JP2001121043A - 回転霧化式塗装装置 - Google Patents

回転霧化式塗装装置

Info

Publication number
JP2001121043A
JP2001121043A JP29915099A JP29915099A JP2001121043A JP 2001121043 A JP2001121043 A JP 2001121043A JP 29915099 A JP29915099 A JP 29915099A JP 29915099 A JP29915099 A JP 29915099A JP 2001121043 A JP2001121043 A JP 2001121043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating apparatus
annular slit
shaping air
type coating
rotary atomizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29915099A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuto Okada
和人 岡田
Tomohiko Miyata
知彦 宮田
Hirohiko Fukumoto
裕彦 福元
Itaru Yaso
格 八十
Menderin Walter
メンデリン ウォルター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
B & M Verfahrenstechnik GmbH
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
B & M Verfahrenstechnik GmbH
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by B & M Verfahrenstechnik GmbH, Kobe Steel Ltd filed Critical B & M Verfahrenstechnik GmbH
Priority to JP29915099A priority Critical patent/JP2001121043A/ja
Publication of JP2001121043A publication Critical patent/JP2001121043A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
    • B05B5/04Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces
    • B05B5/0403Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces characterised by the rotating member
    • B05B5/0407Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces characterised by the rotating member with a spraying edge, e.g. like a cup or a bell
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1064Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces the liquid or other fluent material to be sprayed being axially supplied to the rotating member through a hollow rotating shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
    • B05B5/04Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by having rotary outlet or deflecting elements, i.e. spraying being also effected by centrifugal forces
    • B05B5/0426Means for supplying shaping gas
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1092Means for supplying shaping gas

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シェーピングエアを周方向に有効に均一化し
て良好な塗装パターンが得られるようにする。 【解決手段】 霧化頭14の周囲にシェーピングエアリ
ング26が設けられた回転霧化式塗装装置。シェーピン
グエアリング26に、シェーピングエア噴射部として、
霧化頭回転方向と逆方向に傾斜する複数のノズル孔32
と、これらノズル孔の下流側で全周にわたって連続する
環状スリット34とを設ける。この環状スリットのエア
噴射口面積S3を前記ノズル孔の流路面積の総和Shより
も小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車製造工程で
の車体塗装等に用いられる回転霧化式塗装装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車体表面等に塗装を施すための装
置として、回転霧化式静電塗装装置の開発が進められて
いる。かかる装置は、他の塗装装置(例えばガンタイプ
