JP2001107517A - 屋根葺き構造並びに受金具及び屋根材 - Google Patents

屋根葺き構造並びに受金具及び屋根材

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JP2001107517A JP28508799A JP28508799A JP2001107517A JP 2001107517 A JP2001107517 A JP 2001107517A JP 28508799 A JP28508799 A JP 28508799A JP 28508799 A JP28508799 A JP 28508799A JP 2001107517 A JP2001107517 A JP 2001107517A
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謙二 山中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】屋根材の保持状態をより強固にするとともに、
より高い止水性を得ることのでき、しかも経済的な屋根
葺き構造を提供する。 【解決手段】受金具4の両側部には上下二段の受止部を
形成し、下段受止部45を受金具4の全高の略中央又は
それより低位置とする。すくい側の屋根材5Aの冠状部
52Aは、その内側係止部54Aが、受金具4の下段受
止部45に係止され、外端係止部58Aが受金具4の上
段受止部43に係止されるようにして嵌装される。かぶ
せ側の屋根材5Bの冠状部52Bは、その内側係止部5
4B及び外端係止部58Bが、受金具4の両下段受止部
45に係止されるようにして嵌装される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製の折板屋根
材を用いた屋根葺き構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、屋根の構造材上に配設した受
金具に折板状の屋根材を簡単かつ迅速に取り付けること
のできる、いわゆるボルトレス・嵌合式の屋根葺き構造
として、例えば実開昭63−28722号公報に記載の
屋根葺き構造(図3)が知られている。
【0003】この屋根葺き構造は、互いに嵌合可能に形
成された受金具1と屋根材2(嵌合用建築用板)とから
構成されるもので、屋根の傾斜方向に直交して配設され
た屋根の構造材3上に所定間隔で受金具1を固定し、受
金具1に対応する山谷形状に形成された屋根材2をこの
受金具1に被せて順次嵌装させることにより葺設され
る。
【0004】受金具1は、帯板を略台形状に折曲して形
成され、台形の頂辺に水平に形成された頂辺部11、頂
辺部11の両縁から下方に傾斜して拡幅する脚部12、
脚部12の下縁から水平に形成された底部13、及び頂
辺部11の両縁から脚部12よりも外側に張り出すよう
にして斜め下方に突出する受止片14、を備えている。
【0005】一方、屋根材2は、幅方向の中央部分をな
す主板部21と、その両側縁に連続する冠状部22とを
有し、冠状部22の一方がすくい側(先葺き側/以下、
各部の符号にAを付して示す)、他方がかぶせ側(後葺
き側/同、Bを付して示す)となされている。これらの
冠状部22(22A,22B)は、受金具1を弾性的に
抱持しうるように形成されている。
【0006】各冠状部22は、主板部21から外側斜め
上向きに立ち上げられた内側斜面基部23と、内側斜面
基部23の上縁を主板部21側に折り返して形成された
内側係止部24と、内側係止部24の上縁から再び外側
斜め上向きに立ち上げられた内側斜面部25と、内側斜
面部25の上縁から外側に水平に張り出す頂面部26
と、頂面部26の外縁から外側斜め下向きに迫り出した
外側斜面部27と、外側斜面部27の下縁を主板部21
側に折り返して形成された外端係止部28とを備えてい
る。そして、まずすくい側の屋根材2Aの冠状部22A
が受金具1に被せられ、その内側係止部24A及び外端
係止部28Aを受金具1の両受止片14,14に係止さ
せて嵌装される。次いでその上にかぶせ側の屋根材2B
の冠状部22Bが被せられ、その内側係止部24B及び
