JP2001108409A - 木製長尺物の自動検査装置及びその方法 - Google Patents
木製長尺物の自動検査装置及びその方法Info
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Abstract
形成された加工部の位置を自動的に検査することで、そ
の測定精度を向上させ、人的ミスをなくし、更には作業
性の向上を目指した木製長尺物の自動検査装置及びその
方法を提供する。 【解決手段】 木製長尺物13を保持する保持手段14
と、木製長尺物13の長さ方向に沿って設けられたガイ
ド部材17と、駆動手段及び走行距離測定手段が設けら
れて、ガイド部材17を走行する台車20と、台車20
に設けられて木製長尺物13の基点位置21を検知する
基点センサー24と、台車20の走行に伴って規定距離
移動し、木製長尺物13の加工部22を撮像するテレビ
カメラ25と、テレビカメラ25の信号から加工部22
の中心位置KC を検知する画像処理装置30、及び基点
位置21からの加工部22の距離を算出し、設定された
距離と比較しその誤差εを計算する演算手段を備えた位
置計測装置31とを有する。
Description
る木製長尺物の規定位置に形成された加工部の位置を自
動的に検査するための装置及びその方法に関するもので
ある。
対する加工は機械で行うことが多くなってきている。し
かしながら、加工後の加工位置の検査は、人がスケール
等を使用して測定している。このため、柱や梁等からな
る木製長尺物のように、数メートルもある長いものを測
定する場合、測定値に誤差が生じ易く、またその測定値
についても人が転記するため転記ミスを起こし易いとい
う問題が発生している。一方、柱又は梁等からなる木製
長尺物を使用して建設した住宅については、建設から数
年が経過したときに、壁のひび割れや、住宅の基礎の湾
曲等の問題が発生することがある。この原因としては、
柱又は梁等の加工位置の測定が厳密でないことや、また
人が測定値を転記することで起こる転記ミス等が重要な
要因の一つとして挙げられる。以前は、このような問題
に対して、消費者はどのような対処も取ることができな
かった。そのため、住宅の欠陥問題処理対策として、
「住宅性能規定化法」が法制化されることとなり、住宅
の基礎、建築材等の建設システムについて、製造元が品
質保証する必要性が生じ、これまで以上に出荷時の検査
が重要な要素となってきている。
うに、柱又は梁等からなる木製長尺物を、加工後に人が
スケール等を使用して測定していたのでは、その測定精
度、及び人的ミスをなくすにも限界があるため、製造元
は安心して品質の保証をすることができない。また人が
測定等を行うことで、木製長尺物を一本一本測定しなけ
ればならないため、非常に作業性が悪くなる。本発明は
かかる事情に鑑みてなされたもので、柱又は梁等からな
る木製長尺物の規定位置に形成された加工部の位置を、
自動的に測定することで、その測定精度を向上させ、人
的ミスをなくし、更には作業性の向上を目指した、木製
長尺物の自動検査装置及びその方法を提供することを目
的とする。
明に係る木製長尺物の自動検査装置は、柱又は梁等から
なる木製長尺物の規定位置に形成された加工部の位置を
自動的に検査するための装置であって、木製長尺物を所
定位置に保持する保持手段と、保持手段によって支持さ
れた木製長尺物の長さ方向に沿って設けられたガイド部
材と、駆動手段及び走行距離測定手段が設けられて、ガ
イド部材を走行する台車と、台車に設けられて木製長尺
物の基点位置を検知する基点センサーと、台車に設けら
れて、台車の走行に伴って規定距離移動し、木製長尺物
の加工部を撮像するテレビカメラと、テレビカメラの信
号から加工部の中心位置を検知する画像処理手段、及
び、基点位置からの加工部の距離を算出し、これと加工
部の予め設定された基点位置からの距離とを比較してそ
の誤差を計算する演算手段を備えた位置計測装置とを有
している。これにより、柱又は梁等からなる木製長尺物
のように長いものの、規定位置に形成された加工部の位
置を測定するときには、人がスケール等を使用して測定
する必要がない。また加工した溝等の中に更に溝を加工
した場合のように、複雑な形状の溝の加工位置を測定す
る場合においても、加工部を撮像するテレビカメラによ
り簡単に検知できる。
動検査装置において、保持手段には、長手方向両端から
木製長尺物を挟持するパッド部を有し、保持した木製長
尺物の保持角度を変える取付け角度変更手段を設けるこ
とも可能である。これによって柱又は梁等に使用される
木製長尺物の加工位置を測定する場合、一つの加工面を
測定した後、次の加工面を測定するときに、人がその都
度木製長尺物の加工面を走行距離測定手段の方向に向け
る必要がない。また、第1の発明に係る木製長尺物の自
動検査装置において、基点センサーは、反射型、又は透
過型の光センサーとすることも可能である。これによ
り、木製長尺物の端部を検知でき、加工位置の端部をテ
レビカメラで検知する必要がなくなる為、正確な基点位
置を瞬時に検知することができる。
検査装置において、木製長尺物に複数の加工部がある場
合、基点位置からの各加工部の位置を順次算出して、各
加工部の規定位置と比較し誤差を検知出力することも可
能である。これによって、各加工部の基点からの位置を
順次算出するため、基点から各加工位置までの距離を正
確に知ることができる。
物の自動検査方法においては、柱又は梁等からなる木製
長尺物の規定位置に形成された加工部の位置を自動的に
検査するための方法であって、所定位置に木製長尺物を
搬送して保持する第1工程と、木製長尺物の上方、もし
くは側面に木製長尺物に沿って走行する台車に設けられ
た基点センサーによって木製長尺物の基点位置を検知
し、台車の走行距離を測定する走行距離測定手段の設定
値をリセットする第2工程と、台車を木製長尺物に沿っ
て更に走行させ、搭載するテレビカメラの中心位置と基
点位置との距離が、予め設定された規定距離になった位
置で台車を停止する第3工程と、規定距離で止まった台
車に搭載されているテレビカメラで、加工部を撮像し、
加工部の中心位置を画像処理によって求める第4工程
と、台車の走行距離、基点センサーの取付け位置、及び
テレビカメラで測定した加工部の中心位置を用いて、木
製長尺物の基点位置から加工部までの実際の距離を演算
し、これと加工部の予め設定された基点位置からの距離
とを比較してその誤差を演算する第5工程とを有してい
る。これにより、各工程において人が行わなければなら
ない作業というものが殆どなくなる。
物の自動検査方法においては、柱又は梁等からなる木製
長尺物の規定位置に形成された加工部の位置を自動的に
検査するための方法であって、所定位置に木製長尺物を
搬送して保持する第1工程と、木製長尺物の上方に木製
長尺物に沿って走行する台車に設けられた基点センサー
によって木製長尺物の基点位置を検知し、台車の走行距
離を測定する走行距離測定手段の設定値をリセットする
第2工程と、台車を木製長尺物に沿って更に走行させ、
搭載するテレビカメラの中心位置と基点位置との距離
が、予め設定された規定距離になったときに、台車に搭
載されているテレビカメラで加工部を撮像する第3工程
と、撮像した加工部の中心位置を画像処理によって求め
る第4工程と、テレビカメラで加工部を撮像したときの
台車の走行距離、基点センサーの取付け位置、及びテレ
ビカメラで測定した加工部の中心位置を用いて、木製長
尺物の基点位置から加工部までの実際の距離を演算し、
これと加工部の予め設定された基点位置からの距離とを
比較してその誤差を演算する第5工程とを有している。
なお、ここでは、搭載するテレビカメラの中心位置と基
点位置との距離は走行距離測定手段により測定する。こ
れにより、各工程において人が行わなければならない作
業というものが殆どなく、しかも加工部で台車を止める
ことなく、テレビカメラで加工部を連続的に撮像でき
る。そして、第1、第2の発明に係る木製長尺物の自動
検査方法において、第5工程での誤差の出力を、木製長
尺物の加工機にフィードバックして次からの加工される
木製長尺物の加工部の位置を修正することも可能であ
る。これにより、人を介することなく迅速に加工ミスを
加工機にフィードバックすることができる。
物の自動検査装置は、柱又は梁等からなる木製長尺物の
規定位置に形成された加工部の位置を自動的に検査する
ための装置であって、木製長尺物を搭載し、木製長尺物
の投入ステーション、測定ステーション、及び払出しス
テーションを通過する駆動装置及び走行距離測定手段付
