JP2001103236A - イメージセンサ - Google Patents

イメージセンサ

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JP2001103236A
JP2001103236A JP27305799A JP27305799A JP2001103236A JP 2001103236 A JP2001103236 A JP 2001103236A JP 27305799 A JP27305799 A JP 27305799A JP 27305799 A JP27305799 A JP 27305799A JP 2001103236 A JP2001103236 A JP 2001103236A
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array
optical waveguide
thermal expansion
suppressing member
image sensor
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JP27305799A
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Shingo Abe
新吾 阿部
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の読取り精度が高く、信頼性に優れる安
価なイメージセンサを提供する。 【解決手段】 イメージセンサ11は、複数の導波路1
8を備える光導波路アレイ12、該アレイ12の光入射
面12aに設けられ、各導波路18毎のマイクロレンズ
を備えるマイクロレンズアレイ13、アレイ12の光出
射面12bに設けられ、各導波路18毎のCCDを備え
るCCDアレイ14および光導波路アレイ12の光出射
側の端部の上面12cに接着層16によって接着される
平板状の熱膨張抑制部材15を備える。熱膨張抑制部材
15は光導波路アレイ12よりも線膨張係数が小さく、
ヤング率が大きく、熱膨張抑制部材15の光導波路アレ
イ12との接触面15aの平面度は他の面15b,15
cよりも小さくなるように選ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
などに搭載されるイメージセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭などへのファクシミリ装置の
普及に伴い、イメージセンサの高性能化および小型化が
要望されている。図7は、特開平11−38236号公
報に開示された従来技術のイメージセンサ1を示す斜視
図である。当該イメージセンサ1は、光導波路アレイ
2、マイクロレンズアレイ3、CCD(光電変換素子)
アレイ4および熱膨張抑制部材5を備える。光導波路ア
レイ2は光を導く複数の導波路を備え、PMMA(ポリ
メタクリル酸メチル)を射出成型などすることによって
形成される。マイクロレンズアレイ3は各導波路毎のマ
イクロレンズを備え、光導波路アレイ2の光入射面2a
に接着される。CCDアレイ4は各導波路毎のCCDを
備え、光導波路アレイ2の光出射面2bに接着される。
【0003】熱膨張抑制部材5は角筒状で液晶ポリマー
から成り、光導波路アレイ2とCCDアレイ4との結合
部分に設けられる。熱膨張抑制部材5によって光導波路
アレイ2のCCDアレイ4の側の端部の熱膨張が抑制さ
れて、導波路の光出射面とCCDとの位置ずれが防止さ
れる。イメージセンサ1の熱膨張抑制部材5の線膨張係
数は異方性を有し、具体的には、導波路の配列方向の熱
膨張係数が同方向における光導波路アレイ2の熱膨張係
数よりも小さくなるように選ばれ、また導波路の配列方
向とは垂直な方向の熱膨張係数が同方向における光導波
路アレイ2の熱膨張係数と同等もしくはそれよりも大き
くなるように選ばれる。
【0004】読取るべき画像が描かれた原稿に光源光を
照射したときの反射光はマイクロレンズアレイ3によっ
て集光され、光導波路アレイ2の各導波路に沿ってその
光入射面2aから光出射面2bに導かれ、CCDアレイ
