JP3719877B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばミニディスクなどの記録媒体に情報を記録する記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オーディオ信号の記録再生方式はアナログ方式からデジタル方式へと移行している。民生用の記録媒体としては、デジタルオーディオ信号の再生専用光ディスクであるコンパクトディスク(以下、「CD」と称する)や、記録、再生、及び、消去が可能な光磁気ディスクであるミニディスク(以下、「MD」と称する)などが開発されている。
【0003】
MDはCDよりさらに小型化され、直径がCDの約1/2となっている。MDに記録されるデジタルオーディオ信号は、CDと同程度の情報記録量を確保するために、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)と呼ばれるオーディオ高能率符号化方式によって、約1/5にデータ圧縮されている。
【0004】
MDに対してオーディオ信号を記録及び再生する記録再生装置のブロック図を図12に示す。同図中における各符号について説明する。100は当該記録再生装置に対して脱着自在なMDである。1はMD100を回転させるスピンドルモータである。2は、再生時には、MD100に光を照射するとともに、その反射光を取り込んで、MD100に記録されたRF信号(変調された圧縮データ)を毎秒1.4Mビットの速度で読み取り、一方、記録時には再生時よりも強い光をMD100に照射し、MD100上の記録領域の温度を局所的に上昇させる光ピックアップである。尚、記録時には、MD100上の温度が上昇した領域には後出する記録ヘッド9により変調磁界が印加されて、RF信号がMD100に記録される。
【0005】
3は光ピックアップ2をMD100の半径方向に移送する送りモータである。4は後出するサーボ回路6の制御の下、スピンドルモータ1、送りモータ3、及び、MD100への光の照射及びMD100からの反射光の入射に関与する、光ピックアップ2内の対物レンズ2aを移動させる不図示のアクチュエータを駆動するドライブ回路である。
【0006】
5は光ピックアップ2により読み取られたRF信号を増幅するとともに、RF信号からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号などの各種のサーボ信号を生成するRFアンプである。6はRFアンプ5によって生成された各種のサーボ信号に基づいて、後出するシステムコントローラ24による制御の下、光ピックアップ2内の対物レンズ2aのMD100に対するフォーカシング及びトラッキング、並びに、MD100の回転速度にサーボをかけるように、ドライブ回路4を制御するサーボ回路である。
【0007】
7は、再生時には、RFアンプ5で増幅されたRF信号を復調するとともに、復調して得られた圧縮データに対して誤り訂正などの信号処理を行い、一方、記録時には、後出するメモリコントローラ11から送られてくる圧縮データに所定長からなるブロック毎に誤り訂正用の符号としてCIRC(Cross Interleave Reed-solomon Code)を付加した上で圧縮データをEFM(Eight to Fourteen Modulation)方式で変調する変復調及び誤り訂正回路である。
【0008】
8はMD100に磁界を印加する記録ヘッドである。9は記録時に記録ヘッド19によりMD100に印加される磁界を、変復調及び誤り訂正回路7により圧縮データを変調して得られた変調信号に基づいて制御する記録ヘッド駆動回路である。これにより、変調信号に応じた磁界がMD100に印加される。
【0009】
10は、再生時には変復調及び誤り訂正回路7から出力される圧縮データを、一方、記録時には後出する圧縮及び伸長回路120から出力される圧縮データを、それぞれ一時的に保持するためのショックプルーフメモリ(半導体メモリ)であり、変復調及び誤り訂正回路7にて入出力される圧縮データの転送速度(毎秒1.4Mビット)と後出する圧縮及び伸長回路120にて入出力される圧縮データの転送速度(毎秒0.3Mビット)との差を吸収すること、並びに、例えば振動などの外乱に起因した再生エラー及び録音エラーによる音飛びを防止することを目的として設けられている。尚、ショックプルーフメモリ10としては、例えば4MビットのDRAMが適当である。
【0010】
11はシステムコントローラ24による制御の下、ショックプルーフメモリ10に対する圧縮データの読み書きを制御するメモリコントローラである。具体的には、メモリコントローラ11は、再生時には、変復調及び誤り訂正回路7から送られてくる圧縮データをショックプルーフメモリ10に格納するとともに、ショックプルーフメモリ10に格納されている圧縮データを読み出して後出する圧縮及び伸長回路120へ出力し、一方、記録時には、圧縮及び伸長回路120から送られてくる圧縮データをショックプルーフメモリ10に格納するとともに、ショックプルーフメモリ10に格納されている圧縮データを読み出して変復調及び誤り訂正回路7へ出力する。
【0011】
尚、ショックプルーフメモリ10には、オーディオデータを格納する領域以外に、オーディオデータに関する付加情報であるTOC情報を格納する領域が設けられており、MD100が装着されると、直ちにMD100からTOC情報が読み出され、オーディオデータと同じ経路でショックプルーフメモリ22の所定の領域に格納される。
