JP2001105112A - 金型内および/またはプランジャースリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給装置および供給方法 - Google Patents

金型内および/またはプランジャースリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給装置および供給方法

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JP2001105112A
JP2001105112A JP28041599A JP28041599A JP2001105112A JP 2001105112 A JP2001105112 A JP 2001105112A JP 28041599 A JP28041599 A JP 28041599A JP 28041599 A JP28041599 A JP 28041599A JP 2001105112 A JP2001105112 A JP 2001105112A
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lubricant
runner
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plunger sleeve
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JP28041599A
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Yuji Inoue
裕二 井上
Shoji Tada
昭治 多田
Naoki Saito
直樹 斉藤
Saburo Araki
三郎 荒木
Shinji Mori
伸治 森
Mitsuhiro Kuroda
満浩 黒田
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Toyota Motor Corp
Toyoda Sulzer Manufacturing Ltd
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Toyota Motor Corp
Toyoda Sulzer Manufacturing Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離型剤の均一塗布およびプランジャースリー
ブへの不要な過大付着を防止できる金型内および/また
はプランジャースリーブ内への離型剤および/または潤
滑剤の供給装置とその方法の提供。 【解決手段】 (1)湯道3に設けた離型剤および/ま
たは潤滑剤の供給ノズル6に、外周面に、金型8との摺
動によって開閉される開口24を設けた金型内および/
またはプランジャースリーブ内への離型剤および/また
は潤滑剤の供給装置。(2)供給ノズル6を湯道3に前
進させて湯道3を遮断し、ついで供給ノズル6から離型
剤および/または潤滑剤を吐出させることとプランジャ
ースリーブ2へ溶湯を供給することとを並行して行う金
型内および/またはプランジャースリーブ内への離型剤
および/または潤滑剤の供給方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型内および/ま
たはプランジャースリーブ(金型内およびプランジャー
スリーブの何れか少なくとも一方、以下同じ)内への離
型剤および/または潤滑剤(離型剤および潤滑剤の何れ
か少なくとも一方、以下同じ)の供給装置および供給方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト鋳造で、従来は、図10に示
すように、粉体離型剤吐出ノズル1よりプランジャース
リーブ2を介して金型の製品形成用キャビティ4に粉体
離型剤を供給していた。また、特開平6−262105
号は、粉体離型剤吐出ノズルを金型内に組み込むととも
に金型のノズル穴開口部を開閉するシャットピンを設
け、金型の製品形成用キャビティに、直接、粉体離型剤
を供給する装置を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の金型へ
の離型剤供給装置にはつぎの問題があった。図10に示
す装置では、プランジャースリーブを介して離型剤を供
給するので、プランジャースリーブの、離型剤吐出ノズ
ル近傍部に離型剤が付着し過ぎ、溶湯にそれが混入して
製品欠陥を生じるおそれがあること、高価な離型剤を不
要に消費してしまうこと、および製品形状が彫りが深く
形状が複雑な場合には、製品形成用キャビティに離型剤
を均一に塗布することが困難であった。また、特開平6
−262105号では、金型に、摺動可能に、粉体離型
剤吐出ノズルだけでなく粉体離型剤吐出ノズルに直交さ
せてシャットピンも配置しなければならないので、粉体
離型剤吐出ノズルを設けることができる位置が限られ、
離型剤を均一塗布することができる位置に粉体離型剤吐
出ノズルを配置することが困難であり、均一塗布の効果
を十分にはあげることができない。また、構造が複雑で
あり、粉体離型剤吐出ノズルとシャットピンの各々に進
退動のための駆動機構を設けなければならずコストアッ
プとなる。本発明の目的は、離型剤を均一塗布すること
が可能な、かつ、プランジャースリーブへの付着し過ぎ
を抑制できる、金型内および/またはプランジャースリ
ーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給装置およ
