JP2001119996A - 分散制御システムのモータ加減速制御方法 - Google Patents
分散制御システムのモータ加減速制御方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、高速演算の可能なCPUを用いる
ことなく、精度よく加減速制御を実行できる分散制御シ
ステムのモータ加減速制御方法を提供する。 【解決手段】 ホスト制御装置1とモータ12を駆動制
御するモータ制御装置5との間をシリアル通信バス13
にて結合した分散制御システムのモータ加減速制御方法
において、モータ12の起動パルス速度と運転パルス速
度と加減速時間とから演算される加減速処理移行時間用
の中間演算値の程度に応じて、線形演算式の解又は線形
演算式から演算方法を選別して次回加減速処理移行時間
である加減速中パルス速度の演算を実行し、演算した加
減速中パルス速度により前記モータ12の加減速処理を
実行することを特徴とするものである。
ことなく、精度よく加減速制御を実行できる分散制御シ
ステムのモータ加減速制御方法を提供する。 【解決手段】 ホスト制御装置1とモータ12を駆動制
御するモータ制御装置5との間をシリアル通信バス13
にて結合した分散制御システムのモータ加減速制御方法
において、モータ12の起動パルス速度と運転パルス速
度と加減速時間とから演算される加減速処理移行時間用
の中間演算値の程度に応じて、線形演算式の解又は線形
演算式から演算方法を選別して次回加減速処理移行時間
である加減速中パルス速度の演算を実行し、演算した加
減速中パルス速度により前記モータ12の加減速処理を
実行することを特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意に設定された
加速領域又は減速領域においてモータを任意の速度まで
加速又は減速させるモータの加減速速制御方法に関す
る。
加速領域又は減速領域においてモータを任意の速度まで
加速又は減速させるモータの加減速速制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のパルスモータの加速制御方法とし
て、特開平4−304506号公報に開示された図11
に示すような制御方法を挙げることができる。
て、特開平4−304506号公報に開示された図11
に示すような制御方法を挙げることができる。
【0003】図11に示すパルスモータの制御方法は、
直線的に加速を行う場合に行われる制御である。この制
御においては、加速を直線的に行うために、直線加速が
行われる時間とパルス速度との関係から、時間に関する
2次方程式を立て、その解を基にm番目に出力すべきパ
ルス間隔を求めている。
直線的に加速を行う場合に行われる制御である。この制
御においては、加速を直線的に行うために、直線加速が
行われる時間とパルス速度との関係から、時間に関する
2次方程式を立て、その解を基にm番目に出力すべきパ
ルス間隔を求めている。
【0004】この制御方法では、各パルスの発生タイミ
ングは時間の経過と共に次第に短くされるから、パルス
速度の増分値は各パルス毎に一定ではなくなり、パルス
速度は図示の様に起動パルス速度f0から運転パルス速
度fmまで次第に増加することになる。尚、その方程式
によって演算された各パルス間でのパルス間隔(t1−
t2、t2−t1等)は、パルス間隔データとして記憶
される。
ングは時間の経過と共に次第に短くされるから、パルス
速度の増分値は各パルス毎に一定ではなくなり、パルス
速度は図示の様に起動パルス速度f0から運転パルス速
度fmまで次第に増加することになる。尚、その方程式
によって演算された各パルス間でのパルス間隔(t1−
t2、t2−t1等)は、パルス間隔データとして記憶
される。
【0005】図12に示す制御方法は、近似的に一定の
加速度が得られる様に、加速に要する時間twを所定分
割個数n個の等しい時間幅(tw/n)に分割してお
き、それぞれの各区間内ではパルス速度を一定に保つ様
にしている。従って、パルス速度は時間の経過と共に区
間毎に起動パルス速度f0から運転パルス速度fmまで
段階的に増加する。この制御方法では、各パルスの発生
タイミングは各区分内においては一定であるから、前記
した直線加速の場合と異なって、比較的簡単な演算によ
って各パルスの発生タイミングを算出できる。
加速度が得られる様に、加速に要する時間twを所定分
割個数n個の等しい時間幅(tw/n)に分割してお
き、それぞれの各区間内ではパルス速度を一定に保つ様
にしている。従って、パルス速度は時間の経過と共に区
間毎に起動パルス速度f0から運転パルス速度fmまで
段階的に増加する。この制御方法では、各パルスの発生
タイミングは各区分内においては一定であるから、前記
した直線加速の場合と異なって、比較的簡単な演算によ
って各パルスの発生タイミングを算出できる。
【0006】尚、それぞれの区間内におけるパルス間隔
は、前記と同様にパルス間隔データとして記憶される。
は、前記と同様にパルス間隔データとして記憶される。
【0007】この様な制御方法により、厳密には段階的
な加速となるが、近似的にはほぼ一定の加速が得られる
ことになる。
な加速となるが、近似的にはほぼ一定の加速が得られる
ことになる。
【0008】図13に示す制御方法は、近以的に一定の
加速度が得られる様に、加速に要するパルス数Nを所定
分割個数(BLCOK個数)の等しいパルス数n(=N
/BLCOK個数)に分割しておき、それぞれの各区間
(dt1、dt2等)内ではパルス速度を一定に保つ様
にしている。
加速度が得られる様に、加速に要するパルス数Nを所定
分割個数(BLCOK個数)の等しいパルス数n(=N
/BLCOK個数)に分割しておき、それぞれの各区間
(dt1、dt2等)内ではパルス速度を一定に保つ様
にしている。
【0009】従って、パルス速度は時間の経過と共に区
間毎に起動パルス速度f0から運転パルス速度fmまで
段階的に増加される。
間毎に起動パルス速度f0から運転パルス速度fmまで
段階的に増加される。
【0010】この制御方法では、各パルスの発生タイミ
ングは各区分内においては一定であるから、前記した直
線加速の場合と異なって、比較的簡単な演算によって各
パルスの発生タイミングを算出できる。
ングは各区分内においては一定であるから、前記した直
線加速の場合と異なって、比較的簡単な演算によって各
パルスの発生タイミングを算出できる。
【0011】尚、それぞれの区間内におけるパルス間隔
は、前記と同様にパルス間隔データとして記憶される。
この様な制御方法により、厳密には段階的な加速となる
が、近似的にはほぼ一定の加速が得られることになる。
は、前記と同様にパルス間隔データとして記憶される。
この様な制御方法により、厳密には段階的な加速となる
が、近似的にはほぼ一定の加速が得られることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な従来の各加速制御方法において、図11に示した直線
加速制御を行うものにあっては、直線加速はできるもの
の、前述の様にそのパルス発生タイミングの演算が複雑
であるという問題がある。つまり、この様な制御方法で
は、パルスの発生タイミングはパルス毎に異なるから、
そのパルス間隔の算出には非常に複雑な演算を高速で行
う必要がある。この為、高速演算の可能な演算手段(C
PU)を用いる必要があり、また、演算したパルス間隔
データを格納するメモリも大容量のものが必要とされ
る。
な従来の各加速制御方法において、図11に示した直線
加速制御を行うものにあっては、直線加速はできるもの
の、前述の様にそのパルス発生タイミングの演算が複雑
であるという問題がある。つまり、この様な制御方法で
は、パルスの発生タイミングはパルス毎に異なるから、
そのパルス間隔の算出には非常に複雑な演算を高速で行
う必要がある。この為、高速演算の可能な演算手段(C
PU)を用いる必要があり、また、演算したパルス間隔
データを格納するメモリも大容量のものが必要とされ
る。
【0013】特に、運転パルス速度が高速な程、パルス
間隔の算出がCPU処理の全体に占める割合が大きくな
ってしまい、CPUにはパルス間隔の算出以外の処理を
させられなくなってしまう。
間隔の算出がCPU処理の全体に占める割合が大きくな
ってしまい、CPUにはパルス間隔の算出以外の処理を
させられなくなってしまう。
【0014】図12に示した近似的に一定の加速度を得
る加速制御を行うものにあっては、前述の様に段階的な
加速制御であり、直線加速制御を行うものと比較して、
加速にムラが大きく、モータに接続された負荷(可動
物)がスムーズに移動できなかったり、負荷がパルスモ
ータであれば脱調し易かったりする。
る加速制御を行うものにあっては、前述の様に段階的な
加速制御であり、直線加速制御を行うものと比較して、
加速にムラが大きく、モータに接続された負荷(可動
物)がスムーズに移動できなかったり、負荷がパルスモ
ータであれば脱調し易かったりする。
【0015】図11及び図12に示した加速制御を行う
方法にあっては、その加速は時間を基準として行ってい
るから、例えば可動物が任意の位置に至るまでに所定の
速度に達する様な加速制御を行うことは非常に難しいと
いう問題がある。
方法にあっては、その加速は時間を基準として行ってい
るから、例えば可動物が任意の位置に至るまでに所定の
速度に達する様な加速制御を行うことは非常に難しいと
いう問題がある。
【0016】図13に示した複数個の単位ブロックに分
割して単位ブロック毎に一定の増分値をもって加速制御
を行うものにあっては、例えば可動物が任意の位置に至
るまでに所定の速度に達する様な加速制御を行わせる点
のみについては解決しているものの、図12に示す場合
と同様に、直線加速制御を行うものと比較して、加速に
ムラが大きく、負荷であるモータに接続された可動物が
スムーズに移動できなかったり、負荷がパルスモータで
あれば脱調し易かったりする。
割して単位ブロック毎に一定の増分値をもって加速制御
を行うものにあっては、例えば可動物が任意の位置に至
るまでに所定の速度に達する様な加速制御を行わせる点
のみについては解決しているものの、図12に示す場合
と同様に、直線加速制御を行うものと比較して、加速に
ムラが大きく、負荷であるモータに接続された可動物が
スムーズに移動できなかったり、負荷がパルスモータで
あれば脱調し易かったりする。
【0017】以上の様に、いずれの加速制御方法におい
ても、高速演算の可能なCPU、演算したパルス間隔デ
ータを格納する大容量なメモリが必要であったり、加速
にムラが大きい為に負荷である可動物がスムーズに移動
できなかったり、任意の位置までに所定の速度に達する
様な加速制御を行うことが非常に難しかったりするとい
ふ問題があった。
ても、高速演算の可能なCPU、演算したパルス間隔デ
ータを格納する大容量なメモリが必要であったり、加速
にムラが大きい為に負荷である可動物がスムーズに移動
できなかったり、任意の位置までに所定の速度に達する
様な加速制御を行うことが非常に難しかったりするとい
ふ問題があった。
【0018】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、高速演算の可能な演算手段を用いることなく、
低速から高速まで精度良く加速でき又は高速から低速ま
で精度よく減速できるシリアル通信にて結合した分散制
御システムのモータ加減速制御方法を提供するものであ
る。
であり、高速演算の可能な演算手段を用いることなく、
低速から高速まで精度良く加速でき又は高速から低速ま
で精度よく減速できるシリアル通信にて結合した分散制
御システムのモータ加減速制御方法を提供するものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ホスト制御装置とモータを駆動制御するモータ制御装置
との間をシリアル通信にて結合した分散制御システムの
モータ加減速制御方法において、起動パルス速度と運転
パルス速度と加減速時間とから演算される加減速処理移
行時間用の中間演算値の程度に応じて、線形演算式の解
又は線形演算式から演算方法を選別して次回加減速処理
移行時間である加減速中パルス速度の演算を実行し、演
算した加減速中パルス速度によりモータの加減速処理を
実行することを特徴とするものである。
ホスト制御装置とモータを駆動制御するモータ制御装置
との間をシリアル通信にて結合した分散制御システムの
モータ加減速制御方法において、起動パルス速度と運転
パルス速度と加減速時間とから演算される加減速処理移
行時間用の中間演算値の程度に応じて、線形演算式の解
又は線形演算式から演算方法を選別して次回加減速処理
移行時間である加減速中パルス速度の演算を実行し、演
算した加減速中パルス速度によりモータの加減速処理を
実行することを特徴とするものである。