【0012】
また、メモリコントローラ11は、システムコントローラ24からの要求に応じて、必要なTOC情報をショックプルーフメモリ10から読み出し、システムコントローラ24へ送るようになっている。システムコントローラ24は、上記TOC情報を基にMD100に対するデータの読み書き動作を制御する。
【0013】
120は圧縮及び伸長回路である。圧縮及び伸長回路120は、再生時には、メモリコントローラ11から出力される圧縮データを毎秒0.3Mビットの速度で伸長し、伸長して得られるデジタルのオーディオ信号を後出するマルチプレクサ130へ出力する。また、圧縮及び伸長回路120は、記録時には、マルチプレクサ130から出力されるデジタルのオーディオ信号をATRAC方式によりデータ圧縮し、データ圧縮して得られる圧縮データを毎秒0.3Mビットの速度でメモリコントローラ11へ出力する圧縮及び伸長回路である。
【0014】
130はマルチプレクサである。マルチプレクサ130は、再生時には、圧縮及び伸長回路120から出力されるデジタルのオーディオ信号を左チャンネルの信号(以下、「L信号」と言う)と右チャンネルの信号(以下、「R信号」と言う)とに分離して出力する。また、マルチプレクサ130は、記録時には、後出するA/D及びD/Aコンバータ14、15からそれぞれ出力されるデジタルのL信号、R信号を入力し、L信号とR信号とを1サンプル毎に交互に出力する。
【0015】
14及び15はA/D及びD/Aコンバータである。A/D及びD/Aコンバータ14、15は、記録時には、入出力端子18、19を介してそれぞれ入力されるアナログのL信号、R信号をデジタルに変換して出力する。また、A/D及びD/Aコンバータ14、15は、再生時には、マルチプレクサ130から出力されるデジタルのL信号、R信号をそれぞれアナログに変換して出力する。再生時にA/D及びD/Aコンバータ14、15から出力されるアナログのL信号、R信号はそれぞれ入出力端子18、19から外部へ出力される。
【0016】
22はユーザが当該記録再生装置に対して指令を入力するための操作部である。23はシステムコントローラ24による制御の下、当該記録再生装置の動作状態、現在再生されている曲名及び曲番号などを表示する表示部である。24は当該記録再生装置全体としての動作が操作部22から入力された指令に応じたものとなるように、各部の動作を制御するシステムコントローラであり、マイクロコンピュータからなっている。
【0017】
MD100にデータを記録する際には、システムコントローラ24は、TOC情報に基づいてMD100上の記録可能な領域を認識し、その領域へ光ピックアップ2が移動するようにサーボ回路6を制御する。そして、記録が終了すると、システムコントローラ24は、メモリコントローラ11を制御して、ショックプルーフメモリ10に格納されているTOC情報をMD100の現在の記録状況に応じたものに書き換え、これを最新のTOC情報として利用することによって、MD100に記録されているデータを管理する。尚、MD100に記録されているTOC情報(通常、MD100の内周側に設けられたTOC領域に記録されている)も最新のTOC情報に書き換えられるようになっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の記録再生装置では、1系統のステレオ信号のみを録音対象としており、このため、曲名などの補助的な情報は文字情報として記録媒体の特定の領域(MD100のTOC領域)に記録しておき、再生時に再生されている曲に応じた文字情報を表示するようになっていた。
【0019】
しかしながら、文字情報は、カーオーディオなど視覚的に不自由な状態で利用される場合や、視力に障害のある人に対しては不便なものとなっている。また、2系統以上のステレオ信号を録音することができないので、サラウンド効果を得ることができない。
【0020】
そこで、本発明は、複数の系統の信号を記録することができる記録装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の記録装置は、時間軸上の複数の系統のデジタル信号を所定時間長の同じ期間毎に周波数軸上の信号であるスペクトラム信号に順次変換し、得られた各スペクトラム信号に配分されたビット数がビット数制限値を前記デジタル信号の系統数で除して得られる値を越えない範囲で最大となるように、前記各スペクトラム信号の各周波数帯域にビットを配分した上で、前記各スペクトル信号をデータ圧縮する圧縮手段と、該圧縮手段によりデータ圧縮されて得られる信号を所定の記録媒体に順次記録する記録手段と、を有することを特徴とする。
【0022】
この構成により、複数の系統の信号を記録媒体に記録することができるようになる。
【0023】
また、本発明の記録装置は、時間軸上の複数の系統のデジタル信号を所定時間長の同じ期間毎に周波数軸上の信号であるスペクトラム信号に順次変換し、得られた各スペクトラム信号に配分されたビット数が当該スペクトラム信号が属する系統に設定された割り当てビット数を越えない範囲で最大となるように、前記各スペクトラム信号の各周波数帯域にビットを配分した上で、前記各スペクトル信号をデータ圧縮する圧縮手段と、該圧縮手段によりデータ圧縮されて順次得られる信号を所定の記録媒体に順次記録する記録手段と、前記各系統毎に前記割り当てビット数を外部から設定するための割り当てビット数設定手段と、を有することを特徴とする。
