JP2001125590A - 音声による楽曲入力装置およびこれを用いた機器 - Google Patents

音声による楽曲入力装置およびこれを用いた機器

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JP2001125590A
JP2001125590A JP30631799A JP30631799A JP2001125590A JP 2001125590 A JP2001125590 A JP 2001125590A JP 30631799 A JP30631799 A JP 30631799A JP 30631799 A JP30631799 A JP 30631799A JP 2001125590 A JP2001125590 A JP 2001125590A
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music
sound
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JP30631799A
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English (en)
Inventor
Makoto Katagishi
片岸  誠
Tomohiro Ezaki
智宏 江崎
Akio Shinagawa
明生 品川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Auxiliary Devices For Music (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声を用いて複数のパートに楽曲を入力する
装置において、記憶済パートを再生しながら選択された
入力パートの楽曲入力を可能にする。 【解決手段】 マイクより入力された信号のうち、記憶
済パートの再生音をエコーキャンセラで抑圧することに
よって、使用者が入力した音声のみを抽出してピッチ同
定処理をおこなって記憶することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声を用いた楽曲
入力装置におよびこれを備えた電話、コンピュータ等の
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】楽曲を符号化し様々な電子機器で利用す
ることが一般化してきている。楽曲の入力方法は種々提
案されており、入力装置としては楽曲を符号化する機能
を持つ楽器やパーソナルコンピュータのキーボード等が
一般に用いられている。一方、例えば特開平11−88
211号公報に開示されている携帯無線装置の着信音作
成方法のように、音声を入力して音符に変換する方法が
提案されている。音声を入力手段に用いた場合は、マイ
クを備えた機器であれば他に特別な入力装置は必要ない
という利点がある。
【0003】以下、図7および図8を用いて、音声によ
る楽曲入力を実現する為の構成および処理について説明
する。図7は音声による楽曲入力装置の従来例を示すブ
ロック図であり、図8は図7の動作を説明するためのフ
ローチャートである。図7に示すように、楽曲を入力す
る際は、マイク7より入力された音声信号を増幅器8を
介してアナログ/ディジタルコンバータ9(以下、A/
Dコンバータと記す)で変換して、ピッチ(音程)同定
部10で音程を同定した後に記憶部1の第1のパート13
に記録するように制御部11で制御する。第1のパート
13に記憶された楽曲は音響再生部2により音色等が指
定されてディジタル/アナログコンバータ4(以下、D
/Aコンバータと記す)で変換され、増幅器5で増幅さ
れた後、スピーカ6より出力される。図7に示す楽曲入
力装置は図8に示すように動作する。すなわち、ステッ
プ81で音声を入力した後、ピッチ同定を行い、次にス
テップ82で記憶すべきパートに記憶する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、メト
ロノーム等のガイド音や、伴奏、既に入力済のパートの
再生音を聞きながら楽曲入力をする場合は、再生音と入
力音声とがマイクに同時に入力されてしまうため、本来
入力したい音声に対してピッチ同定処理が正確に行えな
いという問題が生じる。また、これを回避するために
は、マイクと音響的に結合のないヘッドホン等の装置を
再生音用に別途用いる必要がある。このため、携帯型の
電子機器に楽曲入力・再生機能を搭載する際に、携帯型
電子機器本体以外の付属品が必要となり、携帯性、操作
性が大きく損なわれてしまう。
【0005】本発明の目的は再生音を聞きながら楽曲入
力を行ってもピッチ同定が正確に行えて利便性に優れた
楽曲入力装置およびそれを用いた機器を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、再生音を聞
