JP2001123751A - 引戸装置 - Google Patents

引戸装置

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JP2001123751A
JP2001123751A JP30780099A JP30780099A JP2001123751A JP 2001123751 A JP2001123751 A JP 2001123751A JP 30780099 A JP30780099 A JP 30780099A JP 30780099 A JP30780099 A JP 30780099A JP 2001123751 A JP2001123751 A JP 2001123751A
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sliding door
frame
sliding
supported
doors
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JP30780099A
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English (en)
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Yuichi Kubo
祐一 久保
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YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引戸の荷重に拘らず円滑な開閉操作が確保で
きる引戸装置を提供すること。 【解決手段】 引戸32,33の荷重を隣接する引戸31,32で
受けることで上側部分から下側部分までの寸法が大きく
変化することを回避することができ、引戸の荷重に拘ら
ず支持される引戸32,33と受ける側の引戸31,32との位置
精度を確保し、相互の移動つまり開閉操作の円滑さを常
時確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸装置に関し、
特に浴室またはシャワールームの出入口仕切に利用され
る引戸装置に関する。
【0002】
【背景技術】従来、引戸装置は様々な出入口の扉として
利用されている。このうち、浴室またはシャワールーム
用の引戸装置は、湯気や水滴飛沫を遮ったり、視界を遮
ったりすることが主な目的となる。このため、浴室また
はシャワールーム用の引戸装置は、いわゆる屋外への出
入口のような頑丈さが必要ではなく、比較的軽量で簡素
な構成であることが望まれる。
【0003】このような浴室またはシャワールーム用の
引戸装置としては、仕切るべき領域に下枠、上枠、縦枠
等からなる枠体を設置し、この枠体に複数の引戸(障
子)を移動自在に支持させる構成が一般的である。
【0004】そして、各引戸を枠体に対して移動自在と
するために、上枠および下枠に各引戸に対応したガイド
レールを設け、各引戸には動作を円滑にするための滑車
を設けてガイドレールに転動させることが一般的であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した引戸装置にお
いて、各引戸の荷重は枠体の上枠および下枠に支持され
る。このため、上枠および下枠はその中間部分が下方へ
撓むことが避けられない。特に、浴室またはシャワール
ーム用として簡素化された構成においてはこの撓みが顕
著となる。
【0006】このような撓みが生じる場合において、上
枠および下枠の撓みは各枠材の強度や各引戸からの荷重
比率等に応じて変化する。ここで、上枠の撓み量が下枠
の撓み量より大きい場合、上枠が下枠に近づき、相互の
間隔が小さくなる。しかし、上枠および下枠の間にある
引戸自体の上下寸法は変化しない。従って、枠体に先の
ような変形が生じた場合、引戸の動きが阻害され、開閉
操作の円滑さが損われる可能性がある。
【0007】本発明の目的は、引戸の荷重に拘らず円滑
な開閉操作が確保できる引戸装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上枠および下
枠を含む枠体とこの枠体の開口部を覆う複数の引戸とを
