JP2001107638A - 扉の開閉装置 - Google Patents

扉の開閉装置

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JP2001107638A
JP2001107638A JP28528699A JP28528699A JP2001107638A JP 2001107638 A JP2001107638 A JP 2001107638A JP 28528699 A JP28528699 A JP 28528699A JP 28528699 A JP28528699 A JP 28528699A JP 2001107638 A JP2001107638 A JP 2001107638A
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opening
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Haruo Morita
治夫 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開放初期の扉の開放力の軽減が簡単な操作で
達成でき、操作性に優れている。また、従来例の如き専
用の把手の作動に連動させる必要がなく、取付けも簡単
で、扉の開放力付与機構自体を閉扉時にはドアチェック
による扉の閉鎖に対して支障とならない状態にまで自動
的に復帰させることができる。 【解決手段】 扉枠2に回動自在に枢着した扉1と、扉
1の開放時には該扉の開放方向に開放力を付与する開放
力付与機構10とを備え、開放力付与機構10は、一端
にギア14を他端にけり出し部15を有するアーム13
と、アーム13のギア14と噛合するラック17を有す
るスライダー16と、スライダー16を介してアーム1
3のけり出し部15を開扉方向に突出するように付勢す
る弾機19とを有し、開扉方向に回動されたアーム13
を閉扉状態における原姿勢に戻す復帰手段30を設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の出入口や自
動車のハッチなどの如く開口部を閉塞し開放する扉の開
閉装置に係り、更に詳しく言えば扉を開放する際の開放
力を軽減した扉の開閉装置に関する。本発明で、扉とは
窓も含む閉鎖体一般を言う。
【0002】
【発明の背景】最近、例えば、一般住宅などで使われて
いるサッシ製の玄関扉は大型化しているため、或いは、
室内の断熱性や防音性等を高めるために断熱材や防音材
などをサッシ枠に設けているため、扉自体の重量が重く
なって来ている。それに伴って、ドアチェックも閉鎖力
の強い大型のものが取り付けられるようになっている。
そのため、力の弱い子供や老人や身体障害者などが、閉
鎖された扉を開放する際には、扉を開けづらいという欠
点があった。換言するれば、前記の如き重量の重い扉を
開放する場合には、開放初期に大きな扉開放力を必要と
する。
【0003】
【従来の技術】そこで、扉の開放初期における扉開放力
の軽減を図り、子供等の力の弱い人でも扉が軽快に開け
易い扉として、(イ) 実開昭61ー45577号公報
記載のものや、(ロ) 本願出願人が出願した特願平1
1ー99130号の明細書及び図面記載のものが、提案
されている。
【0004】前記(イ)記載の扉は、扉の把手と連結杆
を介して連結した回転ブロックを扉の上端部に設けると
ともに、この回転ブロックを扉側に付勢するばね部材を
設け、扉の開口枠の上枠下面に前記回転ブロックの先端
部が当る当りブロックを設けてなり、把手を回動操作す
ることにより回転ブロックを連動させて当りブロックを
押圧することによって、開放初期の扉の開放力の軽減を
図ったものである。
【0005】前記(ロ)記載の扉は、扉枠に対して回動
する扉と、扉に設けられ、かつ扉に対して開閉方向に押
し引き作動可能とした把手と、把手の開放作動に伴って
把手の作動方向と同じ方向の開放力を扉に付与し、かつ
扉に設けた開放力付与機構とを備えたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来例
(イ)の扉では、扉を開放する際に、扉面と平行な面方
向での把手の回動操作(解錠操作)と、扉面と垂直な方
向への押し(引き)操作(開扉操作)の異なる2つの操
作を必要とすることから、扉を開ける際の操作性に面倒
な点があった。また、回転ブロックの回動を把手の回動
