JP2001108526A - プラスチック素材識別方法 - Google Patents

プラスチック素材識別方法

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JP2001108526A
JP2001108526A JP2000232434A JP2000232434A JP2001108526A JP 2001108526 A JP2001108526 A JP 2001108526A JP 2000232434 A JP2000232434 A JP 2000232434A JP 2000232434 A JP2000232434 A JP 2000232434A JP 2001108526 A JP2001108526 A JP 2001108526A
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identification
subgroup
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substances
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JP2000232434A
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English (en)
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Evangelos Zoidis
ゾイディス、エファンゲロス
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Sony Deutschland GmbH
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Sony International Europe GmbH
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    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 試料を測定して試料スペクトルを検出す
ると共に、参照するグループに属する物質の参照スペク
トルを検出するステップと、試料スペクトルと参照スペ
クトルの間のスペクトル距離を検出するステップと、試
料スペクトルと最小のスペクトル距離を有する参照スペ
クトルを有する物質に試料を対応させることで物質を識
別するステップとを有するプラスチック素材の識別方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック素材
を分光測定により識別するプラスチック素材識別方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック工業は、この数十年に亘っ
て世界的な規模で成長してきたが、この傾向は将来も持
続すると思われる。プラスチック素材は、多くの製品に
応用され、その販売量は増加している。特に、コンピュ
ータ、ラップトップコンピュータ、ディスプレイ装置及
びテレビジョン受像機の筐体、包装材、自動車の内装
品、外装品及び機器、家具、電子機器の筐体等は、種々
のプラスチック素材又はこれらの組合せから製作されて
いる。電気電子(electrics and electronics; 以下、
E&Eという。)部門によって生じるプラスチック廃棄
物の総量は、830,000トンに達しており、200
5年には最大1,400,000トンに達すると予測さ
れている。
【0003】プラスチック素材及びプラスチック製品の
製造量が増加するに伴って、プラスチック製品の廃棄及
び再利用が環境の観点から問題になっている。すなわ
ち、環境の保全のためにプラスチック廃棄物をできるだ
け再利用することが望まれる。
【0004】異なったプラスチック素材は別々の処理を
要するので、再利用を効果的に行うためには、プラスチ
ック素材の種類を識別し、プラスチック素材を種類に応
じて分別することが必要である。ここで添加物として難
燃剤を含有するプラスチック製品は、再利用の際に一定
の安全基準に適合する必要がある。テレビジョン受信機
のような「茶色の製品(brown product)」に用いられ
たプラスチックは約50%の割合で難燃剤を含有してい
るが、データ処理装置のモニタ受信機の外部部品では1
00%が難燃剤を含有している。これらの添加物は危険
であり、廃棄物の再生には環境の面で特段の配慮を要す
る。
【0005】重合体の識別技術としては、例えば密度、
電気、磁気、摩擦(tribology)又は化学的な特性のよ
うなプラスチック素材の各種特性を利用する方法が知ら
れている。しかし、これらの方法では、共重合体と重合
体の混合物のように類似する物質の重合体、又は異なっ
た添加物を含有する重合体を識別することができない。
【0006】特に、炭素が充填された(黒色)プラスチ
ックの識別は非常に困難であり、正確に識別できる割合
は非常に低い。
【0007】そこで、光学測定、特に分光技術が開発さ
