JP2001116640A - 圧力容器のガス圧検出装置 - Google Patents

圧力容器のガス圧検出装置

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JP2001116640A
JP2001116640A JP29530399A JP29530399A JP2001116640A JP 2001116640 A JP2001116640 A JP 2001116640A JP 29530399 A JP29530399 A JP 29530399A JP 29530399 A JP29530399 A JP 29530399A JP 2001116640 A JP2001116640 A JP 2001116640A
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pressure vessel
ultrasonic
pressure
gas pressure
ultrasonic wave
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JP29530399A
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English (en)
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Masahiko Hashimoto
雅彦 橋本
Yoshikazu Kawachi
義和 河内
Takuhiro Ono
拓弘 小野
Hiroyuki Takahashi
宏幸 高橋
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Panasonic Holdings Corp
Morita Miyata Corp
Original Assignee
Miyata Industry Co Ltd
Matsushita Research Institute Tokyo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧ガスを封入している圧力容器内のガス圧
が決められた圧力値に維持されているか否かを効率良く
検出することができる圧力容器のガス圧検出装置を提供
すること。 【解決手段】 圧力容器1の外側面に、超音波発信およ
び受信手段2を取り付けるとともに、受信した反射超音
波の信号を検出する検出手段4を備え、反射超音波の振
幅変化により、圧力容器内部のガス圧力の変化を検出す
る圧力容器のガス圧検出装置とした。これにより、圧力
容器内にガス圧検出のための手段を設けなくてもガス圧
を検出することができ、構造が簡単になるとともに製作
を容易に行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、圧力容器のガス圧検出装置、特
に通常の状態では高圧ガスを封入している圧力容器内の
ガス圧が決められた圧力値に維持されているか否かを検
出する圧力容器のガス圧検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のエアバッグ装置に用い
られるインフレータには圧力容器が用いられ、この圧力
容器の中には高圧の燃焼ガスが封入されている。そし
て、圧力容器の中に封入されている燃焼ガスのガス圧は
通常25MPa(250気圧)程度である。そして、エ
アバッグ装置を作動させる必要が生じたような緊急時は
インフレータ内の燃焼ガスに点火してこのガスを高速で
燃焼させ、エアバッグを膨らます。緊急時において、こ
のようなエアバッグ装置の作動を正確に行なわせるため
には、通常時(未作動時)において圧力容器内のガス圧
が一定に保たれていることが必要であり、例えば、上記
25MPaに保たれていた圧力容器内のガス圧がリーク
により10パーセント以上低下したときはエアバッグ装
置が正常に働かないという事態が起こり得る。そのため
に圧力容器にはガス圧を検出する機能が付与されている
ことが望ましい。
【0003】従来の圧力容器のガス圧検出装置として
は、圧力容器の中に例えば圧力検出用の素子として、ガ
ス圧に感応する歪ゲージ部材を設け、この歪ゲージ部材
の変位を信号線などにより圧力容器の外に引き出してガ
ス圧を検出するという方法が採用されていた。これによ
り圧力容器内のガス圧が一定に保たれているか否かが検
出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の圧力容器のガス圧検出装置にあっては、圧
力検出用の素子は圧力容器の中に設置し、その素子から
得られる信号を圧力容器の外に引き出す方式を採ってい
るため、圧力容器の中に上記素子を取り付けるために圧
力容器の内部に対して余分な溶接が必要になり、また、
その溶接のためにガスの漏れが起こりやすくなるという
