JP2001115630A - 大引の施工方法 - Google Patents

大引の施工方法

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JP2001115630A
JP2001115630A JP29418799A JP29418799A JP2001115630A JP 2001115630 A JP2001115630 A JP 2001115630A JP 29418799 A JP29418799 A JP 29418799A JP 29418799 A JP29418799 A JP 29418799A JP 2001115630 A JP2001115630 A JP 2001115630A
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steel
pulley
bundle
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JP29418799A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Okutsu
俊彦 奥津
Osamu Ishiwatari
修 石渡
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要数の大引用束金物を確実に建築現場に搬
入して、大引を容易に施工することができる大引の施工
方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本例の大引1には、予め大引用束金物2
が取付けられているので、建設現場での該大引用束金物
2の前記大引1への取付け作業を省くばかりか、予め前
記大引1に取付けられた大引用束金物2の下端部を、地
盤上に設置された基礎9に固定するだけで、容易に前記
大引1を施行することができる。また、前記大引用束金
物2は、前記大引1を建設現場に搬入する際、必要な数
だけ該大引1に予め固定されているので、搬入すべき前
記大引用束金物2の総数を間違うことがない。さらに、
前記大引1の上面1aが、布基礎3の上面3aとほぼ面
一であるので、該大引1上に設置される根太25は、前
記布基礎3の上面3aにも載置され、前記根太25は、
該布基礎3と前記大引1によって下方から支持され、よ
り安定に設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の床の根太
を支持する大引の施工方法に関するものである。
【0002】
【背景の技術】住宅における1階床の根太を支持する大
引としては、例えば、特許第2750273号公報に記
載のものが知られている。この公報に記載の大引は断面
が略正方形状のパイプ材からなり、束金物を介して束ベ
ース上に支持される。この束金物は、断面L字状の大引
受具とベースプレートとを、ターンバックルで連結して
構成されたものであり、この束金物に大引を装着するに
は、建設現場において、大引受具の底壁部と側壁部とに
それぞれ大引の底面と側面をそれぞれ当接したうえで、
大引受具の底壁部および側壁部にそれぞれ形成された穴
から、ボルトや釘等を大引にねじ込むまたは打込むこと
によって行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記公報に
記載の技術では、大引を地盤に施工された基礎に設置す
る場合、まず、現場に、大引と束金物とを搬入し、基礎
上に束金物を所定間隔で設置固定し、次いで、束金物の
高さを大まかに揃える。その後、束金物の上端部の大引
用受具に大引をはめ込み、さらに、大引用受具の底壁部
および側壁部からボルトや釘等の止着材を大引にねじ込
み、または打ち込むことで、大引用受具に大引を固定し
ている。大引は、複数の束金物によって支持されるもの
であるので、全ての大引を束金物で支持するには、束金
物の本数が非常に多くなる。したがって、これら束金物
の大引用受具に、大引を止着材によって固定する作業
は、非常に手間のかかる作業となり、結果として、大引
の施行に手間がかかっていた。また、大引と束金物とを
現場に搬入する場合、大引の数に対応した束金物を搬入
する必要があるが、大引1本に対して、複数の束金物が
必要となるので、束金物の総数は大きなものとなる。し
たがって、搬入すべき束金物の総数を間違う場合があ
り、この場合、束金物を再搬入したり、束金物が余った
りする。
【0004】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、必要数の束金物を確実に建築現場に搬入し
て、大引を容易に施工することができる大引の施工方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の請求項1に記載された大引の施工方法は、例えば
図1〜3に示すように、大引1に予め大引用束金物2…
を取り付けておき、この大引1が取付けられた該大引用
束金物2…を建設現場で、地盤上に設置固定することを
特徴とするものである。
【0006】前記大引1は、その断面形状はどのような
形状でもよいが、例えば、正方形状、長方形状、台形
状、その他多角形状のものが望ましく、さらに、前記大
引1の上下面1a、1bは互いに平行であるのが望まし
い。また、前記大引1は、木質のものでも良いし、鋼製
