JP2001107717A - ４ストローク船外機におけるブローバイガス排出ユニット - Google Patents
４ストローク船外機におけるブローバイガス排出ユニットInfo
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- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 14
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- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 オイルがブローバイガス排出ユニットから漏
れ出ない４ストローク船外機におけるブローバイガス排
出ユニットを得る。 【解決手段】 このクランク軸を通る船外機の前後方向
線Ｘ−Ｘに対して交差するようにブローバイ室形成ケー
ス１２を設置し、内部のブローバイ室１５内には前後方
向線Ｘ−Ｘを交差する仕切り壁１７によりブローバイガ
ス通路部１８Ａ，１８Ｂからなる折返し型のブローバイ
ガス通路１８を形成する。前後方向線Ｘ−Ｘに対して一
方側には、折返し型のブローバイガス通路１８の折返し
通路部１８ａを設ける。ブローバイガス通路部１８Ａの
底部には、ブローバイガス噴出部１６を設け、ブローバ
イガス通路部１８Ｂにはブローバイガス排出部２５を設
ける。ブローバイ室１５の底部にはオイル排出部を設け
る。
れ出ない４ストローク船外機におけるブローバイガス排
出ユニットを得る。 【解決手段】 このクランク軸を通る船外機の前後方向
線Ｘ−Ｘに対して交差するようにブローバイ室形成ケー
ス１２を設置し、内部のブローバイ室１５内には前後方
向線Ｘ−Ｘを交差する仕切り壁１７によりブローバイガ
ス通路部１８Ａ，１８Ｂからなる折返し型のブローバイ
ガス通路１８を形成する。前後方向線Ｘ−Ｘに対して一
方側には、折返し型のブローバイガス通路１８の折返し
通路部１８ａを設ける。ブローバイガス通路部１８Ａの
底部には、ブローバイガス噴出部１６を設け、ブローバ
イガス通路部１８Ｂにはブローバイガス排出部２５を設
ける。ブローバイ室１５の底部にはオイル排出部を設け
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイル分を含んだ
ブローバイガスからオイル分を回収した後に排出させる
４ストローク船外機におけるブローバイガス排出ユニッ
トに関するものである。
ブローバイガスからオイル分を回収した後に排出させる
４ストローク船外機におけるブローバイガス排出ユニッ
トに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】船外機の４サイクルエンジンは、クラン
ク軸と垂直の駆動軸を直結する関係上、クランク軸が垂
直をなすいわゆるバーチカルエンジンを備えるのが一般
的である。
ク軸と垂直の駆動軸を直結する関係上、クランク軸が垂
直をなすいわゆるバーチカルエンジンを備えるのが一般
的である。
【０００３】そして４サイクルエンジンには、ブローバ
イガス排出ユニットが必要であるが、バーチカルエンジ
ンの場合、クランクケースの内側面はほぼ全周にわたっ
てオイルが跳ねかかるためブローバイガス排出ユニット
はエンジンの上面に設置されている。
イガス排出ユニットが必要であるが、バーチカルエンジ
ンの場合、クランクケースの内側面はほぼ全周にわたっ
てオイルが跳ねかかるためブローバイガス排出ユニット
はエンジンの上面に設置されている。
【０００４】しかるに、船外機は横にして運搬・保管す
るので、このときクランクケース及びオイルパン内のオ
イルがブローバイガス排出ユニットから漏れ出ないよう
に配慮する必要がある。
るので、このときクランクケース及びオイルパン内のオ
イルがブローバイガス排出ユニットから漏れ出ないよう
に配慮する必要がある。
【０００５】このような要求を満たすブローバイガス排
出ユニットとして、４サイクルエンジンの上面でクラン
ク軸を通る船外機の前後方向線に対して一方側にブロー
バイガス排出ユニットを設け、このブローバイガス排出
ユニットのブローバイガス排出部にブローバイガス排出
パイプの一端を接続し、該ブローバイガス排出パイプの
他端をクランク軸を通る船外機の前後方向線に対して反
対側に位置させた構造のものが提案されている（特開昭
６１−３４３０９号）。
出ユニットとして、４サイクルエンジンの上面でクラン
ク軸を通る船外機の前後方向線に対して一方側にブロー
バイガス排出ユニットを設け、このブローバイガス排出
ユニットのブローバイガス排出部にブローバイガス排出
パイプの一端を接続し、該ブローバイガス排出パイプの
他端をクランク軸を通る船外機の前後方向線に対して反
対側に位置させた構造のものが提案されている（特開昭
６１−３４３０９号）。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造のブローバイガス排出ユニットでは、クランク
軸を通る船外機の前後方向線を横切るようにブローバイ
ガス排出パイプを配置する必要が生じて、外部構造が複
雑化し、且つブローバイガス排出パイプの設置作業に手
間がかかる問題点があった。
うな構造のブローバイガス排出ユニットでは、クランク
軸を通る船外機の前後方向線を横切るようにブローバイ
ガス排出パイプを配置する必要が生じて、外部構造が複
雑化し、且つブローバイガス排出パイプの設置作業に手
間がかかる問題点があった。
【０００７】本発明の目的は、クランク軸を通る船外機
の前後方向線を横切るようにブローバイガス排出パイプ
を配置しないでもオイルがブローバイガス排出ユニット
から漏れ出ない４ストローク船外機におけるブローバイ
ガス排出ユニットを提供することにある。
の前後方向線を横切るようにブローバイガス排出パイプ
を配置しないでもオイルがブローバイガス排出ユニット
から漏れ出ない４ストローク船外機におけるブローバイ
ガス排出ユニットを提供することにある。
【０００８】本発明の他の目的は、通常運転時における
オイルの排出をより一層抑制できる４ストローク船外機
におけるブローバイガス排出ユニットを提供することに
ある。
オイルの排出をより一層抑制できる４ストローク船外機
におけるブローバイガス排出ユニットを提供することに
ある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の４スト
ローク船外機におけるブローバイガス排出ユニットで
は、４ストローク船外機のクランク軸が縦向きになって
いる４サイクルエンジンの上面に、クランク軸を通る船
外機の前後方向線に対して交差してブローバイ室形成ケ
ースが設置されている。ブローバイ室形成ケースのブロ
ーバイ室内には、前後方向線を交差する仕切り壁により
折返し型のブローバイガス通路が形成されている。前後
方向線に対して一方側には、折返し型のブローバイガス
通路の折返し通路部が設けられている。折返し型のブロ
ーバイガス通路で仕切り壁に対して一方側に存在するブ
