JP2001125950A - 定期購読紙配達支援システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】定期購読紙の配達作業を効率的かつ正確に行え
るようにする。 【解決手段】定期購読紙配達支援システムは、新聞、雑
誌等の定期購読紙の各配達先にそれぞれ設置されるトラ
ンスポンダ１０と、配達者が携帯するための携帯型端末
器２０とを備えている。トランスポンダ１０は、制御回
路１３の制御下にて、携帯型端末器２０から送信された
呼出信号に応答してメモリ１１に予め記憶した各配達先
における配達すべき定期購読紙の種類とその部数を表す
電磁波を送受信回路１２により送信するものである。携
帯型端末器２０は、制御回路２６の制御下にて、呼出ス
イッチ２１の操作に応答して送受信回路２２から前記呼
出信号を送信するとともに、前記トランスポンダ１０か
らの電磁波を受信して同電磁波の表す内容を文字により
表示器２３に表示させるとともに音声により音声出力部
２４を介して外部に出力するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば新聞、雑誌等の
定期購読紙の配達を支援する定期購読紙配達支援システ
ムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば新聞、雑誌等の定期購読紙
を配達する場合、配達区域毎に、担当の配達者が配達先
及び各配達先における配達すべき定期購読紙の種類とそ
の部数をそれぞれ記憶して配達作業を行うようにしてい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の定期購読紙
の配達方法においては、配達作業が配達者の記憶にもと
づき行われていたため、配達区域に対する担当の配達者
の兼任、交代がしにくく、効率的な配達が難しかった。
また、配達者の記憶違い等により、誤った配達をするこ
とがあった。特に、新聞再販制度の規制緩和により、各
配達者毎の担当する配達先件数及び配達する定期購読紙
の種類が増加する傾向にあるため、上記各問題がより深
刻化することが懸念される。

【０００４】

【発明の概要】本発明の目的は、定期購読紙の配達作業
を効率的かつ正確にし得る定期購読紙配達支援システム
を提供することにある。

【０００５】本発明の構成上の特徴は、新聞、雑誌等の
定期購読紙の各配達先にそれぞれ設置されるトランスポ
ンダと、前記定期購読紙の配達者が携帯する携帯型端末
器とからなる定期購読紙配達支援システムにおいて、前
記トランスポンダは、設置される各配達先における配達
すべき定期購読紙の種類とその部数を表すデータを予め
記憶したメモリと、前記携帯型端末器に対して電磁波を
送受信する送受信回路と、前記送受信回路が前記携帯型
端末器から送信された所定の呼出信号を受信したとき前
記メモリに記憶されているデータを読み出して同データ
を表す電磁波を前記送受信回路に送信させる制御回路と
を備え、前記携帯型端末器は、前記呼出信号の送信を指
示するための呼出スイッチと、前記トランスポンダに対
して電磁波を送受信する送受信回路と、定期購読紙の種
類とその部数を文字により表示可能な表示器又は音声に
より出力可能な音声出力部のうちの少なくともいずれか
一方と、前記呼出スイッチの操作に応答して前記送受信
回路に前記呼出信号を送信させ、前記送受信回路が前記
トランスポンダから送信された電磁波を受信したとき、
同電磁波の表すデータの内容を文字により前記表示器に
て表示させるか又は音声により前記音声出力部を介して
外部に出力する制御回路とを備えていることにある。

【０００６】上記特徴を有する定期購読紙配達支援シス
テムにおいては、定期購読紙の配達の際、各配達先毎
に、配達者によりトランスポンダに携帯型端末器が向け
られて呼出スイッチが操作されると、携帯型端末器から
送信された呼出信号に応答してトランスポンダから各配
達先における配達すべき定期購読紙の種類とその部数を
表す電磁波が送信され、同電磁波の表す内容が携帯型端
末器の表示又は音声により配達者に通知される。これに
より、配達者が自身の記憶に頼ることなく各配達先にお
いて正確に配達作業を行えるようになるため、配達区域
に対する担当の配達者の兼任、交代も容易となり定期購
読紙を効率的に配達できるようになる。