外端係止部28Bを前記すくい側の冠状部22Aの上か
ら受金具1の両受止片14,14に係止させて嵌装され
る。
【0007】かかる屋根葺き構造は、作業者が屋根材2
の冠状部22を足で踏み込んで受金具1に嵌装させるこ
とができ、また、吊子その他の部品の取り付けやシーマ
ー等によるハゼ締め加工を要しないので、きわめて施工
が容易であるという特長を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の屋根葺き構造においては、屋根材2を受金具1に取
り付けるのが容易である反面、屋根材2を受金具1に強
固に固定しておくための手段が不在のため、屋根材2の
保持力はあまり強くない。そのため、強い風圧によって
屋根材2が持ち上げられるような場合に、屋根材2が浮
き上がって受金具1から外れたり、すくい側の冠状部2
2Aとかぶせ側の冠状部22Bとの間に隙間ができてそ
こから風雨が浸入したりするおそれがある。
【0009】受金具1と屋根材2の冠状部22との重な
り幅を大きくして屋根材2が深くまで嵌装されるように
すれば、屋根材2の保持力や止水性を高めることも可能
である。しかし、この場合には、屋根材2を形成するの
に必要な板材量が増加して、屋根材の製造コストが上昇
してしまう。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、受金具と屋根材とが嵌合しあう部分の形状を改良
することにより、屋根材の保持力の強化と止水性の向上
を図るとともに、屋根材の製造コストを削減しうる屋根
葺き構造を提供することを目的とする。
【0011】併せて、かかる屋根葺き構造に使用される
受金具及び屋根材を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の屋根葺き構造
は、屋根の構造材上に略台形状の受金具を固定し、屋根
材の主板部の両側縁にこの受金具の両斜辺部を弾性的に
抱持しうる冠状部を形成して、すくい側の屋根材の冠状
部とかぶせ側の屋根材の冠状部とを前記受金具に被せて
嵌装させることにより葺設される屋根葺き構造におい
て、受金具の両斜辺部に上段受止部と下段受止部とから
なる上下2段の受止部がそれぞれ形成される一方、屋根
材の各冠状部における主板部側の斜面部には内側係止部
が、主板部とは反対側の外側縁部には外端係止部が、そ
れぞれ形成され、すくい側の屋根材の冠状部が、その内
側係止部を受金具の両斜辺部のうち同屋根材の主板部側
に位置する斜辺部に形成された下段受止部に係止させる
とともに、その外端係止部を同屋根材の主板部の反対側
に位置する斜辺部に形成された上段係止部に係止させて
嵌装されるとともに、かぶせ側の屋根材の冠状部が、そ
の内側係止部及び外端係止部を受金具の両斜辺部に形成
した各下段受止部にそれぞれ係止させて嵌装されたこと
を特徴とする。
【0013】この発明によれば、受金具の両斜辺部に上
下2段の受止部を設けて、すくい側の屋根材の冠状部の
外端係止部を受金具の上段受止部に係止させるため、す
くい側の冠状部の板幅を小さくして板材量を節約するこ
とができる。これにより、屋根材の製造コストを圧縮で
き、屋根の構造的負担も小さくなる。
【0014】さらに本発明の屋根葺き構造は、前記受金
具の下段受止部が、受金具の全高の略中央又はそれより
低位置となるように形成されたことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、受金具の下段受止部の
位置が低くなるので、この係止位置付近における屋根材
の変形に対する自由度が小さくなる。そのため、風圧に
よって屋根材が持ち上げられるような場合でも、その浮
き上がりを抑える作用が大きく、屋根材を受金具に強固
に保持することができる。
【0016】同時に、すくい側の冠状部に対してかぶせ
側の冠状部が従来よりも低い位置まで被さるので、万
一、かぶせ側の冠状部が浮き上がってすくい側の冠状部
との間に隙間ができた場合でも、その隙間に浸入した雨
水が上方に回り込んで冠状部の内側に漏れるのを防ぐ効
果が大きい。
【0017】また、本発明の受金具は、頂辺部と、この
