JP4655263B2 - 画像表示装置及びその板状反射素子 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置及びその板状反射素子に関する。
従来、この種の画像表示装置では、下記特許文献1に開示された画像表示装置がある。この画像表示装置においては、回折格子を採用して、当該回折格子に入射する入射画像光を複数の画像光に分光して、瞳の数を増加させて瞳を拡大するようになっている。
米国特許5701132号
ところで、上述のような画像表示装置では、回折格子が波長選択性を有する。このため、回折格子に入射する画像光の波長が複数からなる場合、当該複数の波長の画像光のうち特定の波長の画像光は回折格子によって瞳拡大され得る。
しかし、上記複数の波長の画像光のうち上記特定の波長以外の波長の画像光は、上記特定の波長の画像光との間に位置ずれを生じ、回折格子によっては瞳拡大し得ない。
従って、上記複数の波長の画像光のすべてを回折格子でもって瞳拡大することはできないという不具合を招く。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、画像光の波長とはかかわりなく、当該画像光を複数の画像光として瞳拡大し得るようにした画像表示装置及びその板状反射素子を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る画像表示装置は、請求項1の記載によれば、
2次元状の画像に対応する画像光を出射する画像光出射手段(B、C)と、
この画像光出射手段から画像光が入射される反射素子(A)とを備えている。
ここで、当該反射素子は、
画像光出射手段の光軸(L)の方向に上記画像光の出射側へ順次同一間隔をおくとともに上記光軸に対し傾斜しかつ互いに並行な複数の反射面であってそれぞれ単一の反射率を有する単一の反射面で構成される複数の反射面(12、13、22、23)を有し、
当該複数の反射面のうち画像光出射手段から最も離れて位置する最後の反射面(13、23)を除く残りの反射面(12、22)を、部分反射面として形成して
波長に関わりなく光強度が低減された上記画像光の一部を上記部分反射面により反射して反射画像光(R1、R2)として出射し、
波長に関わりなく光強度が低減されて上記部分反射面を透過する上記画像光の残りを、上記最後の反射面により反射して上記部分反射面を透過させ反射射画像光(R3)として出射する。
このように、反射素子は、上述のような構成の複数の反射面を有することで、画像光出射手段からの入射画像光を複数の反射画像光として出射する。
従って、反射素子が上記複数の反射画像光を観察者の眼に向けて出射するようにすれば、観察者の眼の位置がずれても、上記複数の反射画像光のいずれかが観察者の眼の瞳孔に入射されて適正に結像され得る。
換言すれば、反射素子が、上記入射画像光を上記複数の反射画像光として出射することで、観察者の眼の瞳孔に対する入射画像光の瞳の数が上記反射画像光の数だけ増大され、その結果、観察者の眼の瞳孔に対する入射画像光の瞳が拡大されて当該観察者の眼の位置の自由度を高め得る。
また、反射素子が上記構成の複数の反射面を有することで、上述の作用効果が、上記画像光の波長とはかかわりなく、良好に達成され得る。
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の画像光表示装置において、
画像光出射手段は、
上記2次元の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段(B)と、
この光束出射手段から出射される光束を2次元状に走査して、走査光束を反射素子側へ出射する走査手段(C)とを備えて、
当該反射素子は、走査手段よりも後段に配置されることを特徴とする。
これによれば、走査手段が反射素子の入射側に存在することとなるため、反射素子による複数の反射画像光が走査手段の走査面を拡大することを防ぐ。その結果、当該走査面の外形形状がコンパクトに構成され得る。
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項1に記載の画像表示装置において、
画像光出射手段は、
2次元状の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段(B)と、
この光束出射手段から出射される光束を2次元状に走査して、走査光束を反射素子側へ出射する走査手段(C)と、
この走査手段と反射素子との間に配置されて上記走査光束の光路を変更し上記画像光として反射素子に入射させるリレー光学手段(230)とを備えることを特徴とする。
このように、画像光出射手段は、上述のように構成した光束出射手段、走査手段及びリレー光学手段を備えることで、走査手段から出射される走査光束を、リレー光学手段を通して反射素子に入射する。
ここで、リレー光学手段が、走査光束を、広がらないように光路変更するようになっておれば、反射素子でもってリレー光学手段からの出射光束を上記複数の反射画像光として反射するにあたり、当該反射素子はその外形形状にてコンパクトに構成され得る。
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項1に記載の画像表示装置において、
画像光出射手段は、
2次元状の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段(B)と、
この光束出射手段から出射される光束を2次元状に走査して、走査光束を上記画像光として反射素子に入射させる走査手段(C)と、
反射素子の反射側に配置されて当該反射素子からの上記各反射画像光の光路を変更して出射するリレー光学手段(230)とを備えることを特徴とする。
これによれば、走査手段から反射素子への走査光束の入射距離が短ければ、走査光束の広がりを少なくすることができ、その結果、請求項3に記載の発明と実質的に同様の作用効果が達成され得る。
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項4に記載の画像表示装置において、
リレー光学手段は、
その出射段において光軸方向に変位可能な集光素子(231、232)を備えて、
上記各反射画像光の集光位置を集光素子の位置変位に応じて調整し、各集光位置調整反射画像光を出射することを特徴とする。
このように、リレー光学手段の出射段における集光素子をその光軸方向に変位可能とすることで、リレー光学手段の出射画像光の集光位置を、集光素子の位置の調整でもって調整するようにした。これにより、リレー光学手段の出射画像光が観察者の眼にその好みに応じた結像位置に入射結像され得る。その結果、請求項4に記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
また、本発明は、請求項6の記載によれば、請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像表示装置において、反射素子は、上記複数の反射面にて、上記各反射画像光を水平方向に並べて平行に反射するように傾斜している。
このように、各反射画像光は、観察者の眼に対して水平方向或いは垂直方向に並べて平行に反射されるので、水平方向或いは垂直方向にずれやすい眼の瞳孔の動きや眼幅の相違に影響されることなく、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項1〜6のいずれか1つに記載の画像表示装置において、
反射素子は、上記各反射画像光の光強度(In1、In2、In3)を等しくするために、上記複数の反射面のうち、当該複数の反射面への上記画像光の入射方向下流側に位置する反射面程、大きな反射率(ρ1、ρ2、ρ3)を有するように設定されていることを特徴とする。
これにより、反射素子からの複数の反射画像光のうちどの反射画像光が観察者の網膜にて結像されても、当該結像の明るさを実質的に一定に維持しつつ、請求項1〜6のいずれか1つ記載の発明の作用効果を達成し得る。
また、本発明は、請求項8の記載によれば、請求項7に記載の画像表示装置において、
反射素子は、上記複数の反射面にて、それぞれ、金属膜でもって形成されており、
各金属膜は、その膜厚にて、上記複数の反射面の各々の上記設定反射率を有するように設定されていることを特徴とする。
このように、反射素子の複数の反射面が、それぞれ、上記各設定反射率のうちの対応の設定反射率を有するように設定した膜厚の金属膜でもって形成されている。従って、複数の反射面の各反射率が、画像光の波長に依存することなく、より一層良好に設定され得る。その結果、請求項7に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
また、本発明は、請求項9の記載によれば、請求項7に記載の画像表示装置において、
反射素子は、上記複数の反射面にて、それぞれ、高屈折率及び低屈折率の各誘電体材料を交互に所定積層数だけ積層してなる誘電体多層膜でもって形成されており、
当該各誘電体多層膜は、その膜厚及び所定積層数にて、上記複数の反射面の各設定反射率を有するように設定されていることを特徴とする。
このように、反射素子の複数の反射面を、それぞれ、誘電体多層膜でもって形成し、複数の反射面の各反射率を、対応の各誘電体多層膜の膜厚及び積層数でもって設定することで、請求項8に記載の金属膜に比べ、より一層、光吸収による損失を低減しつつ、請求項7に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
また、本発明は、請求項10の記載によれば、請求項1〜9のいずれか1つに記載の画像表示装置において、
反射素子は、上記各反射画像光の波長の1/4以下の値の面粗さ及び1(分)以下の平行度を有するように、上記複数の反射面を形成してなることを特徴とする。
これにより、反射素子により上記複数の反射面にて反射される各反射画像光は、互いに精度よく平行に維持され得る。その結果、請求項1〜9のいずれか1つに記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
また、本発明は、請求項11の記載によれば、請求項1〜10のいずれか1つに記載の画像表示装置において、
反射素子は、上記最後の反射面にて、その入射画像光の一部を上記反射画像光として反射し上記入射画像光の残りを透過させる部分反射面として形成されていることを特徴とする。
このように、上記最後の反射面を部分反射面として形成することで上記入射画像光を当該最後の反射面を部分的に透過させる。その結果、観察者が、その前方を、上記複数の反射面を通して視認し得るとともに、請求項1〜10に記載の発明の作用効果を達成し得る。
また、本発明は、請求項12の記載によれば、請求項1〜10のいずれか1つに記載の画像表示装置において、
反射素子は、上記最後の反射面にて、その入射画像光の全てを上記反射画像光として反射する全反射面として形成されていることを特徴とする。
このように上記最後の反射面を全反射面とすることで、上記複数の反射面への入射画像光の全てを実質的に上記複数の反射画像光として有効に利用し得る。その結果、当該複数の反射画像光の明るさをより一層良好に確保し得るとともに、請求項1〜10に記載の発明の作用効果を達成し得る。
