JP2001118576A - 二次電源 - Google Patents
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Abstract
性に優れた二次電源の提供。 【解決手段】活性炭を主体とする正極と、ラマンスペク
トルにおける1360cm-1近傍ピークと1580cm
-1近傍ピークの強度比I1360/I1580が0.12〜1.
0のリチウムイオンを吸蔵、脱離しうる炭素材料とI
1360/I1580が0.01〜0.115の黒鉛化した炭素
材料とを含む負極と、リチウム塩を含む有機電解液と、
を有する二次電源。
Description
量が大きく、急速充放電サイクル信頼性の高い二次電源
に関する。
は、正極、負極ともに活性炭を主体とする分極性電極が
使用されている。電気二重層キャパシタの耐電圧は、水
系電解液を使用すると1.2V、有機系電解液を使用す
ると2.5〜3.3Vである。電気二重層キャパシタの
エネルギは電圧の2乗に比例するので、耐電圧の高い有
機電解液の方が水系電解液より高エネルギである。しか
し、有機電解液を使用した電気二重層キャパシタでもそ
のエネルギ密度は鉛蓄電池等の二次電池の1/10以下
であり、さらなるエネルギ密度の向上が必要とされてい
る。
は、活性炭を主体とする電極を正極とし、X線回折によ
る[002]面の面間隔が0.338〜0.356nm
である炭素材料にあらかじめリチウムイオンを吸蔵させ
た電極を負極とする上限電圧3Vの二次電源が、また、
特開平8−107048には、リチウムイオンを吸蔵、
脱離しうる炭素材料にあらかじめ化学的方法又は電気化
学的方法でリチウムイオンを吸蔵させた炭素材料を負極
に用いる電池が、また、特開平9−55342には、リ
チウムイオンを吸蔵、脱離しうる炭素材料をリチウムと
合金を形成しない多孔質集電体に担持させる負極を有す
る、上限電圧4Vの二次電源が、提案されている。しか
しこれらの二次電源は、負極の炭素材料にあらかじめリ
チウムイオンを吸蔵させる工程を必要とする問題があっ
た。
充放電可能な電源にはリチウムイオン二次電池がある。
リチウムイオン二次電池は電気二重層キャパシタに比べ
て高電圧かつ高容量という性質を有するが、抵抗が高
く、急速充放電サイクルによる寿命が電気二重層キャパ
シタに比べ著しく短い問題があった。
充放電が可能で、高耐電圧かつ高容量でエネルギ密度が
高く、充放電サイクル信頼性の高い二次電源を提供する
ことを目的とする。
とする正極と、ラマンスペクトルにおける1360cm
-1近傍のピーク強度I1360と1580cm-1近傍のピー
ク強度I1580の比I13 60/I1580が0.12〜1.0で
あるリチウムイオンを吸蔵、脱離しうる炭素材料とI
1360/I1580が0.01〜0.115である黒鉛化した
炭素材料とを含む負極と、リチウム塩を含む有機電解液
と、を有することを特徴とする二次電源を提供する。
と、リチウムイオンを吸蔵、脱離しうる炭素材料を含む
負極と、リチウム塩を含む有機電解液と、を有する二次
電源において、前記負極には、ラマンスペクトルにおけ
る1360cm-1近傍のピーク強度I1360と1580c
m-1近傍のピーク強度I1580の比I1360/I1580が0.