び供給方法を提供することにある。本発明のもう一つの
目的は、上記の目的に加え、シャットピンとその駆動機
構を必要としない、金型内および/またはプランジャー
スリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 金型の湯道に、または湯道と製品形成用キャビ
ティに、または湯道と製品形成用キャビティと製品形成
用キャビティ外周部に、金型内および/またはプランジ
ャースリーブ内へ離型剤および/または潤滑剤を供給す
る離型剤および/または潤滑剤の供給ノズルを配置し、
前記供給ノズルを、該供給ノズル自体の内部に離型剤お
よび/または潤滑剤の供給通路を有しかつ前記供給ノズ
ルの外周側面に前記供給ノズルと前記金型との摺動によ
って開閉される離型剤および/または潤滑剤の吐出用開
口を有するノズルから構成した、金型内および/または
プランジャースリーブ内への離型剤および/または潤滑
剤の供給装置。 (2) 前記湯道に配置した供給ノズル内に供給通路を
形成し、該供給通路の下流端に、製品形成用キャビティ
内へ離型剤を供給する開口を設けた、(1)記載の金型
内への離型剤の供給装置。 (3) 前記湯道に配置した供給ノズル内に供給通路を
形成し、該供給通路の下流端に、プランジャースリーブ
内へ離型剤または潤滑剤を供給する開口を設けた、
(1)記載のプランジャースリーブ内への離型剤または
潤滑剤の供給装置。 (4) 前記湯道に配置した供給ノズル内に供給通路を
形成し、該離型剤供給通路の下流端に、製品形成用キャ
ビティ内へ離型剤を供給する第1の開口と、プランジャ
ースリーブ内へ離型剤を供給する第2の開口とを設け
た、(1)記載の金型内および/またはプランジャース
リーブ内への離型剤の供給装置。 (5) 前記湯道に配置した供給ノズル内に2種類の供
給通路を形成し、2種類の供給通路の一方の通路に製品
形成用キャビティ内へ離型剤を供給する開口を設け、2
種類の供給通路の他方の通路にプランジャースリーブ内
へ離型剤および/または潤滑剤を供給する開口を設け
た、(1)記載の金型内およびプランジャースリーブ内
への離型剤および/または潤滑剤の供給装置。 (6) 離型剤および/または潤滑剤の供給ノズルを湯
道または湯道と製品形成用キャビティに配置した金型内
および/またはプランジャースリーブ内への離型剤およ
び/または潤滑剤の供給装置を用いて実施される金型内
および/またはプランジャースリーブ内への離型剤およ
び/または潤滑剤の供給方法であって、供給ノズルを湯
道内に前進させて湯道を遮断する工程と、供給ノズルか
ら離型剤および/または潤滑剤を吐出させるとともにプ
ランジャースリーブ内への注湯を実行する工程と、供給
ノズルを湯道から後退させ後退限でプランジャーチップ
を前進させてプランジャースリーブ内溶湯を製品形成用
キャビティへ射出する工程と、からなる金型内および/
またはプランジャースリーブ内への離型剤および/また
は潤滑剤の供給方法。 (7) 離型剤の供給ノズルを湯道または湯道と製品形
成用キャビティに配置した金型内への離型剤供給装置を
用いて実施される金型内およびプランジャースリーブ内
への離型剤の供給方法であって、湯道部供給ノズルを湯
道内に前進させて湯道を遮断する工程と、湯道を離型剤
供給ノズルで遮断したまま供給ノズルから離型剤を製品
形成用キャビティに吐出する工程と、離型剤の吐出が続
いている間に湯道部供給ノズルを後退させて湯道を開き
製品形成用キャビティからプランジャースリーブ内のス
プルコア近傍への離型剤の吹き戻しを発生させる工程
と、からなる金型内およびプランジャースリーブ内への
離型剤の供給方法。 (8) 供給ノズルで湯道を遮断する工程より後に、か
つ離型剤および/または潤滑剤を吐出する工程の前に、
製品形成用キャビティを規定圧になるまで減圧する工程
を設けた、(6)または(7)記載の金型内および/ま
たはプランジャースリーブ内への離型剤および/または
潤滑剤の供給方法。 (9) 供給ノズルから離型剤および/または潤滑剤を
供給する工程より前に、供給ノズルを前進、後退させて
作動不良がないことを確認する工程を設けた(6)また
は(7)または(8)記載の金型内および/またはプラ
ンジャースリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の
供給方法。
【0005】上記(1)〜(5)の装置および上記
(6)〜(9)の方法では、金型の湯道にまたは湯道と
製品形成用キャビティに離型剤および/または潤滑剤の
供給ノズルを配置して離型剤および/または潤滑剤を供
給するので、プランジャースリーブを介さずに、直接金
型内に、離型剤を供給でき、プランジャースリーブへの
離型剤の付着し過ぎは生じなくなる。また、離型剤供給
ノズルを離型剤が付着しにくい部位に配置することによ
り、均一塗布が促進される。上記(1)の金型内および
/またはプランジャースリーブ内への離型剤および/ま
たは潤滑剤の供給装置では、供給ノズルの外周側面に開
口を設けて供給ノズルと金型との摺動によって開口を開
閉するので、従来のシャットピンとその駆動機構を設け
ずに、開口を開閉でき、構造が単純になり、コスト的に
有利となる。上記(2)の金型内への離型剤供給装置で
は、湯道に配置した供給ノズル内の供給通路に、製品形
成用キャビティ内へ離型剤を供給する開口を設けたの
で、方向性をもたせて離型剤を吐出することができ、均
一塗布に役立たせることができる。上記(3)のプラン
ジャースリーブ内への離型剤または潤滑剤の供給装置で
は、湯道に配置した供給ノズル内に供給通路を形成し、
該供給通路の下流端に、プランジャースリーブ内へ離型