のものでも良い。前記大引用束金物2は、地盤と、根太
(床パネルの桟材)25を支持する前記大引1とを連結
するものであれば、どのような形状でもよいが、例え
ば、軸状のものが望ましく、その上端部は前記大引1が
取付けられるようになっている。
【0007】請求項1記載の大引の施工方法によれば、
前記大引1には、予め前記大引用束金物2…が取付けら
れているので、建設現場での該大引用束金物2…の前記
大引1への取付け作業を省くことができる。したがっ
て、予め前記大引1に取付けられた前記大引用束金物2
…の下端部を、地盤上に設置された基礎9に固定するだ
けで、容易に前記大引1を施行することができる。ま
た、前記大引用束金物2…は、前記大引1を建設現場に
搬入する際、必要な数だけ該大引1に予め固定されてい
るので、搬入すべき前記大引用束金物2の総数を間違う
ことがない。したがって、前記大引用束金物2を再度発
注して建設現場に再搬入し、新たに該大引用束金物2…
を前記大引1に取付けたりする手間を省くことができる
とともに、余分な大引用束金物2…を搬入する手間と費
用を省いたり、余分な大引用束金物2…が作業場に散乱
して作業者の足元などの邪魔になるようなことを防ぐこ
とができる。
【0008】請求項2記載の大引の施工方法は、例えば
図2に示すように、請求項1記載の大引の施工方法にお
いて、前記大引1に取付けられた前記大引用束金物2…
を建設現場で、地盤上に設置固定するに際し、この大引
1の上面1aを、建築物を支持する布基礎3の上面3a
とほぼ面一にすることを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の大引の施工方法によれば、
前記大引1の上面1aが、建築物を支持する前記布基礎
3の上面3aとほぼ面一であるので、該大引1上に設置
される前記根太25は、前記布基礎3の上面3aにも載
置されることになり、前記根太は25、該布基礎3と前
記大引1によって下方から支持され、より安定に設ける
ことができる。さらに、前記根太25は、前記布基礎3
と前記大引1によって下方から支持されるので、前記根
太25を介して下方に伝達される建物の重量は、該布基
礎3と該大引1に分散される。したがって、前記大引1
に対して大きな負担をかけることなく前記大引1を施行
することができる。
【0010】請求項3記載の大引の施工方法は、例えば
図1および図2に示すように、請求項1または2記載の
大引の施工方法において、前記大引用束金物2が、地盤
上に設置固定される束金物本体4と、この束金物本体4
の上端部に設けられて前記大引1を支持する受部5とを
備え、この受部5が該大引1に取付けられていることを
特徴とするものである。
【0011】前記束金物本体4は、地盤上に設置固定が
可能で、かつ前記大引1を介して伝わる建物の重量に耐
えうる強度を持ったものであるならばどのような形状の
ものでも良いが、例えば、スリーブ状をなす軸部14
と、この軸部14の両端部に螺合された上下一対のボル
ト15、15と、該ボルト15、15に前記軸部14の
上下端部でそれぞれ螺合されたナット16、16とから
構成された、いわゆるターンバックル状のものが望まし
い。前記受部5は、前記大引1を支持し固定するもので
あるならばどのような形状のものでも良いが、例えば、
前記大引1の下面1bが当接されて、該下面1bを下方
から支持する底壁部18と、この底壁部18の両縁部に
それぞれ形成されて、前記大引1の両側面19、19に
それぞれ当接する側壁部20、20とで構成されている
ものが望ましい。また、前記受部5を構成する前記底壁
部18の幅は、支持すべき前記大引1の下面1bの幅と
ほぼ等しく設定されている。
【0012】請求項3記載の大引の施工方法によれば、
前記束金物本体4の上端部に前記受部5が設けられてい
るので、この受部5に前記大引1を取付けた状態で、該
大引1を建設現場に搬入し、その後、前記束金物本体4
を地盤上に設置固定することによって、前記大引1を容
易に施工することができる。
【0013】請求項4記載の大引の施工方法は、例えば
図1および図2に示すように、請求項3記載の大引の施
工方法において、前記束金物本体4が、地盤上に設置固
定される固定部6と、この固定部6に立設されて上端部
に前記受部5が設けられ、かつ、長さを調整可能な調整
部7とを備えていることを特徴とするものである。
【0014】前記固定部6は、例えば、地盤上に設置さ
れた前記基礎9から突出するアンカーボルト10、10
を挿通して、ナット13、13等で螺合して締め付けら
れるものである。前記調整部7は、前記受部5の底壁部
18と前記固定部6が固定される地盤との距離を設定す
ることができるものであればよく、例えば、スリーブ状
をなす前記軸部14と、この軸部14の両端部に螺合さ
れた上下一対のボルト15、15とで構成し、該軸部1
4を回転させることにより、この軸部14からの前記ボ
ルト15、15の突出長さを調整すればよい。
【0015】請求項4記載の大引の施工方法によれば、
前記調整部7の長さを調整することによって、前記束金
物本体4の長さを調整することができるので、前記大引
1に予め前記束金物2…を取付ける際は、前記束金物本
体4の長さを気にすることなく前記大引1への取付け作
業を行うことができる。さらに、前記束金物本体4の長
さは、建設現場において前記固定部6を地盤上に設置固