の装置)に比べて塗着効率が高く、塗料の無駄が少ない
上に、均一な塗膜を形成できる利点を有するため、特に
高品質が要求される塗装に好適とされている。
【0003】このような回転霧化式静電塗装装置とし
て、例えば特開平8−108103号公報に示されるも
のが知られている。この装置は、回転軸の先端に固定さ
れる回転霧化頭と、この回転霧化頭の周囲に形成された
環状のエア噴射口とを備えている。
【0004】この装置では、前記回転霧化頭が高速回転
しながらその前面から塗料が噴射される。この塗料は、
前記回転による遠心力を受けて径方向外側に広がろうと
するが、その周囲のエア噴射口から前方に噴射されるシ
ェーピングエアによって、前記塗料の噴射方向が前方に
絞り込まれる。すなわち、前記シェーピングエアの噴射
によって、塗料噴霧パターンがコントロールされる。
【0005】しかし、この公報のものは、周方向に間欠
的に配された多数のエア噴射口からシェーピングエアが
噴射されるものであるため、各エア噴射位置に比べ、そ
の間の位置では必然的にエア噴射速度が低下する。すな
わち、シェーピングエアの強度は周方向に不均一とな
り、その強度が高い部位では噴射塗料が径方向内側に収
束する度合いが強く、逆に強度が低い部位では遠心力で
噴射塗料が径方向外側に分散しやすい傾向となる。その
結果、塗装パターンは放射状の模様を描くことになり、
塗膜の均一性を損なうだけでなく、高い塗着効率の実現
は困難となる。
【0006】そこで、特開平9−85134号公報の図
8及び図9には、周方向に並設された多数のエアノズル
N1(N2)の下流側に周方向に連続する環状溝S1
(S2)を形成し、この環状溝を通じてシェーピングエ
アを噴射するように構成することにより、シェーピング
エアの均一化を図るようにしたものが示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平9−851
34号公報に示される装置では、多数のエアノズルの総
出口面積に比して環状溝の噴射口面積がかなり大きいた
め(同公報の図8及び図9参照)、特にシェーピングエ
アの噴射圧が高い場合、前記環状溝が存在してもこれを
シェーピングエアがそのまま突き抜けてしまう結果とな
り、十分な均一化を果たすことができない。
【0008】また、前記公報の装置では、エアノズルの
径及び総出口面積にそれぞれ比して環状溝の入口幅及び
入口面積がかなり大きいため、エアノズルと環状溝との
境界部分でのエアの乱れが著しく、圧力損失が大きいと
いう欠点がある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、シェー
ピングエアを有効に均一化して良好な塗装パターンを得
ることができ、さらに好ましくは、圧力損失を減らして
十分なシェーピングエア噴射圧を確保できる回転霧化式
塗装装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、霧化頭の周囲にシェーピング
エア噴射部が設けられた回転霧化式塗装装置において、
前記シェーピングエア噴射部を、周方向に並べて配さ
れ、霧化頭回転方向と逆方向に傾斜する複数のノズル孔
と、これらノズル孔の下流側に設けられ、全周にわたっ
て連続する環状スリットとで構成し、かつ、この環状ス
リットのエア噴射口面積S3を前記ノズル孔の流路面積
の総和Shよりも小さくしたものである。
【0011】この構成において、各ノズル孔から噴射さ
れたシェーピングエアは環状スリット内に入り込む。こ
の環状スリットのエア噴射口面積S3は前記ノズル孔の
総流路面積Shよりも小さく、その分噴射抵抗が高いた
め、当該環状スリット内でシェーピングエアが周方向に
十分均一化されてから前記噴射口より噴射されることに
なる。すなわち、環状スリットの均圧機能が十分に発揮
される。
【0012】ただし、前記環状スリットのエア噴射口面
積S3を前記ノズル孔の総流路面積Shの1/2よりも小
さくすると、周方向へのシェーピングエアの噴射速度成
分が著しく低下するので、1/2≦S3/Sh<1とする
ことが好ましい。
【0013】ノズル孔と環状スリットとの境界部分につ
いては、前記ノズル孔の前記霧化頭径方向に沿う出口側
開口径dh′と前記環状スリットの入口幅d5とをなるべ
く同等にすることが好ましい。これらの寸法dh′,d5
が著しく相違すると、シェーピングエアの流れがノズル
孔から環状スリットへ移行する際に、通路幅が不連続的
にかつ著しく変化することになり、これに起因して前記
シェーピングエアの流れが乱れ、大きな圧力損失が生じ
るからである。
【0014】具体的には、比d5/dh′を0.9以上
(より好ましくは1.0以上)でかつ、1.5以下(よ
り好ましくは1.2以下)とするのがよい。
【0015】また、前記圧力損失を低減するには、環状
スリットの入口面積S5と各ノズル孔の出口側開口面積
の総和Sh′とを略同一にする(すなわち面積変化を微
小に抑える)ことが、より好ましい。しかし、前記環状
スリットの入口幅が周方向に均一である場合、その環状
スリットの入口幅d5と各ノズル孔の霧化頭径方向に沿
う出口側開口径dh′との比を前記範囲(0.9以上
1.5以下)に収めようとすると、環状スリットの入口
面積が各ノズル孔の総出口面積よりもかなり大きくなっ
てしまうことになる。
【0016】これに対し、前記環状スリットの入口面積
5と各ノズル孔の出口側開口面積の総和Sh′とが略同
一となるように、前記環状スリットの各ノズル孔同士の
間の部分の入口幅を各ノズル孔に通ずる部分の入口幅よ
りも小さくするような形状設定を行うことにより、0.
9≦d5/dh′≦1.5という条件と、S5≒Sh′とい
う条件とを両立させることができ、より理想的なシェー
ピングエア噴射部を構成できる。
【0017】一方、霧化頭周方向についても、圧力損失
低減のためにはノズル孔から環状スリットへ移行する際
