JP2001118206A - 磁気カードリーダ、及び磁気カードリーダにおける情報記録方法 - Google Patents
磁気カードリーダ、及び磁気カードリーダにおける情報記録方法Info
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Abstract
置寿命を延長、及び誤判定によるデータ破壊の危険性を
回避する。 【解決手段】 実際に挿入された磁気カード1が、高保
磁カカード又は低保磁カカードのいずれの場合であって
も、そのいずれであるかを判定することなく所望の磁気
情報が良好に書き込まれるように、高記録電流を用いた
記録動作の後に低記録電流を用いた再記録動作を行わせ
て、磁気カード1への記録動作を実行させるようにした
もの。
Description
気情報を読み出したり記録を行うようにした磁気カード
リーダ、及び磁気カードリーダにおける情報記録方法に
関する。
されているが、近年、その磁気カードの磁気保磁力を高
めた高保磁力カードを用いる傾向がある。従って、磁気
カードリーダ側においても、そのような高保磁力カード
に対する記録・再生を従来の低保磁力カードと同様に可
能にしておく必要があるが、そのためには、磁気保磁力
が相互に異なる磁気カードにおける各磁気保磁力に対応
して適正な記録電流(ライト電流)を設定しておかなけ
れば、適正なカード出力を得ることができなくなる。
−254954号(本願出願時点では未公開)等におい
て、装置内に挿入された磁気カードの磁気保磁力を判定
可能とし、その判定された磁気カードの磁気保磁力に対
応して、ライト電流を切り替えるようにした磁気カード
リーダを既に提案している。このような磁気カードリー
ダによれば、低保磁力カードと高保磁力カードとが混在
して使用された場合であっても、それぞれに対応したラ
イト電流で磁気情報を記録することが可能となる。
うな先の提案にかかる装置では、磁気カードに対して、
保磁力判定のために上書き(オーバーライト)や消去
(イレース)を何回も繰り返すこととなってしまい、磁
気ヘッドやモータ搬送機構の使用頻度が増大し、その
分、装置寿命が短縮化されるおそれがある。また、万
一、低保磁力カードを高保磁力カードと誤って判定して
しまった場合には、磁気情報がテスト用のデータに書き
換えられたままとなってしまい、元の磁気情報が破壊さ
れるという問題もある。
ことなく、常に適正なライト電流で書き込みを行うこと
ができるようにした磁気カードリーダ、及び磁気カード
リーダにおける情報記録方法を提供することを目的とす
る。
に請求項1記載の磁気カードリーダでは、カード挿入口
より挿入された磁気カードの磁気記録媒体部位に対し
て、磁気ヘッドを用いて所定の磁気情報を記録又は再生
するようにした磁気カードリーダにおいて、上記磁気ヘ
ッドに対して、高保磁カカードに対応した高記録電流又
は低保磁カカードに対応した低記録電流を選択的に与え
る記録実行部と、この記録実行部における前記磁気カー
ドへの記録動作を、上記高記録電流を用いた記録動作の
後に、上記低記録電流を用いた再記録動作を行わせるこ
とによって実行させる記録制御部と、を備えている。
は、前記請求項1記載の前記請求項1記載の高保磁カカ
ードにおける磁気記録媒体部位の磁気保磁力は、前記低
保磁カカードに対応する低記録電流での記録ができない
値に設定されている。
では、前記請求項1記載の記録実行部が、3種類以上の
記録電流による記録動作を実行する機能を備えていると
ともに、前記記録制御部は、上記記録実行部に対して、
記録電流の高い順に同一情報を磁気カードに記録させる
機能を有している。
における情報記録方法では、カード挿入口より挿入され
た磁気カードの磁気記録媒体部位に対して、磁気ヘッド
を用いて所定の磁気情報を記録するようにした磁気カー
ドリーダにおける情報記録方法において、上記磁気ヘッ
ドにより磁気情報を記録するにあたって、高保磁カカー
ドに対応した高記録電流で記録した後、低保磁カカード
に対応した低記録電流により再度記録するようにしてい
る。
における情報記録方法発明では、前記請求項4記載の磁
気カードリーダにおける情報記録方法において、カード
挿入口より挿入された磁気カードに既に記録されている
磁気情報を、磁気ヘッドにより再生し、該再生した磁気
情報を処理した後に得られる磁気情報を、まず、前記高
記録電流で記録した後に、前記低記録電流により再度記
録する。
は5にかかる磁気カードリーダ又は磁気カードリーダに
おける記録方法においては、実際に挿入された磁気カー
ドが高保磁カカードであった場合には、当初に高記録電
流で書き込まれた内容が、後の低記録電流による書き込
みによっては書き換えられることがないので、そのまま
良好に残存する。一方、実際に挿入された磁気カードが
低保磁カカードであった場合には、当初の高記録電流が
適正でないので良好な書き込みは行われないが、後の低
記録電流による書き込みによって適正な書き込みが行わ
