JP2001109567A - 座標入力装置 - Google Patents
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- JP2001109567A JP2001109567A JP28498099A JP28498099A JP2001109567A JP 2001109567 A JP2001109567 A JP 2001109567A JP 28498099 A JP28498099 A JP 28498099A JP 28498099 A JP28498099 A JP 28498099A JP 2001109567 A JP2001109567 A JP 2001109567A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動入力方式の座標入力装置において、振動
入力手段がコードレスで、簡単安価な構成で高精度に座
標入力を行えるようにする。 【解決手段】 振動入力ペン21の発光素子22がペン
21の振動の発振と同時に光信号を発光する。光信号は
装置本体側の光検出回路2で検出され、検出信号が信号
処理回路3で処理されてスタートタイミング信号が生成
され、この信号が演算制御回路1に入力されると、同回
路1内で振動伝達板8上の振動入力点から振動センサ6
a〜dまでの振動伝達時間の計時が開始され、計時の結
果に基づいて入力点の座標が算出される。信号処理回路
3に、光検出回路2の検出信号のレベルを検出するレベ
ル検出手段が設けられ、演算制御回路1に、そのレベル
検出手段により検出されたレベルに応じてスタートタイ
ミング信号のタイミングを補正する補正手段が設けられ
る。
入力手段がコードレスで、簡単安価な構成で高精度に座
標入力を行えるようにする。 【解決手段】 振動入力ペン21の発光素子22がペン
21の振動の発振と同時に光信号を発光する。光信号は
装置本体側の光検出回路2で検出され、検出信号が信号
処理回路3で処理されてスタートタイミング信号が生成
され、この信号が演算制御回路1に入力されると、同回
路1内で振動伝達板8上の振動入力点から振動センサ6
a〜dまでの振動伝達時間の計時が開始され、計時の結
果に基づいて入力点の座標が算出される。信号処理回路
3に、光検出回路2の検出信号のレベルを検出するレベ
ル検出手段が設けられ、演算制御回路1に、そのレベル
検出手段により検出されたレベルに応じてスタートタイ
ミング信号のタイミングを補正する補正手段が設けられ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座標入力装置、特に
座標入力面を形成する振動伝達板に対し振動入力手段を
点接触させて入力された振動を前記振動伝達板に複数設
けられた振動センサにより検出し、振動入力点から前記
振動センサまでの振動伝達時間に基づき、振動入力点の
座標を算出する座標入力装置に関するものである。
座標入力面を形成する振動伝達板に対し振動入力手段を
点接触させて入力された振動を前記振動伝達板に複数設
けられた振動センサにより検出し、振動入力点から前記
振動センサまでの振動伝達時間に基づき、振動入力点の
座標を算出する座標入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波振動を利用した座標入力装置とし
て、例えば特公平5−60615号に開示されているよ
うに、振動入力手段としての振動入力ペンを振動伝達板
に点接触させ、入力された振動が振動伝達板上を伝達
し、振動伝達板上に設けられた複数の振動センサに到達
するまでの遅延時間(振動伝達時間)をもとに、振動入
力ペンを接触させた振動入力点の位置の座標を算出する
ものがある。
て、例えば特公平5−60615号に開示されているよ
うに、振動入力手段としての振動入力ペンを振動伝達板
に点接触させ、入力された振動が振動伝達板上を伝達
し、振動伝達板上に設けられた複数の振動センサに到達
するまでの遅延時間(振動伝達時間)をもとに、振動入
力ペンを接触させた振動入力点の位置の座標を算出する
ものがある。
【0003】この超音波振動による座標入力装置の振動
入力ペンをコードレスのものとして構成するには、振動
入力ペンと座標入力装置本体とで、ペン側の発振タイミ
ングと本体側回路内の振動伝達時間を計時するカウンタ
のスタートタイミングの同期を無線で取る必要がある。
この同期を無線で取る方式として光同期方式がある。こ
の光同期方式の座標入力装置の構成では、振動入力ペン
側に発光素子を配置し、これが振動入力ペンの振動の発
振と同時に発光する光信号を装置本体側の受光素子で検
出し、その検出信号を増幅、比較回路等で処理して、カ
ウンタをスタートさせる同期信号としてのスタートタイ
ミング信号を生成し、この信号によりカウンタをスター
トさせていた。
入力ペンをコードレスのものとして構成するには、振動
入力ペンと座標入力装置本体とで、ペン側の発振タイミ
ングと本体側回路内の振動伝達時間を計時するカウンタ
のスタートタイミングの同期を無線で取る必要がある。
この同期を無線で取る方式として光同期方式がある。こ
の光同期方式の座標入力装置の構成では、振動入力ペン
側に発光素子を配置し、これが振動入力ペンの振動の発
振と同時に発光する光信号を装置本体側の受光素子で検
出し、その検出信号を増幅、比較回路等で処理して、カ
ウンタをスタートさせる同期信号としてのスタートタイ
ミング信号を生成し、この信号によりカウンタをスター
トさせていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置において、時間データから座標値を算出する装置
では、時間検出精度が座標算出精度に大きく影響するに
もかかわらず、光信号を検出した検出信号のレベル(以
下、光信号の検出レベルという)によって、時間データ
が変化してしまうという問題があった。その理由は、以
下の通りである。
来装置において、時間データから座標値を算出する装置
では、時間検出精度が座標算出精度に大きく影響するに
もかかわらず、光信号を検出した検出信号のレベル(以
下、光信号の検出レベルという)によって、時間データ
が変化してしまうという問題があった。その理由は、以
下の通りである。
【0005】装置本体側での光信号の検出レベルは、振
動入力ペン側の発光素子と装置本体側の受光素子との間
の距離と受光角度によって大きく変化する。通常、光信
号の検出信号を処理してスタートタイミング信号として
扱う場合、その検出信号を増幅器により増幅した後、フ
ィルタで所定の周波数成分をピックアップしてコンパレ
ータに入力し、既定値のしきい値と比較して大きければ
コンパレータからタイミング信号が出力される。しかし
ながら、受光素子やフィルタの特性で、コンパレータに
入力される信号の波形の立ち上がり(または立ち下が
り)のスピードが俊敏でないために、コンパレータで検
出するタイミングが検出レベルによって変化してしま
う。その結果、同期信号の検出時間が変化するために座
標算出精度に大きな影響があった。
動入力ペン側の発光素子と装置本体側の受光素子との間
の距離と受光角度によって大きく変化する。通常、光信
号の検出信号を処理してスタートタイミング信号として
扱う場合、その検出信号を増幅器により増幅した後、フ
ィルタで所定の周波数成分をピックアップしてコンパレ
ータに入力し、既定値のしきい値と比較して大きければ
コンパレータからタイミング信号が出力される。しかし
ながら、受光素子やフィルタの特性で、コンパレータに
入力される信号の波形の立ち上がり(または立ち下が
り)のスピードが俊敏でないために、コンパレータで検
出するタイミングが検出レベルによって変化してしま
う。その結果、同期信号の検出時間が変化するために座
標算出精度に大きな影響があった。
【0006】光信号を座標入力装置の振動伝達時間の計
時のタイミング同期に利用する場合、特に音速が数千メ
ートルの超音波を利用した座標入力装置では、座標算出
精度を0.3mm程度以下で保証しようとすると、少なくと
も100nsec以下の検出精度が必要となる。これは数MHzの
高速伝送を行えば可能となるが、周波数の高速化は消費
電力が増大するために電池駆動の振動入力ペンには非常
に不利であるとともに復調側の回路も複雑になってしま
う。
時のタイミング同期に利用する場合、特に音速が数千メ
ートルの超音波を利用した座標入力装置では、座標算出
精度を0.3mm程度以下で保証しようとすると、少なくと
も100nsec以下の検出精度が必要となる。これは数MHzの
高速伝送を行えば可能となるが、周波数の高速化は消費
電力が増大するために電池駆動の振動入力ペンには非常
に不利であるとともに復調側の回路も複雑になってしま
う。
【0007】そこで本発明の課題は、上記振動入力方式
の座標入力装置における問題を解決し、振動入力手段が
コードレスで構成でき、かつ簡単安価な構成で高精度に
座標入力を行える座標入力装置を提供することにある。
の座標入力装置における問題を解決し、振動入力手段が
コードレスで構成でき、かつ簡単安価な構成で高精度に
座標入力を行える座標入力装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明によれば、振動伝達板により形成される座標
入力面上の任意の入力点に振動入力手段を点接触させて
入力された振動を前記振動伝達板に複数設けられた振動
センサにより検出し、前記入力点から前記振動センサま
での振動伝達時間に基づき、入力点の位置の座標を算出
する座標入力装置であって、前記振動入力手段に設けら
れ、該振動入力手段の振動の発振と同時に光信号を発光
する発光手段と、座標入力装置本体側で前記光信号を検
出する光検出手段と、該光検出手段の検出信号を処理し
てスタートタイミング信号を生成する信号処理手段を有
し、該信号処理手段により生成されたスタートタイミン
グ信号により前記振動伝達時間の計時を開始する座標入
力装置において、前記光検出手段が前記光信号を検出し
た検出信号のレベルを検出するレベル検出手段と、該レ
ベル検出手段により検出された前記検出信号のレベルに
応じて前記スタートタイミング信号のタイミングを補正
する補正手段を設けた構成を採用した。
め、本発明によれば、振動伝達板により形成される座標
入力面上の任意の入力点に振動入力手段を点接触させて
入力された振動を前記振動伝達板に複数設けられた振動
センサにより検出し、前記入力点から前記振動センサま
での振動伝達時間に基づき、入力点の位置の座標を算出
する座標入力装置であって、前記振動入力手段に設けら
れ、該振動入力手段の振動の発振と同時に光信号を発光
する発光手段と、座標入力装置本体側で前記光信号を検
出する光検出手段と、該光検出手段の検出信号を処理し