きながら楽曲入力をする際、マイクより入力された信号
のうち、再生音をエコーキャンセラで抑圧し、使用者が
入力した音声のみを抽出して記憶することによって解決
される。
【0007】本発明の目的を達成するために、第1の発
明では、音声による楽曲入力装置は、楽曲の各パートを
記憶するための複数の記憶パートが設けられた記憶部
と、前記記憶パートに記憶された楽曲を再生する再生手
段と、未記憶の記憶パートに音声による楽曲を記憶する
楽曲記憶手段と、前記再生手段で再生された音を抑圧
し、記憶すべき前記楽曲を通過させるエコーキャンセラ
とを備える。第1の発明において、前記記憶部に楽曲の
入力時に役立つガイド音を記憶するパートを設け、再生
されたガイド音を前記エコーキャンセラによって抑圧す
る。第1の発明において、前記記憶部にトレーニング音
を記憶し、音声による楽曲を記憶する前に前記トレーニ
ング音によって、前記エコーキャンセラの調整を行う。
【0008】第2の発明では、音声による楽曲入力装置
は、楽曲の各パートを記憶するための複数の記憶パート
とガイド音が記憶された記憶パートが設けられた記憶部
と、前記記憶パートに記憶された楽曲を再生する再生手
段と、前記ガイド音を再生するガイド音再生手段と、未
記憶の記憶パートに音声による楽曲をピッチ同定処理を
行って記憶する楽曲記憶手段と、前記ガイド音を抑圧
し、記憶すべき前記楽曲を通過させるエコーキャンセラ
とを備える。
【0009】第3の発明では、機器は、第1および第2
の発明の音声による楽曲入力装置を備える。
【0010】第4の発明では、音声を用いて楽曲を入力
する装置において、複数具備されたパートごとに楽曲を
記憶する機能と、前記記憶された楽曲を音響として再生
する機能と、憶済パートを再生しながら選択された入力
パートに楽曲入力を行う場合、入力された音声信号のう
ち前記記憶済パートの再生音成分をエコーキャンセラで
抑圧する機能とを備える。
【0011】第5の発明では、音声を用いて楽曲を入力
する装置において、入力した楽曲を記憶し、音響として
再生する機能と、楽曲入力に利用できるガイド音を発生
する機能と、前記ガイド音を再生しながら前記楽曲入力
を行う場合、入力された音声信号のうち前記ガイド音の
再生音成分をエコーキャンセラで抑圧する機能とを備え
る。
【0012】第4の発明において、楽曲入力に利用でき
るガイド音を発生する機能と、前記ガイド音および前記
記憶済パートを再生しながら選択された入力パートの楽
曲入力を行う場合、前記入力された音声信号のうち前記
ガイド音成分および前記記憶済パートの再生音成分をエ
コーキャンセラで抑圧する機能とを備える。また、第4
の発明において、トレーニング信号を発生する機能を設
け、音声による楽曲入力を行う前に、前記トレーニング
信号を再生すると共に、前記記憶済パートを再生する音
響再生部から入力音声を楽曲に変換する変換部の入力ま
でのエコーキャンセラを含めた音響的特徴を求め、前記
音響的特性を用いてエコーキャンセラの調整処理を行
う。
【0013】第6の発明では、電話機は、第4および第
5の発明による楽曲入力装置を具備する。
【0014】第7の発明では、コンピュータは、第4お
よび第5の発明による楽曲入力装置を具備する。
【0015】第8の発明では、音声による報知手段を具
備した電子機器は、第4および第5の発明による楽曲入
力装置を具備する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を幾つ
かの実施例を用い、図を参照して説明する。
【0017】図1は本発明の音声による楽曲入力装置の
第1の実施例を示すブロック図である。入力された楽曲
はパート毎に記憶部1に記憶される。記憶部1のパート
を第1のパート13、第2のパート14および第nのパ
ート15とすると、例えば、第1のパート13にはメロ
ディーを、第2のパート14には第1の楽器の音を、第
nのパート15にはn-1の楽器の音を記憶させる。再
生時には楽曲を再生するときに音響信号に変換する音響
再生部2、エコーキャンセラ3、D/Aコンバータ4、
増幅器5を経てスピーカ6より出力される。楽曲を入力
するときは、マイク7より入力された音声信号を増幅器
8、A/Dコンバータ9、エコーキャンセラ3を介して
ピッチ同定部10に入力される。ピッチ同定部10では
少なくとも入力信号の音程を同定する処理を行い、その
結果を記憶部1へ出力する。入力信号の同定はド、ド
#、レ、レ#、ミ…のどの音程かを特定する。音程は周
波数であるので、周波数がどの範囲に入るかによって、
どの音程かを判別する。記憶部1では指定されたパート
にこの同定結果を記憶する。以上の一連の制御を制御部
11が行う。操作部19からの指令に基づいて制御部1
1から出力される制御信号によって、セレクタ17を切
り換えて、記憶部1のどのパートに記憶するかを選択す
る。
【0018】ここでエコーキャンセラ3は記憶部のパー
トに記憶させるための音声を通過させ、スピーカ6で再