剤または潤滑剤を供給する開口を設けたので、方向性を
もたせて離型剤または潤滑剤を吐出することができ、均
一塗布に役立たせることができる。上記(4)の金型内
および/またはプランジャースリーブ内への離型剤の供
給装置では、湯道に配置した供給ノズル内の供給通路
に、製品形成用キャビティ内へ離型剤を供給する第1の
開口と、プランジャースリーブ内へ離型剤を供給する第
2の開口とを設けたので、方向性をもたせて離型剤を吐
出することができ、均一塗布に役立たせることができ
る。上記(5)の金型内および/またはプランジャース
リーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給装置で
は、湯道に配置した供給ノズル内に2種類の供給通路を
形成し、2種類の供給通路の一方の通路に製品形成用キ
ャビティ内へ離型剤を供給する開口を設け、2種類の供
給通路の他方の通路にプランジャースリーブ内へ離型剤
および/または潤滑剤を供給する開口を設けたので、方
向性をもたせて離型剤および潤滑剤を吐出することがで
き、均一塗布に役立たせることができる。上記(6)の
金型内および/またはプランジャースリーブ内への離型
剤および/または潤滑剤の供給方法では、供給ノズルか
ら離型剤および/または潤滑剤を吐出させるとともにプ
ランジャースリーブ内への注湯を実行するので、従来
の、離型剤を吐出し、その後プランジャーチップを戻
し、プランジャースリーブに注湯して、射出する工程に
比べて、離型剤および/または潤滑剤の吐出と注湯をラ
ップさせて実行でき、大幅なサイクル短縮がはかられ
る。上記(7)の金型内およびプランジャースリーブ内
への離型剤の供給方法では、離型剤の吐出が続いている
間に供給ノズルを後退させて湯道を開き製品形成用キャ
ビティからプランジャースリーブ内のスプルコア近傍へ
の離型剤吹き戻しを発生させるので、プランジャースリ
ーブの先端部、スプルコア部に離型剤を流入させて塗布
することができ、スプルコアとプランジャースリーブの
カジリを低減することができる。上記(8)の金型内お
よび/またはプランジャースリーブ内への離型剤および
/または潤滑剤の供給方法では、製品形成用キャビティ
を規定圧になるまで減圧する工程を設けたので、吸引作
用が加わって、離型剤および/または潤滑剤の、金型内
および/またはプランジャースリーブ内への流入が円滑
になる。上記(9)の金型内および/またはプランジャ
ースリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給方
法では、供給ノズルから離型剤および/または潤滑剤を
供給する工程より前に、供給ノズルを前進、後退させて
作動不良がないことを確認するので、作動不良があって
離型剤を塗布していないにもかかわらず注湯してしまい
スリーブ内で凝固した金属を除去するという不具合の発
生を未然に防ぐことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明実施例の金型
内および/またはプランジャースリーブ内への離型剤お
よび/または潤滑剤の供給装置(請求項1に対応)とそ
の装置を用いて実施される金型内および/またはプラン
ジャースリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供
給方法(請求項6、7に対応)を示し、図3は1つの供
給通路と1つの開口をもつ供給ノズルを有する金型内へ
の離型剤供給装置(請求項2に対応)を示し、図4は1
つの供給通路と1つの開口をもつ供給ノズルを有するプ
ランジャースリーブ内への潤滑剤供給装置(請求項3に
対応)を示し、図5は1つの供給通路と2つの開口をも
つ供給ノズルを有する金型内および/またはプランジャ
ースリーブ内への離型剤供給装置(請求項4に対応)を
示し、図6は2つの供給通路と2つの開口をもつ供給ノ
ズルを有する金型内および/またはプランジャースリー
ブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給装置(請求
項5に対応)を示し、図7は本発明実施例の金型内およ
び/またはプランジャースリーブ内への離型剤および/
または潤滑剤の供給方法のタイムチャート(請求項6、
8に対応)を従来法と比べてどの工程でサイクル短縮が
できるかを示し、図8は吹き戻しによるスプルコア近傍
への離型剤塗布方法(請求項7、8に対応)を示し、図
9は本発明実施例の金型内および/またはプランジャー
スリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給方法
を作動不良なく実行することを確認するフローチャート
(請求項9に対応)を示す。
【0007】まず、本発明実施例の金型内および/また
はプランジャースリーブ内への離型剤および/または潤
滑剤の供給装置を図1、図2を参照して説明する。本発
明実施例の金型内および/またはプランジャースリーブ
内への離型剤および/または潤滑剤の供給装置が設けら
れる金型装置は、開閉可能な少なくとも2つの金型8
a、8bからなるダイカスト金型8(以下、金型8とい
う)と、金型8a、8bを開閉可能に支持する互いに接
近、離反可能な金型支持装置10a、10b(固定プラ
テン10a、可動プラテン10b)と、金型8が閉じら
れた時に金型8内に形成される製品形成用キャビティ4
と、製品形成用キャビティ4に溶湯(たとえば、アルミ
合金溶湯)を射出するプランジャースリーブ2およびプ
ランジャーチップ11と、プランジャースリーブ2の先
端部と製品形成用キャビティ4とを接続する、金型8内
に形成された湯道3とを有する。金型装置は、さらに、
