JP2001116920A - カラーフィルタの製造方法及び製造装置及び液晶表示装置の製造方法及びカラーフィルタの混色低減方法及びインクジェットヘッドの反りの調整装置 - Google Patents

カラーフィルタの製造方法及び製造装置及び液晶表示装置の製造方法及びカラーフィルタの混色低減方法及びインクジェットヘッドの反りの調整装置

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JP2001116920A
JP2001116920A JP2000231784A JP2000231784A JP2001116920A JP 2001116920 A JP2001116920 A JP 2001116920A JP 2000231784 A JP2000231784 A JP 2000231784A JP 2000231784 A JP2000231784 A JP 2000231784A JP 2001116920 A JP2001116920 A JP 2001116920A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクの着弾位置のずれを低減させる。 【解決手段】複数のインク吐出ノズルを有するインクジ
ェットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれた複
数の画素を有する基板とを相対的に走査させながら、複
数のインク吐出ノズルからインクを吐出して複数の画素
を着色することによりカラーフィルタを製造する方法で
あって、走査方向に直交する方向において隣り合うブラ
ックマトリクスの各中心間の距離を1つの画素の幅とし
たときの1つの画素幅をGL、仕切りのないガラスもし
くはインク受容層が塗布されたガラスに着弾したインク
により形成されるインクドットの直径をCL、走査方向
に直交する方向における、画素の中心線からのインクド
ットのずれ量をΔxとした場合に、Δx≦GL−CLの
式を満たすように複数の画素の着色を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタの
製造方法及び製造装置及び液晶表示装置の製造方法及び
カラーフィルタの混色低減方法及びインクジェットヘッ
ドの反りの調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータの発達、
特に携帯用パーソナルコンピュータの発達に伴い、液晶
ディスプレイ、とりわけカラー液晶ディスプレイの需要
が増加する傾向にある。しかしながら、さらなる普及の
ためには液晶ディスプレイのコストダウンが必要であ
り、特にコスト的に比重の高いカラーフイルタのコスト
ダウンに対する要求が高まっている。従来から、カラー
フイルタの要求特性を満足しつつ上記の要求に応えるべ
く種々の方法が試みられているが、いまだ全ての要求特
性を満足する方法は確立されていない。以下にそれぞれ
の方法を説明する。第1の方法は顔料分散法である。こ
の方法は、基板上に顔料を分散した感光性樹脂層を形成
し、これをパターニングすることにより単色のパターン
を得る。更にこの工程を3回繰り返すことによりR、
G、Bのカラーフイルタ層を形成する。
【0003】第2の方法は染色法である。染色法は、ガ
ラス基板上に染色用の材料である水溶性高分子材料を塗
布し、これをフオトリソグラフィー工程により所望の形
状にパターニングした後、得られたパターンを染色浴に
浸漬して着色されたパターンを得る。これを3回繰り返
すことによりR、G、Bのカラーフイルタ層を形成す
る。
【0004】第3の方法としては電着法がある。この方
法は、基板上に透明電極をパターニングし、顔料、樹
脂、電解液等の入った電着塗装液に浸漬して第1の色を
電着する。この工程を3回繰り返してR、G、Bのカラ
ーフイルタ層を形成し、最後に焼成するものである。
【0005】第4の方法としては印刷法がある。この方
法は、熱硬化型の樹脂に顔料を分散させ、印刷を3回繰
り返すことによりR、G、Bを塗り分けた後、樹脂を熱
硬化させることにより着色層を形成するものである。ま
た、いずれの方法においても着色層上に保護層を形成す
るのが一般的である。
【0006】これらの方法に共通している点は、R、
G、Bの3色を着色するために同一の工程を3回繰り返
す必要があり、コスト高になることである。また、工程
が多いほど歩留りが低下するという問題を有している。
更に、電着法においては、形成可能なパターン形状が限
定されるため、現状の技術ではTFT用には適用が難し
い。また、印刷法は、解像性、平滑性が悪いためファイ
ンピッチのパターンは形成が難しい。
【0007】これらの欠点を補うべく、特開昭59−7
5205号公報、特開昭63−235901号公報ある
いは特開平1−217320号公報等には、インクジェ
ット方式を用いてカラーフイルタを製造する方法が開示
されている。これらの方法は、R(赤)、G(緑)、B
(青)の三色の色素を含有するインクをインクジェット
方式で光透過性の基板上に噴射し、各インクを乾燥させ
て着色画像部を形成するものである。こうしたインクジ
ェット方式では、R、G、Bの各画素の形成を一度に行
うことが可能で大幅な製造工程の簡略化と、大幅なコス
トダウン効果を得ることが出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなインクジェ
ット方式の1つとして、インクを熱エネルギーにより膜
沸騰させて気泡を生じさせ、その気泡の体積膨張により
インクを押し出して吐出する所謂バブルジェット(登録
商標)方式と呼ばれる方法がある。インクジェットヘッ
ドにこのようなバブルジェット方式を用いた場合、発生
する熱エネルギーによりヘッドの温度が上昇する。この
ような温度上昇は、ヘッドを熱膨張させて、インクの吐
出ノズルの位置ズレを引き起こす原因となる。特に最近
では、多数のノズルを並べた長尺状のヘッドを用い、そ
のノズルの並び方向と略直交する方向にヘッドを走査
し、一度に多数の画素列を着色する方法が用いられる様
になってきており、ヘッドの長手方向の伸びによるノズ
ルの位置ズレは重要な問題となってきている。
【0009】また、上記のような長尺状のヘッドでは、
多数のノズルがμmオーダーで一直線状に並ぶようにヘ
ッドを製造することは困難であり、特にカラーフィルタ
の製造の様に高度なインクの着弾精度が要求される場合
には、ノズルの位置精度を改善することが重要な課題と
なってきている。
【0010】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、インクの着弾位置のず
れを低減させることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わるカラーフィルタ
の製造方法は、複数のインク吐出ノズルを有するインク
ジェットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれた
複数の画素を有する基板とを相対的に走査させながら、
前記複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して前記
複数の画素を着色することによりカラーフィルタを製造
する方法であって、前記走査方向に直交する方向におい
て隣り合うブラックマトリクスの各中心間の距離を1つ
の画素の幅としたときの前記1つの画素幅をGL、仕切
りのないガラスもしくはインク受容層が塗布されたガラ
スに着弾したインクにより形成されるインクドットの直
径をCL、前記走査方向に直交する方向における、前記
画素の中心線からのインクドットのずれ量をΔxとした
場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことを
特徴としている。
【0012】また、本発明に係わるカラーフィルタの製
造方法は、複数のインク吐出ノズルを有するインクジェ
ットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれた複数
の画素を有する基板とを相対的に走査させながら、前記
複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して前記複数
の画素を着色することによりカラーフィルタを製造する
方法であって、前記基板上の隣り合うブラックマトリク
スの各中心間の距離を1つの画素の幅としたときの前記
1つの画素幅をGL、基板に着弾したインクにより形成
されるインクドットの直径をCL、前記画素幅の方向に
おける、前記画素の中心線からのインクドットのずれ量
をΔxとした場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことを
特徴としている。
【0013】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造方法において、前記Δx≦GL−CLの式が満たさ
れるように前記インクジェットヘッドの反りを調整する
工程を備えることを特徴としている。
【0014】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造方法において、前記インクジェットヘッドは、長手
方向に複数のインク吐出ノズルを有する本体部と、前記
本体部の長手方向に沿って取り付けられ、前記本体部の
長手方向の異なる位置に前記本体部の反りを矯正するた
めの複数の反り矯正部が設けられたプレートとを備え、
前記反り矯正部により前記本体部を前記プレートから遠
ざける方向に移動させる場合と、前記反り矯正部により
前記本体部を前記プレートに近づける方向に移動させる
場合とを組み合わせることにより前記インクジェットヘ
ッドの反りの調整を行うことを特徴としている。
【0015】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造方法において、前記反り矯正部は、少なくともネジ
とプレートに形成されたネジ穴とから構成されることを
特徴としている。
【0016】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造方法において、前記走査方向に直交する方向におい
て隣り合う画素は、互いに異なる色に着色されることを
特徴としている。
【0017】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造方法において、前記インクジェットヘッドは、熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー発生体を備えることを特徴としている。
【0018】また、本発明に係わる液晶表示装置の製造
方法は、インクジェットヘッドから基板に向けてインク
を吐出することにより製造されるカラーフィルタを有す
る液晶表示装置を製造する方法であって、上記の製造方
法によりカラーフィルタを製造する工程と、カラーフィ
ルタに対向する対向基板と前記製造されたカラーフィル
タとの間に液晶化合物を封入する工程と、を備えること
を特徴としている。
【0019】また、本発明に係わるカラーフィルタの混
色低減方法は、複数のインク吐出ノズルを有するインク
ジェットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれた
複数の画素を有する基板とを相対的に走査させながら、
前記複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して前記
複数の画素を着色することによりカラーフィルタを製造
するに際し、前記カラーフィルタの画素間での混色を低
減させる方法であって、前記走査方向に直交する方向に
おいて隣り合うブラックマトリクスの各中心間の距離を
1つの画素の幅としたときの前記1つの画素幅をGL、
仕切りのないガラスもしくはインク受容層が塗布された
ガラスに着弾したインクにより形成されるインクドット
の直径をCL、前記走査方向に直交する方向における、
前記画素の中心線からのインクドットのずれ量をΔxと
した場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことに
より、前記基板上の隣り合う画素間での混色を低減させ
ることを特徴としている。
【0020】また、本発明に係わるカラーフィルタの混
色低減方法は、複数のインク吐出ノズルを有するインク
ジェットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれた
複数の画素を有する基板とを相対的に走査させながら、
前記複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して前記
複数の画素を着色することによりカラーフィルタを製造
するに際し、前記カラーフィルタの画素間での混色を低
減させる方法であって、隣り合うブラックマトリクスの
各中心間の距離を1つの画素の幅としたときの前記1つ
の画素幅をGL、基板に着弾したインクにより形成され
るインクドットの直径をCL、前記画素幅の方向におけ
る、前記画素の中心線からのインクドットのずれ量をΔ
xとした場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことに
より、前記基板上の隣り合う画素間での混色を低減させ
ることを特徴としている。
【0021】また、この発明に係わるカラーフィルタの
混色低減方法において、前記Δx≦GL−CLの式が満
たされるように前記インクジェットヘッドの反りを調整
する工程を備えることを特徴としている。
【0022】また、この発明に係わるカラーフィルタの
混色低減方法において、前記インクジェットヘッドは、
長手方向に複数のインク吐出ノズルを有する本体部と、
前記本体部の長手方向に沿って取り付けられ、前記本体
部の長手方向の異なる位置に前記本体部の反りを矯正す
るための複数の反り矯正部が設けられたプレートとを備
え、前記反り矯正部により前記本体部を前記プレートか
ら遠ざける方向に移動させる場合と、前記反り矯正部に
より前記本体部を前記プレートに近づける方向に移動さ
せる場合とを組み合わせることにより前記インクジェッ
トヘッドの反りの調整を行うことを特徴としている。
【0023】また、この発明に係わるカラーフィルタの
混色低減方法において、前記反り矯正部は、少なくとも
ネジとプレートに形成されたネジ穴とから構成されるこ
とを特徴としている。
【0024】また、この発明に係わるカラーフィルタの
混色低減方法において、前記走査方向に直交する方向に
おいて隣り合う画素は、互いに異なる色に着色されるこ
とを特徴としている。
【0025】また、この発明に係わるカラーフィルタの
混色低減方法において、前記インクジェットヘッドは、
熱エネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであっ
て、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エ
ネルギー発生体を備えることを特徴としている。
【0026】また、本発明に係わるカラーフィルタの製
造装置は、複数のインク吐出ノズルを有するインクジェ
ットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれた複数
の画素を有する基板とを相対的に走査させながら、前記
複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して前記複数
