JP2001108527A - プラスチック素材識別方法及び装置 - Google Patents

プラスチック素材識別方法及び装置

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JP2001108527A
JP2001108527A JP2000232435A JP2000232435A JP2001108527A JP 2001108527 A JP2001108527 A JP 2001108527A JP 2000232435 A JP2000232435 A JP 2000232435A JP 2000232435 A JP2000232435 A JP 2000232435A JP 2001108527 A JP2001108527 A JP 2001108527A
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JP2000232435A
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Evangelos Zoidis
ゾイディス、エファンゲロス
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Sony International Europe GmbH
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    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック素材を高い識別の比率で識別す
る。 【解決手段】 本発明は、光学測定、好ましくは光学測
定によって試料を測定してプラスチック素材を識別する
方法に関し、試料のスペクトルを測定して試料スペクト
ルを検出するステップと、参照物質の参照スペクトルを
検出するステップと、試料スペクトルと参照スペクトル
の間のスペクトル距離を決定するステップと、試料スペ
クトルに対して最小のスペクトル距離の参照スペクトル
を有する物質を試料に対応させることにより物質を識別
するステップとを有する。この方法によると、候補とな
る物質の全ての対の間で高い絶対偏移率D及び/又は高
い平滑化偏移率D’を有する少なくとも1つの識別周波
数範囲において、プラスチック素材が識別され、上記ス
ペクトル距離は少なくとも1つの識別周波数範囲内で決
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学測定によって
プラスチック素材を識別するプラスチック素材識別方法
及び装置に関し、特に分光分析のような光学測定によっ
て種々のプラスチック素材を識別するプラスチック素材
識別方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック工業は、この数十年に亘っ
て世界的な規模で成長してきたが、この傾向は将来も持
続すると思われる。プラスチック製品は、多くの製品に
利用され、販売量は増加している。とりわけ、コンピュ
ータ、ラップトップコンピュータ、ディスプレイ及びテ
レビジョン受像機の筐体、包装材、自動車の内装品、外
装品及び機器、家具、電子機器の筐体等は、異なったプ
ラスチック素材や、異なったプラスチック素材の組合わ
せから製造されている。
【0003】プラスチック素材及びプラスチック製品の
製造量が増加するに伴い、プラスチック製品の廃棄と再
利用が環境の観点から問題になって来ている。すなわ
ち、環境の保全のために、プラスチック素材の大部分を
再利用することが望まれる。異なった物質は異なった別
々の処理を必要とするので、再利用を効果的に行うため
には、プラスチック素材を識別して分別することが求め
られる。
【0004】プラスチック素材の識別技術として、例え
ば、密度、電気、磁気、摩擦(tribology)及び化学的
な特性のようなプラスチック素材の各種特性を用いる種
々の識別方法が知られている。しかし、共重合体又は重
合体混合物のように類似する重合体、又は異なった添加
物を含有する重合体は、これらの方法によって識別する
ことができない。
【0005】このため、光学測定、特に分光技術が開発
されてきた。この分野では、例えば、近赤外反射(Near
Infrared Reflection; 以下、NIRという。)、中
赤外反射(Mid-Infrared Reflection; 以下、MIRと
いう。)、MIR熱分解(Pyrolysis)、MIR音響光
学同調フィルタ(Acousto-Optic Tunable Filters;以
下、AOTFという。)、ラマン(RAMAN)散乱等
の種々の技術が知られている。上述の技術の内、NI
R、MIR及びRAMANは、市販の製品に利用されて
いるプラスチック素材を最大の信頼度で識別する技術で
ある。
【0006】上述した分光法、又は他の分光法によって
試料が測定され、試料スペクトルと特定のプラスチック
素材の参照スペクトルが得られる。通常は、分光分析に