れてきた。分光技術の分野では、例えば近赤外反射(Ne
ar Infrared Reflection: 以下、NIRという。)、
中赤外反射(Mid Infrared Reflection: 以下、MIR
という。)、MIR熱分解(MIR Pyrolysis: 以下、
MIRという。)、音響光学同調フィルタ(Acousto-Op
tic Tunable Filters: 以下、A0TFという。)、ラ
マン(RAMAN)散乱等の種々の技術が知られてい
る。上述の技術の内、NIR、MIR及びRAMAN散
乱は、現在のプラスチック製品に用いられているプラス
チック素材を最大の信頼度を有して識別する技術であ
る。
【0008】上述の分光測定又はこれ以外の分光測定に
よって、試料から得られる試料スペクトルと、識別ため
に参照するプラスチック素材から得られる参照スペクト
ルとが検出される。通常、分光測定で検出された生のデ
ータは、参照スペクトルと試料スペクトルを容易にかつ
信頼性が高く比較することができるように、例えばフー
リエ変換(Fourier transformation)、ベースライン補
正(base line correction)、ベクトル正規化(vector
normalization)等による前処理(prepare)又は処理
(process)が施される。生のデータに対するこれらの
前処理又は処理は、例えばコンピュータ上でそれぞれの
コンピュータプログラムによって実行される。
【0009】測定された試料スペクトルは、前処理又は
処理の後、識別の候補となる全てのプラスチック素材の
参照スペクトルと比較される。試料スペクトルと各参照
スペクトルとの間でスペクトル距離が検出され、このス
ペクトル距離に基づいて試料が識別される。すなわち、
試料は、最小のスペクトル距離、理想的にはスペクトル
距離0の参照スペクトルを有する物質であるとされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】識別の候補となるプラ
スチック素材は膨大であり、例えばMIRにおける40
0〜4000cm-1のように、分光分析の全ての周波数
範囲に亘って試料を各参照スペクトルと比較するには膨
大な工程を要する。このような処理は非常に時間がかか
り、また、測定によって得られたスペクトル距離では候
補となる物質を明瞭に区別できないことがあり、正確に
識別できる割合は十分ではない。
【0011】特に難燃剤又は添加物を含有するプラスチ
ック素材の識別については、従来技術では十分な信頼度
を得ることができなかった。なお、難燃剤又は添加物
は、プラスチック素材に被着されていることもある。
【0012】本発明は、上述の実情に鑑みて提案される
ものであって、本発明の目的は、プラスチック素材の識
別に要する時間を短縮するとともに、正確に識別できる
割合を高め、識別の信頼性を高めることができるプラス
チック素材識別方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決すため
に、本発明に係るプラスチック素材識別方法は、プラス
チック素材を識別するプラスチック素材識別方法におい
て、上記プラスチック素材の試料を分光測定によって測
定して、試料スペクトルを検出する第1のステップと、
所定のグループに属する参照物質を分光測定によって測
定して参照スペクトルを検出する第2のステップと、上
記試料スペクトルと参照スペクトル間のスペクトル距離
を検出する第3のステップと、上記試料スペクトルに対
して最小のスペクトル距離を有する物質を試料に対応さ
せることによって上記試料の物質を特定する第4のステ
ップとを有し、それぞれが上記第1乃至第4のステップ
からなる複数の測定段階の各測定段階において候補とな
る物質の数を次第に限定して、上記プラスチック素材を
識別する際に、第1測定段階では少なくとも2つのサブ
グループを決定し、第2測定段階以降では少なくとも1
つのサブグループを決定し、上記第1測定段階における
1つのサブグループは相互に容易に区別できる物質から
なり、残りのサブグループは相互に区別することが困難
な物質からなるとともに、上記各サブグループは少なく
とも1つの識別周波数範囲が対応し、上記スペクトル距
離は、上記各測定段階のサブグループにそれぞれ対応す
る識別周波数範囲内において、当該サブグループを構成
する物質の参照スペクトルに対してのみ検出されるもの
である。
【0014】本発明では複数の段階に分けて測定が実行
され、各段階において候補となる物質の数が次第に限定
される。少なくとも第1段階には、相互に容易に区別で
きる物質から構成される第1のサブグループと、相互に
区別することが困難な物質から構成される第2のサブグ
ループとの少なくとも2つのサブグループが属してい
る。各サブグループには、少なくとも1つの識別周波数
範囲が対応している。この少なくとも1つの識別周波数
範囲は、各サブグループを構成している物質によって異
なる。スペクトル距離は、少なくとも1つの識別周波数
範囲内で、各サブグループを構成する物質の参照スペク
トルのみに対して検出される。
【0015】本発明では、候補となる物質をサブグルー
プに分類し、サブグループに属する物質に応じてスペク
