JP2001113678A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001113678A
JP2001113678A JP29541099A JP29541099A JP2001113678A JP 2001113678 A JP2001113678 A JP 2001113678A JP 29541099 A JP29541099 A JP 29541099A JP 29541099 A JP29541099 A JP 29541099A JP 2001113678 A JP2001113678 A JP 2001113678A
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Hiroyuki Kunii
博之 国井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字スループットの向上を図ることができる
インクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 ヒータON回数カウンタ23は、各バン
ド毎の画像データ量に基づいて当該1バンド分の画像を
形成するのに必要なヒータON回数を計数する。ヘッド
温度算出部24は、1バンド分の画像が形成される度
に、ヘッド温度検知センサ15で検知された印字ヘッド
の温度と次の1バンド分の画像データに対するヒータO
N回数とに基づいて、当該次の1バンド分の画像形成後
における印字ヘッドの推定温度を算出する。印字停止時
間決定部25は、印字ヘッドの推定温度に基づいて、当
該次の1バンド分の画像形成を開始するまでの印字停止
時間を決定する。制御部26は、かかる印字停止時間に
従って当該次の1バンド分の画像形成を実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドを走査
しながらインクを吐出することにより記録紙などの記録
媒体に画像を形成するインクジェット記録装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置の一つとして、印字ヘッドからインクを吐出して
記録紙に画像を形成するインクジェット記録装置が知ら
れている。このインクジェット記録装置は、インクを吐
出する複数の吐出ノズルが形成された印字ヘッドと、印
字ヘッドに供給するインクが収容されたインクタンク
と、印字ヘッドを搭載して所定方向に往復移動するキャ
リッジと、キャリッジの移動方向に直交する方向に記録
紙を搬送する搬送装置とを備えている。
【0003】記録紙に画像を形成するには、まず、記録
紙の搬送を停止させた状態で、キャリッジを上記の所定
方向に移動させながら、吐出ノズルからインクを吐出す
ることにより、画像形成領域に位置する記録紙の部分に
1バンド分の画像を形成(印字)する。次に、搬送装置
により記録紙を所定の長さだけ搬送して、画像形成領域
に記録紙の新たな部分を位置させる。その後、上記のイ
ンクの吐出動作と記録紙の搬送動作とを交互に繰り返す
ことにより、記録紙の全体に画像が形成される。
【0004】また、従来のインクジェット記録装置に
は、発熱素子(吐出ヒータ)を利用してインクを吐出す
るものがある。かかる発熱素子は各吐出ノズル毎に設け
られる。発熱素子に電圧を印加して、発熱素子を発熱さ
せることにより、吐出ノズルに連なるインク流路内にバ
ブルを形成する。そして、そのバブルの膨張によって高
められた吐出ノズル内の圧力によりインクが吐出ノズル
から吐出する。
【0005】このように、インクを吐出する度に発熱素
子を駆動するので、印字ヘッドの温度が上昇する。特
に、1バンド分の画像データが、発熱素子に電圧を印加
する回数の多いもの、すなわち高いデューティ(duty)
の画像データであると、発熱素子の発熱回数が多く、当
該1バンド分の画像を形成した後に、印字ヘッドの温度
が大幅に上昇する。印字ヘッドの温度が所定の温度T0
を超えると、インクの吐出異常や印字ヘッドが破壊され
ることがある。この温度T0 は吐出不安定温度と称され
る。
【0006】従来は、かかる印字ヘッドの吐出異常やヘ
ッド破壊を防ぐために、印字ヘッドにヘッド温度検知セ
ンサを設け、1バンド分の画像を形成した後、ヘッド温
度検知センサで検知された印字ヘッドの温度が所定の基
準温度TS を超えているか否かを判断している。ここ
で、基準温度TS は、現在の印字ヘッドの温度が基準温
度TS であるとしたときに、直ちに高いデューティの画
像を形成しても、印字ヘッドの温度が吐出不安定温度T