また、本発明は、請求項13の記載によれば、請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像表示装置において、
反射素子は、
上記複数の反射面における上記部分反射面として、1つの部分反射面を備えて、
この1つの部分反射面においてその入射画像光の一部を反射画像光として反射し、当該1つの部分反射面を透過する上記入射画像光の残りを上記最後の反射面にて反射画像光として上記1つの部分反射面を通し反射することを特徴とする。
このように、反射素子の複数の反射面における部分反射面を1つの部分反射面で構成しても、請求項1〜12のいずれか1つに記載の発明と実質的に同様の作用効果を達成し得る。
また、本発明は、請求項14の記載によれば、請求項13に記載の画像表示装置において、
反射素子は、互いに平行な表面及び裏面を有する1つの反射板(10、10b、20)で構成されており、
この1つの反射板は、その表面及び裏面にて、それぞれ、上記部分反射面及び上記最後の反射面を構成することを特徴とする。
このように、反射素子を1つの反射板で構成することで、上記部分反射面及び上記最後の反射面の平行度を容易にかつ適正に確保し得る。
また、本発明は、請求項15の記載によれば、請求項14に記載の画像表示装置において、
反射板は、その板厚(t)にて、反射素子への入射画像光の径に基づき、上記各反射画像光のうちの隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されていることを特徴とする。
このように隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように反射板の板厚を設定することで、各反射画像光が互いに連続した状態にて観察者の眼の瞳孔に入射し得る。その結果、観察者の眼の瞳孔に位置ずれを生じても、この位置ずれとはかかわりなく、上記各反射画像光の少なくとも1つを観察者の眼の網膜に確実に結像させ得るとともに、請求項14に記載の発明の作用効果を達成し得る。
また、本発明は、請求項16の記載によれば、請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像表示装置において、
反射素子は、
上記複数の反射面における部分反射面として、2つの部分反射面を備えて、
この2つの部分反射面のうちの一方の部分反射面によりその入射画像光の一部を反射画像光として反射し、上記入射画像光のうち当該一方の部分反射面を透過する部分を他方の部分反射面により当該一方の部分反射面を通し反射画像光として反射し、上記入射画像光のうち上記他方の部分反射面を透過する部分を上記最後の反射面により上記他方の部分反射面及び一方の部分反射面を通し反射画像光として反射するようにしたことを特徴とする。
このように反射素子の複数の反射面が2つの部分反射面を備えるようにしても、請求項1〜12のいずれか1つに記載の発明と同様の作用効果を達成し得る。
また、本発明は、請求項17の記載によれば、請求項16に記載の画像表示装置において、
反射素子は、第1反射板(10)とこの第1反射板に貼り合わせる第2反射板(20)とを有しており、
当該第1反射板の表面は部分反射面(12)であり、
第1及び第2の反射板の両貼り合わせ面のうちの一方の面は、部分反射面(22)であり、
上記第2反射板の裏面は最後の反射面(23)を構成するようにしたことを特徴とする。
このように、反射素子を2つの反射板で構成することで、請求項16に記載の発明の作用効果をより一層具体的に達成し得る。
また、本発明は、請求項18の記載によれば、請求項17に記載の画像表示装置において、
反射素子は、上記一方の面と第1及び第2の反射板の両貼り合わせ面のうちの他方の面との間に、当該第1及び第2の反射板と同一の屈折率を有する透明の接着材料でもって形成された接着層(10a)を設けてなることを特徴とする。
このように、第1及び第2の反射板と同一の屈折率を有する透明の接着材料からなる接着層が、上記一方の面と上記他方の面との間に形成されているので、第1反射板からの光は、当該接着層でもって屈折されることなく、第2反射板に入射する。その結果、請求項17に記載の発明の作用効果がより一層確実に達成され得る。
また、本発明は、請求項19の記載によれば、請求項17或いは18に記載の画像表示装置において、
第1及び第2の反射板は、共に、同一の材料でもって同一の板厚(t)を有するように形成されており、
上記同一の板厚は、反射素子への入射画像光の径に基づき、上記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されていることを特徴とする。
このように各隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように各反射板の板厚を設定することで、各反射画像光が互いに連続した状態にて観察者の眼の瞳孔に入射し得る。その結果、観察者の眼の瞳孔に位置ずれを生じても、この位置ずれとはかかわりなく、上記各反射画像光の少なくとも1つを観察者の眼の網膜に確実に結像させ得るとともに、請求項17或いは18に記載の発明の作用効果を達成し得る。
また、本発明は、請求項20の記載によれば、請求項14、15、17、18及び19のいずれか1つに記載の画像表示装置において、反射板は、透明なガラス材料或いは合成樹脂材料でもって形成されていることを特徴とする。
このように反射板を透明なガラス材料或いは合成樹脂材料でもって形成することで、反射板に入射した画像光が、当該反射板の内部にて生じる光損失を低減しつつ、上記反射板の内部を透過し得る。その結果、反射板の内部における画像光の透過率を良好に確保しつつ、請求項14、15、17、18及び19のいずれか1つに記載の発明の作用効果を達成し得る。
また、本発明に係る画像表示装置用板状反射素子は、請求項21の記載によれば、
画像表示装置に設けられる板状反射素子(A)において、
入射画像光の一部を反射画像光として反射し上記入射画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面(12)を表面として有し、かつ、上記透過画像光の少なくとも一部を上記表面を通し反射画像光として反射するように上記表面に平行に設けてなる反射面(13)を裏面として有すべく、1つの反射板(10b)でもって構成して、当該反射板の板厚を、上記入射画像光の径に基づき、上記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定し、かつ上記裏面の反射率を、上記各反射画像光の光強度を実質的に等しくするように上記表面の反射率よりも大きく設定してあることを特徴とする。
このように、板状反射素子を、上述のような表面及び裏面並びにこれら表面及び裏面の各反射率を有する1つの反射板でもって構成することで、本発明に係る画像表示装置に採用するに適した反射素子の提供が可能となる。
また、本発明に係る画像表示装置用板状反射素子は、請求項22の記載によれば、
画像表示装置に設けられる板状反射素子(A)において、
第1反射板(10)と、
この第1反射板に貼り合わされて第1反射板と実質的に同一の屈折率を有する材料でもって当該第1反射板と実質的に同一の板厚(t)にて形成してなる第2反射板(20)と、
第1及び第2の反射板と実質的に同一の屈折率を有する透明の接着材料でもって当該第1及び第2の反射板の間に形成されて当該第1及び第2の反射板を相互に接着する接着層(10a)とを備えて、
第1反射板の表面は、その入射画像光の一部を反射画像光として反射し当該画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面(12)として形成され、
第1反射板の裏面及び第2反射板の表面のうちの一方の面は、上記透過画像光の一部を反射画像光として反射し上記透過画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面(22)として形成され、
第2反射板の裏面は、上記一方の面からの透過画像光の少なくとも一部を反射画像光として反射する反射面(23)として形成されており
第1及び第2の反射板の各板厚は、上記入射画像光の径に基づき、上記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されており、
1反射板の表面の上記部分反射面としての反射率(ρ1)、上記一方の面の上記部分反射面としての反射率(ρ2)、及び第2反射板の裏面の上記反射面としての反射率(ρ3)が、各反射画像光の光強度(In1、In2、In3)を実質的に等しくするように、第1反射板の表面、上記一方の面及び第2反射板の裏面の順序にて、順次大きく設定されていることを特徴とする。
このように、板状反射素子を、上述のような構成及び各反射率を有する2つの反射板とすることで、本発明に係る画像表示装置に採用するに適した反射素子の提供が可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る画像表示装置の第1実施形態を示している。当該画像表示装置は、左右両側板状反射素子Aと、左右両側装置本体Bと、左右両側光走査ユニットCでもって構成されている。
当該左右両側板状反射素子A、当該左右両側装置本体B及び左右両側光走査ユニットCはそれぞれ左右同一の構成を有するから、以下、左側板状反射素子A、左側装置本体B及び左側光走査ユニットCを例にとりその構成について説明する。
左側板状反射素子Aは、図2にて示すごとく、左側光走査ユニットCと観察者の左眼Iとの双方に対向するように配置されており、この左側板状反射素子Aは、図4にて拡大断面でもって示すごとく、反射板10と、この反射板10に接着層10aを介し接着してなる反射板20とを備えている。
ここで、図3にて図示紙面が水平面内にあると仮定したとき、反射板10は、上記水平面に対し垂直方向に立設して配置されており、この反射板10は、図4にて示すごとく、透明板11及び部分反射膜12(以下、部分反射面12ともいう)でもって構成されている。
当該反射板10において、部分反射膜12は、反射板10の表面(表面12ともいう)を構成しており、当該部分反射膜12は、左側光走査ユニットCのリレー光学系230(後述する)と左眼Iの瞳孔Iaとの双方を臨むように配置されている。
この部分反射膜12は、透明板11のリレー光学系230側の面にその全体に沿い膜状に形成されており、当該部分反射膜12は、リレー光学系230から出射される光束状の画像光の一部を反射画像光として反射するとともに、当該画像光の残りを透過させて透明板11に入射させる。なお、本第1実施形態において、部分反射膜12を含め、以下、部分反射膜とは、100(%)未満の反射率を有する反射膜をいう。
本第1実施形態では、部分反射膜12は、クロム又はアルミニウム等の金属膜でもって形成されている。但し、部分反射膜12の膜厚は、当該部分反射膜12への入射画像光をそのまま直進させて透過させる程度に薄い。
また、透明板11は、BK7、合成石英、白板ガラス、青板ガラス等の透明なガラス材料或いは透明な合成樹脂材料でもって形成されており、この透明板11は、部分反射膜12から後述のように入射する画像光を接着層10aに向けて透過させる。