の画素を着色することによりカラーフィルタを製造する
ための装置であって、前記走査方向に直交する方向にお
いて隣り合うブラックマトリクスの各中心間の距離を1
つの画素の幅としたときの前記1つの画素幅をGL、仕
切りのないガラスもしくはインク受容層が塗布されたガ
ラスに着弾したインクにより形成されるインクドットの
直径をCL、前記走査方向に直交する方向における前記
画素の中心線からのインクドットのずれ量をΔxとした
場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことを
特徴としている。
【0027】また、本発明に係わるカラーフィルタの製
造装置は、複数のインク吐出ノズルを有するインクジェ
ットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれた複数
の画素を有する基板とを相対的に走査させながら、前記
複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して前記複数
の画素を着色することによりカラーフィルタを製造する
装置であって、隣り合うブラックマトリクスの各中心間
の距離を1つの画素の幅としたときの前記1つの画素幅
をGL、基板に着弾したインクにより形成されるインク
ドットの直径をCL、前記画素幅の方向における、前記
画素の中心線からのインクドットのずれ量をΔxとした
場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことを
特徴としている。
【0028】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造装置において、前記インクジェットヘッドは、熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー発生体を備えることを特徴としている。
【0029】また、本発明に係わるインクジェットヘッ
ドの反りの調整装置は、長手方向に複数のインク吐出ノ
ズルが並んで配置されたインクジェットヘッドと、ブラ
ックマトリクスにより囲まれた複数の画素を有する基板
とを相対的に走査させながら、前記複数のインク吐出ノ
ズルからインクを吐出して前記複数の画素を着色するこ
とによりカラーフィルタを製造する際に用いられる前記
インクジェットヘッドの反りを調整するための装置であ
って、前記走査方向に直交する方向において隣り合うブ
ラックマトリクスの各中心間の距離を1つの画素の幅と
したときの前記1つの画素幅をGL、仕切りのないガラ
スもしくはインク受容層が塗布されたガラスに着弾した
インクにより形成されるインクドットの直径をCL、前
記走査方向に直交する方向における前記画素の中心線か
らのインクドットのずれ量をΔxとした場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たして前記複数の画素の着色を行うことができ
るように、前記インクジェットヘッドの反りを調整する
ことを特徴としている。
【0030】また、本発明に係わるインクジェットヘッ
ドの反りの調整装置は、長手方向に複数のインク吐出ノ
ズルが並んで配置されたインクジェットヘッドと、ブラ
ックマトリクスにより囲まれた複数の画素を有する基板
とを相対的に走査させながら、前記複数のインク吐出ノ
ズルからインクを吐出して前記複数の画素を着色するこ
とによりカラーフィルタを製造する際に用いられる前記
インクジェットヘッドの反りを調整するための装置であ
って、隣り合うブラックマトリクスの各中心間の距離を
1つの画素の幅としたときの前記1つの画素幅をGL、
基板に着弾したインクにより形成されるインクドットの
直径をCL、前記画素幅の方向における、前記画素の中
心線からのインクドットのずれ量をΔxとした場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たして前記複数の画素の着色を行うことができ
るように、前記インクジェットヘッドの反りを調整する
ことを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0032】図1はカラーフィルタの製造装置の一実施
形態の構成を示す概略図である。
【0033】図1において、51は装置架台、52は架
台51上に配置されたXYθステージ、53はXYθス
テージ52上にセットされたカラーフィルタ基板、54
はカラーフィルタ基板53上に形成されるカラーフィル
タ、55はカラーフィルタ54の着色を行うR(赤),
G(緑),B(青)のインクジェットヘッド、58はカ
ラーフィルタ製造装置90の全体動作を制御するコント
ローラ、59はコントローラの表示部であるところのテ
ィーチングペンダント(パソコン)、60はティーチン
グペンダント59の操作部であるところのキーボードを
示している。
【0034】図2はカラーフィルタ製造装置90の制御
コントローラの構成図である。59は制御コントローラ
58の入出力手段であるティーチングペンダント、62
は製造の進行状況及びヘッドの異常の有無等の情報を表
示する表示部、60はカラーフィルタ製造装置90の動
作等を指示する操作部(キーボード)である。
【0035】58はカラーフィルタ製造装置90の全体
動作を制御するところのコントローラ、65はティーチ
ングペンダント59とのデータの受け渡しを行うインタ
フェース、66はカラーフィルタ製造装置90の制御を
行うCPU、67はCPU66を動作させるための制御
プログラムを記憶しているROM、68は生産情報等を
記憶するRAM、70はカラーフィルタの各画素内への
インクの吐出を制御する吐出制御部、71はカラーフィ
ルタ製造装置90のXYθステージ52の動作を制御す
るステージ制御部、90はコントローラ58に接続さ
れ、その指示に従って動作するカラーフィルタ製造装置
を示している。
【0036】次に、図3は、上記のカラーフィルタ製造
装置90に使用されるインクジェットヘッド55の構造
を示す図である。図1においては、インクジェットヘッ
ドはR,G,Bの3色に対応して3個設けられているが、
これらの3個のヘッドは夫々同一の構造であるので、図
3にはこれらの3個のヘッドのうちの1つの構造を代表
して示している。
【0037】図3において、インクジェットヘッド55
は、インクを加熱するための複数のヒータ102が形成
された基板であるヒータボード104と、このヒータボ
ード104の上にかぶせられる天板106とから概略構
成されている。天板106には、複数の吐出口108が
形成されており、吐出口108の後方には、この吐出口
108に連通するトンネル状の液路110が形成されて
いる。各液路110は、隔壁112により隣の液路と隔
絶されている。各液路110は、その後方において1つ
のインク液室114に共通に接続されており、インク液
室114には、インク供給口116を介してインクが供
給され、このインクはインク液室114から夫々の液路
110に供給される。
【0038】ヒータボード104と、天板106とは、
各液路110に対応した位置に各ヒータ102が来る様
に位置合わせされて図3の様な状態に組み立てられる。
図3においては、2つのヒータ102しか示されていな
いが、ヒータ102は、夫々の液路110に対応して1
つずつ配置されている。そして、図3の様に組み立てら
れた状態で、ヒータ102に所定の駆動パルスを供給す
ると、ヒータ102上のインクが沸騰して気泡を形成
し、この気泡の体積膨張によりインクが吐出口108か
ら押し出されて吐出される。従って、ヒータ102に加
える駆動パルスを制御、例えば電力の大きさを制御する
ことにより気泡の大きさを調整することが可能であり、
吐出口から吐出されるインクの体積を自在にコントロー
