JP2001112174A - 電力補償装置 - Google Patents

電力補償装置

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JP2001112174A
JP2001112174A JP28593999A JP28593999A JP2001112174A JP 2001112174 A JP2001112174 A JP 2001112174A JP 28593999 A JP28593999 A JP 28593999A JP 28593999 A JP28593999 A JP 28593999A JP 2001112174 A JP2001112174 A JP 2001112174A
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JP
Japan
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voltage
system voltage
system bus
down transformer
compensation current
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JP28593999A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nishiyama
里志 西山
Takeshi Yoshida
武司 吉田
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補償電流を検出するための変流器(CT)及
びその補償電流を直流変換するためのロウパスフィルタ
を使用することなく、上位系統母線の系統電圧を定電圧
制御し得る電力補償装置を提供することにある。 【解決手段】 系統電源1が接続された上位系統母線5
に降圧変圧器2を介して設置され、その降圧変圧器2の
二次側の系統電圧Vsを検出し、その系統電圧Vsに基
づいて上位系統母線5の系統電圧V6.6 を定電圧制御す
る電力補償装置において、検出された系統電圧Vsと基
準電圧とを比較してPID制御し、その制御出力に一定
のバイアス電圧を加えて補償電流に比例した信号を生成
し、その信号に降圧変圧器2のインピーダンスに相当す
るゲインを乗じて系統電圧Vsに加算することにより等
価的に上位系統母線5の系統電圧V6.6 を生成する制御
回路16を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力補償装置に関
し、例えば、スキー場のゴンドラやリフト等を負荷とし
て電力系統の末端に設置され、負荷起動時に発生する電
圧変動を補償する電力補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、スキー場のゴンドラやリフト、
海底トンネル工事での掘削機などを負荷とする電力系統
では、負荷起動時に発生する電圧変動を補償するために
電力補償装置を設置している。
【0003】この電力補償装置は、図3に示すように系
統電源1に降圧変圧器2を介して設置され、直列リアク
トル3及びサイリスタ4で構成されている。この電力補
償装置が接続された上位系統母線5には、前述したスキ
ー場のゴンドラやリフト等を駆動する大型モータが負荷
として接続されている。
【0004】前記電力補償装置では、電力系統の系統電
圧V6.6 (例えば6600V)を降圧変圧器2により降
圧した系統電圧Vs(例えば440V)を検出し、その
系統電圧Vsに基づいてサイリスタ4をオンオフ制御す
ることにより上位系統母線5の系統電圧V6.6 を定電圧
制御する制御回路6を具備する。
【0005】この制御回路6は、図4に示すように降圧
変圧器2の二次側に接続された変圧器(PT)7により
検出された三相分の系統電圧Vsu,Vsv,Vswの絶対値
を絶対値回路8u,8v,8wにより算出し、それら3
つの絶対値の平均値を算出してロウパスフィルタ9で直
流変換することにより系統電圧Vsを得る。
【0006】一方、直列リアクトル3及びサイリスタ4
からなる電力補償装置の構成回路に接続された変流器
(CT)10により検出された三相分の補償電流Isu,
Isv,Iswの絶対値を絶対値回路11u,11v,11
wにより算出し、それら3つの絶対値の平均値を算出し
てロウパスフィルタ12により直流変換し、降圧変圧器
2のインピーダンスに相当するゲインKを乗じる。
【0007】このようにロウパスフィルタ12の出力に
前述のゲインKを乗じることにより、降圧変圧器2によ
る電圧降下分ΔVを算出することになり、この降圧変圧
器2による電圧降下分ΔVを前述の系統電圧Vsに加算
することにより、等価的に上位系統母線5の系統電圧V
6.6 を生成する。
