JP2001124532A - 試料検査装置及び試料検査方法 - Google Patents

試料検査装置及び試料検査方法

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JP2001124532A
JP2001124532A JP30252999A JP30252999A JP2001124532A JP 2001124532 A JP2001124532 A JP 2001124532A JP 30252999 A JP30252999 A JP 30252999A JP 30252999 A JP30252999 A JP 30252999A JP 2001124532 A JP2001124532 A JP 2001124532A
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孝治 大澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置構成を複雑とせずに、試料の表面形状及
び厚さむらを精度良く検査でき、測定光を透過する試料
であっても、その表面形状を精度良く検査ができる。 【解決手段】 測定光源からの可干渉光を試料に投光す
ることで、参照面と試料表面での反射光により形成され
る第1干渉縞と、試料裏面と試料表面での反射光により
形成される第2干渉縞を共にスクリーンに投影し、スク
リーンに投影された第1干渉縞または第2干渉縞の片方
を実質的に除去した後、残った干渉縞像に基づいて試料
の形状を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料に投光された
可干渉光により形成される干渉縞に基づいて試料の形状
を検査する試料検査装置及び試料検査方法に関する。
【0002】
【従来技術】半導体ウェハ等の試料に対して可干渉光の
測定光を投光し、試料表面と参照面で反射する反射光に
より生じる干渉縞を撮像した画像に基づいて試料の表面
形状を検査する試料検査装置が知られている。このよう
な装置では、平坦な基準平面を持つ載置台に試料裏面を
密着させることで試料の裏面形状を平坦にして表面形状
(平坦度)を計測している。
【0003】また、試料を透過する特性を有する測定光
を投光し、試料の表面と裏面での反射光により干渉縞を
形成させ、この干渉縞を検査することで厚さむらを検査
する装置も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
装置の場合、試料の裏面を載置台に吸着させて検査を行
うと、試料自体が持つ反りや情報が修正された状態での
検査となるため、厚み変動を伴わない自然な反り状態を
含む表面形状を得ることができなかった。
【0005】自然な反り状態を含む表面形状の検査をす
るためには、試料の裏面を載置台に吸着せずに試料表面
の形状を検査し、さらに後者の試料の表面と裏面での反
射光による干渉縞に基づいて厚さむら情報を得る検査を
組み合わせることで可能となるが、これを別々の検査装
置で行うと、検査に手間が掛かり、検査者の負担とな
る。
【0006】両者の検査を一つの装置で行う場合、試料
を透過する特性を有する光を使用すると、参照面と試料
表面で形成される干渉縞と、試料の表裏面で形成される
干渉縞の両方が現われるので、他方の干渉縞がノイズと
して影響し、精度の高い検査を行うことを困難とする。
これを避ける方法としては、表面形状の検査では試料を
透過しない光を使用し、厚さむら検査では試料を透過す
る光を使用すると共に、両者の検査光路を分離すること
が考えられるが、この方法は構成が複雑になり、装置が
大型化してしまう。
【0007】また、前者の装置では測定光を透過する試
料の表面形状を高い精度で検査することは困難であっ
た。例えば、He-Neレーザ等の可視光により半導体
ウエハの表面形状を検査する装置を使用し、ガラスディ
スクの表面形状を検査しようとすると、ガラスディスク
の表面と裏面で干渉縞が生じるので、これがノイズとな
って精度の良い検査が困難となる。
【0008】本発明は上記従来技術を鑑み、装置構成を
複雑とせずに、試料の表面形状及び厚さむらを精度良く
