JP2001103696A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2001103696A
JP2001103696A JP27746099A JP27746099A JP2001103696A JP 2001103696 A JP2001103696 A JP 2001103696A JP 27746099 A JP27746099 A JP 27746099A JP 27746099 A JP27746099 A JP 27746099A JP 2001103696 A JP2001103696 A JP 2001103696A
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JP
Japan
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coil
iron core
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JP27746099A
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English (en)
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Masatoshi Kato
真敏 加藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上コイル1、下コイル2の絶縁層が経年的に
枯れたり馴染んだりした場合、上コイル1、下コイル2
を鉄心3に押し付ける圧力が失われ、上コイル1、下コ
イル2の表面と鉄心3とが電気的に導通しなくなり、コ
イル表面と鉄心間で放電が発生する不具合がある。 【解決手段】 スロット3aの深さ方向で上コイル1ま
たは下コイル2に接する位置あるいは上コイルまたは下
コイル間に半導電性のスぺ一サ4A、6Aまたは5Aを
配置し、この半導電性スペーサを常にある圧力で鉄心3
のスロット3a壁面に接触させるようにし、コイル1、
2の絶縁層が経年的に枯れたとしても、コイル表面と鉄
心との電気的導通を確実に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転電機に係わり、
特に電機子鉄心スロット内での電機子コイルの固定の仕
方を改良した回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の技術による電機子コイルの
電機子鉄心スロット収納状態を示す断面図である。な
お、以下説明の便宜上、電機子コイルは単にコイルと、
電機子鉄心は単に鉄心と呼称する。図7において、1お
よび2は鉄心3のスロット3aに収納されるコイルの上
コイルおよび下コイルであり、それぞれ絶縁層1a、2
aによって覆われ、対大地絶縁を保持するようにしてい
る。しかもこれら絶縁層1a、2aの表面には半導電性
のコロナ放電防止層を形成している。
【0003】この上コイル1、下コイル2をスロット3
aに収納する際(電機子を組立てる際)、スロット底部
に底部スペーサ4を配置し、上コイルと下コイル間にコ
イル間スペーサ5を配置し、更にスロット3aの開口部
側に楔下スペーサ6を配置した状態で楔7を固定溝に挿
入することによってコイルを所定状態に固定するように
している。なお、8は楔下調整板、9はコイルとスロッ
トの間隙に収納されたサイドスペーサである。
【0004】上コイル1、下コイル2はスロット3aに
収納された状態において、その表面に形成したコロナ放
電防止層が鉄心3に接触することによって、絶縁物表面
の電位を鉄心3の電位、即ち大地電位と同じに保持さ
れ、これにより上コイル1および下コイルの表面とスロ
ット3a壁面との間で放電が発生することを防止してい
る。なお、上コイル1、下コイル2を鉄心スロット壁面
に接触させることによって、コイル1、2から鉄心3へ
の熱伝導を良くし冷却効果を高める効果をも併せて有し
ている。
【0005】コイル絶縁層1a、2aの表面を鉄心スロ
ット壁面に接触させる手段としては、上コイル1、下コ
イル2の側面にサイドスペーサ9と呼ばれる半導電性材
料の薄い板を挿入することによって上コイル1、下コイ
ル2を鉄心スロット壁面に押し付ける方法や、サイドス
ペーサ9の代わりに,サイドリップルスプリングと呼ば
れる波打ったバネ板を挿入することによって,上コイル
1、下コイル2を鉄心スロット壁面に押し付ける方法も
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では上コイル1、下コイル2の表面や鉄心3の表
面の凹凸により、あるいはサイドスペーサ9の挿入不足
により上コイル1、下コイル2と鉄心スロット壁面との
問に隙問が生じる可能性があり、上コイル1、下コイル
2と鉄心スロット壁面とが必ずしも接触しているとは言
えなかった。また,組立時即ちスロット3aへの収納時
には上コイル1、下コイル2と鉄心スロット壁面とが確
実に接触していたとしても、経年的に上コイル1、下コ
イル2の絶縁層1a、2aやサイドスペーサ9が枯れた
り馴染んだりしたために、上コイル1、下コイル2を鉄
心スロット壁面に押し付ける圧力が失われ、上コイル
1、下コイル2の表面と鉄心スロット壁面とが電気的に
導通しなくなることがあった。このような状態で上コイ
ル1、下コイル2が電磁力などの加振力によって振動す
ると、上コイル1、下コイル2の表面が鉄心スロット壁
