JP2001105846A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JP2001105846A
JP2001105846A JP29135799A JP29135799A JP2001105846A JP 2001105846 A JP2001105846 A JP 2001105846A JP 29135799 A JP29135799 A JP 29135799A JP 29135799 A JP29135799 A JP 29135799A JP 2001105846 A JP2001105846 A JP 2001105846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle
degree
target
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29135799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4284785B2 (ja
Inventor
Yasuhiko Niimi
康彦 新美
Hiroki Matsuo
弘樹 松尾
Koichi Saka
鉱一 坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP29135799A priority Critical patent/JP4284785B2/ja
Publication of JP2001105846A publication Critical patent/JP2001105846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4284785B2 publication Critical patent/JP4284785B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の減速時に、冷房用熱交換器の冷却性能
を高くして車両の減速エネルギーを回収する車両用空調
装置において、乗員に不快感を与えることなく減速エネ
ルギー回収による省燃費効果を得る。 【解決手段】 車室内への吹出温度TAの変動が大きい
ほど乗員に不快感を与えるが、乗員が不快に感じない限
界の変動の大きさは、車室内への吹出空気の送風量によ
って変化することに着目し、車両減速時における目標蒸
発器吹出温度TEOの下げ幅ΔTEOは、目標風量BL
WがLoからHiになる程小さくなるように設定されて
いる。これにより、風量が少ない場合には下げ幅ΔTE
Oを大きくできるので、乗員に不快感を与えることなく
省燃費効果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも車両の
減速時に、冷房用熱交換器の冷却性能を高くして車両の
減速エネルギーを回収する車両用空調装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭57−44511号公報に
おいて、車両の減速時に、冷房用熱交換器の目標温度T
EOを減速前の目標温度TEOより低下させ、圧縮機の
稼働率を増加させて実際の冷房用熱交換器の温度TEを
低下させることにより車両の減速エネルギーを回収する
車両用空調装置が記載されている。以下、このようなエ
ネルギーの回収を減速回収と呼ぶ。
【0003】この従来技術によれば、減速終了後の圧縮
機の駆動動力を減少させることができるため、省燃費効
果を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、減速回収する際の冷房用熱交換器の目標温度TE
Oは、車室内への送風状態に関係なく、冷房用熱交換器
をフロストさせない一律の所定温度(例えば1℃)に設
定しているので、エコノミ空調モード運転のように冷房
用熱交換器の目標温度TEOが高い(例えば12℃)場
合に減速回収すると、減速回収前後で蒸発器の目標温度
TEOの下げ幅ΔTEOが急速に大きくなり、これにと
もなって冷房用熱交換器温度TEの変動幅ΔTEが急速
に大きくなる。そして、エアミックスドア等による車室
内へ吹き出す空気の吹出温度TAの制御は、冷房用熱交
換器の温度変動幅ΔTEに対して遅れて追従してしま
う。これにより、吹出温度TAの変動が大きくなり、乗
員に不快感を与えるという問題が生じることが分かっ
た。
【0005】本発明は上記点に鑑みて、乗員に不快感を
与えることなく減速エネルギーの回収による省燃費効果
を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下に述べる
着眼点により上記目的を達成するもので、車室内への吹
出温度(TA)の変動が大きいほど乗員に不快感を与え
るが、乗員が不快に感じない限界の変動の大きさを限界
変動幅(A)と定義すると、本発明では、車室内への吹
出空気の送風状態(例えば送風量)によって限界変動幅
(A)が変化することに着目している。
【0007】先ず、車室内への送風量と限界変動幅
(A)との関係を具体的に説明すると、図10は、フェ
イスモードにおける車室内への送風量と車室内への吹出
温度(TA)の変動幅(ΔTA)とを表す図であり、図
10中の実線は、乗員が変動幅(ΔTA)に対して不快
に感じるか否かの境界線である。そして、車室内への送
風量が多くなるほど、限界変動幅(A)は小さくなり、
実線の境界線から図10の右上方に離れるほど不快に感
じ、左下方に離れるほど不快を感じないことが本発明者
らの実験により明らかになった。
【0008】そこで、この実験による知見に基づいて、
請求項1に記載の発明では、冷房用熱交換器(9)の冷
却度合(TE)が目標冷却度合(TEO)に近づくよう
に圧縮機(1)の運転を制御する圧縮機制御手段(S7
00)と、冷却度合(TE)に応答して吹出温度調節手
段(14)の温度調節度合を制御する吹出温度制御手段
(S600、S900)とを有し、車両減速判定手段
(S500)が減速状態と判定した場合に、圧縮機制御
手段(S700)は、冷房用熱交換器(9)の冷却性能
を非減速状態の場合に比べて増大し、この冷却性能の増
大幅は、送風状態が乗員の冷風感の度合を大きくする状
態であるほど小さくすることを特徴としている。
【0009】ところで、図10に示すように、車室内へ
の吹出温度(TA)の変動幅(ΔTA)が図10中の点
線に示す乗員に不快感を与えない所定変動幅Bになるよ
うに、冷却性能の増大幅を一律の所定値に設定すると、
減速回収頻度が低下して図10中の斜線に示す部分の省
燃費効果を得ることができない。
【0010】これに対し、上記発明によれば、非減速状
態から減速状態に変化した場合における、車室内への吹
出温度(TA)の変動幅(ΔTA)は、車室内への吹出
空気の送風状態が乗員の冷風感の度合を大きくする状態
であるほど小さくなるので、吹出温度変動幅(ΔTA)
は限界変動幅(A)の変化に即して変化する。よって、
図10における風量が少ない場合には、車室内への吹出
温度変動幅(ΔTA)が大きくなるように冷却性能の増
大幅を大きくできるので、乗員に不快感を与えることな
く図10中の斜線に示す部分の省燃費効果を得ることが
できる。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、乗員の
足元に向けて空気を吹き出すフットモードに比べて、乗
員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイスモードで
は、冷却性能の増大幅は小さくすることを特徴としてい
る。
【0012】ところで、乗員は、足元への空気の温度変