問題点を有していた。
【0005】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的は、ガスの漏れなどの不具合を最大
限に解消しつつ、高圧ガスを封入している圧力容器内の
ガス圧が決められた圧力値に維持されているか否かを検
出することができる圧力容器のガス圧検出装置を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、圧力容器の外側面に、超音波発信手段と、
超音波受信手段とを取り付けるとともに、受信した反射
超音波の信号を検出する検出手段を備え、反射超音波の
振幅変化により、圧力容器内部のガス圧力の変化を検出
する圧力容器のガス圧検出装置を要旨とする。
【0007】この圧力容器のガス圧検出装置は、発信し
た超音波のうち、圧力容器の中空室内のガスを伝播して
反射してきた超音波成分を正しく検出できるよう、圧力
容器の構造上では当該圧力容器の外側面に吸音材を被覆
して圧力容器の構造体を超音波が伝播するのを抑制し、
また、超音波発信手段が取り付けられた部分の周囲の外
側面には切り込み溝を形成して超音波が圧力容器の面方
向へ進むことを防止し、また、制御方法として、受信さ
れた反射超音波のノイズ除去や信号の取り込みタイミン
グの制御を行なうことも図り得る。
【0008】このような各種態様を有する発明として、
本発明の請求項1に記載の発明は、圧力容器のガス圧検
出装置として、圧力容器の外側一端面に取り付けられた
超音波発信手段と、超音波発信手段から発信され圧力容
器の反対側の端面により反射された超音波を受信する超
音波受信手段と、前記受信された超音波の振幅変化を検
出する超音波検出手段とを備え、反射超音波の振幅変化
により、圧力容器内部のガス圧力の変化を検出するよう
にしたものであり、構成が簡単で、ガスの漏れなどを回
避することができ、高圧ガスを封入している圧力容器内
のガス圧が決められた圧力値に維持されているか否かを
確実に検出することができるという作用を有する。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の圧力容器のガス圧検出装置において、圧力容器
の外側面の、超音波発信手段が取り付けられた部分の周
囲には吸音材が被覆したものであり、超音波検出に当た
って外乱となるノイズをなくすことができるという作用
を有する。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の圧力容器のガス圧検出装置において、圧力容器
の外側面の、超音波発信手段が取り付けられた部分の周
囲には切り込み溝が形成され、超音波発信手段から発信
された超音波が圧力容器の面方向へ進むことを防止する
ようにしたものであり、超音波検出に当たって外乱とな
るノイズをなくすことができるという作用を有する。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3のいずれかに記載の圧力容器のガス圧検出装置
において、超音波検出手段は、超音波受信手段からの信
号を検波する検波手段と、圧力容器内部のガス圧力が一
定以上変化したか否かの基準となる電位を発生する基準
電位発生手段と、検波手段の出力と基準電位発生手段の
出力とを比較する比較手段とを備えたものであり、超音
波信号を電気信号に変換して圧力容器内部のガス圧力が
一定以上変化したか否かを検出することにより圧力容器
内のガス圧が決められた圧力値に維持されているか否か
を確実に検出することができるという作用を有する。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4記載の圧力容器のガス圧検出装置において、基準電位
発生手段には温度検出手段が接続され、超音波の発信お
よび受信時における温度を検出して、基準電位を補正す
るようにしたものであり、温度条件による圧力の変化を
考慮して圧力容器内のガス圧が決められた圧力値に維持
されているか否かを確実に検出することができるという
作用を有する。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
5記載の圧力容器のガス圧検出装置において、基準電位
発生手段と、比較手段と、温度検出手段は制御手段に接
続され、制御手段は温度検出手段からの検出結果に基づ
き基準電位発生手段の基準電位を演算により求め、さら
に制御手段は前記比較手段の比較結果に基づいて、圧力
容器内部のガス圧力が一定以上変化した場合に警報信号
を出力するようにしたものであり、制御手段による警報
出力によりガス圧の変化を認識できるという作用を有す
る。
【0014】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1乃至6のいずれかに記載の圧力容器のガス圧検出装置
において、超音波受信手段にはフィルタが接続され、受
信した超音波信号からノイズを除去するようにしたもの