よって得られる生のデータは、参照スペクトルと試料ス
ペクトルを容易にかつ信頼性が高く比較することができ
るように、例えばフーリエ変換(Fourier transformati
on)、ベースライン補正(base line correction)、ベ
クトル正規化(vectornormalization)等による前処理
(prepare)又は処理(process)が施される。生データ
に対するこれらの前処理は、例えばコンピュータ上でそ
れぞれのコンピュータプログラムを用いて行われる。
【0007】測定された試料スペクトルは、前処理又は
処理された後、識別の候補となるプラスチック素材の参
照スペクトルと比較される。試料スペクトルと各参照ス
ペクトルの間のスペクトル距離が検出され、試料は、最
小のスペクトル距離、理想的にはスペクトル距離0の参
照スペクトルの物質であるとされる。
【0008】
【発明の解決しようとする課題】識別の対象となるプラ
スチック素材の数は膨大であり、例えば400〜400
0cm-1の範囲のMIRのように、全ての周波数範囲に
亘って試料スペクトルを各参照スペクトルと比較するに
は膨大な工程が必要である。このような処理には非常に
時間がかかり、また、測定で得られたスペクトル距離で
は明瞭に区別できない物質があり、正確に識別できる割
合は十分ではない。
【0009】したがって、本発明は、識別処理に要する
時間を短縮し、信頼性のある結果を得ることができ、プ
ラスチック素材を正確に識別する割合が高いようなプラ
スチック素材識別方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るプラスチック素材識別方法は、光学
測定によってプラスチック素材を識別するプラスチック
素材識別方法において、上記プラスチック素材の試料を
分光測定によって測定して、試料スペクトルを検出する
第1のステップと、所定のグループに属する参照物質を
分光測定によって測定して参照スペクトルを検出する第
2のステップと、上記試料スペクトルと参照スペクトル
間のスペクトル距離を検出する第3のステップと、上記
試料スペクトルに対して最小のスペクトル距離を有する
物質を試料に対応させることによって上記試料の物質を
特定する第4のステップとを有し、上記所定のグループ
に属する参照物質の全ての組み合わせの対の間で高い絶
対偏移率及び/又は高い平滑化偏移率を有する少なくと
も1つの識別周波数範囲を決定し、上記第3のステップ
において上記スペクトル距離は上記少なくとも1つの識
別周波数範囲内で検出するものである。
【0011】本発明に係るプラスチック素材識別方法
は、光学測定によってプラスチック素材を識別するプラ
スチック素材識別装置において、試料を測定し、試料ス
ペクトルを検出する測定手段と、上記試料スペクトル及
び候補となる物質の参照スペクトルを記憶する第1の記
憶手段と、少なくとも1つの識別周波数範囲内で試料ス
ペクトルと参照スペクトルを検出する手段と、上記少な
くとも1つの識別周波数範囲内の上記試料スペクトル及
び上記参照スペクトルを記憶する第2の記憶手段と、上
記少なくとも1つの各識別周波数範囲内での上記試料ス
ペクトルと上記参照スペクトルの間のスペクトル距離を
検出する手段と、試料スペクトルへのスペクトル距離が
最小の参照スペクトルを有する物質に試料を対応させる
手段とを備えるものである。
【0012】本発明によると、候補となるプラスチック
素材の全ての対の間で、高い絶対偏移率及び/又は高い
平滑化偏移率を有する少なくとも1つの識別範囲が決定
される。そして、スペクトル距離、すなわち比較する2
つのスペクトルの距離の関連する範囲にわたる距離の和
は、少なくとも1つの偏移率によって与えられる。この
意味で、「高い」偏移率は、大きな正負の値に及んでい
る。
【0013】絶対偏移率は、比較する2つの物質のスペ
クトル間の絶対スペクトル距離の間の比率と、整合性又
は雑音とを反映するので、これらの物質の各周波数にお
ける測定の信頼性の指標となる。比較する各スペクトル
の絶対信号の間の距離が非常に大きい一方、雑音が非常
に低い識別周波数範囲は、信頼性が高いとされる。同一
の分子に由来する所定数の試料を測定する際には、雑音
は標準偏差によって測定できるが、測定の雑音又は整合
性を示す他の値を利用することもできる。
【0014】本発明の方法では、スペクトル差が存在す
る周波数範囲のみを調べる。すなわち、対象となるプラ
スチック素材が、試料に対して顕著な又は計測可能な差
を示さない範囲の処理は省略され、貴重な測定時間を節
約する。
【0015】さらに、雑音は広い測定範囲にわたって加
えられ、信号やスペクトル差を覆い隠して識別を不可能
にするので、限られた範囲でスペクトルを比較すること
により測定の信頼性を増加させることができる。さら
に、従来技術で行われているように、可能な全範囲、す
なわち特定の識別周波数範囲を超えて測定すると、所定
の周波数範囲にわたって測定されたスペクトル距離は、
他の周波数範囲のスペクトル距離と加えられて0になる
かも知れない。したがって、本発明の方法は、誤った識
