JP2001119131A - 電子部品実装体とそれを用いた電子機器と電子部品実装体の製造方法 - Google Patents

電子部品実装体とそれを用いた電子機器と電子部品実装体の製造方法

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JP2001119131A
JP2001119131A JP29776699A JP29776699A JP2001119131A JP 2001119131 A JP2001119131 A JP 2001119131A JP 29776699 A JP29776699 A JP 29776699A JP 29776699 A JP29776699 A JP 29776699A JP 2001119131 A JP2001119131 A JP 2001119131A
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Junji Oishi
純司 大石
Takeochi Nagai
健生智 永井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電子部品実装体とその製造方法とそ
れを用いた電子機器に関するもので、基板の導電パター
ンの接続面と、電子部品の電極との接続不良を防止する
こと、および隣接する接続面間の短絡を防止することを
目的とする。 【解決手段】 少なくともその一面に導電パターン4が
設けられた基板1と、この基板1の前記導電パターン4
の接続面4aに導電性接着剤8により接続したIC7と
を備え、前記導電パターン4の接続面4aを粗面化する
とともに、隣接する導電パターン4の接続面4a間の基
板1面に凹部1Aを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板上に電子部品を
実装した電子部品実装体とそれを用いた電子機器と電子
部品実装体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種電子部品実装体は、基板の一面に
形成した導電パターンの接続面に、電子部品の電極を導
電性接着剤によって接続した構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において問題
となるのは、隣接する導電パターンの接続面間が電気的
に短絡することであった。
【0004】すなわち近年の電子部品実装体において
は、隣接する導電パターンの接続面間の距離がきわめて
小さくなっており、よって導電性接着剤を溶融させて電
子部品の電極を接続する際に、前記導電性接着剤の一部
が隣接する接続面側へと流れ、これによって隣接する接
続面間が電気的に短絡してしまうことが生ずることがあ
ったのである。
【0005】そこで本発明は上記隣接する接続面間の電
気的な短絡を防止することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、少なくともその一面に導電パターン
が設けられた基板と、この基板の前記導電パターンの接
続面に導電性接着剤により接続した電子部品とを備え、
前記導電パターンの接続面を粗面化するとともに、隣接
する導電パターンの接続面間の基板面に凹部を形成した
ものであって、隣接する接続面間の基板面に凹部を形成
することにより接続面間の沿面距離が長くなり、これに
より導電性接着剤の一部が溶融して流れても隣りの接続
面に到達せず、この結果として両者間の電気的な短絡が
防止できるのである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、少なくともその一面に導電パターンが設けられた基
板と、この基板の前記導電パターンの接続面に導電性接
着剤により接続した電子部品とを備え、前記導電パター
ンの接続面を粗面化するとともに、隣接する導電パター
ンの接続面間の基板面に凹部を形成したものであって、
隣接する接続面間の基板面に凹部を形成することにより
接続面間の沿面距離が長くなり、これにより導電性接着
剤の一部が溶融して流れても隣りの接続面に到達せず、
この結果として両者間の電気的な短絡が防止できるので
ある。また、導電パターンの接続面を粗面化することに
より、この接続面に付着した導電不良物質が除去される
とともに、その表面積も大きくなり、この結果として電
子部品の電極との電気的な接続状態が安定化し、しかも
導電性接着剤のアンカー効果が発現することで、電子部
品の電極と基板の導電パターンの接続面との機械的な接
続強度も強くなる。
【0008】さらに接続面を粗面化すれば、この接続面
が鏡面のものに比較するとそれに乗った導電性接着剤が
その外方から下方へと流れにくくなり、この流れにくく
なる点と上記凹部の形成による沿面距離の拡大により、
隣接する接続面間の短絡防止効果はさらに高いものとな
る。
【0009】また請求項2の発明は、電子部品は半導体
集積素子(以下ICと称す)としたものであり、このI
Cの下面の突起電極を導電パターンの接続面に導電性接
着剤で接続した請求項1に記載の電子部品実装体であっ
て、IC下面の突起電極はきわめて小さいものである
が、それに対応する導電パターンの接続面が粗面化され
ているので、粗面化による接続面積の拡大と、導電性接
着剤に対するアンカー効果の発現により、前記ICの突
起電極は導電パターンの接続面へ強固に接続されること
になる。また導電パターンが粗面化されているので、I
C実装時にこのICの突起電極が導電パターンの接続面
上を横すべりすることもなく、この点からも実装に対す
る信頼性の高いものとなる。
【0010】さらに請求項3の発明は、導電パターンが
厚膜印刷パターンよりなり、接続面はサンドブラストに
よる粗面とし、基板面の凹部はサンドブラストにより形
成した請求項1、または2に記載の電子部品実装体であ
って、サンドブラストによって導電パターンの接続面を
粗面化およびその間の基板面の凹部形成することは、研
磨粉の材質、粒径、導電パターンへの衝突スピード等を
制御することにより容易に行うことができ、しかも導電
パターンを厚膜印刷パターンにて形成しているので、こ
の研磨によって前記接続面が穴あき状態で除去されてそ
の接続面積が減少してしまうことがなく、むしろそれよ
りは印刷時に接続面の一部、例えば中央部分が盛り上が
った状態となっても、このサンドブラストによってその
部分を押し下げた状態とし、全体として平面に近づける
ことができ、よってこの接続面に電子部品の電極を接続
しやすいものとなり、しかもこの平面化により導電性接
着剤が外方から下方に落下しにくくなり、隣接する接続
面間の短絡も防止できやすいものとなる。
【0011】さらにまた請求項4の発明は、接続面の外
周は外方に突出した形状とした請求項3に記載の電子部
品実装体であって、前記接続面も厚膜印刷パターンで形
成しているので、これをサンドブラストで粗面化するこ
とにより、この接続面を請求項3の発明のごとく平面化
することができ、この状態からこの接続面の外周を外方
に突出させることで接続面の面積拡大が図れ、この結果
として導電性接着剤を用いた電子部品の電極との接続強
度が高いものとなり、しかも導電性接着剤が外方から下
方に落下しにくくなり、隣接する接続面間の短絡も防止
できやすいものとなる。
【0012】また請求項5の発明は、導電パターンを厚
膜印刷パターンで形成するとともに、その接続面をドラ
イエッチングによる粗面とし、基板面の凹部はサンドブ
ラストにより形成した請求項3、または4に記載の電子
部品実装体であって、出力調整を行うことにより、厚膜
印刷パターンで形成した導電パターンの接続面を容易に
粗面化することができ、しかも凹部形成はサンドブラス
トにより容易に形成することができる。
【0013】さらに請求項6の発明は、導電パターンの
接続面および隣接する接続面間の凹部以外の部分をガラ
ス膜で覆うとともに、このガラス膜の表面を粗面化した
請求項1〜5のいずれか一つに記載の電子部品実装体で
あって、基板上において導電パターンの接続面および隣
接する接続面間の凹部以外の部分をガラス膜で覆ってい
るので、基板に対する導電パターンの密度強度が高く、
剥離等がおきにくくなるとともに、接続面部以外の近接
