JP2001105964A - 壁背面点検等作業車 - Google Patents
壁背面点検等作業車Info
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Abstract
ラックなどの車両におけるいたずらな大型化を招来しな
い。 【解決手段】 トラックなどの車両Aにおける荷台Bに
昇降可能に設けられる基台1と、この基台1に配設され
るブーム機構2と、このブーム機構2に吊持されて複数
人の作業者の搭乗を許容する作業者用函体3とを有し、
ブーム機構2が水平方向に伸縮可能とされる一対のブー
ム体4と、この一対のブーム体4の各先端に両端部が連
結されながら吊り体の配在下に作業者用函体3を昇降可
能に吊持する定尺架構体5とを有してなり、一対のブー
ム体4がそれぞれの基端を基台1に枢着して平面視でV
字状を呈するように配設されながら同期して伸縮するこ
とで定尺架構体5を基台1に対して平衡移動させると共
に、吊り体の伸縮で作業者用函体3定尺架構体5に対し
て昇降させる。
Description
立設の遮音壁などにおける背面を道路側から点検などす
る作業の際に利用する壁背面点検等作業車の改良に関す
る。
に、高架式の道路Rに立設される遮音壁Wは、多くの場
合に、道路Rの側壁Gの上端に固定状態に立設されるか
ら、この遮音壁Wにおける図中で左側面となる背面を点
検したり清掃したりなどするためには、道路R上側から
作業者などを遮音壁Wの背面側に臨ませることが必要に
なる。
411号公報には、トラックなどの車両における荷台に
立設された伸縮可能な支柱の上端側に基端が枢支されて
旋回および伸縮可能に形成されたブームに吊持されて作
業者の立入を許容する作業者用函体などを遮音壁Wの背
面側で昇降させ得るようにした壁背面点検等作業車が開
示されている。
用上で格別の不具合がある訳ではないが、この種の作業
車が、たとえば、高架式の高速道路R上で車線制限をし
ながら利用される実態を勘案すると、所望の諸作業を迅
速に実行し得て、速やかに移動し得るようにするのが肝
要となる。
は、諸作業を実行する作業者の人数を増し、すなわち、
上記の壁背面点検等作業車にあっては、作業者が立ち入
るスペースを確保する作業者用函体を大きくすることを
提案し得ることになる。
検等作業車において、単に作業者用函体を大きくする場
合には、壁背面点検等作業車全体を甚だしく大きく形成
することになり、特に、高架式の高速道路R上で利用す
る実態を勘案すると、具体化し難くなる。
て創案されたものであって、その目的とするところは、
大きくした作業者用函体を有するも既存のトラックなど
の車両におけるいたずらな大型化を招来せずして、その
利用が便利となる壁背面点検等作業車を新たに提供する
ことである。
めに、この発明による壁背面点検等作業車の構成を、基
本的には、トラックなどの車両における荷台に昇降可能
に設けられる基台と、この基台に配設されるブーム機構
と、このブーム機構に吊持されて複数人の作業者の搭乗
を許容する作業者用函体とを有し、ブーム機構が水平方
向に伸縮可能とされる一対のブーム体と、この一対のブ
ーム体の各先端に両端部が連結されながら吊り体の配在
下に作業者用函体を昇降可能に吊持する定尺架構体とを
有してなり、一対のブーム体がそれぞれの基端を基台に
枢着して平面視でV字状を呈するように配設されながら
同期して伸縮することで定尺架構体を基台に対して平衡
移動させると共に、吊り体の伸縮で作業者用函体を定尺
架構体に対して昇降させるとする。
的には、基台は、荷台に起伏可能に設けられた支柱の上
端に担持されてなるとし、このとき、支柱自体が伸縮可
能に設定されてなるとしても良い。
函体を吊持する吊り体は、たとえば、吊りワイヤと、こ
の吊りワイヤを内部に収装する伸縮筒体とからなるとす
る。
せながら定尺架構体を基台に対して平衡移動させるにつ
いては、適宜の手段が選択されて良い。
づいて、この発明を説明するが、図1,図2および図3
に示すように、この発明による壁背面点検等作業車は、
基台1と、ブーム機構2と、作業者用函体3とを有して
なる。
の車両Aにおける荷台Bに昇降可能に設けられるとして
おり、図示するところでは、上面を平坦面とするほぼ平
板状に形成されていて、図4に示すように、荷台Bに起