別を防止している。
【0016】本発明による方法は、添加物を含有する重
合体及び広い周波数範囲にわたって類似のスペクトルを
有する類似のプラスチック素材に特に有効である。
【0017】本発明によると、主流の標準プラスチック
は、95〜98%を超える信頼性、すなわち正確な識別
の割合で2秒未満で識別されることが明らかになってい
る。
【0018】識別及び分離する物質によるが、識別結果
の信頼性は、従来技術の方法と比較すると最大3倍大き
い。
【0019】1以上の識別周波数範囲を定めて全ての識
別周波数に亘ってスペクトル差を単純に加える際に、測
定の信頼性を低下させることがないように、候補となる
物質の全ての組み合わせの対の間の全スペクトル差、す
なわち全ての識別周波数範囲にわたる偏移率の総和又は
積分に、無効や顕著な減少がないことを確認しなければ
ならない。最初に各周波数範囲を別々に検討し、全ての
周波数範囲にわたる全スペクトル差を単に絶対値|x
|、すなわち正負の符号を考慮せずに各識別範囲のスペ
クトル差のみを加算した各識別周波数範囲の正値を加え
ることで与えても、問題はない。
【0020】本発明によると、この方法は、候補となる
物質の数が各段階で限定される順次に実行される少なく
とも2つの過程又は段階から構成されている。各段階に
おいて、光学測定によって得られた試料スペクトルは、
限定された識別周波数範囲内で検出される。これは、各
段階においてこれらの識別範囲で試料を測定するか、又
は、より好ましくは、試料を一旦全ての測定範囲で測定
してから各段階において対象となる各周波数範囲を測定
することにより行われる。
【0021】識別周波数範囲は、各段階において対象と
なるプラスチック素材のグループに応じて決定される。
試料スペクトルは、これらの限定された識別周波数範囲
内において各参照スペクトルと比較され、スペクトル距
離も、これらの限定された識別周波数範囲内において検
出される。第1段階では少なくとも2つの物質、第2段
階以降の全ての段階では少なくとも1つの物質、最後の
段階では参照スペクトルとのスペクトルが最小となる最
終的に識別された1つの物質が最終的に識別される。す
なわち、候補となる多数の物質は、段階的に限定され、
最後の測定又は処理の段階で、試料の物質が最終的に識
別される。
【0022】所定の識別周波数範囲において明瞭に異な
ったスペクトルを有するプラスチック素材のグループ
は、早期の段階で容易に区別することができるので、こ
のような処理は特に有効である。第1段階において、候
補となる物質の数は、類似したスペクトルを示す物質の
グループに非常に早く限定される。
【0023】測定時間を節約すると共に信頼性を向上さ
せるため、類似したスペクトルを有する物質のグループ
に対しても、スペクトル差が存在する周波数範囲が調べ
られて測定される。
【0024】与えられた物質のグループについて、物質
を特定のサブグループに分離し、1以上の段階内でサブ
グループに「クラスター化(clustering)」をすること
が好ましい。これは、各サブグループにおける全ての物
質に明瞭なスペクトル差を与え、高い偏移率を得るため
である。これによって、識別周波数範囲は、各サブグル
ープに属する限られた数の物質に適合したものになり、
測定時間は削減され、信頼性も向上する。
【0025】例えば、このような「クラスター化」によ
り、相互に「容易」に識別できる物質のサブグループ
と、相互に識別が「困難」な物質を含むサブグループと
を形成することができる。ここで、「クラスター化」の
判定基準は、2つの物質の間の偏移率とすることができ
る。例えば、識別が容易な2より大きいか又は−2より
小さい正規化偏移率を有する物質を第1のサブグループ
に、識別が困難な1〜2又は−1〜−2の間の正規化偏
移率をそれぞれ有する物質は第2のサブグループに属す
るようにすることができる。
【0026】本発明は、第1段階で候補となるプラスチ
ック素材の数を限定し、特に第2段階以降で識別周波数
範囲の特定及び限定を行うことで、従来技術と比較する
と、信頼性を高度に向上させると共に処理時間を削減し
ている。
【0027】なお、他の全ての候補となる物質に対して
明瞭に区別できるスペクトルを有する物質は、第1段階
で直ちに識別することもできる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプラスチック
素材識別方法及び装置の実施の形態について、図面を参
照しながら詳細に説明する。
【0029】本発明は、例えばアクリロニトリルブタジ
エンスチロール(Acrylnitril Butadien Styrol; 以
下、ABSという。)、高衝撃ポリスチレン(High Imp
act Polystyrene; 以下、HIPSという。)、スチレ
ンアクリロニトリル(StyreneAcrylnitrile; 以下、S
ANという。)、ポリプロピレン(Polypropylene;以
下、PPという。)、ポリエチレン(Polyethylene;
以下、PEという。)、ポリアミド(Polyamide; 以