する導電パターン間においても短絡もなくなる。
【0014】また接続面間の基板には凹部を形成してい
るので、この間には十分な沿面距離がとれ、これにより
接続面間においても短絡がおきなくなる。
【0015】また、ガラス膜の表面も粗面化しているの
で、電子部品の実装後に基板上をさらに封止樹脂で覆う
場合には、封止樹脂がガラス膜の粗面部分に入り込んで
アンカー効果が発現され、封止樹脂の封止強度が高くな
り、さらに電子部品の下面にもガラス膜の粗面化により
形成された毛細管経路を介して封止樹脂が入り込み、そ
の結果としてこの封止樹脂が電子部品を基板に接着する
接着剤の作用を果たし、その接続強度が高いものとな
る。
【0016】さらにまた請求項7の発明は、基板のガラ
ス膜非形成部に位置検出マークを印刷により形成し、こ
の位置検出マークの表面を粗面化した請求項6に記載の
電子部品実装体であって、位置検出マークの表面を粗面
化することにより、光学式の位置検出を行う場合に、こ
の表面における反射が少なくなって、位置検出精度が高
くなる。
【0017】また請求項8の発明は、基板の一面側に導
電パターンを形成するとともに、この基板の他面側に設
けた接続電極は、基板に形成したスルーホールを介して
前記一面側の導電パターンに接続し、前記基板の他面側
の接続電極以外の面をガラス膜で覆った請求項6、また
は7に記載の電子部品実装体であって、基板の他面側に
接続電極を設けているので、他の大基板等への接続が行
いやすいものとなる。すなわち、基板の一面側には電子
部品が実装されているので、この一面側において接続電
極を設けることは場所的な制約が大きく困難なものとな
るが、他面側であれば、例えば接続しやすい外周部でも
容易に形成でき、またこの他面側においても基板の一面
側と同様に接続電極以外を覆うガラス膜を設けているの
で、基板の熱的な変形がおきにくく、この点からも上記
の大基板等への接続が行いやすいものとなる。
【0018】さらに請求項9の発明は、基板の導電パタ
ーンで覆われていない部分を粗面化した請求項1〜8の
いずれか一つに記載の電子部品実装体であって、基板を
粗面化することにより、導電パターンの接続面以外の部
分をガラス膜や封止樹脂で覆ったりする場合に基板が粗
面化されていると、それらの基板に対する接着強度がき
わめて高くなり、しかもこの基板の粗面化は導電パター
ンの接続面の粗面化時に同時に形成することが出来、別
工程が不要で作業性の良いものとなる。
【0019】さらにまた請求項10の発明は、電子部品
と基板間を、封止樹脂で封止した請求項9に記載の電子
部品実装体であって、封止樹脂を電子部品と基板間に浸
入させて電子部品の基板に対する接着固定を行う場合に
おいて、電子部品の実装前の基板を粗面化しているの
で、この粗面化による封止樹脂に対するアンカー効果の
発現により、接着固定力が強化され、また電子部品実装
後にこの電子部品を封止樹脂で覆った場合には基板の粗
面化による毛細管現象の発現によりこの基板と電子部品
間にも封止樹脂が浸入し、大きな接着力を発揮すること
にもなる。
【0020】また請求項11の発明は、基板の外周面を
サンドブラストによる粗面とした請求項1〜10のいず
れか一つに記載の電子部品実装体であって、基板の外周
面をサンドブラストによる粗面とすることにより、この
基板外周面にクラックが残った状態とはならず、この結
果として以後の製造工程において基板割れが発生するこ
とがなくなる。
【0021】すなわち基板は大基板の分割溝にて分割形
成されることが多く、例えばこの場合には分割された基
板の外周にはクラックが形成されることが多い。そして
この様に基板外周にクラックが形成された場合には、以
後の製造工程において前記クラックから基板の割れが発
生してしまうことがあるのであるが、前記クラックをサ
ンドブラストで除いておけば基板の割れが発生しなくな
るのである。
【0022】さらに請求項12の発明は、請求項1〜1
1のいずれか一つに記載の電子部品実装体を、他の基板
に実装した電子機器であって、基板上に電子部品を強固
に装着し、ユニット化を図った電子部品実装体を、他の
基板に実装することによって電子機器を構成したもので
ある。
【0023】この場合電子部品実装体が電子部品として
ICを含む混合集積体よりなる機能回路である場合に
は、それを上記他の大きな基板上において他の機能回路
とともに実装するよりは小型化しやすいものとなる。つ
まり上記他の大きな基板上には他の機能回路を形成する
ためにも多くの電子部品を実装しなければならず、これ
ら多くの電子部品を確実に実装するためには、例えば実
装機の実装指が挿入される程度のスペースを確保しなけ
ればならず、大型化しやすくなる。これに対して特にI
Cを含む混合集積体を電子部品実装体としておけば、他
の基板上には、これは一つのものとして実装すれば良い
ので小型化しやすく、また逆にこの電子部品実装体とし
ても少ない機能回路を形成するので実装する電子部品も
少なく、より実装密度を高めた小さなものとすることも
できる。
【0024】さらにまた請求項13の発明は、基板の少
なくとも一面に導電パターンを形成し、次に前記導電パ
ターンの少なくとも接続面を粗面化するとともに、隣接
する接続面間の基板面に凹部を形成し、その後電子部品
の電極を、前記導電パターンの接続面に導電性接着剤に
より隣接する電子部品実装体の製造方法であって、導電
パターンの接続面を粗面化することにより、この接続面
に付着した導電不良物質が除去されるとともに、その表
面積も大きくなり、この結果として電子部品の電極との
電気的な接続状態が安定化し、しかも導電性接着剤のア
ンカー効果が発現することで、電子部品の電極と基板の
導電パターンの接続面との機械的な接続強度も強くな
る。また隣接する接続面間の基板面に凹部を形成すれ
ば、隣接する接続面間の沿面距離が大きくなって、接続
面上から流れた導電性接着剤による短絡が生じにくくな
る。
【0025】さらにまた請求項14の発明は、導電パタ
ーンの形成後、この導電パターンの接続面に導通検査用
の導電ゴム体を当接させて導電パターンの導通検査を行
い、その後前記接続面を粗面化するとともに、隣接する
接続面間の基板面に凹部を形成する請求項13に記載の
電子部品実装体の製造方法であって、導通検査後に接続
面の粗面化を行うので、この導通検査時に接続面に残存
付着してしまう導電ゴム体は粗面化時に除去されること
となり、この結果としてこの接続面に電子部品の電極を
良好な状態で電気的、機械的な接続を行うことができ
る。また接続面からの導電ゴム体の除去とともに、隣接
する接続面間の基板面に凹部を形成することができるの
で、この接続面間における沿面距離が長くなり、これに
より接続面の導電性接着剤による短絡が生じにくくな
る。
【0026】また請求項15の発明は、導電パターンを
厚膜印刷により形成し、サンドブラストによりこの導電
パターンの接続面の粗面化と、隣接する接続面間の基板
面に凹部形成を行う請求項13、または14に記載の電
子部品実装体の製造方法であって、サンドブラストによ
って導電パターンの接続面を粗面化することは、研磨粉
の材質、粒径、導電パターンへの衝突スピード等を制御
することにより容易に形成することができ、しかも導電
パターンを厚膜印刷パターンにて形成しているので、こ
の研磨によって前記接続面が穴あき状態で除去されてそ
の接続面積が減少してしまうことがなく、むしろそれよ
りは印刷時に接続面の一部、例えば中央部分が盛り上が
った状態となっても、このサンドブラストによってその
部分を押し下げた状態とし、全体として平面に近づける
ことができ、よってこの接続面に電子部品の電極を接続
しやすいものとなる。また接続面が平面化すればその上
から外方へと導電性接着剤が流れ落ちにくく、この点と
隣接する接続面間の凹部形成により、隣接する接続面間
の短絡が生じにくくなる。
【0027】さらに請求項16の発明は、厚膜印刷によ
って形成した導電パターンの接続面を、ドライエッチン
グにより粗面化するとともに、隣接する接続面間の基板
面にサンドブラストにより凹部を形成する請求項13、
または14に記載の電子部品実装体の製造方法であっ
て、出力調整を行うことによって、厚膜印刷パターンで
形成した導電パターンの接続面を容易に粗面化すること