4によって電気信号に変換される。このようなイメージ
センサ1は焦点深度を大きくすることができ、また熱膨
張抑制部材5によって導波路とCCDとの位置ずれが防
止されるので、画像を高精度に読取ることができる。さ
らに光学系が比較的簡単なので、装置の小型化や製造コ
ストの低減を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8は、光導波路アレ
イ2の光出射面2bを拡大して示す側面図である。光出
射面2bには、光導波路の複数の光出射面6が露出して
おり、光出射面6とCCDとが1対1で対応するように
高い位置精度で、光導波路アレイ2とCCDアレイ4と
を接着する必要がある。CCDアレイ4のCCDは、通
常、高い直線性を有するので、高い位置精度で接着する
ためには、光導波路アレイ2の各導波路の直線性を高く
維持する必要がある。
【0006】しかし、従来のイメージセンサ1では熱膨
張抑制部材5が液晶ポリマーという樹脂から成るので、
光導波路アレイ2とCCDアレイ4との接着時やその後
の熱膨張時に光導波路アレイ2の各導波路の直線性が低
下してしまう。このため、図8に示されるような反りが
発生して光出射面6とCCDとの位置ずれが生じ、反射
光の損失が大きくなる。したがって、読取った画像の画
質や信頼性は低いものとなる。また、従来のイメージセ
ンサ1では熱膨張抑制部材5が角筒状という比較的複雑
な形状を成し、さらにテーパ状や凹凸状に加工されるの
で、熱膨張抑制部材5の製造コストが高くなる。また、
このような熱膨張抑制部材5の取付は煩雑であり、イメ
ージセンサ1の製造コストが高くなる。
【0007】本発明の目的は、画像の読取り精度が高く
て信頼性に優れる安価なイメージセンサを提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、光を導く複数
の導波路を備える光導波路アレイと、各導波路毎のマイ
クロレンズを備え、光導波路アレイの光入射面に設けら
れるマイクロレンズアレイと、各導波路毎の光電変換素
子を備え、光導波路アレイの光出射面に設けられる光電
変換素子アレイと、光導波路アレイの光電変換素子アレ
イ側の端部に接着層を介して接着される平板状の熱膨張
抑制部材であって、光導波路アレイよりも線膨張係数が
小さく、ヤング率が大きく、光導波路アレイとの接触面
の平面度が該接触面以外の面よりも小さい熱膨張抑制部
材とを備えることを特徴とするイメージセンサである。
【0009】本発明に従えば、読取るべき画像が描かれ
た原稿からの反射光はマイクロレンズアレイによって集
光され、光導波路アレイの各導波路に沿ってその光入射
面から光出射面に導かれ、光電変換素子アレイで電気信
号に変換される。マイクロレンズアレイの各マイクロレ
ンズ、光導波路アレイの各導波路および光電変換素子ア
レイの各光電変換素子は互いに対応しており、光導波路
アレイの熱による膨張を抑制して光導波路の光出射面と
光電変換素子との位置ずれを防止するために、熱膨張抑
制部材が設けられる。
【0010】本発明では熱膨張抑制部材の形状を最適化
して比較的簡単な平板状とし、光導波路アレイの光電変
換素子アレイ側の端部に接着している。また、熱膨張抑
制部材の材料を選択して、該熱膨張抑制部材の線膨張係
数を光導波路アレイの線膨張係数よりも小さくし、かつ
該熱膨張抑制部材のヤング率を光導波路アレイのヤング
率よりも大きくして剛性を高めている。さらに、熱膨張
抑制部材の光導波路アレイとの接触面の平面度を該接触
面以外の面の平面度よりも小さくしている。
【0011】熱膨張抑制部材の線膨張係数およびヤング
率を最適化して熱による変形が小さくなるようにし、か
つ平面度を高めて光導波路アレイにより密着するように
したので、光導波路アレイの光出射側の端部の熱膨張が
さらに抑制され、導波路の光出射面の直線性をより高く
維持することができ、また熱応力による接着層の剥離を
防止することができる。このため、導波路の光出射面と
光電変換素子との位置ずれが低減して反射光の損失が小
さくなり、読取った画像の画質や信頼性を向上すること
ができる。また本発明の熱膨張抑制部材は平板状という
簡単な形状を成すので、熱膨張抑制部材の製造コストは
