JP2001119908A - 突極形回転子 - Google Patents
突極形回転子Info
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- JP2001119908A JP2001119908A JP29790299A JP29790299A JP2001119908A JP 2001119908 A JP2001119908 A JP 2001119908A JP 29790299 A JP29790299 A JP 29790299A JP 29790299 A JP29790299 A JP 29790299A JP 2001119908 A JP2001119908 A JP 2001119908A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】Ａ寸法を小さくすることができ、回転子巻線の
温度を低減し、さらに組立性に優れた突極形回転子を提
供すること。 【解決手段】複数個の突極磁極鉄心を継鉄の円周方向に
配設し、前記突極磁極鉄心に制動巻線を備えた突極形回
転子において、前記突極磁極鉄心に備えられた複数個の
制動巻線を納めるダンパースロットの内、片側の１個ま
たは複数個のダンパースロットを開口しない形状として
いるので、回転子巻線の温度を低減することができ、ま
た、組立時においても一目で組立て方向が判り、組立性
に優れた突極形回転子を提供することができる。
温度を低減し、さらに組立性に優れた突極形回転子を提
供すること。 【解決手段】複数個の突極磁極鉄心を継鉄の円周方向に
配設し、前記突極磁極鉄心に制動巻線を備えた突極形回
転子において、前記突極磁極鉄心に備えられた複数個の
制動巻線を納めるダンパースロットの内、片側の１個ま
たは複数個のダンパースロットを開口しない形状として
いるので、回転子巻線の温度を低減することができ、ま
た、組立時においても一目で組立て方向が判り、組立性
に優れた突極形回転子を提供することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期発電機のよう
な突極形回転電機の突極形回転子に関する。
な突極形回転電機の突極形回転子に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、突極形回転電機の突極磁極鉄心
には、乱調防止、逆相分電流の打ち消し等の目的で制動
巻線が備えられている。また電圧波形改善のためにその
制動巻線は突極磁極鉄心の中心よりずらして備えた構造
でとすることが知られている。
には、乱調防止、逆相分電流の打ち消し等の目的で制動
巻線が備えられている。また電圧波形改善のためにその
制動巻線は突極磁極鉄心の中心よりずらして備えた構造
でとすることが知られている。
【０００３】図２は上記突極磁極鉄心の従来例である。
図に示すように、突極磁極鉄心１にダンパースロット２
が設けられ、そのダンパースロット２内に制動巻線４が
納められている。５は回転子巻線である。
図に示すように、突極磁極鉄心１にダンパースロット２
が設けられ、そのダンパースロット２内に制動巻線４が
納められている。５は回転子巻線である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の突極形回転電機
の突極磁極鉄心では、突極鉄心部分の厚さのＡ寸法は回
転子巻線５の遠心力を計算して決められているが、ダン
パースロット２が備えられているため、Ａ寸法を大きく
する必要がある。Ａ寸法を大きくすると、漏れ磁束が大
きくなるという問題や、回転子巻線５の巻スペースが少
なくなるという問題が生じる。これらの問題は、界磁電
流を増加することにより補うことができるが、コイルの
温度上昇に繋がり、冷却方法の改善または絶縁性能の向
上等の対策を講じなければならない。
の突極磁極鉄心では、突極鉄心部分の厚さのＡ寸法は回
転子巻線５の遠心力を計算して決められているが、ダン
パースロット２が備えられているため、Ａ寸法を大きく
する必要がある。Ａ寸法を大きくすると、漏れ磁束が大
きくなるという問題や、回転子巻線５の巻スペースが少
なくなるという問題が生じる。これらの問題は、界磁電
流を増加することにより補うことができるが、コイルの
温度上昇に繋がり、冷却方法の改善または絶縁性能の向
上等の対策を講じなければならない。
【０００５】また、図３に示すように、制動巻線４は、
隣り合う磁極鉄心と反対に位置する必要があるため回転
子巻線５を突極磁極鉄心１に納める際、一目で判り難い
ことから間違いやすいため容易に組立できないという問
題があった。
隣り合う磁極鉄心と反対に位置する必要があるため回転
子巻線５を突極磁極鉄心１に納める際、一目で判り難い
ことから間違いやすいため容易に組立できないという問
題があった。
【０００６】本発明（請求項１対応）は、上記課題を解
決するためになされたもので、その目的は、Ａ寸法を小
さくすることができ、回転子巻線の温度を低減し、さら