きの台車と、台車によって搬送される木製長尺物が基点
位置を通過したことを検知する基点センサーと、測定ス
テーションに配置され、木製長尺物の加工部を撮像する
テレビカメラと、テレビカメラの信号から加工部の中心
位置を検知する画像処理装置、及び、木製長尺物の基準
端面からの加工部の距離を算出し、これと加工部の予め
設定された基準端面からの距離とを比較してその誤差を
計算する演算手段を備えた位置計測装置とを有する。こ
れにより、木製長尺物を連続的に測定ステーションに投
入でき、木製長尺物の各面を撮像できる位置にそれぞれ
テレビカメラを設置できるので、一面を測定した後、次
の面を測定するという必要がないため、短時間に各加工
位置を測定することが可能となる。
物の自動検査方法においては、柱又は梁等からなる木製
長尺物の規定位置に形成された加工部の位置を自動的に
検査するための方法であって、投入ステーション、測定
ステーション、及び払出しステーションを通過可能で、
駆動装置及び走行距離測定手段を備えた台車に、投入ス
テーションで木製長尺物を搭載する第1工程と、台車を
走行させて木製長尺物の基準端面の通過を基点位置にあ
る基点センサーによって検知し、走行距離測定手段の設
定値をリセットする第2工程と、台車を、測定ステーシ
ョンに設けられたテレビカメラの中心位置と基点位置と
の距離に木製長尺物の基準端面から予め設定された距離
を加えた規定距離走行させる第3工程と、規定距離で止
まった台車に搭載されている木製長尺物の加工部をテレ
ビカメラで撮像し、加工部の中心位置を画像処理によっ
て求める第4工程と、台車の走行距離、基点センサーの
取付け位置、及びテレビカメラで測定した加工部の中心
位置を用いて、木製長尺物の基準端面から加工部までの
実際の距離を演算し、これと加工部の予め設定された基
準端面からの距離とを比較してその誤差を演算する第5
工程とを有する。これにより、各工程において人が行わ
なければならない作業というものが殆どなくなる。
物の自動検査装置は、柱又は梁等からなる木製長尺物の
規定位置に形成された加工部の位置を自動的に検査する
ための装置であって、木製長尺物を水平方向に搬送し、
木製長尺物の投入ステーション、測定ステーション、及
び払出しステーションを通過する搬送手段と、搬送手段
によって搬送させる木製長尺物が基点位置を通過したこ
とを検知する基点センサーと、測定ステーションに配置
され、木製長尺物の加工部を撮像するテレビカメラと、
テレビカメラの信号から加工部の中心位置を検知する画
像処理装置、及び、木製長尺物の基準端面からの加工部
の距離を算出し、これと加工部の予め設定された基準端
面からの距離とを比較してその誤差を計算する演算手段
を備えた位置計測装置とを有する。これにより、木製長
尺物を連続的に測定ステーションに投入でき、木製長尺
物の各面を撮像できる位置にそれぞれテレビカメラを設
置できるので、一面を測定した後、次の面を測定すると
いう必要がないため短時間に各加工位置を測定すること
が可能となる。
物の自動検査方法においては、柱又は梁等からなる木製
長尺物の規定位置に形成された加工部の位置を自動的に
検査するための方法であって、投入ステーション、測定
ステーション、及び払出しステーションを通過可能で、
木製長尺物を水平方向に搬送する搬送距離測定手段を備
えた搬送手段に、投入ステーションで木製長尺物を配置
する第1工程と、搬送手段で木製長尺物を搬送して、木
製長尺物の基準端面の通過を基点位置にある基点センサ
ーによって検知し、搬送距離測定手段の設定値をリセッ
トする第2工程と、木製長尺物を、測定ステーションに
設けられたテレビカメラの中心位置と基点位置との距離
に木製長尺物の基準端面から予め設定された距離を加え
た規定距離、搬送手段で搬送させる第3工程と、規定距
離搬送されて止まった木製長尺物の加工部をテレビカメ
ラで撮像し、加工部の中心位置を画像処理によって求め
る第4工程と、搬送手段の搬送距離、基点センサーの取
付け位置、及びテレビカメラで測定した加工部の中心位
置を用いて、木製長尺物の基準端面から加工部までの実
際の距離を演算し、これと加工部の予め設定された基準
端面からの距離とを比較してその誤差を演算する第5工
程とを有する。これにより、各工程において人が行わな
ければならない作業というものが殆どなくなる。
物の自動検査方法においては、柱又は梁等からなる木製
長尺物の規定位置に形成された加工部の位置を自動的に
検査するための方法であって、投入ステーション、測定
ステーション、及び払出しステーションを通過可能で、
木製長尺物を水平方向に搬送する搬送距離測定手段を備
えた搬送手段に、投入ステーションで木製長尺物を配置
する第1工程と、搬送手段で木製長尺物を搬送して、木
製長尺物の基準端面の通過を基点位置にある基点センサ
ーによって検知し、搬送距離測定手段の設定値をリセッ
トする第2工程と、木製長尺物を、測定ステーションに
設けられたテレビカメラの中心位置と基点位置との距離
に木製長尺物の基準端面から予め設定された距離を加え
た規定距離、搬送手段で更に搬送させたときに、テレビ
カメラで木製長尺物の加工部を撮像する第3工程と、テ
レビカメラで撮像した加工部の中心位置を画像処理によ
って求める第4工程と、テレビカメラで加工部を撮像し
た位置までの搬送距離、基点センサーの取付け位置、及
びテレビカメラで測定した加工部の中心位置を用いて、
木製長尺物の基準端面から加工部までの実際の距離を演
算し、これと加工部の予め設定された基準端面からの距
離とを比較してその誤差を演算する第5工程とを有す
る。これにより、各工程において人が行わなければなら
ない作業というものが殆どなく、しかも加工部で搬送手
段を止めることなく、テレビカメラで加工部を連続的に
撮像できる。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1は本発明の第1の実施の形態に
係る木製長尺物の自動検査装置の構成図、図2は同木製
長尺物の自動検査装置で使用する保持手段の正断面図、
図3は同木製長尺物の自動検査装置で使用するガイド部
材と台車の正断面図、図4は同側面図、図5は本発明の
第1の実施の形態に係る木製長尺物の自動検査装置で使
用する台車の正面図、図6は同木製長尺物の自動検査装
置の台車に搭載されたテレビカメラの視野図、図7は同
木製長尺物の自動検査装置の動作説明図、図8は本発明
の第2の実施の形態に係る木製長尺物の自動検査装置の
構成図、図9は同木製長尺物の自動検査装置の計測装置
部の側面図、図10は同木製長尺物の自動検査装置の変
形例に係る計測装置部の側面図、図11は本発明の第3
の実施の形態に係る木製長尺物の自動検査装置の構成
図、図12は同木製長尺物の自動検査装置の計測装置部
の側面図である。図1に示すように、本発明の第1の実
施の形態に係る木製長尺物の自動検査装置10は、計測
装置部11と計測制御部12とを有している。計測装置
部11には、計測する木製長尺物13を所定位置まで上
昇、又は下降させることができる昇降台28を設ける。
更に、計測装置部11には、木製長尺物13を所定位置
に保持する保持手段14が設けられている。この保持手
段14には長手方向両端から木製長尺物13を保持する
パッド部15と、保持した木製長尺物13の保持角度を
変える取付け角度変更手段16が設けられている。
は、油圧を用いたピストンポンプ、及びウォームとウォ
ームホイールとからなるウォームギヤ等を使用してい
る。また木製長尺物13を挟持するパッド部15は、木
製長尺物13が常に動かないように固定することができ
るものであればよく、ここでは、木製長尺物13をつか
み固定することができるつかみ部材、例えば爪を持った
もの、又は万力等を使用している。また木製長尺物13
の保持角度θを変える取付け角度変更手段16には、木
製長尺物13を挟持するパッド部15を回転できる装
置、例えば歯車装置等を使用している。あるいは、L型
アーム等を用いて木製長尺物13を回転させてもよい。
手段14に設置するときには、昇降台28の上に木製長
尺物13を積載し、木製長尺物13を保持手段14の取
付け位置まで上昇させる。そして、保持手段14のパッ
ド部15で木製長尺物13の両端部を挟むことで固定す
る。また昇降台28は、木製長尺物13の加工面に存在
する加工部22の加工位置が計測されている間木製長尺
物13を支持できる位置に、その高さを設定している。
更に、木製長尺物13の加工面に存在する加工部22の
加工位置を測定した後は、歯車装置等を用いた取付け角
度変更手段16を作動させることで、図2のように、次