定する前に、予め前記調整部7を調整して大まかに揃え
ることができるとともに、前記固定部6を地盤上に設置
固定後所望の高さに設定することができる。
【0016】請求項5記載の大引の施工方法は、例えば
図3〜図8および図10に示すように、請求項1〜4の
いずれかに記載の大引の施工方法において、前記大引1
が鋼製大引30であることを特徴とするものである。
【0017】前記鋼製大引30は、例えば、中空の長尺
な筒体であり、その下部は鋼製大引用束金物31の受部
43が係合するような形状に形成されている。
【0018】請求項5記載の大引の施工方法によれば、
前記鋼製大引30は、中空の長尺な筒状をなしているの
で、前記鋼製大引用束金物31…が予め取付けられてい
ても、その全重量を軽量にすることができる。したがっ
て、持ち運びに負担がかからず、また、建築現場におい
て前記鋼製大引30を容易に移動することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わる大引の施
工方法における実施の形態例を、図1〜10に基づいて
説明する。
【0020】(第1の実施の形態例)本例の大引の施工
方法は、図1および図2に示すように、予め大引1に取
付けられた大引用束金物2が、建設現場において、該大
引1の上面1aが建築物を支持する布基礎3の上面3a
とほぼ面一になるように、地盤上に設置固定されてい
る。
【0021】前記大引1は、図1に示すように、長尺
で、断面形状が正方形な木製の角材からなっており、そ
の全表面にはインサイジングが施されている。ここでイ
ンサイジングとは、いわゆる木材に対して防腐処理を施
す方法であり、その結果、木材は予め防腐・防虫機能を
有する薬剤がしみ込ませられる。要するに、前記大引1
の全表面は、複数の刃先が突設された刃物によって、所
定のインサイジングパターンになるよう多数の切り傷が
付けられ、その結果、木の軟組織が露出され、これら複
数の傷から防腐・防虫機能を有する薬剤が注入されてい
る。そして前記大引1は、前記大引用束金物2によって
固定され、図2に示すように、下方から支持されるよう
地盤上に設置される。
【0022】前記大引用束金物2は、図2に示すよう
に、地盤上に垂直に立設された束金物本体4と、この束
金物本体4の上端部に設けられて前記大引1を受ける受
部5とから構成されている。そして、前記束金物本体4
は、地盤上に設置固定される固定部6と、この固定部6
に立設されて上端部に受部5が設けられ、かつ、長さを
調整可能な調整部7とを備えて構成されている。
【0023】前記束金物本体4の固定部6は、長方形状
をなすベースプレート8であって、その両端部には地盤
上に設置された基礎9から突出するアンカーボルト1
0、10を挿通するための孔11、11が形成されてい
る。そして、前記ベースプレート8は、これを前記基礎
9上に載置するとともに、該基礎9から突出する前記ア
ンカーボルト10、10を前記孔11、11に挿通した
うえで、各孔11から突出する前記アンカーボルト10
の上端部に、座金12を挿通してナット13を螺合して
締め付けることで、前記基礎9上に固定されるようにな
っている。
【0024】前記束金物本体4の調整部7は、スリーブ
状をなす軸部14と、この軸部14の両端部に螺合され
た上下一対のボルト15、15と、該ボルト15、15
に前記軸部14の上下端部でそれぞれ螺合されたナット
16、16とから構成された、いわゆるターンバックル
状のものが使用されている。そして、前記調整部7は、
前記ボルト15、15を回転不能にしたうえで、前記軸
部14を正逆方向に回転させることで、該ボルト15、
15が該軸部14の上下端部から伸縮し、これによって
長さ調整ができるようになっている。この調整後、前記
ナット16、16を締め付けることで、前記軸部14を
回転不能、及び床鳴り防止に固定して前記束金物本体4
の長さを決定できるようになっている。したがって、前
記大引1の上面1aは、建築現場において上記のように
前記束金物本体4の長さを調整することで、建築物を支
持する前記布基礎3の上面3aとほぼ面一にすることが
できる。
【0025】前記受部5は、前記大引1の下面1bが当
接されて、該下面1bを下方から支持する底壁部17
と、この底壁部17の両縁部にそれぞれ形成されて、前
記大引1の両側面18、18にそれぞれ当接する側壁部
19、19と、この側壁部19、19の外側および前記
底壁部17の下方に膨出して、該側壁部19と該底壁部
17を補強する補強リブ20とを備えて構成されてい
る。
【0026】前記底壁部17の下面には、前記束金物本
体4の上端部、すなわち前記軸部14の上端部に螺合さ
れた前記ボルト15がプレート21を介して取付けられ
ている。また、前記側壁部19、19には、該側壁部1
9と前記大引1とを固定するためのネジ22…をねじ込
み、挿通するための複数の孔23…が形成されている。
そして、前記側壁部20、20の孔23…は、前記大引
1の下面1bが前記大引用束金物2の受部5の前記底壁
部17に当接するように載置された後、前記ネジ22…
が挿通され前記大引1の両側面18、18に打ち込まれ
る。したがって、前記大引1は、前記大引用束金物2の
左右両側から強固に固定され、前記大引用束金物2を取
付けることができる。
【0027】前記補強リブ20は、前記底壁部17の下
面中央部に、該底壁部17の幅方向に延在するように形
