JP2001118790A - 現像装置、基板処理装置及び現像方法 - Google Patents

現像装置、基板処理装置及び現像方法

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JP2001118790A JP2000242808A JP2000242808A JP2001118790A JP 2001118790 A JP2001118790 A JP 2001118790A JP 2000242808 A JP2000242808 A JP 2000242808A JP 2000242808 A JP2000242808 A JP 2000242808A JP 2001118790 A JP2001118790 A JP 2001118790A
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板例えばウエハに対して現像処理を行う場
合に、処理の均一性を高めること。 【解決手段】 ウエハWを保持するウエハ保持部2の上
方側に整流部材6を配置し、この整流部材6の天板62
と底板63とを、夫々の通気孔62a,63aが縦方向
に重なるように位置させて、ウエハ表面に現像液Dを液
盛りする。この後整流部材6の底板63を、前記通流孔
62a,63aが縦方向に重ならないように横方向にス
ライドさせて現像を行う。このようにすると、現像時に
は、整流部材6の通流孔62a,63aが縦方向に塞が
れてウエハWへの気流が遮られるので、ウエハWへの風
の流れが原因となる、ウエハWの面内における現像液D
の温度分布の発生が抑えられて、温度差による現像ムラ
の発生が抑制され、均一な現像処理を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば基板に対し
て現像処理等の基板処理を行う現像装置及びその方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)
や液晶ディスプレイのガラス基板(LCD基板)の表面
に所定のパタ−ンを形成するためのマスクは、ウエハ等
の基板表面にレジストを塗布した後、光、電子線あるい
はイオン線等をレジスト面に照射し、現像することによ
って得られる。ここで現像処理は、露光工程にて光等が
照射された部分あるいは照射されない部分をアルカリ水
溶液等により溶解するものであり、従来では図18に示
す方法により行われている。
【0003】即ちこの従来方法においては、真空吸着機
能を備えたスピンチャック11の上に基板例えばウエハ
Wを吸着保持し、ウエハWの直径に対応する長さに沿っ
て多数の吐出孔12が配列された供給ノズル13を、ウ
エハWの中央部にて吐出孔12がウエハ表面から例えば
1mm上方になるように位置させる。そして吐出孔12
から現像液10をウエハ表面の中央部に供給して図18
に示すように液盛りを行い、続いて吐出孔12から現像
液10の供給を行いながら、ウエハWを半回転(180
度回転)させる。
【0004】こうすることによってウエハ中央部にはじ
めに液盛りされた現像液10が広げられると同時に現像
液10が新たに供給され、この結果ウエハ表面全体に現
像液10の液膜が所定の厚さで形成されることになる。
こうして現像液10の液盛りを行った後例えば60秒間
放置し、次いでウエハ表面にリンス液を供給して現像液
を洗い流すことにより現像が行われる。
【0005】ここでこのような現像処理が行われる従来
の現像装置について図19により簡単に説明すると、前
記スピンチャック11の周りは、現像液10の飛散を防
止するためのカップ14で覆われており、このカップ1
4の上方側にはフィルタとファンとを組み合わせて構成
されたフィルタユニット15が設けられていると共に、
フィルタユニット15とカップ14との間には多数の通
気孔16aが形成された整流板16が設けられている。
【0006】前記カップ14には排気路17が接続され
ており、排気路17にて排気された空気の一部が、不純
物の除去や、所定の温度及び湿度への調整を行う図示し
ないフィルタ装置を介してフィルタユニット15に循環
供給され、フィルタユニット15からカップ14に向か
ってダウンフロ−を形成しながら供給されるようになっ
ている。そしてフィルタユニット15からの、不純物が
除去され、所定の温度及び湿度に調整された空気は、整
流板16を通過し、これにより均一性が高められた状態
でカップ14側へ供給されるようになっている。このよ
うに高精度に調整された空気のダウンフロ−を形成する
のは、現像液温度および蒸発速度均一化のためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら例えばI
線レジストを用いた場合、上述の現像方法では現像ムラ
が発生し、部位によって現像線幅が変わってしまい、例
えばウエハ中央領域と周縁領域との間では、約4nm程
度線幅が狂ってしまうという問題がある。この原因につ
いて検討してみると、現像の進行の度合いは現像液10
の温度に依存することから、ウエハ面内において現像液
10に温度分布が発生していると考えられる。
【0008】つまり現像液10は例えば23℃程度の温
度に調整されているが、ウエハWに液盛りを行って放置
している間に現像液Dに含まれる水分が蒸発し、これに
より現像液10の潜熱が奪われるので、現像液10の温
度は時間と共に低下する。一方、既述の高精度に調整さ
れた空気のダウンフロ−の形成により、ウエハWの面内
では、周縁領域の温度が中央領域よりも低下してしまう