れる。従って、高保磁カカード及び低保磁カカードのい
ずれが用いられても、そのいずれであるかを判定する必
要がなくなり、いずれの磁気カードであっても、最終的
には所望の磁気情報が良好に書き込まれたものとなる。
カカードにおける磁気記録媒体部位の磁気保磁力を、低
記録電流での記録ができない値に設定設定しておけば、
上述した請求項1記載の発明にかかる作用が一層確実に
得られる。
録電流に対応するように構成しておけば、磁気保磁力が
異なる3種類以上の磁気カードに対しても、同様にして
所望の磁気情報が良好に書き込まれる。
基づいて詳細に説明する。まず、図1に示された実施形
態にかかる磁気カードリーダにおいては、磁気カード1
のカード搬送路2が、カード挿入口3から略直線状に延
出しており、このカード搬送路2の途中部分の二箇所
に、上下一対のローラからなる搬送ローラ4及び5が所
定間隔離して配置されている。そして、これら搬送ロー
ラ4,5どうしの間部分には、磁気ヘッド6が配置され
ており、当該磁気ヘッド6によって、上記磁気カード1
に形成された磁気ストライプ等の磁気記録媒体部に対し
て所定の磁気情報が記録され又は再生されるようになっ
ている。
挿入口3の近傍部分、及びカード搬送路2の終端部分に
は、上記磁気カード1の有無を検知するセンサ7及び8
がそれぞれ配置されている。これらの各センサ7,8か
らの検知信号は、後述するカードリーダ制御部10内に
設けられたカード走行制御部11に出力され、そのカー
ド走行制御部11から発せられる指令信号に基づいて、
上記搬送ローラ4,5が、正逆両方向に適宜回転駆動さ
れる。
ーダは、磁気保磁力が300Oeの低保磁力カードと、
磁気保磁力が2750Oeの高保磁力カードとの双方の
磁気カード1に対応したものである。すなわち、上記磁
気ヘッド6は、当該磁気ヘッド6に与える電流の大きさ
を変化させることによって、上述した低保磁力カード及
び高保磁力カードのいずれの磁気カード1に対しても磁
気情報を記録又は再生する機能を備えており、次に述べ
るようなカードリーダ制御部10内に設けられた記録制
御部12及び記録実行部13によって切り替え制御され
るように構成されている。
10は、図2に示されたような制御動作を実行する制御
プログラム(後述)が格納された制御部14を備えてお
り、この制御部14から発せられる指令信号に基づい
て、上述したカード走行制御部11から搬送ローラ4,
5に駆動信号が送出される。また、上記制御部14によ
り制御される記録制御部12からは、記録実行部13及
びカード走行制御部11に対して所定の記録動作信号が
発せられ、記録実行部13から前記磁気ヘッド6に対し
て、高保磁カカードに対応した高記録電流(210mA
0−p)、又は低保磁カカードに対応した低記録電流
(20mA0−p)のいずかの記録信号が選択的に与え
られる。そして、これら高記録電流又は低記録電流のい
ずかれによって、上記磁気カード1における磁気ストラ
イプ等の磁気記録媒体部位に対して磁気情報の記録が行
われる。
気カード1の磁気情報は、再生実行部15を通して上記
制御部14に送られ、そこで、所定の情報処理が行われ
るようになっている。
た磁気カードリーダによって、前記磁気カード1に対す
る磁気情報の記録・再生を行う手順を次に説明する。
ード挿入口3から磁気カード1がカード搬送路2内に取
り込まれると(ステップ1)、磁気カード1に既に記録
されている磁気情報(以下、元データという)の読み込
み(データリード)が行われ(ステップ2)、その元デ
ータに基づく所定のデータ処理が実行される(ステップ
3)。その後、磁気カード1に対して必要なデータの書
き込み又は上書き(ライト又はオーバーライト)が以下
のようにして行われる。
き込み又は上書き(ライト又はオーバーライト)が行わ
れるにあたっては、まず、高記録電流(210mA0−
p)を用いた記録が行われる(ステップ4)。そして、
その後に、低記録電流(20mA0−p)を用いた再記
録が行われ(ステップ5)、それから磁気カード1の排
出が行われる(ステップ6)。このようなデータの書き
込み手順を実行する理由は以下による。
(ライト特性)が、図3のW線で表されているとともに
(飽和電流値;125mA0−p)、その高保磁力カー
ドの上書き特性(オーバーライト特性)、すなわち高保
磁力カードを上書きとしたきの元データの残存量が、図
3のRW線で示されている。これらの両線から、上述し
た高記録電流(210mA0−p)を用いて書き込み
(ライト)又は上書き(オーバーライト)を行えば、高
保磁力の磁気カード1に対して磁気情報が、ほぼ完全に
書き換えられることが解る。
述した低記録電流(20mA0−p)によって書き込み
(ライト)又は上書き(オーバーライト)しても、磁気
カード1に対して磁気情報は何ら書き込まれず、また書
き換えられることもない。これは、低記録電流(20m
A0−p)が、高保磁力カードに関する飽和特性(ライ
