JP2001113180A - カルボニル化合物捕集管の製造方法 - Google Patents

カルボニル化合物捕集管の製造方法

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JP2001113180A
JP2001113180A JP29782799A JP29782799A JP2001113180A JP 2001113180 A JP2001113180 A JP 2001113180A JP 29782799 A JP29782799 A JP 29782799A JP 29782799 A JP29782799 A JP 29782799A JP 2001113180 A JP2001113180 A JP 2001113180A
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tube
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Takashi Harimoto
孝史 播本
Kazuya Kitasaka
和也 北坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホルムアルデヒド等のカルボニル化合物捕集管
の生産性の高い製造方法を提供する。 【解決手段】陽イオン交換体を充填した管を親水性溶媒
またはこれらを含む混合液に浸漬する工程、およびその
浸漬された管とカルボニル化合物用誘導体化剤(例え
ば、O−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジ
ル)ヒドロキシルアミン)の溶液を接触する工程を含む
ことを特徴とするカルボニル化合物捕集管の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気中のホルムア
ルデヒド等のカルボニル化合物の捕集に用いられるカル
ボニル化合物捕集管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、揮発性の有機化合物の環境への影
響が問題とされている。例えば住居の気密化に伴って建
材や家具などから放散するホルムアルデヒド等のカルボ
ニル化合物による住環境や作業環境への影響等が社会問
題となっている。このような問題の対策を検討するため
には先ず大気中のカルボニル化合物の量を正確に測定す
る必要があり、従って室内等の大気中のホルムアルデヒ
ド等のカルボニル化合物の量を高感度、高精度に測定で
きる方法の開発が望まれている。本発明者は、従来の
「アルデヒド類捕集用カートリッジ」はその精度が必ず
しも十分でなくまたその保存安定性に問題があることか
ら、より高感度で高精度の分析を可能とし保存安定性に
優れかつ簡便に気体中のカルボニル化合物を測定できる
捕集管を開発し先に特許出願を行った(特願平10―
223538号)。
【0003】このカルボニル化合物捕集管は、陽イオン
交換体にカルボニル化合物用誘導体化剤が保持されてな
ることを特徴とするカルボニル化合物捕集材を充填した
捕集管である。陽イオン交換体としては、架橋ポリスチ
レンのようなスチレン系の樹脂やシリカゲル等にスルホ
ン酸基等が導入された強酸性陽イオン交換樹脂が、カル
ボニル化合物用誘導体化剤としてはO−(2,3,4,
5,6−ペンタフルオロベンジル)ヒドロキシルアミン
等が例示されている。
【0004】このカルボニル化合物捕集管は、例えば、
O−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル)
ヒドロキシルアミン等のカルボニル化合物用誘導体化剤
を適当な有機溶媒または水等に溶解し、その溶液を陽イ
オン交換体を充填した管に流した後、有機溶媒または水
等を除去することにより得ることができる。
【0005】このようなカルボニル化合物捕集管の製造
においては、カルボニル化合物用誘導体化剤の有機溶媒
または水等の溶液を陽イオン交換体を充填した管に流す
前に、陽イオン交換体を予めアセトニトリル、メチルア
ルコール等の親水性溶媒で活性化する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、陽イオン交換体
のアセトニトリル、メチルアルコール等の親水性溶媒に
よる活性化は、陽イオン交換体と親水性溶媒との接触を
充分に行う必要があるため、陽イオン交換体を充填した
管に親水性溶媒を流すことにより行われている。従っ
て、それぞれの管の1本毎にこの活性化処理を行う必要