ローバイガス通路部の底部には、ブローバイガスを該ブ
ローバイガス通路部内に噴出するブローバイガス噴出部
が設けられている。折返し型のブローバイガス通路で仕
切り壁に対して反対側に存在するブローバイガス通路部
には、ブローバイガスを排出させるブローバイガス排出
部が設けられている。ブローバイ室の底部には、回収さ
れたオイルを排出するためのオイル排出部が設けられて
いる。
ローク船外機におけるブローバイガス排出ユニットで
は、４ストローク船外機のクランク軸が縦向きになって
いる４サイクルエンジンの上面に、クランク軸を通る船
外機の前後方向線に対して交差してブローバイ室形成ケ
ースが設置されている。ブローバイ室形成ケースのブロ
ーバイ室内には、前後方向線を交差する仕切り壁により
折返し型のブローバイガス通路が形成されている。前後
方向線に対して一方側には、折返し型のブローバイガス
通路の折返し通路部が設けられている。折返し型のブロ
ーバイガス通路で仕切り壁に対して一方側に存在するブ
ローバイガス通路部の底部には、ブローバイガスを該ブ
ローバイガス通路部内に噴出するブローバイガス噴出部
が設けられている。折返し型のブローバイガス通路で仕
切り壁に対して反対側に存在するブローバイガス通路部
には、ブローバイガスを排出させるブローバイガス排出
部が設けられている。ブローバイ室の底部には、回収さ
れたオイルを排出するためのオイル排出部が設けられて
いる。
【００１０】このように構成すると、４ストローク船外
機が、クランク軸を通る船外機の前後方向線に対してブ
ローバイガス排出部が設けられている側が下になるよう
に倒されると、折返し型のブローバイガス通路の折返し
通路部が該前後方向線の上側に存在するので、ブローバ
イガス排出部からオイルが漏れ出ることはない。また、
４ストローク船外機が、クランク軸を通る船外機の前後
方向線に対して折返し型のブローバイガス通路の折返し
通路部が下になるように倒されると、ブローバイガス排
出部が該前後方向線の上側に存在するので、この場合も
ブローバイガス排出部からオイルが漏れ出ることはな
い。このため４ストローク船外機がいずれの側に倒され
ても、ブローバイガス排出部からオイルが漏れ出ること
はない。
機が、クランク軸を通る船外機の前後方向線に対してブ
ローバイガス排出部が設けられている側が下になるよう
に倒されると、折返し型のブローバイガス通路の折返し
通路部が該前後方向線の上側に存在するので、ブローバ
イガス排出部からオイルが漏れ出ることはない。また、
４ストローク船外機が、クランク軸を通る船外機の前後
方向線に対して折返し型のブローバイガス通路の折返し
通路部が下になるように倒されると、ブローバイガス排
出部が該前後方向線の上側に存在するので、この場合も
ブローバイガス排出部からオイルが漏れ出ることはな
い。このため４ストローク船外機がいずれの側に倒され
ても、ブローバイガス排出部からオイルが漏れ出ること
はない。
【００１１】このブローバイガス排出ユニットでは、ブ
ローバイ室内に、クランク軸を通る船外機の前後方向線
を交差する仕切り壁により、折返し型のブローバイガス
通路を形成するだけでブローバイガス排出部からのオイ
ルの漏れを防止できるので、外部のブローバイガス排出
パイプをクランク軸を通る船外機の前後方向線を横切る
ように配置する必要がなくなり、外部構造の複雑化を招
かず、且つブローバイガス排出パイプの設置作業を簡略
化することができる。
ローバイ室内に、クランク軸を通る船外機の前後方向線
を交差する仕切り壁により、折返し型のブローバイガス
通路を形成するだけでブローバイガス排出部からのオイ
ルの漏れを防止できるので、外部のブローバイガス排出
パイプをクランク軸を通る船外機の前後方向線を横切る
ように配置する必要がなくなり、外部構造の複雑化を招
かず、且つブローバイガス排出パイプの設置作業を簡略
化することができる。
【００１２】請求項２に記載の４ストローク船外機にお
けるブローバイガス排出ユニットでは、４ストローク船
外機のクランク軸が縦向きになっている４サイクルエン
ジンの上面に、クランク軸を通る船外機の前後方向線に
対して交差してブローバイ室形成ケースが設置されてい
る。ブローバイ室形成ケースのブローバイ室内は、区画
シートで下部ブローバイ室部と上部ブローバイ室部とに
上下に区画されている。下部ブローバイ室部の底部に
は、ブローバイガスを該下部ブローバイ室部内に噴出す
るブローバイガス噴出部が設けられている。上部ブロー
バイ室部内には、クランク軸を通る船外機の前後方向線
を交差する仕切り壁により折返し型のブローバイガス通
路が形成されている。該前後方向線に対して一方側に
は、折返し型のブローバイガス通路の折返し通路部が設
けられている。折返し型のブローバイガス通路で仕切り
壁に対して一方側に存在するブローバイガス通路部に対
応し且つブローバイガス噴出部から位置をずらした箇所
で区画シートには、ブローバイガスを該ブローバイガス
通路部に導く開口部が設けられている。折返し型のブロ
ーバイガス通路で仕切り壁に対して反対側に存在するブ
ローバイガス通路部には、ブローバイガスを排出させる
ブローバイガス排出部が設けられている。下部ブローバ
イ室部の底部には、回収されたオイルを排出するための
オイル排出部が設けられている。
けるブローバイガス排出ユニットでは、４ストローク船
外機のクランク軸が縦向きになっている４サイクルエン
ジンの上面に、クランク軸を通る船外機の前後方向線に
対して交差してブローバイ室形成ケースが設置されてい
る。ブローバイ室形成ケースのブローバイ室内は、区画
シートで下部ブローバイ室部と上部ブローバイ室部とに
上下に区画されている。下部ブローバイ室部の底部に
は、ブローバイガスを該下部ブローバイ室部内に噴出す
るブローバイガス噴出部が設けられている。上部ブロー
バイ室部内には、クランク軸を通る船外機の前後方向線
を交差する仕切り壁により折返し型のブローバイガス通
路が形成されている。該前後方向線に対して一方側に
は、折返し型のブローバイガス通路の折返し通路部が設
けられている。折返し型のブローバイガス通路で仕切り
壁に対して一方側に存在するブローバイガス通路部に対
応し且つブローバイガス噴出部から位置をずらした箇所
で区画シートには、ブローバイガスを該ブローバイガス
通路部に導く開口部が設けられている。折返し型のブロ
ーバイガス通路で仕切り壁に対して反対側に存在するブ
ローバイガス通路部には、ブローバイガスを排出させる
ブローバイガス排出部が設けられている。下部ブローバ
イ室部の底部には、回収されたオイルを排出するための
オイル排出部が設けられている。
【００１３】このようなブローバイガス排出ユニットで
は、ブローバイ室形成ケースのブローバイ室内が、区画
シートで下部ブローバイ室部と上部ブローバイ室部とに
上下に区画されていて、下部ブローバイ室部にブローバ
イガス噴出部からブローバイガスが噴出されてオイル分
の分離が行われ、次にブローバイガスは区画シートの開
口部から上部ブローバイ室部側に導かれ、該上部ブロー