頂辺部の両縁から外側斜め下向きに迫り出した上段斜辺
部と、この上段斜辺部の下縁を内側に折曲して形成され
た上段受止部と、この上段受止部からさらに外側斜め下
向きに迫り出した下段斜辺部と、この下段斜辺部の下縁
を内側に折曲して形成された下段受止部と、この下段受
止部を支承する脚部と、この脚部の下縁から水平に張り
出した底部とを備えることを特徴とするもので、この受
金具を使用することにより前記屋根葺き構造を容易かつ
確実に実施することができる。
【0018】そして、この受金具における下段受止部
が、底部から頂辺部までの高さの略中央又はそれより低
位置となるように形成されることにより、前記のよう
に、屋根材がより強固に保持され、止水性も高められ
る。
【0019】さらに、この受金具を側面視左右対称形に
形成することにより、屋根の構造材上に受金具を配設す
る際に、受金具の方向性を気にせずに効率よく作業する
ことができる。
【0020】また、この受金具を、一枚の帯板を折曲し
て形成することにより、受金具を効率的に安価で製造す
ることができる。
【0021】また、本発明の屋根材は、幅方向の中央部
分に形成される主板部と、この主板部の一方の側縁に形
成されたすくい側の冠状部と、この主板部の他方の側縁
に形成されたかぶせ側の冠状部とから構成され、各冠状
部は、主板部から外側斜め上向きに立ち上げられた内側
斜面基部と、この内側斜面基部の上縁を主板部側に折り
返して形成された内側係止部と、この内側係止部の上縁
から外側斜め上向きに立ち上げられた内側斜面部と、こ
の内側斜面部の上縁から略水平に張り出した頂面部と、
この頂面部の外縁から外側斜め下向きに迫り出した外側
斜面部と、この外側斜面部の下縁を主板部側に折り返し
て形成された外端係止部とを備えるとともに、すくい側
の冠状部は、外側斜面部の板幅が内側斜面部の板幅より
も小さくなるように形成され、かぶせ側の冠状部は、外
側斜面部の板幅と内側斜面部の板幅とが略同寸に形成さ
れたことを特徴とするもので、この屋根材を使用するこ
とにより、前記屋根葺き構造を容易かつ確実に実施する
ことができる。
【0022】特に、前記屋根材の裏面に、隣接するすく
い側の屋根材の冠状部に重なる部分を除いて、断熱材を
裏打ちすることにより、屋根材の裏面や受金具の周囲へ
の結露を防止し、屋根材と受金具との摩擦による音鳴り
を防止することができるとともに、冠状部の重なり合う
部分の納まりもよくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0024】この屋根葺き構造は、図1に示すように、
互いに嵌合可能に形成された新規な形状の受金具4と屋
根材5とから構成されるもので、屋根の傾斜方向に直交
して配設された屋根の構造材3上に受金具4を固定し、
屋根材5をこの受金具4に被せて順次嵌装させることに
より葺設される。
【0025】受金具4は、一枚の帯板を折曲するなどし
て形成された側面視左右対称の部材で、頂辺部41と、
頂辺部41の両縁から外側斜め下向きに迫り出した上段
斜辺部42と、上段斜辺部42の下縁を内側に折曲して
形成された上段受止部43と、上段受止部43の下縁か
らさらに外側斜め下向きに迫り出した下段斜辺部44
と、下段斜辺部44の下縁を内側に折曲して形成された
下段受止部45と、下段受止部45の下縁から垂下する
脚部46と、脚部46の下縁から外側に水平に張り出し
た底部47とを備えている。
【0026】上段受止部43及び下段受止部45は、上
段斜辺部42及び下段斜辺部44からそれぞれ受金具4
の内側方向に短く折曲形成され、上段受止部43は上段
斜辺部42にほぼ直角に、下段受止部45は下段斜辺部
44にほぼ直角に形成されている。下段斜辺部44は上
段斜辺部42より緩傾斜に形成され、上段斜辺部42を
下方に延長した位置に下段斜辺部44の下縁が位置する
ようになっている。そして、下段受止部45の位置が、
受金具4の全高の略中央又はそれより低位置となるよう
に形成されている。
【0027】この受金具4は、屋根面を支持する母屋材
や梁材等の構造材3上に、予め所定の位置及び間隔で配
設され、その底部47がボルトや溶接によって構造材3
