JP2001113986A - 産業車両の荷役走行制御装置 - Google Patents
産業車両の荷役走行制御装置Info
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Abstract
車速制御のためのクラッチ圧制御を開始する際に、ショ
ックなくしかも荷役速度の立ち上がりに無駄な応答遅れ
のないように状況に応じた適切な制御を実現する。 【解決手段】 荷役レバー33の操作量に対応する目標
エンジン回転数が、アクセルペダル25の踏込量に対応
する目標エンジン回転数より大きくなると、通常走行モ
ードから荷役走行モードに入る。荷役走行モードでは、
荷役レバー33の操作量に対応する目標エンジン回転数
となるようにエンジン回転数制御を実行するとともに、
前進クラッチ8と後進クラッチ9のうち進行側のクラッ
チを半クラッチ状態とし、かつアクセルペダル25の踏
込量に応じた目標車速となるようにクラッチ圧を車速フ
ィードバック制御する。荷役走行モードに入ったときに
まず水平路での走行抵抗に釣り合う初期クラッチ圧を与
える。初期クラッチ圧は積載した荷の重量によって可変
する。
Description
の産業車両において、荷役操作手段の操作量に応じたエ
ンジン回転数に制御するとともに、アクセル操作手段の
操作量に応じた車速とすべく前後進クラッチを半クラッ
チ圧に制御する荷役走行制御を行う産業車両の荷役走行
制御装置に関するものである。
においては、荷役用のリフトシリンダ等に作動油を供給
する荷役用ポンプはエンジンの出力を利用して駆動され
るようになっている。そのため、荷役作業の際は、アク
セルペダルを踏み込んでエンジン回転数を高くして荷役
ポンプからの供給油量を多くしてリフトシリンダ等の駆
動速度(荷役速度)を高めるとともに、その一方でイン
チングペダルを踏み込んで進行側のクラッチを半クラッ
チ状態にして車速を調節していた。
開平3−168418号公報、特開平6−247190
号公報には、荷役作業のときにアクセルペダルとインチ
ングペダルの両方を操作する面倒を無くすことができる
フォークリフトの荷役走行制御装置が開示されている。
例えば特開平6−247190号公報に開示されたフォ
ークリフトでは、トルクコンバータ及び油圧式の前後進
クラッチを有する変速機を備え、荷役レバーの操作量に
対応する目標エンジン回転数が、アクセルペダルの操作
量に対応する目標エンジン回転数より大きくなる(荷役
走行条件成立)と、荷役レバー操作量に対応する目標エ
ンジン回転数となるようにエンジン回転数制御を行うと
ともに、アクセルペダルの操作量に応じた車速が得られ
るように前後進クラッチのうち進行側のクラッチを半ク
ラッチ状態に制御する。
置では、荷役走行条件が成立して通常走行モードから荷
役走行モードに入る際、通常走行モードで完全係合され
ていた進行側のクラッチが半クラッチとなる前のタイミ
ングで、エンジン回転数が急上昇する場合があった。そ
のため、クラッチの係合圧が高い段階でエンジン回転数
が急上昇することによって、通常走行から荷役走行に移
る際に加速ショックが発生するという問題があった。
は、通常走行から荷役走行に切換わると、進行側のクラ
ッチを半クラッチ状態に調節するとともに、遅れ時間を
持たせた所定時間経過後にスロットル開度を増大させる
制御を行っていた。しかし、通常走行から荷役走行へ切
換わる際の走行状態(車速変化過程等)によっては依然
ショックが発生する場合があった。さらにこの種のショ
ックを無くすため遅れ時間を設定したことが却ってある
状況下(シフト中立位置のとき等)では徒に荷役速度の
立ち上がり応答性を低下させることになっていた。その
ため、通常走行から荷役走行に移行するときなど、車速
制御のためのクラッチ圧制御を開始する際に、ショック
なくしかも荷役速度の立ち上がり応答性を無駄な低下さ
せることのないように、状況に応じた適切な制御を実現
することが求められていた。
のであってその目的は、通常走行から荷役走行に移行す
るときなど、車速制御のためのクラッチ圧制御を開始す
る際に、ショックなくしかも荷役速度の立ち上がりに無
駄な応答遅れのないように状況に応じた適切な制御を実
現することができる産業車両の荷役走行制御装置を提供
することにある。
いて、エンジンの出力をトルクコンバータを介して出力
軸に伝達する油圧式の前進クラッチ及び後進クラッチを
備えた変速機と、前記各クラッチの受圧室内の油圧を増
減して接続状態を調整する制御弁と、アクセル操作手段
の操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、エンジ
ンにより駆動される荷役用ポンプと、荷役作業を行うた
めに操作される荷役操作手段の操作量を検出する荷役操
作量検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、荷役
操作量検出手段及びアクセル操作量検出手段の各検出値
に基づいて通常走行か荷役走行かを判断し、通常走行と
判断した場合は進行側のクラッチを完全係合状態として
前記アクセル操作手段の操作量に対応した目標エンジン
回転数に制御し、荷役走行と判断した場合は荷役操作手
段の操作量に対応した目標エンジン回転数に制御し、か
つ進行側のクラッチを半クラッチ状態にするとともに前
記アクセル操作手段の操作量に対応した目標車速となる
ようにクラッチの係合圧を制御する制御手段とを備えた
荷役走行制御装置を前提とする。
は、通常走行から荷役走行に移行したと判断すると、進
行側のクラッチを半クラッチ状態とすべく予め設定され
た初期クラッチ圧を与え、前記車速検出手段の検出値に
基づき車速が安定したと認められる車速安定条件が成立
してから、進行側のクラッチの係合圧をアクセル操作手
段の操作量に対応する目標車速となるようにする制御を
開始することを要旨とする。
に移行すると、進行側のクラッチに予め設定された初期
クラッチ圧が与えられ、車速が安定したと認められる車
速安定条件が成立してから進行側のクラッチの係合圧が
アクセル操作手段の操作量に対応した目標車速となるよ
うに制御される。このため、車速変化を伴う車速不安定
時(このようなときはアクセル操作量に応じた目標車速
と実車速との間に開きがある場合がある)に、アクセル
操作量に応じた目標車速となるようにクラッチの係合圧
制御が実行されることに起因するショックが避けられ
る。
明において、前記進行側のクラッチの係合圧をアクセル
操作手段の操作量に対応する目標車速となるようにする
制御は車速フィードバック制御であり、前記制御手段
は、車速安定条件成立前においては、前記車速検出手段
により検出された現在の車速を目標車速として設定して