の形状変化を小さく抑えることが好ましく、具体的に
は、前記環状スリット入口の幅方向中心部を通る円の周
長Lhを前記霧化頭の周方向に沿う各ノズル孔の出口側
開口径dh″の総和の2倍以下とするのがよい。これに
より、ノズル孔から環状スリットへシェーピングエアが
移行する際の霧化頭周方向への広がり度合いも減らすこ
とができ、これにより圧力損失を有効に低減させること
ができる。
【0018】前記シェーピングエア噴射部を霧化頭の周
囲に設けるには、前記シェーピングエア噴射部及びこの
シェーピングエア噴射部にエアを供給するためのエア供
給通路が形成された略円筒状のシェーピングエア通路形
成部材を前記霧化頭の周囲に配するようにすればよい。
しかし、この構造では、霧化頭の高速回転及びシェーピ
ングエア流による動圧に起因して、前記シェーピングエ
ア通路形成部材と霧化頭との間に挟まれる環状空間が負
圧となるため、その負圧が大きいと微細塗粒がその噴射
方向と逆方向に引込まれ、霧化頭外周面や裏面、シェー
ピングエア噴射部の径方向内側部位などに付着してこれ
らを汚してしまうおそれがある。
【0019】これに対し、前記シェーピングエア通路形
成部材と前記霧化頭との間に挟まれた空間を外気に連通
する連通路を設けるようにすれば、当該空間の負圧を抑
えてその負圧に起因する前記微細塗粒の引込みを未然に
回避することができる。
【0020】ここで、前記連通路の具体的な配設部位は
特に問わないが、前記シェーピングエア通路形成部材
に、そのエア供給通路を横切って当該シェーピングエア
通路形成部材を径方向に貫通する連通管を設けるように
すれば、当該連通管をシェーピングエア通路形成部材に
組み付けるだけの簡単な構成で前記連通路を確保でき
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図4に基づいて説明する。
【0022】図示の回転霧化式静電塗装装置は、筒状の
回転軸10を備え、その内側に塗料供給管12が挿通さ
れている。前記回転軸10は図略のエアモータに連結さ
れ、同モータによって中心軸回りに高速回転駆動される
ようになっている。
【0023】前記回転軸10の先端には、霧化頭14が
固定されている。この霧化頭14は、回転軸10の先端
部に外嵌される本体16と、先端壁18とからなってい
る。本体16の先端側面(図1では上側面)は凹面とさ
れ、先端壁18の裏面(図1では下側面)は凸面とされ
ている。そして、これら凹面と凸面との間に塗料噴射路
20を形成するようにして前記本体16と先端壁18と
が一体化されている。本体16の凹面の最外側には、全
周にわたって細溝が形成されている。
【0024】前記回転軸10の中間部は、軸受22によ
って回転可能に支持されている。この軸受22の周囲に
はカバー24が装着され、このカバー24の前端外周部
には略円筒状のシェーピングエアリング(シェーピング
エア通路形成部材)26が装着されている。そして、前
記カバー24からシェーピングエアリング26にかけ
て、シェーピングエアの供給通路が形成されている。
【0025】具体的には、前記カバー24の外周部にエ
ア導入通路28が形成され、このエア導入通路28が図
略のエア供給源に接続されている。シェーピングエアリ
ング26の中間部から後部にかけては、前記エア導入通
路28につながる均圧チャンバ30が形成され、この均
圧チャンバ30の前方(図1では上方)にシェーピング
エア噴射部が形成されている。
【0026】このシェーピングエア噴射部は、図3及び
図4にも示すようなノズル孔32と環状スリット34と
からなっている。ノズル孔32は、周方向に並ぶ多数箇
所に形成されており、それぞれ共通の均圧チャンバ30
に連通されている。各ノズル孔32の中心軸は、前記霧
化頭14の回転方向と逆の方向に所定角度θ2(図4左
側参照)だけ傾斜しており、この傾斜によってシェーピ
ングエアに旋回成分が与えられるようになっている。環
状スリット34は、全周にわたって連続し、各ノズル孔
32からシェーピングエアリング26の先端面にまで至
っている。
【0027】さらに、この実施の形態にかかる装置は、
次のような特徴を有している。
【0028】 環状スリット34のエア噴射口面積に
ついて 環状スリット34は、各ノズル孔32から先端側に向か
うに従って幅が狭くなる方向のテーパー形状とされ、当
該環状スリット34のエア噴射口面積S3が、各ノズル
孔32の流路面積の総和Shよりも小さく設定されてい
る。
【0029】両面積S3,Shは、ノズル孔32の総数を
nとすると、次式により与えられる。
【0030】S3≒d3×L3h=(π/4)dh 2×n ここで、d3は環状スリット34の噴射口開口幅、L3
同噴射口の幅方向中心部(図4の点P3)を通る円の周
長、dhは各ノズル孔32の孔径である(図4参照)。
【0031】 ノズル孔32と環状スリット34との
境界部分について まず、霧化頭径方向(図4右側図では左右方向)につい
ては、ノズル孔32の出口側開口径dh′と環状スリッ
ト34の入口幅d5とが略同等に設定されている。
【0032】ここで、前記ノズル孔32の霧化頭径方向
に沿う出口側開口径dh′は、図4右側図のように霧化
頭接線方向からみたノズル孔32の中心軸の傾斜角度を
θ1とすると、次式で表される。
【0033】dh′=dh×(cosθ1)-1 また、霧化頭周方向(図3参照)については、環状スリ
ット34の入口幅中心部(図4の点P5)を通る円の周
長L5が、霧化頭周方向に沿うノズル孔32の出口側開
口径dh″の総和n×dh″の2倍以下に設定されてい
る。
【0034】 図1及び図2に示すように、シェーピ
ングエアリング26の周方向に並ぶ複数の位置には、そ
の均圧チャンバ30を横切って当該シェーピングエアリ
ング26を径方向に貫通する連通管36が組み込まれて
おり、これらの連通管36によって、当該シェーピング