操作に連動させているので、扉の把手と回転ブロックと
を連結する連結杆を必要とするなど構成上の問題点があ
った。
【0007】従来例(ロ)の扉では、扉を開放する際に
は把手を押し引きする手動操作が必要であるため、操作
が面倒であった。また、開放力付与機構を作動する把手
は室内及び室外の両側に突出した状態で扉に取り付けて
あるため、外観上見苦しいばかりか、その把手及び内外
両側の把手を連結する把手支持体(リンク)分だけ構成
部品が多くなるという問題があった。さらに、レバーや
アームや歯車等からなる開放力付与機構自体を開扉状態
から閉扉状態に復帰させる復帰装置は設けられていな
い。そのため、この場合の開放力付与機構の閉扉方向へ
の復帰は、ドアチェックの閉鎖力に依拠せざるを得ない
が、このドアチェックが何らかのトラブルにより完全な
閉扉状態まで扉を閉塞し得ない場合や、ドアチェックが
付設されていない扉の場合には、開扉側の把手とは反対
の閉扉側の把手を押し(又は引き)操作して閉扉せざる
を得ないという問題があった。
【0008】本発明は、前記従来例(イ)、(ロ)の有
する問題点を解決し、開放初期における扉の開放力の付
与と、扉の開放を簡単な操作で行なえることを実現でき
るだけでなく、扉の開放力付与機構自体を閉扉時にはド
アチェックによる扉の閉鎖に対して支障とならない状態
にまで自動的に復帰させることができるなどの扉の開閉
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、扉枠に回動自在に枢着した扉と、この扉
の開放時には該扉の開放方向に開放力を付与する開放力
付与機構とを備えた扉の開閉装置であって、前記開放力
付与機構は、一端にギアを形成するとともに他端にけり
出し部を有するアームと、アームの一端のギアと噛合す
るラックを有するスライダーと、このスライダーを介し
て前記アームのけり出し部を開扉方向に突出するように
付勢する弾機とを有し、扉開放時に開扉方向に回動され
たアームを閉扉状態における原姿勢に戻す復帰手段を設
けてなることを特徴とする。
【0010】ここで、弾機とは、引張りバネが好適であ
るが、ガススプリング等でもよく、適宜設計変更でき
る。
【0011】復帰手段としては、本発明では特に限定し
ないが、モーターと、モーターの駆動軸に連結したピニ
オンと、前記ピニオンに噛合し前記スライダーを押動す
るラックとを備えてなるものが好適である。
【0012】開放力付与機構と復帰手段の取付位置は、
本発明では特に限定しないが、扉枠の上枠、下枠、左
枠、右枠のいずれの個所にでも取り付けできるし、扉の
上部、下部、左部、右部その他の個所にでも取り付けで
きる。
【0013】また、開放力付与機構と復帰手段とは一つ
の収納ケースに収納され、この収納ケースを扉枠または
扉に取り付けるようにしてあるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態1】本発明の実施の形態の第1例を
図1〜図11に基づいて以下に説明する。図1は本発明
に係る扉の開閉装置を組み付けた扉の全体の正面図、図
2は開放力付与機構部を収納した収納ケースの天板を取
り除いて示した平面図、図3は図2の開放力付与機構部
を拡大した拡大図、図4は図3の正面図、図5は開放力
付与機構のうちアームのみを収納した収納ケースの概略
斜視図、図6は小さい力で開扉した場合における開放力
付与機構の作動状態を示す平面図、図7は図6の開放力
付与機構部を拡大した拡大図、図8は小さい力で開扉し
た場合における開放力付与機構の作動状態を示す平面
図、図9は図8の開放力付与機構部を拡大した拡大図、
図10は復帰手段により開放力付与機構をリセットする
場合の平面図、図11は図10の開放力付与機構部を拡
大した拡大図である。
【0015】図1と図2に示すように、1は扉、2は建
築物の開口部に取り付けたサッシなどからなる扉枠で、
扉1はその一端側(吊り元側)を扉枠2の吊り元側楯枠
にヒンジ3で回動自在に枢着され、図2に示すように室
外側へ外開きするようになっている。図1で、4は扉1
を自動的に閉めるためのドアチェック、5はラッチボル
トとデッドボルト(図示せず)を有する錠前であって、
該錠前5にはラッチボルトを作動するハンドル6が取り
付けてある。
【0016】扉枠2の上枠部2a下面には、開放力付与
機構10を内蔵した収納ケース11が、ボルト及びナッ
ト等の締結部材12で固定されている。前記収納ケース
11は、図5に示すように、扉1の対向側が開口11a
