JP2001114090A - ブレーキバルブ - Google Patents

ブレーキバルブ

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JP2001114090A
JP2001114090A JP29817899A JP29817899A JP2001114090A JP 2001114090 A JP2001114090 A JP 2001114090A JP 29817899 A JP29817899 A JP 29817899A JP 29817899 A JP29817899 A JP 29817899A JP 2001114090 A JP2001114090 A JP 2001114090A
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brake
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valve
chamber
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Hisashi Kawasaki
尚志 川崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキバルブのブレーキ作動の応答性を高
める。 【解決手段】 スプール29が嵌入されたシリンダ室に
隣接して開設されスプール29の一端部が挿入されたス
プリング室21と、スプリング室21に隣接したガイド
孔20と、ガイド孔20に支持されて一端部がスプリン
グ室21に挿入されスプール29に対向された押圧ロッ
ド22と、押圧ロッド22に連係されたブレーキペダル
17と、押圧ロッド22とスプール29との間に介設さ
れたバルブスプリング35とを備えているブレーキバル
ブ10において、バルブスプリング35が蓄力状態をも
ってスプリング保持ケース30に保持され、ケース30
が押圧ロッド22とスプール29との間に介設されてい
る。 【効果】 制御油圧をブレーキバルブの蓄力で設定した
初期油圧値から立ち上がらせることで、ブレーキバルブ
のブレーキ力の応答性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキバルブに
関し、特に、ブレーキ力の応答性を高める技術に係り、
例えば、トラックや各種建設用車両に搭載される全油圧
パワーブレーキ装置のブレーキバルブに利用して有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックや各種建設用車両には全油圧パ
ワーブレーキ装置が搭載されており、この全油圧パワー
ブレーキ装置に使用されるブレーキバルブはブレーキペ
ダルの踏込みによって押圧ロッドが変位する量(以下、
ストロークという。)に比例した油圧を車輪に設けられ
たブレーキシリンダ(ホイルシリンダ)に供給するよう
に構成されている。
【0003】一般に、ブレーキバルブにおいてはブレー
キペダルのストロークに所謂遊びが設定されている。す
なわち、ブレーキペダルが踏み込まれてもペダルのスト
ロークが一定の範囲を越えるまでは車輪にブレーキ力が
作用せず、ペダルのストロークが一定値を越えた時にブ
レーキシリンダに作用する制御油圧が零から徐々に増加
する制御油圧−ペダルストローク特性(以下、油圧−ス
トローク特性という。)を示すように設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トラッ
クや各種建設用車両に搭載される全油圧パワーブレーキ
装置においては配管抵抗等の油圧損失が比較的大きく、
かつまた、大きなブレーキ力が要求されるため、これに
使用されるブレーキバルブにおいては、ペダルの遊びの
ストロークを越えた時点からブレーキバルブの制御油圧
を零から増加させたのではブレーキ作動に遅れが発生す
る場合がある。すなわち、全油圧パワーブレーキ装置に
使用されるブレーキバルブの油圧−ストローク特性にお
いては、ペダルの遊びのストロークを越えた時点からブ
レーキ作動を開始させる応答性が要求される。
【0005】本発明の目的は、ブレーキ作動の応答性を
高めることができるブレーキバルブを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るブレーキバ
ルブは、供給ポートおよび排出ポートが開設されたシリ
ンダ室と、このシリンダ室に摺動自在に嵌入されたスプ
ールと、前記シリンダ室に隣接して配設され前記スプー
ルの一端部が挿入されたスプリング室と、このスプリン
グ室に隣接して配設されたガイド孔と、このガイド孔に