01〜0.115である黒鉛化した気相成長炭素繊維が
5〜20質量%含まれることを特徴とする二次電源を提
供する。
蔵、脱離しうる炭素材料を主体とする負極と集電体とを
接合して一体化させたものを負極体という。正極体につ
いても同様の定義とする。また、二次電池も電気二重層
キャパシタも二次電源の1種であるが、本明細書では、
正極に活性炭を含み、負極にリチウムイオンを吸蔵、脱
離しうる炭素材料を含む特定の構成の二次電源を単に二
次電源という。
60cm-1近傍と1580cm-1近傍とにピークが現れ
る。1360cm-1近傍のピークはDバンドのピークで
あり乱層構造に起因する。1580cm-1近傍のピーク
はGバンドのピークであり炭素の黒鉛構造に起因する。
したがって黒鉛構造のエッジ面が多いとこのピーク強度
比I1360/I1580は大きくなり、ベーサル面が多いと強
度比は小さくなる。また、I1360/I1580は炭素の黒鉛
化度を示すパラメータでもあり、この値が小さいほど黒
鉛化が進んでいる。本発明では導電剤として黒鉛化炭素
を使用するので、黒鉛化が進んでいる炭素の方が好まし
い。
I1360/I1580が0.01〜0.115の炭素材料を使
用する。この値が0.115超の炭素材料では黒鉛化が
進んでいないため、負極の抵抗低減の効果がほとんど見
られない。一方、0.01未満の炭素材料は得ることが
困難である。好ましくは0.03〜0.115であり、
さらに好ましくは0.05〜0.11である。
傍のピーク及び1360cm-1近傍のピークは、それぞ
れ1565〜1595cm-1に現れるピーク及び134
5〜1375cm-1に現れるピークを示すものとする。
性を有する黒鉛化した炭素材料(以下、本発明における
黒鉛化炭素という。)の原料、製法等は特に限定されな
い。例えば石油系、石炭系のコークス、ピッチ等を原料
として最終的に2800℃以上で熱処理すると黒鉛化し
た炭素材料が得られる。本発明における黒鉛化炭素とし
ては、原料として気相成長炭素繊維(以下、VGCFと
いう。)を用いて、黒鉛化したものであることが好まし
い。VGCFは、鉄微粒子を触媒としてベンゼン蒸気を
1000℃付近で熱分解させることにより得られる。得
られたVGCFを不活性雰囲気中、2800℃以上で熱
処理すると黒鉛化できる。
化炭素が含まれることにより、負極の抵抗が低減でき、
その結果二次電源の抵抗を低減できるため、高出力放電
に適する二次電源を得られる。負極の抵抗が低減する機
構としては、黒鉛化炭素自体の抵抗が低いことに加え、
黒鉛化炭素の存在によりリチウムイオンを吸蔵、脱離し
うる炭素材料間の導電性を高められるためと思われる。
特に黒鉛化したVGCFを用いると前記炭素材料間の導
電性を高める効果が大きい。黒鉛化したVGCFを使用
する場合、その効果を高めるためには実質的に繊維径が
0.1〜20μm、特に1〜10μmであることが好ま
しく、実質的に繊維長が1〜100μm、特に5〜50
μmであることが好ましい。
は、5〜20質量%が好ましい。5質量%未満では、負
極の抵抗を低減できない。一方、20質量%超では、特
に黒鉛化したVGCF等の繊維を添加する場合、負極の
密度を上げることができず、負極容量が低下する。より
好ましくは、8〜15質量%である。
正極はリチウム含有遷移金属酸化物を主体とする電極、
負極はリチウムイオンを吸蔵、脱離しうる炭素材料を主
体とする電極であり、充電によりリチウムイオンが正極
のリチウム含有遷移金属酸化物から脱離し、負極のリチ
ウムイオンを吸蔵、脱離しうる炭素材料へ吸蔵され、放
電により負極からリチウムイオンが脱離し、正極にリチ
ウムイオンが吸蔵される。したがって、本質的には電解
液中のリチウムイオンは電池の充放電に関与しない。
解液中のアニオンが正極の活性炭に吸着し、電解液中の
リチウムイオンが負極のリチウムイオンを吸蔵、脱離し
うる炭素材料へ吸蔵される。そして放電により負極から
リチウムイオンが脱離し、正極では前記アニオンが脱着
される。すなわち、本発明の二次電源では充放電に電解
液の溶質が本質的に関与しており、リチウムイオン電池
とは充放電の機構が異なっている。また、リチウムイオ
ン二次電池のように正極活物質自体にリチウムイオンが
吸蔵、脱離することがないため、本発明の二次電源は充
放電サイクル信頼性に優れている。