透明接着層10aは、透明板11と同一の屈折率を有するUV接着材料等の透明の接着材料を用いて、透明板11の部分反射膜12とは反対側の面に沿い形成されている。これにより、当該接着層10aは、反射板10からの画像光を屈折させることなくそのまま直進させるように反射板20へ透過させる役割を果たす。
反射板20は、透明板21、部分反射膜22(以下、部分反射面22ともいう)及び部分反射膜23(以下、部分反射面23ともいう)でもって構成されており、この反射板20は、部分反射膜22でもって、接着層10aを介し反射板10の透明板11に接着されている。
透明板21は、上述した透明板11と同一の材料でもって形成されており、この透明板21は、反射板10、接着層10a及び部分反射膜22を通り入射する画像光を部分反射膜23に向けて透過させる。
部分反射膜22は、反射板20の表面(表面22ともいう)を構成しており、この部分反射膜22は、透明板21の反射板10側の面にその全体に沿い膜状に形成されている。これにより、この部分反射膜22は、反射板10から接着層10aを通り入射する画像光の一部を反射画像光として反射するとともに、当該画像光の残りを透過させて透明板21に入射させる。
また、当該部分反射膜22は、上述した部分反射膜12と同一の材料(金属膜)でもって形成されている。但し、部分反射膜22の膜厚は、当該部分反射膜22への入射画像光をそのまま直進させて透過させる程度に薄い。
部分反射膜23は、反射板20の裏面(裏面23ともいう)を構成しており、この部分反射膜23は、透明板21の部分反射膜22とは反対側の面にその全体に沿い膜状に形成されている。これにより、この部分反射膜23は、透明板21から入射する画像光の一部を反射画像光として透明板21、部分反射膜22、接着層10a及び反射板10を通して反射するとともに、当該画像光の残りを透過させる。
また、当該部分反射膜23は、上述した部分反射膜12と同一の材料(金属膜)でもって形成されている。但し、部分反射膜23の膜厚は、当該部分反射膜23への入射画像光をそのまま直進させて透過させる程度に薄い。
本第1実施形態では、各部分反射膜12、22、23は、その画像光の入射側の面にて、リレー光学系230から出射される画像光の波長の1/4以下の値の面粗さでもって形成されている。また、各部分反射膜12、22、23は、1(分)以下の平行度を互いに有するように形成されている。
上述のように構成した左側板状反射素子Aによれば、リレー光学系230から出射される画像光は、図3にて示すごとく、3本の反射画像光(以下、反射画像光R1、R2、R3という)として、左眼Iの瞳孔Iaに向け、水平列状に出射される。このことは、左側板状反射素子Aが、上記画像光を上記各反射画像光として水平列状に出射することで、瞳の数の増大により瞳を拡大させる役割を果たすことを意味する。なお、上述の「水平列状に出射する」とは、上記各反射画像光が同一の水平面内にて平行に並んで水平方向に出射することをいう。
ところで、上述のように瞳を拡大させても、各反射画像光の光強度が互いに異なれば、網膜Ib上における当該各反射画像光の結像の明るさは実質的に等しくならず、観察者に対し良好な視認性を与えることができない。換言すれば、観察者に対し良好な視認性を与えるためには、各反射画像光の光強度を互いに実質的に等しくすることが必要である。
また、上述のように瞳を拡大させても、上記各反射画像光のうちの両隣接反射画像光が上記同一の水平面内において互いに分離していれば、網膜Ib上における当該両隣接反射画像光の間の光の結像が上記各反射画像光に比べて暗くなり、観察者に対し良好な視認性を与えることができない。換言すれば、観察者に対し良好な視認性を与えるためには、上記各反射画像光のうちの両隣接反射画像光を上記同一の水平面内において互いに連続させることで、観察者の眼の瞳孔の位置がずれても、反射画像光を当該瞳孔に連続して入射させることが必要である。
そこで、本第1実施形態において、本発明者等が、上記各反射画像光の光強度を互いに実質的に等しくする条件及び上記各隣接反射画像光を上記同一の水平面内にて互いに連続させる条件について検討したところ、次のような各条件の成立が必要であることが分かった。
第1に、各反射画像光の光強度を相互に実質的に等しくするための条件について説明する。この条件を成立させるためには、各部分反射膜12、22及び23において、その膜厚と反射率との間に、次のような関係が成立することが必要とされる。ここで、部分反射膜12、22及び23の反射率を、それぞれ、ρ1、ρ2及びρ3でもって表す。
まず、左側板状反射素子Aへの入射画像光の光路態様について検討してみると、左側板状反射素子Aに入射角iでもって入射する画像光の一部は、図5にて示すごとく、部分反射膜12により反射画像光R1として反射され、当該画像光の残りが、部分反射膜12を直進により透過した後、透明板11内に屈折角rでもって屈折し入射画像光P1として入射する。
ついで、入射画像光P1の一部が、部分反射膜22によりその反射率でもって反射画像光P2として反射され、この反射画像光P2の一部が部分反射膜12を通り反射画像光R2として出射され、この反射画像光P2の残りが、部分反射膜12により反射される。また、上述した入射画像光P1の残りは、部分反射膜22を直進により透過した後、透明板21内に直進により入射画像光P3として入射する。
然る後、上述のように透明板21に入射する画像光P3の一部が、部分反射膜23によりその反射率でもって反射画像光P4として反射され、部分反射膜22、透明板11及び部分反射膜12を直進により透過した後、空気中内に反射画像光R3として屈折されて出射され、一方、当該反射画像光P4の残りが、部分反射膜22及び(又は)部分反射膜12により反射される。なお、上述した画像光P3のうち部分反射膜23により反射された光部分以外の残りは、部分反射膜23を透過する。
上述のような光路態様において、左側板状反射素子Aに入射する画像光の光強度をIn0とすると、反射画像光R1の光強度In1、反射画像光R2の光強度In2及び反射画像光R3の光強度In3は、各反射率ρ1、ρ2、ρ3との間において、それぞれ、以下の数1〜数3の式でもって示される。
In1=In0×ρ1 (数1)
In2=In0×ρ2×(1−ρ1)2 (数2)
In3=In0×ρ3×(1−ρ1)2×(1−ρ2)2 (数3)
ここで、反射画像光R1の光強度In1と反射画像光R2の光強度In2とを実質的に等しくするには、以下の数4の式が、数1及び数2に基づき、両反射率ρ1、ρ2の間において成立する必要がある。
ρ1=ρ2×(1−ρ1)2 (数4)
この数4の式において、反射画像光R1と反射画像光R2との光強度を実質的に等しくするには、0<ρ1<1であることから、ρ1<ρ2の関係が成立しなければならない。
また、反射画像光R2の光強度In2と反射画像光R3の光強度In3とを実質的に等しくするには、以下の数5の式が、数2及び数3に基づき、両反射率ρ2、ρ3の間において成立する必要がある。
ρ2=ρ3×(1−ρ2)2 (数5)
この数5の式において、反射画像光R2と反射画像光R3との光強度を実質的に等しくするには、0<ρ2<1であることから、ρ2<ρ3の関係が成立しなければならない。
従って、各反射画像光R1、R2、R3の各光強度を実質的に等しくするためには、ρ1<ρ2<ρ3の関係の成立が必要である。
以上より、本第1実施形態では、各部分反射膜12、22及び23の反射率が、ρ1<ρ2<ρ3の関係を前提として、各反射画像光R1、R2、R3の各光強度を実質的に等しくするように設定されている。
第2に、各反射画像光のうち各隣接反射画像光を上記同一の水平面内にて互いに実質的に連続させる条件について説明する。この条件を成立させるためには、上記各両隣接反射画像光が上記同一の水平面内において少なくとも互いに接触する条件が成立すればよい。換言すれば、この条件は、図5によれば、以下に述べるような画像光(光束状の画像光)の径、入射角i、屈折角r及び反射板10、20の各板厚tの間の関係の成立でもって成立する。
まず、図5にて示すごとく、上述した画像光P1が部分反射膜22に入射する点をQ1とし、この点Q1から部分反射膜12に垂直に降ろした線分と部分反射膜12との交点をQ2とする。また、上述した反射画像光P2が部分反射膜12に入射する点をQ3とする。
ここで、∠OQ1Q2及び∠Q3Q1Q2が、共に、屈折角rと同一であることから、点Oと点Q2との間の距離OQ2及び点Q3と点Q2との間の距離Q3Q2は等しくなる。そこで、この距離OQ2=Q3Q2をαとすると、当該距離αは、点Q1と点Q2との間の距離Q1Q2に相当する反射板10の板厚tを用いて、数6の式でもって与えられる。
α=t×tan(r) (数6)
また、点Q3から光軸Lに垂下した線分と光軸Lとの交点をQ4とすると、点Oと点Q4との間の距離OQ4は、反射画像光R1と反射画像光R2との中心間隔(以下、中心間隔S12という)に相当する。このため、∠Q3OQ4は、{(π/2)−i}で表されることから、中心間隔S12は、距離α及び入射角iを用いて、数7の式でもって与えられる。
S12=2×α×cos(π/2−i) (数7)
従って、板厚tが、数6及び数7の式によれば、中心間隔S12、入射角i及び屈折角rとの間において、次の数8の式で与えられる関係を有する。ここで、中心間隔S12は、上記各反射画像光の径に相当する。
t=S12/{2×tan(r)×cos(π/2−i)} (数8)
よって、この数8によれば、板厚tは、中心間隔S12、入射角i及び屈折角rに影響される物理量であって、上記両隣接反射画像光を上記同一の水平面内にて少なくとも互いに接触させる条件の成立に必要な物理量として算出されることが分かる。
次に、上述した入射画像光P3が部分反射膜23に入射する点をQ5とし、上述した入射画像光P4が部分反射膜12に入射する点をQ6とする。両部分反射膜12、22の間隔及び両部分反射膜22、23の間隔は、共に、板厚tに相当する値であるため、点Oと点Q1との間の距離OQ1は、点Q1と点Q5との間の距離Q1Q5が等しい。従って、点Q3と点Q6との間の距離Q3Q6は、点Oと点Q3との間の距離OQ3と等しくなる。
ここで、点Q6から光軸Lに垂下した線分と光軸Lとの交点をQ7とすると、点Q4と点Q7間の距離Q4Q7は、反射画像光R2と反射画像光R3との中心間隔(以下、中心間隔S23という)に相当する。従って、距離OQ3は、点Q3と点Q6との間の距離Q3Q6に等しいことから、距離OQ4に相当する中心間隔S12は、点Q4と点Q7との間の距離Q4Q7に相当する中心間隔S23とも等しくなる。
よって、各中心間隔S12、S23が等しいことも、上記両隣接反射画像光を上記同一の水平面内にて少なくとも互いに接触させる条件の成立に必要な物理量であることが分かる。
以上のことから、本第1実施形態においては、両反射板10、20の板厚tが、各反射画像光のうち各両隣接反射画像光を少なくとも互いに接触させるように、互いに等しい両中心間隔S12、S23(即ち、互いに等しい各反射画像光の径)、入射角i及び屈折角rに基づき設定されている。