の加工面が測定方向に向くように木製長尺物13を軸回
り(幅方向)に回転させる。このとき、木製長尺物13
は昇降台28に支持されているので、ピストンポンプ又
はウォームギヤ等を使用して、木製長尺物13が回転し
ても昇降台28に接触しない位置まで昇降台28を下降
させる。木製長尺物13を回転し終えたら、ピストンポ
ンプ又はウォームギヤ等を使用して昇降台28を上昇さ
せ、木製長尺物13を支持する。これにより、瞬時に次
の加工部22が存在する加工面を、測定される方向に向
けることが可能となる。
によって支持された木製長尺物13の長さ方向に沿って
ガイド部材17が設けられている。また、ガイド部材1
7を走行する台車20には、ガイド部材17を走行する
ための車輪18を設けており、ガイド部材17を走行す
る距離を測定する走行距離測定手段であるロータリエン
コーダを有している。更に、この台車20は、ガイド部
材17に沿って走行させるためのチェーンベルト29、
チェーンベルト29を作動させるためのモータ29a、
及びチェーンベルト29をガイドするスプロケット29
bから構成される台車の駆動手段を有している。
に示すように、台車20が直進できるように、ガイド部
材17の下に台車20の車輪18が走行可能なレール1
9を設置する。これにより、台車20の車輪18は、ガ
イド部材17に沿って直進することが可能となる。な
お、ここで使用するガイド部材17の材料としては、台
車20の自重で曲がらない材料、主として高弾性、耐摩
耗性を備えている材料、例えば高炭素鋼等を使用しても
よい。一方、このガイド部材17を走行する車輪18の
材料としては、ガイド部材17と同様、高弾性、耐摩耗
性を備えている材料、例えば高炭素鋼等を使用してもよ
い。また、ガイド部材17を走行する台車20に取付け
られたチェーンベルト29としては、使用頻度の高いロ
ーラチェーン、又はチェーンとスプロケットとが噛み合
うことで生じる騒音や、長時間使用後、摩耗によってチ
ェーンのピッチが伸びることで噛み合いが不良となる欠
点をなくす為に制作されたサイレントチェーン等を使用
してもよい。また、チェーンベルト29をガイドするス
プロケット29bは、ガイド部材17を支持する支持部
材17aに取付けられている。スプロケット29bのう
ちの少なくとも一つは、チェーンベルト29を作動させ
るためのモータ29aが軸継手を介して取付けられてお
り、他のスプロケット29bはチェーンベルト29をガ
イドするために設けられている。これにより台車20
は、ガイド部材17に沿って直進できるようになってい
る。
であるロータリエンコーダを取付けており、このロータ
リエンコーダは、車輪18が回転することで得られる回
転軸の回転角変位を、デジタル量に変換する役割を持っ
ている。つまり走行した距離をデジタル量に変換するこ
とで、走行距離に比例したパルスを出力させ、その結
果、測定精度の高い計測値を得ることができるようにな
り、更には容易にパルスカウンタ32へ出力できるよう
にしている。なお、このロータリエンコーダは、チェー
ンベルト29を作動させるモータ29aに取付けてもよ
い。また、走行距離測定手段には、このようにロータリ
エンコーダを使用する方法か、又は、ガイド部材に磁極
N、Sを一定間隔で磁気的に記録したスケールを、走行
台車の磁気センサーが検知し、走行距離に比例した磁極
N、Sの数を計数する公知の方法等を使用してもよい。
部22を照らす照明器具23を取付けている。更に、台
車20には、木製長尺物13の基点位置21を検知する
基点センサー24と、台車20の走行に伴って規定距離
移動した後、木製長尺物13の加工部22を撮像するテ
レビカメラ25が設けられている。ここで照明器具23
としては、白熱電球、ハロゲン電球、反射形電球、蛍光
ランプ、又はHIDランプ等を使用してもよい。この照
明器具23は、木製長尺物13の加工部22を照らすよ
うになっているため、木製長尺物13の加工部22は周
囲の明るさに影響されず、常に一定の明るさで照らされ
る。よって台車20に搭載したテレビカメラ25は一定
の明るさで撮像することが可能となる。
ー24には、フォトセンサーを使用している。このフォ
トセンサーは、例えば光複合センサー(光センサー)が
使用されており、木製長尺物13の端部の下部に設置さ
れた光源27と、台車20に搭載された基点センサー2
4(受光デバイス)とを一体化することで対象物の基点
位置21を検知できるものである。光源27から発せら
れた光は、木製長尺物13の基点位置21(端部)にあ
たることで、一部さえぎられる。この光のさえぎられた
部分、つまり木製長尺物13の基点位置21は、台車2
0に搭載された基点センサー24により検知することが
可能となる。また、この基点センサー24で検知した信
号は、パルスカウンタ32へ出力され、基点センサー2
4から出力した信号により、パルスカウンタ32の計数
値(即ち、走行距離測定手段の設定値)のリセットを行
うことができる。これにより台車20は、走行しながら
木製長尺物13の基点位置21を検知することが可能と
なる。
加工部22を撮像するテレビカメラ25としては、2次
元的に配置したCCD固体撮像素子上にカメラレンズを
介して画像を結像させる方式を用いたCCDカメラや、
光電変換素子を線状に並べたラインセンサーを、線状に
並べたラインセンサーと垂直な方向に1次元走査するこ
とによって画像を得るイメージスキャナ等を使用しても
よい。このテレビカメラ25を使用することで、木製長
尺物13の加工部22の画像は、2次元的に集められた
構成単位の小さな点である画素として映し出される。な
お、テレビカメラ25の視野像に映し出される画像は、
木製長尺物13の加工部22の全体像である。また、こ
こで映し出された画像は、画像処理装置30へと出力さ
れる。
ー24の信号と、台車20の走行距離に比例したパルス
を出力するロータリエンコーダから出力されるパルスと
を入力するパルスカウンタ32を有している。パルスカ
ウンタ32は、台車20に搭載された基点センサー24
からの信号を入力することで、パルスカウンタ32の計
数値をリセットする。また、パルスカウンタ32は、台
車20の走行距離をパルスに変換することができるロー
タリエンコーダにより、走行距離に比例したパルスを入
力することが可能であるため、測定精度を高くでき、更
には瞬時に位置計測装置31に信号を出力することが可
能となる。
38として、台車20の走行を制御する走行制御装置3
5を有している。更に、計測制御部12には、台車20
に積載されたテレビカメラ25の画像を入力する画像処
理装置30、及び画像処理装置30の処理結果、予め規
定された規定設定値37、パルスカウンタ32の計数値
を入力する位置計測装置31とを有している。更に、位
置計測装置31により計測された数値は上位コンピュー
タ34にフィードバックされ、加工部22の加工位置を
修正できるようになっている。走行制御装置35は、上
位コンピュータ34の情報をもとに、台車20の進行、
又は一時停止の信号を受信できるようになっている。な
お、この走行制御装置35は、コンピュータ部38に設
置するのではなく、台車20に設置してもよい。
たテレビカメラ25が入力した、木製長尺物13の加工
部22の画像を処理する。この処理方法について説明す
る。木製長尺物13の加工部22には、加工によって生
じる凹凸があるため、照明器具23から光を照射するこ
とで、明るい部分と暗い部分とが発生する。しかしなが
ら撮像する対象物が木製長尺物13であるので、木目の
影響や、未加工部と加工部22との境界が鋭利になりに
くいため、加工部22の凹凸部による画像の明るさのピ
ークが明確に現れにくい場合が多い。そこで、撮像した
画像については、図6のテレビカメラ25の視野領域2
6に示すように、加工部22の両端部α1とα2とを鮮
明にする為、画像を変換する。この方法としては線形変
換法、又は平滑化法等を用いてもよいが、ここでは、平
滑化法について示す。
X座標を明確に見出すために、Y軸方向に各X座標毎に
明度の平均化処理を行う方法である。これによって、未
加工部分に、たとえ明度の低い木目があっても、それ以
外の明度の高い白木部と平均化されるため、木目の影響
を受けることなく、未加工部と加工部22との境界のピ
ークを発生させることが可能となる。よって、平均化し
た画像としては、加工部22の両端部α1とα2のX座
標部において、安定した明暗のデータを得ることが出来
る。しかしながら、画像の明度を平均化することで、極
端に明るい部分と、暗い部分とがなくなり、全体的な画