【0008】この系統電圧V6.6 と基準電圧Vref とを
比較し、この両者の誤差分をPID誤差増幅器13によ
りPID制御し、その制御出力を点弧角変換器14に入
力し、その点弧角変換器14の出力に基づいてゲートパ
ルス発生器15によりゲートパルス信号を生成し、サイ
リスタ4をオンオフ制御する。このサイリスタ4のオン
オフ制御により系統電圧V6.6 を定電圧制御するように
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の電力補償装置では、降圧変圧器2の二次側の系統電
圧Vsを検出し、その系統電圧Vsに基づいて上位系統
母線5の系統電圧V6.6を定電圧制御するための制御回
路6において、降圧変圧器2による電圧降下分ΔVを算
出するために変流器(CT)10により補償電流を検出
するようにしている。このように補償電流を検出するた
めの変流器(CT)10を必要とすることから、装置の
コストアップを招来するという問題があった。
【0010】また、前述の補償電流は、第3高調波を含
む歪み電流であることから、この第3高調波を含む歪み
を除去するためにロウパスフィルタ12の時定数をある
程度大きくする必要がある。このようにロウパスフィル
タ12の時定数を大きくすると、負荷起動時などの負荷
急変時における電力補償装置の応答時間が長くなるとい
う問題もあった。
【0011】ここで、補償電流を直流変換するためのロ
ウパスフィルタ12は、第3高調波などを含む歪み電流
のため、約100ms程度の時定数を有するのに対し
て、系統電圧Vsを直流変換するロウパスフィルタ9
は、約5〜10ms程度の時定数を有する。
【0012】そこで、本発明は前記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、補償電流を検
出するための変流器(CT)及びその補償電流を直流変
換するためのロウパスフィルタを使用することなく、系
統電圧V6.6 を定電圧制御し得る電力補償装置を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、系統電源が接続された
上位系統母線に降圧変圧器を介して設置され、その降圧
変圧器の二次側の系統電圧Vsを検出し、その系統電圧
Vsに基づいて上位系統母線の系統電圧V6.6を定電圧
制御する電力補償装置において、検出された系統電圧V
sと基準電圧とを比較してPID制御し、その制御出力
に一定のバイアス電圧を加えて補償電流に比例した信号
を生成し、その信号に降圧変圧器のインピーダンスに相
当するゲインを乗じて系統電圧Vsに加算することによ
り等価的に上位系統母線の系統電圧V6.6 を生成する制
御回路を具備したことを特徴とする。
【0014】本発明に係る電力補償装置では、補償電流
を検出するための変流器及びその補償電流を直流変換す
るためのロウパスフィルタを使用することなく、制御回
路において、系統電圧Vsと基準電圧とを比較してPI
D制御し、その制御出力に一定のバイアス電圧を加える
ことにより補償電流に比例した信号を生成する。この補
償電流に比例した信号に降圧変圧器のインピーダンスに
相当するゲインを乗じれば、降圧変圧器による電圧降下
分を得ることになり、これを系統電圧Vsに加算するこ
とにより等価的に上位系統母線の系統電圧V6.6 を生成
する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る電力補償装置の実施
形態を以下に詳述する。なお、図3及び図4と同一部分
には同一参照符号を付す。
【0016】この電力補償装置は、図1に示すように系
統電源1に接続された上位系統母線5に降圧変圧器2を
介して設置され、直列リアクトル3及びサイリスタ4で
構成されている。この電力補償装置及び降圧変圧器2が
接続された上位系統母線5には、前述したスキー場のゴ
ンドラやリフト等を駆動する大型モータが負荷として接
続されている。
【0017】前記電力補償装置では、上位系統母線5の
系統電圧V6.6 (例えば6600V)を降圧変圧器2に
より降圧した系統電圧Vs(例えば440V)、即ち、
降圧変圧器2の二次側の系統電圧Vsを検出し、その系
統電圧Vsに基づいてサイリスタ4をオンオフ制御する
ことにより上位系統母線5の系統電圧V6.6 を定電圧制
御する制御回路16を具備する。
【0018】この制御回路16は、図2に示すように降
圧変圧器2の二次側に接続された変圧器(PT)7によ
り検出された三相分の系統電圧Vsu,Vsv,Vswの絶対
値を絶対値回路8u,8v,8wにより算出し、それら
3つの絶対値の平均値を算出してロウパスフィルタ9で
直流変換することにより系統電圧Vsを得る。
【0019】この系統電圧Vsと基準電圧Vref とを比
較し、この両者の誤差分をPID誤差増幅器13により