0 を超えないような温度として定められる。例えば、吐
出不安定温度T0 が60度の場合、基準温度TS は45
度と定められる。そして、印字ヘッドの温度が基準温度
S よりも高い場合には、次の1バンド分の画像形成を
停止し、印字ヘッドの温度が低下して基準温度TS 以下
になってから次の1バンド分の画像形成を開始すること
にしている。
【0007】かかる従来の画像形成動作の制御方法を具
体的に説明する。図7は高いデューティの画像を形成し
た後に低いデューティの画像を形成したときのヘッド温
度の経時変化の一例を示す図である。図7において、横
軸は印字時間を表し、縦軸は印字ヘッドの温度を表す。
図7の例では、高いデューティの画像を形成した後に
は、印字ヘッドの温度が吐出不安定温度T0 に近い温度
まで上昇している。この場合、高いデューティの画像形
成後から印字ヘッドの温度が低下して基準温度T S に達
するまでの時間(印字停止時間)t1 の間、次の画像形
成は行われない。その後、印字ヘッドの温度が基準温度
S に達すると、次の低いデューティの画像形成が開始
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のイ
ンクジェット記録装置では、1バンド分の画像を形成す
る度に印字ヘッドの温度を検知し、その印字ヘッドの温
度が基準温度TS より高いときには、基準温度TS 以下
になるまで、次の1バンド分の画像形成を停止してい
る。しかしながら、例えば、図7に示すように、高いデ
ューティの画像を形成した後、印字ヘッドの温度があま
り上がらないような低いデューティの画像を形成する場
合でも、印字ヘッドの温度が基準温度TS 以下になるま
で次の1バンド分の画像形成を停止するので、記録紙の
全体に画像を形成するのに長時間を要する。しかも、印
字ヘッドの温度が基準温度TS よりわずかでも高けれ
ば、画像形成を停止するので、画像形成を停止する回数
が多く、印字スループットが低いという問題があった。
【0009】また、従来のインクジェット記録装置で
は、印字ヘッドの温度が吐出不安定温度T0 を超えない
ようにするために、基準温度TS と吐出不安定温度T0
との差をなるべく大きくとる必要がある。これにより、
画像形成を停止する回数が多くなり、印字スループット
がさらに低くなる。
【0010】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、印字スループットの向上を図ることができるイ
ンクジェット記録装置を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、印字ヘッドを走査しながら前記印字ヘッ
ドのノズルからインク液滴を吐出することにより1バン
ドずつ画像を記録媒体に形成するインクジェット記録装
置において、前記印字ヘッドの温度を検知するヘッド温
度検知手段と、1バンド分の画像を形成する度に、次の
1バンド分の画像データ量に基づいて当該次の1バンド
分の画像形成後における前記印字ヘッドの温度上昇分を
推定すると共に、前記ヘッド温度検知手段で検知された
当該1バンド分の画像形成後における前記印字ヘッドの
温度に前記印字ヘッドの温度上昇分を加えることにより
前記印字ヘッドの推定温度を算出するヘッド温度算出手
段と、前記ヘッド温度算出手段で得られた前記印字ヘッ
ドの推定温度に基づいて当該次の1バンド分の画像形成
を開始するまでの印字停止時間を決定する印字停止時間
決定手段と、前記印字停止時間決定手段で決定された前
記印字停止時間に従って当該次の1バンド分の画像形成
を実行させる制御手段と、を具備することを特徴とする
ものである。
【0012】また、上記の目的を達成するために本発明
に係るインクジェット記録装置における画像形成動作の
制御方法は、印字ヘッドを走査しながら前記印字ヘッド
のノズルからインク液滴を吐出することにより1バンド
ずつ画像を記録媒体に形成するインクジェット記録装置
において、1バンド分の画像を形成する度に、次の1バ
ンド分の画像データ量に基づいて当該次の1バンド分の
画像形成後における前記印字ヘッドの温度上昇分を推定
し、ヘッド温度検知手段で検知された当該1バンド分の
画像形成後における前記印字ヘッドの温度に前記印字ヘ
ッドの温度上昇分を加えることにより前記印字ヘッドの
推定温度を算出した後、前記印字ヘッドの推定温度に基
づいて当該次の1バンド分の画像形成を開始するまでの
印字停止時間を決定し、その決定された前記印字停止時