トル距離が存在する周波数範囲でのみ試料スペクトルと
参照スペクトルの間のスペクトル距離を検出する。信頼
性を有して試料を識別するためには、スペクトル距離を
高い分解能で検出する必要がある。このような方法によ
ると、各周波数範囲に亘って検出されるスペクトル距離
が無効になるような正値及び負値の「反対方向」の値が
現れるスペクトル距離が属する周波数範囲を排除するこ
とができるので、識別の信頼性は非常に高くなる。さら
に、周波数範囲が限定されるので、試料スペクトルと参
照スペクトルを比較する処理に要する時間が短縮され
る。
【0016】識別の候補となる物質をサブグループに分
類し、各サブクループに特定の識別周波数範囲を対応さ
せることにより、識別の信頼性が非常が高まると共に識
別時間は非常に短くなる。難燃剤及び添加物を含有する
プラスチック素材を含め、大部分の日用品に用いられる
普通のプラスチック素材に対しては、99%を超える信
頼性を有して1秒未満の時間で識別が完了する。
【0017】同一の段階に属する各サブグループの識別
周波数範囲は、相互に重複しないことが望ましい。ま
た、スペクトルは各サブグループ対して一度だけ現れる
ことが好ましい。スペクトルとスペクトル距離の比率及
び測定の雑音を考慮すると、雑音/信号(スペクトル)
比又は雑音/信号差(スペクトル距離)比が十分でな
く、スペクトル距離が顕著でない周波数範囲において
も、スペクトル距離が顕著でスペクトル距離が測定可能
な周波数範囲を明瞭に区別することができるので、測定
は信頼できるものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプラスチック
素材識別方法について、図面を参照しながら詳細に説明
する。
【0019】以下では、日常品に用いられる普通のプラ
スチック素材、すなわち本発明の対象となる最も重要な
プラスチック素材に対する、サブグループへの分類及び
各サブグループに対応する識別振動周波数範囲について
説明する。
【0020】ここで、本明細書で用いられる用語の定義
を簡単に説明する。
【0021】「重合体」は、単量体(monomeric)であ
り、基本単位と分子鎖(chain)から構成されている。
基本単位としては、例えば脂肪族化合物の分子鎖を有す
るスチレンがある。
【0022】「単独重合体(homo-polymer)」は、1種
類の重合体、すなわち同一の種類の基本単位と分子鎖の
みから構成されている。このような単独重合体として
は、例えばポリプロピレン(Polypropylene; 以下、P
Pという。),ポリエチレン(Polyethylene; 以下、
PEという。),ポリカーボネート(Polycarbonate;以
下、PCという。),アクリロニトリルブタジエンスチ
ロール(Acrylntril-Butadien-Styrol; 以下、ABS
という。)がある。
【0023】「ヘテロ重合体(hetero-polymer)」は、
2つの異なる種類の重合体であり、異なる種類の基本単
位及び/又は異なる種類の分子鎖との混合物から構成さ
れている。ヘテロ重合体としては、例えばPCとABS
の混合物又は高衝撃ポリスチレン(High Impact Polyst
yrene; 以下、HIPSという。)とポリプロピレンオ
キシド(polypropylenoxide; 以下、PPOという。)
の混合物がある。
【0024】「単ヘテロ重合体(single hetero-polyme
r)」は、例えば1:1の割合で混合されたPCとAB
Cの混合物のように、1つのサブグループ内で一定の割
合で混合されたヘテロ重合体である。
【0025】「共重合体(co-polymer)」は、同一の基
本単位を有するが分子鎖の種類が異なる重合体である。
共重合体には、HIPS,ABS,スチレンアクリロニ
トリル(Styrene-Acrylnitrile; SAN)のように基
本単位としてスチレンを有するものや、エチレンを有す
るものがある。
【0026】「単共重合体(single co-polymer)」
は、共重合体のクラスに属する重合体の1つの種類であ
る。単共重合体には、上述のように、例えばHIPS,
ABS,SANのように基本単位としてスチレンを有す
る共重合体がある。
【0027】本発明では、相互に容易に区別できる物質
とは、1つのサブグループに十分な信頼性を有して分類
できる物質を意味するものである。サブグループへの分
類は、例えば重合体の種類のみを識別するか、難燃剤及
び添加物の含有の有無及びその種類も識別するか等によ
って異なる。この方法を使用する状況によるが、「十分
な信頼性」とは、正確に識別できる割合が常に95%を
超えるものとする。
【0028】容易に区別できる物質からなるサブグルー
プに対する、識別周波数範囲は、例えば800〜142
0cm-1,1620〜2150cm-1,2290〜27
80cm-1及び3150〜4000cm-1とする。
【0029】試料の重合体は、これらの識別周波数範囲
において識別される。ここで、重合体の試料は、単独重
合体、単ヘテロ重合体、単共重合体、ポリアミド(poly
amide; 以下、PAという。)6又はPA66のように
分子鎖の長さが異なる単単独重合体、密度が異なる単独
