JP3908726B2 - 音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置 - Google Patents

音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、音響光学変調フィルター(Acoustic Optics Tunable Filter 以下、AOTFとする)を用いて半導体製造工程で使用される微細薄膜層に対する3次元形状情報を測定する装置に関し、もっと詳しくは、ブロッキングプレート(Blocking Plate)が内蔵されたマイケルソン干渉計モジュールと、可視光線分光領域範囲の走査が可能なAOTFが結合された構造を取ることにより、形状情報である薄膜厚さ情報をAOTFを使用して独立的に測定し出すことができる音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置に関するものである。
一般的に、半導体製造工程中では、不透明な金属層の表面上に透明な薄膜層を塗布する工程が存在するが、この時、上記透明な薄膜層の厚さとか形状に対する情報を測定する技術として開発されたものが、従来の白色光走査干渉計である。
従来、光学的な形状測定システムのうちの一つである白色光走査干渉計は、単色光が出射される光源と、上記単色光が照射された後、分離され得るように単色光の出射方向に設けられるビームスプリッター(Beam Splitter)及び上記ビームスプリッターから照射される白色光を分光イメージとして得ることができるCCDセンサーなどとからなる。
光源から照射される単色光(以下、白色光とする)はビームスプリッターにより基準面と測定部とに分離されて進行することになる。
更に、基準面と測定部とから反射された白色光はビームスプリッターを通過後、CCDセンサーに照射されて結像を結ぶことになる。基準面に付着された圧電素子は直線方向に走査することになり、センサーアレイの一点は測定部の一点に対応することになる。
圧電素子を走査することになると、基準面と測定部との間の距離がほとんど同じ位置に到達した時、センサーアレイ対応点に白色光干渉模様が生成され、この時、基準面の正確な位置を距離センサーを使用して測定することにより、測定部の形状情報を得ることができる。
このような白色光走査干渉計は、白色光の短い可干渉長を用いる走査干渉計の原理を採択しており、不透明測定部の3次元形状測定に使用される。
しかし、極めて薄い透明薄膜がこのような不透明測定部上に塗布されていた場合、不透明測定部から反射されて出る波面以外に、透明薄膜の表面から反射されて出る光が干渉に影響を及ぼすため、これを分離することが実際的なシステムの限界点として存在している。
これを解決するために、薄膜の厚さ情報と形状情報とに関する複数個の未知数を数値解釈的なリーストスクウェアフィッティング(Least Square Fitting)方式を用いて求めようとする試みがなされた。しかし、この方式は既存の白色光走査干渉計をそのまま使用し、非常に長い測定時間が所要される短所を有している。
従って、本発明は上記のような従来の問題点に鑑みて案出されたものであって、本発明の第1の目的は、基準面に照射される白色光に対するブロッキングプレートの選択的な遮断可否によるモード別独立測定で多層構造の測定対象に対する厚さ情報及び形状情報の独立的な抽出が可能な音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置を提供することである。
そして、本発明の第2の目的は、可視光線分光領域までの走査が可能な音響光学変調フィルターが設けられ、その駆動される部位無しに測定が可能な、音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置を提供することである。
このような本発明の目的などは、白色光を出射する光源10;
前記光源10から照射される白色光が反射及び透過されてそれぞれ基準面33と測定部80とに分離照射されるようにするための第2のビームスプリッター32と、
前記第2のビームスプリッター32の反射角に対応する位置に前記第2のビームスプリッター32及び基準面33の間に設けられ、前記基準面33に対する白色光の照射を選択的に遮断するブロッキングプレート34とを含んでからなるマイケルソン干渉モジュール30;
前記白色光の遮断可否によって前記基準面33から選択的に反射される白色光及び前記測定部80から反射される白色光の進行方向に設けられて表面に照射される白色光のうち、所定の条件を満たす一定波長帯域の白色光を選別する音響光学変調フィルター40;