てスタートタイミング信号を生成する信号処理手段を有
し、該信号処理手段により生成されたスタートタイミン
グ信号により前記振動伝達時間の計時を開始する座標入
力装置において、前記光検出手段が前記光信号を検出し
た検出信号のレベルを検出するレベル検出手段と、該レ
ベル検出手段により検出された前記検出信号のレベルに
応じて前記スタートタイミング信号のタイミングを補正
する補正手段を設けた構成を採用した。
【0009】また、より具体的な構成として、前記発光
手段が発光する光信号は、所定の周波数で変調された矩
形波信号であり、前記信号処理手段は、前記光検出手段
の検出信号から前記周波数の成分を取り出す第1のフィ
ルタ手段と、該第1のフィルタ手段の出力信号のエンベ
ロープを取り出す第2のフィルタ手段と、該第2のフィ
ルタ手段の出力信号のレベルが所定の第1の参照レベル
より高いか否かを検出する第1のレベル比較手段と、前
記第1のフィルタ手段の出力信号のレベルが所定の第2
の参照レベルより高いか否かを検出する第2のレベル比
較手段と、前記第1のレベル比較手段により前記第2の
フィルタ手段の出力信号のレベルが前記第1の参照レベ
ルより高いことが検出され、かつ前記第2のレベル比較
手段により前記第1のフィルタ手段の出力信号のレベル
が前記第2の参照レベルより高いことが所定回数検出さ
れた時点で前記スタートタイミング信号を生成する信号
生成手段から構成され、前記レベル検出手段は、前記第
2のフィルタ手段の出力信号のピークレベルを保持する
レベル保持手段と、該レベル保持手段の出力信号の電圧
をA/D変換して前記検出信号のレベルを示すデータを
出力するA/D変換手段からなる構成を採用した。
手段が発光する光信号は、所定の周波数で変調された矩
形波信号であり、前記信号処理手段は、前記光検出手段
の検出信号から前記周波数の成分を取り出す第1のフィ
ルタ手段と、該第1のフィルタ手段の出力信号のエンベ
ロープを取り出す第2のフィルタ手段と、該第2のフィ
ルタ手段の出力信号のレベルが所定の第1の参照レベル
より高いか否かを検出する第1のレベル比較手段と、前
記第1のフィルタ手段の出力信号のレベルが所定の第2
の参照レベルより高いか否かを検出する第2のレベル比
較手段と、前記第1のレベル比較手段により前記第2の
フィルタ手段の出力信号のレベルが前記第1の参照レベ
ルより高いことが検出され、かつ前記第2のレベル比較
手段により前記第1のフィルタ手段の出力信号のレベル
が前記第2の参照レベルより高いことが所定回数検出さ
れた時点で前記スタートタイミング信号を生成する信号
生成手段から構成され、前記レベル検出手段は、前記第
2のフィルタ手段の出力信号のピークレベルを保持する
レベル保持手段と、該レベル保持手段の出力信号の電圧
をA/D変換して前記検出信号のレベルを示すデータを
出力するA/D変換手段からなる構成を採用した。
【0010】また、さらに具体的な構成として、前記補
正手段は、前記光検出手段の検出信号のレベルのデータ
と前記スタートタイミング信号のタイミングの補正時間
のデータを対応付けたデータテーブルを格納した記憶手
段と、前記レベル検出手段により検出された前記検出信
号のレベルに対応する前記補正時間のデータを前記記憶
手段のデータテーブルから読み出す読み出し手段と、該
読み出し手段により読み出された補正時間のデータによ
り前記タイミング信号のタイミングを補正するタイミン
グ補正手段からなる構成を採用した。
正手段は、前記光検出手段の検出信号のレベルのデータ
と前記スタートタイミング信号のタイミングの補正時間
のデータを対応付けたデータテーブルを格納した記憶手
段と、前記レベル検出手段により検出された前記検出信
号のレベルに対応する前記補正時間のデータを前記記憶
手段のデータテーブルから読み出す読み出し手段と、該
読み出し手段により読み出された補正時間のデータによ
り前記タイミング信号のタイミングを補正するタイミン
グ補正手段からなる構成を採用した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を説明する。
の形態を説明する。
【0012】[第1の実施形態]本発明の第1の実施形
態を図1〜9により説明する。
態を図1〜9により説明する。
【0013】〈座標入力装置の全体構成の説明(図
1)〉まず、本実施形態に於ける振動入力方式の座標入
力装置の全体構成を図1により説明する。なお、図1の
構成で振動入力ペン21以外は座標入力装置の本体側に
設けられる。
1)〉まず、本実施形態に於ける振動入力方式の座標入
力装置の全体構成を図1により説明する。なお、図1の
構成で振動入力ペン21以外は座標入力装置の本体側に
設けられる。
【0014】図1中で1は、装置全体を制御すると共
に、振動入力点の位置座標を算出する演算制御回路であ
る。
に、振動入力点の位置座標を算出する演算制御回路であ
る。
【0015】2は光検出回路であって、後述する振動入
力ペン21の発光素子22から発光される光信号を検出
するものである。
力ペン21の発光素子22から発光される光信号を検出
するものである。
【0016】3は信号処理回路であって、光検出回路2
で光信号を検出した検出信号を処理し、後述する振動伝
達時間の計時を開始するスタートタイミング信号を生成
するものである。
で光信号を検出した検出信号を処理し、後述する振動伝
達時間の計時を開始するスタートタイミング信号を生成
するものである。
【0017】8は、座標入力面を形成する振動伝達板で
あり、アクリルやガラス板等の透明部材からなり、この
振動伝達板8が割れたときの飛散を防止するPET等か
らなるフィルム(ラミネート)が上面に粘着層を介して
貼り合わされている。振動入力ペン21による座標入力
は、この振動伝達板8上をタッチすることで行う。実際
には、図1中に実線で示す符号Aの座標入力有効エリア
内の任意の入力点に振動入力ペン21の先端を点接触さ
せる事で行う。
あり、アクリルやガラス板等の透明部材からなり、この
振動伝達板8が割れたときの飛散を防止するPET等か
らなるフィルム(ラミネート)が上面に粘着層を介して
貼り合わされている。振動入力ペン21による座標入力
は、この振動伝達板8上をタッチすることで行う。実際
には、図1中に実線で示す符号Aの座標入力有効エリア
内の任意の入力点に振動入力ペン21の先端を点接触さ
せる事で行う。
【0018】長方形の振動伝達板8の四隅には、圧電素
子等、機械的振動を電気信号に変換する振動センサ6a
〜6dが固定されている。また、振動伝達板の外周部に
は、その外周縁で反射した振動が中央部に戻るのを防止
(減衰)させるための防振材7が設けられている。
子等、機械的振動を電気信号に変換する振動センサ6a
〜6dが固定されている。また、振動伝達板の外周部に
は、その外周縁で反射した振動が中央部に戻るのを防止
(減衰)させるための防振材7が設けられている。
【0019】9は信号波形検出回路であり、各振動セン
サ6a〜6dの出力信号を処理して各振動センサが振動
を検出した旨の振動到達タイミング信号(後述するtg
信号及びtp信号)を生成し、演算制御回路1に出力す
るものである。
サ6a〜6dの出力信号を処理して各振動センサが振動
を検出した旨の振動到達タイミング信号(後述するtg
信号及びtp信号)を生成し、演算制御回路1に出力す
るものである。
【0020】11は液晶表示器等のドット単位の表示が
可能なディスプレイであり、振動伝達板8の背後に配置
されている。このディスプレイ11はディスプレイ駆動
回路10の駆動により振動入力ペン21によりなぞられ
た位置にドットを表示し、それを透明部材からなる振動
伝達板8を透して見る事が可能になっている。
可能なディスプレイであり、振動伝達板8の背後に配置
されている。このディスプレイ11はディスプレイ駆動
回路10の駆動により振動入力ペン21によりなぞられ
た位置にドットを表示し、それを透明部材からなる振動
伝達板8を透して見る事が可能になっている。
【0021】〈振動入力ペンの説明(図2)〉次に、振
動入力ペンの構成を図2により説明する。
動入力ペンの構成を図2により説明する。
【0022】図2において、振動入力ペン21に内蔵さ
れた振動子26は、振動子駆動回路25により駆動され
る。その電気的な駆動信号は振動子26によって機械的
な超音波振動に変換され、ペン先27に伝達され、この
ペン先27が前述の振動伝達板8に点接触することによ
って振動伝達板8に振動が入射される。
れた振動子26は、振動子駆動回路25により駆動され
る。その電気的な駆動信号は振動子26によって機械的
な超音波振動に変換され、ペン先27に伝達され、この
ペン先27が前述の振動伝達板8に点接触することによ
って振動伝達板8に振動が入射される。
【0023】ここで振動子26の振動周波数は、ガラス
などの振動伝達板8に板波を発生する事が出来る値に選
択される。なお、この振動子26の振動周波数は、これ
に限定されることなく、例えば振動伝達板8を伝播する
表面波を検出波として利用する場合、振動伝達板8の厚
みに対して十分高い値(振動伝達板8を伝播する波の波
長λが板の厚みに対して十分小さくなるような周波数
値)に設定すれば良い。
などの振動伝達板8に板波を発生する事が出来る値に選
択される。なお、この振動子26の振動周波数は、これ
に限定されることなく、例えば振動伝達板8を伝播する
表面波を検出波として利用する場合、振動伝達板8の厚
みに対して十分高い値(振動伝達板8を伝播する波の波
長λが板の厚みに対して十分小さくなるような周波数
値)に設定すれば良い。
【0024】また、振動子駆動回路25は振動子26の
駆動、すなわち振動の発振と同時に発光素子駆動回路2
4に発光タイミング信号を送信し、これに応じて発光素
子駆動回路24は発光素子22を所定の周波数で変調し
た駆動信号で駆動する。発光素子22は、後述の装置本
体側の受光素子601の分光感度のピーク波長に合わせ
て選択する。変調する周波数は、回路を簡略化するため
に、振動子26を駆動する周波数と同じにしてもよい。
駆動、すなわち振動の発振と同時に発光素子駆動回路2
4に発光タイミング信号を送信し、これに応じて発光素
子駆動回路24は発光素子22を所定の周波数で変調し
た駆動信号で駆動する。発光素子22は、後述の装置本
体側の受光素子601の分光感度のピーク波長に合わせ
て選択する。変調する周波数は、回路を簡略化するため
に、振動子26を駆動する周波数と同じにしてもよい。
【0025】なお、振動入力ペン21内の全ての回路の
電源は、電池、電源用IC、コンデンサ等で構成される
電源回路23によって供給される。
電源は、電池、電源用IC、コンデンサ等で構成される
電源回路23によって供給される。
【0026】〈光信号検出によるスタートタイミング信