動に対する温感よりも、顔部等の上半身への空気の温度
変動に対する温感のほうが敏感であるため、フットモー
ドよりもフェイスモードのほうが、限界変動幅(A)は
小さくなる。
【0013】よって、上記発明によれば、フェイスモー
ドでは冷却性能の増大幅を小さくして乗員に不快感を与
えることを防止でき、フットモードでは冷却性能の増大
幅を大きくして省燃費効果を上げることができる。
【0014】また、請求項3に記載の発明では、冷却性
能の増大幅は、吹出空気温度調節手段(14)により調
節される加熱量が少ないほど小さくすることを特徴とし
ている。
【0015】ところで、吹出空気温度調節手段(14)
による加熱量が少ないほど、冷却性能の変化が吹出温度
変動幅(ΔTA)に与える影響が大きくなり、限界変動
幅(A)が小さくなる。
【0016】よって、上記発明によれば、吹出空気温度
調節手段(14)による加熱量が少ない場合には冷却性
能の増大幅を小さくして乗員に不快感を与えることを防
止でき、吹出空気温度調節手段(14)による加熱量が
多い場合には冷却性能の増大幅を大きくして省燃費効果
を上げることができる。
【0017】また、請求項4に記載の発明のように、減
速状態の場合に、目標冷却度合算出手段(S400)は
目標冷却度合(TEO)を非減速状態の場合に比べて下
げ、この目標冷却度合(TEO)の下げ幅(ΔTEO)
は送風状態が乗員の冷風感の度合を大きくする状態であ
るほど小さくすれば、目標冷却度合(TEO)を下げる
ことにより冷却性能を請求項1に記載の発明と同様に増
大させることができる。
【0018】また、請求項5に記載の発明のように、非
減速状態から減速状態に変化した時に、目標冷却度合算
出手段(S400)は目標冷却度合(TEO)を非減速
状態の場合より所定値だけ下げた値とし、目標冷却度合
(TEO)を所定値だけ下げた値に維持する時間(t)
は、送風状態が乗員の冷風感の度合を大きくする状態で
あるほど短くすれば、請求項1に記載の発明と同様に冷
却性能を増大させることができる。
【0019】また、請求項6に記載の発明のように、車
室内への空気の風量が多いほど送風状態が乗員の冷風感
の度合を大きくする状態として判定できる。
【0020】また、請求項7に記載の発明では、非減速
状態の場合には、吹出温度制御手段(S600、S90
0)はN回の冷却度合(TE)の平均値に基づいて温度
調節度合を制御し、減速状態の場合には、吹出温度制御
手段(S600、S900)はN回よりも少ないN−k
回の冷却度合(TE)の平均値に基づいて温度調節度合
を制御することを特徴としている。
【0021】これにより、吹出温度制御手段(S60
0、S900)の冷却度合(TE)に対する応答性は、
非減速時に比べて減速時の方が高くなるので、減速時に
おける、吹出温度制御手段(S600、S900)によ
る車室内への吹出温度TAの制御の追従遅れを小さくで
きる。よって、減速時の車室内への吹出温度変動幅(Δ
TA)を小さくすることができ、乗員への不快感を低減
することができる。
【0022】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の
第1実施形態の全体システム構成図であり、車両用空調
装置の冷凍サイクルRには冷媒を吸入、圧縮、吐出する
固定容量型の圧縮機1が備えられている。圧縮機1は動
力断続用の電磁クラッチ2を有し、圧縮機1には電磁ク
ラッチ2のプーリ2aおよびベルト3を介して車両エン
ジン4の動力が伝達される。電磁クラッチ2への通電は
空調用電子制御装置(ECU)5により断続され、電磁
クラッチ2の断続により圧縮機1の運転が断続される。
【0024】圧縮機1から吐出された高温、高圧の過熱
ガス冷媒は凝縮器6に流入し、ここで、図示しない冷却
ファンより送風される外気と熱交換して冷媒は冷却され
て凝縮する。この凝縮器6で凝縮した冷媒は次に受液器
7に流入し、受液器7の内部で冷媒の気液が分離され、
冷凍サイクルR内の余剰冷媒(液冷媒)が受液器7内に
蓄えられる。
【0025】この受液器7からの液冷媒は膨張弁(減圧
手段)8により低圧に減圧され、低圧の気液2相状態と
なる。この膨張弁8からの低圧冷媒は蒸発器(冷房用熱
交換器)9に流入する。この蒸発器9は車両用空調装置
の空調ケース10内に設置され、蒸発器9に流入した低
圧冷媒は空調ケース10内の空気から吸熱して蒸発す
る。
【0026】膨張弁8は蒸発器9の出口冷媒の温度を感
知する感温部(図示せず)を有する温度式膨張弁であ
り、蒸発器9の出口冷媒の過熱度を所定値に維持するよ
うに弁開度(冷媒流量)を調整するものである。蒸発器
9の出口は圧縮機1の吸入側に結合され、上記したサイ
クル構成部品によって閉回路を構成している。
【0027】空調ケース10は空調空気の通風路を構成
するものであって、空調ケース10において、蒸発器9
の上流側には送風機11が配置されている。そして、送
風機11の吸入側(図1の上側)には図示しない内外気
切替箱が配置され、この内外気切替箱から切替導入され
た車室内の空気(内気)または車室外の空気(外気)が
送風機11により空調ケース10内に送風される。
【0028】空調ケース10内で、蒸発器9の下流側に
は、車両エンジン4の温水(冷却水)を熱源として空気
を加熱する温水式ヒータコア(暖房用熱交換器)12が
設置されている。この温水式ヒータコア12の側方には
バイパス通路13が形成され、温水式ヒータコア12を
通過する温風とバイパス通路13を通過する冷風との風
量割合をエアミックスドア(吹出温度調節手段)14に
より調節するようになっている。このエアミックスドア
14は、冷温風の風量割合の調節により車室内への吹出
空気温度を調節する温度調節手段を構成する。
【0029】さらに、空調ケース10の空気下流端に
は、車室内乗員の上半身に空気を吹き出すフェイス開口
部15、車室内乗員の足元に空気を吹き出すフット開口
部16、フロントガラス内面に空気を吹き出すデフロス
タ開口部17が形成され、これらの開口部15〜17は
図示しない吹出モードドアにより切替開閉される。な
お、上記したエアミックスドア14および吹出モードド
アはリンク機構等を介してサーボモータのような電気駆
動手段により駆動される。
【0030】また、空調ケース10内で、蒸発器9の空
気吹出直後の部位にサーミスタからなる蒸発器吹出温度
センサ(蒸発器冷却度合検出手段)18が設けられてい
る。
【0031】ところで、空調用ECU5には、上記した
センサ18の他に、空調制御のために、内気温、外気
温、日射量、エンジン冷却水(温水)温度等を検出する
周知のセンサ群20から検出信号が入力される。また、
車室内計器盤近傍に設置される空調制御パネル21の操
作スイッチ群からも操作信号が入力される。
【0032】さらに、空調用ECU5は車両側のエンジ
ン用ECU22に接続されており、これらECU5、2
2相互間にて信号を入出力できるようになっている。
【0033】エンジン用ECU22は周知のごとく、車
両エンジン4の加速度を検出するセンサ、車速変化を検
出するセンサ、燃料噴射量、燃料カット量を検出するセ
ンサ、ブレーキ(ランプ、ブレーキペダルスイッチ)信
号等の車両環境状態を検出するセンサ群(図示せず)か
らの信号に基づいて車両エンジン4への燃料噴射量、点
火時期等を総合的に制御するものである。
【0034】また、エンジン用ECU22には車両減速
検出手段が備えられ、この車両減速検出手段は、燃料噴
射量が所定値以下か否かを検出し、所定値以下であるこ
とを検出した場合には、車両走行状態が減速状態あるい
は坂道を降る状態であり、車両エネルギーが回収可能で
あると判定する。そして、エネルギー回収可能であると
