JP2001116906A - 光減衰装置および光減衰方法 - Google Patents

光減衰装置および光減衰方法

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JP2001116906A
JP2001116906A JP29988299A JP29988299A JP2001116906A JP 2001116906 A JP2001116906 A JP 2001116906A JP 29988299 A JP29988299 A JP 29988299A JP 29988299 A JP29988299 A JP 29988299A JP 2001116906 A JP2001116906 A JP 2001116906A
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incident
mask
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laser
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JP29988299A
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Shigetoshi Okazaki
茂俊 岡崎
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Bunshi Biophotonics Kenkyusho KK
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Bunshi Biophotonics Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減衰させるべき元の光の強度が大きくても破
損し難く、安全であり、安価であり、構成が簡易で光学
系の調整が容易な光減衰装置および光減衰方法を提供す
る。 【解決手段】 レーザ光源300から出力されたレーザ
光は光減衰装置100に入射光Aとして入射する。その
入射光Aは、まず反射鏡110の第1の面111に入射
する。入射光Aの一部は、第1の面111において反射
されて第1の光束Bとなる。この第1の光束Bは、マス
ク120の開口121を通過して、光減衰装置100よ
り出力される。一方、入射光Aの残部は、第1の面11
1において屈折して透明部材123内に入射し、第2の
面112の反射膜114で反射し、第1の面111から
出射して、第2の光束Cとなる。この第2の光束Cは、
マスク120により遮断されるので、光減衰装置100
より出力されることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光(特に高出力パ
ルスレーザ光)の強度を減衰させて、その減衰した光を
出力する光減衰装置および光減衰方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】レーザ光は、コヒーレントな特性を有し
指向性が優れエネルギ密度が高いことから種々の分野で
用いられており、パルス化が可能であることからも用途
が広い。また、レーザ光を利用する場合には、その用途
に応じてレーザ光の強度を適切に設定することが必要で
ある。強度を適切に設定するに際しては、レーザ光源本
体からの出力を低下させることも考えられるが、この場
合には、レーザ発振が不安定になり、出力されるレーザ
光の強度が時間的に変動する。また、第2高調波や第3
高調波を出力するレーザ光源の場合には、これらの高調
波を得る為に高いエネルギが必要である。したがって、
レーザ光源本体からの出力の安定性を維持したままレー
ザ光の強度を低下させることは困難である。
【0003】そこで、レーザ光源から出力される高出力
のレーザ光を減衰させるための光減衰装置または光減衰
方法が必要となる。光減衰方法として、例えば、レーザ
光源から出力されたレーザ光を光学フィルタに入射さ
せ、この光学フィルタによりレーザ光を或る割合で反射
または吸収させ、この光学フィルタを透過したレーザ光
を得ることで、レーザ光を減衰させる方法(以下「第1
の従来技術」という。)がある。また、レーザ光が偏光
特性を有することを利用して、レーザ光源から出力され
たレーザ光を偏光素子に入射させ、レーザ光の偏光方位
と偏光素子の偏光方位との間の角度に応じた透過率で偏
光素子を透過させることで、レーザ光を減衰させる方法
(以下「第2の従来技術」という。)がある。また、レ
ーザ光の光束径をビームエクスパンダ等により拡げて、
その光束径が拡げられたレーザ光の一部のみを開口等を