【0020】この発明によれば、加減速中パルス速度の
演算方法を前記中間演算値の程度に応じて線形演算式の
解又は線形演算式から選別して求めるようにしているの
で、モータ制御装置側のCPUは高速演算が要求される
ことがなく、また、中間演算値の程度に応じた演算方法
の選別によりメモリ容量の低減も可能となる。
演算方法を前記中間演算値の程度に応じて線形演算式の
解又は線形演算式から選別して求めるようにしているの
で、モータ制御装置側のCPUは高速演算が要求される
ことがなく、また、中間演算値の程度に応じた演算方法
の選別によりメモリ容量の低減も可能となる。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の分
散制御システムのモータ加減速制御方法において、前記
加減速中パルス速度の演算方法は、中間演算値の程度に
応じて、予め演算された線形2次方程式若しくは線形3
次方程式の解の参照、線形2次方程式若しくは線形3次
方程式が近似された線形1次方程式の演算又は線形2次
方程式若しくは線形3次方程式の演算のいずれかから選
別されることを特徴とするものである。
散制御システムのモータ加減速制御方法において、前記
加減速中パルス速度の演算方法は、中間演算値の程度に
応じて、予め演算された線形2次方程式若しくは線形3
次方程式の解の参照、線形2次方程式若しくは線形3次
方程式が近似された線形1次方程式の演算又は線形2次
方程式若しくは線形3次方程式の演算のいずれかから選
別されることを特徴とするものである。
【0022】この発明によれば、例えば中間演算値が小
さい場合は、予め演算された線形2次方程式若しくは線
形3次方程式の解を参照し、中間演算値が中程度の場合
は、線形2次方程式若しくは線形3次方程式が近似され
た線形1次方程式を演算し、中間演算値が大きい場合に
限り、線形2次方程式若しくは線形3次方程式を直接演
算して、それぞれ次回加速ルーチン移行時間(加減速中
パルス速度)を算出するものであるから、モータ制御装
置のCPUは高速演算が要求されることがなく、前記中
間演算値に応じて行われる各処理において演算誤差は小
さいか若しくはゼロに等しいので、加速ムラがなくな
り、また、中間演算値が大きい場合に限り、線形2次方
程式若しくは線形3次方程式を直接演算しているので、
大容量のメモリも必要でなくなる。
さい場合は、予め演算された線形2次方程式若しくは線
形3次方程式の解を参照し、中間演算値が中程度の場合
は、線形2次方程式若しくは線形3次方程式が近似され
た線形1次方程式を演算し、中間演算値が大きい場合に
限り、線形2次方程式若しくは線形3次方程式を直接演
算して、それぞれ次回加速ルーチン移行時間(加減速中
パルス速度)を算出するものであるから、モータ制御装
置のCPUは高速演算が要求されることがなく、前記中
間演算値に応じて行われる各処理において演算誤差は小
さいか若しくはゼロに等しいので、加速ムラがなくな
り、また、中間演算値が大きい場合に限り、線形2次方
程式若しくは線形3次方程式を直接演算しているので、
大容量のメモリも必要でなくなる。
【0023】請求項3記載の発明は、ホスト制御装置と
モータを駆動制御するモータ制御装置との間をシリアル
通信にて結合した分散制御システムのモータ加減速制御
方法において、ホスト制御装置が予め次回加減速処理移
行時間である加減速中パルス速度を演算して、モータ制
御装置に対する加減速移動命令を発生してモータの加減
速処理を実行することを特徴とするものである。
モータを駆動制御するモータ制御装置との間をシリアル
通信にて結合した分散制御システムのモータ加減速制御
方法において、ホスト制御装置が予め次回加減速処理移
行時間である加減速中パルス速度を演算して、モータ制
御装置に対する加減速移動命令を発生してモータの加減
速処理を実行することを特徴とするものである。
【0024】この発明によれば、ホスト制御装置が予め
加減速中パルス速度を演算してそのデータをモータ制御
装置に送信しているので、モータ制御装置のCPUは高
速演算が要求されることなく、また、モータの加減速処
理の際の加減速ムラも防止できる。
加減速中パルス速度を演算してそのデータをモータ制御
装置に送信しているので、モータ制御装置のCPUは高
速演算が要求されることなく、また、モータの加減速処
理の際の加減速ムラも防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。
施の形態を具体的に説明する。
【0026】[実施の形態1] [構成]図1は本実施の形態で使用する加減速制御装置
の要部構成を示すブロック図である。この加減速制御装
置は、ホスト制御装置1と、シリアル通信バス(SC
B)13と、任意個数(本実施の形態では2個)のモー
タ制御装置5とを有している。
の要部構成を示すブロック図である。この加減速制御装
置は、ホスト制御装置1と、シリアル通信バス(SC
B)13と、任意個数(本実施の形態では2個)のモー
タ制御装置5とを有している。
【0027】ホスト制御装置は、通信コントローラ2、
演算制御部3、プログラムメモリ4を具備している。
演算制御部3、プログラムメモリ4を具備している。
【0028】各モータ制御装置5は、CPU9と、通信
コントローラ6と、タイマ7と、負荷であるモータ(パ
ルスモータ)12に対する励磁信号を発生する励磁信号
発生部8と、メモリ10と、駆動手段11とを具備して
いる。
コントローラ6と、タイマ7と、負荷であるモータ(パ
ルスモータ)12に対する励磁信号を発生する励磁信号
発生部8と、メモリ10と、駆動手段11とを具備して
いる。
【0029】前記タイマ7は、一定クロックを基準にカ
ウントし、カウント値が或る値と一致するとCPU9へ
割込みを発生させたり、CPU9から指令があるとカウ
ント値をクリアすることが出来るようになっている。
ウントし、カウント値が或る値と一致するとCPU9へ
割込みを発生させたり、CPU9から指令があるとカウ
ント値をクリアすることが出来るようになっている。
【0030】メモリ10は、CPU9の処理するソフト
ウェアプログラムやソフトウェアプログラム中の変数が
格納されている他、各種モータ12に応じた励磁信号の
シーケンスが格納されている。
ウェアプログラムやソフトウェアプログラム中の変数が
格納されている他、各種モータ12に応じた励磁信号の
シーケンスが格納されている。
【0031】励磁信号発生部8は、メモリ10に格納さ
れている励磁信号のシーケンスをCPU9に指令された
タイミングで出力する。
れている励磁信号のシーケンスをCPU9に指令された
タイミングで出力する。
【0032】駆動手段11は、励磁信号発生部8からの
励磁信号をモータ12へ印加すべき電力まで増幅しモー
タ12へ供給する。
励磁信号をモータ12へ印加すべき電力まで増幅しモー
タ12へ供給する。
【0033】前記通信コントローラ6は、ホスト制御装
置1からの受信信号をCPU9が判別できるデータ形式
に変換したり、CPU9がホスト制御装置1や他のモー
タ制御装置5へ送信したいデータをシリアル通信バス1
3上で扱えるデータ形式に変換する他、ホスト制御装置
1からの信号を受信するとCPU9へ割込みを発生させ
たり、CPU9が送信したいデータをシリアル通信バス
13上で他のデータと衝突しない様に送信するようにな
っている。
置1からの受信信号をCPU9が判別できるデータ形式
に変換したり、CPU9がホスト制御装置1や他のモー
タ制御装置5へ送信したいデータをシリアル通信バス1
3上で扱えるデータ形式に変換する他、ホスト制御装置
1からの信号を受信するとCPU9へ割込みを発生させ
たり、CPU9が送信したいデータをシリアル通信バス
13上で他のデータと衝突しない様に送信するようにな
っている。
【0034】図2は本実施の形態1におけるCPU9が
処理するソフトウェアプログラムのフローチャートの一
例であり、特に、モータ12のパルス速度を任意の起動
パルス速度から任意の運転パルス速度まで上昇させてモ
ータ12を加速する場合の加減速中パルス速度を演算す
る加速ルーチンである。
処理するソフトウェアプログラムのフローチャートの一
例であり、特に、モータ12のパルス速度を任意の起動
パルス速度から任意の運転パルス速度まで上昇させてモ
ータ12を加速する場合の加減速中パルス速度を演算す
る加速ルーチンである。
【0035】尚、ホスト制御装置1からの各種命令に対
するCPU9の処理するソフトウェアプログラムは、こ
こでは省略する。
するCPU9の処理するソフトウェアプログラムは、こ
こでは省略する。
【0036】図2に示す加速ルーチンにおいて、A)は
モータ12の駆動シーケンスを出力する動作であり、励
磁信号発生部8を用いて駆動シーケンスを出力する。
モータ12の駆動シーケンスを出力する動作であり、励
磁信号発生部8を用いて駆動シーケンスを出力する。
【0037】B)は加速ルーチンに移行した回数をカウ
ントする動作である。C)はモータ12の現在位置を設
定する動作である。
ントする動作である。C)はモータ12の現在位置を設
定する動作である。
【0038】D)は次回加速ルーチン処理へ移行する時
間を演算する為の中間演算値を算出する動作である。
間を演算する為の中間演算値を算出する動作である。
【0039】E)は算出された中間演算値が、小さい
か、中程度か、大きいかのいずれかの値を判別する動作
である。
か、中程度か、大きいかのいずれかの値を判別する動作
である。
【0040】F)は、小さい値の中間演算値を基に予め
演算された線形2次方程式若しくは線形3次方程式の解
が格納されたメモリ10のメモリデータを参照して、次
回加速ルーチン移行時間(加減速中パルス速度)を算出
する動作である。
演算された線形2次方程式若しくは線形3次方程式の解
が格納されたメモリ10のメモリデータを参照して、次
回加速ルーチン移行時間(加減速中パルス速度)を算出
する動作である。
【0041】G)は、中程度の値の中間演算値を基に線
形2次方程式若しくは線形3次方程式が近似された線形
1次方程式を演算して、次回加速ルーチン移行時間(加
減速中パルス速度)を算出する動作である。
形2次方程式若しくは線形3次方程式が近似された線形
1次方程式を演算して、次回加速ルーチン移行時間(加
減速中パルス速度)を算出する動作である。
【0042】H)は、大きい値の中間演算値を基に線形
2次方程式若しくは線形3次方軽式を演算して、次回加
速ルーチン移行時間(加減速中パルス速度)を算出する
動作である。
2次方程式若しくは線形3次方軽式を演算して、次回加
速ルーチン移行時間(加減速中パルス速度)を算出する
動作である。
【0043】I)は、算出された次回加速ルーチン移行
時間(加減速中パルス速度)を基にタイマ7を設定する
動作である。
時間(加減速中パルス速度)を基にタイマ7を設定する
動作である。
【0044】J)は動作B)にてカウントされた値を基
に次回も加速ルーチンへ移行するか、若しくは運転パル
ス速度でモータを駆動する図示しない定速ルーチンへ移
行するか、を設定する動作である。
に次回も加速ルーチンへ移行するか、若しくは運転パル
ス速度でモータを駆動する図示しない定速ルーチンへ移
行するか、を設定する動作である。
【0045】図3乃至図6は本実施の形態1における演
算制御部3のCPU9が処理するソフトウェアプログラ
ムのフローチャートの一例である。
算制御部3のCPU9が処理するソフトウェアプログラ
ムのフローチャートの一例である。
【0046】図3はホスト制御装置1内の演算制御部3
が処理するソフトウェアプログラムのフローチャートの
うちの全体概要、図4はホスト制御装置1のモータ制御
装置5に対する加減速移動コマンド発生時の動作O)で
のフローチャートの一例である。
が処理するソフトウェアプログラムのフローチャートの
うちの全体概要、図4はホスト制御装置1のモータ制御
装置5に対する加減速移動コマンド発生時の動作O)で
のフローチャートの一例である。
【0047】図5はモータ制御装置5内のCPU9が処
理するソフトウェアプログラムのフローチャートのうち
の全体概要、図6は動作V)がスタートした後の加減速
移動コマンド発生時の動作X)での加速ルーチンのフロ
ーチャートの一例であり、特に、モータ12のパルス速
度を任意の起動パルス速度から任意の運転パルス速度ま
で上昇させてモータ12を加速する場合の、加減速中パ
ルス速度を演算する加速ルーチンである。
理するソフトウェアプログラムのフローチャートのうち
の全体概要、図6は動作V)がスタートした後の加減速
移動コマンド発生時の動作X)での加速ルーチンのフロ
ーチャートの一例であり、特に、モータ12のパルス速
度を任意の起動パルス速度から任意の運転パルス速度ま
で上昇させてモータ12を加速する場合の、加減速中パ
ルス速度を演算する加速ルーチンである。
【0048】尚、ホスト制御装置1からの各種命令に対
