JP2001125054A - 液晶パネルガラスにおける液晶を封入した一対のガラス板の剥離方法及びその剥離装置 - Google Patents
液晶パネルガラスにおける液晶を封入した一対のガラス板の剥離方法及びその剥離装置Info
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- JP2001125054A JP2001125054A JP30793599A JP30793599A JP2001125054A JP 2001125054 A JP2001125054 A JP 2001125054A JP 30793599 A JP30793599 A JP 30793599A JP 30793599 A JP30793599 A JP 30793599A JP 2001125054 A JP2001125054 A JP 2001125054A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶パネルガラスにおいて、液晶
を封入した一対のガラス板を剥離させることにより、ガ
ラス板の再利用を実現することにより資源の効率化、製
造コストの低減を図ると共に、液晶の直接投棄を回避し
環境保全、公害流出を防止することを目的とする。 【解決手段】 液晶パネルガラスにおける液晶を
封入した一対のガラス板の剥離方法において、液晶パネ
ルガラス本体を水酸化カリウム溶液に浸漬し、ガラス板
を遊離しやすくさせることを特徴とする。
を封入した一対のガラス板を剥離させることにより、ガ
ラス板の再利用を実現することにより資源の効率化、製
造コストの低減を図ると共に、液晶の直接投棄を回避し
環境保全、公害流出を防止することを目的とする。 【解決手段】 液晶パネルガラスにおける液晶を
封入した一対のガラス板の剥離方法において、液晶パネ
ルガラス本体を水酸化カリウム溶液に浸漬し、ガラス板
を遊離しやすくさせることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルガラス
における液晶を封入した一対のガラス板との剥離方法に
関するものである。また、その剥離方法において用いら
れる液晶を封入した一対のガラス板の剥離装置に関する
ものである。
における液晶を封入した一対のガラス板との剥離方法に
関するものである。また、その剥離方法において用いら
れる液晶を封入した一対のガラス板の剥離装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】今日、パーソナルコンピューターを始め
各種コンピューターなどの電子機械器具において、視認
情報を表示する手段として液晶装置が普及しており、そ
れに伴い液晶パネルが広く用いられている。
各種コンピューターなどの電子機械器具において、視認
情報を表示する手段として液晶装置が普及しており、そ
れに伴い液晶パネルが広く用いられている。
【0003】液晶パネルは、一般的には、一対の透明ガ
ラス板の間に形成される間隔いわゆるセルギャップ内に
液晶を封入することにより形成されるものである。
ラス板の間に形成される間隔いわゆるセルギャップ内に
液晶を封入することにより形成されるものである。
【0004】かかる液晶パネルガラスにおいては、液晶
を介し一対のガラス板の密着度は極めて強固であり、こ
れらを剥離することは出来なかった。
を介し一対のガラス板の密着度は極めて強固であり、こ
れらを剥離することは出来なかった。
【0005】そのため、液晶パネルガラスの使用済み品
ないしは不良品はそのまま廃棄せざるを得ず、いきおい
ガラス板の再利用を図ることが出来ず、資源利用の非効
率を招来し、製造コストを高めることになった。
ないしは不良品はそのまま廃棄せざるを得ず、いきおい
ガラス板の再利用を図ることが出来ず、資源利用の非効
率を招来し、製造コストを高めることになった。
【0006】さらに、封入された有機物質である液晶自
体、自然環境において好ましい物質ではなく、今後益々
需要が増大する液晶装置を鑑みると、液晶そのものを投
棄せざるを得ないことは、環境保全上深刻な問題として
認識されつつある。
体、自然環境において好ましい物質ではなく、今後益々
需要が増大する液晶装置を鑑みると、液晶そのものを投
棄せざるを得ないことは、環境保全上深刻な問題として
認識されつつある。
【0007】本発明は、従来におけるこのような問題点
に鑑みなされたものであり、液晶パネルガラスにおい
て、液晶を封入した一対のガラス板を剥離させることに
より、ガラス板の再利用を実現することにより資源の効
率化、製造コストの低減を図ると共に、液晶の直接投棄
を回避し環境保全、公害流出を防止することを目的とす
るものである。
に鑑みなされたものであり、液晶パネルガラスにおい
て、液晶を封入した一対のガラス板を剥離させることに
より、ガラス板の再利用を実現することにより資源の効
率化、製造コストの低減を図ると共に、液晶の直接投棄
を回避し環境保全、公害流出を防止することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に記載された本発明の液晶パネルガラス
における液晶を封入した一対のガラス板の剥離方法は、
液晶パネルガラス本体を水酸化カリウム溶液に浸漬し、
液晶を封入した一対のガラス板を遊離しやすくさせるこ
とを特徴とする。
めに、請求項1に記載された本発明の液晶パネルガラス
における液晶を封入した一対のガラス板の剥離方法は、
液晶パネルガラス本体を水酸化カリウム溶液に浸漬し、
液晶を封入した一対のガラス板を遊離しやすくさせるこ
とを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載された本発明の液晶
パネルガラスにおける液晶を封入した一対のガラス板の