判定された場合には、エンジン用ECU22は減速信号
を空調用ECU5に出力する。
【0035】次に、本実施形態の作動を説明する。図2
は空調用ECU5による空調制御の基本フローを示して
おり、ステップS200にてタイマ、制御フラグ等の初
期化を行い、次に、ステップS300にて、センサ18
からの蒸発器吹出温度(冷却度合)TE、センサ群20
からの内気温TR、外気温TAM、日射量TS、エンジ
ン冷却水温度TW等のセンサ信号、空調制御パネル21
の操作スイッチ群の操作信号(設定温度Tset等)、
およびエンジン用ECU22からの車両環境状態(減速
信号、エンジンスロットル開度、エンジン回転数、車速
等)の信号を読み込む。
【0036】次に、ステップS400(目標冷却度合算
出手段)にて空調自動制御のための各種制御値を演算す
る。図3(a)はステップS400による演算の概要を
示し、この演算は公知のものと同じでよいので以下簡単
に説明する。
【0037】目標吹出温度TAOは車室内を乗員の設定
した設定温度Tsetに維持するために必要な車室内へ
の吹出温度であって、TAOはTset、TAM、T
R、TSに基づいて演算する。
【0038】次に、送風機11により送風される空気の
目標送風量BLWを上記TAOに基づいて算出する。こ
の目標送風量BLWの算出方法は周知であり、図4に示
すように、上記TAOの高温側(最大暖房側)および低
温側(最大冷房側)で目標風量を大きくし、上記TAO
の中間温度域で目標風量BLWを小さくする。そして、
送風機11のファン駆動モータ11aの回転数は、この
目標風量BLWが得られるように空調用ECU5の出力
により制御される。
【0039】次に、上記TAOに応じて内外気モードを
決定する。この内外気モードは周知であり、TAOが低
温側から高温側へ上昇するにつれて、内気モード→内外
気混入モード→外気モードと切替設定され、この内外気
モードが得られるように内外気ドア(図示せず)の操作
位置が空調用ECU5の出力により制御される。
【0040】次に、上記TAOに応じて吹出モードを決
定する。この吹出モードは図5に示すように、TAOが
低温側から高温側へ上昇するにつれてフェイスモード→
バイレベルモード→フットモードと切替設定され、この
吹出モードが得られるように吹出モードドア(図示せ
ず)の操作位置が空調用ECU5の出力により制御され
る。
【0041】次に、エアミックスドア14の目標開度S
Wのうち、通常時の目標開度SW0を算出する。なお、
通常時に対し、減速時の目標開度SW1については後述
する。そして、これら目標開度SW0、SW1は、エア
ミックスドア14の最大冷房位置を0%とし、エアミッ
クスドア14の最大暖房位置を100%とする百分率で
表される。
【0042】通常時目標開度SW0の算出には、予め記
憶されている下記数式1により通常時目標開度SW0を
逐次算出し、更新する。
【0043】
【数1】SW0=〔(TAO−TE(10))/(TW−T
E(10))〕×100 なお、TE(10)は、所定時間毎に連続して検出される1
0回の蒸発器吹出温度TEの平均値である。この10回
の平均値を採用する制御は、通常時制御のように目標開
度SW0が急速に大きく変化しない場合には、エアミッ
クスドア14のオーバーシュートによって吹出温度TA
が不安定になることを防止している。
【0044】次に、蒸発器9の目標蒸発器吹出温度(目
標冷却度合)TEOのうち、通常時の目標蒸発器吹出温
度TEO0を算出する。なお、通常時に対し、減速時の
目標蒸発器吹出温度TEO1については後述する。この
通常時目標蒸発器吹出温度TEO0の算出は、次に述べ
る第1目標蒸発器吹出温度TEOAおよび第2目標蒸発
器吹出温度TEOB基づいて行う。
【0045】まず、第1目標蒸発器吹出温度TEOA
は、図6のマップに基づいて、TAOが高くなる程、T
EOAが高くなるように設定する。なお、TEOAは本
例では12℃が上限となっている。
【0046】次に、第2目標蒸発器吹出温度TEOB
は、図7のマップに基づいて、外気温度TAMに対応し
て設定されるものであって、外気温度TAMの中間温度
域(図7の例では18℃〜25℃)では冷房、除湿の必
要性が低下するので、TEOBを高く(図7の例では1
2℃)して、圧縮機1の稼働率を低減することにより、
車両エンジン4の省動力を図る。
【0047】一方、外気温度TAMが25℃を越える夏
期の高温時には冷房能力確保のため、第2目標蒸発器吹
出温度TEOBは外気温度TAMの上昇に反比例して低
下する。一方、外気温度TAMが18°Cより低くなる
低温域では、窓ガラス曇り防止のための除湿能力確保の
ために、第2目標蒸発器吹出温度TEOBは外気温度T
AMの低下とともに低下する。外気温度TAMが10°
Cより低くなると、TEOBは0℃となる。そして、上
記第1目標蒸発器吹出温度TEOAおよび、第2目標蒸
発器吹出温度TEOBのうち、低い温度の方を通常時目
標蒸発器吹出温度TEO0として算出、決定する。
【0048】次に、ステップS500(車両減速判定手
段)にて、エンジン用ECU22から減速信号が空調用
ECU5に出力されているか否かを判定する。減速中と
判定した場合にはステップS600へ進み、非減速中と
判定した場合にはステップS900へ進む。
【0049】次に、ステップS600およびステップS
900(吹出温度制御手段)にて、減速時目標蒸発器吹
出温度TEO1および減速時目標開度SW1を算出し、
TEO0またはTEO1を目標蒸発器吹出温度TEOと
して選択、決定し、SW0またはSW1をエアミックス
ドア14の目標開度SWを選択、決定する。この決定方
法の詳細は後述する。なお、決定された目標開度SWが
得られるようにエアミックスドア14の操作位置が空調
用ECU5の出力により制御される。
【0050】次に、ステップS700(冷却度合制御手
段)にて圧縮機1の作動を断続制御する。図8(a)は
ステップS700の詳細フローを示しており、ステップ
S701にて、蒸発器吹出温度TEと目標蒸発器吹出温
度TEOに1℃を加算した温度とを比較し、TE>TE
O+1である場合にはステップS702へ進み、電磁ク
ラッチ2に通電して圧縮機を作動させる。
【0051】そして、TE>TEO+1以外の場合には
ステップS703へ進み、蒸発器吹出温度TEと目標蒸
発器吹出温度TEOとを比較し、TE<TEOである場
合にはステップS704へ進み、電磁クラッチ2の通電
を遮断して圧縮機1を停止させる。なお、TE<TEO
以外の場合には現状の断続制御を変えることなくステッ
プS800へ進む。
【0052】これにより、蒸発器吹出温度TEは、目標
蒸発器吹出温度TEOから目標蒸発器吹出温度TEOに
1℃を加算した温度まで範囲に維持される。そして、通
常制御時では、この蒸発器吹出温度TEを上記TAOと
外気温TAMに応じて制御することにより、蒸発器9で
のフロスト(着霜)防止と、冷房除湿能力の確保と、圧
縮機稼働率の低下による車両エンジン省動力とを達成す
る。
【0053】次に、ステップS800にて、各種制御信
号を出力した後、ステップS300へと戻る。
【0054】次に、減速時における目標蒸発器吹出温度
TEO1および目標開度SW1を算出し、目標蒸発器吹
出温度TEOおよび目標開度SWを決定するステップS
600について説明する。図9(a)はステップS60
0の詳細フローであり、ステップS601にて減速時目
標蒸発器吹出温度TEO1を決定する。この減速時目標
蒸発器吹出温度TEO1は、通常時目標蒸発器吹出温度
TEO0から後述の下げ幅ΔTEOを減算して決定され
る(TEO1=TEO0−ΔTEO)。そして、図9
(a)のステップS601中のマップに示すように、下