検査することができる試料検査装置及び試料検査方法を
提供することを技術課題とする。
【0009】また、測定光を透過する試料であっても、
その表面形状を精度良く検査することができる試料検査
装置及び試料検査方法を提供することを技術課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とす
る。
【0011】(1) 測定光源からの可干渉光を試料に
投光し,試料からの反射光により形成される干渉縞に基
づいて試料を検査する試料検査装置において、試料表面
に対向する位置に配置された参照面と、前記参照面と試
料表面での反射光により形成される第1干渉縞,及び試
料内部を透過した後に試料裏面で反射される反射光と試
料表面で反射される反射光とにより形成される第2干渉
縞を共に投影可能とするスクリーンと、該スクリーンに
投影された干渉縞を撮像する撮像手段と、前記スクリー
ンに投影される前記第1干渉縞を実質的に除去する第1
干渉縞除去手段と、前記スクリーンに投影される前記第
2干渉縞を実質的に除去する第2干渉縞除去手段と、前
記第1干渉縞除去手段により残った第2干渉縞画像及び
前記第2干渉縞除去手段によって残った第1干渉縞画像
に基づいてそれぞれ試料の形状を検査する検査手段と、
を備えることを特徴とする。
【0012】(2) (1)の試料検査装置において、
前記可干渉光は試料に対して斜め方向から投光され、前
記第1干渉縞除去手段は前記試料を可干渉光の投光光軸
に対して試料表面上で直交する軸線方向に傾斜させる傾
斜手段を有し、該傾斜手段によって第1干渉縞の縞密度
を前記撮像手段のに対して相対的に小さくすることによ
り第1干渉縞を実質的に除去することを特徴とする。
【0013】(3) (1)の試料検査装置において、
前記第2干渉縞除去手段は試料に投光される可干渉光の
光量を調整する光量調整手段を有し、該光量調整手段に
より可干渉光を減光し,試料裏面からの反射光を減衰さ
せることで前記第2干渉縞を実質的に除去することを特
徴とする。
【0014】(4) (1)の試料検査装置において、
前記第2干渉縞除去手段は試料に投光される可干渉光の
干渉性を調節する調節手段を備え、該調節手段により可
干渉光の干渉性を低下させることで前記第2干渉縞を実
質的に除去することを特徴とする。
【0015】(5) (1)の試料検査装置は、測定光
源からの可干渉光を前記参照面を通して前記試料表面に
斜め方向から入射させる斜入射干渉計であることを特徴
とする。
【0016】(6) 測定光源からの可干渉光を試料に
投光し,試料からの反射光により形成される干渉縞に基
づいて試料を検査する試料検査装置において、試料表面
に光学的に対向する位置に配置された参照面と、前記参
照面と試料表面での反射光により形成される第1干渉
縞,及び試料内部を透過した後に試料裏面で反射される
反射光と試料表面で反射される反射光とにより形成され
る第2干渉縞を共に投影可能とするスクリーンと、該ス
クリーンに投影された干渉縞を撮像する撮像手段と、前
記スクリーンに投影される前記第1干渉縞を実質的に除
去する第1干渉縞除去手段と、該第1干渉縞除去手段に
より残った第2干渉縞画像に基づいて試料の形状を検査
する検査手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】(7) 測定光源からの可干渉光を試料に
投光し,試料からの反射光により形成される干渉縞に基
づいて試料を検査する試料検査装置において、試料表面
に光学的に対向する位置に配置された参照面と、前記参
照面と試料表面での反射光により形成される第1干渉
縞,及び試料内部を透過した後に試料裏面で反射される
反射光と試料表面で反射される反射光とにより形成され
る第2干渉縞を共に投影可能とするスクリーンと、該ス
クリーンに投影された干渉縞を撮像する撮像手段と、前
記スクリーンに投影される前記第2干渉縞を実質的に除
去する第2干渉縞除去手段と、該第2干渉縞除去手段に
よって残った第1干渉縞画像に基づいて試料の形状を検
査する検査手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】(8) 測定光源からの可干渉光を試料に
