JP2001107563A - コンクリートの現場養生方法 - Google Patents

コンクリートの現場養生方法

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JP2001107563A
JP2001107563A JP28531299A JP28531299A JP2001107563A JP 2001107563 A JP2001107563 A JP 2001107563A JP 28531299 A JP28531299 A JP 28531299A JP 28531299 A JP28531299 A JP 28531299A JP 2001107563 A JP2001107563 A JP 2001107563A
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concrete
steam
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curing
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Koju Sonohara
幸樹 園原
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Kubota Construction Co Ltd
Kubota Kensetsu KK
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Kubota Construction Co Ltd
Kubota Kensetsu KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/02Selection of the hardening environment
    • C04B40/024Steam hardening, e.g. in an autoclave

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)
  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 土木現場又は建築現場において直接型枠内に
コンクリートを打設して養生する際の養生期間を効果的
に促進できて工期短縮が図れるコンクリートの現場養生
方法を提供すること。 【解決手段】 設置した型枠20,25内にコンクリー
ト10´を打設した段階で型枠20,25全体をシート
55で覆い、シート55の外部に設置したボイラからシ
ート55の内部に設置した蒸気噴出手段35,35に蒸
気を供給してシート55の内部に蒸気を充満し、且つシ
ート55内に設置した温度センサ40,40によってシ
ート55内の温度が所定の温度となるようにボイラから
の蒸気の供給量を制御し、これによって養生を促進す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木現場又は建築
現場において直接型枠内にコンクリートを打設して養生
する際に用いて好適なコンクリートの現場養生方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、土木現場又は建築現場において直
接型枠を設置してコンクリートを打設することで建造物
を建造することが行われている。そして従来、コンクリ
ートを打設した後の養生期間は、最低3日間必要であっ
た。これは型枠を解体するのにコンクリートに所定の強
度が必要なためであり、JISによれば、「コンクリー
ト圧縮強度試験」によって5N/mm2以上の圧縮強度
になった後に型枠を解体することと規定されており、そ
の圧縮強度となるまでに最低3日間必要だからである。
【0003】特に建造物がL型擁壁や逆T型擁壁のよう
に、長尺で壁状の建造物の場合、建造物全体を一度に建
設するのではなく、例えば一方の端から所定長さの型枠
を組み立て、コンクリートを打設して養生し、コンクリ
ートが所定の硬度となった後に前記型枠を取り外し、取
り外した型枠をコンクリートの端に接続するように再び
組み立て、コンクリートを打設し、この作業を繰り返し
て長尺の建造物を少しずつ建築していく。型枠を何度も
組立・解体して使用するのは、それが高価だからであ
る。
【0004】しかしながらこのような方法で長尺の建造
物を建築していくと、1回のコンクリートの打設から型
枠を解体するまでに最低3日かかり、型枠を解体して再
び組み立てるのに1日かかる。つまり1回の工程に四日
かかり、これを複数回繰り返していくので、その工期が
長くなってしまい、その分建築コストがかさむ。工期を
短縮するためには長尺の型枠を用意し、型枠の組立・解
体の回数を少なくする方法も考えられるが、そうすると
長尺の型枠のために材料費が高くなり、建築コストの低
減化が図れない。
【0005】一方従来、コンクリートの養生期間を短く
する方法として、蒸気養生という方法があった。これは
型枠内のコンクリート成形品に蒸気を当てて高温・高湿
