JP2002129930A - 内燃機関のブリーザ装置 - Google Patents

内燃機関のブリーザ装置

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JP2002129930A JP2000325054A JP2000325054A JP2002129930A JP 2002129930 A JP2002129930 A JP 2002129930A JP 2000325054 A JP2000325054 A JP 2000325054A JP 2000325054 A JP2000325054 A JP 2000325054A JP 2002129930 A JP2002129930 A JP 2002129930A
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幸生 小西
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匡弘 竹花
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気液分離効果を促進することができる簡単な
構造の内燃機関のブリーザ装置を供する。 【解決手段】 シリンダヘッドカバー5の内側上部空間
を上壁とともに画成する周壁25の下端開口を底板41が塞
いで気液分離室を形成する内燃機関のブリーザ装置にお
いて、該内燃機関が正規の姿勢にあるときに前記底板41
が傾斜しており、前記傾斜した底板41の下側の側縁で最
低部分にオイル戻し口45が形成され、底板41のオイル戻
し口45に対向する上側の側縁部分にブローバイガス流入
口30,31が設けられ、ブローバイガス流入口30,31より
オイル戻し口45に向けて流入したブローバイガスの流れ
をオイル戻し口45の手前で略直角方向に曲げて導く案内
壁32が設けられた内燃機関のブリーザ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関において
ブローバイガスからオイル分を分離する気液分離室を備
えたブリーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関におけるピストンとシリンダ壁
の間から漏れるブローバイガスを吸気系に還元して燃焼
させるブローバイガス還元装置は、通常ブローバイガス
中のオイル分を分離する気液分離室を備え、オイル分を
除去したブローバイガスを吸気系に還元してオイルの消
費を抑えるようにしている。
【0003】動弁系の上方を覆うシリンダヘッドカバー
内にこの気液分離室を備えた実用新案登録第25328
90号公報に記載された内燃機関01の例を図7及び図8
に示す。シリンダヘッド02の上方に重ねて接合されたシ
リンダヘッドカバー03により動弁機構05が覆われてい
る。
【0004】このシリンダヘッドカバー03の内部の上方
空間を形成する側枠壁04の矩形の下端開口を底板06が塞
いで気液分離室07を構成している。側枠壁04を貫通して
ブローバイガス出口管08が設けられ、底板06にはブロー
バイガス出口管08から離れた角部に沿ってブローバイガ
ス流入口09が穿設されている。
【0005】そして矩形の底板06の周縁部でブローバイ
ガス出口管08のある側縁に部分的に斜め下向きに屈曲し
てなる屈曲部010が3箇所設けられ、各屈曲部010は側枠
壁04の下端面との間にオイル戻し用の隙間011が形成さ
れている。
【0006】シリンダヘッドカバー03内のブローバイガ
スは、ブローバイガス流入口09より気液分離室07内に流
入し、オイル分が分離された後にブローバイガス出口管
08から吸気系に還元される。
【0007】ブローバイガスから分離して底板06の上面
に溜まったオイルは、内燃機関の傾斜とともに傾斜した
底板06を屈曲部010のオイル戻し用の隙間011に向けて流
れ、オイル戻し用の隙間011から下方の動弁機構05の空
間に流出する。
【0008】オイル戻し用の隙間011は、流出しようと
するオイルによって塞がれ、シリンダヘッドカバー03内
のブローバイガスが隙間011から気液分離室07内に吹き
上げられるのを防止するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしブローバイガス
流入口09より気液分離室07内に流入したブローバイガス
は、図8に破線矢印で示すように気液分離室07をブロー
バイガス出口管08に向けて流れが形成される。
【0010】したがってオイル戻し用の隙間010を塞い
で溜まるオイルに対してブローバイガス流入口09より気
液分離室07内に流入したブローバイガスの流れが直接作
用してオイルを引き込み逆流される。