するCPU9の処理するソフトウェアプログラムは、こ
こでは省略する。
するCPU9の処理するソフトウェアプログラムは、こ
こでは省略する。
【0049】図3において、K)は各種初期設定を行う
動作であり、通信コントローラ2やシリアル通信バス1
3を介した各モータ制御装置5等の設定や初期化が行わ
れる。L)は各モータ制御装置5で各種エラーが発生し
ているかを判定する動作である。M)は各種エラーの種
類に応じて適切な処理を行う動作である。
動作であり、通信コントローラ2やシリアル通信バス1
3を介した各モータ制御装置5等の設定や初期化が行わ
れる。L)は各モータ制御装置5で各種エラーが発生し
ているかを判定する動作である。M)は各種エラーの種
類に応じて適切な処理を行う動作である。
【0050】N)は任意のモータ制御装置5に対しての
各種コマンドを発生させたいか否かを判定する動作であ
る。O)は各種コマンドを発生し、任意のモータ制御装
置5に対してコマンドを送信する動作である。P)は通
信コントローラ2により発生する通信関連の割込み動作
であり、動作L)、M)、N)、O)よりも優先する動
作である。
各種コマンドを発生させたいか否かを判定する動作であ
る。O)は各種コマンドを発生し、任意のモータ制御装
置5に対してコマンドを送信する動作である。P)は通
信コントローラ2により発生する通信関連の割込み動作
であり、動作L)、M)、N)、O)よりも優先する動
作である。
【0051】また、図4において、O−1)は任意のモ
ータ制御装置5に対する加減速移動コマンドの実行に必
要な各種設定を行う動作であり、起動パルス速度、運転
パルス速度、加減速時間、移動パルス数等の設定を行
う。O−2は動作O−1で得られる各種設定を基に加減
速中パルス速度の演算を行う動作である。O−3は任意
のモータ制御装置5に対して加減速移動コマンドを発生
し、通信コントローラ2を用いて送信する動作である。
ータ制御装置5に対する加減速移動コマンドの実行に必
要な各種設定を行う動作であり、起動パルス速度、運転
パルス速度、加減速時間、移動パルス数等の設定を行
う。O−2は動作O−1で得られる各種設定を基に加減
速中パルス速度の演算を行う動作である。O−3は任意
のモータ制御装置5に対して加減速移動コマンドを発生
し、通信コントローラ2を用いて送信する動作である。
【0052】図5において、Q)は各種初期設定を行う
動作であり、通信コントローラ6、タイマ7、メモリ1
0、励磁信号発生部8等の設定や初期化が行われる。
R)は各種エラーが発生しているか否かを判定する動作
である。S)はモータ12を停止して、エラー発生をホ
スト制御装置1へ伝える為のフラグをたて、通信コント
ローラ6へフラグ、エラーコード等のデータを出力する
動作である。T)は受信時に送られてくるホスト制御装
置1からモータ制御装置5に対しての各種コマンドの有
無を判定する動作である。U)は各種コマンドの種類を
判別し、どの様な命令かを認識する動作である。
動作であり、通信コントローラ6、タイマ7、メモリ1
0、励磁信号発生部8等の設定や初期化が行われる。
R)は各種エラーが発生しているか否かを判定する動作
である。S)はモータ12を停止して、エラー発生をホ
スト制御装置1へ伝える為のフラグをたて、通信コント
ローラ6へフラグ、エラーコード等のデータを出力する
動作である。T)は受信時に送られてくるホスト制御装
置1からモータ制御装置5に対しての各種コマンドの有
無を判定する動作である。U)は各種コマンドの種類を
判別し、どの様な命令かを認識する動作である。
【0053】V)は認識された命令に応じて処理を行う
動作である。W)は通信コントローラ6により発生する
通信関連の割込み動作であり、動作R)、S)、T)、
U)、V)、X)よりも優先する動作である。X)はタ
イマ7により発生するモータ駆動関連の割込み動作であ
り、動作R)、S)、T)、U)、V)よりも優先する
動作である。 図6において、X一1)は駆動シーケン
スを出力する動作であり、励磁信号発生部8を用いて駆
動シーケンスを出力する。
動作である。W)は通信コントローラ6により発生する
通信関連の割込み動作であり、動作R)、S)、T)、
U)、V)、X)よりも優先する動作である。X)はタ
イマ7により発生するモータ駆動関連の割込み動作であ
り、動作R)、S)、T)、U)、V)よりも優先する
動作である。 図6において、X一1)は駆動シーケン
スを出力する動作であり、励磁信号発生部8を用いて駆
動シーケンスを出力する。
【0054】X−2は加速ルーチンに移行した回数をカ
ウントする動作である。X−3はモータ12の現在位置
を設定する動作である。X−4はホスト制御装置1にて
演算された加減速中パルス速度に基づいてタイマ7を設
定する動作である。X−5)動作B)にてカウントされ
た値を基に次回も加速ルーチンへ移行するか、若しくは
運転パルス速度でモータを駆動する図示しない定速ルー
チンへ移行するか、を設定する動作である。
ウントする動作である。X−3はモータ12の現在位置
を設定する動作である。X−4はホスト制御装置1にて
演算された加減速中パルス速度に基づいてタイマ7を設
定する動作である。X−5)動作B)にてカウントされ
た値を基に次回も加速ルーチンへ移行するか、若しくは
運転パルス速度でモータを駆動する図示しない定速ルー
チンへ移行するか、を設定する動作である。
【0055】[作用]以上の様に構成される本実施の形
態1によるモータ12の加速制御方法ついて、以下に説
明する。
態1によるモータ12の加速制御方法ついて、以下に説
明する。
【0056】ホスト制御装置1と各モータ制御装置5と
の通信の形態としては、ホスト制御装置1側の通信コン
トローラ2が主局になり、各モータ制御装置5側の通信
コントローラ6が従局となる。結合は主局が1個で従局
がn個(本実施の形態1では2個)の1:nの結合であ
る。
の通信の形態としては、ホスト制御装置1側の通信コン
トローラ2が主局になり、各モータ制御装置5側の通信
コントローラ6が従局となる。結合は主局が1個で従局
がn個(本実施の形態1では2個)の1:nの結合であ
る。
【0057】ホスト制御装置1と各モータ制御装置5と
の間のデータ交換という観点に立てば、通信コントロー
ラ2、通信コントローラ6は単にホスト制御装置1側の
演算制御部3と各モータ制御装置5側のCPU9との仲
介をしているにすぎず、演算制御部3とCPU9とは直
接に結合されているかの如くふるまえるのである。
の間のデータ交換という観点に立てば、通信コントロー
ラ2、通信コントローラ6は単にホスト制御装置1側の
演算制御部3と各モータ制御装置5側のCPU9との仲
介をしているにすぎず、演算制御部3とCPU9とは直
接に結合されているかの如くふるまえるのである。
【0058】さらに、ホスト制御装置1の演算制御部3
又は各モータ制御装置5のCPU9が繁雑な通信制御に
直接かかわることなく、本来のプログラム実行動作ある
いはモータ制御動作を行うことができる。
又は各モータ制御装置5のCPU9が繁雑な通信制御に
直接かかわることなく、本来のプログラム実行動作ある
いはモータ制御動作を行うことができる。
【0059】多数軸のモータ制御の順序について以下に
説明する。まず、ホスト制御装置1は指定されたモータ
制御装置5に運転モードを指令する。モータ制御装置5
はこれに対して準備を整えモード指令の応答をホスト制
御装置1へ返す。ホスト制御装置1はモード指令の正常
な応答を認識したら位置指令値とともに運転起動信号を
アクティブにする。
説明する。まず、ホスト制御装置1は指定されたモータ
制御装置5に運転モードを指令する。モータ制御装置5
はこれに対して準備を整えモード指令の応答をホスト制
御装置1へ返す。ホスト制御装置1はモード指令の正常
な応答を認識したら位置指令値とともに運転起動信号を
アクティブにする。
【0060】モータ制御装置5は各データに基づき位置
決め制御を実行し、終了したなら分配完了信号をアクテ
ィブにしてホスト制御装置1へ返す。ホスト制御装置1
は完了を認識して運転起動信号をノンアクティブにす
る。その後、モータ制御装置5は分配完了信号をノンア
クティブにする。運転モードを変更するときも、同様な
手順で行う。
決め制御を実行し、終了したなら分配完了信号をアクテ
ィブにしてホスト制御装置1へ返す。ホスト制御装置1
は完了を認識して運転起動信号をノンアクティブにす
る。その後、モータ制御装置5は分配完了信号をノンア
クティブにする。運転モードを変更するときも、同様な
手順で行う。
【0061】以上が本実施の形態1におけるシリアル通
信バス13を介した分散制御システムの動作である。
信バス13を介した分散制御システムの動作である。
【0062】ここで、ホスト制御装置1が任意のモータ
制御装置5に対して加減速移動コマンドを発生し、モー
タ制御装置5が加速中である場合について説明する。
制御装置5に対して加減速移動コマンドを発生し、モー
タ制御装置5が加速中である場合について説明する。
【0063】まず図1、図2に基づいて、モータ制御装
置5が起動パルス速度と運転パルス速度と加減速時間と
から演算される中間演算値の値に応じて加減速中パルス
速度の演算方法を変更する方法について説明する。
置5が起動パルス速度と運転パルス速度と加減速時間と
から演算される中間演算値の値に応じて加減速中パルス
速度の演算方法を変更する方法について説明する。
【0064】ホスト制御装置1から各モータ制御装置5
に対して、予め起動パルス速度、運転パルス速度、加減
速時間を設定されているものとする。その場合に、ホス
ト制御装置1が任意のモータ制御装置5に対して、移動
パルス数とともに加減速移動コマンドが送信されたもの
とする。
に対して、予め起動パルス速度、運転パルス速度、加減
速時間を設定されているものとする。その場合に、ホス
ト制御装置1が任意のモータ制御装置5に対して、移動
パルス数とともに加減速移動コマンドが送信されたもの
とする。
【0065】加減速移動コマンドを受信したモータ制御
装置5内のCPU9は、まず起動パルス速度、運転パル
ス速度、加減速時間と移動パルス数とから加速減速中パ
ルス数等を演算し、加減速運転パターンを決定する。演
算後、CPU9は図2に示す加速ルーチンへ移行し、励
磁信号発生部8を用いて駆動シーケンスを出力する(図
2.A)参照)。
装置5内のCPU9は、まず起動パルス速度、運転パル
ス速度、加減速時間と移動パルス数とから加速減速中パ
ルス数等を演算し、加減速運転パターンを決定する。演
算後、CPU9は図2に示す加速ルーチンへ移行し、励
磁信号発生部8を用いて駆動シーケンスを出力する(図
2.A)参照)。
【0066】そして、加速ルーチンに移行した回数1を
カウントし(図2.B)参照)、モータ12の現在位置
+1を設定し(図2.C)参照)、次回加速ルーチンへ
移行する時間を演算する為の中間演算値を算出する(図
2.D)参照)。
カウントし(図2.B)参照)、モータ12の現在位置
+1を設定し(図2.C)参照)、次回加速ルーチンへ
移行する時間を演算する為の中間演算値を算出する(図
2.D)参照)。
【0067】算出された中間演算値がどの程度の値か判
別し(図2.E)参照)、小さければ動作F)へ、中程
度なら動作G)へ、大きければ動作H)へ移行する。こ
こでは、中間演算値の値を、小さい、中程度、大きいの
3分割して判別したが、モータ12、駆動手段11等に
合わせて適宜数に分割しても良い。
別し(図2.E)参照)、小さければ動作F)へ、中程
度なら動作G)へ、大きければ動作H)へ移行する。こ
こでは、中間演算値の値を、小さい、中程度、大きいの
3分割して判別したが、モータ12、駆動手段11等に
合わせて適宜数に分割しても良い。
【0068】図2に示す動作F)では、中間演算値の値
が小さいことから次回加速ルーチンへの移行は短時間で
行う必要が有り、加減速中パルス速度を演算するのにC
PU9の処理時間を多く占有できない。
が小さいことから次回加速ルーチンへの移行は短時間で
行う必要が有り、加減速中パルス速度を演算するのにC
PU9の処理時間を多く占有できない。
【0069】従って、中間演算値を基に予め演算された
線形2次方程式若しくは線形3次方程式の解が格納され
たメモリ10のデータを参照して、次回加速ルーチン移
行時間(加減速中パルス速度)を算出する。
線形2次方程式若しくは線形3次方程式の解が格納され
たメモリ10のデータを参照して、次回加速ルーチン移
行時間(加減速中パルス速度)を算出する。
【0070】動作G)では、中間演算値の値が中程度で
あることから次回加速ルーチンへの移行は短時間で行う
必要が少なく、加減速中パルス速度を演算するのにCP
U9の処理時間を左程占有できない。
あることから次回加速ルーチンへの移行は短時間で行う
必要が少なく、加減速中パルス速度を演算するのにCP
U9の処理時間を左程占有できない。
【0071】従って、線形2次方程式若しくは線形3次