生した再生音を抑圧するように機能する。このエコーキ
ャンセラ3としては、例えば特開平8−107375号
公報に開示されているものが適用可能である。次に、記
憶したパートの楽曲を再生しながら他のパートへの楽曲
入力を行う場合の制御の一例を図2、図9及び図10を
用いて説明する。音声を入力する利用者Bは図9に示す
ようにマイク7に向かい、スピーカ6からの音を聞きな
がら入力を行う。
【0019】図2は図1の動作を説明するためのフロー
チャートである。図において、まず、ステップ21で入
力するパートを操作部19で選択し、再生する出力パー
トの有無を判別する。ステップ22において、再生する
出力パートがある場合、そのパートを再生するかしない
かを決める。再生する場合ステップ23に移行し、ここ
で再生する出力パートを操作部19の操作によって決定
する。次に、ステップ24に移行し、エコーキャンセラ
3は自動的に動作を開始する。その後、ステップ25に
おいて、選択された出力パートを再生しながらマイク7
から音声を入力しピッチ同定部10で、ピッチ同定処理
を行う。この時マイク7より入力された音声信号のう
ち、再生音の成分はエコーキャンセラ3によって抑圧さ
れる。入力が完了したら、ステップ26でエコーキャン
セラ3の動作は自動的に終了される。次にステップ27
において、記憶部1の予め操作部19によって選択され
た入力パートにピッチ同定部10の処理結果を記憶す
る。
【0020】一方、ステップ22において、再生する出
力パートがない場合は、ステップ28に移行し、入力パ
ートを選択した後に音声入力、ピッチ同定処理を行う。
入力が完了したら、ステップ27に移行し、記憶部1の
先に選択された入力パートにピッチ同定部10の処理結
果を記憶する。
【0021】このときのスピーカ6に供給される再生信
号のスペクトル、外部音源のスペクトル、マイク6から
の入力信号のスペクトルと、エコーキャンセラ3を経由
した後のスピーカ6の再生信号のスペクトルの関係を図
10に示す。まず記憶部1に記憶されているパートを再
生しながら新規に音声入力を開始するとき、音響スピー
カ6に入力されるA点では再生信号のみが通過する。
(図10のの(1))。一方、マイク7の出力C点で
は、再生音と外部音源(装置の利用者)B点からの音
(図10のの(2))とが混ざって通過する(図10
のの(3))。この混ざった信号は、エコーキャンセ
ラ3によってA点を通過した音が抑圧されてピッチ同定
部10に入力される。ピッチ同定処理の後、記憶部1に
新規に記憶されたパートを再生するときのA点での信号
は、外部音源からの入力時に再生されていた記憶部1に
記憶されていた信号成分が抑圧されている(図10の
)。理想的には外部音源より入力されたパートのみが
再生される。上記のような動作の確認は、音声入力時と
入力後にそのパートを再生させる時のA点及びB点の信
号スペクトラムを低周波スペクトラムアナライザで観察
することにより可能である。
【0022】本実施例によれば、上述の制御を行うこと
により、入力音声信号より再生音成分を抑圧し、本来入
力したい音声のみを用いて精度の良いピッチ同定処理が
可能となる。また、再生音を抑圧するために、マイクと
音響的に結合のないヘッドホン等の装置を別途用いる必
要がなく利便性が大きく向上する。
【0023】本実施例を携帯電話に適用した場合を考え
ると、着信音の入力および編集が非常に容易になる効果
が得られる。近年は着信音をメロディで鳴らす機能が一
般化しており、音符(音程と音の長さ)を操作キーより
入力する方法をとった場合、操作が煩雑で入力時間もか
かるという問題がある。これに対し、本実施例を適用し
た場合は入力が非常に容易になる。さらに、メロディを
複数のパート毎に記憶でき、さらに同時に再生できるた
め、現在は単音によるメロディ再生であるのに対し、和
音や伴奏付きの楽曲を鳴らすことが可能になる。これに
より、より個性的で表現力のある着信音を利用できるた
め、使用者の多様性に応えることができる。
【0024】図3は本発明の音声による楽曲入力装置の
第2の実施例を示すブロック図である。本実施例は、第
1の実施例に比べて、楽曲入力に利用可能なメトロノー
ム音等のガイド音を再生する機能を設けた点が異なる。
ガイド音は記憶部1のガイド音パート12に記憶され、
パート毎に記憶された楽曲を再生するときと同様に、音
響再生部2、エコーキャンセラ3、D/Aコンバータ
4、増幅器5を経てスピーカ6より出力される。次に、
ガイド音パート12および出力パートを再生しながら他
のパートへの楽曲入力を行う場合の制御の一例を図4を
用いて説明する。
【0025】図4は図3の実施例の動作を説明するため
のフローチャートである。まず、ステップ41におい
て、第1〜第入nのパート13、14および15から力
するパートを選択し、再生する出力パートの有無を判別
する。次に、ステップ42に移行して、再生する音が記
憶されたパートがある場合は、再生する出力パートを選