号生成の説明(図3、図4)〉上述のように、振動入力
ペン21内の振動子駆動回路25は、振動子26を駆動
するのと同時に発光素子駆動回路24に発光タイミング
信号を送信し、これに応じて発光素子駆動回路24によ
り発光素子22が駆動され、所定の周波数で変調した信
号を光信号として出力(発光)する。その光信号は、光
検出回路2で検出され、その検出信号が信号処理回路3
で処理され、演算制御回路1に対し、振動センサ6a〜
6dに伝達される超音波振動の伝達時間の計時のスター
トタイミング信号として入力される。その光信号の発
光、及びスタートタイミング信号の生成のための回路構
成と信号波形処理の詳細について図3及び図4により以
下に説明する。なお、図3は光検出回路2及び信号処理
回路3の構成を示すブロック図であり、図4は発光素子
22から発光される光信号と光検出回路2及び信号処理
回路3の波形処理について説明するためのタイミングチ
ャート図である。
号生成の説明(図3、図4)〉上述のように、振動入力
ペン21内の振動子駆動回路25は、振動子26を駆動
するのと同時に発光素子駆動回路24に発光タイミング
信号を送信し、これに応じて発光素子駆動回路24によ
り発光素子22が駆動され、所定の周波数で変調した信
号を光信号として出力(発光)する。その光信号は、光
検出回路2で検出され、その検出信号が信号処理回路3
で処理され、演算制御回路1に対し、振動センサ6a〜
6dに伝達される超音波振動の伝達時間の計時のスター
トタイミング信号として入力される。その光信号の発
光、及びスタートタイミング信号の生成のための回路構
成と信号波形処理の詳細について図3及び図4により以
下に説明する。なお、図3は光検出回路2及び信号処理
回路3の構成を示すブロック図であり、図4は発光素子
22から発光される光信号と光検出回路2及び信号処理
回路3の波形処理について説明するためのタイミングチ
ャート図である。
【0027】振動入力ペン21内の振動子駆動回路25
は、駆動信号として、図4中に73で示すように例えば
2発の矩形パルスを振動子26に印加する。それと同時
に、発光素子駆動回路24は、発光素子22を71のよ
うに周期t1で駆動する。71は、発光素子駆動回路2
4が発光素子22を駆動する駆動信号に対応して発光素
子22が出力する矩形波の光信号である。ここで周期t
1は、振動センサ6a〜6dのそれぞれと振動伝達板8
の座標入力有効エリアA内の最遠点との距離を振動が伝
播する遅延時間と後述の信号処理に要する時間以上の間
隔に設定する。
は、駆動信号として、図4中に73で示すように例えば
2発の矩形パルスを振動子26に印加する。それと同時
に、発光素子駆動回路24は、発光素子22を71のよ
うに周期t1で駆動する。71は、発光素子駆動回路2
4が発光素子22を駆動する駆動信号に対応して発光素
子22が出力する矩形波の光信号である。ここで周期t
1は、振動センサ6a〜6dのそれぞれと振動伝達板8
の座標入力有効エリアA内の最遠点との距離を振動が伝
播する遅延時間と後述の信号処理に要する時間以上の間
隔に設定する。
【0028】72は、発光素子22の光信号71を拡大
表示したものである。信号71の各矩形パルスは、所定
の周波数で変調され、例えば72に示すように5発のパ
ルスに変調される。ここで、変調周波数は、振動子26
の駆動周波数と同じとすることで、回路が簡略化され
る。なお、信号72における時間t2は、次に述べる光
検出回路2において光信号を検出した検出信号の1発目
の立ち下がり及び2発目の立ち上がり特性により適宜設
定される。
表示したものである。信号71の各矩形パルスは、所定
の周波数で変調され、例えば72に示すように5発のパ
ルスに変調される。ここで、変調周波数は、振動子26
の駆動周波数と同じとすることで、回路が簡略化され
る。なお、信号72における時間t2は、次に述べる光
検出回路2において光信号を検出した検出信号の1発目
の立ち下がり及び2発目の立ち上がり特性により適宜設
定される。
【0029】一方、光検出回路2は、フォトダイオード
等からなる受光素子601と増幅回路602からなる。
受光素子601は、分光感度のピーク波長が振動入力ペ
ン21の発光素子22に合わせて選択されており、さら
に蛍光灯等の外乱光を抑制するためのフィルタが外装と
なっているため、振動入力ペン21からの光信号以外の
波長光以外に関しては、無視できる程度のレベルしか検
出されない構成となっている。光信号を受光した受光素
子601の検出信号は、増幅回路602で所定の増幅度
で増幅される。その増幅度は、装置の大きさ、特に振動
入力ペン21と受光素子601の距離に対して必要な検
出レベルで設定される。
等からなる受光素子601と増幅回路602からなる。
受光素子601は、分光感度のピーク波長が振動入力ペ
ン21の発光素子22に合わせて選択されており、さら
に蛍光灯等の外乱光を抑制するためのフィルタが外装と
なっているため、振動入力ペン21からの光信号以外の
波長光以外に関しては、無視できる程度のレベルしか検
出されない構成となっている。光信号を受光した受光素
子601の検出信号は、増幅回路602で所定の増幅度
で増幅される。その増幅度は、装置の大きさ、特に振動
入力ペン21と受光素子601の距離に対して必要な検
出レベルで設定される。
【0030】さらに、光検出回路2で得られた検出信号
は、信号処理回路3に入力される。信号処理回路3にお
いて、入力された検出信号は上述した光信号の変調の周
波数成分を取り出すためのバンドパスフィルタ603を
通過して、エンベロープ信号を取り出すためにローパス
フィルタ604に入力される。
は、信号処理回路3に入力される。信号処理回路3にお
いて、入力された検出信号は上述した光信号の変調の周
波数成分を取り出すためのバンドパスフィルタ603を
通過して、エンベロープ信号を取り出すためにローパス
フィルタ604に入力される。
【0031】74は、光検出回路2で得られた検出信号
がバンドパスフィルタ603を通過した信号波形を示
す。75は、さらに信号74がローパスフィルタ604
を通過した信号波形を示す。ローパスフィルタ604を
通過した信号75は、第1コンパレータ605に入力さ
れ、所定レベル(電圧)の参照信号751とレベルの高
低を比較される。この参照信号751のレベルは、信号
74の波形の1発目がノイズレベルより十分に大きく後
述の参照信号741よりも確実に大きくなるように設定
される。
がバンドパスフィルタ603を通過した信号波形を示
す。75は、さらに信号74がローパスフィルタ604
を通過した信号波形を示す。ローパスフィルタ604を
通過した信号75は、第1コンパレータ605に入力さ
れ、所定レベル(電圧)の参照信号751とレベルの高
低を比較される。この参照信号751のレベルは、信号
74の波形の1発目がノイズレベルより十分に大きく後
述の参照信号741よりも確実に大きくなるように設定
される。
【0032】第1コンパレータ605は、信号75と参
照信号751の比較により、信号75のレベルが参照信
号751より高いときにハイレベルになる信号752を
ゲート信号生成回路606に出力する。そして、ゲート
信号生成回路606は、信号752からゲート信号75
3を生成する。なお、このゲート信号753は、信号7
4の2ブロック目のキャリア信号にのみゲートが開くよ
うに一定間隔のディレイタイムを有する。このディレイ
タイムは、振動センサ6a〜6dのそれぞれから振動伝
達板8の座標入力有効エリアAの最近点までの距離を超
音波振動が伝播する遅延時間以下に設定される。
照信号751の比較により、信号75のレベルが参照信
号751より高いときにハイレベルになる信号752を
ゲート信号生成回路606に出力する。そして、ゲート
信号生成回路606は、信号752からゲート信号75
3を生成する。なお、このゲート信号753は、信号7
4の2ブロック目のキャリア信号にのみゲートが開くよ
うに一定間隔のディレイタイムを有する。このディレイ
タイムは、振動センサ6a〜6dのそれぞれから振動伝
達板8の座標入力有効エリアAの最近点までの距離を超
音波振動が伝播する遅延時間以下に設定される。
【0033】一方、バンドパスフィルタ603通過後の
信号74は、スライス回路607にも入力され、ここか
ら更に第2コンパレータ608に入力される。第2コン
パレータ608は、入力信号74のレベルをノイズレベ
ルで規定される所定レベルの参照信号741と比較し、
信号74のレベルが参照信号741より高いときにハイ
レベルになる信号742を出力する。
信号74は、スライス回路607にも入力され、ここか
ら更に第2コンパレータ608に入力される。第2コン
パレータ608は、入力信号74のレベルをノイズレベ
ルで規定される所定レベルの参照信号741と比較し、
信号74のレベルが参照信号741より高いときにハイ
レベルになる信号742を出力する。
【0034】そして、ゲート信号753及び第2コンパ
レータ608の出力信号742は、スタートタイミング
信号生成回路609に入力され、そこでゲート信号75
3の間の信号742の安定している2発目を検出点とし
てスタートタイミング信号76が生成される。すなわ
ち、第1コンパレータ605によりローパスフィルタの
出力信号75のレベルが参照信号751より高いことが
検出され、かつ第2コンパレータ608によりバンドパ
スフィルタ603の出力信号74のレベルが参照信号7
41より高いことが2回検出された時点でスタートタイ
ミング信号76が生成される。
レータ608の出力信号742は、スタートタイミング
信号生成回路609に入力され、そこでゲート信号75
3の間の信号742の安定している2発目を検出点とし
てスタートタイミング信号76が生成される。すなわ
ち、第1コンパレータ605によりローパスフィルタの
出力信号75のレベルが参照信号751より高いことが
検出され、かつ第2コンパレータ608によりバンドパ
スフィルタ603の出力信号74のレベルが参照信号7
41より高いことが2回検出された時点でスタートタイ
ミング信号76が生成される。
【0035】このように生成されたスタートタイミング
信号76は、演算制御回路1に入力され、後述のタイミ
ング補正を施された後、振動センサで検出される超音波
振動の伝達時間の計時のスタートタイミング信号として
使用される。
信号76は、演算制御回路1に入力され、後述のタイミ
ング補正を施された後、振動センサで検出される超音波
振動の伝達時間の計時のスタートタイミング信号として
使用される。
【0036】このようにしてスタートタイミングを検出
することにより、一般的な検出方法であるローパスフィ
ルタ出力の所定検出点で検出するよりも、検出光のレベ
ルの変動及びノイズに強い構成とすることができる。な
