JP2001108062A - 作業機械用油圧駆動装置 - Google Patents

作業機械用油圧駆動装置

Info

Publication number
JP2001108062A
JP2001108062A JP28405099A JP28405099A JP2001108062A JP 2001108062 A JP2001108062 A JP 2001108062A JP 28405099 A JP28405099 A JP 28405099A JP 28405099 A JP28405099 A JP 28405099A JP 2001108062 A JP2001108062 A JP 2001108062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
hydraulic
hydraulic motor
pressure
switching valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28405099A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Matsuyama
伸生 松山
Masanori Ikari
政典 碇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP28405099A priority Critical patent/JP2001108062A/ja
Priority to US09/662,008 priority patent/US6387005B1/en
Priority to DE10045567A priority patent/DE10045567B4/de
Priority to KR1020000054276A priority patent/KR100616798B1/ko
Publication of JP2001108062A publication Critical patent/JP2001108062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H47/00Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing
    • F16H47/02Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing the fluid gearing being of the volumetric type
    • F16H47/04Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing the fluid gearing being of the volumetric type the mechanical gearing being of the type with members having orbital motion
    • F16H2047/045Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing the fluid gearing being of the volumetric type the mechanical gearing being of the type with members having orbital motion the fluid gearing comprising a plurality of pumps or motors

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチ係合時のショックが小さい油圧駆動
装置を提供する。 【解決手段】 第1油圧モータ8及び第2油圧モータ1
1と、第1油圧モータ8に連結された第1入力軸5と、
第2油圧モータ11に、二位置切換弁14によって制御
されるクラッチ10によって係合自在に連結された第2
入力軸7と、第1入力軸5及び第2入力軸7と、歯車列
3,4,6を介して連結された出力軸2とを備え、第1
油圧モータ8及び第2油圧モータ11の出力トルクを出
力軸2に伝達する作業機械用油圧駆動装置において、二
位置切換弁14のドレンライン23に、クラッチ圧P3
が係合前は急激に低下し、係合時には緩やかに低下する
ようにするモジュレーションダンパ22を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の油圧モータ