された略細長の箱型であって、上板の左右両側には左右
両側板より突出したフランジ部11b、11bが形成さ
れており、該フランジ部11b、11bにはボルト挿通
孔11c、11cが形成されている。この収納ケース1
1の上板を扉枠2の上枠部2a下面に当て、ボルト挿通
孔11c、11cにボルトを挿入し、該ボルトをナット
で締め付けて固定する。
【0017】開放力付与機構10は、扉1を開放する時
に、扉1に対して、人間の力に加え、扉1の開放方向に
開放力を付与するものである。前記開放力付与機構10
は、一端にギア14を形成するとともに他端にローラー
からなるけり出し部15を有するアーム13と、アーム
13の一端のギア14と噛合するラック17を有するス
ライダー16と、このスライダー16を介して前記アー
ム13のけり出し部15を開扉方向に突出するように付
勢する弾機19とを有している。
【0018】すなわち、アーム13の一端側は、収納ケ
ース11の収納室11dの一部を構成する底板上に枢軸
13aで枢支するとともに、該アーム13の他端側はロ
ーラーからなるけり出し部15を軸15aで枢支してい
る。
【0019】スライダー16は、略T字状に形成され、
両端側には収納ケース11の底板に形成した長孔11
e、11f内を摺動するピン18、18が固定されてお
り、他方側には前述のラック17が形成されている。ス
ライダー16の一端側の鍔部16aには引張りバネから
なる弾機19の一端が掛止されているとともに、収納ケ
ース11の底板に固定したピン20に前記弾機19の他
端が掛止されている。
【0020】また、収納ケース11の収納室11dに
は、前述した開放力付与機構10のほかに、扉開放時に
開扉方向に回動されたアーム13を閉扉状態における原
姿勢に戻す復帰手段30が設けてある。
【0021】この復帰手段30は、モーター31と、モ
ーター31の駆動軸32に連結したウオームギア等から
なるピニオン33と、前記ピニオン33に噛合し前記ス
ライダー16を押動するラック34とを備えている。前
記ラック34の両端側にはピン35、36が固定されて
おり、ピン35は収納ケース11の底板の長孔11fに
摺動可能に嵌挿され、ピン36は収納ケース11の底板
に形成された今一つの長孔11gに摺動可能に嵌挿され
ている。なお、図2、図3、図6〜図11において、3
7はモーター31に接続した電線である。図2〜図4、
図6〜図11において、S1は扉が閉鎖していることを
検知する扉閉確認スイッチ、S2はアーム13のけり出
し部15により扉1のけり出しが完了したことを検知す
るけり出し完了検知スイッチ、S3はアーム13のけり
出し部15により扉1に開放力を与えていること及びけ
り出し中であることを検知するけり出し中及び開放力付
与確認スイッチである。
【0022】なお、弾機19の力は、ドアチェック4の
閉鎖力より小さくてもよいが、同等でもよく、適宜選定
するとよい。
【0023】この実施形態における扉の開閉装置の作用
例について、(1)閉扉状態時、(2)開扉状態時、
(3)復帰(リセット)状態時に分けて以下に説明す
る。
【0024】(1) 閉扉状態時(図1〜図4参照)。 この閉扉状態時には、アーム13、スライダー16及ぶ
復帰手段30の全部が収納ケース11の収納室11d内
に収納され、スライダー16は同図において左方向に前
進しているとともに、扉閉確認スイッチS1は扉が閉塞
していることを検知し、けり出し中及び開放力付与確認
スイッチS3はアーム13のけり出し部15が扉1に対
して当接して開放力が付与されていることを検知してい
る。
【0025】(2) 開扉状態時(図6〜図9参照)。 小さい力、即ち力の弱い子供や老人や身体障害者等
が開扉する場合(図6、図7参照)。閉扉状態(図2、
図3参照)において、力の弱い人が、錠前5のロックを
解錠してからハンドル6を把持して、ゆっくりと扉を室
外側へ開放して行くと、図7す示すように、アーム13
が回動可能となるので、弾機19の付勢力によってスラ
イダー16が右方向(開扉方向)へ移動する。このスラ
イダー16の開扉方向への移動によって、ラック17と
アーム13のギア14との作用で、アーム13は枢軸1
3aを回動中心として開扉方向(反時計方向)へ回動さ
れ、このアーム13のけり出し部15が扉1の室内側面
を押圧して図6のように扉1が軽快に開放される。つま
り、アーム13のけり出し部15が扉1の室内面を押圧
することによって、室外方向への開放力が外開きの扉1
