JP2001107208A - めっき浴のドロス発生抑制方法および連続溶融金属めっき設備 - Google Patents

めっき浴のドロス発生抑制方法および連続溶融金属めっき設備

Info

Publication number
JP2001107208A
JP2001107208A JP28003799A JP28003799A JP2001107208A JP 2001107208 A JP2001107208 A JP 2001107208A JP 28003799 A JP28003799 A JP 28003799A JP 28003799 A JP28003799 A JP 28003799A JP 2001107208 A JP2001107208 A JP 2001107208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
bath
hot
pot
plating bath
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28003799A
Other languages
English (en)
Inventor
Takefumi Kametani
岳文 亀谷
Makoto Yamaguchi
誠 山口
Kazunari Adachi
一成 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP28003799A priority Critical patent/JP2001107208A/ja
Publication of JP2001107208A publication Critical patent/JP2001107208A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating With Molten Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融金属めっき鋼板、合金化溶融金属めっき
鋼板を製造する際に、鋼帯へのドロス付着量を低減する
ことが可能なめっき浴のドロス発生抑制方法および連続
溶融金属めっき設備の提供。 【解決手段】 鋼帯を、溶融金属を貯留しためっき浴に
連続的に侵入せしめ、めっき浴中のシンクロールを周回
後、方向転換し、めっき浴より上方へ引き上げて連続的
にめっきを施す連続溶融金属めっきにおけるめっき浴の
ドロス発生抑制方法であって、連続めっき中および/ま
たは連続めっき停止中に、めっき浴の異なる箇所の浴温
をそれぞれ測定し、得られた測定結果に基づき、好まし
くはめっき浴攪拌装置、めっき用ポット底部加熱装置お
よびめっき用ポット側壁加熱装置から選ばれる1種また
は2種以上を用いて、浴中の温度差を低減せしめるめっ
き浴のドロス発生抑制方法および連続溶融金属めっき設
備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続溶融金属めっ
きにおいて、めっき浴のドロス発生を抑制し、鋼帯への
ドロス付着量を低減することが可能なめっき浴のドロス
発生抑制方法および連続溶融金属めっき設備に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、本発明に係わる従来技術を、連続
溶融金属めっき設備の代表例である連続溶融亜鉛めっき
設備を例として説明する。図6に、従来の連続溶融亜鉛
めっき設備を縦断面図によって示す。図6において、1
はめっき用ポット、2はシンクロール、3は溶融亜鉛、
4はめっき付着量制御のためのガスワイピングノズル、
5はサポートロール、Sは鋼帯(ストリップ)、f1は鋼
帯の搬送方向を示す。
【0003】すなわち、連続溶融亜鉛めっき設備におい
ては、鋼帯Sを、溶融亜鉛3を貯留しためっき用ポット
1の溶融亜鉛3に連続的に侵入せしめ、めっき浴中のシ
ンクロール2を周回後、方向転換し、めっき浴より上方
へ引き上げて連続的に亜鉛めっきを施す。また、溶融亜
鉛めっき設備においては、一般的に、めっきしたままの
通常の溶融亜鉛めっき鋼板と、亜鉛めっき後、加熱合金
化処理を施す合金化溶融亜鉛めっき鋼板を、同一ライン
で適宜処理を切り替えることにより製造している。
【0004】この内、合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、耐
食性、溶接性および加工性に優れた特性を有するため、
主に自動車用鋼板として広く使用されているが、特に外
装用鋼板として使用される場合には、塗装後の高鮮映性
も要求されるなど、品質に対する要求が益々厳しくなっ
ている。かかる状況下において、溶融亜鉛めっきポット
内では、鋼帯(以下ストリップとも記す)から溶出する
FeとZnが反応して、FeZn7 を主成分とするボトムドロス
が生成し、めっき用ポット内の底部に堆積する。
【0005】この場合、ボトムドロスは、めっき浴中の
シンクロールを周回して搬送されるストリップの随伴流
であるめっき液に巻き上げられてストリップに付着する
ことがある。この場合、製造されためっき鋼板のプレス
時に、プレスブツと称する表面不均一部分が生じ、鮮映
性が損なわれるばかりでなく、付着ドロスが金型に損傷
を与えるという問題がある。
【0006】従来、ドロス付着を防止する手段として、
めっき浴内のAl分を富化し、下記式(1) の反応により、
ボトムドロスをFe2Al7のトップドロスに変えて浮上させ
回収する方法があるが、Alは合金化を抑制する働きがあ
るため、合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造する際に、合
金化不良を引き起こすという問題があった。 2FeZn7 +5Al→ Fe2Al5 +14Zn ………(1) こうした状況から、Al添加によらないドロス付着防止方
法が求められており、特開昭62−250160号公報では、シ
ンクロール前後に配置した攪拌装置によってめっき操業