度にすることで所定の硬度となるまでの時間を短縮し、
早期に型枠から取り出せるようにする工法である。
【0006】しかしながら従来の蒸気養生は、U字溝等
の工場において製造する2次製品に適用されていたもの
であり、前記現場で直接コンクリートを打設するような
建造物には使用されておらず、従ってこれに効果的な養
生方法はなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたものでありその目的は、土木現場又は建築
現場において直接型枠内にコンクリートを打設して養生
する際の養生期間を効果的に促進できて工期短縮が図れ
るコンクリートの現場養生方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、土木現場又は建築現場において建造物の型
枠を設置し、この型枠内にコンクリートを打設して養生
し、コンクリートが所定の硬度となった後に前記型枠を
取り外すコンクリートの現場養生方法において、前記型
枠内にコンクリートを打設した段階で型枠全体をシート
で覆い、ボイラからシートの内部に設置した蒸気噴出手
段に蒸気を供給してシートの内部に蒸気を充満し、これ
によって養生を促進することを特徴とする。
【0009】なお前記建造物が壁状の建造物である場
合、前記蒸気噴出手段をその表面に多数の蒸気噴出口を
有する可撓性のホースによって構成し、この蒸気噴出手
段を前記建造物の型枠の根元部分の両側に型枠に沿って
配置することが好ましい。
【0010】また前記シート内に温度センサを設置し、
設置した温度センサによって前記シート内の温度が所定
の温度となるようにボイラからの蒸気の供給量を制御す
ることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1〜図7は本発明を用いて
逆T型擁壁の壁の部分を建造していく工程を示す図であ
る。なお鉄筋の記載は省略している。即ちまず図1にお
いて、すでに逆T型擁壁の底部80の部分は打設して設
置されている。一方壁10の部分は途中まで建造されて
おり、ここではさらに壁10の続きの部分を建造してい
く。
【0012】即ちまず図2に示すように、壁10を延長
しようとする部分に、両側面用の型枠20,25と、端
面用の型枠30とを設置する。そして上部からコンクリ
ート10´(図3参照)を打設する。
【0013】次に図3に示すように蒸気噴出手段35,
35を、型枠20,25の根元の両側に型枠20,25
に沿って型枠20,25のほぼ全長に亘って配置する。
また両型枠20,25の外側の中央位置に、図示しない
設置手段を用いて温度センサ40を設置する。
【0014】ここで蒸気噴出手段35,35は、その表
面に多数の蒸気噴出口を有する可撓性のホースによって
構成されている。材質としては例えば布を用い、編んだ
繊維と繊維の隙間(蒸気噴出口)から蒸気が噴出するよ
うに構成する。つまりこの蒸気噴出手段35の場合、そ
の表面全体から蒸気が噴出する。しかも布製なので可撓
性があり、蒸気噴出手段35を型枠の形状に合わせて曲
線状に曲げて設置することなども容易に行える。またこ
の蒸気噴出手段35は可撓性があるので、設置する長さ
を変更するような場合でも、必要な長さ以上の先端部分
はこれを縛るだけで容易にその長さ調整が行なえる。
【0015】そしてこれらの蒸気噴出手段35,35の
一端には、ゴムホース45,45が接続され、ゴムホー
ス45,45の他端はボイラ50に接続されている。ボ
イラ50は移動式の小屋の中に設置されている。
【0016】次に図4,図5に示すように型枠20,2
5と型枠30の外側全体を、シート55で覆う。そして
前記ボイラ50からシート55の内部に設置した蒸気噴
出手段35,35に蒸気を供給してシート55の内部に
蒸気を充満させて打設したコンクリート10´の蒸気養
生を行い(湿度は100%)、且つ前記シート55内に
設置した温度センサ40によって前記シート55内の温
度が所定の温度となるようにボイラ50からの蒸気の供
給量を制御する。
【0017】図6は前記制御によって行われる養生時間
と養生温度の関係を示す図である。同図に示すようにま
ずコンクリートの練り始めから3時間(その間にコンク
リートの打設やシート55の設置などが行われる)はそ
のままの状態とし(常温養生)、次にボイラ50を稼働
して蒸気噴出手段35,35から蒸気を噴出させてシー
ト55内部の温度を徐々に上昇して3時間かけて60℃
とし、そのままの温度で4時間維持し、次に噴出する蒸
気の量を徐々に減少していくことで(又は遮断すること
で)シート55内部の温度を徐々に降下して3時間かけ
て常温に戻し、蒸気養生を終了する。このときのコンク
リート圧縮強度は、5N/mm2以上であった。なお昇
温工程と降温工程は1時間に20℃以下(今回は10
℃)の割合として、最高温度は65℃(今回は60℃)
以下とすることが好ましい。このように蒸気養生する
と、温度と湿度が同時に所定の高い値を保てるので、養
生時間を短縮できる。
【0018】上記図6に示す温度制御は、前記シート5
5内に設置した温度センサ40,40によってシート5