像の明るさの強度は弱まり、明瞭なピークが発生しにく
くなる。このため、このピーク(正のピーク)に対して
一画素分だけずらした負のピークを作成する。ここで、
この負のピークと正のピークとの差をとることによりピ
ークを大きくし、明るさのピークを明瞭に現し、加工部
22の両端部α1、α2を明瞭に捕らえるようにする。
また、ここでは、加工部22の両端部α1、α2が、テ
レビカメラ25の画面上で、画面の端部から何画素目に
位置しているのかということをもとに、加工部22の両
端部α1、α2の座標を求める。そして、これにより加
工部22の中心位置Kc を求める。
製長尺物13の加工部22の規定位置と、パルスカウン
タ32より得られる台車20の走行距離、及び画像処理
装置30で得た加工部22の両端部α1、α2の位置座
標を用いて求めた加工部22の中心位置とを使用して演
算手段によって演算を行うことで、木製長尺物13の基
点位置21から加工部22までの実際の距離と、加工部
22の予め設定された規定距離との誤差εを算出する。
その算出方法を以下に示す。まず、パルスカウンタ32
の設定値をリセットする。図5に示すように、計測装置
部11の台車20に搭載された基点センサー24と、木
製長尺物13の加工部22を検知するテレビカメラ25
とは、a1 の距離がある。また台車20は、上位コンピ
ュータ34に予め入力された規定距離Lだけ移動する。
また、台車20が移動後、目的の距離で停止しようとし
たとき、台車20にはブレーキ力との関係で決まる慣性
の力が働くため、目的の距離よりもδだけ余分に移動す
る。よって、以上の数値から実際に移動した点(パルス
カウンタ32で計数されたテレビカメラ25の中心位
置)Cc は、次式で表される。 Cc =(L+a1 )+δ
(設計段階で予め決めた加工位置)は、台車20に慣性
の力が働くため、目的の距離よりも余分に移動している
ので、距離δ分だけ差をとることにより表すことができ
る。 R=Cc −δ=L+a1 一方、木製長尺物13の加工部22の中心位置Kc は、
加工部22の両端部α1、α2の位置を用いることで、
次のように表すことができる。 Kc =(α1+α2)/2 以上のことから、求める誤差εは次のようになる。 ε=|R−Kc |=|(L+a1 )−(α1+α2)/
2| この結果得られた誤差εは、計測記録として保存され
る。ここで、誤差εが許容範囲γ外であれば、不良表示
36を表示すると共に、警告ランプが点灯、あるいは警
告音が鳴り、不良品の合図が発せられる。また、このデ
ータは、上位コンピュータ34にフィードバックされる
ため、これを木製長尺物の加工機に反映して迅速に次の
木製長尺物13の加工部22の加工位置を修正すること
が可能となる。
0の動作について、主に図7を参照して説明する。ま
ず、柱又は梁等からなる木製長尺物13を所定位置に搬
送して保持手段14により保持する。ステップS1にお
いて、コンピュータ部38の位置計測装置31に、予め
規定された各加工部22の加工位置(規定距離)と加工
箇所数を入力する。このとき台車20に搭載された照明
器具23が点灯する。次に台車20は、コンピュータ部
38の位置計測装置31に入力された加工部22の加工
位置と加工箇所数からなる規定設定値37をもとに、上
位コンピュータ34を介することで走行制御装置35に
よって制御され走行する。ステップS2において、木製
長尺物13の左側端部の下方に設置された光源27と、
台車20に搭載された基点センサー24とによって基点
位置21を検知する。光源27から発せられた光は、木
製長尺物13の基点位置21(端部)にあたることで、
一部さえぎられる。この光のさえぎられた部分、つまり
木製長尺物13の基点位置21は、台車20に搭載され
た基点センサー24により検知することが可能となる。
また、この基点センサー24の信号は、パルスカウンタ
32へ送信することで、パルスカウンタ32の数値をリ
セットする。
の制御により、台車20はコンピュータ部38の位置計
測装置31に入力された加工部22の位置まで(規定距
離分)走行し、一時停止する。次にステップS4におい
て、台車20に搭載したテレビカメラ25は、規定距離
にある加工部22の全体像を捕らえる。そして、この画
像を画像処理装置30に出力することで、加工部の両端
部α1、α2の位置を検知し、加工部22の中心位置K
C を算出する。更に、この加工部22の中心位置KC を
位置計測装置31に出力する。一方、予め規定した加工
部22の位置は、基点位置21からテレビカメラ25の
中心位置CC までの距離を、台車20の車輪18に連結
したロータリエンコーダによりパルスに変換後出力し、
これを用いて位置計測装置31へ出力する。ステップS
5の判定処理においては、ステップS4で得た加工部2
2の中心位置KC と、予め規定した距離の規定位置Rと
の誤差とを求める。
範囲γ内であれば、ステップS7において台車20は走
行する。また、この誤差が許容範囲γを超えた場合は、
ステップS6において不良表示を行った後、ステップS
7において台車20は再び走行する。次にステップS7
において走行した台車20は、ステップS8の判定処理
において、コンピュータ部38の位置計測装置31に入
力された加工部22の加工位置及び加工箇所数の測定を
終了した場合、停止する。一方、終了していない場合
は、再びステップS3に戻り、ステップS3〜S7まで
のステップを繰り返し実施する。
第2の実施の形態に係る木製長尺物の自動検査装置40
について説明するが、これは、本発明の第1の実施の形
態に係る木製長尺物の自動検査装置10では、木製長尺
物13は固定され、一方木製長尺物13の加工部22を
撮像するテレビカメラ25が移動していたのに対し、木
製長尺物46の加工部48を撮像するテレビカメラ51
〜54は固定され、一方木製長尺物46が移動するとい
うものである。よって、基本的な制御装置部の構成、及
び制御方法は前記木製長尺物の自動検査装置10と変わ
りなく、設置するテレビカメラの台数や、それに伴う画
像処理装置の台数が変わることになる。
実施の形態に係る木製長尺物の自動検査装置40は、計
測装置部41と計測制御部42とを有している。計測装
置部41は、柱又は梁等からなる木製長尺物46を貯蔵
する貯蔵スペース50から台車47に木製長尺物46を
搬送する投入ステーション43と、木製長尺物46の加
工部48の加工位置を測定する測定ステーション44
と、測定した木製長尺物46を台車47から取り出して
貯蔵スペース57へ搬送し貯蔵する払出しステーション
45とを備えている。また、駆動装置の一例であるモー
タと、走行距離測定手段の一例であるロータリエンコー
ダが取付けられ、そして、車輪59を設けることで、木
製長尺物46を搭載した後、木製長尺物46の投入ステ
ーション43、測定ステーション44、及び払出しステ
ーション45を通過することができる台車47、更に、
台車47が直線的に走行できるように車輪59が走行で
きるガイドレール49が備えられている。これにより、
木製長尺物46をガイドレール49に沿って、実質的に
直線移動させることが容易となる。また、計測制御部4
2には、図1に示す計測制御部12と実質的に同一のも
のが備えられているが、画像処理装置については、測定
ステーション44に設置されているテレビカメラ51〜
54の台数に対応する台数が備えられている。
入ステーション43には、木製長尺物46を貯蔵できる
貯蔵スペース50と、貯蔵スペース50から木製長尺物
46を積載する台車47に搬送する搬送手段の一例であ
るベルトコンベヤ56が設けられている。測定ステーシ
ョン44は、台車47により搬送される木製長尺物46
の加工部48の加工位置を撮像できるように、テレビカ
メラ51、52、53、54が上下左右の各方向に1台
ずつ測定ステーション44の内壁に固定され、設置され
ている。また、ここで台車47により搬送される木製長
尺物46が基点位置を通過したことを検知する基点セン
サー55は、テレビカメラ51、52、53、54のい
ずれか1台、ここではテレビカメラ53に取付けられ、
通過する木製長尺物46の端部(基準端面)を検知でき
る。払出しステーション45には、加工部48の加工位
置を測定し終えた木製長尺物46を貯蔵する貯蔵スペー
ス57と、木製長尺物46を台車47から貯蔵スペース
57へと搬送する搬送手段の一例であるベルトコンベヤ
58が設けられている。
部48をテレビカメラ52で撮像できるように、木製長
尺物46の周囲を支持できる形状の台車47を使用して
いるが、加工部が撮像できればよいので、例えば強化ガ