重合体である。本発明のプラスチック素材識別方法によ
ると、試料を1つのサブグループに分類することによっ
て識別が行われるが、その信頼性は99%を超えてい
る。難燃剤又は添加物を含有するか、被膜されているか
どうかに興味のある場合は、さらに第2段階の処理をす
る必要がある。好ましいサブグループ及び識別周波数範
囲については、さらに後述する。
【0030】本発明では、サブグループを、例えば相互
に区別することが困難な物質からなるサブグループとす
ることが好ましい。識別する物質にもよるが、このよう
なサブグループは、1つであっても複数であってもよ
い。
【0031】これらのサブグループのうちの1つは、例
えば難燃剤及び/又は添加物を含有する/含有しない共
重合体からなるものとする。このようなサブグループ
は、例えばHIPS,ABS,SANのような物質から
なる。識別周波数範囲は、例えば2150〜2290c
-1及び3000〜3120cm-1である。
【0032】残りのサブグループは、例えば難燃剤及び
/又は添加物を含有する/含有しないヘテロ重合体から
なるものとする。このサブグループは、例えば相対的に
異なる割合で混合されたPCとABSの混合物又はHI
PSとPPOの混合物からなる。HIPSとPPOの混
合物は、時にHIPSとポロプロピレンエチレン(Poly
propylenethyl; PPE)の混合物も含んでいることも
あるが、通常は前者を意味する。このサブグループで
は、混合物の相対的な割合は一定でなくてもよい。
【0033】ABSとPCの混合物からなるサブグルー
プの識別周波数範囲は、例えば590〜1000c
-1,1040〜l130cm-1,1290〜1480
cm-1及び1550〜1750cm-1である。
【0034】相互に区別するのが困難な物質からなる他
のサブグループは、例えばPA6,PA66又はPA1
2のように分子鎖の長さが異なる単独重合体からなるこ
とが好ましい。各識別周波数範囲は、1090〜135
0cm-1である。
【0035】これらの好ましいサブグループの他に、例
えば密度が異なる単独重合体又は特定の被膜を有する重
合体からなるサブグループを設けることもできる。本発
明のプラスチック素材識別方法は、例えば本発明が提案
された時点では存在しない将来開発された新規な物質に
も適用できる。このような新規な物質には、長い分子鎖
を有する重合体、特殊な混合物、プラスチック素材等が
ある。新規な物質が参照する候補となる物質に含まれる
場合には、まず新規な物質が上述のサブグループに該当
するか試し、適合しないときには相互に区別することが
困難な「物質」として新規な物質を含むサブクループを
単に追加するようにする。
【0036】上述したサブグループ及び識別周波数範囲
は、本発明のプラスチック素材の識別方法の第1段階で
適用されることが好ましい。ただし、難燃剤の識別に
は、第1段階より後段での処理が必要である。難燃剤を
含有する物質の廃棄又は再利用には、環境面で特段の配
慮を必要とするので、難燃剤の識別は特に重要である。
E&Eプラスチックの全消費量の約16%は、難燃剤が
含有されたプラスチック製品である。例えば、テレビジ
ョン受信機のような茶色の製品の50%には難燃剤が含
有されているが、データ処理装置のモニタ受像機の外装
部品の略100%に難燃剤が含有されている。
【0037】本発明のプラスチック素材識別方法の第2
段階では、第1段階で重合体の種類が既に識別された物
質に対して、さらに難燃剤に関する識別を行う。
【0038】すなわち、第2段階では、試料における難
燃剤又は添加物の有無及び種類を調べることが好まし
い。添加物としては、例えば可塑剤(plasticizer)、
充填材(filler)、安定剤(stabilizer)、顔料(colo
rant)、帯電防止剤(antistatic agent)、滑剤(lubr
icant)等がある。
【0039】第1段階について述べたように、例えば、
周波数範囲に重複がなく、各スペクトルが各サブバンド
に一度だけ現れるというような識別周波数範囲の好まし
い条件は、第1段階以外の段階に対しても適している。
【0040】第1段階でHIPSが識別された場合に
は、第2段階においては、サブグループは難燃剤を含有
する/含有しないHIPSからなることが好ましい。こ
の場合、識別周波数範囲は、例えば800〜1440c
-1,1470〜1480cm -1,1700〜1740
cm-1である。
【0041】難燃剤及び/又は添加物を含有する/含有
しないABS又はSANが第1段階で識別された場合に
は、難燃剤の種類を識別する第2段階の識別周波数範囲
は、例えば800〜1440cm-1,1470〜148
0cm-1及び1700〜1720cm-1である。
【0042】例えば容易に区別できる物質からなるサブ
グループに属する物質として、第1段階でPCが識別さ
れた場合には、第2段階においては、サブグループは難
燃剤及び/又は添加物を含有する/含有しないPCから
なることが好ましい。この場合、識別周波数範囲は、例
えば590〜1000cm-1,1040〜1130cm
-1,1290〜1480cm-1及び1550〜1750
cm-1である。