摺動自在に支持されて一端部が前記スプリング室に挿入
されて前記スプールに対向された押圧ロッドと、この押
圧ロッドに連係されたブレーキペダルと、前記押圧ロッ
ドと前記スプールとの間に介設されたバルブスプリング
とを備えているブレーキバルブにおいて、前記バルブス
プリングが蓄力状態をもってスプリング保持ケースに保
持されており、このスプリング保持ケースが前記押圧ロ
ッドと前記スプールとの間に介設されていることを特徴
とする。
【0007】前記した手段によれば、油圧−ストローク
特性において初期油圧値を設定された状態にするため、
バルブスプリングを蓄力状態で押圧ロッドとスプールと
の間に介設したので、ブレーキペダルが遊びストローク
以上に踏み込まれると、制御油圧を初期油圧値から立ち
上がらせることができる。したがって、ブレーキバルブ
のブレーキ力の応答性を高めることができるため、配管
抵抗等の油圧損失が大きく、かつ、大きなブレーキ力が
要求される全油圧パワーブレーキ装置にブレーキバルブ
が使用された場合であっても、ブレーキ作動に遅れが発
生するのを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。
【0009】本実施形態において、本発明に係るブレー
キバルブ10は、トラックや各種建設用車両に搭載され
る全油圧パワーブレーキ装置のためのものとして構成さ
れている。図2に示されているように、全油圧パワーブ
レーキ装置用のブレーキバルブ10は上側ボデー11、
下側ボデー12および底蓋13を備えており、上側ボデ
ー11の上端部外周が取付板14にボルト19によって
固定されている。
【0010】図2に示されているように、取付板14の
上面の一端部には軸受部15が突設されており、軸受部
15にはブレーキペダル17の基端部が支軸16によっ
て上下方向に回動自在に支持されている。ブレーキペダ
ル17の下面中間部にはローラ18が回転自在に軸支さ
れており、ローラ18の一部外周面が後記する押圧ロッ
ド22の上面に当接されている。
【0011】上側ボデー11は略円柱形状に形成されて
おり、上側ボデー11の下端面には下側ボデー12の上
端面が当接されてボルト19によって連結されている。
上側ボデー11の中心線上にはガイド孔20が形成され
ており、上側ボデー11と下側ボデー12との合わせ面
には円柱中空部形状のスプリング室21が形成されてい
る。ガイド孔20内には大径部23aと小径部23bと
を有する略二段円柱形状の押圧ロッド22が上下方向に
摺動自在に挿通されている。押圧ロッド22の大径部2
3aの上端部はガイド孔20から上方に突出され、その
上端面にはローラ18が当接されている。押圧ロッド2
2の小径部23bはスプリング室21に挿入されてい
る。押圧ロッド22の下端部の中心線上には給油路24
が開設されており、給油路24は上側ボデー11に形成
された給油孔25を介してパイロットポート26に連通
するようになっている。
【0012】押圧ロッド22の小径部23bの外周には
キャップ27が上下方向に摺動自在に嵌合されている。
キャップ27は下端面が閉塞した円筒形状に形成されて
おり、その上端開口には鍔部28が径方向外向きに突設
されている。キャップ27の下端面はプライマリスプー
ル29の上端面に対向されている。
【0013】キャップ27の外側にはスプリングを保持
したスプリング保持ケース(以下、ケースという。)3
0が同心円に配置されて、プライマリスプール29との
間に介設されている。ケース30は上端面が閉塞し下端
面が開口した円筒形状の外側保持筒31と、下端面が閉
塞し上端面が開口した円筒形状の内側保持筒32とを備
えており、内側保持筒32の開口端部の外周が外側保持
筒31の開口端部の内周に摺動自在に嵌入されている。
外側保持筒31の内周面における開口側端部にはストッ
パリング33が嵌着されており、ストッパリング33に
は内側保持筒32の外周面における開口側端部に径方向
外向きに突設されたストッパ部34が外側保持筒31側
から係合されている。したがって、内側保持筒32は外
側保持筒31に対してストッパリング33とストッパ部
34とによって抜け止めされた状態で、軸方向に短縮し
得るようになっている。つまり、ケース30は伸縮自在
に構成されている。
【0014】ケース30の内部には油圧−ストローク特
性を設定するためのバルブスプリング(以下、第一スプ
リングという。)35と、油圧−ストローク特性を途中
から変更するためのサブバルブスプリング(以下、第二
スプリングという。)36とがそれぞれ同心円に配置さ
れて収納されている。ストッパリング33とストッパ部
