JP4655263B2 - 画像表示装置及びその板状反射素子 - Google Patents
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2次元状の画像に対応する画像光を出射する画像光出射手段(B、C)と、
この画像光出射手段から画像光が入射される反射素子(A)とを備えている。
画像光出射手段の光軸(L)の方向に上記画像光の出射側へ順次同一間隔をおくとともに上記光軸に対し傾斜しかつ互いに並行な複数の反射面であってそれぞれ単一の反射率を有する単一の反射面で構成される複数の反射面(12、13、22、23)を有し、
当該複数の反射面のうち画像光出射手段から最も離れて位置する最後の反射面(13、23)を除く残りの反射面(12、22)を、部分反射面として形成して、
波長に関わりなく光強度が低減された上記画像光の一部を上記部分反射面により反射して反射画像光(R1、R2)として出射し、
波長に関わりなく光強度が低減されて上記部分反射面を透過する上記画像光の残りを、上記最後の反射面により反射して上記部分反射面を透過させ反射射画像光(R3)として出射する。
画像光出射手段は、
上記2次元の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段(B)と、
この光束出射手段から出射される光束を2次元状に走査して、走査光束を反射素子側へ出射する走査手段(C)とを備えて、
当該反射素子は、走査手段よりも後段に配置されることを特徴とする。
画像光出射手段は、
2次元状の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段(B)と、
この光束出射手段から出射される光束を2次元状に走査して、走査光束を反射素子側へ出射する走査手段(C)と、
この走査手段と反射素子との間に配置されて上記走査光束の光路を変更し上記画像光として反射素子に入射させるリレー光学手段(230)とを備えることを特徴とする。
画像光出射手段は、
2次元状の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段(B)と、
この光束出射手段から出射される光束を2次元状に走査して、走査光束を上記画像光として反射素子に入射させる走査手段(C)と、
反射素子の反射側に配置されて当該反射素子からの上記各反射画像光の光路を変更して出射するリレー光学手段(230)とを備えることを特徴とする。
リレー光学手段は、
その出射段において光軸方向に変位可能な集光素子(231、232)を備えて、
上記各反射画像光の集光位置を集光素子の位置変位に応じて調整し、各集光位置調整反射画像光を出射することを特徴とする。
反射素子は、上記各反射画像光の光強度(In1、In2、In3)を等しくするために、上記複数の反射面のうち、当該複数の反射面への上記画像光の入射方向下流側に位置する反射面程、大きな反射率(ρ1、ρ2、ρ3)を有するように設定されていることを特徴とする。
反射素子は、上記複数の反射面にて、それぞれ、金属膜でもって形成されており、
各金属膜は、その膜厚にて、上記複数の反射面の各々の上記設定反射率を有するように設定されていることを特徴とする。
反射素子は、上記複数の反射面にて、それぞれ、高屈折率及び低屈折率の各誘電体材料を交互に所定積層数だけ積層してなる誘電体多層膜でもって形成されており、
当該各誘電体多層膜は、その膜厚及び所定積層数にて、上記複数の反射面の各設定反射率を有するように設定されていることを特徴とする。
反射素子は、上記各反射画像光の波長の1/4以下の値の面粗さ及び1(分)以下の平行度を有するように、上記複数の反射面を形成してなることを特徴とする。
反射素子は、上記最後の反射面にて、その入射画像光の一部を上記反射画像光として反射し上記入射画像光の残りを透過させる部分反射面として形成されていることを特徴とする。
反射素子は、上記最後の反射面にて、その入射画像光の全てを上記反射画像光として反射する全反射面として形成されていることを特徴とする。
反射素子は、
上記複数の反射面における上記部分反射面として、1つの部分反射面を備えて、
この1つの部分反射面においてその入射画像光の一部を反射画像光として反射し、当該1つの部分反射面を透過する上記入射画像光の残りを上記最後の反射面にて反射画像光として上記1つの部分反射面を通し反射することを特徴とする。
反射素子は、互いに平行な表面及び裏面を有する1つの反射板(10、10b、20)で構成されており、