【０００７】本発明の他の構成上の特徴は、前記定期購
読紙配達支援システムにおいて、前記携帯型端末器は、
配達するための定期購読紙を収容して車両等に設置され
る収容ケースに電磁波を送信する送信回路を備え、前記
携帯型端末器の制御回路は、前記送受信回路が前記トラ
ンスポンダから送信された電磁波を受信したとき同電磁
波と同様の内容を表す電磁波を前記送信回路に送信さ
せ、前記収容ケースは、前記携帯型端末器からの電磁波
を受信する受信回路と、定期購読紙の種類とその部数を
表示可能な表示器と、前記受信回路が前記携帯型端末器
から送信された電磁波を受信したとき同電磁波の表すデ
ータの内容を前記表示器にて表示させる制御回路とを備
えていることにある。これによれば、配達者が、各配達
先において配達すべき定期購読紙の種類とその部数を定
期購読紙を収容した収容ケースにおいても確認できるよ
うになるため、当該定期購読紙配達支援システムの使い
勝手が向上する。

【０００８】本発明の他の構成上の特徴は、前記定期購
読紙配達支援システムにおいて、前記収容ケースは、前
記定期購読紙をその種類毎に区画して収容するための複
数の棚を備え、前記収容ケースの表示器は、前記区画さ
れた複数の棚にそれぞれ対応した複数のランプ及び数字
表示器からなり、前記収容ケースの制御回路は、前記受
信回路が前記携帯型端末器から送信された電磁波を受信
したとき、同電磁波により表される種類の定期購読紙を
収容した前記棚に対応した前記ランプを点灯させ、同電
磁波により表される同種類の定期購読紙の部数を同棚に
対応した前記数字表示器にて表示させることにある。こ
れによれば、同定期購読紙の種類とその部数を収容ケー
スの棚と直接対応づけて確認できるようになるため、当
該定期購読紙配達支援システムの使い勝手が更に向上す
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図１に示した定期購読紙配達支援
システムは、新聞、雑誌等の定期購読紙の各配達先にそ
れぞれ設置されるトランスポンダ１０と、配達者が携帯
するための携帯型端末器２０と、配達するための定期購
読紙を収容して車両等に設置される収容ケース３０とに
より構成されている。

【００１０】トランスポンダ１０はカード状に形成され
たプレートであり、設置される各配達先における定期購
読紙の種類とその部数をＩＤデータとして予め記憶した
メモリ１１と、携帯型端末器２０に対して電磁波（信
号）を送受信する送受信回路１２と、これらに接続した
制御回路１３を備えている。制御回路１３は、送受信回
路１２が携帯型端末器２０から送信された所定の呼出信
号を受信したとき、メモリ１１に記憶されているデータ
を読み出して同データを表す電磁波を送受信回路１２に
送信させる。

【００１１】携帯型端末器２０は、前記呼出信号の送信
を指示するための呼出スイッチ２１と、トランスポンダ
１０に対して電磁波（信号）を送受信する送受信回路２
２と、定期購読紙の種類とその部数を文字により表示可
能な表示器２３及び音声により出力可能な音声出力部２
４と、収容ケース３０に電磁波を送信する送信回路２５
と、これらに接続した制御回路２６を備えている。制御
回路２６は、呼出スイッチ２１の操作に応答して送受信
回路２２に前記呼出信号を送信させ、送受信回路２２が
トランスポンダ１０から送信された電磁波を受信したと
き、同電磁波の表すデータの内容を、文字により表示器
２３に表示させるとともに、音声により音声出力部２４
を介して外部のヘッドフォン２３ａに出力する。また、
同受信した電磁波と同様の電磁波を送信回路２５に送信
させる。

【００１２】また、制御回路２６には、例えば配達順
路、特記事項等の当日の配達に関する情報を図示しない
ホストコンピュータにより予め書込まれるメモリ２７が
接続されている。制御回路２６は、複数のスイッチから
なる表示操作部２８の操作に応答して、メモリ２７に記
憶されている情報を表示器２３にて表示させる。

【００１３】また、携帯型端末器２０には、適所に配設
した定期購読紙の自動販売機４０と通信するための通信
器２９も組込まれている。自動販売機４０は、収容した
定期購読紙の残数が少なくなると、残数センサ４１によ
りこれを検出し、制御回路４２の制御下にて自動的に通
信器４３により携帯型端末器２０に通信して残数不足を
通知するようになっている。携帯型端末器２０の制御回
路２６は、通信器２９にて上記自動販売機４０からの通
信を受信したとき、表示器２３に上記自動販売機４０の
残数不足を表示させる。