の出力トルクを出力軸に伝達する作業機械用油圧駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ホイールローダ等の作業車両
において、複数の油圧モータの出力トルクを出力軸に伝
達する油圧駆動装置が知られている。
【0003】図6は、特願平10−366455号に開
示された油圧駆動装置のスケルトン図である。同図にお
いて油圧駆動装置1は、負荷20に連結される出力軸2
と、出力軸2に固着された出力ギア3と、出力ギア3に
噛合する第1入力ギア4と、第1入力ギア4が固着され
た第1入力軸5と、第1入力ギア4に噛合する第2入力
ギア6と、第2入力ギア6が固着された第2入力軸7と
を備えている。第1入力軸5の一端側部には高車速低ト
ルクの第1油圧モータ8が、他端側部にはコントロール
ポンプ9が、それぞれ接続されている。また、第2入力
軸7の軸端部にはクラッチ10を介して低車速高トルク
の第2油圧モータ11が接続されている。第1油圧モー
タ8及び第2油圧モータ11は、図示しない油圧ポンプ
に油圧並列回路を介して接続され、その吐出圧油により
駆動される。
【0004】クラッチ10は、バネ12の付勢力によっ
て常時は係合状態にあり、油路13を介して油圧源から
供給されるクラッチ圧P3がこの付勢力よりも大きくな
ることによって切断される。このクラッチ圧P3は、油
路13に介挿された二位置切換弁14によって供給又は
遮断が制御される。コントロールポンプ9の吐出油路1
5には、オリフィス16と、チェック弁17とリリーフ
弁18とが並列に配置されている。オリフィス16によ
り検出される吐出油路15の油圧P1が設定油圧を越え
ると、二位置切換弁14にパイロット圧P2が供給され
て二位置切換弁14が開作動され、クラッチ圧P3がか
かってクラッチ10が切断される。
【0005】低速走行時にはクラッチ10は係合状態に
あり、第1油圧モータ8及び第2油圧モータ11の双方
が出力軸2に接続され、負荷20を高トルクで駆動す
る。また、高速走行時には、第1油圧モータ8の回転数
増加に伴い、コントロールポンプ9の吐出量が増大す
る。そして、オリフィス16により検出される吐出油路
15の油圧が設定油圧を越えると、二位置切換弁14に
パイロット圧P2が供給される。これによって、二位置
切換弁14が開作動され、クラッチ圧P3によってクラ
ッチ10が切断され、第1油圧モータ8のみからトルク
が出力軸2に伝達され、高速で負荷を駆動する。
【0006】また、高速走行時から低速走行に移行する
際には、第1油圧モータ8の回転数の減少に伴い、コン
トロールポンプ9の吐出量が減少する。これにより、二
位置切換弁14に供給されていたパイロット圧P2が低
下し、二位置切換弁14が閉作動する。その結果、クラ
ッチ10にクラッチ圧P3でかけられていたクラッチ油
が二位置切換弁14からドレンライン23を通ってドレ
ン34に抜け、クラッチ圧P3が低下して、バネ12の
付勢力を下回り、切断状態にあったクラッチ10がによ
って係合する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術には、次に述べるような問題がある。図7に、高
速走行から低速走行に移行する際の、クラッチ圧P3の
経時変化を示す。二位置切換弁14が開作動した時刻t
1から、それまでクラッチ10にかかっていたクラッチ
油は、二位置切換弁14及びドレンライン23を通って
略一定流量でドレン34に流れ込む。これに伴い、クラ
ッチ圧P3は略一定の勾配で低下し、時刻t2において
クラッチ圧P3が所定の圧力PCに達したとき、クラッ
チ10が係合する。
【0008】このとき、クラッチ油がドレン34に抜け
る流量を小さくすると、クラッチ10の係合に長時間を
要するために作業車両が所望のタイミングで必要なトル
クを得られず、走行や作業が不安定になる。そのため、
クラッチ油が抜ける流量を、所定流量以上にする必要が
ある。ところが、このようにクラッチ油の抜ける流量を
所定流量以上にすると、クラッチ圧P3が急激に低下し
てバネ12の付勢力と大きさが逆転するために、クラッ
チ10が急激に係合する。そのため、クラッチ10係合
時に大きな係合ショックが発生して作業車両の乗り心地
が低下したり、クラッチ10に急係合のための負荷がか
かってクラッチ10の寿命が短くなったりする。即ち、
従来技術では、クラッチ係合時のショックを和らげる手
段がないという問題がある。