前記車速フィードバック制御を無効化させることを要旨
とする。
に加え、現在の検出車速を目標車速として設定する簡単
な処理により、車速フィードバック制御が無効化され
る。請求項3に記載の発明では、請求項1又は2の発明
において、前記制御手段は、前記車速安定条件成立後に
おいては、アクセル操作手段の操作量に対応する目標車
速に対し、前記車速安定条件成立時点におけるアクセル
操作手段の操作量に対応する目標車速と検出車速との差
に見合った補正量を補う目標車速補正処理を行い、該目
標車速補正処理で得られる目標車速となるように前記ク
ラッチの係合圧を制御することを要旨とする。
の作用に加え、制御手段は、車速安定条件成立後におい
ては、アクセル操作手段の操作量に対応する目標車速に
対し、車速安定条件成立時点におけるアクセル操作手段
の操作量に対応する目標車速と検出車速との差に見合っ
た補正量を補う目標車速補正処理を行う。そしてこの目
標車速補正処理で得られた目標車速となるようにクラッ
チの係合圧を制御する。車速安定条件成立時点における
アクセル操作量に応じた目標車速と検出車速との間に開
きがあったとしても、クラッチの係合圧制御の開始時に
ショックが発生し難い。
れた荷の荷重を検出する荷重検出手段を備え、前記制御
手段は、通常走行から荷役走行に移行したと判断する
と、進行側のクラッチを半クラッチ状態とすべく予め設
定された初期クラッチ圧を与え、その初期クラッチ圧は
前記荷重検出手段の検出値に基づく荷重に応じて荷が重
いほど大きな値となるように設定されることを要旨とす
る。
に移行する際の初期クラッチ圧が、車両に積載された荷
の荷重に応じて荷が重いほど大きな値となるように設定
される。このため、通常走行から荷役走行に移行する際
に、荷の有無や荷重の違いに起因する車速変化が起き難
くなる。
のいずれか一項に記載の発明において、車両に積載され
た荷の荷重を検出する荷重検出手段を備え、前記制御手
段は、前記初期クラッチ圧を前記荷重検出手段の検出値
に基づく荷重に応じて荷が重いほど大きな値となるよう
に設定することを要旨とする。
か一項に記載の発明の作用に加え、通常走行から荷役走
行に移行する際の初期クラッチ圧が、車両に積載された
荷の荷重に応じて荷が重いほど大きな値となるように設
定される。このため、通常走行から荷役走行に移行する
際に、荷の有無や荷重の違いに起因する車速変化が起き
難くなる。
切換操作するためのシフト操作手段の前進・中立・後進
のうちの操作位置を検出するシフト操作位置検出手段を
備え、 前記制御手段は、シフト操作位置検出手段が前
進位置又は後進位置を検出する状態で通常走行から荷役
走行に移行するときは、荷役操作手段の操作量に対応し
た目標エンジン回転数とするエンジン回転数制御の開始
を、クラッチを半クラッチ状態とするクラッチ制御開始
時より所定時間遅らせる設定がなされ、シフト操作位置
検出手段が中立位置を検出する状態で通常走行から荷役
走行に移行するときは、前記エンジン回転数制御の開始
を所定時間遅らせる設定を解除することを要旨とする。
位置又は後進位置にある状態で通常走行から荷役走行に
移行するときは、荷役操作量に対応した目標エンジン回
転数とするエンジン回転数制御が、クラッチを半クラッ
チ状態にするクラッチ係合圧制御開始より所定時間遅れ
て開始される。このため、前進クラッチ又は後進クラッ
チが完全係合に近い接続状態でエンジン回転数が上昇す
ることに起因するショックが避けられる。一方、シフト
操作位置が中立位置にある状態で通常走行から荷役走行
に移行するときは、荷役操作量に対応した目標エンジン
回転数とするエンジン回転数の上昇が遅れ時間なく直ち
に実行される。このため、シフト操作手段が中立位置に
ある状態で荷役操作手段を操作したときには、荷役速度
の立ち上がりの応答性がよくなる。
切換操作するためのシフト操作手段の前進・中立・後進
のうちの操作位置を検出するシフト操作位置検出手段を
備え、前記制御手段は、前記シフト操作位置検出手段が
中立位置を検出する状態における荷役走行中において、
前記シフト操作位置検出手段の検出信号に基づき中立位
置から前進位置又は後進位置に切り換わったと判断した
ときは、前記車速検出手段の検出値に基づき車速が停止
車速以下であるか否かを判断し、車速が停止車速以下で
あれば予め設定された設定クラッチ圧を与え、車速が停
止車速を超えるようになると、アクセル操作手段の操作
量に対応した目標車速となるようにクラッチの係合圧を
制御することを要旨とする。
ト操作手段が中立位置から前進位置又は後進位置に切り
換えられたときは、車速が停止車速以下であれば、進行
側のクラッチに予め設定された設定クラッチ圧(発進シ
ョックが起きない控え目の設定値)が与えられる。そし
て、車速が停止車速を超えるようになるとアクセル操作
量に対応した目標車速とするためのクラッチの係合圧制
御に移行する。このため、比較的高いエンジン回転数の
状態にある荷役走行中にシフト操作手段を中立位置から
前進位置又は後進位置に切換えて車両を発進させる際、
ショックが起き難くなる。
明において、車両に積載された荷の荷重を検出する荷重
検出手段を備え、前記制御手段は前記設定クラッチ圧を
前記荷重検出手段の検出値に基づき荷重が重いほど大き
な値に設定することを要旨とする。
荷重に応じた設定クラッチ圧が設定されるため、荷の有
無や荷重の違いに影響されず、ほぼ一定の発進加速度が
得られる。
フォークリフトに具体化した一実施の形態を図面に従っ
て説明する。
aはトルクコンバータ2を備えた変速機3に連結され、
変速機3は差動装置4を介して駆動輪5aを有する車軸
5に連結されている。エンジン1にはスロットルアクチ
ュエータ7が設けられ、スロットルアクチュエータ7の
作動によってスロットル開度が調節されてエンジン1の
回転数、即ちエンジン1の出力軸1aの回転数が調節さ
れる。
え、入力軸3aに前進クラッチ8及び後進クラッチ9が
設けられている。前進クラッチ8及び後進クラッチ9と
出力軸3bとの間には図示しないギヤ列がそれぞれ設け
られ、各クラッチ8,9及び各ギヤ列を介して入力軸3
aの回転が出力軸3bに伝達される。両クラッチ8,9
には油圧式のクラッチ、この実施の形態では湿式多板ク
ラッチが使用され、受圧室8a,9a内の油圧力によっ
て接続力が調節可能に、かつ受圧室8a,9a内の油圧
力を高めると接続力が大きくなるように構成されてい
る。前進クラッチ8及び後進クラッチ9は前進クラッチ
バルブ10及び後進クラッチバルブ11を介して供給さ
れる油圧により受圧室8a,9a内の油圧力が制御され
る。前進クラッチバルブ10及び後進クラッチバルブ1
1はソレノイドへの通電量に比例した開度となる比例ソ
レノイド弁で構成されている。