に付与されるため、開放初期における扉1の開放力が軽
減されることとなって、このまま扉1を押し続けると扉
1は一気に開放されて行く。
【0026】このとき、扉1が開けられると、扉閉確認
スイッチS1が扉1の開放を検知するとともに、アーム
13の閉鎖開始タイマーがスタートし、けり出し中およ
び開放力付与確認スイッチS3がアーム13が扉1をけ
り出し中であることを検知する。そして、アーム13の
けり出し部15が最大角度まで開放すると、けり出し完
了検知スイッチS2がその最大角度の開放完了を検知す
る。(図7参照)。
【0027】 普通の力で開扉する場合(図8、図9
参照)。閉扉状態(図2、図3参照)において、普通の
力で、ハンドル6を把持して扉を室外側へ開放して行く
と、図8に示すように、扉1がアーム13のけり出し部
15より先に室外側へ開放される一方、開放力付与機構
10のアーム13のけり出し部15は扉1の開放速度よ
り遅く扉1の開放速度に追従できない。つまり、扉はア
ーム13のけり出し部15とは離れた状態で開放される
ので、この場合は、開放力付与機構10による扉1への
開放力は付与されないのである。
【0028】なお、この場合も、扉1が開放するに伴っ
て、弾機19が縮むことによりスライダー16が開扉方
向へ移動し、図9に示すように、ラック17とギア14
の作動により、アーム13のけり出し部15が弾機19
の縮む範囲内で枢軸13aを回動中心として開扉方向
(反時計方向)ヘ回動される。このとき、けり出し中及
び開放力付与確認スイッチS3及び扉閉確認スイッチS
1が扉1が開放されたことを確認する。
【0029】(3) 復帰(リセット)状態時(図1
0、図11参照)。 図6と図7に示すように、アーム13のけり出し部
15が扉1を押圧して該扉1に対して開放力付与機構1
0による開放力が付与された状態から、図10及び図1
1に示すようにアーム13が自動的にリセット状態とな
ることについて、以下に説明する。すなわち、図6及び
図7に示すようにアーム13のけり出し部15が最大角
度まで室外側へ突出されると、けり出し完了検知スイッ
チS2がそのことを検知して復帰手段30の一つである
モーター31が起動する。このモーター31の起動によ
りピニオン33と噛合するラック34が、図10及び図
11に示すように、図上矢印a方向(左方向)へ移動さ
れるが、このときラック34の一端34aがスライダー
16の他端16bを左方向へ押すことで、アーム13が
枢軸13aを回動中心にして時計方向に回動され、アー
ム13はけり出し部15も含め全体が収納ケース11の
収納室内に収納される。この時点では扉1は開放された
ままで閉鎖状態ではない。(図10及び図11参照)。
図10及び図11のリセット状態から、図2及び図3に
示すように、扉1がドアチェック4(図2には図示しな
い)により閉鎖されると、扉閉確認スイッチS1が扉1
の閉鎖状態を検知し、モーター31が逆回転してラック
34が閉扉時の定位置に戻る。
【0030】 次に、図8及び図9に示すように、普
通の力で開扉して、開放力付与機構10により開放力が
付与されていない状態から、図10及び図11に示すよ
うにアーム13が自動的にリセット状態となることにつ
いて、以下に説明する。すなわち、この場合は、図8及
び図9に示すようにアーム13のけり出し部15が少し
室外側へ突出されることから、このけり出し部15の突
出をけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3が検知
して、モーター31が起動される。このモーター31の
起動により、前記(3)で説明したように、ピニオン
33とラック34の噛合によってスライダー16が左方
向へ移動され、アーム13が枢軸13aを支点にして時
計方向へ回動され、アーム13の全体が収納ケース11
内に収納されて、図10及び図11のようにアーム13
がリセット状態となる。このリセット状態から、図2及
び図3に示すように、扉1がドアチェック4により閉鎖
されることによって、扉閉確認スイッチS1が扉1の閉
鎖状態を検知し、モーター31が逆回転してラック34
が閉扉時の定位置に戻る。詳しくは前記(3)を参照
するとよい。
【0031】 なお、扉1が開放されると、扉閉確認
スイッチS1が扉1が開放されたことを検知する。この
場合に、子供などのいたずらなどにより扉が開放され、
アーム13が室外側へ突出されたままの状態(図6、図
8参照)では困るので、開扉完了後に一定時間が経過し
