JP2005246543A - ロボットシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数台のロボット(Ra、Rb)と、記憶部(103、203)に格納されたプログラムに基づいてロボット(Ra、Rb)を制御する複数台のロボット制御装置(100、200)と、複数台のロボット制御装置(100、200)が通信路1を介して接続されているロボットシステムにおいて、各ロボット制御装置(100、200)は、複数台のロボット制御装置のうち1台のロボット制御装置を通信マスタ制御装置とし、かつ、通信マスタ制御装置以外のロボット制御装置を通信スレーブ制御装置と設定する通信設定部(102、202)と、複数台のロボットの中から協調動作を行うロボットを選択し、協調動作を行うように選択されたロボットのうち1台のロボットを協調マスタに設定する協調ロボット群選択部(104、204)とを備える。
【選択図】図1
Description
ロボットRaは、ロボット制御装置100により制御され、ロボットRbは、ロボット制御装置200により制御される。ロボット制御装置100とロボット制御装置200は、通信路1で接続されている。ロボット制御装置100には、ロボットRaを動作させる作業プログラムが格納されており、また、ロボット制御装置200には、ロボットRbを動作させる作業プログラムが格納されている。各ロボット制御装置100、200は、各々の制御装置が、マスタ機能実行モード、またはスレーブ機能実行モードとなり、協調動作をするものである(例えば、特許文献1)。
また、通信路で接続された複数のロボットのうち、一部のロボット間のみで、同期又は協調動作をさせるロボットシステム技術が開示されている(例えば、特許文献2)。
本発明の請求項5記載のロボットシステムは、前記複数の駆動部を備えるロボット制御装置は、前記スレーブ系列制御部を複数備え、複数の前記スレーブ系列制御部を同時に実行するスレーブ系列同時実行部とを備えることを特徴とするものである。
ロボット制御装置100は、通信路1に対して送受信処理を行う通信部101を備え、ロボット制御装置200は、通信路1に対して送受信処理を行う通信部102を備える。ロボット制御装置100および200は、通信設定部102、202を備えている。
以下にロボット制御装置100が通信マスタの例を説明する。通信部101には、ロボット制御装置100内にあるクロック発生器により一定の周期信号を受け取る。通信部101は、通信設定部102に設定されたマスタ識別情報1022を取得して、ロボット制御装置100が通信マスタであることを識別する。通信部101は、通信路1に対して、第1回目の周期信号で同期データを送信する。この周期信号は、ロボット制御装置100内の系列制御部110、120の起動を開始するクロックとなる。
通信部101は、第3回目の周期信号で通信部201に対してロボット制御装置200の周期信号を作成するように要求する。通信部201は、通信路を介して受信した同期信号にて、ロボット制御装置200内の系列制御部210、220の起動を開始するクロックとして、設定する。
この設定データは、ロボット制御装置100の協調ロボット群選択部104に格納される。図3に、その格納領域の例を示す。協調マスタID1041には、協調マスタであるRa、その他の協調スレーブID1042〜1044までは、Rb、Rc、Rdが格納されている。その後、上述した通信部101に協調ロボット群選択部104に設定されたデータは、通信路1を介して、通信部200に送信される。
通信部200は、協調ロボット群選択部104に設定されたデータを受信し、ロボット制御装置200内の協調ロボット群選択部204に格納する。このようにして、通信路1を介して通信が正常に確立しているロボット制御装置に対して、同一の協調ロボット群の情報が格納される。
図5では、協調マスタをRaとし、協調スレーブをRb、Rc、Rdとして表示され、移動命令で、補間方法が直線補間であり、協調マスタRaの移動速度は、関節最大速度の30%、協調スレーブRb、Rc、Rdの移動速度が100cm/分であることがプログラムされている。 つまり、マスタ速度は、協調マスタRaが現在位置から目標位置P0001へ移動する場合の速度であり、スレーブ速度は、他の協調スレーブロボットRb、Rc、Rdが、直線補間にて、各目標位置P0002(ロボットRbの場合)、P0003(ロボットRcの場合)、P0004(ロボットRdの場合)へ移動する速度である。
ロボット制御装置100では、協調マスタと協調スレーブの2つの系列を同時に制御するマスタスレーブ系列同時実行部130の実行が開始される。