低く、このような熱膨張抑制部材の取付は容易であり、
イメージセンサを安価に実現することができる。
【0012】また本発明は、前記熱膨張抑制部材の線膨
張係数は7.2×10-6/℃、ヤング率は314GP
a、接触面の平面度は5μm以下であることを特徴とす
る。
【0013】本発明に従えば、熱膨張抑制部材を上述し
たように設計することによって、光導波路アレイの光出
射側の端部の熱膨張を確実に抑制して導波路の光出射面
の直線性を高く維持することができ、また熱応力による
接着層の剥離を確実に防止することができる。
【0014】また本発明は、前記接着層は、接着剤と、
直径がほぼ一定の厚み調整用粒子とを含むことを特徴と
する。
【0015】本発明に従えば、接着層は接着剤に直径が
ほぼ一定の厚み調整粒子を含有して構成され、厚み調整
粒子の直径によって接着層の厚みを制御することができ
る。したがって、光導波路アレイの熱膨張が抑制され、
かつ熱応力による剥離が生じない程度となるように、接
着層の厚みを容易に制御することができる。
【0016】また本発明は、前記厚み調整用粒子の直径
は22μmであることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、厚み調整粒子の直径を上
述のように設計することによって、光導波路アレイの熱
膨張を確実に抑制することができ、かつ熱応力による接
着層の剥離を確実に防止することができる。
【0018】また本発明は、前記接着剤と厚み調整用粒
子との混合比は、接着剤:厚み調整用粒子(重量比)で
200:1であることを特徴とするを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、接着剤と厚み調整用粒子
との混合比を上述のように設計することによって、光導
波路アレイの熱膨張を確実に抑制することができ、かつ
熱応力による接着層の剥離を確実に防止することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるイメージセンサ11の断面図である。図2は、イメ
ージセンサ11の平面図である。イメージセンサ11
は、光導波路アレイ12、マイクロレンズアレイ13、
CCD(光電変換素子)アレイ14、熱膨張抑制部材1
5および接着層16を備える。
【0021】光導波路アレイ12は、導波路基板17、
光を導く複数の導波路18およびクラッド部材19を備
える。導波路基板17は、たとえば株式会社クラレ製
成型用PMMA樹脂GH−Sから成り、一体成形法によ
って表面に複数の微細な溝を有する所定の形状に形成さ
れる。PMMA樹脂GH−Sから成る導波路基板17
は、屈折率が1.492であり、線膨張係数が60×1
-6/℃であり、ヤング率が3.4GPaである。前記
溝に所定の樹脂を充填することによって導波路18が構
成される。導波路18の屈折率は導波路基板17よりも
高く、たとえば屈折率が1.512の紫外線硬化樹脂で
実現される。クラッド部材19は、導波路18を覆って
導波路基板17の表面に形成される。クラッド部材19
の屈折率は導波路基板17と同じであり、たとえば紫外
線硬化樹脂で実現される。
【0022】マイクロレンズアレイ13は光導波路アレ
イ12の光入射面12aに設けられ、各導波路18毎の
マイクロレンズ20を備える。各導波路18の光入射面
のピッチと各マイクロレンズ20のピッチとが一致する
ように設計される。なお、導波路基板17とマイクロレ
ンズアレイ13とを一体的に形成しても構わない。
【0023】CCDアレイ14は光導波路アレイ12の
光出射面12bに接合して固定され、各導波路18毎の
CCDを備える。各導波路18の光出射面のピッチと各
CCDのピッチとが一致するように設計される。CCD
アレイ14は、たとえば株式会社東芝製 TCD120
8で実現される。
【0024】熱膨張抑制部材15は平板状であり、光導
波路アレイ12の光出射側の端部に接着層16によって
接着される。具体的に、熱膨張抑制部材15は光導波路
アレイ12の光出射面12bに垂直な表面、たとえば図
1では上面12cに接着される。
【0025】熱膨張抑制部材15の線膨張係数は光導波
