JP2001122813A - フッ素アルコール組成物 - Google Patents
フッ素アルコール組成物Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C31/00—Saturated compounds having hydroxy or O-metal groups bound to acyclic carbon atoms
- C07C31/34—Halogenated alcohols
- C07C31/38—Halogenated alcohols containing only fluorine as halogen
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
- G11B7/26—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】情報記録媒体の製造に好適な溶剤を提供する。
【解決手段】下記式(1)
H(CFR1CF2)nCH2OH (1)
〔n=1又は2。n=1のときR1はFまたはCF3を示
す。n=2のときR1はFを示す。〕で表されるフッ素
アルコール及びS.P.(溶解度パラメーター)が4〜20
である有機溶媒を含む溶剤組成物。
す。n=2のときR1はFを示す。〕で表されるフッ素
アルコール及びS.P.(溶解度パラメーター)が4〜20
である有機溶媒を含む溶剤組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−R、DVD
−R等の光ディスクなどの情報記録媒体の製造に好適に
使用される溶剤組成物に関する。
−R等の光ディスクなどの情報記録媒体の製造に好適に
使用される溶剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD−Rなどの情報記録媒体の製
造には、基板を侵さないこと、色素を溶かすこと、適度
な蒸発速度を有することなどが求められ、これらの要求
を満たすものとしてH(CF2CF2)nCH2OH(n=
1〜3)などのフッ素アルコールが用いられてきた(特
公平7−96333号公報)。
造には、基板を侵さないこと、色素を溶かすこと、適度
な蒸発速度を有することなどが求められ、これらの要求
を満たすものとしてH(CF2CF2)nCH2OH(n=
1〜3)などのフッ素アルコールが用いられてきた(特
公平7−96333号公報)。
【0003】しかしながら、色素の中にはフッ素アルコ
ールへの溶解度が小さいものがあり、また、色素の組合
せあるいは色素とクエンチャーの組み合わせでフッ素ア
ルコールへの溶解度が低下するものがある。この場合、
情報記録媒体の製造に適さない。 一方、汎用溶媒であ
る炭化水素、アルコール、エーテル、ケトン、エステル
などの溶媒の中には、フッ素アルコールへの溶解度が小
さい色素、色素組成物または色素クエンチャー組成物を
よく溶かすものがあるが、それらは情報記録媒体の樹脂
製基板を溶解ないしは膨潤させる性質が大きく、使用し
がたい。
ールへの溶解度が小さいものがあり、また、色素の組合
せあるいは色素とクエンチャーの組み合わせでフッ素ア
ルコールへの溶解度が低下するものがある。この場合、
情報記録媒体の製造に適さない。 一方、汎用溶媒であ
る炭化水素、アルコール、エーテル、ケトン、エステル
などの溶媒の中には、フッ素アルコールへの溶解度が小
さい色素、色素組成物または色素クエンチャー組成物を
よく溶かすものがあるが、それらは情報記録媒体の樹脂
製基板を溶解ないしは膨潤させる性質が大きく、使用し
がたい。
【0004】本発明の目的は、情報記録媒体の基板に悪
影響を及ぼすことなく、さらに高い色素溶解性を有する
溶剤を提供することを目的とする。
影響を及ぼすことなく、さらに高い色素溶解性を有する
溶剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑み検討を重ねた結果、フッ素アルコールに特定のS.P.
を有する有機溶媒を配合した溶剤組成物は、特定の配合
割合において、フッ素アルコールへの溶解度が小さい色
素、色素組成物または色素クエンチャー組成物を良く溶
かし、その上情報記録媒体の基板に対する影響が許容範
囲内になることを見出した。
鑑み検討を重ねた結果、フッ素アルコールに特定のS.P.