成されている。前記補強リブ20の両端部は、前記受部
5の両側壁部19、19側に折曲されて、これら側壁部
19、19を補強している。また、前記補強リブ20の
中央には、前記束金物本体4の上端部、すなわち前記軸
部14の上端部に螺合された前記ボルト15が、前記プ
レート21を介して取付けられている。
【0028】次に、前記大引1に予め前記大引用束金物
2を取付ける方法について、図1および図2において説
明する。まず、前記大引1の下面1bの必要個所に前記
大引用束金物2…を、前記受部5の底壁部17に当接す
るように載置し、その後、前記受部5における側壁部1
9、19の孔23…に前記ネジ22…を挿通し、前記大
引1の両側面18、18にねじ込むことにより、前記大
引1に予め前記大引用束金物2を取付ける。
【0029】次に、前記大引1に予め取付けられた前記
大引用束金物2…を、建設現場において、地盤上に設置
固定する施工方法について説明する。図9に示すよう
に、地盤上には複数の前記基礎9…が平行に一定間隔で
設置されており、各基礎9上には前記大引1に予め取付
けられた前記大引用束金物2…が所定のピッチWで設置
されている。このピッチWは、建物のモジュール寸法の
整数倍に設定されており、例えばモジュール寸法を91
0mmとすると、その2倍の1820mmに設定されて
いる。なお、モジュール寸法とは、建物のあらゆる部分
を一定の大きさの倍数関係に整えようとするときの基準
になる寸法のことをいい、上述した910mmの他に、
1000mm、900mm、800mm等とされてい
る。また、前記基礎9…は、図示してはいないが、建築
物を支持する前記布基礎3と平行に一定間隔で設置され
ており、この間隔も上記のように建物のモジュール寸法
の整数倍に設定されている。
【0030】そして、前記基礎9…上に、前記大引1に
予め取付けられた前記大引用束金物2…を設置したなら
ば、前記束金物本体4…の軸部14…を正逆方向に回転
させて、この束金物本体4…の長さを調整することで前
記受部5…を若干昇降させる。これによって、前記大引
1の上面1aを、前記布基礎3の上面3aとほぼ面一と
なるように各大引1の上面1aの高さを揃える。この調
整終了後、前記ボルト15、15に螺合しているナット
16、16を締め付けることで、前記軸部14を回転不
能に固定して前記束金物本体4の長さを決定し、各大引
1の上面1aを前記布基礎3の上面1aとほぼ面一に設
定する。
【0031】上記のように、前記大引1に予め取付けら
れた前記大引用束金物2…を、前記基礎9…上に固定し
たならば、互いに隣り合う前記大引1、1間に床パネル
24を配置し、該床パネル24の両端部をそれぞれ前記
大引1、1の上面1aの半分に乗せて固定する。同様
に、前記床パネル24は、互いに隣り合う前記大引1と
前記布基礎3の間に配置され、該床パネル24の両端部
をそれぞれ前記大引1の上面1aと前記布基礎3の上面
3aの半分に乗せて固定する。前記床パネル24は、桟
材(根太)25…を矩形状に組み立てるとともに、この
矩形枠の内部に補強用の桟材を縦横に組み付けて枠体を
構成し、この枠体の上面に合板などの面材を貼設したも
のであり、前記上面1a、3aには前記床パネル24の
桟材25を乗せるようにする。したがって、前記床パネ
ル24においては、前記上面1a、3aに乗せる前記桟
材25が、通常の軸組み工法における床の根太に対応す
る。また、前記床パネル24はその縦の長さを1820
mmに、横の長さを910mmに設定している。
【0032】一方、前記基礎9上に設置されている複数
の大引用束金物2…のピッチWは、モジュール寸法であ
る910mmの2倍の1820mmに設定されているの
で、該束金物2…に支持されている複数の大引1…のピ
ッチも1820mmとなる。したがって、互いに隣り合
う大引1、1の上面1a、1aの半分にそれぞれ前記床
パネル24の双方の端部を設置することで、全ての隣り
合う大引1、1上に前記床パネル24…を隙間無くピッ
タリと納めることができる。さらに、前記大引1の長さ
をモジュール寸法の910mmの整数倍に設定すれば、
この大引1の長さ方向においても、前記床パネル24…
を隙間無くピッタリと納めることができる。
【0033】また、前記布基礎3は、図示してはいない
が、前記基礎9上に設置されている前記大引1とのピッ
チが、モジュール寸法の整数倍に設定されているので、
互いに隣り合う前記上面1a、3aの半分にそれぞれ前
記床パネル24の双方の端部を設置することで、全ての
隣り合う前記大引1と前記布基礎3上に前記床パネル2
4…を隙間無くピッタリと納めることができる。
【0034】以上のように、本発明に係わる大引の施工
方法によれば、前記大引1に予め前記大引用束金物2…
が取付けられているので、建設現場での該大引用束金物
2…の前記大引1への取付け作業を省くことができると
ともに、前記大引用束金物2は、必要な数だけ該大引1
に予め固定されているので、搬入すべき前記大引用束金
物2の総数を間違えることがない。また、前記大引1の
上面1aが、建築物を支持する前記布基礎3の上面3a
とほぼ面一であり、前記桟材(根太)25は、前記布基
礎3と前記大引1によって下方から支持されるので、前
記桟材25を介して下方に伝達される建物の重量は、該
布基礎3と該大引1に分散される。したがって、前記大