34とが係合した外側保持筒31と内側保持筒32との
最大伸長時において、第一スプリング35は若干圧縮変
形された状態で外側保持筒31の端面壁と内側保持筒3
2の端面壁との間に挟み込まれている。第一スプリング
35はこの圧縮変形状態の蓄力によって図3(a)に示
された油圧−ストローク特性線Aにおける初期油圧値P
1 を設定するようになっている。
【0015】第二スプリング36は外側保持筒31と内
側保持筒32との最大伸長時において自然状態(蓄力さ
れない状態)になっており、図3(a)の油圧−ストロ
ーク特性線A’に示されているように、ブレーキペダル
17のストロークSが予め設定された値に達した時に押
圧ロッド22からの押圧力によって収縮することによ
り、油圧−ストロークの特性が非線形になるように傾き
を変更するようになっている。
【0016】ケース30は第一スプリング35が圧縮さ
れた状態でキャップ27とプライマリスプール29との
間に介設されている。すなわち、外側保持筒31の端面
壁の上面がキャップ27の鍔部28の下面に押接され、
内側保持筒32の端面壁の下面がプライマリスプール2
9の上面に押接されている。外側保持筒31の端面壁お
よび内側保持筒32の端面壁には通油口31a、32a
がそれぞれ開設されており、スプリング室21内のブレ
ーキ油が通油口31a、32aを通じて出入りすること
により、ケース30は押圧ロッド22に追従して伸縮し
得るようになっている。
【0017】スプリング室21のケース30の外側には
リターンスプリング37が設置されており、リターンス
プリング37は押圧ロッド22に係止されたスプリング
シート37Aとスプリング室21の底面との間に蓄力状
態で介設されている。すなわち、リターンスプリング3
7は下側ボデー12に反力をとって押圧ロッド22をロ
ーラ18に押し付ける方向に付勢している。
【0018】図1に示されているように、下側ボデー1
2の中心線上にはシリンダ室38が形成されており、シ
リンダ室38にはプライマリスプール29とセカンダリ
スプール39が直列になって摺動自在に挿入されてい
る。下側ボデー12の中間部にはブレーキ用アキュムレ
ータ(油圧源)からの油圧をシリンダ室38に供給する
第一供給ポート40および第二供給ポート41が開設さ
れているともに、シリンダ室38内の油圧をブレーキシ
リンダに排出する第一排出ポート42および第二排出ポ
ート43が開設されている。第一供給ポート40は第一
排出ポート42に対して下側にずらされて配置されてお
り、第二供給ポート41は第二排出ポート43に対して
下側にずらされて配置されている。プライマリスプール
29とセカンダリスプール39の摺動位置により、第一
供給ポート40と第一排出ポート42とが連通し、第二
供給ポート41と第二排出ポート43とが連通するよう
になっている。
【0019】プライマリスプール29およびセカンダリ
スプール39には第一小径部44および第二小径部4
5、第一小孔46および第二小孔47、第一リアクショ
ンチャンバ48および第二リアクションチャンバ49が
それぞれ開設されており、これら第一小径部44および
第二小径部45、第一小孔46および第二小孔47、第
一リアクションチャンバ48および第二リアクションチ
ャンバ49は、押圧ロッド22が下降した時にのみ第一
供給ポート40および第二供給ポート41を第一排出ポ
ート42および第二排出ポート43にそれぞれ連通させ
るように設定されている。
【0020】第一リアクションチャンバ48および第二
リアクションチャンバ49は下端面がそれぞれ開口され
ており、第一リアクションチャンバ48および第二リア
クションチャンバ49には第一リアクションプランジャ
50および第二リアクションプランジャ51が摺動自在
にそれぞれ嵌入されている。第一リアクションプランジ
ャ50の下端面はセカンダリスプール39の上面と当接
されており、第二リアクションプランジャ51の下端面
は底蓋13の底面に突設された凸部52の上面に当接さ
れている。
【0021】底蓋13は下側ボデー12の下端開口を閉
塞するように下側ボデー12の底面に連結されており、
底蓋13の内部にはスプリング室53が開設されてい
る。スプリング室53内にはリターンスプリング54が
装着されており、リターンスプリング54は第一スプリ
ング35の弾性力よりも小さい弾性力によってセカンダ
リスプール39、プライマリスプール29およびケース
30を押圧ロッド22の方向に押圧するように設定され
ている。
【0022】次に、ブレーキバルブの作用を説明する。
【0023】図2において、運転者によってブレーキペ
ダル17が踏み込まれると、ブレーキペダル17からの
押圧力がローラ18を介して押圧ロッド22に作用す
