JP2001113202A - プラスチック選別装置 - Google Patents

プラスチック選別装置

Info

Publication number
JP2001113202A
JP2001113202A JP29308199A JP29308199A JP2001113202A JP 2001113202 A JP2001113202 A JP 2001113202A JP 29308199 A JP29308199 A JP 29308199A JP 29308199 A JP29308199 A JP 29308199A JP 2001113202 A JP2001113202 A JP 2001113202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic
purity
plastic pieces
collection
recovery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29308199A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Tamakoshi
大介 玉越
Hiroyuki Daiku
博之 大工
Hidehiko Maehata
英彦 前畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP29308199A priority Critical patent/JP2001113202A/ja
Publication of JP2001113202A publication Critical patent/JP2001113202A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】リサイクル化に伴うプラスチック片の選別を種
類ごとに高精度で選別し得るプラスチック選別装置を提
供する。 【解決手段】金属ドラム電極6の下方に配置された回収
部11を、プラスチック片2を回収する回収容器12
と、回収容器11内に配置され支軸32回りに揺動可能
なセパレータ21と、このセパレータ21の動作を制御
する制御部24と、上記セパレータ21で仕切られるこ
とにより形成される2つの回収室22、23と、金属ド
ラム電極6側の回収室22において回収されたプラスチ
ック片2の純度を測定して制御部18に出力する純度測
定装置43とから構成し、かつこの純度測定装置43に
より、運転中のプラスチック片2の純度の変動を検知す
るとともに制御部24を介して上記セパレータ21を揺
動させることにより、上記回収室22における開口部の
幅を調整するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リサイクル化に伴
うプラスチック片を種類ごとに選別するためのプラスチ
ック選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ごみのリサイクル化が急速に推進
されつつある中で、粉砕されたプラスチック片を選別す
る技術として、図5に示すようなプラスチック選別装置
101がある。このプラスチック選別装置101は、複
数種のプラスチック片102を投入するホッパ103の
下方に配置されて、プラスチック片102を種類ごとの
極性・帯電量に帯電させるための摩擦帯電装置104
と、この摩擦帯電装置104の下方に配置されて、帯電
したプラスチック片102を極性・帯電量に応じて分離
するための静電分離装置105とから構成されている。
【0003】そして、この静電分離装置105は、摩擦
帯電装置104のシュートの下方に配置された金属ドラ
ム電極106と、この金属ドラム電極106の斜め上方
に配置された高電圧電極107と、金属ドラム電極10
6の外周面に付着したプラスチック片102を掻き落と
すためのブラシ108とを備えている。なお、前記金属
ドラム電極106は、水平軸心回りに所定方向に回転自
在に構成されているとともに接地され、前記高電圧電極
107には例えば高圧電源装置109の陰極が接続さ
れ、高圧電源装置109の陽極は接地されている。この
接続により、高電圧電極107と金属ドラム電極106
との間に選別用静電場110が形成される。
【0004】また、この選別用静電場110を通過した
プラスチック片102を種類別に回収するため、セパレ
ータ111によって仕切られた第一分離容器112およ
び第二分離容器113が金属ドラム電極106の下方に
配置し固定されている。そして、このセパレータ111
の位置は、投入するプラスチック片102の混合比に基
づいて、回収純度が最適になるように調整されている。
【0005】上記プラスチック選別装置101におい
て、プラスチック片102をホッパ103へ投入する
と、プラスチック片102がホッパ103から摩擦帯電
装置104へ投入されて攪拌され、プラスチック片10
2ごとにその種類による帯電列に従って所定の極性・帯
電量に摩擦帯電される。その後、静電分離装置105に
落下して選別用静電場110を通過したプラスチック片
102は極性・帯電量ごとに別々の容器112、113