引1に対して大きな負担をかけることなく前記大引1を
施行することができる。
【0035】(第2の実施の形態例)第2の実施の形態
では、図3〜図8および図10に示すように、まず前記
大引1が鋼製大引30であり、この鋼製大引30に予め
取付けられた鋼製大引用束金物31…が、建設現場にお
いて、該鋼製大引30の上面30aが建築物を支持する
前記布基礎3の上面3aとほぼ面一になるように、地盤
上に設置固定されている。
【0036】前記鋼製大引30は、中空の長尺な筒体で
あり、その横断面は略長方形状に形成されている。前記
鋼製大引30の上面30aには、図7に示すように、該
鋼製大引30の長手方向に沿った窪み32が、この鋼製
大引30の一方の端部から他方の端部まで連続して形成
されている。この窪み32の底部は、段部33、33を
境とした2段構成となっており、上段のビス止め時支持
面34、34と、下段のビス止め面35とを有してい
る。このうち、前記ビス止め時支持面34、34は、前
記床パネル24の桟材25(根太)を前記ビス止め面3
5にビス止めした時に該ビス止め面35が上方に引っ張
られた際に、前記鋼製大引30の下面30b、30bと
平行になるとともに前記桟材25の下面に当接して、該
桟材25を下方から支持するものである。また、前記ビ
ス止め時支持面34、34が前記鋼製大引30の下面3
0bと平行になった状態では、これらビス止め時支持面
34、34が互いに面一となるようになっている。
【0037】また、前記窪み32の両側には通常時支持
面36、36が形成されている。この通常時支持面3
6、36は、前記鋼製大引30の長手方向に沿って、一
方の端部から他方の端部まで連続して形成されており、
互いに面一に形成されている。これら通常時支持面3
6、36は、前記床パネル24を前記窪み32の底部に
ビス止めしない通常時には前記下面30b、30bと平
行であるとともに前記床パネル24の下面に当接して、
該床パネル24を下方から支持するものである。
【0038】つまり、前記鋼製大引30は、前記床パネ
ル24の桟材25を前記窪み32の底部にビス止めした
箇所においても、ビス止めしない箇所においても、とも
に前記床パネル24の下面を前記ビス止め時支持面3
4、34または前記通常時支持面36、36によって面
支持することができるように構成されたものである。
【0039】前記鋼製大引30の両側壁37、38の双
方には、該鋼製大引30を下方から支持する、後述する
鋼製大引用束金物31が係合する係合部39、40が形
成されている。これら係合部39、40は、前記両側壁
37、38の双方にそれぞれ形成された、前記鋼製大引
30の長手方向に沿う凹溝であり、前記係合部39、4
0どうしは、前記鋼製大引30の下面30bからの高さ
が等しく設定されている。つまり、前記鋼製大引30の
両側壁37、38には、左右対称に前記係合部39、4
0が形成されている。
【0040】前記鋼製大引30の下面30bには開口部
41が形成されている。この開口部41は、前記鋼製大
引30の長手方向に沿って、その一方の端部から他方の
端部まで連続して形成されたものであり、前記開口部4
1の両側にはそれぞれ前記鋼製大引30の下面30bに
対して垂直に起立する起立壁42、42が該鋼製大引3
0の長手方向に沿って連続して形成されている。
【0041】次に上記構成の鋼製大引30を支持する前
記鋼製大引用束金物31について説明する。この鋼製大
引用束金物31は、その受部43の形状が前記束金物2
の受部5の形状と性質が異なるのみであり、その他の点
は同様である。よって、前記鋼製大引用束金物31の各
構成要素のうち、前記大引用束金物2と同様の構成要素
については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0042】前記鋼製大引用束金物31は、図3に示す
ように、地盤上に垂直に立設された前記束金物本体4
と、この束金物本体4の上端部に設けられて前記鋼製大
引30を受ける前記受部43とから構成されている。そ
して、前記束金物本体4は、地盤上に設置固定される前
記固定部6と、この固定部6に立設されて上端部に前記
受部43が設けられ、かつ、長さを調整可能な前記調整
部7とを備えて構成されている。さらに、前記受部43
の表面全体には、樹脂層44が流動浸漬法によって形成
されている。
【0043】前記受部43は、図3〜図8に示すよう
に、前記鋼製大引30の下面30bが当接されて、該下
面30bを下方から支持する底壁部45と、この底壁部
45の両縁部にそれぞれ形成されて、前記鋼製大引30
の両側壁37、38にそれぞれ当接する側壁部46、4
6と、この側壁部46、46の外側および前記底壁部4
5の下方に膨出して、該側壁部46と該底壁部45を補
強する補強リブ47とを備えて構成されている。さら
に、前記受部43は、前記鋼製大引30の両側壁37、
38に形成された前記係合部39、40にそれぞれ係合
する被係合部48、49と、該鋼製大引30の係合部3
9、40に該被係合部45、46が係合した後に、該鋼
製大引30の下面30bの前記開口部41に挿入される
挿入部50とを備えて構成されている。
【0044】前記補強リブ47は、前記底壁部45の下
面中央部に、該底壁部45の幅方向に延在するように形
成されている。前記補強リブ47の両端部は、前記受部
43の両側壁部46、46側に折曲されて、これら側壁