左側装置本体Bは、図2にて示すごとく、光センサ30a及び画像光検出信号処理回路30bを備えており、光センサ30aは、後述する水平走査機構200の反射板201から反射される水平走査画像光を検出して画像光検出信号を発生する。画像光検出信号処理回路30bは、光センサ30aからの画像光検出信号を信号処理して信号処理信号を発生し映像信号処理回路40に出力する。なお、光センサ30aは、水平走査機構200の近傍に設けられている。
また、当該左側装置本体Bは、映像信号処理回路40を有しており、この映像信号処理回路40は、外部からの2次元画像に対応する映像信号に基づき、当該2次元画像の1フレームを構成する複数の水平ラインに対応して、水平ライン毎に、当該1フレームの形成のための青色、緑色及び赤色の各駆動信号の出力タイミングを決定する。
そして、当該映像信号処理回路40は、上記出力タイミング毎に、当該青色、緑色及び赤色の各駆動信号を青色レーザ駆動回路50a(以下、Bレーザ駆動回路50aともいう)、緑色レーザ駆動回路50b(以下、Gレーザ駆動回路50bともいう)及び赤色レーザ駆動回路50c(以下、Rレーザ駆動回路50cともいう)に出力する。なお、上記2次元画像は、一連のフレームでもって構成されており、各フレーム毎に上記複数の水平ラインが対応する。
また、映像信号処理回路40は、上記出力タイミング毎に水平同期信号を発生し水平走査駆動回路60aに出力するとともに、上記各フレームの複数の水平ラインのうちの最初の水平ライン毎に垂直同期信号を発生し垂直走査駆動回路60bに出力する。
Bレーザ駆動回路50aは、映像信号処理回路40からの青色駆動信号に基づき、青色レーザ70a(以下、Bレーザ70aともいう)において発光される青色レーザ光の光強度を変調するための駆動信号を生成してBレーザ70aに出力する。Gレーザ駆動回路50bは、映像信号処理回路40からの緑色駆動信号に基づき、緑色レーザ70b(以下、Gレーザ70bともいう)において発光される緑色レーザ光の光強度を変調するための駆動信号を生成してGレーザ70bに出力する。また、Rレーザ駆動回路50cは、映像信号処理回路40からの赤色駆動信号に基づき、赤色レーザ70c(以下、Rレーザ70cともいう)において発光される赤色レーザ光の光強度を変調するための駆動信号を生成してRレーザ70cに出力する。
水平走査駆動回路60aは、映像信号処理回路40からの各水平同期信号に基づき水平走査機構200を水平走査駆動する。垂直走査駆動回路60bは、映像信号処理回路40からの各垂直同期信号に基づき、垂直走査機構220を垂直走査駆動する。
Bレーザ70aは、光束状の青色レーザ光を発光するレーザ発光部を備えており、このBレーザ70aは、そのレーザ発光部からの青色レーザ光をBレーザ駆動回路50aからの駆動信号に基づき強度変調し青色レーザ強度変調光として光束状にコリメートレンズ80aに出射する。
Gレーザ70bは、光束状の緑色レーザ光を発光するレーザ発光部を備えており、このGレーザ70bは、そのレーザ発光部からの緑色レーザ光をGレーザ駆動回路50bからの駆動信号に基づき強度変調し緑色レーザ強度変調光として光束状にコリメートレンズ80bに出射する。
また、Rレーザ70cは、光束状の赤色レーザ光を発光するレーザ発光部を備えており、このRレーザ70cは、そのレーザ発光部からの赤色レーザ光をRレーザ駆動回路50cからの駆動信号に基づき強度変調し赤色レーザ強度変調光として光束状にコリメートレンズ80cに出射する。
コリメートレンズ80aは、Bレーザ70aからの青色レーザ強度変調光を青色平行画像光に変更しダイクロイックミラー90aに光束状に出射する。コリメートレンズ80bは、Gレーザ70bからの緑色レーザ強度変調光を緑色平行画像光に変更しダイクロイックミラー90bに光束状に出射する。コリメートレンズ80cは、Rレーザ70cからの赤色レーザ変調光を赤色平行画像光に変更しダイクロイックミラー90cに光束状に出射する。
ダイクロイックミラー90cは、コリメートレンズ80cからの赤色平行画像光をダイクロイックミラー90bに向けて出射する。ダイクロイックミラー90bは、コリメートレンズ80bからの緑色平行画像光及びダイクロイックミラー90cからの赤色平行画像光を合波して合波平行画像光をダイクロイックミラー90aに向けて出射する。ダイクロイックミラー90aは、コリメートレンズ80aからの青色平行画像光及びダイクロイックミラー90bからの合波平行画像光を合波して合波平行画像光を結合光学系100に向けて光束状に出射する。
結合光学系100は、ダイクロイックミラー90aを光ファイバー110にその入射端部にて光学的に結合させて、ダイクロイックミラー90aからの合波平行画像光を光束状に集光して光ファイバー110にその入射端部から入射させる。
光ファイバー110は、ダイクロイックミラー90aからの入射画像光を導光し、出射端部からコリメートレンズ120に向けて光束状に出射する。なお、本第1実施形態では、結合光学系100は、凸レンズでもって構成されている。
当該コリメートレンズ120は、光ファイバー110からの出射画像光を平行画像光に変更して水平走査機構200に向けて光束状に出射する。なお、コリメートレンズ120は、水平走査機構200の近傍に配設されている。
左側光走査ユニットCは、図2にて示すごとく、水平走査機構200、リレー光学系210、垂直走査機構220及びリレー光学系230を備えている。水平走査機構200は、水平走査用反射板201を備えており、この反射板201は、適宜な静止部材により同軸的に支持された両対向支持軸202の間にて当該両支持軸202により図2にて図示矢印X方向に揺動可能に支持されている。
しかして、当該水平走査機構200は、映像信号処理回路40からの各水平同期信号に基づき水平走査駆動回路60aにより駆動されて、反射板201を矢印X方向に揺動させる。このような揺動のもと、反射板201は、その揺動角度に応じて、コリメートレンズ120から入射される平行画像光を水平方向に走査しながら反射する。
このことは、コリメートレンズ120からの平行画像光は、水平走査機構200によりその反射板201でもってX方向に水平走査されつつリレー光学系210に向けて水平走査画像光として光束状に反射されることを意味する。
リレー光学系210は、その光軸に平行となるように、水平走査機構200の反射板201からの水平走査画像光の光路を変更して光束状の平行走査画像光として垂直走査機構220に向けて出射する。なお、当該リレー光学系210は、その入射段及び出射段において、それぞれ、焦点を共通に位置させる凸レンズを配設し、これら両凸レンズの間に収差補正用レンズを介装して構成されている。
垂直走査機構220は、垂直走査用反射板221を備えており、この反射板221は、適宜な静止部材により支持された支持軸222でもって、図2にて図示矢印Y方向に揺動可能に支持されている。しかして、当該垂直走査機構220は、映像信号処理回路40からの各垂直同期信号に基づき垂直走査駆動回路60bにより駆動されて、反射板221を矢印Y方向に揺動させる。このような揺動のもと、反射板221は、その揺動角度に応じて、リレー光学系210からの平行走査画像光を垂直方向に走査しながら反射する。
このことは、リレー光学系210からの平行走査画像光は、垂直走査機構220によりその反射板221でもってY方向に垂直走査されつつリレー光学系230に向けて垂直走査画像光として光束状に反射されることを意味する。
リレー光学系230は、その光軸に平行となるように、垂直走査機構220の反射板221からの垂直走査画像光の光路を変更して光束状の平行走査画像光として左側板状反射素子Aに入射させる。なお、当該リレー光学系230は、リレー光学系210と同様に、その入射段及び出射段において、それぞれ、焦点を共通に位置させる凸レンズを配設し、これら両突レンズの間に収差補正用レンズを介装して構成されている。
なお、右側板状反射素子Aは、左側板状反射素子Aと同様の構成を有することから、リレー光学系230から出射される画像光は、左側板状反射素子Aの場合と同様に、当該右側板状反射素子Aにより3本の反射画像光として水平列状に右眼Iの瞳孔Iaに向けて反射される。
また、右側装置本体Bは、左側装置本体Bと同様の構成を有することから、当該右側装置本体Bによれば、外部からの映像信号は、上述した映像信号処理回路40等によりコリメートレンズ120を介し平行画像光に変更されて、水平走査機構200に向けて光束状に出射される。
また、右側光走査ユニットCは、左側光走査ユニットCと同様の構成を有することから、当該右側光走査ユニットCによれば、右側装置本体Bのコリメートレンズ120から出射される光は、上述と同様の水平走査及び垂直走査により、リレー光学系230を介し2次元状の走査画像光として右側板状反射素子Aに光束状に入射する。
以上のように構成した本第1実施形態において、当該画像表示装置が作動状態におかれるものとする。なお、以下、左右両側板状反射素子A、左右両側装置本体B及び左右両側光走査ユニットCのうち、左側板状反射素子A、左側装置本体B及び左側光走査ユニットCの各作動を例にとり説明する。
左側装置本体Bにおいて、映像信号処理回路40が、外部からの2次元画像に対応する映像信号に基づき、青色、緑色及び赤色の各駆動信号を各レーザ駆動回路50a、50b、50cに出力すると、各レーザ駆動回路50a、50b、50cは、上記各駆動信号に基づき、各レーザ70a、70b、70cの各レーザ発光部からのレーザ光の光強度を変調するように各レーザ70a、70b、70cを駆動する。これに伴い、各レーザ70a、70b、70cは、各レーザ光を強度変調してレーザ強度変調画像光として各コリメートレンズ80a、80b、80cに光束状に出射する。
ついで、コリメートレンズ80a、80b、80cが、各レーザ強度変調画像光を各平行画像光に変更して各ダイクロイックミラー90a、90b、90cに出射すると、ダイクロイックミラー90aは、コリメートレンズ80aから出射される平行画像光とダイクロイックミラー90b、90cから出射される合波平行画像光とを合波して、この合波平行画像光を、結合光学系100を介し光ファイバー110に向けて光束状に出射する。
光ファイバー110が、上記合波平行画像光をコリメートレンズ120に向けて出射すると、コリメートレンズ120は、この出射画像光を平行画像光に変更して水平走査機構200に向けて光束状に出射する。
このとき、左側光走査ユニットCにおいて、水平走査機構200は、映像信号処理回路40からの水平同期信号に基づき水平走査駆動回路60aにより駆動されている。このため、水平走査機構200は、コリメートレンズ120から出射される平行画像光を水平方向に水平走査しつつリレー光学系210に向けて水平走査画像光として光束状に反射する。これに伴い、リレー光学系210は、上記水平走査画像光を平行走査画像光に変更した後、垂直走査機構220に向けて光束状に出射する。
また、垂直走査機構220は、映像信号処理回路40からの垂直同期信号に基づき垂直走査駆動回路60bにより駆動されている。このため、垂直走査機構220が、リレー光学系210から出射される平行走査画像光を垂直方向に垂直走査しつつリレー光学系230に向けて垂直走査画像光として光束状に反射する。これに伴い、リレー光学系230は、上記垂直走査画像光を平行走査画像光に変更した後、左側板状反射素子Aに向けて光束状に出射する。