に収納される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記セパレ
ータ111の位置は、上述したように、投入するプラス
チック片102の混合比に基づいて、事前の運転テスト
等により回収純度が最適になるように調整され、運転中
は固定されていた。しかし、実際の運転中においては、
種々の環境変化等により回収されるプラスチック片10
2の混合比は時間的とともに変動しており、セパレータ
111の位置を固定している従来のプラスチック選別装
置では、運転中における混合比の変動に対応することが
できず、プラスチック片の純度が低下するという問題が
あった。
【0007】そこで、本発明は上記課題を解決し得るプ
ラスチック選別装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の静電分離装置におけるセパレータ位
置フィードバック機構は、粉砕された複数種のプラスチ
ック片を攪拌して摩擦帯電させるための摩擦帯電装置
と、この摩擦帯電装置の下方に配置されて帯電したプラ
スチック片をその極性・帯電量に応じて静電分離して選
別するための静電分離部と、この静電分離部を通過して
分離されたプラスチック片を別々に回収するための回収
部とが設けられ、上記静電分離部は、所定の水平軸回り
に回転自在なドラム電極と、このドラム電極に選別用静
電場となる分離用空間を介して配置される対向電極とを
備え、上記摩擦帯電装置で種類ごとの極性・帯電量とな
ったプラスチック片を、上記分離用空間を通過させて分
離回収するようにしたプラスチック選別装置であって、
上記回収部に、仕切り壁により複数の回収室を形成する
とともに、少なくとも上記仕切り壁の上端部を移動させ
て、各回収室の開口部の幅を調整可能となし、かつ上記
各回収室に回収されたプラスチック片の純度を測定する
測定器が配置され、この測定器から出力される測定結果
に応じて上記各開口部の幅を調整する制御部を設けたも
のであり、また上記選別装置において、仕切り壁を揺動
させるようにしたものである。
【0009】上記構成により、一方の回収室における開
口部の幅を仕切り壁を揺動させて制御するとともに、こ
の回収室で回収されたプラスチック片の純度を測定する
測定器を具備しているので、運転中に回収されたプラス
チック片の純度が変動した場合であっても、制御部によ
り純度が所定範囲内に入るように上記開口部の幅が調整
され、従って常に高純度の分離回収を行うことができ
る。
【0010】また、本発明の第2のプラスチック選別装
置は、粉砕された複数種のプラスチック片を攪拌して摩
擦帯電させるための摩擦帯電装置と、この摩擦帯電装置
の下方に配置されて帯電したプラスチック片をその極性
・帯電量に応じて静電分離して選別するための静電分離
部と、この静電分離部を通過して分離されたプラスチッ
ク片を別々に回収するための回収部とが設けられ、上記
静電分離部は、所定の水平軸回りに回転自在なドラム電
極と、このドラム電極に選別用静電場となる分離用空間
を介して配置される対向電極とを備え、上記摩擦帯電装
置で種類ごとの極性・帯電量となったプラスチック片
を、上記分離用空間を通過させて分離回収するようにし
たプラスチック選別装置であって、上記回収部に、2つ
の仕切り壁により3つの回収室を形成するとともに、少
なくとも上記仕切り壁の上端部を移動させて、各回収室
の開口部の幅を調整可能となし、かつ上記各回収室のう
ち上記ドラム電極の最も近くに配置されている回収室お
よび上記ドラム電極から最も離れて配置されている回収
室に、回収されたプラスチック片の純度を測定する測定
器がそれぞれ配置され、この測定器から出力される測定
結果に応じて上記各開口部の幅を調整する制御部を設け
たものであり、また上記選別装置において、仕切り壁を
揺動させるようにしたものである。
【0011】上記構成により、3つの回収室の内、両端
に配置された回収室に純度を測定する測定器を具備して
いるため、2種のプラスチック片の純度を独立して測定
・監視することができ、また運転中に純度が変動した場
合であっても、純度が所定範囲内に入るように、上記2
つの回収室における開口部の幅を独立して調整するよう
にしているので、常に高純度の分離回収を行うことがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
におけるプラスチック選別装置を、図1から図3に基づ
き説明する。本発明の第1の実施の形態におけるプラス
チック選別装置1は、異なる2種類の樹脂系のプラスチ
ック片2を各種類毎に分離回収するものである。プラス
チック片2は、摩擦帯電装置3により摩擦帯電させる
と、帯電列に従いプラスあるいはマイナスのどちらかに
帯電するが、例えばプラスチック片2としてPP(ポリ
プロピレン)とPE(ポリエチレン)を摩擦帯電装置3
で攪拌して帯電させると、PPは(−)に、PEは
(+)に帯電し、種類毎に分離回収される。なお、P
P、PEは、例えば予め5mm以下に破砕されたものが
用いられる。
【0013】すなわち、本発明の実施の形態に係るプラ
スチック選別装置1は、PP、PEを混入させて投入し