を有する有機溶媒を配合した溶剤組成物は、特定の配合
割合において、フッ素アルコールへの溶解度が小さい色
素、色素組成物または色素クエンチャー組成物を良く溶
かし、その上情報記録媒体の基板に対する影響が許容範
囲内になることを見出した。
【0006】本発明は、下記の項1.〜項9.の溶剤組
成物、情報記録媒体および色素溶液を提供するものであ
る。 項1. 下記式(1) H(CFR1CF2)nCH2OH (1) 〔n=1又は2。n=1のときR1はFまたはCF3を示
す。n=2のときR1はFを示す。〕で表されるフッ素
アルコール及びS.P.(溶解度パラメーター)が4〜20
である有機溶媒を含む溶剤組成物。 項2. 前記フッ素アルコールを30mass%以上99mass%以
下含む項1に記載の組成物。 項3. 前記有機溶媒の沸点が30〜250℃である項
1又は2に記載の溶剤組成物。 項4. 前記有機溶媒がアセトニトリル、HCFC141b(1,1
-ジクロロ-1-フルオロエタン)、CFC113(1,1,2-トリクロ
ロ-1,2,2-トリフルオロエタン)、DAA(ジアセトンアルコ
ール)、アセトン、イソホロン、メタノール、エタノー
ル、1-プロパノール、1-ブタノール、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、THF、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、MEK、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン、DMF、n-ヘキサン、n
-ヘプタン、n-オクタン、n-デカン、n-ドデカン、シク
ロヘキサン、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、炭酸
ジメチル、ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,1,2,2-テトラクロロエタン及びDMSO
からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む項1〜3
のいずれかに記載の溶剤組成物。 項5. 樹脂製情報記録媒体基板を浸漬後直ちに引き上
げ風乾したときのランド幅(凸部)の変化率が浸漬前の
ランド幅に対して10%以内である項1〜4のいずれか
に記載の溶剤組成物。 項6. 樹脂製情報記録媒体の材質がポリカーボネート
樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹
脂、アモルファスポリオレフィン及びポリエステルから
なる群より選ばれる少なくとも1種である項5に記載の
溶剤組成物。 項7. 項1〜6のいずれかに記載の溶剤組成物を用い
て製造された、基板上にレーザーによる情報の書き込み
及び/又は読みとり可能な記録層が設けられてなる情報
記録媒体。 項8. 項1〜6のいずれかに記載の溶剤組成物の色素
溶液。 項9. 色素が、シアニン系色素、フタロシアニン系色
素、アゾ系色素、ピリリウム系色素、チオピリリウム系
色素、スクワリリウム系色素、アズレニウム系色素、イ
ンドフェノール系色素、インドアニリン系色素、トリフ
ェニルメタン系色素、キノン系色素、アミニウム系色
素、ジインモニウム系色素及び金属錯塩系色素からなる
群より選ばれる少なくとも1種である項8に記載の色素
溶液。
成物、情報記録媒体および色素溶液を提供するものであ
る。 項1. 下記式(1) H(CFR1CF2)nCH2OH (1) 〔n=1又は2。n=1のときR1はFまたはCF3を示
す。n=2のときR1はFを示す。〕で表されるフッ素
アルコール及びS.P.(溶解度パラメーター)が4〜20
である有機溶媒を含む溶剤組成物。 項2. 前記フッ素アルコールを30mass%以上99mass%以
下含む項1に記載の組成物。 項3. 前記有機溶媒の沸点が30〜250℃である項
1又は2に記載の溶剤組成物。 項4. 前記有機溶媒がアセトニトリル、HCFC141b(1,1
-ジクロロ-1-フルオロエタン)、CFC113(1,1,2-トリクロ
ロ-1,2,2-トリフルオロエタン)、DAA(ジアセトンアルコ
ール)、アセトン、イソホロン、メタノール、エタノー
ル、1-プロパノール、1-ブタノール、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、THF、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、MEK、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン、DMF、n-ヘキサン、n
-ヘプタン、n-オクタン、n-デカン、n-ドデカン、シク
ロヘキサン、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、炭酸
ジメチル、ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,1,2,2-テトラクロロエタン及びDMSO
からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む項1〜3
のいずれかに記載の溶剤組成物。 項5. 樹脂製情報記録媒体基板を浸漬後直ちに引き上
