JP2001113553A - 発泡成形金型 - Google Patents
発泡成形金型Info
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Abstract
されて何れの部分の予備発泡ビーズも全て略均一に発泡
するような発泡成形金型の開発をその課題とする。 【解決手段】 発泡成形用の金型(1)の蒸気室(2)内
において、コア部(3)に対応して或いは上下にて設けら
れた複数段の型窩部(4)の間の凹空間(7) に対応して、
それらの少なくとも何れかの部分に邪魔板(8)が配設さ
れている事を特徴とする。
Description
関する。
型(51a)(51b)の蒸気室(56a)(56b)に蒸気を流し、雌雄型
(51a)(51b)を加熱する工程]或いは通流加熱工程[例え
ば、一方加熱工程(一方の金型から他方の金型に蒸気を
通流させてキャビティ内の予備発泡ビーズを加熱する工
程)、逆一方加熱工程(一方加熱工程の逆方向に蒸気を
通流させてキャビティ内の予備発泡ビーズを加熱する工
程)]では金型(51)に大量の蒸気が供給され、キャビテ
ィ(52)内に充填された予備発泡ビーズ(53)が加熱されて
膨張して行く。
れの部分でも予備発泡ビーズ(53)が均一に膨張して行く
ことが製品の品質を高めるうえで非常に重要なことであ
るが、図5に示すように、雌雄金型(51a)(51b)に蒸気供
給口(54)からドレン口(57)にかけて上下に複数段のキャ
ビティ(52a)(52b)が形成されている場合、蒸気供給口(5
4)に最も近い最上段のキャビティ(52a)の上面(55a)に、
雌型(51a)の蒸気室(56a)内に流入した最も温度の高い蒸
気が優先的に接触してその面(55a)を加熱すると同時に
その部分に穿設されている通孔から最上段のキャビティ
(52a)内を通流してその部分の予備発泡ビーズ(53a)を加
熱して大いに膨張させる。
(52b)の間の凹所(58)、雄型(51b)のコア部(60a)(60b)、
特に下段のコア部(60b)は雌型(51a)側に突出しているた
めこの部分には蒸気が入りにくい。その結果、前記凹所
(58)を構成する下段のキャビティ(52b)の上面(55b)に接
する部分の予備発泡ビーズ(53b1)や、下段のキャビティ
(52b)のコア部(60b)に一致する部分の予備発泡ビーズ(5
3b2)は前記最上段のキャビティ(52a)の上面(55a)の予備
発泡ビーズ(53a)に比べて発泡・膨張しにくく、バラツ
キが生じる。
の出口に傾斜邪魔板(65)を配設して流入蒸気が直接上段
のキャビティ(52a)の上面(55a)に吹き付けられないよう
にし、蒸気室(56a)(56b)内に蒸気が均一に回るように工
夫した。これによって、最上段のキャビティ(52a)の上
面(55a)の集中的な温度上昇は避けられたが、なお、下
段のキャビティ(52b)への蒸気供給は不十分であり、金
型(51)全体としては、上下のキャビティ(52a)(52b)との
間での発泡・膨張ムラは解消されなかった。なお、前記
問題は図示していないがキャビティ(52)が1つの場合
で、複数の凹凸空間が上下に多段にて設けられているよ
うな発泡成形体の場合でも同様の事が言える。
金型内に蒸気が均一に供給されて何れの部分の予備発泡
ビーズも全て略均一に発泡する発泡成形金型の開発をそ
の課題とする。
成形用の金型(1)の蒸気室(2)内において、コア部(3)に
対応して或いは上下にて設けられた複数段の型窩部(4)
の間の凹空間(7)に対応して、それらの少なくとも何れ
かの部分に邪魔板(8)が配設されている」事を特徴と
し、「請求項2、3」は前記邪魔板(8)に関し「邪魔板
(8)が、コア部(3)或いは型窩部(4)の面に対して直角に
配設されている」事を特徴し、後者は「邪魔板(8)が、
コア部(3)或いは型窩部(4)の面に対して傾斜して配設さ
れている」事を特徴とする。
に蒸気供給口(5)からドレン口(6)に至る迄の間に上下複
数段に設けられる場合或いは図3のように上下連続した
1つのキャビティ(C)であるが、複数段に凹凸空間(C1)
(C2)が設けられている場合などがある。この場合、蒸気
室(2)内に吹き込まれた高温蒸気の一部は、最上段の邪
魔板(81)に衝突して拡散し、蒸気の分配がされにくいキ
ャビティ(C1)或いは凹空間(7)に入り込む。衝突を免れ
た高温蒸気は、そのまま直下して下段の邪魔板(82)に衝
突し、拡散して前記同様その部分のキャビティ(C2)に入
り込む。その結果、邪魔板(8)の存在によって蒸気の分
配がされにくい場所へも蒸気が供給され且つ蒸気が蒸気
室(2)の全体に回って全体として均一な加熱がなされる
事になる。
いは上下の型窩部(4)の間の凹空間(7)に一致する部分
で、コア部(3)だけ又は凹空間(7)だけ或いはその両方に