ルすることができる。
【0039】本実施形態においては、基板1として一般
にガラス基板が用いられるが、液晶用カラーフィルタと
しての透明性、機械的強度等の必要特性を有するもので
あればガラス基板に限定されるものではない。
【0040】次に、図4は、カラーフィルタの製造工程
の例を示した図である。
【0041】図4(a)は、光透過部7と遮光部である
ブラックマトリクス2を備えたガラス基板1を示す。ま
ず、ブラックマトリクス2の形成された基板1上に光照
射又は光照射と加熱により硬化可能であり且つインク受
容性を有する樹脂組成物を塗布し、必要に応じてプリベ
ークを行って樹脂層3’を形成する(図4(b))。樹
脂層3’の形成には、スピンコート、ロールコート、バ
ーコート、スプレーコート、ディップコート等の塗布方
法を用いることができ、特に限定されるものではない。
【0042】次に、ブラックマトリクス2により遮光さ
れる部分の樹脂層をフォトマスク4’を使用して予めパ
ターン露光を行うことにより樹脂層の一部を硬化させて
インクを吸収しない部位5’(非着色部位)を形成し
(図4(c))、その後インクジェットヘッドを用いて
R、G、Bの各色を一度に着色し(図4(d))、必要
に応じてインクの乾燥を行う。
【0043】パターン露光の際に使用されるフォトマス
ク4’としては、ブラックマトリクスによる遮光部分を
硬化させるための開口部を有するものを使用する。この
際、ブラックマトリクスに接する部分での着色剤の色抜
けを防止するために、比較的多くのインクを付与するこ
とが必要である。そのためにブラックマトリクスの(遮
光)幅よりも狭い開口部を有するマスクを用いることが
好ましい。
【0044】着色に用いるインクとしては、染料系、顔
料系共に用いることが可能であり、また液状インク、ソ
リッドインク共に使用可能である。
【0045】本発明で使用する硬化可能な樹脂組成物と
しては、インク受容性を有し、且つ光照射と加熱の少な
くとも一方の処理により硬化し得るものであればいずれ
でも使用可能であり、樹脂としては例えばアクリル系樹
脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース
誘導体あるいはその変性物等が挙げられる。
【0046】これらの樹脂を光あるいは光と熱により架
橋反応を進行させるために光開始剤(架橋剤)を用いる
ことも可能である。光開始剤としては、重クロム酸塩、
ビスアジド化合物、ラジカル系開始剤、カチオン系開始
剤、アニオン系開始剤等が使用可能である。またこれら
の光開始剤を混合して、あるいは他の増感剤と組み合わ
せて使用することもできる。更にオニウム塩などの光酸
発生剤を架橋剤として併用することも可能である。な
お、架橋反応をより進行させるために光照射の後に熱処
理を施してもよい。
【0047】これらの組成物を含む樹脂層は、非常に耐
熱性、耐水性等に優れており、後工程における高温ある
いは洗浄工程に十分耐え得るものである。
【0048】本発明で使用するインクジェット方式とし
ては、エネルギー発生素子として電気熱変換体を用いた
バブルジェットタイプが使用可能であり、着色面積及び
着色パターンは任意に設定することができる。
【0049】次いで光照射のみ、熱処理のみ、又は光り
照射及び熱処理を行って硬化可能な樹脂組成物を硬化さ
せ(図4(e))、必要に応じて保護層8を形成(図4
(f)する。なお、図中hνは光の強度を示し、熱処理
の場合は、hνの光の代わりに熱を加える。保護層8と
しては、光硬化タイプ、熱硬化タイプあるいは光熱併用
タイプの第2の樹脂組成物を用いて形成するか、あるい
は無機材料を用いて蒸着またはスパッタによって形成す
ることができ、カラーフィルタとした場合の透明性を有
し、その後のITO形成プロセス、配向膜形成プロセス
等に十分耐えうるものであれば使用可能である。
【0050】また、本例では基板上に樹脂組成物を形成
する例を示しているが、以下のように基板に直接インク
を付与してもよい。
【0051】すなわち、インクジェット方式を利用し
て、R、G、Bインクがちょうど遮光部を構成するブラ
ックマトリクスの間の光透過部をうめるようにして付与
される。このR、G、Bパターンは、いわゆるキャステ
ィングのような形で形成されてもよい。また、ブラック
マトリクス上で各色インクが重ならない範囲で印字され
るのが好ましい。
【0052】使用されるインクは、光や熱などのエネル
ギーの付与により硬化可能であれば、染料系、顔料系い
ずれでも用いることができ、また、液状インク、ソリッ
ドインク共に使用可能である。インク中には光硬化可能
な成分あるいは熱硬化可能な成分あるいは光及び熱の双
方により硬化可能な成分を含有することが必須であり、
このような成分としては、様々な市販の樹脂、硬化剤を
用いることができ、インク中に固着等の問題を起こすも
のでなければ特に限られない。具体的には、アクリル系
樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン樹脂等が好適に用いら
れる。
【0053】図5及び図6は上記のカラーフィルタを組
み込んだカラー液晶表示装置30の基本構成を示す断面
図である。
【0054】カラー液晶表示装置は、一般的にカラーフ
ィルタ基板1と対向基板21を合わせこみ、液晶化合物
18を封入することにより形成される。液晶表示装置の
一方の基板21の内側に、TFT(Thin Film Transisto
r)(不図示)と透明な画素電極20がマトリックス状に
形成される。また、もう一方の基板1の内側には、画素
電極に対向する位置にRGBの色材が配列するようカラ
ーフィルタ54が設置され、その上に透明な対向電極
(共通電極)16が一面に形成される。ブラックマトリ
クス2は、通常カラーフィルター基板1側に形成される
が(図5参照)、BM(ブラックマトリクス)オンアレ
イタイプの液晶パネルにおいては対向するTFT基板側
に形成される(図6参照)。さらに、両基板の面内には
配向膜19が形成されており、これをラビング処理する
ことにより液晶分子を一定方向に配列させることができ
る。また、それぞれのガラス基板の外側には偏光板1
1,22が接着されており、液晶化合物18は、これら
のガラス基板の間隙(2〜5μm程度)に充填される。
また、バックライトとしては蛍光灯(不図示)と散乱板
(不図示)の組み合わせが一般的に用いられており、液
晶化合物をバックライト光の透過率を変化させる光シャ
ッターとして機能させることにより表示を行う。次に、
本実施形態の製造方法を適用した場合のカラーフィルタ
の着色工程を説明する。
【0055】まず、カラーフィルタ製造装置90のXY
θステージ52上にガラス基板53をセットする。そし
て、しかるべく位置決めを行った後、ガラス基板53の
カラーフィルタ形成領域(着色領域)をインクジェット
ヘッド55の直下に移動させ、インクジェットヘッド5
5とガラス基板53をXYθステージ52により相対的
に走査させながらインクを吐出し、カラーフィルタの各
画素の着色を実行する。
【0056】この着色時のインクジェットヘッド55の
うちの赤色(R)のインクを吐出するヘッド55aとガ
ラス基板53の関係を示したものが図7である。
【0057】図7において、ヘッド55aは、例えば、
70.5μm間隔でノズル313が並んでおり、これを
例えば100μm間隔でR、G、Bの各画素314が順
番に並んだカラーフィルタを着色するのに使用する場合
は、300μm間隔で並ぶ赤色の画素にノズルの位置を
合わせる必要がある。そのため、ヘッド55aのノズル
を5ノズル置きに使用し、ヘッド55aを走査方向に対
して31.7°傾けて使用する。このようにすれば、5
ノズル置きのノズルが赤色の画素の真上にきて、着色を
行うことが出来る。このような関係は赤色のヘッド55