面と接触・離反を繰り返すたびに、その部分で電気的な
スイッチング作用による高いエネルギーのスパークが発
生し、それによって上コイル1、下コイル2の絶縁層が
侵食され、絶縁層が薄くなってついには絶縁破壊に至る
可能性があった。また、厚さの薄いサイドスペーサ9を
隙間なく強固に揮入するためには、高度の技能を要し作
業性が悪いという問題も有った。
【0007】なお、前述のサイドリップルスプリングと
呼ばれる波打ったバネ板をサイドスペーサ9の代わりに
挿入する方法によれば、経年的に上コイル1、下コイル
2の絶縁層が枯れたり馴染んだりしても,バネ板の撓み
の範囲内であれば、上コイル1、下コイル2を鉄心スロ
ット壁面に押し付ける圧力が失われることはない。しか
し、この方法ではバネ板の形状が波打っている関係上バ
ネ板の廻りに空気層が生じ、それが上コイル1、下コイ
ル2と鉄心3との熱伝導を妨げるという間題や、十分な
圧縮力を発生させるために通常のサイドスペーサ9より
もバネ板の厚さが大きくなり、その結果上コイル1、下
コイル2の導体と鉄心スロット壁面との間隔が大きくな
って,上コイル1、下コイル2と鉄心3との間で磁気回
路を形成する上で不利になるという問題もあった。ま
た、組立作業性の点でも,波打ったバネ板を圧縮しなが
らコイル側面に挿入するのは難しいという問題も有っ
た。
【0008】そこで、本発明は,コイルやその周囲の絶
縁物が経年的に枯れたり馴染んだりしても、コイル表面
と鉄心との電気的導通を確実に維持することができ、し
かもコイルから鉄心への熱伝導や磁気回路を妨げること
がなく、かつコイルの収納作業(組立作業)が容易な回
転電機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は鉄心スロット壁面に対向する上コイルまた
は下コイルあるいは上コイルまたは下コイル間に半導電
性のスぺ一サを配置し、この半導電性スペーサを常にあ
る圧力で鉄心スロット壁面に接触させるようにしたもの
である。
【0010】このような構成によれば、コイルは半導電
性スペーサを介して鉄心と電気的な導通を保つため、コ
イルやその周囲の絶縁層が経年的に馴染んでも、コイル
表面の電位を鉄心の電位と同じに保つことができ、コイ
ル表面と鉄心との間で放電が発生することを防止でき
る。
【0011】半導電性スペーサは各々のコイル毎に設け
てもよいが、半導電性スペーサを上コイルと下コイルの
間に挟むことにより一つの半導電性スペーサで上コイル
と下コイルの両方に効果を発揮することが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、図1
に基づいて本発明の第1の実施形態について説明する。
図1はコイル収納状態を示す電機子の一部拡大図であ
る。なお、図1中、図7と同一部分については同一符号
を、また関連する部分については添字付けて対応させ
る。
【0013】鉄心3のスロット3aに上コイル1,下コ
イル2を収納する場合、スロット3aの底部に半導電性
のスペーサ4Aを、また上コイル1とスロット開口部と
の間に導電性のスペーサ6Aを配置し、しかもこれら半
導電性スペーサ4A、6Aの側面を鉄心スロット壁面に
接触させる。
【0014】そして、この状態で楔7を楔固定溝に挿入
すれば、上コイルl,下コイル2を含めたスロット内部
品全体に圧力が与えられ、この圧力によってコイル1、
2と半導電性スペーサ7A、8Aとは互いに押し付けら
れ良好な接触を維持する。
【0015】本実施の形態によれば、半導電性スペーサ
4A、6Aはその側面が鉄心スロット壁面に接触してお
りコイル1、2は半導電性スペーサ4A、6Aを介して
鉄心スロット壁面と電気的な導通を保つので,コイル
1、2やその周囲の絶縁物が経年的に枯れたり馴染んだ
りしてもコイルl、2の表面の電位を鉄心3の電位と同
じに保つことができコイル1、2の表面と鉄心のスロッ
ト壁面との間で放電は発生しない。しかも、この方法に
よれば従来と同じく厚さの薄いサイドスペーサ9を用い
ることが出来るので、鉄心3のスロット幅が大きくなら
ず熱伝導の点でも、また磁気回路の設計の上でも問題が
ない。
【0016】(第2の実施の形態)図2は第2の実施形
態を示す図であり、図1の実施形態と異なるところは、
半導電性スペー4A、6Aを上コイル1、下コイル2の
各々に設ける代りにコイル間スペーサを半導電性スペー
サ5Aに代えて、上コイル1と下コイル2との間に配置
するようにしたものである。
【0017】(第3の実施の形態)図3は本発明の第3
の実施の形態を示す図である。この実施形態は、コイル
間スペーサ5を、図4に示すように絶縁材料5Cの表面
に半導電性材料5Dを巻き付けることにより半導電性ス
ペーサ5Bを構成したものである。表面の半導電性材料
5Dは圧縮性を有するものにしてもよく、また,圧縮性
の有る半導電性材料5Dを表面に付加した半導電性スペ
ーサ5Bの仕上り幅を、スロットの幅より僅かに大きく
かつスロット3a内に押し込むことが可能な寸法にして
もよい。
【0018】この実施形態の場合、絶縁材料5Cの表面
に半導電性材料5Dを付加するので、厚さが大きなもの
を製作することができる。これにより、上コイル1と下
コイル2との間に必要な距離を確保することが出来る。
また、半導電性材料5Dが圧縮性を有するので,その圧
縮性によって上コイル1、下コイル2との接触が行いや
すくなるばかりでなく、経年的にスロット内絶縁物やス
ロット楔7に枯れや馴染みが生じても、上コイル1、下
コイル2に対する半径方向圧力が失われにくく、上コイ