お、キャリア信号の検出点として、上記は2発目として
いるが、キャリア信号の立ち上がり特性によっては、3
発目以降を検出してもよく、ジッタ等が少なく時間的に
安定した箇所を検出点とすればよい。
することにより、一般的な検出方法であるローパスフィ
ルタ出力の所定検出点で検出するよりも、検出光のレベ
ルの変動及びノイズに強い構成とすることができる。な
お、キャリア信号の検出点として、上記は2発目として
いるが、キャリア信号の立ち上がり特性によっては、3
発目以降を検出してもよく、ジッタ等が少なく時間的に
安定した箇所を検出点とすればよい。
【0037】一方、ローパスフィルタ604通過後の信
号75は、レベル検出回路610にも入力される。レベ
ル検出回路610は、ピークホールド回路等から構成さ
れ、ローパスフィルタ604通過後の信号75のピーク
レベルを保持し、その出力信号がA/Dコンバータ61
1に入力される。A/Dコンバータ611は所定のタイ
ミングで取り込みを開始し、このサンプリングによって
得られたレベル検出回路610の出力信号の電圧が、A
/Dコンバートされ、光信号の検出レベルを示す検出レ
ベルデータとして演算制御回路1に入力される。ここで
得られた検出レベルデータは、前述のスタートタイミン
グ信号生成回路609が出力するスタートタイミング信
号のタイミング補正に使用する。
号75は、レベル検出回路610にも入力される。レベ
ル検出回路610は、ピークホールド回路等から構成さ
れ、ローパスフィルタ604通過後の信号75のピーク
レベルを保持し、その出力信号がA/Dコンバータ61
1に入力される。A/Dコンバータ611は所定のタイ
ミングで取り込みを開始し、このサンプリングによって
得られたレベル検出回路610の出力信号の電圧が、A
/Dコンバートされ、光信号の検出レベルを示す検出レ
ベルデータとして演算制御回路1に入力される。ここで
得られた検出レベルデータは、前述のスタートタイミン
グ信号生成回路609が出力するスタートタイミング信
号のタイミング補正に使用する。
【0038】〈演算制御回路及びスタートタイミング信
号の補正の説明(図5,6)〉次に、演算制御回路1の
詳細及び上記のように生成されたスタートタイミング信
号の補正について図5,6により説明する。
号の補正の説明(図5,6)〉次に、演算制御回路1の
詳細及び上記のように生成されたスタートタイミング信
号の補正について図5,6により説明する。
【0039】演算制御回路1は、前述の信号処理回路3
から出力されるスタートタイミング信号を補正し、その
補正したタイミングにより内部のタイマとしてのカウン
タによる振動伝達時間の計時を開始させる。
から出力されるスタートタイミング信号を補正し、その
補正したタイミングにより内部のタイマとしてのカウン
タによる振動伝達時間の計時を開始させる。
【0040】一方、振動入力ペン21より発生した振動
は振動伝達板8上の振動入力点から振動センサ6a〜6
d迄の距離に応じて遅延して到達する。信号波形検出回
路9は各振動センサ6a〜6dからの信号を検出して、
後述する波形検出処理により各振動センサヘの振動到達
タイミングを示す信号を生成するが、演算制御回路1は
各センサ毎のこの信号を入力し、各々の振動センサ6a
〜6dまでの振動到達時間を検出し、それに基づいて振
動入力ペン21による振動入力点の位置座標を算出す
る。また、演算制御回路1は、この算出された振動入力
点の座標情報を元にディスプレイ駆動回路10を駆動し
てディスプレイ11による表示を制御したり、あるいは
シリアル、パラレル通信によって不図示の外部機器に座
標出力を行なう。
は振動伝達板8上の振動入力点から振動センサ6a〜6
d迄の距離に応じて遅延して到達する。信号波形検出回
路9は各振動センサ6a〜6dからの信号を検出して、
後述する波形検出処理により各振動センサヘの振動到達
タイミングを示す信号を生成するが、演算制御回路1は
各センサ毎のこの信号を入力し、各々の振動センサ6a
〜6dまでの振動到達時間を検出し、それに基づいて振
動入力ペン21による振動入力点の位置座標を算出す
る。また、演算制御回路1は、この算出された振動入力
点の座標情報を元にディスプレイ駆動回路10を駆動し
てディスプレイ11による表示を制御したり、あるいは
シリアル、パラレル通信によって不図示の外部機器に座
標出力を行なう。
【0041】図5は演算制御回路1の構成を示すブロッ
ク図であり、ここに示す各構成要素及びその動作を以下
に説明する。
ク図であり、ここに示す各構成要素及びその動作を以下
に説明する。
【0042】図中31は演算制御回路1及び本座標入力
装置全体を制御するマイクロコンピュータであり、内部
カウンタ、制御手順のプログラムを記憶したROM、そ
して計算等に使用するRAM、定数等を記憶する不揮発
性メモリ等によって構成されている。
装置全体を制御するマイクロコンピュータであり、内部
カウンタ、制御手順のプログラムを記憶したROM、そ
して計算等に使用するRAM、定数等を記憶する不揮発
性メモリ等によって構成されている。
【0043】スタートタイミング信号の補正は、補正回
路36で実行される。マイクロコンピュータ31内の不
図示のメモリには、光信号の検出レベル(具体的にはロ
ーパスフィルタ604の出力信号75のピークレベル)
のデータとスタートタイミング信号のタイミングの補正
時間データを対応付けたデータテーブルがあらかじめ記
憶されている。マイクロコンピュータ31は、信号処理
回路3のA/Dコンバータ611から入力される検出レ
ベルデータにしたがって、その検出レベルに対応する補
正時間のデータを前記メモリのデータテーブルから読み
出し、補正回路36に出力する。補正回路36は、入力
された補正時間のデータに従って、信号処理回路3のス
タートタイミング信号生成回路609から入力されるス
タートタイミング信号のタイミングを補正する。
路36で実行される。マイクロコンピュータ31内の不
図示のメモリには、光信号の検出レベル(具体的にはロ
ーパスフィルタ604の出力信号75のピークレベル)
のデータとスタートタイミング信号のタイミングの補正
時間データを対応付けたデータテーブルがあらかじめ記
憶されている。マイクロコンピュータ31は、信号処理
回路3のA/Dコンバータ611から入力される検出レ
ベルデータにしたがって、その検出レベルに対応する補
正時間のデータを前記メモリのデータテーブルから読み
出し、補正回路36に出力する。補正回路36は、入力
された補正時間のデータに従って、信号処理回路3のス
タートタイミング信号生成回路609から入力されるス
タートタイミング信号のタイミングを補正する。
【0044】ここで、上記光信号の検出レベル、すなわ
ち信号処理回路3のレベル検出回路610で検出される
信号レベルと、スタートタイミング信号生成回路609
から出力されるスタートタイミング信号のタイミングに
は図6に示すような関係がある。図6から明らかなよう
に検出レベルが大きくなると、スタートタイミング信号
のタイミングが遅くなる(検出点が後ろになる)ことが
分かる。したがって、本実施形態では、検出されたタイ
ミングに上記テーブルの補正時間の値を付加する補正を
行うものとし、補正回路36は、信号処理回路3から入
力されたスタートタイミング信号をマイクロコンピュー
タ31から与えられた補正時間だけ遅延させる遅延回路
としてカウンタ、タイマ素子などを用いて構成される。
すなわち、補正後のスタートタイミング信号のタイミン
グは、図6の検出レベルが最大値のときのタイミングに
設定される。
ち信号処理回路3のレベル検出回路610で検出される
信号レベルと、スタートタイミング信号生成回路609
から出力されるスタートタイミング信号のタイミングに
は図6に示すような関係がある。図6から明らかなよう
に検出レベルが大きくなると、スタートタイミング信号
のタイミングが遅くなる(検出点が後ろになる)ことが
分かる。したがって、本実施形態では、検出されたタイ
ミングに上記テーブルの補正時間の値を付加する補正を
行うものとし、補正回路36は、信号処理回路3から入
力されたスタートタイミング信号をマイクロコンピュー
タ31から与えられた補正時間だけ遅延させる遅延回路
としてカウンタ、タイマ素子などを用いて構成される。
すなわち、補正後のスタートタイミング信号のタイミン
グは、図6の検出レベルが最大値のときのタイミングに
設定される。
【0045】このようにして補正することにより、光信
号の検出レベルの変動に依存せず、受光素子の応答特性
や、増幅器及びバンドパスフイルタにおける光検出信号
の立ち上がり(ないし立ち下がり)特性にも依存しない
で、スタートタイミングを高精度に検出することができ
るため、高精度な絶対時間を必要とする座標入力装置の
計時のスタートタイミングとして使用することができ
る。
号の検出レベルの変動に依存せず、受光素子の応答特性
や、増幅器及びバンドパスフイルタにおける光検出信号
の立ち上がり(ないし立ち下がり)特性にも依存しない
で、スタートタイミングを高精度に検出することができ
るため、高精度な絶対時間を必要とする座標入力装置の
計時のスタートタイミングとして使用することができ
る。
【0046】一方、図5において32a〜32dは不図
示の基準クロックをカウントして振動伝達時間を計時す
るカウンタであって、振動子駆動回路25に振動入力ペ
ン21内の振動子26の駆動を開始させるための信号と
同時に出力される光信号が、光検出回路2で検出され、
信号処理回路3によりスタートタイミング信号として処
理され、さらに補正回路36でタイミングが補正された
後、カウンタ32a〜32dに入力されると、その計時
を開始する。これによって、計時開始と振動センサ6a
〜6dによる振動検出の同期が取られ、振動センサによ
り振動が検出されるまでの遅延時間(振動伝達時間)が
測定できることになる。
示の基準クロックをカウントして振動伝達時間を計時す
るカウンタであって、振動子駆動回路25に振動入力ペ
ン21内の振動子26の駆動を開始させるための信号と
同時に出力される光信号が、光検出回路2で検出され、
信号処理回路3によりスタートタイミング信号として処
理され、さらに補正回路36でタイミングが補正された
後、カウンタ32a〜32dに入力されると、その計時
を開始する。これによって、計時開始と振動センサ6a
〜6dによる振動検出の同期が取られ、振動センサによ
り振動が検出されるまでの遅延時間(振動伝達時間)が
測定できることになる。
【0047】信号波形検出回路9より出力される各振動
センサ6a〜6dよりの振動到達タイミング信号は、検
出信号入力回路34を介してカウンタ32a〜32dに
入力される。カウンタ32a〜32dのそれぞれは、各
振動センサ6a〜6dに対応しており、各センサの振動
到達タイミング信号の入力に応じて、それぞれの振動伝