であり、ノイズ除去により正確なガス圧検出が行なえる
という作用を有する。
【0015】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1乃至7のいずれかに記載の圧力容器のガス圧検出装置
において、超音波受信手段に接続されたゲート手段と、
このゲート手段の動作を制御する制御手段とが設けら
れ、これらのゲート手段と制御手段とにより反射超音波
の受信信号の取り込みタイミングを制御するようにした
ものであり、ゲート動作をタイミング制御することによ
りノイズ除去を行なうことができ、正確なガス圧検出が
行なえるという作用を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
第1の実施の形態に係る圧力容器のガス圧検出装置につ
いて、図を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態に係る圧力容器のガス圧検出装置の基本構成を示
す一部断面正面図である。この実施の形態に係る圧力容
器のガス圧検出装置は、圧力容器1の一端壁1aの外側
面に取り付けられた圧電素子2と、この圧電素子2に接
続された送受信回路3と、送受信回路3により受信され
た信号から超音波の振幅変化を検出する振幅検出器4と
を備えている。圧電素子2は、超音波を発信する超音波
発信手段としての機能と、反射されてきた超音波を受信
する超音波受信手段としての機能の両方を有している。
送受信回路3は、圧電素子2が超音波を発信するときは
この圧電素子2に対して超音波発信用の信号を出力しま
た、圧電素子2が超音波を受信するときはこの圧電素子
2が受信した超音波信号を受信する。そして、この受信
した超音波信号は超音波検出手段としての振幅検出器4
に送付されて超音波の振幅が測定され、この測定値に基
づいて圧力容器1内のガス圧が検出される。
【0017】圧力容器1のガス室1c内には、燃焼ガス
が例えば25MPa程度の高圧の状態で封入されてい
る。このような高圧の状態である場合は、圧力容器1の
外側から圧電素子2により超音波を発すると、この超音
波の一部は圧力容器1の一端壁1aの内側面から圧力容
器1のガス室1c内に進入し、圧力容器1の他端壁1b
の内側面で反射されて戻ってくる。しかも超音波が圧力
容器1のガス室1c内を進むときの振幅(強度)の変化
は、このガス室1c内のガス圧によって異なる。したが
って、圧力容器1のガス室1cに封入されているガスの
圧力と、超音波の振幅の変化とを予め求めておき、任意
の測定時点において圧電素子2を動作させて超音波を発
信したときの振幅変化を調べれば圧力容器1のガス室1
c内の燃焼ガスの圧力変化を検出することができるので
ある。
【0018】なお、圧力容器1のガス室1c内に燃焼ガ
スが高圧の状態で封入されていない場合は、上記圧力容
器1の一端壁1aの外側面から圧電素子2により超音波
を発しても、この発信された超音波の大部分は上記一端
壁1aの厚さの分だけ進んだのみで内側面で反射されて
戻ってしまいガス室1c内へは進入しないため、ガス室
1c内を進んで他端壁1bで反射された超音波を受信す
ることは困難である。
【0019】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施の形態に係る圧力容器のガス圧検出装置について、図
を用いて説明する。図2は本発明の第2の実施の形態に
係る圧力容器のガス圧検出装置の基本構成を示す一部断
面正面図である。この実施の形態に係る圧力容器のガス
圧検出装置は、基本的には上記第1の実施の形態に係る
ガス圧検出装置と同様の構成を有する。しかしこの第2
の実施の形態のガス圧検出装置は、圧電素子2が取り付
けられている圧力容器1の一端壁1a側の部分に、吸音
材5が被覆取り付けされている。この吸音材5は、ゴ
ム、アクリル、スポンジ或いは紙や繊維材料といったよ
うな弾性または柔軟性に富んだ材料から作られており、
圧力容器1の上記一端壁1aから胴体部分の途中位置
(中間位置)部分にかけて上記圧力容器1の外側を被覆
して取り付けられている。そして、吸音材5は、圧電素
子2から発せられた超音波のうち圧力容器1の上記一端
壁1aから壁伝いに進行する成分を効果的に吸収し或い
は減衰させる。
【0020】これにより圧電素子2が超音波を発信して
その反射超音波を受信する場合に、一端壁1aから壁伝
いに進行する超音波成分によるノイズを低減させること
ができる。
【0021】(実施の形態3)次に、本発明の第3の実
施の形態に係る圧力容器のガス圧検出装置について、図
を用いて説明する。図3は本発明の第3の実施の形態に
係る圧力容器のガス圧検出装置の基本構成を示す一部断
面正面図である。この実施の形態に係る圧力容器のガス
圧検出装置もまた、基本的には上記第1の実施の形態に
係るガス圧検出装置と同様の構成を有する。しかしこの
第3の実施の形態のガス圧検出装置においては、圧電素