げ風乾したときのランド幅(凸部)の変化率が浸漬前の
ランド幅に対して10%以内である項1〜4のいずれか
に記載の溶剤組成物。 項6. 樹脂製情報記録媒体の材質がポリカーボネート
樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹
脂、アモルファスポリオレフィン及びポリエステルから
なる群より選ばれる少なくとも1種である項5に記載の
溶剤組成物。 項7. 項1〜6のいずれかに記載の溶剤組成物を用い
て製造された、基板上にレーザーによる情報の書き込み
及び/又は読みとり可能な記録層が設けられてなる情報
記録媒体。 項8. 項1〜6のいずれかに記載の溶剤組成物の色素
溶液。 項9. 色素が、シアニン系色素、フタロシアニン系色
素、アゾ系色素、ピリリウム系色素、チオピリリウム系
色素、スクワリリウム系色素、アズレニウム系色素、イ
ンドフェノール系色素、インドアニリン系色素、トリフ
ェニルメタン系色素、キノン系色素、アミニウム系色
素、ジインモニウム系色素及び金属錯塩系色素からなる
群より選ばれる少なくとも1種である項8に記載の色素
溶液。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の溶剤組成物に配合される
有機溶媒、及び該有機溶媒のS.P.、沸点を以下に示す。 溶剤 S.P. 沸点(℃) アセトニトリル 11.9 81.6 HCFC141b 7.9 32 CFC113 7.2 47.6 ジメチルホルムアミド(DMF) 12.1 153 エタノール 12.7 78.32 1−プロパノール 11.9 97.4 1−ブタノール 11.4 99.5 メチルエチルケトン(MEK) 9.3 79.53 メチルイソブチルケトン 8.4 116.7 シクロヘキサノン 9.9 155 シクロヘキサン 8.2 81.4 トルエン 8.9 110.6 酢酸エチル 9.1 76.82 酢酸ブチル 8.5 112 n−ヘキサン 7.3 68.74 n−ヘプタン 7.4 98.4 n−オクタン 7.6 125.67 n−デカン 6.6 174.12 n−ドデカン 7.9 216.27 ジオキサン 10.0 101.4 ジクロルメタン 9.7 39.8 クロロホルム 9.3 61.2 ジエチルエーテル 7.4 34.48 テトラヒドロフラン(THF) 9.1 66 ジアセトンアルコール(DAA) 9.2 167.9 ジメチルスルホキシド(DMSO) 12.0 189 メタノール 14.5 64.65 アセトン 9.9 56.3 四塩化炭素 8.6 76.74 炭酸ジメチル 9.9 90.2 1,1,2,2−テトラクロロエタン 9.7 147 ジイソプロピルエーテル 6.9 69 エチレングリコールジエチルエーテル 8.3 124 エチレングリコールジメチルエーテル 8.6 84.7 エチレングリコールモノエチルエーテル 11.4 135.1 エチレングリコールモノメチルエーテル 10.5 124.5イソホロン 214 本発明の溶剤組成物おいて、有機溶媒のS.P.(溶解度パ
ラメータ)は、4〜20、好ましくは6〜15である。
有機溶媒、及び該有機溶媒のS.P.、沸点を以下に示す。 溶剤 S.P. 沸点(℃) アセトニトリル 11.9 81.6 HCFC141b 7.9 32 CFC113 7.2 47.6 ジメチルホルムアミド(DMF) 12.1 153 エタノール 12.7 78.32 1−プロパノール 11.9 97.4 1−ブタノール 11.4 99.5 メチルエチルケトン(MEK) 9.3 79.53 メチルイソブチルケトン 8.4 116.7 シクロヘキサノン 9.9 155 シクロヘキサン 8.2 81.4 トルエン 8.9 110.6 酢酸エチル 9.1 76.82 酢酸ブチル 8.5 112 n−ヘキサン 7.3 68.74 n−ヘプタン 7.4 98.4 n−オクタン 7.6 125.67 n−デカン 6.6 174.12 n−ドデカン 7.9 216.27 ジオキサン 10.0 101.4 ジクロルメタン 9.7 39.8 クロロホルム 9.3 61.2 ジエチルエーテル 7.4 34.48 テトラヒドロフラン(THF) 9.1 66 ジアセトンアルコール(DAA) 9.2 167.9 ジメチルスルホキシド(DMSO) 12.0 189 メタノール 14.5 64.65 アセトン 9.9 56.3 四塩化炭素 8.6 76.74 炭酸ジメチル 9.9 90.2 1,1,2,2−テトラクロロエタン 9.7 147 ジイソプロピルエーテル 6.9 69 エチレングリコールジエチルエーテル 8.3 124 エチレングリコールジメチルエーテル 8.6 84.7 エチレングリコールモノエチルエーテル 11.4 135.1 エチレングリコールモノメチルエーテル 10.5 124.5イソホロン 214 本発明の溶剤組成物おいて、有機溶媒のS.P.(溶解度パ
ラメータ)は、4〜20、好ましくは6〜15である。
【0008】本発明の溶剤組成物に配合される有機溶媒
の沸点は、好ましくは30〜250℃である。
の沸点は、好ましくは30〜250℃である。
【0009】本発明の溶剤組成物の色素に対する溶解度
は25℃で好ましくは1.3mass%以上、より好ましくは3.