に組立性に優れた突極形回転子を提供することにある。
決するためになされたもので、その目的は、Ａ寸法を小
さくすることができ、回転子巻線の温度を低減し、さら
に組立性に優れた突極形回転子を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１は、複数個の突極磁極鉄心を継鉄
の円周方向に配設し、前記突極磁極鉄心に制動巻線を備
えた突極形回転子において、前記突極磁極鉄心に備えら
れた複数個の制動巻線を納めるダンパースロットの内、
片側の１個または複数個のダンパースロットを開口しな
い形状としたことを特徴とするものである。
に、本発明の請求項１は、複数個の突極磁極鉄心を継鉄
の円周方向に配設し、前記突極磁極鉄心に制動巻線を備
えた突極形回転子において、前記突極磁極鉄心に備えら
れた複数個の制動巻線を納めるダンパースロットの内、
片側の１個または複数個のダンパースロットを開口しな
い形状としたことを特徴とするものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
ついて説明する。図１は、本発明の一実施例（請求項１
対応）である突極形回転子の突極磁極鉄心の断面図であ
る。
ついて説明する。図１は、本発明の一実施例（請求項１
対応）である突極形回転子の突極磁極鉄心の断面図であ
る。
【０００９】同図に示すように、本実施例では、突極磁
極鉄心１に中心よりずらした状態で複数個のダンパース
ロット２が設けられている。そのダンパースロット２の
内、ずらした側の１個または複数個のダンパースロット
（機械応力の大きいスロットのみ）を、開口しない形状
のダンパースロット３とする。そして、ダンパースロッ
ト２，３に制動巻線４が納められ、回転子巻線５は突極
磁極鉄心１に取り付けられている。
極鉄心１に中心よりずらした状態で複数個のダンパース
ロット２が設けられている。そのダンパースロット２の
内、ずらした側の１個または複数個のダンパースロット
（機械応力の大きいスロットのみ）を、開口しない形状
のダンパースロット３とする。そして、ダンパースロッ
ト２，３に制動巻線４が納められ、回転子巻線５は突極
磁極鉄心１に取り付けられている。
【００１０】次に、本実施例の作用について説明する
と、開口しない形状のダンパースロット３を設けること
により、回転時の回転子巻線５を支える機械的強度が増
し、Ａ寸法を従来よりも小さくすることができる。そし
て、Ａ寸法を小さくしたことにより漏れ磁束の減少、回
転子巻線５の巻スペースの増大が図られ、界磁電流の低
減に繋がり、これにより回転子巻線５の温度を低減する
ことができる突極形回転子を提供することができる。ま
た、組立時においても一目で組立て方向が判り、組立性
に優れた突極形回転子を提供することができる。
と、開口しない形状のダンパースロット３を設けること
により、回転時の回転子巻線５を支える機械的強度が増
し、Ａ寸法を従来よりも小さくすることができる。そし
て、Ａ寸法を小さくしたことにより漏れ磁束の減少、回
転子巻線５の巻スペースの増大が図られ、界磁電流の低
減に繋がり、これにより回転子巻線５の温度を低減する
ことができる突極形回転子を提供することができる。ま
た、組立時においても一目で組立て方向が判り、組立性
に優れた突極形回転子を提供することができる。
【００１１】なお、本発明は上記した実施例のみに限定
されるものではなく、例えば磁極胴部と磁極頭部の結合
および磁極胴部と回転子継鉄との結合をボルトで行う
等、その要旨を変更しない範囲で種々変形して実施でき
ることは勿論である。
されるものではなく、例えば磁極胴部と磁極頭部の結合
および磁極胴部と回転子継鉄との結合をボルトで行う
等、その要旨を変更しない範囲で種々変形して実施でき
ることは勿論である。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明（請求項１
対応）によれば、回転子巻線の温度を低減することがで
き、また、組立時においても一目で組立て方向が判り、
組立性に優れた突極形回転子を提供することができる。
対応）によれば、回転子巻線の温度を低減することがで
き、また、組立時においても一目で組立て方向が判り、
組立性に優れた突極形回転子を提供することができる。
【図１】本発明の一実施例の突極磁極鉄心の断面図。
【図２】従来の突極磁極鉄心の断面図。
【図３】従来の隣り合う突極磁極鉄心の断面図。
１…突極磁極鉄心、２…ダンパースロット、３…開口し
ない形状のダンパースロット、４…制動巻線、５…回転
子巻線。
ない形状のダンパースロット、４…制動巻線、５…回転
子巻線。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１２年４月１８日（２０００．４．１
８）
８）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００７
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１は、複数個の突極磁極鉄心を継鉄