子2が取り付けられている圧力容器1の一端壁1aに、
切り込み溝6が設けられている。この切り込み溝6は、
圧力容器1の上記一端壁1aの、圧電素子2が取り付け
られた部分の周囲に形成されている。また、切り込み溝
6は、上記圧電素子2を取り囲むようにして形成されて
いてもよい。
【0022】このような構成により、圧電素子2から発
信された超音波が圧力容器1の上記一端壁1aの面方向
へ進むことを防止する。これにより圧電素子2が超音波
を発信してその反射超音波を受信する場合に、一端壁1
aから壁伝いに進行する超音波成分によるノイズを低減
させることができる。
【0023】(実施の形態4)次に、本発明の第4の実
施の形態に係る圧力容器のガス圧検出装置について、図
を用いて説明する。図4は本発明の第4の実施の形態に
係る圧力容器のガス圧検出装置における超音波発信手
段、超音波受信手段、超音波検出手段の信号処理システ
ム回路の構成を示すブロック図である。この信号処理シ
ステムは、圧電素子2に接続されこの圧電素子2に対し
て駆動信号を送付する送信回路11と、圧電素子2から
の受信超音波信号を受けて増幅する受信アンプ12と、
受信アンプ12からの出力に対応して検波を行なう検波
回路13と、圧力容器1の周囲の温度を検出する温度セ
ンサー14と、温度センサー14の検出値に基づいて振
幅検出のための基準電位を決定し出力する基準電位発生
器15と、検波回路13の出力と基準電位発生器15の
出力を比較するコンパレータ16とから構成されてい
る。
【0024】かかる構成により、圧電素子2により受信
された超音波信号は受信アンプ12により増幅された
後、検波回路13において検波される。この検波出力は
コンパレータ16に出力され、このコンパレータ16に
おいて基準電位発生器15からの出力信号である基準電
位と比較され、その比較結果により、圧力容器1のガス
室1cのガス圧が適正圧力よりも一定量(或いは一定比
率)だけ低下していたときは警報信号Aが出力される。
これにより圧力容器1の使用者はガス室1cのガス圧が
低下したことを認識し、ガスを追加供給したり、圧力容
器1そのものを取り替えたりすることができる。
【0025】(実施の形態5)次に、本発明の第5の実
施の形態に係る圧力容器のガス圧検出装置について、図
を用いて説明する。図5は本発明の第5の実施の形態に
係る圧力容器のガス圧検出装置における超音波発信手
段、超音波受信手段、超音波検出手段の信号処理システ
ム回路の構成を示すブロック図である。この信号処理シ
ステムは、コントローラ17を備え超音波検出動作をコ
ントローラ17により集約的に実行している点に特徴を
有しており、その他の点については上記第4の実施の形
態と同様の構成および作用を持つ。したがって、図5で
は図4と同一の機能部については同一の符号が付してあ
る。コントローラ17は例えばCPUから構成されてい
る。そして、温度センサー14はコントローラ17に接
続され、このコントローラ17に温度情報を送付する構
成になっている。また、コントローラ17には基準電位
発生器15が接続され、この基準電位発生器15に基準
電位情報が送付されるようになっているとともに、上記
コントローラ17にはコンパレータ16が接続されてコ
ンパレータ16における比較結果をコントローラ17へ
出力するようになっている。
【0026】かかる構成により、圧電素子2により受信
された超音波信号は受信アンプ12により増幅された
後、検波回路13において検波される。この検波出力は
コンパレータ16に出力される。他方において、コント
ローラ17は温度センサー14からの温度情報に基づい
て基準電位発生のための制御信号を生成し、その制御信
号を基準電位発生器15へ出力する。基準電位発生器1
5は基準電位を発生してコンパレータ16へ出力する。
コンパレータ16は基準電位発生器15からの出力信号
である基準電位と検波信号とを比較し、その比較結果を
検出信号としてコントローラ17に出力する。コントロ
ーラ17は、コンパレータ16からの検出信号に基づ
き、圧力容器1のガス室1cのガス圧が適正圧力よりも
一定量(或いは一定比率)だけ低下していたときは警報
信号Aを出力する。
【0027】(実施の形態6)次に、本発明の第6の実
施の形態に係る圧力容器のガス圧検出装置について、図
を用いて説明する。図6は本発明の第6の実施の形態に
係る圧力容器のガス圧検出装置における超音波発信手
段、超音波受信手段、超音波検出手段の信号処理システ
ム回路の構成を示すブロック図である。この信号処理シ
ステムは、コントローラ17を備え超音波検出動作をコ
ントローラ17により集約的に実行している点、および
超音波受信信号の入力部分にバンドパスフィルタ18と
ゲート回路19とを備えている点に特徴を有しており、
その他の点については上記第4の実施の形態と同様の構
成および作用を持つ。したがって、図6においてもまた
図4および図5と同一の機能部については同一の符号が