有し、前記引戸のうち何れかは隣接する前記引戸に移動
自在に支持されていることを特徴とする。
【0009】このような構成においては、引戸の荷重が
直接上枠および下枠に受けられるのではなく、隣接する
引戸で受けられることになる。ここで、隣接する引戸は
上下に連続しており相当な荷重がかかっても上側部分か
ら下側部分までの寸法が大きく変化することはない。従
って、引戸の荷重に拘らず、支持される引戸と受ける側
の引戸との位置精度が確保され、相互の移動つまり開閉
操作の円滑さが常時確保できることになる。
【0010】本発明において、前記引戸のうち最も前記
枠体寄りのものは前記枠体に支持され、それ以外の前記
引戸は当該引戸の前記枠体側に隣接する他の引戸に支持
されていることが望ましい。このように構成すれば、各
引戸の枠体側に順次支持構造を配置した構成とすること
ができ、簡素な構成を実現することができる。
【0011】本発明において、前記枠体および前記引戸
には前記引戸の移動方向に沿ったガイドレールが形成さ
れ、前記各引戸には滑車が設置され、前記各滑車は前記
枠体側に隣接する引戸または枠体のガイドレールに支持
されていることが望ましい。このように構成すれば、ガ
イドレールと滑車との組合わせによる引戸の操作を円滑
にすることができる。また、ガイドレールを受け側、滑
車を支持される側とすることで、枠体をレールとするこ
とができる。
【0012】なお、受け側として引戸に設置されるガイ
ドレールは、支持される側の引戸が移動した場合でもそ
の滑車を確実に受けられるように、引戸の移動方向へ適
宜延長してもよく、受け側の引戸より大きく突出するよ
うに形成してもよい。また、支持される引戸側にガイド
レールを設置し、受け側に滑車を形成してもよい。さら
に、滑車に限らず、低摩擦性の合成樹脂材料等を用いた
スライド部材を用いてもよい。
【0013】本発明において、前記引戸のうち何れかは
一部が隣接する前記引戸に移動自在に支持されていると
ともに、他の部分が前記枠体に移動自在に支持されてい
る構成としてもよい。
【0014】このように構成すれば、引戸の荷重の一部
を直接上枠や下枠に分担しつつ他の荷重を隣接する引戸
に受けさせることができる。ここで、隣接する引戸によ
る支持部分については、前述のように寸法変化のない支
持による円滑な動作が得られる。
【0015】一方、枠体で直接支持される部分について
は、従来のように全ての荷重が枠体にかかる訳ではない
から、枠体の変形を低減することができ、動作に支障を
来す状態が回避できる。従って、操作の円滑さが確保で
きるとともに、全ての荷重を隣接する引戸で受けるより
も無理のない簡素な構造とすることができる。
【0016】本発明において、隣接する引戸と枠体との
両方で受ける場合、前記引戸のうち最も前記枠体寄りの
もの以外のものは一端側が当該引戸の前記枠体側に隣接
する他の引戸に支持されているとともに、他端側が前記
枠体に支持されていることが望ましい。このように構成
すれば、各引戸の枠体側に順次支持構造を配置した構成
とすることができ、簡素な構成を実現することができ
る。
【0017】本発明において、隣接する引戸と枠体との
両方で受ける場合、前記枠体および前記引戸には前記引
戸の移動方向に沿ったガイドレールが形成され、前記各
引戸には滑車が設置され、前記滑車の一部は前記枠体側
に隣接する引戸または枠体のガイドレールに支持され、
他の前記滑車は前記枠体のガイドレールに支持されてい
ることが望ましい。
【0018】このように構成すれば、ガイドレールと滑
車との組合わせによる引戸の操作を円滑にすることがで
きる。また、ガイドレールを受け側、滑車を支持される
側とすることで、枠体をレールとすることができる。
【0019】なお、本発明において、枠体および引戸の
基本形状および細部等には既存の技術を適宜適用するこ
とができる。例えば、枠体はアルミニウム合金等の金属
あるいは合成樹脂あるいはこれらの組合わせ等で構成す
ればよい。また、引戸は同上材料の枠材にガラス板やア
クリル板を填め込んだもの等が採用できる。これらのガ
ラス板やアクリル板は透明、着色透光性、表面マット仕
上げ等のものであってもよい。更に、ガイドレールおよ
び滑車等の構成も既存のものであってもよい。引戸装置
としての形状等も任意であり、引戸の数、寸法等は実施