方程式が近似された線形1次方程式を演算して、次回加
速ルーチン移行時間(加減速中パルス速度)を算出す
る。
方程式が近似された線形1次方程式を演算して、次回加
速ルーチン移行時間(加減速中パルス速度)を算出す
る。
【0072】動作H)では、中間演算値の値が大きいこ
とから次回加速ルーチンへの移行は長時間で行っても構
わず、加減速中パルス速度を演算するのにCPU9の処
理時間を多く占有しても良い。
とから次回加速ルーチンへの移行は長時間で行っても構
わず、加減速中パルス速度を演算するのにCPU9の処
理時間を多く占有しても良い。
【0073】従って、演算精度の良い線形2次方捏式若
しくは線形3次方程式を演算して、次回加速ルーチン移
行時間(加減速中パルス速度)を算出する。
しくは線形3次方程式を演算して、次回加速ルーチン移
行時間(加減速中パルス速度)を算出する。
【0074】それぞれの動作F)、動作G)、動作H)
を実行したら、動作I)に移行し、算出された次回加速
ルーチン移行時間(加減速中パルス速度)を基にタイマ
7を設定する。
を実行したら、動作I)に移行し、算出された次回加速
ルーチン移行時間(加減速中パルス速度)を基にタイマ
7を設定する。
【0075】そして、動作B)にてカウントされた値+
1を基に次回も加速ルーンへ移行するか、若しくは運転
パルス速度でモータを駆動する図示しない定速ルーチン
へ移行するか、を設定し(図2.J)参照)、加速ルー
チンを抜け、図示しないメインルーチンへ戻る。
1を基に次回も加速ルーンへ移行するか、若しくは運転
パルス速度でモータを駆動する図示しない定速ルーチン
へ移行するか、を設定し(図2.J)参照)、加速ルー
チンを抜け、図示しないメインルーチンへ戻る。
【0076】メインルーチンでは、CPU9は加減速中
パルス速度を演算する以外の処理を実行している。その
実行中に、タイマ7に設定された次回加速ルーチン移行
時間(加減速中パルス速度)が経過すると、CPU9は
また加速ルーチンへ移行し、前述と同様の処理を実行す
る。
パルス速度を演算する以外の処理を実行している。その
実行中に、タイマ7に設定された次回加速ルーチン移行
時間(加減速中パルス速度)が経過すると、CPU9は
また加速ルーチンへ移行し、前述と同様の処理を実行す
る。
【0077】但し、ここでは加速ルーチンへの移行は2
回目である為、動作B)でのカウント値は2、動作C)
でのモータ現在位置は+2となる。動作A)〜動作J)
を実行し終えると、CPU9はまたメインルーチンへ戻
る。
回目である為、動作B)でのカウント値は2、動作C)
でのモータ現在位置は+2となる。動作A)〜動作J)
を実行し終えると、CPU9はまたメインルーチンへ戻
る。
【0078】同様にして、繰り返し加速ルーチンへの移
行とメインルーチンへの復帰を繰り返しながら、モータ
12は徐々に起動パルス速度から運転パルス速度へと加
速されつつ駆動される。
行とメインルーチンへの復帰を繰り返しながら、モータ
12は徐々に起動パルス速度から運転パルス速度へと加
速されつつ駆動される。
【0079】そして、常にチェックされている動作J)
にて、加減速移動コマンド受信時の始めに演算した加速
減速中パルス数と加速ルーチン移行回数のカウント値
(図2.B)参照)とが一致したら、CPU9は図示し
ない定速ルーチンへ移行し、運転パルス速度にてモータ
12を駆動する。
にて、加減速移動コマンド受信時の始めに演算した加速
減速中パルス数と加速ルーチン移行回数のカウント値
(図2.B)参照)とが一致したら、CPU9は図示し
ない定速ルーチンへ移行し、運転パルス速度にてモータ
12を駆動する。
【0080】次に図1、図3及び図4に基づいて、ホス
ト制御装置1が予め加減速中パルス速度を演算してモー
タ制御装置5に対する加減速移動命令を発生する方法に
ついて説明する。
ト制御装置1が予め加減速中パルス速度を演算してモー
タ制御装置5に対する加減速移動命令を発生する方法に
ついて説明する。
【0081】ホスト制御装置1、各モータ制御装置5に
電源が投入されると、モータ制御装置5内のCPU9は
通信コントローラ6、タイマ7、メモリ10、励磁信号
発生部8等の初期設定を行い(図5.Q)参照)、無限
ループへ移行する。ホスト制御装置1内の演算制御部3
は通信コントローラ2、シリアル通信バス13を介して
各モータ制御装置5の初期設定を行い(図3.K)参
照)、無限ループへ移行する。
電源が投入されると、モータ制御装置5内のCPU9は
通信コントローラ6、タイマ7、メモリ10、励磁信号
発生部8等の初期設定を行い(図5.Q)参照)、無限
ループへ移行する。ホスト制御装置1内の演算制御部3
は通信コントローラ2、シリアル通信バス13を介して
各モータ制御装置5の初期設定を行い(図3.K)参
照)、無限ループへ移行する。
【0082】無限ループへ移行したCPU9は、各種エ
ラーが発生しているかを判定し(図5.R)参照)、エ
ラーが発生していれば、モータ12を停止して、エラー
発生をホスト制御装置1へ伝える為のフラグをたて、通
信コントローラ6へフラグ、エラーコード等のデータを
出力し(図5.S)参照)、無限ループへ戻る。
ラーが発生しているかを判定し(図5.R)参照)、エ
ラーが発生していれば、モータ12を停止して、エラー
発生をホスト制御装置1へ伝える為のフラグをたて、通
信コントローラ6へフラグ、エラーコード等のデータを
出力し(図5.S)参照)、無限ループへ戻る。
【0083】エラーが発生していなければ、動作T)へ
移行し、受信時に送られてくるホスト制御装置1からモ
ータ制御装置5に対しての各種コマンドの有無を判定
し、コマンドがあれば、各種コマンドの種類を判別し、
どの様な命令かを認識して(図5.U)参照)、認識さ
れた命令に応じて処理を行い(図5.V)参照)、無限
ループへ戻る。
移行し、受信時に送られてくるホスト制御装置1からモ
ータ制御装置5に対しての各種コマンドの有無を判定
し、コマンドがあれば、各種コマンドの種類を判別し、
どの様な命令かを認識して(図5.U)参照)、認識さ
れた命令に応じて処理を行い(図5.V)参照)、無限
ループへ戻る。
【0084】コマンドが無ければ、そのまま無限ループ
ヘ戻る。これら一連の無限ループの処理の間に、ホスト
制御装置1等からの受信割込み(図5.W)参照)や励
磁シーケンス出力のタイミングで発生するタイマ割込み
(図5.X)参照)が発生した場合には、無限ループよ
りも優先して処理される。
ヘ戻る。これら一連の無限ループの処理の間に、ホスト
制御装置1等からの受信割込み(図5.W)参照)や励
磁シーケンス出力のタイミングで発生するタイマ割込み
(図5.X)参照)が発生した場合には、無限ループよ
りも優先して処理される。
【0085】一方、無限ループへ移行した演算制御部3
は、各種エラーが発生しているかを判定し(図5.L)
参照)、エラーが発生していれば、フラグ、エラーコー
ド等のデータからエラー種別を認識し、エラー種別に応
じた適切な処理を実行して(図5.M)参照)、無限ル
ープへ戻る。
は、各種エラーが発生しているかを判定し(図5.L)
参照)、エラーが発生していれば、フラグ、エラーコー
ド等のデータからエラー種別を認識し、エラー種別に応
じた適切な処理を実行して(図5.M)参照)、無限ル
ープへ戻る。
【0086】エラーが発生していなければ、動作N)へ
移行し、任意のモータ制御装置5に対して各種コマンド
を発生させたいか判断する。コマンドを発生させるなら
ば、各種コマンドを発生し、通信コントローラ2を介し
て任意のモータ制御装置5へ送信して(図5.O)参
照)、無限ループへ戻る。
移行し、任意のモータ制御装置5に対して各種コマンド
を発生させたいか判断する。コマンドを発生させるなら
ば、各種コマンドを発生し、通信コントローラ2を介し
て任意のモータ制御装置5へ送信して(図5.O)参
照)、無限ループへ戻る。
【0087】コマンドを発生させないならば、そのまま
無限ループへ戻る。これら一連の無限ループの処理の間
に、各モータ制御装置5等からの受信割込み(図5.
P)参照)が発生し、無限ループよりも優先して処理さ
れる。
無限ループへ戻る。これら一連の無限ループの処理の間
に、各モータ制御装置5等からの受信割込み(図5.
P)参照)が発生し、無限ループよりも優先して処理さ
れる。
【0088】上記の様な状態で、ホスト制御装置1が任
意のモータ制御装置5に対して加減速移動コマンドを送
信する場合、演算制御部3が動作O)にて次の様に処理
する。指定したモータ制御装置5に対して、起動パルス
速度、運転パルス速度、加減速時間、移動パルス数等を
設定し(図4.O−1)参照)、加減速中パルスのそれ
ぞれに対して加減速中パルス速度を全て演算する(図
4.O−2)参照)。
意のモータ制御装置5に対して加減速移動コマンドを送
信する場合、演算制御部3が動作O)にて次の様に処理
する。指定したモータ制御装置5に対して、起動パルス
速度、運転パルス速度、加減速時間、移動パルス数等を
設定し(図4.O−1)参照)、加減速中パルスのそれ
ぞれに対して加減速中パルス速度を全て演算する(図
4.O−2)参照)。
【0089】そして、演算した全ての加減速中パルス速
度と共に加減速移動コマンドを発生し、通信コントロー
ラ2を介して指定したモータ制御装置5へ一括して送信
し(図4.O−3)参照)、動作O)を終了する。
度と共に加減速移動コマンドを発生し、通信コントロー
ラ2を介して指定したモータ制御装置5へ一括して送信
し(図4.O−3)参照)、動作O)を終了する。
【0090】送信された加減速移動コマンドは指定した
モータ制御装置5内の通信コントローラ6で受信され、
CPU9に受信割込みが入り(図5.W)参照)、加減
速移動コマンドや全ての加減速中パルス速度等の各種デ
ータ等が一時メモリ10へ格納され、受信割込みが終了
する。
モータ制御装置5内の通信コントローラ6で受信され、
CPU9に受信割込みが入り(図5.W)参照)、加減
速移動コマンドや全ての加減速中パルス速度等の各種デ
ータ等が一時メモリ10へ格納され、受信割込みが終了
する。
【0091】メインルーチンの無限ループに戻ったCP
U9の処理は、各種エラーが発生していないか判別し
(図5.R)参照)、無ければ動作T)へ移行し、各種
コマンドが発生しているか判別される。
U9の処理は、各種エラーが発生していないか判別し
(図5.R)参照)、無ければ動作T)へ移行し、各種
コマンドが発生しているか判別される。
【0092】ここで加減速移動コマンドが発生している
ので、メモリ10の状態によりコマンドが加減速移動コ
マンドであると認識され(図5.U)参照)、動作O−
1)で設定された起動パルス速度等に応じてタイマ割込
みの為の各種設定が行われタイマ割込みが許可されて
(図5.X)参照)、無限ループへ戻る。
ので、メモリ10の状態によりコマンドが加減速移動コ
マンドであると認識され(図5.U)参照)、動作O−
1)で設定された起動パルス速度等に応じてタイマ割込
みの為の各種設定が行われタイマ割込みが許可されて
(図5.X)参照)、無限ループへ戻る。
【0093】タイマ割込みが許可されると、1回目のタ
イマ割込みが発生し(図5.X)参照)、加速ルーチン
へ移行する。
イマ割込みが発生し(図5.X)参照)、加速ルーチン
へ移行する。
【0094】すなわち、駆動シーケンスが出力され(図
6.X−1)参照)、加速ルーチン移行回数がカウント
+1され(図6.X−2)参照)、モータ現在位置+1
が設定される(図6.X−3)参照)。
6.X−1)参照)、加速ルーチン移行回数がカウント
+1され(図6.X−2)参照)、モータ現在位置+1
が設定される(図6.X−3)参照)。
【0095】そして、動作O−2)〜動作O−3)にて
ホスト制御装置1内の演算制御部3で演算、送信され、
動作R)にてメモリ10へ一括して格納された加減速中
パルス速度を用いて、次回加速ルーチンへの移行時間を
タイマ7へ設定し、次回タイマ割込みのタイミングを設
定する(図6.X−4)参照)。
ホスト制御装置1内の演算制御部3で演算、送信され、
動作R)にてメモリ10へ一括して格納された加減速中
パルス速度を用いて、次回加速ルーチンへの移行時間を
タイマ7へ設定し、次回タイマ割込みのタイミングを設
定する(図6.X−4)参照)。
【0096】更に、動作X−2)にてカウントされた値
1を基に次回も加速ルーチンへ移行するか、若しくは運
転パルス速度でモータを駆動する図示しない定速ルーチ
ンへ移行するか、を設定し(図6.X−5)参照)、加
速ルーチンを抜け、メインルーチンへ戻る。
1を基に次回も加速ルーチンへ移行するか、若しくは運
転パルス速度でモータを駆動する図示しない定速ルーチ
ンへ移行するか、を設定し(図6.X−5)参照)、加
速ルーチンを抜け、メインルーチンへ戻る。
【0097】メインルーチンでは、CPU9は加減速中
パルス速度を設定する以外の処理を実行している。その