があると考えられておりその生産性は極めて低くかっ
た。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明者は、陽イオン交換体を
充填した管をアセトニトリル、メチルアルコール等に浸
漬するだけでも、従って、管の1本毎にアセトニトリ
ル、メチルアルコール等の親水性溶媒を流すという操作
を行わなくても、陽イオン交換体が充分に活性化するこ
とを見出し本発明を完成した。本発明は、陽イオン交換
体を充填した管を親水性溶媒またはこれらを含む混合液
(以下浸漬液という。)に浸漬する工程、およびその浸
漬された管とカルボニル化合物用誘導体化剤の溶液を接
触する工程を含むカルボニル化合物捕集管の製造方法で
ある。
【0008】本発明において用いられる陽イオン交換体
とは、樹脂、セルロース、シリカゲル等の高分子基体に
陽イオン交換基、即ち対イオンが陽イオンである基を導
入したものを意味する。該高分子基体が樹脂の場合、即
ち、陽イオン交換体が陽イオン交換樹脂である場合の陽
イオン交換基としては、例えばスルホン酸基やカルボン
酸基などが例示されるが、特にスルホン酸型の強酸性陽
イオン交換樹脂が好ましい。高分子基体が樹脂の場合の
当該樹脂としては、架橋ポリスチレンのようなスチレン
系の樹脂、例えばスチレンとジビニルベンゼンの共重合
体が好ましいが、アクリル酸系、メタクリル酸系等の樹
脂であってもよく特に限定されない。また、高分子基体
がセルロースの場合、即ち、セルロースに陽イオン交換
基を導入した陽イオン交換体の場合、陽イオン交換基と
しては、スルホエチル基、ホスホメチル基、リン酸基、
カルボキシメチル基などの基が例示されるが、特にスル
ホエチル基などの導入された強酸性交換体が好ましい。
さらに、高分子基体がシリカゲルの場合、陽イオン交換
基としては、ベンゼンスルホン酸、プロピルスルホン
酸、カルボン酸などの基が例示されるが、特にベンゼン
スルホン酸基などの導入された強酸性交換体が好まし
い。高分子基体としては、スチレン系の樹脂またはシリ
カゲルが好ましい。
【0009】本発明において用いられるカルボニル化合
物用誘導体化剤としては、例えば特公平2−54906
号公報に記載のカルボニル化合物用誘導体化剤が挙げら
れる。カルボニル化合物用誘導体化剤の好ましい具体例
としては、O−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロ
ベンジル)ヒドロキシルアミン等のO−置換ヒドロキシ
ルアミン、4−ニトロフェニルヒドラジン、2,4−ジ
ニトロフェニルヒドラジン、4−カルボキシフェニルヒ
ドラジン、フェニルヒドラジン、ジフェニルヒドラジ
ン、2−ナフチルヒドラジン等のアリールヒドラジン、
4−ニトロベンゼンスルホニルヒドラジン等のスルホニ
ルヒドラジン、ベンゾイルヒドラジン、4−ニトロベン
ゾイルヒドラジン、4−クロロベンゾイルヒドラジン、
3−クロロベンゾイルヒドラジン、4−ブロモベンゾイ
ルヒドラジン等のアシルヒドラジン、フェニルセミカル
バジド、トリルセミカルバジド、3,5−ジニトロフェ
ニルセミカルバジド、1−ナフチルセミカルバジド、2
−ナフチルセミカルバジド等のセミカルバジドなどのア
ミノ化合物が挙げられる。中でも、O−(2,3,4,
5,6−ペンタフルオロベンジル)ヒドロキシルアミン
及び2,4−ジニトロフェニルヒドラジンが好ましく、
特にO−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジ
ル)ヒドロキシルアミンが好ましい。
【0010】本発明において、陽イオン交換体の活性化
に用いられる浸漬液は親水性溶媒である。親水性溶媒と
しては、低級脂肪族ニトリル、低級アルコール、低級脂
肪族エーテルおよび低級環状エーテルが例示される。こ
こで、低級脂肪族ニトリルとは炭素数が約6以下の脂肪
族ニトリル例えばアセトニトリル等を、低級アルコール
とは炭素数が約5以下のアルコール例えばメチルアルコ
ールやエチルアルコール等を、低級脂肪族エーテルとは
炭素数が約10以下の脂肪族エーテルを、また低級環状
エーテルとは炭素数が約6以下の環状エーテル例えばテ
トラヒドロフラン等を意味する。これらの親水性溶媒の
中では、アセトニトリル、メチルアルコール等が好まし
く、特にホルムアルデヒド等のカルボニル化合物を含ん
でいないアセトニトリルが好ましい。また上記の浸漬液
は、それぞれ単独で用いてもよいし2種以上の浸漬液を
混合して用いてもよい。また、陽イオン交換体を活性化
する効果が得られる範囲においては、他の液体と混合し
てもよい。この他の液体としては、水等が挙げられる。