設けられる。一般的には両方に設けられる。また、設置
姿勢は、コア部(3)或いは型窩部(4)の面に対して直角或
いは傾斜して配設される。傾斜して配設される場所は、
蒸気がコア部(3)側、凹空間(7)側に流れ込むよう互いに
コア部(3)側、凹空間(7)側に傾斜して配設される。邪魔
板(8)は単なる板状のものでもよいし、パンチングメタ
ルのような小さい孔が穿設されているようなもの或いは
櫛状のものでもよい。
の発泡成形金型(1)を図示実施例に従って詳述する。図
1はその第1実施例で、発泡成形用の金型(1)は雄型(1
a)と雌型(1b)に分けられ、それぞれに蒸気室(2a)(2b)が
設けられており、フィラー(11)、図示しない冷却配管そ
の他必要部材が設置されている。なお、本明細書全体に
ついて言えることであるが、同一構成部材を総称して示
す場合は数字をもって示し、その下位概念のものはアル
ファベットを添字して示す。
り、雌雄金型(1a)(1b)の蒸気供給口(5)にそれぞれ接続
されている。雌雄金型(1a)(1b)の蒸気室(2a)(2b)の金型
面には蒸気供給口(5)からドレン口(6)に至る間にコア部
(3a)(3b)と、これが嵌まり込む型窩部(4a)(4b)とが設け
られており、雄金型(1a)のコア部(3a)(3b)及び雌金型(1
b)の型窩部(4a)(4b)の間に形成される凹空間(7)に対応
して邪魔板(8)がそれぞれ配設されている。
コア部(3)や型窩部(4)の面に対して直角に配設する場合
である。金型加熱工程或いは両面加熱工程の場合、蒸気
室(2a)(2b)内に噴射された蒸気は、そのまま蒸気室(2a)
(2b)内を下方に向かって流れ、最初の邪魔板(81)に衝突
して横に流れ、その大半は金型面側に流れて、従来では
流れが悪かったコア部(3a)の凹所やキャビティ(C1)(C2)
間の凹空間(7)に流れ込みこの部分を加熱する。
びその他の蒸気は下方の邪魔板(82)側に流れ、前述同様
第2の邪魔板(82)に衝突して横に流れ、その大半は金型
面側に流れて、従来では流れが悪かったコア部(3b)の凹
所に流れ込み、この部分を加熱する。これによりコア部
(3)の凹所及びキャビティ(C1)(C2)間の凹空間(7)も含め
て均一な加熱がなされる。
程の場合、蒸気室(2a)又は(2b)内に噴射された蒸気は、
そのまま蒸気室(2a)又は(2b)内を下方に向かって流れ
る。蒸気が蒸気室(2a)側に供給された場合、蒸気は最初
の邪魔板(81)に衝突して横に流れ、その大半は金型面側
に流れて、従来では流れが悪かったコア部(3a)の凹所に
流れ込みこの部分を加熱すると同時にこの部分の通孔を
通って上のキャビティ(C1)を通流し、この部分の予備発
泡ビーズ(9a)を加熱する。
気は最初の邪魔板(81)に衝突して横に流れ、その大半は
キャビティ(C1)(C2)間の凹空間(7)側に流れて、従来で
は流れが悪かった凹空間(7)に流れ込みこの部分を加熱
すると同時に凹空間(7)部分の通孔を通って上下のキャ
ビティ(C1)(C2)を通流し、この部分の予備発泡ビーズ(9
a)(9b)を加熱する。
衝突しなかった蒸気及びその他キャビティ(C1)(C2)を通
流して来た蒸気は下方の邪魔板(82)側に流れ、前述同様
第2の邪魔板(82)に衝突して横に流れ、その大半は金型
面側に流れて、従来では流れが悪かったコア部(3b)の凹
所に流れ込み、この部分を加熱すると同時に下のキャビ
ティ(C2)を通流しこの部分の予備発泡ビーズ(9b)を加熱
する。これにより上下の他キャビティ(C1)(C2)内の予備
発泡ビーズ(9a)(9b)の均一加熱がなされる。
も、金型(1)の全体が均一に加熱され、上下のキャビテ
ィ(3a)(3b)内の予備発泡ビーズ(9a)(9b)は勿論、その部
分々々においても略均一加熱が実現され、発泡成形体の
品質のバラツキが大幅に改善される。
或いは型窩部(4)の面に対して直角に配設してもよい
が、邪魔板(8)の第2実施例(図2参照)は、金型面側
に向けて傾斜して配設する場合で、この場合は蒸気の流
れをかき乱すことが小さくなり、且つコア部(3a)(3b)の
凹所やキャビティ(C1)(C2)間の凹空間(7)への流れ込み
が容易になり、しかも下方への蒸気供給がより円滑に行
われることになる。この意味から、邪魔板(8)を多段に
設けた場合、金型面に対して直角に或いは傾斜して配設
される場合を問わず、いずれの場合でも上段の邪魔板
(8)を幅狭に形成し、下段側に行くに従って次第に幅広
に形成するのが好ましい。
数の凹凸空間(C1)(C2)「実施例1、2のキャビティ(C1)
(C2)に相当する」が形成されている場合であり、このよ
うな場合も前記と同じ事が言える。
ィ間の凹空間に合わせて邪魔板が設置されているので、
蒸気室に吹き込まれた高温蒸気はそのまま直下し、その
一部が邪魔板に衝突して拡散し、蒸気の分配がされにく