実行中に、タイマ7に設定された次回加速ルーチン移行
時間(加減速中パルス速度)が経過すると、CPU9は
また加速ルーチンへ移行し、前述と同様の処理を実行す
る。但し、ここでは加速ルーチンへの移行は2回目であ
る為、動作X−2)でのカウント値は2、動作X−3)
でのモータ現在位置は+2となる。
パルス速度を設定する以外の処理を実行している。その
実行中に、タイマ7に設定された次回加速ルーチン移行
時間(加減速中パルス速度)が経過すると、CPU9は
また加速ルーチンへ移行し、前述と同様の処理を実行す
る。但し、ここでは加速ルーチンへの移行は2回目であ
る為、動作X−2)でのカウント値は2、動作X−3)
でのモータ現在位置は+2となる。
【0098】動作X−1)〜動作X−5)を実行し終え
ると、CPU9はまたメインルーチンへ戻る。同様にし
て、加速ルーチンへの移行とメインルーチンへの復帰を
繰り返しながら、モータ12は徐々に起動パルス速度か
ら運転パルス速度へと速くなりつつ駆動される。
ると、CPU9はまたメインルーチンへ戻る。同様にし
て、加速ルーチンへの移行とメインルーチンへの復帰を
繰り返しながら、モータ12は徐々に起動パルス速度か
ら運転パルス速度へと速くなりつつ駆動される。
【0099】そして、常にチェックされている動作X−
5)にて、加減速移動コマンド受信時の始めに演算した
加速減速中パルス数と加速ルーチン移行回数のカウント
値(図6.X一2)参照)とが一致したら、CPU9は
図示しない定速ルーチンへ移行し、運転パルス速度にて
モータ12を駆動する。
5)にて、加減速移動コマンド受信時の始めに演算した
加速減速中パルス数と加速ルーチン移行回数のカウント
値(図6.X一2)参照)とが一致したら、CPU9は
図示しない定速ルーチンへ移行し、運転パルス速度にて
モータ12を駆動する。
【0100】以上の様にして、モータ12は加速制御さ
れる。尚、ここでは加速時について説明したが、減速時
も同様にして実現可能であることは言うまでもない。
れる。尚、ここでは加速時について説明したが、減速時
も同様にして実現可能であることは言うまでもない。
【0101】また、時間に対するモータ速度の変化の状
態(モータ加減速パターン)が台形パターンで制御する
場合には加減速中パルス速度の演算に線形2次方程式を
用い、時間に対するモータ速度の変化の状態(モータ加
減速パターン)がS字パターンで制御する場合には加減
速中パルス速度の演算に線形3次方程式を用いる。
態(モータ加減速パターン)が台形パターンで制御する
場合には加減速中パルス速度の演算に線形2次方程式を
用い、時間に対するモータ速度の変化の状態(モータ加
減速パターン)がS字パターンで制御する場合には加減
速中パルス速度の演算に線形3次方程式を用いる。
【0102】[効果]以上説明したように、本実施の形
態1によれば、モータ制御装置5において、算出された
中間演算値の大、中、小の各値を基に、F)、G)、
H)の3つの動作がCPU9に負担がかからないように
選択されるので、高速演算可能のCPU9は不要であ
り、モータ制御装置5を簡略なものとすることができ
る。また、ホスト制御装置1が予め加減速中パルス速度
を演算して、各モータ制御装置5に対する加減速移動コ
マンドを発生しているので、この場合においても、高速
演算可能のCPU9は不要になり、かつ、モータ12の
精度のよい加速又は減速移動を実現できる。
態1によれば、モータ制御装置5において、算出された
中間演算値の大、中、小の各値を基に、F)、G)、
H)の3つの動作がCPU9に負担がかからないように
選択されるので、高速演算可能のCPU9は不要であ
り、モータ制御装置5を簡略なものとすることができ
る。また、ホスト制御装置1が予め加減速中パルス速度
を演算して、各モータ制御装置5に対する加減速移動コ
マンドを発生しているので、この場合においても、高速
演算可能のCPU9は不要になり、かつ、モータ12の
精度のよい加速又は減速移動を実現できる。
【0103】[実施の形態2]本発明の実施の形態2
を、図面を参照して説明する。
を、図面を参照して説明する。
【0104】[構成]本実施の形態2で使用する加速制
御装置の構成要素を実施の形態1と同様に図1に示す。
図1に示す構成要素についての説明は、実施の形態1で
既に述べたので省略する。本実施の形態2のシリアル通
信バス(SCB)13は、既に述べたシリアル通信バス
の他に、モータ制御同期専用シリアル通信バスも備えて
いるものとする。図7乃至図10は、本実施の形態2に
おける演算制御部3、CPU9が処理するソフトウェア
プログラムのフローチャートを示すものである。
御装置の構成要素を実施の形態1と同様に図1に示す。
図1に示す構成要素についての説明は、実施の形態1で
既に述べたので省略する。本実施の形態2のシリアル通
信バス(SCB)13は、既に述べたシリアル通信バス
の他に、モータ制御同期専用シリアル通信バスも備えて
いるものとする。図7乃至図10は、本実施の形態2に
おける演算制御部3、CPU9が処理するソフトウェア
プログラムのフローチャートを示すものである。
【0105】図7乃至図10において、図3乃至図6に
示す場合と同一機能を発揮する動作K)〜X)、O−
1)、O−3)、X−1)〜X−3)、X−5)には同
一符号を付して示し、説明を省略する。
示す場合と同一機能を発揮する動作K)〜X)、O−
1)、O−3)、X−1)〜X−3)、X−5)には同
一符号を付して示し、説明を省略する。
【0106】図7において、Y)はタイマ割込みによる
モータ関連動作であり、動作O−4)で演算される各モ
ータ制御装置5の加減速中パルス速度のタイミング毎に
割込みを発生する。具体的には、加減速中パルス速度の
タイミングをシリアル通信バス13を介して各モータ制
御装置5へ送信すると共に、次回加減速中パルス速度の
タイミングを設定する。この動作は、動作L)、M)、
N)、O)よりも優先する動作である。O−4)は、加
減速中パルス速度を演算し、タイマ割込みを設定する動
作である。
モータ関連動作であり、動作O−4)で演算される各モ
ータ制御装置5の加減速中パルス速度のタイミング毎に
割込みを発生する。具体的には、加減速中パルス速度の
タイミングをシリアル通信バス13を介して各モータ制
御装置5へ送信すると共に、次回加減速中パルス速度の
タイミングを設定する。この動作は、動作L)、M)、
N)、O)よりも優先する動作である。O−4)は、加
減速中パルス速度を演算し、タイマ割込みを設定する動
作である。
【0107】[作用]以下、図4をも参照して動作を説
明する。
明する。
【0108】シリアル通信バス13を介した分散制御シ
ステムの動作については、実施の形態1と同様であり、
説明を省略する。
ステムの動作については、実施の形態1と同様であり、
説明を省略する。
【0109】以下に、ホスト制御装置1が任意のモータ
制御装置5に対して加減速移動コマンドを発生し、モー
タ制御装置5が加速中である場合について、特に、ホス
ト制御装置1が予め加減速中パルス速度を演算してモー
タ制御装置5に対する加減速移動命令を発生する方法に
ついて述べる。
制御装置5に対して加減速移動コマンドを発生し、モー
タ制御装置5が加速中である場合について、特に、ホス
ト制御装置1が予め加減速中パルス速度を演算してモー
タ制御装置5に対する加減速移動命令を発生する方法に
ついて述べる。
【0110】ホスト制御装置1、各モータ制御装置5に
電源が投入されると、モータ制御装置5内のCPU9は
通信コントローラ6、タイマ7、メモリ10、励磁信号
発生部8等の初期設定を行い(図9.Q)参照)、無限
ループへ移行する。ホスト制御装置1内の演算制御部3
は通信コントローラ2、シリアル通信バス13を介して
各モータ制御装置5の初期設定を行い(図7.K)参
照)、無限ループへ移行する。
電源が投入されると、モータ制御装置5内のCPU9は
通信コントローラ6、タイマ7、メモリ10、励磁信号
発生部8等の初期設定を行い(図9.Q)参照)、無限
ループへ移行する。ホスト制御装置1内の演算制御部3
は通信コントローラ2、シリアル通信バス13を介して
各モータ制御装置5の初期設定を行い(図7.K)参
照)、無限ループへ移行する。
【0111】無限ループへ移行したCPU9は、各種エ
ラーが発生しているかを判定し(図9.R)参照)、エ
ラーが発生していれば、モータを停止して、エラー発生
をホスト制御装置1へ伝える為のフラグをたて、通信コ
ントローラ6へフラグ、エラーコード等のデータを出力
し(図9.S)参照)、無限ループへ戻る。エラーが発
生していなければ、動作T)へ移行し、受信時に送られ
てくるホスト制御装置1からモータ制御装置5に対して
の各種コマンドの有無を判定する。
ラーが発生しているかを判定し(図9.R)参照)、エ
ラーが発生していれば、モータを停止して、エラー発生
をホスト制御装置1へ伝える為のフラグをたて、通信コ
ントローラ6へフラグ、エラーコード等のデータを出力
し(図9.S)参照)、無限ループへ戻る。エラーが発
生していなければ、動作T)へ移行し、受信時に送られ
てくるホスト制御装置1からモータ制御装置5に対して
の各種コマンドの有無を判定する。
【0112】コマンドがあれば、各種コマンドの種類を
判別し、どの様な命令かを認識して(図9.U)参
照)、認識された命令に応じて処理を行い(図9.V)
参照)、無限ループへ戻る。コマンドが無ければ、その
まま無限ループへ戻る。
判別し、どの様な命令かを認識して(図9.U)参
照)、認識された命令に応じて処理を行い(図9.V)
参照)、無限ループへ戻る。コマンドが無ければ、その
まま無限ループへ戻る。
【0113】これら一連の無限ループの処理の間に、ホ
スト制御装置1等からの受信割込み(図9.W)参
照);励磁シーケンス出力のタイミングで発生するタイ
マ割込み(図9.X参照)が発生し、無限ループよりも
優先して処理される。
スト制御装置1等からの受信割込み(図9.W)参
照);励磁シーケンス出力のタイミングで発生するタイ
マ割込み(図9.X参照)が発生し、無限ループよりも
優先して処理される。
【0114】一方、無限ループへ移行した演算制御部3
は、各種エラーが発生しているかを判定し(図7.L)
参照)、エラーが発生していれば、フラグ、エラーコー
ド等のデータからエラー種別を認識し、エラー種別に応
じた適切な処理を実行して(図7.M)参照)、無限ル
ープへ戻る。エラーが発生していなければ、動作N)へ
移行し、任意のモータ制御装置5に対して各種コマンド
を発生させたいか判断する。
は、各種エラーが発生しているかを判定し(図7.L)
参照)、エラーが発生していれば、フラグ、エラーコー
ド等のデータからエラー種別を認識し、エラー種別に応
じた適切な処理を実行して(図7.M)参照)、無限ル
ープへ戻る。エラーが発生していなければ、動作N)へ
移行し、任意のモータ制御装置5に対して各種コマンド
を発生させたいか判断する。
【0115】コマンドを発生させるならば、各種コマン
ドを発生し、通信コントローラ2を介して任意のモータ
制御装置5へ送信して(図7.O参照)、無限ループへ
戻る。コマンドを発生させないならば、そのまま無限ル
ープへ戻る。
ドを発生し、通信コントローラ2を介して任意のモータ
制御装置5へ送信して(図7.O参照)、無限ループへ
戻る。コマンドを発生させないならば、そのまま無限ル
ープへ戻る。
【0116】これら一連の無限ループの処理の間に、各
モータ制御装置5等からの受信割込み(図7.P)参
照)や加減速中パルス速度(励磁シーケンス出力)のタ
イミングで発生するタイマ割込み(図7.Y)参照)が
発生し、無限ループよりも優先して処理される。
モータ制御装置5等からの受信割込み(図7.P)参
照)や加減速中パルス速度(励磁シーケンス出力)のタ
イミングで発生するタイマ割込み(図7.Y)参照)が
発生し、無限ループよりも優先して処理される。
【0117】上記の様な状態で、ホスト制御装置1が任
意のモータ制御装置5に対して加減速移動コマンドを送
信する場合、演算制御部3が動作O)にて以下の様に処
理する。指定したモータ制御装置5に対して、起動パル
ス速度、運転パルス速度、加減速時間、移動パルス数等
を設定し(図8.O−1参照)、加減速中パルスのそれ
ぞれに対して加減速中パルス速度を演算して、タイマ割
込みの設定をする(図8.O−4参照)。
意のモータ制御装置5に対して加減速移動コマンドを送
信する場合、演算制御部3が動作O)にて以下の様に処
理する。指定したモータ制御装置5に対して、起動パル
ス速度、運転パルス速度、加減速時間、移動パルス数等
を設定し(図8.O−1参照)、加減速中パルスのそれ
ぞれに対して加減速中パルス速度を演算して、タイマ割
込みの設定をする(図8.O−4参照)。
【0118】そして、加減速移動コマンドを発生し、通
信コントローラ2を介して指定したモータ制御装置5へ