製品形成用キャビティ4に接続された真空タンク12お
よび真空ポンプ13と、製品形成用キャビティ4と真空
タンク12とを接続する通路に設けられた吸引ON・O
FFバルブ14とその下流に設けられたフィルター15
とを有していてもよい。ただし、真空引き装置はなくて
もよい。
【0008】本発明実施例の金型内および/またはプラ
ンジャースリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の
供給装置は、湯道3に前進・後退可能に配置された少な
くとも1つ(複数でもよい)の離型剤および/または潤
滑剤の供給ノズル6と、製品形成用キャビティ4に前進
・後退可能に配置された少なくとも1つ(複数でもよ
い)の離型剤の供給ノズル5(ただし、ノズル5は省略
してもよい)と、供給ノズル6、5に離型剤および/ま
たは潤滑剤を供給可能に接続された離型剤および/また
は潤滑剤吐出装置16と、を有する。17は供給ノズル
6を湯道3に前進・後退させる駆動装置であり、18は
供給ノズル5を製品形成用キャビティ4に前進・後退さ
せる駆動装置である。離型剤、潤滑剤は、たとえば粉体
離型剤、粉体潤滑剤である。ただし、離型剤、潤滑剤
は、粉体のものに限るものでなく、ミスト状、泡状のも
の等であってもよい。
【0009】供給ノズル6、5は、たとえば図3〜図
6、図8に示すように、供給ノズル自体の内部に少なく
とも1つの(複数でもよい)離型剤および/または潤滑
剤の供給通路19、20、21、22を有し、かつ、供
給ノズルの外周側面に供給ノズル6、5と金型8との摺
動によって開閉される少なくとも1つの(複数でもよ
い)離型剤および/または潤滑剤の吐出用開口23、2
4、25、26、27を有するノズルから構成されてい
る。開口23、24、25、26、27は供給通路1
9、20、21、22の下流端に連通している。開口2
3、24、25、26、27が金型8によって塞がれな
い位置まで供給ノズル6、5が前進すると開口23、2
4、25、26、27は開となり、開口23、24、2
5、26、27が金型8によって塞がれた位置まで供給
ノズル6、5が後退すると開口23、24、25、2
6、27は閉となる。供給ノズル5、6には、その先端
部に従来のシャットピン(特開平6−262105号で
設けられていた、ノズルが摺動する金型の穴を穴の先端
で開閉可能に遮断するシャットピン)は設けられていな
い。また、シャットピンを駆動する駆動装置も設けられ
ていない。
【0010】図3は、供給ノズル6に1つの供給通路1
9が形成され、供給通路19に1つの開口23が形成さ
れた場合を示している。供給ノズル6が前進し湯道3を
遮断した状態にある時、開口23は製品形成用キャビテ
ィ4の方に向けられている。これによって、供給ノズル
6は離型剤を製品形成用キャビティ4に向けて吐出する
ことができ、製品形成用キャビティ4に均一に離型剤を
塗布することができる。湯道3が遮断されるので、製品
形成用キャビティ4を減圧することができるので、必要
なら減圧してもよい。
【0011】図4は、供給ノズル6に1つの供給通路1
9が形成され、供給通路19に1つの開口23が形成さ
れた場合を示している。供給ノズル6が前進し湯道3を
遮断した状態にある時、開口23はプランジャースリー
ブ2の方に向けられている。これによって、供給ノズル
6は離型剤および/または潤滑剤をプランジャースリー
ブ2に向けて吐出することができ、プランジャースリー
ブ2内面でスプルコア部9近傍に効率よく均一に離型剤
および/または潤滑剤を塗布することができる。湯道3
が遮断されるので、製品形成用キャビティ4を減圧する
ことができるので、必要なら減圧してもよい。
【0012】図5は、供給ノズル6に1つの供給通路2
0が形成され、供給通路20に少なくとも2つの開口2
4、25が形成された場合を示している。供給ノズル6
が前進した状態にある時、少なくとも1つ(複数でもよ
い)の開口24は製品形成用キャビティ4の方に向けら
れており、少なくとも1つ(複数でもよい)の開口25
はプランジャースリーブ2の方に向けられている。これ
によって、供給ノズル6は離型剤を製品形成用キャビテ
ィ4とプランジャースリーブ2に向けて吐出することが
でき、製品形成用キャビティ4とプランジャースリーブ
2内面でスプルコア部9に効率よく均一に離型剤を塗布
することができる。湯道3が開口24、供給通路20、
開口25の連通によって遮断されないので、製品形成用
キャビティ4は減圧しない。
【0013】図6は、湯道3に設けられた供給ノズル6
に2つの供給通路21、22が形成され、供給通路21
に少なくとも1つ(複数でもよい)の開口26が形成さ
れており、供給通路22に少なくとも1つ(複数でもよ
い)の開口27が形成された場合を示している。供給ノ
ズル6が前進した状態にある時、開口26は製品形成用
キャビティ4の方に向けられており、開口27はプラン
ジャースリーブ2の方に向けられている。開口26から
は離型剤が吐出され、製品形成用キャビティ4に均一に
離型剤が塗布される。開口27からは潤滑剤が吐出さ
れ、プランジャースリーブ2に効率的に潤滑剤が塗布さ
れる。
【0014】本発明実施例の金型内および/またはプラ
ンジャスリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供
給方法は、離型剤および/または潤滑剤の供給ノズル
6、5を湯道3または湯道3と製品形成用キャビティ4
に配置した金型8内への離型剤および/または潤滑剤の
供給装置を用いて実施される金型内および/またはプラ
ンジャスリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供
給方法である。本発明実施例の金型内および/またはプ
ランジャスリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の
供給方法は、図2に示すように、供給ノズル6を湯道3
に前進させて湯道3を遮断する工程と、製品形成用キャ
ビティ4を規定圧(負圧)になるまで減圧する(バルブ
14を開にし真空ポンプ13にて吸引する)工程と(た
だし、この減圧工程はなくてもよい)、供給ノズル6、
5(供給ノズル5は省略してもよい)から離型剤および
/または潤滑剤を吐出させるとともにプランジャースリ
ーブ2内への注湯(たとえば、アルミ合金溶湯の注湯、
図2に符号7で示す)を実行する工程と、供給ノズル6
を湯道3から後退させ後退限でプランジャーチップ11
を前進させてプランジャースリーブ2内溶湯の製品形成
用キャビティ4への射出を実行する工程と、からなる。
【0015】上記方法のタイムチャートを、従来法と比
較して、図7に示す。従来法では、離型剤吐出→射出プ
ランジャーチップ11戻り(後退)→プランジャースリ
ーブ2への注湯→射出(鋳造)のサイクルであったが、
本発明実施例の方法では、供給ノズル6の設置により、
離型剤および/または潤滑剤の供給と注湯をラップさせ
て実行し、ついで射出(鋳造)のサイクルとなる。これ
によって、射出プランジャーチップ11戻り(後退)分
の時間が不要、および離型剤および/または潤滑剤供給
と注湯をラップ動作が可能となり、大幅なサイクル短縮
となる。従来1サイクルに要する時間が45〜100秒
の場合に、約5〜10秒のサイクル短縮をはかることが
できる。
【0016】本発明実施例の方法において、図8に示す
ように、プランジャースリーブ2内に、とくにスプルコ
ア部に離型剤を塗布することができる。その方法は、供
給ノズル6、5を湯道3または湯道3と製品形成用キャ
ビティ4に配置した、金型8内および/またはプランジ
ャースリーブ2内への離型剤の供給装置を用いて実施さ
れる金型8内および/またはプランジャースリーブ2内
への離型剤の供給方法であって、供給ノズル6を湯道3
に前進させて湯道3を遮断する工程と、製品形成用キャ
ビティ4を規定圧(負圧)になるまで減圧する工程と
(ただし、この減圧工程はなくてもよい)、湯道3を供
給ノズル6で遮断したまま供給ノズル6から離型剤を製
品形成用キャビティ4に吐出する工程(図8のイ)と、
(減圧している場合は減圧を止めて)予め設定された時
間だけ離型剤を吐出したままとする工程と、離型剤の吐
出が続いている間に供給ノズル6を後退させて湯道3を
開き製品形成用キャビティ4からプランジャースリーブ
2内のスプルコア9近傍への離型剤吹き戻しを発生させ
る工程(図8のロ)と、からなる。吹き戻しとともに離
型剤の一部がプランジャースリーブ2内のスプルコア9
近傍に流入し、プランジャースリーブ2内面とプランジ
ャー11先端とスプルコア9に離型剤が塗布される(図
8のハ)。
【0017】本発明実施例の方法の実施においては、供
給ノズル6、5の作動不良がないことが必要である。こ
れを確認する方法を図9に示す。この金型内および/ま
たはプランジャースリーブ内への離型剤および/または
潤滑剤の供給方法では、供給ノズル6、5から離型剤お
よび/または潤滑剤を供給する工程より前に、供給ノズ
ル6、5を前進、後退させて作動不良がないことを確認
する工程を設ける。望ましくは、図9に示すように、鋳
造の1サイクルが終了してステップ101で型開きした
後、ステップ102で供給ノズル6、5を前進、後退さ
せてみる。ステップ103で供給ノズル6、5の作動不
良がないかを確認し、作動不良がない場合は、ステップ
104で型閉めし、ステップ105で離型剤および/ま
たは潤滑剤を供給、塗布し、ステップ106で鋳造を実
行した後、ステップ101に戻って次サイクルへと進
む。ステップ103で供給ノズル6、5の作動不良があ
ることが確認された場合はステップ107に進んで鋳造
作業を停止し、注湯は実行せずに、供給ノズルとその駆
動装置を点検、補修する。
【0018】つぎに、本発明実施例の、金型内および/
またはプランジャースリーブ内への離型剤および/また
は潤滑剤の供給装置と方法の作動、効果を説明する。ま
ず、金型8内の湯道3にまたは湯道3と製品形成用キャ
ビティ4に供給ノズル6、5を配置して離型剤および/
または潤滑剤を供給するので、プランジャースリーブ2
を介さずに、直接、金型8内に、離型剤を供給、塗布で
きる。そのため、プランジャースリーブ2内面、とくに
プランジャースリーブ2後端部内面への離型剤の付着し
過ぎがなくなり、高価な離型剤を節約することができ
る。また、供給ノズル5を離型剤が付着しにくい部位、
とくに彫りの深い部位や離型剤流れの影になる部位に配
置することにより、均一塗布が促進される。
【0019】また、供給ノズル6、5の外周側面に開口
23、24、25、26、27を設けて供給ノズル6、
5と金型8との摺動によって開口23、24、25、2
6、27を開閉するので、従来のシャットピンとその駆
動機構を設けずに、開口23、24、25、26、27
を開閉でき、構造が単純になり、コスト的に有利とな
る。また、シャットピンを設けなくて済む分スペース的
に有利となり、供給ノズル6、5を比較的自由に、均一
塗布上望ましい部位に、配置することができ、離型剤の
均一塗布がより効果的に達成される。
【0020】また、図3の離型剤供給装置では、湯道3
に配置した供給ノズル6内の単一の供給通路19に、製
品形成用キャビティ4内へ離型剤を供給する開口23を
設けたので、方向性をもたせて離型剤を吐出することが