択すると共に、必要によっては該当するガイド音を選択
する。そうすると、ステップ44において、エコーキャ
ンセラ3が自動的に動作を開始する。その後、ステップ
45に移行し、ガイド音パート12および選択された出
力パートを再生しながら音声入力、ピッチ同定処理を行
う。この場合、マイク7より入力された音声信号のう
ち、ガイド音および再生音の成分はエコーキャンセラ3
によって抑圧される。入力が完了したら、ステップ47
において、エコーキャンセラ3の動作は自動的に終了さ
れる。次に、ステップ47に移行し、記憶部1のパート
の内、操作部19によって前もって選択された入力パー
トにピッチ同定部10の処理結果を記憶する。一方、ス
テップ42において、ガイド音および再生する出力パー
トが共にない場合は、ステップ48において、入力パー
トを選択した後に音声入力、ピッチ同定処理を行う。入
力が完了したら、ステップ47において、記憶部1の先
に選択された入力パートにピッチ同定部10の処理結果
を記憶する。
【0026】本実施例によれば、上述の制御を行うこと
により、入力音声信号より再生音成分を抑圧し、本来入
力したい音声のみを用いて精度の良いピッチ同定処理が
可能となる。また、再生音を抑圧するために、マイクと
音響的に結合のないヘッドホン等の装置を別途用いる必
要がなく利便性が大きく向上する。もちろん、ガイド音
のみを再生しながら楽曲入力を行う場合も同様の制御で
実現できる。
【0027】図5は本発明の音声による楽曲入力装置の
第3の実施例を示すブロック図である。本実施例は、第
2の実施例と比べて、記憶部1にトレーニング音パート
18を設けた点が相違する。このトレーニング音パート
18を設けることによって、音響再生部2から入力音声
を楽曲に変換するピッチ変換部10の入力までの音響的
特徴を求めることができる。このトレーニング音パート
18からトレーニング音を再生することによって、エコ
ーキャンセラ3のチューニングを行うことがでできる。
すなわち、この楽曲入力装置を用いた機器は色々な場所
で使用されるため、使用する環境によって、スピーカ6
から出力された音の内何かに反射してマイク7に到達す
る時間や反射してマイク7に到達する音の量、すなわち
音の遅延量および反射量がが異なる。例えば、建築物が
殆どない広場で使用する場合と、ビルが立ち並ぶ狭い場
所で使用する場合とでは、音の遅延量および反射量が異
なる。トレーニング音パート18から出力されたトレー
ニング信号はパート毎に記憶された楽曲を再生するとき
と同様に、音響再生部2、エコーキャンセラ3、D/A
コンバータ4、増幅器5を経てスピーカ6より出力され
る。このトレーニング音は、マイク7を通してエコーキ
ャンセラ3に入力される。エコーキャンセラ3はこのト
レーニング音によって、トレーニング音をピッチ同定部
10に出力しないように自動的に遅延量および反射量が
調整される。
【0028】次に、ガイド音および出力パートを再生し
ながら他のパートへの楽曲入力を行う場合の制御の一例
を図6を用いて説明する。図6は図5の動作を説明する
ためのフローチャートである。まず、ステップ61にお
いて、操作部19を操作して入力するパートを選択し、
次にステップ62でガイド音および再生する出力パート
の有無を判別する。再生する音がある場合は、ステップ
63に移行して、該当するガイド音および再生する出力
パートを選択すると、ステップ64で、自動的にエコー
キャンセラ3の動作が開始される。その後、ステップ6
5で、トレーニング信号を再生しながら音響再生部2か
ら入力音声を楽曲に変換するピッチ変換部10の入力ま
での音響的特徴を求め、エコーキャンセラ3を自動的に
調整する(エコーキャンセラ3のトレーニング)。その
後、ステップ66で。ガイド音および出力パートを再生
しながら音声入力、ピッチ同定処理を行う。この時マイ
ク7より入力された音声信号のうち、ガイド音および再
生音の成分はエコーキャンセラ3によって抑圧される。
さらにトレーニングにより求めた音響的特徴を用いてエ
コーキャンセル処理を行うことにより、精度良く再生音
を抑圧できる。入力が完了したら、ステップ67でエコ
ーキャンセラ3の動作を終了し、ステップ68で記憶部
1の第1のパート〜第nのパート13〜15の内、先に
選択された入力パートにピッチ同定部10の処理結果を
記憶する。一方、ステップ62において、ガイド音およ
び再生する出力パートが共にない場合は、ステップ69
に移行し、入力パートを選択した後に音声入力、ピッチ
同定処理を行う。入力が完了したら記憶部1の第1のパ
ート〜第nのパート13〜15の内、先に選択された入
力パートにピッチ同定部10の処理結果を記憶する。
【0029】本実施例によれば、上述の制御を行うこと
により、入力音声信号より再生音成分を抑圧し、本来入
力したい音声のみを用いて精度の良いピッチ同定処理が
可能となる。また、再生音を抑圧するために、マイクと
音響的に結合のないヘッドホン等の装置を別途用いる必