この1つの反射板は、その表面及び裏面にて、それぞれ、上記部分反射面及び上記最後の反射面を構成することを特徴とする。
反射板は、その板厚(t)にて、反射素子への入射画像光の径に基づき、上記各反射画像光のうちの隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されていることを特徴とする。
反射素子は、
上記複数の反射面における部分反射面として、2つの部分反射面を備えて、
この2つの部分反射面のうちの一方の部分反射面によりその入射画像光の一部を反射画像光として反射し、上記入射画像光のうち当該一方の部分反射面を透過する部分を他方の部分反射面により当該一方の部分反射面を通し反射画像光として反射し、上記入射画像光のうち上記他方の部分反射面を透過する部分を上記最後の反射面により上記他方の部分反射面及び一方の部分反射面を通し反射画像光として反射するようにしたことを特徴とする。
反射素子は、第1反射板(10)とこの第1反射板に貼り合わせる第2反射板(20)とを有しており、
当該第1反射板の表面は部分反射面(12)であり、
第1及び第2の反射板の両貼り合わせ面のうちの一方の面は、部分反射面(22)であり、
上記第2反射板の裏面は最後の反射面(23)を構成するようにしたことを特徴とする。
反射素子は、上記一方の面と第1及び第2の反射板の両貼り合わせ面のうちの他方の面との間に、当該第1及び第2の反射板と同一の屈折率を有する透明の接着材料でもって形成された接着層(10a)を設けてなることを特徴とする。
第1及び第2の反射板は、共に、同一の材料でもって同一の板厚(t)を有するように形成されており、
上記同一の板厚は、反射素子への入射画像光の径に基づき、上記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されていることを特徴とする。
画像表示装置に設けられる板状反射素子(A)において、
入射画像光の一部を反射画像光として反射し上記入射画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面(12)を表面として有し、かつ、上記透過画像光の少なくとも一部を上記表面を通し反射画像光として反射するように上記表面に平行に設けてなる反射面(13)を裏面として有すべく、1つの反射板(10b)でもって構成して、当該反射板の板厚を、上記入射画像光の径に基づき、上記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定し、かつ上記裏面の反射率を、上記各反射画像光の光強度を実質的に等しくするように上記表面の反射率よりも大きく設定してあることを特徴とする。
画像表示装置に設けられる板状反射素子(A)において、
第1反射板(10)と、
この第1反射板に貼り合わされて第1反射板と実質的に同一の屈折率を有する材料でもって当該第1反射板と実質的に同一の板厚(t)にて形成してなる第2反射板(20)と、
第1及び第2の反射板と実質的に同一の屈折率を有する透明の接着材料でもって当該第1及び第2の反射板の間に形成されて当該第1及び第2の反射板を相互に接着する接着層(10a)とを備えて、
第1反射板の表面は、その入射画像光の一部を反射画像光として反射し当該画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面(12)として形成され、
第1反射板の裏面及び第2反射板の表面のうちの一方の面は、上記透過画像光の一部を反射画像光として反射し上記透過画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面(22)として形成され、
第2反射板の裏面は、上記一方の面からの透過画像光の少なくとも一部を反射画像光として反射する反射面(23)として形成されており、
第1及び第2の反射板の各板厚は、上記入射画像光の径に基づき、上記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されており、
第1反射板の表面の上記部分反射面としての反射率(ρ1)、上記一方の面の上記部分反射面としての反射率(ρ2)、及び第2反射板の裏面の上記反射面としての反射率(ρ3)が、各反射画像光の光強度(In1、In2、In3)を実質的に等しくするように、第1反射板の表面、上記一方の面及び第2反射板の裏面の順序にて、順次大きく設定されていることを特徴とする。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る画像表示装置の第1実施形態を示している。当該画像表示装置は、左右両側板状反射素子Aと、左右両側装置本体Bと、左右両側光走査ユニットCでもって構成されている。