中に浴を攪拌し、一般材(溶融亜鉛めっき鋼板)からア
ロイ材(合金化溶融亜鉛めっき鋼板)の製造に切換える
際は、攪拌装置による攪拌流を強め、浴中Al濃度のさら
なる均一化を図り、ボトムドロスの生成を防止する方法
が提案されている。
【0007】また、特公平6− 21331号公報では、図7
に例示されるように、シンクロール2下方に遮蔽板6を
設置することで操業中のボトムドロス7の巻き上げを防
止し、ドロス欠陥を防止する方法および装置が提案され
ている。しかしながら、前者の方法の場合、鋼板と浴中
ロール(シンクロール)の回転による浴流動の影響で、
めっき浴は操業中は十分攪拌されているため、操業中に
攪拌すること自体によっては大きな効果は期待できな
い。
【0008】また、どの程度攪拌するかという点に関し
て開示が無く、攪拌し過ぎることでボトムドロスが巻き
上げられ、逆に鋼板のドロス付着量を増加させる結果に
なりかねない。また、後者の方法および装置の場合、遮
蔽板によってボトムドロスの巻き上げを防止しても、ド
ロスの発生自体を抑制するものではないため、ボトムド
ロスの堆積量を低減することはできず、堆積量が増加す
るにしたがって鋼板へのドロス付着量が増加する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の問題点を解決し、連続溶融金属めっきによって
めっき外観性と耐食性に優れた溶融金属めっき鋼板、合
金化溶融金属めっき鋼板を製造するに際し、めっき浴の
ドロス発生を抑制し、鋼帯へのドロス付着量を低減する
ことが可能なめっき浴のドロス発生抑制方法および連続
溶融金属めっき設備を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、鋼帯を、
溶融金属を貯留しためっき浴に連続的に侵入せしめ、め
っき浴中のシンクロールを周回後、方向転換し、めっき
浴より上方へ引き上げて連続的にめっきを施す連続溶融
金属めっきにおけるめっき浴のドロス発生抑制方法であ
って、連続めっき中および/または連続めっき停止中
に、めっき浴の異なる箇所の浴温をそれぞれ測定し、得
られた測定結果に基づき、浴中の温度差を低減せしめる
ことを特徴とするめっき浴のドロス発生抑制方法であ
る。
【0011】前記した第1の発明においては、前記した
浴中の温度差が、浴中の最高温度と最低温度の差であっ
て、該温度差を、好ましくは5℃以下、より好ましくは
3℃以下、さらに好ましくは2℃以下に低減せしめるこ
とが好ましい。また、前記した第1の発明においては、
前記しためっき浴の異なる箇所が、めっき浴の上部およ
び下部であることが好ましい。
【0012】なお、前記しためっき浴の上部としては、
めっき浴の深さを1.0 としたときに、浴面から0.1 〜0.
2 下方の箇所で、めっき浴の下部としては、めっき浴の
深さを1.0 としたときに、浴面から0.8 〜0.9 下方の箇
所であることが好ましい。また、前記した第1の発明に
おいては、前記した浴中の温度差を低減せしめる手段
が、(A) めっき浴攪拌装置、(B) めっき浴底部の溶融金
属の加熱装置であるめっき用ポット底部加熱装置および
(C) めっき用ポットの側壁に高さ方向に複数基配設され
た加熱手段から構成され、該複数基の加熱手段のそれぞ
れが独立して制御可能なめっき用ポット側壁加熱装置で
ある(A) 〜(C) から選ばれる1種または2種以上である
ことが好ましい。
【0013】また、前記した第1の発明においては、前
記した浴中の温度差を低減せしめる手段が、(A) めっき
浴攪拌装置、(B) めっき浴底部の溶融金属の加熱装置で
あるめっき用ポット底部加熱装置および(C) めっき用ポ
ットの側壁に高さ方向に複数基配設された加熱手段から
構成され、該複数基の加熱手段のそれぞれが独立して制
御可能なめっき用ポット側壁加熱装置である(A) 〜(C)
から選ばれる1種または2種以上であって、選択された
前記(A) 〜(C) に対して(a) 前記めっき浴攪拌装置の攪
拌力、(b) 前記めっき用ポット底部加熱装置の単位時間
当たりの出熱量、(c) 前記めっき用ポット側壁加熱装置
の複数基の加熱手段のそれぞれの単位時間当たりの出熱
量を制御し、前記した浴中の温度差を低減せしめること
が好ましい。
【0014】また、前記した第1の発明においては、前
記した浴中の温度差を低減せしめる手段が、(A) 回転翼
式攪拌装置であるめっき浴攪拌装置、(B) めっき浴底部
の溶融金属の加熱装置であるめっき用ポット底部加熱装
置および(C) めっき用ポットの側壁に高さ方向に複数基
配設された加熱手段から構成され、該複数基の加熱手段
のそれぞれが独立して制御可能なめっき用ポット側壁加
熱装置である(A) 〜(C) から選ばれる1種または2種以
上であって、選択された前記(A) 〜(C) に対して(a) 前
記回転翼式攪拌装置の攪拌翼の単位時間当たりの回転
数、(b) 前記めっき用ポット底部加熱装置の単位時間当
たりの出熱量、(c) 前記めっき用ポット側壁加熱装置の
複数基の加熱手段のそれぞれの単位時間当たりの出熱量
を制御し、前記した浴中の温度差を低減せしめることが
より好ましい。
【0015】第2の発明は、連続的に侵入する鋼帯に溶
融金属めっきを施すための溶融金属を貯留しためっき用
ポット1と、めっき用ポット1の溶融金属中に配設した
鋼帯方向転換用のシンクロール2と、めっき用ポット1
の異なる箇所の浴温をそれぞれ測定する温度測定装置10
A 、10B と、(A) めっき用ポット1に配設しためっき浴
攪拌装置11、(B) めっき用ポット底部加熱装置13および
(C) めっき用ポットの側壁に高さ方向に複数基配設され
た加熱手段 161〜16n から構成され、該複数基の加熱手
段 161〜16n のそれぞれが独立して制御可能なめっき用
ポット側壁加熱装置17である(A) 〜(C) から選ばれる1
種または2種以上であるめっき浴の浴中温度差低減手段
と、前記温度測定装置10A 、10B によって得られためっ
き用ポット1の異なる箇所の浴温の差を演算し、得られ
