブロック生成手段の機能を
説明するための図である。具体的には、例えば、所定の
標本化周波数が96kHz,所定の量子化数が24ビッ
トである場合、最初に96kHzで標本化された各デジ
タル信号を、1:1(1の整数倍)の比で、奇数番目(第
1の標本化周波数(48kHz))の第1のデジタル信号
と、偶数番目(第2の標本化周波数(48kHz))の第2
のデジタル信号とに分割し並び換える。その後、分割し
た第1および第2のデジタル信号を、2:1(2の整数
倍)の比で、上位16ビット(第1の量子化数)と下位8
ビット(第2の量子化数)とに分割し並び換える。つま
り、第1および第2のデジタル信号は、第1のデジタル
信号のうちの上位16ビットの第3のデジタル信号と、
下位8ビットの第4のデジタル信号とに分割し、また、
第2のデジタル信号のうちの上位16ビットの第5のデ
ジタル信号と、下位8ビットの第6のデジタル信号とに
分割し、並び換え配列される。
【0066】これらの第3,第4,第5および第6のデ
ジタル信号は、記録媒体上に、第3のデジタル信号と第
5のデジタル信号とが記録された第1の領域(第1のブ
ロック)と、第4のデジタル信号と第6のデジタル信号
とが記録された第2の領域(第2のブロック)として記録
される。
【0067】第1の分割方法では、標本化周波数48k
Hz(奇数番目),量子化数16ビットの第3のデジタル
信号、標本化周波数48kHz(奇数番目),量子化数8
ビットの第4のデジタル信号、標本化周波数48kHz
(偶数番目),量子化数16ビットの第5のデジタル信
号、標本化周波数48kHz(偶数番目),量子化数8ビ
ットの第6のデジタル信号の4種類のデジタル信号が記
録されることになる。
【0068】このように情報が記録された記録媒体にお
いて、高品質再生の場合は、全てのデジタル信号を並べ
変え再生することにより、標本化周波数96kHz,量
子化数24ビットの高音質の音楽情報を再生することが
できる。また、前記第3および第5のデジタル信号を並
べ変えて再生した場合でも、高い標本化周波数(96k
Hz)の高品質のデジタル信号を再生することができ、
前記第3および第4のデジタル信号、または、前記第5
および第6のデジタル信号を並べ変えて再生した場合で
も、高い量子化数(24ビット)の高品質のデジタル信号
を再生することができる。
【0069】また、簡易再生の場合は、第1の領域(第
1のブロック(第3のデジタル信号))を再生した後、第
2の領域(第2のブロック(第4のデジタル信号))、次の
第1の領域(第1のブロック(第5のデジタル信号))、次
の第2の領域(第2のブロック(第6のデジタル信号))を
トラックジャンプする。つまり、標本化周波数48kH
z(奇数番目),量子化数16ビットの第3のデジタル信
号を、選択的に再生することにより、通常のCD並の音
楽情報を再生することができる。また、第5のデジタル
信号(標本化周波数48kHz(偶数番目),量子化数1
6ビット)のみを再生し、他のブロックのデジタル信号
をトラックジャンプしてもよい。
【0070】また、第2の分割方法は、所定の標本化周
波数(サンプリング周波数)および所定の量子化数(ビッ
ト数)でデジタル化されたデジタル信号を、所定の量子
化数より低い第1の量子化数に相当する第1のデジタル
信号と、所定の量子化数に相当するデジタル信号から第
1の量子化数に相当する第1のデジタル信号を引いた第
2の量子化数に相当する第2のデジタル信号とに分割し
並び換える。そして、第1のデジタル信号のうち、所定
の標本化周波数より低い第1の標本化周波数に相当する
第3のデジタル信号と、所定の標本化周波数に相当する
デジタル信号から第1の量子化数に相当するデジタル信
号を引いた第2の標本化周波数に相当する第4のデジタ
ル信号とに分割し並び換える。また、第2のデジタル信
号も第1のデジタル信号と同様に分け、第5のデジタル
信号と第6のデジタル信号とに分けられる。
【0071】図19は、本発明に係る記録媒体の第4の
構成例を示す図であり、この第4の構成例の記録媒体
は、上述した第2の分割方法によって分割されたデジタ
ル信号が記録されるようになっている。
【0072】図20は、記録媒体が第4の構成例のもの
である場合の分割手段およびブロック生成手段の機能を
説明するための図である。具体的には、例えば所定の標
本化周波数が96kHz,所定の量子化数が24ビット
である場合、最初に24ビットで量子化された各デジタ
ル信号を、2:1(2の整数倍)の比で、上位16ビット
(第1の量子化数)の第1のデジタル信号と、下位8ビッ
ト(第2の量子化数)の第2のデジタル信号とに分割し並
び換える。その後、分割した第1および第2のデジタル
信号を、1:1(1の整数倍)の比で、奇数番目(第1の
標本化周波数(48kHz))のデジタル信号と、偶数番
目(第2の標本化周波数(48kHz))の第2のデジタル
信号とに分割し並び換える。つまり、第1および第2の
デジタル信号は、第1のデジタル信号のうちの奇数番目
の第3のデジタル信号と、偶数番目の第4のデジタル信
号とに分割し、また、第2のデジタル信号のうちの奇数
番目の第5のデジタル信号と、偶数番目の第6のデジタ
ル信号とに分割し、並び換え配列される。
【0073】これらの第3,第4,第5および第6のデ
ジタル信号は、記録媒体上に、第3のデジタル信号と第
4のデジタル信号とが記録された第1の領域(第1のブ
ロック)と、第5のデジタル信号と第6のデジタル信号
とが記録された第2の領域(第2のブロック)として記録
される。
【0074】第2の分割方法では、量子化数16ビッ
ト,標本化周波数48kHz(奇数番目)の第3のデジタ
ル信号、量子化数16ビット,標本化周波数48kHz