ついで、左側板状反射素子Aにおいて、図5にて示すごとく、リレー光学系230から出射される平行走査画像光の一部が、反射板10の部分反射膜12によりその反射率でもって反射画像光R1として左眼Iの瞳孔Iaに向けて光束状に反射されるとともに、上記平行走査画像光の残りは、部分反射膜12を直進して透過し入射画像光P1として反射板10の透明板11に光束状に入射する。
このように透明板11に入射した画像光P1の一部は、反射板20の部分反射膜22によりその反射率でもって反射画像光P2として光束状に反射され、この反射画像光P2の一部は、透明板11及び部分反射膜12を直進により透過した後、反射画像光R1に平行となるように空気中に反射画像光R2として屈折されて、左眼Iの瞳孔Iaに向けて光束状に出射する。
また、上述のように透明板11に入射した画像光P1の残りは、部分反射膜22を直進により透過した後、入射画像光P3として反射板20の透明板21に光束状に入射する。これに伴い、この入射画像光P3の一部は、反射板20の部分反射膜23によりその反射率でもって反射画像光P4として光束状に反射されるとともに、上記入射画像光P3の残りは、部分反射膜23を透過する。
また、上述のように部分反射膜23により反射された反射画像光P4の一部は、透明板21、部分反射膜22、透明板11及び部分反射膜12を直進により透過した後、反射画像光R2に平行となるように空気中に反射画像光R3として屈折されて、左眼Iの瞳孔Iaに向けて光束状に出射する。
以上のように、リレー光学系230から出射される平行走査画像光は、左側板状反射素子Aにより3本の反射画像光R1、R2、R3として左眼Iの瞳孔Iaに向けて光束状に出射され、左眼Iの瞳孔Iaを通りその網膜Ibに2次元画像として結像される。
以上説明したように、本第1実施形態では、上述のように構成した左側板状反射素子Aを採用することにより、当該左側板状反射素子Aに入射する画像光を3本の反射画像光R1、R2、R3として左眼Iの瞳孔Iaに向けて反射させる。
このため、当該反射画像光の数だけ瞳の数を増やすことができる。この結果、左眼Iの瞳孔Iaに入射する画像光の瞳を拡大することができ、観察者の眼の位置の自由度を高めることができる。
また、瞳孔Iaに入射する3本の反射画像光R1、R2、R3は、左眼Iに向けて水平列状に接触させるように光束状に反射されるので、観察者の眼が水平方向にずれたり、眼幅の相違があっても、各反射画像光R1、R2、R3のいずれかが観察者の眼の瞳孔に入射されて適正に結像され得る。
また、上述したように、部分反射膜12の反射率ρ1、部分反射膜22の反射率ρ2及び部分反射膜23の反射率ρ3は、ρ1<ρ2<ρ3の関係を前提に、各反射画像光R1、R2、R3の光強度を実質的に等しくするように設定されている。従って、どの反射画像光でもって当該反射画像光が網膜Ibにて結像されても、その明るさは実質的に一定となる。
また、上述したように、各部分反射膜12、22、23は、共に、金属膜で形成され、それぞれ、当該金属膜の膜厚に基づき設定した反射率を有する。このため、各部分反射膜12、22、23の反射率が、画像光に対する波長依存性、入射角依存性や偏光依存性を低減しつつ、適正に設定され得る。しかも、各部分反射膜12、22、23は金属膜からなるため、当該各部分反射膜12、22、23のコスト、ひいては上記反射板のコストが低減され得る。
また、上述したように、透明板11、21は、透明なガラス材料或いは透明な合成樹脂材料でもって形成されているから、透明板11、21に入射した画像光が、当該透明板の内部にて生じる光損失を低減しつつ、上記透明板の内部を透過し得る。その結果、透明板の内部における画像光の透過率を良好に確保し得る。
なお、右側装置本体B及び右側光走査ユニットCを介して右側板状反射素子Aに入射する平行走査画像光も、同様に、当該右側板状反射素子Aによって、光強度の実質的に等しい3本の反射画像光R1、R2、R3として、右眼Iに向けて互いに水平列状に接触するように反射され、右眼Iの瞳孔Iaを通りその網膜Ibに2次元画像として結像される。従って、右側板状反射素子A、右側装置本体B及び右側光走査ユニットCによっても、上述のような左側板状反射素子A、左側装置本体B及び左側光走査ユニットCによる作用効果と同様の作用効果を達成し得る。
(第2実施形態)
図6は、本発明に係る画像表示装置の第2実施形態の要部を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた左右両側板状反射素子Aにおいて、それぞれ、接着層10aと部分反射膜22との位置を入れ替えた構成が採用されている。なお、図6は、左側板状反射素子Aを例示する。
即ち、本第2実施形態における反射板10は、上記第1実施形態にて述べた反射板10における透明板11及び部分反射膜12に加え部分反射膜22を付加した構成を有する。これに伴い、本第2実施形態における反射板20は、上記第1実施形態にて述べた反射板20における部分反射膜22を廃止した構成となっている。また、接着層10aは、部分反射膜22と透明板21との間に介装されて、部分反射膜22と透明板21とを接着している。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第2実施形態において、左側板状反射素子A及び左側光走査ユニットCの各作動を例にとり説明する。
上記第1実施形態と同様に、リレー光学系230から反射板10の部分反射膜12に向けて平行走査画像光が光束状に出射されると、図5にて示すごとく、当該平行走査画像光の一部が、反射板10の部分反射膜12によりその反射率でもって反射画像光R1として左眼Iの瞳孔Iaに向けて光束状に反射されるとともに、上記平行走査画像光の残りは、部分反射膜12を直進により透過した後、入射画像光P1として反射板10の透明板11に光束状に入射する。
このように透明板11に入射した画像光P1の一部は、上記第1実施形態とは異なり接着層10aを通ることなく、反射板10の部分反射膜22によりその反射率でもって反射画像光P2として光束状に反射されるとともに、当該反射画像光P2の一部が、透明板11及び部分反射膜12を直進により透過した後、空気中に反射画像光R2として屈折されて左眼Iの瞳孔Iaに向けて光束状に出射する。
また、上述のように透明板11に入射した画像光P1の残りは、部分反射膜22を直進により透過した後、入射画像光P3として反射板20の透明板21に光束状に入射する。これに伴い、この入射画像光P3の一部は、反射板20の部分反射膜23によりその反射率でもって反射画像光P4として光束状に反射されるとともに、上記入射画像光P3の残りは、部分反射膜23を透過する。
また、上述のように部分反射膜23により反射された反射画像光P4の一部は、透明板21、部分反射膜22、透明板11及び部分反射膜12を直進により透過した後、空気中に反射画像光R3として屈折されて、左眼Iの瞳孔Iaに向けて光束状に出射する。
以上のように、リレー光学系230から出射される平行走査画像光は、左側板状反射素子Aにより、実質的に等しい光強度の3本の反射画像光R1、R2、R3として、左眼Iの瞳孔Iaに向けて互いに水平列状に接触させるように光束状に反射され、左眼Iの瞳孔Iaを通りその網膜Ibに2次元画像として結像される。
以上によれば、本第2実施形態にて述べたように、上記第1実施形態とは異なり、接着層10aと部分反射膜22との位置を入れ替えた左側板状反射素子Aを採用しても、上記第1実施形態と同様の作用効果が達成され得る。また、本第2実施形態によれば、左側板状反射素子Aが、両部分反射膜12、22を透明板11に設けて構成されているので、両部分反射膜12、22の平行度が、上記第1実施形態にいう左側板状反射素子Aよりも、容易にかつ精度よく確保され得る。なお、以上のような作用効果は、本第2実施形態における右側板状反射素子Aにおいても同様に達成され得る。
(第3実施形態)
図7及び図8は、本発明に係る画像表示装置の第3実施形態の要部を示している。この第3実施形態では、左側板状反射素子Aは、図7にて示すごとく、単一の反射板10bでもって構成されており、この反射板10bは、上記第1実施形態にて述べた反射板10において、透明板11及び部分反射膜12に加え、部分反射膜13(以下、部分反射面13ともいう)を付加した構成となっている。
この部分反射膜13は、透明板11の部分反射膜12とは反対側の面に沿って膜状に形成されている。このため、当該部分反射膜13は、その反射率でもって、透明板11から入射する画像光の一部を反射画像光として反射するとともに、当該画像光の残りを透過させる。
ここで、当該部分反射膜13は、上述した部分反射膜12と同一の材料でもって形成されている。この部分反射膜13の膜厚は、当該部分反射膜13の反射率を部分反射膜12の反射率ρ1よりも大きくすることを前提に、各反射画像光の各光強度を実質的に等しくするように設定されている。当該左側板状反射素子Aのその他の構成は上記第1実施形態と同様である。なお、右側板状反射素子Aも左側板状反射素子Aと同様の構成となっている。本第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本第3実施形態において、左側板状反射素子A及び左側光走査ユニットCの各作動を例にとり説明する。
平行走査画像光が、上記第1実施形態と同様に、リレー光学系230から左側板状反射素子Aの反射板10bの部分反射膜12に向けて出射されると、図8にて示すごとく、当該平行走査画像光の一部が、反射板10bの部分反射膜12によりその反射率でもって反射画像光R1(図8参照)として左眼Iの瞳孔Iaに向けて光束状に反射されるとともに、上記平行走査画像光の残りは、部分反射膜12を直進により透過した後、入射画像光P1(図8参照)として反射板10bの透明板11に入射する。
このように透明板11に入射した入射画像光P1の一部は、上記第1実施形態とは異なり、反射板10bの部分反射膜13によりその反射率でもって反射画像光P2(図8参照)として光束状に反射されるとともに、上記入射画像光P1の残りは、部分反射膜13を透過する。
また、上述のように部分反射膜13により反射された反射画像光P2の一部は、透明板11及び部分反射膜12を直進により透過した後、空気中に反射画像光R2(図8参照)として屈折されて、左眼Iの瞳孔Iaに向けて光束状に出射する。
このように、リレー光学系230から出射される平行走査画像光は、上記第1実施形態とは異なり、左側板状反射素子Aにより2本の反射画像光R1、R2として左眼Iの瞳孔Iaに向けて互いに水平列状に反射され、左眼Iの瞳孔Iaを通りその網膜Ibに2次元画像として結像される。
以上説明したように、本第3実施形態では、左側板状反射素子Aが、上記第1実施形態とは異なり、単一の反射板10bでもって構成されているので、当該左側板状反射素子Aに入射する画像光が2本の反射画像光R1、R2として左眼Iの瞳孔Iaに向けて互いに水平列状に反射される。
その結果、上記第1実施形態とは異なり、本第3実施形態のように左側板状反射素子Aを単一の反射板10bで構成することで、反射画像光が2本となっても、上記第1実施形態と実質的に同様の作用効果が達成され得る。
但し、本第3実施形態では、左側板状反射素子Aが、上述のごとく、単一の反射板10bで構成されるので、上記第1実施形態にて述べた2枚の反射板10、20を接着層10aでもって張り合わせる際の張り合わせ精度を考慮する必要はない。
なお、以上のような各作用効果は、右側板状反射素子Aにおいても同様に達成され得る。
(第4実施形態)
図9は、本発明に係る画像表示装置の第4実施形態の要部を示している。この第4実施形態では、上記第1実施形態にて述べた左右両側板状反射素子A(図9では、左側板状反射素子Aのみを示す)において、上記第1実施形態と異なり、それぞれ、反射板20の部分反射膜23を廃止した構成が採用されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第4実施形態においては、左右両側板状反射素子Aにおいて、上記第1実施形態とは異なり、反射板20の部分反射膜23を廃止するように構成したことにより、上述した第3実施形態と同様に、当該左右両側板状反射素子Aに入射する各画像光をそれぞれ2本の反射画像光R1、R2として左右両眼Iの瞳孔Iaに向けて互いに水平列状に反射させる。その結果、本第4実施形態においても、上記第3実施形態と同様の作用効果が達成され得る。
(第5実施形態)
図10は、本発明に係る画像表示装置の第5実施形態の要部を示している。本第5実施形態では、左側板状反射素子Aは、上記第1実施形態と異なり、反射板10の部分反射膜12(図4参照)でもって、左側光走査ユニットCにおける垂直走査機構220の垂直走査用反射板221の反射側とリレー光学系230の入射側との双方を臨むように配置変更されている。なお、本第5実施形態では、図10にて図示紙面が水平面内にあると仮定したとき、上記第1実施形態にて述べた左側板状反射素子Aは、上記第1実施形態と同様に、この水平面に対して垂直方向に立設して配置されている。
また、本第5実施形態では、上記第1実施形態にて述べた右側板状反射素子Aは、本第5実施形態における左側板状反射素子Aと同様に、上記水平面に対して垂直方向に立設して、反射板10の部分反射膜12でもって、右側光走査ユニットCに設けた垂直走査機構220の垂直走査用反射板221の反射側とリレー光学系230の入射側との双方を臨むように配置変更されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本第5実施形態において、左側板状反射素子A及び左側光走査ユニットCの各作動を例にとり説明する。
上記第1実施形態と同様に、垂直走査機構220の垂直走査用反射板221から出射される垂直走査画像光は、左側板状反射素子Aにより、反射板10の部分反射膜12及び反射板20の両部分反射膜22、23でもって、3本の反射画像光R1、R2、R3として、リレー光学系230に向けて互いに水平列状に反射される。
このように反射された各反射画像光R1、R2、R3は、リレー光学系230により3本の平行走査画像光に変更された後、左眼Iの瞳孔Iaに向けて光束状に出射される。そして、これら各平行走査画像光は、左眼Iの瞳孔Iaを通りその網膜Ibに2次元画像として結像される。
以上説明したように、本第5実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、左側板状反射素子Aが、反射板10の部分反射膜12にて、左側光走査ユニットCに設けた垂直走査機構220の垂直走査用反射板221の反射側とリレー光学系230の入射側との双方を臨むように配置されても、垂直走査機構220から左側板状反射素子Aへの垂直走査画像光の入射距離が短ければ、上記第1実施形態と同様の作用効果を達成し得る。なお、このような作用効果は、右側板状反射素子Aにおいても同様に達成され得る。
(第6実施形態)
図11は、本発明に係る画像表示装置の第6実施形態の要部を示している。この第6実施形態では、図11にて図示紙面が鉛直面内にあると仮定したとき、上記第1実施形態にて述べた左側板状反射素子Aは、上記第1実施形態と異なり、この鉛直面に対して垂直方向(即ち、水平方向)に立設するように配置変更されている。
なお、本第6実施形態では、当該左側板状反射素子Aは、上記第1実施形態と同様に、反射板10の部分反射膜12(図4参照)にて、左側光走査ユニットCに設けたリレー光学系230の出射側と左眼Iの瞳孔Iaの入射側との双方を臨むように配置されている。
また、本第6実施形態では、上記第1実施形態にて述べた右側板状反射素子Aは、本第6実施形態における左側板状反射素子Aと同様に、上記鉛直面に対して垂直方向に立設して、反射板10の部分反射膜12にて、右側光走査ユニットCにおけるリレー光学系230の出射側と左眼Iの瞳孔Iaの入射側との双方を臨むように配置されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本第6実施形態において、左側板状反射素子A及び左側光走査ユニットCの各作動を例にとり説明する。
上述のごとく、本第6実施形態では、左側板状反射素子Aが、反射板10の部分反射膜12でもって、左側光走査ユニットCにおけるリレー光学系230の出射側と左眼Iの瞳孔Iaの入射側との双方を臨むように配置されている。
このため、平行走査画像光がリレー光学系230から左側板状反射素子Aに向けて出射されると、当該平行走査画像光は、図11から分かるように、左側板状反射素子Aにより、反射板10の部分反射膜12(図4参照)及び反射板20の両部分反射膜22、23(図4参照)でもって、3本の反射画像光R1、R2、R3として左眼Iの瞳孔Iaに向けて互いに垂直列状に反射され、左眼Iの瞳孔Iaを通りその網膜Ibに2次元画像として結像される。なお、上述した「各反射画像光R1、R2、R3が互いに垂直列状に反射される」とは、各反射画像光R1、R2、R3が垂直方向において水平に並んで水平方向に反射されることを意味する。
従って、本第6実施形態では、3本の反射画像光R1、R2、R3が、上記第1実施形態にて述べた3本の反射画像光とは異なり、上述のごとく、垂直列状に反射されることで、観察者の左眼Iの瞳孔Iaが上下方向にずれることがあっても、3本の反射画像光R1、R2、R3のうちの少なくとも1つが左眼Iの瞳孔Iaに確実に入射する。その結果、本第6実施形態では、左眼Iの瞳孔Iaに入射する画像光の瞳を当該瞳孔Iaの上下方向に拡大することができ、観察者の眼の位置の自由度を上下方向において高め得る。
また、本第6実施形態では、右側板状反射素子A及び右側光走査ユニットCは、それぞれ、左側板状反射素子A及び左側光走査ユニットCと同様に構成されていることから、これら右側板状反射素子A及び右側光走査ユニットCの各作動によっても、観察者の右眼Iに画像光を入射させるにあたり、左側板状反射素子A及び左側光走査ユニットCの各作動による作用効果と実質的に同様の作用効果が達成され得る。
(第7実施形態)
図12は、本発明に係る画像表示装置の第7実施形態の要部を示している。この第7実施形態では、図12にて図示紙面が鉛直面内にあると仮定したとき、上記第5実施形態にて述べた左側板状反射素子Aは、上記第5実施形態と異なり、この鉛直面に対して垂直方向(即ち、水平方向)に立設するように配置変更されている。
なお、本第7実施形態では、当該左側板状反射素子Aは、上記第5実施形態と同様に、反射板10の部分反射膜12(図4参照)でもって、左側光走査ユニットCに設けた垂直走査機構220の垂直走査用反射板221の反射側とリレー光学系230の入射側との双方を臨むように配置されている。
また、本第7実施形態では、上記第5実施形態にて述べた右側板状反射素子Aは、本第7実施形態における左側板状反射素子Aと同様に、上記鉛直面に対して垂直方向に立設して、反射板10の部分反射膜12でもって、右側光走査ユニットCに設けた垂直走査機構220の垂直走査用反射板221の反射側とリレー光学系230の入射側との双方を臨むように配置されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本第7実施形態において、左側板状反射素子A及び左側光走査ユニットCの各作動を例にとり説明する。
上述のごとく、本第7実施形態では、左側板状反射素子Aが、反射板10の部分反射膜12でもって、左側光走査ユニットCに設けた垂直走査機構220の垂直走査用反射板221の反射側とリレー光学系230の入射側との双方を臨むように配置されている。
このため、垂直走査画像光が垂直走査機構220の垂直走査用反射板221から左側板状反射素子Aに向けて出射されると、当該垂直走査画像光は、図12から分かるように、左側板状反射素子Aにより、反射板10の部分反射膜12(図4参照)及び反射板20の部分反射膜22、23(図4参照)でもって、3本の反射画像光R1、R2、R3として、リレー光学系230の入射側に向けて互いに垂直列状に反射される。
このように反射された当該3本の反射画像光R1、R2、R3は、リレー光学系230により各光路を変更されて3本の光束状の平行走査画像光として左眼Iの瞳孔Iaに向け互いに垂直列状に出射し、左眼Iの瞳孔Iaを通りその網膜Ibに2次元画像として結像される。
従って、本第7実施形態では、3本の反射画像光R1、R2、R3が、上記第5実施形態にて述べた3本の反射画像光とは異なり、上述のごとく、垂直列状に反射されることで、観察者の左眼Iの瞳孔Iaが上下方向にずれることがあっても、3本の反射画像光R1、R2、R3のうちの少なくとも1つが左眼Iの瞳孔Iaに確実に入射する。その結果、本第7実施形態では、左眼Iの瞳孔Iaに入射する画像光の瞳を当該瞳孔Iaの上下方向に拡大することができ、観察者の眼の位置の自由度を上下方向において高め得る。
また、本第7実施形態では、右側板状反射素子A及び右側光走査ユニットCは、それぞれ、左側板状反射素子A及び左側光走査ユニットCと同様に構成されていることから、これら右側板状反射素子A及び右側光走査ユニットCの各作動によっても、観察者の右眼Iに画像光を入射させるにあたり、左側板状反射素子A及び左側光走査ユニットCの各作動による作用効果と実質的に同様の作用効果が達成され得る。
(第8実施形態)
図13は、本発明に係る画像表示装置の第8実施形態の要部を示している。この第8実施形態では、上記第5実施形態にて述べた左側光走査ユニットCのリレー光学系230は、図13にて示すごとく、入射段及び出射段の各凸レンズとして、入射側凸レンズ231及び出射側凸レンズ232を有している。当該出射側凸レンズ232は、上記第5実施形態とは異なり、光軸Lの方向に変位可能に設けられている。
また、本第8実施形態では、上記第5実施形態にて述べた右側光走査ユニットCのリレー光学系230は、本第8実施形態における左側光走査ユニットCのリレー光学系230と同様に、入射段及び出射段の各凸レンズとして、入射側レンズ231及び出射側レンズ232を有している。また、当該出射側レンズ232は、光軸Lの方向に変位可能に設けられている。その他の構成は上記第5実施形態と同様である。
以上のように構成した本第8実施形態において、左側板状反射素子A及び左側光走査ユニットCの各作動を例にとり説明する。
上記第5実施形態と同様に、左側板状反射素子Aが、反射板10の部分反射膜12及び反射板20の部分反射膜22、23により、3本の反射画像光R1、R2、R3をリレー光学系230の入射側凸レンズ231に向けて互いに水平列状に反射すると、各反射画像光R1、R2、R3は、図13にて示すごとく、入射側凸レンズ231及び出射側レンズ232を通り光束状の平行画像光に変更されて左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射する。そして、当該各平行画像光は、左眼Iの瞳孔Iaを通りその網膜Ibに2次元画像として結像される。
このとき、観察者が、出射側凸レンズ232を、例えば、図13にて図示破線で示す位置に変位させると、リレー光学系230からの平行画像光の広がりが抑制される。これに伴い、当該平行画像光の結像位置は、出射側凸レンズ232が図13にて図示実線で示す位置にあるときに比べて、図13にて図示上方に変位する。
また、逆に、観察者が、出射側凸レンズ232を、例えば、図13に図示実線で示す位置よりも図示下方に変位させると、リレー光学系230からの平行画像光の広がりが拡大される。これに伴い、当該平行画像光の結像位置は、出射側凸レンズ232が図13にて図示実線で示す位置にあるときに比べて、図13にて図示下方に変位する。
このように、出射側凸レンズ232の位置を図13にて図示上方或いは下方に変位させることで、リレー光学系230からの平行画像光の広がりが調整される。これに伴い、当該平行画像光の結像位置は、出射側凸レンズ232が図13にて図示実線で示す位置を基準に変位する。
これによって、観察者は、左眼Iに対する平行画像光の結像位置を好みに応じて自由に調整し得る。
また、同様に、観察者は、上述と同様に、右側光走査ユニットCのリレー光学系230の出射側凸レンズ232の位置を変位させることで、左眼Iの場合と同様に、右眼Iに対する平行画像光の結像位置を好みに応じて自由に調整し得る。
以上のように、各リレー光学系230の出射側凸レンズ232の位置を調整することで、左右両眼Iへの2次元画像の結像位置を観察者の好みに応じて自由に調整できる。その結果、観察者は、左右両眼Iにより、2次元画像を、その好みに応じた結像位置にて、良好に視認できる。
(第9実施形態)
図14は、本発明に係る画像表示装置の第9実施形態の要部を示している。この第9実施形態では、上記第7実施形態にて述べた左側光走査ユニットCのリレー光学系230は、図14にて示すごとく、入射段及び出射段の両凸レンズとして、上記第8実施形態にて述べた入射側凸レンズ231及び出射側レンズ232を有している。当該出射側凸レンズ232は、上記第7実施形態とは異なり、光軸Lの方向に変位可能に支持されている。
また、本第9実施形態では、上記第7実施形態にて述べた右側光走査ユニットCのリレー光学系230は、本第9実施形態における左側光走査ユニットCのリレー光学系230と同様に、入射側凸レンズ231及び出射側凸レンズ232を有している。ここで、当該出射側凸レンズ232は、光軸Lの方向に変位可能に設けられている。その他の構成は上記第7実施形態と同様である。
以上のように構成した本第9実施形態において、左側板状反射素子A及び左側光走査ユニットCの各作動を例にとり説明する。
上記第7実施形態と同様に、左側板状反射素子Aが、反射板10の部分反射膜12及び反射板20の部分反射膜22、23により、3本の反射画像光R1、R2、R3をリレー光学系230の入射側凸レンズ231に向けて互いに垂直列状に反射すると、各反射画像光R1、R2、R3は、図14にて示すごとく、入射側凸レンズ231及び出射側凸レンズ232を通り光束状の平行画像光に変更されて左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射する。そして、当該各平行画像光は、左眼Iの瞳孔Iaを通りその網膜Ibに2次元画像として結像される。
このとき、観察者が、出射側凸レンズ232を、例えば、図14にて図示破線で示す位置に変位させると、リレー光学系230からの平行画像光の広がりが抑制される。これに伴い、当該平行画像光の結像位置は、出射側凸レンズ232が図14にて図示実線で示す位置にあるときに比べて、図14にて図示左方向に変位する。
また、逆に、観察者が、出射側凸レンズ232を、例えば、図14に図示実線で示す位置よりも図示右方に変位させると、リレー光学系230からの平行画像光の広がりが拡大される。これに伴い、当該平行画像光の結像位置は、出射側凸レンズ232が図14にて図示実線で示す位置にあるときに比べて、図13にて図示右方に変位する。
このように、出射側凸レンズ232の位置を図14にて図示左方或いは右方に変位させることで、リレー光学系230からの平行画像光の広がりが調整される。これに伴い、当該平行画像光の結像位置は、出射側凸レンズ232が図14にて図示実線で示す位置を基準に変位する。
これによって、観察者は、左眼Iに対する平行画像光の結像位置を好みに応じて自由に調整し得る。
また、同様に、観察者が、上述と同様に、右側光走査ユニットCのリレー光学系230の出射側凸レンズ232の位置を変位させることで、左眼Iの場合と同様に、右眼Iに対する平行画像光の結像位置を好みに応じて自由に調整し得る。
以上のように、各リレー光学系230の出射側凸レンズ232の位置を調整することで、左右両眼Iへの2次元画像の結像位置を観察者の好みに応じて自由に調整できる。その結果、観察者は、左右両眼Iにより、2次元画像を、その好みに応じた結像位置にて、良好に視認できる。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)上記第1実施形態における左右両側板状反射素子Aは、当該左右両側板状反射素子Aにて各反射画像光のうち各両隣接反射画像光が互いに接触するように反射することに限らず、各両隣接反射画像光が互いに重なるように反射するようにしてもよい。
この場合、反射板10及び反射板20の各板厚tは、上述した数8の式に基づき、上記第1実施形態にて述べた場合よりも中心間隔S12、S23を短くするように設定される。
(2)上記第1実施形態における左右両側板状反射素子Aは、それぞれ反射板10及び反射板20の2つの反射板を有していることに限らず、3つ以上の反射板を有するようにしてもよい。その際、これらの反射板の増加にあわせて部分反射膜を増加するようにしてもよい。
(3)部分反射膜13或いは23に代えて、全反射膜を採用して、当該全反射膜に入射する画像光を全反射するようにしてもよい。
(4)上記第1実施形態における左右両側板状反射素子Aの部分反射膜は、上述したクロム又はアルミニウム等の金属膜でもって形成されることに限らず、高屈折率及び低屈折率の各誘電体材料を交互に所定積層数だけ積層する誘電体多層膜でもって形成されてもよい。
これによれば、当該誘電体多層膜の画像光に対する吸収率が、上記第1実施形態にて述べた金属膜に比べて小さいことから、部分反射膜の反射率や透過率を高くし得る。従って、
上記反射素子は、各反射画像光を、部分反射膜による光吸収による損失を低減しつつ、効率よく出射させ得る。
(5)上記実施形態にて述べたように、左側板状反射素子Aは、左側光走査ユニットCにおけるリレー光学系230と左眼Iとの間、または垂直走査機構220とリレー光学系230との間に配置される構成に限ることなく、水平走査機構200とリレー光学系210との間、またはリレー光学系210と垂直走査機構220との間に配置するようにしてもよい。
また、上記実施形態にて述べたように、右側板状反射素子Aは、右側光走査ユニットCにおけるリレー光学系230と右眼Iとの間、または垂直走査機構220とリレー光学系230との間に配置される構成に限ることなく、水平走査機構200とリレー光学系210との間、またはリレー光学系210と垂直走査機構220との間に配置するようにしてもよい。
(6)上記第1〜第4及び第6のいずれかの実施形態において、左右両側板状反射素子Aに加えて、当該左右両側板状反射素子Aと同様に構成された各左右両側板状反射素子を、左右両側光走査ユニットCにおける各垂直走査機構220の垂直走査用反射板221の反射側と各リレー光学系230の入射側との双方を臨むようにそれぞれ配置するようにしてもよい。
また、上記第5及び第7〜第9のいずれかの実施形態において、左右両側板状反射素子Aに加えて、当該左右両側板状反射素子Aと同様に構成された各左右両側板状反射素子を、左右両側光走査ユニットCにおける各リレー光学系230の出射側と左右両眼Iの瞳孔Iaの入射側との双方を臨むようにそれぞれ配置するようにしてもよい。
なお、上述のように追加される左右両側板状反射素子Aは、それぞれ、1枚の反射板で構成されていてもよいし、2枚以上の反射板で構成されていてもよい。
(7)左右両側光走査ユニットCに代えて、非走査画像光を出射する非走査ユニットを採用し、この非走査ユニットから出射される非走査画像光を左右両側板状反射素子Aにて反射するようにしてもよい。
(8)上述した第8及び第9実施形態において、左右両側光走査ユニットCの各リレー光学系230の出射側レンズ232は、共に一体的に変位するようにしてもよい。
本発明に係る画像表示装置の第1実施形態を示す概略構成図である。 図1の左側装置本体及び左側光走査ユニットを左側板状反射素子及び左眼との関係において示す詳細ブロック図である。 上記第1実施形態において、リレー光学系から出射される平行画像光が左側板状反射素子により左眼に向けて水平列状に反射される状態を示す図である。 上記第1実施形態における左側板状反射素子の構成を示す図である。 上記第1実施形態において、左右両側板状反射板により反射される各反射画像光が同一の光強度を有するように各部分反射膜の反射率を決定し、また、当該反射画像光が互いに接触するように各反射板の板厚を決定するための説明図である。 本発明の第2実施形態における左側板状反射素子の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態における左側板状反射素子の構成を示す図である。 上記第3実施形態において、左側板状反射素子に入射する平行画像光と各部分反射膜により反射される各反射画像光との関係を示す図である。 本発明の第4実施形態における左側板状反射素子の構成を示す図である。 本発明の第5実施形態において、左側板状反射素子を左側光走査ユニットの垂直走査機構の反射側とリレー光学系の入射側との双方を臨むように配置する例を示す図である。 本発明の第6実施形態において、左側板状反射素子を左側光走査ユニットのリレー光学系の出射側と左眼の瞳孔の入射側との双方を臨むように配置する例を示す図である。 本発明の第7実施形態において、左側板状反射素子を左側光走査ユニットの垂直走査機構の反射側とリレー光学系の入射側との双方を臨むように配置する例を示す図である。 本発明の第8実施形態において、左側板状反射素子を左側光走査ユニットの垂直走査機構の反射側とリレー光学系の入射側との双方を臨むように配置する構成において、リレー光学系の出射側レンズを変位可能に構成する例を示す図である。 本発明の第9実施形態において、左側板状反射素子を左側光走査ユニットの垂直走査機構の反射側とリレー光学系の入射側との双方を臨むように配置する構成において、リレー光学系の出射側レンズを変位可能に構成する例を示す図である。
符号の説明
A…左右両側板状反射素子、B…左右両側装置本体、C…左右両側光走査ユニット、
In1、In2、In3…光強度、L…光軸、R1、R2、R3…反射画像光、t…板厚、
ρ1、ρ2、ρ3…反射率、10、10b、20…反射板、10a…接着層、