マスタスレーブ系列同時実行部130は、系列制御部110と系列制御部120に対して実行する。系列制御部110は、マスタ系列であるため、動作モード選択部1100には、協調マスタであること記憶される。また、系列制御部120は、スレーブ系列であるため、動作モード選択部1200には、協調スレーブであることが記憶される。
動作演算部1201では、取得した座標系変換データ1031とロボットRaの指令位置に基づいて、協調スレーブのロボットRbの指令位置を演算し、駆動部121へ動作指令を出力する。駆動部121は、ロボットRbを駆動する。
協調スレーブの系列制御部210、220については、上述した系列制御部120と同様な処理を実行する。
このとき演算などに必要なデータは、予め通信部101から通信部201へ転送されている。
このようにして、ロボット制御装置200では、協調スレーブのロボットRc、Rdをスレーブ系列同時実行部230にて制御する。
協調ロボット群選択部104には、協調マスタとしてRa、協調スレーブとしてRbが格納され、同じデータ構造で、協調マスタとしてRc、協調スレーブとしてRdが格納されている。マスタ系列同時実行部330は、協調ロボット群選択部204により、協調マスタのロボットRa、Rbを同時に実行することを認識する。そのとき、ロボット制御装置100内の命令解釈部131は、マスタ系列ID332、333に系列制御部のIDを格納する。
協調マスタの系列制御部については、実施例1で説明した系列制御部110と同様な処理を実行する。
このようにすることで、マスタ系列同時実行部330は、協調マスタのロボットRaと協調マスタのロボットRbを駆動制御する。
また、ロボット制御装置200は、スレーブ系列同時実行部220にて、協調マスタRaに対して協調スレーブとしてRcを駆動し、協調マスタRcに対して協調スレーブRdを駆動する。
以上の説明では、図8(a)、(b)のプログラムは同時に起動した場合の例を示したが、同時に起動されない場合でも、上述した処理を行うことができる。
図10のステップ01では、協調マスタのロボットRaとし、協調スレーブのロボットRc、Rdとする設定を行う。また、単独動作のロボットをRbとしている。
この情報を協調ロボット群選択部104に設定する。協調ロボット群選択部104では、協調マスタをRa、協調スレーブをRc、Rdと設定される。単独動作のロボットRbは、協調ロボット群選択部104には設定されない。
Ra、Rb:ロボット
100、200:ロボット制御装置
101、201:通信部
102、202:通信設定部
103、203:記憶部
104、204:協調ロボット群選択部
110、120、210、220:系列制御部
111、211:駆動制御部
Claims (5)
- 複数台のロボットと、記憶部に格納された作業プログラムに基づいて前記ロボットを制御する複数台のロボット制御装置と、前記複数台のロボット制御装置が通信路を介して接続されているロボットシステムにおいて、
前記各ロボット制御装置は、
前記複数台のロボット制御装置のうち1台のロボット制御装置を通信マスタ制御装置とし、かつ、前記通信マスタ制御装置以外のロボット制御装置を通信スレーブ制御装置と設定する通信設定部と、
前記複数台のロボットの中から協調動作を行うロボット群を選択し、前記協調動作を行うように選択されたロボット群のうち1台のロボットを協調マスタに設定する協調ロボット群選択部とを備えることを特徴とするロボットシステム。 - 前記複数台のロボット制御装置のうち1台以上のロボット制御装置は、ロボットを駆動する駆動部を複数備え、
前記複数の駆動部を備えるロボット制御装置は、
前記複数の駆動部の各々に対応した系列制御部を備え、
前記系列制御部は、協調マスタ動作もしくは協調スレーブ動作または協調動作を行わない単独動作のいづれか一つの動作モードを選択する動作モード選択部を備えることを特徴とする請求項1記載のロボットシステム。 - 前記複数の駆動部を備えるロボット制御装置は、
協調マスタとなるマスタ系列制御部と、
協調スレーブとなるスレーブ系列制御部とを備え、
前記マスタ系列制御部と前記スレーブ系列制御部とを同時に実行するマスタスレーブ系列同時実行部とを備えることを特徴とする請求項2記載のロボットシステム。 - 前記複数の駆動部を備えるロボット制御装置は、
前記マスタ系列制御部を複数備え、複数の前記マスタ系列制御部を同時に実行するマスタ系列同時実行部とを備えることを特徴とする請求項2記載のロボットシステム。 - 前記複数の駆動部を備えるロボット制御装置は、
前記スレーブ系列制御部を複数備え、複数の前記スレーブ系列制御部を同時に実行するスレーブ系列同時実行部とを備えることを特徴とする請求項2記載のロボットシステム。
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2004
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