【0024】
この構成により、複数の系統の信号を記録媒体に記録することができるようになるとともに、信号を圧縮する際に配分されるビット数の上限を各系統毎に外部から設定することができるようになる。
【0027】
また、本発明の記録装置は、時間軸上の複数の系統のデジタル信号を所定時間長の同じ期間毎に周波数軸上の信号であるスペクトラム信号に順次変換し、同じ期間について最後に得られたスペクトル信号を除く各スペクトル信号については、該各スペクトル信号に配分されたビット数が、ビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越えない範囲で最大となるように各周波数帯域にビットを配分し、前記最後に得られたスペクトラム信号については、前記最後に得られたスペクトル信号に配分されたビット数が、前記最後に得られたスペクトラム信号を除く各スペクトラム信号に実際に配分されたビット数の総和を前記ビット数制限値から差し引いて得られる値を越えない範囲で最大となるように各周波数帯域にビットを配分した上で、各スペクトラム信号をデータ圧縮する圧縮手段と、
該圧縮手段によりデータ圧縮されて得られる信号を所定の記録媒体に順次記録する記録手段と、を有することを特徴とする。
【0028】
この構成により、複数系統の信号を記録媒体に記録することができるようになるとともに、ある特定の系統の信号を圧縮する際により多くのビットが配分され得る。
【0029】
また、本発明の記録装置は、時間軸上の複数の系統のデジタル信号を所定時間長の同じ期間毎に周波数軸上の信号であるスペクトラム信号に順次変換し、同じ期間について得られた各スペクトラム信号に配分されたビット数がビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越えない範囲で最大となるように前記各スペクトラム信号の各周波数帯域にビットを配分する方法を用いて第1の圧縮データを作成し、前記各スペクトラム信号に配分されたビット数が前記ビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越える範囲で最小となるように前記各スペクトラム信号の各周波数帯域にビットを配分する方法を用いて第2の圧縮データを作成し、前記各スペクトラム信号に配分されたビット数の総和が前記ビット数制限値を越えない範囲で最大となるように、前記各スペクトラム信号毎に前記第1の圧縮データと前記第2の圧縮データとのいずれを用いるかを決定する圧縮手段と、該圧縮手段によりデータ圧縮されて得られる信号を所定の記録媒体に順次記録する記録手段と、を有することを特徴とする。
【0030】
この構成により、複数系統の信号を記録媒体に記録することができるようになるとともに、不特定の系統の信号を圧縮する際により多くのビットが配分され得る。
【0031】
また、本発明の記録装置は、上記の記録装置において、前記圧縮手段は、各系統に設定された優先順位に基づいて、前記各スペクトラム信号毎に前記第1の圧縮データと前記第2の圧縮データとのいずれを用いるかを決定することを特徴とする。
【0032】
この構成により、複数系統の信号を記録媒体に記録することができるようになるとともに、優先順位が高い系統の信号ほど、圧縮される際により多くのビットが配分される可能性が高くなる。
【0033】
また、本発明の記録装置は、上記の記録装置において、前記各系統毎に優先順位を外部から設定するための優先順位設定手段を有することを特徴とする。
【0034】
この構成により、複数系統の信号を記録媒体に記録することができるようになるとともに、優先順位が高い系統の信号ほど、圧縮される際により多くのビットが配分される可能性が高くなり、さらに、各系統の優先順位を外部から設定することができるようになる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態である記録再生装置のブロック図である。尚、従来技術として説明した記録再生装置のブロック図と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0036】
記録時に関して説明する。入出力端子18、19、20、21を介してそれぞれ第1系統のL信号、第2系統のL信号、第1系統のR信号、第2系統のR信号がA/D及びD/Aコンバータ14、15、16、17にそれぞれ入力される。A/D及びD/Aコンバータ14、15、16、17ではそれぞれ入力されたアナログ信号を例えば、44.1[kHz]のサンプリング周波数でデジタル信号に変換して出力する。
【0037】
マルチプレクサ13は、A/D及びD/Aコンバータ14、15、16、17からそれぞれ出力される第1系統のL信号のデジタル信号(以下、「L1信号」と言う)、第2系統のL信号のデジタル信号(以下、「L2信号」と言う)、第1系統のR信号のデジタル信号(以下、「R1信号」と言う)、第2系統のR信号のデジタル信号(以下、「R2信号」と言う)をパラレルに入力し、L1信号、L2信号、R1信号、R2信号の順で交互に1サンプリング値ずつシリアルに出力する。
【0038】
すなわち、図2の(イ)に示すように、L1信号としてサンプリング値L1−1、L1−2、L1−3、…が、L2信号としてサンプリング値L2−1、L2−2、L2−3、…が、R1信号としてサンプリング値R1−1、R1−2、R1−3、…が、R2信号としてサンプリング値R2−1、R2−2、R2−3、…が、それぞれマルチプレクサ13に順次入力されるとすると、サンプリング値L1−1、L2−1、R1−1、R2−1、L1−2、L2−2、R1−2、R2−2、…の順にマルチプレクサ13から出力される。尚、記録時には、マルチプレクサ13から出力される信号のビット速度はマルチプレクサ13に入力される各信号のビット速度の4倍となっている(tO=tI)。