下、PAという。)、ポリオキシメチレン(Polyoxymet
hylene; 以下、POMという。)、ポリメチルメタク
リレート(Polymethyl Methacrylate; 以下、PMMA
という。)、ポリカーボネート(Polycarbonate; 以
下、PCという。)、ポリフェニルオキシド(Polyphen
yloxide; 以下、PPOという。)、PCとABSの組
合わせ、HIPSとPPOの組合わせからなるグループ
のように、現在の製品で使用されるプラスチック材料を
識別する際に特に重要である。これらの物質は、本質的
に純物質として提供されることもあるが、例えばハロゲ
ン化難燃剤(haloganated flame retardant)又はリン
酸塩難燃剤(phosphated flame retardant)のように特
に危険な添加物を含有して提供されることもある。
【0030】再利用の処理(process)や物質の他の前
処理(prepare)には、プラスチック素材に含有されて
いる添加物を識別することが重要である。異なる添加物
を含有するプラスチック素材のスペクトルは全周波数範
囲にわたって明瞭なスペクトル距離を示さないので、本
発明の方法は、従来技術の方法と比較すると、特にこれ
らの物質に対する信頼性を有し、正確な識別の割合は高
い。
【0031】候補となる2つのプラスチック素材をX,
Yとすると、絶対偏移率(absolutedeviation ratio)
D(X,Y,f)は、同じ分子でなるX,Yの異なった
試料をN回測定し、試料Xの振動バンドの測定スペクト
ルSのN加重平均から試料Yの振動バンドの測定スペク
トルSのN加重平均を数値的に減算し、試料X及びYの
測定雑音Rの標準偏差又は他の値により正規化すること
により得ることが特に好ましい。ここで、絶対偏移率D
は、測定の波長、波数又は周波数fに依存する。
【0032】絶対偏移率は、次の式によって与えられ
る。
【0033】 D(X,Y,f)=[S(X,N,f)-S(Y,N,f)]/ [ R(X,N,f)+R(Y,N,f)] さらに、積分偏移率(integral deviation ratio)D’
(X,Y,f)、すなわちf−Δfとf+Δfの波数又
は周波数範囲内の絶対偏移率D(X,Y,f)の平均値
を与えることができる。Δfは普通40cm-1より小さ
く、20cm-1より小さいことが好ましく、10cm-1
より小さいことがさらに好ましい。測定の分解能にもよ
るが、2又は4の測定点にわたって平滑化することがで
きる。なお、以下では積分偏移率のことを平滑化偏移率
と呼ぶこともある。
【0034】本発明の好ましい形態によると、識別周波
数範囲は、候補となる物質の全ての組み合わせの対につ
いて、絶対偏移率D又は平滑化偏移率D’の正規化値の
いずれかが1より大きいか−1より小さいような波数又
は周波数からなる。
【0035】識別周波数の決定のために絶対偏移率Dを
用いる場合は、周波数範囲は途切れたり狭いことがあり
得るが、平滑化偏移率D’を用いる場合には、偏移率の
各グラフは滑らかなので周波数範囲は広くなる。絶対偏
移率を用いるとより正確な結果が得られるが、平滑化偏
移率を用いると測定及び各測定機器の制御が簡単にな
る。
【0036】対象となる物質は、例えば、本発明の方法
又は装置を利用する会社及び/又は再利用される製品の
ようにアプリケーションによって変わるかも知れない。
本発明を所望のアプリケーションに適合させるために、
異なった段階を有する工程を組み合わせることも可能で
ある。本発明によると、異なったマトリックス(matri
x)、すなわち異なった識別周波数範囲を有する異なっ
た工程段階から所望の多段階の測定のマトリックスを構
成することができる。
【0037】好ましい測定行列の内の1つは、第1段階
において、600〜750cm-1、850〜1200c
-1、1350〜1500cm-1、2750〜3000
cm -1を測定する識別周波数範囲IFR1と、850〜
1100のcm-1、2150〜2300cm-1、300
0〜3120cm-1を測定する中間周波数範囲IFR 2
とを有している。第2段階においては、650〜180
0のcm-1、2150〜2300cm-1、2750〜3
150cm-1を測定する中間周波数範囲IFR 3と、8
00〜1440cm-1、1470〜1480cm-1、1
520〜1570cm-1、1650〜1750cm-1
測定する識別周波数範囲IFR4とが用いられる。
【0038】第2段階の結果に応じて、650〜180
0cm-1、2750〜3150cm -1の識別周波数範囲
IFR5、又は850〜1100cm-1、1400〜1
800cm-1、3100〜3300cm-1の周波数範囲
IFR6を有する第3段階を追加することもできる。こ
の構造は、ハロゲン化難燃剤又はリン酸塩難燃剤を含有
するABS,HIPS,SANや、PCとABSの混合
物、又はHIPSとPPOの混合物を識別する際に特に
有効で、信頼性があって正確な識別の割合は高い。
【0039】この第3段階は、上述の第2段階に直接組