【0011】この作用によってオイル戻し用の隙間011
からオイルが流出し難くなるとともに、隙間011を塞ぐ
オイルが少量であると、その少量のオイルが引き込まれ
て隙間011を塞ぐことができなくなりブローバイガスの
吹き上げが生じ易くなり、気液分離効果が低下すること
になる。
【0012】本発明は斯かる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、気液分離効果を促進することがで
きる簡単な構造の内燃機関のブリーザ装置を供する点に
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本請求項1記載の発明は、シリンダヘ
ッドカバーの上部空間を上壁とともに画成する周壁の下
端開口を底板が塞いで気液分離室を形成する内燃機関の
ブリーザ装置において、該内燃機関が正規の姿勢にある
ときに前記底板が傾斜しており、前記傾斜した底板の下
側の側縁で最低部分にオイル戻し口が形成され、前記底
板の前記オイル戻し口に対向する上側の側縁部分にブロ
ーバイガス流入口が設けられ、前記ブローバイガス流入
口より前記オイル戻し口に向けて流入したブローバイガ
スの流れを前記オイル戻し口の手前で略直角方向に曲げ
て導く案内壁が設けられた内燃機関のブリーザ装置とし
た。
【0014】案内壁が、ブローバイガス流入口より前記
オイル戻し口に向けて流入したブローバイガスの流れを
オイル戻し口の手前で略直角方向に曲げて導くので、ブ
ローバイガスの流れがオイル戻し口から流出しようとし
ているオイルに作用して同オイルが気液分離室内に引き
戻されるようなことは回避され、気液分離効果を促進す
ることができる。
【0015】請求項2記載の発明は、シリンダヘッドカ
バーの内側上部空間を上壁とともに画成する周壁の下端
開口を底板が塞いで気液分離室を形成する内燃機関のブ
リーザ装置において、該内燃機関が正規の姿勢にあると
きに前記底板が傾斜しており、前記傾斜した底板の下側
の側縁で最低部分にオイル戻し口が形成され、前記底板
の前記オイル戻し口に対向する上側の側縁部分にブロー
バイガス流入口が設けられ、前記傾斜した底板の下側の
側縁に沿った前記周壁部分が前記最低部分のオイル戻し
口に向かって下方へ傾斜している内燃機関のブリーザ装
置である。
【0016】本請求項2の発明によれば、傾斜した底板
の下側の側縁に沿った前記周壁部分が前記最低部分のオ
イル戻し口に向かって下方へ傾斜していることで、ブロ
ーバイガスから分離されたオイルを円滑にオイル戻し口
に導き流出させることができ、オイルの戻しを容易にし
て気液分離効果を高めることができる。
【0017】請求項3記載の発明は、シリンダヘッドカ
バーの内側上部空間を上壁とともに画成する周壁の下端
開口を底板が塞いで気液分離室を形成する内燃機関のブ
リーザ装置において、該内燃機関が正規の姿勢にあると
きに前記底板が傾斜しており、前記傾斜した底板の下側
の側縁で最低部分にオイル戻し口が形成され、前記底板
の前記オイル戻し口に対向する上側の側縁部分にブロー
バイガス流入口が設けられ、前記オイル戻し口は前記底
板の下側側縁部に形成された膨出部に設けられている内
燃機関のブリーザ装置である。
【0018】本請求項3の発明によれば、底板の下側側
縁部にさらに膨出形成され一段低くなった膨出部にオイ
ル戻し口が設けられるので、オイル戻し口は最も低い位
置にあり、オイル戻し口周辺に集まってきたオイルにブ
ローバイガスが当っても、膨出していない側縁部と膨出
部との段差によってオイルが逆流するのを防止すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図5に基づいて説明する。本実施の形
態に係るブリーザ装置を適用した内燃機関1の全体側面
図を図1に示す。
【0020】内燃機関1は、水冷式4サイクル直列4気
筒内燃機関であり、クランク軸7を左右方向に指向させ
て車両に横置きに搭載される。なお以下本明細書中にお
いて前後左右の記述は、車両の進行方向を前方として前
方を向いて後側を後方、左手側を左方、右手側を右方と
する。
【0021】クランクケース2にシリンダブロック3,
シリンダヘッド4,シリンダヘッドカバー5が順次重ね
られて一体に締結され、クランクケース2の下面にはオ
イルパン6が接合される。内燃機関1が正規の姿勢にあ
るときに、すなわち車体が傾斜していないときに、シリ
ンダは斜め後方へ傾いて後傾している。
【0022】この内燃機関1の前面右寄りに補機ブラケ
ット10を介して補機類すなわち油圧ポンプ11,ACジェ
ネレータ12,コンプレッサ13,ウォータポンプ14が取付
けられ、クランク軸7に嵌着された駆動プーリ7a、ア
イドラプーリ15、油圧ポンプ11の被動プーリ11a、AC