エアリング26と霧化頭14との間に挟まれた環状空間
27と外気とを連通する連通路が確保されている。
【0035】次に、この装置の作用を説明する。
【0036】前記回転軸10及び霧化頭14に図外の高
電圧発生装置から高電圧ケーブルを介して高電圧が印加
され、これにより霧化頭5と被塗装物との間に静電界が
形成される。同時に、エアモータによって回転軸10及
び霧化頭14が高速回転駆動されながら、塗料供給管1
2を通じて霧化頭14に塗料が供給される。この塗料
は、霧化頭14の回転による遠心力を受けることによ
り、先端壁16裏面の凸面に沿って径方向外側へと移行
し、霧化頭最外端縁から細溝により径方向外側へ液糸状
に飛出し(すなわち塗料噴射路20に沿って噴射さ
れ)、さらに、周りの気流から受けるせん断力で粒子状
に分断、微粒化されて塗料粒子となる。
【0037】一方、装置外周部においては、カバー24
のエア導入通路28から高圧エアがシェーピングエアリ
ング26の均圧チャンバ30内に導入され、さらに、各
ノズル孔32から環状スリット34を通じてシェーピン
グエアとして前方へ噴射される。このシェーピングエア
による流体抗力と、前記静電界でのクーロン力とが前記
塗料粒子に作用することにより、この塗料粒子は前方の
被塗装物に向かって飛行し、該被塗装物に塗着する。
【0038】ここで従来の装置は、前記環状スリット3
4が存在せず、あるいは、環状スリット34が存在して
もその噴射口開口面積S3がノズル孔流路面積の総和Sh
に比して非常に大きいため、ノズル孔32の存在するシ
ェーピングエア噴射箇所と、ノズル孔32同士の間に位
置するシェーピングエア非噴射箇所との間でのシェーピ
ングエア強度の落差が大きく、周方向に均一なシェーピ
ングエアの噴射ができなかったが、この実施の形態にか
かる装置では、環状スリット34の噴射口開口面積S3
がノズル孔流路面積の総和Shよりも小さく設定されて
いて、その分噴射抵抗が大きくなっているため、各ノズ
ル孔32から環状スリット34へ導入されるシェーピン
グエアは同スリット34内で周方向に十分均一化された
状態で同スリット34の噴射口からリング状に噴射され
る。
【0039】ただし、前記噴射口開口面積S3をあまり
小さくすると、環状スリット34内でのエアの混合が過
度となってシェーピングエアの旋回成分(周方向速度成
分)が著しく降下するので、当該面積S3は適当な範囲
内に収めるのがよい(詳細は後述)。
【0040】また、この実施の形態において、ノズル孔
32と環状スリット34との境界部分では、霧化頭径方
向について、ノズル孔32の出口側開口径dh′と環状
スリット34の入口幅d5とが略同等に設定され、また
霧化頭周方向について、環状スリット34の入口幅中心
部(図4の点P5)を通る円の周長L5が霧化頭周方向に
沿うノズル孔32の出口側開口径dh″の総和n×dh
の2倍以下に設定されているため、エアがノズル孔32
から環状スリット34へ移行する際の流路形状変化が少
なく、その分エアはスムーズに移行することとなり、圧
力損失が有効に低減される。
【0041】図5(a)は、各ノズル孔32の霧化頭径
方向に沿う出口側開口幅dh′を0.9mmに固定しながら環
状スリット34の入口幅d5を変えることにより寸法比
5/dh′を変化させ、この寸法比d5/dh′と圧力損
失との関係を示したものである。図示のように、圧力損
失は、寸法比d5/dh′≒1の点すなわち出口側開口幅
h′と環状スリット34の入口幅d5とが略同等の点で
最小となり、この点から離れるについて急激に上昇す
る。従って、圧力損失低減の観点からは、図示のように
5/dh′を0.9以上(より好ましくは1.0以上)
であって、1.5以下(より好ましくは1.2以下)の
範囲内に収めることが好ましい。
【0042】一方、図5(b)は、霧化頭周方向に沿う
ノズル孔32の出口側開口径dh″の総和ndh″に対す
る環状スリット34の入口側周長L5の比L5/ndh
と圧力損失との関係を示したものである。図3に示すよ
うに、ノズル孔32同士の間には必ず間隔が設けられる
ので、比L5/ndh″は必然的に1よりも大きくなる。
そして、この比を大きくしていくと、図5(b)に示す
ように、圧力損失も次第に大きくなっていく。従って、
前記比L5/ndh″はなるべく小さいほうが好ましく、
具体的には2以下にするのが好ましい。
【0043】その他の諸元についても、例えば次のよう
に設定することが、より好ましい。
【0044】1)ノズル孔32において、その孔径dh
に対する流路長d6の比d6/dhは、3以上15以下に
設定するのがよい。当該比が3未満であると、シェーピ
ングエアの旋回成分(周方向速度成分)が過度に低下し
てしまい、逆に15を超えると、圧力損失が過度に大き
くなってしまうからである。
【0045】2)環状スリット34の入口面積S5とノ
ズル孔出口側開口面積の総和Sh′とは、圧力損失の観
点からはなるべく略同等とするのが好ましい。
【0046】しかしながら、環状スリット34の入口幅
5が全周にわたって一定の場合には、前記図4に示し
たように当該入口幅d5とノズル孔32の霧化頭径方向
に沿う出口側開口径dh′とを略等しくすると、必然的
に、環状スリット34の入口面積S5がノズル孔出口側
開口面積の総和Sh′よりもかなり大きくなってしま
い、図6実線に示すような流路断面積の段差が発生して
しまうことになる。逆に、同図二点鎖線に示すように流
路断面積の段差をなくすべく、環状スリット34の入口
面積S5をノズル孔出口側開口面積の総和Sh′と略同等
の面積まで減らすと、必然的に、図7(a)に示すよう
に環状スリット34の入口幅d5がノズル孔出口側開口
径dh′よりもかなり小さくなってしまい(ノズル孔出
口側開口径dh′の0.9倍未満となってしまい)、前記の
理由で圧力損失が高くなってしまう。
【0047】そこで、上述の0.9≦d5/dh′≦1.
