JP2676554B2 - 短縮機能付きポケット・ページャ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、着衣のポケットなどに収容して携帯使用
され、選択呼出しされる小型無線受信機であるポケット
・ページャの短縮登録方式に関するものである。

（従来の技術） 従来、ポケット・ページャにおいては、呼出し側から
短縮情報を送信し、受信側のポケット・ページャで全情
報に変換後、これをディスプレイに表示するようにして
いた。この短縮／全情報変換は、ポケット・ページャ内
部のメモリに予め製造出荷段階で登録された対応表に基
づいて行なわれるのが通常であった。

（発明が解決しようとする課題） ところが、この短縮情報は多数のユーザに共通する汎
用定型文、例えば、“会社に電話せよ”とか“自宅に連
絡せよ”を短縮番号“＊1"とか“＊2"に対応させて登録
されているのが普通であった。

このためポケット・ページャを使用する各ユーザに固
有の短縮情報、例えば、電話番号や連絡場所などを個別
に登録するのが困難であり、使い勝手が良くなかった。
この場合、呼び出し側では、使用頻度の高い情報でもそ
の都度全情報の送信を要求されることになり、操作性も
低いものであった。

そこで、この発明は、各端末に固有の短縮情報を登録
可能にして利便性を向上し、送信側の手続きを簡略化し
て操作性を向上しうるポケット・ページャを提供するこ
とを目的としている。

（課題を解決するための手段） 前記目的を達成するためのこの発明の要旨は、受信デ
ータに含まれる呼出し信号が自己アドレスと一致したと
き受信データを情報表示部に表示するポケット・ページ
ャに於いて、 全データとこの短縮コードとを対応させて記憶してい
る対応表メモリ部と、受信データ中に短縮コードが含ま
れているかどうか判別する受信データ判別部とをそな
え、この受信データ判別部は受信データに短縮コードが
含まれているときは対応表メモリ部から対応する全デー
タを送出し、短縮コードが含まれていないときは受信デ
ータを全データとみなしてそのまま送出するようにし、
この送出データを前記情報表示部に表示するようにした
短縮機能付きポケット・ページャに存する。

また、対応表メモリ部を着脱可能にコネクタ接続した
こと、および、電源投入時などのリセット時に対応表メ
モリ部から短縮コードを受信データ判別部にとり込むよ
うにしたことにある。

（作用） このように構成されており、受信データ中に短縮コー
ドが含まれていると、対応表メモリ部から対応する全デ
ータが送出され、情報表示部に表示される。受信データ
中に短縮コードが含まれていないときは、全データとみ
なされてそのまま送出表示される。そして、送信側では
短縮コードを送信しても、全データを送信しても受信側
のポケット・ページャには全データが表示される。

この対応表メモリ部には、ポケット・ページャ使用者
に特有の呼び出し情報が個々に短縮登録されるから、呼
び出し側では短縮コードのみの送信ですむことから、操
作性や利便性が向上し、誤操作の減少にもつながる。

また、対応表メモリ部は着脱自在にコネクタ接続さて
おり、各々のポケット・ページャに専用の短縮情報をセ
ットしたり、書き換え変更したりするのに適している。
さらに、電源投入時などのリセット時に短縮コード部分
が、受信データ判別部に取り込まれてセットされると、
受信データ判別部に必要なメモリ容量は僅かで良いし、
短縮コードの識別も独自に迅速に行なわれる。

（実施例） 次に、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。

第１図は、短縮登録機能付きポケット・ページャの回
路ブロック図であり、受信アンテナ10、受信部11、自己
アドレスが記憶されている自己アドレス・メモリ部13、
ここに接続され、受信データに自己アドレスが含まれて
いるかどうか照合し、含まれているとき受信データを通
すアドレス照合部12、短縮コードと全データが対応して
記憶されている対応表メモリ部14、ここに接続され、受
信データ中の短縮コードの有無を判別し、有るときは対
応表メモリ部14を検索して対応する全データを取り出し
て送出し、無いときは全データと判断してそのまま受信
データを送出する受信データ判別部15、各部を制御する
制御部16をそなえている。

この制御部16には、電源開閉、鳴音・発光・振動モー
ド選択など各種操作スイッチからなる操作部17、受信デ
ータ・年月日・曜日・時刻・各種設定動作状態などを表
示する液晶表示素子（LCD）等からなる情報表示部18、
自局呼び出し信号を受信したことを携帯使用者に報知す
るための鳴音部19、発光部20、振動部21、が接続されて
いる。