aだけでなく、他のヘッド55b,55cにも同様にあ
てはまるものである。
【0058】次に、図8は、本実施形態の特徴的な部分
であるインクジェットヘッドの温度上昇を抑制する構成
を示した背面図であり、図9は、図8を左側から見た側
面図である。ここでは、赤色のインクを吐出するインク
ジェットヘッド55aについて説明するが、他のヘッド
55b,55cも同様の構成である。
【0059】本実施形態のインクジェットヘッド55a
は、熱エネルギーによりインクに気泡を生じさせその気
泡の成長によりインクを押し出して吐出する所謂バブル
ジェット方式を採用している。そのため、インクジェッ
トヘッドは自身の発熱により温度が上昇する。そして、
この温度上昇は、インクジェットヘッドに熱膨張を生じ
させ、各ノズル間の距離を変化させてしまう。例えば、
本実施形態においては、インクジェットヘッド55a
は、単体でインクの吐出を連続して行うと約5°Cの温
度上昇がある。インクジェットヘッド55aは、本体が
アルミニウム合金からなり、長手方向の全長が約100
mm程度あるため、5°Cの温度上昇が生ずると、その
長手方向両端部のノズル間の間隔は約10μmも伸びて
しまう。このようにノズルの位置が10μm変化する
と、カラーフィルタの着色を行った場合、隣の異なる色
の画素との混色が起こってしまう場合がある。混色の発
生を防止するためには、ノズルの位置ずれを3μm程度
以下に抑える必要がある。
【0060】そこで本実施形態においては、図7及び図
8に示す様にインクジェットヘッド55aの背面に、イ
ンクジェットヘッド55aの熱容量の2倍〜4倍程度の
熱容量を有するプレート120を取り付け、結果として
インクジェットヘッドとプレートとを合わせたものの熱
容量をインクジェットヘッド55a単体の場合の3倍〜
5倍にしている。このようにすれば、インクジェットヘ
ッドの温度上昇は、ヘッド単体の場合の1/3〜1/5
となり、インクジェットヘッドの長手方向両端部のノズ
ル間の間隔変化量は2μm〜3μm程度となる。これに
より、混色の起こらない着色を可能とするヘッドが実現
される。なお、プレート120の材質としては、アルミ
ニウム合金あるいはステンレス鋼などが、加工が容易で
ローコストである点で好ましい。
【0061】次に、図10は、図8を下方から見た部分
断面図である。本実施形態で使用されるプレート120
は、インクジェットヘッド55aの反りを矯正する機能
も備えている。この反りを矯正するための構造について
図8及び図10を参照して説明する。
【0062】図8及び図10において、プレート12
0、はインクジェットヘッド55aの本体56に対して
3本のボルト122により固定されている。本体56の
3本のボルト122が螺合する雌ネジ部56bの周囲に
は、本体56の他の部分よりも僅かに高い平面部56a
が形成されており、プレート120は、この平面部56
aの上面に固定される。
【0063】一方、プレート120のボルト122が装
着される位置の中間部には、複数のネジ穴120aが形
成されている。このネジ穴120aは、例えばM4のネ
ジ穴である。そして、ネジ穴120aには、2種類のボ
ルト124と126が装着される。ボルト124は、例
えばネジ穴120aと丁度螺合するM4のネジであり、
このボルト124をネジ穴120aにねじ込むことによ
り、ボルト124の先端がヘッド本体56の表面に当接
し、ヘッド本体56をプレート120から離れる方向に
押して、ノズルを図10に示す矢印A方向にずらすこと
が出来る。また、ボルト126は、例えばネジ穴120
aに隙間を持って自由に挿通するM3のボルトであり、
このボルト126をヘッド本体56に形成されたM3の
ネジ穴56cにねじ込むことにより、ヘッド本体56は
プレート120に近づく方向に引き寄せられ、ノズルを
図10に示す矢印B方向にずらすことが出来る。このよ
うに各ネジ穴120aに丁度螺合するボルト124かあ
るいは自由に挿通するボルト126を選択的に装着する
ことにより、そのネジ穴の位置におけるノズルの位置を
矢印A方向あるいは矢印B方向に移動させることが出来
る。これによりインクジェットヘッド55aが製造され
た時点で有している僅かな反りを任意に修正することが
出来る。
【0064】図11は、インクジェットヘッド55aの
具体的な調整方法を説明するための図である。
【0065】インクジェットヘッド55aは、図11
(a)に示すように、製造された時点では、僅かな反り
を有している(図11(a)では反りを強調して大きく
示している)。この反りを、図10に示したボルト12
4あるいは126を適宜差し替えて、プレート120に
対してインクジェットヘッドを押し引きすることにより
修正する。このとき、図11(a)に示したように、反
りの大きさに応じて、少し引く、大きく引く、少し押
す、大きく押すといった操作を組み合わせ、ヘッドを図
11(b)に示すようにまっすぐな状態に矯正する。
【0066】このような、矯正を行なうことにより、製
造された時点では図12に実線で示すような±10μm
以上の反りを有するヘッドを、図12に一点鎖線で示す
ような±2μm程度の反りに修正することができる。
【0067】反りの修正を行なうときには、図13に示
すように、インクジェットヘッド55aのノズル穴を、
顕微鏡200で拡大し、テレビカメラ202で撮像して
画像処理装置204を介してモニタ206に表示させ、
ノズル穴の位置を観察しながら修正作業を行なう。
【0068】このようにして、製造時に僅かな反りを有
するインクジェットヘッドを、ノズルが±2μm程度以
内といった極めて微小なずれで直線上に並んだ状態に修
正することができる。
【0069】なお、図14は、プレートの変形例を示し
た図であり、図示した様にプレート120’にフィン1
30を形成することにより、放熱性がよくなり、ヘッド
の温度上昇をさらに抑制することが出来る。
【0070】また、プレートを黒色にすることにより、
熱の放射がよくなり、ヘッドの温度上昇を抑制する効果
が更に高まる。
【0071】次に、ガラス基板に対してインクジェット
ヘッドを相対的に走査させながらガラス基板にインクを
吐出してカラーフィルタを製造する場合におけるインク
ジェットヘッドの反りの調整精度について説明する。
【0072】本願発明者は、インクジェット方式により
カラーフィルタの製造を行なう場合に、インクジェット
方式特有の、着色した隣りの画素同士の色が混ざりあう
混色の問題に悩まされた。
【0073】そこで、この混色の要因を明確にするため
に、図15に示すようにインクの吐出中に画素の長手方
向に対してインクジェットヘッドが斜めに走査されるよ
うに、ガラス基板53を移動させ、混色が始まる際のイ
ンクドットのずれ量(Δx)とインクドットの直径CL
と画素の幅GLとの関係を調べる実験を行なった。
【0074】複数のノズルから吐出量、すなわち着弾し
たときの直径の異なるインクを吐出し、画素幅(隣り合
うブラックマトリクス2a,2bの中心間の距離GL)
の異なる画素に着色を繰り返すうちに、画素幅をGL、
着弾したインクが形成するドットの直径をCL、着弾位
置の画素幅方向のずれ量をΔxとした場合、GL<CL
+Δxとなったときに、混色の可能性が急激に増加する
ことを見出した。逆にいえば、Δx≦GL−CLを満足
すれば、混色が非常に起こりにくくなることを見出し
た。
【0075】また、カラーフィルタの製造時に異なるピ
ッチ間隔の画素を着色する場合、図7に示したようにヘ
ッドを斜めに傾けて使用することで、種々のカラーフィ
ルタにフレキシブルに対応することができることは知ら
れている。
【0076】また、本願発明者は、吐出されたインクが
球状になる前にガラス基板53にインクを着弾させるこ
とにより、インクのよれ等による着弾ずれが発生しにく