(偶数番目)の第4のデジタル信号、量子化数8ビット,
標本化周波数48kHz(奇数番目)の第5のデジタル信
号、量子化数8ビット,標本化周波数48kHz(偶数
番目)の第6のデジタル信号の4種類のデジタル信号が
記録されることになる。
【0075】このように情報が記録された記録媒体にお
いて、高品質再生の場合は、全てのデジタル信号を並べ
変え再生することにより、標本化周波数96kHz,量
子化数24ビットの高音質の音楽情報を再生することが
できる。また、前記第3および第4のデジタル信号、ま
たは、第5および第6のデジタル信号を並べ変えて再生
した場合でも、高い量子化数(24ビット)の高品質のデ
ジタル信号を再生することができ、前記第3および第4
のデジタル信号を並べ変えて再生した場合でも、高い標
本化周波数(96kHz)の高品質のデジタル信号を再生
することができる。
【0076】また、簡易再生の場合は、第1の領域(第
1のブロック(第3のデジタル信号))を再生した後、次
の第1の領域(第1のブロック(第4のデジタル信号))、
第2の領域(第2のブロック(第5のデジタル信号))、次
の第2の領域(第2のブロック(第6のデジタル信号))を
トラックジャンプする。つまり、量子化数16ビット,
標本化周波数48kHz(奇数番目)の第3のデジタル信
号を、選択的に再生することにより、通常のCD並の音
楽情報を再生することができる。また、第4のデジタル
信号(標本化周波数48kHz(偶数番目),量子化数1
6ビット)のみを再生し、他のブロックのデジタル信号
をトラックジャンプしてもよい。
【0077】このように、上記第3および第4の構成例
は、第1の構成例および第2の構成例を合わせたもので
あり、具体的には、例えば、標本化周波数96kHz,
量子化数24ビットでデジタル化されたデジタル信号
を、高音質(標本化周波数96kHz,量子化数24ビ
ット)で再生することができ、また、通常のCD並の音
質(標本化周波数48kHz,量子化数16ビット)で簡
易再生することができる構成となっており、第3および
第4の構成例の記録媒体でも、前述した第1の構成例お
よび第2の構成例と同様の効果が得られる。
【0078】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項5記載の発明によれば、所定の標本化周波数および
/または所定の量子化数でデジタル化されたデジタル信
号が、所定の標本化周波数および/または所定の量子化
数よりも低い第1の標本化周波数および/または第1の
量子化数に相当するデジタル信号を記録する第1の領域
と、所定の標本化周波数および/または所定の量子化数
に相当するデジタル信号から第1の標本化周波数および
/または第1の量子化数に相当するデジタル信号を引い
た第2の標本化周波数および/または第2の量子化数に
相当するデジタル信号を記録する第2の領域とに分け
て、記録されているので、ハイサンプリングおよび/ま
たはハイビットで記録された記録媒体(スーパーCD)の
高音質再生が可能であるとともに、通常のサンプリング
および/または通常のビットで記録された記録媒体(通
常のCD)並の再生(簡易再生)も可能なようにデジタル
信号を記録できる。また、記録媒体の高音質再生(スー
パーCDの再生)と簡易再生(従来のCD並の再生)と
を、1台の再生装置で行なうことが可能となる。すなわ
ち、高品質での再生と簡易再生を同一の記録媒体で可能
とし、かつ簡易再生においては、再生装置が簡単な構成
で実現できるので、再生装置を高品質と簡易再生、それ
ぞれの用途ごとに使い分けることができる。
【0079】また、請求項6,請求項7記載の発明によ
れば、所定の標本化周波数および/または所定の量子化
数でデジタル化されたデジタル信号が、所定の標本化周
波数および/または所定の量子化数よりも低い第1の標
本化周波数および/または第1の量子化数に相当するデ
ジタル信号を記録する第1の領域と、所定の標本化周波
数および/または所定の量子化数に相当するデジタル信
号から第1の標本化周波数および/または第1の量子化
数に相当するデジタル信号を引いた第2の標本化周波数
および/または第2の量子化数に相当するデジタル信号
を記録する第2の領域とに分けて、記録されている記録
媒体を再生する再生装置であって、記録媒体からデジタ
ル信号を読取る読取手段と、読取手段からのデジタル信
号のうち第1の領域を検出する検出手段と、検出手段に
よって検出された第1の領域のみを再生する再生手段と
を有しており、記録媒体を簡易再生するとき、読み出し
たデジタル信号を記憶手段に一時記憶した後に再生出力
するので、外部からの振動により読み取り不能になった
場合でも、従来のCD並の音質のデジタル信号を連続し
て出力することができる。
【0080】また、請求項8記載の発明によれば、所定
の標本化周波数および/または所定の量子化数でデジタ
ル化されたデジタル信号が、所定の標本化周波数および
/または所定の量子化数よりも低い第1の標本化周波数
および/または第1の量子化数に相当するデジタル信号
を記録する第1の領域と、所定の標本化周波数および/
または所定の量子化数に相当するデジタル信号から第1
の標本化周波数または第1の量子化数に相当するデジタ
ル信号を引いた第2の標本化周波数および/または第2
の量子化数に相当するデジタル信号を記録する第2の領
域とに分けて、記録されている記録媒体を再生する再生
装置であって、記録媒体からデジタル信号を読取る読取
手段と、読取手段からのデジタル信号から第1および第
2の領域を検出する検出手段と、検出手段によって検出
された第1および第2の領域のデジタル信号の互いに対
応する部分を、これらを分ける前の状態に復元して再生