た状態で摩擦帯電させる摩擦帯電装置3と、この摩擦帯
電装置3における開閉自在な排出口4の下方に配置さ
れ、プラスチック片2を定量的に供給する定量供給装置
5と、この定量供給装置5の下方近傍に配置されて所定
の水平軸回りに回転自在に構成されて接地された金属ド
ラム電極6と、この金属ドラム電極6の斜め上方に配置
されるとともに選別用静電場となる分離用空間7を介し
て配置される高電圧電極8(対向電極)と、この高電圧
電極8に陰極が接続されるとともに正極が接地されて高
電圧電極8に電圧を印加するための高圧電源装置9と、
上記金属ドラム電極6の外周面下部に配置されて金属ド
ラム電極6に付着したプラスチック片2を掻き落とすた
めのブラシ10と、上記分離用空間7の下方に、これを
通過して極性・帯電量ごとに分離されたプラスチック片
2を別々に回収する回収部11とから構成されている。
【0014】上記定量供給装置5は、プラスチック片2
を定量供給する供給容器13と、プラスチック片2を金
属ドラム電極6に供給するためのトレイ14と、このト
レイ14に接続されている振動装置15とから構成され
ている。そして、この振動装置15によって上記トレイ
14を振動させることにより、トレイ14上のプラスチ
ック片2が均一に薄く積層されて金属ドラム電極6に供
給されるので、金属ドラム電極6上でプラスチック片2
に鏡像力および遠心力を確実に作用させることができ
る。
【0015】また、上記回収部11は、平面視矩形状の
回収容器12と、その内部に配置される板状のセパレー
タ21(仕切り壁)と、このセパレータ21で仕切られ
ることにより形成される2つの回収室、すなわち金属ド
ラム電極6側に配置される第1回収室22および高電圧
電極8側に配置される第2回収室23と、上記セパレー
タ21の動作を制御する制御部24とから構成されてい
る。
【0016】図2に示すように、上記セパレータ21の
下端部には、両端部が回収容器11の側壁31に回転可
能に支持された支軸32が挿通固定され、その一方の端
部には、上記制御部24からの信号により、この支軸3
2を回転させるサーボモータ33が備えられている。そ
して、このサーボモータ33を駆動させることにより、
上記セパレータ21は上記支軸32回りに揺動されて、
第1回収室22における開口部の幅が調整される。ま
た、各回収室22、23の下部にはホッパー形状の排出
口34、35がそれぞれ形成されている。勿論、上記サ
ーボモータ33はフィードバック制御により駆動されて
いる。
【0017】また、上記各回収室22、23の下方に
は、回収されたプラスチック片2を排出する排出用コン
ベア41、42がそれぞれ配置されており、さらに上記
第1回収室22の排出用コンベア41には回収されたプ
ラスチック片2の純度を測定する純度測定装置43が設
けられている。図3に示すように、上記純度測定装置4
3は、ラマンスペクトルを利用するものであり(特開平
10−38807参照)、排出用コンベア41上を流れ
るプラスチック片2にレーザ光を照射するレーザ照射器
44と、排出コンベア上に照射したレーザ光の後方散乱
光を入射分光し、ラマンスペクトルを測定するラマン分
光器45と、ラマンスペクトルの波形を標準試料の波形
と比較し、このプラスチック片2の純度を算出する演算
部46とから構成されており、所定時間おきに数百回、
レーザ光を照射し、ラマンスペクトルの波形と標準試料
の波形が相違した回数から純度を算出する。例えば、
0.5秒おきに300回、レーザ光を照射し、5回の相
違があった場合の純度は、[(300−5)/300]×
100=98.3(%)となり、演算部46から制御部
24へと測定結果を出力する。
【0018】また、上記制御部24は、入力されたプラ
スチック片2の純度の変動を監視する監視部51と、こ
の純度が所定範囲内で推移していない場合に上記サーボ
モータ33を駆動させる信号を送る駆動制御部52とか
ら構成されている。そして、上記監視部51において、
測定した純度が所定範囲、例えば98〜99%の範囲か
ら外れていることを検知した場合は、上記駆動制御部5
2からサーボモータ33へ信号を送り、上記範囲内で純
度が推移するようにセパレータ21を揺動させる。な
お、何らか理由で、純度が著しく低下したことを検知し
た場合には、上記監視部51から上記駆動制御部52を
介して運転を緊急停止させる信号が出力される。
【0019】上記構成において、投入されたPPとPE
の混合物は摩擦帯電装置3において帯電され、その排出
口4から定量供給装置5に投入された後、振動されてい
るトレイ14の上を通過して均一に積層されながら金属
ドラム電極6上に供給される。そして、回転する金属ド
ラム電極6と高電圧電極8との間をプラスチック片2が
通過する際に、摩擦帯電装置3により(+)に帯電した
PEは、陰極が接続された高電圧電極8に引き寄せられ
て第2回収室23に回収される。一方、(−)に帯電し
たPPは、金属ドラム電極6に引き寄せられて第1回収
室22に回収され、また金属ドラム電極6に付着したP
Pはブラシ10によって掻き落とされて第1回収室22
に回収される。
【0020】そして、制御部24内の監視部41におい