た演算結果に基づき、選択された前記(A) 〜(C) に対し
て(a) 前記めっき浴攪拌装置11の攪拌力、(b) 前記めっ
き用ポット底部加熱装置13の単位時間当たりの出熱量、
(c) 前記めっき用ポット側壁加熱装置17の複数基の加熱
手段 161〜16n のそれぞれの単位時間当たりの出熱量を
制御する制御装置12を有することを特徴とする連続溶融
金属めっき設備である。
【0016】前記した第2の発明においては、前記制御
装置12が、前記した演算結果に基づき、選択された前記
(A) 〜(C) に対して(a) 前記めっき浴攪拌装置11の攪拌
力、(b) 前記めっき用ポット底部加熱装置13の単位時間
当たりの出熱量、(c) 前記めっき用ポット側壁加熱装置
17の複数基の加熱手段 161〜16n のそれぞれの単位時間
当たりの出熱量を制御し、該制御によって前記しためっ
き用ポット1の異なる箇所の浴温の差が所定範囲内とな
るように制御する制御装置12であることが好ましい(第
2の発明の第1の好適態様)。
【0017】また、前記した第2の発明においては、前
記めっき浴攪拌装置11が回転翼式攪拌装置であって、前
記制御装置12が、前記温度測定装置10A 、10B によって
得られためっき用ポット1の異なる箇所の浴温の差を演
算し、得られた演算結果に基づき、選択された前記(A)
〜(C) に対して(a) 前記回転翼式攪拌装置の回転翼11a
の単位時間当たりの回転数、(b) 前記めっき用ポット底
部加熱装置13の単位時間当たりの出熱量、(c) 前記めっ
き用ポット側壁加熱装置17の複数基の加熱手段161〜16
n のそれぞれの単位時間当たりの出熱量を制御する制御
装置12であることが好ましい(第2の発明の第2の好適
態様)。
【0018】前記した第2の発明の第2の好適態様にお
いては、前記制御装置12が、前記した演算結果に基づ
き、選択された前記(A) 〜(C) に対して(a) 前記回転翼
式攪拌装置の回転翼11a の単位時間当たりの回転数、
(b) 前記めっき用ポット底部加熱装置13の単位時間当た
りの出熱量、(c) 前記めっき用ポット側壁加熱装置17の
複数基の加熱手段 161〜16n のそれぞれの単位時間当た
りの出熱量を制御し、該制御によって前記しためっき用
ポット1の異なる箇所の浴温の差が所定範囲内となるよ
うに制御する制御装置12であることが好ましい(第2の
発明の第3の好適態様)。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明者らは、前記した従来技術の問題点を解決
するために鋭意検討した結果、下記知見(1) 〜(3) を見
出し本発明に到達した。 (1) 溶融亜鉛めっきライン停止時の浴中温度差の増加:
溶融亜鉛めっきライン操業中に浴温分布を測定した結
果、水平方向、深さ方向においていずれも±2℃程度の
温度差しかなかったが、溶融亜鉛めっきライン停止時に
浴温分布を測定した結果、めっき浴深さ方向に10℃以上
の温度差が生じることが分かった。
【0020】(2) ラインスピードの変化に伴うめっき浴
深さ方向の温度差の変化:溶融亜鉛めっきラインのライ
ンスピードとめっき浴深さ方向の温度差との関係を調査
した結果、図2に示すように、ラインスピードの変化に
対応して、めっき浴深さ方向の温度差が変化することが
分かった。 (3) 浴中温度差の変化に伴うボトムドロス堆積量の変
化:浴中温度差とめっき用ポット底部におけるボトムド
ロスの堆積量との関係を調査した結果、浴中温度差、特
にめっき浴深さ方向の温度差が大きくなるにしたがって
ボトムドロス堆積量が増加することが分かった。
【0021】図1に、浴中温度差(めっき浴深さ方向温
度差)とボトムドロス堆積量との関係を示す。本発明者
らは、上記した知見に基づき、連続めっき中および/ま
たは連続めっき停止中に、めっき浴中の異なる箇所の浴
温をそれぞれ測定し、得られた測定結果に基づき、めっ
き浴中の異なる箇所の温度差を低減せしめることによっ
てめっき浴のドロス発生を抑制する本発明に到達した。
【0022】図3に、本発明の連続溶融金属めっき設備
の一例を斜視図によって示す。図3において、10A 、10
B は温度測定装置、10AT、10BTは温度測定装置10A 、10
B の熱電対、11、11A 、11B はめっき浴攪拌装置(溶融
金属攪拌装置)、11a、11Aa、11Baは回転翼、11Ab、11B
bは回転軸、11Ac、11Bcはモータ、12は制御装置、30は
溶融金属、f2は回転翼の回転方向、f3は温度測定装置10
A 、10B による温度測定結果の伝送方向、f4は制御装置
12からの制御信号の伝送方向を示し、その他の符号は図
6と同一の内容を示す。
【0023】すなわち、図3に示す連続溶融金属めっき
設備は、連続的に侵入する鋼帯に溶融金属めっきを施す
ための溶融金属を貯留しためっき用ポット1と、めっき
用ポット1の溶融金属30中に配設した鋼帯方向転換用の
シンクロール2と、めっき用ポット1の異なる箇所の浴
温をそれぞれ測定する温度測定装置10A 、10B と、めっ
き用ポット1に配設しためっき浴攪拌装置(溶融金属攪
拌装置)11と、温度測定装置10A 、10B によって得られ
ためっき用ポット1の異なる箇所の浴温の差を演算し、
得られた演算結果に基づきめっき浴攪拌装置11の攪拌力
を制御し、該制御によって前記しためっき用ポット1の
異なる箇所の浴温の差が所定範囲内となるように制御す
る制御装置12を有している。
【0024】なお、図3に示す連続溶融金属めっき設備
においては、めっき浴攪拌装置11は回転翼式攪拌装置
で、制御装置12は、温度測定装置10A 、10B によって得
られためっき用ポット1の異なる箇所の浴温の差を演算
し、得られた演算結果に基づき回転翼式攪拌装置の回転
翼11a(11Aa、11Ba) の単位時間当たりの回転数を制御す
る制御装置12である。
【0025】また、温度測定装置10A の熱電対10ATの先
端は、めっき浴の深さを1.0 としたとき、浴面から0.15
下方の箇所(めっき浴の上部)であるめっき浴の最高温