ル1、下コイル2の振動を長期にわたって防止すること
ができる。本実施形態によれば、スロット楔7の押付け
力を長期的に保持させる手段として、従来のリップルス
プリングと呼ばれる波打ったバネ板をスロット楔7の下
に挿入する方法と同じ効果を発揮することができる。
【0019】更に、圧縮性の有る半導電性スペーサ5B
の仕上り幅を、スロット3aの幅より僅かに大きく、か
つスロット3a内に押し込むことが可能な寸法にした場
合、半導電性スペーサ5Bの表面の圧縮性によってスロ
ット内に簡単に挿入することができて組立の作業性が良
く、かつ、圧縮性によって半導電性スペーサ5Bと鉄心
3との接触を長期にわたって良好に保つことができる。
【0020】(第4の実施の形態)図5は本発明の第4
の実施の形態を示す図である。図5において,半導電性
スペーサ5Aの側面と鉄心スロット壁面との問にバネl
0を設けたものである。なお、バネ10は、いわゆるリ
ップルスブリングであってもよい。
【0021】この実施形態の場合、バネ10の圧縮力に
よって、半導電性スペーサ5Aと鉄心スロット壁面との
接触を良好に保つ事ができる。
【0022】図6は、図5の変形例であり、半導電性ス
ペーサ5Aの側面と鉄心スロット壁面との間のバネ10
を圧縮する楔11を設けたものである。図6では、バネ
10を楔11で圧縮することにより、バネ10の圧縮と
挿入を容易に行うことができ、かつバネ10を強い力で
圧縮することが出来るので、長期問に亘って半導電性ス
ペーサ5Aを鉄心3に確実に押し付けることができる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によればコイ
ルの表面は半導電性スペーサを介して鉄心に導通される
ので、コイルやその周囲の絶縁物が経年的に枯れたり、
馴染んだりしても、コイル表面と鉄心との電気的導通を
確実に維持することができる。また、鉄心のスロット幅
を大きくする必要がないので、コイルから鉄心への熱伝
導や磁気回路を妨げることがなく、しかも組立が容易な
回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第lの実施の形態の電機子の一部を拡大して示
す図、
【図2】第2の実施の形態の電機子の一部を拡大して示
す図、
【図3】第3の実施の形態をの電機子の一部を拡大して
示す図、
【図4】第3の実施の形態に採用した半導電性スペーサ
の一例図、
【図5】第4の実施の形態の電機子の一部を拡大して示
す図、
【図6】第4の実施の形態の変形例を示す図、
【図7】従来例を示す図。
【符号の説明】
l…上コイル、1a…絶縁層 2…下コイル、2a…絶縁層 3…鉄心 、3a…鉄心スロット 4A…半導電性スペーサ、4…スロット底スペーサ 5…上下コイル間スペーサ、5A…半導電性上下コイル
間スペーサ 5B…半導電性上下コイル間スペーサ 5C…絶縁材料、5D…半導電性材料 6…楔下スペーサ、6A…半導電性楔下スペーサ 7…スロット楔 8…楔下調整板 9…サイドスペーサ 10…バネ 、11…楔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層の表面に半導電性のコロナ放電防
    止層を形成したコイルを電機子鉄心のスロットに挿入し
    た回転電機において、側面をスロットの鉄心壁面に接触
    させるようにした半導電性のスペーサを、上部コイルと
    楔間、下部コイルとスロット底部間または上部コイル、
    下部コイル間の少なくともいずれか一個所に配置したこ
    とを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、半導電性材料が圧縮
    性を有するものであることを特徴とする回転電機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、庄縮性の有る半導電
    性スペーサの仕上り幅がスロットの幅より僅かに大き
    く、かつスロット内に押し込むことが可能な寸法である
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、半導
    電性のスペーサの側面と鉄心との間にバネを設けたこと
    を特徴とする回転電機。
JP27746099A 1999-09-29 1999-09-29 回転電機 Pending JP2001103696A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019033202A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 富士電機株式会社 巻線構造、コイル、変圧器及び回転機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019033202A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 富士電機株式会社 巻線構造、コイル、変圧器及び回転機

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RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050414

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Effective date: 20050606