ラスや、金網等を使用することも可能である。また、ガ
イドレール49を走行する台車47の走行手段としてチ
ェーンベルト62を使用している。また、チェーンベル
ト62をガイドするスプロケットを取付け、そのスプロ
ケットのうちの少なくとも一つは、チェーンベルト62
を作動させるためのモータが軸継手を介して取付けられ
ており、他のスプロケットはチェーンベルト62をガイ
ドするために設けられている。台車47の車輪59には
ロータリエンコーダを取付けている。なお、このロータ
リエンコーダは、チェーンベルト62を作動させるモー
タに取付けることも可能である。更に、ここでは、ガイ
ドレール49を2本を一対として使用しているが、メン
テナンスに費やす時間や作業性を考慮して、一本とする
ことも可能である。
テーション43で台車47に積載された木製長尺物46
は、測定ステーション44を台車47を用いることで移
動する。ここで、測定ステーション44では、搬送され
てきた木製長尺物46の加工部48の加工位置を撮像す
るテレビカメラ53に基点センサー55が取付けられて
いるため、木製長尺物46の基準端面が基点位置を通過
したことを基点位置にある基点センサー55で検知し、
台車47に取付けられたロータリエンコーダの設定値を
リセットすることが可能となる。
4に設けられたテレビカメラ51、52、53、54の
各中心位置と基点位置との距離に、木製長尺物46の基
準端面から各加工部48までの位置を加えた距離走行さ
せる。また、規定距離で止まった台車47に搭載されて
いる木製長尺物46の各加工部48の位置をテレビカメ
ラ51、52、53、54で撮像し、各加工部48の各
中心位置を画像処理によって求める。更に、位置計測装
置において、演算手段によって台車47の走行距離、基
点センサー55の取付け位置、及びテレビカメラ51、
52、53、54で測定した加工部48の中心位置を用
いて、木製長尺物46の基準端面から加工部48までの
実際の距離を演算し、これと加工部48の予め設定され
た基準端面からの距離とを比較してその誤差を演算す
る。なお、計測制御部42は、基本的な制御装置部の構
成、及び制御方法は本発明の第1の実施の形態に係る木
製長尺物の自動検査装置10と同じなので、以上の測定
方法、画像処理、演算方法は、図6、図7に示す方法で
実施することが可能である。
ン43、及び、払出しステーション45には、木製長尺
物46を積載する台車47に搬送する場合、そして、加
工部48の加工位置を測定し終えた木製長尺物46を台
車47から貯蔵スペース57へと搬送する場合の搬送手
段の一例としてベルトコンベヤ56、58を示したが、
他の搬送手段、例えばクレーンやフォークリフト等を用
いることや、貯蔵スペース50、57に傾斜をつけて、
木製長尺物46が滑り落ちるようにすることも可能であ
る。また、テレビカメラ51、52、53、54は、木
製長尺物46の上下左右の計4台設置した場合について
示したが、木製長尺物46の加工部48の加工面を撮像
できればよいため、使用用途により2、3台、又は5台
以上設置することも可能である。
54は、台車47により搬送される木製長尺物46の加
工部48の加工位置を撮像できるように、上下左右の各
方向に1台ずつ測定ステーション44の内壁に固定さ
れ、設置されている。しかしながら、搬送される木製長
尺物46の幅が広い場合、例えば加工部48の加工位置
が上下に大きく離れ、一定の高さにあるテレビカメラで
は撮像できないとき、図10に示すように、例えば木製
長尺物46の加工部60の位置に合わせているテレビカ
メラ54の位置を、移動手段の一例であるガイドレール
等を設置することで、テレビカメラ54を点線の位置へ
と移動させ、加工部61の加工位置にあわせて測定でき
るように、制御装置により移動させることも可能であ
る。
製長尺物の自動検査装置70について説明するが、これ
は、本発明の第2の実施の形態に係る木製長尺物の自動
検査装置40では、木製長尺物46を台車47に積載し
て木製長尺物46の加工部48を撮像していたのに対
し、台車47を使用することなく木製長尺物71を搬送
し、木製長尺物71の加工部72を撮像するというもの
である。よって、基本的な制御装置部の構成、及び制御
方法は前記木製長尺物の自動検査装置40と変わりな
く、木製長尺物71を搬送する方法が変わることにな
る。図11、図12に示すように、本発明の第3の実施
の形態に係る木製長尺物の自動検査装置70は、柱又は
梁等からなる木製長尺物71の規定位置に形成された加
工部72の位置を自動的に検査するための装置であっ
て、計測装置部73と計測制御部74とを有している。
する貯蔵スペース75から木製長尺物71をチェーン駆
動ローラコンベヤ82に運び出す投入ステーション77
と、木製長尺物71の加工部72の加工位置を測定する
測定ステーション76と、測定した木製長尺物71をチ
ェーン駆動ローラコンベヤ82から取り出して貯蔵スペ
ース89に貯蔵する払出しステーション78とを備えて
いる。また、計測装置部73は、木製長尺物71を水平
方向(この実施の形態では、木製長尺物71の長手方
向)に搬送し、木製長尺物71の投入ステーション7
7、測定ステーション76、及び払出しステーション7
8を通過させる搬送手段の一例である引込み装置79を
有している。なお、引込み装置79は、木製長尺物71
の端部を把持するU型チャック80と、U型チャック8
0で把持された木製長尺物71を投入ステーション77
から払出しステーション78まで搬送可能とする車輪
(図示しない)と、この車輪が走行する走行レール81
とを有している。更に、計測装置部73には、この走行
レール81と平行して設けられ、しかも木製長尺物71
を積載可能とするチェーン駆動ローラコンベヤ82が備
えられている。ここで、チェーン駆動ローラコンベヤ8
2の作動及び停止は、引込み装置79と連動しているた
め、重量物である木製長尺物71の搬送が容易となる。
一方、計測制御部74には、図1に示す計測制御部12
と実質的に同一のものが備えられているが、画像処理装
置については、測定ステーション76に設置されている
テレビカメラ84〜87の台数に対応する台数が備えら
れている。以下、詳しく説明する。
1を貯蔵できる貯蔵スペース75と、貯蔵スペース75
から木製長尺物71をチェーン駆動ローラコンベヤ82
に搬送する搬送手段の一例であるコンベヤ83が設けら
れている。測定ステーション76は、引込み装置79に
より搬送される木製長尺物71の加工部72の加工位置
を撮像できるように、テレビカメラ84、85、86、
87が上下左右の各方向に1台ずつ測定ステーション7
6の内壁に固定され、設置されている。また、このテレ
ビカメラ84、85、86、87にはそれぞれ照明器具
23が取付けられているため、一つのテレビカメラに取
付けられた照明器具23の光が、他のテレビカメラに入
らないように、測定ステーション76の上流側から下流
側にかけて、上下左右のテレビカメラ84、85、8
6、87の位置をずらして配置している。なお、下のテ
レビカメラ85は、チェーン駆動ローラコンベヤ82の
下に備えられているが、ローラとローラとの間から搬送
される木製長尺物71の加工部72を撮像できるように
固定され、配置されている。しかしながら、搬送される
木製長尺物71の幅が広い場合、例えば加工部72の加
工位置が上下に大きく離れ、一定の高さにあるテレビカ
メラでは撮像できないとき、図12に示すように、例え
ば木製長尺物71の下側の加工部72の位置に合わせて
いるテレビカメラ87の位置を、移動手段の一例である
ガイドレール等を設置することで、点線の位置へと移動
させ、上側の加工部72の加工位置にあわせて測定でき
るように、計測制御部74により移動させることも可能
である。
木製長尺物71が、基点位置を通過したことを検知する
基点センサー88は、測定ステーション76内に配置さ
れ、しかも測定ステーション76内に備えられた上下左
右のテレビカメラ84、85、86、87より上流側に
配置されている。これにより、通過する木製長尺物71
の端部(基準端面)を検知できる。払出しステーション
78には、加工部72の加工位置を測定し終えた木製長
尺物71を貯蔵する貯蔵スペース89と、木製長尺物7
1をチェーン駆動ローラコンベヤ82から貯蔵スペース
89へと搬送するフリーローラコンベヤ90が設けられ
ている。ここで、貯蔵スペース89は、上流側から下流
側にかけて下り勾配で傾斜しているので、木製長尺物7
1が滑り落ちるようになっている。
る車輪は、モータ(図示しない)により駆動し、しかも