【００１４】収容ケース３０は、定期購読紙をその種類
毎に区画して収容するための複数の棚３１を有し、携帯
型端末器２０からの電磁波を受信する受信回路３２と、
各棚３１に対応してそれぞれ配置された複数のランプ３
３ａ及び数字表示器３３ｂからなる表示器３３を備えて
いる。これらに接続された制御回路３４は、受信回路３
４が携帯型端末器２０から送信された電磁波を受信した
とき、同電磁波により表される種類、すなわち配達すべ
き種類の定期購読紙を収容した棚３１に対応したランプ
３３ａを点灯させ、同電磁波により表される同種類の定
期購読紙の部数を同棚３１に対応した数字表示器３３ｂ
にて表示させる。

【００１５】次に、上記のように構成した定期購読紙配
達支援システムの動作を説明する。まず、予め、配達す
べき定期購読紙の種類とその部数をメモリ１１に記憶し
たトランスポンダ１０を各配達先の玄関口等にそれぞれ
設置しておく。この場合、マンション等の集合住宅につ
いては、同集合住宅内の各配達先の合計を記憶したトラ
ンスポンダ１０を同集合住宅の玄関口に設置しておくと
よい。

【００１６】定期購読紙の配達時、配達者は、予め、前
記ホストコンピュータにより当日の配達に関する情報を
携帯型端末器２０のメモリ２７に書込み、収容ケース３
０の各棚３１にそれぞれ所定の種類の定期購読紙を収容
しておく。そして、各配達先にて、携帯型端末器２０を
トランスポンダ１０に向けて呼出スイッチ２１を操作す
る。

【００１７】上記スイッチ２６の操作に応答して、携帯
型端末器２０においては、制御回路２６の制御下にて、
送受信回路２２から呼出信号が送信される。このとき、
同送信された呼出信号がトランスポンダ１０の送受信回
路１２に受信されると、制御回路１３の制御下にて、メ
モリ１１に記憶されている定期購読紙の種類とその部数
を表すデータが読み出され、同データを表す電磁波が送
受信回路１２により送信される。そして、同送信された
電磁波が携帯型端末器２０の送受信回路２２に受信され
ると、制御回路２６の制御下にて、同受信された電磁波
の表す定期購読紙の種類とその部数が、表示器２３にて
文字により表示されるとともに、音声出力部２４から音
声により出力される。これにより、配達者が自身の記憶
に頼ることなく各配達先において正確に配達作業を行え
るようになるため、配達区域に対する担当の配達者の兼
任、交代も容易となり定期購読紙を効率的に配達できる
ようになる。

【００１８】また、上記トランスポンダ１０からの電磁
波が携帯型端末器２０の送受信回路２２に受信された際
には、制御回路２６の制御下にて、送信回路２５から上
記受信した電磁波と同様の電磁波が送信される。このと
き、同送信された電磁波が収容ケース３０の受信回路３
２に受信されると、制御回路３４の制御下にて、同電磁
波の表す種類、すなわち配達すべき種類の定期購読紙を
収容した棚３１に対応したランプ３３ａが点灯するとと
もに、同電磁波の表す同種類の定期購読紙の部数が同棚
３１に対応した数字表示器３３ｂにより表示される。こ
れにより、配達者が各配達先において配達すべき定期購
読紙の種類とその部数を定期購読紙を収容した収容ケー
ス３０において棚３１と直接対応づけて確認できるよう
になるため、当該定期購読紙配達支援システムの使い勝
手が向上する。

【００１９】また、上記配達作業の最中、表示操作部２
８が操作されると、制御回路２６の制御下にて、メモリ
２７に記憶されている配達順路、特記事項等の当日の配
達に関する情報が表示器２３にて表示される。これによ
り、当該定期購読紙配達支援システムの使い勝手が更に
向上するようになっている。

【００２０】さらに、適所に配設した自動販売機４０に
収容した定期購読紙の残数が少なくなると、同自動販売
機４０の通信器４３から携帯型端末器２０の通信器２９
に自動的に残数不足が通知される。このとき、携帯型端
末器２０においては、制御回路２６の制御下にて、同残
数不足が表示器２３にて表示される。これにより、配達
者が自動販売機４０の残数不足にも迅速に対応できるよ
うになる。