でき、製品形成用キャビティ4内への離型剤の均一塗布
とプランジャースリーブ2内のスプルコア9のかじり防
止を促進することができる。
【0021】また、図4の離型剤供給装置では、湯道3
に配置した供給ノズル6内の単一の供給通路20に、プ
ランジャースリーブ2内へ潤滑剤を供給する開口23を
設けたので、方向性をもたせて離型剤を吐出することが
でき、プランジャースリーブ2内のスプルコア9近傍に
効率よく潤滑剤を均一塗布することができ、プランジャ
ースリーブ2内のスプルコア9のかじり防止を促進する
ことができる。
【0022】また、図5の離型剤供給装置では、湯道3
に配置した供給ノズル6内の単一の供給通路20に、製
品形成用キャビティ4内へ離型剤を供給する第1の開口
24と、プランジャースリーブ2内へ離型剤を供給する
第2の開口25とを設けたので、方向性をもたせて離型
剤を吐出することができ、製品形成用キャビティ4内へ
の離型剤の均一塗布とプランジャースリーブ2内のスプ
ルコア9のかじり防止を促進することができる。
【0023】また、図6の金型内および/またはプラン
ジャスリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給
装置では、湯道3に配置した供給ノズル6内に2つの供
給通路21、22を形成し、一方の通路21に製品形成
用キャビティ4内へ離型剤を供給する開口26を設け、
他方の通路22にプランジャースリーブ2内へ潤滑剤を
供給する開口27を設けたので、方向性をもたせて離型
剤、潤滑剤を吐出することができ、製品形成用キャビテ
ィ4内への離型剤の均一塗布とプランジャースリーブ2
内のスプルコア9のかじり防止を促進することができ
る。
【0024】本発明実施例の金型内および/またはプラ
ンジャスリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供
給方法では、供給ノズル6、5から離型剤および/また
は潤滑剤を吐出させるとともにプランジャースリーブ2
内への注湯を実行するので、従来の、離型剤を吐出し、
その後プランジャーチップを戻し、プランジャースリー
ブに注湯して、射出する工程(図7の上半分の工程)に
比べて、図7の下半分に示すように、離型剤および/ま
たは潤滑剤の吐出と注湯をラップさせて実行でき、また
射出プランジャーチップ戻り工程タイムが不要となり、
大幅なサイクル短縮がはかられる。
【0025】また、本発明実施例の金型内への離型剤供
給方法において、離型剤の吐出が続いている間に供給ノ
ズル6を後退させて湯道3を開き製品形成用キャビティ
4からプランジャースリーブ2内のスプルコア9近傍へ
の離型剤吹き戻しを発生させることにより、プランジャ
ースリーブ11の先端部、スプルコア9部に離型剤を流
入させて塗布することができ、スプルコア9とプランジ
ャースリーブ2と、プランジャーチップ11とのカジリ
を防止または低減することができる。
【0026】また、本発明実施例の金型内および/また
はプランジャスリーブ内への離型剤および/または潤滑
剤の供給方法において、供給ノズル6、5から離型剤お
よび/または潤滑剤を供給する工程より前に、望ましく
は型開き時に、供給ノズル6、5を前進、後退させて作
動不良がないことを確認するので、作動不良があって離
型剤を塗布していないにもかかわらず注湯してしまいプ
ランジャースリーブ内で凝固した金属を除去するという
不具合の発生を未然に防ぐことができる。
【0027】その他、鋳造方案、条件出しの簡素化がは
かられる。ここで、鋳造方案とは、湯道、湯口、減圧湯
道、製品配置等の総称である。従来では、粉体離型剤の
付着ムラ対策のため、各種部品毎に鋳造方案や、粉体離
型剤供給システムの検討、条件出しに多くの時間を費や
していたが、本発明により、検討、条件出しの時間が大
幅に短縮できる。
【0028】
【発明の効果】請求項1〜5の金型内および/またはプ
ランジャスリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の
供給装置および請求項6〜9の金型内および/またはプ
ランジャスリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の
供給方法によれば、金型の湯道にまたは湯道と製品形成
用キャビティに離型剤および/または潤滑剤の供給ノズ
ルを配置して離型剤および/または潤滑剤を供給するの
で、プランジャースリーブを介さずに、直接金型内に、
離型剤を供給でき、プランジャースリーブへの離型剤の
付着し過ぎは生じなくなる。また、離型剤供給ノズルを
離型剤が付着しにくい部位に配置することにより、均一
塗布が促進される。請求項1の金型内および/またはプ
ランジャースリーブ内への離型剤および/または潤滑剤
の供給装置によれば、供給ノズルの外周側面に開口を設
けて供給ノズルと金型との摺動によって開口を開閉する
ので、従来のシャットピンとその駆動機構を設けずに、
開口を開閉でき、構造が単純になり、コスト的に有利と
なる。請求項2の金型内への離型剤供給装置によれば、
湯道に配置した供給ノズル内の供給通路に、製品形成用
キャビティ内へ離型剤を供給する開口を設けたので、方
向性をもたせて離型剤を吐出することができ、均一塗布
に役立たせることができる。請求項3のプランジャース
リーブ内への離型剤または潤滑剤の供給装置によれば、
湯道に配置した供給ノズル内に供給通路を形成し、該供
給通路の下流端に、プランジャースリーブ内へ離型剤ま
たは潤滑剤を供給する開口を設けたので、方向性をもた
せて離型剤または潤滑剤を吐出することができ、均一塗