ができる。また隣接する接続面間の基板面の凹部はサン
ドブラストによって容易に形成することができる。
【0028】さらにまた請求項17の発明は、導電パタ
ーンの接続面および隣接する接続面間の凹部以外の部分
をガラス膜で覆うとともに、このガラス膜の表面と導電
パターンの接続面の粗面化および凹部形成を同一工程に
より行う請求項13に記載の電子部品実装体の製造方法
であって、ガラス膜と導電パターンの接続面の粗面化、
および接続面間の凹部形成を例えばサンドブラストによ
って同一工程で行うので、作業性の良いものとなる。
【0029】また請求項18の発明は、導電パターンの
接続面間の基板の表面の凹部は、導電パターンの接続面
の粗面化と同一工程にて形成する請求項14、または1
5に記載の電子部品実装体の製造方法であって、基板表
面の凹部形成と、導電パターンの接続面の粗面化とを同
一工程にて行うので、作業性の良いものとなる。
【0030】さらに請求項19の発明は、基板の表面に
位置検出マークを導電パターンと同一工程にて形成し、
この位置検出マークの表面を、導電パターンの接続面と
同一工程にて粗面化する請求項14〜18のいずれか一
つに記載の電子部品実装体の製造方法であって、位置検
出マークを導電パターンと同一工程で例えば厚膜印刷に
よって形成するので、作業性が良く、しかも両者の粗面
化も同一工程にて行うので作業性が良いものとなる。
【0031】さらにまた請求項20の発明は、導電パタ
ーンの接続面に、電子部品の下面側の電極を接続後、こ
の電子部品と基板間に封止樹脂を注入する請求項13〜
16のいずれか一つに記載の電子部品実装体の製造方法
であって、基板の表面が粗面化されているので、基板上
にて電子部品を封止樹脂にて封止すると前記基板表面の
粗面化により発現された毛細管現象によって電子部品の
下面側にも封止樹脂が浸入し、電子部品を固着すること
になり、作業性の良いものとなる。
【0032】また請求項21の発明は、電子部品の下面
側に対向する導電パターン部分をガラス膜で覆った後
に、このガラス膜の表面を粗面化し、その後封止樹脂の
注入を行う請求項20に記載の電子部品実装体の製造方
法であって、ガラス膜の表面が粗面化されているので、
基板上にて電子部品を封止樹脂にて封止すると前記粗面
化により発現された毛細管現象によって電子部品の下面
側にも封止樹脂が浸入し、電子部品を固着することにな
り、作業性の良いものとなる。
【0033】さらに請求項22の発明は、隣接する導電
パターンの接続面間の凹部形成と同一工程で基板の外周
面の粗面化を行う請求項13〜21のいずれか一つに記
載の電子部品実装体の製造方法であって、基板の外周面
の粗面化を行うことにより、この基板外周面にクラック
が残った状態とはならず、この結果として以後の製造工
程において基板割れが発生することがなくなる。すなわ
ち基板の製造時に、その外周部にクラックが形成されて
いると、以後の製造工程において前記クラックから基板
の割れが発生してしまうことがあるので、このクラック
を事前に取除いて基板の割れを防止するものである。
【0034】また基板の外周面のクラック除去のための
粗面化は、隣接する導電パターン間の凹部形成と同一工
程にて行うので、作業効率の良いものになるのである。
【0035】さらにまた請求項23の発明は、大基板に
分割用の溝を形成し、この溝で分割して基板を形成する
請求項22に記載の電子部品実装体の製造方法であっ
て、分割溝による分割で大基板から複数の基板を分割形
成するので、基板の形成が簡単に行え、しかもこの様に
基板を分割形成することによってその外周部にクラック
が形成されたとしても、そのクラックは導電パターンの
接続面間の凹部形成と同時に行われる基板外周部の粗面
化により除去されることとなるので、このクラックによ
る以後の製造工程における基板割れが発生することはな
くなる。
【0036】また請求項24の発明は、プレート上に複
数の基板を直線状に配置し、直線状となった前記複数の
基板の集合体の長手方向両側部をガイド部材で位置規制
した状態で、ノズルから基板への研磨粉の吹き付けによ
り粗面化と凹部形成を行う請求項22、または23に記
載の電子部品実装体の製造方法であって、プレート上に
複数の基板を並べて粗面化と凹部形成を行うので、同時
に多数枚の基板の粗面化と凹部形成が行え、作業効率の
良いものとなる。
【0037】さらに請求項25の発明は、プレート上に
テープで基板を貼付した状態で、ノズルから基板への研
磨粉の吹き付けにより粗面化と凹部形成を行う請求項2
2、または23に記載の電子部品実装体の製造方法であ
って、プレート上にテープで基板を貼付けて粗面化と凹
部形成を行うようにしたので、ノズルから吹き出された
研磨粉によって基板がプレート上を揺動することはな
く、この結果として基板の導電パターンの接続部の粗面
化と凹部形成が確実に行えるようになるのである。
【0038】さらにまた請求項26の発明は、テープの
幅を基板の幅よりも小さくした請求項25に記載の電子
部品実装体の製造方法であって、テープの幅を基板の幅
よりも小さくすることによって、基板の外周部はテープ
の非接着面となるので、この外周部はノズルから吹き付
けられる研磨粉によって粗面化と凹部形成が行われやす
くなり、この粗面化と凹部形成後には基板のテープの非
接着面部から基板をプレート上から容易に取外すことが
できるようになる。
【0039】また請求項27の発明は、長尺状のテープ
の長手方向に、所定間隔をあけて複数の基板を貼付した
請求項25、または26に記載の電子部品実装体の製造
方法であって、長尺状のテープの長手方向に複数の基板
を貼付けて粗面化と凹部形成を行うので、同時に複数の
基板の粗面化と凹部形成が行え、作業効率の良いものと
なり、しかも各基板間に所定間隔をあけているので、各
基板ともその外周部の粗面化も確実に行われるようにな
る。
【0040】さらに請求項28の発明は、テープの外径
を基板の外径よりも小さくし、このテープを介してプレ
ート上に基板を貼付した請求項25に記載の電子部品実
装体の製造方法であって、テープの外径を基板の外径よ
りも小さくしているので、基板の外周全体にテープの非
接着面が形成され、その結果としてノズルから吹き出さ
れた研磨粉によって基板の全外周部が粗面化されやすく
なる。
【0041】さらにまた請求項29の発明は、プレート
上に複数の基板を所定間隔をあけて配置した状態で、掃
引されるノズルから基板に研磨粉を吹き付けて粗面化と
凹部形成を行う請求項24〜28のいずれか一つに記載
の電子部品実装体の製造方法であって、ノズルを掃引す
ることによって複数設けた各基板に対して略均一に粗面
化と凹部形成を行うことができることになる。
【0042】また各基板に対してノズルから十分な研磨
粉の吹き付けを行うことができるので、基板上に設けた
導電パターンがこの基板に対して不安定な状態となって
いるものに対しては、この不安定な導電パターンをこの
粗面化時に取除いて以後の不良を事前に回避することも
できる。
【0043】また請求項30の発明は、ノズルがプレー
ト上を矩形波状に掃引する請求項29に記載の電子部品
実装体の製造方法であって、プレート上に複数設けた基
板に対してノズルから研磨粉を吹き付けて粗面化と凹部
形成を行う場合、このノズルを矩形波状に掃引する様に
すれば、小さなノズルでプレート上に複数配置した基板
に対して略均一な粗面化と凹部形成が行えることにな
る。
【0044】さらに請求項31の発明は、ノズルをプレ
ート上に複数回掃引させる請求項30に記載の電子部品
実装体の製造方法であって、ノズルの複数回掃引を行う
ことにより、プレート上に配置した複数の基板に対する
粗面化と凹部形成が十分にまた均一に行いやすくなる。
【0045】さらにまた請求項32の発明は、ノズルの
第1回目の掃引軌跡と第2回目の掃引軌跡を異ならせた
請求項31に記載の電子部品実装体の製造方法であっ
た、第1回目の掃引軌跡と第2回目の掃引軌跡を異なら
せることにより、ノズルから吹き出される研磨粉の吹出
パターンにむらが生じていたとしても、プレート上に配
置した複数の基板に対して均一な粗面化と凹部形成が行
いやすいものとなる。
【0046】また請求項33の発明は、プレート上をノ
ズルで往復掃引する請求項30に記載の電子部品実装体