する再生手段とを有していることにより、高品質再生を
容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録媒体の第1の構成例を示す図
である。
【図2】所定の量子化数を第1の量子化数と第2の量子
化数とに分割する原理を説明するための図である。
【図3】24ビットを、上位16ビットと下位8ビット
とに分割する一例を示す図である。
【図4】24ビットを、上位16ビットと下位8ビット
とに分割する一例を示す図である。
【図5】本発明に係る記録媒体の第2の構成例を示す図
である。
【図6】量子化数(ビット数)が24ビット,標本化周波
数が96kHzのデジタル信号を、奇数番目のサンプル
信号(48kHzの標本化周波数)と、偶数番目のサンプ
ル信号(48kHzの標本化周波数)とに分けて、記録す
る場合の例を示す図である。
【図7】本発明に係る記録装置の構成例を示す図であ
る。
【図8】記録媒体が第1の構成例のものである場合の分
割手段およびブロック生成手段の機能を説明するための
図である。
【図9】記録媒体が第1の構成例のものである場合の符
号化手段,変調手段の機能を説明するための図である。
【図10】記録媒体が第2の構成例のものである場合の
分割手段およびブロック生成手段の機能を説明するため
図である。
【図11】記録媒体が第2の構成例のものである場合の
符号化手段,変調手段の機能を説明するための図であ
る。
【図12】第1または第2の構成例の記録媒体を再生す
るための再生装置の構成例を示す図である。
【図13】図12の再生装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図14】図12の再生装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図15】簡易型再生装置の構成例を示す図である。
【図16】高品質再生装置の構成例を示す図である。
【図17】本発明に係る記録媒体の第3の構成例を示す
図である。
【図18】記録媒体が第3の構成例のものである場合の
分割手段およびブロック生成手段の機能を説明するため
の図である。
【図19】本発明に係る記録媒体の第4の構成例を示す
図である。
【図20】記録媒体が第4の構成例のものである場合の
分割手段およびブロック生成手段の機能を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 11 分割手段 12 ブロック生成手段 13 符号化手段 14 変調手段 21 読取手段 22,32,42 検出手段 23,33,43 再生手段 24,34 記憶手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の標本化周波数および/または所定
    の量子化数でデジタル化されたデジタル信号が、前記所
    定の標本化周波数および/または前記所定の量子化数よ
    りも低い第1の標本化周波数および/または第1の量子
    化数に相当するデジタル信号を記録する第1の領域と、
    前記所定の標本化周波数および/または所定の量子化数
    に相当するデジタル信号から前記第1の標本化周波数お
    よび/または前記第1の量子化数に相当するデジタル信
    号を引いた第2の標本化周波数および/または第2の量
    子化数に相当するデジタル信号を記録する第2の領域と
    に分けて、記録されていることを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録媒体において、前記
    第1の領域と前記第2の領域との比が整数倍であり、前
    記第1の領域と前記第2の領域とが、トラック単位に交
    互に配置されていることを特徴とする記録媒体。
  3. 【請求項3】 デジタル信号を記録媒体に記録する記録
    方法において、所定の標本化周波数および/または所定
    の量子化数でデジタル化されたデジタル信号を、前記所
    定の標本化周波数および/または前記所定の量子化数よ
    りも低い第1の標本化周波数および/または第1の量子
    化数に相当するデジタル信号と、前記所定の標本化周波
    数および/または所定の量子化数に相当するデジタル信
    号から前記第1の標本化周波数および/または前記第1
    の量子化数に相当するデジタル信号を引いた第2の標本
    化周波数および/または第2の量子化数に相当するデジ
    タル信号とに分けて、それぞれを記録媒体の互いに異な
    る第1の領域と第2の領域とに記録することを特徴とす
    る記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の記録方法において、前記
    第1の領域と前記第2の領域とは、記録媒体のトラック
    単位に交互に配置されたものであって、それぞれのトラ
    ックには、同期信号および補助信号を記録することを特
    徴とする記録方法。
  5. 【請求項5】 所定の標本化周波数および/または所定
    の量子化数でデジタル化されたデジタル信号が、前記所
    定の標本化周波数および/または前記所定の量子化数よ
    りも低い第1の標本化周波数および/または第1の量子
    化数に相当するデジタル信号を記録する第1の領域と、
    前記所定の標本化周波数および/または所定の量子化数
    に相当するデジタル信号から前記第1の標本化周波数お
    よび/または前記第1の量子化数に相当するデジタル信
    号を引いた第2の標本化周波数および/または第2の量