送信し(図8.O−3参照)、動作Oを終了する。その
後、ホスト制御装置1は演算した全ての加減速中パルス
速度の値に応じて、加減速中のみ動作Y)のタイマ割込
みを実行し、モータ制御装置5へタイミングフラグを送
信し続ける。
信コントローラ2を介して指定したモータ制御装置5へ
送信し(図8.O−3参照)、動作Oを終了する。その
後、ホスト制御装置1は演算した全ての加減速中パルス
速度の値に応じて、加減速中のみ動作Y)のタイマ割込
みを実行し、モータ制御装置5へタイミングフラグを送
信し続ける。
【0119】送信された加減速移動コマンドは指定した
モータ制御装置5内の通信コントローラ6へ受信され、
CPU9に受信割込みが入り(図9.W)参照)、加減
速移動コマンドや各種データ等が一時メモリ10へ格納
され、受信割込みが終了する。
モータ制御装置5内の通信コントローラ6へ受信され、
CPU9に受信割込みが入り(図9.W)参照)、加減
速移動コマンドや各種データ等が一時メモリ10へ格納
され、受信割込みが終了する。
【0120】メインルーチンの無限ループに戻ったCP
U9の処理は、各種エラーが発生していないか判別し
(図9.R)参照)、無ければ動作T)へ移行し、各種
コマンドが発生しているか判別される。ここで加減速移
動コマンドが発生しているので、メモリ10の状態によ
りコマンドが加減速移動コマンドであると認識され(図
9.U)参照)、動作O−1)で設定された起動パルス
速度等に応じてタイマ割込みの為の各種設定が行われ、
タイマ割込みが許可されて(図9.X)参照)、無限ル
ープへ戻る。
U9の処理は、各種エラーが発生していないか判別し
(図9.R)参照)、無ければ動作T)へ移行し、各種
コマンドが発生しているか判別される。ここで加減速移
動コマンドが発生しているので、メモリ10の状態によ
りコマンドが加減速移動コマンドであると認識され(図
9.U)参照)、動作O−1)で設定された起動パルス
速度等に応じてタイマ割込みの為の各種設定が行われ、
タイマ割込みが許可されて(図9.X)参照)、無限ル
ープへ戻る。
【0121】タイマ割込みが許可されると、1回目のタ
イマ割込みが発生し(図9.X)参照)、加速ルーチン
へ移行する。駆動シーケンスが出力され(図10.X−
1)参照)、加速ルーチン移行回数がカウント+1され
(図10.X−2参照)、モータ現在位置+1が設定さ
れる(図10.X−3)参照)。そして、動作X−2)
にてカウントされた値1を基に次回も加速ルーチンへ移
行するか、若しくは運転パルス速度でモータを駆動する
図示しない定速ルーチンへ移行するか、を設定し(図1
0.X−5)参照)、加速ルーチンを抜け、メインルー
チンへ戻る。
イマ割込みが発生し(図9.X)参照)、加速ルーチン
へ移行する。駆動シーケンスが出力され(図10.X−
1)参照)、加速ルーチン移行回数がカウント+1され
(図10.X−2参照)、モータ現在位置+1が設定さ
れる(図10.X−3)参照)。そして、動作X−2)
にてカウントされた値1を基に次回も加速ルーチンへ移
行するか、若しくは運転パルス速度でモータを駆動する
図示しない定速ルーチンへ移行するか、を設定し(図1
0.X−5)参照)、加速ルーチンを抜け、メインルー
チンへ戻る。
【0122】メインルーチンでは、CPU9は加減速中
パルス速度を設定する以外の処理を実行している。その
実行中に、動作Y)で発生されるタイマ割込みでの加減
速中パルス速度のタイミングフラグを受信すると、CP
U9は再度加速ルーチンへ移行し、前述と同様の処理を
実行する。
パルス速度を設定する以外の処理を実行している。その
実行中に、動作Y)で発生されるタイマ割込みでの加減
速中パルス速度のタイミングフラグを受信すると、CP
U9は再度加速ルーチンへ移行し、前述と同様の処理を
実行する。
【0123】但し、ここでは加速ルーチンへの移行は2
回目である為、動作X−2でのカウント値は2、動作X
−3でのモータ現在位置は+2となる。動作X−1)〜
動作X−3)、動作X−5)を実行し終えると、CPU
9はまたメインルーチンへ戻る。
回目である為、動作X−2でのカウント値は2、動作X
−3でのモータ現在位置は+2となる。動作X−1)〜
動作X−3)、動作X−5)を実行し終えると、CPU
9はまたメインルーチンへ戻る。
【0124】同様にして、加速ルーチンへの移行とメイ
ンルーチンへの復帰を繰り返しながら、モータ12は除
々に起動パルス速度から運転パルス速度へと速くなりつ
つ駆動される。
ンルーチンへの復帰を繰り返しながら、モータ12は除
々に起動パルス速度から運転パルス速度へと速くなりつ
つ駆動される。
【0125】そして、常にチェックされている動作X−
5)にて、加減速移動コマンド受信時の始めに演算した
加速減速中パルス数と加速ルーチン移行回数のカウント
値(図9.X−2参照)とが一致したら、CPU9は図
示しない定速ルーチンへ移行し、運転パルス速度にてモ
ータ12を駆動する。
5)にて、加減速移動コマンド受信時の始めに演算した
加速減速中パルス数と加速ルーチン移行回数のカウント
値(図9.X−2参照)とが一致したら、CPU9は図
示しない定速ルーチンへ移行し、運転パルス速度にてモ
ータ12を駆動する。
【0126】[効果]以上の様に、本実施の形態2によ
れば、ホスト制御装置1が予め加減速中パルス速度を演
算して、各モータ制御装置5に対する加減速移動コマン
ドを発生しているので、高速演算の可能なCPU9を用
いることなく各モータ制御装置5の精度良い加速移動が
可能である。
れば、ホスト制御装置1が予め加減速中パルス速度を演
算して、各モータ制御装置5に対する加減速移動コマン
ドを発生しているので、高速演算の可能なCPU9を用
いることなく各モータ制御装置5の精度良い加速移動が
可能である。
【0127】また、シリアル通信バス13内のモータ制
御同期専用シリアル通信バスを、各モータ制御装置5で
の加減速パルス速度のタイミング伝送専用に割り当てる
構成にすれば、タイミング伝送以外の通常のシリアル通
信の低いトラフィックレートを維持することができ、シ
リアル通信に対する負荷を軽減できる。
御同期専用シリアル通信バスを、各モータ制御装置5で
の加減速パルス速度のタイミング伝送専用に割り当てる
構成にすれば、タイミング伝送以外の通常のシリアル通
信の低いトラフィックレートを維持することができ、シ
リアル通信に対する負荷を軽減できる。
【0128】[実施の形態3]次に、本発明の実施の形
態3を、図面を参解して説明する。
態3を、図面を参解して説明する。
【0129】〔構成]本実施の形態3で使用する加減速
制御装置の構成要素を実施の形態1と同様に図1に示
す。図1に示す構成要素についての説明は、既に述べた
ので省略する。
制御装置の構成要素を実施の形態1と同様に図1に示
す。図1に示す構成要素についての説明は、既に述べた
ので省略する。
【0130】図2に示すフローチャートは、他の実施の
形態1、2と同様であるが、本実施の形態3におけるC
PU9が処理するソフトウェアプログラムのフローチャ
ートの一例であり、特に、モータ12のパルス速度を任
意の起動パルス速度から任意の運転パルス速度まで上昇
させてモータ12を加速する場合の、加減速中パルス速
度を演算する加速ルーチンである。尚、ホスト制御装置
1からの各種命令に対するCPU9の処理するソフトウ
ェアプログラムは、ここでは省略する。また、図2につ
いての詳細説明は、既に述べたので省略する。
形態1、2と同様であるが、本実施の形態3におけるC
PU9が処理するソフトウェアプログラムのフローチャ
ートの一例であり、特に、モータ12のパルス速度を任
意の起動パルス速度から任意の運転パルス速度まで上昇
させてモータ12を加速する場合の、加減速中パルス速
度を演算する加速ルーチンである。尚、ホスト制御装置
1からの各種命令に対するCPU9の処理するソフトウ
ェアプログラムは、ここでは省略する。また、図2につ
いての詳細説明は、既に述べたので省略する。
【0131】[作用]以下、図1及び図2を参照して本
実施の形態3の動作を説明する。
実施の形態3の動作を説明する。
【0132】シリアル通信バス13を介した分散制御シ
ステムの動作については、実施の形態1と同様であり、
説明を省略する。
ステムの動作については、実施の形態1と同様であり、
説明を省略する。
【0133】ホスト制御装置1が任意のモータ制御装置
5に対して加減速移動コマンドを発生し、モータ制御装
置が加速中である場合について、特に、ホスト制御装置
1が予め加減速中パルス速度を演算してモータ制御装置
5に対する加減速移動命令を発生する方法について説明
する。
5に対して加減速移動コマンドを発生し、モータ制御装
置が加速中である場合について、特に、ホスト制御装置
1が予め加減速中パルス速度を演算してモータ制御装置
5に対する加減速移動命令を発生する方法について説明
する。
【0134】ホスト制御装置1、各モータ制御装置5に
電源が投入されてから、モータ制御装置5内のCPU9
が無限ループへ移行したり、ホスト制御装置1が任意の
モータ制御装置5に対して加減速移動コマンドを送信す
る等までの動作は、実施の形態1と同様であり、説明を
省略する。
電源が投入されてから、モータ制御装置5内のCPU9
が無限ループへ移行したり、ホスト制御装置1が任意の
モータ制御装置5に対して加減速移動コマンドを送信す
る等までの動作は、実施の形態1と同様であり、説明を
省略する。
【0135】上記の様な状態で、ホスト制御装置1が任
意のモータ制御装置5に対して加減速移動コマンドを送
信した場合、指定されたモータ制御装置5では1回目の
タイマ割込みが発生し、加速ルーチンへ移行する。
意のモータ制御装置5に対して加減速移動コマンドを送
信した場合、指定されたモータ制御装置5では1回目の
タイマ割込みが発生し、加速ルーチンへ移行する。
【0136】加速ルーチンへ移行すると、図2に示す様
な動作A)〜動作J)を実行し、加速ルーチンを抜け、
メインルーチンへ戻る。
な動作A)〜動作J)を実行し、加速ルーチンを抜け、
メインルーチンへ戻る。
【0137】メインルーチンでは、CPU9は加減速中
パルス速度を設定する以外の処理を実行している。その
実行中に、タイマ割込みでの加減速中パルス速度のタイ
ミングを受信すると、CPU9はまた加速ルーチンへ移
行し、前述と同様の動作A)〜動作J)を実行する。
パルス速度を設定する以外の処理を実行している。その
実行中に、タイマ割込みでの加減速中パルス速度のタイ
ミングを受信すると、CPU9はまた加速ルーチンへ移
行し、前述と同様の動作A)〜動作J)を実行する。
【0138】但し、ここでは加速ルーチンへの移行は2
回目である為、パルスカウント値は2、モータ現在位置
は+2となる。動作を実行し終えると、CPU9はまた
メインルーチンへ戻る。
回目である為、パルスカウント値は2、モータ現在位置
は+2となる。動作を実行し終えると、CPU9はまた
メインルーチンへ戻る。
【0139】同様にして、加速ルーチンへの移行とメイ
ンルーチンへの復帰を繰り返しながら、モータ12は徐
々に起動パルス速度から運転パルス速度へと速くなりつ
つ駆動される。
ンルーチンへの復帰を繰り返しながら、モータ12は徐
々に起動パルス速度から運転パルス速度へと速くなりつ
つ駆動される。
【0140】そして、常にチェックされている動作J)
にて、加減速移動コマンド受信時の始めに演算した加速
減速中パルス数と加速ルーチン移行回数のカウント値と
が一致したら、CPU9は図示しない定速ルーチンへ移
行し、運転パルス速度にてモータ12を駆動する。
にて、加減速移動コマンド受信時の始めに演算した加速
減速中パルス数と加速ルーチン移行回数のカウント値と
が一致したら、CPU9は図示しない定速ルーチンへ移
行し、運転パルス速度にてモータ12を駆動する。
【0141】ここで、加速ルーチン内での動作A)〜動
作J)を詳細に説明する。加速ルーチンへ移行すると、
モータ12の種類に応じた励磁シーケンスを励磁信号発
生部8へ出力し(図2.A)参照)、1回の加減速移動
コマンド受信に対して加速ルーチンを処理した回数をカ
ウントアップし(図2.B)参照)、モータ現在位置を
設定する(図2.C)参照)。
作J)を詳細に説明する。加速ルーチンへ移行すると、
モータ12の種類に応じた励磁シーケンスを励磁信号発
生部8へ出力し(図2.A)参照)、1回の加減速移動
コマンド受信に対して加速ルーチンを処理した回数をカ
ウントアップし(図2.B)参照)、モータ現在位置を
設定する(図2.C)参照)。
【0142】その後、次回の加速ルーチンへ移行する時
間を算出する為の中間演算値を算出する(図2.D)参
照)。この中間演算値は、起動パルス速度、運転パルス
速度、加減速時間、加速ルーチン処理回数に応じて変化
する次回加速ルーチン処理移行時間を算出する過程の中
間演算値であり、CPU9の処理に負担のかからない処