路アレイ12、具体的には導波路基板17の線膨張係数
よりも小さくなるように選ばれる。また、熱膨張抑制部
材15のヤング率は光導波路アレイ12、具体的には導
波路基板17のヤング率よりも大きくなるように選ばれ
る。熱膨張抑制部材15は、たとえば京セラ株式会社製
黒アルミナA−445で実現される。黒アルミナA−
445から成る熱膨張抑制部材15は、線膨張係数が
7.2×10-6/℃であり、ヤング率が314GPaで
ある。
【0026】また、熱膨張抑制部材15の光導波路アレ
イ12との接触面15aの平面度は、該接触面15a以
外の面、すなわち接触面15aとは反対側の表面15b
や側面15cの平面度よりも小さくなるように、たとえ
ば5μm以下となるように選ばれる。なお、平面度と
は、平面形態の幾何学的に正しい平面からの狂いの大き
さをいい、JIS B 0621で定義される間隔、す
なわち平面形体を幾何学的平行二平面で挟んだときに平
行二平面の間隔が最小となる場合の二平面の間隔で表さ
れる。
【0027】図3は、接着層16を拡大して示す断面図
である。接着層16は、接着剤22とガラスビーズなど
の厚み調整用粒子23とを含んで構成される。接着剤2
2は、たとえば日本ロックタイト株式会社製 紫外線硬
化型接着剤で実現される。粒子23は直径がほぼ一定で
あり、たとえば積水ファインケミカル株式会社製 ミク
ロパールSP−220で実現される。ミクロパールSP
−220の直径は22μmである。接着剤22と粒子2
3との混合比は重量比で、たとえば200:1に選ばれ
る。接着剤22と粒子23とは、図4に示されるように
別途混合されて気泡が生じないように低速で撹拌され、
気泡が生じた場合は脱気が行われる。
【0028】粒子23の直径によって規制される接着層
16の厚さは、光導波路アレイ12、具体的には導波路
基板17の熱膨張が抑制でき、かつ熱応力による剥離が
生じない程度の厚さに選ばれる。本形態では接着層16
の厚さは20μmとしており、20μmよりも薄くなる
と熱応力による剥離が発生し、20μmよりも厚くなる
と光導波路アレイ12、具体的には導波路基板17の熱
膨張が満足に抑制できないので、好ましくない。なお、
硬化後の接着層16の厚さを考慮して、接着条件、たと
えば塗布条件、押さえ付け力および硬化条件が選ばれ
る。
【0029】読取るべき画像が描かれた原稿に所定の光
源から光を照射したとき、その反射光21は、マイクロ
レンズアレイ13によって集光される。集光された光
は、光導波路アレイ12の導波路18に沿ってその光入
射面12aから光出射面12bに縮小され伝達される。
光導波路アレイ12の光出射面12bから出射した光
は、CCDアレイ14によって電気信号に変換される。
【0030】図5および図6は、イメージセンサ11の
製造方法を段階的に示す断面図である。まず、図5
(a)に示されるような、マイクロレンズアレイ13が
一体的に形成され、表面に複数の微細な溝17aが形成
された導波路基板17を準備する。次に、図5(b)に
示されるように、準備された導波路基板17を平坦な固
定台31に固定して、溝17aに導波路18を形成する
ための液体状態のコア材である紫外線硬化樹脂32を充
填する。
【0031】具体的に、固定台31は真空吸着などの基
板保持機構を有し、該機構によって固定台31に導波路
基板17が安定的に固定される。固定台31に固定され
た導波路基板17の上には紫外線硬化樹脂32が滴下さ
れ、導波路基板17にスキージブレード33を接触させ
た状態で、導波路基板17のマイクロレンズアレイ13
が形成されていない側からマイクロレンズアレイ13が
形成された側に向けて、すなわち図5(b)では右から
左に向けてスキージブレード33を所定の速度で移動さ
せる。これによって、紫外線硬化樹脂32が溝17aに
充填される。余分な紫外線硬化樹脂32は導波路基板1
7から除去される。
【0032】本形態では、粘性率が500cPの紫外線
硬化樹脂32を用い、スキージブレード33としてJI
S硬度Aが70度の剣型スキージを用い、スキージブレ
ード33の移動速度を200mm/secとして、90
%以上の紫外線硬化樹脂32の溝17aへの充填性が得
られた。