度の箇所に配置し、温度測定装置10B の熱電対10BTの先
端は、めっき浴の深さを1.0としたとき、浴面から0.85
下方の箇所(めっき浴の下部)であるめっき浴の最低温
度の箇所に配置されている。
【0026】なお、本発明においては、めっき浴攪拌装
置として図3に示す回転翼式攪拌装置を用いる場合、そ
の設置台数は特に制限されるものではない。また、めっ
き浴攪拌装置としては、装置の簡易性、保守の面から回
転翼式攪拌装置を用いることが好ましいが、めっき浴を
攪拌し浴中温度差を低減可能な装置であればその方式、
型式に特に制限を受けるものではない。
【0027】次に、図4に、本発明の連続溶融金属めっ
き設備の他の一例を斜視図によって示す。図4におい
て、13はめっき用ポット底部に配設しためっき用ポット
底部加熱装置、13a はめっき用ポット底部加熱装置の電
源、13b は電気抵抗発熱体、13c は電気抵抗発熱体13b
の収納部を示し、その他の符号は図3、図6と同一の内
容を示す。
【0028】なお、電気抵抗発熱体13b の収納部13c
は、溶融金属貯留部と隔壁によって隔離されている。す
なわち、図4に示す連続溶融金属めっき設備は、連続的
に侵入する鋼帯に溶融金属めっきを施すための溶融金属
を貯留しためっき用ポット1と、めっき用ポット1の溶
融金属30中に配設した鋼帯方向転換用のシンクロール2
と、めっき用ポット1の異なる箇所の浴温をそれぞれ測
定する温度測定装置10A 、10B と、めっき用ポット底部
に配設しためっき用ポット底部加熱装置13と、温度測定
装置10A 、10B によって得られためっき用ポット1の異
なる箇所の浴温の差を演算し、得られた演算結果に基づ
きめっき用ポット底部加熱装置13の単位時間当たりの出
熱量を制御し、該制御によって前記しためっき用ポット
1の異なる箇所の浴温の差が所定範囲内となるように制
御する制御装置12を有している。
【0029】すなわち、本発明においては、ドロスが発
生するめっき浴の温度低下箇所が、めっき浴底部に形成
されることに着目し、このため上記した図4に示す連続
溶融金属めっき設備においては、めっき浴底部にめっき
用ポット底部加熱装置13を配設した。また、図4に示す
溶融金属めっき設備においては、前記した図3の連続溶
融金属めっき設備と同様に、温度測定装置10A の熱電対
10ATの先端は、めっき浴の深さを1.0 としたとき、浴面
から0.15下方の箇所(めっき浴の上部)であるめっき浴
の最高温度の箇所に配置し、温度測定装置10B の熱電対
10BTの先端は、めっき浴の深さを1.0 としたとき、浴面
から0.85下方の箇所(めっき浴の下部)であるめっき浴
の最低温度の箇所に配置されている。
【0030】なお、図4に例示した溶融金属めっき設備
においては、めっき用ポット底部加熱装置13としては、
電気抵抗発熱体13b 以外に誘導加熱式加熱装置など任意
の加熱装置を用いることができる。また、本発明の連続
溶融金属めっき設備においては、前記した図3および図
4に示すめっき浴攪拌装置(溶融金属攪拌装置)11およ
びめっき用ポット底部加熱装置13の両者を、めっき用ポ
ット1に配設してもよい。
【0031】この場合、制御装置12は、温度測定装置10
A 、10B によって得られためっき用ポット1の異なる箇
所の浴温の差を演算し、得られた演算結果に基づきめっ
き浴攪拌装置11の攪拌力およびめっき用ポット底部加熱
装置13の単位時間当たりの出熱量の両者を制御する制御
装置12とすることが好ましい。次に、図5に、本発明の
連続溶融金属めっき設備の他の一例を斜視図によって示
す。
【0032】図5において、14はめっき用ポット側壁加
熱装置17の電源、15i は複数基の加熱手段161 〜16n
電源ケーブル、161 〜16n はめっき用ポット1の側壁に
高さ方向に複数基配設された電気抵抗発熱体である加熱
手段、17はめっき用ポット側壁加熱装置を示し、その他
の符号は図3、図4、図6と同一の内容を示す。すなわ
ち、図5に示す連続溶融金属めっき設備は、連続的に侵
入する鋼帯に溶融金属めっきを施すための溶融金属を貯
留しためっき用ポット1と、めっき用ポット1の溶融金
属30中に配設した鋼帯方向転換用のシンクロール2と、
めっき用ポット1の異なる箇所の浴温をそれぞれ測定す
る温度測定装置10A 、10B と、めっき用ポットの側壁に
高さ方向に複数基配設された加熱手段 161〜16n から構
成され、該複数基の加熱手段 161〜16n のそれぞれが独
立して制御可能なめっき用ポット側壁加熱装置17である
めっき浴の浴中温度差低減手段と、温度測定装置10A 、
10B によって得られためっき用ポット1の異なる箇所の
浴温の差を演算し、得られた演算結果に基づきめっき用
ポット側壁加熱装置17の複数基の加熱手段 161〜16n
それぞれの単位時間当たりの出熱量を制御し、該制御に
よって前記しためっき用ポット1の異なる箇所の浴温の
差が所定範囲内となるように制御する制御装置12を有し
ている。
【0033】すなわち、上記した本発明においては、め
っき浴の浴中温度差低減手段として、めっき用ポットの
側壁に高さ方向に複数基配設された加熱手段 161〜16n
から構成され、該複数基の加熱手段 161〜16n のそれぞ
れが独立して制御可能なめっき用ポット側壁加熱装置17
を設け、制御装置12として、温度測定装置10A 、10Bに
よって得られためっき用ポット1の異なる箇所の浴温の
差を演算し、得られた演算結果に基づきめっき用ポット
側壁加熱装置17の複数基の加熱手段 161〜16nのそれぞ
れの単位時間当たりの出熱量を制御する制御装置12を設
けた。
【0034】また、図5に示す溶融金属めっき設備にお
いては、前記した図3の連続溶融金属めっき設備と同様
に、温度測定装置10A の熱電対10ATの先端は、めっき浴
の深さを1.0 としたとき、浴面から0.15下方の箇所(め
っき浴の上部)であるめっき浴の最高温度の箇所に配置
し、温度測定装置10B の熱電対10BTの先端は、めっき浴