2が設けられている。即ち、駐車ブレーキ12は変速機
3に組み込まれている。駐車ブレーキ12は出力軸3b
と一体回転するディスク12aと、出力軸3bに対して
回転不能かつスラスト方向に移動可能に設けられたブレ
ーキパッド12bとを備えている。ブレーキパッド12
bは図示しないばねのばね力によりディスク12aに圧
接される方向に付勢されて制動のための係合圧を発生さ
せ、ブレーキ用バルブ13を介して受圧室12cに供給
される油圧により制動状態が解除されるように構成され
ている。ブレーキ用バルブ13には電磁弁が使用されて
いる。
び各バルブ10,11,13が独立して図示されている
が、これら各装置は一つのハウジング内に組み込まれ
て、オートマチックトランスミッションを構成してい
る。そして、変速機3には図示しない油圧ポンプが組み
込まれ、その油圧ポンプの吐出油が図示しない流路及び
各バルブ10,11,13を介して各受圧室8a,9
a,12cに供給可能に構成されている。前記油圧ポン
プはエンジン1の回転時に変速機3に伝達される回転力
により駆動されるようになっている。
体回転可能に設けられ、磁気ピックアップからなるエン
ジン回転数センサ15により出力軸1aの回転数が検出
される。エンジン回転数センサ15は出力軸1aの回転
数に比例したパルス信号を出力する。変速機3の入力軸
3aには歯車16が一体回転可能に設けられ、磁気ピッ
クアップからなるタービン回転数センサ17により入力
軸3aの回転数が検出される。タービン回転数センサ1
7は入力軸3aの回転数に比例したパルス信号を出力す
る。変速機3の出力軸3bには歯車18が一体回転可能
に設けられ、磁気ピックアップからなる車速検出手段と
しての車速センサ19により出力軸3bの回転数が検出
される。車速センサ19は出力軸3bの回転数に比例し
たパルス信号を出力する。
としての油圧ポンプ20の吐出側に、図示しない管路等
を介してフォーク21を昇降させるリフトシリンダ22
及びマスト23を傾動させる図示しないティルトシリン
ダが接続されている。リフトシリンダ22にはフォーク
21の積載荷重を検出する荷重検出手段としての圧力セ
ンサ24が設けられている。圧力センサ24はリフトシ
リンダ22の内部の油圧を検出し、フォーク21の積載
荷重に対応した検出信号を出力する。
アクセルペダル25と、インチングペダル26と、ブレ
ーキペダル27とが設けられている。インチングペダル
26は荷役作業を行いながらフォークリフトの微速走行
を行う際に、クラッチを半接続状態(半クラッチ状態)
にするために使用するものである。そして、ブレーキペ
ダル27を操作する(踏み込む)ときは、ブレーキペダ
ル27はインチングペダル26と独立して作動するが、
インチングペダル26を操作する(踏み込む)ときは、
途中からインチングペダル26とブレーキペダル27と
が連動可能に構成されている。
作量検出手段としてのアクセルセンサ28により検出さ
れ、アクセルセンサ28はアクセルペダル25の操作量
に比例した検出信号を出力する。インチングペダル26
の操作量はインチングセンサ29により検出され、ブレ
ーキペダル27の操作量はブレーキセンサ30により検
出される。
シフトレバー(前後進レバー)31が設けられている。
シフトレバー31の位置を検知するシフト操作位置検出
手段としてのシフトスイッチ32は、シフトレバー31
が前進位置F、後進位置R及び中立位置(ニュートラル
位置)Nのいずれにあるかを検知し、各位置に対応する
信号を出力する。また、運転室の前部には荷役操作手段
としてのリフトレバー33及びティルトレバー34が設
けられている。リフトレバー33が操作されたか否かを
検出する荷役操作量検出手段としてのリフトレバーセン
サ35は、リフトレバー33の操作量に比例した検出信
号を出力する。ティルトレバー34が操作されたか否か
を検出する検知する荷役操作量検出手段としてのティル
トレバーセンサ36は、ティルトレバー34の操作量に
比例した検出信号を出力する。以下、リフトレバー33
を荷役レバーと称す。
ラッチバルブ10、後進クラッチバルブ11及びブレー
キ用バルブ13を駆動制御するための電気的構成を説明
する。
理装置(以下、CPUという)42、読出し専用メモリ
(ROM)43、読出し及び書替え可能なメモリ(RA
M)44、入力インタフェース45及び出力インタフェ
ース46を備えている。ROM43には所定の制御プロ
グラムや制御プログラムを実行する際に必要な各種デー
タ等が記憶されている。RAM44にはCPU42の演
算結果等が一時記憶される。CPU42はROM43に
記憶された制御プログラムに基づいて作動する。
数センサ17、車速センサ19及びシフトスイッチ32
は、入力インタフェース45を介してCPU42に接続
されている。圧力センサ24、アクセルセンサ28、イ
ンチングセンサ29、ブレーキセンサ30、リフトレバ
ーセンサ35及びティルトレバーセンサ36は図示しな
いA/D変換器(アナログ・ディジタル変換器)及び入
力インタフェース45を介してCPU42に接続されて
いる。
図示しない駆動回路を介してスロットルアクチュエータ
7、前進クラッチバルブ10、後進クラッチバルブ11
及びブレーキ用バルブ13にそれぞれ接続されている。
CPU42は各センサ15,17,19,24,28,
29,30,35,36及びスイッチ32の出力信号を
入力するとともに、ROM43に記憶された各種制御プ
ログラムに従って動作し、スロットルアクチュエータ7
及び各バルブ10,11,13への制御指令信号を出力
する。
作量に対するスロットル開度を示す図2(a)のマップ
M1と、荷役レバー33の操作量に対するスロットル開
度を示す図2(b)のマップM2とが記憶されている。
ROM43には制御プログラムとして、モード判定プロ
グラム(図示せず)、HATエンジン回転数制御ルーチ
ン(図4)、HAT車速制御ルーチン(図5)、ニュー
トラルHAT制御ルーチン(図6)等が記憶され、これ
ら各プログラムは各々の実行条件成立下において所定時
間(例えば10〜50msec. )間隔毎に実行される。
か荷役走行モードかを判定するためのプログラムであ
る。CPU42はこのプログラムを実行することで、マ
ップM1から求めるアクセルペダル25の操作量に対応
するスロットル開度THrun と、マップM2から求まる
荷役レバー33の操作量に対応するスロットル開度TH
liftとを大小比較し、通常走行条件THrun ≧THlift
が成立すると通常走行モードと判定し、荷役走行条件T
Hrun <THliftが成立すると荷役走行モード(以下、
HATモードという)と判定する。通常走行モードのと
きはスロットル開度THrun が採用され、HATモード