の製造方法であって、プレート上をノズルで矩形波状に
往復掃引することにより、小さなノズルでプレート上に
配置した複数の基板をより均一な状態で粗面化と凹部形
成をすることができる。
【0047】さらに請求項34の発明は、ノズルの往路
軌跡と復路軌跡とを異ならせた請求項33に記載の電子
部品実装体の製造方法であって、ノズルの往路軌跡と復
路軌跡を異ならせることによりノズルから吹き出される
研磨粉の吹出パターンにむらが生じていたとしても、プ
レート上に配置した複数の基板に対して均一な粗面化と
凹部形成が行いやすいものとなる。
【0048】さらにまた請求項35の発明は、ノズルの
開口幅を基板の幅よりも大きくした請求項24〜34の
いずれか一つに記載の電子部品実装体の製造方法であっ
て、ノズルの開口幅をプレート上に配置した基板の幅よ
りも大きくすることにより、ノズルから吹き出される研
磨粉により各基板とも一度ごとに全面的な粗面化と凹部
形成が行われることとなるので、粗面化と凹部形成が均
一なものとなりやすい。
【0049】また請求項36の発明は、ノズルによるプ
レート上の掃引後、プレートを回動させて再度ノズルに
よるプレート上の掃引を行う請求項24〜35のいずれ
か一つに記載の電子部品実装体の製造方法であって、ノ
ズルによるプレート上の掃引後にプレートを回動させた
後に再度ノズルによるプレート上の掃引を行うようにす
れば、例えば基板は一方向と他方向から粗面化と凹部形
成が行われた状態ともすることができ、より均一な粗面
化と凹部形成が行われることになるのである。
【0050】さらに請求項37の発明は、プレートを略
90度回動後にノズルによるプレート上の掃引を行う請
求項36に記載の電子部品実装体の製造方法であって、
プレート上の各基板はX方向とY方向から粗面化と凹部
形成が行われた状態とすることができるので、より均一
な粗面化と凹部形成が行われることになるのである。
【0051】さらにまた請求項38の発明は、ノズルか
ら大径の研磨粉を基板に吹き付けて粗面化と凹部形成を
行った後、前記大径の研磨粉より小径の研磨粉を基板に
吹き付けて粗面化と凹部形成を行う請求項24〜37の
いずれか一つに記載の電子部品実装体の製造方法であっ
て、ノズルから大径の研磨粉を基板に吹き付けることに
より基板面を粗面化したり、不完全な導電パターンを事
前に分断して以後の不良を事前に防止したりすることが
でき、また深い凹部形成も行え、しかもその後に小径の
研磨粉で細粗面化を行うので基板上への電子部品の実装
に支障を来たすこともなくなる。
【0052】また請求項39の発明は、プレートを反転
させてその下面側に基板を配置させ、この基板の下方に
設けたノズルから研磨粉を上方の基板に吹き付ける請求
項24〜38のいずれか一つに記載の電子部品実装体の
製造方法であって、プレートを反転させてその下面側に
基板を配置させた状態で、この基板の下方のノズルから
研磨粉を上方の基板に付き付ける様にすれば、研磨粉や
研磨屑は下方に落下して基板上に残りにくくなるので、
これらが残存することによる導電パターンの接続部にお
ける電子部品の電極との接続不良等がおきにくく、また
は以後のこれら残存物の除去工程が簡単なものとなる。
【0053】さらに請求項40の発明は、ノズルから基
板への研磨粉の吹き付けによる粗面化と凹部形成後、基
板の粗面部分に気体を吹き付ける請求項24〜39のい
ずれか一つに記載の電子部品実装体の製造方法であっ
て、粗面化と凹部形成後の研磨粉や研磨屑を気体で基板
上から吹き飛ばすことにより、これらの研磨粉や研磨屑
が基板上に残ることによる導電パターンの接続部におけ
る電子部品の電極との接続不良等がおきにくくなる。
【0054】さらにまた請求項41の発明は、基板の粗
面化と凹部形成後、この基板を、酸素を含有しない液体
中にて超音波洗浄する請求項22〜40のいずれか一つ
に記載の電子部品実装体の製造方法であって、粗面化と
凹部形成後に液体中にて超音波洗浄することにより基板
上から研磨粉や研磨屑を除去して、これらの研磨粉や研
磨屑が基板上に残存することによる導電パターンの接続
部における電子部品の電極との接続不良等を防止するこ
とができ、しかも酸素を含有しない液体を用いて超音波
洗浄するので、導電パターンの接続面がこの洗浄工程に
よって大きく酸化して、電子部品の電極との接続が行え
なくなることはない。
【0055】また請求項42の発明は、液体としてアル
コールを用いた請求項41に記載の電子部品実装体の製
造方法であって、液体としてアルコールを用いたことに
より超音波洗浄をすることにより導電パターンの接続面
が酸化することはなく、しかも洗浄後には容易に乾燥さ
せることができる。
【0056】さらに請求項43の発明は、容器内に複数
の基板を立てた状態で収納させ、この容器ごと基板を液
体中に浸漬させて超音波洗浄を行う請求項42に記載の
電子部品実装体の製造方法であって、洗浄時に用いる容
器は複数の基板を立てた状態で収納できるので、一度に
多数枚の基板の洗浄を行うことができ、しかも基板が立
設されているので、研磨粉や研磨屑が基板下方に落下す
ることになり、高い洗浄効果が得られる。
【0057】さらにまた請求項44の発明は、容器内に
おいて各基板ごとに収納空間を設け、各収納空間内に基
板を揺動自在に収納させた請求項43に記載の電子部品
実装体の製造方法であって、容器内において各基板ごと
に収納空間を設けるとともに、この収納空間内に基板を
揺動自在に収納させているので、超音波洗浄時に基板が
揺動することとなり、その結果として洗浄効果を高める
ことができる。
【0058】また請求項45の発明は、液体中から取出
した基板に酸素含有量の少ない気体を吹き付ける請求項
41〜44のいずれか一つに記載の電子部品実装体の製
造方法であって、洗浄後の基板に気体を吹き付けること
により、基板の乾燥を速くすることができるだけでな
く、基板に再付着した研磨粉や研磨屑を効果的に除去す
ることができ、しかも吹き付ける気体は酸素量の少ない
ものであるので、この気体吹き付けにより導電パターン
の接続面が大きく酸化して、電子部品の電極との導通不
良が生じるのを防止することができる。
【0059】さらに請求項46の発明は、気体の吹き付
け後の基板を、脱空気雰囲気中にて保管する請求項45
に記載の電子部品実装体の製造方法であって、洗浄、乾
燥後の基板を脱空気雰囲気中にて保管することにより、
この基板の導電パターンの接続面の大きな酸化を防止す
ることができ、この結果として後工程における電子部品
の電極との接続不良を防止することができる。
【0060】また請求項47の発明は、基板はAl23
で形成し、SiC製の研磨粉で粗面化と凹部形成を行う
請求項13〜46のいずれか一つに記載の電子部品実装
体の製造方法であって、SiC製の研磨粉はAl23
の基板よりも硬く、よって粗面化と凹部形成が確実に行
えることとなる。
【0061】以下本発明の一実施形態を添付図面を用い
て説明する。
【0062】図1、図2において、1はアルミナ(Al
23)製の基板で、この基板1には図3、図4、図6に
示すごとく必要箇所に複数の貫通孔2が設けられてお
り、先ずこれら複数の貫通孔2内には図3に示すごとく
AgPd等の導電物質3が充填(図14のA)される。
【0063】次に基板1の表面側には図3、図4のごと
く貫通孔2内の導電物質3と導通するAgPdまたはA
g製の線状の導電パターン4が厚膜印刷によって形成さ
れ、また図3に示すごとく基板1の裏面側には同じく導
電物質3と導通するAgPdまたはAg製の円形の導電
パターン4が厚膜印刷によって形成され(図14の
B)、この状態で導電物質3と導電パターン4の焼成
(図14のC)が行われる。
【0064】その後基板1表面の外周には図3に示すよ
うに、枠状の、また内周には図5に示すように結晶化ガ
ラスよりなる四角形状の絶縁ガラス膜5が印刷され、さ
らにまた基板1裏面の略全面で導電パターン4を除く部
分には図6に示すごとく絶縁ガラス膜5が印刷(図14
のD)によって形成され、これにより基板1への湿気の
浸入を防ぎ、導電パターン4のマイグレーションを防止
するようにしている。
【0065】この状態で基板1の絶縁ガラス膜5は85
0℃で焼成(図14のE)される。