搬送距離測定手段の一例であるロータリエンコーダが備
えられている。これにより、チェーン駆動ローラコンベ
ヤ82に積載された木製長尺物71の端部をU型チャッ
ク80で把持した後、引込み装置79のモータを作動さ
せることで、木製長尺物71を投入ステーション77、
測定ステーション76、及び払出しステーション78へ
と走行レール81に沿って、実質的に直線移動(搬送)
させ、しかもその移動(搬送)距離に比例したパルスを
計測制御部74に送ることが可能となる。なお、ここで
は、木製長尺物71の端部を把持し、引込み装置79に
より木製長尺物71を搬送しているため、例えば6m程
度の長い木製長尺物71を搬送する場合、実質的に直線
移動できない場合が生じる恐れがある。従って、木製長
尺物71が実質的に直線移動できるように、木製長尺物
71の長手方向の左右両側部を、フリーローラとなった
ガイドローラ(図示しない)でガイドし、搬送してい
る。
投入ステーション77において、チェーン駆動ローラコ
ンベヤ82に木製長尺物71を積載し、引込み装置79
のU型チャック80に木製長尺物71の端部を配置し
て、U型チャック80で把持する(第1工程)。次に、
引込み装置79のモータを作動させることで、木製長尺
物71は測定ステーション76方向へと搬送される。こ
のとき、引込み装置79で搬送させて木製長尺物71の
基準端面を基点位置にある基点センサーによって通過し
たことを確認し、引込み装置79の車輪に備えられたロ
ータリエンコーダの設定値をリセットする(第2工
程)。そして、木製長尺物71を、測定ステーション7
6に設けられた上下左右のテレビカメラ84、85、8
6、87の中心位置と基点位置との距離に木製長尺物7
1の基準端面から各加工部72までの位置を加えた距
離、引込み装置79で搬送させる(第3工程)。
尺物71の各加工部72を上下左右のテレビカメラ8
4、85、86、87で撮像し、各加工部72の中心位
置を画像処理によって求める(第4工程)。更に、位置
計測装置において、演算手段によって引込み装置79の
搬送距離、基点センサー88の取付け位置、及び上下左
右のテレビカメラ84、85、86、87で測定した各
加工部72の中心位置を用いて、木製長尺物71の基準
端面から各加工部72までの実際の距離を演算し、これ
と各加工部72の予め設定された基準端面からの距離と
を比較してその誤差を演算する(第5工程)。なお、計
測制御部74は、基本的な制御装置部の構成、及び制御
方法は本発明の第1の実施の形態に係る木製長尺物の自
動検査装置10と同じなので、以上の測定方法、画像処
理、演算方法は、図6、図7に示す方法で実施すること
が可能である。
を使用し木製長尺物71を搬送した場合について説明し
たが、木製長尺物71を水平方向(この実施の形態で
は、木製長尺物71の長手方向)に搬送できればよいの
で、押出し装置を用い、木製長尺物71の加工部72の
加工位置を測定ステーション76で測定することも可能
である。また、チェーン駆動ローラコンベヤを搬送手段
として利用し、ローラにロータリエンコーダを取付ける
ことで、搬送距離を測定することもできる。また、本実
施の形態においては、移動距離の測定方法として、ロー
タリエンコーダを用いる方法について説明したが、磁極
を使用した公知の方法を使用することも可能である。
製長尺物の加工部の位置の測定方法として、加工部の予
め設定された規定距離になった位置で、テレビカメラが
設けられた台車、木製長尺物を搭載した台車、及び木製
長尺物を搬送する搬送手段をそれぞれ一時停止した後、
テレビカメラを用いて加工部を撮像する方法について示
した。しかし、テレビカメラが設けられた台車、木製長
尺物を搭載した台車、及び木製長尺物を搬送する搬送手
段を一時停止することなく、例えばストロボ法を用いる
ことで、木製長尺物の加工部を撮像することも可能であ
る。なお、このストロボ法は、テレビカメラが加工部を
通過するとき、又は加工部がテレビカメラの前を通過す
るときに、テレビカメラから移動して見える木製長尺物
の加工部にストロボからの光を照射することで、加工部
を静止した状態として撮像できる方法である。従って、
ストロボは、テレビカメラに備えることが好ましい。こ
の方法を利用することで、撮像方法は以下のようにする
ことが可能となる。
レビカメラの中心位置と木製長尺物の基点位置との距離
が、予め設定された規定距離になったとき、木製長尺物
に沿って走行している台車を停止することなく、ストロ
ボからの光を加工部に照射することで、台車に搭載され
ているテレビカメラにより加工部を撮像する。第2の実
施の形態においては、木製長尺物を搭載した台車が、測
定ステーションに設けられたテレビカメラの中心位置と
基点センサーの基点位置との距離に、木製長尺物の基準
端面から予め設定された距離を加えた規定距離走行した
とき、台車を停止することなく、ストロボからの光を加
工部に照射することで、台車に搭載された木製長尺物の
加工部をテレビカメラにより撮像する。第3の実施の形
態においては、木製長尺物を測定ステーションに設けら
れたテレビカメラの中心位置と基点センサーの基点位置
との距離に、木製長尺物の基準端面から予め設定された
距離を加えた規定距離、搬送手段で搬送したとき、搬送
手段を停止することなく、ストロボからの光を加工部に
照射することで、搬送手段で搬送されている木製長尺物
の加工部をテレビカメラにより撮像する。なお、本実施
の形態においては、ストロボ法をより効率的に実施する
ため、外部からの光が木製長尺物にあたらないように、
木製長尺物の自動検査装置を暗室内に配置するか、或い
は木製長尺物の自動検査装置の周囲に煙幕を設けること
が好ましい。上記のように構成することで、加工部で台
車を停止する場合、又はテレビカメラの前で木製長尺物
の加工部を停止する場合よりも、更に検査時間を短縮す
ることが可能となる。
は、テレビカメラの視野内に、1つの加工部のみが入る
場合について示したため、木製長尺物の基準端面から加
工部の規定位置(設計段階で予め決めた加工位置)を、
予め設定された規定距離とした。しかしながら、加工部
の大きさや形が様々であること、また撮像する木製長尺
物中にある加工部の位置が必ずしもバラバラでなく一部
に集中して存在すること、更に、テレビカメラの視野の
広さを変化させること等により、テレビカメラの視野内
に複数の加工部が入る場合が発生する。このとき、複数
の各々の加工部を、それぞれテレビカメラで撮像してい
たのでは、自動検査装置のランニングコストがかかり、
経済的でない。そこで、上記の場合は、複数の加工部が
同時にテレビカメラの視野内に入るようにするため、木
製長尺物の加工部の規定位置以外の位置を設定し、予め
設定された規定距離を設定することが好ましい。これ
は、加工部の規定位置や、テレビカメラの視野の広さ等
の条件をもとに、テレビカメラの視野内に、より多くの
加工部を一度に納めることが可能となる位置を予め求
め、木製長尺物の基準端面からこの位置までを、予め設
定された規定距離とするものである。この場合、加工部
の測定方法としては、例えば、同一視野内に納まった複
数の加工部の規定位置が、目標となるテレビカメラの中
心位置に対して、どの程度離れているかを画像処理によ
り求めることで、複数の加工部の実際の加工位置を測定
することが可能となる。
査装置においては、柱又は梁等からなる木製長尺物のよ
うに、長い対象物の規定位置に形成された加工部の位置
を測定するときには、人が測定して測定誤差が大となら
ざるを得ないスケール等を使用する必要がないため、測
定精度は向上し、更には、作業性についても良好とな
る。また加工した溝等の中に更に溝を加工した場合のよ
うに、複雑な形状の溝の加工位置を測定する場合におい
ても、加工部を撮像するテレビカメラにより簡単に検知
できるので、簡単に、また、短時間に測定することがで
きる。特に、請求項2記載の木製長尺物の自動検査装置
においては、一つの加工面を測定した後、次の面を測定
するときに、人がその都度木製長尺物の加工面を測定装
置の方向に向ける必要がないため、作業時間の短縮、及
び作業性の向上を図ることができる。
においては、光センサーで木製長尺物の端部を検知する
ことにより、加工位置の端部をテレビカメラで検知する
必要がなくなる為、正確な基点位置を瞬時に検知するこ
とができる。請求項4記載の木製長尺物の自動検査装置
においては、木製長尺物に複数の加工部がある場合、基
点位置からの各加工部の位置を順次算出して、各加工部
の規定位置と比較し誤差を検知出力するため、各加工部