付してある。この信号処理システム回路の超音波受信信
号の入力部分において、受信アンプ12の出力側には、
受信信号のうちの所定の周波数帯域の成分を通過させる
バンドパスフィルタ18が接続され、またこのバンドパ
スフィルタ18の出力側にはゲート回路19が接続され
るとともに、ゲート回路19の出力は検波回路13に入
力される構成になっている。そして、上記ゲート回路1
9はコントローラ17に接続され、コントローラ17か
ら制御信号が入力されるようになっている。なお、コン
トローラ17と、温度センサー14、基準電位発生器1
5、およびコンパレータ16との間の接続関係、並びに
信号の送受信関係は上記第5の実施の形態と同様であ
る。
【0028】かかる構成により、圧電素子2により受信
された超音波信号は受信アンプ12により増幅された
後、バンドパスフィルタ18に入力される。このバンド
パスフィルタ18は特定の周波数の信号を選択して通過
させるため、反射超音波の信号以外の、ノイズの原因と
なる信号はカットされる。そして、バンドパスフィルタ
18において選択通過せしめられた信号は次にゲート回
路19に入力される。ゲート回路19はコントローラ1
7からの制御信号に基づいてゲートの開閉動作を行な
う。コントローラ17は、超音波による検出動作に際し
て、送信回路11から圧電素子2の駆動信号を送信する
動作をコントロールしており、この送信動作から所定時
間の経過を監視する。そして、圧力容器1における超音
波の発信、受信動作から、受信した超音波信号がゲート
回路19に到達するタイミングに合わせてゲート回路1
9を開動作させ、上記超音波受信信号のみを取り込むよ
うに受信動作を制御する。
【0029】このようにしてゲート回路19に取り込ま
れた信号は検波回路13に送付され、この検波回路13
において検波される。この検波出力はコンパレータ16
に出力される。他方において、コントローラ17は温度
センサー14からの温度情報に基づいて基準電位発生の
ための制御信号を生成し、その制御信号を基準電位発生
器15へ出力する。基準電位発生器15は基準電位を発
生してコンパレータ16へ出力する。コンパレータ16
は基準電位発生器15からの出力信号である基準電位と
検波信号とを比較し、その比較結果を検出信号としてコ
ントローラ17に出力する。コントローラ17は、コン
パレータ16からの検出信号に基づき、圧力容器1のガ
ス室1cのガス圧が適正圧力よりも一定量(或いは一定
比率)だけ低下していたときは警報信号Aを出力する。
【0030】これにより、本実施の形態においては、第
1段階としてバンドパスフィルタ18により、また第2
段階としてゲート回路19により、超音波受信信号が選
択的に取り込まれるために、超音波受信信号以外の信号
の取り込みは極力避けることができ、ノイズの除去を図
って高精度の検出を行なうことができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧力容器の外側面に、超音波発信手段と、超音波受信手
段とを取り付けるとともに、受信した反射超音波の信号
を検出する検出手段を備え、反射超音波の振幅変化によ
り、圧力容器内部のガス圧力の変化を検出する圧力容器
のガス圧検出装置としたため、圧力容器内にガス圧検出
のための手段を設けなくてもガス圧を検出することがで
き、構造が簡単になるとともに製作を容易に行なうこと
ができる。
【0032】また、圧力容器の外側面に吸音材を被覆し
て圧力容器の構造体を超音波が伝播するのを抑制し、ま
た、超音波発信手段が取り付けられた部分の周囲の外側
面には切り込み溝を形成して超音波が圧力容器の面方向
へ進むことを防止する構成をとることもでき、発信した
超音波のうち、圧力容器の中空室内のガスを伝播して反
射してきた超音波成分を正しく検出できる。
【0033】さらにガス圧検出のための信号処理システ
ムにおいて温度検出に基づいて正確な信号検出ができる
一方で、フィルタ手段やゲート手段を用いで信号処理を
制御することにより、受信された反射超音波のノイズ除
去や信号の取り込みタイミングの制御を行なうこともで
きる等種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る圧力容器のガ
ス圧検出装置の基本構成を示す一部断面正面図
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る圧力容器のガ
ス圧検出装置の基本構成を示す一部断面正面図
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る圧力容器のガ
ス圧検出装置の基本構成を示す一部断面正面図
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る圧力容器のガ
ス圧検出装置における超音波発信手段、超音波受信手
段、超音波検出手段の信号処理システム回路の構成を示
すブロック図