ジェネレータ12の被動プーリ12a、ウォータポンプ14の
被動プーリ14a、コンプレッサ13の被動プーリ13aの各
プーリ間に無端状ベルト16が掛け渡されて一斉に駆動さ
れるようになっている。なお上記補機類の左側にはシリ
ンダヘッド4の前面から各気筒の吸気管(図示せず)が
4本左右に並んで延出している。
【0023】シリンダヘッド4に重ねられるシリンダヘ
ッドカバー5は、上壁21と外周壁22により下方を開口し
た箱型形状をなしており、外周壁22は対向する長尺の前
外側壁22aと後外側壁22b,短尺の左外側壁22cと右外
側壁22dにより略長方形状に周壁をなしている。
【0024】該シリンダヘッドカバー5をシリンダヘッ
ド4との合わせ面側から見た図を図4に示す。外周壁22
の略矩形をなす下端合わせ面にはシール材7(図2参
照)が嵌合する溝条23が形成されている。
【0025】上壁21には点火プラグホルダー8(図2参
照)を嵌合する嵌合筒24が各気筒ごとに左右方向に4個
並んで形成されており、4個の嵌合筒24を概ね囲むよう
に略長方形状の内周壁25が上壁21から下方へ突出して形
成されている。
【0026】内周壁25は、対向する長尺の前内側壁25a
と後内側壁25b,短尺の左内側壁25cと右内側壁25dに
より外周壁22より一回り小さい略長方形状をなし、上壁
21からの突出長も外周壁22より短尺であり、同一平面上
にある内周壁25の下端面26は外周壁22の内部にあって上
壁21とともにシリンダヘッドカバー5の上部内空間を画
成している。
【0027】なお4個の嵌合筒24も下方へ延出して、そ
の途中に内周壁25の下端面26と同一平面上の段部27が形
成されている。この内周壁25の下端面26と同一平面にあ
る部分を図4において点模様で示している。
【0028】内周壁25の下端面26の平面は、外周壁22の
下端面と平行であり、内燃機関のシリンダの傾きに従っ
て後下がりに傾斜しており、前内側壁25aより後内側壁
25bの方が低い位置にある。
【0029】図2及び図4を参照して、この低い側の後
内側壁25bは、後外側壁22bに対して左側から右側に辿
るに従い徐々に近づくように(すなわち徐々に低くなる
ように)傾きθを持っており、その右端部がさらに外側
に膨出した膨出壁25eを形成している。したがって内周
壁25において、低い側の後内側壁25bでより低い位置に
ある右端部であって、さらに膨出して低くなった膨出壁
25eが最低位置にある。
【0030】この膨出壁25eに対向する前内側壁25aの
部分及びその近傍部分に下端部が切り欠かれたブローバ
イガス流入口30,31が形成されている。また内周壁25内
には右内側壁25dより左方向へ延出した案内壁32が膨出
壁25eに略平行に形成されており、右から2番目の嵌合
筒24から右方に案内壁33が延出し、さらに右から2番目
と3番目の嵌合筒24,24間に遮断壁34が架設されてい
る。
【0031】そして内周壁25の左内側壁25cの前寄り部
分から外周壁22の左外側壁22cを貫通して外方に突出す
るブローバイガス流出管35が形成されている。このよう
に内周壁25内は、案内壁32,33や遮断壁34によりブロー
バイガス流入口30,31から流入したブローバイガスが隅
々まで満遍なく行き渡るように流れてブローバイガス流
出管35から流出する構造となっている。
【0032】この内周壁25の下端面26に底板41が当接さ
れて結合され、内周壁25の下端開口を塞いで気液分離室
40を形成する。すなわち気液分離室40は、シリンダヘッ
ドカバー5の上壁21と内周壁25と底板41によりシリンダ
ヘッドカバー5の上部内空間に形成される。
【0033】図2に示すようにシリンダヘッドカバー5
の内部空間で上記気液分離室40の下方空間にカムシャフ
ト51やロッカアーム52等の動弁機構50が収納される。底
板41は、図5に示すように内周壁25の下端面26に沿った
概ね長方形状の平板であり、シリンダヘッドカバー5の
4個の嵌合筒24にそれぞれ対応して4個の円孔42(右端
の円孔は一部欠けている)が穿設され、動弁機構50のカ
ムシャフト51のカムに対応する部分が上方に膨出した山
部43を形成している。
【0034】さらに底板41は、内周壁25の右側後方の膨
出壁25eに対応して延出した延出部41eを有し、同延出
部41eの一部後側縁に沿って下方へ凹出した小容積の凹
部44を形成している。
【0035】斯かる底板41をシリンダヘッドカバー5の
内周壁25の下端面26に当接し結合した状態を、シリンダ
ヘッドカバー5を上方から透視した上面図で図3に示
す。シリンダヘッドカバー5は仮想線(2点鎖線)で示
されている。
【0036】シリンダヘッドカバー5が底板41に当接し
た面を点模様で示しており、底板41の周縁に沿って内周