達時間の計時値がそれぞれに付設された不図示のラッチ
回路にラッチされる。
センサ6a〜6dよりの振動到達タイミング信号は、検
出信号入力回路34を介してカウンタ32a〜32dに
入力される。カウンタ32a〜32dのそれぞれは、各
振動センサ6a〜6dに対応しており、各センサの振動
到達タイミング信号の入力に応じて、それぞれの振動伝
達時間の計時値がそれぞれに付設された不図示のラッチ
回路にラッチされる。
【0048】こうして全ての振動センサの振動到達タイ
ミング信号の受信がなされたことを判定回路33が判定
すると、マイクロコンピュータ31にその旨の信号を出
力する。マイクロコンピュータ31は、この判定回路3
3からの信号を受信すると、カウンタ32a〜32dの
それぞれのラッチ回路から各々の振動センサまでの振動
伝達時間を読み取り、それに基づいて後述する計算を行
なって、振動伝達板8上の振動入力ペン21による振動
入力点の位置座標を算出する。
ミング信号の受信がなされたことを判定回路33が判定
すると、マイクロコンピュータ31にその旨の信号を出
力する。マイクロコンピュータ31は、この判定回路3
3からの信号を受信すると、カウンタ32a〜32dの
それぞれのラッチ回路から各々の振動センサまでの振動
伝達時間を読み取り、それに基づいて後述する計算を行
なって、振動伝達板8上の振動入力ペン21による振動
入力点の位置座標を算出する。
【0049】そして、I/Oポート35を介してディス
プレイ駆動回路10に算出した座標情報を出力すること
により、例えばディスプレイ11の入力点に対応する位
置にドット等を表示することができる。あるいはI/O
ポート35を介し不図示の外部機器とのインターフェー
ス回路に、座標情報を出力することによって、外部機器
に座標値を出力することができる。
プレイ駆動回路10に算出した座標情報を出力すること
により、例えばディスプレイ11の入力点に対応する位
置にドット等を表示することができる。あるいはI/O
ポート35を介し不図示の外部機器とのインターフェー
ス回路に、座標情報を出力することによって、外部機器
に座標値を出力することができる。
【0050】〈振動伝達時間検出の説明(図7,8)〉
次に、振動センサ6a〜6dまでの振動到達タイミング
を検出して振動伝達時間を計測するための信号波形検出
回路9の構成と、同回路における信号処理について図
7,8により説明する。図7は、信号波形検出回路9の
構成を示すブロック図である。図8は信号波形検出回路
9に入力される振動センサの振動検出波形と、それに基
づく振動到達タイミング検出と振動伝達時間の計測処理
を説明するためのタイミングチャート図である。なお、
以下では振動センサ6aの場合に付いて説明するが、そ
の他の振動センサ6b〜6dについても全く同様であ
る。
次に、振動センサ6a〜6dまでの振動到達タイミング
を検出して振動伝達時間を計測するための信号波形検出
回路9の構成と、同回路における信号処理について図
7,8により説明する。図7は、信号波形検出回路9の
構成を示すブロック図である。図8は信号波形検出回路
9に入力される振動センサの振動検出波形と、それに基
づく振動到達タイミング検出と振動伝達時間の計測処理
を説明するためのタイミングチャート図である。なお、
以下では振動センサ6aの場合に付いて説明するが、そ
の他の振動センサ6b〜6dについても全く同様であ
る。
【0051】振動センサ6aへの振動伝達時間の計時
は、信号処理回路3から演算制御回路1へのスタートタ
イミング信号の出力とほぼ同時(前述した補正時間の遅
延がある)に開始することは既に説明した。このとき、
振動入力ペン21内の振動子駆動回路25から振動子2
6へは図8中の駆動信号51が印加されている。駆動信
号51は、短い(例えば2発の)矩形パルスである。こ
の信号51によって駆動される振動入力ペン21から振
動伝達板8に伝達された超音波振動は、振動入力点から
振動センサ6aまでの距離に応じた時間をかけて進行し
た後、短い検出波形として振動センサ6aで検出され
る。駆動信号51を短いパルスとする理由は、振動伝達
板8の主に端面での不要反射成分と検出すべき振動との
干渉(重畳)による誤検出を防ぎ、装置全体の小型化を
図るためである。図8中の52で示す信号は振動センサ
6aが検出した信号波形を示している。
は、信号処理回路3から演算制御回路1へのスタートタ
イミング信号の出力とほぼ同時(前述した補正時間の遅
延がある)に開始することは既に説明した。このとき、
振動入力ペン21内の振動子駆動回路25から振動子2
6へは図8中の駆動信号51が印加されている。駆動信
号51は、短い(例えば2発の)矩形パルスである。こ
の信号51によって駆動される振動入力ペン21から振
動伝達板8に伝達された超音波振動は、振動入力点から
振動センサ6aまでの距離に応じた時間をかけて進行し
た後、短い検出波形として振動センサ6aで検出され
る。駆動信号51を短いパルスとする理由は、振動伝達
板8の主に端面での不要反射成分と検出すべき振動との
干渉(重畳)による誤検出を防ぎ、装置全体の小型化を
図るためである。図8中の52で示す信号は振動センサ
6aが検出した信号波形を示している。
【0052】振動センサ6aが検出した信号波形52
は、521で示される群信号と522で示される位相信
号についてそれぞれ以下に述べる手順によって処理され
る。
は、521で示される群信号と522で示される位相信
号についてそれぞれ以下に述べる手順によって処理され
る。
【0053】まず、群信号521については、不要振動
に関して除去するためにハイパスフィルタ402を通過
後の信号を処理する。反射波の影響を受けやすいのは群
信号521の処理であるために、エンベロープ検出のみ
に、ハイパスフィルタ402通過後の短いままの検出信
号を利用する。
に関して除去するためにハイパスフィルタ402を通過
後の信号を処理する。反射波の影響を受けやすいのは群
信号521の処理であるために、エンベロープ検出のみ
に、ハイパスフィルタ402通過後の短いままの検出信
号を利用する。
【0054】ハイパスフィルタ402通過後の検出信号
はエンベロープ検出回路403に入力され、これからエ
ンベロープ53が取り出される。取り出されたエンベロ
ープ信号53は、ゲート信号生成回路406に入力され
る。ゲート信号生成回路406は入力されたエンベロー
プ信号53を適当な振幅に減衰した上で、一定のオフセ
ットを加えて参照レベル信号531を生成する。ゲート
信号生成回路406では、エンベロープ信号53をエン
ベロープ変曲点検出回路404により2階微分した2階
微分出力波形54も入力され、それと参照レベル信号5
31とを比較することでゲート生成信号55を出力す
る。
はエンベロープ検出回路403に入力され、これからエ
ンベロープ53が取り出される。取り出されたエンベロ
ープ信号53は、ゲート信号生成回路406に入力され
る。ゲート信号生成回路406は入力されたエンベロー
プ信号53を適当な振幅に減衰した上で、一定のオフセ
ットを加えて参照レベル信号531を生成する。ゲート
信号生成回路406では、エンベロープ信号53をエン
ベロープ変曲点検出回路404により2階微分した2階
微分出力波形54も入力され、それと参照レベル信号5
31とを比較することでゲート生成信号55を出力す
る。
【0055】エンベロープ変曲点検出回路404が出力
する2階微分出力波形54はTgコンパレータ405に
も入力される。
する2階微分出力波形54はTgコンパレータ405に
も入力される。
【0056】単安定マルチバイブレータ407はゲート
信号生成回路406から入力されたゲート生成信号55
の立ち上がりタイミングから所定のパルス幅のゲート信
号56を生成し、Tgコンパレータ405及びTpコン
パレータ410に出力する。
信号生成回路406から入力されたゲート生成信号55
の立ち上がりタイミングから所定のパルス幅のゲート信
号56を生成し、Tgコンパレータ405及びTpコン
パレータ410に出力する。
【0057】Tgコンパレータ405は、ゲート信号5
6と2階微分出力波形54とを入力とし、ゲート信号5
6が開いている間の2階微分出力波形54のゼロクロス
点をエンベロープの変曲点として検出してtg信号(エ
ンベロープ遅延時間信号)59を生成する。得られたt
g信号は、第1の振動到達タイミング信号として、演算
制御回路1に供給されることになる。そして、前述した
補正されたスタートタイミング信号のタイミングからt
g信号のタイミングまでの時間がエンベロープの振動伝
達時間tgとして計時されることになる。
6と2階微分出力波形54とを入力とし、ゲート信号5
6が開いている間の2階微分出力波形54のゼロクロス
点をエンベロープの変曲点として検出してtg信号(エ
ンベロープ遅延時間信号)59を生成する。得られたt
g信号は、第1の振動到達タイミング信号として、演算
制御回路1に供給されることになる。そして、前述した
補正されたスタートタイミング信号のタイミングからt
g信号のタイミングまでの時間がエンベロープの振動伝
達時間tgとして計時されることになる。
【0058】一方、位相信号について、波形522は、
狭帯域なバンドパスフィルタ408によって所定幅の周
波数成分の信号にされ、さらにスライス回路409によ
って、所定の振幅レベル以下に波形がスライス(波形の
レベル圧縮)される。その出力である位相信号57とゲ
ート信号56とがTpコンパレータ410に入力される
と、Tpコンパレータ410は、ゲート信号56の開い
ている間の位相信号(スライス回路409の出力信号5
7)の所定の順番にあたる立ち上がりのゼロクロス点を
検出し、その検出信号であるtp信号(位相遅延時間信
号)が第2の振動到達タイミング信号として演算制御回
路1に供給されることになる。図8の例では、tp信号
は2番目の立ち上がりゼロクロス点の信号である。そし
て、前述した補正されたスタートタイミング信号のタイ
ミングからtp信号のタイミングまでの時間が位相の振
動伝達時間tpとして計時されることになる。
狭帯域なバンドパスフィルタ408によって所定幅の周
波数成分の信号にされ、さらにスライス回路409によ
って、所定の振幅レベル以下に波形がスライス(波形の
レベル圧縮)される。その出力である位相信号57とゲ
ート信号56とがTpコンパレータ410に入力される
と、Tpコンパレータ410は、ゲート信号56の開い
ている間の位相信号(スライス回路409の出力信号5
7)の所定の順番にあたる立ち上がりのゼロクロス点を
検出し、その検出信号であるtp信号(位相遅延時間信
号)が第2の振動到達タイミング信号として演算制御回
路1に供給されることになる。図8の例では、tp信号
は2番目の立ち上がりゼロクロス点の信号である。そし