ト特性)から小さい方に外れており、その記録電流では
出力が得られないこと、及び上書き特性(オーバーライ
ト特性)が「+30dB」となる点、すなわち元の磁気
情報がほぼそのままに残留し、実用上問題とならない電
流値Aよりも、上記低記録電流(20mA0−p)がさ
らに低い電流値に相当しているからである。
(ライト特性)が図4のW線で表されているとともに
(飽和電流値;12.5mA0−p)、その低保磁力カ
ードに関する上書き特性(オーバーライト特性)が図4
のRW線で示されている。これらの両線から、上述した
低記録電流(20mA0−p)を用いて書き込み(ライ
ト)又は上書き(オーバーライト)を行えば、低保磁力
の磁気カード1に対して磁気情報が、ほぼ完全に書き換
えられることが解る。
に、高記録電流(210mA0−p)を用いた記録が最
初に行われ、その後に、低記録電流(20mA0−p)
を用いた再記録が行われた場合を想定してみると、ま
ず、実際に挿入された磁気カード1が高保磁カカードで
あった場合には、当初の高記録電流により磁気情報が適
正に書き込まれるが、その書き込み内容は、前述したよ
うに、後の低記録電流による書き込みによっては書き換
えられることがないため、そのまま良好に残存すること
となる。
ドが低保磁カカードである場合には、当初の高記録電流
は適正電流ではないので良好な書き込みは行われない
が、後の低記録電流による記録動作によって、適正な書
き込みが行われることとなる。従って、高保磁カカード
及び低保磁カカードのいずれが用いられても、最終的に
は所望の磁気情報が良好に書き込まれることとなり、い
ずれのカードであるかを判定する必要はない。
る上書き特性(オーバーライト特性)が「+30dB」
となっている点Aよりも、低記録電流が、より低い電流
となっていることが好ましいが、実用上は、高保磁カカ
ードの飽和特性(ライト特性)に関して、低記録電流で
書き込みを行っても実用上の問題が生じない値であれば
よい。つまり、上記の「+30dB」の値が重要なので
はなく、オーバーライト後の再生で元のデータが破壊さ
れていないようになっていればよい。
施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。例え
ば、上述した実施形態では、磁気保磁力が異なる2種類
の磁気カードに対して適用しているが、磁気保磁力が異
なる3種類以上の磁気保磁力に対応して記録電流を3種
類以上に設定することも可能であり、その場合にも、同
様にして所望の磁気情報が書き込まれる。
5にかかる磁気カードリーダ又は磁気カードリーダにお
ける記録方法は、実際に挿入された磁気カードが、高保
磁カカード又は低保磁カカードのいずれの場合であって
も、そのいずれであるかを判定することなく所望の磁気
情報が良好に書き込まれるように、高記録電流を用いた
記録動作の後に低記録電流を用いた再記録動作を行わせ
て、磁気カードへの記録動作を実行させるようにしたも
のであるから、磁気保磁力判定のための搬送動作が省略
されて、装置寿命を延長されるとともに、処理速度の向
上を図ることができる。また、誤判定がなくなるために
データ破壊等の危険性を回避することができ、装置の信
頼性を高めることができる。
ダのように、高保磁カカードにおける磁気記録媒体部位
の磁気保磁力を、低記録電流での記録ができない値に設
定設定しておけば、上述した請求項1記載の発明にかか
る効果を一層確実に得ることができる。
ように、3種類以上の記録電流に対応するように構成し
ておけば、磁気保磁力が異なる3種類以上の磁気カード
に対しても、同様にして所望の磁気情報が良好に書き込
まれることとなり、同様な効果を得ることができる。
の構成を表したブロック図である。
明にかかる記録方法の実施形態を示したフロー図であ
る。
性)及び上書き特性(オーバーライト特性)を表した線
図である。
性)及び上書き特性(オーバーライト特性)を表した線
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 カード挿入口より挿入された磁気カード
の磁気記録媒体部位に対して、磁気ヘッドを用いて所定
の磁気情報を記録又は再生するようにした磁気カードリ
ーダにおいて、 上記磁気ヘッドに対して、高保磁カカードに対応した高
記録電流又は低保磁カカードに対応した低記録電流を選
択的に与える記録実行部と、 この記録実行部における前記磁気カードへの記録動作
を、上記高記録電流を用いた記録動作の後に、上記低記
録電流を用いた再記録動作を行わせることによって実行
させる記録制御部と、を備えたことを特徴とする磁気カ
ードリーダ。 - 【請求項2】 前記高保磁カカードにおける磁気記録媒
体部位の磁気保磁力は、前記低保磁カカードに対応する
低記録電流での記録ができない値に設定されていること
を特徴とする請求項1記載の磁気カードリーダ。 - 【請求項3】 前記記録実行部が、3種類以上の記録電