バイ室部内の折返し型のブローバイガス通路を通ってブ
ローバイガス排出部から排出されることになる。
は、ブローバイ室形成ケースのブローバイ室内が、区画
シートで下部ブローバイ室部と上部ブローバイ室部とに
上下に区画されていて、下部ブローバイ室部にブローバ
イガス噴出部からブローバイガスが噴出されてオイル分
の分離が行われ、次にブローバイガスは区画シートの開
口部から上部ブローバイ室部側に導かれ、該上部ブロー
バイ室部内の折返し型のブローバイガス通路を通ってブ
ローバイガス排出部から排出されることになる。
【００１４】本例のような構成のブローバイガス排出ユ
ニットを備えていると、４ストローク船外機が、クラン
ク軸を通る船外機の前後方向線に対してブローバイガス
排出部が設けられている側が下になるように倒された場
合、折返し型のブローバイガス通路の折返し通路部が前
後方向線の上側に存在するので、ブローバイガス排出部
からオイルが漏れ出ることはない。また、４ストローク
船外機が、クランク軸を通る船外機の前後方向線に対し
て折返し型のブローバイガス通路の折返し通路部が下に
なるように倒された場合、ブローバイガス排出部が前後
方向線の上側に存在するので、この場合もブローバイガ
ス排出部からオイルが漏れ出ることはない。このため４
ストローク船外機がいずれの側に倒されても、ブローバ
イガス排出部からオイルが漏れ出ることはない。
ニットを備えていると、４ストローク船外機が、クラン
ク軸を通る船外機の前後方向線に対してブローバイガス
排出部が設けられている側が下になるように倒された場
合、折返し型のブローバイガス通路の折返し通路部が前
後方向線の上側に存在するので、ブローバイガス排出部
からオイルが漏れ出ることはない。また、４ストローク
船外機が、クランク軸を通る船外機の前後方向線に対し
て折返し型のブローバイガス通路の折返し通路部が下に
なるように倒された場合、ブローバイガス排出部が前後
方向線の上側に存在するので、この場合もブローバイガ
ス排出部からオイルが漏れ出ることはない。このため４
ストローク船外機がいずれの側に倒されても、ブローバ
イガス排出部からオイルが漏れ出ることはない。
【００１５】このブローバイガス排出ユニットでは、ブ
ローバイ室内を、区画シートで下部ブローバイ室部と上
部ブローバイ室部とに上下に区画し、下部ブローバイ室
部にブローバイガス噴出部からブローバイガスを噴出さ
せるようにしているので、ブローバイガスを噴出させる
室の大きさを十分に確保することができる。ブローバイ
ガス噴出部から下部ブローバイ室部内に噴出されたブロ
ーバイガスは、区画シート側に当たった後に、このブロ
ーバイガス噴出部から位置をずらした箇所で該区画シー
トに設けられた開口部から上部ブローバイ室部側に導か
れるので、下部ブローバイ室部でのオイルの分離を支障
なく行うことができる。
ローバイ室内を、区画シートで下部ブローバイ室部と上
部ブローバイ室部とに上下に区画し、下部ブローバイ室
部にブローバイガス噴出部からブローバイガスを噴出さ
せるようにしているので、ブローバイガスを噴出させる
室の大きさを十分に確保することができる。ブローバイ
ガス噴出部から下部ブローバイ室部内に噴出されたブロ
ーバイガスは、区画シート側に当たった後に、このブロ
ーバイガス噴出部から位置をずらした箇所で該区画シー
トに設けられた開口部から上部ブローバイ室部側に導か
れるので、下部ブローバイ室部でのオイルの分離を支障
なく行うことができる。
【００１６】このブローバイガス排出ユニットでは、上
部ブローバイ室部内に、クランク軸を通る船外機の前後
方向線を交差する仕切り壁により、折返し型のブローバ
イガス通路を形成して、ブローバイガス排出部からのオ
イルの漏れを防止するようにしているので、従来のよう
にブローバイ室形成ケースの外でブローバイガス排出パ
イプをクランク軸を通る船外機の前後方向線を横切るよ
うに配置する必要がなくなり、外部構造の複雑化を招か
ず、且つブローバイガス排出パイプの設置作業を簡略化
することができる。
部ブローバイ室部内に、クランク軸を通る船外機の前後
方向線を交差する仕切り壁により、折返し型のブローバ
イガス通路を形成して、ブローバイガス排出部からのオ
イルの漏れを防止するようにしているので、従来のよう
にブローバイ室形成ケースの外でブローバイガス排出パ
イプをクランク軸を通る船外機の前後方向線を横切るよ
うに配置する必要がなくなり、外部構造の複雑化を招か
ず、且つブローバイガス排出パイプの設置作業を簡略化
することができる。
【００１７】請求項３に記載の４ストローク船外機にお
けるブローバイガス排出ユニットでは、請求項２におい
て、下部ブローバイ室部内にはブローバイガス噴出部に
対して距離を隔ててオイル回収壁が設けられている。オ
イル回収壁の一部は、ブローバイ室の上面を塞いでいる
蓋体から突設されて区画シートの開口部を経て下部ブロ
ーバイ室部内に突出しているオイル回収隔壁により形成
されている。該オイル回収隔壁の下部を通ったブローバ
イガスは、区画シートの開口部を経て上部ブローバイ室
部側に導かれるようになっている。
けるブローバイガス排出ユニットでは、請求項２におい
て、下部ブローバイ室部内にはブローバイガス噴出部に
対して距離を隔ててオイル回収壁が設けられている。オ
イル回収壁の一部は、ブローバイ室の上面を塞いでいる
蓋体から突設されて区画シートの開口部を経て下部ブロ
ーバイ室部内に突出しているオイル回収隔壁により形成
されている。該オイル回収隔壁の下部を通ったブローバ
イガスは、区画シートの開口部を経て上部ブローバイ室
部側に導かれるようになっている。
【００１８】このように構成すると、一層効率よくオイ
ルの回収を行うことができる。
ルの回収を行うことができる。
【００１９】
【発明の実施の形態】図１〜図５（Ａ）〜（Ｄ）は本発
明に係る４ストローク船外機におけるブローバイガス排
出ユニットにおける実施の形態の第１例を示したもの
で、図１は本例の船外機の側面図、図２は本例の船外機
でカバーケースを縦断して示した４サイクルエンジンの
側面図、図３は本例の船外機で上面のカバーケースを除
去して示した平面図、図４（Ａ）は本発明に係るブロー
バイガス排出ユニットの第１例で用いているブローバイ
室形成ケースの平面図、図４（Ｂ）は本例のブローバイ
ガス排出ユニットの平面図、図４（Ｃ）は図４（Ｂ）の
Ａ−Ａ線断面図、図４（Ｄ）は図４（Ｂ）のＢ−Ｂ線断
面図、図５（Ａ）は本例のブローバイガス排出ユニット
で用いている蓋体の平面図、図５（Ｂ）は図５（Ａ）の
Ｃ−Ｃ線断面図、図５（Ｃ）は図５（Ａ）のＤ−Ｄ線断
面図、図５（Ｄ）は本例のブローバイガス排出ユニット
で用いている区画シートの平面図である。
明に係る４ストローク船外機におけるブローバイガス排
出ユニットにおける実施の形態の第１例を示したもの
で、図１は本例の船外機の側面図、図２は本例の船外機
でカバーケースを縦断して示した４サイクルエンジンの
側面図、図３は本例の船外機で上面のカバーケースを除
去して示した平面図、図４（Ａ）は本発明に係るブロー