み込んで、2段階により測定することもできる。
【0040】本発明は、試料を測定して試料スペクトル
を検出する測定装置と、試料スペクトル及び候補となる
物質の参照スペクトルを記憶する第1の記憶装置と、少
なくとも1つの識別周波数範囲で試料スペクトル及び参
照スペクトルを検出する装置と、少なくとも1つの識別
周波数範囲で試料スペクトル及び参照スペクトルを記憶
する第2の記憶装置と、少なくとも1つの識別周波数範
囲において試料スペクトルと参照スペクトルのスペクト
ル距離をそれぞれ検出する装置と、試料スペクトルと最
小のスペクトル距離の参照スペクトルを有する物質に試
料を対応させる装置とから構成されるプラスチック素材
識別装置にも関する。
【0041】上述の第1及び第2の記憶装置は、別々で
ある必要はなく、同一の装置であってもよい。
【0042】このようなプラスチック素材識別装置は、
上述したように本発明の方法を効率的に実行する際に特
に有効であり、この装置によって本発明の方法の利点及
び好ましい処理が直接に利用される。
【0043】好ましい形態において、本発明のプラスチ
ック素材識別装置は、少なくとも2つの物質の複数のス
ペクトルをそれぞれ記憶する記憶装置と、候補となる物
質の2つのグループの絶対偏移率D及び/又は平滑化偏
移率D’をそれぞれ決定する装置とをさらに有する。
【0044】このプラスチック素材識別装置が、絶対偏
移率D及び/又は平滑化偏移率D’を比較し、候補とな
る物質の全ての対について、絶対偏移率D及び/又は平
滑化偏移率D’の正規化値が1より大きい又は−1より
小さい少なくとも1つの識別周波数範囲を決定する装置
をさらに有することは有益である。
【0045】図1は、周波数又は波数(x軸)に対する
スペクトル強度S(y軸)を表す2つのスペクトルS1
及びS2を示す図である。2つのスペクトルS1とS2
間でスペクトル距離SDを検出する際に、所定の周波数
又は波数iにおいて、信号S2の強度は信号S1の強度か
ら減じられ、次の式にしたがって、スペクトルS
1(i)とスペクトルS2(i)の強度の差の総和が全波
数範囲において求められる。
【0046】SD=ΣS1(i)-S2(i) この方法は、最小自乗原理(principle least square;
以下、PLSという。)と呼ばれ、ユークリッド距離
(Eucledian distance)を用いている。
【0047】図1に示すように、スペクトルの差は、正
負の符号又は正負の値を有するので、全範囲にわたって
比較する際には、測定雑音による不規則性を別にして
も、スペクトル間の顕著な差が除かれる可能性がある。
【0048】さらに、成分分析原理(Principle Compon
ent Analysis; PCA)、主判別分析(Principal Dis
criminant Analysis; PDA)のような方法、又は神
経系ネットワーク(neural networks)とマハラノビス
距離(Mahalanobis distance)のようにデータ減少と因
子分析法のためにPCAに基づいた複雑な方法も本発明
の趣旨に含まれる。しかし、これらの方法により、比較
的簡単なPLS法よりもよい結果が得られるとは限らな
い。
【0049】図2は、所定周波数範囲又は波数範囲にお
ける候補となる3つの物質X、Y、Zのそれぞれ2つの
間の正規化された平滑化偏移率D1’(X,Y),D
2’(X,Z)及びD3’(Y,Z)を表したものであ
る。図2に見られるように、平滑化偏移率D1’〜D
3’は、正規化値が1より大きいか−1より小さい周波
数範囲を有している。これらの領域は、2つの物質のそ
れぞれについて、スペクトル距離が雑音に対して大きい
ことに特徴がある。物質X、Y、Zの識別周波数範囲
は、D1’、D2’、D3’の正規化値が全て1より大
きいか−1より小さいように周波数又は波数範囲が選択
されたものである。ここでは、2つの識別周波数範囲I
FR−A及びIFR−Bが選択されているが、1つの識
別周波数範囲や、3以上の別々の識別周波数範囲であっ
てもよい。
【0050】図3は、3段階にわたる識別手順の一部を
示している。なお、第2段階の結果によっては、第3段
階を省略することもできる。第1段階では、識別周波数
範囲IFR1(600〜750cm-1,850〜120
0cm-1,1350〜1500cm-1,2750〜30
00cm-1)と、識別周波数範囲IFR2(850〜1
100cm-1,2150〜2300cm-1,3000〜
3120cm-1)とが考慮される。このような第1段階
は、特に対象のプラスチック素材がABS,HIPS,
SAN又はPP,PE,POMのような物質からなると
きに用いられる。
【0051】上述したように、試料スペクトルと各参照
スペクトルを識別周波数範囲内で比較すると、未知の試
料がABS,HIPS,SANのグループ又はPF,P
E,POMのグループのいずれに属するかが分かる。図
中のSは、段階に関わらず、比較及び選択のステップを
示す。
【0052】未知の試料が、ABS,HIPS,SAN