【0066】次に、耐湿性をさらに高めるために図1〜
図3に示すように非結晶化ガラスよりなるオーバーコー
ト膜6が印刷(図14のF)により形成され、その後6
00℃でオーバーコート膜6の焼成(図14のG)が行
われる。
【0067】以上の工程により、基板1表面には図5に
示すごとく導電パターン4の接続面4aだけが断続的な
ロの字状に表出した状態となっており、次の工程ではこ
の基板1表面側に導電ゴム板(図示せず)が当接され、
また基板1裏面側の円形の導電パターン4には導通検査
用電極(図示せず)が当接され、導通検査が行われる。
【0068】すなわち基板1表面側には、後述する電子
部品の電極と接続するために、図5に示すように狭い間
隔で導電パターン4の接続面4aが複数接近配置されて
いるので、夫々の接続面4aにそれぞれ導通検査用電極
を当接させるのは非常に困難な作業となるので、この表
面側には導電ゴム板を押付けて全接続面4aを短絡す
る。一方裏面側においては、図3のごとく前記接続面4
aと導電パターン4と貫通孔2内の導電物質3を介して
導通する円形の導電パターン4が設けられているが、こ
の円形の導電パターン4は図6からも理解されるように
基板1裏面の全面に分散され、隣接間には十分な距離が
設けられるので、容易に導通検査用電極を当接させるこ
とができる。
【0069】そして基板1の裏面側の二つの導電パター
ン4間の導通状態を確認することで、基板1表面の接続
面4aと裏面の円形の導電パターン4間の導通検査(図
14のH)を行う。
【0070】この導通検査の終了後は基板1表面の導電
ゴム板と裏面の導通検査用電極を取外し、次に基板1の
表面にサンドブラスト処理を行う。
【0071】すなわち基板1表面の接続面4a上には図
3に示すごとく電子部品の一例として用いたIC7の下
面の突起電極7aが導電性接着剤8で接続されるのであ
るが、上記接続面4aには、上記導通検査時に押付けた
導電ゴム板の一部が付着し、これにより接続面4aと突
起電極7a間の導通不良が生ずることがある。
【0072】そこでこのIC7の実装前に接続面4a上
の付着物を除去するために、基板1の表面側に対してサ
ンドブラスト処理(図14のI)を行うのである。
【0073】図7はサンドブラスト前の基板1表面を示
し、粒径5〜7μmのSiCの研磨体を吹き付けるサン
ドブラスト処理を行うことによって接続面4aは図8、
図9に示すように粗面化が行われ、これによって表面へ
の付着物の除去も行われ、この結果として上記接続面4
aと突起電極7aの導通不良は生じなくなる。
【0074】またこの粗面化により、この接続面4aに
付着した導通不良物質が除去されるだけでなく、その表
面積も大きくなり、この結果としてIC7の突起電極7
aとの電気的な接続状態が安定化し、しかも導電性接着
剤8のアンカー効果が発現することで、IC7の突起電
極7aと基板1の導電パターン4の接続面4aとの機械
的な接続強度も強くなる。特にIC7下面の突起電極7
aはきわめて小さいものであるが、それに対応する導電
パターン4の接続面4aが粗面化されているので、粗面
化による接続面積の拡大と、導電性接着剤8に対するア
ンカー効果の発現により、前記IC7の突起電極7aは
導電パターン4の接続面4aへ強固に接続されることに
なる。また導電パターン4の接続面4aが粗面化されて
いるので、IC7実装時にこのIC7の突起電極7aが
導電パターン4の接続面4a上を横すべりすることもな
く、この点からも実装に対する信頼性の高いものとな
る。
【0075】また本実施形態における導電パターン4は
厚膜印刷パターンよりなるものであって、サンドブラス
トによって導電パターン4の接続面4aを粗面化するこ
とは、研磨粉の材質、粒径、導電パターン4への衝突ス
ピード等を制御することにより容易に形成することがで
き、しかも導電パターン4を厚膜印刷パターンにて形成
しているので、この研磨によって前記接続面4aが穴あ
き状態で除去されてその接続面積が減少してしまうこと
がなく、むしろそれよりは印刷時に接続面4aの一部、
例えば中央部分が盛り上がった状態となっても、このサ
ンドブラストによってその部分を図9のごとく押し下げ
た状態とし、全体として平面に近づけることができ、よ
ってこの接続面4aにIC7の突起電極7aを接続しや
すいものとなる。
【0076】なお前記接続面4aも当然のことながら厚
膜印刷パターンで形成しているので、これをサンドブラ
ストで粗面化することにより、上述のごとくこの接続面
4aを平面化することができ、この状態からさらにサン
ドブラストを行うとこの接続面4aの外周を図9のごと
く外方に突出させることで接続面4aの面積拡大が図
れ、この結果として導電性接着剤8を用いたIC7の突
起電極7aとの接続強度が高いものとなる。
【0077】また単に接続面4aの粗面化を行うだけで
あれば、導電パターン4を厚膜印刷パターンで形成する
とともに、その接続面4aをドライエッチングにより粗
面化しても良い。
【0078】なおこのサンドブラストにより導電パター
ン4の接続面4a以外にも、基板1の他の全ての部分、
具体的には図3、図5に示す接続面4a内、外方のオー
バーコート膜6の表面や導電パターン4と同一工程で基
板1の対角線部分の二箇所に印刷された位置検出マーク
9も粗面化される。
【0079】そして位置検出マーク9の方面を粗面化す
ることにより、IC7の実装に際して基板1の光学式の
位置検出を行う場合に、この位置検出マーク9表面にお
ける反射が少なくなって、位置検出精度が高くなり、そ
の結果としてIC7を基板1上に適切に実装することが
できる。
【0080】なおこの実装は上述のごとく接続面4a上
に導電性接着剤8を印刷した後にIC7を実装(図14
のJ)し、その後50〜120℃で導電性接着剤8の乾
燥(図14のK)を行うことによって行う。
【0081】次に本実施形態における特徴点について説
明する。
【0082】図5に示すように上記導通検査後のサンド
ブラスト時において、基板1の表面側において複数の接
続面4aの配置された部分は絶縁ガラス膜5とオーバー
コート膜6で覆われず、基板1の表面が露出した状態と
なっている。
【0083】したがって上記導通検査を行った後のサン
ドブラストによってこの基板1表面側は削られ図3、図
9のごとく凹部1Aが形成されることになる。
【0084】つまりサンドブラストはSiC製の研磨粉
はAl23製の基板1よりも硬く、よってサンドブラス
トにより凹部1Aが形成されるのである。この凹部1A
は図9に示すごとく隣接する導電パターン4の接続面4
a間の基板1面にも形成された状態となっており、この
様に隣接する接続面4a間の基板1面に凹部1Aが形成
されると隣接する接続面4a間の沿面距離が長くなり、
これにより導電性接着剤8の一部が流れても隣りの接続
面4aに到達せず、この結果として両者間の電気的な短
絡が防止できるのである。また、本実施形態では上述の
ごとくこの凹部1A形成と同一工程で導電パターン4の
接続面4aを粗面化しており、接続面4aの表面を粗面
化すれば図9からも理解される様に、この接続面4aが
鏡面のものに比較するとそれに乗った導電性接着剤8が
その外方から下方へと流れにくくなり、この流れにくく
なる点と上記凹部1Aの形成による沿面距離の拡大によ
り、隣接する接続面4a間の短絡防止効果はさらに高い
ものとなる。
【0085】次に基板1とIC7との間に図3の封止樹
脂10を注入(図14のL)する。
【0086】この場合IC7の下方に位置する図5のオ
ーバーコート膜6の表面は、上記サンドブラストにより
図10、図11のごとく粗面化されており、この粗面化
により封止樹脂10の浸入を助ける毛細管現象が発現
し、この結果として封止樹脂10がIC7と基板1間に
浸入しやすくなる。また浸入した封止樹脂10は次工程
において120〜150℃で硬化(図14のM)するこ
とにより、オーバーコート膜6表面の粗面化によるアン
カー効果が発現し、この結果としてIC7をこのオーバ
ーコート膜6に強固に接着することになる。またIC7
の外方の基板1表面もサンドブラストにより図9のごと
く凹部1Aが形成されており、この凹部1A内にも図1
2、図13に示す粗面が形成されており、これに図3の
ごとく封止樹脂10が流入すると、アンカー効果により