る。ブレーキペダル17からの押圧力が作用すると、押
圧ロッド22は第一リターンスプリング37および第二
リターンスプリング54の弾性力に抗して下降する。こ
の際、第一リターンスプリング37および第二リターン
スプリング54の弾性力が反力として押圧ロッド22に
作用するため、ブレーキペダル17を踏み込む運転者に
は踏込み感が及ぶことになる。
【0024】油圧−ストローク特性線図である図3
(a)に示されているように、ブレーキペダル17のス
トロークSが遊びストロークS1 の範囲にある間は、ブ
レーキバルブのブレーキシリンダに対する制御油圧Pは
零の状態にある。
【0025】ブレーキペダル17が踏み込まれるとほぼ
同時にプライマリスプール29およびセカンダリスプー
ル39も下降を始める。ブレーキペダル17が図1に示
された遊びストロークS1 を越えて踏み込まれると、プ
ライマリスプール29およびセカンダリスプール39は
第一供給ポート40および第二供給ポート41を第一排
出ポート42および第二排出ポート43にそれぞれ連通
させるため、図示しないブレーキ用アキュムレータの油
圧が図示しないブレーキシリンダに送給される。
【0026】シリンダ室38内の油圧は油圧の供給によ
ってプライマリスプール29の開孔29aおよびセカン
ダリスプール39の開孔39aを通りプライマリスプー
ル29およびセカンダリスプール39内に設けられたプ
ランジャ50、51に作用し、作用力が第一スプリング
35の弾性力以上になると、プライマリスプール29お
よびセカンダリスプール39が上昇するため、第一供給
ポート40および第二供給ポート41と第一排出ポート
42および第二排出ポート43との連通が遮断される。
【0027】続いて、ブレーキペダル17が踏み込まれ
ると、第一スプリング35は押圧ロッド22によってさ
らに圧縮変形されて付勢力を増加するため、プライマリ
スプール29およびセカンダリスプール39を再度下降
させ、第一供給ポート40および第二供給ポート41を
第一排出ポート42および第二排出ポート43にそれぞ
れ連通させる。
【0028】以上の連通および遮断の繰り返し作動によ
り、図3(a)に示されているように、ブレーキバルブ
の制御油圧はブレーキペダルのストロークに比例して上
昇して行くことになる。
【0029】ところで、第一スプリング35が自然状態
をもって押圧ロッド22とプライマリスプール29との
間に介設された従来例の場合には、図3(b)の油圧−
ストローク特性線Bに示されているように、ブレーキペ
ダルのストロークSが遊びストロークS1 に達すると、
制御油圧Pは零から立ち上がることになる。このように
遊びストロークS1 に達した時に制御油圧Pが零から立
ち上がると、配管抵抗等の油圧損失が大きく、かつま
た、大きなブレーキ力が要求される全油圧パワーブレー
キ装置用のブレーキバルブにおいては、ブレーキ作動に
遅れが発生する場合がある。
【0030】本実施形態に係るブレーキバルブにおいて
は、第一スプリング35が蓄力状態をもってケース30
に保持されて押圧ロッド22とプライマリスプール29
との間に介設されているため、図3(a)の油圧−スト
ローク特性線Aに示されているように、ブレーキペダル
の踏込み量が遊びストロークS1 に達すると、制御油圧
Pは第一スプリング35の蓄力によって規定された初期
油圧値P1 に立ち上がることになる。そして、この初期
油圧値P1 によって配管抵抗等の大きな油圧損失を吸収
し、大きなブレーキ力を立ち上がりと同時にブレーキシ
リンダに送給することができるため、配管抵抗等の油圧
損失が大きく、かつまた、大きなブレーキ力が要求され
る全油圧パワーブレーキ装置にブレーキバルブ10が使
用された場合であっても、ブレーキ作動に遅れが発生す
るのを防止することができる。
【0031】すなわち、前述したブレーキ作動のブレー
キペダル17の踏込み初期において、ブレーキペダル1
7が遊びストロークS1 に達すると、第一スプリング3
5は押圧ロッド22によって初期油圧値P1 に対応した
弾性力を発揮する状態になって、プライマリスプール2
9およびセカンダリスプール39に作用し、ブレーキ用
アキュムレータの油圧をブレーキシリンダに送給する。
【0032】この際、プライマリスプール29およびセ
カンダリスプール39が上昇するために必要な油圧によ
る作用力は第一スプリング35の弾性力に抗する力であ
るから、その油圧値は第一スプリング35によって規定
された初期油圧値P1 となる。したがって、ブレーキペ
ダル17が遊びストロークS1 に達することにより、ブ
レーキバルブがブレーキシリンダに送給する制御油圧P