にあたって適宜選択すればよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面に基づいて説明する。図1において、引戸装置10は、
浴室またはシャワールームの出入口部分に設置され、水
滴や湯気を遮断する仕切として利用されるものである。
引戸装置10は、基本的な構造として矩形の枠体20と、こ
の枠体20の内側開口部を覆うように配置される引戸群30
とを備えている。
【0021】枠体20は、浴室またはシャワールームの出
入口部分の天井および床面に固定される上枠21および下
枠22、同出入口部分の壁面に固定される一対の縦枠23,2
4を有する。これらの上枠21、下枠22、縦枠23,24はそれ
ぞれ所定断面形状のアルミニウム合金引抜き成形材で構
成されている。上枠21および下枠22の各端部は縦枠23,2
4で連結され、これにより枠体20は矩形に形成されてい
る。
【0022】引戸群30は、複数(ここでは3枚)の引戸
31,32,33を有する。各引戸31,32,33は、それぞれアルミ
ニウム合金引抜き成形材を組合わせた矩形の枠材311,32
1,331の内側に透光性の板材312,322,332を填め込んだも
のである。板材312,322,332は、用途上、半透明のアク
リル板やスリガラス等の素通しでないものが望ましい。
【0023】図2にも示すように、引戸群30のうち、縦
枠23側にある第1の引戸31は上枠21および下枠22の間近
に配置されている。一方、中央の第2の引戸32は上枠21
および下枠22からやや離れ、ちょうど第1の引戸31を挟
んだ位置に配置されている。そして、縦枠24側にある第
3の引戸33は、第2の引戸32の更に外側に配置されてい
る。
【0024】このように引戸31,32,33は各々が一部重な
り合った形となることで、枠体20の開口面を覆うように
なっている。また、引戸31,32,33は各々が互いにずれた
位置にあるとともに、各々が上枠21および下枠22の長手
方向に移動可能に支持されており(詳細は後述)、これ
らにより各引戸31,32,33の開閉が行われるようになって
いる。
【0025】なお、第1の引戸31が当接される縦枠23は
奥行寸法が比較的小さいが、上枠21および下枠22から離
れた位置に配置される第3の引戸33が当接する縦枠24は
奥行寸法が比較的大きい。上枠21および下枠22は縦枠2
3,24の奥側を結んで掛渡されている(図2では上枠21の
み示すが、下枠22も同様位置に設置されている)。
【0026】図3において、縦枠23は、取付部材231と
枠部材232とからなり、予め壁面230に取付部材231をね
じ等で固定し、枠部材232を填め込んで所定の位置でね
じ等で固定するようになっている。図4において、縦枠
24は、取付部材241と枠部材242とからなり、予め壁面24
0に取付部材241をねじ等で固定し、枠部材242を填め込
んで所定の位置でねじ等で固定するようになっている。
【0027】上枠21および下枠22は、それぞれ両の端面
を枠部材232,242に突き合せた状態で当該端面に向うね
じで固定されている。図5にも示すように、上枠21およ
び下枠22の引戸群30が配置された側にはガイドレール4
1,42が形成されている。これらのガイドレール41,42は
上枠21および下枠22の成型時にT型の溝状の断面形状と
して形成されるものである。
【0028】図3および図5に示すように、第1の引戸
31は、上枠21および下枠22に移動自在に支持されてい
る。引戸31の枠材311の上部の2カ所および下部の2カ
所には、それぞれ滑車40が設置されている。滑車40はポ
リアセタール樹脂等の低摩擦性合成樹脂材料で形成され
る。
【0029】引戸31に設置された上下の滑車40は、上枠
21のガイドレール41および下枠22のガイドレール42に係
合され、各々の長手方向へ転動可能である。これらによ
り、引戸31は4つの滑車でガイドレール41,42に支持さ
れ、ガイドレール41,42つまり上枠21および下枠22に沿
って移動可能である。
【0030】なお、第1の引戸31には枠材311の縦枠23
側の端面にシール材313が装着され、対向する縦枠23に
もシール材233が装着されている。これらのシール材31
3,233を介して密接することで引戸31と縦枠23との間に
は閉鎖時のシール性が確保されている。また、枠材311