と考えられる。即ちダウンフロ−の形成により、ウエハ
Wから見れば上方側から風が流れてくることになるが、
上方側からウエハWに当たった風は、図20に示すよう
にウエハ面に沿って外周側に向かって流れ、周縁領域の
方が中央領域よりも風量が多くなる。このためウエハW
の面内では周縁領域の方が中央領域よりも気化熱が多く
なるので、周縁領域の放熱量が中央領域よりも大きくな
り、結果として周縁領域の温度の低下の度合いが大きい
と推察される。
【0009】このためリンス開始時にはウエハ中央領域
と周縁領域との間に例えば約1℃程度の現像液10の温
度差が生じ、これにより現像状態にムラが生じて、出来
上がり寸法が変化するという悪影響が発生していると推
察される。
【0010】本発明はこのような事情の下になされたも
のであり、その目的は現像時に現像液の温度を基板の面
内でほぼ均一にすることにより、現像液の温度差による
現像ムラの発生を抑えて、処理の均一性を高める現像装
置及びその方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の現像
装置は、基板の表面に向かう気流が形成された雰囲気内
で、前記基板表面に現像液を液盛りして現像を行う現像
装置において、前記基板を保持するための基板保持部
と、基板に現像液を供給するための供給部と、前記基板
保持部に保持された基板の表面側に、基板と対向するよ
うに設けられ、第1の通気孔が形成された第1の整流板
と、前記第1の整流板と相対的に面方向に移動できるよ
うに、この第1の整流板と対向するように設けられ、第
2の通気孔が形成された第2の整流板と、を備え、前記
第1の整流板と第2の整流板とを相対的に面方向に移動
させ、第1の通気孔と、第2の整流板の第2の通気孔が
形成されていない領域とを面方向に直交する方向に重ね
ることにより、第1の通気孔の大きさを調整し、基板表
面に当たる風の風量を制御することを特徴とする。
【0012】このような現像装置では、基板表面に当た
る風の風量を制御することができるので、基板表面への
風量に応じて変化する基板上の現像液の気化熱を調整で
き、結果的に基板上の現像液の温度を制御することがで
きる。
【0013】具体的には、前記第1の通気孔の大きさ
を、基板上に現像液を液盛りした状態のままにして基板
表面の現像を行うときには、基板表面に現像液の液盛り
を行うときよりも小さくし、前記現像時には前記現像液
の液盛り時よりも、基板表面に当たる風の風量を少なく
することが行われ、この場合には現像時に基板表面に風
が当たらないようにすることも含まれる。つまりこの現
像装置では、基板の表面に向かう気流が形成された雰囲
気内で、前記基板表面に現像液を液盛りする工程と、そ
の後基板上に現像液を液盛りした状態のままにして、基
板表面に風が当たらないようにしながら基板表面を現像
する工程と、を含む現像方法が実施される。
【0014】このように現像時に基板表面に風が当たら
ないようにすると、風の影響による基板上の現像液の気
化熱の変化が抑えられ、現像液の放熱量が基板の面内に
おいてほぼ均一になる。このため基板上の現像液の温度
変化が基板の面内においてほぼ揃えられ、現像液の温度
差が原因となる現像ムラの発生が抑えられて、処理の均
一性を高めることができる。
【0015】また本発明では、基板表面への風が当たる
領域を調整しながら基板表面を現像するようにしてもよ
く、例えば前記基板表面の現像を行うときには、第1の
通気孔の大きさを、基板の周縁領域よりも中央近傍領域
側を大きくして、基板表面の中央近傍領域に当たる風の
風量を周縁領域よりも多くするようにしてもよい。ここ
で基板の中央近傍領域のみに風が当たり、周縁領域には
風が当たらない場合も含むものとする。
【0016】この場合においても、基板に当たった風は
基板の表面に沿って周縁領域に向かって流れて行き、基
板の表面全体に均一に風が当たる場合には、周縁領域の
方が風量が多くなるので、基板表面の中央近傍領域に当
たる風の風量を周縁領域よりも多くするようにすること
により、結果として基板に当たる風の風量が基板の面内
でほぼ均一になる。このため基板上の現像液の温度変化
が基板の面内においてほぼ揃えられるので、現像処理の
均一性を高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明を現像装置に適用し
た場合の現像装置の一実施の形態の全体構成を示す縦断
面図であり、図中20は現像装置を収納する処理室をな
す処理ケ−スであって、この処理ケ−ス20の内部に
は、基板であるウエハWの中央近傍を、被処理面(表
面)が上を向くようにほぼ水平な状態で保持すると共
に、当該ウエハWを鉛直軸まわりに回転させ、かつ昇降
させるための基板保持部をなすウエハ保持部2が設けら
れている。
【0018】このウエハ保持部2について図2により説
明すると、ウエハ保持部2は例えば真空吸着機能を有
し、昇降機構とモ−タとが組み合わされた駆動部21に
より、回転軸22を介して鉛直軸まわりに回転自在かつ
昇降自在に構成されている。こうしてウエハWは、ウエ
ハ保持部2により、図2に示すウエハ保持部2に吸着保
持された処理位置と、図中一点鎖線で示す、処理位置よ
りも上方側のウエハWの受け渡し位置との間で昇降自
在、回転自在に保持される。
【0019】このようなウエハ保持部2の周囲には、前
記処理位置にあるウエハWの周囲を囲み、ウエハ上に供
給された現像液を振り切る際に、この液が周囲に飛散す
るのを防ぐための、円形筒状のカップ3が設けられてい