PID制御し、その制御出力にバイアス回路17による
一定のバイアス電圧Vbを加算することにより、補償電
流に比例した信号を生成する。この補償電流に比例した
信号に、降圧変圧器2のインピーダンスに相当するゲイ
ンKを乗じることにより、降圧変圧器2による電圧降下
分ΔVを算出する。この降圧変圧器2による電圧降下分
ΔVを前述の系統電圧Vsに加算することにより、等価
的に上位系統母線5の系統電圧V6.6 を生成する。
【0020】この系統電圧V6.6 と基準電圧Vref とを
比較し、この両者の誤差分をPID誤差増幅器13によ
りPID制御し、その制御出力を点弧角変換器14に入
力し、その点弧角変換器14の出力に基づいてゲートパ
ルス発生器15によりゲートパルス信号を生成し、サイ
リスタ4をオンオフ制御する。このサイリスタ4のオン
オフ制御により系統電圧V6.6 を定電圧制御するように
している。
【0021】以上のように、本発明の電力補償装置で
は、補償電流を検出するための変流器10及びその補償
電流を直流変換するためのロウパスフィルタ12を使用
することなく(図3参照)、制御回路16において、P
ID制御出力に一定のバイアス電圧Vbを加えることに
より補償電流に比例した信号を間接的に生成し、降圧変
圧器2による電圧降下分を算出して、等価的に上位系統
母線5の系統電圧V6.6を得る。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、系統電源が接続された
上位系統母線に降圧変圧器を介して設置され、その降圧
変圧器の二次側の系統電圧Vsを検出し、その系統電圧
Vsに基づいて上位系統母線の系統電圧V6.6 を定電圧
制御する電力補償装置において、検出された系統電圧V
sと基準電圧とを比較してPID制御し、その制御出力
に一定のバイアス電圧を加えて補償電流に比例した信号
を生成し、その信号に降圧変圧器のインピーダンスに相
当するゲインを乗じて系統電圧Vsに加算することによ
り等価的に上位系統母線の系統電圧V6.6 を生成する制
御回路を具備したことにより、補償電流を検出するため
の変流器が不要となるので、配線作業を含めて装置のコ
ストダウンを図ることができ、また、その補償電流を直
流変換するためのロウパスフィルタを使用しないので、
電力補償装置の応答速度を従来の1/2程度に上げるこ
とができて高性能の電力補償装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力補償装置の実施形態を示す回
路構成図
【図2】図1の制御回路を示す回路ブロック図
【図3】電力補償装置の従来例を示す回路構成図
【図4】図3の制御回路を示す回路ブロック図
【符号の説明】
1 系統電源 2 降圧変圧器 5 上位系統母線 16 制御回路 V6.6 上位系統母線の系統電圧 Vs 降圧変圧器の二次側の系統電圧 Vref 基準電圧 Vb バイアス電圧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統電源が接続された上位系統母線に降
    圧変圧器を介して設置され、その降圧変圧器の二次側の
    系統電圧Vsを検出し、その系統電圧Vsに基づいて上
    位系統母線の系統電圧V6.6 を定電圧制御する電力補償
    装置において、検出された系統電圧Vsと基準電圧とを
    比較してPID制御し、その制御出力に一定のバイアス
    電圧を加えて補償電流に比例した信号を生成し、その信
    号に降圧変圧器のインピーダンスに相当するゲインを乗
    じて系統電圧Vsに加算することにより等価的に上位系
    統母線の系統電圧V6.6 を生成する制御回路を具備した
    ことを特徴とする電力補償装置。
JP28593999A 1999-10-06 1999-10-06 電力補償装置 Withdrawn JP2001112174A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006081286A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電力変換装置の連系変圧器の一次電圧推定方法とその装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006081286A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電力変換装置の連系変圧器の一次電圧推定方法とその装置
JP4538283B2 (ja) * 2004-09-09 2010-09-08 中国電力株式会社 電力変換装置における連系変圧器の一次電圧推装置

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Effective date: 20070109