の縦枠23側部分には表裏に上下へ延びるハンドル314が
形成され、このハンドル314を持って引戸31を動かすこ
とで開閉操作が行えるようになっている。
【0031】図3、図4、図5に示すように、第2の引
戸32は、その縦枠23側が隣接する引戸31に移動自在に支
持されている。言換えれば、引戸32の縦枠23側は隣接す
る引戸31を介して上枠21および下枠22に支持されてい
る。また、引戸32の縦枠24側は直接的に上枠21および下
枠22に移動自在に支持されている。
【0032】引戸32の縦枠23側においては、枠材321の
縦枠23側の端面の上下2カ所にそれぞれ縦枠23側へ延び
るL型のブラケット43が設置され、このブラケット43に
は滑車40が設置されている。一方、ブラケット43に支持
された滑車40に対応して、引戸31の表面には上下にガイ
ドレール44,45が形成されている。これらのガイドレー
ル44,45は枠材311の成型時にT型の溝状の断面形状とし
て形成されるものである。ブラケット43に支持された滑
車40は引戸31のガイドレール44,45に転動可能に支持さ
れ、これにより引戸32の縦枠23側は引戸31に対して移動
可能に支持されている。
【0033】引戸32の縦枠24側においては、枠材321の
裏面の上部および下部の2カ所にそれぞれ上枠21および
下枠22に向って延びる箱形のブラケット46が設置され、
このブラケット46には滑車40が設置されている。ブラケ
ット46に支持された滑車40はガイドレール41,42に係合
され、各々の長手方向へ転動可能である。これらによ
り、引戸32は4つの滑車でガイドレール41,42およびガ
イドレール44,45に支持され、上枠21および下枠22に沿
って移動可能である。
【0034】図6には引戸32の下部におけるブラケット
46部分の断面形状(図4のVI-VI線断面)が示され
ている。引戸32の上部のブラケット46部分の略同様であ
る。なお、引戸32の枠材321の縦枠23側の端面にはシー
ル材325が設置され、このシール材325の先端は隣接する
引戸31の表面に常時摺接し、これにより隙間からの水滴
や湿気の流通が遮断されている。
【0035】図4、図5に示すように、第3の引戸33
は、その縦枠23側が隣接する引戸32に移動自在に支持さ
れている。言換えれば、引戸33の縦枠23側は隣接する引
戸32を介して上枠21および下枠22に支持されている。ま
た、引戸33の縦枠24側は直接的に上枠21および下枠22に
移動自在に支持されている。
【0036】引戸33の縦枠23側においては、枠材331の
縦枠23側の端面の上下2カ所にそれぞれ縦枠23側へ延び
るL型のブラケット43が設置され、このブラケット43に
は滑車40が設置されている。一方、ブラケット43に支持
された滑車40に対応して、引戸32の表面には上下にガイ
ドレール47,48が形成されている。これらのガイドレー
ル47,48は枠材321の成型時にT型の溝状の断面形状とし
て形成されるものである。ブラケット43に支持された滑
車40は引戸32のガイドレール47,48に転動可能に支持さ
れ、これにより引戸33の縦枠23側は引戸32に対して移動
可能に支持されている。
【0037】引戸33の縦枠24側においては、枠材331の
裏面の上部および下部の2カ所にそれぞれ上枠21および
下枠22に向って延びる箱形のブラケット49が設置され、
このブラケット49には滑車40が設置されている。ブラケ
ット49に支持された滑車40はガイドレール41,42に係合
され、各々の長手方向へ転動可能である。これらによ
り、引戸33は4つの滑車でガイドレール41,42およびガ
イドレール47,48に支持され、上枠21および下枠22に沿
って移動可能である。
【0038】図7には引戸33の下部におけるブラケット
49部分の断面形状(図4のVII-VII線断面)が示
されている。引戸33の上部のブラケット49部分の略同様
である。なお、引戸33の枠材331の縦枠23側の端面には
シール材335が設置され、このシール材335の先端は隣接
する引戸32の表面に常時摺接し、これにより隙間からの
水滴や湿気の流通が遮断されている。
【0039】更に、引戸33には枠材331の縦枠24側の端
面にシール材333が装着され、対向する縦枠24にもシー
ル材233が装着されている。これらのシール材333,243を