理のみ(短い処理時間)で演算できるものである。
間を算出する為の中間演算値を算出する(図2.D)参
照)。この中間演算値は、起動パルス速度、運転パルス
速度、加減速時間、加速ルーチン処理回数に応じて変化
する次回加速ルーチン処理移行時間を算出する過程の中
間演算値であり、CPU9の処理に負担のかからない処
理のみ(短い処理時間)で演算できるものである。
【0143】その後、この中間演算値の値に応じて、動
作F)〜動作H)を選択して、動作する(図2.E)参
照)。
作F)〜動作H)を選択して、動作する(図2.E)参
照)。
【0144】動作F)を選択した場合には、中間演算値
を基に、予め演算された線形2次方程式若しくは線形3
次方程式の解が格納されたメモリデータを参照して、次
回加速ルーチン移行時間(加減速中パルス速度)を算出
する。動作F)で算出される次回加速ルーチン移行時間
は、メモリデータのデータ長に応じて演算誤差が定ま
り、メモリ容量の許す限りデータ長を長くすることで、
演算誤差は殆どゼロに等しくできる。
を基に、予め演算された線形2次方程式若しくは線形3
次方程式の解が格納されたメモリデータを参照して、次
回加速ルーチン移行時間(加減速中パルス速度)を算出
する。動作F)で算出される次回加速ルーチン移行時間
は、メモリデータのデータ長に応じて演算誤差が定ま
り、メモリ容量の許す限りデータ長を長くすることで、
演算誤差は殆どゼロに等しくできる。
【0145】また、動作F)の処理時間は、メモリデー
タの参照が主となるので、ごく短時間で済む。
タの参照が主となるので、ごく短時間で済む。
【0146】動作G)を選択した場合には、中間演算値
を基に、線形2次方程式若しくは線形3次方程式が近似
された線形1次方程式を演算して、次回加速ルーチン移
行時間(加減速中パルス速度)を算出する。
を基に、線形2次方程式若しくは線形3次方程式が近似
された線形1次方程式を演算して、次回加速ルーチン移
行時間(加減速中パルス速度)を算出する。
【0147】動作G)で算出される次回加速ルーチン移
行時間は、線形2次方程式若しくは線形3次方程式を線
形1次方程式へ近倒する処理での演算誤差を含み、近似
方法により演算誤差が定まる。
行時間は、線形2次方程式若しくは線形3次方程式を線
形1次方程式へ近倒する処理での演算誤差を含み、近似
方法により演算誤差が定まる。
【0148】また、動作G)の処理時間は、線形1次方
程式の解を求めることが主となるので、複数の加減乗除
演算程度の時間が必要になる。
程式の解を求めることが主となるので、複数の加減乗除
演算程度の時間が必要になる。
【0149】動作H)を選択した場合には、中間演算値
を基に、線形2次方程式若しくは線形3次方程式を直接
演算して、次回加速ルーチン移行時間(加減速中パルス
速度)を算出する。動作H)で算出される次回加速ルー
チン移行時間は、線形2次方程式若しくは線形3次方程
式の解を求める部分の桁落ちのみの演算誤差を含み、演
算レンジとCPU9のレジスタ長を考慮することによ
り、演算誤差を殆どゼロに等しくすることが出来る。
を基に、線形2次方程式若しくは線形3次方程式を直接
演算して、次回加速ルーチン移行時間(加減速中パルス
速度)を算出する。動作H)で算出される次回加速ルー
チン移行時間は、線形2次方程式若しくは線形3次方程
式の解を求める部分の桁落ちのみの演算誤差を含み、演
算レンジとCPU9のレジスタ長を考慮することによ
り、演算誤差を殆どゼロに等しくすることが出来る。
【0150】また、動作H)の処理時間は、線形2次方
程式若しくは線形3次方程式の解を求めることが主とな
るので、ニュートン法等々の方程式解算出アルゴリズム
を実行しなければならず、まとまった時間が必要にな
る。
程式若しくは線形3次方程式の解を求めることが主とな
るので、ニュートン法等々の方程式解算出アルゴリズム
を実行しなければならず、まとまった時間が必要にな
る。
【0151】動作E)では、これら動作F)〜動作H)
での算出方法の演算誤差、処理時間を考慮して、次回加
速ルーチン移行時間に最適な動作を1つ選択する。ここ
で、演算誤差、処理時間は、予め設計値として算出でき
るので、両者を考慮し、最適な閾値を設計で予め求めて
おく。
での算出方法の演算誤差、処理時間を考慮して、次回加
速ルーチン移行時間に最適な動作を1つ選択する。ここ
で、演算誤差、処理時間は、予め設計値として算出でき
るので、両者を考慮し、最適な閾値を設計で予め求めて
おく。
【0152】より具体的には、加速し始めの時には、起
動速度に近い値で励滋シーケンスを出力すれば良いの
で、処理時間は高速である必要が無く、動作H)による
高精度の線形2次方程式若しくは線形3次方程式の解を
求める処理を行う。
動速度に近い値で励滋シーケンスを出力すれば良いの
で、処理時間は高速である必要が無く、動作H)による
高精度の線形2次方程式若しくは線形3次方程式の解を
求める処理を行う。
【0153】加速終了真近では運転速度に近い値で励磁
シーケンスを出力する必要があり、処理時間は高速を要
求され、動作F)による高速のメモリデータ参照の処理
を行う。加速時間の途中過程では、中程度の処理速度を
要求されるので、動作G)による近似された線形1次方
程式の解を求める処理を行う。
シーケンスを出力する必要があり、処理時間は高速を要
求され、動作F)による高速のメモリデータ参照の処理
を行う。加速時間の途中過程では、中程度の処理速度を
要求されるので、動作G)による近似された線形1次方
程式の解を求める処理を行う。
【0154】その後、算出された次回加速ルーチン移行
時間に応じてタイマ7を設定し(図2.I)参照)、次
回も加速ルーチン移行すべきか否か、を加速ルーチン移
行回数のカウント値より判断し(図2.J)参照)、加
速ルーチンを終了する。
時間に応じてタイマ7を設定し(図2.I)参照)、次
回も加速ルーチン移行すべきか否か、を加速ルーチン移
行回数のカウント値より判断し(図2.J)参照)、加
速ルーチンを終了する。
【0155】[効果]以上の様に、本実施の形態3によ
れば、モータ制御装置5内のCPU9の処理過程での中
間演算値の値に応じて、加減速中パルス速度の演算方法
を変更しているので、加減速中パルス速度が低速から高
速までに渡り、演算誤差が小さく且つ励磁シーケンス出
力に支障の無い処理速度で演算することを簡略な構成で
安価に実現可能である。
れば、モータ制御装置5内のCPU9の処理過程での中
間演算値の値に応じて、加減速中パルス速度の演算方法
を変更しているので、加減速中パルス速度が低速から高
速までに渡り、演算誤差が小さく且つ励磁シーケンス出
力に支障の無い処理速度で演算することを簡略な構成で
安価に実現可能である。
【0156】以上説明した様に、本実施の形態1乃至3
によれば、高速演算の可能なCPU9を用いることな
く、制限される処理時間内で、精度良く演算するパルス
発生タイミングの演算方法を切り換えている。
によれば、高速演算の可能なCPU9を用いることな
く、制限される処理時間内で、精度良く演算するパルス
発生タイミングの演算方法を切り換えている。
【0157】また、ホスト制御装置1が予め加減速中パ
ルス速度を演算して、モータ制御装置5に対する加減速
移動命令を発生しているので、加減速中パルス速度のデ
ータを一括して送信したり、加減速中パルス速度を出力
するタイミングを送信することにより、モータ制御装置
5内のCPU9の処理に負担がかからない。
ルス速度を演算して、モータ制御装置5に対する加減速
移動命令を発生しているので、加減速中パルス速度のデ
ータを一括して送信したり、加減速中パルス速度を出力
するタイミングを送信することにより、モータ制御装置
5内のCPU9の処理に負担がかからない。
【0158】従って、低速から高速まで精度良いパルス
発生タイミングを演算でき、広範囲な速度で精度良く加
減速制御を実行できる分散制御システムのモータ加減速
制御方法を提供できる。
発生タイミングを演算でき、広範囲な速度で精度良く加
減速制御を実行できる分散制御システムのモータ加減速
制御方法を提供できる。
【0159】本発明によれば、以下の構成を付記でき
る。 (付記1)ホスト制御装置とモータを駆動制御するモー
タ制御装置との間をシリアル通信にて結合した分散制御
システムのモータ加減速制御方法において、起動パルス
速度と運転パルス速度と加減速時間とから演算される加
減速処理移行時間用の中間演算値の程度に応じて、加減
速中パルス速度の演算方法を変更することを特徴とする
分散制御システムのモータ加減速制御方法。
る。 (付記1)ホスト制御装置とモータを駆動制御するモー
タ制御装置との間をシリアル通信にて結合した分散制御
システムのモータ加減速制御方法において、起動パルス
速度と運転パルス速度と加減速時間とから演算される加
減速処理移行時間用の中間演算値の程度に応じて、加減
速中パルス速度の演算方法を変更することを特徴とする
分散制御システムのモータ加減速制御方法。
【0160】(付記2)前記加減速中パルス速度の演算
方法は、線形2次方程式若しくは線形3次方程式を演算
することを特徴とする付記1記載の分散制御システムの
モータ加減速制御方法。
方法は、線形2次方程式若しくは線形3次方程式を演算
することを特徴とする付記1記載の分散制御システムの
モータ加減速制御方法。
【0161】(付記3)前記加減速中パルス速度の演算
方法は、線形2次方程式若しくは線形3次方程式が近似
された線形1次方程式を演算することを特徴とする付記
1記載の分散制御システムのモータ加減速制御方法。
方法は、線形2次方程式若しくは線形3次方程式が近似
された線形1次方程式を演算することを特徴とする付記
1記載の分散制御システムのモータ加減速制御方法。
【0162】(付記4)前記加減速中パルス速度の演算
方法は、予め演算された線形2次方程式若しくは線形3
次方程式の解が格納されたメモリデータを参照すること
を特徴とする付記1記載の分散制御システムのモータ加
減速制御方法。
方法は、予め演算された線形2次方程式若しくは線形3
次方程式の解が格納されたメモリデータを参照すること
を特徴とする付記1記載の分散制御システムのモータ加
減速制御方法。
【0163】(付記1)乃至(付記4)の構成によれ
ば、ホスト制御装置とモータ制御装置との間をシリアル
通信にて結合した分散制御システムのモータ加減速制御
方法において、モータのパルス速度を任意の起動パルス
速度から任意の運転パルス速度まで上昇させてモータを
加速し、前記任意の運転パルス速度から前記任意の起動
パルス速度まで下降させてモータを減速させるモータの
加減速制御方法であり、起動パルス速度と運転パルス速
度と加減速時間から演算される中間演算値の値に応じて
加減速中パルス速度の演算方法を変更するものである。
ば、ホスト制御装置とモータ制御装置との間をシリアル
通信にて結合した分散制御システムのモータ加減速制御
方法において、モータのパルス速度を任意の起動パルス
速度から任意の運転パルス速度まで上昇させてモータを
加速し、前記任意の運転パルス速度から前記任意の起動
パルス速度まで下降させてモータを減速させるモータの
加減速制御方法であり、起動パルス速度と運転パルス速
度と加減速時間から演算される中間演算値の値に応じて
加減速中パルス速度の演算方法を変更するものである。
【0164】すなわち、中間演算値が小さい場合は、予
め演算された線形2次方程式若しくは線形3次方程式の
解が格納されたメモリを参照し、中間演算値が中程度の
場合は、線形2次方程式若しくは線形3次方程式が線形
1次方程式を演算し、中間演算値が大きい場合に限り、
線形2次方程式若しくは線形3次方程式を直接演算し
て、それぞれ次回加速ルーチン移行時間(加減速中パル
ス速度)を算出しているので、モータ制御装置のCPU
は高速演算が要求されることがなく、前記中間演算値に
応じて行われる各処理において演算誤差は小さいか若し
くはゼロに等しいので、加速ムラがなくなり、また、中
間演算値が大きい場合に限り、線形2次方程式若しくは
線形3次方程式を直接演算しているので、大容量のメモ
リも必要でなくなる。
め演算された線形2次方程式若しくは線形3次方程式の
解が格納されたメモリを参照し、中間演算値が中程度の
場合は、線形2次方程式若しくは線形3次方程式が線形
1次方程式を演算し、中間演算値が大きい場合に限り、
線形2次方程式若しくは線形3次方程式を直接演算し
て、それぞれ次回加速ルーチン移行時間(加減速中パル
ス速度)を算出しているので、モータ制御装置のCPU
は高速演算が要求されることがなく、前記中間演算値に
応じて行われる各処理において演算誤差は小さいか若し
くはゼロに等しいので、加速ムラがなくなり、また、中
間演算値が大きい場合に限り、線形2次方程式若しくは
線形3次方程式を直接演算しているので、大容量のメモ
リも必要でなくなる。
【0165】(付記5)ホスト制御装置とモータ制御装
置との間をシリアル通信にて結合した分散制御システム