部46、46を補強している。また、前記補強リブ47
の中央には、前記束金物本体4の上端部、すなわち前記
軸部14の上端部に螺合された前記ボルト15が、前記
プレート21を介して取付けられている。
【0045】前記被係合部48、49は、前記底壁部4
5の両縁部からそれぞれ垂直に起立するように形成され
ている前記側壁部46、46の各上端部から、内側に突
出するようにして形成されている。
【0046】前記挿入部50は、前記受部5を構成する
前記底壁部45前後の縁部に、該底壁部45より下方に
曲げて形成されたもので、側面視において略L字状に形
成され、その先端部は前記鋼製大引30の前記開口部4
1に挿入し易くするために、先端ほど幅が狭くなるよう
に形成されている。また、前記挿入部50は、前記底壁
部45に前記鋼製大引30の下面30bを当接させた後
に、該底壁部45より上方に曲げることで、前記鋼製大
引30の下面30bに形成された前記開口部41に挿入
されるようになっている。さらに、前記挿入部50の幅
は、前記開口部41の幅とほぼ等しいか若干広めに形成
されている。
【0047】そして、前記受部43は、前記樹脂層44
が流動浸漬法によって被覆されており、その厚さは50
0μm±0.15mmに設定されている。また、該樹脂
層44の組成は、ポリエチレン80重量%、発泡材10
重量%、酢酸ビニール10重量%に調整されている。前
記ポリエチレン、酢酸ビニールは、加工性に優れた熱可
塑性樹脂であり、合成樹脂の中では比重が小さく機械的
強度が比較的大きい。前記発泡材は、熱や化学反応によ
って気泡を発生して多孔質の物体を製造するものであ
り、得られる発砲体(樹脂層)は柔軟なものとなる。
【0048】前記受部43は、所定の温度に予備加熱さ
れた後、流動浸漬法で使用する流動浸漬装置に搬送され
る。この流動浸漬装置は、空気を吹き込むための通気性
底壁を有し粉体を収容する粉体収容槽を備えており、こ
の粉体収容槽内に、前記ポリエチレン・酢酸ビニール・
発泡材が合成樹脂材料の粉体として収容される。前記ポ
リエチレン・酢酸ビニール・発泡材の粉体は、前記粉体
収容槽内に所定の圧力で吹き込まれた空気によって流動
化される。前記受部43は、前記粉体収容槽の所定の位
置に浸漬されることにより、粉体が被着されるとともに
この粉体が熱により一部溶融し、前記受部43の表面に
均一に被着される。そして、このようにして粉体の被着
された前記受部43は、後工程でさらに加熱され、冷却
後前記樹脂層44が被覆される。
【0049】次に、前記鋼製大引30に予め前記鋼製大
引用束金物31を取付ける方法について、図7および図
8において説明する。前記鋼製大引30の下面30b
は、前記受部43の底壁部45に対して傾けるようにし
て前記受部43に挿入することで、該鋼製大引30の一
方の係合部39を、前記受部43の一方の被係合部48
に係合する。さらに、前記鋼製大引30を、前記受部4
3の一方の被係合部48を支点として、鉛直面内におい
て押し込むようにして回転させることで、前記鋼製大引
30の他方の係合部40を、前記受部43の他方の被係
合部49に係合するとともに、前記鋼製大引30の両側
壁37、38および下面30bをそれぞれ前記受部43
の両側壁部46、46および底壁部45に当接する。こ
のように、前記鋼製大引30を回転させると、該鋼製大
引30の下面30bに前記開口部41が形成されている
ので、該鋼製大引30の両側壁37、38が内側に弾性
的に撓むことで、前記係合部39、40に前記床束31
の被係合部48、49が容易に係合していき、係合した
際に前記両側壁37、38が弾性復帰することで、前記
係合部39、40に前記被係合部48、49が確実に係
合する。
【0050】上記のようにして、前記鋼製大引30の係
合部39、40を、前記鋼製大引用束金物31の被係合
部48、49に係合したならば、該鋼製大引用束金物3
1の前記受部43の前記底壁部45に形成された前記挿
入部50、50を下方から金槌等によって上方に叩き上
げることで、該挿入部50、50を前記鋼製大引30の
開口部41に挿入する。前記受部43の挿入部50、5
0を、前記鋼製大引30の開口部41に挿入すると、該
開口部41の前記挿入部50、50が挿入された部分
は、該挿入部50、50によって塞がれることになる。
したがって、前記受部43に前記鋼製大引30を装着し
た後は、この鋼製大引30の両側壁37、38が互いに
内側に曲がることを防止されるので、これら側壁37、
38に形成された係合部39、40が、前記受部43の
被係合部48、49から外れることを防止することがで
き、より確実に前記鋼製大引30が前記受部43に装着
される。
【0051】次に、前記鋼製大引30に予め取付けられ
た前記鋼製大引用束金物31を、建設現場において、地
盤上に設置固定する施工方法について説明する。図10
に示すように、地盤上には複数の前記基礎9…が平行に
一定間隔で設置されており、各基礎9上には複数の前記
鋼製大引用束金物31…が、建物のモジュール寸法の整
数倍に設定されたピッチで設置されている。前記基礎9
上に前記鋼製大引用束金物31を設置固定するには、図
2に示すように、前記大引用束金物2と同様にして、該
鋼製大引用束金物31の前記ベースプレート8を前記基
礎9上に載置するとともに、該基礎9から突出する前記
アンカーボルト10、10を前記ベースプレート8に形