剥離方法は、液晶パネルガラス本体を水酸化カリウム溶
液に浸漬したうえ、該溶液に対し超音波を与えることを
特徴とする。
パネルガラスにおける液晶を封入した一対のガラス板の
剥離方法は、液晶パネルガラス本体を水酸化カリウム溶
液に浸漬したうえ、該溶液に対し超音波を与えることを
特徴とする。
【0010】また、請求項3に記載された本発明の液晶
パネルガラスにおける液晶を封入した一対のガラス板の
剥離方法は、請求項1又は2に記載した発明であって、
上記水酸化カリウム溶液に熱を加えることを特徴とす
る。
パネルガラスにおける液晶を封入した一対のガラス板の
剥離方法は、請求項1又は2に記載した発明であって、
上記水酸化カリウム溶液に熱を加えることを特徴とす
る。
【0011】また、請求項4に記載された本発明の液晶
パネルガラスにおける液晶を封入した一対のガラス板の
剥離装置は、液晶パネルガラス本体を浸漬する水酸化カ
リウム溶液が貯液され、液晶パネルガラスが複数収容さ
れる収容ラックが載置される遊離処理槽と、冷水又は温
水が貯水され、超音波振動を誘引させる振動子を内蔵す
る超音波槽からなるものであり、該遊離処理槽が該超音
波槽の内部に備えられ、該遊離処理槽又は収容ラックが
上下動自在に構成されることを特徴とする。
パネルガラスにおける液晶を封入した一対のガラス板の
剥離装置は、液晶パネルガラス本体を浸漬する水酸化カ
リウム溶液が貯液され、液晶パネルガラスが複数収容さ
れる収容ラックが載置される遊離処理槽と、冷水又は温
水が貯水され、超音波振動を誘引させる振動子を内蔵す
る超音波槽からなるものであり、該遊離処理槽が該超音
波槽の内部に備えられ、該遊離処理槽又は収容ラックが
上下動自在に構成されることを特徴とする。
【0012】上記液晶パネルガラス本体を水酸化カリウ
ム溶液に浸漬することにより、液晶を介し堅固に密着し
た一対のガラス板は殆ど遊離した状態となる。
ム溶液に浸漬することにより、液晶を介し堅固に密着し
た一対のガラス板は殆ど遊離した状態となる。
【0013】上記超音波は、被剥離対象物である液晶パ
ネルガラスを浸漬した水酸化カリウム溶液に対し超音波
振動を与えることにより、音圧の変化によって液圧の疎
密をつくり、溶液中に内部が真空になっている泡(キャ
ビテーション)が生じ、該キャビテーションを密の部分
で破壊することにより衝撃波をつくり、かかる衝撃波の
作用により溶液が攪拌され、液晶を封入した一対のガラ
ス板との遊離を促進することが可能となる。
ネルガラスを浸漬した水酸化カリウム溶液に対し超音波
振動を与えることにより、音圧の変化によって液圧の疎
密をつくり、溶液中に内部が真空になっている泡(キャ
ビテーション)が生じ、該キャビテーションを密の部分
で破壊することにより衝撃波をつくり、かかる衝撃波の
作用により溶液が攪拌され、液晶を封入した一対のガラ
ス板との遊離を促進することが可能となる。
【0014】水酸化カリウム溶液に適宜熱を加えること
により、液晶を封入した一対のガラス板の遊離を促進す
ることも可能である。
により、液晶を封入した一対のガラス板の遊離を促進す
ることも可能である。
【0015】遊離処理槽は、超音波処理槽の内部に備え
られており、遊離処理槽本体又は収容ラックが上下動自
在になるように構成されている。これにより溶液に対す
る超音波を与える際、波動を効率よく供給することが可
能となる。
られており、遊離処理槽本体又は収容ラックが上下動自
在になるように構成されている。これにより溶液に対す
る超音波を与える際、波動を効率よく供給することが可
能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】遊離処理槽Aに水酸化カリウム溶
液2を貯液し、剥離対象物である液晶パネルガラス本体
1を浸漬する。浸漬する時間は、被剥離物の種類に応じ
若干相違するものの、72時間程度で目的は達成するこ
とが出来る。
液2を貯液し、剥離対象物である液晶パネルガラス本体
1を浸漬する。浸漬する時間は、被剥離物の種類に応じ
若干相違するものの、72時間程度で目的は達成するこ
とが出来る。
【0017】また、水酸化カリウム溶液2を加熱するこ
とにより浸漬時間を短縮することが可能となる。
とにより浸漬時間を短縮することが可能となる。
【0018】なお、液晶パネルガラス1上面に形成され
る偏光膜を上記水酸化カリウム溶液2に一定時間浸漬す
ることにより、ガラス板の剥離と同時に遊離除去するこ
とが可能となる。さらに、液晶を注入する際の注入孔を
埋設する封入材をも遊離除去することが可能となる。こ
れにより、ガラス板の再利用の完全性を期すことが出来
る。
る偏光膜を上記水酸化カリウム溶液2に一定時間浸漬す
ることにより、ガラス板の剥離と同時に遊離除去するこ
とが可能となる。さらに、液晶を注入する際の注入孔を
埋設する封入材をも遊離除去することが可能となる。こ
れにより、ガラス板の再利用の完全性を期すことが出来
る。
【0019】図2に示された遊離処理槽Aには水酸化カ
リウム溶液2が貯液され、複数の液晶パネルガラス本体
1を載置することができる収納ラックLが備えられる。
リウム溶液2が貯液され、複数の液晶パネルガラス本体
1を載置することができる収納ラックLが備えられる。
【0020】超音波槽Bは、遊離処理槽Aの外側に設置
され、超音波を伝導する冷水W又は温水Wが貯水され
る。また、底面または側面に振動子Sが備えられる。こ
れにより、水酸化ナトリウム溶液2が攪拌され、液晶を
封入した一対のガラス板の遊離を促進することが可能と
なる。
され、超音波を伝導する冷水W又は温水Wが貯水され
る。また、底面または側面に振動子Sが備えられる。こ
れにより、水酸化ナトリウム溶液2が攪拌され、液晶を
封入した一対のガラス板の遊離を促進することが可能と
なる。
【0021】また、遊離処理槽Aあるいは収納ラックL
が上下に可能自在に構成される。これにより、溶液2に
対する超音波を与える際、波動を効率よく供給すること
が可能となる。
が上下に可能自在に構成される。これにより、溶液2に
対する超音波を与える際、波動を効率よく供給すること
が可能となる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上記に記載された構成からな
るので、以下の効果を有する。
るので、以下の効果を有する。
【0023】液晶パネルガラスにおいて、液晶を封入し
た一対のガラス板を剥離させることにより、ガラス板の
再利用を実現することにより資源の効率化、製造コスト
の低減を図ると共に、液晶の直接投棄を回避し環境保
全、公害流出を防止することが可能となる。
た一対のガラス板を剥離させることにより、ガラス板の
再利用を実現することにより資源の効率化、製造コスト
の低減を図ると共に、液晶の直接投棄を回避し環境保
全、公害流出を防止することが可能となる。
【図1】本発明の剥離方法の一実施例を示す概念図
【図2】本発明の剥離装置の一実施例を示す概略構成図
1 液晶パネルガラス本体 2 水酸化カリウム溶液 A 遊離処理槽 B 超音波槽 L 収容ラック S 振動子 W 冷水又は温水
Claims (4)
- 【請求項1】液晶パネルガラスにおける液晶を封入した
一対のガラス板の剥離方法において、液晶パネルガラス
本体1を水酸化カリウム溶液2に浸漬し、ガラス板を遊
離しやすくさせることを特徴とする液晶を封入した一対
のガラス板の剥離方法。 - 【請求項2】液晶パネルガラスにおける液晶を封入した
一対のガラス板の剥離方法において、液晶パネルガラス
本体1を水酸化カリウム溶液2に浸漬したうえ、該溶液
2に対し超音波振動を与えることにより、ガラス板を遊
離しやすくさせることを特徴とする、液晶を封入した一
対のガラス板の剥離方法。 - 【請求項3】上記水酸化カリウム溶液2に熱を加えるこ
とを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載された液
晶を封入した一対のガラス板の剥離方法。 - 【請求項4】液晶パネルガラス本体1を浸漬する水酸化
カリウム溶液2が貯液され、該液晶パネルガラス本体1
を複数収容するラックLを載置する遊離処理槽Aと、冷
水W又は温水Wが貯水され、超音波振動を誘起させる振
動子Sを内蔵する超音波槽Bからなる液晶パネルガラス
における液晶を封入した一対のガラス板の剥離装置にお
いて、該遊離処理槽Aが該超音波槽Bの内部に備えら
れ、該遊離処理槽A又は該収容ラックLを上下動自在に
構成したことを特徴とする、液晶を封入した一対のガラ
ス板の剥離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30793599A JP2001125054A (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 液晶パネルガラスにおける液晶を封入した一対のガラス板の剥離方法及びその剥離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30793599A JP2001125054A (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 液晶パネルガラスにおける液晶を封入した一対のガラス板の剥離方法及びその剥離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001125054A true JP2001125054A (ja) | 2001-05-11 |
Family
ID=17974954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30793599A Pending JP2001125054A (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 液晶パネルガラスにおける液晶を封入した一対のガラス板の剥離方法及びその剥離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001125054A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020123051B3 (de) | 2020-09-03 | 2021-07-29 | DER STEG gGmbH, Gesellschaft zur Förderung von Menschen mit psychischen Beeinträchtigungen | Verfahren und Vorrichtung zur Rückgewinnung von Glassubstraten aus Anzeigeelementen entsorgter LCD-Flachbildschirme |
-
1999
- 1999-10-29 JP JP30793599A patent/JP2001125054A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020123051B3 (de) | 2020-09-03 | 2021-07-29 | DER STEG gGmbH, Gesellschaft zur Förderung von Menschen mit psychischen Beeinträchtigungen | Verfahren und Vorrichtung zur Rückgewinnung von Glassubstraten aus Anzeigeelementen entsorgter LCD-Flachbildschirme |
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