    子化数に相当するデジタル信号を記録する第2の領域と
    に分けて、記録されている記録媒体を再生する際、これ
    を簡易再生するときには、前記第2の領域をトラックジ
    ャンプして前記第1の領域のみを再生し、また、高音質
    再生するときには、第1および第2の領域のデジタル信
    号の互いに対応する部分を、これらを分ける前の状態に
    復元して再生することを特徴とする再生方法。
  6. 【請求項6】 所定の標本化周波数および/または所定
    の量子化数でデジタル化されたデジタル信号が、前記所
    定の標本化周波数および/または前記所定の量子化数よ
    りも低い第1の標本化周波数および/または第1の量子
    化数に相当するデジタル信号を記録する第1の領域と、
    前記所定の標本化周波数および/または所定の量子化数
    に相当するデジタル信号から前記第1の標本化周波数お
    よび/または前記第1の量子化数に相当するデジタル信
    号を引いた第2の標本化周波数および/または第2の量
    子化数に相当するデジタル信号を記録する第2の領域と
    に分けて、記録されている記録媒体を再生する再生装置
    であって、前記記録媒体からデジタル信号を読取る読取
    手段と、前記読取手段からのデジタル信号のうち前記第
    1の領域を検出する検出手段と、前記検出手段によって
    検出された前記第1の領域のみを再生する再生手段とを
    有していることを特徴とする再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の再生装置において、前記
    読取手段からのデジタル信号を一時記憶する記憶手段が
    さらに設けられており、前記再生手段は、前記記憶手段
    に記憶されたデジタル信号のうち前記第1の領域のデジ
    タル信号を再生して出力するようになっていることを特
    徴とする再生装置。
  8. 【請求項8】 所定の標本化周波数および/または所定
    の量子化数でデジタル化されたデジタル信号が、前記所
    定の標本化周波数および/または前記所定の量子化数よ
    りも低い第1の標本化周波数および/または第1の量子
    化数に相当するデジタル信号を記録する第1の領域と、
    前記所定の標本化周波数および/または所定の量子化数
    に相当するデジタル信号から前記第1の標本化周波数お
    よび/または前記第1の量子化数に相当するデジタル信
    号を引いた第2の標本化周波数および/または第2の量
    子化数に相当するデジタル信号を記録する第2の領域と
    に分けて、記録されている記録媒体を再生する再生装置
    であって、前記記録媒体からデジタル信号を読取る読取
    手段と、前記読取手段からのデジタル信号から前記第1
    および第2の領域を検出する検出手段と、前記検出手段
    によって検出された前記第1および第2の領域のデジタ
    ル信号の互いに対応する部分を、これらを分ける前の状
    態に復元して再生する再生手段とを有していることを特
    徴とする再生装置。
JP9477496A 1996-03-25 1996-03-25 記録媒体および記録方法および再生方法並びに再生装置 Pending JPH09265734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9477496A JPH09265734A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 記録媒体および記録方法および再生方法並びに再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9477496A JPH09265734A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 記録媒体および記録方法および再生方法並びに再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09265734A true JPH09265734A (ja) 1997-10-07

Family

ID=14119453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9477496A Pending JPH09265734A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 記録媒体および記録方法および再生方法並びに再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09265734A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10320927A (ja) * 1997-03-19 1998-12-04 Toshiba Corp 記録媒体
WO1999001868A1 (fr) * 1997-07-01 1999-01-14 Sanyo Electric Co., Ltd. Support d'enregistrement, dispositif d'enregistrement et lecteur
US5892848A (en) * 1996-03-21 1999-04-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Data arranging method and medium for data recording or transfer, and signal processing apparatus for the method and medium