げ幅ΔTEOは、ステップS400で算出された目標風
量BLWがLoからHiになる程、小さくなるように設
定されている。なお、下げ幅ΔTEOは本例では10℃
が上限となっている。また、このマップは吹出モードと
は無関係に設定されている。
【0055】次に、ステップS602にて、減速時目標
蒸発器吹出温度TEO1を目標蒸発器吹出温度TEOと
して選択し、決定する(TEO=TEO1)。
【0056】次に、ステップS603にて、減速時目標
開度SW1を算出する。減速時目標開度SW1の算出に
は、予め記憶されている下記数式2により減速時目標開
度SW1を逐次算出し、更新する。そして、この減速時
目標開度SW1を目標開度SWとして選択、決定する
(SW=SW1)。
【0057】
【数2】SW1=〔(TAO−TE(5))/(TW−T
E(5)〕×100 なお、TE(5)は、所定時間毎に連続して検出される5
回の蒸発器吹出温度TEの平均値である。すなわち、通
常時目標開度SW0の算出では平均値の対象となるTE
の検出回数を10回としていたが、減速時目標開度SW
1の算出では平均値の対象となるTEの検出回数を5回
に減らしている。これにより、目標開度SWは蒸発器吹
出温度TEに応答して算出されるが、SW1はSW0に
比べて蒸発器吹出温度TEに対する応答性が高くされて
いる。
【0058】次に、ステップS604にて、減速フラグ
を1(減速FLG=1)としてステップS700に進
む。
【0059】次に、減速信号がONされていない通常時
における目標蒸発器吹出温度TEOおよびエアミックス
ドア14の目標開度SWを決定するステップS900に
ついて説明する。図9(b)はステップS900の詳細
フローであり、ステップS901にて減速フラグが1で
あるか否かを判定する。減速FLG=1と判定した場合
にはステップS902へ進み、減速FLG≠1と判定し
た場合にはステップS906へ進む。
【0060】次に、ステップS903はカウントを開始
させてステップS904へ進むステップであり、ステッ
プS902にて、ステップS903におけるカウントが
開始されていないと判定した場合にはステップS903
へ進み、カウント中であると判定した場合にはステップ
S904へ進む。なお、ステップS902からステップ
S904へ進む回数はカウントインクリメントされてい
る。
【0061】次に、ステップS904にて、カウントイ
ンクリメントされた回数が所定回数Ca(例えば10
回)以下である(カウント≦Ca)と判定した場合には
ステップS905へ進み、カウント>Caであると判定
した場合にはステップS906へ進む。
【0062】次に、ステップS905にて、ステップS
603と同様の方法により、減速時目標開度SW1を目
標開度SWとして選択、決定する(SW=SW1)。
【0063】次に、ステップS906にて、減速フラグ
を0(減速FLG=0)とする。また、ステップS90
3で開始したカウントを終了し、カウントインクリメン
トされた回数は初期化される。また、通常時目標開度S
W0を目標開度SWとして選択、決定する(SW=SW
0)。また、通常時目標蒸発器吹出温度TEO0を目標
蒸発器吹出温度TEOとして選択、決定して(TEO=
TEO0)、ステップS700に進む。
【0064】以上の作動のうち、ステップS600の作
動により、減速中である場合に、目標蒸発器吹出温度T
EOは下げ幅ΔTEOだけ低下して減速回収する。よっ
て、減速終了後の圧縮機1の稼働率を減少させることが
でき、省燃費効果を得ることができる。
【0065】なお、下げ幅ΔTEOにより目標蒸発器吹
出温度TEOが氷点下の温度になる場合には、周知の蓄
冷モードと同様に、蒸発器9の凝縮水を凍結させて、蒸
発器9の凝縮水蓄冷量を増大させて減速終了後の圧縮機
1の稼働率減少を図る。
【0066】しかし、上記作動を行うと、減速回収前後
において、目標蒸発器吹出温度TEOが下げ幅ΔTEO
だけ変動することにより、蒸発器吹出温度TEが蒸発器
吹出温度変動幅(冷却度合変動幅)ΔTEだけ変動し、
このΔTEに対するエアミックスドア14の制御の追従
が遅れて車室内への吹出温度TAが変動してしまう。
【0067】また、下げ幅ΔTEOを、図10中の点線
に示す乗員に不快感を与えない一律の所定変動幅Bに設
定すると、減速回収頻度が低下して図10中の斜線に示
す部分の省燃費効果を得ることができない。
【0068】そこで、ステップS600では、下げ幅Δ
TEOは、目標風量BLWがLoからHiになる程小さ
くなるように設定されているので、ステップS700に
おける圧縮機1の作動の断続制御により、最大限界幅A
が小さくなるほどΔTEが小さくなるように制御され
る。よって、吹出温度変動幅ΔTAは図10に示す限界
変動幅Aの変化に即して変化し、風量が少ない場合に
は、車室内への吹出温度変動幅ΔTAが大きくなるよう
に下げ幅ΔTEOを大きくできるので、乗員に不快感を
与えることなく図10中の斜線に示す部分の省燃費効果
を得ることができる。
【0069】なお、本例ではΔTEOの上限を10℃に
設定しており、この上限値は、吹出温度変動幅ΔTAが
風量小の場合に最大限界幅Aを大きく越えないような値
に設定されている。
【0070】また、ステップS603の作動により、減
速時目標開度SW1は通常時目標開度SW0に比べて蒸
発器吹出温度TEに対する応答性を高くしている。よっ
て、蒸発器吹出温度変動幅ΔTEに対するエアミックス
ドア14の制御の追従遅れを小さくできるので、ΔTE
に対する車室内への吹出温度変動幅ΔTAを小さくする
ことができ、乗員への不快感を低減することができる。
【0071】ところで、減速状態から非減速状態へと変
化した直後に、目標蒸発器吹出温度TEOが減速時目標
蒸発器吹出温度TEO1から通常時目標蒸発器吹出温度
TEO0へ急変すると、乗員への吹出温度TAが不安定
になる。
【0072】そこで、ステップS900の作動により、
減速状態から非減速状態へと変化して、減速時制御を行
った直後に通常時制御を行う際に、目標開度SWは、応
答性の高い減速時目標開度SW1から応答性の低い通常
時目標開度SW0にすぐに変更されることなく、カウン
トインクリメントされた回数が所定回数Caより大きく
なった時点ではじめて通常時目標開度SW0に変更され
る。すなわち、減速終了後のエアミックスドア14の制
御応答性復帰には、遅延時間(所定回数Ca)が設定さ
れている。
【0073】これにより、減速状態から非減速状態へと
変化した直後に目標蒸発器吹出温度TEOが急変するこ
とにより、吹出温度TAが不安定になることを抑制し、
乗員へ不快感を与えないことを確実にすることができ
る。
【0074】(第2実施形態)第1実施形態では、図9
(a)に示すように下げ幅ΔTEOは目標風量BLWの
みから決定されているが、フェイス開口部15から乗員
上半身に吹き出すフェイスモードでは、フット開口部1
6から乗員足元に吹き出すフットモードに比べて、乗員
は吹出温度変動幅ΔTAに敏感になるので、冷風感の度
合が大きくなり、限界変動幅Aが小さくなることに着目
し、本実施形態では、同じ目標風量BLWであっても、
吹出モードによって複数の下げ幅ΔTEOが設定されて
いる。
【0075】例えば、図11(a)は吹出モードと下げ
幅ΔTEOとの関係を示しており、下げ幅ΔTEOは、
フェイスモード、バイレベルモード、フットモードの順
に、低い値になるように設定されている。
【0076】これにより、フェイスモードでは下げ幅Δ
TEOを小さくして乗員に不快感を与えることを防止で
き、フットモードでは下げ幅ΔTEOを大きくして省燃
費効果を上げることができる。
【0077】なお、下げ幅ΔTEOは、目標風量BLW
とは無関係に、吹出モードのみから決定してもよく、例