【0043】第1段階でポリプロピレン(Polypropylen
e; 以下、PPという。)が識別された場合には、難燃
剤及び/又は添加物の識別するため識別周波数範囲は、
590〜940cm-1,1020〜1150cm-1,1
200〜2280cm-1及び2400〜3500cm-1
であることが好ましい。
【0044】第1段階でPCとABSの混合物が識別さ
れた場合には、難燃剤及び/又は添加物の識別するため
の識別周波数範囲は、590〜1000cm-1,104
0〜1130cm-1,1290〜1480cm-1及び1
550〜1750cm-1であることが好ましい。
【0045】上述した好ましい識別周波数範囲は、識別
の候補となる物質に応じて変更され、各段階と各サブグ
ループに対して信頼性を有して測定可能なスペクトル距
離を有する識別周波数範囲であることが好ましい。この
ような識別振動数範囲においては、試料は、高い信頼を
有して非常に短い時間で識別される。
【0046】難燃剤の種類を識別するために、重合体の
スペクトルを試料スペクトルと参照スペクトルの両方か
ら除去し、難燃剤のみのスペクトルを処理することもで
きる。また、難燃剤のみのスペクトルを参照スペクトル
とすることもできる。このような処理も、本発明のプラ
スチック素材識別方法方法に含まれるものとする。
【0047】各段階のサブグループを構成する、識別の
候補となるプラスチック素材の全ての組み合わせ可能な
対の間で、スペクトル間の類似度を2つのスペクトル間
のスペクトル距離に基づいて定義した値(以下、偏移率
という。)を用いて表す。識別周波数範囲は、絶対偏移
率(absolute deviation ratio)D及び/又は平滑化偏
移率(smoothed deviation ratio)D’が高い領域であ
ることが好ましい。
【0048】候補となる2つのプラスチック素材をX,
Yとすると、同一の分子からなるN個の様々な試料を測
定し、試料Xの振動バンドのスペクトルのN加重平均か
ら試料Yの周波数帯域のスペクトルのN加重平均を数値
的に減算したスペクトル距離を、試料X及びYの測定の
雑音Rの標準偏差等によって正規化した絶対偏移率D
(X,Y,f)を用いることが特に好ましい。ここで、
絶対偏移率Dは、測定波長、波数又は周波数fに依存す
る。
【0049】この絶対偏移率Dは、次の式によって与え
られる。
【0050】 D(X,Y,f)=[S(X,N,f)-S(W,N,f)]/[R(X,N,f)+R(Y,N,f)] 平滑化偏移率D’(X,Y,f)は、f−Δfとf+Δ
fの間の波数又は周波数範囲における絶対偏移率D
(X,Y,f)の平均値である。Δfは、普通は40c
-1より小さく、20cm-1より小さいことが好まし
く、10cm-1より小さいことがより好ましい。
【0051】絶対偏移率Dは、比較する2つの物質のス
ペクトルの絶対スペクトル距離の間の比率と整合性(co
nsistency)又は雑音とを反映しているので、これらの
物質の各周波数における測定の信頼度の指標になる。識
別周波数範囲においては、比較する各スペクトルの絶対
スペクトルの間の距離が非常に大きく、雑音が非常に小
さいときは、高い信頼性が得られる。それらの雑音は、
同一の分子にからなる任意数の試料を測定すると、標準
偏差によって求めることができるが、標準偏差に代わっ
て測定の雑音又は整合性の他の値も用いることができ
る。
【0052】絶対偏移率Dに基づいて識別周波数範囲を
求めると、多くの途切れた周波数範囲又は小さい周波数
範囲が生じる。一方、平滑化偏移率D’を用いると、平
滑化偏移率D’は周波数に対して滑らに推移するので、
広い識別周波数範囲が得られる。絶対偏移率Dを用いる
と正確な結果が得られるが、平滑化偏移率D’を用いる
と測定又は各測定機器の制御が簡単になる。
【0053】本発明によると、スペクトル距離は、各サ
ブグループ又は本発明のプラスチック素材識別方法の各
段階における少なくとも1つの識別周波数範囲でのみ検
出される。上述したように、新規な物質に対して、サブ
グループの構成及び特定のサブグループへの分類のみが
本発明の趣旨に含まれるわけではない。本明細書におい
ては、高い信頼性を有して高速な処理が行われるように
識別周波数範囲を決める方法も開示されている。
【0054】高い絶対偏移率D及び/又は高い平滑化偏
移率D’は、サブグループに属する物質の全ての組み合
わせの対において、+1より大きいか−1より小さい値
を有することが好ましい。このような偏移率D又はD’
によって、所望の信頼性が達成される。
【0055】例えば第1段階で重合体の物質を識別し、
第2段階で、難燃剤の有無と、例えばハロゲン化難燃剤
又はリン塩酸難燃剤のような難燃剤のグループを識別す
るような2段階の測定には、さらに第3段階以降を追加
することができる。例えば第2段階で試料を十分に特定
できない場合には、第3段階で難燃剤の種類を識別する
ことができる。なお、通常、本発明では第2段階で物質
を完全に識別することができる。
【0056】例えば、第2段階でハロゲン化難燃剤を識
別した後、第3段階でいずれかのハロゲン化難燃剤か別
することができる。第3段階のサブグループは、例え
ば、ヘキサブロモクロロドデカン(HexaBromoCycloDode