壁25の下端面26が当接して気液分離室40を閉じている。
気液分離室40は、前内側壁25aの右寄りに2箇所ブロー
バイガス流入口30,31がシリンダヘッドカバー5内に開
口し、左内側壁25cにブローバイガス流出管35により外
界と連通しており、さらに後内側壁25bの右端の膨出壁
25eの一部下方に底板41の下方へ凹出した凹部44により
シリンダヘッドカバー5内に開口してオイル戻し口45を
形成している。
【0037】この底板41の凹部44は、図2に示すように
膨出壁25eを下側から跨ぐように形成されていてオイル
戻し口45は、膨出壁25eの下を凹部44に沿って潜るよう
にして開口している。前記したように内燃機関のシリン
ダの傾きに従って内周壁25の下端面26の平面は、後下が
りに傾斜しているので、内周壁25の下端面26に当接され
る底板41も後下がりに傾斜している。
【0038】そして前記したように低い側の後内側壁25
bが左側から右側に辿るに従い徐々に低くなるように傾
き、その右端部の膨出壁25eは最低位置にあるので、膨
出壁25eに当接する底板41の延出部41aは、底板41の最
低位置にある。
【0039】したがって気液分離室40内で分離されたオ
イルは、主に後下がりに傾斜した底板41上を後方へ流
れ、傾斜した後内側壁25bに沿って低い右方向へ円滑に
導かれ、膨出壁25eに沿って底板41の延出部41aに導入
される。そして延出部41aに導入されたオイルは凹部44
に入り、凹部44に溜まる。
【0040】凹部44にオイルが適当量溜まると、図2に
示すように液面に膨出壁25eの下端が接する。膨出壁25
eの下端が凹部44に保持されたオイルに接すると、同オ
イルによってオイル戻し口45は気密に閉じられることに
なる。
【0041】凹部44にオイルが一杯に溜まり、さらにオ
イルが流入すると、凹部44からオイルが溢れ、オイル戻
し口45から気液分離室40の下方の動弁機構50が収納され
た空間に戻される。
【0042】凹部44に一旦オイルが溜まると、常に略定
量が保持されるので、常時膨出壁25eの下端がオイル液
面に接してオイル戻し口45は気密に閉じられる。したが
って動弁機構50が収納された空間内のブローバイガスが
オイル戻し口45からオイルとともに気液分離室40内に吹
き上げることは防止され、気液分離室40の気液分離効果
を高く維持してオイルの消費を抑えることができる。
【0043】たとえオイル戻し口45からオイルが逆流し
ブローバイガスの吹き上げが生じたとしても、小容積の
凹部44に溜まるオイルは少量であるため、オイル消費を
最小限に抑えることができる。
【0044】一方前内側壁25aのブローバイガス流入口
30,31から気液分離室40内に流入したブローバイガス
は、図3に破線矢印で示すように嵌合筒24,案内壁32,
33に案内されて流動経路を長くして気液分離室40内を隅
々まで満遍なく行き渡るように流れて途中内壁面に接し
てオイル分を付着して分離を促進し、オイル分を分離さ
れたブローバイガスがブローバイガス流出管35から流出
し吸気系に供給される。
【0045】図3を参照してブローバイガス流入口30,
31から気液分離室40内に流入したブローバイガスの流れ
が集合して流速が最も速くなる個所に、流れに対して直
角に案内壁32,33が配置されているので、ブローバイガ
ス中のオイルの飛沫が壁面に付着し易くオイルの分離が
より促進される。
【0046】また案内壁32は、凹部44及びオイル戻し口
45をブローバイガスの流れから遮断しているので、凹部
44に溜まったオイルがブローバイガスの流れにより引き
込まれ逆流するのを防止することができ、案内壁32を設
ける簡単な構造で気液分離効果をより促進することがで
きる。
【0047】なお前記したように気液分離室40内でブロ
ーバイガスから分離されたオイルは、傾斜した後内側壁
25bに沿って低い右方向へ流れるので、オイル戻し口45
に円滑に導かれて容易に流出されるため、気液分離効果
を益々高めることができる。
【0048】以上の実施の形態では、底板41のオイル戻
し口45に凹部44を形成していたが、図6に示すように単
に底板71の当該部分を下方へ屈曲させた屈曲部72を形成
してもよい。同実施の形態では、他の部分は前記実施の
形態と同じであり、同じ符号を用いる。
【0049】底板71の屈曲部72と膨出壁25eとの間の隙
間がオイル戻し口73であり、気液分離室40でブローバイ
ガスから分離されたオイルが、該オイル戻し口73に導か
れて該オイル戻し口73から動弁機構50が収容された空間
に流出されるとともに、通常オイル戻し口73を塞ぎブロ
ーバイガスの吹き上げを防止している。
【0050】オイル戻し口73を塞いで溜まるオイルに、