【0009】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであり、クラッチ係合時のショックが小さい油圧駆
動装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明は、第1油圧モータ、及
び第2油圧モータと、第1油圧モータに連結された第1
入力軸と、第2油圧モータに、切換弁によって制御され
るクラッチによって係合自在に連結された第2入力軸
と、第1入力軸及び第2入力軸と、歯車列を介して連結
された出力軸とを備え、第1油圧モータ及び第2油圧モ
ータの出力トルクを出力軸に伝達する作業機械用油圧駆
動装置において、切換弁のドレンラインに、クラッチ圧
が係合前までは急激に低下し、係合時に緩やかに低下す
るようにするモジュレーションダンパを設けている。
【0011】第1発明によれば、クラッチのクラッチ圧
を抜くドレンラインに、クラッチ圧をゆるやかに低下さ
せるモジュレーションダンパを設けている。これによ
り、クラッチ圧がクラッチ係合前にゆっくりと減少する
ようになるので、クラッチ圧の大きさとバネの付勢力の
大きさとが徐々に接近し、クラッチが急激に係合すると
いうことがない。従って、係合時のショックが緩和さ
れ、クラッチの寿命が長くなると共に、作業車両の乗り
心地が向上する。しかも、クラッチの係合前はクラッチ
圧が急激に低下するようにしているので、クラッチが係
合するまでに長時間を必要とせず、所望のタイミングで
クラッチを係合させることが可能となる。従って、作業
車両の走行に支障が生じず、安定な運転が可能である。
【0012】また、第2発明は、第1発明記載の作業機
械用油圧駆動装置において、第1入力軸又は歯車列を介
して第1油圧モータによって駆動されるコントロールポ
ンプと、コントロールポンプの吐出する油圧に基づい
て、クラッチの係合を制御する二位置切換弁とを備えて
いる。
【0013】第2発明によれば、クラッチ圧を制御する
コントロールポンプを第1油圧モータによって駆動し、
そのコントロールポンプの吐出する油圧によってクラッ
チの係合及び切断を制御している。これにより、油圧駆
動装置は、第1油圧モータの回転数、即ち作業車両の速
度に応じてクラッチの係合及び切断を制御しており、常
に作業車両の走行に好適なタイミングでクラッチの制御
を行なうことが可能となる。しかも、油圧回路のみによ
って油圧駆動装置を構成でき、コントローラ等の電気に
よる制御システムを必要としないので、作業機械用油圧
駆動装置の構成が簡単かつコンパクトとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、本発明
による実施形態を詳細に説明する。尚、実施形態におい
て、前記従来技術の説明に使用した図と同一の要素には
同一符号を付し、重複説明は省略する。
【0015】図1に、第1実施形態における油圧駆動装
置のスケルトン図を示す。同図において油圧駆動装置1
は、負荷20に連結される出力軸2と、出力軸2に固着
された出力ギア3と、出力ギア3に噛合する第1入力ギ
ア4と、第1入力ギア4が固着された第1入力軸5と、
出力ギア3に噛合する第2入力ギア6と、第2入力ギア
6が固着された第2入力軸7とを備えている。第1入力
軸5の一端側部には高車速低トルクの第1油圧モータ8
が、他端側部にはコントロールポンプ9が、それぞれ接
続されている。
【0016】第2入力軸7と第2油圧ポンプとは、遊星
歯車装置21を介して接続されており、遊星歯車装置2
1はクラッチ10によって係合自在となっている。即
ち、第2油圧モータ11は、遊星歯車装置21のサンギ
ア28に固着されたサンギア軸25に接続されている。
サンギア28と噛合する複数のプラネタリギア26に
は、プラネットキャリアを構成する第2入力ギア6が接
続されている。プラネタリギア26にはリングギア29
が噛合されており、リングギア29は油圧駆動装置1の
ハウジング24にクラッチ10を介して係合自在に接続
されている。
【0017】クラッチ10が係合状態にあるときは、第
2油圧モータ11が回転するとサンギア軸25及びサン
ギア28が回転する。リングギア29はクラッチ10に
よってハウジング24に固定されているので、サンギア
28の回転に伴ってプラネタリギア26が回転し、プラ
ネットキャリアを構成する第2入力ギア6が大きな減速
比で回転する。この回転により、第2入力ギア6と噛合
する出力ギア3を介して、第2油圧モータ11の出力ト
ルクが出力軸2に伝達される。また、クラッチ10が切
断状態にあるときには、リングギア29がハウジング2
4に対して浮いているので、第2油圧モータ11が回転
してもプラネットキャリアを構成する第2入力ギア6は
回転しない。従って、第2油圧モータ11の駆動力は出
力軸2に伝達されないようになっている。また、第2入
力軸7の一端部には第2入力ギア6が配置され、他端部
には、遊星歯車装置21を潤滑する潤滑油を導入する潤
滑油ポート27が設けられている。このとき、第1油圧
モータ8及び第2油圧モータ11は、図示しない油圧ポ
ンプに油圧並列回路を介して接続され、その吐出圧油に
より駆動される。
【0018】油路13には二位置切換弁14が介挿され
て、油路13を介して図示しない油圧源から供給される
クラッチ油の供給又は遮断を制御する。クラッチ10は
ネガクラッチになっていて、バネ12の付勢力によって
常時は係合状態にある。コントロールポンプ9は、第1
入力軸5を介して第1油圧モータ8によって駆動され、
第1油圧モータ8の回転数に正の相関を有する油圧P1
を吐出油路15に吐出する。吐出油路15には、オリフ
ィス16と、チェック弁17とリリーフ弁18とが並列
に配置されている。第1油圧モータ8の回転数が大きく
なってオリフィス16により検出される吐出油路15の
油圧P1が設定油圧を越えると、二位置切換弁14にパ
イロット圧P2が供給されて二位置切換弁14が開作動
され、クラッチ圧P3がバネ12を上回ってクラッチ1
0が切断される。
【0019】また、第1油圧モータ8の回転数が小さく
なるのに伴ってコントロールポンプ9の回転数が小さく
なると、吐出流量が減って二位置切換弁14に供給され
るパイロット圧P2が弱まる。これにより、クラッチ圧
P3が減少し、クラッチ10がバネ12の付勢力に押さ
れて係合する。このとき、クラッチ油は、油路13から
二位置切換弁14及びドレンライン23を介してドレン
34に抜ける。ドレンライン23には、オリフィス35
と、バネ33A及びピストン33Bを有するシリンダ3
3とを備えたモジュレーションダンパ22が介挿されて
いる。
【0020】以下に、油圧駆動装置1の作用について説
明する。作業車両の車速Vが低い低速モードにおいて
は、第1油圧モータ8の回転速度が低いためにコントロ
ールポンプ9から吐出される油圧が低く、クラッチ10
はバネ12の付勢力によって接続されている。このと
き、第1油圧モータ8のトルクは、第1入力ギア4及び
出力ギア3を介して出力軸2に伝達され、第2油圧モー
タ11のトルクは第2入力ギア6及び出力ギア3を介し
て出力軸2に伝達される。これにより、出力軸2には、
第1油圧モータ8及び第2油圧モータ11の双方のトル
クが伝達され、負荷20は高トルクで駆動される。そし
て、作業車両の車速Vが上がって設定車速V2に達する
と(これを高速モードと言う)、増大した第1油圧モー
タ8の回転速度に伴って上昇するコントロールポンプ9
の吐出油圧が、設定油圧に達する。これによって二位置
切換弁14が開作動され、クラッチ圧P3がバネ12の
付勢力を上回って、クラッチ10が切断される。その結
果、第2油圧モータ11からの動力伝達が断たれ、第1
油圧モータ8のみが出力軸2に接続される。第1油圧モ
ータ8は高車速低トルクの特性を有しているので、負荷
は高車速低トルクで駆動され、作業車両を走らせる際の
エネルギーロスが減少する。
【0021】また、作業車両の車速Vが低下して設定車
速V1(V1<V2)に達すると、高速モードから低速
モードに移行する。即ち、第1油圧モータ8の回転速度
が減少して二位置切換弁14が閉作動されることによ
り、クラッチ油がドレンライン23を通ってドレン34
に抜け、バネ12の付勢力が勝ってクラッチ10が係合
される。これにより、第1油圧モータ8及び第2油圧モ
ータ11の双方が出力軸2に接続され、負荷20を高ト
ルクで駆動する。このとき、クラッチ10の係合に伴っ
て、ドレンライン23を流れるクラッチ油は、まずモジ
ュレーションダンパ22のシリンダ33内に流れ込む。
油はピストン33Bを押し、ピストン33Bの前後でク
ラッチ圧P3とバネ33Aによる付勢力とが釣り合った
ところでその流れが止まる。その後、油がオリフィス3
5を通ってドレンに流れるうち、クラッチ圧P3が次第
に下降するため、油はバネ33Aに押されてシリンダ3
3内から押し出され、ドレン34に抜ける。
【0022】図2に、クラッチ10が係合する際のクラ
ッチ圧P3の経時変化を示す。同図において、二点鎖線
Mは図7に示したモジュレーションダンパ22がない場
合のクラッチ圧P3であり、実線Nは、モジュレーショ
ンダンパ22がある場合のクラッチ圧P3である。同図
の実線Nに示すように、時刻t1から時刻t2の直前の
時刻t3までは、前述したようにクラッチ油はシリンダ
33内に流れ込む。そのため、クラッチ圧P3は、モジ
ュレーションダンパ22がない二点鎖線Mの場合と同様
に(同図においては、わずかに速く)、急激に低下す
る。そして、時刻t3において、クラッチ油の流れはバ
ネ33Aの付勢力によって押しとどめられ、クラッチ油
は断面積の小さいオリフィス35を通ってドレン34に
流れるので、クラッチ圧P3の下降勾配が緩やかにな
る。従って、時刻t2の前後においては、クラッチ圧P
3とバネ12の付勢力とは徐々に接近し、そして大きさ
が逆転するため、クラッチ10はゆっくり係合し、係合
時のショックが低減される。しかも、実線Nにおけるク
ラッチが係合する時刻t2は、二点鎖線Mにおける時刻
t2とほぼ同時刻となっている。即ち、所望のタイミン
グでクラッチを係合させて、作業車両に必要なトルクを
得ることが可能である。
【0023】尚、このとき、時刻t3におけるクラッチ
圧PSは、次の数式1で現される。 PS=F/A ………… (1) 数式1において、Fはバネ33Aの付勢力、Aはピスト
ン33Bの断面積である。即ち、このクラッチ圧PS
が、係合時のクラッチ圧PCよりもわずかに大きくなる
ように、バネ33Aの付勢力F及びピストン33Bの断
面積Aを設定すればよい。
【0024】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、クラッチ10のクラッチ圧P3を抜くドレンライン
23に、クラッチ圧P3をゆるやかに低下させるモジュ
レーションダンパ22を設けている。これにより、クラ
ッチ圧P3がクラッチ10係合前にゆっくりと減少する
ようになるので、クラッチ圧P3とバネの付勢力とが徐
々に接近し、クラッチ10が急激に係合するということ
がない。従って、係合時のショックが緩和され、クラッ
チ10の寿命が長くなると共に、作業車両の乗り心地が
向上する。しかも、クラッチ圧P3が最初は急激に抜け
るようにしているので、クラッチ10が係合するまでに
長時間を必要とせず、所望のタイミングでクラッチ10
を係合させることが可能となる。従って、作業車両の走
行に支障が生じず、安定な運転が可能である。
【0025】また、クラッチ10をネガクラッチとして
いる。これにより、走行中にエンジンや油圧ポンプが停
止するようなことがあった場合にもクラッチ10が常に
係合状態となるので、油圧モータ8,11がブレーキと
なって、作業車両の速度を落とすことができる。また、
第1油圧モータ8を連結している第1入力軸5に、クラ
ッチ圧P3を制御するコントロールポンプ9を連結して
いる。即ち、油圧駆動装置は、第1油圧モータの回転
数、即ち作業車両の速度に応じてクラッチの係合/切断
を制御しており、常に所望のタイミングでクラッチの制
御を行なうことが可能となる。しかも、油圧回路のみに
よって油圧駆動装置を構成でき、コントローラ等の電気
による制御システムを必要としないので、作業機械用油
圧駆動装置の構成が簡単かつコンパクトとなる。尚、本
実施形態においては、クラッチ10を遊星歯車装置21
のリングギア29と油圧駆動装置1のハウジング24と
の間に設けるようにしたが、これに限られるものではな
い。
【0026】次に、第2実施形態について説明する。図
3は、第2実施形態による油圧駆動装置のスケルトン図
である。同図において、油圧駆動装置1は、負荷20に
連結される出力軸2と、出力軸2に固着された第1出力
ギア3Aと、出力軸2にクラッチ10によって係合自在
とされた第2出力ギア3Bと、第1出力ギア3Aに噛合
する第1入力ギア4と、第2出力ギア3Bに噛合する第
2入力ギア6と、第1入力ギア4が固着された第1入力
軸5と、第2入力ギア6が固着された第2入力軸7とを
備えている。第1入力軸5の軸端部には高車速低トルク
で一定吐出圧の第1油圧モータ8が、また、第2入力軸
7の軸端部には低車速高トルクで可変吐出圧の第2油圧
モータ11が、それぞれ接続されている。第1油圧モー
タ8及び第2油圧モータ11は、油圧ポンプに油圧並列
回路を介して接続され、その吐出圧油により駆動され
る。
【0027】油圧駆動装置1は、低速走行時にはクラッ
チ10を係合させて第1油圧モータ8及び第2油圧モー
タ11の双方を出力軸2と連結させて運転を行なう。そ
して、高速走行時にはクラッチ10を切断して、第1油
圧モータ8のみで走行を行なっている。クラッチ10
は、バネ12の付勢力によって常時は係合状態にあり、
油路13を介して図示しない油圧源から供給されるクラ
ッチ圧P3によって切断される。高速走行から低速走行
に移行する際には、図示しない制御装置によって二位置
切換弁14が閉作動される。これにより、第1実施形態
と同様にクラッチ油がドレンライン23を通ってドレン
34に抜け、バネ12の付勢力が勝ってクラッチ10が
係合される。これにより、第1油圧モータ8及び第2油
圧モータ11の双方が出力軸2に接続され、負荷20を
高トルクで駆動する。
【0028】このとき、ドレンライン23には、内部に
ガスを充填したアキュムレータ36及びオリフィス35
を備えたモジュレーションダンパ22が介挿されてい
る。ドレンライン23を流れるクラッチ油は、まずモジ
ュレーションダンパ22のアキュムレータ36内に流れ
込み、クラッチ圧P3と内部に充填されたガス圧とが釣
り合ったところでその流れが止まる。その後、油がオリ
フィス35を通ってドレンに流れるうちにクラッチ圧P
3が次第に下降するため、油はガス圧に押されてアキュ
ムレータ36内から押し出され、ドレン34に抜ける。
このような構成により、クラッチ10がゆっくりと係合
するので、係合時のショックが和らぎ、作業車両の乗り
心地が向上するとともに、クラッチ10が長寿命化す
る。しかも、最初はクラッチ圧P3が急激に低下するの
で、クラッチ10が係合するタイミングが遅れることが
なく、所望のタイミングで係合する。従って、従って、
作業車両の走行に支障が生じず、安定な運転が可能であ
る。尚、本実施形態において、第1油圧モータ8は可変
吐出圧であってもよい。
【0029】次に、第3実施形態について説明する。図
4は、第3実施形態による油圧駆動装置のスケルトン図
である。同図において油圧駆動装置1は、従来技術と同
様の構成を有している。即ち、負荷20に連結される出
力軸2と、出力軸2に固着された出力ギア3と、出力ギ
ア3に噛合する第1入力ギア4と、第1入力ギア4が固
着された第1入力軸5と、第1入力ギア4に噛合する第
2入力ギア6と、第2入力ギア6が固着された第2入力
軸7とを備えている。第1入力軸5の一端側部には高車
速低トルクの第1油圧モータ8が、他端側部にはコント
ロールポンプ9が、それぞれ接続されている。また、第
2入力軸7の軸端部にはクラッチ10を介して低車速高
トルクの第2油圧モータ11が接続されている。
【0030】このような油圧駆動装置1において、二位
置切換弁14のドレンライン23には、オリフィス35
と、バネ37の付勢力及びドレンライン23を流れるク
ラッチ圧P3の大きさによって作動を切り替える切換弁
38とを有するモジュレーションダンパ22が介挿され
ている。本実施形態において、作業車両が高速走行をし
ている際には切換弁38はバネ37の付勢力によって同
図に示すような閉状態にある。そして、作業車両が高速
走行から低速走行に移行すると、ドレンライン23に流
れるクラッチ圧P3がバネ37の付勢力に勝り、切換弁
38が開作動する。これにより、クラッチ圧P3は切換
弁38を通過し、クラッチ圧P3が急激に低下する。そ
して、クラッチ圧P3が低下すると、バネ37の付勢力
が勝って切換弁38が閉作動し、クラッチ油がオリフィ
ス35を通ってドレン34に流れるので、クラッチ圧P
3は徐々に低下して、クラッチ10はゆるやかに係合す
る。このように、本発明によるモジュレーションダンパ
22は、従来技術における油圧駆動装置1に対しても適
用可能である。
【0031】図5に、モジュレーションダンパ22の他
の例を示す。同図において、モジュレーションダンパ2
2は、オリフィス35と、バネ37の付勢力及びドレン
ライン23を流れるクラッチ圧P3の大きさによって作
動を切り替える切換弁39とを有している。クラッチが
係合状態にあるときは、切換弁39はバネ37の付勢力
によって閉状態にあり、同図に示すようにドレンライン
23を流れる油はオリフィス35を通ってドレン34に
流れ込む。作業車両が高速走行から低速走行に移行して
クラッチ10を係合させると、二位置切換弁14が開作
動してドレンライン23を流れるクラッチ圧P3が大き
くなり、切換弁39を開作動させてドレンライン23が
ドレン34と直結する。これにより、クラッチ油は大き
な流量でドレン34に流れ込み、クラッチ圧P3が急激
に低下する。そして、バネ37の付勢力がクラッチ圧P
3に勝ると切換弁39が閉作動し、クラッチ油はオリフ
ィス35を通ってドレン34に流れるようになり、流量
が減少してクラッチ10がゆっくりと係合する。
【0032】以上説明したように、本発明ではクラッチ
10の係合を制御する二位置切換弁14のドレンライン
23に、クラッチ圧P3がクラッチ10の係合前には急
激に低下し、係合時には緩やかに低下するようなモジュ
レーションダンパ22を設けている。これにより、所望
のタイミングでクラッチ10をゆっくりと係合させるこ
とが可能となり、作業車両の運転性が向上する。しか
も、油圧回路のみによって油圧駆動装置を構成でき、コ
ントローラ等の電気による制御システムを必要としない
ので、作業機械用油圧駆動装置の構成が簡単かつコンパ
クトとなる。尚、言うまでもなく各実施形態で説明した
油圧駆動装置1とモジュレーションダンパ22との組み
合わせはこれに限られるものではない。例えば、第1実
施形態で説明した油圧駆動装置1に、第2実施形態で説
明したモジュレーションダンパ22を備えるようなこと
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態による油圧駆動装置のスケルトン図。
【図2】クラッチ圧P3の経時変化を示すグラフ。
【図3】第2実施形態による油圧駆動装置のスケルトン
図。
【図4】第3実施形態による油圧駆動装置のスケルトン
図。
【図5】モジュレーションダンパの他の例を示す図。
【図6】従来技術による油圧駆動装置のスケルトン図。
【図7】クラッチ圧の経時変化を示すグラフ。
【符号の説明】
1:油圧駆動装置、2:出力軸、3:出力ギア、4:第
1入力ギア、5:第1入力軸、6:第2入力ギア、7:
第2入力軸、8:第1油圧モータ、9:コントロールポ
ンプ、10:クラッチ、11:第2油圧モータ、12:
バネ、13:油路、14:二位置切換弁、15:吐出油
路、16:オリフィス、17:チェック弁、18:リリ
ーフ弁、20:負荷、21:遊星歯車装置、22:モジ
ュレーションダンパ、23:ドレンライン、24:ハウ
ジング、25:サンギア軸、26:プラネタリギア、2
7:潤滑油ポート、28:サンギア、29:リングギ
ア、30:潤滑孔、33:シリンダ、34:ドレン、3
5:オリフィス、36:アキュムレータ、37:バネ、
38:切換弁、39:切換弁。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1油圧モータ(8)及び第2油圧モータ
    (11)と、 第1油圧モータ(8)に連結された第1入力軸(5)と、 第2油圧モータ(11)に、切換弁(14)によって制御される
    クラッチ(10)によって係合自在に連結された第2入力軸
    (7)と、 第1入力軸(5)及び第2入力軸(7)と、歯車列(3,4,6)を
    介して連結された出力軸(2)とを備え、 第1油圧モータ(8)及び第2油圧モータ(11)の出力トル
    クを出力軸(2)に伝達する作業機械用油圧駆動装置にお
    いて、 切換弁(14)のドレンライン(23)に、クラッチ圧(P3)がク
    ラッチ(10)の係合前までは急激に低下し、係合時に緩や
    かに低下するようにするモジュレーションダンパ(22)を
    設けたことを特徴とする作業機械用油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業機械用油圧駆動装置
    において、 第1入力軸(5)又は歯車列(3,4,6)を介して第1油圧モー
    タ(8)によって駆動されるコントロールポンプ(9)と、 コントロールポンプ(9)の吐出する油圧(P1)に基づい
    て、クラッチ(10)の係合を制御する切換弁(14)とを備え
    たことを特徴とする作業機械用油圧駆動装置。
JP28405099A 1999-09-16 1999-10-05 作業機械用油圧駆動装置 Pending JP2001108062A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28405099A JP2001108062A (ja) 1999-10-05 1999-10-05 作業機械用油圧駆動装置
US09/662,008 US6387005B1 (en) 1999-09-16 2000-09-14 Hydraulic drive apparatus for working machine
DE10045567A DE10045567B4 (de) 1999-09-16 2000-09-14 Hydraulische Antriebsvorrichtung für eine Arbeitsmaschine
KR1020000054276A KR100616798B1 (ko) 1999-09-16 2000-09-15 작업기계용 유압구동장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28405099A JP2001108062A (ja) 1999-10-05 1999-10-05 作業機械用油圧駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001108062A true JP2001108062A (ja) 2001-04-20

Family

ID=17673654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28405099A Pending JP2001108062A (ja) 1999-09-16 1999-10-05 作業機械用油圧駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001108062A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007072688A1 (ja) * 2005-12-22 2007-06-28 Komatsu Ltd. 建設車両
CN107143636A (zh) * 2017-05-02 2017-09-08 北京理工大学 一种装载机用三段式液压机械无级传动装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007072688A1 (ja) * 2005-12-22 2007-06-28 Komatsu Ltd. 建設車両
DE112006002950T5 (de) 2005-12-22 2008-11-13 Komatsu Ltd. Baufahrzeug
US7677350B2 (en) 2005-12-22 2010-03-16 Komatsu Ltd. Construction vehicle
DE112006002950B4 (de) 2005-12-22 2021-08-05 Komatsu Ltd. Baufahrzeug
CN107143636A (zh) * 2017-05-02 2017-09-08 北京理工大学 一种装载机用三段式液压机械无级传动装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108050245B (zh) 混合动力变速箱液压控制系统
EP1336773B1 (en) Vehicle control system
EP2619025B1 (en) Driving system for electric vehicle
JP2002147596A (ja) 電気自動車におけるインホイール変速機の制御装置
CN101865246B (zh) 一种适用于怠速发动机止动的行星齿轮运动机构
EP2610517B1 (en) Hydraulic system, driving system and electric vehicle
US4462490A (en) Control system for operation of fluid torque converter for vehicles
JP4717800B2 (ja) 接続可能なリターダを有するドライブトレイン
JP5321037B2 (ja) 車両用駆動装置の油圧制御装置
JP4700163B2 (ja) 自動車用自動変速装置
JP2893757B2 (ja) 変速機の油圧制御装置
KR19990014783A (ko) 부하상태하의 변환 역전장치
JP2001108079A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
CN101793315B (zh) 机械和液压组合式动力传动机构
US6387005B1 (en) Hydraulic drive apparatus for working machine
JP2001108062A (ja) 作業機械用油圧駆動装置
KR100748761B1 (ko) 하이브리드 무단변속기의 클러치 냉각용 윤활방향제어밸브
JPH029223B2 (ja)
JP2616208B2 (ja) 自動変速機の油圧源装置
JPS6049786B2 (ja) 車輌用油圧作動式変速機の制御装置
JP2009299825A (ja) 車両用ポンプ装置
JP2001082404A (ja) 作業機械用油圧駆動装置
KR100301551B1 (ko) 자동차의 기어식 무단변속장치
JP3094850B2 (ja) 動力伝達系の油圧装置
JP3868550B2 (ja) 無段変速機の制御装置