5という条件と、S5≒Sh′という条件とを両立させる
手段としては、第2の実施の形態として図7(b)及び
図8に示すように、環状スリット34の入口部分であっ
て各ノズル孔32に相当する位置に切欠35を設け、こ
の切欠35によってd5/dh′を1に近づけながら、他
の部分(ノズル孔32同士の間の部分)では環状スリッ
ト34の入口幅を狭めて全体としての入口面積S5を小
さく抑えるようにすればよい。また、前記のような切欠
35ではなく、ノズル孔32に対向する位置からノズル
孔同士の間の位置に向かうに従って滑らかに入口幅が減
少するような形状に環状スリット34の入口形状を設定
してもよい。
【0048】3)ノズル孔32の孔径dhに対する環状
スリット34の流路長d4の比d4/dhは、2.5以上
10以下に設定するのが、より好ましい。d4/dh
2.5であると、環状スリット34内でシェーピングエ
アの周方向の均一化が十分に果たせず、シェーピング強
度がばらつくおそれがあり、逆にd4/dh>10である
と、シェーピングエアの旋回成分(周方向速度成分)が
環状スリット34内で過度に低下してしまうおそれがあ
るためである。
【0049】4)環状スリット34のエア噴射口から霧
化頭14の外周縁までの直線距離d 2と、当該エア噴射
口の開口幅d3との比d2/d3は、5以上20以下に設
定するのが、より好ましい。d2/d3<5であると、シ
ェーピングエアリング26の先端部への塗料付着が顕著
となり、逆にd2/d3>20であると、シェーピングエ
アの霧化頭軸方向(図4では上下方向)の速度成分が過
度に低下するからである。
【0050】5)シェーピングエア噴射方向から見た環
状スリット34のエア噴射口と霧化頭14の外周縁との
間隔d1は、当該エア噴射口の開口幅d3以上とするの
が、より好ましい。d1<d3であると、シェーピングエ
アの霧化頭軸方向と直交する旋回方向(図4では紙面に
垂直な方向)の速度成分が過度に低下するからである。
【0051】6)各ノズル孔32を霧化頭回転方向と逆
方向に傾斜させる角度θ2は、塗着効率の観点からは1
0°以上60°以下とするのが好ましい。
【0052】前記第1の実施の形態において、前記図1
及び図2に示した装置では、連通管36の組み込みによ
って霧化頭14−シェーピングエアリング26間の環状
空間27と外気とを連通する連通路が確保されているの
で、より良好な塗装作業を実現することが可能となって
いる。すなわち、前記連通路がないと、霧化頭14の高
速回転やシェーピングエアの高速気流に起因して前記環
状空間27内がかなりの負圧となり、その負圧に起因し
て微細塗料粒子がその噴射方向と逆向きに引込まれ、シ
ェーピングエアリング26の先端部や内側面、霧化頭1
4の周縁部などに付着してこれを汚すおそれがあるが、
前記環状空間27を連通管36を通じて外気に連通すれ
ば、当該空間27の負圧を抑えてこれに起因する前記不
都合を解消することができる。
【0053】さらに、第3の実施の形態として、前記連
通管36にエア供給管40を接続し、そのエア供給量を
調節するための流量調節弁42を設ける等して、環状空
間27内へのエア供給量を調節できる(すなわち負圧を
コントロールできる)ようにすれば、以下に示すような
効果を得ることができる。
【0054】前記図1に示した装置において、例えば連
通路36を塞いだ状態(環状空間27を外気から遮断し
た状態)でシェーピングエア流量を0から少しずつ上昇
させてくと、装置先端部に脈動流が発生し、その脈動周
波数はシェーピングエア流量が約300l/minとなった時
点でピークを迎える。この脈動は、霧化頭高速回転によ
る負圧領域の囲い込み効果に加えてシェーピングエア流
量の増加によるエゼクタ効果が増大するため、流体力学
的に不安定な状態になるためと考えられる。そして、こ
の脈動はスプレーパターンの首振り現象(スプレー方向
が揺動する現象)へと発達し、かつ、前記脈動周波数が
低いほど首振り角度(すなわち振幅)が大きくなること
が確認された(図10(a)参照)。従って、この首振
り角度を小さく抑えてスプレー方向性をよくするために
は、なるべく脈動周波数が高い領域で運転をすることが
望まれる。
【0055】一方、シェーピングエア流量と脈動周波数
との関係は図10(b)に示すようになることが確認さ
れた。同図に示すように、圧力調整用空気供給量Qが0
(すなわち環状空間27が外気から遮断されている)状
態では、シェーピングエア流量が200〜400l/minの範
囲で高い脈動周波数が得られるが、その範囲から外れる
と脈動周波数は著しく低下する(詳細後述)。従って、
前記首振り現象を抑えるためには、シェーピングエア流
量の使用範囲が狭い範囲に限られてしまうことになる。
【0056】ところが、同図(b)に示すように、圧力
調整用空気供給量Q(連通管36から環状空間27に供
給されるエア流量)の増加に伴って、脈動周波数がピー
クを迎えるシェーピングエア流量の領域が高流量側(同
図(b)では右側)に移行するので、シェーピングエア
流量の増加に伴って前記圧力調整用空気供給量Qの値も
増加させることにより、常に、脈動周波数が高い領域
(すなわち首振り角度が小さくて方向性が安定した領
域;同図(b)の網目領域)で塗装を行うことが可能と
なる。換言すれば、低いシェーピングエア流量で運転す
る場合には、流量調節弁42を絞って圧力調整用空気供
給量Qを減らす一方、高いシェーピングエア流量で運転
する場合には、流量調節弁42を開いて圧力調整用空気
供給量Qを増やすといった負圧コントロールをすること
により、常に安定した(すなわち脈動周波数の高い)運
転をすることが可能となるのである。
【0057】なお、環状空間27と外気とを連通する手
段、あるいは環状空間27内へ所定流量のエアを供給す
るための構造は、図示のような連通管36を組み込んだ
ものに限らず、例えば図1に示すカバー28側に連通路
を形成するようにしてもよい。
【0058】また、図例では、環状スリット34が直線
テーパー状のものを示したが、その開口面積や各寸法が
前記条件を満たすものであれば、具体的な形状を問わな
い。例えば、エア入口から出口に向かうに従って曲線的
にスリット幅が減少するようなものでもよい。
【0059】
【実施例】(1)本発明のシェーピングエア均一化効果
について 次の表1に示す諸元をもつ実施例装置を用い、同表に示
す運転条件下で実験を行った。そして、そのスプレーパ
ターンをレーザーシート光源を用いて可視化することに
より、観察を行った。
【0060】
【表1】
【0061】その結果、前記環状スリット34を持たな
い従来装置では図11(a)に示すような放射状のスプ
レーパターン50しか得られなかったのに対し、本実施
例装置では同図(b)に示すように周方向に略一様なス
プレーパターン50を得ることが確認できた。
【0062】(2)面積比S3/Shについて 前記表1の諸元をもつ実施例装置(面積比S3/Sh=0.