えば吹出モードがフットモードの場合にΔTEO=10
℃とし、吹出モードがフットモードからバイレベルモー
ド、フェイスモードに変化するにつれて下げ幅ΔTEO
を小さくしてもよい。
【0078】さらにまた、エアミックスドア14の目標
開度SWが小さく、蒸発器9による冷風と、ヒータコア
12による温風との混合割合において、冷風の割合が大
きい(ヒータコア12による加熱量が少ない)ほど、蒸
発器吹出温度変動幅ΔTEが吹出温度変動幅ΔTAに与
える影響が大きくなるので、乗員の冷風感の度合は大き
くなり、限界変動幅Aが小さくなることに着目し、同じ
目標風量BLWであっても、冷温風の混合割合によって
複数の下げ幅ΔTEOが設定されている。
【0079】例えば、図11(b)は目標開度SWによ
る冷温風の混合割合と下げ幅ΔTEOとの関係を示して
おり、下げ幅ΔTEOは、冷温風の混合割合における冷
風の割合が大きいほど低い値に設定されている。
【0080】これにより、エアミックスドア14による
加熱量が少ない場合には下げ幅ΔTEOを小さくして乗
員に不快感を与えることを防止でき、エアミックスドア
14による加熱量が多い場合には下げ幅ΔTEOを大き
くして省燃費効果を上げることができる。
【0081】なお、下げ幅ΔTEOは、目標風量BLW
とは無関係に、冷温風の混合割合のみから決定してもよ
く、例えば、目標開度SW=100%(最大暖房位置)
の場合にΔTEO=10℃とし、目標開度SWが小さく
なるにつれて下げ幅ΔTEOを小さくしてもよい。
【0082】(第3実施形態)第1実施形態では、減速
終了後のエアミックスドア14の制御応答性復帰には、
遅延時間が設定されていたが、前記応答性復帰は、エア
ミックスドア14の減速時目標開度SW1と通常時目標
開度SW0との差の絶対値(|SW1−SW0|)が所
定範囲C1に達した時点で復帰させてもよい。
【0083】具体例により説明すると、図12(a)、
(b)は、本実施形態におけるステップS600、S9
00を示しており、この他のステップは第1実施形態と
同様の制御を行っている。
【0084】ステップS600は、第1実施形態におけ
るステップS600からステップS604を削除したも
のである。
【0085】次に、ステップS911にて、前述の絶対
値|SW1−SW0|が所定範囲C1より大きいか否か
を判定する。|SW1−SW0|>C1と判定した場合
にはステップS912へ進み、|SW1−SW0|≦C
1と判定した場合にはステップS913へ進む。
【0086】次に、ステップS912にてステップS6
03と同様の制御を行い、ステップS913にて、通常
時目標開度SW0を目標開度SWとして決定する(SW
=SW0)。また、通常時目標蒸発器吹出温度TEO0
を目標蒸発器吹出温度TEOとして決定(TEO=TE
O0)してステップS700に進む。
【0087】(第4実施形態)第1実施形態では、ステ
ップS600の減速時制御は、下げ幅ΔTEOによる減
速時目標蒸発器吹出温度TEO1を目標蒸発器吹出温度
TEOとする作動と、エアミックスドア14の減速時目
標開度SW1を目標開度SWとする作動を行っていた
が、減速時目標蒸発器吹出温度TEO1を目標蒸発器吹
出温度TEOとする作動のみを行ってもよい。
【0088】具体例により説明すると、図13(a)、
(b)は、本実施形態におけるステップS600、S9
00を示しており、この他のステップは第1実施形態と
同様の制御を行っている。
【0089】ステップS600は、第1実施形態におけ
るステップS600からステップS603、S604を
削除したものである。そして、ステップS921にて、
通常時目標開度SW0を目標開度SWとして決定する
(SW=SW0)とともに、通常時目標蒸発器吹出温度
TEO0を目標蒸発器吹出温度TEOとして決定する
(TEO=TEO0)。
【0090】(第5実施形態)第1実施形態では、ステ
ップS601にて、下げ幅ΔTEOを目標風量BLWに
応じて変化させることにより、蒸発器吹出温度変動幅Δ
TEを限界変動幅Aの変化に即して変化させているが、
通常時目標蒸発器吹出温度TEO0から所定の下げ幅Δ
TEO(例えば10℃)だけ下げた値を減速時目標蒸発
器吹出温度TEO1として決定し、このTEO1を目標
蒸発器吹出温度TEOとすることを維持する時間tを目
標風量BLWに応じて変化させることにより、蒸発器吹
出温度変動幅ΔTEを限界変動幅Aの変化に即して変化
させてもよい。
【0091】図14(a)、(b)は、本実施形態にお
けるステップS600、S900を示しており、この他
のステップは第1実施形態と同様の制御を行っている。
【0092】ステップS631にて後述の所定回数Cd
を決定する。図14(a)のステップS631中のマッ
プに示すように、この所定回数Cdは、目標風量BLW
がLoからHiになるほど大きくなるように設定されて
いる。
【0093】ステップS633はカウントを開始させて
ステップS634へ進むステップであり、ステップS6
32にて、ステップS633におけるカウントが開始さ
れていないと判定した場合にはステップS633へ進
み、カウント中であると判定した場合にはステップS6
34へ進む。なお、ステップS632からステップS6
34へ進む回数はカウントインクリメントされている。
【0094】次に、ステップS634にて、カウントイ
ンクリメントされた回数が所定回数Cd以下である(カ
ウント≦Cd)と判定した場合にはステップS635へ
進み、カウント>Caであると判定した場合にはステッ
プS636へ進む。
【0095】次に、ステップS635にて、通常時目標
蒸発器吹出温度TEO0から所定の下げ幅ΔTEO(例
えば10℃)だけ減算した値を減速時目標蒸発器吹出温
度TEO1として決定し、このTEO1を目標蒸発器吹
出温度TEOとして決定する(TEO=TEO1)。
【0096】次に、ステップS636にて、通常時目標
蒸発器吹出温度TEO0を目標蒸発器吹出温度TEOと
して決定する(TEO=TEO0)。
【0097】次に、ステップS931にて、ステップS
633で開始したカウントを終了し、カウントインクリ
メントされた回数は初期化される。また、通常時目標開
度SW0を目標開度SWとして決定する(SW=SW
0)。また、通常時目標蒸発器吹出温度TEO0を目標
蒸発器吹出温度TEOとして決定して(TEO=TEO
0)、ステップS700に進む。
【0098】以上により、ステップS600の減速時制
御に、減速時目標蒸発器吹出温度TEO1を目標蒸発器
吹出温度TEOとする時間は、所定回数Cdにより決定
される。そして、所定回数Cdは、目標風量BLWが大
きいほど多い回数に設定されるので、蒸発器吹出温度変
動幅ΔTEは、目標風量BLWがLoからHiになる程
小さくなるように設定される。よって、ステップS70
0における圧縮機1の作動の断続制御により、最大限界
幅Aが小さくなるほどΔTEが小さくなるように制御さ
れ、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0099】(第6実施形態)第1実施形態では、固定
容量型の圧縮機1を用い、ステップS700にて、電磁
クラッチ2による圧縮機1の断続制御を行っているが、
斜板、スクロール、スルーベーン等の圧縮機を用いても
よいし、可変容量型の圧縮機1を用いて、圧縮機容量を
変化させる制御を行ってもよい。
【0100】なお、この外部可変容量型圧縮機は公知の
ものであり、例えば、斜板型圧縮機において吐出圧と吸
入圧を利用して斜板室の圧力を制御する電磁式圧力制御
装置を持つ容量可変装置を備え、斜板室の圧力を制御す
ることにより斜板の傾斜角度を可変してピストンのスト