投光し,試料からの反射光により形成される干渉縞に基
づいて試料を検査する試料検査方法において、試料表面
に対向する位置に配置された参照面と試料表面での反射
光により形成される第1干渉縞,及び試料内部を透過し
た後に試料裏面で反射される反射光と試料表面で反射さ
れる反射光とにより形成される第2干渉縞の内,第1干
渉縞を実質的に除去する第1干渉縞除去ステップと、前
記第1干渉縞及び第2干渉縞の内,第2干渉縞を実質的
に除去する第2干渉縞除去ステップと、前記第1干渉縞
除去ステップにより残った第2干渉縞画像及び前記第2
干渉縞除去ステップによって残った第1干渉縞画像に基
づいてそれぞれ試料の形状を検査する検査ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0019】(9) 測定光源からの可干渉光を試料に
投光し,試料からの反射光により形成される干渉縞に基
づいて試料を検査する試料検査方法において、試料表面
に対向する位置に配置された参照面と試料表面での反射
光により形成される第1干渉縞,及び試料内部を透過し
た後に試料裏面で反射される反射光と試料表面で反射さ
れる反射光とにより形成される第2干渉縞の内,第1干
渉縞を実質的に除去する第1干渉縞除去ステップと、該
ステップにより残った第2干渉縞画像に基づいて試料の
形状を検査する検査ステップと、を備えることを特徴と
する。
【0020】(10) 測定光源からの可干渉光を試料
に投光し,試料からの反射光により形成される干渉縞に
基づいて試料を検査する試料検査方法において、試料表
面に対向する位置に配置された参照面と試料表面での反
射光により形成される第1干渉縞,及び試料内部を透過
した後に試料裏面で反射される反射光と試料表面で反射
される反射光とにより形成される第2干渉縞の内,第2
干渉縞を実質的に除去する第2干渉縞除去ステップと、
該ステップによって残った第1干渉縞画像に基づいて試
料の形状を検査する検査ステップと、を備えることを特
徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明について一実施形態を挙
げ、図面に基づいて以下に説明する。図1は実施形態で
ある試料検査装置の要部概略図である。本装置は斜入射
干渉計を使用している。
【0022】測定光源1から出射される可干渉光は、そ
の一部が試料6を透過する特性(波長)を有しており、
例えば、半導体ウェハの場合は赤外光を発する半導体レ
ーザが利用でき、ガラスディスクの場合は可視光を発す
るHe-Neレーザが利用できる。測定光源1より出射
した光はエキスパンダレンズ2を通過した後、コリメー
タレンズ3により平行光束にされ、ロータリープリズム
4を介してプリズム5に入射する。ロータリープリズム
4は制御部11により駆動制御され、ロータリープリズ
ム4の駆動により測定光の試料6への入射角(投光角
度)が変更される。試料6は載置台13に吸着保持され
るのではなく、試料6の端部が数箇所で保持されるよう
に載置される。
【0023】プリズム5に入射した測定光の一部は参照
面5aで反射され、その他の光は参照面5aを透過す
る。参照面5aを透過した光の一部は試料表面6aで反
射し、残りの光は試料表面6aを透過して試料裏面6b
に至って反射する。スクリーン7には、参照面5aと試
料表面6aでの反射光による干渉縞ISと、試料表面6
aと試料裏面6bでの反射光による干渉縞ITが形成さ
れる(図2参照)。参照面5aと試料裏面6bでの反射
光による干渉縞は、それぞれの反射光強度に大きな差が
あるため、スクリーン7上では観察されない。
【0024】スクリーン7上に形成された干渉縞像は撮
像レンズ8によりCCDカメラ9の撮像面に結像し、撮
像される。CCDカメラ9で撮像された干渉縞像は解析
装置10に送信され、モニタ14に表示される。解析装
置10では干渉縞を基に表面形状や厚さむらを得るため
の演算解析等が行われ、干渉縞像や各種情報はメモリ1
5に記憶される。17は試料6を載置する載置台13の
傾斜角度を変更する駆動装置であり、12は測定感度の
変更スイッチや駆動装置17への駆動指令を行うスイッ
チ等を持つ入力部である。
【0025】以上のような構成を備える試料検査装置に