5mass%以上である。
は25℃で好ましくは1.3mass%以上、より好ましくは3.
5mass%以上である。
【0010】本発明の溶剤組成物において、式(1)の
フッ素アルコールは、好ましくは30〜99mass%、よ
り好ましくは70〜95mass%である。
フッ素アルコールは、好ましくは30〜99mass%、よ
り好ましくは70〜95mass%である。
【0011】本発明で得られる溶剤組成物の蒸発残分
は、50mass ppm以下、好ましくは25mass ppm以下、
より好ましくは10mass ppm以下である。
は、50mass ppm以下、好ましくは25mass ppm以下、
より好ましくは10mass ppm以下である。
【0012】蒸発残分は、以下のようにして求めること
ができる。即ち、本発明の溶剤組成物を40℃、6.7
×102Paで蒸発したときの残分の重量を測定し、H
CF2CF2CH2OHに対するmass ppmで表わす。
ができる。即ち、本発明の溶剤組成物を40℃、6.7
×102Paで蒸発したときの残分の重量を測定し、H
CF2CF2CH2OHに対するmass ppmで表わす。
【0013】本発明の溶剤組成物の205nmにおける
メタノール中での吸光度は、0.1abs以下、好ましく
は−0.1abs以下、より好ましくは−0.2abs以下で
ある。メタノール中の吸光度は、本発明溶剤組成物1m
lにメタノール3mlを加えたものを測定試料とし、リ
ファレンスとしてメタノールを用いて測定される。
メタノール中での吸光度は、0.1abs以下、好ましく
は−0.1abs以下、より好ましくは−0.2abs以下で
ある。メタノール中の吸光度は、本発明溶剤組成物1m
lにメタノール3mlを加えたものを測定試料とし、リ
ファレンスとしてメタノールを用いて測定される。
【0014】本発明の溶剤組成物が「実質的に不純物を
含まない」とは、(i)フッ素アルコールの蒸発残分が
50mass ppm以下、好ましくは25mass ppm以下、より
好ましくは10mass ppm以下であり、および/または、
(ii)メタノール中での吸光度(205nm)が0.1
abs以下、好ましくは−0.1abs以下、より好ましくは
−0.2abs以下であることを意味する。
含まない」とは、(i)フッ素アルコールの蒸発残分が
50mass ppm以下、好ましくは25mass ppm以下、より
好ましくは10mass ppm以下であり、および/または、
(ii)メタノール中での吸光度(205nm)が0.1
abs以下、好ましくは−0.1abs以下、より好ましくは
−0.2abs以下であることを意味する。
【0015】本発明の溶剤組成物は、ポリカーボネート
製情報記録媒体基板(例えばCD−R基板)を浸漬後直
ちに引き上げ風乾したときのランド幅(凸部)が浸漬前
の90〜110%、好ましくは95〜105%である。
ランド幅(凸部)は、電子顕微鏡写真により確認するこ
とができる。
製情報記録媒体基板(例えばCD−R基板)を浸漬後直
ちに引き上げ風乾したときのランド幅(凸部)が浸漬前
の90〜110%、好ましくは95〜105%である。
ランド幅(凸部)は、電子顕微鏡写真により確認するこ
とができる。
【0016】基板上にレーザーによる情報の書き込み及
び/又は読みとり可能な記録層が設けられてなる情報記
録媒体は、本発明の一般式(1)のフッ素アルコールを
含む溶剤、好ましくは該フッ素アルコールを含むフッ素
系溶剤に色素を溶解し、得られた溶液を基板上に塗布、
乾燥するなどの常法に従い、色素を含む記録層を形成し
て製造できる。該色素としては、シアニン系色素、フタ
ロシアニン系色素、アゾ系色素、ピリリウム系色素、チ
オピリリウム系色素、スクワリリウム系色素、アズレニ
ウム系色素、インドフェノール系色素、インドアニリン
系色素、トリフェニルメタン系色素、キノン系色素、ア
ミニウム系色素、ジインモニウム系色素、金属錯塩系色
素等が挙げられる。好ましい色素はシアニン系色素、フ
タロシアニン系色素及びアゾ系色素である。また、記録
層には、情報記録媒体の製造及び保存時、また情報の記
録及び再生時における色素の劣化又は分解を防止するた
めのクエンチャーを色素と組み合わせて用いてもよい。
基板としては、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリ
レート、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィン、
ポリエステル、ポリ塩化ビニルなどのプラスチック、ガ
ラス、セラミックスが挙げられる。尚、記録層と基板の
間に平面性の改善、接着力の向上、記録層の変質防止等
の目的で下塗層を設けてもよく、記録層の上には保護層
を設けてもよい。
び/又は読みとり可能な記録層が設けられてなる情報記
録媒体は、本発明の一般式(1)のフッ素アルコールを