の基点から各加工位置までの距離を正確に知ることがで
き、各加工部の誤差も瞬時に確認することができる。請
求項5及びこれに従属する請求項7記載の木製長尺物の
自動検査方法においては、各工程において人が行わなけ
ればならない作業というものが殆どなく、その結果、加
工部の測定精度は向上し、人的ミスもなく、更には作業
性の向上を図ることができる。請求項6及びこれに従属
する請求項7記載の木製長尺物の自動検査方法において
は、各工程において人が行わなければならない作業とい
うものが殆どなく、しかも加工部で台車を止めることな
く、テレビカメラで加工部を連続的に撮像できる。従っ
て、加工部の測定精度は向上し、人的ミスもなく、測定
時間も短縮できるので、作業性の向上を図ることができ
る。特に、請求項7記載の木製長尺物の自動検査方法に
おいては、第5工程での出力を、木製長尺物の加工機に
フィードバックして次からの加工される木製長尺物の加
工部の位置を修正するため、迅速に加工ミスを加工機に
フィードバックでき、その結果、多くの製品を無駄に加
工ミスすることがなくなり、コストを削減でき、更には
作業時間の短縮にもつながる。
においては、柱又は梁等からなる木製長尺物のように、
長い対象物の規定位置に形成された加工部の位置を測定
するとき、木製長尺物を搭載し、木製長尺物の投入ステ
ーション、測定ステーション、及び払出しステーション
が設けられ、更に、木製長尺物の投入ステーション、測
定ステーション、及び払出しステーションを通過する駆
動装置及び走行距離測定手段付きの台車が備えられてい
るので、木製長尺物の加工部の加工位置を連続的に測定
することが可能となる。なお、このとき、木製長尺物が
移動するので、複数台のテレビカメラを駆動させるため
に駆動部を大型にする必要がなく、また、駆動部にある
テレビカメラ、照明、基点センサー用の配線の数も多く
する必要がないため、ランニングコストを抑えることが
でき、作業性も良好となる。また、木製長尺物の加工部
が存在する加工面を撮像できるようにそれぞれテレビカ
メラを設置するので、木製長尺物を回転させることな
く、木製長尺物が一度測定ステーションを通過するだけ
で、各加工面に存在する加工部の加工位置を測定するこ
とが可能となる。これにより、短時間に木製長尺物の加
工部の加工位置を測定できるので、作業性を良好にで
き、更には、測定精度も向上させることができる。請求
項9記載の木製長尺物の自動検査方法においては、各工
程において人が行わなければならない作業というものが
殆どなく、その結果、加工部の測定精度は向上し、人的
ミスもなく、更には作業性の向上を図ることができる。
置においては、木製長尺物を連続的に測定ステーション
に投入でき、木製長尺物の各面を撮像できるようにそれ
ぞれテレビカメラを設置できるので、一面を測定した
後、次の面を測定するという必要がないため、短時間に
各加工位置を測定することが可能となる。従って、ラン
ニングコストを抑えることができ、作業性も良好とな
り、しかも測定精度も向上させることができる。請求項
11記載の木製長尺物の自動検査方法においては、各工
程において人が行わなければならない作業というものが
殆どなくなる。従って、加工部の測定精度は向上し、人
的ミスもなく、更には作業性の向上を図ることができ
る。請求項12記載の木製長尺物の自動検査方法におい
ては、各工程において人が行わなければならない作業と
いうものが殆どなく、しかも加工部で搬送手段を止める
ことなく、テレビカメラで加工部を連続的に撮像でき
る。従って、加工部の測定精度は向上し、人的ミスもな
く、測定時間も短縮できるので、作業性の向上を図るこ
とができる。
自動検査装置の構成図である。
段の正断面図である。
部材と台車の正断面図である。
自動検査装置で使用する台車の正面図である。
たテレビカメラの視野図である。
る。
自動検査装置の構成図である。
面図である。
計測装置部の側面図である。
の自動検査装置の構成図である。
側面図である。
12:計測制御部、13:木製長尺物、14:保持手
段、15:パッド部、16:取付け角度変更手段、1
7:ガイド部材、17a:支持部材、18:車輪、1
9:レール、20:台車、21:基点位置、22:加工
部、23:照明器具、24:基点センサー、25:テレ
ビカメラ、26:テレビカメラの視野領域、27:光
源、28:昇降台、29:チェーンベルト、29a:モ
ータ、29b:スプロケット、30:画像処理装置、3
1:位置計測装置、32:パルスカウンタ、33:計測
記録、34:上位コンピュータ、35:走行制御装置、
36:不良表示、37:規定値設定、38:コンピュー
タ部、40:木製長尺物の自動検査装置、41:計測装
置部、42:計測制御部、43:投入ステーション、4
4:測定ステーション、45:払出しステーション、4
6:木製長尺物、47:台車、48:加工部、49:ガ
イドレール、50:貯蔵スペース、51:テレビカメ
ラ、52:テレビカメラ、53:テレビカメラ、54:
テレビカメラ、55:基点センサー、56:ベルトコン
ベヤ、57:貯蔵スペース、58:ベルトコンベヤ、5
9:車輪、60:加工部、61:加工部、62:チェー
ンベルト、70:木製長尺物の自動検査装置、71:木
製長尺物、72:加工部、73:計測装置部、74:計
測制御部、75:貯蔵スペース、76:測定ステーショ
ン、77:投入ステーション、78:払出しステーショ
ン、79:引込み装置、80:U型チャック、81:走
行レール、82:チェーン駆動ローラコンベヤ、83:
コンベヤ、84〜87:テレビカメラ、88:基点セン
サー、89:貯蔵スペース、90:フリーローラコンベ
ヤ
Claims (12)
- 【請求項1】 柱又は梁等からなる木製長尺物の規定位
置に形成された加工部の位置を自動的に検査するための
装置であって、前記木製長尺物を所定位置に保持する保
持手段と、前記保持手段によって支持された前記木製長
尺物の長さ方向に沿って設けられたガイド部材と、駆動
手段及び走行距離測定手段が設けられて、前記ガイド部
材を走行する台車と、前記台車に設けられて前記木製長
尺物の基点位置を検知する基点センサーと、前記台車に
設けられて、該台車の走行に伴って規定距離移動し、前
記木製長尺物の前記加工部を撮像するテレビカメラと、
前記テレビカメラの信号から前記加工部の中心位置を検
知する画像処理装置、及び、前記基点位置からの前記加
工部の距離を算出し、これと前記加工部の予め設定され
た前記基点位置からの距離とを比較してその誤差を計算
する演算手段を備えた位置計測装置とを有することを特
徴とする木製長尺物の自動検査装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の木製長尺物の自動検査装
置において、前記保持手段は、長手方向両端から前記木
製長尺物を挟持するパッド部を有し、保持した前記木製
長尺物の保持角度を変える取付け角度変更手段が設けら
れていることを特徴とする木製長尺物の自動検査装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の木製長尺物の自動
検査装置において、前記基点センサーは、光センサーか
らなって、前記木製長尺物の端部を検知することを特徴
とする木製長尺物の自動検査装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の木
製長尺物の自動検査装置において、前記木製長尺物に複
数の前記加工部がある場合、前記基点位置からの前記各
加工部の位置を順次算出して、該各加工部の規定位置と
比較し誤差を検知出力することを特徴とする木製長尺物
の自動検査装置。 - 【請求項5】 柱又は梁等からなる木製長尺物の規定位
置に形成された加工部の位置を自動的に検査するための
方法であって、所定位置に前記木製長尺物を搬送して保
持する第1工程と、前記木製長尺物の上方に該木製長尺
物に沿って走行する台車に設けられた基点センサーによ
って該木製長尺物の基点位置を検知し、該台車の走行距
離を測定する走行距離測定手段の設定値をリセットする
第2工程と、前記台車を前記木製長尺物に沿って更に走
行させ、搭載するテレビカメラの中心位置と前記基点位
置との距離が、予め設定された規定距離になった位置で
該台車を停止する第3工程と、前記規定距離で止まった
台車に搭載されている前記テレビカメラで、前記加工部
を撮像し、該加工部の中心位置を画像処理によって求め
る第4工程と、前記台車の走行距離、前記基点センサー
の取付け位置、及び前記テレビカメラで測定した前記加
工部の中心位置を用いて、前記木製長尺物の基点位置か