の円周方向に配設し、前記突極磁極鉄心に制動巻線を片
寄った状態で備えた突極形回転子において、前記突極磁
極鉄心に備えられた複数個の制動巻線を納めるダンパー
スロットの内、片寄った側の１個または複数個のダンパ
ースロットを開口しない形状としたことを特徴とするも
のである。
に、本発明の請求項１は、複数個の突極磁極鉄心を継鉄
の円周方向に配設し、前記突極磁極鉄心に制動巻線を片
寄った状態で備えた突極形回転子において、前記突極磁
極鉄心に備えられた複数個の制動巻線を納めるダンパー
スロットの内、片寄った側の１個または複数個のダンパ
ースロットを開口しない形状としたことを特徴とするも
のである。
フロントページの続き (72)発明者 有木 斉 兵庫県姫路市網干区浜田1000番地 西芝電 機株式会社内 (72)発明者 嶋屋 宏基 兵庫県姫路市網干区浜田1000番地 西芝電 機株式会社内 (72)発明者 大角 栄治 兵庫県姫路市網干区浜田1000番地 西芝電 機株式会社内 Ｆターム(参考） 5H002 AA02 AA08 AC01 AE06 5H603 AA01 AA03 AA09 BB02 BB09 BB12 CA02 CA07 CB02 CC11 5H619 AA01 AA05 BB02 BB15 PP02 PP04 PP11
Claims (1)
- 【請求項１】 複数個の突極磁極鉄心を継鉄の円周方向
に配設し、前記突極磁極鉄心に制動巻線を備えた突極形
回転子において、前記突極磁極鉄心に備えられた複数個
の制動巻線を納めるダンパースロットの内、片側の１個
または複数個のダンパースロットを開口しない形状とし
たことを特徴とする突極形回転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11297902A JP3096980B1 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 突極形回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11297902A JP3096980B1 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 突極形回転子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3096980B1 JP3096980B1 (ja) | 2000-10-10 |
| JP2001119908A true JP2001119908A (ja) | 2001-04-27 |
Family
ID=17852588
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11297902A Expired - Fee Related JP3096980B1 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 突極形回転子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3096980B1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104638861A (zh) * | 2014-12-19 | 2015-05-20 | 华北电力大学 | 一种能够改变磁极上阻尼导条根数的发电电动模型机 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105610255A (zh) * | 2016-03-01 | 2016-05-25 | 中车株洲电力机车研究所有限公司 | 一种电励磁同步电机的转子装置及电机 |
| CN111835113A (zh) * | 2020-07-07 | 2020-10-27 | 山东齐鲁电机制造有限公司 | 一种适用于变频启动的重型燃气轮发电机转子线圈结构 |
| CN113726118B (zh) * | 2021-08-16 | 2022-08-16 | 南京师范大学 | 多裂齿比多端口磁场调制电机 |
-
1999
- 1999-10-20 JP JP11297902A patent/JP3096980B1/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104638861A (zh) * | 2014-12-19 | 2015-05-20 | 华北电力大学 | 一种能够改变磁极上阻尼导条根数的发电电动模型机 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3096980B1 (ja) | 2000-10-10 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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