【0039】
圧縮及び伸長回路12では以下に述べる処理が行われる。圧縮及び伸長回路12の構成を図3に示す。マルチプレクサ13からシリアルに出力されるサンプリング値をL1信号、L2信号、R1信号、R2信号の各信号毎にメモリ127に蓄え、L1信号、L2信号、R1信号、R2信号の順でサイクリックに各信号を所定時間長(例えば、11.6[ms](この場合、サンプリング周波数を44.1[kHz]とすると、512個のサンプリング値が含まれる))の時間窓で切り出す。
【0040】
すなわち、L1信号から切り出した後はL2信号を切り出し、L2信号を切り出した後はR1信号を切り出し、R1信号を切り出した後はR2信号を切り出し、R2信号を切り出した後はL1信号を切り出し、…というように、所定時間長の時間窓で信号を切り出す毎に、次に切り出す信号を切り換えるようになっている。
【0041】
次に、切り出した各信号を帯域分割フィルタ121にて低域(DC〜5.5[kHz])、中域(5.5[kHz]〜11[kHz])、及び、高域(11[kHz]〜22[kHz])の3種類の周波数帯域に分割する。
【0042】
次に、MDCT回路122−1、122−2、122−3にてそれぞれ低域、中域、高域の信号に対して変形離散コサイン変換(MDCT:Modified Discrte Cosine Transform)演算を行うことによって、各周波数帯域の信号を時間軸上の信号から周波数軸上の信号であるスペクトラム信号に変換する。
【0043】
そして、量子化回路123にて人間の聴覚特性上重要な周波数帯域ほど多くのビットを、重要でない周波数帯域ほど少ないビットをそれぞれ配分した上で、スペクトラム信号の各帯域の振幅を量子化し直す。このようにしてスペクトラム信号をデータ圧縮し、得られた圧縮データをメモリコントローラ11へ出力する。
【0044】
ここで、MDではNバイト(例えば、N=424)の圧縮データを1単位として扱っている。この1単位はサウンドグループと呼ばれている。本実施形態では、図4に示すように、L1信号、L2信号、R1信号、R2信号の各信号の圧縮データにN/4バイトずつ割り当てる。また、各圧縮データは、図4に示すように、サウンドパラメータSG−1、ワードレングスSG−2、スケールファクタSG−3、及び、オーディオスペクトラムデータSG−4からなる。
【0045】
サウンドパラメータSG−1は圧縮データのデータの種類を示すデータであり、そのバイト数n1は一定である。ワードレングスSG−2はスペクトラム信号の各周波数帯域毎に配分されたビット数を各周波数帯域毎に示すデータであり、そのバイト数n2は一定である。スケールファクタSG−3はスペクトラム信号の振幅の指数部を各周波数帯域毎に示すデータであり、そのバイト数n3は一定である。
【0046】
オーディオスペクトラムデータSG−4はスペクトラム信号の振幅の仮数を各周波数帯域毎に配分された数のビットで示すデータであり、人間の聴覚特性を利用して各周波数帯域には適切な数のビットが配分されるので、そのバイト数n4は可変長である。
【0047】
尚、ワードレングスWLと、スケールファクタSFと、オーディオスペクトラムデータASDと、スペクトラム信号の振幅RASとの間には、
RAS=SF×ASD/(2WL−1)
の関係がある。そして、総バイト数n(n=n1+n2+n3+n4)≦N/4という条件を満たした上で、オーディオスペクトラムデータのバイト数n4が最大となるように、各周波数帯域にビットが配分される。
【0048】
再生時に関して説明する。圧縮及び伸長回路12では以下に述べる処理が行われる。逆量子化回路124は、メモリコントローラ11から出力される圧縮データの内容に基づいてスペクトラム信号を生成し、生成した各スペクトラム信号を低域、中域、高域の3つの帯域に分割して出力する。尚、メモリコントローラ11から出力される圧縮データからは1サウンドグループ毎に4つのスペクトラム信号が生成される。
【0049】
次に、逆量子化回路124から出力される低域、中域、高域のスペクトラム信号に対して、それぞれIMDCT回路125−1、125−2、125−3にて逆変形離散コサイン変換(IMDCT:Inverse Modified Discrte Cosine Transform)演算を行うことによって、低域、中域、高域のスペクトラム信号を時間軸上の信号に変換する。
【0050】
次に、これにより得られた低域、中域、高域の時間軸上の信号を帯域合成フィルタ126にて合成する。そして、これにより得られた時間軸上の信号を所定時間長(例えば、11.6[ms](この場合、サンプリング周波数を44.1[kHz]とすると、512個のサンプリング値が含まれる))毎に順次切り出す。このようにして切り出した信号をL1信号、L2信号、R1信号、R2信号の各信号毎にメモリ127に蓄え、L1信号、L2信号、R1信号、R2信号の順でサイクリックに各信号のサンプリング値を1つずつ取り出す。
【0051】