伏可能に設けられたメイン支柱11およびサブ支柱12
の上端に担持されてなるとしている。
ろでは、荷台Bとの間に配在された駆動源としての起伏
用シリンダ13の伸縮によって荷台B上で起伏されると
しており、このとき、サブ支柱12は、言わば連れ運動
で起伏されるとしている。
は、起伏用シリンダ13の伸縮によるメイン支柱11お
よびサブ支柱12の起伏で昇降されることになる。
柱11およびサブ支柱12は、それぞれが油圧シリンダ
からなり、図5に示すように、これを伸長することで基
台1を高位置に位置決め、図6に示すように、ブーム機
構2が遮音壁Wに干渉し得ないようにしている。
ろでは、自力走行を可能にするトラックとされている
が、この発明の意図するところからすれば、基台1を配
在させる荷台Bを有する限りにおいて、自力走行ができ
ない被牽引車両たるトレーラなどとされても良いことは
もちろんである。
ねそうであるように、アウトリガOを有していて、この
アウトリガOの利用で作業時の車両Aにおける安定性を
得易いように配慮している(図6参照)。
に配設されるもので、図示するところでは、図2および
図7に示すように、一対のブーム体4,4と、定尺架構
体5とを有してなるとしている。
架構体5について少し説明すると、まず、各ブーム体4
は、それぞれが水平方向に伸縮可能とされていて、それ
ぞれの基端が基台1に枢着されて平面視でV字状を呈す
るように配設され、かつ、同期して伸縮するように設定
されている。
が国において、車両が左側通行とされていることから、
車両の進行方向に対して左側で実行されるとしている
が、車両が右側通行とされる場合には、車両の進行方向
に対して右側で実行されるのはもちろんである。
レスコープ型に形成されていて、一段目の筒体41に対
して二段目の筒体42が出没可能に接続されると共に、
この二段目の筒体42に三段目の筒体43が出没可能に
接続されるいわゆる三段伸縮構造に設定されている。
示するところでは、いわゆる安定を得易いように、角筒
からなるとしているが、いたずらな回転を危惧しなくて
済む場合などには、丸筒からなるとしても良いことはも
ちろんである。
は、三段となる伸縮構造に設定されているが、二段とな
る伸縮構造に設定されてなるとしても良いのはもちろん
である。
については、それぞれが互いに同期して伸縮する限りに
は、任意の方策が採用されて良いが、この実施の形態で
は、図示しないが、一段目の筒体41と二段目の筒体4
2との間における伸縮、すなわち、一段目の筒体41に
対する二段目の筒体42の出没が両者間に配在された油
圧シリンダの伸縮で具現化されるとしている。
43との間における伸縮、すなわち、二段目の筒体42
に対する三段目の筒体43の出没がワイヤアンドシーブ
構造による連れ運動で具現化されるとしている。
しないが、その長さ方向のほぼ中間部に連設されたブラ
ケットを有しており、このブラケットに保持されたロー
ラなどの回転子が基台1上に附設されたレール面1aを
転動することで、基台1上で各ブーム体4の円滑な揺動
を実現可能にしている。
ブーム体4,4の各先端に両端部が連結されながら吊り
体の配在下に作業者用函体3を昇降可能に吊持するとし
ている。
体4の先端を定尺架構体5の両端部に連結するとき、こ
の連結部分を中心にして定尺架構体5が揺動するとし
て、ブーム体4の傾斜状態にかかわりなく、定尺架構体
5が常に水平状態を保てるように配慮されている。
持されるのであれば、定尺架構体5が揺動されない状態
に各ブーム体4の先端が連結されるとしても良いのはも
ちろんである。
に、吊り体の配在下に作業者用函体3を昇降可能に吊持
するとしているが、一対のブーム体4の先端同志を常に
一定の間隔に維持するためにも機能している。
ーム体4の先端同志を常に一定の間隔に維持し得るよう
に所定の機械的強度を有する限りには、任意の構成に設
定されて良いが、たとえば、トラス構造や枠構造に構成
される場合には、重量の低減化を可能にする点で有利と
なる。
体4が最収縮されていわゆる格納状態にある場合には、
図2に示すように、前記した基台1部分に位置決められ
るとしている。
ム体4の先端同志を常に一定の間隔に維持するように機
能することから、作業者用函体3について、複数人の作
業者の搭乗を許容するように、これを長尺に形成し得る