蔵、脱離しうる炭素材料を用いた二次電源では、電解液
に溶解しているイオンが充放電に関与する。したがっ
て、電解液の溶質濃度が低い場合には十分に充電できな
くなるおそれがある。溶質濃度としては0.5〜2.0
mol/L、特に0.75〜1.5mol/Lが好まし
い。
イクルにおける負極のサイクル効率は必ずしも100%
ではなく、吸蔵されたリチウムイオンで脱離しないもの
もある。その場合、電解液中のリチウムイオン濃度が減
少し次の充電から十分に充電できないおそれがあるの
で、正極にリチウム含有遷移金属酸化物を添加して特性
劣化を防ぐことが好ましい。この方法により、負極から
脱離できないリチウムイオンを補うことができる。この
場合、正極中に含まれるリチウム含有遷移金属酸化物は
0.1〜20質量%、特に3〜15質量%が好ましい。
0.1質量%未満ではその効果が小さく、一方、20質
量%超ではリチウム含有遷移金属酸化物の容量が大きい
ため、活性炭電極の特徴の高出力かつ高信頼性という二
次電源性能が得られなくなる。
は、V、Mn、Fe、Co、Ni、Zn及びWからなる
群から選ばれる1種以上の遷移金属とリチウムとの複合
酸化物が好ましい。特に、Mn、Co及びNiからなる
群から選ばれる1種以上とリチウムとの複合酸化物が好
ましく、なかでもLixCoyNi(1-y)O2又はLizM
n2O4(ただし、0<x<2、0≦y≦1、0<z<
2。)で表される化合物が好ましい。
は、比表面積が800〜3000m2/gであることが
好ましい。活性炭の原料、賦活条件は限定されないが、
例えば原料としてはやしがら、フェノール樹脂、石油コ
ークス等が挙げられ、賦活方法としては水蒸気賦活法、
溶融アルカリ賦活法等が挙げられる。本発明では特に、
水蒸気賦活したやしがら系活性炭又は水蒸気賦活したフ
ェノール樹脂系活性炭が好ましい。また、正極の抵抗を
低くするために、正極中に導電材として導電性のカーボ
ンブラック又は黒鉛を含ませておくのも好ましく、この
とき導電材は正極中に0.1〜20質量%であることが
好ましい。
粉末にバインダとしてポリテトラフルオロエチレンを混
合し、混練した後シート状に成形して正極とし、これを
集電体に導電性接着剤を用いて固定する方法がある。ま
た、バインダとしてポリフッ化ビニリデン、ポリアミド
イミド、ポリイミド等を用い、これらを溶解したワニス
に活性炭粉末を分散させ、この液をドクターブレード法
等によって集電体上に塗工し、乾燥して得てもよい。正
極中に含まれるバインダの量は、正極体の強度と容量等
の特性とのバランスから質量比で1〜20%であること
が好ましい。
離しうる炭素材料は、X線回折の測定による[002]
面の面間隔が0.335〜0.410nmであることが
好ましい。面間隔が0.410nm超の炭素材料は充放
電サイクルにおいて劣化しやすい。具体的には石油コー
クス、メソフェーズピッチ系炭素材料又は気相成長炭素
繊維を800〜3000℃で熱処理した材料、天然黒
鉛、人造黒鉛、難黒鉛性炭素材料等が挙げられる。本発
明ではこれらの材料はいずれも好ましく使用できる。こ
のなかでも[002]面の面間隔が0.335〜0.3
37nmの難黒鉛性炭素材料や、天然黒鉛又は易黒鉛性
炭素材料を2800℃以上で熱処理した[002]面の
面間隔が0.335〜0.337nmの材料は、リチウ
ムイオン吸蔵、脱離の電位が低く好ましい。
チウムイオンを吸蔵、脱離しうる炭素材料は黒鉛系の炭
素材料であってもラマンスペクトルにおけるI1360/I
1580の値は通常0.01〜0.115の範囲には入ら
ず、通常0.12〜1.0の範囲である。
テトラフルオロエチレンをバインダとしてリチウムイオ
ンを吸蔵、脱離しうる炭素材料と本発明における黒鉛化
炭素とを混練してシート状に成形し、導電性接着剤を用
いて集電体に接着させて得られる。また、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリアミドイミド又はポリイミドをバインダ
とし、バインダとなる樹脂又はその前駆体を有機溶媒に
溶解させた液に前記炭素材料及び前記黒鉛化炭素を分散
させ、集電体に塗工し、乾燥させて得る方法もある。
おいて、バインダとなる樹脂又はその前駆体を溶解させ
る溶媒は限定されないが、バインダを構成する樹脂又は