84の装置)と、同表における環状スリット噴射口幅d3
を0.3mmから0.5mmまで増加して面積比S3/Shを1.4と
した比較例装置について実験を行い、その噴射口直後の
シェーピングエア噴射速度の軸方向成分uzoの周方向分
布を調べた。具体的には、同速度成分u zoと同速度成分
の最大値uzomaxとの比uzo/uzomaxの分布を調べた。
その結果を図12(a)に示す。この実験により、面積
比S3/Shの増大に伴ってシェーピングエア速度の周方
向均一度合いが著しく低下することが確認できた。ま
た、面積比S3/Shが2のものでは塗着効率が90%であ
るのに対し、本実施例装置によれば塗着効率を95%迄向
上できることも確認できた。
【0063】また、前記面積比S3/Shと、シェーピン
グエアの周方向速度成分uθoの減衰率との関係も調べ
た。その結果を図12(b)に示す。図示のように、S
3/Shが1/2を下回ると、環状スリット34出口での
エア噴射抵抗が高くなりすぎて周方向速度成分uθo
減衰率が著しくなる。よって、面積比S3/Shは、1/
2≦S3/Sh<1の範囲に設定することが、より好まし
い。
【0064】(3)寸法比d4/dhについて 前記表1の諸元をもつ実施例装置(寸法比d4/dh=3.
9の装置)と、同表における環状スリット流路長さd4
3.5mmから2.0mmまで短くして寸法比d4/dhを2.2とし
た比較例装置について実験を行い、その噴射口直後のシ
ェーピングエア噴射速度の軸方向成分uzoの周方向分布
を調べた。具体的には、同速度成分u zoと同速度成分の
最大値uzomaxとの比uzo/uzomaxの分布を調べた。そ
の結果を図13に示す。この実験により、寸法比d4
hの減少によってもシェーピングエア速度の周方向均
一度合いが低下することが確認できた。
【0065】(4)連通管36の効果について 前記連通管36を開いた場合と塞いだ場合とで前記条件
で運転を行った。その結果、連通管36を塞いだ場合に
は、霧化頭外周面や裏面、シェーピングエアリング内面
などへ塗料が付着していたのに対し、連通管36を開い
たものでは前記付着がほとんど見られなかった。また、
連通管36を開いたものの方が、シェーピングエアのパ
ターン絞り込み効果が著しく、エア消費量が少なくて済
むことが確認できた。
【0066】(5)流量調節弁42を用いた圧力調整用
空気供給量Qの調整の効果について まず、上述の運転条件において、連通管36を塞ぎ、か
つ、シェーピングエア流量のみを変数とし、同流量を10
0l/分から徐々に増やしていく実験を行った。その結
果、シェーピングエア流量が200l/分のあたりで数十
ヘルツ程度の比較的高い周波数をもつ脈動流が発現し、
その後、シェーピングエア流量の増加に伴って周波数が
低くなり、かつのその変動度合いが大きくなり、500l
/分では、スプレー吹き出し中心軸方向が霧化頭14の
回転軸から偏向して円弧を描く、いわゆる首振り現象が
発生することが確認できた。さらに、シェーピングエア
流量が600l/分に到達した時点で、スプレー吹き出し
中心軸方向が霧化頭の回転軸からある向きに偏向したま
ま動かなくなった。
【0067】これに対し、各シェーピングエア流量に応
じて圧力調整用空気供給量Qを0〜100l/分の範囲で
適宜調節することにより、シェーピングエア流量が200
〜600l/分の広い範囲にわたって、前記図10(b)
に網目領域で示すように脈動周波数を数十ヘルツ程度の
高周波数に維持する運転を実現できた。その結果、図1
4に示すように、シェーピングエア流量にかかわらず常
に霧化頭回転軸を最大値にもつ膜厚分布が得られること
が確認できた。また、メタリック塗膜の性状について
は、色むらもなく、エアガン塗装に匹敵する明度とメタ
リック感とが得られることが確認できた。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明は、シェーピングエ
ア噴射部を複数のノズル孔とこれらに連通する環状スリ
ットで構成するとともに、環状スリットのエア噴射口面
積S3を前記ノズル孔の流路面積の総和Shよりも小さく
したものであるので、周方向についてシェーピングエア
を有効に均一化することができ、その結果良好な塗装パ
ターンを得ることができ、高い塗着効率を維持すること
ができる効果がある。
【0069】さらに、前記ノズル孔と環状スリットとの
境界部分で、前記ノズル孔の前記霧化頭径方向に沿う出
口側開口径dh′に対する前記環状スリットの入口幅d5
の比d5/dh′を0.9以上1.5以下としたものや、
前記環状スリット入口の幅方向中心部を通る円の周長L
hを前記霧化頭の周方向に沿う各ノズル孔の出口側開口
径dh″の総和の2倍以下としたものにおいては、前記
ノズル孔から環状スリットへのシェーピングエアの流れ
を円滑化することにより、圧力損失を減らして十分なシ
ェーピングエア圧を確保することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる回転霧化式
静電塗装装置の断面正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】前記塗装装置の環状スリットを示す平面図であ
る。
【図4】前記塗装装置の各諸元を示す説明図である。
【図5】(a)は霧化頭径方向に沿う前記ノズル孔の出
口側開口径dh′に対する前記環状スリットの入口幅d5
の比d5/dh′と圧力損失との関係を示すグラフ、
(b)は前記環状スリット入口の幅方向中心部を通る円
の周長Lhと霧化頭の周方向に沿う各ノズル孔の出口側
開口径dh″の総和との比Lh/ndh″と圧力損失との
関係を示すグラフである。
【図6】シェーピングエア噴射部での流路断面積の変化
を示すグラフである。
【図7】(a)は前記ノズル孔の出口側開口径dh′よ
りも環状スリットの入口幅d5が顕著に小さいシェーピ
ングエア噴射部の例を示す断面図、(b)は本発明の第
2の実施の形態にかかるシェーピングエア噴射部を示す