流による記録動作を実行する機能を備えているととも
に、 前記記録制御部は、上記記録実行部に対して、記録電流
の高い順に同一情報を磁気カードに記録させる機能を有
していることを特徴とする請求項1記載の磁気カードリ
ーダ。 - 【請求項4】 カード挿入口より挿入された磁気カード
の磁気記録媒体部位に対して、磁気ヘッドを用いて所定
の磁気情報を記録するようにした磁気カードリーダにお
ける情報記録方法において、 上記磁気ヘッドにより磁気情報を記録するにあたって、
高保磁カカードに対応した高記録電流で記録した後、低
保磁カカードに対応した低記録電流により再度記録する
ようにしたことを特徴とする磁気カードリーダにおける
情報記録方法。 - 【請求項5】 カード挿入口より挿入された磁気カード
に既に記録されている磁気情報を、磁気ヘッドにより再
生し、 該再生した磁気情報を処理した後に得られる磁気情報
を、まず、前記高記録電流で記録した後に、前記低記録
電流により再度記録するようにしたことを特徴とする請
求項4記載の磁気カードリーダにおける情報記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29439699A JP4176256B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 磁気カードリーダ、及び磁気カードリーダにおける情報記録方法 |
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---|---|---|---|
JP29439699A JP4176256B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 磁気カードリーダ、及び磁気カードリーダにおける情報記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001118206A true JP2001118206A (ja) | 2001-04-27 |
JP4176256B2 JP4176256B2 (ja) | 2008-11-05 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29439699A Expired - Fee Related JP4176256B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 磁気カードリーダ、及び磁気カードリーダにおける情報記録方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2379077A (en) * | 2001-06-29 | 2003-02-26 | Sankyo Seiki Seisakusho Kk | Device to protect low coercivity magnetic head in card reader from high current |
US7092178B2 (en) | 2002-08-28 | 2006-08-15 | Omron Corporation | Magnetic recording method, apparatus therefor, and device for determining coercive force of magnetic recording medium |
-
1999
- 1999-10-15 JP JP29439699A patent/JP4176256B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2379077A (en) * | 2001-06-29 | 2003-02-26 | Sankyo Seiki Seisakusho Kk | Device to protect low coercivity magnetic head in card reader from high current |
GB2379077B (en) * | 2001-06-29 | 2004-07-14 | Sankyo Seiki Seisakusho Kk | Head protection device and a card reader having the head protection device |
US7092178B2 (en) | 2002-08-28 | 2006-08-15 | Omron Corporation | Magnetic recording method, apparatus therefor, and device for determining coercive force of magnetic recording medium |
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