封止樹脂10の外周部分に対する接着強度も高くなる。
【0087】以上のようにして図1、図2に示すIC7
の実装および封止樹脂10による封止が完了すると基板
1裏面の円形の導電パターン4の表面に図3に示す半田
11を塗布(図14のN)し、最後にこの半田11部に
検査用端子(図示せず)を当接させて検査(図14の
O)を行う。
【0088】図15、図16は基板1表面のサンドブラ
スト(図14のI)工程を説明するものである。
【0089】つまり図15のごとく金属製、またはセラ
ミック製のプレート12上に長尺状の両面テープ13の
長手方向に基板1を貼付した状態で、図16のごとくノ
ズル14から基板1への研磨粉の吹き付けにより粗面化
と凹部1Aの形成を行うのである。そしてこの様に、プ
レート12上に両面テープ13で基板1を貼付けて粗面
化を行うようにすれば、ノズル14から吹き出された研
磨粉によって基板1がプレート12上を揺動することは
なく、この結果として基板1の導電パターン4の接続面
4a、および基板1外周部の粗面化と凹部1Aの形成が
確実に行えるようになるのである。
【0090】つまり図15、図16の各基板1は、大基
板に分割用の溝を形成し、この溝で分割して形成したも
のであって、分割溝による分割で大基板から複数の基板
1を分割形成すれば基板1の形成が簡単に行える。しか
しながらこの様に基板1を分割形成するとその外周部に
クラックが形成されることがある。そしてこの様に基板
1の製造時に、その外周部にクラックが形成されている
と、以後の製造工程において前記クラックから基板1の
割れが発生してしまうことがあるので、本実施形態にお
いてはこのクラックをノズル14からの研磨粉の吹き付
けにより事前に取除き、これにより基板1の割れを防止
するようにしている。
【0091】またこの基板1の外周面のクラック除去の
ための粗面化を、導電パターン4の接続面4aの粗面化
および凹部1Aの形成と同一工程にて行うことで、作業
効率の良いものとしている。
【0092】なおノズル14はプレート12上を図16
のごとく矩形波状に掃引するようにしており、プレート
12上に複数設けた基板1に対してノズル14から研磨
粉を吹き付けて粗面化を行う場合、このノズル14を矩
形波状に掃引する様にすれば、小さなノズル14でプレ
ート12上に複数配置した基板1に対して略均一な粗面
化が行えることになる。
【0093】またこの場合、ノズル14はプレート12
上に複数回往復掃引させるようにしており、ノズル14
を複数回往復掃引させることにより、プレート12上に
配置した複数の基板1に対する粗面化が十分にまた均一
に行いやすくなる。
【0094】またノズル14の第1回目の掃引軌跡と第
2回目の掃引軌跡を異ならせても良く、第1回目の掃引
軌跡と第2回目の掃引軌跡を異ならせることにより、ノ
ズル14から吹き出される研磨粉の吹出パターンにむら
が生じていたとしても、プレート12上に配置した複数
の基板1に対して均一な粗面化と凹部1A形成が行いや
すいものとなる。
【0095】なお両面テープ13の幅は図15のごとく
各基板1の幅よりも小さくしており、両面テープ13の
幅を基板1の幅よりも小さくすることによって、基板1
の外周部のうち、一対の辺1aは両面テープ13の非接
着面となる。このため、この一対の辺1a部分はノズル
14から吹き付けられる研磨粉によって粗面化が行われ
やすくなり、またこの粗面化後には基板1の両面テープ
13の非接着面部、つまり辺1a部分から基板1をプレ
ート12上から容易に取外すことができるようになる。
【0096】なお図15においては一列目の基板1と二
列目の基板1、二列目と三列目の基板1、三列目と四列
目の基板1がその辺1a同士で接した様になっている
が、これら隣接する基板1の辺1a同士間にはノズル1
4からの研磨粉が十分に通過することができる隙間が形
成されており、よって各列の基板1ともその辺1a部分
の粗面化が十分に行える様になっている。
【0097】また基板1の他の一対の辺1b部分の粗面
化も効果的に行われるようにするには、長尺状の両面テ
ープ13の長手方向に、所定間隔をあけて複数の基板1
を貼付すれば良く、各基板1の辺1b間に所定間隔をあ
けておれば、その辺1b部分にもノズル14からの研磨
粉が十分に到達でき、この結果として各基板1ともその
辺1b部分の粗面化も確実に行われるようになるのであ
る。
【0098】なおこの様に各基板1の外周の辺1a,1
b部分間に間隙を設けても、辺1b部分の中央部は両面
テープ13でプレート12上に接着しているので、この
部分の粗面化が十分に行われないことがある。
【0099】そこで、この場合には両面テープ13の外
径を基板1の外径よりも小さくし、この両面テープ13
を介してプレート12上に各基板1を貼付するようにす
れば良い。
【0100】つまりこの様にすれば基板1の外周(辺1
a,1b)全体に両面テープ13の非接着面が形成さ
れ、その結果としてノズル14から吹き出された研磨粉
によって基板1の全外周部が粗面化されやすくなる。
【0101】また上記ノズル14からの研磨粉による基
板1の粗面化は次の様にして行っても良い。
【0102】つまり、ノズル14によるプレート12上
の図16に示す掃引後、プレート12を略90度回動さ
せて再度ノズル14によるプレート12上の掃引を行う
ようにしても良く、この様にノズル14によるプレート
12上の掃引後にプレート12を略90度回動させ、そ
の後再びノズル14によるプレート12上の掃引を行う
ようにすれば、例えば基板1は一方向(X方向)と他方
向(Y方向)から粗面化が行われた状態にすることがで
き、より均一な粗面化が行われることになるのである。
【0103】またノズル14の開口幅を基板1の幅より
も大きくしても良く、ノズル14の開口幅をプレート1
2上に配置した基板1の幅よりも大きくすることによ
り、ノズル14から吹き出される研磨粉により各基板1
とも一度ごとに全面的な粗面化が行われることとなるの
で、粗面化が均一なものとなりやすい。
【0104】またノズル14から大径の研磨粉を基板1
に吹き付けて粗面化と凹部1A形成を行った後、前記大
径の研磨粉より小径の研磨粉を基板1に吹き付けて粗面
化と凹部1A形成を行うようにしても良く、ノズル14
から大径の研磨粉を基板1に吹き付けることにより基板
1面を大きく粗面化したり、不完全な導電パターン4を
事前に分断して以後の不良を事前に防止したり深い凹部
1A形成ができ、しかもその後に特に接続面4aの表面
を小径の研磨粉で細粗面化を行えばIC7の突起電極7
aの実装に支障を来たすこともなくなるのである。
【0105】なお以上の説明では基板1をプレート12
上に両面テープ13で貼付したが次の様にして各基板1
をプレート12上に固定しても良い。
【0106】つまり、プレート12上に複数の基板1を
直線状に配置し、直線状となった前記複数の基板1の集
合体の長手方向両側部をガイド部材で位置規制した状態
で、ノズル14から基板1へ研磨粉を吹き付け、これに
より同時に多数枚の基板1の粗面化と凹部1A形成を行
うようにしても良い。
【0107】なお、ノズル14からの研磨粉の吹き付け
は図17に示すように基板1の下方から行うようにして
も良い。
【0108】つまり、プレート12を図17のごとく反
転させて、その下面側に基板1を配置させ、この基板1
の下方に設けたノズル14から研磨粉を上方の基板1に
吹き付けるようにしても良く、基板1の下方側のノズル
14から研磨粉を上方の基板1に吹き付ける様にすれ
ば、粗面化や凹部1A形成後の研磨粉や研磨屑は下方に
落下して基板1上に残りにくくなる。この結果、これら
の研磨粉や研磨屑が基板1上に残存することによる導電
パターン4の接続面4aにおけるIC7の突起電極7a
との接続不良等がおきにくく、または以後のこれら残存
物の除去工程が簡単なものとなる。
【0109】またノズル14から基板1への研磨粉の吹
き付けによる粗面化後、基板1の粗面部分に酸素の少な
い気体を吹き付けるようにしても良く、粗面化後の研磨
粉や研磨屑を気体で基板1上から吹き飛ばすことによ
り、これらの研磨粉や研磨屑が基板1上に残ることによ
る導電パターン4の接続面4aにおけるIC7の突起電
極7aとの接続不良等がおきにくくなる。そしてこの様
に研磨粉や研磨屑が除かれた基板1はさらに図18のご