【0033】なお、導波路基板17に、不要な紫外線硬
化樹脂32を溜る凹所を設けても構わない。該凹所に不
要な樹脂を溜るようにすることによって、マイクロレン
ズアレイ13の表面に樹脂が付着するなどの汚染を防止
することができる。
【0034】紫外線硬化樹脂32を溝17aに充填した
後、導波路基板17の全体に紫外線を照射することによ
って溝17aに充填された紫外線硬化樹脂32が固形化
し、このようにして導波路18が形成される。
【0035】次に、図5(c)に示されるように、形成
された導波路18を覆って導波路基板17の上に紫外線
硬化樹脂を塗布し、紫外線を照射して硬化させて、クラ
ッド部材19を形成する。次に、図6(a)に示される
ように、導波路基板17のマイクロレンズアレイ13が
形成されていない側の端部を切断して研磨し、導波路1
8のCCDアレイ14との接合面である光出射面18b
を外部に露出させる。
【0036】次に、図6(b)に示されるように、接着
層16を介して熱膨張抑制部材15を光導波路アレイ1
2に接着する。具体的には、上述したようにして調整し
た接着剤22と厚み調整用粒子23との混合物を熱膨張
抑制部材15の接触面15aに塗布し、これを光導波路
アレイ12の光出射側の端部の上面12cに押付け接着
する。最後に、図6(c)に示されるように、光導波路
アレイ12の光出射面12bにCCDアレイ14を接合
する。このようにしてイメージセンサ11が完成する。
【0037】以上のように本形態によれば、熱膨張抑制
部材15の形状を最適化して比較的簡単な平板状とし、
光導波路アレイ12のCCDアレイ14の側の端部の上
面12cに接着層16によって接着している。また、熱
膨張抑制部材15の材料を選択して、該熱膨張抑制部材
15の線膨張係数を光導波路アレイ12の線膨張係数よ
りも小さくし、かつ該熱膨張抑制部材15のヤング率を
光導波路アレイ12のヤング率よりも大きくして剛性を
高めている。さらに、熱膨張抑制部材15の光導波路ア
レイ12との接触面15aの平面度を該接触面15a以
外の面15b,15cの平面度よりも小さくしている。
【0038】熱膨張抑制部材15の線膨張係数およびヤ
ング率を最適化して熱による変形が小さくなるように
し、かつ平面度を高めて光導波路アレイ12により密着
するようにしたので、光導波路アレイ12の光出射側の
端部の熱膨張がさらに抑制され、導波路18の光出射面
の直線性をより高く維持することができ、また熱応力に
よる接着層16の剥離を防止することができる。このた
め、導波路18の光出射面とCCDとの位置ずれがさら
に低減して反射光の損失が小さくなり、読取った画像の
画質や信頼性を向上することができる。
【0039】また、熱膨張抑制部材15は平板状という
簡単な形状を成し、光導波路アレイ12との接着面15
aに関してのみ高い平面度を必要とし、他の面15b,
15cはあまり高い平面度を必要としないので、熱膨張
抑制部材15の製造コストは低く、このような熱膨張抑
制部材15の取付は容易であり、イメージセンサ11を
安価に実現することができる。
【0040】また、接着層16は接着剤22に直径がほ
ぼ一定の厚み調整粒子23を含有して構成され、厚み調
整粒子23の直径によって接着層16の厚みを制御する
ことができる。したがって、接着剤22の塗布量やばら
つき、押し付ける力やその分布、紫外線の光量や照射時
間および環境の温度や湿度などの条件を厳密に管理する
ことなく、光導波路アレイ12の熱膨張が抑制され、か
つ熱応力による剥離が生じない程度となるように、接着
層16の厚みを高精度に容易に制御することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、イメージ
センサは、原稿からの反射光を集光するマイクロレンズ
アレイと、集光された光を光入射面から光出射面に導く
光導波路アレイと、出射した光を電気信号に変換する電
変換素子アレイと、光導波路アレイの光出射側の端部に
接着層によって接着される平板状の熱膨張抑制部材とを
備え、熱膨張抑制部材は光導波路アレイよりも線膨張係
数が小さく、ヤング率が大きく、熱膨張抑制部材の光導
波路アレイとの接触面の平面度が該接触面以外の面の平