バイガス排出ユニットの第１例で用いているブローバイ
室形成ケースの平面図、図４（Ｂ）は本例のブローバイ
ガス排出ユニットの平面図、図４（Ｃ）は図４（Ｂ）の
Ａ−Ａ線断面図、図４（Ｄ）は図４（Ｂ）のＢ−Ｂ線断
面図、図５（Ａ）は本例のブローバイガス排出ユニット
で用いている蓋体の平面図、図５（Ｂ）は図５（Ａ）の
Ｃ−Ｃ線断面図、図５（Ｃ）は図５（Ａ）のＤ−Ｄ線断
面図、図５（Ｄ）は本例のブローバイガス排出ユニット
で用いている区画シートの平面図である。
【００２０】本例の４ストローク船外機では、４サイク
ルエンジン１は、図１〜図３に示すように垂直の駆動軸
（図示せず）を支持したエクステンションケース２の上
部に取付けられ、カバーケース３で覆われている。エク
ステンションケース２の下端には、プロペラ４が水平向
きで回転自在に軸受け支持されている。プロペラ４は、
図示しないが駆動軸に傘歯車機構を介して連結されてい
る。
ルエンジン１は、図１〜図３に示すように垂直の駆動軸
（図示せず）を支持したエクステンションケース２の上
部に取付けられ、カバーケース３で覆われている。エク
ステンションケース２の下端には、プロペラ４が水平向
きで回転自在に軸受け支持されている。プロペラ４は、
図示しないが駆動軸に傘歯車機構を介して連結されてい
る。
【００２１】このような４ストローク船外機は、スター
ンブラケット５と締付けネジ６によって図示しないボー
トに取付けられるようになっている。
ンブラケット５と締付けネジ６によって図示しないボー
トに取付けられるようになっている。
【００２２】カバーケース３の一方の側面には、操縦ハ
ンドル７が取付けられている。
ンドル７が取付けられている。
【００２３】４サイクルエンジン１の表面は、シリンダ
８Ａ，シリンダヘッド８Ｂ，クランクケース９で覆われ
ている。なお、１０はセルモータである。
８Ａ，シリンダヘッド８Ｂ，クランクケース９で覆われ
ている。なお、１０はセルモータである。
【００２４】４ストローク船外機のクランク軸１１が縦
向きになっている４サイクルエンジン１でシリンダ８Ａ
の上面には、クランク軸１１を通る船外機の前後方向線
Ｘ−Ｘに対して交差してブローバイ室形成ケース１２が
設置されている。該ブローバイ室形成ケース１２の上面
は、図４（Ａ）〜（Ｄ）及び図５（Ａ）〜（Ｄ）に示す
ように、区画シート１３を介して蓋体１４で閉塞されて
いる。ブローバイ室形成ケース１２は、上部が開口され
下部が閉じた形状をなしていて、内部にブローバイ室１
５が形成されている。該ブローバイ室１５内は、区画シ
ート１３で下部ブローバイ室部１５Ａと上部ブローバイ
室部１５Ｂとに上下に区画されている。
向きになっている４サイクルエンジン１でシリンダ８Ａ
の上面には、クランク軸１１を通る船外機の前後方向線
Ｘ−Ｘに対して交差してブローバイ室形成ケース１２が
設置されている。該ブローバイ室形成ケース１２の上面
は、図４（Ａ）〜（Ｄ）及び図５（Ａ）〜（Ｄ）に示す
ように、区画シート１３を介して蓋体１４で閉塞されて
いる。ブローバイ室形成ケース１２は、上部が開口され
下部が閉じた形状をなしていて、内部にブローバイ室１
５が形成されている。該ブローバイ室１５内は、区画シ
ート１３で下部ブローバイ室部１５Ａと上部ブローバイ
室部１５Ｂとに上下に区画されている。
【００２５】下部ブローバイ室部１５Ａの底部には、ク
ランクケース９内のブローバイガスを該下部ブローバイ
室部１５Ａ内に噴出する筒状のブローバイガス噴出部１
６が設けられている。ブローバイガス噴出部１６は、そ
の先端が区画シート１３に当接されているので、ブロー
バイガスの噴出ができるように該ブローバイガス噴出部
１６の先端外周の一部に開口部１６ａが設けられてい
る。
ランクケース９内のブローバイガスを該下部ブローバイ
室部１５Ａ内に噴出する筒状のブローバイガス噴出部１
６が設けられている。ブローバイガス噴出部１６は、そ
の先端が区画シート１３に当接されているので、ブロー
バイガスの噴出ができるように該ブローバイガス噴出部
１６の先端外周の一部に開口部１６ａが設けられてい
る。
【００２６】上部ブローバイ室部１５Ｂ内には、クラン
ク軸１１を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘを交差する仕
切り壁１７により折返し型のブローバイガス通路１８が
形成されている。該前後方向線Ｘ−Ｘに対して一方側に
は、折返し型のブローバイガス通路１８の折返し通路部
１８ａが設けられている。該折返し型のブローバイガス
通路１８は、仕切り壁１７に対して一方側の部分はブロ
ーバイガス通路部１８Ａとなっており、該仕切り壁１７
に対して反対側の部分はブローバイガス通路部１８Ｂと
なっており、これらブローバイガス通路部１８Ａ，１８
Ｂは折返し通路部１８ａで連通されている。
ク軸１１を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘを交差する仕
切り壁１７により折返し型のブローバイガス通路１８が
形成されている。該前後方向線Ｘ−Ｘに対して一方側に
は、折返し型のブローバイガス通路１８の折返し通路部
１８ａが設けられている。該折返し型のブローバイガス
通路１８は、仕切り壁１７に対して一方側の部分はブロ
ーバイガス通路部１８Ａとなっており、該仕切り壁１７
に対して反対側の部分はブローバイガス通路部１８Ｂと
なっており、これらブローバイガス通路部１８Ａ，１８
Ｂは折返し通路部１８ａで連通されている。
【００２７】折返し型のブローバイガス通路１８で、仕
切り壁１７に対して一方側に存在するブローバイガス通
路部１８Ａに対応し且つブローバイガス噴出部１６から
位置をずらした箇所で区画シート１３には、ブローバイ
ガスを該ブローバイガス通路部１８Ａに導く開口部１９
が設けられている。
切り壁１７に対して一方側に存在するブローバイガス通
路部１８Ａに対応し且つブローバイガス噴出部１６から
位置をずらした箇所で区画シート１３には、ブローバイ
ガスを該ブローバイガス通路部１８Ａに導く開口部１９
が設けられている。
【００２８】蓋体１４の仕切り壁１７の下端が区画シー
ト１３に接触する位置で、下部ブローバイ室部１５Ａの
底部から支え壁２０が突設されている。この支え壁２０
の上端と仕切り壁１７の下端とで区画シート１３が気密
に挟持されている。この支え壁２０が下部ブローバイ室
部１５Ａを区画しないように、その端部には連通部２１
が設けられている。
ト１３に接触する位置で、下部ブローバイ室部１５Ａの
底部から支え壁２０が突設されている。この支え壁２０
の上端と仕切り壁１７の下端とで区画シート１３が気密
に挟持されている。この支え壁２０が下部ブローバイ室
部１５Ａを区画しないように、その端部には連通部２１
が設けられている。
【００２９】筒状のブローバイガス噴出部１６の上端が
区画シート１３に接触する位置で、蓋体１４にも筒状の
支え筒２２が突設されている。この支え筒２２の下端と
ブローバイガス噴出部１６の上端とで区画シート１３が
気密に挟持されている。