のときはスロットル開度THliftが採用される。
チンと図5に示すHAT車速制御ルーチンは、荷役走行
制御(HAT制御)のためのプログラムで、それぞれ荷
役走行条件成立(HATモード)下で実行される。荷役
走行制御(HAT制御)は、荷役レバー33の操作量か
ら決まるスロットル開度THliftとなるようにスロット
ルアクチュエータ7を制御するエンジン回転数制御(図
4)と、アクセルペダル25の操作量に対応する目標車
速(スロットル開度THrun に応じた車速)となるよう
に進行側(シフト側)のクラッチ8(又は9)の係合圧
を制御するクラッチ圧制御(車速制御)(図5)とから
なる。また、図6のニュートラルHAT制御ルーチン
は、シフトレバー31が中立位置NにあるときのHAT
モード下で実行され、HATモード下でシフトレバー3
1が中立位置から前進・後進位置に操作されるときの制
御を司るプログラムである。
クラッチ8(9)を半クラッチ接続状態とするときの初
期クラッチ圧を与えるための図3に示すマップM3,M
4が記憶されている。各マップM3,M4には、圧力セ
ンサ24の検出信号に基づく荷重Wにほぼ比例してクラ
ッチ圧Pclini,Pclsが増加するように設定されてい
る。図3(a)のマップM3はHAT車速制御ルーチン
においてHAT制御開始時の目標初期クラッチ圧Pclin
iを求めるために使用される。また図3(b)のマップ
M4はニュートラルHAT制御ルーチンにおいて停止車
速(1km/h以下)でシフトレバー31を中立位置から前
進・後進位置に操作したときの設定クラッチ圧Pclsを
求めるために使用される。また、ROM43にはアクセ
ル開度と目標車速との関係を示すマップ(図示省略)が
記憶されている。なお、各マップM1〜M4等は計算式
に代えることもできる。
ム内容について説明する。CPU42はエンジン運転中
においてモード判定プログラムを所定時間間隔で実行す
る。CPU42は各マップM1,M2を参照してアクセ
ル操作量および荷役レバー操作量に応じて得た各スロッ
トル開度THrun,THliftを大小比較し、通常走行モ
ードかHATモードかを判定する。図4及び図5の両ル
ーチンは、HATモード判定下で実行される。例えば図
4のルーチン終了後に続けて図5のルーチンが実行され
る。
制御ルーチンを説明する。なお、CPU42は本ルーチ
ンで使用するカウント値Ecntを計数するためのカウン
タを内蔵する。
においては、スロットル開度THrun,THliftを読み
込む。つまり、モード判定プログラムで使用されてRA
M44に一時記憶されたデータを読み込む。
置かどうかを判断する。これはシフトスイッチ32から
入力される検出信号に基づいて判断する。中立位置であ
ればS120に進み、前進位置または後進位置であれば
S130に進む。
10をセットする。S130においては、カウンタ値E
cntが10以上であるか否かを判断する。Ecnt≧10で
あればS140に進み、Ecnt≧10でなければS15
0に進む。
liftの指令値をスロットルアクチュエータ7に指令す
る。S150においては、スロットル開度THrunの指
令値をスロットルアクチュエータ7に指令する。
インクリメントする。よって、シフトレバー31が前進
位置Fまたは後進位置Rにある状態で、荷役レバー33
を操作してHATモードに入ったときは、カウンタ値E
cntが10計数するまでの所定時間(0.1〜0.5
秒)遅れてエンジン回転数NEが上昇し始める。一方、
シフトレバー31が中立位置Nにある状態で、荷役レバ
ー33を操作してHATモードに入ったときは、カウン
タ値Ecntに10がセットされるため、HATモードに
入ると直ちにエンジン回転数NEが上昇し始める。
説明する。まずこのルーチンの特徴的な考え方を述べ
る。HATモードに入ったときエンジン回転数を上昇さ
せるため、進行側のクラッチが接続状態にあればアクセ
ル操作量に応じた車速を保つためにクラッチ圧を半クラ
ッチ圧に下げることになる。このときクラッチ圧が低け
れば車体は減速し、クラッチ圧が高ければ車体は加速す
る。そこで、HATモードに入ったときに加減速がない
ように、初期クラッチ圧は走行抵抗との釣り合いを考慮
した値に設定する。走行抵抗は車体重量に比例するた
め、圧力センサ24からの検出値に基づく荷重Wに応じ
た目標初期クラッチ圧Pcliniが決まるようにしてい
る。このために図3(a)のマップM3を使用する。
ル開度に応じた目標車速と実車速との間に比較的大きな
差がある場合がある。この場合、目標初期クラッチ圧を
与えた後、目標車速とするための制御によりクラッチ圧
が比較的急勾配で上昇または下降し、運転者がショック
と感じる恐れがある。そのための対策として以下の制御
〜を採用している。
車速)を目標車速に設定する。つまり車速フィードバッ
ク制御が事実上行われないのに等しい制御の無効化の処
理をする。このため目標初期クラッチ圧Pcliniを維持
したまま惰性走行する。
かどうかを逐次チェックし、車速が安定していると判定
できたらの設定を解除する。この設定解除時から事実
上の車速フィードバック制御が開始される。HATモー
ドに入ったときに車速変化過程にあるときは、車速の安
定を待って(事実上の)車速フィードバック制御が開始
される。車速変化があることは、実車速を目標車速に近
づける加速または減速過程にあって、実車速と目標車速
とに比較的大きな差があるとみなし得るからである。車
速安定判定は、予め用意された車速安定条件が成立した
か否かを調べる。
た時の車速は安定しているが、大抵の場合、その時の実
車速はアクセル開度から決まる目標車速Vaccとは一致
していない。そこで、車速安定条件成立以後に決まる目
標車速にその差を補う補正を加えることで、車速安定条
件成立時点前後における車体の加減速が起きないように
する。詳しくは車速安定条件成立時点における実車速V
senと目標車速Vaccとの差Vcor(=Vsen−Vacc)
を、以後のアクセル開度から逐次決まる目標車速Vacc
に加算する(Vhat=Vacc+Vcor)。補正後の目標車
速Vhatを基にHATモードの終了まで車速フィードバ
ック制御を実行する。
ルーチンについて図5に基づいて詳しく説明する。な
お、CPU42は本ルーチンで使用するカウント値HA
Tcntを計数するためのカウンタを内蔵する。
「0」であるか否かを判断する。HATcntはHATモ
ード中に継続して計数されるカウンタ値で、HAT制御
のサイクル回数に相当する。この場合、HATcntはH
ATモードに入って始めて(1回目)の当該ルーチンの
実行であるかどうかの判断に使われる。HATcnt=0
のときはS210に進み、HATcnt=0でないときは