含む溶剤、好ましくは該フッ素アルコールを含むフッ素
系溶剤に色素を溶解し、得られた溶液を基板上に塗布、
乾燥するなどの常法に従い、色素を含む記録層を形成し
て製造できる。該色素としては、シアニン系色素、フタ
ロシアニン系色素、アゾ系色素、ピリリウム系色素、チ
オピリリウム系色素、スクワリリウム系色素、アズレニ
ウム系色素、インドフェノール系色素、インドアニリン
系色素、トリフェニルメタン系色素、キノン系色素、ア
ミニウム系色素、ジインモニウム系色素、金属錯塩系色
素等が挙げられる。好ましい色素はシアニン系色素、フ
タロシアニン系色素及びアゾ系色素である。また、記録
層には、情報記録媒体の製造及び保存時、また情報の記
録及び再生時における色素の劣化又は分解を防止するた
めのクエンチャーを色素と組み合わせて用いてもよい。
基板としては、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリ
レート、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィン、
ポリエステル、ポリ塩化ビニルなどのプラスチック、ガ
ラス、セラミックスが挙げられる。尚、記録層と基板の
間に平面性の改善、接着力の向上、記録層の変質防止等
の目的で下塗層を設けてもよく、記録層の上には保護層
を設けてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、基板上にレーザーによ
る情報の書き込み及び/又は読みとり可能な記録層が設
けられてなる情報記録媒体(CD−R、DVD−R等の
光ディスクなど)の製造に好適な、基板に影響しない溶
剤組成物を提供できる。
る情報の書き込み及び/又は読みとり可能な記録層が設
けられてなる情報記録媒体(CD−R、DVD−R等の
光ディスクなど)の製造に好適な、基板に影響しない溶
剤組成物を提供できる。
【0018】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例には限定さ
れない。
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例には限定さ
れない。
【0019】フッ素アルコールとしては、HCF2CF2CH2OH
(TFP)、HCF2CF2CF2CF2CH2OH(OFP)、HCF(CF3)CF2CH2
OH(HFB)の3種類を使用した。
(TFP)、HCF2CF2CF2CF2CH2OH(OFP)、HCF(CF3)CF2CH2
OH(HFB)の3種類を使用した。
【0020】有機溶媒としては、アセトニトリル、HCFC
141b、CFC113、DAA、アセトン、イソホロンの6種類を
使用した。 実施例1〜10及び比較例1〜10:試験溶媒の調製 表1に示す成分、割合で試験溶媒を得た。
141b、CFC113、DAA、アセトン、イソホロンの6種類を
使用した。 実施例1〜10及び比較例1〜10:試験溶媒の調製 表1に示す成分、割合で試験溶媒を得た。
【0021】
【表1】
【0022】<試験例と結果>表1に示される試験溶媒
を用い以下の試験例1,2の試験を行った。結果を表2
に示す。試験例1 :ポリカーボネート製CD-R基板への影響試験 実施例1〜10及び比較例1〜10の各試験溶媒に、ポ
リカーボネート製のCD-R基板(ランド幅:1.2μm)を浸
漬後直ぐに引き上げて乾燥したものを電子顕微鏡により
観察し、ランド幅の変化よりCD-R基板への影響を判定し
た。結果を表2に示す。 「◎」:浸漬によるランド幅の変化率が5%以下 「○」:浸漬によるランド幅の変化率が10%以下 「△」:浸漬によるランド幅の変化率が15%以下 「×」:浸漬により15%を越えるランド幅の変化率が見
られる試験例2 :色素溶解性試験 シアニン系色素OM-57(富士写真フィルム株式会社製)
5重量部とクエンチャーとして用いられる色素EST-3(住
友精化株式会社)2重量部の色素混合物を調製した。こ
の色素混合物実施例1〜10及び比較例1〜10の各試
験溶媒に対する飽和溶解度を求め、色素溶解性を判定し
た。結果を表2に示す。 「◎」:飽和溶解度が3.5mass%以上 「○」:飽和溶解度が1.3mass%以上3.5mass%未満 「△」:飽和溶解度が0.8mass%以上1.3mass%未満 「×」:飽和溶解度が0.8mass%未満
を用い以下の試験例1,2の試験を行った。結果を表2
に示す。試験例1 :ポリカーボネート製CD-R基板への影響試験 実施例1〜10及び比較例1〜10の各試験溶媒に、ポ
リカーボネート製のCD-R基板(ランド幅:1.2μm)を浸
漬後直ぐに引き上げて乾燥したものを電子顕微鏡により
観察し、ランド幅の変化よりCD-R基板への影響を判定し