に固定される。
【0028】屋根材5は、長尺又は定尺の一様断面の部
材で、幅方向の中央部分に形成される主板部51と、主
板部51の両側縁に連続して形成された冠状部52とを
有し、一方の冠状部52がすくい側(以下、各部の符号
にAを付して示す)、他方がかぶせ側(同、Bを付して
示す)となされ、それら冠状部52(52A,52B)
が受金具4上で順次重ね合わされるようになっている。
【0029】各冠状部52は、主板部51から外側斜め
上向きに立ち上げられた内側斜面基部53と、内側斜面
基部53の上縁を主板部51側に折り返して形成された
内側係止部54と、内側係止部54の上縁から外側斜め
上向きに立ち上げられた内側斜面部55と、内側斜面部
55の上縁から略水平に張り出した頂面部56と、頂面
部56の外縁から外側斜め下向きに迫り出した外側斜面
部57と、外側斜面部57の下縁を主板部51側に折り
返して形成された外端係止部58とを備えている。
【0030】そして、すくい側の冠状部52Aについて
は、内側係止部54Aが、受金具4に形成された各受止
部のうちこの屋根材5の主板部51側に位置する下段受
止部45に係止されるように形成されるとともに、外端
係止部58Aが、この屋根材5の主板部51とは反対側
に位置する上段受止部43に係止されるように形成され
ている。したがって、内側斜面部55Aの板幅よりも外
側斜面部57Aの板幅のほうが狭くなっている。
【0031】また、かぶせ側の冠状部52Bについて
は、全体としてすくい側の冠状部52Aよりも板厚分だ
け大きく折曲形成されるとともに、内側係止部54B、
外端係止部58Bとも、受金具4の両側の各下段受止部
45,45に係止されるように形成されている。
【0032】この屋根材5を、前記受金具4に、まずす
くい側の屋根材5A、次いでかぶせ側の屋根材5Bの順
に嵌装させることにより、図1下段に破線で示したよう
な嵌合状態が得られる。
【0033】こうして形成される本発明の屋根葺き構造
は、受金具4の下段受止部45が、受金具4の全高の略
中央又はそれより低位置となるので、図3に示したよう
な前記従来の屋根葺き構造と比べたとき、屋根材5の冠
状部52の高さが従来と同じであれば、主板部51から
内側係止部54までの高さが従来より低くなり、これに
よって主板部51の両側縁における折板の変形に対する
自由度が小さくなる。そのため、屋根材5に強い風圧が
加わって主板部51が持ち上げられるような場合でも、
その浮き上がりを抑える作用が大きく、屋根材5を受金
具4に強固に保持することができる。
【0034】また、すくい側の内側斜面部55Aとかぶ
せ側の外側斜面部57Bとの重なり幅が従来よりも大き
くなるので、万一、かぶせ側の外側斜面部57Bが浮き
上がって、すくい側の内側斜面部55Aとの間に隙間が
できた場合でも、その隙間に浸入した雨水が上方に回り
込んで冠状部52の内側に漏れるのを防ぐ効果が大き
い。
【0035】さらに本発明の屋根葺き構造は、受金具4
の両側部に上段受止部43及び下段受止部45からなる
上下2段の受止部を設けて、屋根材5のすくい側の外端
係止部58Aを受金具4の上段受止部43に係止させる
ようにしている。このすくい側の外端係止部58Aは、
前記した屋根材5の保持強度や止水性にはほとんど影響
を及ぼさない部位である。したがって、このすくい側の
外端係止部58Aを受金具4の上段受止部43に係止さ
せて外側斜面部57Aの板幅を小さくすることにより、
すくい側の外端係止部58Aを内側係止部54Aと同様
に受金具4の下段受止部45に係止させる場合に比べ
て、外側斜面部57の板材量を節約することができる。
この板材量の節約分は、各屋根材5について屋根傾斜方
向の長さ全体にわたるので、その分、屋根材5の製造コ
ストを削減できる。また、板材量の節約によって重量も
軽くなり、屋根の構造的負担も小さくなる。
【0036】すなわち本発明は、すくい側の内側斜面部
55Aとかぶせ側の外側斜面部57Bとの重なり幅を従
来よりも大きくすることにより、前記従来の屋根葺き構
造よりも屋根材5の保持強度及び止水性を高めるととも
に、これに伴って生じる板材量の増加を、すくい側の外