すなわち、L1信号のサンプリング値が1つ出力された後は、L2信号のサンプリング値が1つ出力され、L2信号のサンプリング値が1つ出力された後は、R1信号のサンプリング値が1つ出力され、R1信号のサンプリング値が1つ出力された後は、R2信号のサンプリング値が1つ出力され、R2信号のサンプリング値が1つ出力された後は、L1信号のサンプリング値が1つ出力され、…というように、メモリ127からはサンプリング値が出力される。
【0052】
マルチプレクサ13は、圧縮及び伸長回路12内のメモリ127からシリアルに出力されるサンプリング値を入力し、入力したサンプリング値を入力した順に4つずつパラレルに出力する。すなわち、図2の(ロ)に示すように、サンプリング値としてL1−1、L1−2、R1−1、R2−1、L1−2、L2−2、R1−2、R2−2の順にマルチプレクサ13に入力されるとすると、4つのサンプリング値L1−1、L1−2、R1−1、及び、R2−1、4つのサンプリング値L1−2、L2−2、R1−2、及び、R2−2、…の順に出力される。尚、再生時には、マルチプレクサ13から出力される信号のビット速度はマルチプレクサ13に入力される各信号のビット速度の1/4倍となっている(tO=tI)。
【0053】
マルチプレクサ13からパラレルに出力された4つのサンプリング値のうち、L1信号のものがA/D及びD/Aコンバータ14に、L2信号のものがA/D及びD/Aコンバータ15に、R1信号のものがA/D及びD/Aコンバータ16に、R2信号のものがA/D及びD/Aコンバータ17に、それぞれ入力される。
【0054】
A/D及びD/Aコンバータ14、15、16、17では、それぞれ入力されるL1信号、L2信号、R1信号、R2信号をアナログ信号に変換する。A/D及びD/Aコンバータ14、15、16、17にてそれぞれ得られたアナログ信号は入出力端子18、19、20、21から出力される。
【0055】
以上の内容から、本第1実施形態の記録再生装置によれば、2系統のステレオ信号をMD100に記録することができ、これにより、一方の系統を利用することによって、曲名などの補助的な情報を音声信号として記録することができるようになり、また、2系統のステレオ信号として音楽信号を入力することによって、サラウンド効果を得ることができるようになる。
【0056】
本発明の第2実施形態である記録再生装置について説明する。本第2実施形態の記録再生装置は、図5にそのブロック図を示すように、第1系統及び第2系統に対して別個に割り当てビット数を外部から設定するための割り当てビット数設定部25を有している。そして、圧縮及び伸長回路12は、記録時に各スペクトラム信号に対して以下に述べるようにしてビット配分を行う。
【0057】
尚、本第2実施形態の記録再生装置における圧縮及び伸長回路12に関する、記録時のその他の動作及び再生時の動作については、上記第1実施形態の記録再生装置における圧縮及び伸長回路12と同一である。また、圧縮及び伸長回路12以外のその他の部分については、上記第1実施形態の記録再生装置と同一であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0058】
第1系統に設定された割り当てビット数がB1、第2系統に設定された割り当てビット数がB2であるすると(但し、B1+B2はビット数制限値(今の例では、1系統がステレオ信号なので、バイト数に換算すると、N/2バイトである(Nは1サウンドグループのバイト数))以下であるものとする)、第1系統の信号であるL1信号及びR1信号から得られたスペクトラム信号については、配分されたビット数が割り当てビット数B1を越えない範囲で最大となるように、第2系統の信号であるL2信号及びR2信号から得られたスペクトラム信号については、配分されたビット数が割り当てビット数B2を越えない範囲で最大となるように、それぞれビットを配分する。
【0059】
例えば、割り当てビット数B1>割り当てビット数B2とすると、1サウンドグループ内のL1信号の圧縮データC(L1)とL2信号の圧縮データC(L2)との関係は図6に示すようになる(但し、図6中におけるB(1)、B(2)は割り当てビット数B1、B2をそれぞれバイト数に換算したものである)。R1信号の圧縮データとR2信号の圧縮データとの関係も同様になる。
【0060】
尚、本実施形態では、どちらか一方の系統に対して割り当てビット数を設定すると、設定された割り当てビット数をビット数制限値から差し引いて得られるビット数を他方の系統に対して自動的に設定するようになっている。これにより、第1系統に割り当てられたビット数と第2系統に割り当てられたビット数との合計がビット数制限値を越えることはない。また、配分されるビット数が必要以上に少なくなり、その結果、不必要に再生品質が低下することもない。
【0061】
以上の内容から、本第2実施形態の記録再生装置によれば、各系統の信号毎に配分されるビット数の上限を設定することができるので、各系統毎に信号の再生品質を任意に設定することができる。そして、これにより、例えば、第1系統がメインの音楽信号であり、第2系統が補助的な音声信号である場合には、第1系統の信号の方が第2系統の信号よりも音質が要求されるが、このような要求を満足することができる。
【0062】
本発明の第3実施形態である記録再生装置について説明する。本第3実施形態の記録再生装置のブロック図は上記第1実施形態のブロック図を示す図1と同一である。本第3実施形態の記録再生装置では、圧縮及び伸長回路12は、記録時に各スペクトラム信号に対して以下に述べるようにしてビット配分を行う。
【0063】