くなり、より高精度な着弾位置精度を実現できることを
特願平7−195235号で示した。この際、インクの
着弾位置を調べてみると、図16に示すように、インク
の着弾位置がインクジェットヘッドのインク吐出ノズル
の穴の位置と略一致していることも実験により判明し
た。
【0077】すなわち、ヘッドのノズル穴の位置精度が
インクジェットヘッドの混色の起こりやすさに支配的で
あることがこれらの実験からわかってきた。
【0078】以上のことから、本願発明者は、図15及
び図17に示すように、GLを画素幅(隣り合うブラッ
クマトリクスの幅の中心間の距離)、CLを着弾したイ
ンクが形成するドットの直径、y1をヘッドの反りがな
かった場合にノズルが並ぶ理想直線(最小二乗法により
求めた近似直線)からの理想直線に直交する方向へのノ
ズルの正側へのずれ量、y2をヘッドの反りがなかった
場合にノズルが並ぶ理想直線からの理想直線に直交する
方向への負側へのずれ量、θをヘッドの走査方向に直交
する方向に対するヘッドの傾き角、Δxを走査方向に直
交する方向(画素の幅方向)へのインクドットのずれ量
としたときに、以下の式が成り立つことを見出した。
【0079】 y=y1+y2 Δx=y・sinθ Δx≦GL−CL すなわち、 y・sinθ≦GL−CL y≦(GL−CL)/sinθ (ただし0°<θ<90°) (1) なお、ここでいう着弾したインクが形成するドットの直
径CLとは、仕切りのない素ガラスもしくはインク受容
層が塗布されたガラスにインクを着弾させ、乾燥するま
でにインクが広がった直径をいい、着弾径の不揃いな複
数のノズルを有するヘッドにおいては、もっとも大きい
着弾径をCLとする。
【0080】従って、反りのあるヘッドのノズルのずれ
量yを上記の式(1)を満足するように、既に説明した
矯正方法で矯正することにより、混色のないカラーフィ
ルタを製造することができる。あるいは、反りを矯正す
るしないにかかわらず、ノズルのずれ量yが式(1)を
満足しているようなヘッドを用いてカラーフィルタを着
色すれば、混色のないカラーフィルタを製造することが
できる。
【0081】もちろん、ノズル列方向にもヘッドの製造
時にノズル位置の多少のズレは生ずるが、少なくともノ
ズル列と直交する方向へのノズル位置のずれ量が式
(1)を満たしている必要がある。
【0082】なお、式(1)では、0°<θ<90°と
したが、製造効率の点から0°<θ≦45°で使用する
のが一般的である。
【0083】本願発明者による実験においては、画素幅
GL=102.5μm、着弾径CL=85μmとし、3
60dpiの4インチの長尺ヘッド(ノズル数1408
で、5ノズルおきに吐出)をθ=29.27°傾けて使
用した。
【0084】この際、ノズルの理想直線からの正側、負
側のばらつきは略同等であったので、式(1)でy1=
y2として、 y≦±{(102.5−85)/sin29.27°}/
2 従って、y≦±17.9μmとなる。
【0085】本願発明者は、これに装置の精度等のマー
ジンを±10μm見込んで、ヘッドの反り量が±8μm
以下となるようにヘッドを調整して着色を行なった。そ
の結果、混色のないカラーフィルタを製造することがで
きた。なお、式(1)は、装置の精度等のマージンがゼ
ロであると仮定した場合の式であり、マージンがあると
きは、上記のように式(1)より算出した値からマージ
ン量を差し引いた値以下にヘッドの反り量がなるように
調整する。
【0086】なお、図18は、長さの短いヘッドを組み
合わせたヘッドユニットにおける位置ずれの説明図であ
り、この例においても、ノズルのずれ量yを式(1)を
満足するように設定すればよい。
【0087】また、図19は、カラーフィルタの画素と
インクドットの関係を示した図であり、図20は、カラ
ーフィルタの着色時の混色の限界を示す図である。
【0088】以上説明した様に、上記の実施形態によれ
ば、インクジェットヘッドに熱容量の大きいプレートを
取りつけることにより、インクジェットヘッドの温度上
昇を抑制することができ、ノズルの位置ズレが防止され
て混色のないカラーフィルタを製造することが出来る。
【0089】また、プレートにネジ穴を形成するととも
に、ヘッド本体側にそれよりも一回り小さいネジ穴を形
成し、プレートのネジ穴に、丁度螺合するボルトと一回
り径の小さい自由に挿通するボルトを選択的に装着する
ことにより、各ネジ穴の位置でヘッドをプレートから離
す方向とヘッドに近づける方向の双方に移動させること
ができ、ヘッドの反りを矯正することが出来るので、ノ
ズルが一直線上に正確に並んだインクジェットヘッドが
提供される。
【0090】さらに、ノズルのずれ量が式(1)を満足
するヘッドを使用することにより混色のないカラーフィ
ルタを製造することができる。
【0091】なお、本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で、上記実施形態を修正または変形したものに適用可
能である。
【0092】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0093】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0094】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0095】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0096】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0097】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0098】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0099】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、使用記録信号付与時にインクが液
状をなすものであればよい。
【0100】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0101】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、イ
ンクの着弾位置のずれを低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーフィルタの製造装置の一実施形態の構成
を示す概略図である。
【図2】カラーフィルタの製造装置の動作を制御する制
御部の構成を示す図である。
【図3】カラーフィルタの製造装置に使用されるインク
ジェットヘッドの構造を示す図である。
【図4】カラーフィルタの製造工程の他の例を示した図
である。
【図5】一実施形態のカラーフィルタを組み込んだカラ
ー液晶表示装置の基本構成を示す断面図である。
【図6】一実施形態のカラーフィルタを組み込んだカラ
ー液晶表示装置の基本構成を示す断面図である。
【図7】カラーフィルタの着色の仕方の例を示した図で
ある。
【図8】インクジェットヘッドにプレートを取り付けた
様子を示す図である。
【図9】図8を左側から見た側面図である。
【図10】図8を下方から見た部分断面図である。
【図11】インクジェットヘッドの反りを修正する具体
的な方法を説明するための図である。
【図12】修正前と修正後のインクジェットヘッドの反
り量を示す図である。
【図13】インクジェットヘッドの反りを観察する装置
の構成を示す図である。
【図14】プレートの変形例を示した図である。
【図15】混色を引き起こすインクドットのずれ量を求
める方法を説明するための図である。
【図16】インクの着弾位置とノズルの位置の関係を示