側斜面部57Aの幅を小さくすることで相殺し、屋根材
5の製造コストを低減させるようにしたものである。
【0037】なお、受金具4については、必ずしも左右
対称の形状でなくとも前記屋根葺き構造を構成すること
は可能であるが、特にこの受金具4を左右対称の形状と
することにより、屋根の構造材3上に受金具4を配設す
る際、受金具4の方向性を気にせずに効率よく作業する
ことができる。
【0038】また、受金具4の各受止部は、図3に示し
た従来のような受金具1の脚部12に受止片14を上下
2段に付設するなどして形成することも可能であるが、
一枚の帯板を折曲して一体に形成することにより、受金
具4を効率的に安価で製造することができる。
【0039】図2は、屋根材5の裏面に断熱材6を裏打
ちした実施の形態を示す。断熱材6は、隣接するすくい
側の屋根材4の冠状部52Aに重なる部分を除いて、裏
面全体に裏打ちされている。このように形成すれば、す
くい側の冠状部52Aにかぶせ側の冠状部52Bを重ね
合わせたときに、重なり合う部分の納まりがよくなる。
【0040】なお、本発明において、受金具4と屋根材
5とが互いに嵌合し合う部分の形状は、上下2段に嵌合
可能である限り、前記実施の形態に示したものから多少
変形されてもよい。
【0041】また、受金具4は、その脚部46が垂直で
も傾斜していてもよく、その底部47が脚部46の内側
に張り出して形成されたものであってもよい。また、前
記のように屋根材5の1枚分の葺設ピッチ毎に配設され
るものに限らず、底部47を屋根の構造材3に沿って連
続させることにより、複数枚の葺設ピッチ分を一体に形
成したものであってもよい。
【0042】また、屋根材5の主板部51の形状は任意
である。屋根材5の働き幅が大きい場合には、主板部5
1の中間部分にも同形状の冠状部を1箇所乃至複数箇所
形成するとともに、その位置に受金具を配設してこれら
を嵌合させてもよい。頂面部56についても、適宜の山
谷形状を有するものであってもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明の屋根葺き構造によれば、屋根材
のすくい側の外端係止部を受金具の上段受止部に係止さ
せるので、外側斜面部の板幅を小さくすることができ
る。したがって、すくい側の外端係止部を内側係止部と
同様に下段受止部に係止させる場合に比べて、屋根材の
板材量を節約することができる。その分、屋根材の製造
コストを削減でき、また、板材量の節約によって重量も
軽くなるので、屋根の構造的負担も小さくなる。
【0044】そして、受金具の下段受止部が、受金具の
全高の略中央又はそれより低位置となるように形成され
ているので、屋根材の内側斜面基部の幅が小さくなっ
て、主板部の両側縁における折板の変形に対する自由度
が小さくなる。そのため、屋根材に強い風圧が加わって
屋根材の主板部が持ち上げられるような場合でも、その
浮き上がりを抑える作用が大きく、屋根材を受金具に強
固に保持することができる。
【0045】また、すくい側の内側斜面部とかぶせ側の
外側斜面部との重なり幅が従来よりも大きくなるので、
万一、かぶせ側の外側斜面部が浮き上がってすくい側の
内側斜面部との間に隙間ができた場合でも、その隙間に
浸入した雨水が上方に回り込んで冠状部の内側に漏れる
のを防ぐ効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋根葺き構造の構成を示す断面図であ
る。
【図2】屋根材の他の実施の形態を示す断面図である。
【図3】従来の屋根葺き構造の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
3 構造材 4 受金具 41 頂辺部 42 上段斜辺部 43 上段受止部 44 下段斜辺部 45 下段受止部 46 脚部 47 底部 5 屋根材 51 主板部 52 冠状部 52A すくい側の冠状部 52B かぶせ側の冠状部 53 内側斜面基部 54 内側係止部 55 内側斜面部 56 頂面部 57 外側斜面部 58 外端係止部 6 断熱材