第２図は、概略動作説明用の流れ図である。先ず、操
作部17にある電源スイッチをオフからオンにすると、自
己アドレス・メモリ部13の自己アドレスがアドレス照合
部12に取り込まれてセットされるとともに、対応表メモ
リ部14の短縮コードが受信データ判別部15に読み取られ
て蓄積される。こうして、待機状態になり、次にデータ
を受信すると、この中に自己アドレスが含まれているか
どうかアドレス照合部12でチェックされ、含まれていれ
ば受信データを判別部15に送出し、含まれていなければ
再び待機状態に戻り呼び出しを待つ。

アドレス照合受12から送出された受信データに短縮コ
ードが含まれているかどうか、受信データ判別部15で判
別される。ここで、対応表メモリ部14には、短縮コー
ド、例えば、“−1"、“−2"、……と、全データ、例え
ば、“○○−○○○○”、“△△−△△△△”……とが
対応させてメモリされている。受信データ中に短縮コー
ド“−1"が含まれていると、判別部15はこれに対応する
全データ“○○−○○○○”を対応表メモリ部14から捜
し出し、短縮コードにかえて制御部16へ送出する。

受信データ中に短縮コードが含まれていないときは、
全データ“○○−○○○○”を受信していると判断し、
そのまま送出する。

制御部16は受け取った全データを情報表示部18に表示
させるとともに、操作部17により設定されていた動作モ
ードに従って報知手段19〜21を駆動制御する。

自己アドレス・メモリ部13と対応表メモリ部14とは、
例えば同じ一つのROMで構成され、ポケット・ページャ
の使用開始前に割り振られた呼び出し電話番号に対応し
た自己アドレスを書き込むときに、短縮コードと全デー
タも同時に書き込み処理がされる。

このメモリ部13・14は、制御部16の本体とは別に着脱
自在にコネクタ接続されていることから、使用開始時に
呼び出し電話番号（自己アドレス）、短縮コード、全デ
ータを設定したり、これらを中途で変更したりする場
合、メモリ部13・14の差し込み、取り替えにより簡易に
行なわれる。

また、呼び出し側では使用頻度の高いものについては
予め短縮登録された短縮コードの送信操作ですむため、
その手続きは簡略化され操作性も向上する。このとき、
受信側のポケット・ページャには全データが表示される
から全データに読み替えたり変換したりする不便さは解
消される。

（発明の効果） 上述のとおりこの発明によれば、ポケット・ページャ
の各々に特有の短縮コードとこれに対応する全データか
らなる短縮情報を登録しておいて、短縮コードを送信す
れば受信側端末には全データが表示されるようにしたの
で、送信操作を簡略化して利便性、操作性を向上するこ
とができ、また、短縮情報の対応表メモリ部を抜き差し
可能にすることにより、登録、変更の作業を容易に行な
うことができ、さらに、短縮コードをリセット時に受信
データ判別部が取り込むようにすることにより、受信デ
ータを迅速に判別処理できるなど、格別顕著な種々の効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を実施したポケット・ページャの回路
ブロック図、第２図は同じく動作概要説明用の流れ図で
ある。 14……対応表メモリ部、15……受信データ判別部、16…
…制御部、18……情報表示部。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】受信データに含まれる呼出し信号が自己ア
   ドレスと一致したとき受信データを情報表示部に表示す
   るポケット・ページャにおいて、 全データとこれに対応する短縮コードとを記憶している
   対応表メモリ部と、受信データ中に短縮コードが含まれ
   ているかどうか判断する受信データ判別部とを備え、 この受信データ判別部は受信データに短縮コードが含ま
   れているとき前記対応表メモリ部から対応する全データ
   を送出し、短縮コードが含まれていないとき受信データ
   を全データとみなしてそのまま送出するようにし、この
   送出データを前記情報表示部に表示するようにし、 電源投入時などのリセット時に前記対応表メモリ部から
   前記短縮コードを前記受信データ判別部に取り込むよう
   にした短縮機能付きポケット・ページャ。
2. 【請求項２】請求項１記載の短縮機能付きポケット・ペ
   ージャにおいて、前記対応表メモリ部を着脱自在とした
   短縮機能付きポケットページャ。