間に従って当該次の1バンド分の画像形成を実行するこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
であるインクジェット記録装置の概略斜視図、図2はそ
のインクジェット記録装置の概略制御ブロック図であ
る。
【0014】本実施形態のインクジェット記録装置は、
図1及び図2に示すように、プラテン11と、ガイドシ
ャフト12と、キャリッジ13と、印字ヘッド14と、
インクタンク(不図示)と、ヘッド温度検知センサ15
と、コントローラユニット20とを備えるものである。
【0015】プラテン11は、その上面に記録媒体2を
載置するものである。記録媒体2はプラテン11上で印
字ヘッド14により記録されると共に、搬送モータ(不
図示)によって矢印Aの方向に沿って搬送されて、プラ
テン11上を移動する。
【0016】プラテン11の上方には、例えば二本の互
いに平行なガイドシャフト12がプラテン11と平行に
架設されている。ガイドシャフト12には、スライド軸
受け(不図示)を介してキャリッジ13が取り付けられ
ている。このキャリッジ13は、コントローラユニット
20の制御に応じて動作し、キャリッジモータ(不図
示)によってガイドシャフト12に沿って平行に矢印B
の方向に沿って往復移動することができる。
【0017】キャリッジ13には、インクを吐出する印
字ヘッド14が取り付けられている。これにより、印字
ヘッド14は、キャリッジ13と一体となって、ガイド
シャフト12に沿って移動することができる。また、印
字ヘッド14に供給するインクは、インクタンクに収容
されている。
【0018】印字ヘッド14は、多数の吐出ノズルと、
各吐出ノズル毎に設けられた発熱素子(吐出ヒータ)と
を有する。これらの吐出ノズルは、記録媒体2の搬送方
向Aに沿って直線状に配列されている。吐出ヒータは、
コントローラユニット20からのパルス電圧を受けて発
熱し、その発熱により吐出ノズルに連なるインク流路内
にバブルを形成する。そして、そのバブルの膨張によっ
て高められた吐出ノズル内の圧力によりインクが吐出ノ
ズルから吐出する。
【0019】また、印字ヘッド14には、印字ヘッドの
温度を検知するヘッド温度検知センサ15が設けられて
いる。ヘッド温度検知センサ14は、検知した印字ヘッ
ドの温度についての情報をコントローラユニット20に
送る。
【0020】コントローラユニット20は、図2に示す
ように、RAM21と、ROM22と、ヒータON回数
カウンタ23と、ヘッド温度算出部24と、印字停止時
間決定部25と、制御部26とを有する。このコントロ
ーラユニット20には、ホストコンピュータ等から画像
データが送信される。RAM21は作業用メモリであ
る。ホストコンピュータ等から送られた画像データはR
AM21上に展開され、各バンド毎の画像データが作成
される。
【0021】制御部26は、インクジェット記録装置の
各部の制御を統括するものである。例えば、制御部26
は、各バンド毎の画像データに基づいて、キャリッジ1
3の動作と記録媒体2の搬送動作とを制御しながら、1
バンドずつ画像を記録媒体2に形成(印字)する動作を
実行させる。具体的には、制御部26は、まず、キャリ
ッジ13の動作を制御して、印字ヘッド14をガイドシ
ャフト12に沿って図1の左方向に移動させる。このと
き、制御部26が印字ヘッド14にパルス電圧を送る
と、印字ヘッド14の吐出ノズルからインクが吐出す
る。これにより、記録媒体2には1バンド分の画像が形
成される。次に、制御部26は、キャリッジ13の動作
を制御して、印字ヘッド14を図1の右方向に移動させ
ることにより、印字ヘッド14を所定の停止位置に戻す
と共に、その間に、記録媒体2を1バンド分だけ搬送さ
せる。そして、かかるインクを吐出する動作と記録媒体
2を搬送する動作とを繰り返すことにより、記録媒体2
の全体に画像が形成される。
【0022】ヒータON回数カウンタ23は、各バンド
毎の画像データ量に基づいて、当該1バンド分の画像を
形成する際に吐出ヒータを駆動する回数(ヒータON回
数)を計数するものである。
【0023】ROM22には、制御部26により実行さ
れる各種のプログラム、基準温度T 01、そして、ヘッド
昇温テーブル及び印字停止時間テーブル等が記憶されて
いる。基準温度T01は、吐出不安定温度T0 以下の予め
定められた所定の温度である。ここで、吐出不安定温度
0 とは、これを超えるとインクの吐出異常や印字ヘッ
ド14の破壊が生ずるおそれがある温度である。かかる
基準温度T01は、吐出不安定温度T0 になるべく近い温
度とすることが望ましく、吐出不安定温度T0と同じ温