例えば、アセトニトリル/水の混合液が用いられるが、
この場合の混合割合は体積比で30/70〜 100/
0の範囲が好ましい。アセトニトリルの比率が多いとカ
ルボニル化合物用誘導体化剤のコーティング工程で試薬
が溶けにくくなるのでより好ましくは40/60〜 6
0/40の範囲である。またアセトニトリル/水の混合
液にはリン酸等の酸を加えてもよい。
【0011】陽イオン交換体を充填した管の材質、大き
さ、形状等は特に限定されないが、通常は、ガラス管、
プラスチック管等であり、内径3〜15 mm、長さ1〜10
cm程度のものがよく用いられる。多孔性チューブ等の形
状でもよい。
【0012】陽イオン交換体を充填した管の親水性溶媒
またはこれらを含む混合液への浸漬は、通常、これらの
浸漬液を陽イオン交換体を充填した管の全体を浸すこと
ができる大きさの容器に入れ、その中に陽イオン交換体
を充填した管の全体を充分浸すことにより行われる。浸
漬の温度や時間は、陽イオン交換体や浸漬液の種類によ
り変動するが、通常は、0〜50℃の温度で10〜10
0分、好ましくは30〜100分行われる。また、浸漬
液の量は、陽イオン交換体を充填した管の全体を充分浸
すことができる量であればよい。従って、浸漬液の量を
増せば、一度に浸漬できる管の数を増やすことができ生
産性が向上する。
【0013】このような浸漬は2度以上行ってもよい。
すなわち、陽イオン交換体を充填した管の浸漬液への浸
漬後、管を当該浸漬液より取り出し、その管をさらに同
種または別種の浸漬液に浸漬することもでき、この方法
によりさらに充分に陽イオン交換体を活性化することが
できる。
【0014】陽イオン交換体を充填した管の浸漬液への
浸漬に際しては、陽イオン交換体を脱気することが好ま
しい。脱気の方法は特に限定されないが、通常、陽イオ
ン交換体を充填した管を浸漬している浸漬液を減圧にす
ることにより行われる。減圧の好ましい条件は、浸漬液
の種類等により変動するが、アセトニトリルまたはそれ
を含む混合液を用いる場合は、通常650mmHg以下
である。減圧の時間は管の本数や親水性溶媒またはその
混合液の量等により変動するが、通常管よりの泡の発生
がなくなってからさらに30分程度行う。この脱気の際
には超音波を照射してもよい。
【0015】このようにして活性化された陽イオン交換
体を充填した管は、O−(2,3,4,5,6−ペンタ
フルオロベンジル)ヒドロキシルアミン等のカルボニル
化合物用誘導体化剤の溶液と接触され、カルボニル化合
物用誘導体化剤が陽イオン交換体に保持される。カルボ
ニル化合物用誘導体化剤の量は、陽イオン交換体100 mg
に対して、通常0.05〜2 mg程度である。
【0016】陽イオン交換体を充填した管とカルボニル
化合物用誘導体化剤の溶液との接触の方法は特に限定さ
れない。例えば、上記のようにして活性化された陽イオ
ン交換体を充填した管にカルボニル化合物用誘導体化剤
の有機溶媒の溶液を流した後、あるいは陽イオン交換体
を充填した管をカルボニル化合物用誘導体化剤の有機溶
媒の溶液に浸漬した後、好ましくはさらに有機溶媒で洗
浄した後、有機溶媒を除去して得ることもできる。有機
溶媒としては、例えばヘキサン等の脂肪族炭化水素、シ
クロヘキサン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素、メチルアルコール、エチルアルコ
ール等のアルコール、またアセトニトリルなどを例示す
ることができる。有機溶媒の除去は通常、減圧条件下に
行われる。
【0017】また、カルボニル化合物用誘導体化剤は塩
酸塩の形態で市販されているものが多いため、弱酸性の
陽イオン交換体に保持させる場合には、予めカルボニル
化合物用誘導体化剤をアルカリで中和したものを有機溶
媒に溶解して使用するが、強酸性の陽イオン交換体に保
持させる場合には、カルボニル化合物用誘導体化剤の塩
酸塩をそのまま使用することができる。また、カルボニ
ル化合物用誘導体化剤の有機溶媒の溶液の代わりにカル
ボニル化合物用誘導体化剤の水溶液を用いることもでき
る。例えば、陽イオン交換体を充填した管にカルボニル
化合物用誘導体化剤の水溶液を流した後、あるいは陽イ
オン交換体を充填した管をカルボニル化合物用誘導体化
剤の水溶液に浸漬した後、管内の水を除去することによ
り得ることもできる。また、カルボニル化合物用誘導体
化剤を溶解するかぎりは、カルボニル化合物用誘導体化
剤の有機溶媒の溶液や水溶液の代わりに、有機溶媒と水
との混合液を用いることも可能である。例えばアセトニ
トリルと水との混合液を用いることもできる。