フロントページの続き (72)発明者 田中 克明 大阪府堺市出島西町2 住友金属建材株式 会社内 Fターム(参考) 2E108 AA02 AS02 AZ01 BB04 BN06 CV00 DF01 DF05 ER07 FF11 GG00 GG09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の構造材上に略台形状の受金具を固
    定し、屋根材の主板部の両側縁にこの受金具の両斜辺部
    を弾性的に抱持しうる冠状部を形成して、すくい側の屋
    根材の冠状部とかぶせ側の屋根材の冠状部とを前記受金
    具に被せて嵌装させることにより葺設される屋根葺き構
    造において、 受金具の両斜辺部に上段受止部と下段受止部とからなる
    上下2段の受止部がそれぞれ形成される一方、 屋根材の各冠状部における主板部側の斜面部には内側係
    止部が、主板部とは反対側の外側縁部には外端係止部
    が、それぞれ形成され、 すくい側の屋根材の冠状部が、その内側係止部を受金具
    の両斜辺部のうち同屋根材の主板部側に位置する斜辺部
    に形成された下段受止部に係止させるとともに、その外
    端係止部を同屋根材の主板部の反対側に位置する斜辺部
    に形成された上段係止部に係止させて嵌装されるととも
    に、 かぶせ側の屋根材の冠状部が、その内側係止部及び外端
    係止部を受金具の両斜辺部に形成した各下段受止部にそ
    れぞれ係止させて嵌装されたことを特徴とする屋根葺き
    構造。
  2. 【請求項2】 受金具の下段受止部が、受金具の全高の
    略中央又はそれより低位置となるように形成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の屋根葺き構造。
  3. 【請求項3】 頂辺部と、この頂辺部の両縁から外側斜
    め下向きに迫り出した上段斜辺部と、この上段斜辺部の
    下縁を内側に折曲して形成された上段受止部と、この上
    段受止部からさらに外側斜め下向きに迫り出した下段斜
    辺部と、この下段斜辺部の下縁を内側に折曲して形成さ
    れた下段受止部と、この下段受止部を支承する脚部と、
    この脚部の下縁から水平に張り出した底部とを備えるこ
    とを特徴とする受金具。
  4. 【請求項4】下段受止部が、底部から頂辺部までの高さ
    の略中央又はそれより低位置となるように形成されたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の受金具。
  5. 【請求項5】 側面視左右対称形に形成されたことを特
    徴とする請求項3又は4に記載の受金具。
  6. 【請求項6】 一枚の帯板を折曲して形成されたことを
    特徴とする請求項3、4又は5に記載の受金具。
  7. 【請求項7】 幅方向の中央部分に形成される主板部
    と、この主板部の一方の側縁に形成されたすくい側の冠
    状部と、この主板部の他方の側縁に形成されたかぶせ側
    の冠状部とから構成され、各冠状部は、主板部から外側
    斜め上向きに立ち上げられた内側斜面基部と、この内側
    斜面基部の上縁を主板部側に折り返して形成された内側
    係止部と、この内側係止部の上縁から外側斜め上向きに
    立ち上げられた内側斜面部と、この内側斜面部の上縁か
    ら略水平に張り出した頂面部と、この頂面部の外縁から
    外側斜め下向きに迫り出した外側斜面部と、この外側斜
    面部の下縁を主板部側に折り返して形成された外端係止
    部とを備えるとともに、 すくい側の冠状部は、外側斜面部の板幅が内側斜面部の
    板幅よりも小さくなるように形成され、かぶせ側の冠状
    部は、外側斜面部の板幅と内側斜面部の板幅とが略同寸
    に形成されたことを特徴とする屋根材。
  8. 【請求項8】 隣接するすくい側の屋根材の冠状部に重
    なる部分を除いて、裏面に断熱材が裏打ちされたことを
    特徴とする請求項7に記載の屋根材。
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