尚、本第3実施形態の記録再生装置における圧縮及び伸長回路12に関する、記録時のその他の動作及び再生時の動作については、上記第1実施形態の記録再生装置における圧縮及び伸長回路12と同一である。また、圧縮及び伸長回路12以外のその他の部分については、上記第1実施形態の記録再生装置と同一であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0064】
L1信号及びR1信号から得られたスペクトラム信号、すなわち、L信号、R信号の各信号に関して、そのデジタル信号の所定時間長の同じ期間から順次変換されて先に得られるスペクトラム信号については、配分されたビット数がビット数制限値(今の例では、1系統がステレオ信号なので、バイト数に換算すると、N/2バイトである(Nは1サウンドグループのバイト数))を信号の系統数2で除して得られる値(バイト数で換算すると、N/4バイト)を越えない範囲で最大となるように各周波数帯域にビットを配分する。
【0065】
一方、L2信号及びR2信号から得られるスペクトラム信号、すなわち、L信号、R信号の各信号に関して、そのデジタル信号の所定時間長の同じ期間から順次変換されて後に得られるスペクトラム信号については、配分されたビット数が、先に得られたスペクトラム信号に配分されたビット数をビット数制限値から差し引いて得られる値を越えない範囲で最大となるように各周波数帯域にビットを配分する。
【0066】
まとめると、例えば、ある期間のL1信号から得られたスペクトラム信号の各周波数帯域に、配分されたビット数がバイト数に換算してN/4バイトを越えない範囲で最大になるようにビットを配分し、その結果、実際に配分されたビット数がバイト数に換算してB(L1)(B(L1)≦N/4)バイトであったとすると、同じ期間のL2信号から得られるスペクトラム信号の各周波数帯域には、配分されたビット数がバイト数に換算してB(L2)(B(L2)=N/4−B(L1)≧N/4)バイトを越えない範囲で最大となるようにビットが配分される。これにより、1サウンドグループ内のL1信号の圧縮データC(L1)とL2信号の圧縮データC(L2)との関係は図7に示すようになる
【0067】
尚、信号の系統数が3以上であるときには、3以上の系統のデジタル信号の所定時間長の同じ期間から順次変換されて最後に得られたスペクトラム信号を除く各スペクトラム信号について、ビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越えない範囲で最大となるように各周波数帯域にビットを配分し、最後に得られたスペクトラム信号について、最後に得られたスペクトラム信号を除く各スペクトラム信号に配分されたビット数の総和を前記ビット数制限値から差し引いて得られる値を越えない範囲で最大となるように各周波数帯域にビットを配分するようにすればよい。
【0068】
以上の内容から、本第3実施形態の記録再生装置によれば、第2系統の信号を圧縮する際により多くのビットが配分され得るので、第2系統の信号の再生品質が向上する。
【0069】
本発明の第4実施形態である記録再生装置について説明する。本第4実施形態の記録再生装置のブロック図は上記第1実施形態のブロック図を示す図1と同一である。本第4実施形態の記録再生装置では、圧縮及び伸長回路12は、記録時に各スペクトラム信号に対して以下に述べるようにしてビット配分を行う。
【0070】
尚、本第4実施形態の記録再生装置における圧縮及び伸長回路12に関する、記録時のその他の動作及び再生時の動作については、上記第1実施形態の記録再生装置における圧縮及び伸長回路12と同一である。また、圧縮及び伸長回路12以外のその他の部分については、上記第1実施形態の記録再生装置と同一であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0071】
順次得られるスペクトラム信号毎に以下に述べる処理を行う。まず、配分されたビット数がビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越えない範囲で最大となるように、スペクトラム信号の各周波数帯域にビットを配分した上で得られる圧縮データ(以下、「最初の圧縮データ」と言う)を記憶する。
【0072】
次に、配分されたビット数がビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越える範囲で最小となるように、スペクトラム信号の各周波数帯域にビットを配分した上で得られる圧縮データ(以下、「次点の圧縮データ」と言う)を記憶する。
【0073】
尚、配分されたビット数がビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越えない範囲で最大となるように、スペクトラム信号の各周波数帯域にビットを配分したときには、処理の性格上からして、配分されたビット数がビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越える範囲で最小となるビットの配分パターンも判明している。もし、配分されたビット数がビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越える範囲で最小となるビットの配分パターンが存在しない場合は、次点の圧縮データのビット数を0として処理を行う。
【0074】