のモータ加減速制御方法において、ホスト制御装置が予
め加減速中パルス速度を演算して、モータ制御装置に対
する加減速移動命令を発生することを特徴とする分散制
御システムのモータ加減速制御方法。
置との間をシリアル通信にて結合した分散制御システム
のモータ加減速制御方法において、ホスト制御装置が予
め加減速中パルス速度を演算して、モータ制御装置に対
する加減速移動命令を発生することを特徴とする分散制
御システムのモータ加減速制御方法。
【0166】(付記6) ホスト制御装置からモータ制
御装置に対する加減速移動命令発生時に、一括して加減
速中パルスデータをホスト制御装置からモータ制御装置
へ送信することを特徴とする請求項5記載の分散制御シ
ステムのモータ加減速制御方法。
御装置に対する加減速移動命令発生時に、一括して加減
速中パルスデータをホスト制御装置からモータ制御装置
へ送信することを特徴とする請求項5記載の分散制御シ
ステムのモータ加減速制御方法。
【0167】(付記7)ホスト制御装置からモータ制御
装置に対する加減速移動命令発生後に、モータ制御装置
の加減速中パルス出力タイミング毎にホスト制御装置か
らモータ制御装置へタイミングフラグを送信することを
特徴とする請求項5記載の分散制御システムのモータ加
減速制御方法。
装置に対する加減速移動命令発生後に、モータ制御装置
の加減速中パルス出力タイミング毎にホスト制御装置か
らモータ制御装置へタイミングフラグを送信することを
特徴とする請求項5記載の分散制御システムのモータ加
減速制御方法。
【0168】(付記5)乃至(付記7)において、ホス
ト制御装置が予め加減速中パルス速度を演算してモータ
制御装置に対する加減速移動命令を発生することを特徴
としているので、モータ制御装置のCPUは高速演算が
要求されることなく、また、ホスト制御装置が予め加減
速中パルス速度を演算してそのデータをモータ制御装置
に送信しているので、加速ムラも発生しない。
ト制御装置が予め加減速中パルス速度を演算してモータ
制御装置に対する加減速移動命令を発生することを特徴
としているので、モータ制御装置のCPUは高速演算が
要求されることなく、また、ホスト制御装置が予め加減
速中パルス速度を演算してそのデータをモータ制御装置
に送信しているので、加速ムラも発生しない。
【0169】さらに、(付記6)においては、一括して
加減速中パルスデータをホスト制御装置からモータ制御
装置に送信しており、(付記7)においては、モータ制
御装置の加減速中パルス出力タイミング毎にホスト制御
装置からモータ制御装置へタイミングフラグを送信して
いるので、上記の如く、モータ制御装置のCPUは高速
演算は要求されず、また加速ムラも、ホスト制御装置の
演算結果を利用しているので発生しない。
加減速中パルスデータをホスト制御装置からモータ制御
装置に送信しており、(付記7)においては、モータ制
御装置の加減速中パルス出力タイミング毎にホスト制御
装置からモータ制御装置へタイミングフラグを送信して
いるので、上記の如く、モータ制御装置のCPUは高速
演算は要求されず、また加速ムラも、ホスト制御装置の
演算結果を利用しているので発生しない。
【0170】なお、上記説明では、算出された中間演算
値の大、中、小の3つの場合に分けて、次回加速ルーチ
ン移行時間(加減速中パルス速度)を算出しているが、
本発明の目的の範囲で3つには限定されず、適正な場合
に分ければ問題ない。
値の大、中、小の3つの場合に分けて、次回加速ルーチ
ン移行時間(加減速中パルス速度)を算出しているが、
本発明の目的の範囲で3つには限定されず、適正な場合
に分ければ問題ない。
【0171】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、モータ制
御装置側のCPUは高速演算が要求されることがなく、
また、メモリ容量の低減も可能な精度の良い分散制御シ
ステムのモータ加減速制御方法を提供することができ
る。
御装置側のCPUは高速演算が要求されることがなく、
また、メモリ容量の低減も可能な精度の良い分散制御シ
ステムのモータ加減速制御方法を提供することができ
る。
【0172】請求項2記載の発明によれば、モータ制御
装置のCPUは高速演算が要求されることがなく、中間
演算値に応じて行われる各処理において演算誤差は小さ
いか若しくはゼロに等しくでき、これにより加速ムラが
なくなり、また、中間演算値が大きい場合に限り、線形
2次方程式若しくは線形3次方程式を直接演算している
ので、大容量のメモリも必要がない精度の良い分散制御
システムのモータ加減速制御方法を提供することができ
る。
装置のCPUは高速演算が要求されることがなく、中間
演算値に応じて行われる各処理において演算誤差は小さ
いか若しくはゼロに等しくでき、これにより加速ムラが
なくなり、また、中間演算値が大きい場合に限り、線形
2次方程式若しくは線形3次方程式を直接演算している
ので、大容量のメモリも必要がない精度の良い分散制御
システムのモータ加減速制御方法を提供することができ
る。
【0173】請求項3記載の発明によれば、ホスト制御
装置が予め加減速中パルス速度を演算してそのデータを
モータ制御装置に送信しているので、モータ制御装置の
CPUは高速演算が要求されることなく、また、モータ
の加減速処理の際の加減速ムラも防止できる精度の良い
分散制御システムのモータ加減速制御方法を提供するこ
とができる。
装置が予め加減速中パルス速度を演算してそのデータを
モータ制御装置に送信しているので、モータ制御装置の
CPUは高速演算が要求されることなく、また、モータ
の加減速処理の際の加減速ムラも防止できる精度の良い
分散制御システムのモータ加減速制御方法を提供するこ
とができる。
【図1】実施の形態1乃至3の加減速制御装置の一例の
要部構成を示すブロック図である。
要部構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1乃至3におけるCPUが処理する
ソフトウェアプログラムを示すフローチャートである。
ソフトウェアプログラムを示すフローチャートである。
【図3】実施の形態1乃至3における演算制御部が処理
するソフトウェアプログラムの全体概要を示すフローチ
ャートである。
するソフトウェアプログラムの全体概要を示すフローチ
ャートである。
【図4】実施の形態1乃至3における動作O)での処理
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1乃至3におけるCPUが処理する
ソフトウェアプログラムを示すフローチャートである。
ソフトウェアプログラムを示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1乃至3における動作V)での処理
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2における演算制御部が処理するソ
フトウェアプログラムの全体概要を示すフローチャート
である。
フトウェアプログラムの全体概要を示すフローチャート
である。
【図8】実施の形2における動作O)での処理を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図9】実施の形態2におけるCPUが処理するソフト
ウェアプログラムを示すフローチャートである。
ウェアプログラムを示すフローチャートである。
【図10】実施の形態2における動作V)での処理を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図11】従来のモータ加速制御方法における直線的な
加速を行う場合のパターン説明図である。
加速を行う場合のパターン説明図である。
【図12】従来のモータ加速制御方法における近似的に
一定の加速度を得る場合のパターン説明図である。
一定の加速度を得る場合のパターン説明図である。
【図13】従来のモータ加速制御方法における単位ブロ
ック毎に一定の増分値をもって加速する場合のパターン
説明図である。
ック毎に一定の増分値をもって加速する場合のパターン
説明図である。
1 ホスト制御装置 2 通信コントローラ 3 演算制御部 4 プログラムメモリ 5 モータ制御装置 6 通信コントローラ 7 タイマ 8 励磁信号発生部 9 CPU 10 メモリ 11 駆動手段 12 モータ 13 シリアル通信バス
Claims (3)
- 【請求項1】 ホスト制御装置とモータを駆動制御する
モータ制御装置との間をシリアル通信にて結合した分散
制御システムのモータ加減速制御方法において、 起動パルス速度と運転パルス速度と加減速時間とから演
算される加減速処理移行時間用の中間演算値の程度に応
じて、線形演算式の解又は線形演算式から演算方法を選
別して次回加減速処理移行時間である加減速中パルス速
度の演算を実行し、演算した加減速中パルス速度により
モータの加減速処理を実行することを特徴とする分散制
御システムのモータ加減速制御方法。 - 【請求項2】 前記加減速中パルス速度の演算方法は、
中間演算値の程度に応じて、予め演算された線形2次方
程式若しくは線形3次方程式の解の参照、線形2次方程
式若しくは線形3次方程式が近似された線形1次方程式
の演算又は線形2次方程式若しくは線形3次方程式の演
算のいずれかから選別されることを特徴とする請求項1
記載の分散制御システムのモータ加減速制御方法。 - 【請求項3】 ホスト制御装置とモータを駆動制御する
モータ制御装置との間をシリアル通信にて結合した分散
制御システムのモータ加減速制御方法において、 ホスト制御装置が予め次回加減速処理移行時間である加
減速中パルス速度を演算して、モータ制御装置に対する
加減速移動命令を発生してモータの加減速処理を実行す
ることを特徴とする分散制御システムのモータ加減速制
御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29672699A JP2001119996A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 分散制御システムのモータ加減速制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29672699A JP2001119996A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 分散制御システムのモータ加減速制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001119996A true JP2001119996A (ja) | 2001-04-27 |
Family
ID=17837310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29672699A Pending JP2001119996A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 分散制御システムのモータ加減速制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001119996A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8892932B2 (en) | 2010-03-15 | 2014-11-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus and control apparatus |
CN105375904A (zh) * | 2015-11-26 | 2016-03-02 | 深圳市思榕科技有限公司 | 一种用arm单片机产生快速指数型脉冲输出方法 |
-
1999
- 1999-10-19 JP JP29672699A patent/JP2001119996A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8892932B2 (en) | 2010-03-15 | 2014-11-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus and control apparatus |
CN105375904A (zh) * | 2015-11-26 | 2016-03-02 | 深圳市思榕科技有限公司 | 一种用arm单片机产生快速指数型脉冲输出方法 |
CN105375904B (zh) * | 2015-11-26 | 2019-01-01 | 深圳市思榕科技有限公司 | 一种用arm单片机产生快速指数型脉冲输出方法 |
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