通過させて取り出すことで、レーザ光を減衰させる方法
(以下「第3の従来技術」という。)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来方法は以下のような問題点を有している。第1の従
来技術では、光学フィルタに入射するレーザ光の強度が
大きい場合やパルスレーザ光である場合には、光学フィ
ルタが破損することが多く、また、破損しない場合であ
っても、光学フィルタにより反射されたレーザ光が危険
であるから、この反射されたレーザ光を何等かの方法で
処理する必要があり、取り扱いが容易ではない。第2の
従来技術では、光学フィルタより偏光素子の方が耐久性
を有しているとはいうものの、偏光素子に入射するレー
ザ光の強度が大きい場合やパルスレーザ光である場合に
は、やはり偏光素子が破損することが多く、また、偏光
素子が高価である。第3の従来技術では、第1および第
2の従来技術の場合と比較すればビームエクスパンダ等
が破損する危険が小さいものの、部品点数が多く、構成
が複雑かつ大きく、また、光学系の調整が容易ではな
い。
【0005】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、減衰させるべき元の光の強度が大きく
ても破損し難く、安全であり、安価であり、構成が簡易
で光学系の調整が容易な光減衰装置および光減衰方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光減衰装置
は、(1) 互いに対向する第1の面および第2の面を有す
る透明基板の第2の面に反射膜が設けられ、第1の面に
入射した光のうちの一部を第1の面で反射させて第1の
光束とするとともに、第1の面に入射した光のうちの残
部を第1の面から透明基板内に入射させ第2の面の反射
膜で反射させ第1の面から出射させて第2の光束とする
反射鏡と、(2) 第1の光束および第2の光束のうち一方
を遮断し他方を通過させて出力するマスクと、を備える
ことを特徴とする。
【0007】本発明に係る光減衰方法は、(1) 互いに対
向する第1の面および第2の面を有する透明基板の第2
の面に反射膜が設けられた反射鏡を用意し、(2) 反射鏡
の第1の面に光を入射させて、第1の面に入射した光の
うちの一部を第1の面で反射させて第1の光束とすると
ともに、第1の面に入射した光のうちの残部を第1の面
から透明基板内に入射させ第2の面の反射膜で反射させ
第1の面から出射させて第2の光束とし、(3) マスクを
用いて第1の光束および第2の光束のうち一方を遮断し
他方を通過させて出力する、ことを特徴とする。
【0008】本発明に係る光減衰装置または光減衰方法
によれば、反射鏡の第1の面に入射した光のうちの一部
は、その第1の面で反射されて第1の光束となる。反射
鏡の第1の面に入射した光のうちの残部は、第1の面か
ら透明基板内に入射し、第2の面の反射膜で反射され、
第1の面から出射して、第2の光束となる。これら第1
の光束および第2の光束のうち一方はマスクにより遮断
され、他方はマスクを通過して出力される。この出力さ
れた光は、反射鏡の第1の面に入射した光が減衰された
ものである。光の減衰率は、反射鏡の第1の面における
反射率に応じたものである。
【0009】また、本発明に係る光減衰装置または光減
衰方法において、透明基板の第1の面および第2の面
は、互いに平行であってもよいし、互いに傾斜していて
もよい。後者の場合には、第1の光束と第2の光束との
間の間隔は次第に開くので、マスクによる第1の光束お
よび第2の光束のうちの一方の遮断と他方の通過とが好
適に行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】(第1の実施形態)先ず、本発明に係る光
減衰装置および光減衰方法の第1の実施形態について説
明する。図1は、第1の実施形態に係る光減衰装置10
0の説明図である。また、この図にはレーザ光源300
も示されている。この光減衰装置100は、レーザ光源
300から出力されたレーザ光を減衰させて出力するも
のであって、反射鏡110およびマスク120を備えて
いる。
【0012】反射鏡110は、互いに対向する第1の面
111および第2の面112を有する透明基板113の
第2の面112に反射膜114が設けられたものであ
る。本実施形態では、第1の面111と第2の面112
とは互いに平行である。この反射鏡110は、レーザ光
源300から出力され第1の面111に入射した入射光
Aのうちの一部を第1の面111で反射させて、これを
第1の光束Bとする。また、反射鏡110は、入射光A
のうちの残部を第1の面111から透明基板113内に
入射させ、第2の面112の反射膜114で反射させ、