て、前述した補正されたスタートタイミング信号のタイ
ミングからtp信号のタイミングまでの時間が位相の振
動伝達時間tpとして計時されることになる。
【0059】ところで、ゲート生成信号56を出力する
ための参照レベル信号531は、振動入力ペン21と振
動センサ6aの距離に応じて駆動パルス51に同期した
可変レベルとしてもよく、距離により検出レベルの変動
幅が大きい場合は可変レベルとすることで検出点が安定
するのでさらに有効である。
ための参照レベル信号531は、振動入力ペン21と振
動センサ6aの距離に応じて駆動パルス51に同期した
可変レベルとしてもよく、距離により検出レベルの変動
幅が大きい場合は可変レベルとすることで検出点が安定
するのでさらに有効である。
【0060】〈振動入力ペンと振動センサ間の距離算出
の説明〉次に、振動入力ペンと振動センサ間の距離、厳
密に言うと振動伝達板8上で振動入力ペン21を接触さ
せた振動入力点と振動センサ6a〜6dの距離の算出に
ついて説明する。
の説明〉次に、振動入力ペンと振動センサ間の距離、厳
密に言うと振動伝達板8上で振動入力ペン21を接触さ
せた振動入力点と振動センサ6a〜6dの距離の算出に
ついて説明する。
【0061】本実施形態の装置で用いられている振動は
板波であるため、振動伝達板8内での伝達距離に対して
図8の検出波形のエンベロープ521と位相522の関
係は振動伝達中に、その伝達距離に応じて変化する。こ
こでエンベロープ521の進む速度、即ち群速度をV
g、そして位相522の進む速度、即ち位相速度をVp
とする。この群速度Vg及び位相速度Vpから振動入力
ペン21と振動センサ6a間の距離を検出することがで
きる。
板波であるため、振動伝達板8内での伝達距離に対して
図8の検出波形のエンベロープ521と位相522の関
係は振動伝達中に、その伝達距離に応じて変化する。こ
こでエンベロープ521の進む速度、即ち群速度をV
g、そして位相522の進む速度、即ち位相速度をVp
とする。この群速度Vg及び位相速度Vpから振動入力
ペン21と振動センサ6a間の距離を検出することがで
きる。
【0062】まず、エンベロープ521にのみ着目する
と、その速度はVgであり、ある特定の波形上の点(例
えば変曲点)を検出すると、振動入力ペン21及び振動
センサ6aの間の距離は、エンベロープの振動伝達時間
(群遅延時間)をtgとして、 d=Vg・tg (1) で与えられる。この式は1つの振動センサ6aに関する
ものであるが、同じ式により他の3つの振動センサ6b
〜6dと振動入力ペン3の距離も同様にして表すことが
できる。
と、その速度はVgであり、ある特定の波形上の点(例
えば変曲点)を検出すると、振動入力ペン21及び振動
センサ6aの間の距離は、エンベロープの振動伝達時間
(群遅延時間)をtgとして、 d=Vg・tg (1) で与えられる。この式は1つの振動センサ6aに関する
ものであるが、同じ式により他の3つの振動センサ6b
〜6dと振動入力ペン3の距離も同様にして表すことが
できる。
【0063】更に、より高精度な座標決定をするため
に、位相信号の検出に基づく処理を行なう。位相波形信
号522から先述のように得た位相の振動伝達時間tp
より、振動センサと振動入力ペンの距離は、 d=n・λp+Vp・tp (2) となる。ここでλpは弾性波の波長、nは整数である。
に、位相信号の検出に基づく処理を行なう。位相波形信
号522から先述のように得た位相の振動伝達時間tp
より、振動センサと振動入力ペンの距離は、 d=n・λp+Vp・tp (2) となる。ここでλpは弾性波の波長、nは整数である。
【0064】前記(1)式と(2)式から上記の整数n
は、次の(3)式により求めることができる。
は、次の(3)式により求めることができる。
【0065】 n=int[(Vg・tg−Vp・tp)/λp+1/2] (3) 先にも述べた様に、本実施形態では検出波として板波を
用いているので、群遅延時間tgの距離に対する線形性
が良いとは言えず、式(3)において整数化を実行して
いるのはこのためである。正確な整数nを求めるための
必要十分条件は、次の式(4)から導出される式(5)
に示され、 n*=(Vg・tg−Vp・tp)/λp (4) ΔN=n*−n≦0.5 (5) である。
用いているので、群遅延時間tgの距離に対する線形性
が良いとは言えず、式(3)において整数化を実行して
いるのはこのためである。正確な整数nを求めるための
必要十分条件は、次の式(4)から導出される式(5)
に示され、 n*=(Vg・tg−Vp・tp)/λp (4) ΔN=n*−n≦0.5 (5) である。
【0066】つまり、発生する誤差量が±1/2波長以
内であれば、群遅延時間tgの線形性が良くなくても、
整数nを正確に決定することができる事を示すものであ
る。上記のようにして求めたnを(2)式に代入するこ
とで、振動入力ペン21と振動センサ6a間の距離dを
精度良く測定することができる。
内であれば、群遅延時間tgの線形性が良くなくても、
整数nを正確に決定することができる事を示すものであ
る。上記のようにして求めたnを(2)式に代入するこ
とで、振動入力ペン21と振動センサ6a間の距離dを
精度良く測定することができる。
【0067】尚、以上説明した回路は振動センサ6aに
対するものであり、他の振動センサにも同じ回路が設け
られている。
対するものであり、他の振動センサにも同じ回路が設け
られている。
【0068】ところで、本実施形態における前述したス
タートタイミング信号に対する補正は、時間情報に対す
る補正であるが、スタートタイミング信号生成回路60
9の出力するスタートタイミング信号を補正せずにその
まま用いて、上述の処理にて振動入力ペンと各振動セン
サの距離を演算してから、距離の補正値(補正時間デー
タに超音波振動の音速を乗じた距離情報)を加算または
減算しても同様の結果が得られる。
タートタイミング信号に対する補正は、時間情報に対す
る補正であるが、スタートタイミング信号生成回路60
9の出力するスタートタイミング信号を補正せずにその
まま用いて、上述の処理にて振動入力ペンと各振動セン
サの距離を演算してから、距離の補正値(補正時間デー
タに超音波振動の音速を乗じた距離情報)を加算または
減算しても同様の結果が得られる。
【0069】〈座標算出の説明(図9)〉次に、上述の
ように算出した振動入力ペンの振動入力点と振動センサ
間の距離に基づく振動入力点の位置座標の算出について
図9により説明する。
ように算出した振動入力ペンの振動入力点と振動センサ
間の距離に基づく振動入力点の位置座標の算出について
図9により説明する。
【0070】今、図9に示すように、長方形の振動伝達
板8上の四隅の符号Sa〜Sdの位置に4つの振動セン
サ6a〜6dを設けると、先に説明した振動伝達時間に
基づいて、振動入力ペン21の振動入力点の位置Pから
各々の振動センサ6a〜6dの位置までの直線距離da
〜ddを求めることができる。更に演算制御回路1でこ
の直線距離da〜ddに基づき、入力点の位置Pの座標
(x,y)を3平方の定理から次の(6),(7)式の
ようにして求めることができる。
板8上の四隅の符号Sa〜Sdの位置に4つの振動セン
サ6a〜6dを設けると、先に説明した振動伝達時間に
基づいて、振動入力ペン21の振動入力点の位置Pから
各々の振動センサ6a〜6dの位置までの直線距離da
〜ddを求めることができる。更に演算制御回路1でこ
の直線距離da〜ddに基づき、入力点の位置Pの座標
(x,y)を3平方の定理から次の(6),(7)式の
ようにして求めることができる。
【0071】 x=(da+dd)・(da−dd)/2X (6) y=(da+db)・(da−db)/2Y (7) ここでX,Yはそれぞれ振動センサ6a,6d間の距
離、振動センサ6a,6b間の距離であり、以上のよう
にして振動入力ペン21の入力点の位置座標をリアルタ
イムで検出することができる。
離、振動センサ6a,6b間の距離であり、以上のよう
にして振動入力ペン21の入力点の位置座標をリアルタ
イムで検出することができる。
【0072】なお、上記計算では3つの振動センサまで
の距離情報を用いて計算しているが、本実施形態では4
個のセンサが設置されているので、残りのセンサ1個の
距離情報を用いて出力座標の確からしさの検証に用いる
ことができる。もちろん、例えば振動入力ペンと振動セ
ンサ間の距離Lが最も大きくなったセンサの距離情報
(距離Lが大きくなるので検出信号レベルが低下しノイ
ズの影響を受ける確率が大きくなる)を用いず、残りの
センサ3個で座標を算出しても良い。また本実施形態で
は4個のセンサを配置し、3個のセンサで座標を算出し
ているが、幾何学的には2個以上のセンサで座標算出が
可能であり、製品スペックに応じてセンサの個数が設定
されることは言うまでもない。
の距離情報を用いて計算しているが、本実施形態では4
個のセンサが設置されているので、残りのセンサ1個の
距離情報を用いて出力座標の確からしさの検証に用いる
ことができる。もちろん、例えば振動入力ペンと振動セ
ンサ間の距離Lが最も大きくなったセンサの距離情報
(距離Lが大きくなるので検出信号レベルが低下しノイ
ズの影響を受ける確率が大きくなる)を用いず、残りの
センサ3個で座標を算出しても良い。また本実施形態で
は4個のセンサを配置し、3個のセンサで座標を算出し
ているが、幾何学的には2個以上のセンサで座標算出が
可能であり、製品スペックに応じてセンサの個数が設定
されることは言うまでもない。
【0073】以上のような本実施形態によれば、振動入
力ペン21から振動の発振と同時に出力される光信号を
座標入力装置本体側で検出して振動伝達時間の計時のス
タートタイミングを決定しているので、振動入力ペン2
1をコードレスのものとして構成できる。しかも、座標
入力装置本体側において振動入力ペン21からの光信号
の検出レベルに応じてスタートタイミング信号のタイミ
ングを補正するので、その検出レベルの変動、光信号を
検出する受光素子及びその検出信号を処理する回路の特
性に関わらず、スタートタイミングを高精度に検出で
き、振動伝達時間を高精度に計時し、入力点の座標算出
を高精度に行うことができる。そして、座標算出精度を
上げるために使用する超音波振動の周波数を高速化する
必要がなく、振動入力ペンの消費電力を低減して電池駆
動のために有利であり、装置本体側の回路構成も簡単で
安価にできる。
力ペン21から振動の発振と同時に出力される光信号を
座標入力装置本体側で検出して振動伝達時間の計時のス
タートタイミングを決定しているので、振動入力ペン2
1をコードレスのものとして構成できる。しかも、座標
入力装置本体側において振動入力ペン21からの光信号