した図である。
【図17】ヘッドの反りによる画素の幅方向へのノズル
のずれを説明するための図である。
【図18】長さの短いヘッドを組み合わせたヘッドユニ
ットにおける位置ずれの説明図である。
【図19】カラーフィルタの画素とインクドットの関係
を示した図である。
【図20】カラーフィルタの着色時の混色の限界を示す
図である。
【符号の説明】
52 XYθステージ 53 ガラス基板 54 カラーフィルタ 55 着色ヘッド 58 コントローラ 59 ティーチングペンダント 60 キーボード

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインク吐出ノズルを有するインク
    ジェットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれた
    複数の画素を有する基板とを相対的に走査させながら、
    前記複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して前記
    複数の画素を着色することによりカラーフィルタを製造
    する方法であって、 前記走査方向に直交する方向において隣り合うブラック
    マトリクスの各中心間の距離を1つの画素の幅としたと
    きの前記1つの画素幅をGL、仕切りのないガラスもし
    くはインク受容層が塗布されたガラスに着弾したインク
    により形成されるインクドットの直径をCL、前記走査
    方向に直交する方向における、前記画素の中心線からの
    インクドットのずれ量をΔxとした場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことを
    特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 複数のインク吐出ノズルを有するインク
    ジェットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれた
    複数の画素を有する基板とを相対的に走査させながら、
    前記複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して前記
    複数の画素を着色することによりカラーフィルタを製造
    する方法であって、 前記基板上の隣り合うブラックマトリクスの各中心間の
    距離を1つの画素の幅としたときの前記1つの画素幅を
    GL、基板に着弾したインクにより形成されるインクド
    ットの直径をCL、前記画素幅の方向における、前記画
    素の中心線からのインクドットのずれ量をΔxとした場
    合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことを
    特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記Δx≦GL−CLの式が満たされる
    ように前記インクジェットヘッドの反りを調整する工程
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のカ
    ラーフィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記インクジェットヘッドは、長手方向
    に複数のインク吐出ノズルを有する本体部と、前記本体
    部の長手方向に沿って取り付けられ、前記本体部の長手
    方向の異なる位置に前記本体部の反りを矯正するための
    複数の反り矯正部が設けられたプレートとを備え、 前記反り矯正部により前記本体部を前記プレートから遠
    ざける方向に移動させる場合と、前記反り矯正部により
    前記本体部を前記プレートに近づける方向に移動させる
    場合とを組み合わせることにより前記インクジェットヘ
    ッドの反りの調整を行うことを特徴とする請求項3に記
    載のカラーフィルタの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記反り矯正部は、少なくともネジとプ
    レートに形成されたネジ穴とから構成されることを特徴
    とする請求項4に記載のカラーフィルタの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記走査方向に直交する方向において隣
    り合う画素は、互いに異なる色に着色されることを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載のカラーフィル
    タの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記インクジェットヘッドは、熱エネル
    ギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イン
    クに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー
    発生体を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れかに記載のカラーフィルタの製造方法。
  8. 【請求項8】 インクジェットヘッドから基板に向けて
    インクを吐出することにより製造されるカラーフィルタ
    を有する液晶表示装置を製造する方法であって、 請求項1乃至7のいずれかに記載の製造方法によりカラ
    ーフィルタを製造する工程と、 カラーフィルタに対向する対向基板と前記製造されたカ
    ラーフィルタとの間に液晶化合物を封入する工程と、 を備えることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 複数のインク吐出ノズルを有するインク
    ジェットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれた
    複数の画素を有する基板とを相対的に走査させながら、
    前記複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して前記
    複数の画素を着色することによりカラーフィルタを製造
    するに際し、前記カラーフィルタの画素間での混色を低
    減させる方法であって、 前記走査方向に直交する方向において隣り合うブラック
    マトリクスの各中心間の距離を1つの画素の幅としたと
    きの前記1つの画素幅をGL、仕切りのないガラスもし
    くはインク受容層が塗布されたガラスに着弾したインク
    により形成されるインクドットの直径をCL、前記走査
    方向に直交する方向における、前記画素の中心線からの
    インクドットのずれ量をΔxとした場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことに
    より、前記基板上の隣り合う画素間での混色を低減させ
    ることを特徴とするカラーフィルタの混色低減方法。
  10. 【請求項10】 複数のインク吐出ノズルを有するイン
    クジェットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれ
    た複数の画素を有する基板とを相対的に走査させなが
    ら、前記複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して
    前記複数の画素を着色することによりカラーフィルタを
    製造するに際し、前記カラーフィルタの画素間での混色