In2=In0×ρ2×(1−ρ1)2 (数2)
In3=In0×ρ3×(1−ρ1)2×(1−ρ2)2 (数3)
ここで、反射画像光R1の光強度In1と反射画像光R2の光強度In2とを実質的に等しくするには、以下の数4の式が、数1及び数2に基づき、両反射率ρ1、ρ2の間において成立する必要がある。
この数4の式において、反射画像光R1と反射画像光R2との光強度を実質的に等しくするには、0<ρ1<1であることから、ρ1<ρ2の関係が成立しなければならない。
この数5の式において、反射画像光R2と反射画像光R3との光強度を実質的に等しくするには、0<ρ2<1であることから、ρ2<ρ3の関係が成立しなければならない。
また、点Q3から光軸Lに垂下した線分と光軸Lとの交点をQ4とすると、点Oと点Q4との間の距離OQ4は、反射画像光R1と反射画像光R2との中心間隔(以下、中心間隔S12という)に相当する。このため、∠Q3OQ4は、{(π/2)−i}で表されることから、中心間隔S12は、距離α及び入射角iを用いて、数7の式でもって与えられる。
従って、板厚tが、数6及び数7の式によれば、中心間隔S12、入射角i及び屈折角rとの間において、次の数8の式で与えられる関係を有する。ここで、中心間隔S12は、上記各反射画像光の径に相当する。
よって、この数8によれば、板厚tは、中心間隔S12、入射角i及び屈折角rに影響される物理量であって、上記両隣接反射画像光を上記同一の水平面内にて少なくとも互いに接触させる条件の成立に必要な物理量として算出されることが分かる。
(第2実施形態)
図6は、本発明に係る画像表示装置の第2実施形態の要部を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた左右両側板状反射素子Aにおいて、それぞれ、接着層10aと部分反射膜22との位置を入れ替えた構成が採用されている。なお、図6は、左側板状反射素子Aを例示する。
(第3実施形態)
図7及び図8は、本発明に係る画像表示装置の第3実施形態の要部を示している。この第3実施形態では、左側板状反射素子Aは、図7にて示すごとく、単一の反射板10bでもって構成されており、この反射板10bは、上記第1実施形態にて述べた反射板10において、透明板11及び部分反射膜12に加え、部分反射膜13(以下、部分反射面13ともいう)を付加した構成となっている。
(第4実施形態)
図9は、本発明に係る画像表示装置の第4実施形態の要部を示している。この第4実施形態では、上記第1実施形態にて述べた左右両側板状反射素子A(図9では、左側板状反射素子Aのみを示す)において、上記第1実施形態と異なり、それぞれ、反射板20の部分反射膜23を廃止した構成が採用されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
図10は、本発明に係る画像表示装置の第5実施形態の要部を示している。本第5実施形態では、左側板状反射素子Aは、上記第1実施形態と異なり、反射板10の部分反射膜12(図4参照)でもって、左側光走査ユニットCにおける垂直走査機構220の垂直走査用反射板221の反射側とリレー光学系230の入射側との双方を臨むように配置変更されている。なお、本第5実施形態では、図10にて図示紙面が水平面内にあると仮定したとき、上記第1実施形態にて述べた左側板状反射素子Aは、上記第1実施形態と同様に、この水平面に対して垂直方向に立設して配置されている。
(第6実施形態)
図11は、本発明に係る画像表示装置の第6実施形態の要部を示している。この第6実施形態では、図11にて図示紙面が鉛直面内にあると仮定したとき、上記第1実施形態にて述べた左側板状反射素子Aは、上記第1実施形態と異なり、この鉛直面に対して垂直方向(即ち、水平方向)に立設するように配置変更されている。
(第7実施形態)
図12は、本発明に係る画像表示装置の第7実施形態の要部を示している。この第7実施形態では、図12にて図示紙面が鉛直面内にあると仮定したとき、上記第5実施形態にて述べた左側板状反射素子Aは、上記第5実施形態と異なり、この鉛直面に対して垂直方向(即ち、水平方向)に立設するように配置変更されている。
(第8実施形態)
図13は、本発明に係る画像表示装置の第8実施形態の要部を示している。この第8実施形態では、上記第5実施形態にて述べた左側光走査ユニットCのリレー光学系230は、図13にて示すごとく、入射段及び出射段の各凸レンズとして、入射側凸レンズ231及び出射側凸レンズ232を有している。当該出射側凸レンズ232は、上記第5実施形態とは異なり、光軸Lの方向に変位可能に設けられている。