の検出レベルに応じてスタートタイミング信号のタイミ
ングを補正するので、その検出レベルの変動、光信号を
検出する受光素子及びその検出信号を処理する回路の特
性に関わらず、スタートタイミングを高精度に検出で
き、振動伝達時間を高精度に計時し、入力点の座標算出
を高精度に行うことができる。そして、座標算出精度を
上げるために使用する超音波振動の周波数を高速化する
必要がなく、振動入力ペンの消費電力を低減して電池駆
動のために有利であり、装置本体側の回路構成も簡単で
安価にできる。
【0074】[第2の実施形態]上述した第1の実施形態
においては、振動入力ペン21からの光信号は、振動セ
ンサ6a〜6dが検出する超音波振動の遅延時間(伝達
時間)の計測のスタートタイミング信号の生成に利用し
た。これに対して、第2の実施形態として、振動入力ペ
ン21からの光信号を算出した座標の確からしさを求め
る処理に利用して、座標の算出は、各振動センサで検出
された振動伝達時間データの差分データを利用して算出
する実施形態について図10〜12により説明する。な
お、以下では、本実施形態において第1の実施形態と異
なる点のみ説明する。その異なる点以外は第1の実施形
態と共通とし、その説明は省略する。
においては、振動入力ペン21からの光信号は、振動セ
ンサ6a〜6dが検出する超音波振動の遅延時間(伝達
時間)の計測のスタートタイミング信号の生成に利用し
た。これに対して、第2の実施形態として、振動入力ペ
ン21からの光信号を算出した座標の確からしさを求め
る処理に利用して、座標の算出は、各振動センサで検出
された振動伝達時間データの差分データを利用して算出
する実施形態について図10〜12により説明する。な
お、以下では、本実施形態において第1の実施形態と異
なる点のみ説明する。その異なる点以外は第1の実施形
態と共通とし、その説明は省略する。
【0075】本実施形態における振動伝達時間の差分デ
ータによる座標計算は、一つの基準となる振動センサを
決めて、この振動センサと他の振動センサの振動伝達時
間の時間差から、振動入力点の座標値を計算する。基準
となる振動センサは、例えば図10に示す振動伝達板8
の座標入力面の各領域1〜8ごとに異なった振動センサ
を用いる。なお、図10においてSa〜Sdはそれぞれ
振動センサ6a〜6dの位置を示している。
ータによる座標計算は、一つの基準となる振動センサを
決めて、この振動センサと他の振動センサの振動伝達時
間の時間差から、振動入力点の座標値を計算する。基準
となる振動センサは、例えば図10に示す振動伝達板8
の座標入力面の各領域1〜8ごとに異なった振動センサ
を用いる。なお、図10においてSa〜Sdはそれぞれ
振動センサ6a〜6dの位置を示している。
【0076】図10における領域1〜8の境界は、互い
に向かい合う振動センサの中点で分割される。各領域に
おいて、図11の表に示すように、基準の振動センサと
他の振動センサの差分をterm0,1,2に定義し、ま
た、その領域でのx,y座標の符号をsnx,snyで定
義する。そして、下記の(8)〜(11)の式により入
力点の座標を計算する。
に向かい合う振動センサの中点で分割される。各領域に
おいて、図11の表に示すように、基準の振動センサと
他の振動センサの差分をterm0,1,2に定義し、ま
た、その領域でのx,y座標の符号をsnx,snyで定
義する。そして、下記の(8)〜(11)の式により入
力点の座標を計算する。
【0077】
【数1】
【0078】上記式は、領域によって計算順序が異な
る。領域2,3,6,7では、まず、式(8)を用いて
x0を計算する。得られたx0を式(11)に代入し、
yn座標を得る。ここで、得られたx,y座標は精度が
低いので、さらに、得られたynを式(10)に代入し
xnを計算する。これを3回繰り返し、データを収束さ
せる。同様に領域1,4,5,8では、式(9)から計
算し、式(10)、式(11)と同様に繰り返し計算を
実行する。
る。領域2,3,6,7では、まず、式(8)を用いて
x0を計算する。得られたx0を式(11)に代入し、
yn座標を得る。ここで、得られたx,y座標は精度が
低いので、さらに、得られたynを式(10)に代入し
xnを計算する。これを3回繰り返し、データを収束さ
せる。同様に領域1,4,5,8では、式(9)から計
算し、式(10)、式(11)と同様に繰り返し計算を
実行する。
【0079】次に、求めた座標の確からしさを算出す
る。座標の確からしさは、得られた座標値から、各セン
サまでの距離を逆算し、その距離と測定された距離との
差がなければ、その座標値は正しいとみなせる。判定
は、振動伝達板8に配置されている振動センサの数だけ
実行され、本実施形態においては4センサあるので、4
センサすべてに対して、逆算距離との比較を行い、一つ
でもしきい値以上の値が異なるときは、検出誤差を含ん
でいると判定し、座標データを出力しない。このとき逆
算距離と比較参照される距離データは、第1の実施形態
と同様に光信号の検出信号を処理してタイミングを補正
したスタートタイミングにより計時を開始した振動伝達
時間に基づく距離データである。
る。座標の確からしさは、得られた座標値から、各セン
サまでの距離を逆算し、その距離と測定された距離との
差がなければ、その座標値は正しいとみなせる。判定
は、振動伝達板8に配置されている振動センサの数だけ
実行され、本実施形態においては4センサあるので、4
センサすべてに対して、逆算距離との比較を行い、一つ
でもしきい値以上の値が異なるときは、検出誤差を含ん
でいると判定し、座標データを出力しない。このとき逆
算距離と比較参照される距離データは、第1の実施形態
と同様に光信号の検出信号を処理してタイミングを補正
したスタートタイミングにより計時を開始した振動伝達
時間に基づく距離データである。
【0080】図12は、本実施形態において、演算制御
回路1により行われる上記の差分時間データ取得から座
標出力までの処理手順を表したフローチャートである。
その処理動作を以下に説明する。
回路1により行われる上記の差分時間データ取得から座
標出力までの処理手順を表したフローチャートである。
その処理動作を以下に説明する。
【0081】図12のステップ101では、演算制御回
路1は自らをリセットし初期値を設定する。
路1は自らをリセットし初期値を設定する。
【0082】ステップ102では、1つの振動センサを
基準として各センサで計測された振動伝達時間の差分時
間データを取得する。
基準として各センサで計測された振動伝達時間の差分時
間データを取得する。
【0083】ステップ103では、各センサの差分時間
データが揃ったか判定し、揃っていない場合はステップ
102に戻り、ステップ102,103の処理を繰り返
す。また、ステップ103で差分時間データが揃った
ら、ステップ104で差分距離の計算を行い、さらにス
テップ105で前記の差分距離から入力点の座標を計算
する。
データが揃ったか判定し、揃っていない場合はステップ
102に戻り、ステップ102,103の処理を繰り返
す。また、ステップ103で差分時間データが揃った
ら、ステップ104で差分距離の計算を行い、さらにス
テップ105で前記の差分距離から入力点の座標を計算
する。
【0084】続いて、算出した座標の確からしさの判定
のために、ステップ106で算出した座標から各センサ
までの距離を逆算して求める。
のために、ステップ106で算出した座標から各センサ
までの距離を逆算して求める。
【0085】一方、ステップ101での初期値設定後、
ステップ102〜106と別にステップ109から11
4の処理を並行して以下のように行う。
ステップ102〜106と別にステップ109から11
4の処理を並行して以下のように行う。
【0086】すなわち、まずステップ109では、第1
の実施形態で説明したように、振動入力ペン21からの
光信号の検出を行う。
の実施形態で説明したように、振動入力ペン21からの
光信号の検出を行う。
【0087】そして、光信号が検出され、信号処理回路
3からスタートタイミング信号と光信号の検出レベルデ
ータが入力されたら、ステップ110で前述したように
光信号の検出レベルに応じてスタートタイミング信号の
タイミングを補正する。
3からスタートタイミング信号と光信号の検出レベルデ
ータが入力されたら、ステップ110で前述したように
光信号の検出レベルに応じてスタートタイミング信号の
タイミングを補正する。
【0088】次に、ステップ111で補正したスタート
タイミング信号により振動伝達時間の計時を開始し、ス
テップ112で前述した信号波形検出回路9からのt
g,tpの遅延時間信号の入力により、各センサまでの
振動伝達時間を取得する。
タイミング信号により振動伝達時間の計時を開始し、ス
テップ112で前述した信号波形検出回路9からのt
g,tpの遅延時間信号の入力により、各センサまでの
振動伝達時間を取得する。
【0089】次に、ステップ113で各センサまでの振
動伝達時間のデータが揃ったか判定し、揃っていなけれ
ば、ステップ112に戻り、ステップ112,113の
処理を繰り返す。
動伝達時間のデータが揃ったか判定し、揃っていなけれ
ば、ステップ112に戻り、ステップ112,113の
処理を繰り返す。
【0090】一方、各センサまでの振動伝達時間のデー
タが揃ったら、ステップ114で振動伝達時間のデータ
により振動入力点と各センサの距離を計算する。
タが揃ったら、ステップ114で振動伝達時間のデータ
により振動入力点と各センサの距離を計算する。
【0091】次に、ステップ107において、ステップ
106で得られた距離とステップ114で得られた距離
を比較し、その差が所定のしきい値以下か否か判定す
る。
106で得られた距離とステップ114で得られた距離
を比較し、その差が所定のしきい値以下か否か判定す
る。
【0092】そして、距離差がしきい値より大きければ
ステップ108で座標を出力しないための処理を行う。
また、距離差がしきい値以下であれば、ステップS11
5においてステップ105で得られた座標を正しいもの
として出力する。ステップ108及び115の後は、本
処理のルーチンを終了し、他の処理を行う不図示のメイ
ンルーチンへリターンする。
ステップ108で座標を出力しないための処理を行う。
また、距離差がしきい値以下であれば、ステップS11
5においてステップ105で得られた座標を正しいもの
として出力する。ステップ108及び115の後は、本
処理のルーチンを終了し、他の処理を行う不図示のメイ
ンルーチンへリターンする。
【0093】以上のような本実施形態によれば、ステッ
プ110でのスタートタイミング信号のタイミング補正
により、ステップ114での振動入力点と各振動センサ
間の距離計算を高精度に行え、これに基づいてステップ