布に役立たせることができる。請求項4の金型内および
/またはプランジャースリーブ内への離型剤の供給装置
によれば、湯道に配置した供給ノズル内の供給通路に、
製品形成用キャビティ内へ離型剤を供給する第1の開口
と、プランジャースリーブ内へ離型剤を供給する第2の
開口とを設けたので、方向性をもたせて離型剤を吐出す
ることができ、均一塗布に役立たせることができる。請
求項5の金型内および/またはプランジャースリーブ内
への離型剤および/または潤滑剤の供給装置によれば、
湯道に配置した供給ノズル内に2種類の供給通路を形成
し、2種類の供給通路の一方の通路に製品形成用キャビ
ティ内へ離型剤を供給する開口を設け、2種類の供給通
路の他方の通路にプランジャースリーブ内へ離型剤およ
び/または潤滑剤を供給する開口を設けたので、方向性
をもたせて離型剤および潤滑剤を吐出することができ、
均一塗布に役立たせることができる。請求項6の金型内
および/またはプランジャースリーブ内への離型剤およ
び/または潤滑剤の供給方法によれば、供給ノズルから
離型剤および/または潤滑剤を吐出させるとともにプラ
ンジャースリーブ内への注湯を実行するので、従来の、
離型剤を吐出し、その後プランジャーチップを戻し、プ
ランジャースリーブに注湯して、射出する工程に比べ
て、離型剤および/または潤滑剤の吐出と注湯をラップ
させて実行でき、大幅なサイクル短縮がはかられる。請
求項7の金型内およびプランジャースリーブ内への離型
剤の供給方法によれば、離型剤の吐出が続いている間に
供給ノズルを後退させて湯道を開き製品形成用キャビテ
ィからプランジャースリーブ内のスプルコア近傍への離
型剤吹き戻しを発生させるので、プランジャースリーブ
の先端部、スプルコア部に離型剤を流入させて塗布する
ことができ、スプルコアとプランジャースリーブのカジ
リを低減することができる。請求項8の金型内および/
またはプランジャースリーブ内への離型剤および/また
は潤滑剤の供給方法によれば、製品形成用キャビティを
規定圧になるまで減圧する工程を設けたので、吸引作用
が加わって、金型内への離型剤の流入が円滑になる。ま
た、プランジャースリーブ内への離型剤および/または
潤滑剤が加圧供給されるので流入が円滑になる。請求項
9の金型内および/またはプランジャースリーブ内への
離型剤および/または潤滑剤の供給方法によれば、供給
ノズルから離型剤および/または潤滑剤を供給する工程
より前に、供給ノズルを前進、後退させて作動不良がな
いことを確認するので、作動不良があって離型剤を塗布
していないにもかかわらず注湯してしまいスリーブ内で
凝固した金属を除去するという不具合の発生を未然に防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の金型内および/またはプランジ
ャースリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給
装置または本発明実施例の金型内および/またはプラン
ジャースリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供
給方法を実施する装置の概略断面図である。
【図2】図1の装置で離型剤供給ノズルを湯道内に前進
させて湯道を遮断するとともにプランジャースリーブ内
に注湯している状態の、図1の装置の概略断面図であ
る。
【図3】本発明実施例のうち湯道に対して設けられた供
給ノズルが供給通路を1つ、製品形成用キャビティに向
けられた開口を1つ有する場合の供給ノズルとその近傍
の断面図である。
【図4】本発明実施例のうち湯道に対して設けられた供
給ノズルが供給通路を1つ、プランジャースリーブに向
けられた開口を1つ有する場合の供給ノズルとその近傍
の断面図である。
【図5】本発明実施例のうち湯道に対して設けられた供
給ノズルが供給通路を1つ、開口を2つ有する場合の供
給ノズルとその近傍の断面図である。
【図6】本発明実施例のうち湯道に対して設けられた供
給ノズルが供給通路を2つ、各供給通路に対して開口を
1つづつ有する場合の供給ノズルとその近傍の断面図で
ある。
【図7】本発明実施例の金型内および/またはプランジ
ャースリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給
方法の各工程のタイムチャートである。
【図8】本発明実施例の金型内およびプランジャースリ
ーブ内への離型剤供給方法において湯道からプランジャ
ースリーブへの吹き戻しを生じさせる方法を工程順に示
す、供給ノズルとその近傍の断面図である。
【図9】本発明実施例の金型内および/またはプランジ
ャースリーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給
方法において供給ノズルの作動不良がないことを確認す
る作動のフローチャートである。
【図10】従来の金型内への離型剤供給装置とその作動
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 プランジャースリーブ 3 湯道 4 製品形成用キャビティ 5、6 供給ノズル 8、8a、8b 金型 9 スプルコア 10a 固定プラテン 10b 可動プラテン 11 プランジャーチップ 13 真空ポンプ 16 離型剤および/または潤滑剤の吐出装置 17、18 供給ノズル駆動装置 19、20、21、22 供給通路 24、25、26、27 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 裕二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 多田 昭治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 斉藤 直樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 荒木 三郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 森 伸治 愛知県大府市共和町茶屋8番地 豊田スル ザー株式会社内 (72)発明者 黒田 満浩 愛知県名古屋市南区神松町1丁目28番地 神松荘1−W−304 Fターム(参考) 4E094 CC55 CC56