ことになり、このとき、この発明では、車両Aの大きさ
をいたずら大きくする危惧がない。
ム機構2を構成する定尺架構体5に吊り体の配在下に昇
降可能に吊持されて複数人の作業者の搭乗を許容するよ
うに設定されている。
ず)と、この吊りワイヤを内部に収装する伸縮筒体6と
からなるとしており、吊りワイヤが長く垂下されるとき
に、伸縮筒体6が同期して伸縮されるとしている。
に形成されて上端側が定尺架構体5に連繋されながら垂
下されて下端側が作業者用函体3に連繋されてなるとし
ている(図8参照)。
体6内に吊りワイヤを収装するようにすることで、吊り
ワイヤの揺れ、すなわち、作業者用函体3の揺れが伸縮
筒体6で阻止し得ると共に、吊りワイヤのバタツキによ
る他部への衝突を回避し得ることになる。
上端部は、定尺架構体5に対して上下動可能に連繋され
ており、したがって、基台1を昇降させるときに上端部
を上昇させて車両A側との干渉を避け(図4参照)、ま
た、上端部を下降させて作業者用函体3の高さ位置をよ
り下げ得るとしている(図8中の破線図参照)。
ブーム機構2にあって、一対のブーム体4が同期して伸
縮される際には、定尺架構体5が基台1との間に平衡な
間隔を有しながら水平移動して、作業者用函体3を、図
6に示すように、車両Aにおける外側空間となる外部に
臨在させたり、図3および図8に示すように、車両Aに
おける内側空間となる基台1部分に臨在させたりすると
している。
縮させながら定尺架構体5を基台1に対して平衡移動さ
せるについては、適宜の手段が選択されて良いが、この
実施の形態では、図示しないが、上記したいずれか一方
のブーム体4、すなわち、図7中で右側となるブーム体
4には、基台1との間でレベリングシリンダが連繋され
てなるとしており、このレベリングシリンダは、ブーム
体4が伸縮するときにこれに同期して伸縮するように設
定されている。
基台1に枢着される一方で、先端がブーム体4を構成す
る前記した二段目の筒体42に枢着されてなるとしてお
り、この二段目の筒体42が一段目の筒体41に対して
出没するストロークがレベリングシリンダのストローク
と同一となるように設定されている。
のブーム体4が基台1との間で三角形を形成し、この三
角形に相似する三角形が一対のブーム体4と定尺架構体
5との間で形成されることになる。
ように、ブーム体4の同期した伸縮時に定尺架構体5を
基台1に対して平衡移動させ得ることになり、しかも、
一対のブーム体4およびレベリングシリンダを同期させ
て伸縮させる操作のみで、定尺架構体5を常に平衡移動
させ得ることになり、したがって、定尺架構体5を平衡
移動させるための複雑な構成を採用しなくて済むことに
もなる。
背面点検等作業車は、以下のようにして利用される。
点検等作業車は、アウトリガOの利用で、所定位置に固
定状態に据付けられ、この状態で、所要人数の作業者が
作業者用函体3内に乗り込む。
イン支柱11およびサブ支柱12を起立させて基台1を
上昇させ(図4参照)、このとき、要する場合には、メ
イン支柱11およびサブ支柱12をそれぞれ伸長して基
台1を所定の高さまで上昇させる(図5参照)。
動して、すなわち、一対のブーム体4を同期して伸長さ
せて定尺架構体5を、すなわち、作業者用函体3を遮音
壁Wの背面側の上方に臨ませる(図6および図7参
照)。
3のみを下降させて遮音壁Wの背面側のに臨ませ(図8
参照)、また、要する場合には、作業者用函体3をより
下降させる(図8中の破線図参照)。
したり清掃したりなどした後は、上記したところと逆の
手順で作業者用函体3を基台1の所定位置に定着させ、
作業者用函体3内から作業員を退去させた後に次の作業
地点などに移動する。
ーム機構が基端を基台に枢着して平面視でV字状を呈す
るように配設される一対のブーム体と、この一対のブー
ム体の各先端に両端部が連結されながら吊り体の配在下
に作業者用函体を昇降可能に吊持する定尺架構体とを有
してなるとするから、定尺架構体が一対のブーム体の先
端間距離を一定に維持するように設定される限りにおい
て、作業者用函体を複数人の作業者の搭乗を許容する大
きさに設定することが可能になり、したがって、所定の
作業を迅速に実行し得ることになる。
る作業者用函体を複数人用とするために長尺に、すなわ
ち、大型に形成するとしても、車両の大きさをいたずら