の深さを1.0 としたとき、浴面から0.85下方の箇所(め
っき浴の下部)であるめっき浴の最低温度の箇所に配置
されている。
【0035】なお、本発明の連続溶融金属めっき設備に
おいては、めっき浴の浴中温度差低減手段として、前記
した図3に例示しためっき浴攪拌装置(溶融金属攪拌装
置)11および/または前記した図4に例示しためっき用
ポット底部加熱装置13と、前記した図5に例示しためっ
き用ポット側壁加熱装置17とをめっき用ポット1に配設
してもよい。
【0036】この場合、制御装置12は、温度測定装置10
A 、10B によって得られためっき用ポット1の異なる箇
所の浴温の差を演算し、得られた演算結果に基づき、上
記しためっき浴の浴中温度差低減手段に対応して、(a)
めっき浴攪拌装置11の攪拌力、(b) めっき用ポット底部
加熱装置13の単位時間当たりの出熱量、(c) めっき用ポ
ット側壁加熱装置17の複数基の加熱手段 161〜16n のそ
れぞれの単位時間当たりの出熱量である(a) 〜(c) の内
の2者もしくは3者を制御する制御装置12とすることが
好ましい。
【0037】なお、前記した図5に例示した溶融金属め
っき設備におけるめっき用ポット側壁加熱装置17の複数
基の加熱手段 161〜16n としては、電気抵抗発熱体、誘
導加熱式加熱装置など任意の加熱手段を用いることがで
きる。以上、本発明の連続溶融金属めっき設備について
述べたが、本発明においては、好ましくは前記した連続
溶融金属めっき設備を用いて、下記の方法によってめっ
き浴のドロス発生を抑制する。
【0038】すなわち、本発明においては、めっき浴中
に温度分布が生じ、低温部でドロスが発生しボトムドロ
ス堆積量が増加することを防止するため、連続めっき
中または連続めっき停止中または連続めっき中およ
び連続めっき停止中の両者において、めっき浴の異なる
箇所の浴温をそれぞれ測定し、得られた測定結果に基づ
き、浴中の温度差を低減せしめる操作を行う。
【0039】前記した本発明においては、前記した浴中
の温度差が、浴中の最高温度と最低温度の差であって、
該温度差を5℃以下に低減せしめることが好ましい。こ
れは、前記した図1に示すように、浴中温度差が5℃を
超えるにしたがって急激にボトムドロス堆積量が増加す
るためである。また、前記した本発明においては、前記
した浴温を測定するめっき浴の異なる箇所が、めっき浴
の上部および下部であることが好ましい。
【0040】なお、上記しためっき浴の上部としては、
めっき浴の深さを1.0 としたとき、浴面から0.1 〜0.2
下方の箇所で、めっき浴の下部としては、めっき浴の深
さを1.0 としたとき、浴面から0.8 〜0.9 下方の箇所で
あることが好ましい。また、前記した本発明において
は、前記した浴中の温度差を低減せしめる手段が、(A)
めっき浴攪拌装置、(B) めっき浴底部の溶融金属の加熱
装置であるめっき用ポット底部加熱装置および(C) めっ
き用ポットの側壁に高さ方向に複数基配設された加熱手
段から構成され、該複数基の加熱手段のそれぞれが独立
して制御可能なめっき用ポット側壁加熱装置である(A)
〜(C) から選ばれる1種または2種以上であることが好
ましい。
【0041】なお、前記したように、ドロスが発生する
めっき浴の温度低下箇所は、めっき浴底部に形成される
ことが多く、このため本発明においては、めっき浴底部
の溶融金属の加熱装置および/またはめっき用ポット側
壁加熱装置の下部の加熱手段によって、めっき浴底部の
溶融金属を加熱することが好ましい。また、前記した本
発明においては、(a) 前記めっき浴攪拌装置の攪拌力、
(b)前記めっき用ポット底部加熱装置の単位時間当たり
の出熱量、(c) 前記めっき用ポット側壁加熱装置の複数
基の加熱手段のそれぞれの単位時間当たりの出熱量を制
御し、前記した浴中の温度差を低減せしめることが好ま
しい。
【0042】以上、本発明について述べたが、本発明に
よれば、浴中温度差を測定し、得られた測定結果に基づ
き浴中温度差を低減せしめることにって、下記(1) 〜
(3) の優れた効果が得られる。 (1) ドロスの発生を抑制し、ボトムドロス堆積量を低減
することができる。 (2) 従来技術における遮蔽板の場合、めっき用ポット底
部の溶融金属の流動が抑制され底部の浴温の低下によっ
て、ボトムドロス堆積量自体が増加する。
【0043】この結果、ボトムドロス巻き上げ防止用の
遮蔽板の効果がその分低下し、堆積量が増加するにした
がって鋼板へのドロス付着量が増加する。これに対し
て、本発明によれば、ボトムドロスの堆積量自体を低減
することが可能なため、ボトムドロスの巻き上げによる
鋼板へのドロス付着を効果的に防止できる。
【0044】(3) めっき浴攪拌装置を用いる場合、本発
明によれば、ラインスピードの変化などに伴う浴中温度
差の変化に対応して攪拌力を制御するため、めっき用ポ
ット底部の溶融金属の流動状態が経時的に安定し、過剰
な攪拌によるボトムドロスの巻き上げ、鋼板へのドロス
付着を防止することができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきさらに具体的
に説明する。 (実施例1)図3に示す本発明の連続溶融金属めっき設
備を連続溶融亜鉛めっきに適用し、鋼板へのドロス付着
状況およびボトムドロスの堆積量(堆積速度)を調査し
た。
【0046】適用鋼帯、溶融亜鉛めっき条件は下記条件
とし、浴温制御は、下記の方法で、連続めっき中および
連続めっき停止中の両者において行った。また、鋼板へ
のドロス付着状況は、下記に示す鋼板のドロス付着によ
る不良率で評価した。 〔適用鋼帯:〕 鋼板厚み:0.4 〜1.6mm 、鋼板板幅:750 〜1850mm 〔溶融亜鉛めっき条件:〕 侵入板温:470 〜480 ℃ 浴中溶解アルミ濃度:0.13〜0.15wt% ラインスピード:30〜150m/min 〔浴温制御方法:〕 平均温度:475 ℃±2℃(ポットインダクタ出力制
御) (平均温度:温度測定装置10A 、10B の測定値の平均