たらアーム13が前記、の如く閉鎖されるように、
タイマー(図示せず)を設け、このタイマーのタイムア
ップ後には前述の、如くしてアーム13がリセット
されるようにしてある。
【0032】
【発明の実施の形態2】本発明の実施の形態の第2例を
図12〜図14に基づいて以下に説明する。図12は本
発明の実施形態の第2例に係る扉の開閉装置を組み付け
た扉の全体の正面図、図13は図12の左側面図、図1
4は開放力付与機構のうちアームのみを収納した収納ケ
ースの概略斜視図である。
【0033】この実施形態は、開放力付与機構10を扉
1の上部に設けるとともに、アーム13のけり出し部1
5が押圧する当接部材50を扉枠2の上枠部2a下面に
取り付けてなる点で、前記第1例の実施形態と異なる
が、その他の構成についてはほぼ同様に構成してある。
【0034】すなわち、開放力付与機構10は、図14
に示されているように、略箱形状の収納ケース11に収
納されているものであって、この収納ケース11は、同
図で、前面の両脇には挿通穴11cを穿ったフランジ部
11b、11bを形成するとともに、後部には開口11
aを有する収納室11dが形成されており、この収納室
11dに実施形態第1例の図3に示すように、アーム1
3のほかに、スライダー16、弾機19、復帰手段3
0、扉閉確認スイッチS1、けり出し完了検知スイッチ
S2、けり出し中及び開放力付与確認スイッチS3など
が収納されている。図14で11nはけり出し部15が
待機中に収納される切欠き部である。
【0035】当接部材50は、L字状の金具であって、
該金具の上板51を扉枠2の室内側の上枠部2aに当て
がってビス(図示せず)または溶接などで固定する。
【0036】前記第1実施形態ではけり出し部15が扉
1に対して直接に当接して押圧し開放力が付与されるよ
うになっているのに対し、この実施形態における開放力
付与機構10をなすアーム13のけり出し部15は、扉
枠2に取り付けた当接部材50に当接して扉1が室外側
へ開放するように開放力が付与されるものである。
【0037】したがって、本実施形態におけるアーム1
3のけり出し部15の作動については、第1実施形態の
けり出し部15等について説明した〔0023〕〜〔0
031〕を参考にするとよい。
【0038】すなわち、 閉扉状態時には、アーム1
3のけり出し部15は当接部50の垂下板52に当接し
て開放力が付与されている。 開扉状態時において、
力の弱い子供等が開扉する場合には、図6及び図7を参
考にすれば判るように、アーム13のけり出し部15が
当接部材50の垂下板52を押圧して図13において扉
1が室外方向へ開放するのを助ける。そのため、開放初
期における扉の開放力が軽減される。 また、開扉状
態時において、普通の力で開扉する場合には、開放力付
与機構10による扉1への開放力の付与はない。 復
帰(リセット)状態時においては、既述したように、各
種のスイッチや、開放力付与機構10の構成要素の作動
により、第1実施形態の場合と同様にリセットされるの
である。
【0039】第1実施形態の開放力付与機構10を収納
した収納ケース11は扉枠2に設けてある場合に対し
て、この実施形態における収納ケース11は、扉1自体
に設けてあることから、扉枠2で形成される通路(開
口)を荷物の出し入れする際に邪魔にならない利点があ
る。
【0040】
【変形例等】開放力付与機構10を有する収納ケース1
1の扉枠2の上枠部2aへの取付位置は、第1実施形態
で示す如く、略中央部位に限らず、扉1の吊元(枢支)
側とは反対の自由端側に対向する上枠部2aに取り付け
てもよいし、扉枠2の下枠部2bや、扉1の自由端側に
対向する右枠部2cの上下間の任意個所などでもよく、
任意である。
【0041】また、収納ケース11の扉枠2への取り付
け方法は、ボルト・ナット等の締結部材12による固定
に限らず、嵌合方法その他の固定方法でもよく、任意で
ある。
【0042】開放力付与機構10を構成するアーム1
3、スライダー16、弾機19の形状や配置位置は図示
のものに限らず適宜設計変更できる。また、収納ケース
11の形状も適宜設計変更できる。
【0043】本発明が適用される扉は、各実施形態で示
した如く、鉛直軸回りに回動するものに限らず、水平軸
回りに回動するもの、中央部分を回動自在に支持するも
のなど任意である。
【0044】
【発明の効果】請求項1の扉の開閉装置によれば、開放
力付与機構として、一端にギアを形成するとともに他端