に大きくしなくても済むことになる。
柱が伸縮可能に設定されてなる場合には、遮音壁の高さ
がより大きいときにも、遮音壁の上端を交して作業者用
函体を遮音壁の背面側に臨ませるせることが可能にな
る。
用函体を吊持する吊り体が、吊りワイヤと、この吊りワ
イヤを内部に収装する伸縮筒体とからなるとする場合に
は、吊りワイヤの揺れ、すなわち、作業者用函体の揺れ
が伸縮筒体で阻止し得ると共に、吊りワイヤのバタツキ
による他部への衝突を回避し得ることになる。
せながら定尺架構体を基台に対して平衡移動させるにつ
いては、任意の構成を採用できるが、たとえば、基端が
基台に枢着され先端がブーム体に枢着されるレベリング
シリンダの伸縮ストロークとブーム体の伸縮ストローク
とを一致させることで、一対のブーム体の同期した伸縮
時に定尺架構体を基台に対して平衡移動させ得ることに
なり、したがって、定尺架構体を平衡移動させるための
複雑な構成を採用しなくて済むことになる。
作業者用函体を有するとしても既存のトラックなどの車
両におけるいたずらな大型化を招来せずして、その利用
が便利となり、その汎用性の向上を期待するのに最適と
なる利点がある。
図である。
壁背面点検等作業車を示す側面図である。
背面点検等作業車を示す側面図である。
である。
である。
た状態の壁背面点検等作業車を示す背面図である。
断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 トラックなどの車両における荷台に昇降
可能に設けられる基台と、この基台に配設されるブーム
機構と、このブーム機構に吊持されて複数人の作業者の
搭乗を許容する作業者用函体とを有し、ブーム機構が水
平方向に伸縮可能とされる一対のブーム体と、この一対
のブーム体の各先端に両端部が連結されながら吊り体の
配在下に作業者用函体を昇降可能に吊持する定尺架構体
とを有してなり、一対のブーム体がそれぞれの基端を基
台に枢着して平面視でV字状を呈するように配設されな
がら同期して伸縮することで定尺架構体を基台に対して
平衡移動させると共に、吊り体の伸縮で作業者用函体を
定尺架構体に対して昇降させることを特徴とする壁背面
点検等作業車
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28770299A JP3956180B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 壁背面点検等作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28770299A JP3956180B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 壁背面点検等作業車 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001105964A true JP2001105964A (ja) | 2001-04-17 |
JP3956180B2 JP3956180B2 (ja) | 2007-08-08 |
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ID=17720641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28770299A Expired - Fee Related JP3956180B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 壁背面点検等作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3956180B2 (ja) |
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1999
- 1999-10-08 JP JP28770299A patent/JP3956180B2/ja not_active Expired - Fee Related
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