要がなく利便性が大きく向上する。さらに、トレーニン
グ音を例えば楽曲入力の開始を伝える旨のメッセージと
すれば、使用者に違和感なく楽曲入力の開始を促すこと
ができる。もちろん、ガイド音のみ或いは出力パートの
みを再生しながら楽曲入力を行う場合も同様の制御で実
現できる。
【0030】以上述べた実施例を携帯電話やパーソナル
コンピュータ等の携帯型の電子機器に適用した場合、携
帯型電子機器本体以外の付属品が不要となり、携帯性、
操作性が大きく向上する。
【0031】本発明によれば、音声による楽曲入力装置
において、音声を再生音を聞きながら楽曲入力をする
際、マイクと音響的に結合のないヘッドホン等の装置を
再生音用に別途用いる必要がなく利便性が大きく向上す
る。また、携帯型の電子機器に楽曲入力・再生機能を搭
載する際に、携帯型電子機器本体以外の付属品が不要と
なり、携帯性、操作性が大きく向上する。さらに、楽曲
入力の前にエコーキャンセラのトレーニングを行うこと
で、再生音成分の抑圧性能を向上し、精度の良いピッチ
同定が可能になる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、音声を再生音を聞きな
がら楽曲入力をする際、ピッチ同定が正確に行えて利便
性に優れた楽曲入力装置およびそれを用いた機器を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音声による楽曲入力装置の第1の実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図3】本発明の音声による楽曲入力装置の第2の実施
例を示すブロック図である。
【図4】図3の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図5】本発明の音声による楽曲入力装置の第3の実施
例を示すブロック図である。
【図6】図5の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図7】音声による楽曲入力装置の従来例を示すブロッ
ク図である。
【図8】図7の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図9】本発明の音声による楽曲入力装置の第4の実施
例を示すブロック図である。
【図10】図9の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1…記憶部、2…音響再生部、3…エコーキャンセラ、
4…D/Aコンバータ、5、8…増幅器、6…音響スピ
ーカ、7…マイク、9… A/Dコンバータ、10…ピ
ッチ同定部、11…制御部、12…ガイド音記憶部、1
3、14、15…楽曲音記憶部、16…加算器、17…
セレクタ、18…トレーニング音記憶部、19…操作
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10H 1/00 102 G10L 3/02 301C G10L 15/10 3/00 531N 15/00 551G 21/04 3/02 C H04B 3/23 (72)発明者 品川 明生 茨城県ひたちなか市稲田1410番地 株式会 社日立製作所デジタルメディア製品事業部 内 Fターム(参考) 5D015 HH01 KK02 5D045 AB12 5D082 BB03 5D378 KK02 MM13 MM14 MM22 MM34 MM44 MM96 5K046 HH10 HH11 HH79

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽曲の各パートを記憶するための複数の記
    憶パートが設けられた記憶部と、前記記憶パートに記憶
    された楽曲を再生する再生手段と、未記憶の記憶パート
    に音声による楽曲を記憶する楽曲記憶手段と、前記再生
    手段で再生された音を抑圧し、記憶すべき前記楽曲を通
    過させるエコーキャンセラとを備えることを特徴とする
    音声による楽曲入力装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の音声による楽曲入力装置に
    おいて、前記記憶部に楽曲の入力時に役立つガイド音を
    記憶するパートを設け、再生されたガイド音を前記エコ
    ーキャンセラによって抑圧することを特徴とする音声に
    よる楽曲入力装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の音声による楽曲入力装置に
    おいて、前記記憶部にトレーニング音を記憶し、音声に
    よる楽曲を記憶する前に前記トレーニング音によって、
    前記エコーキャンセラの調整を行うことを特徴する音声
    による楽曲入力装置。
  4. 【請求項4】楽曲の各パートを記憶するための複数の記
    憶パートとガイド音が記憶された記憶パートが設けられ
    た記憶部と、前記記憶パートに記憶された楽曲を再生す
    る再生手段と、前記ガイド音を再生するガイド音再生手
    段と、未記憶の記憶パートに音声による楽曲をピッチ同
    定処理を行って記憶する楽曲記憶手段と、前記ガイド音
    を抑圧し、記憶すべき前記楽曲を通過させるエコーキャ
    ンセラとを備えることを特徴とする音声による楽曲入力
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の音声によ
    る楽曲入力装置を備えることを特徴とする機器。
  6. 【請求項6】音声を用いて楽曲を入力する装置におい
    て、複数具備されたパートごとに楽曲を記憶する機能
    と、前記記憶された楽曲を音響として再生する機能と、
    憶済パートを再生しながら選択された入力パートに楽曲
    入力を行う場合、入力された音声信号のうち前記記憶済
    パートの再生音成分をエコーキャンセラで抑圧する機能
    とを有することを特徴とする音声による楽曲入力装置。
  7. 【請求項7】音声を用いて楽曲を入力する装置におい
    て、入力した楽曲を記憶し、音響として再生する機能
    と、楽曲入力に利用できるガイド音を発生する機能と、
    前記ガイド音を再生しながら前記楽曲入力を行う場合、
    入力された音声信号のうち前記ガイド音の再生音成分を
    エコーキャンセラで抑圧する機能とを有することを特徴
    とする音声による楽曲入力装置。
  8. 【請求項8】請求項6記載の音声による楽曲入力装置に
    おいて、楽曲入力に利用できるガイド音を発生する機能
    と、前記ガイド音および前記記憶済パートを再生しなが
    ら選択された入力パートの楽曲入力を行う場合、前記入
    力された音声信号のうち前記ガイド音成分および前記記
    憶済パートの再生音成分をエコーキャンセラで抑圧する
    機能とを有することを特徴とする音声による楽曲入力装
    置。
  9. 【請求項9】請求項6記載の音声による楽曲入力装置に
    おいて、トレーニング信号を発生する機能を設け、音声
    による楽曲入力を行う前に、前記トレーニング信号を再
    生すると共に、前記記憶済パートを再生する音響再生部
    から入力音声を楽曲に変換する変換部の入力までのエコ
    ーキャンセラを含めた音響的特徴を求め、前記音響的特
    性を用いてエコーキャンセラの調整処理を行うことを特
    徴とする音声による楽曲入力装置。
  10. 【請求項10】請求項6、7、8または9記載の音声に
    よる楽曲入力装置を具備することを特徴とする電話機。
  11. 【請求項11】請求項6、7、8または9記載の音声に
    よる楽曲入力装置を具備することを特徴とするコンピュ
    ータ。
  12. 【請求項12】音声による報知手段を具備した電子機器
    であって、請求項6、7、8または9記載の音声による
    楽曲入力装置を具備することを特徴とする電子機器。
  13. 【請求項13】楽曲のパートを記憶するための記憶パー
    トが設けられた記憶部と、前記記憶パートに記憶された
    楽曲を再生する再生手段と、この再生手段の出力を音と
    して出力するスピーカと、音声による楽曲を入力するマ
    イクロフォンと、未記憶の記憶パートに首記音声による
    楽曲を記憶する楽曲記憶手段と、前記再生手段で再生さ
    れた音を抑圧し、記憶すべき前記楽曲を通過させるエコ
    ーキャンセラとを備え、前記マイクロフォンの出力信号
    は前記再生手段により再生された楽曲の周波数成分と前
    記マイクロフォンから入力された楽曲の周波数成分とを
    含み、前記マイクロフォンの出力信号が前記エコーキャ
    ンセラを介して前記スピーカに供給される場合は前記再
    生手段より再生された楽曲の周波数成分が抑圧されてい
    るよう構成されたことを特徴とする音声による楽曲入力
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007017651A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Xing Inc 楽音再生プログラムおよび楽音再生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017651A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Xing Inc 楽音再生プログラムおよび楽音再生装置
JP4624879B2 (ja) * 2005-07-07 2011-02-02 株式会社エクシング 楽音情報発生プログラムおよび楽音情報発生装置

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