第1の面111から出射させて、これを第2の光束Cと
する。
【0013】透明基板113は、この光減衰装置100
が減衰させようとしているレーザ光源300から出力さ
れるレーザ光を透過させる材質からなる。透明基板11
3の屈折率は、好適には1.3〜1.85の範囲の値で
あり、より好適には1.45〜1.55の範囲の値であ
る。反射膜114は、高強度のレーザ光にも耐えられる
必要があることから、誘電体多層膜であるのが好適であ
る。
【0014】マスク120は、開口121を有してお
り、第1の光束Bを開口121を通過させて出力する一
方で、第2の光束Cを遮断する。このマスク120は、
遮断すべき第2の光束Cの強度に耐えられる材質(例え
ば金属等)からなる。開口121の径は、第1の光束B
の光束径と同程度、または、第1の光束Bの光束径の
1.1倍程度であるのが好適である。
【0015】次に、本実施形態に係る光減衰装置100
の動作を説明するとともに、本実施形態に係る光減衰方
法を説明する。レーザ光源300から出力されたレーザ
光は光減衰装置100に入射光Aとして入射する。その
入射光Aは、まず反射鏡110の第1の面111に入射
する。入射光Aの一部は、第1の面111において反射
されて第1の光束Bとなる。この第1の光束Bは、マス
ク120の開口121を通過して、光減衰装置100よ
り出力される。一方、入射光Aの残部は、第1の面11
1において屈折して透明部材123内に入射し、第2の
面112の反射膜114で反射し、第1の面111から
出射して、第2の光束Cとなる。この第2の光束Cは、
第1の光束Bと平行に進むが、マスク120により遮断
されるので、光減衰装置100より出力されることはな
い。
【0016】このように、光減衰装置100に入射した
入射光Aのうち、反射鏡110の第1の面111で反射
した第1の光束Bのみが光減衰装置100より出力され
る。この出力される第1の光束Bは、入射光A(すなわ
ちレーザ光源300から出力されたレーザ光)が減衰さ
れたものである。
【0017】この光減衰装置100および光減衰方法に
おける減衰率は、第1の面111における入射光Aの反
射率として求められ、より具体的には、透明基板113
の屈折率ならびに第1の面111への入射光Aの入射角
および偏光方位に基づいて、フレネルの式より求められ
る。
【0018】例えば、入射光Aの波長が360nmであ
り、入射光Aの入射角が45度であり、透明基板113
の材質がBK7であって上記波長における透明基板11
3の屈折率が1.54であるとする。このとき、第1の
面111における入射光Aの反射率は、入射光Aの偏光
方位が入射面に平行であれば約1%であり、入射光Aの
偏光方位が入射面に垂直であれば約10.1%である。
【0019】また、例えば、入射光Aの波長が360n
mであり、入射光Aの入射角が45度であり、透明基板
113の材質が合成石英であって上記波長における透明
基板113の屈折率が1.48であるとする。このと
き、第1の面111における入射光Aの反射率は、入射
光Aの偏光方位が入射面に平行であれば約0.78%で
あり、入射光Aの偏光方位が入射面に垂直であれば約
8.7%である。
【0020】第1の光束Bと第2の光束Cとの間の間隔
は、透明基板113の屈折率および厚さ並びに入射光A
の入射角に基づいて、スネルの式より求められる。第1
の光束Bと第2の光束Cとの間の間隔が大きいほど、マ
スク120により第1の光束Bのみを出力し第2の光束
Cを遮断する上で容易であるので、透明基板113の厚
さは、レーザ光源300から出力されるレーザ光の光束
径の1.2倍以上であるのが好適である。また、第1の
面111への入射光Aの入射角は大きいほど好適であ
る。
【0021】以上のように本実施形態に係る光減衰装置
および光減衰方法によれば、入射光Aの強度が大きい場
合やパルスレーザ光である場合であっても、反射鏡11
0およびマスク120が破損することがない。不要な第
2の光束Cはマスク120により遮断されるので、安全
であり、取り扱いが容易である。反射膜114が光を反
射させる際に一部の光が反射膜114を透過する場合で
あっても、その透過する光の強度が小さいので、この点
でも、安全であり、取り扱いが容易である。各構成部品
が安価である。また、部品点数が少ないので、構成が簡
易で小さく、光学系の調整が容易である。
【0022】(第2の実施形態)次に、本発明に係る光
減衰装置および光減衰方法の第2の実施形態について説
明する。図2は、第2の実施形態に係る光減衰装置20
0の説明図である。また、この図にはレーザ光源300
も示されている。この光減衰装置200は、レーザ光源
300から出力されたレーザ光を減衰させて出力するも
のであって、反射鏡210およびマスク220を備えて