度であってもよい。本実施形態では、吐出不安定温度T
0 が60度の場合、基準温度T01を58度に設定してい
る。
【0024】ヘッド温度算出部24は、1バンド分の画
像が形成される度に、ヒータON回数カウンタ23で計
数された次の1バンド分の画像データに対するヒータO
N回数に基づいて、当該次の1バンド分の画像形成後に
おける印字ヘッドの温度上昇分ΔTを推定して求める。
さらに、ヘッド温度算出部24は、その求めた印字ヘッ
ドの温度上昇分ΔTを、ヘッド温度検知センサ15で検
知された当該1バンド分の画像形成後における印字ヘッ
ドの温度TX に加えることにより、印字ヘッドの推定温
度TX +ΔTを算出する。実際に、印字ヘッドの温度上
昇分ΔTは、ROM22に記憶されたヘッド昇温テーブ
ルを用いて定められる。
【0025】ヘッド昇温テーブルは、ヒータON回数n
と当該ヒータON回数nだけ吐出ヒータを駆動したとき
の印字ヘッドの温度上昇分ΔTとの対応関係を表すもの
である。図3にヘッド昇温テーブルの一例を示す。かか
るヘッド昇温テーブルは、所定の基準画像データを用い
た実験により求めたものである。当然、ヒータON回数
nが多ければ、印字ヘッドの温度上昇分ΔTも大きい。
図3の例では、ヒータON回数nが1×101 以下であ
るときに印字ヘッドの温度上昇分ΔTを0.1度、ヒー
タON回数が1×101 よりも多く2×101 以下であ
るときも印字ヘッドの温度上昇分ΔTを0.1度と設定
している。そして、ヒータON回数が12×105 より
も多く13×105 以下であるときに印字ヘッドの温度
上昇分ΔTを23度、ヒータON回数が13×105
りも多く14×105 以下であるときに印字ヘッドの温
度上昇分ΔTを24度、ヒータON回数が14×105
よりも多く15×105 以下であるときに印字ヘッドの
温度上昇分ΔTを25度と設定している。
【0026】印字停止時間決定部25は、ヘッド温度算
出部24で得られた印字ヘッドの推定温度TX +ΔTに
基づいて、当該1バンド分の画像が形成され印字ヘッド
14が所定の停止位置に戻ってきてから次の1バンド分
の画像形成を開始するまでの印字停止時間を決定するも
のである。かかる印字停止時間は、印字ヘッドの推定温
度TX +ΔTが基準温度T01以下であるときにゼロと定
められ、一方、印字ヘッドの推定温度TX +ΔTが基準
温度T01よりも高いときには、印字ヘッドの温度が低下
して、印字ヘッドの温度Tと印字ヘッドの温度上昇分Δ
Tとを加えた温度T+ΔTが基準温度T01よりも低くな
るような所定の時間と定められる。実際に、印字停止時
間は、ROM22に記憶された印字停止時間テーブルを
用いて決定される。
【0027】印字停止時間テーブルは、印字ヘッドの推
定温度TX +ΔTから基準温度T01を減じて得られる差
分ΔT1 ≡TX +ΔT−T01と印字停止時間tとの対応
関係を表すものである。図4に印字停止時間テーブルの
一例を示す。かかる印字停止時間テーブルは、所定の基
準画像データを用いた実験により求めたものである。こ
の印字停止時間テーブルには、差分ΔT1 が0度より大
きい場合だけが記載されている。当然、差分ΔT1 (>
0)が大きいほど、印字停止時間tは長い。図4の例で
は、差分ΔT1 が0度より大きく0.5度以下であると
きに印字停止時間tを1秒、差分ΔT1 が0.5度より
大きく1以下であるときに印字停止時間tを1.5秒と
設定している。そして、差分ΔT1 が17度より大きく
18度以下であるときに印字停止時間tを9秒、差分Δ
1 が18度より大きく19度以下であるときに印字停
止時間tを9.5秒、差分ΔT1 が19度より大きく2
0度以下であるときに印字停止時間tを10秒と設定し
ている。
【0028】こうして、印字停止時間決定部25で決定
された印字停止時間についての情報は、制御部26に送
られる。制御部26は、印字ヘッド14が所定の停止位
置に戻ってきてから当該印字停止時間だけ経過した後
に、次の1バンド分の画像形成を実行させる。次に、本
実施形態のインクジェット記録装置において1バンド分
の画像を形成する動作について説明する。図5はそのイ
ンクジェット記録装置において1バンド分の画像を形成
する動作手順を説明するためのフローチャートである。
【0029】1バンド分の画像が形成されると、まず、
ヒータON回数カウンタ23は、次の1バンド分の画像
データ量に基づいて、当該次の1バンド分の画像を形成
するのに必要なヒータON回数を計数する(S1)。次
に、ヘッド温度算出部24は、ROM22に記憶された
ヘッド昇温テーブルを参照することにより、ヒータON