おいて、以下にその動作を説明する。図3は検査動作の
フローチャート図である。
【0026】検査者は載置台13に試料6を配置して検
査を開始する。試料6は載置台13に吸着保持されるの
ではなく、試料6の端部が数箇所で保持されるため、自
然な反り状態を含む表面形状の平坦度を検査することが
できる。制御部11が光源1を発光させると、スクリー
ン7上には2つの干渉縞IS,ITが投影され、CCD
カメラ9で撮像した画像はモニタ14に表示される。
【0027】図2に示す2つの干渉縞像は、参照面5a
と試料表面6aによる干渉縞ISと、試料表面6aと裏
面6bによる干渉縞ITであり、検査者はモニタ14に
表示される干渉縞IS,ITを基に試料形状を検査す
る。また、解析装置10はそれぞれの干渉縞IS,IT
を基に表面形状及び厚さむらを定量的に演算解析し、測
定する。以下、表面形状検査と厚さむら検査について、
各々説明する。
【0028】<表面形状検査>表面形状検査では参照面
5aと試料表面6aでの反射光による干渉縞ISを利用
する。この際、試料表面6aと裏面6bでの反射光によ
る干渉縞ITはノイズとなるため、精度の良い表面形状
を得るためには、干渉縞ITの影響を取り除く、あるい
は小さくすることが必要となる。
【0029】この方法としては、光源1の光量を調節す
ることで、干渉縞ITの影響を減少させることができ
る。具体的には図4の参照光の反射状況を説明する図に
示すように、試料表面6aを通過した光が試料6内で吸
収されるか、あるいは試料裏面6bで反射した光が試料
表面6aを透過するまでの間に試料6内で吸収される程
度の光量まで弱くする。光量の調節は検査者が手動によ
り行うことができるが、干渉縞ITの明るさ(輝度)情
報を検出し、予め設定した閾値以下になるように制御部
11が光源1の光量を自動的に調節するようにすること
も可能である。
【0030】これにより、試料裏面6bからの反射光は
試料表面6aでの反射光と干渉を起こすことなく試料6
に吸収され、スクリーン7上に干渉縞ITは形成されな
くなる。一方、干渉縞ITに対して干渉縞ISのコント
ラストは遥かに高いため、光源1の光量を落としても参
照面5aと試料表面6aの反射光による干渉縞ISのみ
がCCDカメラ9に撮像される。
【0031】また、試料6に投光される可干渉光の干渉
性を低下させることでも裏面反射を除去することが可能
である。例えば、測定光源1に半導体レーザ光源を用い
る。半導体レーザ光源は通常1つのピーク波長を有して
いるが、温度が変化するとピーク波長が移行する特性が
ある。図5に示すように、通常1つのピーク波長λ1を
有する参照光が(図5(a)参照)、温度変化によって
波長λ1が弱まり、波長λ2が強くなり始める。一旦、
2つの波長λ1,λ2の強度がほぼ等しくなった後(図
5(b)参照)、ピーク波長λ2を有するようになるモ
ードジャンプが生じる。(図5(c)参照)。
【0032】裏面反射を除去する際には、図5(b)に
示す2つの波長λ1,λ2がほぼ同じ強度を有する状態
の参照光を利用する。ほぼ同じ強度を有する2つの波長
λ1,λ2によるレーザ光の干渉性は弱まるため、干渉
強度(コントラスト)が低い干渉縞ITは除され、参照
面と試料表面での干渉縞ISが残るようになる。
【0033】図6は、光源1を半導体レーザ光源とし、
参照光の一部をビームスプリッタ30で分割し、センサ
31で波長スペクトルを検出しながら、半導体レーザ光
源への供給電力により温度を調節し、2つの波長強度が
ほぼ等しい参照光を投光することで、裏面反射による干
渉縞ITを除去する例である。
【0034】なお、試料6に投光される可干渉光の干渉
性を低下させる手段としては、上記の他、図1における
レンズ2とレンズ3の間にスリガラス板を配置した構成
でも可能である。レンズ2の焦点をスリガラス板の拡散
面からずらすことによって、点光源を見かけ上広げてレ
ーザ光の干渉性を低下させるように調整できる。
【0035】以上のように、干渉縞ITを除去又は減衰
させることができれば、CCDカメラ9には表面形状情
報が含まれた干渉縞ISだけが撮像されるので、干渉縞
ISを基に公知の位相シフト法により試料表面形状を定
量的に算出することができる。表面形状を得るための位