成された前記孔11、11に挿通したうえで、各孔11
から突出する前記アンカーボルト10の上端部に、前記
座金12を挿通して前記ナット13を螺合して締め付け
ることで行われている。
【0052】次に、前記束金物本体4…を正逆方向に回
転させて、これら束金物本体4…の長さを調整すること
で前記受部43…を若干昇降させ、これによって、各鋼
製大引30の水平出しの調整を行い、この調整終了後、
前記ボルト15、15に螺合している前記ナット16、
16を締め付けることで、床鳴りを防止すると共に、前
記軸部14を回転不能に固定して前記床束本体4の長さ
を決定して、各鋼製大引3の水平出しを終了する。
【0053】上記のように、前記鋼製大引30に予め取
付けられた前記鋼製大引用束金物31…を、前記基礎9
…上に固定したならば、互いに隣り合う前記鋼製大引3
0、30間に前記床パネル24を配置し、この床パネル
24の両端部をそれぞれ前記鋼製大引30、30の上面
30aの半分に乗せて固定する。同様に、前記床パネル
24は、互いに隣り合う前記鋼製大引30と前記布基礎
3の間に配置され、該床パネル24の両端部をそれぞれ
前記鋼製大引30の上面30aと前記布基礎3の上面3
aの半分に乗せて固定する。
【0054】したがって、互いに隣り合う鋼製大引3
0、30の上面30a、30aの半分にそれぞれ前記床
パネル24の双方の端部を設置することで、全ての隣り
合う鋼製大引30、30上に前記床パネル24…を隙間
無くピッタリと納めることができる。さらに、前記鋼製
大引30の長さをモジュール寸法の910mmの整数倍
に設定すれば、この大引1の長さ方向においても、前記
床パネル24…を隙間無くピッタリと納めることができ
る。
【0055】また、前記布基礎3は図示してはいない
が、前記基礎9上に設置されている前記鋼製大引30と
のピッチが、モジュール寸法の整数倍に設定されている
ので、互いに隣り合う前記上面3a、30aの半分にそ
れぞれ前記床パネル24の双方の端部を設置すること
で、全ての隣り合う鋼製大引30と前記布基礎3上に前
記床パネル24…を隙間無くピッタリと納めることがで
きる。
【0056】以上のように、本発明に係わる前記鋼製大
引30の施工方法によれば、前記鋼製大引30は、中空
の長尺な筐体の形状であるので、前記鋼製大引用束金物
31が予め取付けられていても、その全重量を軽量にす
ることができる。したがって、持ち運びに負担がかから
ず、また、建築現場において前記鋼製大引30を容易に
移動することができる。また、前記鋼製大引30を受け
る前記受部43の、少なくとも該鋼製大引30と接触す
る部位に、前記流動浸漬法によって均一で比較的厚い前
記樹脂層44が容易に形成されているので、該鋼製大引
30との接触部分に生じる摩擦からくる金属音を防止す
ることができる。また、前記樹脂層44は弾力性を伴っ
ているので、該樹脂層44に前記鋼製大引30が密着
し、この鋼製大引30をより確実に支持することができ
る。さらに、前記樹脂層44は、前記発泡材によって発
泡しているので、前記受部43と前記鋼製大引30との
間に断熱効果を期待できる。
【0057】さらに、前記受部43の底壁部45は、前
記補強リブ47によって補強されているので、前記鋼製
大引30から下方に加わる荷重を、前記受部43によっ
て強固に支持することができる。また、前記受部43に
は、前記被係合部48、49が設けられているので、前
記鋼製大引30を該受部43に装着する際に、該被係合
部48、49を、該鋼製大引30の係合部39、40に
係合させることで、ボルトや釘等を使用することなく、
該鋼製大引30を前記受部43に固定することができ
る。そして、前記鋼製大引30の係合部39、40に前
記被係合部48、49が係合された後、前記挿入部50
が、前記鋼製大引30の開口部41に挿入されるので、
該開口部41は該挿入部50によって塞がれることにな
る。したがって、前記受部43に前記鋼製大引30を装
着した後は、この鋼製大引30の両側壁37、38が互
いに内側に曲がることを防止されるので、より確実に該
鋼製大引30を前記受部43に装着することができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
わる大引の施工方法によれば、前記大引には、予め前記
大引用束金物が取付けられているので、建設現場での該
大引用束金物の前記大引への取付け作業を省くことがで
きる。したがって、予め前記大引に取付けられた大引用
束金物の下端部を、地盤上に設置された基礎に固定する
だけで、容易に前記大引を施行することができる。ま
た、前記大引用束金物は、前記大引を建設現場に搬入す
る際、必要な数だけ該大引に予め固定されているので、
搬入すべき前記大引用束金物の総数を間違うことがな
い。したがって、前記大引用束金物を再度発注して建設
現場に再搬入し、新たに該大引用束金物を前記大引に取
付けたりする手間を省くことができるとともに、余分な
大引用束金物を搬入する手間と費用を省いたり、余分な
大引用束金物が作業場に散乱して作業者の足元などの邪
魔になるようなことを防ぐことができる。
【0059】請求項2記載の発明に係わる大引の施工方
法によれば、請求項1と同様の効果を得ることができる
のは勿論のこと、前記大引の上面が、建築物を支持する
前記布基礎の上面とほぼ面一であるので、該大引上に設
置される前記根太は、前記布基礎の上面にも載置される