断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態にかかるシェーピン
グエア噴射部の要部を示す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態にかかる回転霧化式
静電塗装装置の断面正面図である。
【図10】(a)は本発明装置にかかる気流の脈動周波
数とスプレーパターンの首振り角度との関係を示すグラ
フ、(b)はシェーピングエア流量と脈動周波数との関
係を示すグラフである。
【図11】(a)は従来装置により得られる塗装パター
ンの回転軸に垂直な断面における可視化斜視図、(b)
は本発明の実施例装置により得られる塗装パターンの回
転軸に垂直な断面における可視化斜視図である。
【図12】(a)は環状スリットのエア噴射口面積S3
とノズル孔の流路面積の総和Shとの比S3/Shとシェ
ーピングエア速度の周方向分布との関係を示すグラフ、
(b)は前記比S3/Shとシェーピングエアの周方向速
度成分の減衰率との関係を示すグラフである。
【図13】ノズル孔32の孔径dhに対する環状スリッ
ト34の流路長d4の比d4/dhとシェーピングエア速
度の周方向分布との関係を示すグラフである。
【図14】本発明にかかる実施例装置により得られる膜
厚分布を示すグラフである。
【符号の説明】
14 霧化頭 26 シェーピングエアリング(シェーピングエア通路
形成部材) 32 ノズル孔 34 環状スリット 36 連通管
フロントページの続き (72)発明者 宮田 知彦 愛知県豊橋市三弥町字中原1番地2 株式 会社神戸製鋼所豊橋FA・ロボットセンタ ー内 (72)発明者 福元 裕彦 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 八十 格 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 ウォルター メンデリン ドイツ アイターフェルト ディー− 36132 マイニンガー ウェグ 10 ビー アンド エム ヴァーファーレンステク ニク ゲーエムベーハー内 Fターム(参考) 4D075 AA08 AA09 AA13 AA23 DC12 4F034 AA04 BA23 BA26 BB07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 霧化頭の周囲にシェーピングエア噴射部
    が設けられた回転霧化式塗装装置において、前記シェー
    ピングエア噴射部を、周方向に並べて配され、霧化頭回
    転方向と逆方向に傾斜する複数のノズル孔と、これらノ
    ズル孔の下流側に設けられ、全周にわたって連続する環
    状スリットとで構成し、かつ、この環状スリットのエア
    噴射口面積S3を前記ノズル孔の流路面積の総和Shより
    も小さくしたことを特徴とする回転霧化式塗装装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転霧化式塗装装置にお
    いて、前記環状スリットのエア噴射口面積S3を前記ノ
    ズル孔の流路面積の総和Shの1/2以上としたことを
    特徴とする回転霧化式塗装装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の回転霧化式塗装
    装置において、前記ノズル孔と環状スリットとの境界部
    分で、前記ノズル孔の前記霧化頭径方向に沿う出口側開
    口径dh′に対する前記環状スリットの入口幅d5の比d
    5/dh′を0.9以上1.5以下としたことを特徴とす
    る回転霧化式塗装装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の回転霧化式塗装装置にお
    いて、前記ノズル孔の前記霧化頭径方向に沿う出口側開
    口径dh′に対する前記環状スリットの入口幅d5の比d
    5/dh′を1.0以上としたことを特徴とする回転霧化
    式塗装装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の回転霧化式塗装
    装置において、前記ノズル孔の前記霧化頭径方向に沿う
    出口側開口径dh′に対する前記環状スリットの入口幅
    5の比d5/dh′を1.2以下としたことを特徴とす
    る回転霧化式塗装装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかに記載の回転霧
    化式塗装装置において、前記環状スリットの入口面積S
    5と各ノズル孔の出口側開口面積の総和Sh′とが略同一
    となるように、前記環状スリットの各ノズル孔同士の間
    の部分の入口幅を各ノズル孔に通ずる部分の入口幅より
    も小さくしたことを特徴とする回転霧化式塗装装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の回転霧
    化式塗装装置において、前記環状スリット入口の幅方向
    中心部を通る円の周長Lhを前記霧化頭の周方向に沿う
    各ノズル孔の出口側開口径dh″の総和の2倍以下とし
    たことを特徴とする回転霧化式塗装装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の回転霧
    化式塗装装置において、前記シェーピングエア噴射部及
    びこのシェーピングエア噴射部にエアを供給するための
    エア供給通路が形成された略円筒状のシェーピングエア
    通路形成部材を前記霧化頭の周囲に配するとともに、こ
    れらシェーピングエア通路形成部材と前記霧化頭との間
    に挟まれた空間を外気に連通する連通路を設けたことを
    特徴とする回転霧化式塗装装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の回転霧化式塗装装置にお