    を低減させる方法であって、 隣り合うブラックマトリクスの各中心間の距離を1つの
    画素の幅としたときの前記1つの画素幅をGL、基板に
    着弾したインクにより形成されるインクドットの直径を
    CL、前記画素幅の方向における、前記画素の中心線か
    らのインクドットのずれ量をΔxとした場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことに
    より、前記基板上の隣り合う画素間での混色を低減させ
    ることを特徴とするカラーフィルタの混色低減方法。
  11. 【請求項11】 前記Δx≦GL−CLの式が満たされ
    るように前記インクジェットヘッドの反りを調整する工
    程を備えることを特徴とする請求項9または10に記載
    のカラーフィルタの混色低減方法。
  12. 【請求項12】 前記インクジェットヘッドは、長手方
    向に複数のインク吐出ノズルを有する本体部と、前記本
    体部の長手方向に沿って取り付けられ、前記本体部の長
    手方向の異なる位置に前記本体部の反りを矯正するため
    の複数の反り矯正部が設けられたプレートとを備え、 前記反り矯正部により前記本体部を前記プレートから遠
    ざける方向に移動させる場合と、前記反り矯正部により
    前記本体部を前記プレートに近づける方向に移動させる
    場合とを組み合わせることにより前記インクジェットヘ
    ッドの反りの調整を行うことを特徴とする請求11に記
    載のカラーフィルタの混色低減方法。
  13. 【請求項13】 前記反り矯正部は、少なくともネジと
    プレートに形成されたネジ穴とから構成されることを特
    徴とする請求項12に記載のカラーフィルタの混色低減
    方法。
  14. 【請求項14】 前記走査方向に直交する方向において
    隣り合う画素は、互いに異なる色に着色されることを特
    徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載のカラーフ
    ィルタの混色低減方法。
  15. 【請求項15】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
    ルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イ
    ンクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギ
    ー発生体を備えることを特徴とする請求項9乃至14の
    いずれかに記載のカラーフィルタの混色低減方法。
  16. 【請求項16】 複数のインク吐出ノズルを有するイン
    クジェットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれ
    た複数の画素を有する基板とを相対的に走査させなが
    ら、前記複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して
    前記複数の画素を着色することによりカラーフィルタを
    製造するための装置であって、 前記走査方向に直交する方向において隣り合うブラック
    マトリクスの各中心間の距離を1つの画素の幅としたと
    きの前記1つの画素幅をGL、仕切りのないガラスもし
    くはインク受容層が塗布されたガラスに着弾したインク
    により形成されるインクドットの直径をCL、前記走査
    方向に直交する方向における前記画素の中心線からのイ
    ンクドットのずれ量をΔxとした場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことを
    特徴とするカラーフィルタの製造装置。
  17. 【請求項17】 複数のインク吐出ノズルを有するイン
    クジェットヘッドと、ブラックマトリクスにより囲まれ
    た複数の画素を有する基板とを相対的に走査させなが
    ら、前記複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して
    前記複数の画素を着色することによりカラーフィルタを
    製造する装置であって、 隣り合うブラックマトリクスの各中心間の距離を1つの
    画素の幅としたときの前記1つの画素幅をGL、基板に
    着弾したインクにより形成されるインクドットの直径を
    CL、前記画素幅の方向における、前記画素の中心線か
    らのインクドットのずれ量をΔxとした場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たすように前記複数の画素の着色を行うことを
    特徴とするカラーフィルタの製造装置。
  18. 【請求項18】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
    ルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イ
    ンクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギ
    ー発生体を備えることを特徴とする請求項16または1
    7に記載のカラーフィルタの製造装置。
  19. 【請求項19】 長手方向に複数のインク吐出ノズルが
    並んで配置されたインクジェットヘッドと、ブラックマ
    トリクスにより囲まれた複数の画素を有する基板とを相
    対的に走査させながら、前記複数のインク吐出ノズルか
    らインクを吐出して前記複数の画素を着色することによ
    りカラーフィルタを製造する際に用いられる前記インク
    ジェットヘッドの反りを調整するための装置であって、 前記走査方向に直交する方向において隣り合うブラック
    マトリクスの各中心間の距離を1つの画素の幅としたと
    きの前記1つの画素幅をGL、仕切りのないガラスもし
    くはインク受容層が塗布されたガラスに着弾したインク
    により形成されるインクドットの直径をCL、前記走査
    方向に直交する方向における前記画素の中心線からのイ
    ンクドットのずれ量をΔxとした場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たして前記複数の画素の着色を行うことができ
    るように、前記インクジェットヘッドの反りを調整する
    ことを特徴とするインクジェットヘッドの反りの調整装
    置。
  20. 【請求項20】 長手方向に複数のインク吐出ノズルが
    並んで配置されたインクジェットヘッドと、ブラックマ
    トリクスにより囲まれた複数の画素を有する基板とを相
    対的に走査させながら、前記複数のインク吐出ノズルか
    らインクを吐出して前記複数の画素を着色することによ
    りカラーフィルタを製造する際に用いられる前記インク
    ジェットヘッドの反りを調整するための装置であって、 隣り合うブラックマトリクスの各中心間の距離を1つの
    画素の幅としたときの前記1つの画素幅をGL、基板に
    着弾したインクにより形成されるインクドットの直径を
    CL、前記画素幅の方向における、前記画素の中心線か
    らのインクドットのずれ量をΔxとした場合に、 Δx≦GL−CL の式を満たして前記複数の画素の着色を行うことができ
    るように、前記インクジェットヘッドの反りを調整する
    ことを特徴とするインクジェットヘッドの反りの調整装
    置。
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