介して密接することで引戸33と縦枠24との間には閉鎖時
のシール性が確保されている。また、枠材331の縦枠24
側部分には表裏に上下へ延びるハンドル334が形成さ
れ、このハンドル334を持って引戸33を動かすことで開
閉操作が行えるようになっている。
【0040】以上のように、本実施形態の引戸装置10に
おいては、引戸群30のうち最も枠体20寄り(上枠21およ
び下枠22に近い)である第1の引戸31は専ら枠体20に支
持され、それ以外の第2、第3の引戸32,33は枠体20側
(上枠21および下枠22に近い側)に隣接する引戸31,32
に支持されている。但し、引戸群30のうち、最も枠体20
寄りのもの以外である第2、第3の引戸32,33は、一端
側(本実施形態では縦枠23側)が枠体20側に隣接する他
の引戸31,32に支持されているとともに、他端側(本実
施形態では縦枠24側)が枠体20に支持された構造となっ
ている。
【0041】このような本実施形態によれば、以下に示
すような効果がある。すなわち、引戸装置10に設置され
る引戸群30のうち、第2および第3の引戸32,33の荷重
は直接上枠21および下枠22に受けられるのではなく、隣
接する第1の引戸31あるいは第2の引戸32で受けられる
ことになる。ここで、隣接する引戸31,32は上下に連続
しており、支持される引戸32,33から相当な荷重がかか
っても上側部分から下側部分までの寸法が大きく変化す
ることはない。従って、引戸32,33の荷重に拘らず、支
持される引戸32,33と受ける側の引戸31,32との位置精度
が確保され、相互の移動つまり開閉操作の円滑さが常時
確保できることになる。
【0042】また、本実施形態においては、隣接する引
戸31,32に支持される引戸32,33のうち、隣接する引戸3
1,32から離れた側をブラケット46,49を介して上枠21お
よび下枠22に支持することで、支持構造を簡略にでき
る。つまり、この側をも隣接する引戸31,32で支持する
ためには、支持される引戸32,33の移動ストローク相当
分の持出しレール等が必要になる。しかし、本実施形態
では、一方の側を引戸31,32で支持するとともに、他方
の側を上枠21および下枠22に支持することで、このよう
な持出し構造等を省略することができる。
【0043】このように引戸32,33の荷重を一部は隣接
する引戸31,32で支持し、他は上枠21および下枠22で支
持することで、隣接する引戸31,32で支持する側では前
述のような変形回避による円滑動作が得られるととも
に、上枠21および下枠22で支持する側では従来よりも荷
重が軽減されることで上枠21および下枠22の変形が緩和
され、これにより動作の円滑さが確保される。
【0044】更に、本実施形態では、各引戸32,33にブ
ラケット46,49を設け、このブラケット46,49で上枠21お
よび下枠22のガイドレール211,221に転動する滑車40を
支持したので、順次重なるような位置となる各引戸32,3
3の配置に拘らず上枠21および下枠22への支持が確実に
行える。
【0045】本実施形態において、引戸群30のうち最も
枠体20寄り(上枠21および下枠22に近い)である第1の
引戸31は専ら枠体20に支持されるようにし、それ以外の
第2および第3の引戸32,33は前述のように隣接する引
戸31,32に支持されるようにしたため、各引戸31,32,33
の枠体20側(上枠21および下枠22に近い側)に順次支持
構造(滑車40およびブラケット46,49)を配置した構成
とすることができ、簡素な構成を実現することができ
る。
【0046】本実施形態において、前述のような枠体20
および隣接する引戸31,32への支持にあたって、上枠2
1、下枠22および引戸31,32には引戸群30の移動方向に沿
ったガイドレール211,221,44,45,47,48を形成し、各引
戸31,32,33に設置した滑車40を転動させる構造としたた
め、引戸の開閉操作を円滑にすることができる。
【0047】また、各ガイドレールを受け側(枠体20お
よび隣接する引戸31,32側)、滑車40を支持される側
(引戸31,32,33側)とすることで、枠体20の上枠21、下
枠22、各引戸31,32の枠材311,321の一部をレールとする
ことができ、構造および製造手順を簡略化することがで
きる。