る。カップ3は、外カップ31と内カップ32とからな
り、外カップ31は、現像液の飛散を防止するときに
は、前記ウエハWの受け渡し位置よりも上方側に上端が
位置し、ウエハWの受け渡し時や現像液の液盛り時に
は、前記ウエハWの受け渡し位置よりも下方側に上端が
位置するように、図示しない昇降機構により昇降自在に
構成されている。
【0020】内カップ32は外カップ31の内側に、前
記ウエハWの受け渡し位置よりも下方側であって、ウエ
ハWが前記処理位置にあるときには、当該ウエハWより
も上方側に上端が位置するように設けられている。この
内カップ32は、ウエハWの側方側では上に向かって内
側に傾斜し、ウエハWの下方側には現像液のウエハWの
裏面側への回り込みを抑えるために、前記処理位置にあ
るウエハWの裏面側周縁に接するか接しない程度に環状
の凸部33が設けられ、ウエハWの外方から凸部33に
向かって上に傾斜するように形成されている。さらにカ
ップ3には、現像液の排液路34と、排気路と排液路と
を兼ねた排出路35とが接続されており、排出路35は
開閉バルブ36を介して、処理ケ−ス20の外部に設け
られた後述する気液分離手段に接続されている。この例
では排出路35が第2の気体排気部、開閉バルブ36が
排気停止手段に夫々相当する。
【0021】ウエハ保持部2に真空吸着された処理位置
にあるウエハWの上方には、当該ウエハWの表面に処理
液例えば現像液を供給するための供給部(液供給部)を
なすノズル4が設けられている。このノズル4は、図3
(a),(b)に示すように、例えば横に細長い棒状に
形成されたノズル本体41と、ノズル本体41の下面に
設けられ、ウエハ表面に径方向に沿って現像液を吐出す
るための供給孔42を備えており、前記ノズル本体41
及び供給孔42は、ウエハ表面の中心線(ウエハWの中
心を通り、径方向に伸びる線)近傍に、現像液を供給す
るように構成されている。
【0022】このノズル4は、例えば図4に示すよう
に、ノズル保持部43により保持されて、案内レ−ル4
4に沿って水平移動自在に構成されると共に、図示しな
い昇降機構により昇降自在に構成されている。これによ
りノズル4は、ウエハWの搬入出時に邪魔にならないよ
うに、ウエハ保持部2の外側の待機位置と、ウエハ保持
部2のほぼ中央部の上方側の上方位置との間で移動でき
るようになっていると共に、前記上方位置と、その位置
から下降した位置である現像液の供給位置との間で昇降
できるようになっている。
【0023】このようなノズル4には、図示しない供給
管を介して現像液貯留タンク(図示省略)と連通接続さ
れている。また現像装置は、ウエハ表面に現像液を洗い
流すためのリンス液を供給するためのリンス用ノズル4
5を備えている。このリンス用ノズル45は、例えば上
述のノズル4とほぼ同様に構成され、ノズル保持部43
により保持されて、ウエハ保持部2の外側の待機位置
と、ウエハ上にリンス液を供給する供給位置との間で移
動できるようになっている。
【0024】また処理ケ−ス20内部のカップ3の上方
側には、空気を清浄化するためのフィルタ及び吸い込み
ファン等を組み合わせて構成された気体供給部をなすフ
ィルタユニットFが設けられている。
【0025】一方処理ケ−ス20外部の下方側には、前
記排出路35の他端側が接続される気液分離手段5が設
けられている。この気液分離手段5は例えば慣性衝突に
よる気液分離機能を有するものであって、ここで処理ケ
−ス20から排出された雰囲気は気体成分と液体成分と
が分離され、液体成分は排液処理系に排出され、気体成
分は工場排気系に排出される一方、その一部はフィルタ
装置51に導入されるようになっている。また処理ケ−
ス20の下端側には第1の気体排気部をなす排気路23
が接続されており、この排気路23から排気された処理
ケ−ス20内の雰囲気も前記工場排気系に排出される一
方、その一部がフィルタ装置51に導入されるようにな
っている。
【0026】前記フィルタ装置51は、例えば不純物除
去液である純水を噴霧して気液接触により不純物を除去
する不純物除去部や、例えば加熱機構や加湿機構を含
み、不純物が除去された空気を所定の温度及び湿度に調
整して送出する調整部等を備えており、ここで清浄化さ
れた空気は、例えば送出路52を通じてフィルタユニッ
トFの上方側に送出され、フィルタユニットFを介して
処理ケ−ス20内に、図1中点線で示すように、ダウン
フロ−として吹き出されるようになっている。これによ
り処理ケ−ス20内は、前記処理位置にあるウエハWの
表面に向かう気流が形成される雰囲気となる。またこの
際前記排出路35に設けられた開閉バルブ36の開度を
調整することにより、処理ケ−ス20内の風量が調整さ
れ、例えば開閉バルブ36の開度を大きくすると前記風
量も多くなる。
【0027】処理ケ−ス20内部のフィルタユニットF
とカップ3との間には、前記処理位置にあるウエハWと
対向するように、例えばカップ3と対向する面がカップ
3の開口部よりも大きい風量制御部をなす整流部材6が
設けられている。この整流部材6は、例えば図5(a)
に示すように、側部の一方に開口部60が形成された、
断面が四角形状の偏平な中空体であって、3枚の側板6
1(61a,61b,61c)と第1の整流板をなす天
板62と第2の整流板をなす底板63とにより形成さ
れ、底板63が支持部材64により、対向する2枚の側
板61a,61bの内部に形成された図示しないレ−ル
に沿って、天板62に対向する第1の位置と、この第1
の位置から前記開口部60側に向けて水平な方向(面方