前記光源10、第2のビームスプリッター32及び音響光学変調フィルター40の間の白色光反射及び透過が順次的になされ得るように、前記光源10からの白色光出射方向及び前記第2のビームスプリッター32からの白色光出射方向に対して対応して設けられる無偏光キューブ形態の第1のビームスプリッター20;及び
前記音響光学変調フィルター40に対して順次的に設けられ、選別された白色光が照射されて分光イメージとして結像されるCCDセンサー70;を含んでなされることを特徴とする音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置によって達成される。
このような前記測定部80はウエーハ81の上部に不規則的に形成される一定パターンの金属層82と、前記金属層82の上部に不規則的に塗布されて形成される微細薄膜層83とからなるのが望ましい。
ここで、前記白色光出射方向に、一側が前記光源10に対応連結され、他側は前記第1のビームスプリッター20の反射角に対応固定されるシングルモード光ファイバー11が更に設けられるのが望ましい。
合わせて、前記シングルモード光ファイバー11から出射される白色光の進行方向に応じた光幅が、前記第1のビームスプリッター20に対する照射以前に透過されて整列され得るように、前記シングルモード光ファイバー11及び前記第1のビームスプリッター20の間に第1の凸レンズ13が更に設けられるのが望ましい。
また、前記第2のビームスプリッター32に対して前記白色光の焦点が合わせられ得るように、前記マイケルソン干渉モジュール30には前記第1のビームスプリッター20及び第2のビームスプリッター32の間に設けられる第2の凸レンズ31が更に含まれるのが望ましい。
そして、前記CCDセンサー70に対して選別された白色光の焦点が合わせられ得るように、前記CCDセンサー70及び音響光学変調フィルター40の間には第3の凸レンズ50が更に設けられるのが望ましい。
この時、前記基準面33は白色光の照射方向に対応設置される平面反射鏡であるのが望ましい。
本発明のその他の目的、特定の長所など及び新規な特徴などは添付された図面などと連関される以下の詳細な説明と望ましい実施例などからもっと明らかになるだろう。
以上のような本発明による音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置によると、微細薄膜層を含む測定部に対して厚さ情報と形状情報とをブロッキングプレートの白色光遮断可否によって測定モードを異にし、独立的に抽出することができるので、より高速で3次元形状情報を獲得できる特徴がある。
そして、音響光学変調フィルターの使用で、その駆動される部位無しに実施間測定が可能であって、特に、半導体製造工程においての透明薄膜の厚さ及び形状に対する非破壊測定に適用して使用することができる長所がある。
例え、本発明が実施形態で言及される望ましい実施例と関連して説明されるが、発明の要旨と範囲から外れることなく、多様な修正とか変形をすることが可能である。従って、添付された特許請求の範囲は本発明の要旨に属する、このような修正とか変形を含むであろう。
次には、本発明による音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置に関して添付された図面と共に説明する。
図1は、本発明による音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置の構成図である。なお、本発明による音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置は、測定装置として説明する。
図1に示すように、上記測定装置100は音響光学変調フィルター(以下、AOTFと略する)40を白色光干渉システムに適用される。上記測定装置100は、不透明金属層(以下、金属層とも称する)82(図2、図3、図4に図示)のパターン上に塗布された透明な微細薄膜層83(図2、図3、図4に図示)からなった多層構造の測定部80を単色光の干渉現象を用いて厚さに関する情報と形状に関する情報とを独立的に測定できる。
この時、上記AOTF40は光学用バンドパスフィルター(Band-Pass Filter)の一種であり、音響光学結晶面に入射された単色光(本発明では一実施例であって、以下、白色光と指称)に対して回折格子の役割をすると共に、条件を満たす特定の波長のみを選別するかなり狭い帯域幅を有した光学フィルターである。
白色光が出射される光源10は約70Wくらいのタングステン−ハロゲンランプであり、出射方向にシングルモード光ファイバー(以下、光ファイバーとも称する)11の一側が連結されており、出射される白色光を光ファイバー11の他側に伝送する。
上記光ファイバー11の他側には固定部材12が位置するが、中央のピンホールに上記光ファイバー11の他側が対応連結されている。上記ピンホールを介して出射される白色光はピンホールを中心として広がっていくことになる。
この時、固定部材12の前面である白色光の出射方向に所定の距離をおいて第1の凸レンズ13が位置する。上記白色光は上記第1の凸レンズ13を透過しながら一定の幅で整列される。
このように、上記第1の凸レンズ13を透過した白色光は上記第1の凸レンズ13に所定の距離をおいて位置する第1のビームスプリッター20に入射される。上記第1のビームスプリッター20は入射される白色光を50:50の比率で分離させることができる無偏光キューブ(Non Polarized Cube)形態であって、分離は同時に進行されることでない、測定過程に従って順次的になされる。
このような上記第1のビームスプリッター20の反射角は白色光の入射方向に対して約45°くらいであるため、反射される白色光は入射方向に垂直に反射される。
上記第1のビームスプリッター20の反射角に対応して第2の凸レンズ31が位置する。上記第2の凸レンズ31は上記第1の凸レンズ13に比べて相反された姿勢を有する。
即ち、上記第1の凸レンズ13が透過される白色光を一定の幅を有するように整列することとは異なり、透過される白色光の幅を進行方向に従って一地点に集められるように焦点合わせが実施される。
このような上記第2の凸レンズ31を透過した白色光が一地点に集められる、即ち、焦点が合わせられるところが第2のビームスプリッター32である。この時、上記第2のビームスプリッター32に到達した白色光の一部は基準面33に向かって反射され、他の一部はそのまま透過して測定部80に照射される。
この時、上記基準面33の前面には所定の間隔をおいてブロッキングプレート34が位置する。上記ブロッキングプレート34は基準面33と近接した位置で互いに平行であるが、上記基準面33に入射される白色光を選択的に遮断する。
このように、第2の凸レンズ31及び第2のビームスプリッター32並びに基準面33からなったシステムがマイケルソン干渉モジュール30であり、ここにブロッキングプレート34が含まれることにより、上記ブロッキングプレート34の選択的な白色光遮断によって二つのモードで動作することになる。
合わせて、上記第2のビームスプリッター32により分離されて基準面33と測定部80とにそれぞれ入射された白色光は、特に、測定部80に照射されながら波長の変化を起こすことになる。
このような変化は、形状情報と厚さ情報とを有することにより発生することであり、このような各情報を上記ブロッキングプレート34の動作可否による各モードに従い、分離して測定することができる。
このように照射された白色光は更に反射され、上記第2のビームスプリッター32を透過した後、第2の凸レンズ31を透過しながら進行幅が更に整列される。そして、上記第1のビームスプリッター20を透過して上記第1のビームスプリッター20を隔てて第2の凸レンズ31と対面するAOTF40に入射される。
上記AOTF40は前述したように、特定帯域の短波長のみを選択的に走査することになるが、本発明に使用されているAOTF40は非共線タイプ(Non-collinear Type)であり、フィルタリング範囲が約400nm〜650nmくらいであり、分解能が約1nm〜5.1nmくらいである。
このような上記AOTF40は音響光学的な特性を有した白色光、即ち、厚さ情報または形状情報を入れてある帯域の白色光(または短波光)のみを、そうでない帯域の白色光と分離して得ることができるようにフィルタリングする。
このようなAOTF40は音響光学的な吸収体と、駆動素子及び白色光が照射される音響光学的な結晶面とからなっているが、上記結晶面はクリスタル結晶からなっており、白色光が照射される場合、上記駆動素子によって発生する音響学的なウェーブによって屈折率変化が起こる。
この時、上記結晶面の表面には動いている3次元の回折格子が形成されており、照射される白色光がぶつけられながら回折現象が起こる。
そうしたら、並列分離されて波長別スペクトルイメージ、即ち、分光イメージを得ることができるが、この時、上記AOTF40を介して分離された白色光は+1次と−1次とに区分した時、このうち、−1次を選択し、+1次は設けられた遮断部材60にぶつけて吸収されることにより消滅される。
CCDセンサー70はピクセル数が約752×582個くらいであり、一つのピクセルの大きさが約11.1μm×11.2μmくらいである仕様を有している。
このように選択された白色光の進行方向には第3の凸レンズ50が設けられている。上記第3の凸レンズ50を透過した白色光はCCDセンサー70に焦点が合わせられて集中照射されることにより結像される。
そして、CCDセンサー70に結像された白色光は分光イメージとして得ることができ、これをスキャンして各情報の抽出が可能である。そして、各抽出された情報から得られた最大点情報を用いて測定部80での微細薄膜層83の表面に対する形状情報を最終的に獲得できる。
図2は、本発明によって厚さ測定モードで動作するマイケルソン干渉モジュールの構成図であり、図3は、本発明によって形状測定モードで動作するマイケルソン干渉モジュールの構成図である。
図2及び図3に示すように、上記マイケルソン干渉モジュール30は内蔵されたブロッキングプレート34の選択的な動作による測定部80に対する白色光入射の遮断可否によって二つの測定モードで動作されながら測定部80の厚さに関する情報と、測定部80の表面に塗布された一定パターンの形状に関する情報とを独立的に獲得できる。
上記ブロッキングプレート34によって白色光が遮断されたまま、測定がなされる場合がブロッキングONモードであり、その反対の場合がブロッキングOFFモードである。
上記微細薄膜層83の厚さに関する情報獲得は、基準面33に入射される白色光の進行をブロッキングプレート34が遮断するONモードでマイケルソン干渉モジュール30が動作しながらなされる。
このために、マイケルソン干渉モジュール30にはブロッキングプレート34が内蔵される。上記ブロッキングプレート34は基準面33に入射される白色光の進行方向に対して垂直に位置すると共に、基準面33に対しては所定の距離をおいて平行な共線の位置を有する。
マイケルソン干渉モジュール30がONモードで動作することは、上記ブロッキングプレート34が長さ方向に沿って移動しながら基準面33に入射される白色光を遮断するためである。これに先立って、上記マイケルソン干渉モジュール30内に第2の凸レンズ31を介して入射した白色光は第2のビームスプリッター32を介して一部は透過され、他の一部は反射される。
上記第2のビームスプリッター32の反射角に対応して上記ブロッキングプレート34及び基準面33が順次的に位置し、基準面33はその位置が固定されているが、ブロッキングプレート34は移動が可能である。
上記ブロッキングプレート34が白色光を遮断すると、上記第2のビームスプリッター32を透過した白色光だけがマイケルソン干渉モジュール30の外部に位置し、透過した白色光の進行方向に位置する測定部80に照射される。
上記測定部80はウエーハ81上に一定パターンの金属層82が形成され、上記金属層82の上部には微細薄膜層83が塗布されてなされる。ONモードで上記測定部80に照射された白色光は反射され、第1のビームスプリッター20を透過した後、AOTF40で波長別走査がなされる。
そして、CCDセンサー70に照射されることにより、分光イメージとして表れ、これを通じて厚さ情報を獲得することができる。
一方、上記ブロッキングプレート34が第2のビームスプリッター32によって反射された白色光を遮断しなかったら、即ち、ブロッキングOFFモードで動作することになると、基準面33に上記白色光が照射される。上記基準面33は一種の反射鏡で照射された白色光をそのまま反射する。
また、第2のビームスプリッター32を透過した白色光は測定部80に照射され、更に反射されるが、測定部80から反射された白色光は上記基準面33から反射された白色光と共にそれぞれ第2のビームスプリッター32による透過及び反射を通じてAOTF40に到達され、波長別走査がなされる。
そして、各波長別にフィルタリングされた短波長の光はCCDセンサー70に結像され、分光イメージとして表れる。
この時、上記各白色光の波長別相互干渉性により測定部80の表面、即ち、金属層82の表面情報を抽出することができる。
図4は、本発明による厚さ情報と形状情報とを示す概念図であり、図5は、本発明により測定された波長別光量測定結果を図示したグラフ図であり、図6は、本発明による透明薄膜パターンに対する測定結果を図示した分布図である。
図4、図5及び図6に示すように、図4において点線として表示された仮想基準面90(Imaginary Ref. Plane)に対して微細薄膜層83の上位面までが2次元的な表面形状情報h(x,y)であり、上記微細薄膜層83の下部面から金属層82の上部に位置するウエーハ81の上部までが厚さ情報d(x,y)である。
このように定義された厚さ情報d及び形状情報hは各最大点情報を抽出することにより、微細薄膜層83の3次元立体形状情報を獲得できる。
本発明では、ブロッキングプレート34の白色光遮断可否によりONモードとOFFモードとに分離して測定を行うが、このように分離し、測定して得られた形状情報h(xy)と厚さ情報d(xy)とを組み合わせて立体形状情報を抽出することができる。
図4では測定部80が中央に位置し、両側に厚さ情報及び形状情報の測定過程が図示され、下部にはこれを組み合わせた立体的な形状情報測定過程が図示されている。
このために、微細薄膜層83の位相変化量Ψを求めなければならないが、微細薄膜層83に対する位相変化量は上記厚さ情報d及び形状情報hの獲得のために必要であり、全体位相変化に及ぼす影響がかなり大きいため、下記のような数学式などによって位相補償が先になされなければならない。
まず、基準面33と測定部80とから反射される白色光の干渉強さIを数学式[数1]を通じて計算する。
Figure 0003908726
ここで、EとEは それぞれ基準面33と測定部80とから反射されて出る光の波面関数を表す。そして、kは電波常数を表し、単位は図5で図示されたように、rad/μmを使用する。
下記の数学式[数2]は微細薄膜層83による多重反射光(Multi Reflected Beam)の総反射係数(Total Reflection Coefficient)であるRを表す。これは、複素数で表れ、この複素数を通じて求められる角度が微細薄膜層83による位相変化を表す。
Figure 0003908726

ここで、Aは実数部を表し、Bは虚数部を表す。
従って、位相変化量Ψは下記の数学式[数3]によって計算される。
Figure 0003908726
このような位相変化量は各モード別に得られる白色光の光量測定結果を図5のグラフで表すことができる。x軸に該当するのが電波常数k(rad/μm)であり、y軸に該当するのが数学式[数1]で言及された白色光の干渉強さである。
そして、点線で図示されたものがONモード、即ち、厚さ測定モードでの白色光の波長別光量測定結果であり、実線で図示されたものがOFFモード、即ち、形状モードでの白色光の波長別光量測定結果である。
特に、OFFモードで測定された電波常数kによる光干渉結果をみると、隣り合う最大点などが2π以上を超過しない。
本発明では、微細薄膜層83の位相変化量Ψによる位相周期性で総位相関数の数値が周期性を有するということを導出することにより、微細薄膜層83の位相変化量Ψの一周期に該当するONモードで測定された、隣り合う二つの最大点において、該当する総位相関数の位相差を単純に最大点などの電波常数k値などから算出することができる。
これを通じて形状情報h(xy)をかなり近似的に求めることができるようになる。
一方、上記厚さ情報を表すdと形状情報とを表すhは下記のような数学式[数4]及び数学式[数5]としてそれぞれ計算され得るが、前述したように、最大点のk(2π/λ)を基準として計算される。
これは、各測定モードで測定された厚さ情報と形状情報とには各最大点に対する情報が含まれていることにより可能である。前述された厚さ情報dは下記のような数学式[数4]によって最終的に計算される。
Figure 0003908726
上記数学式[数4]において、k ONとk ONとはONモードで得られた、隣り合う二つの最大点であり、これを得ることにより、厚さ情報dが算出される。
そして、形状情報hは下記の数学式[数5]として計算される。
Figure 0003908726
ここで、上記Nはk ONとk ONとの間にあるOFFモードで測定された最大点の個数を表し、δとδとは下記の数学式[数6]で表す位相補償項として表れる。
Figure 0003908726
ここで、k OFFとk OFF及びk OFFと k OFFはOFFモードで測定された最大点の個数である。
計算された厚さ情報d及び形状情報hとに基づいて測定結果が図6では分布図として図示されているが、最終的に獲得された3次元形状情報を視覚的にわかることができる。即ち、測定部80に対する全般的な3次元形状情報で相対的に一番重要な因子である厚さ情報dの抽出が可能となったことがわかる。
x軸方向とy軸方向とには2次元的な形状の認知が可能であり、z軸方向には厚さの認知が可能であるが、特に、高さによって変化する各金属層82の形状をより確然にわかることができる。
このように、上記のような測定及びその計算アルゴリズムで厚さ情報及び形状情報は抽出されることができ、ブロッキングプレート34の白色光遮断可否による二つの測定モードに従って各情報の抽出過程が独立的になされることができ、これにより、進行される測定アルゴリズムは本発明による測定装置100の構成によって裏付けられる。
以上のような本発明による音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置100において、前提された第1のビームスプリッター20及びCCDセンサー70などのような構成要素の仕様は一実施例として言及されただけであり、その他の多様な仕様のうち、択一して使用することができる。
また、白色光であると表現されたものは、特定波長に近接した光の一種であり、視覚的に表示される色感を援用して明記された端的な表現であるばかりである。
本発明による形状測定装置の構成図である。 本発明によって厚さ測定モードで動作するマイケルソン干渉モジュールの構成図である。 本発明によって形状測定モードで動作するマイケルソン干渉モジュールの構成図である。 本発明による厚さ情報と形状情報とを示す概念図である。 本発明によって測定された波長別光量測定結果を図示したグラフ図である。 本発明による透明薄膜パターンに対する測定結果を図示した分布図である。
符号の説明
10:光源
11:光ファイバー
12:固定部材
13:第1の凸レンズ
20:第1のビームスプリッター
30:マイケルソン干渉モジュール
31:第2の凸レンズ
32:第2のビームスプリッター
33:基準面
34:ブロッキングプレート
40:音響光学変調フィルター(AOTF)
50:第3の凸レンズ
60:遮断部材
70:CCDセンサー
80:測定部
81:ウエーハ
82:金属層
83:微細薄膜層
90:仮想基準面
100:測定装置

Claims (7)

  1. 白色光を出射する光源10;
    前記光源10から照射される白色光が反射及び透過されてそれぞれ基準面33と測定部80とに分離照射されるようにするための第2のビームスプリッター32と、
    前記第2のビームスプリッター32の反射角に対応する位置に前記第2のビームスプリッター32及び基準面33の間に設けられ、前記基準面33に対する白色光の照射を選択的に遮断するブロッキングプレート34とを含んでからなるマイケルソン干渉モジュール30;
    前記白色光の遮断可否によって前記基準面33から選択的に反射される白色光及び前記測定部80から反射される白色光の進行方向に設けられて表面に照射される白色光のうち、一定波長帯域の白色光を選別する音響光学変調フィルター40;
    前記光源10、第2のビームスプリッター32及び音響光学変調フィルター40の間の白色光反射及び透過が順次的になされ得るように、前記光源10からの白色光出射方向及び前記第2のビームスプリッター32からの白色光出射方向に対して対応して設けられる無偏光キューブ形態の第1のビームスプリッター20;及び
    前記音響光学変調フィルター40に対して順次的に設けられ、選別された白色光が照射されて分光イメージとして結像されるCCDセンサー70;を含んでなされることを特徴とする音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置。
  2. 前記測定部80は、ウエーハ81の上部に不規則的に形成される金属層82と、前記金属層82の上部に不規則的に塗布されて形成される微細薄膜層83とからなることを特徴とする請求項1に記載の音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置。
  3. 前記白色光出射方向に、一側が前記光源10に対応連結され、他側は前記第1のビームスプリッター20の反射角に対応固定されるシングルモード光ファイバー11が更に設けられることを特徴とする請求項1に記載の音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置。
  4. 前記シングルモード光ファイバー11から出射される白色光の進行方向に応じた光幅が、前記第1のビームスプリッター20に対する照射以前に透過されて整列され得るように、前記シングルモード光ファイバー11及び前記第1のビームスプリッター20の間に第1の凸レンズ13が更に設けられることを特徴とする請求項3に記載の音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置。
  5. 前記第2のビームスプリッター32に対して前記白色光の焦点が合わせられ得るように、前記マイケルソン干渉モジュール30には前記第1のビームスプリッター20及び第2のビームスプリッター32の間に設けられる第2の凸レンズ31が更に含まれることを特徴とする請求項1に記載の音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置。
  6. 前記CCDセンサー70に対して選別された白色光の焦点が合わせられ得るように、前記CCDセンサー70及び音響光学変調フィルター40の間には第3の凸レンズ50が更に設けられることを特徴とする請求項1に記載の音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置。
  7. 前記基準面33は白色光の照射方向に対応設置される平面反射鏡であることを特徴とする請求項1に記載の音響光学変調フィルターを用いた透明薄膜の3次元形状測定装置。
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