の初期油圧値は零ではなく、第一スプリング35によっ
て規定された初期油圧値P1 となる。
【0033】なお、図3(a)中、特性線A’は、第一
スプリング35および第二スプリング36によって制御
される油圧−ストローク特性を示している。
【0034】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、予め蓄力させた状態で第一スプリング35をケース
30によって収納して押圧ロッド22とプライマリスプ
ール29との間に介設することにより、油圧−ストロー
ク特性について初期油圧P1 を設定した状態になってい
るため、ブレーキバルブのブレーキ力の応答性を高める
ことができる。したがって、配管抵抗等の油圧損失が大
きく、かつまた、大きなブレーキ力が要求される全油圧
パワーブレーキ装置にブレーキバルブ10が使用された
場合であっても、ブレーキ作動に遅れが発生するのを防
止することができる。
【0035】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更
が可能であることはいうまでもない。
【0036】例えば、第一スプリングを蓄力状態で保持
するケースは、前記した構造に構成するに限らない。ま
た、第二スプリングは省略してもよい。
【0037】ブレーキバルブは上下方向に配置するに限
らず、水平方向に配置してもよい。また、セカンダリス
プールやパイロットポート等は省略してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予め蓄力させた状態でバルブスプリングをスプリング保
持ケースによって保持して押圧ロッドとスプールとの間
に介設することにより、油圧−ストローク特性について
初期油圧値を設定した状態になっているため、ブレーキ
バルブのブレーキ力の応答性を高めることができる。し
たがって、配管抵抗等の油圧損失が大きく、かつまた、
大きなブレーキ力が要求される全油圧パワーブレーキ装
置にブレーキバルブが使用された場合であっても、ブレ
ーキ作動に遅れが発生するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるブレーキバルブの
主要部分を示す正面断面図である。
【図2】そのブレーキバルブの正面断面図である。
【図3】油圧−ストロークの特性を示す線図であり、
(a)は本実施形態の場合を、(b)は従来例の場合を
それぞれ示している。
【符号の説明】
10…ブレーキバルブ、11…上側ボデー、12…下側
ボデー、13…底蓋、14…取付板、15…軸受部、1
6…支軸、17…ブレーキペダル、18…ローラ、19
…ボルト、20…ガイド孔、21…スプリング室、22
…押圧ロッド、23a…大径部、23b…小径部、24
…給油路、25…給油孔、26…パイロットポート、2
7…キャップ、28…鍔部、29…プライマリスプー
ル、29a…開孔、30…ケース(スプリング保持ケー
ス)、31…外側保持筒、32…内側保持筒、33…ス
トッパリング、34…ストッパ部、35…第一スプリン
グ(バルブスプリング)、36…第二スプリング(サブ
バルブスプリング)、37…リターンスプリング、37
A…スプリングシート、38…シリンダ室、39…セカ
ンダリスプール、39a…開孔、40、41…供給ポー
ト、42、43…排出ポート、44、45…小径部、4
6、47…小孔、48、49…リアクションチャンバ、
50、51…リアクションプランジャ、52…凸部、5
3…スプリング室、54…リターンスプリング。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給ポートおよび排出ポートが開設され
    たシリンダ室と、このシリンダ室に摺動自在に嵌入され
    たスプールと、前記シリンダ室に隣接して配設され前記
    スプールの一端部が挿入されたスプリング室と、このス
    プリング室に隣接して配設されたガイド孔と、このガイ
    ド孔に摺動自在に支持されて一端部が前記スプリング室
    に挿入されて前記スプールに対向された押圧ロッドと、
    この押圧ロッドに連係されたブレーキペダルと、前記押
    圧ロッドと前記スプールとの間に介設されたバルブスプ
    リングとを備えているブレーキバルブにおいて、前記バ
    ルブスプリングが蓄力状態をもってスプリング保持ケー
    スに保持されており、このスプリング保持ケースが前記
    押圧ロッドと前記スプールとの間に介設されていること
    を特徴とするブレーキバルブ。
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