その前駆体を容易に溶解でき、入手も容易であることか
らN−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPという)
が好ましい。ここで、ポリアミドイミドの前駆体又はポ
リイミドの前駆体とは、加熱することにより重合してそ
れぞれポリアミドイミド又はポリイミドとなるものをい
う。
り硬化し、耐薬品性、機械的性質、寸法安定性に優れ
る。熱処理の温度は200℃以上であることが好まし
い。200℃以上であれば、ポリアミドイミドの前駆体
又はポリイミドの前駆体であっても通常重合して、それ
ぞれポリアミドイミド又はポリイミドとなる。また、熱
処理する雰囲気は窒素、アルゴン等の不活性雰囲気又は
133Pa以下の減圧下が好ましい。ポリアミドイミド
又はポリイミドは、本発明で使用される有機電解液に対
する耐性があり、また負極から水分を除去するために3
00℃程度の高温加熱又は減圧下の加熱をしても充分耐
性がある。
ウム塩は、LiPF6、LiBF4、LiClO4、Li
N(SO2CF3)2、CF3SO3Li、LiC(SO2C
F3) 3、LiAsF6及びLiSbF6からなる群から選
ばれる1種以上が好ましい。溶媒はエチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、
ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジ
エチルカーボネート、スルホラン及びジメトキシエタン
からなる群から選ばれる1種以上を含むことが好まし
い。これらのリチウム塩と溶媒とからなる電解液は耐電
圧が高く、電気伝導度も高い。
ボネートを含む溶媒が好ましい。活性炭は上記の溶媒の
なかで特にプロピレンカーボネートに対して安定であ
り、電解液溶媒中にプロピレンカーボネートは50%以
上含まれることが好ましい。しかし、プロピレンカーボ
ネート以外の溶媒系ではリチウムイオンを吸蔵、脱離し
うる炭素材料である黒鉛系の炭素材料を、プロピレンカ
ーボネートを含む溶媒系で使用するとリチウムイオンを
吸蔵できない。この場合、電解液中に12−クラウン−
4等のクラウンエーテルを添加すると黒鉛系の炭素材料
でもリチウムイオンの吸蔵が可能になる。このときのク
ラウンエーテルの濃度は電解液に対し0.1〜10質量
%が好ましい。0.1質量%未満ではクラウンエーテル
添加の効果は見られず、10質量%超では正極の劣化が
大きい。
炭と組み合わせたときに高性能が得られるLiBF4を
含むプロピレンカーボネート溶液であり、充放電サイク
ル特性及び電圧印加特性に優れる。
3)により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明
はこれらにより限定されない。なお、例1〜3における
セルの作製及び測定はすべて露点が−60℃以下のアル
ゴングローブボックス中で行った。
気賦活法によって得られた比表面積2000m2/gの
活性炭80質量%、導電性カーボンブラック10質量
%、及びバインダとしてのポリテトラフルオロエチレン
10質量%からなる混合物をエタノールを加えて混練
し、圧延した後、200℃で2時間真空乾燥して電極シ
ートを得た。この電極シートから大きさ6cm×3c
m、厚さ150μmの電極を得て、ポリアミドイミドを
バインダとする導電性接着剤を用いてアルミニウム箔に
接合し、減圧下で300℃で2時間熱処理し、正極体と
した。
炭素材料として、X線回折による[002]面の面間隔
0.336nm、粒径6μmの黒鉛化メソカーボンマイ
クロビーズ(大阪ガス社製、ラマンスペクトルの強度比
I1360/I1580は0.14)と、ラマンスペクトルの強
度比I1360/I1580が0.06の黒鉛化したVGCFと
を、ポリフッ化ビニリデンをNMPに溶解した溶液に分
散させて、銅からなる集電体に塗布し乾燥して負極体を
得た。負極中の黒鉛化メソカーボンマイクロビーズ:黒
鉛化したVGCF:ポリフッ化ビニリデンは、質量比で
8:1:1であった。この負極体をさらにロールプレス
機でプレスし、大きさ6cm×3cm、厚さ15μmの
負極が形成された負極体とした。
リプロピレン製のセパレータを介して対向させ、1mo
l/LのLiBF4をエチレンカーボネートとジエチル