て、第1回収室22で回収されたPPの純度が上述した
純度の範囲、すなわち98〜99%より低下しているこ
とを検知した場合、駆動制御部52はサーボモータ33
を駆動させる信号を送り、PPの純度が上記純度の範囲
内となるまでセパレータ21を金属ドラム電極6側に揺
動させる。すなわち、第1回収室22における開口部の
幅を狭くさせて、より強く(−)に帯電したPPが回収
されるようにし、第1回収室22におけるPPの純度が
高くなるようにする。
【0021】逆にPPの純度が上限値である99%より
高くなっている場合は、より強く(−)に帯電している
PPが回収されており、すなわちPPであっても帯電の
弱いものは、第2回収室23に回収されているので、第
1回収室22で回収されるPPの量が減少していること
になる。従って、セパレータ21を金属ドラム電極6側
から離れる方向に揺動させて開口部の幅を広くし、より
多くのPPが第1回収室22に入るようにする。
【0022】なお、第2回収室23に回収されたプラス
チック片2の純度に関しては、第1回収室22における
純度を制御することにより、同時に設定範囲内に保つこ
とができるが、環境変化等により投入するプラスチック
片の混合比が大きく変動した場合、第2回収室における
純度が設定範囲内から外れることがある。この場合は、
排出されたプラスチック片を除電した後、再度摩擦帯電
装置3に投入して摩擦帯電させ、上記動作を繰り返す。
また、本発明の第1の実施の形態の変形例として、より
精度の高い選別を行うため、第2回収室23の下方に、
さらに上記構成と同様の静電分離装置を設けてもよい。
【0023】このように、本発明の第1の実施の形態に
よれば、制御部24において、回収されるプラスチック
片2の純度を逐次監視し、純度が設定した範囲から外れ
て変動している場合には、上記範囲内で純度が推移する
ように上記セパレータの位置が制御されているため、高
純度でかつ高回収率であるプラスチック片の分離回収を
行うことができる。
【0024】次に、本発明の第2の実施の形態における
プラスチック選別装置を、図4に基づき説明する。な
お、本発明においては、第1の実施の形態と同じ構成に
は、同一番号を付してその説明を省略する。本発明の第
2の実施の形態におけるプラスチック選別装置1は、図
4に示すように、回収部61において、回収室を2つか
ら3つに増やすとともに、高電圧電極8側に配置される
回収室において回収されるプラスチック片の純度を測定
する純度測定装置を新たに配置したものである。
【0025】すなわち、本発明の第2の実施の形態にお
ける回収部61は、回収容器62の内部で金属ドラム電
極6側に配置される第1セパレータ63(仕切り壁)お
よび高電圧電極8側に配置される第2セパレータ64
(仕切り壁)と、この2つのセパレータ64、65で仕
切られることにより形成される3つの回収室、すなわち
金属ドラム電極6の下方に配置される第1回収室65と
高電圧電極8の下方に配置される第2回収室66および
上記第1、第2回収室の間に配置される第3回収室67
と、上記第1および第2セパレータ63、64の動作を
制御する制御部71とから構成されている。
【0026】上記第1の実施の形態と同様に、各セパレ
ータ63、64の下端部には、それぞれ端部にサーボモ
ータ72、73が備えられた支軸74、75が挿通固定
され、制御部71からの信号によってサーボモータ7
2、73が駆動して上記支軸74、75が回転されるこ
とにより、各セパレータ63、64が支軸74、75回
りに揺動可能とされている。また、各回収室65、6
6、67の下方には、回収されたプラスチック片2を排
出する排出用コンベア76、77、78がそれぞれ設け
られており、さらに第1回収室65および第2回収室6
6の下方に配置された排出用コンベア76、77にはプ
ラスチック片2の純度を測定する純度測定装置81、8
2がそれぞれ備えられている。これら2つの純度測定装
置81、82は、上記第1の実施の形態と同様に、それ
ぞれレーザ照射器83、84と、ラマン分光器85、8
6と、演算部87、88とから構成され、測定されたプ
ラスチック片2の純度を、それぞれ制御部71へ出力し
ている。
【0027】また、上記制御部71は、第1および第2
回収室65、66におけるプラスチック片2の純度が入
力されるとともに、そのの変動を監視する第1および第
2監視部91、92と、これら監視部91、92におい
て、入力された純度が所定範囲から外れている場合に、
上記各サーボモータ72、73を駆動させる信号を送る
第1および第2駆動制御部93、94とから構成されて
いる。そして、制御部71において、第1および第2回
収室65、66におけるプラスチック片2の純度が所定
範囲内にないことを検知した場合、サーボモータ72、
73へ信号を送り、純度が所定範囲内に入るようにセパ
レータ63、64を揺動させる。
【0028】上記構成において、投入されたプラスチッ
ク片2は、第1の実施の形態と同様に、摩擦帯電装置3
において帯電され、その排出口4から定量供給容器5に
投入された後、トレイ14の上を通過して金属ドラム電
極6上に供給される。そして、回転する金属ドラム電極