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る圧力容器のガ
ス圧検出装置における超音波発信手段、超音波受信手
段、超音波検出手段の信号処理システム回路の構成を示
すブロック図
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る圧力容器のガ
ス圧検出装置における超音波発信手段、超音波受信手
段、超音波検出手段の信号処理システム回路の構成を示
すブロック図
【符号の説明】
1 圧力容器 2 圧電素子(超音波送信、受信手段) 3 送受信回路 4 振幅検出器 5 吸音材 6 切り込み溝 11 送信回路 12 受信アンプ 13 検波回路 14 温度センサー 15 基準電位発生器 16 コンパレータ 17 コントローラ 18 バンドパスフィルタ 19 ゲート回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河内 義和 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 小野 拓弘 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 高橋 宏幸 神奈川県茅ヶ崎市下町屋一丁目1番1号 宮田工業株式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA11 BB20 CC51 DD20 EE39 FF02 FF28 FF31 GG47

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器の外側一端面に取り付けられた
    超音波発信手段と、超音波発信手段から発信され圧力容
    器の反対側の端面により反射された超音波を受信する超
    音波受信手段と、前記受信された超音波の振幅変化を検
    出する超音波検出手段とを備え、反射超音波の振幅変化
    により、圧力容器内部のガス圧力の変化を検出すること
    を特徴とする圧力容器のガス圧検出装置。
  2. 【請求項2】 圧力容器の外側面の、超音波発信手段が
    取り付けられた部分の周囲には吸音材が被覆してあるこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧力容器のガス圧検出装
    置。
  3. 【請求項3】 圧力容器の外側面の、超音波発信手段が
    取り付けられた部分の周囲には切り込み溝が形成され、
    超音波発信手段から発信された超音波が圧力容器の面方
    向へ進むことを防止することを特徴とする請求項1記載
    の圧力容器のガス圧検出装置。
  4. 【請求項4】 超音波検出手段は、超音波受信手段から
    の信号を検波する検波手段と、圧力容器内部のガス圧力
    が一定以上変化したか否かの基準となる電位を発生する
    基準電位発生手段と、検波手段の出力と基準電位発生手
    段の出力とを比較する比較手段とを備え、比較手段の出
    力に応じて圧力容器内部のガス圧力が一定以上変化した
    か否かを検出することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の圧力容器のガス圧検出装置。
  5. 【請求項5】 基準電位発生手段には温度検出手段が接
    続され、超音波の発信および受信時における温度を検出
    して、基準電位を補正するようにしたことを特徴とする
    請求項4記載の圧力容器のガス圧検出装置。
  6. 【請求項6】 基準電位発生手段と、比較手段と、温度
    検出手段は制御手段に接続され、制御手段は温度検出手
    段からの検出結果に基づき基準電位発生手段の基準電位
    を演算により求め、さらに制御手段は前記比較手段の比
    較結果に基づいて、圧力容器内部のガス圧力が一定以上
    変化した場合に警報信号を出力することを特徴とする請
    求項5記載の圧力容器のガス圧検出装置。
  7. 【請求項7】 超音波受信手段にはフィルタが接続さ
    れ、受信した超音波信号からノイズを除去することを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の圧力容器の
    ガス圧検出装置。
  8. 【請求項8】 超音波受信手段に接続されたゲート手段
    と、このゲート手段の動作を制御する制御手段とが設け
    られ、これらのゲート手段と制御手段とにより反射超音
    波の受信信号の取り込みタイミングを制御することを特
    徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の圧力容器の
    ガス圧検出装置。
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