いコア部の凹所或いはキャビティ間の凹空間に入り込
み、その部分を加熱する。上の邪魔板に衝突しなかった
蒸気はそのまま直下して下の邪魔板に衝突して前記同様
下のコア部の凹所に導かれる。その結果蒸気が蒸気室の
全体に回って全体として均一な加熱がなされる事にな
り、キャビティ内の予備発泡ビーズの均一発泡と融着が
可能となる。その結果、上下のキャビティに拘わらず、
発泡成形品の融着ムラが解消される事になる。
Claims (3)
- 【請求項1】 発泡成形用の金型の蒸気室内にお
いて、コア部に対応して或いは上下に設けられた複数段
の型窩部の間の凹空間に対応して、これらの少なくとも
何れかの部分に邪魔板が配設されている事を特徴とする
発泡成形金型。 - 【請求項2】 邪魔板が、コア部或いは型窩部の
面に対して直角に配設されている事を特徴とする請求項
1に記載の発泡成形金型。 - 【請求項3】 邪魔板が、コア部或いは型窩部の
面に向けて傾斜して配設されている事を特徴とする請求
項1に記載の発泡成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29380799A JP4073127B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 発泡成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29380799A JP4073127B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 発泡成形金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001113553A true JP2001113553A (ja) | 2001-04-24 |
JP4073127B2 JP4073127B2 (ja) | 2008-04-09 |
Family
ID=17799416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29380799A Expired - Fee Related JP4073127B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 発泡成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4073127B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011074688A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Sekisui Plastics Co Ltd | 推力伝達材とそれを備える推進管 |
WO2012101865A1 (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-02 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡樹脂成形ブロックと発泡成形機およびその運転方法並びに軽量盛土構造体 |
JP2016101722A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 有限会社広和製作所 | 樹脂成形用金型装置 |
-
1999
- 1999-10-15 JP JP29380799A patent/JP4073127B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011074688A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Sekisui Plastics Co Ltd | 推力伝達材とそれを備える推進管 |
WO2012101865A1 (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-02 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡樹脂成形ブロックと発泡成形機およびその運転方法並びに軽量盛土構造体 |
JP2016101722A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 有限会社広和製作所 | 樹脂成形用金型装置 |
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JP4073127B2 (ja) | 2008-04-09 |
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