区画シート１３に接触する位置で、蓋体１４にも筒状の
支え筒２２が突設されている。この支え筒２２の下端と
ブローバイガス噴出部１６の上端とで区画シート１３が
気密に挟持されている。
【００３０】下部ブローバイ室部１５Ａ内には、ブロー
バイガス噴出部１６に対して距離を隔ててオイル回収壁
２３が設けられている。このオイル回収壁２３は、ブロ
ーバイ室形成ケース１２の内壁と、支え壁２０と、ブロ
ーバイ室１５の上面を塞いでいる蓋体１４から突設され
て開口部１９を経て下部ブローバイ室部１５Ａ内に突出
したオイル回収隔壁２４とにより形成されている。この
オイル回収隔壁２４の存在により、このオイル回収隔壁
２４に当たったブローバイガスが下降してこのオイル回
収隔壁２４の下を通り、上昇して区画シート１３の開口
部１９を経て上部ブローバイ室部１５Ｂ側に導かれるよ
うになっている。
バイガス噴出部１６に対して距離を隔ててオイル回収壁
２３が設けられている。このオイル回収壁２３は、ブロ
ーバイ室形成ケース１２の内壁と、支え壁２０と、ブロ
ーバイ室１５の上面を塞いでいる蓋体１４から突設され
て開口部１９を経て下部ブローバイ室部１５Ａ内に突出
したオイル回収隔壁２４とにより形成されている。この
オイル回収隔壁２４の存在により、このオイル回収隔壁
２４に当たったブローバイガスが下降してこのオイル回
収隔壁２４の下を通り、上昇して区画シート１３の開口
部１９を経て上部ブローバイ室部１５Ｂ側に導かれるよ
うになっている。
【００３１】折返し型のブローバイガス通路１８で仕切
り壁１７に対して反対側に存在するブローバイガス通路
部１８Ｂには、ブローバイガスを排出させるブローバイ
ガス排出部２５が設けられている。このブローバイガス
排出部２５は、図２及び図３に示すようにホース２６で
サイレンサ２７に接続され、ブローバイガスは消音して
排出されるようになっている。
り壁１７に対して反対側に存在するブローバイガス通路
部１８Ｂには、ブローバイガスを排出させるブローバイ
ガス排出部２５が設けられている。このブローバイガス
排出部２５は、図２及び図３に示すようにホース２６で
サイレンサ２７に接続され、ブローバイガスは消音して
排出されるようになっている。
【００３２】下部ブローバイ室部１８Ｂの底部には、図
２に示すように回収されたオイルを排出するためのオイ
ル排出部２８が設けられている。このオイル排出部２８
から排出されるオイルは、ホース２９でシリンダーヘッ
ド８Ｂに戻されるようになっている。
２に示すように回収されたオイルを排出するためのオイ
ル排出部２８が設けられている。このオイル排出部２８
から排出されるオイルは、ホース２９でシリンダーヘッ
ド８Ｂに戻されるようになっている。
【００３３】なお、蓋体１４は区画シート１３を介して
図示しないネジでブローバイ室形成ケース１２に気密に
固定されている。
図示しないネジでブローバイ室形成ケース１２に気密に
固定されている。
【００３４】このようにして本例のブローバイガス排出
ユニット３０が構成されている。
ユニット３０が構成されている。
【００３５】このようなブローバイガス排出ユニット３
０では、ブローバイ室形成ケース１２のブローバイ室１
５内が、区画シート１３で下部ブローバイ室部１５Ａと
上部ブローバイ室部１５Ｂとに上下に区画されていて、
下部ブローバイ室部１５Ａにブローバイガス噴出部１６
からブローバイガスが噴出されてオイル分の分離が行わ
れ、次にブローバイガスは区画シート１３の開口部１９
から上部ブローバイ室部１５Ｂ側に導かれ、該上部ブロ
ーバイ室部１５Ｂ内の折返し型のブローバイガス通路１
８を通ってブローバイガス排出部２５から排出されるこ
とになる。
０では、ブローバイ室形成ケース１２のブローバイ室１
５内が、区画シート１３で下部ブローバイ室部１５Ａと
上部ブローバイ室部１５Ｂとに上下に区画されていて、
下部ブローバイ室部１５Ａにブローバイガス噴出部１６
からブローバイガスが噴出されてオイル分の分離が行わ
れ、次にブローバイガスは区画シート１３の開口部１９
から上部ブローバイ室部１５Ｂ側に導かれ、該上部ブロ
ーバイ室部１５Ｂ内の折返し型のブローバイガス通路１
８を通ってブローバイガス排出部２５から排出されるこ
とになる。
【００３６】本例のような構成のブローバイガス排出ユ
ニット３０によれば、４ストローク船外機が、クランク
軸１１を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘに対してブロー
バイガス排出部２５が設けられている側が下になるよう
に倒された場合、折返し型のブローバイガス通路１８の
折返し通路部１８ａが前後方向線Ｘ−Ｘの上側に存在す
るので、ブローバイガス排出部２５からオイルが漏れ出
ることはない。
ニット３０によれば、４ストローク船外機が、クランク
軸１１を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘに対してブロー
バイガス排出部２５が設けられている側が下になるよう
に倒された場合、折返し型のブローバイガス通路１８の
折返し通路部１８ａが前後方向線Ｘ−Ｘの上側に存在す
るので、ブローバイガス排出部２５からオイルが漏れ出
ることはない。
【００３７】また、４ストローク船外機が、クランク軸
１１を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘに対して折返し型
のブローバイガス通路１８の折返し通路部１８ａが下に
なるように倒された場合、ブローバイガス排出部２５が
前後方向線Ｘ−Ｘの上側に存在するので、この場合もブ
ローバイガス排出部２５からオイルが漏れ出ることはな
い。このため４ストローク船外機がいずれの側に倒され
ても、ブローバイガス排出部２５からオイルが漏れ出る
ことはない。
１１を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘに対して折返し型
のブローバイガス通路１８の折返し通路部１８ａが下に
なるように倒された場合、ブローバイガス排出部２５が
前後方向線Ｘ−Ｘの上側に存在するので、この場合もブ
ローバイガス排出部２５からオイルが漏れ出ることはな
い。このため４ストローク船外機がいずれの側に倒され
ても、ブローバイガス排出部２５からオイルが漏れ出る
ことはない。
【００３８】このブローバイガス排出ユニット３０で
は、ブローバイ室１５内を、区画シート１３で下部ブロ
ーバイ室部１５Ａと上部ブローバイ室部１５Ｂとに上下
に区画し、下部ブローバイ室部１５Ａにブローバイガス
噴出部１６からブローバイガスを噴出させるようにして
いるので、ブローバイガスを噴出させる室の大きさを十
分に確保することができる。ブローバイガス噴出部１６
から下部ブローバイ室部１５Ａ内に噴出されたブローバ
イガスは、区画シート１３側に当たった後に、このブロ
ーバイガス噴出部１６から位置をずらした箇所で該区画
シート１３に設けられた開口部１９から上部ブローバイ
室部１５Ｂ側に導かれるので、下部ブローバイ室部１５