を含むことが分かった場合には、第2段階では識別周波
数範囲IFR4(800〜1440cm-1,1470〜
1480cm-1,1520〜1570cm-1,1650
〜1750cm-1)が考慮される。この周波数範囲内
で、ハロゲン化難燃剤を含有する物質は、明瞭に識別す
ることができる。試料が、ハロゲン化添加物を含有しな
い場合には、第3段階では周波数範囲IFR6(850
〜1100cm-1,1400〜1800cm-1,310
0〜3300cm-1)が考慮される。
【0053】測定の第1段階で、未知の試料がPCとA
BSの混合物を含有することが明らかになった場合に
は、第2段階で識別周波数範囲IFR3(650〜18
00cm-1,2150〜2300cm-1,2750〜3
150cm-1)が考慮される。試料がHIPSとPPO
の異なる混合比率の混合物からなる場合は、第3段階の
測定は識別周波数範囲IFR5(650〜1800cm
-1,2750〜3150cm-1)が考慮される。
【0054】また、第2及び第3の各段階を併せたり、
IFR4及びIFR6又はIFR3及びIFR5のいずれか
を第2段階で同時に考慮したり、第3段階を省略したり
こともできる。これによって、プラスチック素材の識別
が2段階の測定又は2段階のマトリックスで行われる。
【0055】測定の第1段階により未知の試料が例えば
PP,PE,POMからなるグループに属することが明
らかにされた場合には、類似した段階は、それぞれの識
別周波数範囲に対応付けられる。このような構造は、図
3においては、簡単のために、矢Aによって示されてい
るが、同様にしてさらに多くのステップからなる手順も
構成することができる。
【0056】2段階又は3段階にわたって試料の物質の
可能性を次第に限定することによって、試料の物質を示
す最終結果Mが98%を超える正確な識別の比率で得ら
れる。識別を実行するために、比較Sのステップは、第
1段階に限らず第2段階以降の同一段階(破線で示され
る)にも設けることができる。
【0057】なお、本発明によると、プラスチック素材
を測定する手順は、特に特定の物質のための上述の識別
周波数範囲の任意の組合わせの範囲内で、識別周波数範
囲の任意の他の組合わせも構成できることは明らかであ
る。
【0058】また、本発明は、例えば、上述したプラス
チック素材に限定されず、例えば、ポリブチレンテレフ
タレート(polybutylene terephthalate; PBT)、ポリ
エチレンテレフタレート(polyethylene terephthalat
e; PET)等の他のプラスチックに対しても適用すること
ができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によると、従来技術では識別が難
しいプラスチック素材も、追加の外部手段なしで高い識
別の比率で識別することができる。
【0060】また、本発明によると、識別処理に要する
時間が短縮され、信頼性のある結果が与えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スペクトルの距離を検出するための2つのスペ
クトルを示す図である。
【図2】識別周波数範囲を決定に用いられる、対象の2
つの物質の平滑化偏移率を示す図である。
【図3】プラスチック素材識別方法の各段階を示す図で
ある。
【符号の説明】
IFR1〜IFR6 識別周波数範囲、M 最終結果、S
比較及び選択のステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゾイディス、エファンゲロス ドイツ連邦共和国、デー−70736 フェル バッハ、シュトゥットゥガルター シュト ラーセ 106、シュトゥットゥガルト テ クノロジー センター、ソニー インター ナショナル(ヨーロッパ) ゲゼルシャフ ト ミット ベシュレンクテル ハフツン グ内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学測定によってプラスチック素材を識
    別するプラスチック素材識別方法において、 上記プラスチック素材の試料を分光測定によって測定し
    て、試料スペクトルを検出する第1のステップと、 所定のグループに属する参照物質を分光測定によって測
    定して参照スペクトルを検出する第2のステップと、 上記試料スペクトルと参照スペクトル間のスペクトル距
    離を検出する第3のステップと、 上記試料スペクトルに対して最小のスペクトル距離を有
    する物質を試料に対応させることによって上記試料の物
    質を特定する第4のステップとを有し、 上記所定のグループに属する参照物質の全ての組み合わ
    せの対の間で高い絶対偏移率及び/又は高い平滑化偏移
    率を有する少なくとも1つの識別周波数範囲を決定し、
    上記第3のステップにおいて上記スペクトル距離は上記
    少なくとも1つの識別周波数範囲内で検出することを特
    徴とするプラスチック素材識別方法。
  2. 【請求項2】 候補となる物質の数を次第に限定する少