向)に移動可能に構成されている。
【0028】前記天板62と底板63との間は例えば5
mm程度に形成され、これら天板62と底板63とに
は、図5(b)に示すように、フィルタユニットFから
の清浄な空気を通気させるための第1の通気孔62aと
第2の通気孔63aが夫々形成されている。これら通気
孔62a,63bは、天板62及び底板63に同様のパ
タ−ンで形成されており、このパタ−ンは、例えば図6
(a),(b)に天板62と底板63との一部を示すよ
うに、移動方向に隣接する通気孔62a(63a)同士
の距離L1が、通気孔62a(63a)の移動方向側の
最大径L2よりも大きくなるように設定されている。
【0029】これにより底板63が前記第1の位置にあ
るときには、図6(a)に示すように、天板62と底板
63の通気孔62a,63aが縦方向(面方向に直交す
る方向)に重なり合うので、この重なった通気孔62a
(63a)を介してフィルタユニットFからの空気が下
側に通気して行き、こうして清浄化された空気が通気孔
62a(63a)の通気により流れの均一性が高められ
た状態でウエハ保持部2上のウエハWに向かって流れて
いくことになる。
【0030】一方、底板63が前記第1の位置の位置か
ら前記開口部60側に向けて僅かに、例えばL2より大
きくL1よりも小さな距離分移動した第2の位置にある
ときには、図6(b)に示すように、天板62と底板6
3の通気孔62a,63aが縦方向に重なり合わず、天
板62の通気孔62aが下側の底板63で出口側を塞が
れた状態になる。従ってこの場合にはフィルタユニット
Fからの空気は底板63を通過できず、結局整流部材6
により気流が遮られた状態になり、整流部材6の側方を
下側に向けて通気して行くことになる。
【0031】続いて上述の装置を用いて行われる本発明
方法の一実施の形態を、図7及び図8を用いて説明す
る。先ず図7(a)に示すように、整流部材6の底板6
3を前記第1の位置に位置させて、開閉バルブ36を開
き、処理ケ−ス20内にフィルタユニットF及び整流部
材の通気孔62a,63aを介して、不純物が除去さ
れ、所定の温度及び湿度に調整された清浄な空気のダウ
ンフロ−を形成し、風量は0.3m/s程度に調整す
る。この場合には開閉バルブ36が開いているので、処
理ケ−ス20内の雰囲気は排出路35及び排気路23か
ら流出し、これにより処理ケ−ス20内では、カップ3
の内側及び外側において風が下方側に流れることにな
る。
【0032】この状態で、ウエハ保持部2を前記受け渡
し位置まで上昇させ、レジスト膜が形成され露光された
ウエハWを、図示しない搬送ア−ムによりウエハ保持部
2上に受け渡し、当該ウエハ保持部2に真空吸着させ
る。ここで処理ケ−ス20内には、既述のようにダウン
フロ−が形成されているので、ウエハ保持部2に保持さ
れているウエハWの表面には、上方側から風が流れてく
ることになる。なおウエハWをウエハ保持部2に押し付
ける手法は、例えばウエハWの周縁を機械的に押し付け
るメカチャックを用いてもよい。
【0033】次いで処理ケ−ス20内に風量0.3m/
s程度のダウンフロ−を形成したまま、図8(a)に示
すように、待機位置にあるノズル4をウエハ保持部2の
上方位置を介して供給位置まで移動させて、ノズル4か
ら現像液Dを吐出させ、ウエハWの中心線近傍に現像液
Dを供給すると共に、ウエハ保持部2を例えば30rp
m程度の回転数で180度回転させて現像液Dの液盛り
を行う。つまり処理位置ではノズル4の供給孔42の先
端がノズル4からウエハ表面に供給した現像液Dに接触
するようになっており、この状態でウエハWを180度
回転させながら、供給孔42からウエハ表面に現像液D
を供給すると、回転の遠心力による現像液Dの拡散と、
ノズル4の供給孔42による現像液Dの伸展によって、
ウエハWの表面全体に現像液Dが塗布され、液盛りが行
われる。
【0034】続いて図7(b)に示すように、ノズル4
を待機位置まで移動させ、整流部材6の底板63を前記
第2の位置に位置させると共に、開閉バルブ36を閉
じ、例えば60秒間ウエハWの回転を停止させて現像を
行う。この状態では、開閉バルブ36が閉じられている
ので、処理ケ−ス20内の雰囲気は排気路23のみから
流出する。また整流部材6の底板63が前記第2の位置
に位置しているので、既述のようにフィルタユニットF
からの空気は整流部材6を通過できずに、整流部材6の
側方を下側に向けて通流して行く。これらにより処理ケ
−ス20内では、カップ3の外側において風が下方側に
流れることになる。
【0035】このようにして現像を行うが、図9に示す
ように、現像が終了する直前例えば1秒前に、整流部材
6の底板63を前記第1の位置に位置させると共に、開
閉バルブ36を開き、処理ケ−ス20内に風量0.3m
/s程度のダウンフロ−を形成する。そして図8(c)
に示すように、待機位置にあるリンス用ノズル45をウ
エハ保持部2の上方位置を介して供給位置まで移動さ
せ、ウエハ保持部2を回転させながらリンス用ノズル4
5からリンス液Rを吐出させて洗浄を行う。次いで処理
ケ−ス20内に風量0.3m/s程度のダウンフロ−を
形成した状態で、図8(d)に示すように、ウエハWを
高速で回転させることによりウエハ表面を乾燥させ、こ
の後ウエハ保持部2をウエハWの受け渡し位置まで上昇
させてウエハWを図示しない搬送ア−ムに受け渡す。
【0036】ここでウエハ保持部2へのウエハWの受け
渡しや、ノズル4やリンス用ノズル45のウエハ上方部
への移動の際には、外カップ31の上端を前記ウエハW