S220に進む。つまりHATモードに入った1回目は
S210に進み、2回目以降はS220に進む。
初期クラッチ圧Pcliniを求める。すなわち、荷重Wの
データに基づきマップM3(図3(a))を参照し、荷
重Wに応じた目標初期クラッチ圧Pcliniを求める。荷
重Wが重いほど目標初期クラッチ圧Pcliniは大きな値
に決まる。
速変化率を計算する。現時刻から過去一定時間(例えば
20〜100msec.)内に検出された複数個の車速デー
タ(現在の車速データを含む)をCPU42はRAM4
4に保存しており、複数個の車速データを使って一定時
間内における車速変化率を計算する。
成立するか否かを判断する。詳しくは一定時間の車速変
化率が予め設定した一定範囲内に収まっているかどうか
を判断する。この車速安定条件不成立のときはS240
に進み、車速安定条件成立のときはS250に進む。
Vsenを目標車速Vhatに設定する。つまり実車速Vsen
が目標車速Vhatに設定され、車速フィードバック制御
を事実上無効化するための設定がなされる。この処理の
後はS280に進む。
た目標車速Vaccを求める。アクセルペダルセンサ28
からの検出値であるアクセル開度データに基づきマップ
(図示せず)を参照してアクセル開度に応じた目標車速
Vaccを求める。
Vcorを算出する。この補正値Vcorは、車速安定条件成
立時点(時刻to)における実車速Vsenと目標車速Vac
cとの差として計算される(Vcor=Vsen(to)−Vac
c(to);但し、Vsen(to),Vacc(to)は、それ
ぞれ車速安定条件が最初に成立した時刻toにおける実
車速、アクセル開度から決まる目標車速である)。目標
車速補正値Vcorは以後当ルーチンで使用するためにR
AM44の所定記憶領域に記憶される。
に目標車速補正値Vcorを加え、目標車速Vhatを算出す
る。この目標車速Vhatが車速フィードバック制御の目
標値とされる。
制御演算により目標クラッチ圧Pclを算出する。つま
り、フィードバック制御演算式(例えば比例積分制御
(PI制御)の演算式など)を用いて実車速Vsenと目
標車速Vhatから両者の偏差等に応じた目標クラッチ圧
Pclを計算する。
ッチバルブソレノイド10(又は11)に目標クラッチ
圧Pclに応じた電流値を出力する指令を出す。なお、シ
フトレバー31が中立位置にあるときは、目標車速補正
値Vcorは「0」とする。このため、シフトレバー31
が中立位置にある停車状態でアクセルペダル25が踏ま
れ、目標車速と実車速「0」との間に偏差が生じても、
目標車速補正値Vcorは「0」となる。
ーチンを説明する。シフトレバー31が中立位置Nにあ
る状態で荷役レバー33が操作されてHATモードにあ
る状態(ニュートラルHAT状態という)で、シフトレ
バー31が前進位置Fまたは後進位置Rに操作されたと
きの制御のためのルーチンである。ニュートラルHAT
状態でシフト位置を前進・後進位置に切り換える場合に
は次の2通りある。 (a) 停車中のニュートラルHAT状態から発進するた
めにシフトレバー31を前進・後進位置に操作する場
合。 (b) 走行中のニュートラルHAT状態からシフトレバ
ー31を前進・後進位置に操作する場合。
する場合、停車状態でクラッチ圧の車速フィードバック
制御を開始すると、検出車速(≒0)と目標車速Vacc
との差が大きいため、発進時にショックが発生する。こ
の対策として、ニュートラルHAT状態でシフトレバー
31が前進・後進位置に操作された時点の車速が停車と
認められる停止車速(1km/h以下)である間は、初期ク
ラッチ圧として設定クラッチ圧Pclsを与え、フィード
フォワード制御を行う。そして、車速が停止車速(1km/
h以下)を超えたらフィードバック制御に移る。設定ク
ラッチ圧Pclsには、図3(b)のマップM4を使用し
て荷重Wに応じた値が設定される。
ついて図6に基づいて詳しく説明する。このルーチンは
ニュートラルHAT状態、すなわち中立位置NかつHA
Tモードにあるときに実行される。
1が前進位置Fまたは後進位置Rに操作されたかを判断
する。操作されたときはS310に進み、操作されなか
ったときは当該ルーチンを終了する。
あるか否かを判断する。車速が1km/h以下でないとき、
すなわち車速が1km/hを超えるときはHAT車速制御ル
ーチン(図5)へ移行する。つまり車速が1km/hを超え
るときは、クラッチ圧の車速フィードバック制御が実行
される。このとき例えばアクセルペダル25が踏まれて
おらず目標車速Vacc(=0)と実車速Vsen(>1)と
の間に差があれば、その差に相当する目標車速補正値V
corを持った形でフィードバック制御が行われる。この
ため、アクセルペダル25を離していても、目標車速V
hatは0とはならず目標車速補正値Vcor分が残るので、
クリープ走行することになる。一方、このステップにお
いて車速が1km/h以下であるときはS320に進む。
(b))を参照し、荷重Wに応じた設定クラッチ圧Pcl
sを求める。この設定クラッチ圧Pclsは、発進ショック
を招かない値に設定された半クラッチ圧で、荷が重いと
きほど値が大きくなるように設定され、荷の有無や重量
等に影響されずいつも一定の発進加速度が得られるよう
にしている。
ッチバルブソレノイドへ設定クラッチ圧Pclsに応じた
電流値の出力を指令する。以上説明した各種ルーチンの
プログラムを制御装置41に備えるこのフォークリフト
においては、通常走行モードからHATモードに移行す
る際の制御は、図4及び図5の各ルーチンが実行される
ことにより次のように行われる。
3が前進位置F又は後進位置Rにある状態で通常走行モ
ードからHATモードに移行した際は、シフト側のクラ
ッチを目標初期クラッチ圧Pcliniとするクラッチ圧制
御の開始から所定時間ΔT遅れてエンジン回転数NEが
上昇し始める。このため、通常走行モード下で完全係合
状態にあったクラッチが半クラッチになったタイミング
でエンジン回転数NEが上昇するので、このモード移行
時にショックが発生し難い。また、図7(b)に示すよ
うに、シフトレバー33が中立位置Nにある状態で通常
走行モードからHATモードに移行する際は、通常走行
モード下で元々クラッチが切断状態(クラッチ圧0)に
あってショック発生の心配がないので、遅れ時間ΔTを
待つことなく直ちにエンジン回転数NEが上昇し始め
る。このため、荷役レバー33を操作したときの荷役速
度の立ち上がりの応答性がよくなる。
通常走行モードからHATモードに入ると、このHAT
開始時点に目標初期クラッチ圧Pcliniが与えられ、ク
ラッチ圧の車速フィードバック制御が開始される。しか
し、以後の処理においてこの車速フィードバック制御を