ら前記加工部までの実際の距離を演算し、これと前記加
工部の予め設定された前記基点位置からの距離とを比較
してその誤差を演算する第5工程とを有することを特徴
とする木製長尺物の自動検査方法。 - 【請求項6】 柱又は梁等からなる木製長尺物の規定位
置に形成された加工部の位置を自動的に検査するための
方法であって、所定位置に前記木製長尺物を搬送して保
持する第1工程と、前記木製長尺物の上方に該木製長尺
物に沿って走行する台車に設けられた基点センサーによ
って該木製長尺物の基点位置を検知し、該台車の走行距
離を測定する走行距離測定手段の設定値をリセットする
第2工程と、前記台車を前記木製長尺物に沿って更に走
行させ、搭載するテレビカメラの中心位置と前記基点位
置との距離が、予め設定された規定距離になったとき
に、前記台車に搭載されている前記テレビカメラで前記
加工部を撮像する第3工程と、撮像した前記加工部の中
心位置を画像処理によって求める第4工程と、前記テレ
ビカメラで前記加工部を撮像したときの前記台車の走行
距離、前記基点センサーの取付け位置、及び前記テレビ
カメラで測定した前記加工部の中心位置を用いて、前記
木製長尺物の基点位置から前記加工部までの実際の距離
を演算し、これと前記加工部の予め設定された前記基点
位置からの距離とを比較してその誤差を演算する第5工
程とを有することを特徴とする木製長尺物の自動検査方
法。 - 【請求項7】 請求項5又は6記載の木製長尺物の自動
検査方法において、前記第5工程での前記誤差の出力
を、木製長尺物の加工機にフィードバックして次からの
加工される木製長尺物の加工部の位置を修正することを
特徴とする木製長尺物の自動検査方法。 - 【請求項8】 柱又は梁等からなる木製長尺物の規定位
置に形成された加工部の位置を自動的に検査するための
装置であって、前記木製長尺物を搭載し、該木製長尺物
の投入ステーション、測定ステーション、及び払出しス
テーションを通過する駆動装置及び走行距離測定手段付
きの台車と、前記台車によって搬送される前記木製長尺
物が基点位置を通過したことを検知する基点センサー
と、前記測定ステーションに配置され、前記木製長尺物
の前記加工部を撮像するテレビカメラと、前記テレビカ
メラの信号から前記加工部の中心位置を検知する画像処
理装置、及び、前記木製長尺物の基準端面からの前記加
工部の距離を算出し、これと前記加工部の予め設定され
た前記基準端面からの距離とを比較してその誤差を計算
する演算手段を備えた位置計測装置とを有することを特
徴とする木製長尺物の自動検査装置。 - 【請求項9】 柱又は梁等からなる木製長尺物の規定位
置に形成された加工部の位置を自動的に検査するための
方法であって、投入ステーション、測定ステーション、
及び払出しステーションを通過可能で、駆動装置及び走
行距離測定手段を備えた台車に、前記投入ステーション
で前記木製長尺物を搭載する第1工程と、前記台車を走
行させて前記木製長尺物の基準端面の通過を基点位置に
ある基点センサーによって検知し、前記走行距離測定手
段の設定値をリセットする第2工程と、前記台車を、前
記測定ステーションに設けられたテレビカメラの中心位
置と前記基点位置との距離に前記木製長尺物の基準端面
から予め設定された距離を加えた規定距離走行させる第
3工程と、前記規定距離で止まった台車に搭載されてい
る前記木製長尺物の加工部を前記テレビカメラで撮像
し、該加工部の中心位置を画像処理によって求める第4
工程と、前記台車の走行距離、前記基点センサーの取付
け位置、及び前記テレビカメラで測定した前記加工部の
中心位置を用いて、前記木製長尺物の基準端面から前記
加工部までの実際の距離を演算し、これと前記加工部の
予め設定された前記基準端面からの距離とを比較してそ
の誤差を演算する第5工程とを有することを特徴とする
木製長尺物の自動検査方法。 - 【請求項10】 柱又は梁等からなる木製長尺物の規定
位置に形成された加工部の位置を自動的に検査するため
の装置であって、前記木製長尺物を水平方向に搬送し、
該木製長尺物の投入ステーション、測定ステーション、
及び払出しステーションを通過する搬送手段と、前記搬
送手段によって搬送させる前記木製長尺物が基点位置を
通過したことを検知する基点センサーと、前記測定ステ
ーションに配置され、前記木製長尺物の前記加工部を撮
像するテレビカメラと、前記テレビカメラの信号から前
記加工部の中心位置を検知する画像処理装置、及び、前
記木製長尺物の基準端面からの前記加工部の距離を算出
し、これと前記加工部の予め設定された前記基準端面か
らの距離とを比較してその誤差を計算する演算手段を備
えた位置計測装置とを有することを特徴とする木製長尺
物の自動検査装置。 - 【請求項11】 柱又は梁等からなる木製長尺物の規定
位置に形成された加工部の位置を自動的に検査するため
の方法であって、投入ステーション、測定ステーショ
ン、及び払出しステーションを通過可能で、前記木製長
尺物を水平方向に搬送する搬送距離測定手段を備えた搬
送手段に、前記投入ステーションで前記木製長尺物を配
置する第1工程と、前記搬送手段で前記木製長尺物を搬
送して、該木製長尺物の基準端面の通過を基点位置にあ
る基点センサーによって検知し、前記搬送距離測定手段
の設定値をリセットする第2工程と、前記木製長尺物
を、前記測定ステーションに設けられたテレビカメラの
中心位置と前記基点位置との距離に前記木製長尺物の基
準端面から予め設定された距離を加えた規定距離、前記
搬送手段で搬送させる第3工程と、前記規定距離搬送さ
れて止まった前記木製長尺物の加工部を前記テレビカメ
ラで撮像し、該加工部の中心位置を画像処理によって求
める第4工程と、前記搬送手段の搬送距離、前記基点セ
ンサーの取付け位置、及び前記テレビカメラで測定した
前記加工部の中心位置を用いて、前記木製長尺物の基準
端面から前記加工部までの実際の距離を演算し、これと
前記加工部の予め設定された前記基準端面からの距離と
を比較してその誤差を演算する第5工程とを有すること
を特徴とする木製長尺物の自動検査方法。 - 【請求項12】 柱又は梁等からなる木製長尺物の規定
位置に形成された加工部の位置を自動的に検査するため
の方法であって、投入ステーション、測定ステーショ
ン、及び払出しステーションを通過可能で、前記木製長
尺物を水平方向に搬送する搬送距離測定手段を備えた搬
送手段に、前記投入ステーションで前記木製長尺物を配
置する第1工程と、前記搬送手段で前記木製長尺物を搬
送して、該木製長尺物の基準端面の通過を基点位置にあ
る基点センサーによって検知し、前記搬送距離測定手段
の設定値をリセットする第2工程と、前記木製長尺物
を、前記測定ステーションに設けられたテレビカメラの
中心位置と前記基点位置との距離に前記木製長尺物の基
準端面から予め設定された距離を加えた規定距離、前記
搬送手段で更に搬送させたときに、前記テレビカメラで
前記木製長尺物の加工部を撮像する第3工程と、前記テ
レビカメラで撮像した前記加工部の中心位置を画像処理
によって求める第4工程と、前記テレビカメラで前記加
工部を撮像した位置までの搬送距離、前記基点センサー
の取付け位置、及び前記テレビカメラで測定した前記加
工部の中心位置を用いて、前記木製長尺物の基準端面か
ら前記加工部までの実際の距離を演算し、これと前記加
工部の予め設定された前記基準端面からの距離とを比較
してその誤差を演算する第5工程とを有することを特徴
とする木製長尺物の自動検査方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003014662A1 (fr) * | 2001-08-08 | 2003-02-20 | Technowave, Ltd. | Dispositif permettant de mesurer la forme d'un article |
JP2021067657A (ja) * | 2019-10-28 | 2021-04-30 | オムロン株式会社 | 位置測定方法 |
-
2000
- 2000-03-21 JP JP2000078129A patent/JP4194731B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2021084772A1 (ja) * | 2019-10-28 | 2021-05-06 | オムロン株式会社 | 位置測定方法 |
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