cane; 以下、HBCDという。)、オクタブロモジフ
ェニルオキシド(OctaBromoDiphenylOxide; 以下、O
BDOという。)、デカブロモジフェニルエーテル(De
caBromoDiphenylEther;以下、DBDEという。)、テ
トラブロモビスフェノール−A(TetraBromoBisphenol-
A; 以下、TBBAという。)、テトラブロモビスフェ
ノール−(A)ポリエーテル(TetraBromoBisphenol-
(A) polyether; 以下、TBBBという。)、1,2ビ
ステトラブロモフタルイミドエタン(1,2 bisTetraBrom
oPhtalimide Ethane; 以下、TBPEという。)、ペ
ンタブロモベンジルアクリレート(PentaBromoBenzylac
rylate; 以下、PBBEという。)、EBPBD(Say
tex 8010)、臭素化トリアジン(Brominated TriAzine;
以下、BTAという。)を含有する重合体とされる。
【0057】リン酸塩難燃剤を含有する場合には、第3
段階のサブグループは、トリフィニルホスフェート(Tr
iPhenylPhosphate; 以下、TPPという。)、トリア
クリルホスフェート(TriAcrylPhosphat; 以下、TA
Pという。)、メラミンシアヌレート(Melamine Cyanu
rate; 以下、MCという。)とされることが好まし
い。
【0058】したがって、本明細書の開示に基づいて、
特定の識別周波数範囲に対応する異なる段階及び異なる
サブグループを構成することができる。
【0059】図1に示すように、本発明の第1段階は、
2つのサブグループ110、120を有している。第1
のサブグループ110は、相互に容易に区別できる物質
からなる。第1のサブグループ110は、例えば、単独
重合体、単ヘテロ重合体、分子鎖の長さが異なる単単独
重合体、密度が異なる単単独重合体、被膜を有する物質
及び塗装された物質から構成される。
【0060】第2のサブグループ120は、相互に区別
することが困難な物質からなる。第2のサブグループ1
20は、例えば、難燃剤及び/又は添加物を含有する/
含有しない共重合体からなる。
【0061】このようなサブグループ110,120
は、識別対象の候補となる一群の物質に応じて決められ
る。物質は2つのサブグループ110,120の一方に
必ず分類される。例えば、ヘテロ重合体又は新規な物質
も、2つのサブグループ110,120のいずれかに分
類される。
【0062】最初に、第1段階のサブグループ110,
120の両方に対する測定が行われる。試料の測定によ
り、試料スペクトルが検出される。この場合の測定の分
解能は、最適な結果を得るために、10cm-1とされ
る。分解能は、時には5cm-1としてもよい。識別する
物質と使用するハードウェア及び測定システムに応じて
測定の分解能を決めることも、本発明の趣旨に含まれ
る。
【0063】試料スペクトルは、サブグループ内の全物
質について存在する参照スペクトルに対して、各識別周
波数範囲内で比較される。参照スペクトルは、対応する
試料スペクトルと同じ分解能を有することが好ましい。
【0064】第1のサブグループ110の識別周波数範
囲は、800〜1420cm-1,1620〜2150c
-1,2290〜2780cm-1及び3150〜400
0cm-1である。第2のサブグループ120の識別周波
数範囲は、2150〜2190cm-1及び3000〜3
120cm-1である。
【0065】スペクトル距離が検出されると、このスペ
クトル距離に基づいて識別ステップ100において試料
の重合体を識別することができる。
【0066】第1段階での識別に基づいて、第2段階が
実行される。
【0067】第1段階の識別に応じて、第2段階のサブ
グループ211が選択される。第1段階の識別によって
試料が属さないことが示されたサブグループ212,2
13,214,…、及び221,222,223,…
は、考慮に入れられない。
【0068】サブグループ211は、第1段階で識別さ
れた重合体からなる。ここでは、ハロゲン化難燃剤、リ
ン酸塩難燃剤等又は添加物を含有する高衝撃ポリスチレ
ン(High Impact Polystyrene; 以下、HIPSとい
う。)からなるものとする。サブグループ211に対応
する識別周波数範囲は、800〜1440cm-1,14
70〜1480cm-1及び1700〜1740cm-1
ある。
【0069】これらの識別周波数範囲におけるスペクト
ル距離を求めた後、識別ステップ200において、難燃
剤の種類が識別される。
【0070】ここで、試料はハロゲン化難燃剤を含有す
るHIPSであるという結果で十分な場合には、第2段
階で識別の処理を終了することができる。この場合に
は、測定は2段階になる。
【0071】一方、図1には、物質をさらに特定するた
めの第2段階に続く第3段階が示されている。サブグル
ープ311は、種々のハロゲン化難燃剤HBCD,OB
DO,DBDE,TBBA,TBBB,TBPE,PB
BE,EBPBD,BTAを含有するHIPSからな
る。識別ステップ300で難燃剤の種類が識別され、試