【0018】陽イオン交換体を充填した管とカルボニル
化合物用誘導体化剤の溶液との接触の後、例えば陽イオ
ン交換体を充填した管にカルボニル化合物用誘導体化剤
の有機溶媒、水またはこれらの混合溶媒の溶液を流した
後、あるいは陽イオン交換体を充填した管をカルボニル
化合物用誘導体化剤の有機溶媒、水またはこれらの混合
溶媒の溶液に浸漬した後、その管を有機溶媒、水または
これらの混合液で洗浄することが好ましい。有機溶媒、
水またはこれらの混合液による洗浄は、例えば管に有機
溶媒、水またはこれらの混合液を流すことにより行うこ
とができるが、カルボニル化合物のない雰囲気、例えば
窒素雰囲気下で行うことが好ましい。有機溶媒として
は、上述した有機溶媒が例示される。特に、アセトニト
リルやアセトニトリルと水との混合液を用いて洗浄する
ことが好ましい。有機溶媒の除去の後、管を乾燥するこ
とが好ましい。
【0019】上述のようにして得られたカルボニル化合
物捕集管は、大気中のまたは水中のカルボニル化合物の
定量に用いることができる。このカルボニル化合物捕集
管を大気中のカルボニル化合物の定量に使用する場合
は、通常、カルボニル化合物捕集管にポンプを接続し、
大気試料を採取する。例えばカルボニル化合物捕集管が
内径3〜15 mm、長さ1〜10 cm程度のものである場合、
ポンプの吸引速度は0.01〜2.5 L/min 程度が好ましい。
カルボニル化合物用誘導体化剤としてO−(2,3,
4,5,6−ペンタフルオロベンジル)ヒドロキシルア
ミン等のアミン化合物を用いた場合、このようにして吸
引された試料中のカルボニル化合物は、捕集管中でイミ
ン化合物に変化するため、有機溶媒、例えばヘキサン等
の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン等の脂環式炭化水
素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、メチルア
ルコール、エチルアルコール等のアルコール、アセトニ
トリル等のニトリルなどにより生成したイミン化合物を
溶出させる。この溶出液を液体クロマトグラフィ、ガス
クロマトグラフィ等により分析することで、気中のカル
ボニル化合物量の定量分析を行える。特にキャピラリー
GC/MS法等で分析を行うとより精度のよい分析が可
能となり好ましい。カルボニル化合物捕集管にポンプを
接続し大気試料を採取する場合、管に充填する陽イオン
交換体の粒径は、30〜150μm程度が好ましい。一
方、大気試料を採取をポンプを使用しないで行う場合は
より大きな粒径、通常300〜1500μm程度の陽イ
オン交換体の使用が好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例にてより具体的に説明
する。
【0021】実施例1 1000mlのビーカーに、試薬特級アセトニトリル8
00mlおよびボンドエルートJR[バリアン(Varia
n)社製固相抽出カラム、ベンゼンスルホン酸イオン交
換体(SCX、粒径40μm)500 mgを充填、以下S
CXとする。]の120本を入れ20分間静置する。静
置後SCXを取り出し、それを、予め超音波で脱気して
おいた試薬特級アセトニトリルと精製水の50/50
(体積比)の混合液800mlを入れたビーカーに移
す。そのビーカーを100〜300mmHgの減圧下に
5分間置き脱気する。SCXが浮いてくるので一度常圧
に戻し、SCXが沈んだ後また100〜300mmHg
に減圧する。超音波洗浄機UT−105(SHARP社
製)で40kHzの超音波を5分間照射し、照射後10
0〜300mmHgの減圧下にさらに90分間置き脱気
する。
【0022】その後、常圧に戻しさらに30分間静置
後、SCXを取り出し、そのSCXを吸引マニホールド
に取り付ける。吸引マニホールドに取り付けたSCX
に、O−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジ
ル)ヒドロキシルアミンの塩酸塩を試薬特級アセトニト
リルと蒸留水の50/50(体積比)の混合液へ溶解し
た溶液4ml(O−(2,3,4,5,6−ペンタフル
オロベンジル)ヒドロキシルアミンの塩酸塩1mgを含
有)を加え、コーティングをした後、SCXを30分間
窒素雰囲気に置き、SCX内の空気を窒素で置換する。
その後、窒素雰囲気で吸引マニホールドに取り付けられ
たSCXを試薬特級アセトニトリル5mlで洗浄した
後、5分間減圧にしさらに真空ポンプで4.0時間減圧
乾燥する。このようにして得られたSCXを、ルアープ
ラグにてその両端を密栓することによりカルボニル化合