ブローバイガス流入口30から流入したブローバイガスの
流れが案内壁32により遮断されて引き込みが回避されて
おり、気液分離効果の促進が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るブリーザ装置を適
用した内燃機関の全体側面図である。
【図2】同要部断面図(図3においてII−II線に沿って
切断した断面図)である。
【図3】シリンダヘッドカバーを上方から透視した底板
の上面図である。
【図4】シリンダヘッドカバーの合わせ面側から見た下
面図である。
【図5】底板の上面図である。
【図6】別の実施の形態に係るブリーザ装置の要部断面
図である。
【図7】従来のシリンダヘッドカバー部分の断面図であ
る。
【図8】図7においてVIII−VIII線に沿って切断した断
面図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…クランクケース、3…シリンダブロ
ック、4…シリンダヘッド、5…シリンダヘッドカバ
ー、6…オイルパン、7…シール材、8…点火プラグホ
ルダー、10…補機ブラケット、11…油圧ポンプ、12…A
Cジェネレータ、13…コンプレッサ、14…ウォータポン
プ、15…アイドラプーリ、16…無端状ベルト、21…上
壁、22…外周壁、23…溝条、24…嵌合筒、25…内周壁、
26…下端面、27…段部、30,31…ブローバイガス流入
口、32,33…案内壁、34…遮断壁、35…ブローバイガス
流出管、40…気液分離室、41…底板、42…円孔、43…山
部、44…凹部、45…オイル戻し口、50…動弁機構、51…
カムシャフト、52…ロッカアーム、71…底板、72…屈曲
部、73…オイル戻し口。
フロントページの続き (72)発明者 竹花 匡弘 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 渡辺 治男 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G015 BD10 BD25 BE03 BE13 BF05 BF07 CA05 DA01 DA10 EA26 3G024 AA72 BA24 DA03 DA10 DA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドカバーの内側上部空間を
    上壁とともに画成する周壁の下端開口を底板が塞いで気
    液分離室を形成する内燃機関のブリーザ装置において、 該内燃機関が正規の姿勢にあるときに前記底板が傾斜し
    ており、 前記傾斜した底板の下側の側縁で最低部分にオイル戻し
    口が形成され、 前記底板の前記オイル戻し口に対向する上側の側縁部分
    にブローバイガス流入口が設けられ、 前記ブローバイガス流入口より前記オイル戻し口に向け
    て流入したブローバイガスの流れを前記オイル戻し口の
    手前で略直角方向に曲げて導く案内壁が設けられたこと
    を特徴とする内燃機関のブリーザ装置。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッドカバーの内側上部空間を
    上壁とともに画成する周壁の下端開口を底板が塞いで気
    液分離室を形成する内燃機関のブリーザ装置において、 該内燃機関が正規の姿勢にあるときに前記底板が傾斜し
    ており、 前記傾斜した底板の下側の側縁で最低部分にオイル戻し
    口が形成され、 前記底板の前記オイル戻し口に対向する上側の側縁部分
    にブローバイガス流入口が設けられ、 前記傾斜した底板の下側の側縁に沿った前記周壁部分が
    前記最低部分のオイル戻し口に向かって下方へ傾斜して
    いることを特徴とする内燃機関のブリーザ装置。
  3. 【請求項3】 シリンダヘッドカバーの内側上部空間を
    上壁とともに画成する周壁の下端開口を底板が塞いで気
    液分離室を形成する内燃機関のブリーザ装置において、 該内燃機関が正規の姿勢にあるときに前記底板が傾斜し
    ており、 前記傾斜した底板の下側の側縁で最低部分にオイル戻し
    口が形成され、 前記底板の前記オイル戻し口に対向する上側の側縁部分
    にブローバイガス流入口が設けられ、 前記オイル戻し口は前記底板の下側側縁部に形成された
    膨出部に設けられていることを特徴とする内燃機関のブ
    リーザ装置。
JP2000325054A 2000-10-25 2000-10-25 内燃機関のブリーザ装置 Expired - Fee Related JP3406582B2 (ja)

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