    いて、前記シェーピングエア通路形成部材に、そのエア
    供給通路を横切って当該シェーピングエア通路形成部材
    を径方向に貫通する連通管を設けたことを特徴とする回
    転霧化式塗装装置。
JP29915099A 1999-10-21 1999-10-21 回転霧化式塗装装置 Pending JP2001121043A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29915099A JP2001121043A (ja) 1999-10-21 1999-10-21 回転霧化式塗装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29915099A JP2001121043A (ja) 1999-10-21 1999-10-21 回転霧化式塗装装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001121043A true JP2001121043A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17868782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29915099A Pending JP2001121043A (ja) 1999-10-21 1999-10-21 回転霧化式塗装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001121043A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007000853A1 (ja) * 2005-06-27 2007-01-04 Durr Japan K.K. ベル型塗装装置
WO2008095657A1 (de) * 2007-02-09 2008-08-14 Dürr Systems GmbH Lenkluftring und entsprechendes beschichtungsverfahren

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007000853A1 (ja) * 2005-06-27 2007-01-04 Durr Japan K.K. ベル型塗装装置
WO2008095657A1 (de) * 2007-02-09 2008-08-14 Dürr Systems GmbH Lenkluftring und entsprechendes beschichtungsverfahren
US8481124B2 (en) 2007-02-09 2013-07-09 Durr Systems Gmbh Deflecting air ring and corresponding coating process
US8642131B2 (en) 2007-02-09 2014-02-04 Durr Systems Gmbh Deflecting air ring and corresponding coating process
EP2121197B1 (de) 2007-02-09 2016-09-14 Dürr Systems GmbH Lenkluftring und entsprechendes beschichtungsverfahren

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3801967B2 (ja) ノズルおよび該ノズルによる導管内周面への流体噴射方法
KR101452351B1 (ko) 분무기용 쉐이핑 에어 링 및 이를 이용한 도장 공정
US7611069B2 (en) Apparatus and method for a rotary atomizer with improved pattern control
EP2195055B1 (en) Ultrasonic atomizing nozzle with variable fan-spray feature
JP3473718B2 (ja) 回転霧化静電塗装方法および装置
WO2012033155A1 (ja) 回転霧化塗装装置
JPH09117697A (ja) 噴霧塗装装置
JP2014133232A (ja) 被覆材料を噴霧するための回転噴霧器及びその噴霧器を備える装置
JPH0899052A (ja) 回転霧化頭型塗装装置
JP5336763B2 (ja) 内面塗装用スプレーガン。
EP0801992B1 (en) Rotary atomizing electrostatic coating apparatus
JP5336778B2 (ja) 環状パターン噴霧スプレーガン
JP3655005B2 (ja) スプレーガンおよびこれを用いた造粒コーティング方法
JP2001121043A (ja) 回転霧化式塗装装置
JP3870794B2 (ja) 回転霧化塗装装置
US7137573B2 (en) Rotary atomization coating apparatus
JP5684672B2 (ja) 塗装方法及び塗装装置
JPH0833859A (ja) 回転霧化静電塗装装置
JPS5946159A (ja) エアレススプレイ塗装方法及びエアレス塗装用スプレイガン
JP2622611B2 (ja) ベル型回転塗装装置
JP5149566B2 (ja) 塗装ガン
JP3353513B2 (ja) 塗装ガンおよび塗装方法
CN110773343A (zh) 流体端头
WO2011125855A1 (ja) 静電塗装装置及び静電塗装方法
JP4153332B2 (ja) 回転霧化塗装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090721

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091222