6と高電圧電極8との間をプラスチック片2が通過する
際に、摩擦帯電装置3により(+)に帯電したPEは、
陰極が接続された高電圧電極8に引き寄せられて第2回
収室66に回収される。一方、(−)に帯電したPP
は、金属ドラム電極に引き寄せられて第1回収室65に
回収され、また金属ドラム電極に付着したPPはブラシ
によって掻き落とされて同様に第1回収室65に回収さ
れる。そして、帯電量の少ないPPおよびPEは、第1
回収室65と第2回収室66の間の第3回収室67に回
収される。
【0029】第1回収室65または第2回収室66で回
収されたプラスチック片2は、純度測定装置81、82
により、PPおよびPEの純度がそれぞれ独立して測定
され、第1または第2監視部91、92に出力される。
そして、例えば、第1回収室65で回収されたPPの純
度が98〜99%にない場合、第1の実施の形態と同様
に、第1駆動制御部93から第1セパレータ63のサー
ボモータ72へ信号を送り、純度が上記範囲内に入るま
で、第1セパレータ63を揺動させる。
【0030】また、PEを回収する第2回収室66に関
しては、第2監視部92において、純度測定装置82か
ら入力される純度が上記範囲より低下していることを検
知した場合、第2セパレータ64を金属ドラム電極6か
ら離れる方向、すなわち第2回収室66の開口部の幅を
狭くする方向に揺動させて、より強く(+)に帯電した
PEが回収されるようにし、純度を高くする。また、純
度が上記範囲を超えて推移していることを検知した場
合、第2セパレータ64を金属ドラム電極6に近接する
方向、すなわち第2回収室66の開口部の幅を広くする
方向に揺動させて、帯電の弱いPEも回収されるように
し、回収率を上げる。
【0031】また、第3回収室67に回収されたプラス
チック片2に関しては、帯電が弱くPPとPEが混合し
て純度が低くなっているので、除電後、再度摩擦帯電装
置3に投入して摩擦帯電させ、上記動作を繰り返す。な
お、上記各監視部91、92において、純度の急激な低
下を検知した場合は、運転を緊急停止させる信号を送
り、純度の低いプラスチック片2が混ざらないようにす
る。
【0032】このように、本発明における第2の実施の
形態によれば、回収部61に3つの回収室65、66、
67を設けるとともに、両端に配置された第1および第
2回収室65、66にそれぞれ純度測定装置81、82
を具備させ、さらに制御部71において2つの監視部9
1、92を設けているので、PPとPEの純度を独立し
て測定することができ、それぞれの純度の変動を監視で
きる。そして、純度が所定範囲から外れて変動している
場合には、上記範囲内に純度が入るように上記各セパレ
ータ63、64の位置が制御されているため、高純度で
かつ高回収率でもってプラスチック片の分離回収を行う
ことができる。
【0033】ところで、上記各実施の形態では、セパレ
ータを揺動させるために、サーボモータを駆動させて支
軸を回動させているが、シリンダー装置等によってセパ
レータを揺動させてもよい。また、上記各実施の形態で
は、セパレータを支軸回りに揺動させて、開口部の幅を
調整したが、セパレータの両側にねじ機構を配置し、こ
れをモータ等で駆動させることによってセパレータを水
平方向に移動させても、上記実施の形態と同様の作用効
果を得ることができる。勿論、ねじ機構の代わりにシリ
ンダー装置等を用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明のプラスチック選別
装置によると、2つの回収室を有するプラスチック選別
装置では、一方の回収室における開口部の幅を、仕切り
壁の少なくとも上端部を移動させて制御するとともに、
この回収室で回収されたプラスチック片の純度を測定す
る測定器を具備しているので、運転中に回収されたプラ
スチック片の純度が変動した場合であっても、制御部に
より純度が所定範囲内に入るように上記開口部の幅が調
整され、従って常に高純度の分離回収を行うことができ
る。
【0035】また、3つの回収室を有するプラスチック
選別装置では、両端に配置された回収室に純度を測定す
る測定器を具備しているため、2種のプラスチック片の
純度を独立して測定・監視することができ、また運転中
に純度が変動した場合であっても、純度が所定範囲内に
入るように、上記2つの回収室における開口部の幅を独
立して調整するようにしているので、常に高純度の分離
回収を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるプラスチック選別
装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における回収部の要
部断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における回収部の要
部断面図である。