値) 温度差:温度測定装置10A 、10B による浴温の差を3
℃以内に制御(回転翼11Aa、11Baの回転数を10〜100rpm
の範囲で制御) (回転翼11Aa、11Ba:めっき用ポット1の底部から600m
m 上方に配置) 〔鋼板のドロス付着による不良率:〕鋼板の長さ100m当
たりのドロス付着個数を溶融亜鉛めっき設備出側で測定
し、付着個数が0.2 個以上の場合を不良と評価した。
【0047】得られた結果を、表1に示す。 (実施例2)図4に示す本発明の連続溶融金属めっき設
備を連続溶融亜鉛めっきに適用し、鋼板へのドロス付着
状況およびボトムドロスの堆積量(堆積速度)を調査し
た。適用鋼帯、溶融亜鉛めっき条件は前記した実施例1
と同一条件とし、浴温制御は、下記の方法で、連続めっ
き中および連続めっき停止中の両者において行った。
【0048】また、鋼板へのドロス付着状況を、前記し
た実施例1で示した鋼板のドロス付着による不良率で評
価した。 〔浴温制御方法:〕 平均温度:475 ℃±2℃(ポットインダクタ出力制
御) (平均温度:温度測定装置10A 、10B の測定値の平均
値) 温度差:温度測定装置10A 、10B による浴温の差を3
℃以内に制御(溶融金属加熱装置13の単位時間当たりの
出熱量を制御) 得られた結果を、表1に示す。
【0049】(実施例3)図5に示す本発明の連続溶融
金属めっき設備を連続溶融亜鉛めっきに適用し、鋼板へ
のドロス付着状況およびボトムドロスの堆積量(堆積速
度)を調査した。適用鋼帯、溶融亜鉛めっき条件は前記
した実施例1と同一条件とし、浴温制御は、下記の方法
で、連続めっき中および連続めっき停止中の両者におい
て行った。
【0050】また、鋼板へのドロス付着状況を、前記し
た実施例1で示した鋼板のドロス付着による不良率で評
価した。 〔浴温制御方法:〕 平均温度:475 ℃±2℃(電気抵抗発熱体161 〜16n
への全供給電力を制御) (平均温度:温度測定装置10A 、10B の測定値の平均
値) 温度差:温度測定装置10A 、10B による浴温の差を3
℃以内に制御(電気抵抗発熱体161 〜16n それぞれへの
供給電力を制御) 得られた結果を、表1に示す。
【0051】(比較例)図3に示す本発明の連続溶融金
属めっき設備を連続溶融亜鉛めっきに適用し、鋼板への
ドロス付着状況およびボトムドロスの堆積量(堆積速
度)を調査した。適用鋼帯、溶融亜鉛めっき条件は前記
した実施例1と同一条件とし、浴温制御は、下記の方法
で、連続めっき中および連続めっき停止中の両者におい
て行った。
【0052】また、鋼板へのドロス付着状況を、前記し
た実施例1で示した鋼板のドロス付着による不良率で評
価した。 〔浴温制御方法:〕 温度測定装置10A の測定値:475 ℃±3℃(ポットイン
ダクタ出力制御) 温度差の制御:無し 得られた結果を、表1に示す。
【0053】表1に示されるように、本発明(実施例1
〜実施例3)によれば、鋼板のドロス付着による不良率
を、従来の方法、装置(比較例)の1/10〜1/7 に低減す
ることが可能となった。なお、前記した実施例において
は、浴中温度差の制御は、連続めっき中および連続めっ
き停止中の両者において行ったが、前記した図1、図2
の結果からも明らかなように、本発明によれば、連続め
っき中または連続めっき停止中のいずれか一方において
浴中温度差を制御することによっても、めっき浴のドロ
ス発生を抑制し、鋼帯へのドロス付着量を効果的に低減
することが可能である。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、連続溶融金属めっきに
よって溶融金属めっき鋼板を製造するに際し、めっき浴
のドロス発生を抑制し、鋼帯へのドロス付着量を極めて
効果的に低減することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴中温度差とボトムドロス堆積量との関係を示
すグラフである。
【図2】連続溶融亜鉛めっきのラインスピードとめっき
浴深さ方向温度差との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の連続溶融金属めっき設備の一例を示す
斜視図である。
【図4】本発明の連続溶融金属めっき設備の一例を示す
斜視図である。
【図5】本発明の連続溶融金属めっき設備の一例を示す
斜視図である。
【図6】従来の連続溶融亜鉛めっき設備を示す縦断面図
である。
【図7】従来の連続溶融亜鉛めっき設備を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 めっき用ポット 2 シンクロール 3 溶融亜鉛 4 ガスワイピングノズル 5 サポートロール 6 遮蔽板 7 ボトムドロス 10A 、10B 温度測定装置 10AT、10BT 温度測定装置の熱電対 11、11A 、11B めっき浴攪拌装置(溶融金属攪拌装
置) 11a 、11Aa、11Ba 回転翼 11Ab、11Bb 回転軸 11Ac、11Bc モータ 12 制御装置 13 めっき用ポット底部加熱装置 13a めっき用ポット底部加熱装置の電源 13b 電気抵抗発熱体 13c 電気抵抗発熱体の収納部 14 めっき用ポット側壁加熱装置の電源 15i 加熱手段の電源ケーブル 161 〜16n 加熱手段(:電気抵抗発熱体) 17 めっき用ポット側壁加熱装置 30 溶融金属 f1 鋼帯の搬送方向 f2 回転翼の回転方向 f3 温度測定装置による温度測定結果の伝送方向 f4 制御装置からの制御信号の伝送方向 S 鋼帯(ストリップ)
フロントページの続き (72)発明者 安達 一成 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA05 AA22 AB42 AB44 AD25 AE02 AE04 AE08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼帯を、溶融金属を貯留しためっき浴に