(第9実施形態)
図14は、本発明に係る画像表示装置の第9実施形態の要部を示している。この第9実施形態では、上記第7実施形態にて述べた左側光走査ユニットCのリレー光学系230は、図14にて示すごとく、入射段及び出射段の両凸レンズとして、上記第8実施形態にて述べた入射側凸レンズ231及び出射側レンズ232を有している。当該出射側凸レンズ232は、上記第7実施形態とは異なり、光軸Lの方向に変位可能に支持されている。
(1)上記第1実施形態における左右両側板状反射素子Aは、当該左右両側板状反射素子Aにて各反射画像光のうち各両隣接反射画像光が互いに接触するように反射することに限らず、各両隣接反射画像光が互いに重なるように反射するようにしてもよい。
(2)上記第1実施形態における左右両側板状反射素子Aは、それぞれ反射板10及び反射板20の2つの反射板を有していることに限らず、3つ以上の反射板を有するようにしてもよい。その際、これらの反射板の増加にあわせて部分反射膜を増加するようにしてもよい。
(3)部分反射膜13或いは23に代えて、全反射膜を採用して、当該全反射膜に入射する画像光を全反射するようにしてもよい。
(4)上記第1実施形態における左右両側板状反射素子Aの部分反射膜は、上述したクロム又はアルミニウム等の金属膜でもって形成されることに限らず、高屈折率及び低屈折率の各誘電体材料を交互に所定積層数だけ積層する誘電体多層膜でもって形成されてもよい。
上記反射素子は、各反射画像光を、部分反射膜による光吸収による損失を低減しつつ、効率よく出射させ得る。
(5)上記実施形態にて述べたように、左側板状反射素子Aは、左側光走査ユニットCにおけるリレー光学系230と左眼Iとの間、または垂直走査機構220とリレー光学系230との間に配置される構成に限ることなく、水平走査機構200とリレー光学系210との間、またはリレー光学系210と垂直走査機構220との間に配置するようにしてもよい。
(6)上記第1〜第4及び第6のいずれかの実施形態において、左右両側板状反射素子Aに加えて、当該左右両側板状反射素子Aと同様に構成された各左右両側板状反射素子を、左右両側光走査ユニットCにおける各垂直走査機構220の垂直走査用反射板221の反射側と各リレー光学系230の入射側との双方を臨むようにそれぞれ配置するようにしてもよい。
(7)左右両側光走査ユニットCに代えて、非走査画像光を出射する非走査ユニットを採用し、この非走査ユニットから出射される非走査画像光を左右両側板状反射素子Aにて反射するようにしてもよい。
(8)上述した第8及び第9実施形態において、左右両側光走査ユニットCの各リレー光学系230の出射側レンズ232は、共に一体的に変位するようにしてもよい。
In1、In2、In3…光強度、L…光軸、R1、R2、R3…反射画像光、t…板厚、
ρ1、ρ2、ρ3…反射率、10、10b、20…反射板、10a…接着層、
12、13、23…部分反射膜、200…水平走査機構、
210、230…リレー光学系、220…垂直走査機構、231…入射側凸レンズ、
232…出射側凸レンズ。
Claims (22)
- 2次元状の画像に対応する画像光を出射する画像光出射手段と、
この画像光出射手段から前記画像光が入射される反射素子とを備えて、
この反射素子は、
前記画像光出射手段の光軸の方向に前記画像光の出射側へ順次同一間隔をおくとともに前記光軸に対し傾斜しかつ互いに並行な複数の反射面であってそれぞれ単一の反射率を有する単一の反射面で構成される複数の反射面を有し、
当該複数の反射面のうち前記画像光出射手段から最も離れて位置する最後の反射面を除く残りの反射面を、部分反射面として形成して、
波長に関わりなく光強度が低減された前記画像光の一部を前記部分反射面により反射して反射画像光として出射し、
波長に関わりなく光強度が低減されて前記部分反射面を透過する前記画像光の残りを、前記最後の反射面により反射して前記部分反射面を透過させ反射画像光として出射するようにした画像表示装置。 - 前記画像光出射手段は、
前記2次元の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段と、
この光束出射手段から出射される前記光束を2次元状に走査して、走査光束を前記反射素子側へ出射する走査手段とを備えて、
前記反射素子は、前記走査手段よりも後段に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像光表示装置。 - 前記画像光出射手段は、