いる。
【0023】反射鏡210は、互いに対向する第1の面
211および第2の面212を有する透明基板213の
第2の面212に反射膜214が設けられたものであ
る。本実施形態では、第1の面211と第2の面212
とは互いに平行ではなく傾斜している。この反射鏡21
0は、レーザ光源300から出力され第1の面211に
入射した入射光Aのうちの一部を第1の面211で反射
させて、これを第1の光束Bとする。また、反射鏡21
0は、入射光Aのうちの残部を第1の面211から透明
基板213内に入射させ、第2の面212の反射膜21
4で反射させ、第1の面211から出射させて、これを
第2の光束Cとする。
【0024】透明基板213は、この光減衰装置200
が減衰させようとしているレーザ光源300から出力さ
れるレーザ光を透過させる材質からなる。透明基板21
3の屈折率は、好適には1.3〜1.85の範囲の値で
あり、より好適には1.45〜1.55の範囲の値であ
る。反射膜214は、高強度のレーザ光にも耐えられる
必要があることから、誘電体多層膜であるのが好適であ
る。
【0025】マスク220は、開口221を有してお
り、第1の光束Bを開口221を通過させて出力する一
方で、第2の光束Cを遮断する。このマスク220は、
遮断すべき第2の光束Cの強度に耐えられる材質(例え
ば金属等)からなる。開口221の径は、第1の光束B
の光束径と同程度、または、第1の光束Bの光束径の
1.1倍程度であるのが好適である。
【0026】次に、本実施形態に係る光減衰装置200
の動作を説明するとともに、本実施形態に係る光減衰方
法を説明する。レーザ光源300から出力されたレーザ
光は光減衰装置200に入射光Aとして入射する。その
入射光Aは、まず反射鏡210の第1の面211に入射
する。入射光Aの一部は、第1の面211において反射
されて第1の光束Bとなる。この第1の光束Bは、マス
ク220の開口221を通過して、光減衰装置200よ
り出力される。一方、入射光Aの残部は、第1の面21
1において屈折して透明部材223内に入射し、第2の
面212の反射膜214で反射し、第1の面211から
出射して、第2の光束Cとなる。第1の面211と第2
の面212とが互いに平行ではないことから、この第2
の光束Cは第1の光束Bと平行に進むことはなく、第2
の光束Cと第1の光束Bとの間の間隔は次第に開く。こ
の第2の光束Cは、マスク220により遮断されるの
で、光減衰装置200より出力されることはない。
【0027】このように、第1の実施形態の場合と同様
に本実施形態でも、光減衰装置200に入射した入射光
Aのうち、反射鏡210の第1の面211で反射した第
1の光束Bのみが光減衰装置200より出力される。こ
の出力される第1の光束Bは、入射光A(すなわちレー
ザ光源300から出力されたレーザ光)が減衰されたも
のである。
【0028】本実施形態に係る光減衰装置および光減衰
方法も、第1の実施形態のものが奏する効果と同様の効
果を奏する。特に本実施形態では、第1の面211と第
2の面212とが互いに平行ではないことから、第2の
光束Cと第1の光束Bとの間の間隔は次第に開くので、
マスク220による第1の光束Bの通過と第2の光束C
の遮断とが好適に行われる。或いは、第1の実施形態に
おける透明基板113と比較して、本実施形態における
透明基板213を薄くすることができる。或いは、第1
の実施形態に係る光減衰装置100と比較して、本実施
形態に係る光減衰装置200を小型にすることができ
る。
【0029】(変形例)本発明は、上記実施形態に限定
されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、
上記の各実施形態ではマスクにより第3の光束Cを遮断
して第2の光束Bを出力したが、第2の光束Bを遮断し
て第3の光束Cを出力してもよい。
【0030】また、反射鏡の第1の面への入射光Aの入
射角は固定でなくてもよく可変であってもよい。入射光
Aの入射角を変更することで、反射鏡の第1の面におけ
る入射光Aの反射率すなわち減衰率を容易に調整するこ
とができる。このとき、反射鏡の傾きを調整するととも
にマスクを平行移動させることで、容易に減衰率を調整
することができる。光減衰装置は、反射鏡の傾きとマス
クの位置とを互いに連動させて調整する機構を有するの
が好適である。
【0031】また、反射鏡の第1の面における反射率が
位置により異なるように、第1の面上に誘電体多層膜を
設けてもよいし、また、屈折率が互いに異なる材質のも
のをつないで透明基板としてもよい。第1の面への入射
光Aの入射位置を変更することで、第1の面における入
射光Aの反射率すなわち減衰率を容易に調整することが
できる。このとき、反射鏡を平行移動させるだけで、容