た。結果を表2に示す。 「◎」:浸漬によるランド幅の変化率が5%以下 「○」:浸漬によるランド幅の変化率が10%以下 「△」:浸漬によるランド幅の変化率が15%以下 「×」:浸漬により15%を越えるランド幅の変化率が見
られる試験例2 :色素溶解性試験 シアニン系色素OM-57(富士写真フィルム株式会社製)
5重量部とクエンチャーとして用いられる色素EST-3(住
友精化株式会社)2重量部の色素混合物を調製した。こ
の色素混合物実施例1〜10及び比較例1〜10の各試
験溶媒に対する飽和溶解度を求め、色素溶解性を判定し
た。結果を表2に示す。 「◎」:飽和溶解度が3.5mass%以上 「○」:飽和溶解度が1.3mass%以上3.5mass%未満 「△」:飽和溶解度が0.8mass%以上1.3mass%未満 「×」:飽和溶解度が0.8mass%未満
【0023】
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月11日(2000.8.1
1)
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝部 俊之 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内
Claims (9)
- 【請求項1】下記式(1) H(CFR1CF2)nCH2OH (1) 〔n=1又は2。n=1のときR1はFまたはCF3を示
す。n=2のときR1はFを示す。〕で表されるフッ素
アルコール及びS.P.(溶解度パラメーター)が4〜20
である有機溶媒を含む溶剤組成物。 - 【請求項2】前記フッ素アルコールを30mass%以上99mas
s%以下含む請求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】前記有機溶媒の沸点が30〜250℃であ
る請求項1又は2に記載の溶剤組成物。 - 【請求項4】前記有機溶媒がアセトニトリル、HCFC141b
(1,1-ジクロロ-1-フルオロエタン)、CFC113(1,1,2-トリ
クロロ-1,2,2-トリフルオロエタン)、DAA(ジアセトンア
ルコール)、アセトン、イソホロン、メタノール、エタ
ノール、1-プロパノール、1-ブタノール、ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、THF、エチレングリ
コールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチル
エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、MEK、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン、DMF、n-ヘキサ
ン、n-ヘプタン、n-オクタン、n-デカン、n-ドデカン、
シクロヘキサン、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、
炭酸ジメチル、ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、1,1,2,2-テトラクロロエタン及びDM
SOからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項
1〜3のいずれかに記載の溶剤組成物。 - 【請求項5】樹脂製情報記録媒体基板を浸漬後直ちに引
き上げ風乾したときのランド幅(凸部)の変化率が浸漬
前のランド幅に対して10%以内である請求項1〜4の
いずれかに記載の溶剤組成物。 - 【請求項6】樹脂製情報記録媒体の材質がポリカーボネ
ート樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂、エポキシ
樹脂、アモルファスポリオレフィン及びポリエステルか
らなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項5に
記載の溶剤組成物。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の溶剤組成
物を用いて製造された、基板上にレーザーによる情報の
書き込み及び/又は読みとり可能な記録層が設けられて
なる情報記録媒体。 - 【請求項8】請求項1〜6のいずれかに記載の溶剤組成
物の色素溶液。 - 【請求項9】色素が、シアニン系色素、フタロシアニン
系色素、アゾ系色素、ピリリウム系色素、チオピリリウ
ム系色素、スクワリリウム系色素、アズレニウム系色
素、インドフェノール系色素、インドアニリン系色素、
トリフェニルメタン系色素、キノン系色素、アミニウム
系色素、ジインモニウム系色素及び金属錯塩系色素から
なる群より選ばれる少なくとも1種である請求項8に記
載の色素溶液。
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