ことになり、前記根太は、該布基礎と前記大引によって
下方から支持され、より安定に設けることができる。さ
らに、前記根太は、前記布基礎と前記大引によって下方
から支持されるので、前記根太を介して下方に伝達され
る建物の重量は、該布基礎と該大引に分散される。した
がって、前記大引に対して大きな負担をかけることなく
大引を施行することができる。
【0060】請求項3記載の発明に係わる大引の施工方
法によれば、請求項1または2と同様の効果を得ること
ができるのは勿論のこと、前記束金物本体の上端部に前
記受部が設けられているので、この受部に前記大引を取
付けた状態で、該大引を建設現場に搬入し、その後、前
記束金物本体を地盤上に設置固定することによって、前
記大引を容易に施工することができる。
【0061】請求項4記載の発明に係わる大引の施工方
法によれば、請求項3と同様の効果を得ることができる
のは勿論のこと、前記調整部の長さを調整することによ
って、前記束金物本体の長さを調整することができるの
で、前記大引に予め前記大引用束金物を取付ける際は、
前記束金物本体の長さを気にすることなく前記大引への
取付け作業を行うことができる。さらに、前記束金物本
体の長さは、建設現場において前記固定部を地盤上に設
置固定する前に、予め前記調整部を調整して大まかに揃
えることができるとともに、前記固定部を地盤上に設置
固定後、所望の高さに設定することもできる。
【0062】請求項5記載の発明に係わる大引の施工方
法によれば、請求項1〜4と同様の効果を得ることがで
きるのは勿論のこと、前記鋼製大引は、中空の長尺な筒
状をなしているので、前記鋼製大引用束金物が予め取付
けられていても、その全重量を軽量にすることができ
る。したがって、持ち運びに負担がかからず、また、建
築現場において前記鋼製大引を容易に移動することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる大引の施工方法の一例を示すも
ので、大引に予め取付けられた大引用束金物を示す斜視
図である。
【図2】同、大引に予め取付けられた大引用束金物が基
礎上に立設された状態を示す正面図である。
【図3】同、鋼製大引に予め取付けられた鋼製大引用束
金物を示す斜視図である。
【図4】同、鋼製大引用束金物の受部の斜視図である。
【図5】同、鋼製大引用束金物の底壁の断面図である。
【図6】同、鋼製大引用束金物の受部の側断面図であ
る。
【図7】本発明に係わる鋼製大引用束金物の受部に、鋼
製大引を挿入する前の状態を示す正面図である。
【図8】本発明に係わる束金物の挿入部を、鋼製大引の
開口部に挿入した状態を示す正面図である。
【図9】本発明に係わる大引の施工方法の一例を示すも
ので、基礎上に立設された大引上に、床パネルが載置さ
れた状態を示す斜視図である。
【図10】同、基礎上に立設された鋼製大引上に、床パ
ネルが載置された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 大引 1a 上面 2 大引用束金物 3 布基礎 3a 上面 4 束金物本体 5 受部 6 固定部 7 調整部 30 鋼製大引

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大引に予め大引用束金物を取り付けてお
    き、この大引が取付けられた該大引用束金物を建設現場
    で、地盤上に設置固定することを特徴とする大引の施工
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の大引の施工方法におい
    て、大引に取付けられた大引用束金物を建設現場で、地
    盤上に設置固定するに際し、前記大引の上面を、建築物
    を支持する布基礎の上面とほぼ面一にすることを特徴と
    する大引の施工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の大引の施工方法
    において、大引用束金物が、地盤上に設置固定される束
    金物本体と、この束金物本体の上端部に設けられて大引
    を支持する受部とを備え、この受部が該大引に取付けら
    れていることを特徴とする大引の施工方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の大引の施工方法におい
    て、束金物本体が、地盤上に設置固定される固定部と、
    この固定部に立設されて上端部に受部が設けられ、か
    つ、長さを調整可能な調整部とを備えていることを特徴
    とする大引の施工方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の大引の
    施工方法において、大引が筒状をなす鋼製大引であるこ
    とを特徴とする大引の施工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11504505B2 (en) 2014-04-18 2022-11-22 Becton, Dickinson And Company Needle capture safety interlock for catheter

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