    なくとも2つの続いた段階を有し、各段階は、 少なくとも1つの識別周波数範囲が異なる少なくとも1
    つの識別周波数範囲で試料スペクトルを検出するステッ
    プと、 上記所定のグループに属する参照物質の各識別周波数範
    囲内で参照スペクトルを検出するステップと、 各識別周波数範囲内で試料スペクトルと参照スペクトル
    の間のスペクトル距離を検出するステップと、 第1段階では少なくとも2つの物質に、第2段階以降で
    は少なくとも1つの物質に、最後の段階では、試料スペ
    クトルへのスペクトル距離が最小の参照スペクトルを有
    する1つの物質に、それぞれ試料を対応させるステップ
    とを有することを特徴とする請求項1記載のプラスチッ
    ク素材識別方法。
  3. 【請求項3】 上記プラスチック素材は、アクリロニト
    リルブタジエンスチロール、高衝撃ポリスチレン、スチ
    レンアクリロニトリル、ポリプロピレン、ポリエチレ
    ン、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリメチルメタ
    クリレート、ポリカーボネート、ポリフェニルオキシ
    ド、ポリカーボネートとアクリロニトリルブタジエンス
    チロールの組合わせ若しくは混合物、又は高衝撃ポリス
    チレンとポリフェニルオキシドの組合わせ若しくは混合
    物を含むグループに属することを特徴とする請求項1記
    載のプラスチック素材識別方法。
  4. 【請求項4】 上記プラスチック素材は、純物質である
    ことを特徴とする請求項1記載のプラスチック素材識別
    方法。
  5. 【請求項5】 上記プラスチック素材は、添加物を含有
    することを特徴とする請求項1記載のプラスチック素材
    識別方法。
  6. 【請求項6】 上記プラスチック素材は、ハロゲン化難
    燃剤を含有することを特徴とする請求項5記載のプラス
    チック素材識別方法。
  7. 【請求項7】 上記プラスチック素材は、リン酸塩又は
    リン酸塩化合物を含有することを特徴とする請求項5記
    載のプラスチック素材識別方法。
  8. 【請求項8】 上記グループに属するプラスチック素材
    の1組の対をX,Yとすると、絶対偏移率D(X,Y,
    f)は、同一の分子からなる対X,Yの異なる試料をN
    組測定し、試料Xの振動バンドを測定した信号のN加重
    平均から試料Yの振動バンドを測定した信号のN加重平
    均を数値的に減算し、試料X,Yの測定の標準偏差Rの
    項によって正規化することで得られ、上記絶対偏移率D
    は測定波数又は周波数fに依存することを特徴とする請
    求項1記載のプラスチック素材識別方法。
  9. 【請求項9】 積分偏移率D’(X,Y,f’)は、波
    数又は周波数範囲f−Δfとf’−Δfの範囲内での絶
    対偏移率D(X,Y,f’)の平均であることを特徴と
    する請求項8記載のプラスチック素材識別方法。
  10. 【請求項10】 Δfは、40cm-1より小さく、好ま
    しくは20cm-1より小さく、より好ましくは10cm
    -1より小さいことを特徴とする請求項9記載のプラスチ
    ック素材識別方法。
  11. 【請求項11】 上記識別周波数範囲は、絶対偏移率D
    又は積分偏移率D’の正規化値が候補となる物質の全て
    の対について1より大きいか−1より小さい範囲からな
    ることを特徴とする請求項9記載のプラスチック素材識
    別方法。
  12. 【請求項12】 上記プラスチック素材は、ポリプロピ
    レン、ポリエチレン、ポリオキシメチレンであって、上
    記識別周波数範囲は、650〜750cm-1,850〜
    1200cm-1,1350〜1500cm-1,2750
    〜3000cm -1であることを特徴とする請求項3記載
    のプラスチック素材識別方法。
  13. 【請求項13】 上記プラスチック素材は、高衝撃ポリ
    スチレン、アクリロニトリルブタジエンスチロール、ス
    チレンアクリロニトリルであって、上記識別周波数範囲
    は、850〜1100cm-1,2150〜2300cm
    -1、3000〜3120cm-1であることを特徴とする
    請求項3記載のプラスチック素材識別方法。
  14. 【請求項14】 上記プラスチック素材は、ポリアミド
    6、ポリアミド12、ポリアミド66であって、上記識
    別周波数範囲は、1090〜1350cm-1であること
    を特徴とする請求項3記載のプラスチック素材識別方
    法。
  15. 【請求項15】 上記プラスチック素材は、ポリブチレ
    ンテレフタレート,ポリエチレンテレフタレートであっ
    て、上記識別周波数範囲は、1320〜1440cm-1
    であることを特徴とする請求項3記載のプラスチック素
    材識別方法。