5内部の温度を検出し、これを図示しないボイラ50の
制御装置に入力し、温度上昇(又は温度降下)が速すぎ
ると蒸気の供給量を減らし(又は増やし)、逆に温度上
昇(又は温度降下)が遅すぎると蒸気の供給量を増やす
(又は減らす)ことによって行う。
【0019】このように蒸気養生を行えば、コンクリー
トの養生速度が促進され、速く硬化する。即ち本願発明
者の試験によれば、JISの「コンクリート圧縮強度試
験」によって5N/mm2以上の圧縮強度になるまでの
日数が、常温養生のみの場合は最低3日間必要だったも
のが、上記蒸気養生を行うことで、13時間以内で目的
の圧縮強度に達した。従って、従来はコンクリートを打
設して3日後に型枠20,25,30を取り外していた
ものが、1日後に取り外せるようになった。このため次
の壁10を建造するために前記取り外した型枠20,2
5,30を再び組み立てるのに1日かけるとすれば、2
日間のサイクル(常温養生のみの場合は4日サイクル)
で次々と壁10を延長していくことができ、工期の短縮
化が図れる。
【0020】さらに工期の短縮化が図れるので、高価な
型枠20,25,30として無理に長尺のものを用いな
くても良くなり、材料費の低減化も図れる。
【0021】上記実施形態においては蒸気噴出手段3
5,35を、型枠20,25の根元部分の両外側に型枠
20,25に沿って配置し、また温度センサ40,40
を両型枠20,25の面の上下左右の中央位置に設置し
たので、シート55内部の温度を最適に制御できる。即
ち本願発明者の実験によれば、シート55内部に蒸気を
噴出した場合、上部と下部において所定の温度差(実際
には60℃の定温工程において壁10の高さが6.3m
で3℃)が生じた。
【0022】そこで温度の最も低くなる型枠20,25
の根元部分に、蒸気噴出手段35,35を設置すること
で上記温度差を小さくし、同時に温度のほぼ平均値とな
る両型枠20,25の面の中央位置に温度センサ40,
40を設置して正確な温度制御ができるようにしたので
ある。特にこの蒸気噴出手段35,35はホース状であ
って、型枠20,25に沿って型枠20,25の全長に
亘って配置しているので、たとえ型枠20,25が壁状
であったとしてもその全面を均一に蒸気養生できる。
【0023】上記実施形態では本願発明を土木現場の逆
T型擁壁の建造に用いた例を示したが、本願発明は他の
各種土木現場やマンションなどの建築現場において建造
物を型枠を用いて建造する場合に利用できることは言う
までもない。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、土木現場又は建築現場において直接型枠内にコンク
リートを打設して養生する際の養生期間を効果的に促進
できて工期短縮が図れるという優れた効果を有する。
【0025】また蒸気噴出手段としてその表面に多数の
蒸気噴出口を有する可撓性のホースを用い、この蒸気噴
出手段を建造物の型枠の根元部分の両側に型枠に沿って
配置したので、例え建造物が壁状の建造物であっても、
これを均一に且つ効果的に蒸気養生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いて逆T型擁壁の壁の部分を建造し
ていく工程を示す図である。
【図2】本発明を用いて逆T型擁壁の壁の部分を建造し
ていく工程を示す図である。
【図3】本発明を用いて逆T型擁壁の壁の部分を建造し
ていく工程を示す図である。
【図4】本発明を用いて逆T型擁壁の壁の部分を建造し
ていく工程を示す図である。
【図5】本発明を用いて逆T型擁壁の壁の部分を建造し
ていく工程を示す図である。
【図6】本発明を用いて逆T型擁壁の壁の部分を建造し
ていく工程を示す図である。
【図7】本発明を用いて逆T型擁壁の壁の部分を建造し
ていく工程を示す図である。
【符号の説明】
10 壁 10´ コンクリート 20,25 型枠 30 型枠 35 蒸気噴出手段(ホース) 40 温度センサ 45 ゴムホース 50 ボイラ 55 シート 80 底部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土木現場又は建築現場において建造物の
    型枠を設置し、この型枠内にコンクリートを打設して養
    生し、コンクリートが所定の硬度となった後に前記型枠
    を取り外すコンクリートの現場養生方法において、 前記型枠内にコンクリートを打設した段階で型枠全体を
    シートで覆い、ボイラからシートの内部に設置した蒸気
    噴出手段に蒸気を供給してシートの内部に蒸気を充満
    し、これによって養生を促進することを特徴とするコン
    クリートの現場養生方法。
  2. 【請求項2】 前記建造物は壁状の建造物であり、 一方前記蒸気噴出手段はその表面に多数の蒸気噴出口を
    有する可撓性のホースによって構成され、 この蒸気噴出手段を前記建造物の型枠の根元部分の両側
    に型枠に沿って配置したことを特徴とする請求項1記載
    のコンクリートの現場養生方法。
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