【００２１】なお、上記実施形態においては、トランス
ポンダ１０に記憶した各配達先における配達すべき定期
購読紙の種類とその部数を携帯型端末器２０にて表示器
２３及び音声出力部２４を共に用いて配達者に通知する
ようにしたが、簡単のためこれらのうちのいずれか一方
を省略しても本発明による効果を相応に期待することが
できる。また、上記定期購読紙の種類とその部数は収容
ケース３０の表示器３３によっても表示するようにした
が、簡単のためこれを省略しても本発明による効果を相
応に期待することができる。さらに、簡単のために、収
容ケース３０の表示器３３を携帯型端末器２０の表示器
２３と同様な単一の文字表示器により構成するようにし
ても、本発明による効果を相応に期待することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る定期購読紙配達支援
システムの概略を表すブロック図である。

【符号の説明】

１０…トランスポンダ、１１…メモリ、１２…送受信回
路、１３…制御回路、２０…携帯型端末器、２１…呼出
スイッチ、２２…送受信回路、２３…表示器、２４…音
声出力部、２５…送信回路、２６…制御回路、３０…収
容ケース、３１…棚、３２…受信回路、３３…表示器、
３３ａ…ランプ、３３ｂ…数字表示器、３４…制御回
路、４０…自動販売機。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】新聞、雑誌等の定期購読紙の各配達先にそ
   れぞれ設置されるトランスポンダと、前記定期購読紙の
   配達者が携帯する携帯型端末器とからなる定期購読紙配
   達支援システムであって、 前記トランスポンダは、設置される各配達先における配
   達すべき定期購読紙の種類とその部数を表すデータを予
   め記憶したメモリと、前記携帯型端末器に対して電磁波
   を送受信する送受信回路と、前記送受信回路が前記携帯
   型端末器から送信された所定の呼出信号を受信したとき
   前記メモリに記憶されているデータを読み出して同デー
   タを表す電磁波を前記送受信回路に送信させる制御回路
   とを備え、 前記携帯型端末器は、前記呼出信号の送信を指示するた
   めの呼出スイッチと、前記トランスポンダに対して電磁
   波を送受信する送受信回路と、定期購読紙の種類とその
   部数を文字により表示可能な表示器又は音声により出力
   可能な音声出力部のうちの少なくともいずれか一方と、
   前記呼出スイッチの操作に応答して前記送受信回路に前
   記呼出信号を送信させ、前記送受信回路が前記トランス
   ポンダから送信された電磁波を受信したとき、同電磁波
   の表すデータの内容を文字により前記表示器にて表示さ
   せるか又は音声により前記音声出力部を介して外部に出
   力する制御回路とを備えていることを特徴とする定期購
   読紙配達支援システム。
2. 【請求項２】前記請求項１に記載の定期購読紙配達支援
   システムにおいて、 前記携帯型端末器は、配達するための定期購読紙を収容
   して車両等に設置される収容ケースに電磁波を送信する
   送信回路を備え、 前記携帯型端末器の制御回路は、前記送受信回路が前記
   トランスポンダから送信された電磁波を受信したとき同
   電磁波と同様の内容を表す電磁波を前記送信回路に送信
   させ、 前記収容ケースは、前記携帯型端末器からの電磁波を受
   信する受信回路と、定期購読紙の種類とその部数を表示
   可能な表示器と、前記受信回路が前記携帯型端末器から
   送信された電磁波を受信したとき同電磁波の表すデータ
   の内容を前記表示器にて表示させる制御回路とを備えて
   いることを特徴とする定期購読紙配達支援システム。
3. 【請求項３】前記請求項２に記載の定期購読紙配達支援
   システムにおいて、 前記収容ケースは、前記定期購読紙をその種類毎に区画
   して収容するための複数の棚を備え、 前記収容ケースの表示器は、前記区画された複数の棚に
   それぞれ対応した複数のランプ及び数字表示器からな
   り、 前記収容ケースの制御回路は、前記受信回路が前記携帯
   型端末器から送信された電磁波を受信したとき、同電磁
   波により表される種類の定期購読紙を収容した前記棚に
   対応した前記ランプを点灯させ、同電磁波により表され
   る同種類の定期購読紙の部数を同棚に対応した前記数字
   表示器にて表示させることを特徴とする定期購読紙配達
   支援システム。