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の湯道に、または湯道と製品形成用
    キャビティに、または湯道と製品形成用キャビティと製
    品形成用キャビティ外周部に、金型内および/またはプ
    ランジャースリーブ内へ離型剤および/または潤滑剤を
    供給する離型剤および/または潤滑剤の供給ノズルを配
    置し、 前記供給ノズルを、該供給ノズル自体の内部に離型剤お
    よび/または潤滑剤の供給通路を有しかつ前記供給ノズ
    ルの外周側面に前記供給ノズルと前記金型との摺動によ
    って開閉される離型剤および/または潤滑剤の吐出用開
    口を有するノズルから構成した、金型内および/または
    プランジャースリーブ内への離型剤および/または潤滑
    剤の供給装置。
  2. 【請求項2】 前記湯道に配置した供給ノズル内に供給
    通路を形成し、該供給通路の下流端に、製品形成用キャ
    ビティ内へ離型剤を供給する開口を設けた、請求項1記
    載の金型内への離型剤の供給装置。
  3. 【請求項3】 前記湯道に配置した供給ノズル内に供給
    通路を形成し、該供給通路の下流端に、プランジャース
    リーブ内へ離型剤または潤滑剤を供給する開口を設け
    た、請求項1記載のプランジャースリーブ内への離型剤
    または潤滑剤の供給装置。
  4. 【請求項4】 前記湯道に配置した供給ノズル内に供給
    通路を形成し、該離型剤供給通路の下流端に、製品形成
    用キャビティ内へ離型剤を供給する第1の開口と、プラ
    ンジャースリーブ内へ離型剤を供給する第2の開口とを
    設けた、請求項1記載の金型内および/またはプランジ
    ャースリーブ内への離型剤の供給装置。
  5. 【請求項5】 前記湯道に配置した供給ノズル内に2種
    類の供給通路を形成し、2種類の供給通路の一方の通路
    に製品形成用キャビティ内へ離型剤を供給する開口を設
    け、2種類の供給通路の他方の通路にプランジャースリ
    ーブ内へ離型剤および/または潤滑剤を供給する開口を
    設けた、請求項1記載の金型内およびプランジャースリ
    ーブ内への離型剤および/または潤滑剤の供給装置。
  6. 【請求項6】 離型剤および/または潤滑剤の供給ノズ
    ルを湯道または湯道と製品形成用キャビティに配置した
    金型内および/またはプランジャースリーブ内への離型
    剤および/または潤滑剤の供給装置を用いて実施される
    金型内および/またはプランジャースリーブ内への離型
    剤および/または潤滑剤の供給方法であって、 供給ノズルを湯道内に前進させて湯道を遮断する工程
    と、 供給ノズルから離型剤および/または潤滑剤を吐出させ
    るとともにプランジャースリーブ内への注湯を実行する
    工程と、 供給ノズルを湯道から後退させ後退限でプランジャーチ
    ップを前進させてプランジャースリーブ内溶湯を製品形
    成用キャビティへ射出する工程と、からなる金型内およ
    び/またはプランジャースリーブ内への離型剤および/
    または潤滑剤の供給方法。
  7. 【請求項7】 離型剤の供給ノズルを湯道または湯道と
    製品形成用キャビティと製品形成用キャビティ外周部
    に、配置した金型内への離型剤供給装置を用いて実施さ
    れる金型内およびプランジャースリーブ内への離型剤の
    供給方法であって、 湯道部供給ノズルを湯道内に前進させて湯道を遮断する
    工程と、 湯道を離型剤供給ノズルで遮断したまま供給ノズルから
    離型剤を製品形成用キャビティに吐出する工程と、 離型剤の吐出が続いている間に湯道部供給ノズルを後退
    させて湯道を開き製品形成用キャビティからプランジャ
    ースリーブ内のスプルコア近傍への離型剤の吹き戻しを
    発生させる工程と、からなる金型内およびプランジャー
    スリーブ内への離型剤の供給方法。
  8. 【請求項8】 湯道部供給ノズルで湯道を遮断する工程
    より後に、かつ離型剤および/または潤滑剤を吐出する
    工程の前に、製品形成用キャビティを規定圧になるまで
    減圧する工程を設けた、請求項6または請求項7記載の
    金型内および/またはプランジャースリーブ内への離型
    剤および/または潤滑剤の供給方法。
  9. 【請求項9】 供給ノズルから離型剤および/または潤
    滑剤を供給する工程より前に、供給ノズルを前進、後退
    させて作動不良がないことを確認する工程を設けた請求
    項6または請求項7または請求項8記載の金型内および
    /またはプランジャースリーブ内への離型剤および/ま
    たは潤滑剤の供給方法。
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