  16. 【請求項16】 上記プラスチック素材は、ハロゲン化
    難燃剤を含有するポリプロピレンであって、上記識別周
    波数範囲は、550〜1360cm-1,1500〜18
    00cm-1であることを特徴とする請求項3記載プラス
    チック素材の識別方法。
  17. 【請求項17】 上記プラスチック素材は、ハロゲン化
    難燃剤を含有するポリカーボネートであって、上記識別
    周波数範囲は、550〜1800cm-1であることを特
    徴とする請求項3記載のプラスチック素材識別方法。
  18. 【請求項18】 上記プラスチック素材は、ハロゲン化
    難燃剤を含有する高衝撃ポリスチレン、アクリロニトリ
    ルブタジエンスチロール、スチレンアクリロニトリルで
    あって、上記識別周波数範囲は、800〜1440cm
    -1,1470〜1480cm-1,1520〜1570c
    -1,1650〜1750cm-1であることを特徴とす
    る請求項3記載のプラスチック素材識別方法。
  19. 【請求項19】 上記プラスチック素材は、リン酸塩難
    燃剤を含有する高衝撃ポリスチレン、アクリロニトリル
    ブタジエンスチロール、スチレンアクリロニトリルであ
    って、上記識別周波数範囲は、850〜1100c
    -1,1400〜1800cm-1,3100〜3300
    cm-1であることを特徴とする請求項3記載のプラスチ
    ック素材識別方法。
  20. 【請求項20】 上記プラスチック素材は、PCとAB
    Sの混合物であって、上記識別周波数範囲は、650〜
    1800cm-1,2150〜2300cm-1,2750
    〜3150cm-1であることを特徴とする請求項3記載
    のプラスチック素材識別方法。
  21. 【請求項21】 上記プラスチック素材は、高衝撃ポリ
    スチレンとポリフェニルオキシドの混合物であって、識
    別周波数範囲は、650〜1800cm-1,2750〜
    3150cm-1であることを特徴とする請求項3記載の
    プラスチック素材識別方法。
  22. 【請求項22】 第1段階の識別周波数範囲は、600
    〜750cm-1,850〜1200cm-1,1350〜
    1500cm-1,2750〜3000cm-1及び850
    〜1100cm-1,2150〜2300cm-1,300
    0〜3120cm-1であり、第2段階の識別周波数範囲
    は、650〜1800cm-1,2150〜2300cm
    -1,2750〜3150cm-1及び800〜1440c
    -1,1470〜1480cm-1,1520〜1570
    cm-1,1650〜1750cm -1であることを特徴と
    する請求項2記載のプラスチック素材識別方法。
  23. 【請求項23】 上記第2段階の識別周波数範囲は、6
    50〜1800cm-1,2750〜3150cm-1及び
    850〜1100cm-1,1400〜1800cm-1
    3100〜3300cm-1有することを特徴とする請求
    項22記載のプラスチック素材識別方法。
  24. 【請求項24】 光学測定によってプラスチック素材を
    識別するプラスチック素材識別装置において、 試料を測定し、試料スペクトルを検出する測定手段と、 上記試料スペクトル及び候補となる物質の参照スペクト
    ルを記憶する第1の記憶手段と、 少なくとも1つの識別周波数範囲内で試料スペクトルと
    参照スペクトルを検出する手段と、 上記少なくとも1つの識別周波数範囲内の上記試料スペ
    クトル及び上記参照スペクトルを記憶する第2の記憶手
    段と、 上記少なくとも1つの各識別周波数範囲内での上記試料
    スペクトルと上記参照スペクトルの間のスペクトル距離
    を検出する手段と、 試料スペクトルへのスペクトル距離が最小の参照スペク
    トルを有する物質に試料を対応させる手段とを備えるこ
    とを特徴とするプラスチック素材識別装置。
  25. 【請求項25】 少なくとも2つの物質の複数のスペク
    トルをそれぞれ記憶する第3の記憶手段と、 候補となる2つの物質の属する2つのグループの絶対偏
    移率及び/又は積分偏移率をそれぞれ決定する手段をさ
    らに備えることを特徴とする請求項24記載のプラスチ
    ック素材識別装置。
  26. 【請求項26】 各グループの上記絶対偏移率及び/又
    は積分偏移率を比較する手段と、候補となる物質の全て
    の対について絶対偏移率及び/又は成分偏移率が1より
    大きいか−1より小さい少なくとも1つの識別周波数範
    囲を決定する手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項25記載のプラスチック素材識別装置。
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