前記2次元状の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段と、
この光束出射手段から出射される前記光束を2次元状に走査して、走査光束を前記反射素子側へ出射する走査手段と、
この走査手段と前記反射素子との間に配置されて前記走査光束の光路を変更し前記画像光として前記反射素子に入射させるリレー光学手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記画像光出射手段は、
前記2次元状の画像に対応する画像光を光束として出射する光束出射手段と、
この光束出射手段から出射される前記光束を2次元状に走査して、走査光束を前記画像光として前記反射素子に入射させる走査手段と、
前記反射素子の反射側に配置されて当該反射素子からの前記各反射画像光の光路を変更して出射するリレー光学手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記リレー光学手段は、
その出射段において光軸方向に変位可能な集光素子を備えて、
前記各反射画像光の集光位置を前記集光素子の位置変位に応じて調整し、各集光位置調整反射画像光を出射することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。 - 前記反射素子は、前記複数の反射面にて、前記各反射画像光を水平方向に並べて平行に反射するように傾斜していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像表示装置。
- 前記反射素子は、前記各反射画像光の光強度を等しくするために、前記複数の反射面のうち、当該複数の反射面への前記画像光の入射方向下流側に位置する反射面程、大きな反射率を有するように設定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の画像表示装置。
- 前記反射素子は、前記複数の反射面にて、それぞれ、金属膜でもって形成されており、
前記各金属膜は、その膜厚にて、前記複数の反射面の各々の前記設定反射率を有するように設定されていることを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。 - 前記反射素子は、前記複数の反射面にて、それぞれ、高屈折率及び低屈折率の各誘電体材料を交互に所定積層数だけ積層してなる誘電体多層膜でもって形成されており、
前記各誘電体多層膜は、その膜厚及び所定積層数にて、前記複数の反射面の前記各設定反射率を有するように設定されていることを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。 - 前記反射素子は、前記各反射画像光の波長の1/4以下の値の面粗さ及び1(分)以下の平行度を有するように、前記複数の反射面を形成してなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の画像表示装置。
- 前記反射素子は、前記最後の反射面にて、その入射画像光の一部を前記反射画像光として反射し前記入射画像光の残りを透過させる部分反射面として形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の画像表示装置。
- 前記反射素子は、前記最後の反射面にて、その入射画像光の全てを前記反射画像光として反射する全反射面として形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の画像表示装置。
- 前記反射素子は、
前記複数の反射面における前記部分反射面として、1つの部分反射面を備えて、
この1つの部分反射面においてその入射画像光の一部を反射画像光として反射し、当該1つの部分反射面を透過する前記入射画像光の残りを前記最後の反射面にて反射画像光として前記1つの部分反射面を通し反射するようにしたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像表示装置。 - 前記反射素子は、互いに平行な表面及び裏面を有する1つの反射板で構成されており、
この1つの反射板は、その表面及び裏面にて、それぞれ、前記部分反射面及び前記最後の反射面を構成することを特徴とする請求項13に記載の画像表示装置。 - 前記反射板は、その板厚にて、前記反射素子への入射画像光の径に基づき、前記各反射画像光のうちの隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されていることを特徴とする請求項14に記載の画像表示装置。