料物質400が求められる。この第3段階で、試料物質
は、ハロゲン化難燃剤として1,2ビステトラブロモフ
タルイミドエタン(1,2 bisTetraBromoPhtalimideEthan
e; 以下、TBPEという。)を含有するHIPSであ
ることが識別される。
【0072】識別する重合体によるが、第2段階で含有
する難燃剤の種類が既に識別されていることもある。こ
の場合には、第3段階を省略することができる。
【0073】なお、図1は、簡単のために、本発明のプ
ラスチック識別方法の手順の一部を例示したものであ
り、多数のサブグループは省略されている。
【0074】上述した実施の形態は、プラスチック識別
方法の一例を示したものに過ぎず、本発明がこれに限定
されるものではない。
【0075】
【発明の効果】本発明によると、プラスチック素材の識
別に要する時間を短縮すると共に、正確に識別できる割
合を高め、識別の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスチック素材識別方法の手順を示す図であ
る。
【符号の説明】
100 識別ステップ、110,120 サブグルー
プ、200 識別ステップ、211〜214,221〜
223 サブグループ、300 識別ステップ、311
〜314 サブグループ、400 識別物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゾイディス、エファンゲロス ドイツ連邦共和国、デー−70736 フェル バッハ、シュトゥットゥガルター シュト ラーセ 106、シュトゥットゥガルト テ クノロジー センター、ソニー インター ナショナル(ヨーロッパ) ゲゼルシャフ ト ミット ベシュレンクテル ハフツン グ内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック素材を識別するプラスチッ
    ク素材識別方法において、 上記プラスチック素材の試料を分光測定によって測定し
    て、試料スペクトルを検出する第1のステップと、 所定のグループに属する参照物質を分光測定によって測
    定して参照スペクトルを検出する第2のステップと、 上記試料スペクトルと参照スペクトル間のスペクトル距
    離を検出する第3のステップと、 上記試料スペクトルに対して最小のスペクトル距離を有
    する物質を試料に対応させることによって上記試料の物
    質を特定する第4のステップとを有し、 それぞれが上記第1乃至第4のステップからなる複数の
    測定段階の各測定段階において候補となる物質の数を次
    第に限定して、上記プラスチック素材を識別する際に、
    第1測定段階では少なくとも2つのサブグループを決定
    し、第2測定段階以降では少なくとも1つのサブグルー
    プを決定し、上記第1測定段階における1つのサブグル
    ープは相互に容易に区別できる物質からなり、残りのサ
    ブグループは相互に区別することが困難な物質からなる
    とともに、上記各サブグループは少なくとも1つの識別
    周波数範囲が対応し、上記スペクトル距離は、上記各測
    定段階のサブグループにそれぞれ対応する識別周波数範
    囲内において、当該サブグループを構成する物質の参照
    スペクトルに対してのみ検出されることを特徴とするプ
    ラスチック素材識別方法。
  2. 【請求項2】 同一段階に属するサブグループに対応す
    る識別周波数範囲は相互に重複しないことを特徴とする
    請求項1記載のプラスチック素材識別方法。
  3. 【請求項3】 相互に容易に区別できる物質から構成さ
    れる上記第1のサブグループは、識別周波数範囲800
    〜1420cm-1,1620〜2150cm-1,229
    0〜2780cm-1及び3150〜4000cm-1を有
    することを特徴とする請求項1記載のプラスチック素材
    識別方法。
  4. 【請求項4】 相互に区別することが困難な物質から構
    成される上記第2のサブグループは、難燃剤及び/又は
    添加物を含む/含まない共重合体から構成されることを
    特徴とする請求項1記載のプラスチック素材識別方法。
  5. 【請求項5】 第2のサブグループは、高衝撃ポリスチ
    レン、アクリロニトリルブタジエンスチロール及びスチ
    レンアクリロニトリルから構成されることを特徴とする
    請求項4記載のプラスチック素材識別方法。
  6. 【請求項6】 上記第2のサブグループは、周波数範囲
    2150〜2290cm-1及び3000〜3120cm
    -1を有することを特徴とする請求項4記載のプラスチッ
    ク素材識別方法。
  7. 【請求項7】 相互に区別するのが困難な物質から構成
    される上記第2のサブグループは、難燃剤及び/又は添
    加物を含む/含まないヘテロ重合体から構成されること
    を特徴とする請求項1記載のプラスチック素材識別方
    法。
  8. 【請求項8】 上記第2のサブグループは、ポリカーボ
    ネートとアクリロニトリルブタジエンスチロールの異な