とく超音波洗浄にて洗浄されることになる。
【0110】すなわち図18において15は水槽で、こ
の水槽15の底面下には超音波振動子16が取付けられ
ている。
【0111】また水槽15内には網目状の容器17が設
けられ、この容器17の各収納部17a内に基板1が揺
動自在に収納されている。
【0112】つまりこの実施形態では基板1を、酸素を
含有しない液体の一例として用いたアルコール中にて超
音波洗浄するものであって、粗面化後に液体中にて超音
波洗浄することにより基板1上から研磨粉や研磨屑を除
去して、これらの研磨粉や研磨屑が基板1上に残存する
ことによる導電パターン4の接続面4aにおけるIC7
の突起電極7aとの接続不良等を防止するものである。
しかも酸素を含有しない液体、例えばアルコールを用い
て超音波洗浄するので、導電パターン4の接続面4aが
この洗浄工程によって大きく酸化して、IC7の突起電
極7aとの接続が行えなくなることもない。
【0113】また液体としてアルコールを用いたことに
より超音波洗浄により導電パターン4の接続面4aが酸
化することもなく、しかも洗浄後には容易に乾燥させる
ことができる。
【0114】さらに図18のごとく容器17内に複数の
基板1を立てた状態で超音波洗浄を行えば一度に多数枚
の基板1の洗浄を行うことができ、しかも基板1が立設
されているので、研磨粉や研磨屑が基板1下方に落下す
ることになり、高い洗浄効果が得られる。
【0115】また容器17の各収納空間17aに基板1
を揺動自在に収納させているので、超音波洗浄時に基板
1が揺動することとなり、その結果として洗浄効果を高
めることができる。そしてこの様に基板1の洗浄が終了
した後は、アルコール中から基板1を取出し、これを乾
燥させることになる。
【0116】その際アルコール中から取出した基板1に
酸素含有量の少ない気体を吹き付ける。そしてこの様に
洗浄後の基板1に気体を吹き付けることにより、基板1
の乾燥を速くすることができるだけでなく、基板1に再
付着した研磨粉や研磨屑を効果的に除去することがで
き、しかも吹き付ける気体は酸素量の少ないものである
ので、この気体吹き付けにより導電パターン4の接続面
4aが大きく酸化することもない。
【0117】またこの様な基板1の乾燥後には基板1
を、脱空気雰囲気中にて保管することが好ましく、この
基板1の導電パターン4の接続面4aの大きな酸化を防
止することができ、この結果として後工程におけるIC
7の突起電極7aとの接続不良を防止することができ
る。
【0118】
【発明の効果】以上のように本発明は、少なくともその
一面に導電パターンが設けられた基板と、この基板の前
記導電パターンの接続面に導電性接着剤により接続した
電子部品とを備え、前記導電パターンの接続面を粗面化
するとともに、隣接する導電パターンの接続面間の基板
面に凹部を形成したものであって、隣接する接続面間の
基板面に凹部を形成することにより接続面間の沿面距離
が長くなり、これにより導電性接着剤の一部が溶融して
流れても隣りの接続面に到達せず、この結果として両者
間の電気的な短絡が防止できるのである。また、導電パ
ターンの接続面を粗面化することにより、この接続面に
付着した導電不良物質が除去されるとともに、その表面
積も大きくなり、この結果として電子部品の電極との電
気的な接続状態が安定化し、しかも導電性接着剤のアン
カー効果が発現することで、電子部品の電極と基板の導
電パターンの接続面との機械的な接続強度も強くなる。
【0119】さらに接続面を粗面化すれば、この接続面
が鏡面のものに比較するとそれに乗った導電性接着剤が
その外方から下方へと流れにくくなり、この流れにくく
なる点と上記凹部の形成による沿面距離の拡大により隣
接する接続面間の短絡防止効果はさらに高いものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の斜視図
【図2】同平面図
【図3】同要部断面図
【図4】同製造工程にある基板の平面図
【図5】同製造工程にある基板の平面図
【図6】同製造工程にある基板の裏面図
【図7】同製造工程にある基板の要部斜視図
【図8】同製造工程にある基板の要部斜視図
【図9】同製造工程にある基板の要部断面図
【図10】同製造工程にあるオーバーコート膜の断面図
【図11】同製造工程にあるオーバーコート膜の断面図
【図12】同製造工程にある基板の断面図
【図13】同製造工程にある基板の断面図
【図14】同製造工程図
【図15】同製造工程の粗面化工程を示す平面図
【図16】同平面図
【図17】同側面図
【図18】同洗浄工程を示す断面図
【符号の説明】
1 基板 1A 凹部 2 貫通孔 3 導電物質 4 導電パターン 4a 接続面 5 絶縁ガラス膜 6 オーバーコート膜 7 IC 7a 突起電極 8 導電性接着剤 10 封止樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E317 AA02 AA07 AA24 BB05 BB11 BB22 CC13 CC22 CD01 CD05 CD21 CD25 CD29 CD31 CD32 GG01 GG03 GG07 GG12 5E319 AA03 AC11 BB11 GG05 GG09 5E336 AA04 BB02 CC02 CC58 DD13 EE01 5E338 AA02 BB02 BB13 BB19 BB25 BB28 BB63 BB75 CC01 CD32 DD18 DD32 EE11 EE43

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともその一面に導電パターンが設
    けられた基板と、この基板の前記導電パターンの接続面
    に導電性接着剤により接続した電子部品とを備え、前記
    導電パターンの接続面を粗面化するとともに、隣接する
    接続面間の基板面に凹部を形成した電子部品実装体。
  2. 【請求項2】 電子部品は半導体集積素子(以下ICと
    称す)よりなり、このICの下面の突起電極を導電パタ
    ーンの接続面に導電性接着剤で接続した請求項1に記載
    の電子部品実装体。
  3. 【請求項3】 導電パターンは厚膜印刷パターンよりな
    り、接続面はサンドブラストによる粗面とし、基板面の
    凹部はサンドブラストにより形成した請求項1、または
    2に記載の電子部品実装体。
  4. 【請求項4】 接続面の外周は外方に突出した形状とし
    た請求項3に記載の電子部品実装体。
  5. 【請求項5】 導電パターンは厚膜印刷パターンよりな
    り、接続面はドライエッチングによる粗面とし、基板面
    の凹部はサンドブラストにより形成した請求項3、また
    は4に記載の電子部品実装体。
  6. 【請求項6】 導電パターンの接続面および隣接する接
    続面間の凹部以外の部分をガラス膜で覆うとともに、こ
    のガラス膜の表面を粗面化した請求項1〜5のいずれか
    一つに記載の電子部品実装体。
  7. 【請求項7】 基板のガラス膜非形成部に位置検出マー
    クを印刷により形成し、この位置検出マークの表面を粗
    面化した請求項6に記載の電子部品実装体。
  8. 【請求項8】 基板の一面側に導電パターンを形成する
    とともに、この基板の他面側に設けた接続電極は、基板
    に形成したスルーホールを介して前記一面側の導電パタ
    ーンに接続し、前記基板の他面側の接続電極以外の面を
    ガラス膜で覆った請求項6、または7に記載の電子部品
    実装体。
  9. 【請求項9】 基板の導電パターンで覆われていない部
    分を粗面化した請求項1〜8のいずれか一つに記載の電
    子部品実装体。
  10. 【請求項10】 電子部品と基板間を、封止樹脂で封止
    した請求項9に記載の電子部品実装体。
  11. 【請求項11】 基板の外周面をサンドブラストによる
    粗面とした請求項1〜10のいずれか一つに記載の電子
    部品実装体。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか一つに記載
    の電子部品実装体を、他の基板に実装した電子機器。