    連続的に侵入せしめ、めっき浴中のシンクロールを周回
    後、方向転換し、めっき浴より上方へ引き上げて連続的
    にめっきを施す連続溶融金属めっきにおけるめっき浴の
    ドロス発生抑制方法であって、連続めっき中および/ま
    たは連続めっき停止中に、めっき浴の異なる箇所の浴温
    をそれぞれ測定し、得られた測定結果に基づき、浴中の
    温度差を低減せしめることを特徴とするめっき浴のドロ
    ス発生抑制方法。
  2. 【請求項2】 前記した浴中の温度差が、浴中の最高温
    度と最低温度の差であって、該温度差を5℃以下に低減
    せしめることを特徴とする請求項1記載のめっき浴のド
    ロス発生抑制方法。
  3. 【請求項3】 前記しためっき浴の異なる箇所が、めっ
    き浴の上部および下部であることを特徴とする請求項1
    または2記載のめっき浴のドロス発生抑制方法。
  4. 【請求項4】 前記した浴中の温度差を低減せしめる手
    段が、(A) めっき浴攪拌装置、(B) めっき浴底部の溶融
    金属の加熱装置であるめっき用ポット底部加熱装置およ
    び(C) めっき用ポットの側壁に高さ方向に複数基配設さ
    れた加熱手段から構成され、該複数基の加熱手段のそれ
    ぞれが独立して制御可能なめっき用ポット側壁加熱装置
    である(A) 〜(C) から選ばれる1種または2種以上であ
    ることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のめっ
    き浴のドロス発生抑制方法。
  5. 【請求項5】 (a) 前記めっき浴攪拌装置の攪拌力、
    (b) 前記めっき用ポット底部加熱装置の単位時間当たり
    の出熱量、(c) 前記めっき用ポット側壁加熱装置の複数
    基の加熱手段のそれぞれの単位時間当たりの出熱量を制
    御し、前記した浴中の温度差を低減せしめることを特徴
    とする請求項4記載のめっき浴のドロス発生抑制方法。
  6. 【請求項6】 連続的に侵入する鋼帯に溶融金属めっき
    を施すための溶融金属を貯留しためっき用ポット(1)
    と、めっき用ポット(1) の溶融金属中に配設した鋼帯方
    向転換用のシンクロール(2) と、めっき用ポット(1) の
    異なる箇所の浴温をそれぞれ測定する温度測定装置(10
    A) 、(10B) と、(A) めっき用ポット(1)に配設しためっ
    き浴攪拌装置(11)、(B) めっき用ポット底部加熱装置(1
    3)および(C) めっき用ポットの側壁に高さ方向に複数基
    配設された加熱手段(161〜16n )から構成され、該複数
    基の加熱手段(161〜16n ) のそれぞれが独立して制御可
    能なめっき用ポット側壁加熱装置(17)である(A) 〜(C)
    から選ばれる1種または2種以上であるめっき浴の浴中
    温度差低減手段と、前記温度測定装置(10A) 、(10B) に
    よって得られためっき用ポット(1) の異なる箇所の浴温
    の差を演算し、得られた演算結果に基づき(a) 前記めっ
    き浴攪拌装置(11)の攪拌力、(b) 前記めっき用ポット底
    部加熱装置(13)の単位時間当たりの出熱量、(c) 前記め
    っき用ポット側壁加熱装置(17)の複数基の加熱手段(161
    〜16n ) のそれぞれの単位時間当たりの出熱量を制御す
    る制御装置(12)を有することを特徴とする連続溶融金属
    めっき設備。
  7. 【請求項7】 前記めっき浴攪拌装置(11)が回転翼式攪
    拌装置であって、前記制御装置(12)が、前記温度測定装
    置(10A) 、(10B) によって得られためっき用ポット(1)
    の異なる箇所の浴温の差を演算し、得られた演算結果に
    基づき(a) 前記回転翼式攪拌装置の回転翼(11a) の単位
    時間当たりの回転数、(b) 前記めっき用ポット底部加熱
    装置(13)の単位時間当たりの出熱量、(c) 前記めっき用
    ポット側壁加熱装置(17)の複数基の加熱手段(161〜1
    6n ) のそれぞれの単位時間当たりの出熱量を制御する
    制御装置(12)であることを特徴とする請求項6記載の連
    続溶融金属めっき設備。
JP28003799A 1999-09-30 1999-09-30 めっき浴のドロス発生抑制方法および連続溶融金属めっき設備 Pending JP2001107208A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28003799A JP2001107208A (ja) 1999-09-30 1999-09-30 めっき浴のドロス発生抑制方法および連続溶融金属めっき設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28003799A JP2001107208A (ja) 1999-09-30 1999-09-30 めっき浴のドロス発生抑制方法および連続溶融金属めっき設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001107208A true JP2001107208A (ja) 2001-04-17

Family

ID=17619427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28003799A Pending JP2001107208A (ja) 1999-09-30 1999-09-30 めっき浴のドロス発生抑制方法および連続溶融金属めっき設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001107208A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100698683B1 (ko) * 2005-07-15 2007-03-23 현대모비스 주식회사 에어백 하우징과 에어백 도어의 조립구조