カーボネートの混合溶媒(体積比で1:1)に溶解した
溶液に充分な時間含浸させて、二次電源を得た。この二
次電源の初期容量を測定後、充放電電流180mAで
4.2Vから2.75Vまでの範囲で充放電サイクル試
験を行い、1000サイクル後の容量を測定し、容量変
化率を算出した。結果を表1に示す。
る炭素材料を、X線回折による[002]面の面間隔
0.373nm、粒径19μm、ラマンスペクトルの強
度比I1360/I 1580が0.76の難黒鉛性炭素材料に変
更し、負極の厚さを26μmとした以外は例1と同様に
して負極体を得た。上記負極体を用い、電解液として1
mol/LのLiBF4をエチレンカーボネートとプロ
ピレンカーボネートとの混合溶媒(体積比で1:1)に
溶解した溶液を用いた以外は例1と同様にして二次電源
を作製し、例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
極中の難黒鉛性炭素材料とポリフッ化ビニリデンとの含
有割合を質量比で9:1とした以外は例2と同様にして
負極体を得た。この負極体を用いた以外は例1と同様に
して二次電源を作製し、例1と同様に評価した。結果を
表1に示す。
大きく、かつ急速充放電サイクル信頼性の高い二次電源
を提供できる。
Claims (5)
- 【請求項1】活性炭を主体とする正極と、ラマンスペク
トルにおける1360cm-1近傍のピーク強度I1360と
1580cm-1近傍のピーク強度I1580の比I1360/I
1580が0.12〜1.0であるリチウムイオンを吸蔵、
脱離しうる炭素材料とI1360/I1580が0.01〜0.
115である黒鉛化した炭素材料とを含む負極と、リチ
ウム塩を含む有機電解液と、を有することを特徴とする
二次電源。 - 【請求項2】負極中に、前記黒鉛化した炭素材料が5〜
20質量%含まれる請求項1に記載の二次電源。 - 【請求項3】前記黒鉛化した炭素材料が、気相成長炭素
繊維を黒鉛化したものである請求項1又は2に記載の二
次電源。 - 【請求項4】活性炭を主体とする正極と、リチウムイオ
ンを吸蔵、脱離しうる炭素材料を含む負極と、リチウム
塩を含む有機電解液と、を有する二次電源において、前
記負極には、ラマンスペクトルにおける1360cm-1
近傍のピーク強度I1360と1580cm-1近傍のピーク
強度I1580の比I1360/I1580が0.01〜0.115
である黒鉛化した気相成長炭素繊維が5〜20質量%含
まれることを特徴とする二次電源。 - 【請求項5】前記リチウムイオンを吸蔵、脱離しうる炭
素材料は、[002]面の面間隔が0.335〜0.4
10nmである請求項1、2、3又は4に記載の二次電
源。
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JP4352532B2 JP4352532B2 (ja) | 2009-10-28 |
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Cited By (4)
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US7923411B2 (en) | 2001-09-11 | 2011-04-12 | Showa Denko K.K. | Activated carbon material, and production method and use thereof |
JP2012114201A (ja) * | 2010-11-24 | 2012-06-14 | Nec Tokin Corp | 蓄電デバイス |
JP2015170438A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-28 | 株式会社豊田自動織機 | 電極活物質材料及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-10-21 JP JP30010099A patent/JP4352532B2/ja not_active Expired - Fee Related
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