物捕集管が得られる。
【0023】
【発明の効果】本発明のカルボニル化合物捕集管の製造
方法によれば、多数の陽イオン交換体を充填した管をア
セトニトリル、メチルアルコール等の親水性溶媒または
これを含む混合液に浸漬して活性化することができ、従
来の各捕集管毎に活性化する方法に比べて、活性化工程
の生産性が高い。本発明の方法により得られたカルボニ
ル化合物捕集管は、簡便かつ高感度、高精度で気体中ま
たは水中のホルムアルデヒド等のカルボニル化合物の分
析を可能とするものである。例えば、屋内外の大気中ホ
ルムアルデヒド等のカルボニル化合物の微量分析を可能
とし、作業環境のみでなく,住宅でのアルデヒド等の測
定にも用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 30/96 G01N 30/96 D // C08J 5/20 CET C08J 5/20 CET C08L 101:02 C08L 101:02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽イオン交換体を充填した管を親水性溶媒
    またはこれらを含む混合液に浸漬する工程、およびその
    浸漬された管とカルボニル化合物用誘導体化剤の溶液を
    接触する工程を含むことを特徴とするカルボニル化合物
    捕集管の製造方法。
  2. 【請求項2】親水性溶媒が低級脂肪族ニトリル、低級ア
    ルコール、低級脂肪族エーテルおよび低級環状エーテル
    からなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とす
    る請求項1のカルボニル化合物捕集管の製造方法。
  3. 【請求項3】親水性溶媒がアセトニトリルおよびメチル
    アルコールからなる群から選ばれる1種以上であること
    を特徴とする請求項1のカルボニル化合物捕集管の製造
    方法。
  4. 【請求項4】親水性溶媒がアセトニトリルであることを
    特徴とする請求項1のカルボニル化合物捕集管の製造方
    法。
  5. 【請求項5】カルボニル化合物用誘導体化剤が、O−
    (2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル)ヒド
    ロキシルアミンおよびその塩酸塩からなる群から選ばれ
    る1種以上であることを特徴とする請求項1乃至4のカ
    ルボニル化合物捕集管の製造方法。
  6. 【請求項6】陽イオン交換体が、強酸性陽イオン交換体
    であることを特徴とする請求項1乃至5のカルボニル化
    合物捕集管の製造方法。
  7. 【請求項7】陽イオン交換体を充填した管の浸漬を、0
    〜50℃の温度で10〜100分行うことを特徴とする
    請求項1乃至6のカルボニル化合物捕集管の製造方法。
  8. 【請求項8】陽イオン交換体を充填した管の浸漬を、陽
    イオン交換体を脱気しながら行うことを特徴とする請求
    項1乃至7のカルボニル化合物捕集管の製造方法。
  9. 【請求項9】陽イオン交換体を充填した管を浸漬してい
    る浸漬液を、650mmHg以下に減圧することにより
    脱気することを特徴とする請求項8のカルボニル化合物
    捕集管の製造方法。
  10. 【請求項10】陽イオン交換体を充填した管とカルボニ
    ル化合物用誘導体化剤の溶液を接触する工程を、陽イオ
    ン交換体を充填した管にカルボニル化合物用誘導体化剤
    の有機溶媒、水またはこれらの混合溶媒の溶液を流した
    後、あるいは陽イオン交換体を充填した管をカルボニル
    化合物用誘導体化剤の有機溶媒、水またはこれらの混合
    溶媒の溶液に浸漬した後、有機溶媒、水またはこれらの
    混合溶媒を除去することにより行うことを特徴とする請
    求項1乃至9のカルボニル化合物捕集管の製造方法。
  11. 【請求項11】陽イオン交換体を充填した管にカルボニ
    ル化合物用誘導体化剤の有機溶媒、水またはこれらの混
    合溶媒の溶液を流した後、あるいは陽イオン交換体を充
    填した管をカルボニル化合物用誘導体化剤の有機溶媒、
    水またはこれらの混合溶媒の溶液に浸漬した後、その浸
    漬された管を有機溶媒、水またはこれらの混合液で洗浄
    する工程をさらに含むことを特徴とする請求項10のカ
    ルボニル化合物捕集管の製造方法。
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