そして、図8に示すように、L信号に関しては、L1信号の最初の圧縮データC1(L1)とL2信号の最初の圧縮データC1(L2)との組み合わせ、L1信号の最初の圧縮データC1(L1)とL2信号の次点の圧縮データC2(L2)との組み合わせ、及び、L1信号の次点の圧縮データC2(L1)とL2信号の最初の圧縮データC1(L2)との組み合わせの中から、実際に配分されているビット数の合計がビット数制限値(バイト数に換算すると、N/2バイト)を越えない範囲で最大となる組み合わせを選択してメモリコントローラ11へ出力する。
【0075】
R信号に関しても、図9に示すように、R1信号の最初の圧縮データC1(R1)、R1信号の次点の圧縮データC2(R1)、R2信号の最初の圧縮データC1(R2)、及び、R2信号の次点の圧縮データC2(R2)を用いて同じ処理を行う。
【0076】
尚、図8及び9中において、圧縮データC1(L1)、C1(L2)、C2(L1)、C2(L2)、C1(L1)、C1(L2)、C2(L1)、C2(L2)の実際に配分されているビット数は、バイト数に換算すると、それぞれB1(L1)、B1(L2)、B2(L1)、B2(L2)、B1(L1)、B1(L2)、B2(L1)、B2(L2)である。
【0077】
そして、以上の処理の結果、実際に配分されたビット数に関して、例えばB1(L1)+B1(L2)<B1(L1)+B2(L2)<N/2<B2(L1)+B1(L2)、及び、B1(R1)+B1(R2)<B2(R1)+B1(R2)<N/2<B1(R1)+B2(R2)の関係になったとすると、メモリコントローラ11へ出力される1つのサウンドグループは図10に示すようになる。尚、図10中のEは空き領域である。
【0078】
以上の内容から、本第4実施形態の記録再生装置によれば、信号を圧縮する際に第1系統または第2系統のどちらかにより多くのビットが配分され得るので、各系統の信号の再生品質が向上する。
【0079】
本発明の第5実施形態である記録再生装置について説明する。本第5実施形態の記録再生装置のブロック図は上記第1実施形態のブロック図を示す図1と同一である。本第5実施形態の記録再生装置では、圧縮及び伸長回路12は、第4実施形態の記録再生装置における圧縮及び伸長回路12と同様に、2系統の信号の最初の圧縮データと次点の圧縮データとの3つの組み合わせの中からいずれか1つの組み合わせを選択するが、その選択方法が以下に述べるようになっている。
【0080】
L1信号の最初の圧縮データC1(L1)とL2信号の最初の圧縮データC1(L2)との組み合わせ、L1信号の最初の圧縮データC1(L1)とL2信号の次点の圧縮データC2(L2)との組み合わせ、及び、L1信号の次点の圧縮データC2(L1)とL2信号の最初の圧縮データC1(L2)との組み合わせの中から、バイト数がビット数制限値(バイト数に換算すると、N/2バイト)を越えないようにするとともに、各系統に設定された優先順位に基づいて、いずれか1つの組み合わせを選択してメモリコントローラ11へ出力する。
【0081】
具体的には、第1系統の方が第2系統よりも優先順位が高く設定されているとすると、選択した組み合わせの合計のバイト数がビット数制限値を越えないことを条件として、第1系統の信号の次点の圧縮データと第2系統の信号の最初の圧縮データとの組み合わせ、第1系統の信号の最初の圧縮データと第2系統の信号の次点の圧縮データとの組み合わせ、第1系統の信号の最初の圧縮データと第2系統の信号の最初の圧縮データとの組み合わせの順位で、いずれか1つの組み合わせを選択して出力する。
【0082】
すなわち、各系統の信号に配分されたビット数の総和がビット数制限値を越えない範囲で、できるだけ優先順位が高い系統の信号により多くのビット数を配分して得られる圧縮データを出力する。
【0083】
以上の内容から、本第5実施形態の記録再生装置では、優先順位が高い系統の信号ほど、圧縮される際により多くのビットが配分される可能性が高まり、これにより、優先順位が高い系統の信号の再生品質が向上しやすくなる。
【0084】
そして、本発明の第6実施形態である記録再生装置では、上記第5実施形態の記録再生装置において、図8に示すように、各系統毎に優先順位を外部から設定するための優先順位設定部26を設けている。これにより、信号の再生品質が向上しやすくなる系統を任意に設定することができる。
【0085】
尚、上記各実施形態の記録再生装置では、2系統のステレオ信号を記録するものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、圧縮及び伸長回路、マルチプレクサの処理速度を向上させるとともに、圧縮及び伸長回路で記録時に行われる各スペクトラム信号へのビット配分の制限値を変更して、3系統以上のステレオ信号を記録することができるようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数系統の信号を記録媒体に記録することができ、これにより、ある系統を利用することによって、例えば曲名などの補助的な情報を音声信号として記録することができるようになり、また、各系統の信号として音楽信号を入力することによってサラウンド効果を得ることができるようになる。
【0087】
また、本発明によれば、信号を圧縮する際に配分されるビット数の上限を各系統毎に外部から設定することができるので、各系統毎に信号の再生品質を任意に設定することができる。
【0088】
また、本発明によれば、信号を圧縮する際により多くのビットが配分され得るので、信号の再生品質が向上する。