ローク、すなわち圧縮機吐出容量を連続的に変化させる
ことができる。
【0101】具体例により説明すると、図8(b)は、
本実施形態における、外部からの制御信号により吐出容
量を可変する外部可変容量型圧縮機を用いた場合のステ
ップS700を示しており、この他のステップは第1実
施形態と同様の制御を行っている。
【0102】ステップS711にて、蒸発器吹出温度T
Eと目標蒸発器吹出温度TEOとを比較し、TE>TE
Oである場合にはステップS712へ進み、電磁クラッ
チ2に通電して圧縮機を作動させる。
【0103】そして、TE>TEO以外の場合にはステ
ップS713へ進み、蒸発器吹出温度TEと目標蒸発器
吹出温度TEOとを比較し、TE<TEOである場合に
はステップS714へ進み、電磁クラッチ2の通電を遮
断して圧縮機1を停止させる。なお、TE<TEO以外
の場合、すなわち、TE=TEOの場合には現状の断続
制御を変えることなくステップS800へ進む。
【0104】(他の実施形態) 第1実施形態では、通常時目標開度SW0はTE(10)
を用い、減速時目標開度SW1はTE(5)を用いて、エ
アミックスドア14の蒸発器吹出温度TEに対する応答
性を高くしているが、この応答性を高くする手段とし
て、特開平5−85142号公報に記載の技術を採用し
てもよい、具体的には、TE(5)の代わりにTEOを代
用してエアミックスドア14の応答性を高くしてもよ
い。
【0105】第1実施形態では、減速終了直後のステ
ップS900の通常時制御において、目標蒸発器吹出温
度TEOが、直ちに減速時目標蒸発器吹出温度TEO1
から通常時目標蒸発器吹出温度TEO0に変わるように
制御されているが、特開平6−122314号公報に記
載の技術を採用して、目標蒸発器吹出温度TEOが、徐
々に通常時目標蒸発器吹出温度TEO0になるように、
補正幅ΔTEを徐々に小さくしてもよい。
【0106】これにより、減速終了直後に目標蒸発器吹
出温度TEOが急変する場合、エアミックスドア14の
制御の追従遅れによる吹出温度TAの変動を抑制するこ
とができ、乗員へ不快感を与えないことを確実にするこ
とができる。
【0107】第1実施形態では、減速中か否かに関わ
らず、目標送風量BLWを設定しているが、図4(a)
のステップS604により減速フラグが1である場合に
は、目標送風量BLWを所定の低い風量(Lo)に強制
的に変更してもよい。この場合、下げ幅ΔTEOは、減
速直前の目標送風量BLWに応じて決定される。
【0108】これにより、減速中および減速終了直後
に、限界変動幅Aを大きくすることができ、乗員へ不快
感を与えないことを確実にすることができる。
【0109】第1実施形態では、車両減速検出手段に
より、燃料噴射量が所定値以下か否かを検出している
が、車両エンジン4の回転数と車速が各々所定値以上、
かつ、スロットル開度が所定値以下であるか否かを検出
し、このように検出された場合に、エンジン用ECU2
2は減速信号を空調用ECU5に出力するようにしても
よい。
【0110】車両環境状態を表す信号は、エンジン用
ECU22に入力されているが、空調用ECU5に入力
されるようにして、空調用ECU5にて各種演算を行わ
せてもよい。例えば、車両減速検出手段をエンジン用E
CU22に備えているが、空調用ECU5に備えてもよ
い。また、電磁クラッチ2のオン、オフ制御を空調用E
CU5により行うようにしているが、電磁クラッチ2の
オン、オフ制御をエンジン用ECU22により行うよう
にしてもよい。また、空調用ECU5およびエンジン用
ECU22をそれぞれ独立に構成せずに、これら制御装
置5、22を1つの装置に一体化してもよい。
【0111】空調装置の構成は図1に示すものに限定
されることなく、種々変形可能であり、例えば、車室内
への吹出空気温度を調節する温度調節手段として、冷温
風の風量割合を調節するエアミックスドア14の代わり
に、フィルムドアを用いてもよいし、温水式ヒータコア
12の温水流量を調節する温水弁を用いたリヒート方式
を用いてもよい。なお、リヒート方式の採用は、第4実
施形態のように、エアミックスドア14の減速時目標開
度SW1を目標開度SWとする作動を行わない場合に限
る。
【0112】また、冷凍サイクルRも、受液器7の代わ
りに、圧縮機吸入側にアキュムレータを配置するアキュ
ムレータサイクルであってもよいし、凝縮器6の気液分
離部下流に過冷却部を備えるサブクールサイクルでもよ
いことはもちろんである。
【0113】また、従来より周知であり、内気と外気を
同時に導入する内外気二層方式を用いてもよい。
【0114】第1実施形態では目標風量BLWに基づ
いて下げ幅ΔTEOを算出しているが、マニュアル操作
における風量調整器(パネルのツマミ)の位置、また
は、送風機11の印加電圧から風量を検出し、この風量
に基づいて下げ幅ΔTEOを算出してもよい。
【0115】蒸発器吹出温度TEは蒸発器冷却度合を
代表する物理量であるが、蒸発器冷却度合は蒸発器フィ
ン温度、蒸発器配管温度、冷媒蒸発圧力(低圧圧力)に
基づいて判定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における車両用空調装置
を示す全体システム構成図である。
【図2】第1実施形態における作動の概要を示すフロー
チャートである。
【図3】図2の要部の詳細を示すフローチャートであ
る。
【図4】第1実施形態における送風機の目標風量BLW
と目標吹出温度TAOとの関係を示す特性図である。
【図5】第1実施形態における吹出モードと目標吹出温
度TAOとの関係を示す特性図である。
【図6】第1実施形態における第1目標蒸発器吹出温度
と目標吹出温度TAOとの関係を示す特性図である。
【図7】第1実施形態における第2目標蒸発器吹出温度
と目標吹出温度TAOとの関係を示す特性図である。
【図8】(a)は第1実施形態を示す、図2の要部の詳
細フローチャートであり、(b)は第6実施形態を示
す、図2の要部の詳細フローチャートである。
【図9】(a)、(b)はともに第1実施形態を示す、
図2の要部の詳細フローチャートである。
【図10】 車室内への送風量と、車室内への吹出温度
の変動幅との関係を示す特性図である。
【図11】(a)は第2実施形態における吹出モードと
下げ幅ΔTEOとの関係を示す特性図であり、(b)は
第2実施形態における冷温風の混合割合と下げ幅ΔTE
Oとの関係を示す特性図である。
【図12】(a)、(b)はともに第3実施形態を示
す、図2の要部の詳細フローチャートである。
【図13】(a)、(b)はともに第4実施形態を示
す、図2の要部の詳細フローチャートである。
【図14】(a)、(b)はともに第5実施形態を示
す、図2の要部の詳細フローチャートである。
【符号の説明】
1…圧縮機、9…蒸発器、12…ヒータコア、14…エ
アミックスドア、15…フェイス開口部、16…フット
開口部、S500…車両減速判定手段、S600、S9
00…吹出温度制御手段、TA…吹出温度、ΔTA…吹
出温度変動幅、TAO…目標吹出温度、TE…蒸発器吹
出温度、ΔTE…蒸発器温度変動幅、TEO…目標蒸発
器吹出温度、ΔTEO…下げ幅。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の乗員に向けて吹き出される空気
    を冷却する冷房用熱交換器(9)と、 前記冷房用熱交換器(9)により冷却された空気を加熱
    する暖房用熱交換器(12)と、 この暖房用熱交換器(12)による加熱量を調節して、
    車室内に吹き出される空気の吹出温度(TA)を調節す
    る吹出温度調節手段(14)と、 車両エンジン(4)により駆動され、前記冷房用熱交換