相シフト法では、図示なきピエゾ素子を制御部11で駆
動制御してプリズム5、又は載置台13を微妙に移動さ
せ、参照面5aと試料表面6aとの距離を変化させる。
この距離変化に応じて位相の異なる干渉縞像が形成され
るので、位相の異なる複数の干渉縞像をCCDカメラ9
で撮像し、メモリ15に記憶する。解析装置10では記
憶された複数の干渉縞像を基に位相シフト法により試料
表面形状を算出する。解析装置10により得られた試料
表面形状データは鳥瞰図や各種情報としてモニタ14に
表示される。
【0036】<厚さむら検査>厚さむら検査について説
明する。厚さむら検査では試料表面6aと試料裏面6b
での反射光による干渉縞ITを利用する。厚さむら検査
の場合には、参照面5aと試料表面6aでの反射光によ
る干渉縞ISはノイズとなるため、厚さむらを精度良く
検査する上で干渉縞ISを取り除く、あるいは減衰させ
てやる必要がある。
【0037】検査者は干渉縞ISを除去するために、入
力部12を操作して試料6が配置された載置台13を参
照面5aに対して傾斜するように駆動する。その傾斜方
向は、図7に示すように、試料表面6aに斜め方向から
投光される測定光の光軸L1に対して試料表面上で直交
する軸線L2方向である矢印A方向に傾斜させる。これ
により、測定光の入射角度をほとんど変えることなく試
料表面6aと参照面5aとの平行度を変更することがで
きる。なお、載置台13の傾斜駆動は制御部11の制御
により駆動装置17によって行われるが、回転ノブの操
作等によって手動調整する構成でも良い。
【0038】試料6を傾斜させると干渉縞ISの濃淡の
間隔が密になり、干渉縞の数が多く形成される。さらに
試料6の傾斜を大きくしていくと、干渉縞密度が順次密
になり、干渉縞の間隔がCCDカメラ9の解像度(分解
能)を越えると、CCDカメラ9では干渉縞ISが撮像
されなくなる。このように干渉縞ISの間隔をCCDカ
メラ9の解像度以下にすることで干渉縞ISを実質的に
除去することができる。また、試料6は測定光の光軸に
対して試料表面上で直交する軸線方向に傾斜させている
ので、測定光の入射角は変更せず、傾斜による干渉縞I
Tへの影響(測定感度の影響)は殆どない。これによ
り、干渉縞ISのみが除去され、干渉縞ITのみがCC
Dカメラ9に撮像される。
【0039】以上のように、干渉縞ISのみを除去する
ことで、検査者はモニタ14に映出される干渉縞ITを
基に精度良く検査を行うことができ、また、解析装置1
0では干渉縞ITを基に位相シフト法等を用いて演算解
析することで、厚さむらを定量的に算出することができ
る。
【0040】なお、干渉縞像ITに対して位相シフト法
により演算解析する場合、干渉縞ISのように干渉を起
こす2つの反射面の距離を変更することができないた
め、本実施形態ではロータリープリズム4を回転駆動し
て入射角を変更させることにより干渉縞を位相シフトさ
せ、複数の干渉縞を基に厚さむら情報を定量的に算出す
る。例えば、4ステップの位相シフト法では、試料へ投
光される測定光の角度変化は、スクリーン7上に形成さ
れる干渉縞がπ/2分の位相だけ移動するように制御す
る。このようにして干渉縞の位相をπ/2分ずつ変化さ
せた4枚の干渉縞画像を順次撮像し、これをメモリ15
に記憶する。解析装置10はメモリ15に記憶した4枚
の干渉縞画像から位相シフト法によって試料6の厚さむ
らの形状を解析する。
【0041】また、解析装置10は定量的に算出した試
料表面形状と厚さむら情報を基に、試料全体を三次元形
状表示することが可能であり、検査者はモニタ14に表
示される検査試料の情報を基に容易に検査を行うことが
できる。
【0042】以上、1つの試料の表面形状と厚さむらの
両方を検査する場合について説明したが、これに限らず
本発明は次のように適用することができる。すなわち、
半導体ウエハの表面形状を検査するために、測定光源1
としてHe-Neレーザ等の可視光を使用した装置にお
いて、可視光を透過するガラスディスクの表面形状を検
査したい場合、前述した方法により光源1の光量を弱く
したり、または測定光の干渉性を低下させる。これによ
り、可視光を透過するガラスディスクであっても、その