実行するに当たり、毎回、現時点を含む過去複数個の検
出車速データから求めた車速変化率を基に車速安定条件
が成立するか否かを判定し、車速が安定していないと判
定されている間は検出車速Vsenが目標車速Vhatに設定
される。このため、クラッチ圧の車速フィードバック制
御が事実上無効化され、車速が安定するまで目標初期ク
ラッチ圧Pcliniが維持される。そして、やがて車速が
安定して車速安定条件が成立すると、この時刻to(同
図における黒点)における検出車速Vsenと目標車速Va
ccとの差を目標補正量Vcorとし、以後HATモード終
了まで、アクセル開度から決まる目標車速Vaccにこの
目標補正量Vcorを加算した補正値を目標車速Vhat(=
Vacc+Vcor)として車速フィードバック制御が実行さ
れる。このため、車速変化中にHATモードが開始され
てその時の検出車速と目標車速との間に比較的大きな差
があるような場合でも、加減速ショックが起き難い。
重センサ24の検出値に基づく荷重Wが考慮された値な
ので、フォーク21上の荷の有無や荷の重量の違いがあ
っても、通常走行モードからHATモードに移行すると
きに加減速ショックが起き難い。
バー31を前進・後進位置に操作した際の制御は、図6
のルーチンが実行されることにより次のように行われ
る。エンジン回転数が高回転域にあるニュートラルHA
T状態で、停車から発進するためにシフトレバー31を
前進位置または後進位置に操作した際、仮にアクセルペ
ダル25が踏み込んでいても、荷の有無や重量に影響さ
れず一定加速度でショックなく発進する。やがて車速が
1km/hを超えると、車速フィードバック制御に移行す
る。また、走行中のニュートラルHAT状態から前進・
後進位置にシフトチェンジしたときは車速フィードバッ
ク制御に直ぐ移行するが、1km/hを超える車速があるた
め、シフトチェンジの際にショックはほとんど感じな
い。
き、車速が安定するまでは初期クラッチ圧Pcliniを与
え、車速が安定してからクラッチ圧の車速フィードバッ
ク制御を開始するので、実車速Vsenと目標車速Vaccと
の間に比較的大きな差があるときに車速フィードバック
制御を開始することに起因する加減速ショックを防ぐこ
とができる。
設定するだけの簡単な処理で、車速フィードバック制御
を無効化することができる。 (3) 車速安定条件成立後は、この条件成立時点にお
ける検出車速Vsenと目標車速Vaccとの差を補正量Vco
rとして補った新たな目標車速Vhatに基づきクラッチ圧
の車速フィードバック制御を行うので、車速安定条件成
立してから加減速ショックなくスムーズに車速フィード
バック制御に移行することができる。
に移る際に与える目標初期クラッチ圧Pcliniを、圧力
センサ24の検出値に基づく荷重Wに応じて荷が重いほ
ど大きな値となるように設定するので、通常走行モード
からHATモードに移る際に、荷の有無や荷重の違いに
起因する車速変化を防ぐことができる。
後進位置にある状態でHATモードに入る際は、エンジ
ン回転数制御の開始をクラッチ圧制御より所定時間ΔT
遅らせることでショックを防げ、しかもシフトレバー3
3が中立位置にあるときはHATモードに入ると直ちに
エンジン回転数制御を開始させるので、荷役速度の立ち
上がり応答性をよくすることができる。
1を中立位置から前進位置または後進位置に切り換える
際、停車から発進するときは設定クラッチ圧Pclsを与
え、車速が停止車速(1km/h以下)を超えるとクラッチ
圧の車速フィードバック制御に移行する。このため、停
車中のニュートラルHAT状態から発進するためにシフ
トレバー31を前進・後進位置に操作した際は、仮にア
クセルペダル25を踏んでいてもショックを軽く済ませ
ることができる。
サ24の検出値に基づく荷重Wに応じて荷が重いほど大
きな値となるように設定したので、荷の有無や荷重の違
いに影響されず、ニュートラルHAT時でもいつもほぼ
一定の発進加速度を得ることができる。
でなく、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 前記実施形態において、実車速Vsenと目標車速Va
ccとに比較的差があるときのショック低減対策として採
用した制御内容〜を無くすこともできる。すなわ
ち、図5においてS220〜270を無くし、S200
でNOの判定のときはS280に進む。この構成によっ
ても、HATモード開始時には最初に荷重に応じた初期
クラッチ圧Pcliniが立ち、その後、クラッチ圧の車速
フィードバック制御に移行するので、HATモードに入
ったときのショックは軽減される。また、フィードバッ
ク制御演算式はクラッチ圧の急変化を抑える内容となっ
ているので、上記〜の制御を外しても、発生するシ
ョックは比較的小さい。
しも車速変化率である必要はない。現時点までの過去複
数個の車速データが一定範囲内に収まっているかどうか
を差から判断してもよい。要するに車速が安定したこと
を判断できる判断方法であればよい。
出車速Vsenと目標車速Vaccとの差に限定されない。目
標車速Vaccより目標車速Vhatが検出車速Vsenに近づ
く補正であれば、その補正量は適宜変更できる。補正後
の目標車速Vhatが検出車速Vsenの所定範囲内の値とな
れば、車速フィードバック制御開始時のショックは軽減
できる。
8と後進クラッチ9が各々作動連結されるギヤ列の減速
比が異なるときは、前進用と後進用のマップを別々に用
意し、初期クラッチ圧Pcliniや設定クラッチ圧Pclsを
前進時と後進時とで異なる値にすることもできる。
ばショベルローダ等に適用してもよい。
以外の発明(技術思想)について、以下にその効果とと
もに記載する。 (1) 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記初期ク
ラッチ圧は、走行抵抗とほぼ均衡する値に設定されてい
る。この場合、通常走行から荷役走行に移行する際の車
速変化を避けやすい。
て、前記変速機を切換操作するためのシフト操作手段の
前進・中立・後進のうちの操作位置を検出するシフト操
作位置検出手段を備え、前記制御手段は、請求項6に記
載の制御手段の機能と、請求項7又は8に記載の制御手
段の機能とのうち少なくとも一方を兼ね備えている。こ
の構成によれば、請求項1〜5のいずれかの発明の効果
に加え、請求項6に記載の発明の効果と請求項7又は8
に記載の発明の効果との少なくとも一方を共に得ること
ができる。
に記載の発明によれば、通常走行から荷役走行に移行し
て車速が安定するまでは初期クラッチ圧を与え、車速が
安定してからアクセル操作量に対応した目標車速とする
クラッチの係合圧制御を開始するので、車速不安定で目