    器(9)を通過した冷媒を圧縮し吐出する圧縮機(1)
    と、 前記冷房用熱交換器(9)の冷却度合(TE)を検出す
    る冷却度合検出手段(9)と、 前記冷却度合(TE)の目標冷却度合(TEO)を算出
    する目標冷却度合算出手段(S400)と、 前記冷却度合(TE)が前記目標冷却度合(TEO)に
    近づくように前記圧縮機(1)の運転を制御する圧縮機
    制御手段(S700)と、 前記冷却度合(TE)に応答して、前記吹出温度調節手
    段(14)の温度調節度合を制御する吹出温度制御手段
    (S600、S900)と、 車両走行状態が減速状態であるか否かを判定する車両減
    速判定手段(S500)とを有し、 少なくとも前記車両減速判定手段(S500)が減速状
    態と判定した場合に、前記圧縮機制御手段(S700)
    は、前記冷房用熱交換器(9)の冷却性能を非減速状態
    の場合に比べて増大し、 この冷却性能の増大幅は、前記車室内への空気の送風状
    態が乗員の冷風感の度合を大きくする状態であるほど小
    さくすることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記車室内の乗員の上半身に向けて空気
    を吹き出すフェイス開口部(15)と、 前記乗員の足元に向けて空気を吹き出すフット開口部
    (16)とを有し、 前記フット開口部(16)から空気を吹き出すフットモ
    ードに比べて、前記フェイス開口部(15)から空気を
    吹き出すフェイスモードでは、前記冷却性能の増大幅は
    小さくすることを特徴とする請求項1に記載の車両用空
    調装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却性能の増大幅は、前記吹出空気
    温度調節手段(14)により調節される加熱量が少ない
    ほど小さくすることを特徴とする請求項1に記載の車両
    用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記目標冷却度合(TEO)を下げるこ
    とにより前記冷却性能が増大するようになっており、 少なくとも前記車両減速判定手段(S500)が減速状
    態と判定した場合に、前記目標冷却度合算出手段(S4
    00)は前記目標冷却度合(TEO)を非減速状態の場
    合に比べて下げ、 この目標冷却度合(TEO)の下げ幅(ΔTEO)は、
    前記送風状態が乗員の冷風感の度合を大きくする状態で
    あるほど小さくすることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記目標冷却度合(TEO)を下げるこ
    とにより前記冷却性能が増大するようになっており、 少なくとも前記車両減速判定手段(S500)の判定が
    非減速状態から減速状態に変化した時に、前記目標冷却
    度合算出手段(S400)は前記目標冷却度合(TE
    O)を非減速状態の場合より所定値だけ下げた値とし、 前記目標冷却度合(TEO)を前記所定値だけ下げた値
    に維持する時間(t)は、前記送風状態が乗員の冷風感
    の度合を大きくする状態であるほど短くすることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用
    空調装置。
  6. 【請求項6】 前記送風状態が乗員の冷風感の度合を大
    きくする状態とは、前記車室内への空気の風量を多くす
    る状態であることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記車両減速判定手段(S5
    00)が非減速状態と判定した場合には、前記吹出温度
    制御手段(S600、S900)はN回の前記冷却度合
    (TE)の平均値に基づいて前記温度調節度合を制御
    し、 少なくとも前記車両減速判定手段(S500)が減速状
    態と判定した場合には、前記吹出温度制御手段(S60
    0、S900)はN回よりも少ないN−k回の前記冷却
    度合(TE)の平均値に基づいて前記温度調節度合を制
    御することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1
    つに記載の車両用空調装置。
JP29135799A 1999-10-13 1999-10-13 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP4284785B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29135799A JP4284785B2 (ja) 1999-10-13 1999-10-13 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29135799A JP4284785B2 (ja) 1999-10-13 1999-10-13 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001105846A true JP2001105846A (ja) 2001-04-17
JP4284785B2 JP4284785B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=17767887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29135799A Expired - Fee Related JP4284785B2 (ja) 1999-10-13 1999-10-13 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4284785B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1431088A3 (en) * 2002-12-19 2004-12-08 Calsonic Kansei Corporation Vehicular air-conditioner and method of controlling the same
US7096680B2 (en) 2003-09-30 2006-08-29 Denso Corporation Vehicle air conditioner with discharge capacity control of compressor
US7100383B2 (en) 2003-09-30 2006-09-05 Denso Corporation Air conditioner for vehicle capable of recovering vehicle deceleration energy
JP2010137664A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Toyota Motor Corp 車両用空調制御装置
JP2013237380A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Valeo Japan Co Ltd 車両用空調装置及び車両
US9879664B2 (en) 2010-06-30 2018-01-30 Kia Motors Corporation Device and method for controlling compressor of vehicles to accumulate cold air energy in an evaporator during a speed-reducing condition and using the latter in a release condition