    る割合の混合物又は高衝撃ポリスチレンとポリプロピレ
    ンオキシドの異なる割合の混合物から構成されることを
    特徴とする請求項7記載のプラスチック素材識別方法。
  9. 【請求項9】 上記少なくとも1つのサブグループは、
    ポリカーボネートとアクリロニトリルブタジエンスチロ
    ールの混合物から構成され、識別周波数範囲590〜1
    000cm-1,1040〜1130cm-1,1290〜
    1480cm-1及び1550〜1750cm-1を有する
    ことを特徴とする請求項7記載のプラスチック素材識別
    方法。
  10. 【請求項10】 相互に区別するのが困難な物質から構
    成される上記第2のサブグループは、分子鎖の長さが異
    なり、難燃剤及び/又は添加物を含む/含まない単独重
    合体から構成されることを特徴とする請求項1記載のプ
    ラスチック素材識別方法。
  11. 【請求項11】 上記少なくとも1つのサブグループ
    は、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド12か
    ら構成されることを特徴とする請求項10記載のプラス
    チック素材識別方法。
  12. 【請求項12】 上記少なくとも1つのサブグループ
    は、識別周波数範囲1090〜1350cm-1を有する
    ことを特徴とする請求項10記載のプラスチック素材識
    別方法。
  13. 【請求項13】 相互に区別するのが困難な物質から構
    成される上記第2のサブグループは、難燃剤及び/又は
    添加物を含有する/含有しない密度が異なる単独重合体
    から構成されることを特徴とする請求項1記載のプラス
    チック素材識別方法。
  14. 【請求項14】 相互に区別するのが難しい物質からな
    る上記第2のサブグループは、難燃剤及び/又は添加物
    を含む/含まない重合体であって、被膜を有するものか
    ら構成されることを特徴とする請求項1記載のプラスチ
    ック素材識別方法。
  15. 【請求項15】 上記少なくとも1つのサブグループ
    は、難燃剤及び/又は添加物を含む/含まない高衝撃ポ
    リスチレンから構成され、識別周波数範囲800〜14
    40cm-1,1470〜1480cm-1及び1700〜
    1740cm-1を有することを特徴とする請求項1記載
    のプラスチック素材識別方法。
  16. 【請求項16】 上記サブグループは、難燃剤及び/又
    は添加物を含む/含まないアクリロニトリルブタジエン
    スチロール又はスチレンアクリロニトリルから構成さ
    れ、識別周波数範囲800〜1440cm-1,1470
    〜1480cm-1及び1700〜1720cm-1を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のプラスチック素材識
    別方法。
  17. 【請求項17】 上記サブグループは、難燃剤及び/又
    は添加物を含む/含まないポリカーボネートから構成さ
    れ、識別周波数範囲590〜1000cm-1,1040
    〜1130cm-1,1290〜1480cm-1及び15
    50〜1750cm-1を有することを特徴とする請求項
    1記載のプラスチック素材識別方法。
  18. 【請求項18】 上記サブグループは、難燃剤及び/又
    は添加物を含む/含まないポリプロピレンから構成さ
    れ、識別周波数範囲590〜940cm-1,1020〜
    1150cm-1,1200〜1360cm-1及び152
    0〜1800cm -1を有することを特徴とする請求項1
    記載のプラスチック素材識別方法。
  19. 【請求項19】 上記サブグループは、難燃剤及び/又
    は添加物を含む/含まないポリカーボネートとアクリロ
    ニトリルブタジエンスチロールの混合物から構成され、
    識別周波数範囲590〜1000cm-1,1040〜1
    130cm-1,1290〜1480cm-1及び1550
    〜1750cm-1を有することを特徴とする請求項1記
    載のプラスチック素材識別方法。
  20. 【請求項20】 上記サブグループに対応する識別周波
    数範囲は、各サブグループに属する物質の全ての対につ
    いて、高い絶対偏移率又は高い平滑化偏移率を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のプラスチック素材識別方
    法。
  21. 【請求項21】 各サブグループに属する物質の全ての
    対について、上記絶対偏移率又は上記平滑化偏移率の正
    規化値が1より大きいか−1より小さいことを特徴とす
    る請求項20記載のプラスチック素材識別方法。
JP2000232434A 1999-07-29 2000-07-31 プラスチック素材識別方法 Pending JP2001108526A (ja)

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