Ａでのオイルの分離を支障なく行うことができる。
は、ブローバイ室１５内を、区画シート１３で下部ブロ
ーバイ室部１５Ａと上部ブローバイ室部１５Ｂとに上下
に区画し、下部ブローバイ室部１５Ａにブローバイガス
噴出部１６からブローバイガスを噴出させるようにして
いるので、ブローバイガスを噴出させる室の大きさを十
分に確保することができる。ブローバイガス噴出部１６
から下部ブローバイ室部１５Ａ内に噴出されたブローバ
イガスは、区画シート１３側に当たった後に、このブロ
ーバイガス噴出部１６から位置をずらした箇所で該区画
シート１３に設けられた開口部１９から上部ブローバイ
室部１５Ｂ側に導かれるので、下部ブローバイ室部１５
Ａでのオイルの分離を支障なく行うことができる。
【００３９】また、このブローバイガス排出ユニット３
０では、上部ブローバイ室部１５Ｂ内に、クランク軸１
１を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘを交差する仕切り壁
１７により、折返し型のブローバイガス通路１８を形成
して、ブローバイガス排出部１６からのオイルの漏れを
防止するようにしているので、従来のようにブローバイ
室形成ケース１２の外でブローバイガス排出パイプをク
ランク軸を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘを横切るよう
に配置する必要がなくなり、外部構造の複雑化を招か
ず、且つブローバイガス排出パイプの設置作業を簡略化
することができる。
０では、上部ブローバイ室部１５Ｂ内に、クランク軸１
１を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘを交差する仕切り壁
１７により、折返し型のブローバイガス通路１８を形成
して、ブローバイガス排出部１６からのオイルの漏れを
防止するようにしているので、従来のようにブローバイ
室形成ケース１２の外でブローバイガス排出パイプをク
ランク軸を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘを横切るよう
に配置する必要がなくなり、外部構造の複雑化を招か
ず、且つブローバイガス排出パイプの設置作業を簡略化
することができる。
【００４０】また、下部ブローバイ室部１５Ａ内に、ブ
ローバイガス噴出部１６に対して距離を隔ててオイル回
収壁２３を設けているので、効率よくオイルの回収を行
うことができる。
ローバイガス噴出部１６に対して距離を隔ててオイル回
収壁２３を設けているので、効率よくオイルの回収を行
うことができる。
【００４１】さらに、オイル回収壁２３の一部を、ブロ
ーバイ室１５の上面を塞いでいる蓋体１４から突設され
て区画シート１３の開口部１９を経て下部ブローバイ室
部１５Ａ内に突出しているオイル回収隔壁２４により形
成すると、該オイル回収隔壁２４の下部を通ったブロー
バイガスは、区画シート１３の開口部１９を経て上部ブ
ローバイ室部１５Ｂ側に導かれるようになって、一層効
率よくオイルの回収を行うことができる。
ーバイ室１５の上面を塞いでいる蓋体１４から突設され
て区画シート１３の開口部１９を経て下部ブローバイ室
部１５Ａ内に突出しているオイル回収隔壁２４により形
成すると、該オイル回収隔壁２４の下部を通ったブロー
バイガスは、区画シート１３の開口部１９を経て上部ブ
ローバイ室部１５Ｂ側に導かれるようになって、一層効
率よくオイルの回収を行うことができる。
【００４２】図６（Ａ）〜（Ｄ）は本発明に係る４スト
ローク船外機におけるブローバイガス排出ユニットにお
ける実施の形態の第２例を示したもので、図６（Ａ）は
本例のブローバイガス排出ユニットで用いているブロー
バイ室形成ケースの平面図、図６（Ｂ）は本例のブロー
バイガス排出ユニットの平面図、図６（Ｃ）は図６
（Ｂ）のＥ−Ｅ線断面図、図６（Ｄ）は本例で用いてい
る区画シートの平面図、図６（Ｅ）は図６（Ｂ）のＦ−
Ｆ線断面図である。
ローク船外機におけるブローバイガス排出ユニットにお
ける実施の形態の第２例を示したもので、図６（Ａ）は
本例のブローバイガス排出ユニットで用いているブロー
バイ室形成ケースの平面図、図６（Ｂ）は本例のブロー
バイガス排出ユニットの平面図、図６（Ｃ）は図６
（Ｂ）のＥ−Ｅ線断面図、図６（Ｄ）は本例で用いてい
る区画シートの平面図、図６（Ｅ）は図６（Ｂ）のＦ−
Ｆ線断面図である。
【００４３】本例でも、４ストローク船外機のクランク
軸が縦向きになっている４サイクルエンジンの上面に、
クランク軸を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘに対して交
差してブローバイ室形成ケース１２が設置されている点
は、第１例と同様である。
軸が縦向きになっている４サイクルエンジンの上面に、
クランク軸を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘに対して交
差してブローバイ室形成ケース１２が設置されている点
は、第１例と同様である。
【００４４】本例のブローバイガス排出ユニット３０に
おいては、ブローバイ室形成ケース１２の上面は、区画
シート１３を介して蓋体１４で閉塞されている。
おいては、ブローバイ室形成ケース１２の上面は、区画
シート１３を介して蓋体１４で閉塞されている。
【００４５】ブローバイ室形成ケース１２のブローバイ
室１５内に、クランク軸を通る船外機の前後方向線Ｘ−
Ｘを交差する仕切り壁１７により折返し型のブローバイ
ガス通路１８が形成されている。この仕切り壁１７は、
第１例と違って、ブローバイ室１５の底部から立設され
ている。クランク軸を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘに
対して一方側には、折返し型のブローバイガス通路１８
の折返し通路部１８ａが設けられている。該折返し型の
ブローバイガス通路１８は、仕切り壁１７に対して一方
側の部分はブローバイガス通路部１８Ａとなっており、
該仕切り壁１７に対して反対側の部分はブローバイガス
通路部１８Ｂとなっており、これらブローバイガス通路
部１８Ａ，１８Ｂは折返し通路部１８ａで連通されてい
る。
室１５内に、クランク軸を通る船外機の前後方向線Ｘ−
Ｘを交差する仕切り壁１７により折返し型のブローバイ
ガス通路１８が形成されている。この仕切り壁１７は、
第１例と違って、ブローバイ室１５の底部から立設され
ている。クランク軸を通る船外機の前後方向線Ｘ−Ｘに
対して一方側には、折返し型のブローバイガス通路１８
の折返し通路部１８ａが設けられている。該折返し型の
ブローバイガス通路１８は、仕切り壁１７に対して一方
側の部分はブローバイガス通路部１８Ａとなっており、
該仕切り壁１７に対して反対側の部分はブローバイガス
通路部１８Ｂとなっており、これらブローバイガス通路
部１８Ａ，１８Ｂは折返し通路部１８ａで連通されてい
る。
【００４６】折返し型のブローバイガス通路１８で仕切
り壁１７に対して一方側に存在するブローバイガス通路