  13. 【請求項13】 基板の少なくとも一面に導電パターン
    を形成し、次に前記導電パターンの少なくとも接続面を
    粗面化するとともに、隣接する接続面間の基板面に凹部
    を形成し、その後電子部品の電極を、前記導電パターン
    の接続面に導電性接着剤により接続する電子部品実装体
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 導電パターンの形成後、この導電パタ
    ーンの接続面に導通検査用の導電ゴム体を当接させて導
    電パターンの導通検査を行い、その後前記接続面を粗面
    化するとともに、隣接する接続面間の基板面に凹部を形
    成する請求項13に記載の電子部品実装体の製造方法。
  15. 【請求項15】 導電パターンは印刷により形成し、サ
    ンドブラストによりこの導電パターンの接続面を粗面化
    するとともに、隣接する接続面間の基板面に凹部を形成
    する請求項13、または14に記載の電子部品実装体の
    製造方法。
  16. 【請求項16】 厚膜印刷によって形成した導電パター
    ンの接続面を、ドライエッチングにより粗面化するとと
    もに、隣接する接続面間の基板面にサンドブラストによ
    り凹部を形成する請求項13、または14に記載の電子
    部品実装体の製造方法。
  17. 【請求項17】 導電パターンの接続面および隣接する
    接続面間の凹部以外の部分をガラス膜で覆うとともに、
    このガラス膜の表面と導電パターンの接続面の粗面化お
    よび凹部形成を同一工程により行う請求項13に記載の
    電子部品実装体の製造方法。
  18. 【請求項18】 導電パターンの接続面間の基板表面の
    凹部は、導電パターンの接続面の粗面化と同一工程にて
    形成する請求項14、または15に記載の電子部品実装
    体の製造方法。
  19. 【請求項19】 基板の表面に位置検出マークを導電パ
    ターンと同一工程にて形成し、この位置検出マークの表
    面を、導電パターンの接続面と同一工程にて粗面化する
    請求項14〜18のいずれか一つに記載の電子部品実装
    体の製造方法。
  20. 【請求項20】 導電パターンの接続面に、電子部品の
    下面側の電極を接続後、この電子部品と基板間に封止樹
    脂を注入する請求項13〜16のいずれか一つに記載の
    電子部品実装体の製造方法。
  21. 【請求項21】 電子部品の下面側に対向する導電パタ
    ーン部分をガラス膜で覆った後に、このガラス膜の表面
    を粗面化し、その後封止樹脂の注入を行う請求項20に
    記載の電子部品実装体の製造方法。
  22. 【請求項22】 隣接する導電パターンの接続面間の凹
    部形成と同一工程で基板の外周面の粗面化を行う請求項
    13〜21のいずれか一つに記載の電子部品実装体の製
    造方法。
  23. 【請求項23】 大基板に分割用の溝を形成し、この溝
    で分割して基板を形成する請求項22に記載の電子部品
    実装体の製造方法。
  24. 【請求項24】 プレート上に複数の基板を直線状に配
    置し、直線状となった前記複数の基板の集合体の長手方
    向両側部をガイド部材で位置規制した状態で、ノズルか
    ら基板への研磨粉の吹き付けにより粗面化と凹部形成を
    行う請求項22、または23に記載の電子部品実装体の
    製造方法。
  25. 【請求項25】 プレート上にテープで基板を貼付した
    状態で、ノズルから基板への研磨粉の吹き付けにより粗
    面化と凹部形成を行う請求項22、または23に記載の
    電子部品実装体の製造方法。
  26. 【請求項26】 テープの幅を基板の幅よりも小さくし
    た請求項25に記載の電子部品実装体の製造方法。
  27. 【請求項27】 長尺状のテープの長手方向に、所定間
    隔をあけて複数の基板を貼付した請求項25、または2
    6に記載の電子部品実装体の製造方法。
  28. 【請求項28】 テープの外径を基板の外径よりも小さ
    くし、このテープを介してプレート上に基板を貼付した
    請求項25に記載の電子部品実装体の製造方法。
  29. 【請求項29】 プレート上に複数の基板を所定間隔を
    あけて配置した状態で、掃引されるノズルから基板に研
    磨粉を吹き付けて粗面化と凹部形成を行う請求項24〜
    28のいずれか一つに記載の電子部品実装体の製造方
    法。
  30. 【請求項30】 ノズルはプレート上を矩形波状に掃引
    する請求項29に記載の電子部品実装体の製造方法。
  31. 【請求項31】 ノズルはプレート上を複数回掃引させ
    る請求項30に記載の電子部品実装体の製造方法。
  32. 【請求項32】 ノズルの第1回目の掃引軌跡と第2回
    目の掃引軌跡を異ならせた請求項31に記載の電子部品
    実装体の製造方法。
  33. 【請求項33】 プレート上をノズルで往復掃引する請
    求項30に記載の電子部品実装体の製造方法。
  34. 【請求項34】 ノズルの往路軌跡と復路軌跡とを異な
    らせた請求項33に記載の電子部品実装体の製造方法。
  35. 【請求項35】 ノズルの開口幅を基板の幅よりも大き
    くした請求項24〜34のいずれか一つに記載の電子部
    品実装体の製造方法。
  36. 【請求項36】 ノズルによるプレート上の掃引後、プ
    レートを回動させて再度ノズルによるプレート上の掃引
    を行う請求項24〜35のいずれか一つに記載の電子部
    品実装体の製造方法。
  37. 【請求項37】 プレートを略90度回動後にノズルに
    よるプレート上の掃引を行う請求項36に記載の電子部
    品実装体の製造方法。
  38. 【請求項38】 ノズルから大径の研磨粉を基板に吹き
    付けて粗面化と凹部形成を行った後、前記大径の研磨粉
    より小径の研磨粉を基板に吹き付けて粗面化を行う請求
    項24〜37のいずれか一つに記載の電子部品実装体の
    製造方法。
  39. 【請求項39】 プレートを反転させてその下面側に基
    板を配置させ、この基板の下方に設けたノズルから研磨
    粉を上方の基板に吹き付ける請求項24〜38のいずれ
    か一つに記載の電子部品実装体の製造方法。
  40. 【請求項40】 ノズルから基板への研磨粉の吹き付け
    による粗面化と凹部形成後、基板の粗面部分に気体を吹
    き付ける請求項24〜39のいずれか一つに記載の電子
    部品実装体の製造方法。
  41. 【請求項41】 基板の粗面化と凹部形成後、この基板
    を、酸素を含有しない液体中にて超音波洗浄する請求項
    22〜40のいずれか一つに記載の電子部品実装体の製
    造方法。
  42. 【請求項42】 液体としてアルコールを用いた請求項
    41に記載の電子部品実装体の製造方法。
  43. 【請求項43】 容器内に複数の基板を立てた状態で収
    納させ、この容器ごと基板を液体中に浸漬させて超音波
    洗浄を行う請求項42に記載の電子部品実装体の製造方
    法。
  44. 【請求項44】 容器内において各基板ごとに収納空間
    を設け、各収納空間内に基板を揺動自在に収納させた請
    求項43に記載の電子部品実装体の製造方法。
  45. 【請求項45】 液体中から取出した基板に酸素含有量
    の少ない気体を吹き付ける請求項41〜44のいずれか
    一つに記載の電子部品実装体の製造方法。
  46. 【請求項46】 気体の吹き付け後の基板を、脱空気雰
    囲気中にて保管する請求項45に記載の電子部品実装体
    の製造方法。
  47. 【請求項47】 基板はAl23で形成し、SiC製の
    研磨粉で粗面化と凹部形成を行う請求項13〜46のい
    ずれか一つに記載の電子部品実装体の製造方法。
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