回数カウンタ23で計数されたヒータON回数に基づい
て、印字ヘッドの温度上昇分ΔTを求める(S2)。そ
の後、ヘッド温度算出部24は、ヘッド温度検知センサ
15で検知された当該1バンド分の画像形成後における
印字ヘッドの温度TX に、ステップS2で求めた印字ヘ
ッドの温度上昇分ΔTを加えることにより、印字ヘッド
の推定温度TX +ΔTを算出する(S3)。この印字ヘ
ッドの推定温度TX +ΔTは、直ちに次の1バンド分の
画像を形成するとしたときに、その画像形成後において
推定される印字ヘッドの温度である。
【0030】次に、印字停止時間決定部25は、ヘッド
温度算出部24で算出された印字ヘッドの推定温度TX
+ΔTが基準温度T01よりも大きいか否かを判断する
(S4)。印字ヘッドの推定温度TX +ΔTが基準温度
01以下である場合には、直ちに次の1バンド分の画像
を形成することとしても、その画像形成後には印字ヘッ
ドの温度が吐出不安定温度T0 を超えないと予測され
る。したがって、この場合には、印字停止時間決定部2
5は、印字停止時間をゼロと決定する。
【0031】一方、ステップS4の処理において、印字
ヘッドの推定温度TX +ΔTが基準温度T01よりも大き
いと判断されると、印字停止時間決定部25は、ROM
22に記憶された印字停止時間テーブルを参照すること
により、印字ヘッドの推定温度TX +ΔTから基準温度
01を減じて得られる差分ΔT1 ≡TX +ΔT−T01
基づいて印字停止時間を決定する(S5)。ここで、こ
のステップS5で決定される印字停止時間はゼロではな
い。
【0032】こうして印字停止時間決定部25で決定さ
れた印字停止時間についての情報は、制御部26に送ら
れる。制御部26は、印字停止時間がゼロでない場合に
は、印字ヘッド14が所定の停止位置まで戻ってきてか
らその印字停止時間が経過するまで画像形成を停止する
(S6)。そして、印字停止時間の経過後、キャリッジ
13の動作を制御すると共に、印字ヘッド14に当該次
の1バンド分の画像データを送ることにより、当該次の
1バンド分の画像形成を開始させる(S7)。一方、制
御部26は、印字停止時間がゼロである場合には、印字
ヘッド14が所定の停止位置まで戻ってくると、直ちに
キャリッジ13の動作を制御すると共に、印字ヘッド1
4に当該次の1バンド分の画像データを送ることによ
り、当該次の1バンド分の画像形成を開始させる(S
7)。
【0033】本実施形態のインクジェット記録装置にお
いて高いデューティの画像を形成した後に低いデューテ
ィの画像を形成した場合のヘッド温度の経時変化の一例
を図6に示す。図6において、横軸は印字時間を表し、
縦軸は印字ヘッドの温度を表す。この図6では、図7に
示す画像データと同じものを用いて画像を形成してい
る。高いデューティの画像を形成した後には、印字ヘッ
ドの温度は吐出不安定温度T0 に近い温度まで上昇して
いる。この場合、次のバンド分の画像データは、印字ヘ
ッドの温度があまり上がらないような低いデューティの
画像データであるので、印字停止時間決定部25は、印
字ヘッドの推定温度が基準温度T01以下であると判断
し、印字停止時間をゼロと決定する。このため、高いデ
ューティの画像が形成されて、印字ヘッド14が所定の
停止位置に戻ってくると、直ちに低いデューティの画像
形成が開始される。
【0034】本実施形態のインクジェット記録装置で
は、1バンド分の画像を形成する度に、その画像形成後
における印字ヘッドの温度と次の1バンド分の画像デー
タ量とに基づいて印字ヘッドの推定温度を算出し、その
印字ヘッドの推定温度に基づいて印字停止時間を決定す
る。このように画像形成後における印字ヘッドの温度だ
けでなく、次の1バンド分の画像データ量を考慮するこ
とにより、最適な印字停止時間を得ることができる。こ
のため、画像形成を停止する回数を減らすことができる
ので、印字スループットの向上を図ることができる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではな
く、その要旨の範囲内において種々の変形が可能であ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクジェ
ット記録装置によれば、1バンド分の画像を形成する度
に、その画像形成後における印字ヘッドの温度と次の1
バンド分の画像データ量とに基づいて当該次の1バンド
分の画像形成後における印字ヘッドの推定温度を算出
し、その印字ヘッドの推定温度に基づいて次の1バンド
分の画像形成を開始するまでの印字停止時間を決定す