CN111902301A (zh) * 2018-03-16 2020-11-06 雷诺股份公司 用于控制机动车辆的热调节系统的方法和系统
CN112606694A (zh) * 2020-12-25 2021-04-06 中国第一汽车股份有限公司 一种车辆能量回收分配方法、装置、车辆及存储介质
CN112644288A (zh) * 2020-12-25 2021-04-13 中国第一汽车股份有限公司 一种车辆能量回收分配方法、装置、车辆及存储介质

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1431088A3 (en) * 2002-12-19 2004-12-08 Calsonic Kansei Corporation Vehicular air-conditioner and method of controlling the same
US7177742B2 (en) 2002-12-19 2007-02-13 Calsonic Kansei Corporation Vehicular air-conditioner and method of controlling the same
US7478537B2 (en) 2002-12-19 2009-01-20 Calsonic Kansei Corporation Method of controlling vehicular air-conditioner
US7096680B2 (en) 2003-09-30 2006-08-29 Denso Corporation Vehicle air conditioner with discharge capacity control of compressor
US7100383B2 (en) 2003-09-30 2006-09-05 Denso Corporation Air conditioner for vehicle capable of recovering vehicle deceleration energy
DE102004047400B4 (de) 2003-09-30 2019-09-19 Denso Corporation Fahrzeug-Klimaanlage mit Abgabekapazitätssteuerung des Kompressors
DE102004046853B4 (de) * 2003-09-30 2014-12-24 Denso Corporation Verfahren zum Steuern einer Klimaanlage für ein Fahrzeug zur Rückgewinnung von Bremsenergie
JP2010137664A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Toyota Motor Corp 車両用空調制御装置
US9879664B2 (en) 2010-06-30 2018-01-30 Kia Motors Corporation Device and method for controlling compressor of vehicles to accumulate cold air energy in an evaporator during a speed-reducing condition and using the latter in a release condition
US10495078B2 (en) 2010-06-30 2019-12-03 Hyundai Motor Company Device and method for controlling compressor of vehicles to accumulate cold air energy in an evaporator during a speed-reducing condition and using the latter in a release condition
DE102010060773B4 (de) 2010-06-30 2022-12-15 Hyundai Motor Co. Verfahren zum Steuern eines Fahrzeugkompressors
JP2013237380A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Valeo Japan Co Ltd 車両用空調装置及び車両
CN111902301A (zh) * 2018-03-16 2020-11-06 雷诺股份公司 用于控制机动车辆的热调节系统的方法和系统
CN112606694A (zh) * 2020-12-25 2021-04-06 中国第一汽车股份有限公司 一种车辆能量回收分配方法、装置、车辆及存储介质
CN112644288A (zh) * 2020-12-25 2021-04-13 中国第一汽车股份有限公司 一种车辆能量回收分配方法、装置、车辆及存储介质
CN112644288B (zh) * 2020-12-25 2022-04-12 中国第一汽车股份有限公司 一种车辆能量回收分配方法、装置、车辆及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP4284785B2 (ja) 2009-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6523361B2 (en) Air conditioning systems
JP2004142646A (ja) 車両用空調装置
JPH09142139A (ja) 車両用空調装置
JP2003166764A (ja) 冷凍サイクル装置
JPH0966736A (ja) 車両用空調装置
JP2715700B2 (ja) 車両用空調装置
JP3327053B2 (ja) 空調装置
JP4284785B2 (ja) 車両用空調装置
US7409984B2 (en) Air-conditioner for vehicle use
JP2001108086A (ja) 車両の変速制御装置
JP2014058239A (ja) 車両用空調装置
JP2001113939A (ja) 車両用空調装置
JP4626470B2 (ja) 車両用空調装置
JPH08216655A (ja) 車両用ヒートポンプ式空調装置
JP2002331820A (ja) 車両用空調装置
JP2001213151A (ja) 車両用空調装置
JP2002283839A (ja) 車両用冷房装置
JP3456021B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP5181997B2 (ja) 車両用空調装置
JPH11151930A (ja) 車両用空調装置
JP2007001337A (ja) 車両用空調装置および車両用空調制御プログラム
JP2002301928A (ja) 車両用空調装置
JP2003054243A (ja) 車両用空調装置
JP3931438B2 (ja) 車両用空調装置
JP4613942B2 (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090316

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees