JP3441408B2 - 試料検査装置及び試料検査方法 - Google Patents
試料検査装置及び試料検査方法Info
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Description
ラスディスク等の検査試料の形状を測定する試料検査装
置に係り、殊に薄板状の検査試料の厚さむら測定に好適
な試料検査装置及び試料検査方法に関する。
ウェハ等の検査試料の厚さむらを測定するものとして
は、高精度に平面研磨された基準平面を持つ吸着台に検
査試料の裏面を密着させることにより試料の裏面と基準
平面とを一致させ、試料の表面に可干渉光を投光し、表
面と参照基準面から反射される反射光により形成される
干渉縞から表面形状を得る検査装置が知られている。
照基準面を移動させ、参照基準面と試料表面の距離を変
化させることで参照光と反射光により形成される干渉縞
の位相を変化させる。そして、位相の異なる複数の干渉
縞像を基に位相シフト法により表面形状を定量的に演算
解析している。
面を基準平面に密着させて試料を保持する場合、吸着台
と試料裏面との間に異物が混入すると、これにより表面
形状測定の誤差となったり、試料裏面に損傷を生じさせ
るという問題があった。また、接触面が多いためダスト
の付着や接触による汚れなどの化学的汚染の可能性が大
きくなる。微細なパターンを形成する半導体素子製造に
おいては、これらをできるだけ低減することが望まれて
いる。
とで試料表面と裏面での反射光により形成される干渉縞
を基に厚さむらを検査する検査装置が案出されている。
この装置では試料裏面を基準平面に密着させることな
く、厚さむら情報を干渉縞として検査することができ
る。
解析を行うには位相の異なる複数の干渉縞像が必要であ
るが、試料の表裏面反射により形成される干渉縞検査の
場合、前述の検査装置のように参照基準面を移動させて
光路長を変化させることができないため、位相シフト法
を利用することは難しかった。
傷付けることなく、試料の厚さむらを位相シフト法によ
り定量的に検査することのできる試料検査装置及び試料
検査方法を提供することを技術課題とする。
に、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とす
る。
査装置において、試料(屈折率n,試料の厚さt)を透
過する可干渉性の検査光束(波長λ)を斜め方向から試
料に入射角βで投光し試料表面と試料裏面の反射光で干
渉縞を形成させる投光光学系と,位相の変化が測定感度
へ与える変化を実用上無視できる範囲内(2ncosα
(αは屈折角度)に対するλ/tの値、及びcosαに対
するλ/2ntの値が十分小さい範囲)で入射角βを変
える位相変化手段と,を有し干渉縞を形成させる干渉縞
形成手段と、前記位相変化手段により位相を変化させた
複数の干渉縞画像を順次取り込む画像取得手段と、取り
込まれた干渉縞画像の測定感度を一定なものとしてデー
タ処理して位相シフト法を利用して前記試料の厚みむら
を解析する解析手段と、を備えることを特徴とする。
法において、試料(屈折率n,試料の厚さt)を透過す
る可干渉性の検査光束(波長λ)を試料に斜め方向(入
射角β)から投光する第1ステップと、第1ステップで
形成された干渉縞画像をメモリに取り込む第2ステップ
と、位相の変化が測定感度に与える変化を実用上無視で
きる範囲内(2ncosα(αは屈折角度)に対するλ/
tの値、及びcosαに対するλ/2ntの値が十分小さ
い範囲)で入射角βを変えて干渉縞を形成し、干渉縞画
像をメモリに取り込む第3ステップと、第3ステップを
繰り返し、所定の数の干渉縞画像をメモリに取り込む第
4ステップと、取り込まれた干渉縞画像の測定感度を一
定なものとしてデータ処理して位相シフト法を利用して
前記試料の厚みむらを解析する解析手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
げ、図面に基づいて以下に説明する。図1は実施形態で
ある試料検査装置の要部概略図である。
5を透過する特性(波長)を有しており、例えば、半導
体ウェハの場合は波長が1200nm以上の赤外光を発
する半導体レーザが利用でき、ガラスディスクや石英基
板の場合は可視光を発するHe-Neレーザが利用でき
る。光源1より出射した光はエキスパンダレンズ2を通
過した後、コリメータレンズ3により平行光束にされ、
ロータリープリズム4を介して試料5に斜め方向から投
光される。ロータリープリズム4は制御部11により駆
動制御され、ロータリープリズム4の駆動により測定光
の試料5への入射角(投光角度)が変更される。試料5
は載置台12に吸着保持されるのではなく、試料5の端
部が数箇所で保持されるように載置される。
aで反射し、残りの測定光は試料表面5aを透過して試
料裏面5bに至る。試料裏面5bではさらに透過光の一
部が反射する。スクリーン6には試料表面5a及び試料
裏面5bでの反射光による干渉縞が形成される。
像レンズ7によりCCDカメラ8の撮像面に結像し、撮
像される。CCDカメラ8で撮像された干渉縞像は解析
装置9に送信され、メモリ15に記憶される。解析装置
9では記憶された干渉縞を基に位相シフト法によって試
料厚さ情報を得るための演算解析等が行われる。
おいて、以下にその動作を説明する。図2は測定動作の
フローチャート図である。
する。制御部10の制御により光源1を発光させ、試料
表面5aと裏面5bで反射する反射光による干渉縞をス
クリーン6上に形成させる。スクリーン6上に形成され
た干渉縞像はCCDカメラ8で撮像され、解析装置9の
メモリ15に記憶される。
ると、制御部10は干渉縞の位相を変化させるべく、ロ
ータリープリズム3を駆動させ、光源1から発せられた
可干渉光の試料4への入射角度を順次変化させる。干渉
縞の強度は正弦波変化を示しているので、この場合の角
度変化は、スクリーン5上に形成される干渉縞がπ/2
分の位相だけ移動するように制御する。このようにして
干渉縞の位相をπ/2分ずつ変化させた干渉縞画像を順
次撮像し、これをメモリ15に記憶する。
関係について図3を使用して説明する。図3において、
αは試料内に測定光の屈折角度、βは入射角度、λは測
定光の波長、nは試料の屈折率、tは試料厚さ、a,b
は光路長とする。
数mbでの光路差による波数差mは、
の波数差mと、屈折角度をΔα変化させたときの波数差
m′から、
角度β(変化量Δβ)との関係は、
Δmに1/4,1/2,3/4,1を代入することによ
り、干渉縞の初期位相をπ/2ずつ移動させるための屈
折角度変化量Δα及び入射角度の変化量Δβが得られ
る。
測定感度も変化するが、干渉縞の1縞分を位相変化させ
るだけの入射角度変化量Δβ(Δα)では、以下に説明
するように測定感度への影響は実用上無視することがで
きる。
感度S′は、
の試料の厚さtが数百μmであるのに対して、測定光源
の波長は約600〜1300nm程度であるので、λ/
tは10-3の位の値となり、2ncosαに対して十分に
小さい。したがって、干渉縞の位相を変化させるために
入射角度を変更しても、測定感度への影響は実用上無視
できるといえる。
て得られた4つの初期位相φ(0,π/2,π,3π/
2)の異なる干渉縞像を基に、解析装置9は位相シフト
法を用いて厚さむらを測定する。
3次元形状を非接触で計測する手法の1つである。4ス
テップの位相シフト法の場合、光強度分布が正弦波状態
となる干渉縞像を干渉縞ピッチの1/4周期(位相のπ
/2周期)ずつシフト(縞走査)させ、計4つの干渉縞
像における各画素の光強度値から干渉縞像の位相値を計
算した後、各画素で観測される高さ、変位に応じた干渉
縞像の位相変調を基に、既知の幾何関係式に代入するこ
とによって二面間の変位量を求める方法である。
π/2)での光強度をI0〜I3とすると、位相θは、
の異なる4つの干渉縞像を用いて厚さむらを高さ情報と
して定量的に得ることができる。
(Δm=1)を位相変化させた時の試料厚さt′は、
り、実用領域の屈折角をαとした場合のcosαに対して
十分に小さいので、その影響は実用上無視できる程度で
ある。
いて試料5に投光される測定光の入射角度を変更した
が、ロータリープリズム4を用いなくとも入射角度が変
化するように光源1の位置を移動させることで、同様の
効果を得ることができる。例えば、図4の変容例の概略
構成図に示すように、光源1には移動装置14が設けら
れ、制御部10により駆動制御される。光源1の移動は
コリメータレンズ3の光軸に対して垂直方向で、入射角
度が変化するように移動される。
行光束とされた光を試料に向けて反射するミラーを設
け、このミラーの反射角度を変化させることでも良い。
定光の波長を変化させることで、初期位相の異なる干渉
縞を得た後、定量解析により厚さむらを得るようにして
もよい。
料裏面を傷付けることなく、試料の厚さむらを位相シフ
ト法により定量的に演算解析することができる。
る。
を説明する図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 検査試料の厚みを検査する試料検査装置
において、試料(屈折率n,試料の厚さt)を透過する
可干渉性の検査光束(波長λ)を斜め方向から試料に入
射角βで投光し試料表面と試料裏面の反射光で干渉縞を
形成させる投光光学系と,位相の変化が測定感度へ与え
る変化を実用上無視できる範囲内(2ncosα(αは屈
折角度)に対するλ/tの値、及びcosαに対するλ/
2ntの値が十分小さい範囲)で入射角βを変える位相
変化手段と,を有し干渉縞を形成させる干渉縞形成手段
と、前記位相変化手段により位相を変化させた複数の干
渉縞画像を順次取り込む画像取得手段と、取り込まれた
干渉縞画像の測定感度を一定なものとしてデータ処理し
て位相シフト法を利用して前記試料の厚みむらを解析す
る解析手段と、を備えることを特徴とする試料検査装
置。 - 【請求項2】 試料の厚みを検査する試料検査方法にお
いて、試料(屈折率n,試料の厚さt)を透過する可干
渉性の検査光束(波長λ)を試料に斜め方向(入射角
β)から投光する第1ステップと、第1ステップで形成
された干渉縞画像をメモリに取り込む第2ステップと、
位相の変化が測定感度に与える変化を実用上無視できる
範囲内(2ncosα(αは屈折角度)に対するλ/tの
値、及びcosαに対するλ/2ntの値が十分小さい範
囲)で入射角βを変えて干渉縞を形成し、干渉縞画像を
メモリに取り込む第3ステップと、第3ステップを繰り
返し、所定の数の干渉縞画像をメモリに取り込む第4ス
テップと、取り込まれた干渉縞画像の測定感度を一定な
ものとしてデータ処理して位相シフト法を利用して前記
試料の厚みむらを解析する解析手段と、を備えることを
特徴とする試料検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28109199A JP3441408B2 (ja) | 1999-10-01 | 1999-10-01 | 試料検査装置及び試料検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28109199A JP3441408B2 (ja) | 1999-10-01 | 1999-10-01 | 試料検査装置及び試料検査方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001099620A JP2001099620A (ja) | 2001-04-13 |
JP3441408B2 true JP3441408B2 (ja) | 2003-09-02 |
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---|---|---|---|---|
JP4559271B2 (ja) * | 2005-03-25 | 2010-10-06 | 東ソー株式会社 | 平板の厚みムラ測定方法および装置 |
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1999
- 1999-10-01 JP JP28109199A patent/JP3441408B2/ja not_active Expired - Fee Related
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