部１８Ａの底部には、クランクケース９内のブローバイ
ガスを該ブローバイガス通路部１８Ａ内に噴出する筒状
のブローバイガス噴出部１６が設けられている。
り壁１７に対して一方側に存在するブローバイガス通路
部１８Ａの底部には、クランクケース９内のブローバイ
ガスを該ブローバイガス通路部１８Ａ内に噴出する筒状
のブローバイガス噴出部１６が設けられている。
【００４７】折返し型のブローバイガス通路１８で仕切
り壁１７に対して反対側に存在するブローバイガス通路
部１８Ｂには、ブローバイガスを排出させるブローバイ
ガス排出部２５が設けられている。このブローバイガス
排出部２５は、蓋体１４に設けられている。
り壁１７に対して反対側に存在するブローバイガス通路
部１８Ｂには、ブローバイガスを排出させるブローバイ
ガス排出部２５が設けられている。このブローバイガス
排出部２５は、蓋体１４に設けられている。
【００４８】ブローバイ室１５の底部には、図示しない
が第１例と同様に、回収されたオイルを排出するための
オイル排出部８が設けられている。
が第１例と同様に、回収されたオイルを排出するための
オイル排出部８が設けられている。
【００４９】本例では、区画シート１３は筒状のブロー
バイガス噴出部１６の上端を塞ぐように張り出して設け
られ、蓋体１４の支え筒２２で押さえられている。ま
た、仕切り壁１７の箇所をシールするようにシール部１
３Ａが設けられ、このシール部１３Ａの両側は開口部１
９Ａ，１９Ｂとなっている。シール部１３Ａを押さえる
ように蓋体１４の内面には押え突起３１が突設されてい
る。
バイガス噴出部１６の上端を塞ぐように張り出して設け
られ、蓋体１４の支え筒２２で押さえられている。ま
た、仕切り壁１７の箇所をシールするようにシール部１
３Ａが設けられ、このシール部１３Ａの両側は開口部１
９Ａ，１９Ｂとなっている。シール部１３Ａを押さえる
ように蓋体１４の内面には押え突起３１が突設されてい
る。
【００５０】ブローバイ室部１５内のブローバイガス通
路部１８Ａ側には、ブローバイガス噴出部１６に対して
距離を隔ててオイル回収壁２３が設けられている。この
オイル回収壁２３は、ブローバイ室形成ケース１２の内
壁と、仕切り壁１７と、ブローバイ室１５の上面を塞い
でいる蓋体１４から突設されて開口部１９Ａを経てブロ
ーバイ室部１５内に突出したオイル回収隔壁２４とによ
り形成されている。このオイル回収隔壁２４の存在によ
り、該オイル回収隔壁２４に当たったブローバイガスが
下降してブローバイ室部１５の他の部分に導かれるよう
になっている。
路部１８Ａ側には、ブローバイガス噴出部１６に対して
距離を隔ててオイル回収壁２３が設けられている。この
オイル回収壁２３は、ブローバイ室形成ケース１２の内
壁と、仕切り壁１７と、ブローバイ室１５の上面を塞い
でいる蓋体１４から突設されて開口部１９Ａを経てブロ
ーバイ室部１５内に突出したオイル回収隔壁２４とによ
り形成されている。このオイル回収隔壁２４の存在によ
り、該オイル回収隔壁２４に当たったブローバイガスが
下降してブローバイ室部１５の他の部分に導かれるよう
になっている。
【００５１】このような構成のブローバイガス排出ユニ
ット３０でも第１例とほぼ同様の効果を得ることができ
る。
ット３０でも第１例とほぼ同様の効果を得ることができ
る。
【００５２】なお、この第２例のブローバイガス排出ユ
ニット３０においては、区画シート１３の代わりに、ブ
ローバイ室形成ケース１２と蓋体１４の外周部分のシー
ルと、仕切り壁１７の部分のシールとを行うパッキンを
用いることもできる。
ニット３０においては、区画シート１３の代わりに、ブ
ローバイ室形成ケース１２と蓋体１４の外周部分のシー
ルと、仕切り壁１７の部分のシールとを行うパッキンを
用いることもできる。
【００５３】
【発明の効果】本発明に係る４ストローク船外機におけ
るブローバイガス排出ユニットによれば、４ストローク
船外機がいずれの側に倒されても、ブローバイガス排出
部からオイルが漏れ出ることを防止することができる。
特に、本発明のブローバイガス排出ユニットでは、ブロ
ーバイ室内に、クランク軸を通る船外機の前後方向線を
交差する仕切り壁により、折返し型のブローバイガス通
路を形成するだけでブローバイガス排出部からのオイル
の漏れを防止できるので、外部のブローバイガス排出パ
イプをクランク軸を通る船外機の前後方向線を横切るよ
うに配置する必要がなくなり、外部構造の複雑化を招か
ず、且つブローバイガス排出パイプの設置作業を簡略化
することができる。
るブローバイガス排出ユニットによれば、４ストローク
船外機がいずれの側に倒されても、ブローバイガス排出
部からオイルが漏れ出ることを防止することができる。
特に、本発明のブローバイガス排出ユニットでは、ブロ
ーバイ室内に、クランク軸を通る船外機の前後方向線を
交差する仕切り壁により、折返し型のブローバイガス通
路を形成するだけでブローバイガス排出部からのオイル
の漏れを防止できるので、外部のブローバイガス排出パ
イプをクランク軸を通る船外機の前後方向線を横切るよ
うに配置する必要がなくなり、外部構造の複雑化を招か
ず、且つブローバイガス排出パイプの設置作業を簡略化
することができる。
【図１】本発明に係る４ストローク船外機におけるブロ
ーバイガス排出ユニットにおける実施の形態の第１例に
おける船外機の側面図である。
ーバイガス排出ユニットにおける実施の形態の第１例に
おける船外機の側面図である。
【図２】本例の船外機でカバーケースを縦断して示した
４サイクルエンジンの側面図である。
４サイクルエンジンの側面図である。
【図３】本例の船外機で上面のカバーケースを除去して
示した平面図である。
示した平面図である。
【図４】（Ａ）は本発明に係るブローバイガス排出ユニ
ットの第１例で用いているブローバイ室形成ケースの平
面図、（Ｂ）は本例のブローバイガス排出ユニットの平
面図、（Ｃ）は（Ｂ）のＡ−Ａ線断面図、（Ｄ）は
（Ｂ）のＢ−Ｂ線断面図である。
ットの第１例で用いているブローバイ室形成ケースの平
面図、（Ｂ）は本例のブローバイガス排出ユニットの平
面図、（Ｃ）は（Ｂ）のＡ−Ａ線断面図、（Ｄ）は
（Ｂ）のＢ−Ｂ線断面図である。
【図５】（Ａ）は本例のブローバイガス排出ユニットで
用いている蓋体の平面図、（Ｂ）は（Ａ）のＣ−Ｃ線断
面図、（Ｃ）は（Ａ）のＤ−Ｄ線断面図、（Ｄ）は本例
のブローバイガス排出ユニットで用いている区画シート
の平面図である。
用いている蓋体の平面図、（Ｂ）は（Ａ）のＣ−Ｃ線断
面図、（Ｃ）は（Ａ）のＤ−Ｄ線断面図、（Ｄ）は本例
のブローバイガス排出ユニットで用いている区画シート
の平面図である。
【図６】本発明に係る４ストローク船外機におけるブロ
ーバイガス排出ユニットにおける実施の形態の第２例で
用いているブローバイ室形成ケースの平面図、（Ｂ）は
本例のブローバイガス排出ユニットの平面図、（Ｃ）は
（Ｂ）のＥ−Ｅ線断面図、（Ｄ）は本例で用いている区
画シートの平面図、（Ｅ）は（Ｂ）のＦ−Ｆ線断面図で
ある。
ーバイガス排出ユニットにおける実施の形態の第２例で