の受け渡し位置よりも下方側に位置させ、ウエハWへの
現像液Dやリンス液Rの供給時や現像時、乾燥時には、
外カップ31の上端を前記ウエハWの受け渡し位置より
も上方側に位置させて所定の処理を行う。
【0037】このような現像方法では、現像時には、処
理ケ−ス20内のダウンフロ−の気流を整流部材6によ
りウエハ上方側にて遮り、ウエハ表面へ風が流れないよ
うにしているので、ウエハ表面に現像液Dの温度分布が
発生しにくく、均一性の高い現像処理を行うことができ
る。
【0038】つまり現像時には処理ケ−ス20内におい
ては、上方からウエハWに当たる風がほとんど無いか、
極めて少ない状態になっているので、ウエハ面に沿って
外方側へ流れる風量も極めて少ない。このためウエハW
の中央近傍領域に比べて周縁領域の方が風量が多くなる
といったことが発生しにくいので、ウエハWの周縁領域
における気化熱が大きくなるということが生じにくい。
これによりウエハWの面内において現像液Dの放熱量が
ほぼ同じ状態となるので、結果としてウエハ上の現像液
Dの温度低下の程度が面内おいてほぼ揃えられる。
【0039】このため現像液Dの温度がウエハ面内に亘
ってほぼ均一な状態で現像が行われるので、温度差が原
因となる現像ムラの発生が抑制され、これにより現像線
幅の寸法の変化が抑えられて、現像処理の均一性が高め
られる。実際にI線レジストが塗布され、所定のパタ−
ン形状に露光されたウエハWに対して上述の現像装置に
て現像処理を行ったところ、ウエハWの中央近傍領域と
周縁領域ろの間で現像線幅の狂いはほとんどなく、均一
な現像処理を行うことができることが認められた。
【0040】また上述の例では、現像時においても、カ
ップ3の外側ではダウンフロ−が形成されているので、
処理ケ−ス20内の陽圧化が図れると共に、駆動系から
のパ−ティクルの浮遊を抑えることができる。さらに上
述の例では、現像が終了する直前に処理ケ−ス20内に
ダウンフロ−を形成しているが、これはリンス処理によ
りカップ外へミストが飛散するのを防止するためであ
る。
【0041】以上において本発明では、現像時にウエハ
Wへの風が当たる領域を調整することにより現像処理の
均一性を高めるようにしてもよい。つまり例えば現像時
にはウエハWの中央近傍領域の風量を周縁領域よりも多
くしてもよいし、例えば現像時にはウエハWの中央近傍
領域のみに風が当たり、周縁領域には風が当たらないよ
うにしてもよい。
【0042】この際ウエハWへの風量は、他の条件が同
じ場合には、整流部材の通気孔62a(63a)の大き
さにより調整でき、通気孔62a(63a)が大きけれ
ば風量が多くなる。従って底板63を第2の位置にスラ
イドさせたときに、天板62のウエハWの中央近傍領域
に対応する位置の通気孔62aが、ウエハWの周縁領域
に対応する位置の通気孔62aよりも大きくなるよう
に、天板62の通気孔62aを底板63の通気孔63a
が形成されていない部分で縦方向に塞ぐようにすれば、
ウエハWの中央近傍領域の風量が周縁領域よりも多くな
る。
【0043】また底板63を第2の位置にスライドさせ
たときに、天板62のウエハWの中央近傍領域に対応す
る位置の通気孔62aは開いた状態とし、ウエハWの周
縁領域に対応する位置の通気孔62aは閉じた状態にな
るように、天板62の通気孔62aを底板63の通気孔
63aが形成されていない部分で縦方向に塞ぐようにす
れば、ウエハWの中央近傍領域のみに風が当たるように
なる。
【0044】このように現像時にはウエハWの中央近傍
領域の風量を外周部よりも多くしたり、現像時にはウエ
ハWの中央近傍領域のみに風が当たるようにしても、ウ
エハWに上から当たった風はウエハ面を外方側に流れて
いき、これによりウエハWの周縁領域の風量が多くなる
ので、ウエハWの面内において風量がほぼ揃えられた状
態となり、ウエハ面内における現像液の温度分布の発生
を抑えて、均一性の高い現像処理を行うことができる。
【0045】上述実施の形態において、乱流が形成され
ることを防止する観点から、静止現像時以外(図7(a)
参照)は、フィルタユニットFから下方に向けて噴出さ
れる空気の量が、排出路35及び排気路23から排気さ
れる空気の風量と一致するようにフィルタユニットFの
風量を調整し、静止現像時(図7(b)参照)は、フィル
タユニットFから下方に向けて噴出される空気の量が、
排気路23から排気される空気の風量と一致するように
フィルタユニットFの風量を調整することが好ましい。
但し、静止現像に入る直前、即ち排出路35を閉じる直
前にはフィルタユニットFの風量を通常よりも増量する
ように調整することが好ましい。
【0046】また上述実施の形態では、図7(b)に示す
ように、静止現像時には開閉バルブ36を閉じ、処理ケ
ース20内の雰囲気は排気路23のみから流出するよう
にしていたが、図10に示すように、処理ケース20の
側部であってカップ3よりも上方側に排気路123を別
に設け、静止現像時には開閉バルブ36,排気路23を
閉じて排気路123のみから雰囲気が流出するように構
成してもよい。このように構成すると、静止現像時にダ
ウンフローの空気が直接ウエハWに当たることをより確
実に防止することができる。
【0047】また図1に示すように、処理ケース20の
側部の、整流部材6の天板62より上部には、整流部材
6で側方に流れ込む空気を処理ケース20の外側に逃が
すための排気孔120を設けることが好ましい。これに
より、整流部材6で側方に流れ込んだ空気により処理ケ
ース20内に乱流が発生することを抑えることができ