標車速と実車速とに開きがある可能性があるような状況
下で車速を目標車速に合わせようとするクラッチの係合
圧制御が開始されることによるショックを避けることが
できる。
1,2の発明の効果に加え、車速安定後は、車速安定条
件成立時点における検出車速と目標車速との差に見合っ
た補正を加えた目標車速に基づきクラッチの係合圧制御
を行うので、車速安定後、クラッチの係合圧制御が開始
された時に車速変化ショックが起き難い。
常走行から荷役走行に移行したとき、荷重に応じて荷が
重いほど大きな値となるような初期クラッチ圧が与えら
れるので、この移行時に荷の有無や荷重の違いに起因す
る車速変化ショックを起き難くすることができる。
作位置が前進位置又は後進位置にある状態で通常走行か
ら荷役走行に移る際のショックを低減でき、しかもシフ
ト操作位置が中立位置にある状態で荷役走行に移ったと
きの荷役速度の立ち上がり応答性をよくすることができ
る。
状態でシフト操作手段を中立位置から前進位置又は後進
位置に切り換えて発進させる際の発進ショックを起き難
くすることができる。
の発明の効果に加え、設定クラッチ圧が荷重に応じて荷
が重いほど大きな値に設定されるので、荷の有無や荷重
の違いに影響されず、ほぼ一定の発進加速度を得ること
ができる。
図。
対応関係を設定したマップ、(b)は荷役レバー操作量
とスロットル開度の対応関係を設定したマップ。
係を設定したマップ、(b)は荷重と設定クラッチ圧の
対応関係を設定したマップ。
ローチャート。
ト。
ーチャート。
説明するグラフ。
フ。
b…出力軸、5a…駆動輪、7…制御手段を構成するス
ロットルアクチュエータ、8…前進クラッチ、9…後進
クラッチ、8a,9a…受圧室、10…制御弁としての
前進クラッチバルブ、11…制御弁としての後進クラッ
チバルブ、19…車速検出手段としての車速センサ、2
0…荷役用ポンプとしての油圧ポンプ、21…フォー
ク、24…荷重検出手段としての圧力センサ、25…ア
クセル操作手段としてのアクセルペダル、28…アクセ
ル操作量検出手段としてのアクセルセンサ、31…シフ
ト操作手段としてのシフトレバー、32…シフト操作位
置検出手段としてのシフトスイッチ、33…荷役操作手
段としての荷役レバー(リフトレバー)、34…荷役操
作手段としてのティルトレバー、35…荷役操作量検出
手段としてのリフトレバーセンサ、36…荷役操作量検
出手段としてのティルトレバーセンサ、41…制御手段
を構成する制御装置、42…制御手段を構成するCP
U、Pclini…初期クラッチ圧としての目標初期クラッ
チ圧、Pcls…設定クラッチ圧。
Claims (8)
- 【請求項1】 エンジンの出力をトルクコンバータを介
して出力軸に伝達する油圧式の前進クラッチ及び後進ク
ラッチを備えた変速機と、 前記各クラッチの受圧室内の油圧を増減して接続状態を
調整する制御弁と、 アクセル操作手段の操作量を検出するアクセル操作量検
出手段と、 エンジンにより駆動される荷役用ポンプと、 荷役作業を行うために操作される荷役操作手段の操作量
を検出する荷役操作量検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 荷役操作量検出手段及びアクセル操作量検出手段の各検
出値に基づいて通常走行か荷役走行かを判断し、通常走
行と判断した場合は進行側のクラッチを完全係合状態と
して前記アクセル操作手段の操作量に対応した目標エン
ジン回転数に制御し、荷役走行と判断した場合は荷役操
作手段の操作量に対応した目標エンジン回転数に制御
し、かつ進行側のクラッチを半クラッチ状態にするとと
もに前記アクセル操作手段の操作量に対応した目標車速
となるようにクラッチの係合圧を制御する制御手段とを
備え、 前記制御手段は、通常走行から荷役走行に移行したと判
断すると、進行側のクラッチを半クラッチ状態とすべく
予め設定された初期クラッチ圧を与え、前記車速検出手
段の検出値に基づき車速が安定したと認められる車速安
定条件が成立してから、進行側のクラッチの係合圧をア
クセル操作手段の操作量に対応する目標車速となるよう
にする制御を開始する産業車両の荷役走行制御装置。 - 【請求項2】 前記進行側のクラッチの係合圧をアクセ
ル操作手段の操作量に対応する目標車速となるようにす
る制御は車速フィードバック制御であり、前記制御手段
は、車速安定条件成立前においては、前記車速検出手段
により検出された現在の車速を目標車速として設定して
前記車速フィードバック制御を無効化させる請求項1に
記載の産業車両の荷役走行制御装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記車速安定条件成立
後においては、アクセル操作手段の操作量に対応する目
標車速に対し、前記車速安定条件成立時点におけるアク
セル操作手段の操作量に対応する目標車速と検出車速と
の差に見合った補正量を補う目標車速補正処理を行い、
該目標車速補正処理で得られる目標車速となるように前
記クラッチの係合圧を制御する請求項1又は2に記載の
産業車両の荷役走行制御装置。 - 【請求項4】 エンジンの出力をトルクコンバータを介
して出力軸に伝達する油圧式の前進クラッチ及び後進ク
ラッチを備えた変速機と、 前記各クラッチの受圧室内の油圧を増減して接続状態を
調整する制御弁と、 アクセル操作手段の操作量を検出するアクセル操作量検
出手段と、 エンジンにより駆動される荷役用ポンプと、 荷役作業を行うために操作される荷役操作手段の操作量
を検出する荷役操作量検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 車両に積載された荷の荷重を検出する荷重検出手段と、 荷役操作量検出手段及びアクセル操作量検出手段の各検
出値に基づいて通常走行か荷役走行かを判断し、通常走
行と判断した場合は進行側のクラッチを完全係合状態と
して前記アクセル操作手段の操作量に対応した目標エン
ジン回転数に制御し、荷役走行と判断した場合は荷役操
作手段の操作量に対応した目標エンジン回転数に制御
し、かつ進行側のクラッチを半クラッチ状態にするとと
もに前記アクセル操作手段の操作量に対応した目標車速
となるようにクラッチの係合圧を制御する制御手段とを
備え、 前記制御手段は、通常走行から荷役走行に移行したと判
断すると、進行側のクラッチを半クラッチ状態とすべく
予め設定された初期クラッチ圧を与え、その初期クラッ
チ圧は前記荷重検出手段の検出値に基づく荷重に応じて
荷が重いほど大きな値となるように設定される産業車両
の荷役走行制御装置。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の産