12、13、23…部分反射膜、200…水平走査機構、
210、230…リレー光学系、220…垂直走査機構、231…入射側凸レンズ、
232…出射側凸レンズ。

Claims (22)

  1. 2次元状の画像に対応する画像光を出射する画像光出射手段と、
    この画像光出射手段から前記画像光が入射される反射素子とを備えて、
    この反射素子は、
    前記画像光出射手段の光軸の方向に前記画像光の出射側へ順次同一間隔をおくとともに前記光軸に対し傾斜しかつ互いに並行な複数の反射面であってそれぞれ単一の反射率を有する単一の反射面で構成される複数の反射面を有し、
    当該複数の反射面のうち前記画像光出射手段から最も離れて位置する最後の反射面を除く残りの反射面を、部分反射面として形成して、
    波長に関わりなく光強度が低減された前記画像光の一部を前記部分反射面により反射して反射画像光として出射
    波長に関わりなく光強度が低減されて前記部分反射面を透過する前記画像光の残りを、前記最後の反射面により反射して前記部分反射面を透過させ反射画像光として出射するようにした画像表示装置。
  2. 前記画像光出射手段は、
    前記2次元の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段と、
    この光束出射手段から出射される前記光束を2次元状に走査して、走査光束を前記反射素子側へ出射する走査手段とを備えて、
    前記反射素子は、前記走査手段よりも後段に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像光表示装置。
  3. 前記画像光出射手段は、
    前記2次元状の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段と、
    この光束出射手段から出射される前記光束を2次元状に走査して、走査光束を前記反射素子側へ出射する走査手段と、
    この走査手段と前記反射素子との間に配置されて前記走査光束の光路を変更し前記画像光として前記反射素子に入射させるリレー光学手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記画像光出射手段は、
    前記2次元状の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段と、
    この光束出射手段から出射される前記光束を2次元状に走査して、走査光束を前記画像光として前記反射素子に入射させる走査手段と、
    前記反射素子の反射側に配置されて当該反射素子からの前記各反射画像光の光路を変更して出射するリレー光学手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記リレー光学手段は、
    その出射段において光軸方向に変位可能な集光素子を備えて、
    前記各反射画像光の集光位置を前記集光素子の位置変位に応じて調整し、各集光位置調整反射画像光を出射することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記反射素子は、前記複数の反射面にて、前記各反射画像光を水平方向に並べて平行に反射するように傾斜していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  7. 前記反射素子は、前記各反射画像光の光強度を等しくするために、前記複数の反射面のうち、当該複数の反射面への前記画像光の入射方向下流側に位置する反射面程、大きな反射率を有するように設定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  8. 前記反射素子は、前記複数の反射面にて、それぞれ、金属膜でもって形成されており、
    前記各金属膜は、その膜厚にて、前記複数の反射面の各々の前記設定反射率を有するように設定されていることを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 前記反射素子は、前記複数の反射面にて、それぞれ、高屈折率及び低屈折率の各誘電体材料を交互に所定積層数だけ積層してなる誘電体多層膜でもって形成されており、
    前記各誘電体多層膜は、その膜厚及び所定積層数にて、前記複数の反射面の前記各設定反射率を有するように設定されていることを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  10. 前記反射素子は、前記各反射画像光の波長の1/4以下の値の面粗さ及び1(分)以下の平行度を有するように、前記複数の反射面を形成してなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  11. 前記反射素子は、前記最後の反射面にて、その入射画像光の一部を前記反射画像光として反射し前記入射画像光の残りを透過させる部分反射面として形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  12. 前記反射素子は、前記最後の反射面にて、その入射画像光の全てを前記反射画像光として反射する全反射面として形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  13. 前記反射素子は、
    前記複数の反射面における前記部分反射面として、1つの部分反射面を備えて、
    この1つの部分反射面においてその入射画像光の一部を反射画像光として反射し、当該1つの部分反射面を透過する前記入射画像光の残りを前記最後の反射面にて反射画像光として前記1つの部分反射面を通し反射するようにしたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  14. 前記反射素子は、互いに平行な表面及び裏面を有する1つの反射板で構成されており、
    この1つの反射板は、その表面及び裏面にて、それぞれ、前記部分反射面及び前記最後の反射面を構成することを特徴とする請求項13に記載の画像表示装置。
  15. 前記反射板は、その板厚にて、前記反射素子への入射画像光の径に基づき、前記各反射画像光のうちの隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されていることを特徴とする請求項14に記載の画像表示装置。
  16. 前記反射素子は、
    前記複数の反射面における前記部分反射面として、2つの部分反射面を備えて、
    この2つの部分反射面のうちの一方の部分反射面によりその入射画像光の一部を反射画像光として反射し、前記入射画像光のうち当該一方の部分反射面を透過する部分を他方の部分反射面により前記一方の部分反射面を通し反射画像光として反射し、前記入射画像光のうち前記他方の部分反射面を透過する部分を前記最後の反射面により前記他方の部分反射面及び前記一方の部分反射面を通し反射画像光として反射するようにしたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  17. 前記反射素子は、第1反射板とこの第1反射板に貼り合わせる第2反射板とを有しており、
    当該第1反射板の表面は部分反射面であり、
    前記第1及び第2の反射板の両貼り合わせ面のうちの一方の面は、部分反射面であり、
    前記第2反射板の裏面は前記最後の反射面を構成するようにしたことを特徴とする請求項16に記載の画像表示装置。
  18. 前記反射素子は、前記一方の面と前記第1及び第2の反射板の両貼り合わせ面のうちの他方の面との間に、当該第1及び第2の反射板と同一の屈折率を有する透明の接着材料でもって形成された接着層を設けてなることを特徴とする請求項17に記載の画像表示装置。
  19. 前記第1及び第2の反射板は、共に、同一の材料でもって同一の板厚を有するように形成されており、
    前記同一の板厚は、前記反射素子への入射画像光の径に基づき、前記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されていることを特徴とする請求項17或いは18に記載の画像表示装置。
  20. 前記反射板は、透明なガラス材料或いは合成樹脂材料でもって形成されていることを特徴とする請求項14、15、17、18及び19のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  21. 画像表示装置に設けられる板状反射素子において、
    入射画像光の一部を反射画像光として反射し前記入射画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面を表面として有し、かつ、前記透過画像光の少なくとも一部を前記表面を通し反射画像光として反射するように前記表面に平行に設けてなる反射面を裏面として有すべく、1つの反射板でもって構成して、当該反射板の板厚を、前記入射画像光の径に基づき、前記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定し、かつ前記裏面の反射率を、前記各反射画像光の光強度を実質的に等しくするように前記表面の反射率よりも大きく設定してあることを特徴とする画像表示装置用板状反射素子。
  22. 画像表示装置に設けられる板状反射素子において、
    第1反射板と、
    この第1反射板に貼り合わされて当該第1反射板と実質的に同一の屈折率を有する材料でもって前記第1反射板と実質的に同一の板厚にて形成してなる第2反射板と、
    前記第1及び第2の反射板と実質的に同一の屈折率を有する透明の接着材料でもって前記第1及び第2の反射板の間に形成されて当該第1及び第2の反射板を相互に接着する接着層とを備えて、
    前記第1反射板の表面は、その入射画像光の一部を反射画像光として反射し当該画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面として形成され、
    前記第1反射板の裏面及び前記第2反射板の表面のうちの一方の面は、前記透過画像光の一部を反射画像光として反射し前記透過画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面として形成され、
    前記第2反射板の裏面は、前記一方の面からの透過画像光の少なくとも一部を反射画像光として反射する反射面として形成されており
    前記第1及び第2の反射板の各板厚は、前記入射画像光の径に基づき、前記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されており、
    記第1反射板の表面の前記部分反射面としての反射率、前記一方の面の前記部分反射面としての反射率、及び前記第2反射板の裏面の前記反射面としての反射率が、前記各反射画像光の光強度を実質的に等しくするように、前記第1反射板の表面、前記一方の面及び前記第2反射板の裏面の順序にて、順次大きく設定されていることを特徴とする画像表示装置用板状反射素子。
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