【0089】
また、本発明によれば、ある特定の系統の信号を圧縮する際により多くのビットが配分され得るので、その特定の系統の信号の再生品質が向上する。
【0090】
また、本発明によれば、不特定の系統の信号を圧縮する際により多くのビットが配分され得るので、各系統の信号の再生品質が向上する。
【0091】
また、本発明によれば、優先順位が高い系統の信号ほど、圧縮される際により多くのビットが配分される可能性が高まり、これにより、優先順位が高い系統の信号ほど、その再生品質が向上しやすくなる。
【0092】
また、本発明の記録再生装置によれば、各系統の優先順位を外部から設定することができるので、信号の再生品質が向上しやすくなる系統を任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態である記録再生装置のブロック図である。
【図2】 マルチプレクサの入力と出力との関係を示す図である。
【図3】 圧縮及び伸長回路のブロック図である。
【図4】 サウンドグループの構成を示す図である。
【図5】 本発明の第2実施形態である記録再生装置のブロック図である。
【図6】 本発明の第2実施形態である記録再生装置におけるビットの配分方法を説明するための図である。
【図7】 本発明の第3実施形態である記録再生装置におけるビットの配分方法を説明するための図である。
【図8】 本発明の第4実施形態である記録再生装置におけるビットの配分方法を説明するための図である。
【図9】 本発明の第4実施形態である記録再生装置におけるビットの配分方法を説明するための図である。
【図10】 本発明の第4実施形態である記録再生装置における1サウンドグループの構成例を示す図である。
【図11】 本発明の第6実施形態である記録再生装置のブロック図である。
【図12】 従来の記録再生装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ
2 光ピックアップ
3 送りモータ
4 ドライブ回路
5 RFアンプ
6 サーボ回路
7 変復調及び誤り訂正回路
8 記録ヘッド
9 記録ヘッド駆動回路
10 ショックプルーフメモリ
11 メモリコントローラ
12 圧縮及び伸長回路
13 マルチプレクサ
14、15、16、17 A/D及びD/Aコンバータ
18、19、20、21 入出力端子
22 操作部
23 表示部
24 システムコントローラ
25 割り当てビット数設定部
26 優先順位設定部

Claims (4)

  1. 時間軸上の複数の系統のデジタル信号を所定時間長の同じ期間毎に周波数軸上の信号であるスペクトラム信号に順次変換し、同じ期間について最後に得られたスペクトル信号を除く各スペクトル信号については、該各スペクトル信号に配分されたビット数が、ビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越えない範囲で最大となるように各周波数帯域にビットを配分し、前記最後に得られたスペクトラム信号については、前記最後に得られたスペクトル信号に配分されたビット数が、前記最後に得られたスペクトラム信号を除く各スペクトラム信号に実際に配分されたビット数の総和を前記ビット数制限値から差し引いて得られる値を越えない範囲で最大となるように各周波数帯域にビットを配分した上で、各スペクトラム信号をデータ圧縮する圧縮手段と、
    該圧縮手段によりデータ圧縮されて得られる信号を所定の記録媒体に順次記録する記録手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 時間軸上の複数の系統のデジタル信号を所定時間長の同じ期間毎に周波数軸上の信号であるスペクトラム信号に順次変換し、
    同じ期間について得られた各スペクトラム信号に配分されたビット数がビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越えない範囲で最大となるように前記各スペクトラム信号の各周波数帯域にビットを配分する方法を用いて第1の圧縮データを作成し、
    前記各スペクトラム信号に配分されたビット数が前記ビット数制限値を信号の系統数で除して得られる値を越える範囲で最小となるように前記各スペクトラム信号の各周波数帯域にビットを配分する方法を用いて第2の圧縮データを作成し、
    前記各スペクトラム信号に配分されたビット数の総和が前記ビット数制限値を越えない範囲で最大となるように、前記各スペクトラム信号毎に前記第1の圧縮データと前記第2の圧縮データとのいずれを用いるかを決定する圧縮手段と、
    該圧縮手段によりデータ圧縮されて得られる信号を所定の記録媒体に順次記録する記録手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  3. 前記圧縮手段は、各系統に設定された優先順位に基づいて、前記各スペクトラム信号毎に前記第1の圧縮データと前記第2の圧縮データとのいずれを用いるかを決定することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記各系統毎に優先順位を外部から設定するための優先順位設定手段を有することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
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