易に減衰率を調整することができる。光減衰装置は、反
射鏡を平行移動させるための機構を有するのが好適であ
る。
【0032】また、反射鏡の個数は1でなくてもよく、
複数であってもよい。複数の反射鏡それぞれの第1の面
で順次に反射させた後に出力することで、減衰を更に大
きくすることができる。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る光減衰装置または光減衰方法によれば、反射鏡の第
1の面に入射した光のうちの一部は、その第1の面で反
射されて第1の光束となる。反射鏡の第1の面に入射し
た光のうちの残部は、第1の面から透明基板内に入射
し、第2の面の反射膜で反射され、第1の面から出射し
て、第2の光束となる。これら第1の光束および第2の
光束のうち一方はマスクにより遮断され、他方はマスク
を通過して出力される。この出力された光は、反射鏡の
第1の面に入射した光が減衰されたものである。光の減
衰率は、反射鏡の第1の面における反射率に応じたもの
である。
【0034】したがって、入射光の強度が大きい場合や
パルスレーザ光である場合であっても、反射鏡およびマ
スクが破損することがない。不要な光はマスクにより遮
断されるので、安全であり、取り扱いが容易である。各
構成部品が安価である。また、部品点数が少ないので、
構成が簡易で小さく、光学系の調整が容易である。
【0035】この光減衰装置または光減衰方法を用いれ
ば、レーザ光源からの出力を大きく維持することができ
るので、そのレーザ光源におけるレーザ発振が安定であ
り、光減衰装置または光減衰方法により得られるレーザ
光の強度も時間的に安定したものとなる。また、第2高
調波や第3高調波を出力するレーザ光源を用いる場合で
あっても、そのレーザ光源においては高いエネルギを用
いて高効率に高調波を得ることができる。
【0036】また、透明基板の第1の面および第2の面
が互いに傾斜している場合には、第1の光束と第2の光
束との間の間隔は次第に開くので、マスクによる第1の
光束および第2の光束のうちの一方の遮断と他方の通過
とが好適に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る光減衰装置の構成図であ
る。
【図2】第2の実施形態に係る光減衰装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
100…光減衰装置、110…反射鏡、111…第1の
面、112…第2の面、113…透明基板、114…反
射膜、120…マスク、121…開口、200…光減衰
装置、210…反射鏡、211…第1の面、212…第
2の面、213…透明基板、214…反射膜、220…
マスク、221…開口、300…レーザ光源、A…入射
光、B…第1の光束、C…第2の光束。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する第1の面および第2の面
    を有する透明基板の前記第2の面に反射膜が設けられ、
    前記第1の面に入射した光のうちの一部を前記第1の面
    で反射させて第1の光束とするとともに、前記第1の面
    に入射した光のうちの残部を前記第1の面から前記透明
    基板内に入射させ前記第2の面の前記反射膜で反射させ
    前記第1の面から出射させて第2の光束とする反射鏡
    と、 前記第1の光束および前記第2の光束のうち一方を遮断
    し他方を通過させて出力するマスクと、 を備えることを特徴とする光減衰装置。
  2. 【請求項2】 前記透明基板の前記第1の面および前記
    第2の面が互いに傾斜していることを特徴とする請求項
    1記載の光減衰装置。
  3. 【請求項3】 互いに対向する第1の面および第2の面
    を有する透明基板の前記第2の面に反射膜が設けられた
    反射鏡を用意し、 前記反射鏡の前記第1の面に光を入射させて、前記第1
    の面に入射した光のうちの一部を前記第1の面で反射さ
    せて第1の光束とするとともに、前記第1の面に入射し
    た光のうちの残部を前記第1の面から前記透明基板内に
    入射させ前記第2の面の前記反射膜で反射させ前記第1
    の面から出射させて第2の光束とし、 マスクを用いて前記第1の光束および前記第2の光束の
    うち一方を遮断し他方を通過させて出力する、 ことを特徴とする光減衰方法。
  4. 【請求項4】 前記透明基板の前記第1の面および前記
    第2の面が互いに傾斜していることを特徴とする請求項
    3記載の光減衰方法。
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