【0048】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、以下に示すような変形等も本発明に含ま
れるものである。例えば、枠体20および引戸群30の基本
形状および細部等には既存の技術を適宜適用することが
できる。引戸群30は引戸31,32,33の3枚構成に限らず、
4枚以上あるいは2枚でもよい。
【0049】また、枠体20や各引戸31,32,33の各部構
成、移動自在に支持するためのガイドレールおよび滑車
40等も既存の技術で適宜実現すればよく、細部形状およ
び材質、寸法等も実施にあたって適宜選択すればよい。
【0050】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
引戸の荷重を隣接する引戸で受けることで上側部分から
下側部分までの寸法が大きく変化することを回避するこ
とができ、引戸の荷重に拘らず支持される引戸と受ける
側の引戸との位置精度を確保し、相互の移動つまり開閉
操作の円滑さを常時確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体を示す正面図。
【図2】前記実施形態の全体を示す横断面図。
【図3】前記実施形態の一側を示す拡大横断面図。
【図4】前記実施形態の他側を示す拡大横断面図。
【図5】前記実施形態を示す拡大縦断面図。
【図6】前記図4のVI-VI線断面を示す拡大部分縦
断面図。
【図7】前記図4のVII-VII線断面を示す拡大部
分縦断面図。
【符号の説明】
10…引戸装置、20…枠体、21…上枠、22…下枠、23,24
…縦枠、30…引戸群、31…第1の引戸、32…第2の引
戸、33…第3の引戸、211,221,41,42,44,45,47,48…ガ
イドレール、40…滑車。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠および下枠を含む枠体とこの枠体の
    開口部を覆う複数の引戸とを有し、前記引戸のうち何れ
    かは隣接する前記引戸に移動自在に支持されていること
    を特徴とする引戸装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した引戸装置において、
    前記引戸のうち最も前記枠体寄りのものは前記枠体に支
    持され、それ以外の前記引戸は当該引戸の前記枠体側に
    隣接する他の引戸に支持されていることを特徴とする引
    戸装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した引戸装置において、
    前記枠体および前記引戸には前記引戸の移動方向に沿っ
    たガイドレールが形成され、前記各引戸には滑車が設置
    され、前記各滑車は前記枠体側に隣接する引戸または枠
    体のガイドレールに支持されていることを特徴とする引
    戸装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までの何れかに記
    載した引戸装置において、前記引戸のうち何れかは一部
    が隣接する前記引戸に移動自在に支持されているととも
    に、他の部分が前記枠体に移動自在に支持されているこ
    とを特徴とする引戸装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した引戸装置において、
    前記引戸のうち最も前記枠体寄りのもの以外のものは一
    端側が当該引戸の前記枠体側に隣接する他の引戸に支持
    されているとともに、他端側が前記枠体に支持されてい
    ることを特徴とする引戸装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した引戸装置において、
    前記枠体および前記引戸には前記引戸の移動方向に沿っ
    たガイドレールが形成され、前記各引戸には滑車が設置
    され、前記滑車の一部は前記枠体側に隣接する引戸また
    は枠体のガイドレールに支持され、他の前記滑車は前記
    枠体のガイドレールに支持されていることを特徴とする
    引戸装置。
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