表面と裏面での反射光による干渉縞の影響を取り除くこ
とができ、ガラスディスクの表面形状の検査が可能とな
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
置構成を複雑とせずに、試料の自然な反り状態のままの
表面形状、厚さむらを検査することができる。また、測
定光を透過する試料であっても、ノイズとなる干渉縞を
実質的に除去することで、表面形状を精度良く検査する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態である試料検査装置の要部概略図であ
る。
【図2】スクリーン上に投影される干渉縞の説明図であ
る。
【図3】検査動作のフローチャート図である。
【図4】参照光の反射状況を説明する図である。
【図5】半導体レーザ光源の温度変化による出射光の波
長変化の説明図である。
【図6】裏面反射による干渉縞ITを除去する場合の変
容例の要部概略図である。
【図7】干渉縞ISを除去する場合の試料(載置台)の
傾斜方向を説明する図である。
【符号の説明】
1 光源 5 プリズム 5a 参照基準面 6 試料 6a 試料表面 6b 試料裏面 9 CCDカメラ 10 解析装置 11 制御部 13 載置台 15 メモリ 17 駆動装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定光源からの可干渉光を試料に投光
    し,試料からの反射光により形成される干渉縞に基づい
    て試料を検査する試料検査装置において、試料表面に対
    向する位置に配置された参照面と、前記参照面と試料表
    面での反射光により形成される第1干渉縞,及び試料内
    部を透過した後に試料裏面で反射される反射光と試料表
    面で反射される反射光とにより形成される第2干渉縞を
    共に投影可能とするスクリーンと、該スクリーンに投影
    された干渉縞を撮像する撮像手段と、前記スクリーンに
    投影される前記第1干渉縞を実質的に除去する第1干渉
    縞除去手段と、前記スクリーンに投影される前記第2干
    渉縞を実質的に除去する第2干渉縞除去手段と、前記第
    1干渉縞除去手段により残った第2干渉縞画像及び前記
    第2干渉縞除去手段によって残った第1干渉縞画像に基
    づいてそれぞれ試料の形状を検査する検査手段と、を備
    えることを特徴とする試料検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の試料検査装置において、前記
    可干渉光は試料に対して斜め方向から投光され、前記第
    1干渉縞除去手段は前記試料を可干渉光の投光光軸に対
    して試料表面上で直交する軸線方向に傾斜させる傾斜手
    段を有し、該傾斜手段によって第1干渉縞の縞密度を前
    記撮像手段のに対して相対的に小さくすることにより第
    1干渉縞を実質的に除去することを特徴とする試料検査
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の試料検査装置において、前記
    第2干渉縞除去手段は試料に投光される可干渉光の光量
    を調整する光量調整手段を有し、該光量調整手段により
    可干渉光を減光し,試料裏面からの反射光を減衰させる
    ことで前記第2干渉縞を実質的に除去することを特徴と
    する試料検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の試料検査装置において、前記
    第2干渉縞除去手段は試料に投光される可干渉光の干渉
    性を調節する調節手段を備え、該調節手段により可干渉
    光の干渉性を低下させることで前記第2干渉縞を実質的
    に除去することを特徴とする試料検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の試料検査装置は、測定光源か
    らの可干渉光を前記参照面を通して前記試料表面に斜め
    方向から入射させる斜入射干渉計であることを特徴とす
    る試料検査装置。
  6. 【請求項6】 測定光源からの可干渉光を試料に投光