- 前記反射素子は、
前記複数の反射面における前記部分反射面として、2つの部分反射面を備えて、
この2つの部分反射面のうちの一方の部分反射面によりその入射画像光の一部を反射画像光として反射し、前記入射画像光のうち当該一方の部分反射面を透過する部分を他方の部分反射面により前記一方の部分反射面を通し反射画像光として反射し、前記入射画像光のうち前記他方の部分反射面を透過する部分を前記最後の反射面により前記他方の部分反射面及び前記一方の部分反射面を通し反射画像光として反射するようにしたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像表示装置。 - 前記反射素子は、第1反射板とこの第1反射板に貼り合わせる第2反射板とを有しており、
当該第1反射板の表面は部分反射面であり、
前記第1及び第2の反射板の両貼り合わせ面のうちの一方の面は、部分反射面であり、
前記第2反射板の裏面は前記最後の反射面を構成するようにしたことを特徴とする請求項16に記載の画像表示装置。 - 前記反射素子は、前記一方の面と前記第1及び第2の反射板の両貼り合わせ面のうちの他方の面との間に、当該第1及び第2の反射板と同一の屈折率を有する透明の接着材料でもって形成された接着層を設けてなることを特徴とする請求項17に記載の画像表示装置。
- 前記第1及び第2の反射板は、共に、同一の材料でもって同一の板厚を有するように形成されており、
前記同一の板厚は、前記反射素子への入射画像光の径に基づき、前記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されていることを特徴とする請求項17或いは18に記載の画像表示装置。 - 前記反射板は、透明なガラス材料或いは合成樹脂材料でもって形成されていることを特徴とする請求項14、15、17、18及び19のいずれか1つに記載の画像表示装置。
- 画像表示装置に設けられる板状反射素子において、
入射画像光の一部を反射画像光として反射し前記入射画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面を表面として有し、かつ、前記透過画像光の少なくとも一部を前記表面を通し反射画像光として反射するように前記表面に平行に設けてなる反射面を裏面として有すべく、1つの反射板でもって構成して、当該反射板の板厚を、前記入射画像光の径に基づき、前記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定し、かつ前記裏面の反射率を、前記各反射画像光の光強度を実質的に等しくするように前記表面の反射率よりも大きく設定してあることを特徴とする画像表示装置用板状反射素子。 - 画像表示装置に設けられる板状反射素子において、
第1反射板と、
この第1反射板に貼り合わされて当該第1反射板と実質的に同一の屈折率を有する材料でもって前記第1反射板と実質的に同一の板厚にて形成してなる第2反射板と、
前記第1及び第2の反射板と実質的に同一の屈折率を有する透明の接着材料でもって前記第1及び第2の反射板の間に形成されて当該第1及び第2の反射板を相互に接着する接着層とを備えて、
前記第1反射板の表面は、その入射画像光の一部を反射画像光として反射し当該画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面として形成され、
前記第1反射板の裏面及び前記第2反射板の表面のうちの一方の面は、前記透過画像光の一部を反射画像光として反射し前記透過画像光の残りを透過画像光として透過させる部分反射面として形成され、
前記第2反射板の裏面は、前記一方の面からの透過画像光の少なくとも一部を反射画像光として反射する反射面として形成されており、
前記第1及び第2の反射板の各板厚は、前記入射画像光の径に基づき、前記各反射画像光のうちの各両隣接反射画像光同士を接触させるか或いは重なり合わせるように設定されており、
前記第1反射板の表面の前記部分反射面としての反射率、前記一方の面の前記部分反射面としての反射率、及び前記第2反射板の裏面の前記反射面としての反射率が、前記各反射画像光の光強度を実質的に等しくするように、前記第1反射板の表面、前記一方の面及び前記第2反射板の裏面の順序にて、順次大きく設定されていることを特徴とする画像表示装置用板状反射素子。
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