にけり出し部を有するアームと、アームの一端のギアと
噛合するラックを有するスライダーと、このスライダー
を介して前記アームのけり出し部を開扉方向に突出する
ように付勢する弾機とを有しているから、従来例の如く
扉開放時には専用の把手を押し引きする手動操作を必要
とせず、扉を押すだけで開放力付与機構が自動的に作動
することによって、開放初期における扉の開放力の軽減
が簡単な操作で達成でき、操作性に優れている。また、
従来例の如き専用の把手の作動に連動させる必要がない
ので、取付けも簡単であるうえ、専用の把手は不要であ
るため外観上見苦しくなくなった。
【0045】さらに、扉開放時に開扉方向に回動された
アームを閉扉状態における原姿勢に戻す復帰手段を設け
ているから、扉の開放力付与機構自体を閉扉時には自動
的に復帰させることができる。
【0046】請求項2の扉の開閉装置によれば、開放力
付与機構と復帰手段の取付けが簡単で容易にできる。
【0047】請求項3の扉の開閉装置によれば、扉枠で
形成される通路(開口)を荷物の出し入れする際に邪魔
にならない利点がある。
【0048】請求項4の扉の開閉装置によれば、簡単な
構成で自動的に復帰できる。
【0049】請求項5の扉の開閉装置によれば、これら
の部材を扉枠または扉に簡単に取り付けできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における扉の開閉装置を
組み付けた扉の全体の正面図である。
【図2】開放力付与機構部を収納した収納ケースの天板
を取り除いて示した平面図である。
【図3】図2の開放力付与機構部を拡大した拡大図であ
る。
【図4】図3の正面図である。
【図5】開放力付与機構のうちアームのみを収納した収
納ケースの概略斜視図である。
【図6】小さい力で開扉した場合における開放力付与機
構の作動状態を示す平面図である。
【図7】図6の開放力付与機構部を拡大した拡大図であ
る。
【図8】小さい力で開扉した場合における開放力付与機
構の作動状態を示す平面図である。
【図9】図8の開放力付与機構部を拡大した拡大図であ
る。
【図10】復帰手段により開放力付与機構をリセットす
る場合の平面図である。
【図11】図10の開放力付与機構部を拡大した拡大図
である。
【図12】本発明の実施の形態2における扉の開閉装置
を組み付けた扉の全体の正面図である。
【図13】図12の左側面図である。
【図14】開放力付与機構のうちアームのみを収納した
収納ケースの概略斜視図である。
【符号の説明】
1 扉 2 扉枠 10 開放力付与機構 11 収納ケース 13 アーム 14 ギア 15 けり出し部 16 スライダー 17 ラック 19 弾機 30 復帰手段 31 モーター 32 駆動軸 33 ピニオン 34 ラック 50 当接部材 S1 扉閉確認スイッチ S2 けり出し完了検知スイッチ S3 けり出し中及び開放力付与確認スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉枠に回動自在に枢着した扉と、この扉
    の開放時には該扉の開放方向に開放力を付与する開放力
    付与機構とを備えた扉の開閉装置であって、 前記開放力付与機構は、一端にギアを形成するとともに
    他端にけり出し部を有するアームと、アームの一端のギ
    アと噛合するラックを有するスライダーと、このスライ
    ダーを介して前記アームのけり出し部を開扉方向に突出
    するように付勢する弾機とを有し、 扉開放時に開扉方向に回動されたアームを閉扉状態にお
    ける原姿勢に戻す復帰手段を設けてなることを特徴とす
    る扉の開閉装置。
  2. 【請求項2】 開放力付与機構と復帰手段とは扉枠に取
    り付けてある請求項1の扉の開閉装置。
  3. 【請求項3】 開放力付与機構と復帰手段とは扉に取り
    付けてある請求項1の扉の開閉装置。
  4. 【請求項4】 復帰手段は、モーターと、モーターの駆
    動軸に連結したピニオンと、前記ピニオンに噛合し前記
    スライダーを押動するラックとを備えてなる請求項1〜
    3のいずれかの扉の開閉装置。
  5. 【請求項5】 開放力付与機構と復帰手段とは一つの収
    納ケースに収納し、この収納ケースを扉枠または扉に取
    り付けるようにしてある請求項1または4の扉の開閉装
    置。
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