【図5】従来のプラスチック選別装置の概略構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 プラスチック選別装置 2 プラスチック片 3 摩擦帯電装置 6 金属ドラム電極 7 静電分離空間 8 高電圧電極 11 回収部 21 セパレータ 22、23 回収室 24 制御部 43 純度測定装置 63、64 セパレータ 65〜67 回収室 71 制御部 81、82 純度測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前畑 英彦 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 Fターム(参考) 4D054 GA01 GA09 GB01 GB09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉砕された複数種のプラスチック片を攪拌
    して摩擦帯電させるための摩擦帯電装置と、この摩擦帯
    電装置の下方に配置されて帯電したプラスチック片をそ
    の極性・帯電量に応じて静電分離して選別するための静
    電分離部と、この静電分離部を通過して分離されたプラ
    スチック片を別々に回収するための回収部とが設けら
    れ、上記静電分離部は、所定の水平軸回りに回転自在な
    ドラム電極と、このドラム電極に選別用静電場となる分
    離用空間を介して配置される対向電極とを備え、上記摩
    擦帯電装置で種類ごとの極性・帯電量となったプラスチ
    ック片を、上記分離用空間を通過させて分離回収するよ
    うにしたプラスチック選別装置であって、上記回収部
    に、仕切り壁により2つの回収室を形成するとともに、
    少なくとも上記仕切り壁の上端部を移動させて、各回収
    室の開口部の幅を調整可能となし、かつ上記回収室のう
    ちいずれか一方に回収されたプラスチック片の純度を測
    定する測定器が配置され、この測定器から出力される測
    定結果に応じて上記各開口部の幅を調整する制御部を設
    けたことを特徴とするプラスチック選別装置。
  2. 【請求項2】粉砕された複数種のプラスチック片を攪拌
    して摩擦帯電させるための摩擦帯電装置と、この摩擦帯
    電装置の下方に配置されて帯電したプラスチック片をそ
    の極性・帯電量に応じて静電分離して選別するための静
    電分離部と、この静電分離部を通過して分離されたプラ
    スチック片を別々に回収するための回収部とが設けら
    れ、上記静電分離部は、所定の水平軸回りに回転自在な
    ドラム電極と、このドラム電極に選別用静電場となる分
    離用空間を介して配置される対向電極とを備え、上記摩
    擦帯電装置で種類ごとの極性・帯電量となったプラスチ
    ック片を、上記分離用空間を通過させて分離回収するよ
    うにしたプラスチック選別装置であって、上記回収部
    に、2つの仕切り壁により3つの回収室を形成するとと
    もに、少なくとも上記仕切り壁の上端部を移動させて、
    各回収室の開口部の幅を調整可能となし、かつ上記各回
    収室のうち上記ドラム電極の最も近くに配置されている
    回収室および上記ドラム電極から最も離れて配置されて
    いる回収室に、回収されたプラスチック片の純度を測定
    する測定器がそれぞれ配置され、この測定器から出力さ
    れる測定結果に応じて上記各開口部の幅を調整する制御
    部を設けたことを特徴とするプラスチック選別装置。
  3. 【請求項3】仕切り壁を揺動させて、各回収室の開口部
    の幅を調整するようにしたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のプラスチック選別装置。
JP29308199A 1999-10-15 1999-10-15 プラスチック選別装置 Pending JP2001113202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29308199A JP2001113202A (ja) 1999-10-15 1999-10-15 プラスチック選別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29308199A JP2001113202A (ja) 1999-10-15 1999-10-15 プラスチック選別装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001113202A true JP2001113202A (ja) 2001-04-24

Family

ID=17790210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29308199A Pending JP2001113202A (ja) 1999-10-15 1999-10-15 プラスチック選別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001113202A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004062810A1 (en) * 2003-01-13 2004-07-29 Gallaher Limited Contaminant removal device and method
JP2012110855A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Mitsubishi Electric Corp プラスチック選別方法およびプラスチック選別装置
US10092908B2 (en) 2014-04-24 2018-10-09 Separation Technologies Llc Continuous belt for belt-type separator devices
US11998930B2 (en) 2020-06-22 2024-06-04 Separation Technologies Llc Process for dry beneficiation of fine and very fine iron ore by size and electrostatic segregation

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004062810A1 (en) * 2003-01-13 2004-07-29 Gallaher Limited Contaminant removal device and method
EA007869B1 (ru) * 2003-01-13 2007-02-27 Галлахер Лимитед Устройство для удаления загрязнений и способ для его реализации
JP2012110855A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Mitsubishi Electric Corp プラスチック選別方法およびプラスチック選別装置
US10092908B2 (en) 2014-04-24 2018-10-09 Separation Technologies Llc Continuous belt for belt-type separator devices
US11998930B2 (en) 2020-06-22 2024-06-04 Separation Technologies Llc Process for dry beneficiation of fine and very fine iron ore by size and electrostatic segregation

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6903294B1 (en) Apparatus for separating plastic chips
AU2003219200B2 (en) High-tension electrostatic classifier and separator, and associated method
WO2009104566A1 (ja) 静電選別システム
WO2000027536A1 (fr) Selecteur
KR100503171B1 (ko) 플라스틱 선별장치
EP1103306B1 (en) Plastic chip separator
JPH07275801A (ja) 振動篩装置
JP2001113202A (ja) プラスチック選別装置
JPH07116548A (ja) 静電分別装置
JPH07178351A (ja) ゴム・プラスチック廃棄物の静電選別装置
JP3929236B2 (ja) プラスチック摩擦帯電装置及びそれを用いたプラスチック選別設備
JP2001129435A (ja) プラスチック選別装置
US20210078016A1 (en) Method and device for the electrostatic separation of granular materials
JP2010167331A (ja) 静電選別方法および静電選別装置
JP3625716B2 (ja) プラスチック選別装置
JP3640571B2 (ja) プラスチック選別装置
CA2397506A1 (en) Tribocharging and electrostatic separation of mixed electrically insulating particles
CN116273879A (zh) 一种锂电池破碎风选系统
JP5521892B2 (ja) 混練装置及びそれを用いた電池電極の製造方法
JP2000126650A (ja) 静電分離装置
US1071354A (en) Electrical separator.
JP2001121035A (ja) プラスチック選別装置
JPH08261911A (ja) 粒径分布測定装置
US20210053074A1 (en) Electrostatic separation device, and associated separation method and use
JP2001096195A (ja) プラスチック選別装置