業車両の荷役走行制御装置において、車両に積載された
荷の荷重を検出する荷重検出手段を備え、前記制御手段
は、前記初期クラッチ圧を前記荷重検出手段の検出値に
基づく荷重に応じて荷が重いほど大きな値となるように
設定する産業車両の荷役走行制御装置。 - 【請求項6】 エンジンの出力をトルクコンバータを介
して出力軸に伝達する油圧式の前進クラッチ及び後進ク
ラッチを備えた変速機と、 前記各クラッチの受圧室内の油圧を増減して接続状態を
調整する制御弁と、 アクセル操作手段の操作量を検出するアクセル操作量検
出手段と、 エンジンにより駆動される荷役用ポンプと、 荷役作業を行うために操作される荷役操作手段の操作量
を検出する荷役操作量検出手段と、 前記変速機を切換操作するためのシフト操作手段の前進
・中立・後進のうちの操作位置を検出するシフト操作位
置検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 荷役操作量検出手段及びアクセル操作量検出手段の各検
出値に基づいて通常走行か荷役走行かを判断し、通常走
行と判断した場合は進行側のクラッチを完全係合状態と
して前記アクセル操作手段の操作量に対応した目標エン
ジン回転数に制御し、荷役走行と判断した場合は荷役操
作手段の操作量に対応した目標エンジン回転数に制御
し、かつ進行側のクラッチを半クラッチ状態にするとと
もに前記アクセル操作手段の操作量に対応した目標車速
となるようにクラッチの係合圧を制御する制御手段とを
備え、 前記制御手段は、シフト操作位置検出手段が前進位置又
は後進位置を検出する状態で通常走行から荷役走行に移
行するときは、荷役操作手段の操作量に対応した目標エ
ンジン回転数とするエンジン回転数制御の開始を、クラ
ッチを半クラッチ状態とするクラッチ制御開始時より所
定時間遅らせる設定がなされ、シフト操作位置検出手段
が中立位置を検出する状態で通常走行から荷役走行に移
行するときは、前記エンジン回転数制御の開始を所定時
間遅らせる設定を解除する産業車両の荷役走行制御装
置。 - 【請求項7】 エンジンの出力をトルクコンバータを介
して出力軸に伝達する油圧式の前進クラッチ及び後進ク
ラッチを備えた変速機と、 前記各クラッチの受圧室内の油圧を増減して接続状態を
調整する制御弁と、 アクセル操作手段の操作量を検出するアクセル操作量検
出手段と、 エンジンにより駆動される荷役用ポンプと、 荷役作業を行うために操作される荷役操作手段の操作量
を検出する荷役操作量検出手段と、 前記変速機を切換操作するためのシフト操作手段の前進
・中立・後進のうちの操作位置を検出するシフト操作位
置検出手段と、 車両の車速を検出する車速検出手段と、 荷役操作量検出手段及びアクセル操作量検出手段の各検
出値に基づいて通常走行か荷役走行かを判断し、通常走
行と判断した場合は進行側のクラッチを完全係合状態と
して前記アクセル操作手段の操作量に対応した目標エン
ジン回転数に制御し、荷役走行と判断した場合は荷役操
作手段の操作量に対応した目標エンジン回転数に制御
し、かつ進行側のクラッチを半クラッチ状態にするとと
もに前記アクセル操作手段の操作量に対応した目標車速
となるようにクラッチの係合圧を制御する制御手段とを
備え、 前記制御手段は、前記シフト操作位置検出手段が中立位
置を検出する状態における荷役走行中において、前記シ
フト操作位置検出手段の検出信号に基づき中立位置から
前進位置又は後進位置に切り換わったと判断したとき
は、前記車速検出手段の検出値に基づき車速が停止車速
以下であるか否かを判断し、車速が停止車速以下であれ
ば予め設定された設定クラッチ圧を与え、車速が停止車
速を超えるようになると、アクセル操作手段の操作量に
対応した目標車速となるようにクラッチの係合圧を制御
する産業車両の荷役走行制御装置。 - 【請求項8】 車両に積載された荷の荷重を検出する荷
重検出手段を備え、前記制御手段は前記設定クラッチ圧
を前記荷重検出手段の検出値に基づき荷重が重いほど大
きな値に設定する請求項7に記載の産業車両の荷役走行
制御装置。
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---|---|---|---|
JP29478999A JP4178692B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 産業車両の荷役走行制御装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29478999A JP4178692B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 産業車両の荷役走行制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001113986A true JP2001113986A (ja) | 2001-04-24 |
JP4178692B2 JP4178692B2 (ja) | 2008-11-12 |
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ID=17812307
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP29478999A Expired - Fee Related JP4178692B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 産業車両の荷役走行制御装置 |
Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1330521C (zh) * | 2004-04-27 | 2007-08-08 | 日产自动车株式会社 | 车辆控制设备 |
JP2009029424A (ja) * | 2008-10-06 | 2009-02-12 | Komatsu Ltd | 作業車両の車速制御装置 |
-
1999
- 1999-10-18 JP JP29478999A patent/JP4178692B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1330521C (zh) * | 2004-04-27 | 2007-08-08 | 日产自动车株式会社 | 车辆控制设备 |
JP2009029424A (ja) * | 2008-10-06 | 2009-02-12 | Komatsu Ltd | 作業車両の車速制御装置 |
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