JP2008231481A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Jfe Steel Kk 溶融亜鉛めっき浴内の堆積物高さ測定方法及び堆積物高さ測定装置
JP2009228073A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Jfe Steel Corp 溶融めっき鋼帯の製造方法
JP2016037663A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 Jfeスチール株式会社 溶融亜鉛めっき浴内のドロス高さ測定方法、溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法ならびに溶融亜鉛めっき浴内のドロス高さ測定装置
JP2019070190A (ja) * 2017-10-11 2019-05-09 Jfeスチール株式会社 溶融金属めっき鋼帯の製造方法およびその製造設備
JPWO2020213671A1 (ja) * 2019-04-19 2020-10-22

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100698683B1 (ko) * 2005-07-15 2007-03-23 현대모비스 주식회사 에어백 하우징과 에어백 도어의 조립구조
JP2008231481A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Jfe Steel Kk 溶融亜鉛めっき浴内の堆積物高さ測定方法及び堆積物高さ測定装置
JP2009228073A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Jfe Steel Corp 溶融めっき鋼帯の製造方法
JP2016037663A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 Jfeスチール株式会社 溶融亜鉛めっき浴内のドロス高さ測定方法、溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法ならびに溶融亜鉛めっき浴内のドロス高さ測定装置
JP2019070190A (ja) * 2017-10-11 2019-05-09 Jfeスチール株式会社 溶融金属めっき鋼帯の製造方法およびその製造設備
JPWO2020213671A1 (ja) * 2019-04-19 2020-10-22
JP7269513B2 (ja) 2019-04-19 2023-05-09 日本製鉄株式会社 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法および溶融亜鉛めっき浴の操業方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6330984B2 (ja)
JP2001107208A (ja) めっき浴のドロス発生抑制方法および連続溶融金属めっき設備
KR20240123413A (ko) 금속 코팅된 강철 스트립
JP2792346B2 (ja) 塗装後鮮映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP5063942B2 (ja) 溶融アルミニウムめっき鋼板の製造方法
JP3385970B2 (ja) 表面外観に優れた合金化溶融亜鉛メッキ鋼板の製造方法
JP3387415B2 (ja) 表面外観に優れた合金化溶融亜鉛メッキ鋼板の製造方法
JP5168883B2 (ja) 溶融金属めっき装置
JP6737484B2 (ja) 金属めっき鋼帯板
JPH09209109A (ja) 微小スパングル溶融Zn−Al系合金めっき鋼板とその製法
JP3159135B2 (ja) 微小スパングル溶融亜鉛合金めっき鋼板と製造方法
JP2004124118A (ja) プレス成形性及び外観に優れた溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JPH08170160A (ja) Si含有高張力(合金化)溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP4725023B2 (ja) 溶融めっき合金化処理鋼板の製造方法
JPH10226864A (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH051357A (ja) 溶融金属めつき方法
JP4487395B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板の製造設備
JPH09165662A (ja) プレス成形性および耐パウダリング性の優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP2000219949A (ja) 意匠性に優れたZn−Al−Si合金めっき鋼板の製造方法
JPH06256925A (ja) プレス成形性に優れた亜鉛−鉄合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP2004346375A (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2005290418A (ja) プレス加工性に優れた溶融Al−Zn系めっき鋼板及びその製造方法
JPH09241812A (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP3497353B2 (ja) 溶融金属めっき方法および溶融金属めっき装置
JPH08333664A (ja) めっき浴成分の濃度調整装置