107での距離差の判定、すなわち算出座標の確からし
さの判定を正確に行うことができる。
プ110でのスタートタイミング信号のタイミング補正
により、ステップ114での振動入力点と各振動センサ
間の距離計算を高精度に行え、これに基づいてステップ
107での距離差の判定、すなわち算出座標の確からし
さの判定を正確に行うことができる。
【0094】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、振動入力方式の座標入力装置において、振動
入力手段に設けられた発光手段が振動入力手段の振動の
発振と同時に発光する光信号を座標入力装置本体側で検
出し、その検出信号を処理して生成したスタートタイミ
ング信号により、座標入力面上の振動入力点から振動セ
ンサまでの振動伝達時間の計時を開始するので、振動入
力手段をコードレスのものとして構成することができ
る。しかも、光信号を検出した検出信号のレベルに応じ
てスタートタイミング信号のタイミングを補正するの
で、比較的簡単で安価に実施でき消費電力も少ない構成
により、スタートタイミングを高精度に検出して振動伝
達時間の計時を高精度に行え、座標入力を高精度に行う
ことができるという優れた効果が得られる。
によれば、振動入力方式の座標入力装置において、振動
入力手段に設けられた発光手段が振動入力手段の振動の
発振と同時に発光する光信号を座標入力装置本体側で検
出し、その検出信号を処理して生成したスタートタイミ
ング信号により、座標入力面上の振動入力点から振動セ
ンサまでの振動伝達時間の計時を開始するので、振動入
力手段をコードレスのものとして構成することができ
る。しかも、光信号を検出した検出信号のレベルに応じ
てスタートタイミング信号のタイミングを補正するの
で、比較的簡単で安価に実施でき消費電力も少ない構成
により、スタートタイミングを高精度に検出して振動伝
達時間の計時を高精度に行え、座標入力を高精度に行う
ことができるという優れた効果が得られる。
【図1】本発明の第1の実施形態における座標入力装置
の全体構成を示すブロック図である。
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】同装置の振動入力ペンの構成を示す概略構成図
である。
である。
【図3】同装置の光検出回路とその検出信号を処理する
信号処理回路の構成を示すブロック図である。
信号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図4】同装置の振動入力ペンの発光素子から発光され
る光信号と上記光検出回路及び信号処理回路の信号波形
処理について説明するためのタイミングチャート図であ
る。
る光信号と上記光検出回路及び信号処理回路の信号波形
処理について説明するためのタイミングチャート図であ
る。
【図5】同装置の演算制御回路の構成の詳細を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図6】同装置における光信号の検出レベルと検出タイ
ミングの関係を示すグラフ図である。
ミングの関係を示すグラフ図である。
【図7】同装置の信号波形検出回路の構成の詳細を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図8】同信号波形検出回路に入力される振動センサの
振動検出波形と、それに基づく振動到達タイミング検出
と振動伝達時間の計測処理を説明するためのタイミング
チャート図である。
振動検出波形と、それに基づく振動到達タイミング検出
と振動伝達時間の計測処理を説明するためのタイミング
チャート図である。
【図9】同装置における振動入力点の位置座標の算出方
法を説明するための説明図である。
法を説明するための説明図である。
【図10】第2の実施形態における振動伝達板の座標入
力面の領域の区分を示す説明図である。
力面の領域の区分を示す説明図である。
【図11】座標入力面の各領域における基準の振動セン
サとの差分、及びx,y座標の正負の符号の定義を示す
表図である。
サとの差分、及びx,y座標の正負の符号の定義を示す
表図である。
【図12】第2の実施形態における振動伝達時間の差分
時間データ取得から座標出力までの処理手順を表したフ
ローチャートである。
時間データ取得から座標出力までの処理手順を表したフ
ローチャートである。
1 演算制御回路 2 光検出回路 3 信号処理回路 6a〜6d 振動センサ 7 防振材 8 振動伝達板 9 信号波形検出回路 10 ディスプレイ駆動回路 11 ディスプレイ 21 振動入力ペン 22 発光素子 31 マイクロコンピュータ 36 補正回路 601 受光素子 603 バンドパスフィルタ 604 ローパスフィルタ 605 第1コンパレータ 608 第2コンパレータ 609 スタートタイミング信号生成回路 610 レベル検出回路 611 A/Dコンバータ
フロントページの続き (72)発明者 柳澤 亮三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小林 克行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉村 雄一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5B068 AA04 AA36 BB21 BC03 BD02 BD09 BD11 BD25 BE08 DD00 5B087 AA02 BC03 BC16 CC02 CC26 CC47 DJ05
Claims (3)
- 【請求項1】 振動伝達板により形成される座標入力面
上の任意の入力点に振動入力手段を点接触させて入力さ
れた振動を前記振動伝達板に複数設けられた振動センサ
により検出し、前記入力点から前記振動センサまでの振
動伝達時間に基づき、入力点の位置の座標を算出する座
標入力装置であって、 前記振動入力手段に設けられ、該振動入力手段の振動の
発振と同時に光信号を発光する発光手段と、 座標入力装置本体側で前記光信号を検出する光検出手段
と、 該光検出手段の検出信号を処理してスタートタイミング
信号を生成する信号処理手段を有し、 該信号処理手段により生成されたスタートタイミング信
号により前記振動伝達時間の計時を開始する座標入力装
置において、 前記光検出手段が前記光信号を検出した検出信号のレベ
ルを検出するレベル検出手段と、 該レベル検出手段により検出された前記検出信号のレベ
ルに応じて前記スタートタイミング信号のタイミングを
補正する補正手段を設けたことを特徴とする座標入力装
置。 - 【請求項2】 前記発光手段が発光する光信号は、所定
の周波数で変調された矩形波信号であり、 前記信号処理手段は、 前記光検出手段の検出信号から前記周波数の成分を取り
出す第1のフィルタ手段と、 該第1のフィルタ手段の出力信号のエンベロープを取り
出す第2のフィルタ手段と、 該第2のフィルタ手段の出力信号のレベルが所定の第1
の参照レベルより高いか否かを検出する第1のレベル比
較手段と、 前記第1のフィルタ手段の出力信号のレベルが所定の第
2の参照レベルより高いか否かを検出する第2のレベル
比較手段と、 前記第1のレベル比較手段により前記第2のフィルタ手
段の出力信号のレベルが前記第1の参照レベルより高い
ことが検出され、かつ前記第2のレベル比較手段により
前記第1のフィルタ手段の出力信号のレベルが前記第2
の参照レベルより高いことが所定回数検出された時点で
前記スタートタイミング信号を生成する信号生成手段か
ら構成され、 前記レベル検出手段は、 前記第2のフィルタ手段の出力信号のピークレベルを保
持するレベル保持手段と、 該レベル保持手段の出力信号の電圧をA/D変換して前
記検出信号のレベルを示すデータを出力するA/D変換
手段からなることを特徴とする請求項1に記載の座標入
力装置。 - 【請求項3】 前記補正手段は、 前記光検出手段の検出信号のレベルのデータと前記スタ
ートタイミング信号のタイミングの補正時間のデータを
対応付けたデータテーブルを格納した記憶手段と、 前記レベル検出手段により検出された前記検出信号のレ
ベルに対応する前記補正時間のデータを前記記憶手段の
データテーブルから読み出す読み出し手段と、該読み出
し手段により読み出された補正時間のデータにより前記
タイミング信号のタイミングを補正するタイミング補正
手段からなることを特徴とする請求項1または2に記載
の座標入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28498099A JP2001109567A (ja) | 1999-10-06 | 1999-10-06 | 座標入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28498099A JP2001109567A (ja) | 1999-10-06 | 1999-10-06 | 座標入力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001109567A true JP2001109567A (ja) | 2001-04-20 |
Family
ID=17685582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28498099A Pending JP2001109567A (ja) | 1999-10-06 | 1999-10-06 | 座標入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001109567A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009134691A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-06-18 | Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd | 表示装置 |
-
1999
- 1999-10-06 JP JP28498099A patent/JP2001109567A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009134691A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-06-18 | Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd | 表示装置 |
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