る。また排気孔120を送出路52に接続するようにす
れば、清浄空気の有効利用を図ることができる。
【0048】次に本発明に係る現像方法の実施に使用さ
れる現像装置をユニットに組み込んだ塗布・現像装置の
一例の概略について図11及び図12を参照しながら説
明する。図11及び図12中、7はウエハカセットを搬
入出するための搬入出ステ−ジであり、例えば25枚収
納されたカセットCが例えば自動搬送ロボットにより載
置される。搬入出ステ−ジ7に臨む領域にはウエハWの
受け渡しア−ム70が,X,Y方向及びθ回転(円鉛直
軸回りの回転)自在に設けられている。更にこの受け渡
しア−ム70の奥側には、例えば搬入出ステ−ジ7から
奥を見て例えば右側には塗布・現像系のユニットU1
が、左側、手前側、奥側には加熱・冷却系のユニットU
2,U3,U4が夫々配置されていると共に、塗布・現
像系ユニットと加熱・冷却系ユニットとの間でウエハW
の受け渡しを行うための、例えば昇降自在、左右、前後
に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成されたウ
エハ搬送ア−ムMAが設けられている。但し図11では
便宜上ユニットU2及びウエハ搬送ア−ムMAは描いて
いない。
【0049】塗布・現像系のユニットにおいては、例え
ば上段に2個の現像ユニット71が、下段に2個の塗布
ユニット72が設けられている。加熱・冷却系のユニッ
トにおいては、加熱ユニットや冷却ユニットや疎水化処
理ユニット等が上下にある。前記塗布・現像系ユニット
や加熱・冷却系ユニットを含む上述の部分をクリ−ント
ラックと呼ぶことにすると、このクリ−ントラックの奥
側にはインタ−フェイスユニット72を介して露光装置
73が接続されている。インタ−フェイスユニット72
は、例えば昇降自在、左右、前後に移動自在かつ鉛直軸
まわりに回転自在に構成されたウエハ搬送ア−ム74に
よりクリ−ントラックと露光装置73との間でウエハW
の受け渡しを行うものである。
【0050】この装置のウエハの流れについて説明する
と、先ず外部からウエハWが収納されたウエハカセット
Cが前記搬入出ステ−ジ7に搬入され、ウエハ搬送ア−
ム70によりカセットC内からウエハWが取り出され、
既述の加熱・冷却ユニットU3の棚の一つである受け渡
し台を介してウエハ搬送ア−ムMAに受け渡される。次
いでユニットU3内の一の棚の処理部内にて疎水化処理
が行われた後、塗布ユニット72にてレジスト液が塗布
され、レジスト膜が形成される。レジスト膜が塗布され
たウエハWは加熱ユニットで加熱された後インタ−フェ
イスユニット72を介して露光装置73に送られ、ここ
でパタ−ンに対応するマスクを介して露光が行われる。
【0051】その後ウエハWは加熱ユニットで加熱され
た後、冷却ユニットで冷却され、続いて現像ユニット7
1に送られて現像処理され、レジストマスクが形成され
る。しかる後ウエハWは搬入出ステ−ジ7上のカセット
C内に戻される。
【0052】以上において本発明では、基板としてはウ
エハに限らず、液晶ディスプレイ用のガラス基板であっ
てもよい。また整流部材6の天板62と底板63とは相
対的に横方向にスライドさせるように構成すればよく、
どちらを移動させるようにしてもよい。
【0053】さらに整流部材6は、現像時にウエハ表面
への気流を遮るものであれば、形状や取り付け位置等は
上述の構成に限るものではない。例えば図13に示すよ
うに、整流部材136の天板162と底板163とは相
対的に回転させるように構成してもよい。
【0054】また図14に示すように、整流部材146
として、長尺の板状部材147を、長さ方向に略直交す
る方向に多数並べて、例えばウエハWを覆う大きさの矩
形を形成し、各板状部材147を夫々別個の回転駆動部
をなす回転駆動機構148により、板状部材147の長
手方向の一辺に設けられた図示しない回転軸を介して水
平軸回りに回転させ、これによりウエハWに対して空気
を通気させるための開口を形成することで気流の遮蔽量
を調整するようにしてもよい。このような構成では、各
板状部材147は夫々別個の回転駆動機構148で駆動
されるので、整流部材146上の各領域に応じて気流の
遮蔽量を変えることができる。また板状部材147の回
転角度を調整し、開口の程度を変えることで気流の遮蔽
量を調整するようにしてもよい。
【0055】また図15に示すように、各板状部材14
7を回転駆動部をなす回転駆動機構152に接続された
連結部材151で連結し、例えばこの連結部材の151
の内部において各板状部材147の回転軸を歯車等を介
して連結しておき、回転駆動機構152により各板状部
材147を同時に一括して回転駆動するようにしてもよ
い。この例では1つの回転駆動機構152により各板状
部材147を回転駆動しているので、駆動機構152の
部品点数を減らすことができる。この際駆動機構152
を図中矢印で示すように連結部材151に沿って各板状
部材147に対応する位置まで移動させて、この位置の
板状部材147の図示しない回転軸を介して、当該板状
部材147を駆動機構152により個別に水平軸回りに
回転させるように構成してもよい。
【0056】さらに図16に示すように、例えば整流部
材166の天板172に設けられた第1の通気孔162
a及び底板173に設けられた第2の通気孔163aの
密度を整流部材166上の領域に応じて変えることで、
各領域毎に気流の遮蔽量を調整することができる。図に
示す例は整流部材166の中央側において、周縁側より
も第1の通気孔162a,第2の通気孔163aの密度
を高めた例であり、このようにすると、ウエハWの周縁
領域よりも中央近傍領域側の通気用の開口が大きくなる
ので、ウエハW表面の中央近傍領域に当たる風の風量を
周縁領域よりも多くすることができる。
【0057】さらにまた図17に示すように、整流部材
176の底板173をその中央から折り曲げ可能とし、
このように中央から両側が下側を向くように折り曲げる
ようにしてもよい。このような構成では、天板62と底
板173とにほぼ同じ間隔でほぼ同じ大きさの通気孔6
2a,63aが形成されており、中央部の通気孔62
a,63a同士が重なるようにして、底板173の両側
を下側に折り曲げた場合には、天板62と底板173と
が離れるに連れて、通気孔62a,63aの重なりも少
なくなるので、結果としてウエハWの周縁領域よりも中
央近傍領域側の通気用の開口が大きくなり、これにより
ウエハW表面の中央近傍領域に当たる風の風量を周縁領
域よりも多くすることができる。
【0058】さらにまた本発明は、ウエハWを例えば1
0rpm程度の回転数で低速で回転させながら現像を行
っても良いし、ウエハWに現像液を供給するためのノズ
ルは上述の例に限るものではなく、ウエハWの中央近傍
に現像液を供給した後、ウエハWを回転させて、回転の
遠心力により現像液をウエハ表面全体に伸展させるタイ
プのものであってもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、現像液の基板の面内の
温度変化の程度が揃えられ、基板面内の現像液の温度の
均一性が高まるので、現像液の温度差が原因となる処理
ムラの発生が抑えられ、均一性の高い処理を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る現像装置の一例の全
体構成を示す断面図である。
【図2】前記現像装置で用いられるウエハ保持部を示す
断面図である。
【図3】前記現像装置で用いられるノズルを示す斜視図
と底面図である。
【図4】前記現像装置を示す平面図である。
【図5】前記現像装置で用いられる整流部材を示す斜視
図と平面図である。
【図6】前記現像装置で用いられる整流部材を示す平面
図と断面図である。
【図7】前記現像装置の作用を示す断面図である。
【図8】前記現像装置の作用を示す断面図である。
【図9】ウエハ表面への風量と時間との関係を示す特性
図である。
【図10】本発明の他の実施の形態に係る現像装置を示
す断面図である。
【図11】前記現像装置を組み込んだ塗布・現像装置の
一例を示す斜視図である。
【図12】前記現像装置を組み込んだ塗布・現像装置の
一例を示す平面図である。
【図13】整流部材の他の例を示す斜視図である。
【図14】整流部材のさらに他の例を示す斜視図であ
る。
【図15】整流部材のさらに他の例を示す斜視図であ
る。
【図16】整流部材のさらに他の例を示す斜視図であ
る。
【図17】整流部材のさらに他の例を示す斜視図であ
る。
【図18】従来の現像方法を説明するための断面図であ
る。
【図19】従来の現像装置を示す断面図である。
【図20】従来の現像装置におけるウエハ面の風の流れ
を説明するための断面図である。
【符号の説明】
2 ウエハ保持部 3 カップ 31 外カップ 32 内カップ 4 ノズル 6 整流部材 W 半導体ウエハ D 現像液 F フィルタユニット

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に向かう気流が形成された雰
    囲気内で、前記基板表面に現像液を液盛りして現像を行
    う現像装置において、 前記基板を保持するための基板保持部と、 基板に現像液を供給するための供給部と、 前記基板保持部に保持された基板の表面側に、基板と対
    向するように設けられ、第1の通気孔が形成された第1
    の整流板と、 前記第1の整流板と相対的に面方向に移動できるよう
    に、この第1の整流板と対向するように設けられ、第2
    の通気孔が形成された第2の整流板と、を備え、 前記第1の整流板と第2の整流板とを相対的に面方向に
    移動させ、第1の通気孔と、第2の整流板の第2の通気
    孔が形成されていない領域とを面方向に直交する方向に
    重ねることにより第1の通気孔の大きさを調整し、基板
    表面に当たる風の風量を制御することを特徴とする現像
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の通気孔の大きさを、基板上に
    現像液を液盛りした状態のままにして基板表面の現像を
    行うときには、基板表面に現像液の液盛りを行うときよ
    りも小さくし、前記現像時に基板表面に当たる風の風量
    を前記現像液の液盛り時よりも少なくすることを特徴と
    する請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記基板表面の現像を行うときには、第
    1の通気孔の大きさを、基板の周縁領域よりも中央近傍
    領域側を大きくして、基板表面の中央近傍領域に当たる
    風の風量を周縁領域よりも多くすることを特徴とする請
    求項2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の整流板と第2の整流板とを相
    対的に一方向にスライドさせることにより、前記第1の
    整流板と第2の整流板とを相対的に面方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項1ないし3記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の整流板と第2の整流板とを相
    対的に略水平方向に回転させることにより、前記第1の
    整流板と第2の整流板とを相対的に面方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項1ないし3記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 基板を保持するための基板保持部と、 前記基板保持部により保持された基板の被処理面に処理
    液を供給するための液供給部と、 前記基板保持部に保持された基板の被処理面側から、前
    記基板保持部及びその周囲に向けて気体を供給するため
    の気体供給部と、 前記基板保持部と前記気体供給部との間に設けられ、前
    記気体供給部から供給される気体を遮蔽することによ
    り、基板表面に当たる風の風量を制御する風量制御部
    と、を備えることを特徴とする基板処理装置。
  7. 【請求項7】 処理室と、前記処理室内に設けられ、上
    部に開口を有するカップと、 前記カップ内に設けられ、基板を保持するための基板保
    持部と、 前記基板保持部により保持された基板の被処理面に処理
    液を供給するための液供給部と、 前記処理室の上部側に設けられ、前記処理室の下方側に
    向けて気体を供給するための気体供給部と、 前記基板保持部と前記気体供給部との間に設けられ、前
    記気体供給部から供給される気体を遮蔽することによ
    り、基板表面に当たる風の風量を制御する風量制御部
    と、 前記処理室の下部側に設けられ、この処理室から気体を
    排気する第1の気体排気部と、 前記カップの下部側に設けられ、このカップから気体を
    排気する第2の気体排気部と、を備えることを特徴とす
    る基板処理装置。
  8. 【請求項8】 前記風量制御部は、前記基板と対向する
    ように設けられ、第1の通気孔が形成された第1の整流
    板と、 前記第1の整流板と相対的に面方向に移動できるよう
    に、この第1の整流板と対向するように設けられ、第2
    の通気孔が形成された第2の整流板と、を備え、 前記第1の整流板と第2の整流板とを相対的に面方向に
    移動させ、第1の通気孔と、第2の整流板の第2の通気
    孔が形成されていない領域とを面方向に直交する方向に
    重ねることにより第1の通気孔の大きさを調整し、基板
    表面に当たる風の風量を制御することを特徴とする請求
    項6又は7記載の基板処理装置。
  9. 【請求項9】 前記風量制御部は、前記基板と対向する
    ように、長さ方向と略直交する方向に配列され、長さ方
    向の一辺に沿って略垂直方向に回転可能な複数の板状部
    材と、 前記各板状部材を回転させる回転駆動部と、を備え、 前記板状部材を回転させて開口部を形成し、この開口部
    の大きさを調整することにより、基板表面に当たる風の
    風量を制御することを特徴とする請求項6ないし8のい
    ずれかに記載の基板処理装置。
  10. 【請求項10】 前記回転駆動部は、前記各板状部材を
    回転させるための複数の回転駆動機構を備えることを特
    徴とする請求項9記載の基板処理装置。
  11. 【請求項11】 前記回転駆動部は、前記各板状部材を
    長さ方向と略直交する方向に連結する連結部材と、 前記連結部材を介して前記各板状部材を一括して回転さ
    せる回転駆動機構と、を備えることを特徴とする請求項
    9記載の基板処理装置。
  12. 【請求項12】 前記液供給部は、基板の被処理面に現
    像液を供給する液供給部であることを特徴とする請求項
    6ないし11のいずれかに記載の基板処理装置。
  13. 【請求項13】 前記液供給部により基板の被処理面に
    現像液を供給し、そのまま静止状態にしている間、前記
    第2の気体排気部による排気を停止させる排気停止手段
    を備えることを特徴とする請求項7記載の基板処理装
    置。
  14. 【請求項14】 前記液供給部により基板の被処理面に
    現像液を供給し、そのまま静止状態にしている間、前記
    処理室の側部から気体を排気する第3の気体排気部を備
    えることを特徴とする請求項7記載の基板処理装置。
  15. 【請求項15】 基板の表面に向かう気流が形成された
    雰囲気内で、前記基板表面に現像液を液盛りする工程
    と、 その後基板上に現像液を液盛りした状態のままにして、
    基板表面に風が当たらないようにしながら基板表面を現
    像する工程と、を含むことを特徴とする現像方法。
  16. 【請求項16】 基板の表面に向かう気流が形成された
    雰囲気内で、前記基板表面に現像液を液盛りする工程
    と、 その後基板上に現像液を液盛りした状態のままにして、
    基板表面への風が当たる領域を調整しながら基板表面を
    現像する工程と、を含むことを特徴とする現像方法。
  17. 【請求項17】 基板表面を現像する工程は、基板表面
    に当たる風の風量を、周縁領域よりも中央近傍領域側を
    多くすることを特徴とする請求項16記載の現像方法。
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