る。このように画像形成後における印字ヘッドの温度だ
けでなく、次の1バンド分の画像データ量を考慮するこ
とにより、最適な印字停止時間を得ることができるの
で、画像形成を停止する回数を減らし、印字スループッ
トの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるインクジェット記録
装置の概略斜視図である。
【図2】そのインクジェット記録装置の概略制御ブロッ
ク図である。
【図3】ヘッド昇温テーブルの一例を示す図である。
【図4】印字停止時間テーブルの一例を示す図である。
【図5】本実施形態のインクジェット記録装置において
1バンド分の画像を形成する動作手順を説明するための
フローチャートである。
【図6】本実施形態のインクジェット記録装置において
高いデューティの画像データと低いデューティの画像デ
ータを印字する場合にヘッド温度の経時変化の一例を示
す図である。
【図7】従来のインクジェット記録装置において高いデ
ューティの画像データと低いデューティの画像データを
印字する場合にヘッド温度の経時変化の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 記録媒体 11 プラテン 12 ガイドシャフト 13 キャリッジ 14 印字ヘッド 15 ヘッド温度検知センサ 20 コントローラユニット 21 RAM 22 ROM 23 ヒータON回数カウンタ 24 ヘッド温度算出部 25 印字停止時間決定部 26 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを走査しながら前記印字ヘッ
    ドのノズルからインク液滴を吐出することにより1バン
    ドずつ画像を記録媒体に形成するインクジェット記録装
    置において、 前記印字ヘッドの温度を検知するヘッド温度検知手段
    と、 1バンド分の画像を形成する度に、次の1バンド分の画
    像データ量に基づいて当該次の1バンド分の画像形成後
    における前記印字ヘッドの温度上昇分を推定すると共
    に、前記ヘッド温度検知手段で検知された当該1バンド
    分の画像形成後における前記印字ヘッドの温度に前記印
    字ヘッドの温度上昇分を加えることにより前記印字ヘッ
    ドの推定温度を算出するヘッド温度算出手段と、 前記ヘッド温度算出手段で得られた前記印字ヘッドの推
    定温度に基づいて当該次の1バンド分の画像形成を開始
    するまでの印字停止時間を決定する印字停止時間決定手
    段と、 前記印字停止時間決定手段で決定された前記印字停止時
    間に従って当該次の1バンド分の画像形成を実行させる
    制御手段と、 を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記印字停止時間決定手段は、前記印字
    ヘッドの推定温度が所定の基準温度以下であるときに前
    記印字停止時間をゼロと決定し、一方、前記印字ヘッド
    の推定温度が前記基準温度よりも高いときに、前記印字
    停止時間を、前記印字ヘッドの温度が低下して前記印字
    ヘッドの温度と前記印字ヘッドの温度上昇分とを加えた
    温度が前記基準温度以下になるような所定の時間と決定
    することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記
    録装置。
  3. 【請求項3】 印字ヘッドを走査しながら前記印字ヘッ
    ドのノズルからインク液滴を吐出することにより1バン
    ドずつ画像を記録媒体に形成するインクジェット記録装
    置において、 1バンド分の画像を形成する度に、次の1バンド分の画
    像データ量に基づいて当該次の1バンド分の画像形成後
    における前記印字ヘッドの温度上昇分を推定し、ヘッド
    温度検知手段で検知された当該1バンド分の画像形成後
    における前記印字ヘッドの温度に前記印字ヘッドの温度
    上昇分を加えることにより前記印字ヘッドの推定温度を
    算出した後、前記印字ヘッドの推定温度に基づいて当該
    次の1バンド分の画像形成を開始するまでの印字停止時
    間を決定し、その決定された前記印字停止時間に従って
    当該次の1バンド分の画像形成を実行することを特徴と
    するインクジェット記録装置における画像形成動作の制
    御方法。
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