    し,試料からの反射光により形成される干渉縞に基づい
    て試料を検査する試料検査装置において、試料表面に光
    学的に対向する位置に配置された参照面と、前記参照面
    と試料表面での反射光により形成される第1干渉縞,及
    び試料内部を透過した後に試料裏面で反射される反射光
    と試料表面で反射される反射光とにより形成される第2
    干渉縞を共に投影可能とするスクリーンと、該スクリー
    ンに投影された干渉縞を撮像する撮像手段と、前記スク
    リーンに投影される前記第1干渉縞を実質的に除去する
    第1干渉縞除去手段と、該第1干渉縞除去手段により残
    った第2干渉縞画像に基づいて試料の形状を検査する検
    査手段と、を備えることを特徴とする試料検査装置。
  7. 【請求項7】 測定光源からの可干渉光を試料に投光
    し,試料からの反射光により形成される干渉縞に基づい
    て試料を検査する試料検査装置において、試料表面に光
    学的に対向する位置に配置された参照面と、前記参照面
    と試料表面での反射光により形成される第1干渉縞,及
    び試料内部を透過した後に試料裏面で反射される反射光
    と試料表面で反射される反射光とにより形成される第2
    干渉縞を共に投影可能とするスクリーンと、該スクリー
    ンに投影された干渉縞を撮像する撮像手段と、前記スク
    リーンに投影される前記第2干渉縞を実質的に除去する
    第2干渉縞除去手段と、該第2干渉縞除去手段によって
    残った第1干渉縞画像に基づいて試料の形状を検査する
    検査手段と、を備えることを特徴とする試料検査装置。
  8. 【請求項8】 測定光源からの可干渉光を試料に投光
    し,試料からの反射光により形成される干渉縞に基づい
    て試料を検査する試料検査方法において、試料表面に対
    向する位置に配置された参照面と試料表面での反射光に
    より形成される第1干渉縞,及び試料内部を透過した後
    に試料裏面で反射される反射光と試料表面で反射される
    反射光とにより形成される第2干渉縞の内,第1干渉縞
    を実質的に除去する第1干渉縞除去ステップと、前記第
    1干渉縞及び第2干渉縞の内,第2干渉縞を実質的に除
    去する第2干渉縞除去ステップと、前記第1干渉縞除去
    ステップにより残った第2干渉縞画像及び前記第2干渉
    縞除去ステップによって残った第1干渉縞画像に基づい
    てそれぞれ試料の形状を検査する検査ステップと、を備
    えることを特徴とする試料検査方法。
  9. 【請求項9】 測定光源からの可干渉光を試料に投光
    し,試料からの反射光により形成される干渉縞に基づい
    て試料を検査する試料検査方法において、試料表面に対
    向する位置に配置された参照面と試料表面での反射光に
    より形成される第1干渉縞,及び試料内部を透過した後
    に試料裏面で反射される反射光と試料表面で反射される
    反射光とにより形成される第2干渉縞の内,第1干渉縞
    を実質的に除去する第1干渉縞除去ステップと、該ステ
    ップにより残った第2干渉縞画像に基づいて試料の形状
    を検査する検査ステップと、を備えることを特徴とする
    試料検査方法。
  10. 【請求項10】 測定光源からの可干渉光を試料に投光
    し,試料からの反射光により形成される干渉縞に基づい
    て試料を検査する試料検査方法において、試料表面に対
    向する位置に配置された参照面と試料表面での反射光に
    より形成される第1干渉縞,及び試料内部を透過した後
    に試料裏面で反射される反射光と試料表面で反射される
    反射光とにより形成される第2干渉縞の内,第2干渉縞
    を実質的に除去する第2干渉縞除去ステップと、該ステ
    ップによって残った第1干渉縞画像に基づいて試料の形
    状を検査する検査ステップと、を備えることを特徴とす
    る試料検査方法。
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