JP2001118334A (ja) * 1998-04-14 2001-04-27 Hitachi Ltd ディジタル映像信号または音声信号の再生装置及び再生方法
US7054697B1 (en) 1996-03-21 2006-05-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Recording medium and reproducing apparatus for quantized data
US7356514B2 (en) 1998-04-14 2008-04-08 Hitachi, Ltd. Reproduction apparatus and reproduction method of digital video signal or audio signal

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5892848A (en) * 1996-03-21 1999-04-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Data arranging method and medium for data recording or transfer, and signal processing apparatus for the method and medium
US7054697B1 (en) 1996-03-21 2006-05-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Recording medium and reproducing apparatus for quantized data
US7254456B2 (en) 1996-03-21 2007-08-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Recording medium and reproducing apparatus for quantized data
JPH10320927A (ja) * 1997-03-19 1998-12-04 Toshiba Corp 記録媒体
WO1999001868A1 (fr) * 1997-07-01 1999-01-14 Sanyo Electric Co., Ltd. Support d'enregistrement, dispositif d'enregistrement et lecteur
US6876617B1 (en) 1997-07-01 2005-04-05 Sanyo Electric Co., Ltd. Recording medium, recorder, and player
JP2001118334A (ja) * 1998-04-14 2001-04-27 Hitachi Ltd ディジタル映像信号または音声信号の再生装置及び再生方法
US7356514B2 (en) 1998-04-14 2008-04-08 Hitachi, Ltd. Reproduction apparatus and reproduction method of digital video signal or audio signal

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3876444B2 (ja) 再生方法
JP3141241B2 (ja) ディスク記録装置及びディスク再生装置
US6226325B1 (en) Digital data processing system
JP3158557B2 (ja) 再生装置
EP0165320A1 (en) Disk-shaped recording medium and apparatus for reproducing the same
JPH0467493A (ja) 情報再生装置
KR100428396B1 (ko) 기록매체와기록장치및재생장치
KR100253042B1 (ko) 디스크 재생 방법
JPH06162674A (ja) 変換装置
JPH09265734A (ja) 記録媒体および記録方法および再生方法並びに再生装置
KR100569800B1 (ko) 재생장치 및 재생방법
JP3529542B2 (ja) 信号の伝送/記録/受信/再生方法と装置及び記録媒体
KR20010007307A (ko) 기록 매체, 재생 장치, 재생 방법, 기록 장치, 및 기록 방법
JP2006318637A (ja) 記録装置及び記録方法
KR100385049B1 (ko) 복수의 종류의 오디오데이터의 기록/재생이 가능한 디지털자기 기록/재생장치 및 그 기록/재생방법
JP3676147B2 (ja) ディジタル記録再生装置
JP3097369B2 (ja) ディスク記録再生装置
KR0122631Y1 (ko) 멀티 트랙 기록 재생 장치
JP3945533B2 (ja) 再生装置
JP3106696B2 (ja) ディスク再生装置
JP3669356B2 (ja) ディスク再生装置の演奏時間算出方法及びディスク再生装置
JP3431072B2 (ja) ディスク再生装置およびディスク再生方法
JP2003015691A (ja) オーディオ圧縮データ再生装置
JP2005063663A (ja) 情報記録装置及び情報再生装置並びに情報記録媒体
JPH06338168A (ja) 記録再生装置