面度よりも小さくなるように選ばれる。したがって、光
導波路アレイの光出射側の端部の熱膨張を抑制して高い
直線性を維持し、また熱応力による接着層の剥離を防止
することができる。
【0042】また本発明によれば、熱膨張抑制部材の線
膨張係数は7.2×10-6/℃、ヤング率は314GP
a、熱膨張抑制部材の光導波路アレイとの接触面の平面
度は5μm以下とすることが好ましい。
【0043】また本発明によれば、光導波路アレイと熱
膨張抑制部材との間に介在される接着層は、接着剤と、
直径がほぼ一定の厚み調整用粒子とを含むことが好まし
く、これによって接着層の厚みを容易に制御することが
できる。
【0044】また本発明によれば、厚み調整用粒子の直
径は22μmとすることが好ましい。
【0045】また本発明によれば、接着剤と厚み調整用
粒子との混合比は、接着剤:厚み調整用粒子(重量比)
で200:1とすることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるイメージセンサ1
1の断面図である。
【図2】イメージセンサ11の平面図である。
【図3】接着層16を拡大して示す断面図である。
【図4】接着剤22と粒子23との混合状態を示す図で
ある。
【図5】イメージセンサ11の製造方法を段階的に示す
断面図である。
【図6】イメージセンサ11の製造方法を段階的に示す
断面図である。
【図7】特開平11−38236号公報に開示された従
来技術のイメージセンサ1を示す斜視図である。
【図8】光導波路アレイ2の光出射面2bを示す側面図
である。
【符号の説明】
11 イメージセンサ 12 光導波路アレイ 13 マイクロレンズアレイ 14 CCD(光電変換素子)アレイ 15 熱膨張抑制部材 16 接着層 17 導波路基板 18 導波路 19 クラッド部材 20 マイクロレンズ 22 接着剤 23 厚み調整用粒子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を導く複数の導波路を備える光導波路
    アレイと、 各導波路毎のマイクロレンズを備え、光導波路アレイの
    光入射面に設けられるマイクロレンズアレイと、 各導波路毎の光電変換素子を備え、光導波路アレイの光
    出射面に設けられる光電変換素子アレイと、 光導波路アレイの光電変換素子アレイ側の端部に接着層
    を介して接着される平板状の熱膨張抑制部材であって、
    光導波路アレイよりも線膨張係数が小さく、ヤング率が
    大きく、光導波路アレイとの接触面の平面度が該接触面
    以外の面よりも小さい熱膨張抑制部材とを備えることを
    特徴とするイメージセンサ。
  2. 【請求項2】 前記熱膨張抑制部材の線膨張係数は7.
    2×10-6/℃、ヤング率は314GPa、接触面の平
    面度は5μm以下であることを特徴とする請求項1記載
    のイメージセンサ。
  3. 【請求項3】 前記接着層は、接着剤と、直径がほぼ一
    定の厚み調整用粒子とを含むことを特徴とする請求項1
    記載のイメージセンサ。
  4. 【請求項4】 前記厚み調整用粒子の直径は22μmで
    あることを特徴とする請求項3記載のイメージセンサ。
  5. 【請求項5】 前記接着剤と厚み調整用粒子との混合比
    は、接着剤:厚み調整用粒子(重量比)で200:1で
    あることを特徴とする請求項3記載のイメージセンサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008504563A (ja) * 2004-06-04 2008-02-14 ナショナル セミコンダクタ コーポレイション タッチスクリーンディスプレイと共に用いるモールドされた導波路のための装置および方法
US7483616B2 (en) 2004-03-18 2009-01-27 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical waveguide

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