用いているブローバイ室形成ケースの平面図、（Ｂ）は
本例のブローバイガス排出ユニットの平面図、（Ｃ）は
（Ｂ）のＥ−Ｅ線断面図、（Ｄ）は本例で用いている区
画シートの平面図、（Ｅ）は（Ｂ）のＦ−Ｆ線断面図で
ある。
１ ４サイクルエンジン ２ エクステンションケース ３ カバーケース ４ プロペラ ５ スターンブラケット ６ 締付けネジ ７ 操縦ハンドル ８Ａ シリンダ ８Ｂ シリンダヘッド ９ クランクケース １０ セルモータ １１ クランク軸 １２ ブローバイ室形成ケース １３ 区画シート １４ 蓋体 １５ ブローバイ室 １５Ａ 下部ブローバイ室部 １５Ｂ 上部ブローバイ室部 １６ ブローバイガス噴出部 １６ａ 開口部 １７ 仕切り壁 １８ ブローバイガス通路 １８ａ 折返し通路部 １８Ａ ブローバイガス通路部 １８Ｂ ブローバイガス通路部 １９ 開口部 ２０ 支え壁 ２１ 連通部 ２２ 支え筒 ２３ オイル回収壁 ２４ オイル回収隔壁 ２５ ブローバイガス排出部 ２６ ホース ２７ サイレンサ ２８ オイル排出部 ２９ ホース ３０ ブローバイガス排出ユニット ３１ 押え突起
Claims (3)
- 【請求項１】 ４ストローク船外機のクランク軸が縦向
きになっている４サイクルエンジンの上面に、前記クラ
ンク軸を通る船外機の前後方向線に対して交差してブロ
ーバイ室形成ケースが設置され、前記ブローバイ室形成
ケースのブローバイ室内には前記前後方向線を交差する
仕切り壁により折返し型のブローバイガス通路が形成さ
れ、前記前後方向線に対して一方側には前記折返し型の
ブローバイガス通路の折返し通路部が設けられ、前記折
返し型のブローバイガス通路で前記仕切り壁に対して一
方側に存在するブローバイガス通路部の底部にはブロー
バイガスを該ブローバイガス通路部内に噴出するブロー
バイガス噴出部が設けられ、前記折返し型のブローバイ
ガス通路で前記仕切り壁に対して反対側に存在するブロ
ーバイガス通路部には前記ブローバイガスを排出させる
ブローバイガス排出部が設けられ、前記ブローバイ室の
底部には回収されたオイルを排出するためのオイル排出
部が設けられていることを特徴とする４ストローク船外
機におけるブローバイガス排出ユニット。 - 【請求項２】 ４ストローク船外機のクランク軸が縦向
きになっている４サイクルエンジンの上面に、前記クラ
ンク軸を通る船外機の前後方向線に対して交差してブロ
ーバイ室形成ケースが設置され、前記ブローバイ室形成
ケースのブローバイ室内は区画シートで下部ブローバイ
室部と上部ブローバイ室部とに上下に区画され、前記下
部ブローバイ室部の底部にはブローバイガスを該下部ブ
ローバイ室部内に噴出するブローバイガス噴出部が設け
られ、前記上部ブローバイ室部内には前記前後方向線を
交差する仕切り壁により折返し型のブローバイガス通路
が形成され、前記前後方向線に対して一方側には前記折
返し型のブローバイガス通路の折返し通路部が設けら
れ、前記折返し型のブローバイガス通路で前記仕切り壁
に対して一方側に存在するブローバイガス通路部に対応
し且つ前記ブローバイガス噴出部から位置をずらした箇
所で前記区画シートには前記ブローバイガスを該ブロー
バイガス通路部に導く開口部が設けられ、前記折返し型
のブローバイガス通路で前記仕切り壁に対して反対側に
存在するブローバイガス通路部には前記ブローバイガス
を排出させるブローバイガス排出部が設けられ、前記下
部ブローバイ室部の底部には回収されたオイルを排出す
るためのオイル排出部が設けられていることを特徴とす
る４ストローク船外機におけるブローバイガス排出ユニ
ット。 - 【請求項３】 前記下部ブローバイ室部内には前記ブロ
ーバイガス噴出部に対して距離を隔ててオイル回収壁が
設けられ、前記オイル回収壁の一部は、前記ブローバイ
室の上面を塞いでいる蓋体から突設されて前記区画シー
トの前記開口部を経て前記下部ブローバイ室部内に突出
しているオイル回収隔壁により形成されており、該オイ
ル回収隔壁の下部を通った前記ブローバイガスが前記区
画シートの前記開口部を経て前記上部ブローバイ室部側
に導かれるようになっていることを特徴とする請求項２
に記載の４ストローク船外機におけるブローバイガス排
出ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29058099A JP2001107717A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | ４ストローク船外機におけるブローバイガス排出ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29058099A JP2001107717A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | ４ストローク船外機におけるブローバイガス排出ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001107717A true JP2001107717A (ja) | 2001-04-17 |
Family
ID=17757869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29058099A Pending JP2001107717A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | ４ストローク船外機におけるブローバイガス排出ユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001107717A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008274837A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Yamaha Marine Co Ltd | 船外機 |
-
1999
- 1999-10-13 JP JP29058099A patent/JP2001107717A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008274837A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Yamaha Marine Co Ltd | 船外機 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061005 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090409 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090526 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091007 |